京子「ねぇ、結衣、今日休みだし、どっかいかない。」結衣「うーん」 (76)

さて、前作とは打って変わって、ほのぼのとした話です。ちょっと観光地が出るかもしれません。

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結衣「そうだな。じゃあ、とりあえず、外にでるか。」
京子「やったー。」
と、言うことで、出発。

結衣「そうだな。じゃあ、とりあえず、外にでるか。」
京子「やったー。」
と、言うことで、出発。

結衣「と、言うことで、外に出てみたわけだが、どこへ行くんだ。」
京子「別に適当でいいじゃん。某旅番組なんて、行き当たりばったりだし。」

結衣「それにさぁ、ここ住吉大社の近くだろ。いつも歩いてるじゃないか。」
京子「いつも歩いている道を、こうしてゆっくり歩くことによって、新しい発見がえられるものだろう。」
結衣「それもそうだけどさ。」

京子「あ、みさき公園行きだ。」
結衣「ほんとだ。」
京子「本当に暇だし、高野山にでも行くか。」
結衣「どういう成り行きだよ。」

次は、粉浜、粉浜
京子「結衣、何だそれ。」
結衣「あぁ、これ最近はまってる動画だよ。いろいろとネタが含まれてるからなぁ。」
京子「どれどれ」
そうこうしているうちに、岸里玉出に到着。

結衣「京子、ここで乗換えだぞ。」
京子「はいよー。」
次は、帝塚山、帝塚山
京子「やっぱり盆休みということもあってか、人が多いなぁ。」
結衣「そうだな。」

京子「それにしても」
結衣「何だ突然。」
京子「誰かに見られてるような・・・。そこにいるのは綾乃だね。」
綾乃「ばれるなんて、変装した意味撫牛子(ないじょうし)よ。」
結衣「くくくっ・・・・・、い、意味ない撫牛子」

結衣「それにしても、何で変装してるんだよ。」
綾乃「そ、それはいえないわよ。」
京子「もしかして、私をあとからつけてたんじゃ。」
綾乃「誰があんたの後ろについていくのよ。それに、ついていったとしても、歳納京子が好きだなんてことは、絶対にないんだからね。」

まもなく、終点の橋本に到着です。高野下、極楽橋方面と、JR線、五条、御所方面と、和歌山方面は、それぞれお乗換えです。
結衣「乗換えだな。」
京子「うん。」

次は、紀伊清水、紀伊清水。
結衣「結構冷房きついな。」
京子「私はちょうど良いくらいだよ。」
綾乃「さ、寒いわ。」
京子「ちょっと厚着したら。」
綾乃「そうするわ。」

次は、紀伊神谷、紀伊神谷。
結衣「そういや、次の駅、あるテレビ番組で放送されてたな。」
京子「じゃあ、ちょっと降りてみるか。」
綾乃「私はどっちでもいいよ。」

紀伊神谷駅
結衣「さすが、テレビで放送されただけあるなぁ。すごい静かだよ。」
京子「ほんとだぁ。しかも涼しい。」
綾乃「厚着してたのに、意味がなくなってきたわ。」

綾乃「そういえばさ、ここの列車って、1時間どれくらいあるの。」
京子「データイムは1時間2本。止まる列車はね。1本だけのときもあるけど。」
結衣「お前以外と鉄道情報に詳しいんだなぁ。」
京子「だってよぉ、私も教師だぞ。それに、車持ってないから、電車通勤してるんだろうが。このあたりの時刻表は、詳しいよ。」
綾乃「あんた、教師やってたの。信じられないわ」
結衣「といっても、学級の担任を任されてるわけじゃないけどね。」
京子「結衣、それは余計だろ。」
結衣「でも、本当のことだろ。」
京子「・・・・・。」

綾乃「で、何の教科受け持ってるの。」
京子「美術だよ。といっても、工作系統じゃないけど。」
綾乃「まぁ、あんたは絵がうまいからね。当然のことでしょうね。」
結衣「そうこうしているうちに、極楽橋行き来たぞ。」

次は、終点極楽橋、極楽橋、高野山ケーブルは、次の極楽橋で、連絡いたします。
京子「それにしても、さびしかったなぁ。」
結衣「そうだな。でも、それでも交換待ちで、少し賑やかだっただろ。」
京子「それを除けばずーっと静かだっただろ。」
結衣「それはそうだけど・・・。」
京子「それにしても、電車に乗ってるとさぁ、あの晩のことを思い出しちゃうよ。」
綾乃「あのことって。」
結衣「そ、それはしゃべるなぁぁ。」

