美少女「最近ノーパンかパイパンかで迷ってんだよねー」
男「ふーん、おめでたい人生だね」
どっがぁぁぁぁあああああん!!!!!
男「ん?」
ぶわぁぁあああばりばりがっしゃーん!!!!!
男「なにあれ」
美少女「さぁ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490019189
『今世紀最大のニュースです。東京が壊滅しました』
ママ「まぁ大変」
父「困るなぁ」
『原因は核攻撃によるものと思われます。今のところどうするかは未定です』
ママ「未定ですって」
父「未定なのかぁ」
『市民の皆さんも核に備えてください。ではまた来週』
ママ「備えられる?」
父「俺の稼ぎじゃ無理だろうなぁ」
先生「えー先日、東京が壊滅した。日本は滅ぶ。だから今日で卒業だ」
友「いやっほぉぉぉ!!!義務教育終了だぜ!!!」
男「もう終了してるよ。高校生なんだから」
美少女「この前のあれテロだったんだ。どっかの科学者が失敗したんだとばかり」
男「アフロヘアーで済めば平和だったけどね」
美少女「卒業しちゃったねー。これからどーする?」
男「日本が滅ぶらしいからね。頭真っ白だよね」
美少女「景気付けにラウンドワン行く?」
男「なんの景気付けだか知らないけど、たぶん店その物がやってないと思うよ」
友「核も落ちたことだし床屋行ってモヒカンにしようぜ」
男「……」
友「ほら、世紀末だしよ」
男「……」
友「世紀末……」
男「……」
友「……20XX年だし」
男「……」
友「なんとか言えよ!」
男「言っていいの?死ぬよ?」
友「な、なにを言う気だ」
男「惨憺たる言葉の暴力を」
友「さ、さんたんたる?」
男「はぁどうしよ、放射性物質がそこら中に飛んでる気がする」
美少女「およ?電話だ」ぴっ
男「電話してる場合かなぁ」
美少女「しもしもー?うん、しもしもー?え?しもしもー?は?しもしもー?あぁ?」
美少女「」ぴっ
美少女「パパが今すぐ来てって」
男「そんな会話してなかったよね」
政府の裏ボス「遂に奴らが動いた…」
美少年「奴らって誰なのパパ!?」
政府の裏ボス「アメリカ……」
美少年「アメリカ!!?」
政府の裏ボス「の………」
美少年「の!?」
政府の裏ボス「よろず屋……」
美少年「YOROZU!?」
政府の裏ボス「に行ったことがある田中さんだ」
美少年「田中ァッ」
政府の裏ボス「そうだ」
美少年「田中みたいなありきたりな名字で核なんて落とせる訳がないじゃない!パパのバカ!嘘つき!死んじゃえ!」
政府の裏ボス「なぜ田中くらいでそこまで言う」
美少女「聞いた?首謀者は田中よ」
男「なんでわざわざ盗み聞きするの」
美少女「なんとなくだよ」
男「なんとなくなんだ」
美少女「覚悟はいい?」
男「無関係の僕に覚悟を求められても」
美少女「田中は最新鋭の核攻撃システムを駆使して東京のみならず日本を破壊しようとしてるんだよ!」
男「たかが田中がそこまでするかな」
美少女「東京の惨状を目の当たりにしてまだそんなことが言えるの!?」
男「うーん田中だしなぁ」
美少女「男くんは田中に好き勝手されてもいいわけ!?」
男「それはちょっと・・・田中だし・・・」
美少女「とにかく田中isデンジャラスなんだよ!緊張感持って!」
男「田中ごときじゃなぁ」
秘書「計画通りですな」
加藤「うむ、どいつもこいつも本気で私を田中だと信じきっている。本当は加藤だというのに・・・クックック」
秘書「これで世間に田中は悪だと知らしめることができますね」
加藤「ああ、今こそ小二の時に私の筆箱を借りパクした憎き田中への復讐が遂げられる」
秘書「さっそく全国の田中を一斉排除する動きが見られます」
加藤「罪のない田中には申し訳ないが犠牲は致し方あるまい。こうするしかなかったのだ」
秘書「英断かと」
加藤「君は実に物分かりがいい」
秘書「恐縮です」
加藤「だが社会は絶望的に愚かだ。その証拠に私の筆箱を盗んだ田中を死刑に処す事を許さなかった」
秘書「裁かれるべき田中を許容し、人道に尽くした加藤を拒絶する。腐敗の極みと言えましょう」
加藤「うむ、この世界はシステムの乱れに狂わされている。再構築が必要だ」
秘書「…いよいよ決断の時が迫られましたな」
加藤「私欲ではない。果たさねばならぬ使命だ」
秘書「もちろん承知しております」
