女1「いったーい! ちょっと、どこ見てるのよ!!」 (112)

女1「あー!! パンがぁぁ・・・・・・」

男「す、すいません・・・・・・まさか人が飛び出してくるなんて」

女「やば、もうこんな時間!! 遅刻ちこくー!」

男「――あれ。おーい! 財布落としましたよー!! あれ、あの制服うちの学校か?」

男(まあ、財布はついたら職員室に持っていくか・・・・・・。
それにしても、曲がり角から食パンをくわえた女が飛び出してきてぶつかるなんて珍事、本当にあるんだな。どんな確率だよ)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485793433

男「さて、俺も学校に向かうか」

ドン!!

男「うわ!」ドサ

女2「・・・・・・すいません、私、その」

男「い、いや。俺も周りを見てなかったから」

男(ん?)

女2「あ、パンが・・・・・・」

男(何だこれは・・・・・・)

女2「あ、遅刻しちゃう! そ、それじゃあ、すいませんでした!」

男「あ、財布落としてる! おーい!! おーーーい!! 何て速さだ」

男(とりあえず拾うしかないな・・・・・・またうちの生徒だったみたいだし)

男「このシチュエーションが日に二回もなんて・・・・・・天文学的確率だぞ・・・・・・ぬあ!?」

ドン

女3「ってーな! どこみてんだよ! 馬鹿やろう!! ああ!! パンまで落としちゃったじゃねえか!!」

男(おかしい、おかしいぞこの曲がりか――なにいいぃ!!!)

ドン!

女4「痛いですわ・・・・・・」

ドン!!

女5「痛い・・・のかも」

ドン!!!

女6「わーん、痛いよぉ」

男(い、痛い!! 全身が痛い!!!)




男「な! なんなんだお前た――があぁあ!!」バキィ!

女7「い、痛いっすねぇ! 何するんすか!!」

男「それは・・・・・・お、俺の、セリ――ぐあああ!!」メキィ!!!

女8「・・・・・・・・・・・・痛い」ボソ

男「し、死ぬ・・・・・・もう、死ぬあああああ!!!」ドーン!!!

女9・10「「いったーい! 大丈夫?9 パンが大丈夫じゃないわ、10」」

男「何だ、何が起こってるんだ・・・・・・この、曲がり角の先で・・・・・・なっ!!!!!」チラ


どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!!!


(((((((((「「「「「「「「「「「「「「「「ちこくちこくー!」」」」」」」」」」」」」」」」)))))))))

男「      」


男「・・・・・・はっ!」

男(気を・・・・・・失っていたのか?・・・・・・今、何時・・・・・・!)

男「ぜ、全身が、痛い・・・・・・」ヨロ、ヨロ

男「・・・・・・良かった、まだ遅刻じゃな・・・・・・な・・・・・・なんだこれ」

大量の齧りかけのパンと財布

男「あいつらは・・・・・・通り魔なのか? それとも募金目的なのか?」

キーンコーンカーンコーン

男「さあ、学、校だ・・・・・・今日も、とんでもないいじめがはじまるな・・・・・・」ズキ、ズキ

男(2年に進級できたはいいけれど、どうしてクラスメートが俺一人なんだよ・・・・・・いってぇ)

男「おはよう、ございます」ズリ、ズリ

女担任「おう! 男、遅刻ぎりぎりだぞー・・・・・・? どうした、制服がぼろぼろじゃないか。それにそのどでかい袋はなんだ」

男「もう、良いんです・・・・・・はやく、ホームルームをはじめましょう」

女担任「そうか? よし、ではホームルームをはじめる!・・・・・・ところで男、そろそろ質問してきてもいいんじゃないか?」

男「な、何がですか?」

女担任「このクラスが一人だけの理由だよ!」ニカッ

男(聞けるわけねえだろ!! 学校ぐるみのいじめの主犯格だろうに)

女担任「ま、何はともあれ! 皆! 入って良いぞ」

ガラガラ、ゾロゾロゾロゾロゾロ

女担任「今日からこのクラスの仲間になる、皆だ!!」

男「! こ、こいつら――」

女1~35(((((((((「「「「「「「「「「「「「「「「あぁ!財布泥棒だですだわの人めetc...」」」」」」」」」」」」」」」」)))))))))

男「    」

女担任「なんだお前ら、知り合いなのか? それにしても男、財布泥棒っていうのは本当か?」

男「い、いや違いますよ!!」

女1~35(((((((((「「「「「「「「「「「「「「「「しかもパンツみたでしょだろわね人かしらetc...」」」」」」」」」」」」」」」」)))))))))

