モバP「youtuberになりたい」 NG「え?」 (58)

・書き溜めをどんどん投下していきます
・誤字脱字がありましたらすみません

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モバP(以下、P)「・・・」

NG(未央・卯月・凛)「・・・」

P「youtuberになr・・凛「いや、聞こえてたよ」

P「『え?』って言ったから」

凛「そういうことじゃなくて」

未央「えーっと・・・華大さんのネタの真似とか?」

P「なに言ってるんだ?」

未央「いや、なんでもない」アハハ・・・

卯月「確かyoutuberってyoutubeで動画を出してる人達の事ですよね?」

P「あぁ、そうだ」

凛「なんで急にまた・・・」

未央「動画の編集とかに興味を持ったとか?」

P「いやいや、別にそういうことではないんだよ」

P「まぁ、アレだな・・・」



P「お金が欲しいんだよ」



凛・未央「うわぁ・・・」

卯月「お、お金ですか・・・?」

P「あぁ!」

凛「動機が不純なんだけど・・・」

P「お金が欲しいのだって立派な動機だろ?」

未央「まぁ、そうかもだけどさ~・・・お給料だってちゃんと貰ってるんでしょ?」

P「貰ってはいるけど、毎月のガチャとドリンクで半分は消えるからなぁ・・・」

未央「無駄遣いしすぎ!」

P「だから動画投稿をしてお金を稼ぐんだって」

凛「・・・事情は分かったけど、そんな甘いものじゃないでしょ」

未央「そうそう、しぶりんの言う通りだよ」

P「確かにな・・・でも、俺なりに勉強したんだ。どういう動画がウケるのかを」

凛「へぇ、どんなの?」

P「ズバリ! 『~やってみた』動画だ!」

卯月「?」

凛「なにそれ?」

未央「いわゆる検証動画だね。『液体窒素にバラを入れてみた』みたいな」

凛「あぁ、なるほどね」

卯月「わぁー! 面白そうですね!」キラキラ

未央「それじゃあ、プロデューサーはそういうジャンルの動画を出していくんだ?」

P「あぁ、もう幾つか企画も考えたんだぞ」

卯月「どんな企画ですか!?」ウキウキ

P「いやいや、動画出す前に言ったらネタバレになっちゃうじゃんか」

未央「え~っ! いいじゃん、教えてよ~」

凛「私達からも微力ながら何かアドバイスできるかもしれないよ?」

P「う~ん・・・まぁ、企画内容だけならいいか」

卯月・未央「やったー!」バンザーイ!


P「『寝起き直後の空きっ腹に焼酎いってみた』・・・ってのなんだけどさ」


卯月・未央「」ピタッ

凛「えぇ・・・」

P「どうだ?」

未央「やっぱ華大さんの・・・」

P「違う違う!」

凛「壊滅的に面白くなさそうだよ」

P「えぇ!? なんでだよ! 空きっ腹に焼酎だぞ!? 空きっ腹!」

凛「そこ強調されても・・・」

P「あ、何かで割ると思ってんだろ? ストレートだから!」

未央「そこはどうでもいいよ」

凛「誰が好き好んでオジサンが焼酎のストレート飲んでるだけの動画見たいと思うの?」

P「いやいや! 新作の焼きそば食べてるだけの動画が何万再生もいくような世界だぞ?」

未央「それはある程度名の知れた人だから成立してるんじゃないかな?」

P「え、じゃあダメなのか・・・?」

未央「うん」

P「じゃ、じゃあ! 『一日中美顔ローラーで顔コロコロしてみた』とか、『5分間隔でぶどう一粒 24時間やってみた』もダメだってのか!?」

未央「ダメでしょ・・・いや、最後のはちょっと気になるけど」

P「じゃあ一体どうすればいいんだ・・・」

凛「初めはもっとインパクトがある方がいいんじゃないかな?」

P「空きっ腹に焼酎も中々だと思うんだが?」

凛「そういうのじゃなくて、もっとこう・・・華があるというか」

P「華、か・・・」

卯月「・・・あ! そう言えばこの前『コーラの中にメントスを入れてみた』って動画観たんですけど、すごくインパクトありましたよ!」

P「え、なに? コーラにメントス?」

卯月「コーラにメントスを入れるとコーラが噴水みたいに吹き出すんです!」

未央「あ、それ私も観たことある! 確かにインパクトあるよね!」

凛「へぇ、それ面白そう」

P「そう言えば、コーラとメントスは一緒に食べるなって聞いたことがあるな」

未央「こういう組み合わせてはいけないものをあえて・・・っていうのがインパクトがあってウケるんだよ!」

P「なるほど、そういうことか・・・」

P「・・・あ、だったらこんなのはどうだ!?」

未央「おぉ、もう思いついたんだ!?」


P「『腹痛覚悟で天ぷらとスイカを同時に食べてみたww』」


未央「ちがうっ!」バンッ!