加藤「明日の日暮れ、世界は核の炎に焼かれる…」
秘書「記念すべき日ノ出はあなたの物…」
加藤「フフ……フハハハハハ」
美少女「田中ァッ!てめぇがやったのかァッ!」胸ぐら掴み
田中ひろし「ちがうよぉ!誤解だよぉ!」
美少女「じゃあてめぇか田中ァッ!」
田中さとし「ひぃぃ知らないですぅ!」
美少女「となると…田中ァッ!てめぇだな!」
田中義剛「ち、違う!オレは生キャラメル作っただけだ!」
美少女「じゃあどの田中ァッ!?」
男「いつまで田中をシメ上げんの」
美少女「田中がいる限りシメ上げるよ」
男「本当に田中なのかな」
美少女「なんで?田中しかいないじゃん」
男「"しか"って言っても田中だけでごまんといるからね」
美少女「じゃあ男くんはなんだと思うの?」
男「え……ひろしとか?」
美少女「てめぇかひろしィッ!」胸ぐら掴み
田中ひろし「ちがうよぉ!誤解だよぉ!」
美少年「すべての謎は解けたヨ☆」
友「なんだって!いったいどの田中が!」
美少年「田中じゃない!加藤の陰謀だったんだ」
男「どの加藤だよ」
美少年「加藤は明日の日暮れ、総量5億トンの核ミサイルを9600発ぶっぱなす気だ!」
美少女「そ、それって…おはぎに換算したらえらいことじゃん!」
男「おはぎに換算してみろよ。どうなんだよ」
美少女「は?甘ったるくなんじゃない?」
男「雑な計算だな」
友「止める手段はないのか」
美少年「ボクが手に入れた資料によると加藤は神奈川の片隅にいるらしいヨ!」
男「もっと具体的に示せよ」
美少年「でも加藤には恐ろしい手下がいるんだ」
美少女「手下?」
美少年「鈴木率いる親衛隊、それに伝説の傭兵と言われる山田部隊が奴に加担してるんだ」
友「鈴木と山田と加藤と田中か。登場人物紹介とかあったら真っ先に読み飛ばされそうな面子だな」
男「今のところ印象には残ってないね」
美少女「決めた!加藤をぶっ潰す」
男「頑張って」
美少女「ん?男くんは?」
男「応援してるよ。家でポテチ食べながら」
美少女「コンソメパンチ!」ばきぃっ
友「おーざっく!?」ずさぁぁ
美少女「コンソメぇ」こきこき
男「喜んでお供するよ」
美少年「脅し文句が不自然だけど、これでバッチリだネ☆」
鈴木「誰かが殺し、誰かが死ぬ。そこに物語なんてない」
鈴木「核は人の狂気の結晶だ。全身が疼いてたまらない!」
鈴木「このプロジェクトは実にイカしてる。あんたもそう思わないか?」
山田「若いな…」
鈴木「なに?」
山田「お前はなにも分かっていない。その先にある恐怖、痛み、凄惨極まる現実を……」
鈴木「これはこれはかの有名な山田の言葉と思えない。老いとは恐ろしいな」
山田「……」
鈴木「泣いても笑っても明日、世界は終わる。そして始まる」
山田「傲りは死を招くぞ、若造」
鈴木「なんだと?」
秘書「そこまでにしておけ」
鈴木「おっと!あんたか」
秘書「非常に難しい問題が発生した。プランは大幅に変更される」
鈴木「どういう意味だ?」
秘書「日本政府の最終兵器(ビューティフル・ウェポン)が我らの正体を察した」
鈴木「!!!」
山田「……」
秘書「基地の厳戒レベルを5に引き上げ、シェルター付近の警備を増強、指示は鈴木に一任する」
鈴木「チッ…」
秘書「山田さん、あなたには敵の始末に当たってもらいたい」
山田「了解」
秘書「やり方はそちらに任せる。伝説の部隊を率いたあなたに余計な指図は無粋というものだろう」
鈴木「大した信頼だな…」
山田「」すたすた
鈴木「ふん、せいぜいお手並みを拝見させてもらおうじゃないか」
夜、神奈川の奥地を駆ける三つの人影
上空を羽ばたくドローンの赤外線センサーによって感知され、それらの動向がシェルター内のモニタリングルームに細々と映し出される
モニターの様子を静かに見つめる初老の紳士
顎から頬にかけて白い口髭を蓄え、上等な葉巻を吹かしている
現在、日本に未曾有の危機をもたらさんとするテロリスト加藤だ
加藤の目には憎しみと野望が込められていた
それは当然、田中だけではなく日本政府にも向けられる憎悪
遠い日の過ちは今もなお加藤の心に燻る火を赤々と燃え上がらせた
加藤「日本政府め。まだ私の邪魔をしようと言うのか」
葉巻を床に投げ捨て、乱暴に踏みつける
煙は消え、微かな香りが室内に残った
流れるような動作でコートの内ポケットをまさぐり、ビスケットを取り出す