男「    」

女担任「・・・・・・あとで職員室に来い、男」

続きは明日書きます。

放課後

男「酷い目にあった・・・・・・強盗と痴漢で危うく警察沙汰だ・・・・・・」

男(俺の人生って何なんだよ・・・・・・4歳から8歳迄の記憶は丸々飛んでるし、しまいにはあの女の群れだ・・・・・・。
全身痛いし、怪我のせいか会話の要所要所が聞き取れなくなっている・・・・・・病院だ、病院に行こう)

男(せめて家族でも居れば相談できるのに・・・・・・父さんも母さんも海外渡航したっきり帰ってこない。おかしいだろ・・・・・・
俺17歳だぞ? 放っとかないだろ普通)

男「・・・・・・」スタ、スタ、スタ、スタ

近所中無音

男「何でこの住宅街はうち以外建売のまま放置されているんだ・・・・・・? 呪いか?」

男(もう・・・・・・死にたい)

翌日

男「な、何だこの喧騒は・・・・・・」

ガヤガヤ おはようございます 今日は天気が良いですね

男「周りの家に、人がいる・・・・・・? ご、ご近所さんがとうとう出来たのか!?」

男(こ、こういう時は挨拶をすればいいんだよな? は、初ご近所さんだ・・・・・・慎重に明るくいこう)

男「・・・・・・お、おはようござ――」

女27「あー! 昨日のパンツ覗き強盗!」

男「え?」

女18「どうしてここにいらっしゃるの? パンツ覗き強盗さん」

男「いや、やめ――」

女1~12「近所だったのかしらのかよetc... パンツ覗き強盗!!!」

ヒソヒソ うちの娘になんてことを・・・・・・ うちの娘にもよ! ガヤガヤ

男「    」



放課後 街角

男(ちょっと分かってきたぞ・・・・・・。
とにかくあの訳の分からない女達には関わらない方が良いんだ。さっさと帰ろう・・・・・・誰もいない家へ)スタ、スタ、スタ

男「ん?」

女24「ちょっと、離してよ!」

DQN1「いいじゃねえかよ、暇なんだろ?」

男「・・・・・・さあ、帰ろう。誰もいない家へ」スタスタスタ

女24「やめて!! 誰か、誰か助けて・・・・・・」

男「・・・・・・さ、さあ帰――」タッタッタッタ

DQN2「そんな漫画みたいに助けに来る奴が居る訳ないだろ、早く来いって!」グイ

女24「やだ・・・・・・やだよう」

男(・・・・・・・・・・・・俺には、俺には関係ない。大体怖いし、DQNじゃん。無理無理)ダッダッダッ

男(・・・・・・)スタ

男「・・・・・・おい、離せよ」

DQN3「あァ?」

男「嫌がってるだろ! 離せよ!!」

女1~35女1~35(((((((((「「「「「「「「「「「「「「「「男君さんetc...!!!」」」」」」」」」」」」」」」」)))))))))

男「は? いや、あれ?」

DQN1~105(((((((((「「「「「「「「「「「「「「「「誰だテメェ!!」」」」」」」」」」」」」」」」)))))))))

男「    」

※続きは明日書きます。

男「・・・・・・いっつつ・・・・・・容赦ねえな、あの軍隊・・・・・・死ぬかと思った・・・・・・本当に、死ぬかと思った」ガクガク

女1「・・・・・・えっと、男君・・・・・・」

男「・・・・・・ん? ああ、女1さん。大丈夫?」

女1「・・・・・・ありがとう、私ね・・・・・・昔、この近くに住んでたんだ」

男「へえ、そうだったんだ」

男(いや、いいからもう病院に行かせてくれ・・・・・・多分、皹入ってる)ズキ、ズキ

女1「その時も、×■○△・・・・・・」

男「え、え? 何だって?」

男(き、聞こえねえ・・・・・・やっぱり耳鼻科も行かないと)

女1「×■○※△□! ばーかっ!」ベシ! タッタッタ

男(・・・・・・何だってんだよ・・・・・・痛い、早く病院に――)

女2「あ、あの・・・・・・男さん」

男(いや、おい、もういいって)

女2「私、昔×□△※●――」

男(悪化してる悪化してる!!! もういいから、もう病院もいいから寝かせてくれ!!)

女3「ちょっと見直したぞ・・・・・・×●※□△○※■▲」

――――
―――
――




女31「×●※□△○※■▲。でね、その時君が○×■※□○※■」



男「   」チーン



続きは明日書きます。

家の前

男「い、生きてる・・・・・・俺、生きてる・・・・・・」ズリ、ズリ

男(・・・・・・あ、れ? 玄関の電気がついてるぞ・・・・・・父さんと母さんが帰ってきたのか!?)

