妹「アニョハセヨ」(322)
兄「え?」
母「だから、私の友達の娘さんなの。今日から仲良くね」
兄「ちょ、いきなりすぎるだろ」
母「身寄りがない子なの。仕方ないでしょ?」
兄「だってこの子……」
妹「ア、アニョハセヨ……」
母「超かわいいでしょ。年はあんたの2つ下だからね」
兄「いやだから」
母「じゃ、お母さんは仕事にいってくるから」
兄「おおおいっ!」
妹「……」モジモジ
兄「くっ……マジかよ」
妹「ア、アニョハセヨ……オニイチャン」
兄「うるさいなさっきから」
妹「今日カラヨロシクオネガイシマス」ペコリ
兄「シャラップ!ビークワイエット!」
妹「」ビク
兄「お、通じた」
兄「ふん、英語は少しわかるみたいだな」
妹「……?」ビクビク
兄「あのな、俺はお前と仲良くするつもりはないからな」
妹「ユックリ、話シテクダサイ……私マダ、少シニホンゴ……」
兄「あーめんどくせ……ノーサンキュー、シスター。アンダスタン?」
妹「!」
兄「ったく、半島に帰れよな」
妹「オ兄チャン……ヨロシクオネガイシマス、オネガイシマス」グイグイ
兄「しっしっ、触るな」
妹「……」パラパラ
兄「何読んでんだ?日本語の辞典?」
妹「エート、ワタシト……仲良クシテクダサイ……」
兄「無理」
妹「ムリ……ムリ……」パラパラ
兄「まだるっこしいな」
妹「無理……ドウ……シテデスカ……?」
兄「嫌いなんだよ、韓国。ドントライクコリアン」
妹「!?ナ、ゼデスカ?」
兄「お前らだって嫌いだろ、日本」
妹「私ハスキデス、ニホン」
兄「うそつけっての」
妹「ウソ、違イマス」
兄「まぁいいや。ともかく俺に関わらないでくれ」
妹「……」
兄「たくよー、冗談じゃないぞ」
兄「韓国人の妹はさすがにないわ」
兄「恥ずかしくて友達にも話せないし……」
兄「あーあやんなっちゃうなー」
妹「オ兄チャン」コンコン
兄「さっそく来やがった」
妹「オ兄チャン、ゴハン」
兄「飯くらい適当に自分で作れよ。ユアセルフ」
妹「晩ゴハン、ツクリマシタ」
兄「え?」
兄「……」ガチャ
妹「オ兄チャン、ゴハン、ツクリマシタ……」
兄「勝手なことすんなよ、人の家で」
妹「一緒二、食ベマセンカ?」
兄「いらない。どーせ辛いに決まってるし。辛い、嫌い。OK?」
妹「辛クナイデス……一緒二」
兄「いいってば」グギュルルル
妹「オナカ、ナッテマス」
兄「くっ……そういや朝から何も食べてなかった」
~台所~
兄「ふん、仕方ないから食ってやるか……」
妹「マッテテクダサイ」
兄「キムチとか出したら家から追い出すからな」
妹「……」
兄「くんくん……匂いはいい匂いがするな」
妹「ハイ、オ兄チャン」カタッ
兄「……これは、普通のハンバーグだな。てっきり韓国料理を出してくるかと思いきや」
妹「ハンバーグ、スキ?」
兄「う、うん……」
妹「私モデス!オ兄チャンとオナジデス!」ニコッ
兄「くっ……騙されちゃ駄目だ」
兄「そ、それじゃいただきます」
妹「カムサハムニダ」
兄「」イラッ
妹「美味シクデキマシタデスヨ」モグモグ
兄「あのさ、韓国語喋るの禁止」
妹「エ……ドウシテデスカ?」
兄「何かいらいらするから。わかった?」
妹「ワ、カリマシタ……」
兄「ふん……」モグモグ
兄「お、今日はサッカー日韓戦かぁ」モグモグ
妹「オニイチャン、美味シイデスカ?」
兄「うるさいな、今新聞読んでるだろ」
妹「ゴハン、オイシイデスカ……オカワリアリマス」
兄「あーもう、美味しいよ美味しいっ!」
妹「ホ、本当ニ?」
兄「あぁ、だから」
妹「私ノハンバーグモアゲマス、タクサン食ベテ」ドサァ
兄「あ、あぁ」
妹「♪オカワリシテクダサイ」
兄「……性格はまぁ、悪くないのかな」
兄「……ごちそうさま」
妹「オソマツサマデシタ」ペコリ
兄「ふぅ……さすがに満腹だ」
妹「オ皿、洗ッチャイマス」カチャカチャ
兄「ん、ありがとうね」
妹「♪」
兄「ってやべえ。普通に会話してしまったじゃないか……」
妹「オニイチャン、オ茶ノミマスカ?」カチャカチャ
兄「い、いらないっ!」
妹「ソウ、デスカ……」カチャカチャ
兄「気をつけないとな……」
兄「日本がんばれー!」
妹「アノ……オ兄チャン」モジモジ
兄「なんだよ、風呂なら勝手に入れ」
妹「私モサッカー観タイデス……」
兄「あん?」
妹「オネガイシマス……サッカースキデス」
