( ^ω^)戦車道史、教えます!のようです (45)

注:今回この作品を読む前に、

( ^ω^)戦車道史、学びます!のようです
( ^ω^)戦車道史、学びます!のようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1489304048/)
を先に読んでいただければ幸いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490100561

戦車道の座学講師である前に現国教師の僕は、一応大洗女子学園普通科の一年から三年を請け負い各階を日々忙しく行き来する。

当然西住さんや干し芋会長を始めとした戦車道受講の生徒達にも授業を行うことになるわけだが、「その中で手のかかる生徒は?」と問われたなら断然ウサギさんチーム、つまり一年生組を上げる。

勿論この6人が不良というわけではない。澤さんと山郷さんはむしろ真面目な部類だし成績も悪くない。
大野さんと宇津木さんは此方をからかったりふざけてくることもあるが質問や発言も積極的にしてくる。
丸山さんはああ見えて一年生組では成績がダントツで、阪口さんは点数こそ波があるものの………ええと………うん、とても元気だ。

だが、高校生とはいえ一年生。つい先日まで中学生(学名:黒歴史量産生物)だった子たちであり、その多くはまだまだやんちゃ盛りである。
おしゃべりがヒートアップしてカナリアの合唱会もかくやの騒ぎになることもあれば、誰かの悪ふざけに全員が乗って収拾がつかなくなることも日常茶飯事だ。

特に、“パワーパフガール”阪口桂里奈、“からかい上手”宇津木優季、“窓際の哲学者”丸山紗希の3人が率いる一年E組は、彼女たち以外の生徒もなかなか癖のあるメンツが揃っており職員室では【魔窟】と恐れられている。

( ^ω^)「─────澤さんの様子がおかしい?」

桂里奈「あい!!」

優季「そうなのよ~」

紗希「………」コクッ

故に、大洗女子学園の大食堂でその“魔窟”の主3人が酷く真面目な相談を持ってきたとき、僕は思わず備え付けられている大画面テレビに目をやった。

相変わらず【リスボン沖事変】関連のニュースで埋め尽くされているテレビが映し出す日付は、残念ながら4/1ではない。僕は胸の内で一つ確信する。

( ^ω^)(明日の出勤はコウモリ傘とレインコート必須だな)

~( ^ω^)戦車道史、教えます!のようです~

《このたびの襲撃を受けて、EU全体での更なる戦力増強を提案するドイツ。イギリスとフランスはこの件に難色を示しており外交的な圧力を─────》

優季「この事件、まだニュースで取り扱ってるのね~」

( ^ω^)「まぁぶっちゃけ歴史の教科書に載ってもおかしくない大事件だからね。そりゃマスコミも食いつきはいいお」

桂里奈「あ、そうだ!!ブーン先生見て見て、テレビでやってた深海棲艦とM1エイブラムスの戦い!!」

( ^ω^)「ハイハイ上手上z……うぉおマジでうめぇ……なんだこのリアリティ写真か何かか」

優季「桂里奈ちゃん、特撮好きだから~」

桂里奈「うん!!」

( ^ω^)「そんなレベルじゃねえおこれ、逆に心の闇抱えてるんじゃないかと心配になるわ」

紗希「……」クイッ、クイッ

優季「…あ、ごめんね、脱線しちゃった。

それでぇ、梓のことなんだけどね。先生」

( ^ω^)「澤さんの様子、ねぇ。いやしかし、思い当たらない節が無いわけでもないお」

優季「あら、先生も~?」

( ^ω^)「まだペーペー同然とはいえ一応教師だお。ナメんな小娘」

優季「あー、生徒を小娘呼ばわりー。ひどーい」クスクス

( ^ω^)「やかましい。

……ここ数日は授業中もぼーっとしてることが多いおね。当ててみてもとんちんかんな答えが返ってくるし、明らかに人の話を聞けてないお。

まぁ尤も、もう少し前から……二学期始まってすぐの辺りから考え事は増えていたみたいだけど」

優季「……本当に気づいてたんだ、すごーい」

( ^ω^)「僕を何だと思ってるのかね君は」

優季「……先生?」

( ^ω^)「小首をかしげるのやめろ」

桂里奈「なんかね、梓はね、大学選抜が終わった辺りから元気ないの」

( ^ω^)「大学選抜ね………可能性は低いけど燃え尽き症候群かお?」

桂里奈「でも私は元気だよ!?」

( ^ω^)「そうだな、君はな」

桂里奈「それとね、梓、戦車道の授業の時西住隊長のこと見てるよ!そんでため息つくの!」
   _,
( ^ω^)「……まさかの恋患いかお?」

優季「確かに梓ちゃんは西住隊長のこと慕ってるけど~…あ、でも尊敬から来る恋愛もあり得るかも~」キャー

桂里奈「でも、西住隊長と梓って2人とも女の子だよ?」

紗希「………」ヨシヨシ

桂里奈「???」

紗希「……」

優季「え?いくら慕ってるとはいえいきなり恋愛は行き過ぎ?んー、確かにそうよね~」

( ^ω^)「前々から疑問なんだがそれはテレパシーか何かか。しかし君ら唯一の一年生チームだけあって仲いいおね」

( ^ω^)

