穂乃果「そう高さ9,2ｍ重さ999.9ｋｇのあのポケモン」

海未「そんなこと覚える暇があったら数学の公式でも覚えた方がマシなのでは」

穂乃果「うん,それポケモンやりこんでいる人に一番言っちゃダメなやつだよ」

海未「まぁそうかもしれませんね」

穂乃果「というか廃校寸前の高校の偏差値なんてたかがしれてるよ」

海未「それこそ言っちゃダメなやつでは」

穂乃果「話を本題に戻すよ」

穂乃果「テッカグヤの城で踊りたい！」

海未「想像してください,テッカグヤの城ってなんというか…圧がすごくないですか」

穂乃果「ところで海未ちゃんテッカグヤの中華名って知ってる？」

海未「えっと…鉄火輝夜でしたっけ」

穂乃果「そうだよ！まさに…って感じだね」

海未「そうですか？」

穂乃果「そういう海未ちゃんもテッカグヤのことを考えながら輝夜の城で踊りたいを作詞したんでしょ」

海未「違いますって…。そもそもテッカグヤに思いを馳せた曲で踊りたいですか？」

穂乃果「うん」

海未「えぇ…。というか輝夜に城を踊りたいを作詞したときテッカグヤいませんでしたし」

穂乃果「ゲーフリから前もって教えてもらったり？」

海未「私は何者なんですか。教えてもらったとして作詞する行動原理も謎すぎますし」

穂乃果「ちなみに私のおすすめ中華名は属性：空だよ。タイプ：ヌルのことなんだけど,厨ニ心がくすぐられるね」

海未「むしろあなたは頭：空ですね」

穂乃果「ひどいなぁ」

穂乃果「なら検証しようよ」

海未「検証？」

穂乃果「ウルトラビーストの城で踊るとしたらどれが一番良いか」

海未「不毛すぎます」

穂乃果「そうかなぁ。無人島に一つだけ持っていくとしたら,とかドラえもんの道具一つだけもらえるとしたらみたいな定番の質問だよ」

海未「そうですか…？」

穂乃果「海未ちゃんみたいな人が漫画だからあり得ないとかスペアポケット貰うとかつまらないこと言うんだよ」

海未「むむ…そこまでいうなら検証します？」

穂乃果「やった！」

～検証その１　ウツロイドの城で踊りたい～

海未「うーん…」

穂乃果「これはなしだね！」

海未「ですね」

穂乃果「ウツロイドの城で踊った結果がルザミーネだしね」

海未「そうとも言えるかもしれませんね」

穂乃果「ところでリーリエってことりちゃんに似てない？守ってあげたい感じとかパンツ白そうな感じとか」

海未「うーんこじつけっぽいですが…ミューズの中でいうならことりですかね」

穂乃果「だよね！」

穂乃果「ことりちゃんのお母さんもウツロイドの城で踊った結果,音ノ木を廃校にするとか言い出すし」

海未「別に理事長は洗脳されていたわけじゃないですからね」

穂乃果「じゃあ次いこうか」

～検証その２　マッシブーンの城で踊りたい～

穂乃果「楽しそうだね！」

海未「大量のマッシブーンがリズムに合わせてポーズとるのを想像するとシュールすぎます」

穂乃果「ちゃあららー♪ちゃらららーハッ！」

海未「少しおもしろいかもしれませんね」

穂乃果「瀕死になるときさえポーズをとるのは,生き様を感じるよね」

海未「たしかにそうですね」

穂乃果「死ぬなら私もあんな死に方したいなぁ」

海未「棺桶開けたらマッチョポーズなんてシュールすぎるのでやめてください」

～検証　その３　フェローチェの城で踊りたい～

海未「これは…」

穂乃果「うん…単体では美しいかもしれないけど城が作れるほど大量にいたら…」

海未「ぞわっとしますね」

穂乃果「というかフェローチェって人をやたら魅了するって図鑑にかいてあるよね」

海未「ええ」

穂乃果「むしろメンバーに入れた方がいいんじゃない？」

海未「ミューズのメンバーにフェローチェですか…。部室に行って先にフェローチェいたら帰りますよ。私」

穂乃果「フェローチェがセンターとったらその隣で踊るの複雑だしね。この案はなしで」

～検証その４　デンジュモクの城で踊りたい～

穂乃果「ただただ眩しそう」

海未「ですね。でも私デンジュモクみたいな城みたことありますよ」

穂乃果「そうなの？」

海未「やたらピカピカしてるお城みたいな建物で」

穂乃果「ああそういうことか…。今度行ってみれば？」

海未「そうですね。リリホワ組誘って行ってみますか」

穂乃果(なにそれ楽しそう)