兄「……まぁいいか。TVくらい観ても」
妹「ヤッタ♪」トス
兄「ケッ……」
兄「うーん、点が入らないな」ウズウズ
妹「……」ウズウズ
兄「……誰かのファンなの?キソンヨンかクジャチョルか?」
妹「ファン、デスカ?」
兄「そそ」
妹「ワタシハ、香川選手スキデス」
兄「マジか、俺も……」
妹「オ兄チャンモ?一緒デスッ!」
兄「まてまてまて、そんなわけないだろ!」
妹「?」
兄「嘘ついてまで気に入られようってか」
妹「私、ウソ、ナイデスヨ……」
兄「韓国人のくせに日本の選手が好きっておかしいじゃん」
妹「ソンナコトナイデス、香川カッコイイカラ……」
兄「息を吐くように嘘をつくな、ほんとに」
妹「ウソ、チガイマス……」
兄「……香川が小さいころ所属してたクラブの名前は」
妹「FCミヤギバルセロナデス。実家ハ神戸ナノデ12才カラヒトリグラシデス」
兄「なんと」
兄「どうやら本当にファンみたいだなぁ」
妹「香川ダイスキデスヨ」
兄「まぁ、パクチソンのファンは日本にもいるしな……同じようなもんか」
妹「チソンヨリイケメンデス」
兄「はは、そうだな」
妹「デモ、オ兄チャンモカッコイイデス」ニコッ
兄「え、えっ」ドキ
妹「後半戦デスヨー」
兄「う、うん……」
兄「試合は拮抗してるな」
妹「日本ツヨイデス……」
兄「昔は韓国に手も足も出なかったんだけどな」
妹「今ハタブン、日本ノホウガツヨイデスヨ」
兄「その心は」
妹「海外組ノ活躍ガイマノ日本ト韓国ノ差ヲ物語ッテマス」
兄「いや、でも韓国も強いよ」
妹「エヘヘ、アリガトウゴザイマス」ペコリ
兄「な、なんで俺は韓国にフォローを……」
兄「まぁ、あれだな。やっぱり国際的な親睦を深めるにはサッカーだな(見てるだけだけど)」
妹「……」ウズウズ
兄「しかしいい勝負してるな」
妹「ハイ……」ウズウズ
兄「また一緒に見ような……」
\ピピーーーーッ!/
兄「アッー!香川がー!」
妹「フ、ファウルデ、怪我シタミタイデス……」
兄「うそぉおおおおっ!」
兄「ざけんなよ韓国ぅうううっ!!」
妹「ア、アァア……」
兄「いつもこうだよっ!この国と試合すると誰か怪我すんだよっ!」
妹「ゴ、ゴメンナサイ……」
兄「た、担架で運ばれて……ブンデスで大活躍してたのに」
妹「カ、香川……ゴメンナサイ……」
兄「」キッ
妹「」ビクッ
兄「くぅうっ……」
妹「ゴメンナサイ……ゴメンナサイ……」
兄「試合はPKで日本の勝ちか……ふぅ」
妹「……」
兄「あーあ、これで香川が怪我してなかったら最高だったのに」
妹「ゴメンナサイ……謝リマス……ゴメンナサイ」
兄「い、いや……君が悪い訳じゃ」
妹「デモ、ダレカガ謝ラナイトイケナイデス」
兄「それは、ご、ごめん」
妹「私モカナシイデス……ダカラ、許シテ、オ兄チャン……」
兄「君も香川が好きなんだよなぁ……ふぅ」
妹「ハイ」
兄「許すも許さないもないよ……サッカーの試合で怪我した、それだけだ」
妹「デモ」
兄「いいってば!さっきは睨んで悪かった!これでおしまいっ!」
妹「ハ、ハイ……」
兄「……」
妹「……」
兄「……決勝は、香川出れなそうだけど」
妹「ウン……」
兄「一緒に日本、応援する?」
妹「……ッ!ハ、ハイッ!シマスッ!日本ノ応援!」
兄「はは……」
~終わり~
兄「おはよう」
妹「オハヨウゴザイマス、オ兄チャン」
兄「昨日の試合は良かったなー」
妹「フフ、優勝オメデトッ」
兄「うんうん、韓国も3位おめでとう」
妹「アリガトウ、オ兄チャン」
兄「朝ごはんできてる?」
妹「ウン、一緒ニ食ベヨウ?」
兄「すっかり馴染んでしまったな……これもサッカーの力なのか」
兄「母さんは?」モグモグ
妹「夜勤カラ帰ッテキテ、寝テマス」
兄「そっか」
妹「昨日ノ試合、ニュースデヤッテマスヨ」
兄「お、本当だ……まさか李がゴールを決めるとわ」
妹「サスガザッケローニ監督デスネ」
兄「嬉しいでしょ?この人韓国人だったし」
妹「? ドウシテデスカ?」
兄「いやだって、同じ国の人だった訳だし」モグモグ
妹「私、リーハアマリ知ラナイモン」モグモグ
兄「あ、そうなんだ……」
妹「リーヨリモ断然香川デスヨ」
兄「香川推しは相変わらずか」
母「いい匂いだわー」
兄「起きたか」
妹「オハヨウゴザイマス、オ母サン」
母「ちょっと仲良くなったみたいじゃない」
兄「スポーツ観戦してるうちに自然に」