加藤は迷わずビスケットにかじりついた
秘書「よろしいでしょうか」
背後の自動扉が音もなく開く
そこに立っているのは加藤の秘書を務める太郎だ
気取った仕草で銀縁眼鏡をなぞり、ビスケットを物欲しそうに眺める
加藤「なんだ」
加藤は怪訝そうに睨み付け、容赦なくビスケットを噛み砕いた
秘書の目に籠る憎悪を嘲笑うかのように
秘書「私の分はないのですか?」
率直な問い。加藤はニヤリとほくそ笑んだ
加藤「貴様の分はない」
率直な答え。秘書はもはや復讐の鬼と化していた
加藤「だが安心しろ」
見せつけるように手元の核発射スイッチを弄ぶ
優しく撫で、滑らかになぞり、激しくデコピンする
一連の所作に冷や汗をかく秘書
その表情を加藤は愉しげに眺める
加藤「明日の夜が明ければ、いくらでもビスケットが食べられる」
先ほどまでの冷酷な笑みが嘘のように無邪気な微笑みを浮かべた
秘書「私はあなたを信じておりました」
まるで世界が崩落したようなショックから一転して朗らかに笑う
秘書の心のポケットにはビスケットが一つ入っていた
美少女「そろそろ敵のアジトだよ」
男「なんで真夜中に学生がこぞって敵のアジトを目指してるんだろう」
友「そこに敵のアジトがあるからさ」
「来たか、ガキども」
美少女「誰!?」
青木「俺は青木。灼熱の青い野戦服に身を包む戦士さ」
男「そんな熱を感じる色じゃないと思う」
美少女「ん?なんか電話きた」ぴぴー
美少女「しもしもー」
『しもしもーメスブタ!?』
美少女「バブル並みに弾けてみるかメスガキ?」
『気をつけて!そいつは青木!あの伝説の山田部隊に所属してた戦士の一人だヨ!』
美少女「なぁ弾けてみるか?おい、いつでも弾くぞコラ?」
『情報によると仕掛けの名手らしいヨ!トラップに注意して!』
美少女「てめぇ帰ったら覚えとけよ。シャボンみてぇに脳ミソ破裂させてやっからな」
『なおこの電話は通話終了後に爆発する仕掛けになってるから警戒よろしく!死ねバーカ』ぴっ
ぼかぁぁん!
美少女「・・・げふっ」煙ぶはっ
男「イカしたアフロだね」
友「ジュリアナ東京!フー!」
美少女「ぜってぇーころす」
青木「聞いた通りだ。俺は罠を戦術に用いるトラップマスター。ここら一帯は既に俺の庭さ」
美少女「うし、友くん行ってみよう」
友「いやいや、罠があるの分かってて行けないだろ」
男「お前にしかできないんだ。頼む」
友「罠に飛び込むだけなら誰でもできるだろ。メンタルの問題で」
美少女「だから罠がどこにあるか分からんちんだし適当にダッシュしろって」
友「友達を実験台にするなよ」
男「友達?生け贄の間違いだろ」
友「お前ずっと生け贄だと思って接してたのか」
美少女「生け贄っていうか贄だよね」
友達「もう生きてすらないよな」
生い茂る草葉を掻き分け、前のめりに姿勢を低く進む
土を踏み締めるたび違和感がないか意識する
感覚を最大限に研ぎ澄ませ、夜の草原をゆっくりと歩いた
木の葉が擦れ、音を立てる
風の囁きにさえ震えるほど友の体は緊張に固まっていた
敵は歴戦の強者、青木だ
彼の手に掛かったエリアは死者で溢れる
今もどこかでこちらを伺い、周到に張り巡らせたトラップの作動域を確認していることだろう
震えが止まらない
全身に凍えるような冷気を浴びる激しい悪寒の中にあって自然と熱を帯びる肌
額に大粒の汗が滲む
一歩ごとに寄り添う恐怖
まだ数歩の足取りにも関わらず疲労感が急速に込み上げた
一刻も早く解放されたい一心からか荒い呼吸をぜえぜえと繰り返す
白く儚げな吐息が夜の霞に紛れて消えた
ふと後ろを振り返ると男と美少女があっち向いてホイをしていた
いつになく本気の形相だ
たまらず殺意が込み上げた
もうこの二人はあてにならない
そう結論付けるや否や、一か八かの選択を迫られた
逃げるべきか、果敢に駆け出すべきか
弱々しく震える足を恨めしく見つめる
なぜこうなったのか
なぜ自分が縁もゆかりもない神奈川某所で見も知りもしない巨悪に立ち向かうのか
疑問符が頭を打つ。これは夢だ、そう思いたかった
その時、一本の丸太が背後を通り過ぎた。背筋が凍る
慌てて足元を確認すると限りなく透明に近いワイヤーの切れ端が月明かりに照らされて淡い銀色の光を放っていた
迷いながらも無意識に踏み出した歩みによって罠が作動していた
同時に進むことを選んだ深層の意思に救われたのだ