優季「……先生~、どうかしたの~?」

( ^ω^)「あぁ、いや。何でも無いお」







( ^ω^)(……“唯一の一年”、か。ふむ)





みほ「────起立、礼!」

「「「よろしくお願いしまーーーす!!!」」」

みほ「着席!」

( ^ω^)「はい、よろしく。ほんじゃ早速授業に入るおー。まず澤さん、前回やった内容の復習を……」

梓「……」ジー

(U^ω^)<コンカイモタノシミデスネ、ニシズミドノー

みほ<アハハ、ソウダネ

梓「……」ハァ

( ^ω^)「……澤さーん」

あゆみ「…梓、梓!」

梓「ふえっ!?あっ、はい!!」ガタッ!!

( ^ω^)「前回の授業内容のおさらいをしてほしかったんだけど、具合悪いかお?なんなら保健室に……」

梓「い、いえ!!大丈夫です、続けて下さい!いえ、続けさせてください!!」

( ^ω^)「……ん、解ったおー。ただ、本当に体調的にダメなようなら言うお」

梓「は、はい……」ガタッ

あや「……ねぇ梓、本当に大丈夫なの?今日だけじゃ無くて、ここのところずっと変だよ?」ヒソッ

梓「う、うん。大丈夫。心配かけてごめんね?」

あゆみ(……多分だけど、“あのこと”で悩んでるんだよね。

梓も溜め込むタイプだからなぁ、どうにかしないといけないんだけど……)ウーン

( ^ω^)「で、前回は日本を含む世界各地で戦車道が誕生する前提条件、“女性の軍事面での活躍”の歴史を学んで貰ったんだおね。

その際に、日本は国土の特徴から他地域に比べて発展の方法が異なったことは述べたおね」

優花里「確か欧州や中国は騎馬文化を中核とした発展で、日本は騎馬保有数が少なくてそうはならなかったという話でした!」

( ^ω^)「その通り。

さて、実はそこに関連して世界と日本にはもう一つ大きな差異があるんだけど……西住さん、解るかお?」

みほ「……時期の違い、だと思います。

坂額御前の活躍は建仁年間、13世紀に入った直後です。ローマ帝国で紀元前、中国で2世紀には女性の軍人が軍団規模で活躍していたことを考えると、日本は少し遅かったのではないかな、と」

( ^ω^)「ん、百点満点の回答だお」

( ^ω^)「西住さんの指摘通り、“女性軍人の活躍”が欧州は紀元前、日本は1200年代とかなりタイムラグがあるんだお。

日本も邪馬台国の女王卑弥呼など“大きな権威・権力を持った女性”はより前から存在していたけれど、“明確に最前線で戦争に参加した記録があり、かつ活躍した女性武人”というとこの坂額御前まで待たなきゃいけないんだお」

桃「……それに坂額御前もあくまで“個人”であり、ヨーロッパのような“軍集団”ではないな」

( ^ω^)「そう。この大きな理由こそ、“大規模な騎馬隊運用”の有無だお」

柚子「そういえば前回の授業では、“男性に比べて軽くて小柄だから女性騎馬兵が運用されるようになった”って」

( ^ω^)「がばがば理論もいいところとはいえ一応大陸国には“女性兵士で編成された軍団”を創設する動機があったんだお。

対して日本の場合、“女性の軽さ、小柄さ”を生かす軍事的動機が存在しなかった。腕力や体格という面では、どうしても女性は男性に劣る面があるからね」

ねこにゃー「え?そうかな……」ムキッ!!

ももがー「頑張って鍛えれば女の子だって頑張れるなり」ムムキィッ!!!

ぴよたん「意外と昔の女の人はひ弱だったのかも……」ムムムキィッ!!!!

( ^ω^)「君らは例外な?筋トレしただけで菊池坂本の二遊間も真っ青の手軽さで75mmキャッチボールできる女子は一般の枠組みに入らないからな?」

( ^ω^)「さて、ちょっと前置きが長くなったけどいよいよ今日の本題だお。

今まで習って貰ったとおり、特に欧州と比べると日本は“戦車道誕生”へと至る文化の発展がかなり遅れていたおね。

実はこの状況が、まさに前回の授業で最後にやった時期を境にひっくり返るんだお」

優花里「今までの逆、といいますとー……」

華「日本の戦車道文化は花開き、欧州のそれはしぼみ枯れてしまう、ということでしょうか?」

( ^ω^)「色々とツッコみどころはあるけれどまぁ、そんなところ。

欧州においては9世紀辺りで“女性軍人文化”の発展に歯止めがかかり始め、15 世紀に入ると完全にこの文化が崩壊・衰退していく。

対して日本は────結論から言うと16世紀中頃、つまり戦国時代。現在確認しうる限りでは世界で初めて“現代の戦車道に直結する”といわれる武道・文化が勃興するんだお」

優花里「!!」ガタァッ!!!

左衛門佐「!!!」ガタタァアッ!!!!