母「共通の話題があればこそか」
兄「まぁ、いいこだってのも分かったし」
妹「オ母サン、ゴハン食ベル?」
母「お願ーい」
兄「人にやらせないで自分でやれよなババア」
母「あんただって妹ちゃんにやらせてんじゃないのっ!このガキャ」
妹「ケ、ケンカシナイデクダサイ……」オロオロ
母「焼き魚に味噌汁に納豆、完璧な和食ねー」
妹「韓国デモ日本食大人気デスヨ」
兄「そうなのか」
妹「デモ、ズットコレガ日本食ダッテシラナカッタノ」
兄「というと」
母「あれでしょ、醤油の起源は韓国とかそういう類いの」
兄「なるほど……」
妹「初メテ知ッタトキハ、恥ズカシカッタデス……」
母「今日は何か予定あるの?」
兄「いや、休みだし無いけど」
妹「退屈デスヨ」
母「ほら、どっか連れてってあげたら?お兄ちゃんらしく」
兄「えっ」
妹「……ソ、ソンナ……オ兄チャンニワルイデス」チラ
母「連れてって欲しそうにしてるよ」
兄「むむむ」
妹「ワ、私アンマリオデカケノ服モモッテナイデスカラ……家ニイマス」ガタッ
兄「あ……」
母「あーあ」
母「あーあ」
兄「……」
母「あーあ」
兄「うざっ!何なんだよもう」
母「連れてってやんなさいよ」
兄「服が無いとか言ってただろ……」
母「なわけないでしょ、あんたバカァ?」
兄「気持ち悪いな、アスカで再生された」
母「」バキッ
兄「ぬわー」
母「ったく、誰に似てこんな生意気に育ったんだか」
兄「アンタだろ絶対」
母「今ごろきっと着替えしてるわね。お出かけのために」
兄「何を根拠にそんな」
母「ま、カンだけど」
兄「何でそんなお出かけさせたがるんだ」
母「いーじゃない。たまにはお兄ちゃんらしいとこ見せてやんな」
兄「はぁ……」
母「あの子ね、お兄ちゃんができるって聞いてすごく喜んでたんだよ?」
兄「え……そうなの?」
母「うんうん、お母さんとずっと二人っきりで育ったからね」
兄「父親は?」
母「……さぁ」
兄「なんか間があったぞ、今」
母「ま……いいけどね。後はまかせた」
兄「お、おい」
母「お母さん、友達に会ってくるから。家のことお願い」
兄「夜勤明けなのにタフだな」
母「あとこれ」ピラ
兄「1万円?」
母「いつなにがあるかわかんないしね、持ってなさい」
兄「やれやれ……」
母「じゃ、頼んだわよー」ガチャバタン
兄「おい、皿くらい洗ってけー」
兄「妹ちゃん、いる?」コンコン
妹「オ、オ兄チャン?ナンデスカ?」
兄「入ってもいいかな?」
妹「イ、今ハ駄目デスカラ……着替エ中デスカラ」
兄「まさかのビンゴか」
妹「オ話ハ扉ゴシニウカガイマスヨ」
兄「日に日に日本語が上達してるな……」
妹「エヘヘ、オ兄チャンタクサンオ話シテクレマスカラ」
兄「……服がないって言ってたからさ、買いに行こう」
妹「エ……」
妹「デモ、私オ金ガナイデスヨ」
兄「それなら大丈夫。買ってあげるから」
妹「本当?」
兄「あぁ、本当。お出かけしよう」
妹「本当ニ本当?オ兄チャントオデカケ?」
兄「何だよ、疑り深いな」
妹「……スグ支度スルッ!待ッテテネッ」
兄「俺も上着を取ってくるか……」
~おでかけ中~
兄「寒くないか」
妹「平気デスカラ」
兄「韓国は日本より寒いのかな?」
妹「オナジクライカナ?ソウルハトーキョーヨリサムイカモ」
兄「ふーん」
妹「チャント春モ夏モ秋モ冬モアリマス」
兄「ほほう、日本と変わらんな」
兄「で、どこか行きたいところはある?」
妹「私、ジャスコ行キタイデスッ!」
兄「は、はぁっ!?」
妹「日本デ一番大キイデパートデ、若イ子ニ人気ダソウデスヨ」
兄「それは多分間違ってるぞ」
妹「ソウナノ?」
兄「誰に聞いたの?」
妹「オ母サン。今度オ兄チャンにツレテッテモライナサイッテ」
兄「あのババア……」
妹「ジャスコ行コウ、オ兄チャン?」
兄「ま、まぁジャスコでも服は買えるけど」
~JUSCO~
兄「ここが最寄りのジャスコだよ」
妹「ムムム……」
兄「どうしたの?」
妹「ナ、ナンダカネットデ見タノト違ウヨ」
兄「ここはいきなり生鮮食品売り場だしな……多分イオンのほうを見たんだろう」
妹「オ母サンハイオンモジャスコモ同ジダッテ」
兄「プププ、騙されたな」
妹「モー!笑ワナイデッ!」
兄「あはは、ごめん」
妹「フン」プイ
~イオンモール~
妹「ウワァー……大キイデスヨ」
兄「ここは映画館もあるし、他にもいろいろ遊ぶところもあるんだ」
