こずえ「ぷろでゅーさー……そのごほん、なぁに……？こずえにも、みせてー」

こずえ「『なんどくかんじのほん』っていうのー？……ふわぁ……むずかしいかんじが、いっぱいなの……」

こずえ「……あくせく……かくしゃく……ろくろ……」
　
こずえ「こんなごほん、はじめてみたのー……ぷろでゅーさー、なんで、こんなにむずかしいごほん、もってるのー……？」

こずえ「……おべんきょうのため……まだまだいろいろおべんきょうしなきゃいけないことが、いっぱいあるから……ふわぁ、ぷろでゅーさーはえらいのー」


こずえ「こずえも……かんじのおべんきょう、するー……」

こずえ「えへへー……いっしょに、がんばろーねー……」　

こずえ「ぷろでゅーさー……こずえねー、やさいとくだもののぺーじのかんじ、おぼえたよー……」

こずえ「……ほんとだよー……むぅー……あんまり、しんようしてないのー……」

こずえ「じゃあ、このぺーじから……もんだい、だしてみてー……」


・甘藍

・扁桃

・果物時計草


こずえ「んーと……」

こずえ「うえから……きゃべつ……あーもんど……ぱっしょんふるーつ……だよー……？」

こずえ「せいかいー？……やったー……」

こずえ「きゃべつはー……むかしは、こうかいて、かんらんってよばれてたことがおおかったんだってー……」

こずえ「あーもんどは……『ぺったんこなもも』っていういみのかんじなの……」

こずえ「からだの『へんとうせん』っていうのも、このかんじからきてるんだよー……へんとうせんが、あーもんどみたいなかたちだからー……」

こずえ「ぱっしょんふるーつは……ぱっしょんふるーつのおはなのみためがとけいみたいだったから、こんなかんじなんだって……」

こずえ「ゆみにおしゃしんみせてもらったら、ほんとにとけいみたいなかたちだったのー……かんじって、おもしろいねー……」ﾆｺﾆｺ

こずえ「ぷろでゅーさー……いきもののぺーじのかんじ、おぼえたよー……」

こずえ「いろんないきもののなまえがたくさんあったから、じかんがかかっちゃったの……でも、たぶんぜんぶおぼえられたのー……」

こずえ「まえみたいに、もんだい、だしてー……」


・樹懶

・翻車魚

・信天翁


こずえ「えっとねー……」

こずえ「なまけもの……まんぼう……あほうどり……かなー……？」

こずえ「ぜんぶ、せいかいー……？よかったのー……」

こずえ「なまけものはー……ねてるときも、ごはんをたべてるときも、ずーっときにぶらさがってるんだってー……」

こずえ「こずえはきのぼりできないからー……すごいとおもうのー……」

こずえ「まんぼうはー……すいしゃみたいなおさかなだから、こうかくんだよー……」

こずえ「あほうどりはー……みためがおじいちゃんみたいで……ごはんをじぶんでとるのはへただけど、とれなくても、そらからかってにふってきてくれるとおもっているからー……このかんじなんだって……ほんとうかなー……？」

こずえ「ふわぁ……ぷろでゅーさー……こずえ、ちんみょうじのぺーじのかんじをおぼえたよー……」

こずえ「また、もんだいだしてー……ちんみょうじだよー……ちんみょうじー……」

こずえ「……？ぷろでゅーさー、なんだかおかおがあかいのー……？なんでー……？」


・一

・月見里

・八月一日


こずえ「えーっと……」

こずえ「にのまえ……やまなし……ほづみ、だよねー……？」

こずえ「またぜんぶあたったのー……うふふー……こずえ、すごいー……？」

こずえ「にのまえは、いちがにのまえだから、こうよむのー……あと、すうじのはじめだから『はじめ』ってよんだり、よこにいちってかくから『よこいち』とよんだりもするんだってー……」

こずえ「やまなしは……おつきさまのみえるところは、やまがないところっていういみなんだよー……」

こずえ「ほづみはね……むかし、はちがつのはじめにいねのほをつんで、かみさまにおそなえして、おこめがいっぱいとれますようにって、おいのりをしてたんだってー……」

こずえ「ほかにもねー……」


・四月一日


こずえ「こんなみょうじもあって……これは、わたぬきってよむんだよー……」

こずえ「あたたかくなってきて、このひくらいに、おふくのわたをぬくからなんだってー……」

こずえ「……でもー……こずえ、おふくのわた、ぬいたことないよー……？」

こずえ「ぷろでゅーさー……こずえねー……このごほんにのってるかんじは、ぜんぶおぼえられたとおもうのー……」

こずえ「だから、さいごにー……また、もんだいだしてー……？」


・金盥

・竓

・嚏


こずえ「ふわぁ、むずかしいのー……でも、ちゃんとおぼえてるよー……」

こずえ「かなだらい……みりりっとる……くしゃみ……でしょー？」

こずえ「やったー……ぜんもんせいかいなのー……」

こずえ「かなだらいの『たらい』は、おさらでみずをうけてるようすをあらわしているんだってー……」

こずえ「そういえばこのまえ、さちこがてれびで『たらいちきんれーす』っていうのにでてたのー……しっぱいしてて、すっごく、いたそうだったー……」

こずえ「みりりっとるも、こういうかんじでかけるのー……きろぐらむとか、めーとるとかも、かんじでかけるんだよー……」

こずえ「くしゃみも、このまえにいっしょうけんめいれんしゅうして、かきかたをおぼえたのー……あと、しゃっくりとか、あくびとかも……こずえ、いっぱいおべんきょうしたから、かけるよー……？」


・瓩（キログラム）

・米突（メートル）

・吃逆（しゃっくり）

・欠伸（あくび）


こずえ「ほらー……」

こずえ「わぁー……ぷろでゅーさー……そんなになでたら、くすぐったいのー……」

こずえ「えへへー……」ﾆｺﾆｺ

こずえ「……？ぷろでゅーさー、そのごほん、なあに……？」

こずえ「……ふわぁ、またかんじのごほんなのー……こずえと、もっとたくさんかんじのおべんきょうをしたくて、かってきてくれたのー……？」

こずえ「とっても、うれしいのー……こずえ、もっともっと、がんばるねー……」

それからしばらくして―――



こずえ「あいどるかんじけんてい……？」

こずえ「みんなでかんじのてすとをするの……？わぁー、たのしそうー……」

こずえ「うんー……こずえも、やるー……けどー……おねがいがあるのー……」

こずえ「もしー……こずえが、まんてんとったらー……」

こずえ「このまえみたいに……なでなで……してくれるー……？」

こずえ「えへー……そっかー……じゃあ、がんばるねー……」

さらに少しして―――



桃華「こずえさん、この前の放送見ましたわ」

こずえ「このまえー……？」

桃華「アイドル漢字検定ですわ。大人の皆さんですら何問か間違える中で、こずえさん一人だけ満点なんて、すごいですわ！こずえさんは元々、漢字にはあんなにお強かったんですの？」

ありす「あ、それは私も気になっていたんです。こずえさん、一体どんな勉強方法をすれば、あんなに難しい漢字が書けるようになるんですか？」

こずえ「んー……ぷろでゅーさーのおかげなのー……」

ありす「プロデューサーさんの？」

こずえ「うんー……ぷろでゅーさーが、むずかしいかんじのごほんでおべんきょうしようとしてて……こずえも、いっしょにおべんきょうするっていって……ふたりでずーっとがんばってたのー……」

ありす「！？」

桃華「二人きりでですの！？」

こずえ「そうだよー……」

ありす「ずっとですか！？」

こずえ「うんー……それに、てすとでまんてんとったら、ぷろでゅーさーがあたまをなでなでしてくれるってやくそくしてたから……こずえ、すごーくがんばったのー……」

桃華「そ、そんな約束まで……」

こずえ「ぷろでゅーさーのおてて、とってもあったかいんだよー……」ﾆｺﾆｺ

桃華・ありす（う、羨ましい……）

桃華「プロデューサーちゃま！こずえさんばっかりずるいですわ！今日からわたくしも、プロデューサーちゃまと付きっ切りでのお勉強時間を所望いたします！」

ありす「だ、だったら私も！アイドルのお仕事はもちろんですが、勉学も手が抜けないので！」

凛「ふうん、そういう話だったら私も黙っていられないね」

まゆ「ふふっ、皆さん気が合いますねぇ。まゆも、プロデューサーさんに、二人っきりで色々教えてもらいたいことがあるんですよぉ……？」

飛鳥「それなら、ボクたちにだって付き合ってもらいたいものだが。仮にも前回のアイドル漢字検定で司会を務めたんだし、あるかもしれない次回に向けて勉強しておくのも、悪くない話だろう？」

幸子「ま、まあボクは一人でも全然勉強できますけど？プロデューサーさんが、どうしてもカワイイボクと一緒に勉強したいというなら、付き合ってあげてもいいですよ？」

ﾜﾀｼｶﾞ!　ﾎﾞｸｶﾞ!　ﾜﾀｸｼｶﾞ!　ﾏﾕｶﾞ!　



こずえ「ふわぁ……ぷろでゅーさー、すごいにんきなのー……うれっこあいどるみたいー」

こずえ「じゃあー……いままでは、こずえとぷろでゅーさーのふたりだけでがんばってたけどー……」

こずえ「これからは、みんなでおべんきょう、がんばろーねー……」

こずえ「みんなでおべんきょうしたほうが……きっと、たのしいのー……」

こずえ「えへへー……」