深呼吸する。決意を固めた
青木は遮蔽物のない草原において完璧な立ち回りを演じていた
地面と一体化してしまう程の擬態技術はカメレオンを彷彿とさせる
夜の闇も手伝って草影に身を潜める彼の姿はこの場にいる誰にも認識されていなかった
トラップによる包囲、見えざる敵との戦い
そして青木という平凡な名前
存在感の無さは恐怖を濃くしていく
獲物は三匹。容易いミッションだ
油断なく周囲を警戒する獲物の姿は滑稽で思わず頬が弛む
彼は心底楽しんでいた
闘争とも呼べない一方的な蹂躙を
加虐心に満たされた内側で波打つドーパミン
快楽が思考を占め、表情は恍惚と愉悦まみれのだらしない物になる
唾液が唇を伝い、首筋まで滴っていた
狩人は獲物を殺害する
血も涙もない惨劇を彩るものは残酷なまでの遊び心だけである
獲物が、とうとう捕まった
友「しまった!」
分厚い網の中でもがく。遠い地面を悔しげに睨んだ
太い樹木に吊り下げられたと認識したが今さらだった
単純なブービートラップだ
助けを乞うように仲間の方へ視線を移す
二人は狂ったようにあっち向いてホイを続けていた
こっちを向く様子はなさそうだった
黒く、混じりけのない殺意が脳裏を駆け巡る
期待した自分が悪いのか、あんな仲間しか作れなかった自分の人間性が悪いのか
とにかく自分が悪いのだと思うことにした
そうでもしなければやりきれなかった
銃声が響く。恐怖に目を瞑る
だが撃たれたのは自分ではない
身体が勢いよく下降するのを感じた途端、強い衝撃と鈍痛に襲われた
骨が軋む。絶え間ない激痛。混乱に陥り、振り絞るように不可解な叫びを草原中に響かせた
鳥が羽ばたく音。獣の逃げ去る足音。悲痛な叫び。あっち向いてホイ!の掛け声だけが木霊する
「ゲームオーバーだ」
かちゃりと撃鉄を起こす音がする
なんていうことだ。いつの間にか青木は近くにいたのだ
死の宣告が、現実に自分を追い詰める
不思議と恐怖はなかった。むしろ解き放たれたように安らかな気分だ
発砲音が鼓膜を突き破る。死を悟った
「なん……だと」
微かな振動に似た、渇れた声
ばたりと崩れ落ちる人影
目を見張る。青い野戦服に身を包む中年の男性が倒れていた
なにが起こったのか分からない
なにが起こったのか分からない
大事なことだ。大事なことだ。
こいつはおそらく青木だ
だがなんの手応えもない
いつやられたんだ。周囲を見渡す
あっち向いてホイに飽きた二人はしりとりに興じていた
そろそろ本気で殺そうかと本気で思った。本気で
とりあえず勝利を報告した
二人はふーん、あっそと吐き捨てるとダルそうにアクビしながら先を急いだ
なんで青木が倒れたのかは最後まで分からなかった
一つ言えることは俺は二人を殺してやりたくてしかたなかった
核戦争。終戦を迎えて間もない近代の歴史において恐怖を象徴する単語の一つだ
10億の兵士を抱えるより一つの核を保有する方が脅威となる
その威力はかつての広島、長崎で実証済みだ
二度に渡る悪魔の力は人の心に巣食う狂気を目覚めさせた
今もなお各国には悪魔が潜んでいる
ここ日本でも現在、一発の悪魔が蘇ろうとしていた
秘書「青木がやられた模様です」
加藤「なんだと…!なぜだ!?」
秘書「分かりません。なぜかやられた模様です」
加藤「なぜか…?なぜかで済ましていいのか…?」
山田「安心しろ。奴らの行き先に木村を配置しておいた」
加藤「や、山田さん!いつからそこに」
山田「木村は爆薬のスペシャリストだ。勝負は一瞬で決まる」
加藤「今度こそ信用していいんだな」
山田「信用は結果で勝ち取る。それが我々のルールだ」
加藤「……」
有無を言わさぬ説得力
加藤は口をつぐみ、押し黙るしかなかった
神奈川某所の高原地帯を歩む美少女一行は思わぬ足止めを喰っていた
吹き荒れる爆風、舞い散る砂塵、土煙が視界をシャットアウトする
肺にミクロサイズの砂粒が侵入し、げほげほと咳き込む
微動だにしないのは美少女ただ一人であった
飛び散る礫が柔らかい素肌を打つ。所々にキスマークのような痣が浮かぶ
もちろん犠牲者は友だ。美少女に襟首を掴まれ、宙ぶらりんにされている
その表情からは諦めが見て取れた
砂煙が晴れようとした矢先、地面をコロコロと滑る物体が目に止まった
茶褐色にペイントし、カムフラージュを施した手榴弾
即座に手持ちの友をその辺に叩きつけ、逃れようと跳躍する