バキィッ
京子「痛いなぁ。殴ることないだろ。あの時はあんなに感謝したのに。」
結衣「あ、あのなぁ///」かぁぁ
綾乃「あの晩・・・。あぁ、思い出した。あの夜、船見さん、ものすごいスピードで通り過ぎてったよねぇ。」
結衣「うっ・・・。まぁたしかに、どこの駅もとんでもない速度で通過したのは事実だけど。
恥ずかしすぎるよ。」

綾乃「実はあの晩、東青山駅で長野原さんと様子を見てたのよ。」
みお「呼びました。」
綾乃「あら、今日は休み。」
みお「ええ、今日はゆっこたちと4人で、高野山へ行くんですよ。」
結衣「何だ、それだったら、私たちと一緒に行く。」
みお「いいんですか。」
綾乃「いいわよ。今日はみんな暇だし。」

みお「あ、歳納さんも来てたんですか。」
京子「うん。」
麻衣「・・・・・・」チャリチャリ
みお「麻衣ちゃん、いったい何してるの。」
スッ
結衣「げ、元禄小判に宋銭」
みお「どっからそれ持ってくるの。」
麻衣「細かいことは気にしn」
みお「するよ。」

まもなく、極楽橋です。高野山ケーブルは、次で連絡いたします。
ゆっこ「いざ、天台宗総本山、高野山金剛峰寺へ」
みお「天台宗は滋賀県の比叡山延暦寺でしょ。ここは真言宗の総本山」
ゆっこ「そうだったそうだった」
みお「本当は覚えていないんでしょ。」
ゆっこ「ばれたか。」

なの「船見さん、私たちは歩きますか。」
結衣「そうだね。いろいろとしゃべりたいこといっぱいあるし、金の無駄遣いしなくて済むし。」
京子「そういえば、私もなのちゃんとあまりしゃべったことがないなぁ。」
結衣「ついてくるか。」
京子「うん。で、綾乃はどうするの。」
綾乃「わ、私、べ、別に、歳納京子がどうしてもついてきてほしぃんだったら、ついてきてあげてもいいわよ。
べ、別に歳納京子のことなんて、好きじゃないんだからね。」
なの(これが俗にいうツンデレなのですか・・・。)

いっぽう、あの3人は・・・
ゆっこ「傾斜が急だねぇ。」
みお「だからケーブルカーになってるんでしょう。」
麻衣「・・・」シュリッシュリッ
みお「ここで普賢菩薩作るのかよ。」
麻衣「暇だから。」
みお「いや、暇だ暇じゃないとか言う次元じゃないから。」
麻衣ドッコイショ
みお・ゆっこ「自分で木材用意してんの。」

結衣「なんか、向こうからとんでもねぇこえがしたような気がするんだけど。」
なの「いつものことですよ。放っておいてください。」
結衣「大丈夫なの・・・。あ、そうそう、あの晩、私が飛び出して行った後、いったいどうしていたの。」
なの「あの後ですか、輸送に急いで連絡を取りましたよ。あの時相当慌てましたよ。」
結衣「あの時は本当にごめん。あの時、相当怒りがこもっていたから。」
なの「まぁ、そうでしょうねぇ。あの時、船見さんの目、少し赤くなってましたよ。」
結衣「うん、あの時、少し泣きかけていたんだよ。」
京子「ほう、結衣は私のことを思って」
結衣「それもあるけど、何より許せないこともあったんだよ・・・。」
京子「いまだに私に対するいじめが続いていたことか。」
結衣「まぁな。」
なの「船見さんは、歳納さんのことを、大切に思っているんですね。」
結衣「まぁね、こう見えても幼馴染だし。」

カシャッ
京子「あれ、綾乃、もしかして酷道・険道マニアなの。」
結衣「京子、知らないんだ。」
京子「だって仕方ないだろ。いつも生徒のために課題製作してるんだし。」
結衣「実は、今綾乃のブログがその酷道とかでいろいろ人気なんだ。」
綾乃「これをまたブログに載せようかしら。」
京子「綾乃って、いったいいつが休みなんだ。」
結衣「毎週2回は休みで、今日がそのうちの1回だよ。」
綾乃「あら、2人とも何をしゃべってるの。」
京子「い、いや別に、たいしたことじゃないよ。」
綾乃「なら、別にいいけど。」

なの「ふう・・・・。もうすぐですよ。」
結衣「そうだね。」
京子「ん、まさかあのいちゃついてる2人は・・・・」
綾乃「あら、大室さんに古谷さんじゃない。あなたたちも観光に。」
向日葵「ええ。なんか、半ば櫻子に強制されただけですけど。」
櫻子「とか言っておきながら顔は笑っているくせに・・・」
向日葵「そりゃぁねぇ、有名な、金剛峰寺へお参りできますもの。」
京子「それよりそろそろ昼飯の時間だよな。食べるか。」
結衣「そんなとこあるかぁ。」
京子「そういうと思って、乗る前にコンビニで購入してきた。」
結衣「なるほど。そのデカイ袋は、昼ご飯の弁当だったのかよ」
櫻子「やったー。私も食べる。」
向日葵「来る途中に、大和八木で購入したじゃありませんの。」
櫻子「ちぇっ、向日葵のけち。」
なの「あ、あの、喧嘩はよしたほうが・・・。」
綾乃「まぁまぁ、いつものことだからほっといてあげて。」
なの「いつものことですか・・・・。」

一方、ゆっこ達3人は・・・
ゆっこ「高野山に来たどーーーーー。」
みお「ちょっとゆっこ、ここ観光地だよ。騒いだらだめでしょ。」
麻衣「・・・・・」サッサッ
みお「ここに来て今度は文殊菩薩かよ。」

向日葵「あら、何ですの、あの叫び声は。」
なの「古谷さん、あれはたぶん長野原さんの声ですよ。」
大室「え、あのやおい同人s。」
なの「違いますよ。あれはあれで別人ですよ。」
なの(まぁ、本当の話なんですけどね。)

このあと、登場人物を増やす予定はありません。ただ、学期末テストが迫っているので、だましだましに保守をお願いします。一応、どれだけ長くても3日に1回は進めます。

少し時間をかけて、弁当を食べる。
結衣「京子、お前弁当には気を使うのか。」
京子「当たり前だよ。栄養のバランスも考えないと・・・」
結衣「学校の教師になってから少しは変わったか。」
京子「何だよそれ、からかうなよ。」
結衣「ごめんごめん」

向日葵「あら、この弁当、肉しか入っていないですわ。さては櫻子、あなた、肉だけだべようとして。」
櫻子「この櫻子様の下僕の癖して、何を言うか。」
向日葵「誰があなたの下僕になるんですの。」
綾乃「まぁまぁ二人とも・・・。」

一方、ゆっこ・みお・麻衣の3人は・・・。
ゆっこ「ねぇねぇ、みおちゃん。」
みお「なに。」
ゆっこ「金剛峰寺行った後、どうする。」
みお「まだ時間もあるし、たぶん住吉大社行くだろうねぇ。」
ゆっこ「麻衣ちゃんは、どこへ行きたい。」
麻衣「伊勢神宮」
みお「まぁ、一応帰り道だし・・・。そこでもいいよ。」

ゆっこ「そういえば、8年位前のこと、覚えてる。」
みお「何の話。」
ゆっこ「麻衣ちゃんが、いじめに耐えかねて、自ら命を絶とうとしたときのこと。」
みお「ああ、あの時のことか、確かあの時、みんな号泣しながら、1曲合唱したんだっけ。
ゆっこ「ピアノもないのにね。」
みお「あそこまで歌えたのも、安中さんが指でリズム取ってくれたからだよ。」
麻衣「・・・・・」
ゆっこ・みお
「ぬ、ぬわんじゃこれは。」
麻衣「あの時のお礼」
みお「富、富本銭・・・。どうもご丁寧に。」

みお「そういや、なのちゃん達もそろそろ来るはずだけどな。」

ゆっこ「何か聞こえてきたよ。」

な、何よ、そんなこと、微塵も考えていないナイジェリアよ。

 グフッ・・

みお「来たね。」

ゆっこ「何だこの冷たい空気。」

綾乃「な、何よこの寒い空気は。」

ゆっこ・みお「杉浦さんが作っているんですよ。」

綾乃「あ、あらそうだった。それはごめんなさい。」

みお「それはいいとして・・・。」

綾乃「なにかしら。」

みお「さっき、麻衣ちゃんからいただいたんですけど、この小判、いつごろのか分かりますか。」

綾乃「たぶんこれは慶長小判ね。」

みお「ありがとうございます。」

綾乃「そういえば、確かここって、高野豆腐の発祥地といわれているんだったっけ。」

向日葵「凍り豆腐と、言うことがありますわね。」

京子「東北とかの寒冷地も、発祥地であるとか言う説もあるよ。」

結衣「お前よく知っているな。」

京子「いやぁ、学校の教師になってから、歴史書読むのが習慣になっちゃってさぁ。」

結衣「意外だな。中学校のとき一夜漬けでテスト毎回1位とってたくせに。」

京子「結衣、それはないだろ。それと、高野豆腐自体、今はこのあたりでの生産はないんだって。」

綾乃「歳納京子、すごいわね。」

なの「あのぉ、私を忘れていませんか。」

櫻子「私もだよ。」

綾乃「あらあら、ごめんなさい。」

京子「私たちの世界にのめりこみすぎたか。」

結衣「そういう意味じゃねーよ。」

なの「そういえば、弘法大師って、香川のほうで、民衆を助けたという話があったような・・・。」

結衣「満濃池のことだね。」

なの「そうなんですか。」

みお「そういえば、比叡山のほうは、だいぶ後に一度攻められたんだっけ。」

京子「たぶん、織田信長のことだよ。ろくに僧侶が修行もせずに、僧兵となって暴れまわっていて、
   それに起こって鎮めたとか。」

みお「なるほど・・・。」

結衣「それにしても、ここ、人が多いよなぁ。」

京子「私の女子力が周りの人をひきつけたとか。」

結衣「ありえねーよ。」

綾乃「歳納京子。観光地だからって、浮かれてたら、いけないナイアガラよ。」

結衣「おはっ」

京子「そういう綾乃が一番浮かれてない。」

綾乃「そんなわけないないナイジェリアよ。」

結衣「・・・・・・・」(笑いをこらえきれない様子。)

ゆっこ「と、言うことで、お昼も食べたし、行くぞいくぞ。」

みお「ちょっと、いちいち先に行ったら、後々罰が当たるよ。」

なの「そうですよ、相生さん。たまには行動も自制してください。」

ゆっこ「なんか、就職してからすごく正義感が強くなっているような・・・。」

なの「だって、人を運ぶ上、安全を確保する職業ですからね。少しはしっかりしないと。」

みお「今の一言は完全に的をいているような気がする。」

ゆっこ「・・・・・・・・・・・・・・・」

金剛峯寺にて

結衣「拝観料500円か。」

京子「こんなこともあろうかと」ドッサリ

結衣「きょ、京子、何だそれ、」

京子「いやぁ、この前一人で行ったんだよ。自前で調べてさ。

だから、事前に人数分、こっそりと用意していたのだ。」

結衣「と、言うことはまさか、相生さんたちは・・・。」

ゆっこ「そのとおり。呼ばれてたのです。」

結衣「じゃぁ、紀伊神谷の駅で降りたのも」

京子「みおちゃん達を誘うために電話するためでした。」

綾乃「だったら、あなただけ降りればよかったじゃない。」

京子「いやぁ、私、公共のマナーは守るんだよね。

携帯電話も、たとえマナーモードにしても、何かする時は降りてるよ。


で、それで2人も道連れにしました。てへっ☆」




終わりだと思いましたか。

それは思い間違い。まだまだ行きますよ。

結衣「まったくお前は・・・。」

綾乃「それならそうと、先に言っておけばよかったじゃない。」

みお「少なからずこっちもびっくりしましたよ。」

なの「お誘いをもらったので、うれしかったんですけどね。」

結衣「ま、連れてきたのならがっかりさせる訳にも行かないな。」

京子「そう来なくちゃ。」

綾乃「そうよね。」



なの「そういえば、高野山、最近あわただしいですね。」


ゆっこ「何でなんだろう。」


麻衣「高野山開祖1200年記念。」


みお「麻衣ちゃんいつの間にその情報仕入れてきたの」


麻衣「それはいえない。」

いや「冷房が利きすぎ云々」のトコでお前が直接行ったのかもなーってのは判ってたよ。
問題は直接行ったのに「ネットで調べたのと同程度の物」しか出せてないって事だ。

そこから何か1歩進ませないと何の進展もないだろうが。

見たいのは「観光地の情報」じゃなくて「それを踏まえたキャラ達の行動」なんだよ。
それが出せないなら観光地なんて無理に出す必要ないっしょ。

とりあえず、行動については、こちらとしても、何とかがんばって見ます。

また、私自身が、高野山へ行ったことも理解していただけたなら、それでもかまわないです。

もしまだ何か物申すことがあれば、また申し上げていただければと思います。

中へ一行が入る・・・。

なの「そういや、金剛峯寺って、国宝でしたっけ。」

結衣「国宝じゃなくて、世界遺産に登録されているよ。」

なの「そういえば、ほかにも、奥の・・・」

結衣「多分奥の院のことだね」


京子「行き行きて倒れ伏すは萩の原」


結衣「あのなぁ、おくの細道じゃあるまいし、ここで俳句は止めといたほうが良いと思うぞ。」


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