サターニャ「そろそろバカなフリするのやめようかしら…」 (16)

サターニャ(大悪魔になるのが夢でこのキャラ演じてきたけど)

サターニャ(このキャラ、ただただ恥ずかしいだけなんだけど!)

サターニャ(そもそもなんでこんなキャラでいこうと思ったのよ入学前の私はぁ…!)

サターニャ(そもそもあの天使共はよくこんなキャラ演じてる馬鹿な私に付き合ってくれるわよね…)

サターニャ(いやまぁ、ラフィエルは付き合ってくれてるというより私で遊んでるけど…)

サターニャ(…いつも面倒事ふっかけて…ガヴリールにはいつも迷惑かけるわね)

サターニャ(ほんと、やめようかしらこのキャラ…)

サターニャ「…はぁ」

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ガヴリール(…どうしましょうか)

ガヴリール(本当はちょっとしたドッキリのつもりで堕落した生活をしてみたのですが)

ガヴリール(ネタばらしするタイミングを逃しました…!)

ガヴリール(ヴィーネやラフィはともかく、サターニャとか前の私知りませんよね…)

ガヴリール(本当は今すぐにでもこの性格をやめてもいいんですが)

ガヴリール(ずるずると引っ張ってきたせいで今更元の感じに戻るのは違和感が凄くて恥ずかしいですし…)

ガヴリール(思えばサターニャにはいつも怪訝な態度をとってしまって迷惑かけますね…)

ガヴリール(これからどうしましょう…)

ガヴリール「はぁ…」

――――――――――

サターニャ「あれ、ガヴリールじゃない!」(ごめんねガヴリール…)

ガヴリール「げっ、サターニャ」(ごめんなさいサターニャ…)

サターニャ「どうしたのよ、溜息なんて吐いて」(げっ、て…やっぱ迷惑よね、本当ごめんなさいガヴリール…)

ガヴリール「…そういうお前こそため息吐いてたぞ、なんかあったのか?」(あああああ心配してくれた人になんて言い方を…本当にごめんなさいサターニャ…)

サターニャ「えっ…わ、私のことはいいのよ!大したことないから…」(やっぱガヴリールは優しいわね…それに比べて私は…)

ガヴリール「わ、私も大したことじゃないからさ、気にすんなよ…」(やはりサターニャは優しいです…それに比べて私…)

ガヴ&サタ「はぁ………」

ガヴ&サタ「!?」

サターニャ「ほ、ホントに何かあったの?も、もしかして私迷惑だったかしら」オロオロ

ガヴリール「ど、どうしたんだよ本当にさ!いつものお前らしくないぞ」オロオロ

サターニャ「わ、私のことはいいのよ!それよりガヴリールのことよ!」

ガヴリール「いーや、よくない!それに私の方こそどうだっていいんだよ!」

サターニャ「………」(ど、どうしたらいいのかしらこれ)

ガヴリール「………」(ど、どうしたらいいんでしょうか)

サターニャ「…ガヴリール、それじゃあ私の話、聞いてくれる?」

ガヴリール「…おう」(やはり私のことでしょうか、ごめんなさい…)

サターニャ「でもそのかわり!アンタが溜息吐いてた理由も聞かせて貰うわよ!」(多分私が面倒だからなんだろうど…)

ガヴリール「…わかったよ」(私に気を使ってくれたんでしょうね…サターニャは優しいから…)

サターニャ「実は私ね………」



――――――――――

ガヴリール「今までバカなキャラを演じてた…?」

ガヴリール「てことはあれか…?今までの行動は自分の本心からではない、と?」

サターニャ「…うん」

ガヴリール「…まじか」

サターニャ「今までのバカな行動はアホな行いはキャラ作りで本心からじゃないの」

サターニャ「親が雰囲気を大事にする性格だからか、影響を受けちゃったんでしょうね…」

サターニャ「最初は恥ずかしくてすぐにでも辞めようかと思ったけど」

サターニャ「このキャラを演じて出来た友達だっているし、辞めるにやめれなかったというか…」

サターニャ「今更やめて普通になったらそれはそれで変だと思うし…それはそれでさらに恥ずかしいというか…」

ガヴリール「…そうか」

サターニャ「…うん」

サターニャ「その、今までごめんなさい…変にライバル視とかして突っかかって…」

ガヴリール「いいよ、むしろ謝りたいのは私の方だから…」

サターニャ「…?」

ガヴリール「だって…」





ガヴリール「私も、サターニャと同じだからさ」

サターニャ「そ、それって、アンタもキャラを演じてたってこと…?」

ガヴリール「…」コクリ

ガヴリール「ヴィーネやラフィエルに聞いただろ?前の私がどんな感じだったか」

サターニャ「えぇ、聞いたことがあるわ」

ガヴリール「 …私がこんな性格になったのはさ、 最初は驚かすためだったんだ」

ガヴリール「悪魔であるヴィーネや天界学校次席のラフィ」

ガヴリール「こいつらがどんな反応するのかなって、好奇心で」

ガヴリール「でも、やっていくうちに辞め時がわからなくなってさ」

ガヴリール「それに堕落した生活に慣れてきてしまって、いつの間にか戻れなくなってた…」

ガヴリール「だからさ、今まできつく当たったりして、私こそごめんな…」

サターニャ「ガヴリール…アンタの気持ち、わかるわよ」

サターニャ「自分を偽って生活していると、それが定着してしまって」

サターニャ「いつの間にか抜け出せなくなって、元の自分に戻れなくなってるのよね…」

ガヴリール「私達、似たもの同士だったんだな」クスッ

サターニャ「そうね」フフッ

サターニャ「でもねガヴリール、私は今のだらしないアンタしか知らないけど」










サターニャ「今のアンタのこと、私は好きよ」

ガヴリール「わ、私だって今のバカなサターニャしか知らないけどさ」










ガヴリール「…そんなサターニャのこと、好きですよ」

――――――――――


サターニャ「ガヴリール!勝負よ!」(私は今でも、このキャラを演じている)

ガヴリール「めんどい、パス」(私は今でも、堕落した生活を続けている)

チョッ!ナンデヨ-!アイテクライシナサイヨガヴリ-ルゥ!
ウルサイナァ…オマエノアイテシテヤレルホドヒマジャナインダヨ
ドウミタッテヒマソウジャナイ!ムキ-!

ヴィーネ「サターニャも懲りないわねぇ」

ラフィエル「あらあら…」



ガヴ&サタ(でも、2人きりの時は素を出すようにしてる)
(そしてこのことは、2人だけの秘密だ)

おわり

たまにはこういうのもアリだと思わない?

駄天前ガヴ流行れ

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