凄まじい爆発音と共に目映い光が辺りを呑み込んだ
かなり強力なスタングレネードだ
美少女はすぐさま瞬きをした。かれこれ二万五千回した
超音速で瞬きをすることにより視力は飛躍的に回復する。常識だ
容赦なく追撃の手は迫る
着地した彼女の頭上から二組のパイナップルボムが投げ下とされていた
冷静に軌道を見極め、少林寺で培ったバイオテクノロジーを駆使する
どう駆使したかはさておき一安心だった
「さすが政府の寄越したエージェント!見事ね!」
完全に煙が晴れ、視界が澄み渡る
目の前には男の首筋にナイフを突き付け、こちらを伺う迷彩服を着た女の姿があった
女は勝利を確信し、口端を吊り上げる
美少女「あんたは?」
木村「私は木村!木村なのよ!」
自己主張の強さでは他の追随を許さない。そんな名乗りだった
同じ女として負けられない。美少女の目の奥に火が宿る
美少女「あたしは美少女!美しい稀少な女と書いて美少女!またの名をエンジェル!マリア!ヴィーナス!アッラーと呼ばれてるわ!」
イスラム系教徒でさえも讃える美貌。神秘化された顔をこれでもかと見せつける
木村は少し怯む。あまりの美しさに狼狽え、自信喪失の一歩手前にまでなりかけていた
しかし男の呟きによって勝負は決した
男「このおっぱい……ママにそっくりだ」
男の背中にのし掛かるボリューム満載のパイオッツボム
軟らかく、それでいてハリがあり、暖かな気持ちにさせるリラクゼーション効果
虜になるのも無理はなかった
美少女「……」
美少女は自分の胸を両手で揉んだ
それは紛れもなくAカップであった
このAカップを今から育てるには何回揉めばいいのか
途方もない道のりだ
だが握力が続く限り、揉むことを決意した
その時だった。気を良くした木村が油断し、手からナイフを落としたのだ
だがそんなことは気にも留めず背中の感触を堪能する男
そして我が乳を揉み続ける美少女
落ちたナイフは地面に転がる友の後頭部に刺さった
血がぴゅーと噴き出した
数分後、おっぱいを褒められた木村はご機嫌な様子で帰っていった
男はその背に手を振る。別れを惜しんで目頭が熱くなった
美少女は相変わらず乳を揉んでいたが効果がないと知るや否や友の背中を蹴りつけた
友は興奮している。一回蹴られる毎に傷がみるみる塞がっていた
男「正義のおっぱいだったね」
美少女「おっぱいに善悪の概念ないから」
男「あれはまさしく勇気ある者、勇者のおっぱいだよ」
美少女「勇気の量で大小変わったりしないし」
男「でもママのおっぱいには勝てないな。神とニキビくらいの差があるよ」
美少女「比較対象がおかしいでしょ」
男「それに比べて君は…」
美少女「揉み消されたい?」
男「ごめん」
その頃、基地内は慌ただしくなっていた
警報アラームが誤作動を起こし、全フロアーのライトが明滅する事案が発生したのだ
至るところに設置された監視システムもジャックされ、モニターは可愛らしいウサギさんの映像に切り替わっている
侵入者を危惧した鈴木は素早い判断を下す
全部隊を一斉に迎撃に向かわせた
それが無意味な捜索だとも知らずに
騒ぎを引き起こした人物は美少年だった
彼は持ち前のキャワイさをフルに発揮し、敵基地の司令部にアクセス
データをバックアップし、入念に解析。システム情報をハッキングすることでバグを感知。有効な改造ウィルスを送り込む
全ての条件を整え、クリアにした防犯システムを書き換えた
基地内には絶望的な混乱が生じる
上の説明だけではよく分からないだろうが、つまり彼はキャワイイということだ
美少年「これでおねーちゃんたちも楽チンだネ。ボクってキャワイイ☆」きゃぴっ
不測の事態に際し、基地の警備にはばらつきが生じていた
存在しない侵入者を追い回す兵士の群れ。無駄な緊迫が続く
そこにハングライダーが降りてきた
当然、辺りにいる者たちは注目する
銃口を向け、撃鉄を起こした
ハングライダーを操っていたのは山田の部下、井上だった
侵入者の影を捉えるべく空から見回りをしていたのだ
着地した井上は一言、異常なしと呟いた
鈴木「ど、どういうつもりだ!紛らわしい!」
鈴木が吠える。だが井上は目も合わせない
二人の間を割って入るように山田が現れる
山田「やはりそうか」
井上「えぇ、撹乱です」
鈴木「なに!」
山田「おたつくな、若造。ただのシステムトラブルだ」