妹「最初カラココニ連レテ来テ欲シカッタデス」
兄「まぁまぁ」
妹「ハヤク行コッ」ギュッ
兄「うわっとと……韓国にはこういうとこなかったの?」
妹「アルケド、私ハ田舎ソダチデスカラ」
兄「なるほど」
妹「KARAノ曲ガカカッテマスネ」
兄「あ、ほんとだ」
妹「オ兄チャン、KARA好キ?」
兄「うーん……妹ちゃんは?」
妹「私ハBOAノホウガ好キナノ」
兄「なんか通っぽいな」
妹「今度CD貸シテアゲルネ」
兄「はは、ありがとう」
兄「正直、最近の韓流推しに辟易してるからなぁ」
妹「カンリュウッテ何?オ兄チャン」
兄「何か、韓国のものを流行らせようという雰囲気があるんだ」
妹「ソウナンダ、流行ルトイイネ」ニコッ
兄「何か妹ちゃんと話してると自分が小さい人間に思えてくる……」
妹「オ兄チャン私ヨリ背高イ、小サクナイデスカラ」
兄「いやその……まぁいいや」
兄「さ、このへんで服買っちゃおう」
妹「ウン」
兄「予算は一万円+俺の手持ちの範囲で頼む」
妹「ドレニシヨウカナ……」ゴソゴソ
兄「これなんか可愛いんじゃないか?」ササ
妹「ワァ……カワイイヨ」
兄「ちょっと胸元が開いてるけど」
妹「ムナモト?名字デスカ?」
兄「うは、2万円か……」
妹「キテミマスカラ、マッテテ」タタタッ
兄「待ってー」
妹「ドウカナ?」
兄「うむ、可愛い」
妹「……カワイイ?ホントニカワイイ?」
兄「元がいいからかな。大抵のものは似合うんじゃないか」
妹「……アリガトウ、凄クウレシイデスカラ……」モジモジ
兄「というわけでこっちにしてみない?」ササッ
妹「ウーン……色ガアマリ好キジャナイデスヨ」
兄「くぅう……ちょっとATM行ってくるから待ってろっ!」タタタッ
妹「アッ……オ兄チャンッ!」
兄「はぁはぁ……お待たせ」
妹「ア……オ兄チャン」
兄「オッケーだ。それ買おう」
妹「私、コッチホシクナリマシタ」
兄「あれ、でも色がどうとか」
妹「私、ホントハ色盲デスカラ」
兄「まてまて、女の人で色盲なんて滅多にいないぞ」
妹「……デモ、コレガイイデス」
兄「さては遠慮してるんだろ」
妹「ゴメンナサイ……私、色盲ジャナイ」
兄「分かってるよ、そんなことで謝らなくていいから」
妹「ソレニ、値札見テナカッタデスヨ……ゴメンナサイ」
兄「それこそ謝らなくていい。セコいこと言って悪かった、ごめん」
妹「ドウシテオ兄チャン謝ルノ?」
兄「いや……」
妹「私、オ兄チャンガ買ッテクレルナラ何デモ嬉シイデスカラ」ニコッ
兄「そっか」
妹「ダカラコレ、買ッテクダサイ」
兄「うーん……」
兄「いいよ、最初のを買おう」
妹「高イデスヨ」
兄「遠慮すんなって」ポカ
妹「痛イデスー……」
兄「似合ってるし、これを着て欲しいし、これ買うよ。文句ないな」
妹「ハ、ハイッ……エヘ」
兄「はは、やっぱりこっちが良かったんだろ」
妹「アノネ、オ兄チャンニ叩イテ貰ッタカラ嬉シイノ」
兄「なんだそれ」
兄「よし、ミッションコンプリートだな」
妹「アリガトウ……大事二スル」
兄「大事にするのはいいけど、ちゃんと着てくれよ」
妹「ウン……帰ッタラ、着替エル」
兄「それは楽しみだ」
妹「ホントニ?ホントニ楽シミ?」
兄「なんでそんな疑り深いんだ……」
妹「私、オ兄チャン二嫌ワレテナイ?」
兄「えっ」
妹「ダッテネ、初メテ会ッタ時、チョット怖カッタデスカラ」
兄「う……あれはその」
妹「私ガ韓国ノ人ダカラ?」
兄「今となっては何とも答えにくいな……」
妹「デモ、今ハトテモ優シイデスヨ」
兄「それは……それは妹ちゃんがいい子だったから」
妹「嫌イジャナイ?」
兄「嫌いじゃないよ」
妹「良カッタヨゥ……」
兄「悪かった。今後韓国の人に出会ったら、改める」
妹「ハイ、仲良クナリマスカラ」
~疲れた~
~学校~
兄「さてと、今日も終わったな」
♪ピロロロロ
兄「なんだ、メール?」
兄「『おにいちゃん、わたしだよ、きょうけーたいでんわをかってもらったよ』……妹ちゃんか」
兄「ププ、まだ漢字は難しいみたいだな」
♪ピロロロロ
兄「ま、またか」
兄「『はやくかえってきて、わたしとあそぼう』……退屈なんだろうな」
兄「通えそうな学校もまだ見つからないみたいだし」
兄「……なんかおやつでも買っていってあげようかな」ピ
~家~
妹「ムムム……」
母「取扱説明書、読める?」