ガチャリ

男「おかえり!!」

妹「あ、おかえりー!」

バタン

男「・・・・・・誰だ」

男「・・・・・・」

ガチャリ

妹「ん? 何ふざけているの? お兄ちゃん」

バタン

男「    」

ガチャガチャガチャ

妹「ちょ、ちょっとドア抑えないで!! 出られないでしょ!!」ガチャガチャ

男「だから抑えているんだよ!! だ、誰だあんた!!」ガチャガチャ

妹「い、妹だよ!!」ガチャガチャ

男「俺に、妹はいない!!」ガチャガチャ

妹「出来たんだよ!!」ガチャガチャ

男「そんな、インスタント麺みたい、妹はできない!! ど、どうせ何十人も居るんだろ!! もう痛いのは嫌だ!!」ガチャガチャ

妹「私一人だよ!!」ガチャガチャ

男「え?」

バタン!!! ゴン!!!

妹「やっと開けてくれたね・・・・・・あれ?」

男「     」ピクピク

家の中

妹「だーかーら、お義父さんとお義母さんに向こうで引き取られて、お兄ちゃんと住むことになったの」

男「・・・・・・・・・・・・へえ」

妹「信じてないの!?」

男「これで信じられたら幸せな人生だよ」

妹「・・・・・・やっと家族が出来たとおもったのに・・・・・・」

男「・・・・・・」

妹「数少ない家族だから、お兄ちゃんと仲良くしなさいって言われて喜んで来たのに・・・・・・」

男「・・・・・・分かったよ、信じる」

妹「ほんと!?」

男「ただし分身するなよ!? あと曲がり角から絶対に飛び出すな!!」

妹「なにそれ、分身なんか出来るわけないじゃん」クスクス

男「そ、そうだよな・・・・・・その筈なんだよな」

妹「・・・・・・これからよろしくね、お兄ちゃん」

男「・・・・・・ああ、よろしくな」

男(・・・・・・俺に、家族が出来たのか・・・・・・)

姉「ふう、いい湯だったー。あ、妹! 牛乳ある?」

妹「うんー今出すね!」

男「ん?」

従姉妹「ねえテレビつかないんだけど!!」

妹「お兄ちゃんみてあげて?」

はとこ「たっただいまーっ!」ガチャリ

妹・姉・従姉妹「おかえりーはとこー」


男「    」

続きは明日書きます。


晩御飯

姉「ねえ、男。席が足りないんだけど?」

男「それはそうですよ、元々椅子は三つしかないんですから」

妹「何で敬語なの?」

男「みんな知らない人だからだよ」

従姉妹「ひどい・・・・・・」

はとこ「あーお兄ちゃん従姉妹のこと泣かしたー!」

姉「こら、男。そんな人に育てた覚えはないぞ」

男「育てられてないですからね」

姉「悲しいぃ・・・・・・」

妹「ちょっと今の酷いよ! 今日のお兄ちゃん、ちょっと変だよ・・・・・・」

男「・・・・・・」

妹「・・・・・・」

男「今日はじめて会ったからな」

はっはっはそりゃそうだっうふふ あははは

・・・・・・

姉「・・・・・・ねえ、やっぱり席が足りないんだけど」

男(・・・・・・これが家族かぁ)

日曜日

男(はあ・・・・・・明日は学校かぁ・・・・・・行きたくない)

妹「だーかーら! お兄ちゃんは私が○×※■△!!」

姉「男は○×※■△だから私と○×※■△なんだよ!!」

従姉妹「お姉ちゃん達ぬけがけ!? お兄ちゃんは私と○×※■△○×※■△○×※■△なんだからァ!!!!」

はとこ「ねえお兄ちゃん今日は何するのー? 私と○×※■△ー?」

男「お兄ちゃんはね、空いている病院を探そうと思ってるよ」ニコ

はとこ「私もさがすー!!」ニコ

はっはっはうふふ

・・・・・・

男(・・・・・・これが家族かぁ)

次こそ続きは明日書きます。

病院の待合室

男「・・・・・・」

男2「・・・・・・」

男「・・・・・・」

男2「・・・・・・いい加減にしろよ!!」

男「・・・・・・」ビクッ

男2「・・・・・・・・・・・・だから! 力なんて欲しくないって! 誰なんだよほんと!!」シクシク

男「・・・・・・」

男(・・・・・・俺はまだ、ましなのかもしれない)

※ほんとに次こそ続きは明日書きます。

月曜日 教室 昼休み

男(弁当を持たせてくれるのは嬉しいけれど、昨日今日会った人の弁当って何か嫌だよな・・・・・・)