( ^ω^)「よし、忠犬と日ノ本一の武士、お座りだ」

( ^ω^)「欧州の方の事情からかいつまんで紐解いていくおー。

まず、簡単な問題を一つ。ヨーロッパで“宗教”と聞いて、最初に思い浮かべるものはなんだお?……ツチヤさん」

ツチヤ「……んぇ?ふぁっ、はい!!」ガタアッ!!

レオポンさん達「「「zzzz」」」

( ^ω^)「oh…自動車部全滅かお」

ツチヤ「あはは………すみません、ポルシェの新しい改造案が浮かんじゃって皆で夜通し作業してたもんで……」

( ^ω^)「……正直その探究心こそ大洗女子学園存続の一端を担ってるからあんまり強く言えないお。ツチヤさん、質問の方は大丈夫かお?」

ツチヤ「えっ、ええと……ヨーロッパで宗教と聞くと、やっぱりキリスト教が浮かびますけど……」

( ^ω^)「ん、正解。ツチヤさん寝てヨシ。冷泉さんはダメ」

ツチヤ「あー…ありがとうございまzzzz」バタンキュー

麻子「チッ」

( ^ω^)「欧州の【女性軍人】文化は、7~8世紀にかけて最盛期を迎えるお。規模は拡大され、練度の高い部隊や実際に武功を立てた部隊も比例して数を増やし、次第に軍の主戦力へと変貌・成長していく。

しかしその過程で、女性兵士───この頃には明確に“女騎士団”と呼ばれるようになっていたわけだけど、彼女たちはプロパガンダ部隊としての側面も強くなっていくんだお」

杏「……なるほど、綺麗どころを重点的に集めるようになった、と」

( ^ω^)「明け透けに言えば。

この結果、多くの国───特にキリスト教信仰が強い国で姦淫の蔓延が極めて大きな問題となるお」

典子「か、かんいん……//////」プシュー

桂里奈「かんいんってなに?」

紗希「………エッチなこと」

桂里奈「そっか!…………ええっ!!?/////」ボンッ!!

沙織「………やだもー/////」マッカ

優季「きゃー先生セクハラよー」イヤンイヤン

(;^ω^)「授業なんだから勘弁してくれお……キリスト教は宗派によって扱いが重かったり軽かったりはするけれど、姦淫が“罪”であるという点はある程度共通しているお。

で、女騎士全盛期の8世紀に入ると、教会や国が保有する軍の規律────主に風紀面が彼女たちの存在で著しく乱れることになるんだお」

( ^ω^)「まぁ、お近くに綺麗どころずらりで当時の支配階級なんて私腹肥やしまくり、向こうから寄ってきてより取り見取りとくりゃ崩壊はあっという間だお」

カエサル「…………ミラノ勅令で国教をキリスト教にしていた東ローマ帝国も当然」

( ^ω^)「メタクソに蝕まれてました」

カエサル「デスヨネー…」ズーーン

( ^ω^)「で、この後キリスト教会や各国支配層は、腐敗に歯止めをかけるため【女騎士】の力を奪っていくんだお。

その結果、この辺が下地となって11世紀~15世紀で欧州の“女騎士文化”に致命的な衰退期が訪れるんだけど…ここは次の授業で詳しくやるお。今回に関しては」カッカッカッ

・日本で“戦車道の礎”が急速に築かれる時代と同時期に、欧州のそれは衰退した
・その原因は、“女騎士文化”が呼び込んだキリスト教の求心力低下にあった

( ^ω^)「この二点だけ覚えればぉK」

「「「はーい」」」

( ^ω^)「それじゃ、今度は日本に移るお。

さっき言ったとおり、【女騎士】文化がこの頃から衰退する欧州と入れ替わるようにして、日本では建仁の乱の後【女武士】文化が急速に発展していくんだお。

その大きな鍵となる人物が、3人」カッカッカッ

北条政子
日野富子
????

( ^ω^)「最後の一人に関しては、後のお楽しみだお。ちなみにこの三人目こそが、現在確認しうる限りでは世界で初めて“戦車道の祖”となる武道を生み出した人物と言われているお。