鈴木「なんだって!小賢しい!」
山田「まだ基地内にはいない。井上の目に狂いはない」
井上「ないですとも」
左目に眼帯、右目に縦筋の一本線になった傷痕
どう見ても視力が悪そうな風貌で自慢気に頷く井上
しかし山田に疑いは微塵もない
長年、共に戦場を渡り合った同志である彼らの間には深い信頼が結ばれていたからだ
山田「木村が任務を降りた。敵に懐柔されたようだ」
鈴木「そ、そんなバカな!!」
井上「唯一の弱点、巨乳を褒められると戦意喪失、彼女はいつだって乙女だ」
鈴木「ふざけてるのか!」
井上「僕に任せたまえ。所詮、奴らは高校生だ」
鈴木「その高校生にあんたらはやられてるんだ!もう任せておけるか!俺が行く!」
井上の眉がぴくりと動く
瞬間、とてつもない威圧感が膨張し、爆発したかのように場を緊迫させる
勇ましく吠えていた鈴木は一転して表情を曇らせた
井上「地を這う虫を喰らう鳥の狩猟本能、僕の戦術はまさにそれだ。ただ銃を撃つだけの無能とは違う」
鈴木「む、無能だと!」
山田「片付けてこい」
食らい付こうとする鈴木を無視し、山田の命令に耳を傾ける
静かに頷くと駆け出し、大きく飛び上がった
助走の勢いを保ったまま空中でハングライダーを広げ、ムササビのごとく縦横無尽に飛び回る
常人にはとても真似できない技術に鈴木は息を飲んだ
基地を目指して歩く美少女一行は心理作戦に嵌まり、おいしそうなクレープ屋さんで道草を食っていた
夜中に営業しているクレープ屋さんがあった奇跡に胸を躍らせ、ノリノリで甘いクレープを頬張る三人
歩き通しだった足を休め、戦闘に疲れた体を労る
一枚をぺろりとたいらげ、すかさずおかわりを要求した
バリエーションが豊富なクレープ。具を選ぶだけで盛り上がった
エネルギーを補給した三人は草むらに横たわる
もう眠いし寝ようという結論に至ったのだ
核発射のタイムリミットは今日の日暮れ
単純に考えても15時間以上の猶予がある
曇ってたら13時間くらいだ
つまり12時間は寝てられる
起きて5分くらいで解決すればいいと考えた
まだ基地にも到着していないがなんとかなる
そう言い聞かせた。眠いのだ
しかし無情にもタイミングが悪かった
休息に入ろうとする三人の頭上を風切り音が往復する
眠気を妨害された男は不機嫌そうに目元を擦りながら起き上がった
音のする方をぼんやり眺めると蝙蝠のような出で立ちの軍人が忙しなく滑空していた
井上「はじめまして、僕は井上。仲間が世話になった」
なんのことか分からない。とりあえず会釈しておいた
井上と名乗る軍人は満足気に頷く
挨拶もそこそこに寝ようと再度、瞼を綴じる
が、しかし風切り音は鳴りやむどころか激しさを増した
あの、うるさいんですけど。男が不満を口にしようと相手を見やる
先ほどの場所に井上はいなかった。背後から風切り音が近付く
ざしゅっ。鈍い音がした。見ると、寝ている友の身体が血まみれになっていた
でもそんなの気にならないくらい眠かったのか、本人は気持ち良さそうに寝息を立てている
こうはなりたくないもんだな、と男は思った
井上「僕は空中戦を得意とする。サバイバルナイフ一本で数々の獲物を捌いてきた」
なんのアピールだろうか
聞いてもないのに手の内を明かしてくる敵に呆れる
頼みの美少女はぐーすか寝ていた
肝心な時に役に立たない
親父みたいにイビキをかく姿に苛立ち、舌打ちした
井上「子供相手に大人げないが、ここで仕留めさせてもらう」
敵が目前に迫る。すごいスピードだ。とても対処できない
そもそも対処する術なんて持ってない
無理やり同行させられただけだ
あの時、頑として断るべきだった。家でコンソメパンチを食べながらソファーでゴロゴロしていたかった
世界がスローになる。死の恐怖が鮮明になる。白目を剥く。涎を垂らす。ベロがだらーんとする
全てを諦めた男の顔がそこにはあった
その時、異変が起こった
男の顔にギョッとした井上が体勢を崩したのだ
バランスを失った羽が風の抵抗をもろに受ける
地面に投げ出され、無様に転がっていく
愛用のハングライダーはぐしゃぐしゃに変形し、井上自身も全身を強かに打ち付けた
力無く起き上がる。ふらふらとよろめく。折れ曲がった腕をぶら下げ、苦痛に喘いだ
唯一の武器は墜落した拍子に太ももに深々と突き刺さっていた
井上もまた諦めに満ちた表情となる