女1「あ、あの・・・・・・金曜日は、ありがと」

男「ああ、気にしなくていいよ」

女1「それでね・・・・・・あの、お弁当作ってきたんだ。受け取ってくれる?」

男「あ、いや・・・・・・うちのお姉さんが作って」

女1「・・・・・・え?」

男「あ、ああ・・・・・・ありがとう。食べるよ」

女1「ほんと!? はい、じゃあこれ」

男「・・・・・・うん」

男(・・・・・・まずい・・・・・・まずいぞこの流れは)

女2「あ、あの」

男「ごめん、俺用事あるから!」タッタッタッタ

女3「あれ、男は?」

女14「男君見なかった?」

女32「男さんはどこか知りませんか?」

――――
―――
――

廊下

男「危ない危ない・・・・・・もうあの女たちには関わらないって決めたんだ・・・・・・」スタ、スタ、スタ

ドジッ子1「きゃあっプリントが!」ドサ バッサー

男「あ、大丈夫で――」

ドジッ子2「きゃああっプリントが!」ドサ バッサー

男「・・・・・・」

ドジッ子3「きゃああああ! プリントがぁぁ!!」ドサ バッサー

男「ひいィ!」タッタッタッタ

――――
―――
――


図書室

男「・・・・・・はあ、はあ・・・・・・ここなら大丈夫だろ」


文学系1「・・・・・・」ペラ

文学系2「・・・・・・」ペラ

文学系3「・・・・・・」ペラ

文学系4「・・・・・・」ペラ

文学系5「・・・・・・」ペラ

文学系6「・・・・・・」ペラ

文学系7「・・・・・・」ペラ

男(こ、こいつら・・・・・・何かを待ってやがる!!)タッタッタッタ



廊下

男「ど、どうなってるんだこの学校・・・・・・」スタ、スタ、スタ

男(地雷原かよ・・・・・・慎重に、慎重に行動しないと)

ドン

男(やばい!!!)

男「ごめん、見逃してくれ!!」ダダダダ

友「おいおい待ってくれよ、男。どうした?」

男「あ、ああ・・・・・・友か・・・・・・」

友「それにしても聞いたぞ? 最近女子と仲がいいらしいじゃねえか! くうぅ羨ましい!!」

男(こんな気持ち悪い話し方の高校生なんか相手にしたくないけれど、貴重な平和要素だな)

友「なあ? 友2」

友2「全くだぜ! お前は俺達もてない組だと思ってたのによ! かーやだやだ」

友3「それよりよ、合コンしねえか!?」

友4「ひょぉぉ! 分かってるぅ!!」

男「    」

屋上

男「もう、もう嫌だ・・・・・・・・・・・・うわ!」

男3「うわ!! あ、ごめん大声出して」

男「・・・・・・あの、邪魔だったらどっか行きますけど」

男3「あ、いや。いいよ、一人だったし」

男(なんかまともそうな人だな・・・・・・)