一つだけヒントを。この人物は、男性だお」

沙織「……へ!?」

麻子「」メヲパチクリ

左衛門佐「」←ようやく戦国に入りそうでトリップ状態

紗希「………意外」

優花里「に、西住殿、誰だか解りますか?」

みほ「……ごめんなさい、私にもさっぱり」

( ^ω^)「この発見は本当につい最近のことだから、知らなかったとしてもしゃーねえお。

ま、正体はおいおい空かすとして、まずは時代ごとにそれぞれの“戦車道”への関わりを追っていくお~」

( ^ω^)「一人目は北条政子。この人の名前は小学生の歴史の授業ですら出てくるから皆知ってるおね、源頼朝の妻だお。

彼女はまず、“各武家の女性を集めての兵団化”────つまり、日本で初めて組織的な女性軍を編成した人物だお」

妙子「……北条政子って、確かものすごーーーーーく嫉妬深い人でしたよね。頼朝の愛人のおうちぶっ壊したり」

おりょう「頼朝公との結婚だってそもそも駆け落ち同然ぜよ」

エルヴィン「……なるほど、夫の浮気制裁のために軍の一つや二つ作りそうだな」

( ^ω^)「まぁ、皆を含めて北条政子へのイメージっていうのは一般的にはそんな感じだおね。

とはいえ、この人実はとんでもない謀略家なんだお。この【女武士団】の設立に関しても、本当はこんな理由があったらしいお」


('、`*川←北条政子

ノパ⊿゚)←坂額御前

('、`*川「頼朝公に何とか天下を取らせたはいいけれど、私は所詮都の貴族のような立場からすれば卑しい身分の女。御家人共も京の公家共も軽んじている。

頼家も将軍の器じゃないし、この辺なんとかしないと幕府は潰れてしまうわ」

~建仁の乱~

ノハ#゚⊿゚)「幕府のボケ共かかってこいいいい!!!この坂額御前がお相手いたぁああああああす!!!」

('、`*川「……」

+('、`*川「使えるわね」







('、`*川「世の女は坂額御前を見習いなさい。これからは女も夫を直接戦場で支える時代なのよ。

都の血筋だけ尊いなよなよした公家娘なんかじゃお家を守れないし強い子も生めないわ、戦う乙女、武家の娘こそこれからの流行!!」

+('、`*川「あ、勿論全ての武家の頂点に立つ幕府の祖、頼朝公の妻たる私が一番強い女ね。当然私の生まれである北条氏も一番尊い血筋だから。

全員従うように」

\へへーー!!/

頼家「どういうことなの…」

沙織「……政子、怖っ」ヤダモー

( ^ω^)「当時のお姫様なんて西洋も東洋も修羅場&修羅場です。こんなの可愛く見えてくるぐらいどろっどろのぐちゃぐちゃな政争謀略なんて日常茶飯事です」

沙織「知りたくなかった!!」

おりょう「江戸時代の大奥とかホントドン引きぜよ…調べると女であることが嫌になるような内容がもーぅボロボロ出てくるぜよ」

( ^ω^)「まぁその辺りの話はまた別の機会にするとして、これが北条政子による【女性の軍事への進出】だお。

とはいえ、彼女が創設したこの【女武士団】は鎌倉幕府において常設こそされたものの、最後まで実戦経験はなかったお」

杏「まー西洋の女騎士団と違って、軍備として必要だから作ったわけじゃ無いしねー」

( ^ω^)「その通り。あくまで北条氏の格を上げるためのプロパガンダ部隊。それなりに真面目に訓練もしていたみたいだけど、出陣経験は承久の乱の際に予備隊として配備されたという記録しか残ってないお」

カエサル「……お飾り部隊ってわけか。いや、戦争に出なくてかえって幸運だったのか?」

( ^ω^)「そこは当時の本人達に聞いてみんと解らんお。

もう一つ付け加えると、この時点ではまだあくまで武芸は“武家の娘”という特権階級のみが許されたものであり、民間には広まっていなかったお。鎌倉を攻め滅ぼして新たに足利尊氏が立てた室町幕府も、【女備え】を継承しつつもこの点に関してはかえてないお。

事情が変わるのは時が変わって室町時代後期────“戦国時代の始まり”、応仁の乱の頃になるお」

左衛門佐「キタ───────(・∀・)──────!!!!!」

( ^ω^)「落ち着け」

(゚、゚トソン←日野富子

(゚、゚トソン「東軍と西軍の間で米相場を掌握、お金ころころでめっちゃ儲けました。この先の人生ウハウハです」

(゚、゚トソン「ですが、貧乏人共がひがみまくって私のことを悪女呼ばわりします。どころか私の貯めた金を強奪するために武装蜂起なぞ始めやがりました」

(゚、゚トソン「しかも長い長い戦いの末京は滅茶苦茶です。治安は当然最悪、女性は老婆だろうが幼女だろうが貞操の危機」

(゚、゚トソン

(゚、゚トソン「【女備え】に一般人を公募し、調練して給料を渡した上で私の金を守って貰いましょう。

貧乏人共は端金でも喜ぶから出資は少なくて済む、そこらの卑しい女に武芸を教えて身を守る術をくれてやるんだから雇った奴等には感謝される、武装蜂起した奴等には雇い兵を当てるから憎しみの矛先も私から逸れる」

(゚、゚トソン「一石三鳥です。流石私」

そど子「」←ドン引き

左衛門佐「」←流石にドン引き

あゆみ「」←ドン引き

優花里「」←ドン引き

ねこにゃー「」←ドン引き

( ^ω^)「まぁ、そうなるな」

典子「……あの、戦車道の歴史ってこんなにドロドロしたものなんですか?」

( ^ω^)「歴史の裏側なんてそんなもんだお。サッカーなんて敵国の将軍の生首蹴っ飛ばして遊んだのが起源なんて説があるぐらいだし。ぶっちゃけ戦車道の歴史なんて実際の諸々の歴史に比べればサラッサラだお。