全てを諦めた男が二人、立ち尽くしていた
そこにたまたま居合わせたクレープ屋のおばさんが井上の肩をぽんと叩く
井上はおばさんを見た
おばさんはおじさんみたいな顔をしていた
井上は正直にあなたがおじさんに見えると打ち明けた
おばさんはこくりと頷き、井上の顔面にクレープを叩きつけた
井上は失神した
寝過ごした美少女一行は夕方に出発した
タイムリミットは約30分。冷静に考えたら間に合う筈がなかった
空が赤みがかっている。キレイな夕焼けだなぁと友が感嘆を漏らした
美少女が全力疾走すれば1秒で基地に到着する。だが敢えてそうしなかった
二人を置いていくことになるからだ
美少女は心優しい生き物だった
男は内心、一人で行けよと毒づきたかった
でもそれを口に出したら殴られるので黙っていた
友は内心、俺も木村さんのおっぱいにむしゃぶりつきたかったなぁと考えていた
たわわな乳房を揉みしだき、乳首をこりこりとつねりあげ、甘噛みしたり、吸い付いたり、唾液でべとべとにしてみたかったのだ
そんなこんなで基地に到着した
日暮れまであと10分前後といったとこ
たぶん間に合わないだろうなぁ、長い旅を経て三人の心は一つになった
鈴木「全然現れないじゃないか!昨晩のエラーはなんだったんだ!」
司令部で復旧されたモニターを眺めつつ吐き捨てる
秘書はやれやれといった様子で見ていた
秘書「井上が始末したのでは?」
山田「それはない。井上は報告を怠るような男じゃない」
鈴木「じゃあなぜ現れない!」
山田「さぁな」
三人の言い合いを見ていた加藤が腰を上げた
ビスケットをくしゃくしゃと噛み潰す。秘書が羨ましげに指をくわえている
加藤「あの夕日が沈んだらスイッチを押す。日本人が見る最後の太陽となるだろう」
秘書「わ、私もビスケット食べたい…」
涎を垂らす秘書。加藤の眉間にシワが寄る
加藤「貴様の分はない」
無慈悲に言い放つ。秘書の顔は死んでいた
加藤「クッキーならあるがな」
お茶目にぺろっと舌を出す加藤。おどけてみせたのだ
秘書の顔は死んでいた
鈴木がゲロを吐いた。醜いおっさんがはしゃぐ姿に気分を害されたのだ
山田は無表情でモニターを眺めていた
あまりに冷たすぎる反応だった。加藤は涙をこらえる
ついでに秘書の顔は死んでいた
山田「来たか」
山田が呟く。全員がモニターに注目した
そこには鈴木の部隊に囲まれる侵入者が写っていた
鈴木「おぉ!よくやったぞ!」
鈴木が歓喜の声を挙げる
すぐさま自動扉を抜けて駆け出していった
山田は一瞥をくれてやると溜め息を漏らした
友は焦っていた。恐ろしい状況にいてもたってもいられない
美少女に中見てきてと頼まれ、入ったはいいもののいきなり包囲された
全員、自動小銃を構えている。逃げられない
美少女は男をおぶさって塀を飛び越えていた
一目散にダッシュするのが見える。囮にされたのだと気付いた
鈴木「お前だな。政府の放った刺客は」
人垣を掻き分け、部隊長の鈴木がやってきた
鋭い眼光が刺さる。友は緊張で失禁した
それを見た部隊が笑い声を挙げる
羞恥に苛まれた。なぜ自分がこんな目に
鈴木「山田の部隊を倒したそうだな。それにしては骨がない。とんだ期待はずれだ」
鈴木が鼻で笑う
よく見ると鼻毛が一本出ていたが怖かったので触れないでおいた
鈴木「仲間はどうした。あと二人いた筈だ」
顎を持ち上げられる。足がすくむ
ぶるぶると震える様子を鈴木が愉しそうに見ている
こいつはサドだ。確信した
鈴木「VIPルームに案内してやる。ショータイムはそれからだ」
連れていけ、と部下に指示を出す
これから何が起こるのか、なんとなく分かっていた
情報を得る為に拷問する気だ
兵士が泣き崩れる友を容赦なく引きずる
美少女は施設内の階段を駆け上がっていた
この施設のどこかに加藤がいると踏んだのだ
その後ろを男が付いていく。嫌そうに、嫌そうに
数人の兵士が足音を察知し、立ちはだかった
自動小銃を向け、警告を促す
もちろん美少女は素直に突風を巻き上げる程の加速で兵士を振り払った
ばたばたと薙ぎ倒される兵士たち
男は、こいつ人間じゃねーな、と改めて思った
廊下にはさらに兵士が待ち構えていた
だが美少女はひたすら振り払う。残り時間が3分だからだ
なりふり構っていられない
いつもおねだりするとブランド物のバッグやドバイの別荘、裏カジノの経営権をくれるパパの為、美少女は急いだ