未央「・・・」

P「な、なんだよ・・・」

凛「なんで人体実験みたいな企画しか思い浮かばないの?」

P「食べ合わせの悪い動画ってことだろ?」

未央「違うよ! それのどこに華があるっていうの!?」バン、バン!

卯月「やっぱりyoutuberになるのは諦めたほうがいいんじゃないでしょうか・・・?」

凛「そうだね。プロデューサーには無理かも」

P「えぇー・・・」

ガチャ

加蓮・奈緒「おはようございまーす」

加蓮「あれ、三人揃って何してるの?」

未央「プロデューサーがyoutuberになりたいんだってさ」ハァー

奈緒「ゆ、youtuber・・・?」

加蓮「あ~、今人気のやつだね。なんでまた急に?」

卯月「実は・・・かくかくしかじか!」

加蓮「これこれのこう・・・っと」

加蓮「不純だね」

凛「ね」

P「加蓮まで!?」

奈緒「youtuberってそんな甘いモンじゃないから!」

未央「私達もそう言ったんだけどさ~」

加蓮「youtuberかぁ~・・・・あ、それだったら!・・・ねぇねぇ、Pさん?」

P「ん?」

加蓮「私イチオシのyoutuberがいるんだけど、一緒に観てみない? きっと勉強になると思うよ?」ニコニコ

P「ん、そうか? じゃあせっかくだから見させてもらおうかな・・・」

加蓮「この人なんだけどさ」

P「・・・【みゃんなお】?」


奈緒「!」ビクッ
未央「?」


P「この、みゃんなおって人はどんな動画を上げてるんだ?」

加蓮「主にアニメグッズの開封とか新商品のレビューかな」

加蓮「それでこれが昨日の動画なんだけど」

卯月「【今度こそ当てる! フルボッコちゃんカードグミ開封 Part.5】?」


奈緒「!?」アワワワ・・・
凛「奈緒? どうしたの?」

P「Part.5って・・・結構やってるんだな」

加蓮「毎回3パックずつ開封してるんだけど、全然レアカードが当たらなくてさ~」

P「そんなに当たらないのか」

加蓮「そんな苦労があった事を踏まえた上でこの動画を観て欲しいんだ!」ズイッ

P「なんか今日、テンション高いな・・・」チ、チカイッテ・・・

奈緒「か、加蓮・・・そろそろレッスン行かないか?」

加蓮「再生♪」

奈緒「あっ」

『よーし! 今度こそレアカードを当ててやるぞー! みんな応援してくれ!』

卯月「すごく気合が入ってますね!」


奈緒「っ!///」ボンッ!


未央・凛(あれ・・・!?)