15世紀~18世紀辺りのヨーロッパとかすげえぞ?絶対人間不信に陥りそうになるから」

残りは明日に。

一応申し上げますが、このssの歴史はフィクションです

( ^ω^)「……」チラッ

梓「……?」

( ^ω^)(ん、ちゃんと聞いてるおね)

( ^ω^)「────さて、北条政子が設立した【女備え】によって、日本でも“組織的な女性の武装集団”が誕生した。

日野富子の【民間女性の雇い入れ】によって、武芸が市井の人々にも行き渡り始めた。

日本は鎌倉時代を境目に、着々と“戦車道誕生”への道を歩んでいくお」

( ^ω^)「そして、時計の針を進めて応仁の乱から1世紀近く立った戦国時代のまっただ中。

戦車道史と日本史、両方を大きく動かすものが九州に渡ってくるお」

左衛門佐「種子島!!!!」

( ^ω^)「うん、すっげえ元気いっぱいにありがとう」

左衛門佐「因みに種子島……つまり火縄銃の伝来時期には諸説あり1542年説と1543年説が」

( ^ω^)「誰かリードと首輪持ってない?あの子につけて隅っこにつないでおいて」

左衛門佐「(∪´ω`)クーン」

紗希「………」ヨシヨシ

( ^ω^)(マジで持ってるとは思わなかったし、それが丸山さんだとはもっと思わなかった)

( ^ω^)

( ^ω^)(若干嬉しそうに見えるのは僕の見間違いだと信じて疑わない)

( ^ω^)「で、杉山さんの指摘通り騎馬と並んで戦車道に大きな関わりを持つ存在、更に言うと日本においてはほとんど“戦車道誕生に直結していると言っても過言ではない存在”。

それが、日本には1500年代半ばに伝来した鉄砲だお」

典子「じゃあ、さっきブーン先生が言ってた“戦車道の前身とも言える武道”を生み出した人物って、鉄砲を持ってきたポルトガル人?」

( ^ω^)「………まぁものすげぇ根源的にはそう言えなくも無いかも知れないお。ただ、前回の授業でも言ったけど刀を発明した人間が剣道の祖になるわけではないお?」

典子「あ……そ、そうでした……」

( ^ω^)「ついでに言うと鉄砲についても“伝来時期はもっと前でした”説や“ヨーロッパじゃ無くて明だったんじゃね?”説、“同時多発的に漂着してた”説などがあって一概には言えないんだけど、その辺りは戦車道史と関係ないから割愛するお」

( ^ω^)「今回はとりあえず1543年説に則って話を進めるけど────九州で種子島家が入手し、国産化・改良された鉄砲が日本全土へと広がっていくのは学校の日本史でも触れているとおりだお。

この頃には日野富子の手で始まった“民間女性による武装組織”の存在も、同様に東日本並びに北陸、そして近畿を中心に全国に広まりつつあったお。

まぁ、入れ替わりに室町幕府の衰退によってますます【女備え】は形骸化し、大名・豪族の女性達も武芸をj習うことこそあれごく一部の例外を除いて前線に立つことはなかったけど」

優花里「女備えが形だけになってしまったのは解りますが、何故民間の方は廃れなかったのですか?此方も元々は【女備え】によって広まったものなのに」

( ^ω^)「幾つか理由はあるけれど、メインとなる理由が大きく二つ。

まず一つ目は、単純に長い戦乱で治安が悪く女性も自分で身を守る必要があったから。

そして第二に……これが本当に面白い対比なんだけど、仏教」

あけび「……あの、南無阿弥陀仏とか南無妙法蓮華経の、仏教ですか?」

( ^ω^)「そう。欧州がさっきやったようにキリスト教の戒律の問題から【女騎士文化】衰退の動きに繋がっていくのに対し、日本は宗教勢力────浄土真宗、石山本願寺によって戦車道誕生への流れは更に加速していくんだお」

(´・ω・`) ←本願寺顕如

( ・∀・)←織田信長

(´・ω・`)「やぁ、ようこそ、浄土真宗へ。
この説法は特別だから、まず聞いて落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、この阿弥陀如来像を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「悟り」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この教えを広めたんだ。

じゃあ、懺悔を聞こうか」

\南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏/

(´・ω・`)「うん、老若男女関係なく、阿弥陀如来様は等しく極楽浄土に送って下さるよ。乱世は終わらないけれど、このことを救いに皆頑張るんだ」

\南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏!/

( ・∀・)「おっ、相変わらず盛況じゃーん!じゃあお金頂戴ね!信徒から搾り取ってたんまりもってるでしょ?あと、そろそろ石山本願寺から立ち退いてくんね?天下取りに邪魔なんでw」

(´・ω・`)「……」

~石山合戦勃発!反信長包囲網結成!~

(;・∀・)「一向一揆UZEEEEEEEEEEEE!!!!男も女も武器持って向かって来やがるから数が半端じゃない!しかもこいつら死ぬの怖がらねーし!!」

(´・ω・`)「……信長を苦しめてはいるけれど、所詮は武装民兵。正規兵と戦えばよほど数が揃ってないと到底相手にならないな」

(´-ω-`)「何か、根本的な強化の方法があれば……特に、女子供でも戦場で有効活用できるような何かが……」

雑賀衆「テッポウズダンズダーン」

(´・ω・`)「…ふむ」





(;・∀・)「ぬぉおおおおお女子供が鉄砲撃って来やがったぁああああ!!!!」

+(´・ω・`)