なんの関係もない男は後ろで休んでいた
首根っこ掴んで引っ張る。いやいや言うので壁に拳をめり込ませた。おとなしくなった
セキュリティは美少年が遠隔操作で解除していたので難なく突破できる
そうとは知らず扉を一つ一つ破壊して回る美少女。時間の無駄だった
最後の部屋に行き着く
ここに加藤がいる。扉に手をかけた
途端に警告音が鳴り響く。一瞬、躊躇してしまう
刹那、横から弾丸が飛ぶ。頬を掠めた。たらりと血が滴る
攻撃を受けた方に向き直る
山田「よくここまでたどり着いた」
老齢の男性が立っていた
ハンドガンを両手で握り、はっきりと照準を合わせている
美少女は怒りに震えた。自慢の美しく整った顔に傷を付けられた
生まれて初めて本気の怒りを感じる
山田「麻酔銃だ。死にはせん。眠くなるだけだ」
低い声で威圧する。命を保証されたが、そんなのどうでもよかった
今はただ憎いこの老人をどう八つ裂きにしてやろうか
それのみに思考を集中させる
山田「無駄だ。この距離で外すことはありえない。投降しろ」
美少女の思考を見抜くように銃口を突き付ける老人
コケにされてる。そうとしか思えない
熱を纏った感情はピークに達した
美少女「ろーが!ふーふー拳!!!」
警告を無視し、ろーがふーふー拳を仕掛ける
老人は憐れむような目で見ると引き金を引いた
額に麻酔薬が打ち込まれる。意識は混濁し、常闇へと堕ちていく
山田「あじゃぱぁー!!!」どかぁぁん
こともなく普通にぶっ飛ばした
老人は天井を突き破って空の彼方へ消えていった
後々確かめたら頬を掠めた血はサルサソースだった
昨夜クレープ屋さんで胸ぐら掴んで強引に作らせたタコスの食べかすが頬に付いていたのだ
実際は傷一つなかった。安心した。あとは加藤をぶっ潰すだけだ
部屋の扉を蹴破る。そんなことしなくても開くのだが蹴破る
それが美少女の流儀だった
銀縁眼鏡をかけた若い男性が目を見張る
足元には初老の男性が倒れていた。頭からおびただしい血を流している
美少女「加藤?」
秘書「違う!加藤はこいつだ!私は秘書の太郎!」
秘書を自称する太郎が死体を指差す
美少女と男はきょとんとした
男「えーと、加藤さんはなんで倒れてるんですか」
秘書「私がやった」
男「秘書なのに?」
秘書「秘書なのに」
男「やっぱり計画に加担するのが怖くなったとか、そういうアレですか」
秘書「いや、それは大賛成だった」
男「じゃあどうして?」
秘書「ビスケットをくれ」
美少女「シャアッ!!」どがぁぁん
言い切る前に秘書はくだけ散った
待ちきれず美少女がぶん殴ったからだ
まぁいいか、と男も納得した
これでようやく帰れる。長い戦いを通して二人の気持ちは一つになったのだ
核は全弾、火星に向けて発射した
届くかは知らないが飛ばしまくった
風の噂では途中で落っこちていろんなとこに降ったらしい
全面核戦争が始まったと勘違いした国々の間で第三次世界大戦が勃発した
のちに男はそのニュースをポテチ片手にテレビの前で見るのだが……それはまた別のおはなし
完結
おまけ
鈴木「吐けぇ!!仲間はどこにいる!!」
友「知らねぇんだってばああ!!」
ぐりぐりと、友の体内で暴れるキュウリ
泣き叫ぶ声は次第に色味を伴っていた
鈴木「強情なやつめ。アレを持ってこい」
乱暴にキュウリを引き抜く。部下に命じて持たせた物はパイナップルだった
友の顔色が真っ青に染まる
噴き出す冷や汗が止まらない
鈴木は親指を立て、首を掻き切るようなジェスチャーをしてみせた
部下の一人がパイナップルを突き出す。必死に抗う友を数人の兵士が押さえつけた
二人の兵士が協力して尻肉を引っ張り、入り口を拡げる。毛むくじゃらな入り口を
そこに投入する核(パイナップル)。大惨事アナル大変が勃発した
友「ひっ…ぎゃあああああああああああああ!!!!!」
男「美少女は眉間にシワ寄せガンくれてる」-SS速報VIP
男「美少女は眉間にシワ寄せガンくれてる」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487634270/)
前スレです
http://ss.vip2ch.com/jmp/1471524903
wikiです
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません