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比奈「ひなになな!」仁奈「おそめのお正月!」
比奈「ひなになな!」仁奈「おそめのお正月!」 - SSまとめ速報
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ガチャッ
麗奈「おは……」
里奈「リナリナコースターぽよ~☆」グイングイン
仁奈「おおー!! はえーですよー!!」キャッキャッ
里奈「揺れにご注意~!」グルングルン
仁奈「わー!!」キャッキャッ
加奈「菜々さんって仁奈ちゃんのお母さんの知り合いだって聞いたんですけどどうなんですか?」
菜々「ひぃっ!? どこからその話を仕入れたんですか!?」
加奈「菜々さんの家が総武線沿いにあるって聞いたんですけどそれもどうなんですか?」
菜々「盗聴ですか!? 盗聴してたんですか!?」
麗奈(あ、これツッコミ役が足りないパターンだわ)
麗奈「……部署を間違えたみたい、お疲れ様」クルッ
菜々「踵を返さないで麗奈ちゃん!!」ガシッ
麗奈「チッ」
菜々「舌打ちは酷くないですか!?」
麗奈「……紗南とか奈緒はどうしたのよ」
菜々「お仕事です!」
麗奈「アタシだって仕事よッ! 呼び出されたんだから!」
菜々「麗奈ちゃん含めてこの5人は同じ仕事です!」
麗奈「」
麗奈(なんて厄介なメンツ……)
里奈「麗奈ちゃんもやるぽよ? リナリナコースター☆」
麗奈「やらない」
里奈「遠慮なんてしなくていいのに~♪」
麗奈「遠慮じゃないわよ! ボーリング場での胴上げ事件がフラッシュバックするから嫌だって言ってんの察しろ!」
仁奈「やらないんでごぜーますか?」
麗奈「そういう歳でもないし……」
仁奈「杏おねーさんはよくきらりおねーさんにぐるぐるされてやがりますよ?」
麗奈「あれは例外。別部署だしそういうことが出来る力関係だから」
里奈「もーまんたい! アタシきらりん並のパワーあるし!」
麗奈「力持ちかどうかってことが問題なんじゃないわよッ!!」
麗奈「……菜々1人でこれをさばいてたのね」
菜々「里奈ちゃんと仁奈ちゃんの激しい遊びは身体がおっつきませんし、加奈ちゃんは何か私の個人情報メモろうとしてくるしで大変だったんですよ~!」
麗奈「別に今更個人情報なんて……アンタいつも千葉方面の電車に乗ってるじゃない」
菜々「あっ、あれはですね? ウサミン星に帰るための中継地点が……」
麗奈「中継地点がアパートにあるの?」
菜々「ふぇっ!? な、なんで麗奈ちゃんも知ってるんですか!?」
麗奈「知らないわよ。カマかけただけ」
菜々「」
麗奈「アンタ引っかかりやすすぎなのよ」
加奈「麗奈ちゃんおはよう!」
麗奈「おはよ。アンタは物理的に無害で助かるわ……」
菜々「私にとっては1番の危険人物なんですけど!」
加奈「そんな、私はただ菜々さん専用のメモ帳を作ってるだけで……」
菜々「そのメモ帳の存在が何よりの取扱危険物なんですよ!!」
麗奈「ねぇ、それって紗南とか光の分はないわけ?」
加奈「全アイドル分あるよ! ほら!」ドサドサッ
麗奈(袖から10冊以上メモ帳が出てきたけど突っ込まない、突っ込まないわよ……!)
麗奈「え、えーっと、ちょっと紗南のメモ帳見せ」ソッ…
加奈「それを見るということは、自分のものが見られてもいいということだよ?」
麗奈「え?」
加奈「ここに麗奈ちゃんのメモ帳があるから少し読んでみるね。ここ最近のエピソードだと、フルボッコちゃんの新しい必殺技として監督に言われたきゃぴきゃぴでふりっふりの」ペラペラッ
麗奈「見ないッ!! もう見ないから朗読をやめなさいッ!!」
加奈「うん♪」パタン
菜々「きゃぴきゃぴ……?」
麗奈「忘れなさい。アンタが船橋駅付近のアパートに住んでることも忘れてあげるから」ゴゴゴゴゴ
菜々「酷い脅しですね!? あと船橋駅よりもう少し……じゃなくて!! それ声に出さないでください!!」
麗奈「……肝心なこと聞いてなかったけど、仕事って何なのよ」
里奈「それはアタシから説明するぽよ!」バーン!