ねこにゃー「………歴史って怖い」

( ^ω^)「マジでごもっとも。

で、この石山本願寺が組織した【女性鉄砲隊】は、加賀一向一揆や伊勢長島の戦いなど多くの対信長戦に投入されて大きな戦果を上げているおね。

当時の鉄砲は重量があって操作過程が煩雑だったけど、逆に言えば“7,8kg程度のものを構えられる筋力”と“鉄砲の操作を覚えられる程度の記憶力”さえあれば、誰でも扱える代物とも言えるお。しかも、誰が使っても威力に差は無いときている。

本願寺は経済力に優れていたこともあり、一向一揆の間には鉄砲が大量に導入され信長を苦しめていくお。【女備え】の名残で民間の女性が武具に抵抗を示さなかったのも大きな要因だお」

優季「なら、顕如さんが日本の“戦車道”を作った人ってことかしら~?」

( ^ω^)「Non! これでもまだ下地作りにすぎない。あくまで顕如がやったのは“民間に鉄砲を普及させた・触れさせた”だけで、武道として体系づけさせたわけじゃないからね。

……とはいえ、本当にこれが最後の下地になるわけだお」

( ^ω^)「そして皆さん、今日の“その時”がやって参ります(松平定知風)」

おりょう「懐かしすぎるぜよ」

とりあえず出勤前で出来てる分だけ。

お昼ぐらいに残り書ければ……

( ^ω^)「戦国時代で鉄砲といえば」

「「「織田信長!」」」

エルヴィン「日本で初めて戦に鉄砲を使った松浦隆信だろ」

カエサル「記録に残る初の鉄砲での戦死者を配下から出した三好弓介も捨てがたい」

おりょう「いやいや、やはり鉄砲を国産化させた種子島時堯ぜよ」

左衛門佐「日本で初めて“鉄砲による暗殺”を行った宇喜多直家に決まってるだろう!」

エルおりょカエ「それだぁあ!!!」

( ^ω^)「ごめん先生歴女ナメてたわ。とりあえず織田信長で話進めるからな?異論は認めない」

カバさんチーム「(´・ω・`)」

( ^ω^)「で、流れ的に多分皆この結論に行き着きそうだから先に否定しておくけど、信長自身は戦車道の“直流の武道”を生み出してはいないお。

彼は色々と革新的な政策を実行しては居たけれど、流石の彼も女性を“最前線に戦力として配備する”という発想は持てなかったんだお。むしろ、合理主義の彼だからこそ“女性は戦に向かない”と当時は断じていたのかも知れないおね」

左衛門佐「元々“尾張の兵は弱い”とも言われてたしなぁ」

( ^ω^)「この時代に至るまで、日本では“女性を戦場に立たせる利点”が未だに無かったことも大きいおね。一向一揆の女鉄砲衆も、“女性だからこその利点でこの戦法が生まれた”ワケじゃ無くて、“質の差を数で補う”ことが目的だお。

とはいえ、女性の軍団規模での戦場への侵出を鉄砲が可能としたという点は、戦車道誕生の観点で非常に大きい出来事なんだお」

梓「……」

( ^ω^)「そして、決定的な出来事が起きたのは天正三年、6月29日。

皆も、一度は歴史の授業で聞いたことがあるおね。

武田勝頼と織田信長の間で行われた、天下分け目の大決戦」

みほ「……長篠合戦」

( ^ω^)「最近、この戦について記述された新たな書物が発見されたお。

その書物に書かれた一文を抜き出し、要約した内容が……これ」カッカッカッカッ

『織田家の軍勢は女衆数百に鉄砲を持たせて車に乗せ、武田勢を八方から散々に撃ち竦めた』

あや「て、鉄砲に……車?!」

麻子「……で、女衆と言うことは当然女性か。驚いたな、それはまさしく」

( ^ω^)「────当時この戦い方を考案した人物こそ、戦車道史三人目のキーマン。

長篠合戦を機に自らの領内に“砲車道”と呼ばれる新たな武道を推奨した、戦車道の原型の生みの親」









( ^ω^)「織田信忠。

信長の、“英雄の後を継ぐ”はずだった男だお」

梓「────えっ」

桂里奈「ブーン先生、戦国時代に車ってどういうことですか?!まさか実は信長は未来人でタイムスリップした部下の人たちと一緒に戦国大名を」

( ^ω^)「阪口さん、君最近戦国自衛隊見たかお?」

桂里奈「あい!!」

( ^ω^)「うん、素直でよろしい。

当然現代の自動車みたいな代物じゃないお。形状としては、前の授業で冷泉さんが上げてくれたチャリオットに近い形、アレをいくらか小型化したような代物らしかったおね。

この馬車は推測される搭乗人数が四人。一人が馬を操る役割で、一人は鉄砲の弾込め、一人は鉄砲の発射、一人は装填・照準時の隙をついた敵襲を防ぐための弓兵だと考えられている」