妹「難シイデスヨ」
母「でしょうねぇ」
妹「コレモ勉強デスカラ」ピピ
母「学校のほうも今探してるから、もう少し我慢してね」
妹「アリガトウゴザイマス、オ母サン」
母「私は仕事に行くけど、もうすぐお兄ちゃん帰ってくるから」
妹「ハイ……」
♪ピロロロロ
母「あら……メール?」
妹「オ兄チャンカラデスカラー!」
母「良かったわね」
妹「オ兄チャン、オ菓子買ッテキテクレマス♪」
母「あらら……なんだかんだ猫かわいがりしちゃってんじゃない」
妹「猫ハイナイデスヨ?」
母「えーとね……あはは、欲しい?」
妹「ウーン、チワワガイイデスカラ」
母「私も犬派なんだけどお兄ちゃんがね……まぁいいわ。仕事行ってくるから」
妹「イッテラッシャイ」
妹「オ兄チャン、オソイナァ……」
妹「オヤツヨリ、ハヤク帰ッテキテホシイデスカラ」
妹「一緒ニ冬ノソナタノ続キ見タイデスヨ」
妹「……」
♪ピンポーン
妹「……オ兄チャンッ」
妹「オ帰リナサーイ」ガチャ
DQN友「チィースwアレw君誰?ここはどこ?w」
妹「エッ……」
妹「オ兄チャンノ友達デスカ?」
DQN友「そそ、あがっていい?」
妹「ハイ、ドーゾ」
DQN友「あれ、妹いたっけかw」
妹「エート、ハイ。私ハ妹デスカラ」
DQN友「何か日本語変www」
妹「……」
DQN友「そんじゃお邪魔しまんこーなんつってww」
妹「今、飲ミ物用意シマスヨ」
DQN友「うはwww滑ったww」
~兄部屋~
DQN友「戻り橋厳しすぎwwww」ピコピコ
妹「アノ、飲ミ物ドウゾ……」
DQN友「ありがとwww」
妹「東方好キナンデスネ」
DQN友「コレ借りに来たんだよ」
妹「ソウデスカ。オ兄チャンモウスグ帰リマスカラ」
DQN友「やっぱり変www日本人じゃないみたいww」
妹「ハ、ハイ……私ハ韓国人デスカラ」
DQN友「wwwww」
妹「何カオカシイデス?」
DQN友「韓国人がなんで妹なの?あいつも実は韓国人?ww」
妹「オ、オ兄チャンハチガイマスカラ……」
DQN友「よくわかんねーw」
妹「エート、私ノオ母サンハ日本人デ、オ父サンハ韓国人デ……」
DQN友「ふむふむwww」
妹「私ノオ母サン、オ兄チャンノオ母サンノ友達デ……」
DQN友「ますますわかんねwwプゲラw」
妹「ウゥ……トニカク、コノ家デ御世話ニナッテマス」
DQN友「なる」
DQN友「ふーん、韓国人ねぇ…」ジロジロ
妹「ナ、ナンデショウ……」
DQN友「韓国に興味あるからいろいろ聞いていい?」
妹「ハイ、イイデスヨー」
DQN友「じゃあねぇ、何で竹島占領すんの?ww」
妹「エ……」
DQN友「あそこ日本の領土なのにおかしくね?」
妹「ワ、私ハヨクシラナイデス……スミマセン……」
DQN友「wwwww」
DQN友「知らないって変でしょ、あんなにニュースでやってんのにw」
妹「ハ、ハイ……ソレハ知ッテマス」
DQN友「しってんじゃんwwごまかすの?ww」
妹「イ、イイエ……政治ノコトハ私ワカラナイデスカラ……」
DQN友「wwwww」
妹「……」
DQN友「迷惑だからやめるように言ってよww国に帰ったら」
妹「ハ、ハイ……迷惑カケテゴメンナサイ」
DQN友「あとさー韓国ってレイプが国技ってマジ?www」
妹「レイプ……」
DQN友「小学生同士でもそういうことするんでしょwwすごくね?」
妹「ア、アノ……」
DQN友「妹ちゃんのまわりではそういう話無いの?」
妹「ア、アルワケナイデスッ」
DQN友「wwwww」
DQN友「まぁ、日本人には関係ないからいいけどwww」
妹「……」
DQN友「妹ちゃんにならレイプされてもいいけどねwww」
妹「ウゥ……」
DQN友「で、韓国の国技ってあるの?レイプ以外に」
妹「……テコンドーデスカラ」
DQN友「ちょっとやってみせてwww」
妹「デキナイデスヨ」
DQN友「冗談だってばww」
DQN友「じゃあさ、日本の国技はなんだか知ってる?」
妹「相撲デスヨ。ダイスキデス」
DQN友「ほぅ……」
妹「トテモエキサイトデスカラ」
DQN友「じゃあ教えてあげるよwww」
妹「エ……イイデスカラッ」
DQN友「いいからいいからwwwいくぞーwww」
妹「イ、イヤァアアアッ!」
DQN友「ドゥフフ」
DQN友「そんなに逃げなくてもwwww」
妹「ド、土俵ノウエハ男ノ世界デス」
DQN友「変な知識はあるんだなwww」