穂乃果「次いこうか」

～検証　その４　カミツルギの城で踊りたい～

穂乃果「カミツルギって小さいよね」

海未「ですね。あのポケモンでお城を作るにはサンを何週しなければならないのか」

穂乃果「そもそもカミツルギの城って指切りそう」

海未「図鑑によると自ら襲うことは少ないそうですよ」

穂乃果「出たときはまさかダブルが主戦場になるとは思わなかったよ」

海未「ＱＲコードでダブルにも参入しやすくなりましたね」

～検証　その６　テッカグヤの城で踊りたい～

穂乃果「よっ！待ってました」

海未「テッカグヤの城って比較的まともな気がしてきました」

穂乃果「ほらね！」

穂乃果「大きさも十分。顔もかわいい。ヤドリギの種で緑も豊富」

海未「宿り木の中踊りたくはないですが」

穂乃果「劇場版の着物みたいな衣装だと映えそう」

海未「たしかに親和性は高いですね」

穂乃果「さっき気付いたけど検証４が２つあったよ。ごめん」

～検証　その７　アクジキングの城で踊りたい～

穂乃果「これは嫌だね」

海未「ええ」

穂乃果「特に語ることもないかな」

海未「語呂も悪いですしね」

穂乃果「検証終了！もうテッカグヤの城が一番ってことでいいよね。ということでバトルしよう！」

海未「いつも唐突ですね」

穂乃果「ルールはノーマルルールでシングルの６匹見せ合いで３体出すやつで」

海未「はい」

海未(この流れ絶対テッカグヤきますよね)

穂乃果手持ち　テッカグヤ
　　　　　　　テッカグヤ
　　　　　　　テッカグヤ
　　　　　　　テッカグヤ
　　　　　　　テッカグヤ
　　　　　　　テッカグヤ

海未手持ち　　カバルドン
　　　　　　　ドリュウズ
　　　　　　　ボーマンダ
　　　　　　　ウルガモス
　　　　　　　キノガッサ
　　　　　　　カプ・テテフ

海未(予想外すぎます！？)

穂乃果「驚いた？海未ちゃん。これが古くから高坂家に伝わる古兵の戦法テッカグヤの城だよ」

海未「ツッコミが追いつきませんが,そもそもアナタ,サンを選びましたよね？愛は太陽じゃない？とか言って」

穂乃果「そうだよ？」

海未「だのに！」

穂乃果「ＧＴＳ」

海未「なるほど」

穂乃果「ＧＴＳでカグヤループするの楽しかったなぁ。誰も使わない性格のテッカグヤを押し付けあうなんて,さながら不毛なババ抜き」

海未「全然楽しそうに聞こえないんですが」

穂乃果「なんか同じ個体が何回もきたりするんだよねぇ」

海未「知りませんよ」

穂乃果「穂乃果はもう選出決まったよ。海未ちゃんも早く決めなよ」

海未「そうですね…」

海未(なんというか…せっかくのガチパで組んだのですから統一パになんて負けたくありません)

海未(これはレートでタイプ統一パやブイズに当たったときも思います)

海未(私のパーティは通称カバドリマンダ。カバでステロまいて砂かきドリュウズやボーマンダで抜いていく戦法です)

海未(バンドリにすると今やってるアニメとかぶりますしね)

海未(ところがドリュウズの通りが致命的に悪すぎます。鋼・飛行タイプのテッカグヤには地震,アイアンヘッドがきかず,いわなだれぐらいしか打てません)

海未(加えて返しの大文字,地震あたりでドリュウズは吹っ飛びます)

海未(またマンダの通りも非常に悪いです。このマンダは物理主体で炎技も搭載していません。マンダの捨て身,地震は通りません)

海未(テテフもなしですね。１０万ボルトがたまに欲しくなります)

海未(おそらくウルガモスが通せるか否かで勝負が決まります)

海未(返しにエッジがありますから,タスキ持ちには注意ですね)

海未(というかタスキテッカグヤ警戒ってなんなんですか？)

海未(先発はステロが撒けるカバです。テッカグヤはおそらくカバを一発で吹っ飛ばすことはできません。残りはタスキキノガッサ,そして切り札のウルガモス)

海未「決まりました」

穂乃果「待ちくたびれたよ♪」

海未「では勝負です！」

ﾄﾞｩｰﾝ　ﾄﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙ　ﾄﾞｩｰﾝ　ﾃﾞｨﾃﾞｨﾃﾞｨﾃﾞｨﾃﾞｨﾃﾞｨﾃﾞｨﾃﾞｨ♪

ポケモントレーナーのほのかが勝負を仕掛けてきた

ほのかはテッカグヤを繰り出した

うみはカバルドンを繰り出した

穂乃果(やっぱり先発はカバかぁ。どうせガモスいるだろうけど海未ちゃん的に強いのは先発に出さないと思っていたよ)

海未(型が読めませんね…)

テッカグヤの草結び！

テッカグヤのいのちがけずられた！

カバルドンのステルスロック！

海未(なんとかステロは撒けましたが,カバルドンは虫の息です。これは先発を読まれましたか。草結びということは特殊型？ウルガモスを後出ししましょうか。いえ,珠持ちということは両刀の可能性も高い。交換際に物理技は痛いです。ここは切りましょう)

穂乃果(初手ステロなんてテンプレ行動すぎるよ)

テッカグヤのストーンエッジ！

カバルドンは倒れた

穂乃果(あちゃーウルガモスこなかったか。でもカバルドン倒せて良かった)

海未(あぶないところでした。それにしても穂乃果…やりますね)

海未(ここはウルガモスで良いでしょう。アイテムが割れているので迷う必要はありません。だけどエッジを見ている以上,安直に舞えません。舞う必要がなさそうに見えますが,舞えば,後続の半減の実を貫けますから)

うみはウルガモスを繰り出した

ウルガモスの火炎放射！

ウルガモスのいのちがけずられた！

テッカグヤは倒れた

ウルガモスは砂のダメージを受けている

海未(なんとか一匹)

穂乃果(大文字ではなくて火炎放射ってところが海未ちゃんらしいね)

ほのかはテッカグヤを繰り出した

海未(ノータイムで出してきましたね。それにあの穂乃果の表情！自信にあふれています。おそらくガモスの炎技を耐える手段があり,返しの技もあるとみて良いでしょう。ここは一旦ひきます。)

もどれテッカグヤ！

いけキノガッサ！

ｼｰﾝ

海未(この間は…Ｚ技！？あのポーズは飛行ですね)

テッカグヤのファイナルダイブクラッシュ！

キノガッサはタスキでこらえた！

キノガッサは砂のダメージを受けている！

キノガッサは倒れた！

海未(普通に攻撃しておけば…カバの砂もアダになりました)

穂乃果(ほらね！海未ちゃん読み強気行動！海未ちゃんが心理戦に弱いのはとっくに分かってるよ)

海未(今のは空を飛ぶｚかエアスラｚなのでしょうか。でも関係ありません。ガモスで目の前のカグヤを屠るだけです)

うみはウルガモスを繰り出した！

ウルガモスの火炎放射！

テッカグヤは倒れた！

海未(私のポケモンはウルガモスのみ！そして穂乃果のポケモンは最後のテッカグヤです！)

ほのかはテッカグヤは繰り出した！

穂乃果(きたきたきたきた～！この瞬間を待っていたんだよ！)

ウルガモスの火炎放射！

ﾊﾟｸﾊﾟｸﾊﾟｸ

オッカの実が威力を弱めた！

海未(ここで半減の実！？)

穂乃果(オッカの実発動！そしてテッカグヤは耐える！そして…)

テッカグヤのストーンエッジ！

あいてのウルガモスにはあたらなかった！

穂乃果「は？」

海未「…」

穂乃果「…」

海未「なんというか…ごめんなさい」

穂乃果「いえ」

ウルガモスの火炎放射！

テッカグヤは倒れた！

ほのかとの勝負に勝った！

穂乃果「なんというか…ポケモンの奥深さを学んだよ」

海未「私もです。あそこまで追い詰められましたから」

穂乃果「そういえば今日は３月１５日。海未ちゃんの誕生日だね。おめでとう！」

海未「ありがとうございます」

穂乃果「誕生日としてＧＴＳで集めた１ＢＯＸ分のテッカグヤあげるよ」

海未「いりません」

おわり