P「ん? 手だけしか映ってないけど・・・」

加蓮「顔出ししてない人もたくさんいるよ?」

P「へぇー、そうなのか」

加蓮「身バレとかされたくない人とかもいるでしょ? それにこの人、現役女子高生だから尚更抵抗があるんだと思うよ」

P「なるほど、確かに男の俺でも顔出しはちょっと抵抗があるな」

加蓮「それにコレ見て」

P「?」

『絶対あた~る~♪ 今度こそ当てる~♪ イェーイ!』フンフフーン♪

加蓮「顔が映ってないと、普段では絶対できないような自由な放送ができるんだよ?」プルプル・・・ププーッ

P「なんだか今日の加蓮は生き生きしてるな」

奈緒「ぃぃ~~っ・・・///」プルプル



未央「この声ってさ・・・」

凛「・・・」

未央「しぶりん?」

凛「加蓮! 私にも見せて!」キラキラ

未央「あらら・・・」

『よ~し、早速一袋目いくぞ!・・・・あっ、コレ持ってないやつだ! 幸先いいなぁ!』

卯月「すごく嬉しそうですね!」

P「なんか見てるこっちまで嬉しくなってくるな」

凛「うん」

加蓮「でしょでしょ!?」

『早速持ってないカードが当たるなんて、波が来てるんじゃないか!? よし、二袋目いくぞ!』ペリペリ

『・・・あ、持ってるやつかぁ~・・・まぁ、これは保存用にすればいいかな?』

卯月「うぅ~・・・あと一袋だけですか」

P「これは厳しいかもな」

凛「いや、諦めちゃダメだよ」

『ふぅ、ラスト一袋・・・よし、グミ食べて落ち着こう・・・』

『あむ・・・うん美味しい! これ好きなんだよなぁ・・・うんうん・・・うまうま・・ゴクンッ・・・もう一個・・・むぐむぐ・・・やっぱおいしいなコレ・・・も、もう一個だけ食べてもいい?』

凛「///」キューン!

卯月「わー、美味しそう」

P「なんだこの時間・・・」

加蓮「美味しくて止まらなくなっちゃったんだね!///」キャーッ///

『よし、ラスト! いくぞぉぉぉ!』ペリペリ

『・・・ん?』

『あれ、このカードって・・・え!? うそ!? うそうそうそっ!?』

P「お?」

『レアカードだぁぁぁぁ!』

『やった! みんなやったよー! 嬉しいな~♪』

卯月「当たりましたよ!」
P「やったな!」

加蓮「はぁ~、ホント最高・・・///」ウットリ
凛「うん、いいね・・・///」


奈緒「もう止めてくれぇ~・・・///」

加蓮「―――って感じかな?」

P「おう、ありがとう。勉強になったよ」

加蓮「本当はまだ見せたい動画がたくさんあるんだけど・・・」

奈緒「加蓮!? もういいだろ!/// 早くレッスン行くぞ!」テクテクテク

加蓮「あ、奈緒! じゃあ、私達これからレッスンあるからまたね♪」フリフリ

加蓮「奈緒待ってよ~」タッタッタッタ


P「レッスンまでまだ時間あるけど・・・」

未央「自主練だよ、自主練」

凛(帰ったら観なくちゃ)

卯月「何か掴めましたか?」

P「そうだな~、みゃんなおって人みたいに自分の好きなことを動画にするのもアリなのかなと思ったけど」

未央「自分の好きなことを動画にして、その延長で・・・っていうyoutuberも沢山いると思うよ」

卯月「だったらまずはプロデューサーさんの好きなものを動画にしてみましょうよ!」

凛「プロデューサーって趣味とかあるの?」

P「う~ん、趣味かぁ・・・仕事一筋だったからそういうのってないな」

未央「なんだが悲しいよ・・・」オヨヨ・・・

P「別にいいだろっ!」

卯月「困りましたね・・・」

ちひろ「さっきから四人で何を話してるんですか?」

P「!」ビクッ

未央「あ、ちひろさん」

凛「プロデューサーがyoutuberになりたいんだって」

P「こ、コラッ! 凛!」

ちひろ「youtuber・・・ですか? なんでまた急に・・・?」

未央「お金が欲しいんだってさ」

P「おい!?」

ちひろ「・・・へぇー」チラッ

P「いや! これは、その~・・・アハハ・・・」アタフタ

ちひろ「もうっ・・・後先考えずに課金ばっかするからこうなるんですよ?」

P「あ、あれ? 怒らないんですか?」

ちひろ「そういった副業は仕事に影響がなければ特に禁止されていませんので」

P「良かった~」ホッ

卯月「良かったですね。プロデューサーさん!」

ちひろ「そんなことより、そろそろお仕事に戻って下さいよ?」

P「分かってますって!」アハハ

ちひろ「はぁ・・・お願いしますよ~?」ツカツカ・・・

ちひろ「・・・」ピタッ

ちひろ「youtuber・・・ですか」フム・・・

ちひろ「!」ピコーン!