電波系女1「・・・・・・粒子が強いな・・・・・・今日は」

男「   」

男3「ああ、気にしないでいいよ。君が来る30分前からそこで一人ごと言ってるだけだから」

男「そうですか・・・・・・」

男3「・・・・・・」

男「・・・・・・」

男3「・・・・・・君さ、最近何か変わったことない?」

男「!! 何か知ってるんですか!?」

――――
―――
――


男3「・・・・・・それは、怖い体験だったな・・・・・・」

男「・・・・・・はい、もう心も身体もズタボロです」

男3「・・・・・・経験上だけど、それは一生君に付きまとう問題だと思う」

男「そんな・・・・・・俺、ただ普通に暮らしたいだけなんですよ・・・・・・」

男3「分かる、凄く分かる・・・・・・でも、対処法がない訳でもない」

男「そうなんですか!? 教えて欲しいです」

男3「もちろん。 いい? あれを見てごらん」

電波系女1「・・・・・・騒がしい・・・・・・」

電波系女2「・・・・・・身体が軽い・・・・・・それだけ、心の重みが伝わる・・・・・・」

電波系女3「・・・・・・成長なんかしてないさ・・・・・・ただ、老いただけだ・・・・・・」

男「・・・・・・あのやばい奴らですか?」

男3「うん。見るからにやばそうだけど、ああいう奴は基本的にこっちから手を出さない限り安全なんだ」

男「はあ」

男3「さっき聞いたプリントをばら撒く連中も、追ってはこなかっただろう? つまり、極力静かに、動かず生活していればいいんだよ」

男「家族が増えるのはどうすればいいんですか?」

男3「それは、諦めたほうがいい。仕方ない問題もある・・・・・・」

男「・・・・・・あの、男3さんも何か問題を抱えているんですか?」

男3「・・・・・・聞かないほうがいい」

男「・・・・・・そうですか・・・・・・」

男3「・・・・・・・・・・・・謎の黒タイツ、頻繁に当たる雪山コテージの招待券・・・・・・そして、誰もいなくなったんだ」

男「・・・・・・お弁当、一つどうですか」

男3「いや、毒が入っていたら困る」

男「・・・・・・そうですか」

続きは明日書くと思います。
書きたい人いれば書いて下さい。

次の週の土曜日・喫茶店

男2「やあ、遅くなってごめん」

男「いえいえ・・・・・・病院で会った以来ですね」

男3「はじめまして、男3です」

男2「あ、どうも。・・・・・・いや、だから別に誰も殺したくないって!!」

男3「彼も大変なようだね・・・・・・」

男「ええ・・・・・・。でも、ようやく分かり合える仲間が出来たんですよね、何だか嬉しいです」

男2「俺もだよ・・・・・・何か頼みますか?」

男3「そうだね」

男2「えっと、これがメニューかな?」パァァァァァ!

――祈り仔の末裔よ、我はこの紙の中で眠りし契約の――

男2「うん、ごめんごめんごめん、いいから、契約はしないから・・・・・・。
・・・・・・あの、店員さんが来たら何があるか聞きましょうか」

男3「う、うん。そうだね」

男(何か光ってたぞ、今・・・・・・)

店員「いらっしゃいませ、ご注文は・・・・・・って男さん!?」

男「え? あの・・・・・・」

店員「覚えて、ない、かっ・・・・・・十二年だもんね・・・・・・そっか・・・・・・」

男2「おいおい何かはじまったぞ・・・・・・」

男「えっと・・・・・・がああ!?」ズキ、ズキ

男3「お、男君!」

男「そうだ・・・・・・よく遊んでいた、店員ちゃんだ・・・・・・久しぶりだね」

店員「・・・・・・約束、覚えてる?」

男「うん・・・・・・はっ! いやごめん今友達と会っているからはいこれ連絡先危ない人に気をつけるんだよ」

店員「うんっ! 必ず連絡するねっ!」タッタッタ

男3「大分手馴れてきたねぇ」

男「もう名刺持ち歩いてますよ・・・・・・」





男2「ほんとに知り合いだったの?」

男「はい、よくあるんですよ。いつもはもっと後で思い出すんですけど」

男3「なんだか痛そうだったけど、大丈夫かい?」

男「何せ突然記憶が蘇るので・・・・・・これ以上脳に負荷をかけたら死ぬって医者に言われました」

男2「・・・・・・そうか・・・・・・」

きゃああああ! 人が、人が吊り下げられているぞ!!!

男「!? 外で何かあったみたいですよ!!」ガバッ

男3「落ち着いてくれ、警察が解決してくれるから」

男2「いや、でも何かまずそうですよ!」

男3「・・・・・・僕が関わると、現実離れしたトリックの連続殺人事件になるんだ」

男2「・・・・・・なんか、すいません」

男「・・・・・・あ、注文・・・・・・」

男2「次来るまで待とうか。ほら、お水はあるんだしさ」パァァァァァ

――ようやくこの時が来たか・・・・・・流動する蒼き力、今こそ解き放――

男2「解き放たない解き放たない・・・・・・僕に気にせず、飲んでね」

男「・・・・・・じゃあ、すいませんがお先に」

ガシ!

男3「・・・・・・ほら、少し沈殿して残っているだろう? これ・・・・・・」

男「ひ、ひィ!」

店員2「お待たせして申し訳ございませんでしたっ! キャア!」

ツルッゴチン!!

店員2「・・・・・・」

男「があぁぁあ!? あ、もしかして店員2ちゃん!?」

男3「触らないで!! 警察が来るのを待つんだ・・・・・・」

し、死んでる・・・・・・人が死んでいるぞー!!

男2「うわああ!! これほんとに死んでるんですか!?  ・・・・・・いや、違うって、別に、え? ほんと?」

男「ど、どうしたんですか!」

店員2「キシャー!」

男2「いや、妖魔が取り憑いたんだって!! ・・・・・・だから俺は契約しないって!! 知らないってそんなの!!」

きゃあああああ! 厨房でも一人倒れているぞ!!

男3「連続殺人か!!」ガタ!

警察「ここで殺人があったと聞いたのですが・・・・・・って男君じゃない!!」

男「ぐああぁあああああ!! け、がはっ! け、け、もしかして、昔遊んでくれた警察姉ちゃん?」

払い師「現れたわね、妖魔!! きゃあ!!! こ、このままでは・・・・・・はっ! その貌! まさか受け継がれし魔の血を引く――」

男2「魔の血引いてませんから、ごめんなさいほんとに引いてないんですって!」

探偵幼馴染「あっ男3君、君も捜査協力頼まれたの?」

男3「・・・・・・だから、事件は勝負にするものじゃないんだって」

払い師「今こそその魔眼を開放するんだ! 私と契約を」

男2「しないって!! 離せよ!! 契約のキス!? しねえよ!!!!」

男「ごめん、また今度遊ぶって約束するから、今は、ね?」

男3「そうかっ!! 謎は全て解けた・・・・・・!!!」

男「もう駄目だっ!! もう僕達会わない方がいいです!!」

――――
―――
――


そして、誰もいなくなった

※今度こそ続きは明日じゃなくてもう今日の夜書きます。
おやすみなさい。

ごめんもうネタ切れです。
あとはよしなに

誰か、続き頼みます

平日 昼休み 美術室前

男君はどこ? 男どこいったー 男さんお弁当をー

――――
―――
――


男「・・・・・・ぜえ、ぜえ・・・・・・あ、あんな量相撲取りでも食いきれねえよ・・・・・・」

男(・・・・・・?)

美術女子「・・・・・・いや、違うな。ここは反対色で・・・・・・」

男「・・・・・・」チラ、チラ

男「・・・・・・一人だ」

美術女子「・・・・・・ん?」チラ

男「・・・・・・あ」

美術女子「・・・・・・」

男「・・・・・・」

美術女子「・・・・・・いや、やっぱり同系の方が・・・・・・」

男(・・・・・・なんか、こういうの久しぶりだな)

美術女子「・・・・・・先生ならいないですけど」

男「! あ、すいません。そういうんじゃなくて」

美術女子「そうっすか」

男「・・・・・・」

美術女子「・・・・・・」

男「・・・・・・」

美術女子「・・・・・・入部の子?」

男「・・・・・・あ、すいません得に用事は」

美術女子「・・・・・・何でそこに居るの? 気持ち悪いんだけど」

男「! そうですよね!? やっぱりそれが普通なんですよね!!」グイ

美術女子「うわ・・・・・・え、何? 怖いんだけど」

男「・・・・・・すいません」

美術女子「・・・・・・昼食べる場所探してるの?」

男「え?」

美術女子「いや、それ。弁当」

男「あ、ああ、はい。そうです」

美術女子「へえ」

男(・・・・・・普通だ。普通の女子だ)

美術女子「・・・・・・え? 何、ここで食べるの?」

男「あ、いや、べつに」

美術女子「食べるなら空いてる席座ればいいでしょ」

男「あ、はい・・・・・・」

男(なんかこういうの久しぶり過ぎて緊張するな)スタ、スタ

美術女子(うわ、本当に入ってきた・・・・・・こわ)





美術女子「・・・・・・んーやっぱ違うな・・・・・・」

男「・・・・・・」もぐもぐ

美術女子「・・・・・・赤・・・・・・あー・・・・・・青かぁ・・・・・・」ボソボソ

男「・・・・・・」もぐもぐ

美術女子「・・・・・・あ、いい・・・・・・これはいい、と、し、て・・・・・・」ボソボソ

男「・・・・・・うっ、うぐ・・・・・・ぐす」もぐもぐ

美術女子(うわ・・・・・・泣いてる・・・・・・何、いじめ?)

美術女子「え、どうした」

男「こんな、こんな、誰かっ、居るのに、静か、で、えっぐ、な、昼飯、久しぶりでっ・・・・・・」

美術女子(え、こわいこわいこわい・・・・・・やばい奴だ。いじめられっ子か)

美術女子「えーと・・・・・・いつも昼ごはんを食べさせてもらえないってこと?」

男「あ、いえ・・・・・・山盛り・・・・・・」

美術女子「あ、そうなんだ」

男「・・・・・・35人前・・・・・・」

美術女子(・・・・・・いや、話盛ってるだろ・・・・・・)

美術女子「えー、と・・・・・・沢山食べさせられるから逃げてきたってこと?」

男「・・・・・・はい」

美術女子「何年何組? うちの後輩居たらさり気なく止めさせるけど」

男「・・・・・・二年、八組です」

美術女子「あ、二年なんだ・・・・・・もしかして、あのピンクとか緑とかに髪を染めてる女子が沢山居るところ?」

男「・・・・・・そう、そうです」

美術女子(あのやばいクラスか・・・・・・絶対こいつも問題児だ・・・・・・)

美術女子「・・・・・・あー、そしたらー・・・・・・まあ、昼休み居場所なかったらここに来てもいいよ」

美術女子(やば、余計なこと言っちゃった・・・・・・来るなよー社交辞令だぞー来ないって言えよー・・・・・・)

男「! ほんとですか!!・・・・・・俺、うぐっ、嬉しい・・・・・・、です」

美術女子(うわー・・・・・・・・・・・・)

男「・・・・・・あの、俺・・・・・・あなたのおかげでなんか元気出ました。ありがとうございます。また必ず来ますね」ニコ

美術女子(いいってそういうの、来るなって。怖い)

男「俺、男っていいます。ごく普通の高校生です」

美術女子(何だよその口上・・・・・・)

美術女子「私、美術女子」

男「じゃあ、また明日きますね! 美術女子さん」タッタッタッタ

美術女子「・・・・・・やっちゃったなぁ・・・・・・これは」

――――
―――
――


男(あんな普通な人と知り合えるなんて・・・・・・また必ず美術室に行こうっ)タッタッタッタ









※続きは明日書きます。

翌日 昼休み 美術室

美術女子「あれ・・・・・・ヤスリ、ヤスリー・・・・・・ヤ、ス、リ、はー、ここと」ボソボソ

コンコン

美術女子「? どうぞー」

男「・・・・・・こ、こんにちは」

美術女子(・・・・・・忘れてた)

美術女子「・・・・・・こんにちは」

男「今日も、ここで食べていいですか?」

美術女子「あ、うん。どうぞ」

男「・・・・・・」もぐもぐ

美術女子「・・・・・・」

美術女子(ほんとに来るとは・・・・・・どうやって追い出せばいいんだ)

男(やっぱりここは落ち着くなぁ)

美術女子(あ、いじめが原因でここに来るんだから、それを解決してあげればいいのか)

美術女子「今日も酷いことされたの?」

男「え? あ、ああ・・・・・・酷い、なんてものじゃないですけどね」

美術女子(何があったんだよ・・・・・・怖い)

美術女子「一応年上だし、相談なら乗るよ」

美術女子(で、早く出て行ってほしい)

男「い、いいんですか?」

男(な、なんて優しいんだ・・・・・・何より普通だし)

男「あ、あの・・・・・・・」

美術女子「ん? 遠慮しないで言っていいよ」

男「俺・・・・・・凄くもてるんですよ」

美術女子(・・・・・・・・・・・・うわぁ)

美術女子「そ、そうなんだ」

美術女子(すごい気持ち悪い奴だったよぉぉぉ)

男「いや! その、冗談じゃなくて、違うんです!! 本当にもてるんですよ!!」

美術女子(冗談の方が良かったと思うけどなぁ)

美術女子「そ、そうなんだ。良いことだよ、もてるっていいよね・・・・・・それで?」

男「え? だから、もてるから、困ってるんですよ」

美術女子(ああ、こいつは頭がおかしいんだ、きっと)

美術女子「へー、ソレハタイヘンダッタネ」

男「わ、分かってくれるんですか!?」

美術女子「モチロンサ!」

男(なんて良い人なんだ・・・・・・優しいし、信じてくれるし、何より本当に普通だ!)

男「俺、美術女子さんみたいな本当にごく普通の並な人と知り合えて嬉しいです」

美術女子(・・・・・・ん、これは・・・・・・私、ディスられているのかな?)ピキ

男(これ・・・・・・もしかして、恋ってやつなのか)ポワポワ

美術女子(やだ、何かにやけてる・・・・・・凄く気持ち悪い・・・・・・)

※続きは明日書きます。

ごめ、これでほんとに逃走。
あとは煮るなり焼くなり。
じゃあの

最後に
美術女子は真っ当な普通の女子な。

誰か書いてくれよ。頼むって。ネタもうないって。

乗っ取っちゃってもばれないって

ネタ提供たのんだ

翌日 昼休み 美術室

美術女子「・・・・・・ふーふーんー・・・・・・」ボソボソ

美術女子「・・・・・・んーんーもにんじんー♪」ボソボソ

美術女子「二足でーもサンダルー♪」

ガラガラ、ピシャ

美術女子「・・・・・・やっぱりここは青の方が良さそうだなぁ」ボソボソ

男2「・・・・・・ぜえ、ぜえ・・・・・・ここなら大丈夫だろ・・・・・・」

美術女子「・・・・・・」

男2「・・・・・・」

美術女子「・・・・・・先生ならいませんけど」

男2「あ、ごめん。用事はないんだけど」

美術女子「・・・・・・そ」

美術女子(なんか最近こういうの多いなぁ)

男2「もう出て行くから」ガラガラ

――どこいったのよ! 早く契約しないと大変なことになるんだからー!

ピシャ

男2「・・・・・・昼、ここで食べてもいい?」

美術女子「・・・・・・うん」

美術女子(なんか聞こえたけど)

男2「・・・・・・」もぐもぐ

美術女子「・・・・・・」

――我はこの箸で悠久の時をさ迷

男2「・・・・・・」ポイ

美術女子「・・・・・・」

男2「・・・・・・」ごくごく

――もう、ペットボトルなんか閉じ込められるなんてこの私も落ちたも

男2「・・・・・・」ポイ

美術女子「・・・・・・あの、ここに物を捨てるのはやめて欲しい」

男2「・・・・・・ごめん」

美術女子「いえ・・・・・・」

男2「・・・・・・」

美術女子「・・・・・・」

男2「・・・・・・」

美術女子「・・・・・・拾って」

男2「それは出来ない」

美術女子「は?」

男2「それは、出来ないんだ」

美術女子「え、なんで? 拾ってよ」

男2「察してくれ」

美術女子(何なのよほんと・・・・・・)

美術女子「いいよもう、私が捨てるから」ヒョイ

――我はこの箸で悠久の時をさ迷う次元の覇者・・・・・・

美術女子「・・・・・・」ビク

――力が欲しいか? ならば願え・・・・・・願うのだ!!

美術女子「・・・・・・い、いらないです」ポイ

男2「・・・・・・な?」

美術女子(え、何で腹話術? 変態・・・・・・?)

土曜日

男「美術女子さーん!」タッタッタッタ

美術女子「あ、どうも」

男「待ちましたか?」

美術女子「いえ」

美術女子(何で休みの日にまで相手しなきゃいけないのよ・・・・・・断りきれなかったじゃない。一体何の用事なの)

男(デートなんてはじめてだなぁ)

男「じゃあ、そろそろ行きまし」

ドン

令嬢1「痛っ」

男「うわっすいません。大丈夫ですか?」

令嬢1「い、いえ・・・・・・いけない、私追われているんです。それでは」タッタッタ

美術女子(・・・・・・ん?)

ドン

令嬢2「痛っ」

男(ま、まずい・・・・・・!! こんな時に・・・・・・)

男「あの! ちょっとこれ、まずいんで早く他の場所に」

ドン


令嬢3「痛っ」


男「いてぇ・・・・・・早く他の場所に行きま」


ドン


令嬢4「痛っ」

美術女子(・・・・・・コントかなにかなの?)

ドン

ドン!

ドン!!!

ドン!!!!!


美術女子「・・・・・・えーと、あははーおもしろーい。・・・・・・で、今日は何の用事?」



男「     」チーン

美術女子「おーい」

美術部 合宿


美術女子「ねえ、先生」

美術先生「どうしたのかしらぁ、部長の美術女子さぁん」

美術女子(相変わらず馬鹿みたいな話し方だな)

美術女子「あの、何回も聞いて申し訳ないんですけど、やっぱり美術部の合宿っておかしいですよね」

美術先生「そんなことないわよぉ? 皆で楽しく美術的な感性を研ぎ澄ましましょう・・・・・・」

美術女子「・・・・・・はい」

男3「あ、あの、やっぱり俺帰るよ」ガクガク

探偵幼馴染「何言ってんのよここまで来て! ペンションのお金だってまとめて払ってるんだからね?」

男3「いや、でも」ガクガク

探偵幼馴染「でももヘチマもない!」

美術女子(それ言う人はじめてみた・・・・・・)

男3「・・・・・・わ、わかったけど、皆で同じ部屋で寝よう?」

探偵幼馴染「個室に決まってるじゃない!? 窓にも扉にもマスターキーはオーナーしか持っていない鍵付きよ!! 贅沢よね!!」

男3「! 駄目だって、皆で寝よう? というより帰ろう?」

黒タイツ「おいおい、そんなこと言うなよ男3、せっかくお前も見学で来たんだから、楽しんでいけよ」

美術部員「そうよ」

美術先生「みなさーん、オーナーさんがこの地域の伝承を教えてくれるそうよー?」

美術部員「わーい!」

黒タイツ「それは興味深いなぁ、早く行こうぜ男3!」

男3「あ、ああ・・・・・・」


美術女子(・・・・・・なんであの人全身黒タイツなの・・・・・・? 誰?)

つづきは今度書きます

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