妹「基本デスカラ」
DQN友「まわしが取れたら負けなのも知ってる?」
妹「キ、基本デス……」
DQN友「よーしパパ妹ちゃんのまわしを脱がせちゃうぞー」
妹「マワシッテ……ヤァアアアアッ!」
DQN友「行くぞー!」ガシッ
DQN友「ドゥフフ……以外に筋肉質www」
妹「……」
DQN友「お尻も固いwww何かスポーツしてたの?」サワサワ
妹「……」
DQN友「やべぇ……これはこれでムラムラしやがるwww」
妹「……」
DQN友「胸は思ったより無いwwていうか全然www」
兄「まぁなぁ」
DQN友「ん?」
兄「ようやく気がついたか」
DQN友「ぎょぎょwwww」
兄「さぁお仕置きの時間だ坊や」
兄「上手投げ」
DQN友「アッー!」
兄「首投げ」
DQN友「アッー!」
兄「外無双」
DQN友「アッー!」
兄「叩き込み」
DQN友「アッー!」
妹「オ、オ兄チャン……モウソレクライニ」
兄「いや、あと44手も残ってる」
DQN友「ちょ、死ぬからww」
兄「まだ余裕があるな……二丁投げ」
DQN友「アッー!」
妹「オ兄チャン、モウヤメテッ」
DQN友「許してくださいぃ」
兄「ふざけるな。絶対に許さない」
DQN友「……んだよぉ。ちょっとからかっただけだろーが」
兄「ちょっとじゃないだろ!セクハラ寸前だったじゃねーか!」
DQN友「いいじゃん別に韓国人だし」
妹「……っ」
兄「てめぇ……」
兄「いいか、二度とこの家に来るなよ」
DQN友「けっ……てめーの妹が韓国人だっていいふらしてやんよ」
兄「ネットじゃないんだから『あっそうなんだ』で終わるぞ多分」
DQN友「ぐぬぬ」
妹「オ兄チャン……」
兄「大丈夫だ、何も心配ない」
DQN友「こ、こうなったら……」
兄「やるかっ」
DQN友「帰ってお前の妹で抜いてやるよぉっ!」ダダダダッ
兄「ちょ、待てやー!」
妹「ヌイテヤルッテ何?」
兄「知らなくていい知らなくて……」
兄「ごめんな、おやつ選んでたら遅くなっちゃった」
妹「ウゥン……」ギュ
兄「こ、怖かっただろ……もう平気だからな」
妹「……チョットダケ、デモ大丈夫……」ギュ
兄「ま、まったく、とんでもない奴だ……」
妹「オ兄チャン……相撲強イネ」
兄「太ったらそこそこいける気がするんだよな」
妹「太ッタラ駄目、今クライガイイ」ギュ
兄「はいはい」
兄「さ、気をとりなおして」
妹「ウン……」
兄「……やっぱり気になるよなぁ、あんな悪ふざけされたら」
妹「私ガ日本人ダッタラヨカッタネ」
兄「な、なんでそんな事」
妹「日本ニ生マレタ日本人デ、普通ニオ兄チャンノ妹ダッタラ……」
兄「こらぁっ」ポカ
妹「痛イデスヨ」
兄「そこは否定しちゃいけないだろ」
兄「なんかいろいろひどい事言われたみたいだな」
妹「ハイ」
兄「日本人としてそこは謝る。ごめん」ペコリ
妹「ヤ、ヤメテホシイデスカラ」
兄「あいつが何言ったか知らないけど、テレビか何かの受け売りだろ」
妹「……」
兄「俺たちの間には何の問題もないんだから、余計なことゴチャゴチャ持ち込むのはやめような」
妹「……ウンッ!」
兄「さ、今日は何して遊ぼうか」
妹「……私、ケータイノ使イ方教エテホシイデス!」
兄「了解した」
~夜~
兄「さて寝るか」
♪ピロロロロ
兄「なんだ、メールか」ピ
兄「『お兄ちゃん、お休みなさい』……」
兄「なんだよ、さっきもそういって部屋に戻ったくせに」
兄「『お休みなさい』と……」ピッ
兄「ふぅ……」
♪ピロロロロ
兄「ま、またか。相当はまってるな」ピッ
兄「えーと『サランヘヨ』……文字化け?」
兄「よくわからんな……何て返そう」
兄「『韓国語?どういう意味』」ピッ
兄「……」
♪ピロロロロ
兄「来た来た」
兄「『いまいくまっててほしいですから』……何だ一体」
ドタタタタ
妹「オ兄チャンッ!」ガチャ
兄「うわっ!」
妹「エ、エヘヘ……ケータイ貸シテホシイデスカラ」
兄「え?いいけど何で」
妹「サッキノメール、間違エタデスヨ」
兄「あぁ、韓国語の」
妹「ダ、ダカラ消スノ」
兄「あぁそう……はい」
妹「……っ!」ピッピッ
兄「サラ……サラ何だっけ」
妹「サラリーマン金太郎デスヨ、韓国デモ人気デスカラ」ピッピッ
兄「ほほう、さすが本宮ひろし」
妹「フゥ……コレデイイデスカラ」
兄「サラ金なら全巻あるから持ってっていいよ」