― 数か月後 ―



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美嘉『みんな元気ー!? 城ヶ崎美嘉だよ★』

美嘉『今日の放送は【誰でもカンタン♪ お手軽小悪魔メイク★】!』

美嘉『周りと差をつけちゃおう! 最後まで観ていってよね♪』

【★MIKA★ @346】
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アーニャ『みなさん、ズドラーストヴィチェ・・・こんにちは。アナスタシアと申します』フリフリ

美波『皆さんこんにちは、新田美波です』ペコリ

美波『このチャンネルは私と視聴者の皆さんでアーニャちゃんからロシア語を教えてもらうチャンネルになります! よろしくね、アナスタシア先生♪』

アーニャ『アー、緊張してます///』

美波『アーニャちゃん、先生の格好とっても似合ってるよ♪』

アーニャ『スパシーバ・・・ありがとうございます♪ 制服姿のミナミもカワイイです』

美波『ありがとう・・・でも、ちょっと恥ずかしいかな///』アハハ・・・

【アーニャのロシア語講座 @346】
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莉嘉『やっほー! カリスマJC、城ヶ崎莉嘉だよー☆』

みりあ『赤城みりあです!』

莉嘉・みりあ『よろしくお願いしまーす!』

みりあ『なんと、今回の企画はドッキリです!』

莉嘉『ターゲットはアタシのお姉ちゃん、城ヶ崎美嘉でーす!』

莉嘉『ドッキリ内容は【もしも、赤城みりあがゴリゴリのギャルメイクをしてきたら】』

みりあ『なんだかドキドキしてきたよ~』

莉嘉『それでは早速やってみましょー☆』

莉嘉・みりあ『ドッキリスタ~ト♪』

【ミリカ調査隊 @346】
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【紗南のゲーム研究所 @346】

【あんきら放送局 @346】

【~五十嵐今日この一品!~ @346】


etc・・・

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夏樹「だりー、急いでくれ! もう生配信始まるぞ!」
李衣菜「わわわ・・・! ちょっと待ってよ~!」アタフタ



幸子「そろそろボクたちも始めましょうか!」
小梅「うん・・・」
輝子「そう、だな・・・」



未央「・・・」

未央「みんな忙しそうですな~」

卯月「まさか、アイドルのチャンネルを作るなんてビックリですね!」

未央「結構人気あるんだってさ」

凛「プロデューサーは自分の動画もあるから大変だろうね」

未央「『自分の動画制作の勉強になるから大丈夫!』なんて言ってたけどさ・・・」

卯月「勉強熱心ですよね!」

凛「始めてもう半年くらいは経つんだっけ?」

ピロン!

卯月「あ、噂をすれば・・・プロデューサーさんの新作動画の通知が来ましたよ!」

未央・凛「・・・」

凛「・・・今回はどんな動画?」

卯月「えーっと、【図書券を狙え! ミニホームランバットを三箱開封して食べてみた Part.8】・・・ですね!」

未央・凛「・・・」

未央「まだまだ勉強する必要がありそうだね・・・」

終り

~おまけ~

比奈「おめでとうっス」
奈緒「ありがとなー!」


奏「観たわよ。おめでとう」
奈緒「あ、ありがとう!///」



P「?」

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P「奈緒に何かあったのか?」

加蓮・凛「え?」

P「みんな奈緒におめでとうって言ってたからさ」

加蓮「あー・・・」

凛「再生ボタンのことかな・・・?」

P「再生ボタン?」

加蓮「昨日の動画観てないの?」

P「昨日は忙しくてさ。何かあったのか?」

凛「みゃんなおの方のチャンネルで昨日【銀の再生ボタン】を貰ったんだよ」

P「銀の・・・あぁ、最近ウチでも何人か貰ってたよな」

凛「そうそう。でも奈緒は正体隠して貰ってるんだからすごいよね」

加蓮「うん。奈緒頑張ってたもんね」

P「そっか・・・確かに、アイドル活動と学業の合間を縫ってやってるんだもんな」

P「・・・」

P「よし、ちょっと誘ってみるか!」

凛「誘うって・・・?」

加蓮「あ、ご褒美に食事とか!? 奈緒きっと喜ぶよ~♪」

凛「・・・・まぁ、奈緒頑張ったもんね」

P「食事? いや、違うけど・・・」

加蓮「え、じゃあ何に誘うの?」

P「そりゃあ、もちろん・・・」




P「【Pちゃんねる】と【みゃんなお】とのコラボに決まってるだろ!?」ニカッ! 

(秒で断られました。)

以上になります!
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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