典子「装填手に砲手に機銃手に操縦手……ホントに戦車みたいですね」

( ^ω^)「勿論、当時の日本の道路事情なんて一部の地域を除いてポンコツもいいところだし、長篠周辺の地形も決して当時の“車”が走るのに良好な地形とは言えなかったお。

当然、【砲車隊】を運用するにあたって織田方は相当前から準備していたらしく、三年ほど前の1572年に美濃国で“女性兵の徴募”を行った記録が見つかってるお。

そしてこの女性兵の徴募が、織田信忠の名前で行われているんだお」

エルヴィン「なるほど、訓練期間をたっぷりと設けてスムーズに運用できるようにしていたわけか」

( ^ω^)「ぶっちゃけこの時期は武田信玄の“西上作戦”の真っ只中だから、流石に長篠合戦まで見越しての備えだとは思えんがね。

とはいえ、突然織田家が女性兵の登用を開始している点から考えてこの時点で少なくとも構想自体はあったんじゃないかと思われるお」


.
( ^ω^)「因みに実際にどのように戦場で活躍していたのかについては、残念ながらさっきの一文以外に詳細な記述がないからまだ大部分は不明。

まぁ今解っている情報から推察される最有力としては、正面の主力鉄砲隊と防護陣地で武田主力軍を足止めしつつ、鳶巣山砦方面から迂回して敵後方・側面をとったんじゃ無いかと言われてるおね」

麻子「しかし、何故わざわざ女性兵を選抜したんだ?」

( ^ω^)「そこらへんは古代ローマと似たような事情だおね、少しでも馬車重量を下げるため。戦国時代の騎馬は今の競走馬みたいな大きいものではないから、上に人を乗せての走行速度は決して速いものじゃ無かったんだお。

引いている動物に関する記述がないせいで、馬じゃ無くて農耕用の牛が引いてたって主張もあるおね」

そど子「……想像してみると結構シュールな絵面ね」

優花里「それにしても、信忠殿はどうやってそんな戦法を思いついたんでしょうか……当時の時代背景や武器の発展があったとはいえ、なかなか奇抜な発想だと思うのですが……」

( ^ω^)「いい質問だ、感動的だな。勿論無意味じゃない。

その謎を解く鍵は、相手である武田氏にあるんだお────杉山さん」

左衛門佐「はいっ!」ジャラッ

( ^ω^)「あ、もう首輪外して席に戻っていいお」

左衛門佐「は、はい」ホッ…

紗希「……」

( ^ω^)(丸山さんががっかりしているように見えるのはきっと僕が疲れているからだそうに違いない)

( ^ω^)「杉山さん、戦国時代に精通する君にはいささか簡単すぎる問題かも知れないおね。

織田信長と武田信玄は、最初から敵対していたかお?」

左衛門佐「当然否!織田家と武田家は、最初それなりに良好な関係を築いていた!

そもそも信長は信玄公に背後を突かれることを非常に恐れていて、足利義昭が画策した第一次信長包囲網が形成されるまでh( ^ω^)「あ、さえちゃんそこまで」

左衛門佐「なぁぜその呼び方を知っているぅ!!?/////」カーーーーッ

おりょう「~♪」←犯人

( ^ω^)「今杉山さんが説明してくれたとおり、武田と織田は最初から敵対しておらず、信長の嫡男信忠と信玄の娘の松姫の間で結婚話まで持ち上がってんだお。

そしてこの信忠と松姫が、かなり珍しい方法で交流してたんだけど……杉山さん解るかお」

左衛門佐「────フゥ~ッ////

文通です。信忠と松姫は、手紙をやりとりして………交流を………」

( ^ω^)「西住さん、前回の授業でやった、坂額御前の活躍。彼女は鎌倉方に下った後、誰の妻として引き取られたお?」

みほ「………浅利義遠、【甲斐源氏】の一人です。

坂額御前も降伏後は、彼の領国の甲斐について行きました」

左衛門佐「………そして浅利氏は、武田の譜代衆の一人でもある」

( ^ω^)「その通り。

松姫の信忠宛ての手紙には、甲斐国に伝わる坂額御前の活躍に関する記述が複数見受けられる。

信忠は、松姫から聞いた坂額御前の逸話に着想を得て砲車隊の発想にこぎ着けたと考えられるお」

( ^ω^)「長篠合戦、それに続く岩村城の戦いで戦功を上げた信忠は信長から尾張、美濃を譲り受け、事実上家督を相続されるお。彼はこの時領国で長篠合戦に参加した女衆達を集めて“砲車道”という武道を立ち上げさせ、これを広めようと尽力したお。

6年後信忠が本能寺の変で父と共に倒れ、天下人となった豊臣秀吉が刀狩りを施した結果残念ながら根付く前に廃れてしまったけれど、豊臣政権崩壊後の江戸時代になると女流の砲術家……つまり、鉄砲術の流派の家元が多数登場してくるお。