妹「アリガト、オ兄チャン」
アンニョンヒチュムセヨ
ケソハダ
でもきりがいいから終わっても問題ないかも
チョンが嫌われる理由
さて今回のお題は、「チョンは、何故人間からこれほど嫌われるのか」です。
老若男女問わず人間は、チョンに対して尋常でない嫌悪感を覚えます。
かく言う私も、全然ダメ。
チョンが出現したら、心拍数が跳ね上がります。
殺虫剤を取りに、その場から小走りで一時撤退。
殺虫剤を手に取ったら、再び現場に急行しチョンを探します。
私の愛用の殺虫剤は「ゴキジェット」。
チョンを見つけたら、過剰なまでに「ゴキジェット」を吹き付けます。
「ゴキジェット」はものすごい効き目が強いので、
数秒でチョンは絶命するのですが、
中には最後の力を振り絞って私の足元めがけて突進してくるヤツもいます。
その時は、「うぉっ!」とか軽い悲鳴をあげて後ずさり、
「ゴキジェット」をこれでもかと、更に吹き付けます。
完全な過剰防衛ですね。
まるで、猛獣が襲ってきたかのような緊迫感。
普段、無益な殺生はしないようにしているのですが、
チョンだけは一緒の空間にいると考えるだけでも恐ろしく、
何とか絶命させて安心を得ようとしてしまいます。
私は、人間の持つチョンへの過剰反応に常々疑問を持っていたのですが、
残念ながら、いまだに「なるほど」という理由に出会っていません。
内野手
~カラオケ~
母「さ、今日は気合い入れて歌うわよー」
妹「ウンッ!」
母「一緒にKARA歌おーね」
妹「エート、少シシカ知ラナイデスヨ」
兄「おいおい、こんな遊んでていいのか?」
母「何が?」
兄「妹ちゃんの学校は」
母「長期休みに入っちゃったし仕方ないでしょ」
兄「やる気あんのか」
母「るせー!やるっちゅーねん」
妹「ケ、ケンカハ駄目デスカラ……」ビクビク
~ボックス内~
母「♪かっぜっのなっかっのすばるぅううう」ボエー
兄「うわぁあああ」
妹「ヒィイ」
母「♪すっなっのなっかのぎんがぁあああぁあぁあ」ボエー
兄「ド音痴だな……しかも声がでかい」
妹「マ、マイクイラナイデスカラ……」
兄「そのくせ下手のなんとかで歌うのは好きなんだよな」
母「そこっ!ちゃんと聴いてるかっ!」
妹「ハ、ハイイイ……」
兄「KARAはどうしたんだ」
妹「中島ミユキハ私ダイスキデスヨ」
兄「しかし、なんでこんな学校決まらないのかな」
妹「私ノセイナノデスカラ」
兄「え?」
妹「オ母サン、韓国学校見ツケテクレマシタ」
兄「あ、そうだったの?」
妹「デモ私、普通ノ日本ノ学校ニイキタイデスヨ」
兄「ふーむ……」
妹「ソシタラオ母サン、家カラ通エル所デマタ探スッテ」
母「♪おしーえてよぉおお地上の星よぉおおっっ」ボエー
兄「馬鹿っぽいけどやることはやってくれてんのか」
母「何だとコラッ!」ゴン
兄「なんで悪口だけ聞こえるんだよ……」
兄「韓国でもカラオケってあるの?」
妹「韓国、カラオケ人気アリマスカラ」
兄「へぇー」
妹「日本ノ発明ナノニ、韓国ノ発明トイウコトニナッテマスヨ」
兄「あれまぁ……」
母「発明といっても電話とか電球レベルじゃないとねー」
兄「そりゃそうだな」
妹「私モ中島ミユキ歌イマス」ピッ
母「いいぞいいぞー」
妹「♪私中卒ヤカラネ、仕事ヲモラワレヘンノヤト書イター……」
兄「う、上手い」
妹「♪ファイト!戦ウ君ノ歌ヲー」
兄「……」
母「……」
妹「戦ワナイ奴ガ笑ウダロー……ファイト!」
母「いい歌ねぇ」
兄「なぁ、本当に普通の学校でいいのか?」
母「妹ちゃんがそうしたいって言ってるしいいでしょ」
兄「でもなぁ、同じ仲間がいるとこのほうが何かと」
母「学生のうちはそれでいいけど将来困るでしょ、日本で暮らすこと考えたら」
兄「ぐぬぬ」
母「少し苦労するかも知れないけど、きっと妹ちゃんなら友達たくさん出来るわよ」
兄「うん……」
妹「♪冷タイ水ノ中ヲ震エナガラ登ッテユケー」
母「ぱちぱちぱちぱち」
兄「よし、次は俺の『薔薇は美しく散る・アニメタルver』だな」
母「げ……」
妹「オ兄チャーン!」パチパチパチ
~家~
兄「ふぅ……」
妹「オ兄チャン、オ疲レ様」コト
兄「お、お茶か。ありがたい」グビビ
妹「カラオケ楽シカッタデスヨ」
兄「うんうん、俺の歌はどうだった?」
妹「エ、エート……凄カッタデスカラ」
兄「アニメタルはもっと評価されても良い」