麗奈「はいはい。それで? これから何するの?」
里奈「えーっとね、この5人でユニット組む系♪」
麗奈(よりによってユニット)
菜々「頑張りましょうね……」
里奈「曲と衣装は後から決める系なんだけど、まずはユニット名だよね~って感じぽよ!」
仁奈「感じで……感じぽよ!」
里奈「ぐふっ!?」バキューン!!
加奈「ああっ、里奈さんが仁奈ちゃんの可愛さにやられてしまいました!」
里奈「ま、真似っ子……リナリナのきもちになっての、真似っ子……!!」ガクガク
仁奈「大丈夫でごぜーますか?」
里奈「も、もーまんたい……! 菜々っちの足腰に比べれば……!」
菜々「し、失敬な! ほら、こんなに軽快なステップが踏めぇっ!?」ズルッビキィッ!!
加奈「ああっ、菜々さんがハイファイ☆デイズのステップを踏み外して腰を!」
麗奈「いい加減落ち着きなさいよッ!!」
麗奈「……疲れた……」ハァ…
加奈「ユニット名決めるだけだよ?」
麗奈「誰のせいよッ!!」
菜々「だっ、大丈夫ですか麗奈ちゃ……痛ぃ……!!」ゴロゴロ
麗奈「憐れみの視線送る前に自分の腰の心配した方がいいわよ」
仁奈「腰を痛めた菜々おねーさんの気持ちに」ゴロゴロ
麗奈「ならなくていいから」
里奈「ユニット名に話を戻すけど~、実はアタシはもう考えてたり~☆」
麗奈「……そこにホワイトボードあるから、その思い付きを書いてみなさい」
里奈「ななになりなかなれいなさま!」キュッキュッ
麗奈「羅列しただけじゃない。まあ最後に様を付けたのだけは評価してあげる」
里奈「ななになりなかなれいなさま!」キュッキュッ
麗奈「その……ひらがなで書くのやめない?」
里奈「ななになりなかな」キュッ
麗奈「「な」がゲシュタルト崩壊するからやめなさいよ!!」
麗奈「ええい次!」
仁奈「次は仁奈が発表するですよ!」
麗奈「……まあこの中じゃ純粋な仁奈だしね。そんなぶっとんだ案は出てこな」
仁奈「りなになかなななれいなさま!」キュッキュッ
麗奈「並び替えただけじゃないの!!」
仁奈「仁奈より先に里奈おねーさんを出して欲しかったですよ!」
里奈「ごふっ!?」バキューン!!
麗奈「もうずっと倒れてなさい」
加奈「それじゃあ私からも……」
麗奈「……変なこと言わないでしょうね?」
加奈「普通に考えたつもりだよ!」
麗奈「……じゃあ発表してみなさい」
加奈「みんなの名前のイニシャルを使って、KNRNR」キュッキュッ
麗奈「……読みにくいんだけど、なんて読むつもり?」
加奈「K(昆布)N(ぬ)R(る)N(ぬ)R(る)は何とか思いついたんだけど……」
麗奈「唯一思いついたのがよりによって昆布ぬるぬる!?」
加奈「不満だったら麗奈ちゃんだけ®️にしてもらって、KNRN®でも……」
麗奈「不満なのはそこじゃな……誰が登録商標マークですってッ!?」
加奈「KNRN™の方が良かった?」
麗奈「頭文字じゃなくなってるじゃない!!」バンバン!!