そして、彼女らの多くが血筋の源流は美濃・尾張にあったと言われているお」

おりょう「その話、詳しく」キラーン

( ^ω^)「また次の機会な。

────さて、少し戦車道史の話から外れるけれど、砲車道を作った織田信忠の足跡を辿ると一つ解ることがあるお」

( ^ω^)「信忠は父である信長の───“とても偉大な先代”のやり方に、少しもとらわれてないんだお」

梓「─────っ」


.
エルヴィン「……ふむ、確かに」

おりょう「見ようによっては親父より革新的と言えなくも無いぜよ。女性兵や“車両”を戦に投入してくる辺りとか」

優花里「その戦法を思いつく過程も、一人の天才的なひらめきというより熟慮の末の構築という感じですね!」
 
梓「……………」

( ^ω^)「……西住さん」

みほ「えっ?は、はい!」

( ^ω^)「大洗女子学園の“戦車道”は、君が作ったといっても過言ではないお。勿論君が“一人で”という意味じゃない。ただ、君が中心になって作ったのは間違いないことだお」

みほ「……はい」

( ^ω^)「それを踏まえて、一つ聞きたいお。

気が早いかも知れないけれど、再来年の3月、君たちアンコウチームは今の三年生同様この学校を離れて引退していくことになるお。

その時、君の後を継いで主将になった人に、西住さんは“自分の戦車道を受け継いでほしい”と思うかお?」

みほ「思いません」キッパリ

( ^ω^)「それは何でだお?」

みほ「………私は、黒森峰の戦車道をさせられることが嫌で、この学校に来ました。そして大洗で、私は皆と一緒に“私の戦車道”を見つけました。

私の後に主将になる子は、“西住みほ”じゃないんですから“西住みほ”の戦車道をする必要はありません。

どんな形になったとしてもその子の、その子なりの戦車道を見つけてほしいと思ってます」

梓「……………隊長」


────せいぜい“容姿に不釣り合いな立派な名前”ぐらいしか背負っていない僕が、彼女たちの苦労を理解するのは不可能だと思う。

( ^ω^)「っと、終業のチャイムだおね。本日の授業はここまでだおー。次回は11世紀から16世紀の欧州について触れていくおー」

典子「い、いんこうが云々のヨーロッパを……////」

優季「先生~、“いんこー”の詳細な内容なんて教えちゃダメだからね~」

( ^ω^)「お前はどれだけ僕の教師人生終わらせたいんだお」

紗希「……」

( ^ω^)「あっ、丸山さん。そのリードと首輪没収」

紗希「………!?」ガーン

ただ、明らかに不釣り合いな何かを背負ってしまっている生徒の、背中を軽くしてあげるぐらいは許されてもいいんじゃ無いかと思う。

あゆみ「梓ー、次の授業行くよー」

梓「あ、ちょっとだけ待って………西住隊長!」

みほ「あ、澤さん。どうしたの?」

梓「こっ…今度、お暇なときでいいので、私に直接戦車道のことを教えて下さい!

私、私なりの戦車道を見つけたいんです!隊長みたいに!」

みほ「………」






みほ「うん、いいよ」ニコッ

梓「……!ありがとうございます!」

内藤芳頼、25歳。教員生活2年目。

紗希「……………」

優季「先生~、紗希がリードと首輪を返してほしいって」

( ^ω^)「却下じゃ却下……うおぉ視線に殺気が籠もってやがる。なんだこれ生命の危機を感じる」

優季「あと、梓のことありがとう、だって~」

( ^ω^)「どういたしましてと言いたいところだが微塵もその感情感じ取れないんだけど。大丈夫かこれ僕殺られるんじゃないのかこれ」

優季「………」

( ^ω^)「否定しろ、目を反らすな」



大洗女子学園の、教師をやっている。

~( ^ω^)戦車道史、教えます!のようです~

設定って考えてる内が華ですね!!形にすると碌なことねえや!!!

続き物面白く書ける人たちってどんな脳みそしてるんだろう……(感嘆)

( ^ω^)戦車道史、学びます!のようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1489304048/)
↑直接的な“前作”

('A`)が深海棲艦と戦うようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1489759020/)
↑【リスボン沖事変】

( ^ω^)はホームレスのようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1488188452/)
↑他の世界線の( ^ω^)

http://elephant.2chblog.jp/archives/52168327.html
http://elephant.2chblog.jp/archives/52173690.html
( ・∀・)戦車道連盟広報部のようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1488284987/)
( ´_ゝ`)流石な鎮守府の門番さんのようです(´<_` ) - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1489148331/)
川 ゚ -゚)艦娘専門店へようこそ!のようです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1489478497/)
↑その他同一世界線での諸々

余談ですが織田信忠ってもっと評価されてもいいと思うんです。

信長の忍びで岩村城の戦いが描かれることを切に願います。

では、HTML申請してきます。

~このお話はss速報VIP、大洗女子学園、内藤ホライゾンの提供でお送り致しました~

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