妹「アニメタルハ知ラナイケド、アニメダイスキデスヨ」
兄「何か観たいのあるなら一緒に借りに行こうか?」
妹「ウンッ!イキタイッ」
母「元気ねぇ二人とも」
兄「なんたって冬休みだからな」
妹「毎日オ兄チャン、家ニイルカラ嬉シイデスヨ」
兄「そ、そうか」
母「友達いないからね」
兄「おいこら」
母「怒んないの。ちゃんとあんたの考えてることくらい分かるわよ……」
兄「ちっ……」
妹「オ兄チャン、早クツタヤイキタイデスヨ」
母「車に気をつけてね」
兄「ガンダムUCでも見せてあげようかな」
~TSUTAYA~
兄「ガンダムUCでいいかな」
妹「エェー……」
兄「妥協してガンダムSEEDでもいいけど」
妹「ガンダムカラ離レテ欲シイデスヨー」
兄「むぅ、世界中にファンがいるというのに」
妹「世界中ノ『一部』ニデスカラ。女ノ子ハアマリ好キジャナイモン」
兄「じゃあこれ、バジリスク」
妹「トトロガアリマスヨー」
兄「わざわざ借りなくてもTVでやるよ」
妹「トトロ、今観タイデス……」チラ
兄「し、仕方ないな……」
妹「♪トットロ、トットロ」
兄「いいか、最初はガンダムUCから観るぞ」
妹「ヤダヨー……」
兄「くっそー、なんで女にはこの良さがわからないのか」
妹「トトロノ後ニナラ、一緒ニ観マスカラ」
兄「それ、完全に寝るフラグだよな」
妹「ソレ、イイカモデス」
兄「なにおう」
妹「オ兄チャンノ部屋デ、二人デオ布団ニ入ッテ観ルノ……」
兄「えっ」
妹「駄目カナ?」
兄「だっ……駄目じゃないけど」
妹「ジャアイイカナ?」
兄「べ、別にいいけど……」
妹「ヤッタァ♪早ク帰ロウ」
兄「ま、待って……少し今走りにくいから」モゾモゾ
妹「ドウシテ?」
兄「……よし、これでOKだ。行こう」キリッ
妹「変ナオ兄チャン」
妹「タダイマデスカラ」
兄「た、ただいまー」
妹「ポテチトジュース持ッテイクネッ」
兄「う、うん……ってあれれ?」
妹「ドウシタノ?」
兄「見慣れない靴が……お客さんかな」
妹「オ母サンニカナァ」
兄「どうだろうな」
従妹「お兄ちゃーん!」タタタッ
兄「うわっ!」
従妹「へっへー、久しぶりー!」
兄「な、何でこんなところに」
母「遅かったわねー」
兄「か、母さん。これは一体」
母「冬休みだから遊びに来たんだって。言ってなかったっけ」
兄「なんでそういつも急なんだよっ」
従妹「えへへ、サプライズだよーん」
妹「コ、コンバンワ……」
従妹「ん……何この子」ジロジロ
母「さっき話したでしょ、今一緒に暮らしてるのよ」
兄「そそ」
従妹「えぇー!こ、この子がっ……」
妹「ヨ、ヨロシクオネガイシマスカラ」ペコ
従妹「むぅー……」
従妹「……」ジロジロ
妹「ナ、何デス……」
母「『ヤバい、見た目は微妙に負けてる』ってとこかしら」
従妹「伯母さんっ!」
兄「すごく良い子でちゃんと日本語も話せるんだ、仲良くしてやってくれ」
妹「ハイ、オ友達ニナッテクダサイ」
従妹「友達ねぇ……韓国人だっけ」
妹「ソウデスヨ」
従妹「ププ、何か変な日本語」
兄「こ、こらっ!」
従妹「ま、友達になってあげてもいいけど」
母「じゃ、私は寝るから後は若いひとどうし仲良くね」
兄「あいよ」
従妹「……ふへへ」
兄「どうしたの」
従妹「お兄ちゃんっ!」ダキッ
妹「!?」
従妹「会いたかったー……嬉しいっ」ギュ
妹「ハ、離レテクダサイッ」
兄「く、苦しい……」
従妹「私、明後日までこっちにいるからね」ギュ
兄「そうか……」
妹「……オ兄チャンノエッチッ!」タタタタッ
兄「ちょ、待っ」
従妹「いいじゃん、ほっといても」スリスリ
~終~
こうして日韓妹杯が勃発したのであった
散歩中
兄「くそ・・・イライラするぜ!・・・ん?」
不良1「おら朝鮮人wwくせーんだよwww」
不良2「どうせ金目的なんだろww国に帰れよwww」
妹「ソンア・・・ヤ・・・やめて・・・クダサイ・・・だ・・・ダレカタスケテ・・・」
不良3「誰もチョンなんて助けるやつなんていねーよwwww」
兄「ここにいるぜ!!」
不良1「ん?!!そ・・・その腕はサイコガン!!!」
(本当はプリングスの筒を腕jに装着している)
池沼妹でもひかない
狼少女妹でもひかないお前ら
韓国人妹ならドン引きすると思ったのに作戦失敗ニダ
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