菜々「……この流れで発表したくないんですが……」
麗奈「ぬるぬるな昆布になったりファンのゲシュタルトぶっ壊したりしたいなら別にいいけど」
菜々「……発表しますね……」
麗奈「実に懸命だと思うわ」
菜々「えっとですね、ここって第7部署じゃないですか」
麗奈「そうね」
菜々「それで、みんなに入ってる「な」は6つあるんですよ。それを3つの7にして、第7部署の777(スリーセブン)ってどうですか?」キュッキュッ
麗奈「……なんか、まともな意見で涙出てきたわ」ホロリ
麗奈「でも、なんか安直よね。すっごいまともで心休まるし、他の案を選ぶくらいならこの案を抱きしめてあげたいけど」
菜々「そう言ってもらえると……」
加奈「麗奈ちゃん! 商標登録のマークには©もあるんだって!」キュッキュッ
里奈「になかなななりなれいなさま?」キュッキュッ
仁奈「りなかなななさまれいなにな?」キュッキュッ
里奈「仁奈ちゃーん、「さま」を動かしちゃダメぽよ~♪」
仁奈「あっ、そうでごぜーますね!」
麗奈「……ほんと、心、休まる……っ!!」
ガチャッ
ちひろ「あ、麗奈ちゃんおはようございます。どうですか、ユニット名決まりましたか?」
麗奈「ちひろぉ!!」
ちひろ「はいっ!?」
麗奈「なんでこの5人なのよ!! 収拾つかないじゃないの!! せめて奈緒を道連れにするくらいの気概を見せなさいよッ!!」
ちひろ「道連れ!? ユニット組むだけですよ!?」
麗奈「それが何より大変なのよ!! 菜々だってボケに転じることが多々あるんだから!!」
菜々「そんなことありませんよ!?」
麗奈「ほんの少し前ハイファイ☆デイズ踊れなくてすっ転んだアイドルはどこのどいつよッ!!」
麗奈「もうほんと大変……紗南と奈緒の安定感が恋しい……」
ちひろ「そんな嘆かなくても……あら? ふふっ、何だかんだ言っても、ホワイトボードに候補が幾つか書いてあるじゃないですか」
麗奈「その内の何パーセントがユニット名として使えるのかしらね……仁奈の里奈の落書きみたいなのもあるし……」
ちひろ「でもこれなんかいいじゃないですか? スリーセブン! ジャックポットですね!」
れいなな「「……ジャックポット?」」
ちひろ「ええ……このスリーセブン、スロットなんかだとジャックポットって言いませんか?」
仁奈「ジャックポットってなんでごぜーますか?」
里奈「そう言えば、前職の上司のオッチャンがそんなこと言ってたよーな……大当たりって意味だったかな☆」
加奈「ジャックポット……かっこいい響きだね!」
里奈「ジャックポットがいい人手を挙げてー♪」
になかな「「はーい!」」
麗奈「ちょ」
菜々「は、はーい……」
麗奈「まっ」
ちひろ「はいはーい♪」
里奈「麗奈っちは?」
麗奈「うっ……!」
里奈「ん~?」
麗奈「……いいわよ、ジャックポットで……でも! カタカナよりアルファベットがいいわね! えーとスペルは……」
ちひろ「ホワイトボード借りますね……綴りはJackpot、ですね」キュッキュッ
里奈「あ、だったら間に☆とか入れちゃったらどう?」キュッキュッ
菜々「Jack☆Potですか!」
麗奈「な、なんかまとまったしもうこれで行くわよ! これ以上案を出されても処理しきれないと思うから文句は言わせないわよ! いいわね!?」
ななになりなかな「「「おー!!」」」
麗奈(疲れた……)
……数日後……
紗南「それでJack☆Potになったんだね」ピコピコ
麗奈「ええ……まあそこそこ覚えやすいユニット名になったんじゃないかしらね」ピコピコ
比奈「麗奈ちゃん大変そーっスね。私も陰ながら応援してるっスよ」ピコピコ
渚「よくッ、喋りながらッ、スマブラッ、できるねッ!?」ピコピコ
紗南「まあ慣れかな」ピコピコ
麗奈「慣れって怖いわね」ピコピコ
比奈「あ、渚ちゃんがら空きっス」ファルコンパーンチ
渚「あああああッ!?」キラーン
ガチャッ
菜々「れ、麗奈ちゃんいますかー?」
麗奈「なにー?」ピコピコ
菜々「新しいユニットのことなんですけど……」
麗奈「曲でも届いた? それとも今から衣装合わせ?」ピコピコ
菜々「加奈ちゃんが商標登録するとき®️と©と™のどれがいいか決めたいから集まって欲しいそうで……」
麗奈「どうでもいいわぁ!!」リモコンナゲー
比奈「©って著作権マークじゃないんスか?」
麗奈「それもどうでもいいわぁ!! っていうか菜々ッ!! アンタも従順にアタシを呼びに来てんじゃないわよ!!」
菜々「わ、私だけじゃどうにも……助けて麗奈ちゃん……!」
紗南「頑張れー」ビーケーサンダー
麗奈「うるさいッ!!」キラーン
以上です。私の中で加奈ちゃんが少しブラックな何かを秘め始めてしまったのが申し訳ないんですが可愛くて好きです。
フレンドリーチアーのへそ出しチアコスチュームとかホント好きです。かなかなファイファイの掛け声も好きです。
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