陽炎「……はあ?」
漣「だーかーらぁー!ご主人様なら頼めばキスくらいさせてくれそうじゃない?」
曙「漣、あんたまたバカになったの?」
漣「ムキー!!」
時雨「提督はすっごく真面目だからね」
長波「そうそう。ありゃー真面目と堅物を具現化した様な人間だぞ」
睦月「にゃはは、確かに笑ってるところを見た事ない気がするにゃしぃ」
黒潮「なんや不知火みたいな感じやもんなぁ」
漣「こうなったら実力行使!目にもの見せてやんよ!!」
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漣「ご主人様~!」
提督「漣、入ってくるときはノックくらいする様いつも言っているはずだが」
漣「それどころじゃありませんよ~!大変なんです!たーいーへーん」
提督「何がだ」
漣「ご主人様の大切な漣が駆逐艦仲間からバカにされているんです!」
提督「そうか」
漣「リアクション薄っ!はいはい、仕事ストップ!ストーップ!!」
漣「そんな漣を救えるのはご主人様だけなんです!」
提督「漣」
漣「はい!」
提督「忙しいから後にして貰っていいか。三年後くらいに」
漣「はにゃー!分かりました!すぐ終わりますから!」
漣「漣にキスをしてください!」
提督「漣」
漣「はい!」
提督「また馬鹿になったのか」
漣「馬鹿じゃありませんから!」
提督「……馬鹿になったのか」
漣「さぁご主人様ー♪ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♪ちゅーっとして貰えればすーぐ帰りますから」
漣「ちゅっちゅっちゅっちゅっ♪はーやーくー」
提督「漣」
漣「ちゅっちゅっちゅっ♪」
提督「頭がおかしくなったのか」
ガチャッ
陽炎「あっ、帰ってきた」
漣「ブチュウキター!!」
陽炎「なにあんたやっぱり馬鹿になったの?」
潮「さ、漣ちゃんを悪く言わないでください……!漣ちゃんは元からバカなんです……!」
漣「いやぁ~、ご主人様にもバカになったとか頭がおかしくなったのかとか心配されたけどね~」
漣「鳥の真似してちゅっちゅっ言ってたらチューしてくれましたよ!ええ!」
曙「漣、あんたバカなの?バカなのね」
漣ちゃん眠いよ
漣「もう、なんなのさぁ!漣の言う事が信じられないとでも!?」
陽炎「うん」
漣「はにゃあ!」
曙「私も信じてないわよ」
潮「あ、あの……漣ちゃんもこう言ってますから……」
漣「潮ちゃーん……」
潮「もうそういう事にしてあげれば良いんじゃないでしょうか……」
漣「!」
漣「納得いかない納得いかない納得いかない!何この勝負に勝って試合に負けた感じ!マジありえねぇ!」ジタバタ
陽炎「仕方ないでしょ。あんたの日頃の行いよ」
漣「じゃあ陽炎が行って確かめればいいだしょ!」
陽炎「嫌よ。ってかだしょって何よ」
秋雲「まぁまぁ、みんなここはこの秋雲さんに任せな!ちょーっと行って確かめてくるさぁー♪」
夕雲「それじゃあ夕雲型を代表して行ってきてくれるかしら♪」
陽炎「よし、陽炎型の末妹としてしっかり確認してくるのよ!」
秋雲「提督提督ー」
提督「秋雲、お前にもノックくらいしろといつも言っているだろう」
秋雲「なになに?急に見られちゃまずい事でもしてるとかー?むふふっ」
提督「…………」
秋雲「おっふ……仕事ばっかしてないで何か言ってよ~」
提督「秋雲、ちょっと静かに」
秋雲「ねぇねぇ提督、漣ちゃんとキッスしたりしたー?」
提督「ああ、さっきな」
秋雲「マジで!?」
提督「秋雲、もう少し声のボリューム下げれないのか」
秋雲「えー、じゃあ秋雲さんにもキッスしてみー?ほれほれ♪」
ガチャッ
陽炎「あっ、帰ってきた。どうだったー?」
秋雲「…………へ?」
夕雲「だからどうだったの?」
秋雲「うん……まぁ、普通にキスしてくれた」
陽炎「はあ!?」
漣「だしょ?だしょ!?ほーら、やっぱり頼めばしてくれるんだって!」
漣「あっ、でも漣以外ともあっさりした事に怒りを隠しきれませんけどね!!」
陽炎「でも、ねぇ?」
陽炎「漣と同じで秋雲も信用できないって言うか」
夕雲「秋雲さんも色物枠だから……」
秋雲「あれ?いく前は陽炎型と夕雲型の代表みたいに言われてた筈じゃ」
漣「ちょっとちょっと!まるで私まで信用できないみたいに言われてるんですけど!」
陽炎「それに関してはあんたの姉妹も苦笑いしてるじゃない」
陽炎「仕方ないわねぇ。ぬいぬい!」
不知火「なんでしょう」
陽炎「この子は無愛想で無口で何考えてるのかさっぱり分からないけど嘘だけは言わないわ」
不知火「とりあえず今の言動に対しゲンコツで殴らせてもらいます」ゴチン
陽炎「ぎゃふんっ!……ど、どうかしら?この子はやると言ったらやる!嘘はつかないわ!」
不知火「やれやれ。姉さんがそこまでこうべを垂れて頼み込むのなら協力するしかありませんね」
コンコン
提督「ん」
不知火「不知火です。失礼してよろしいでしょうか」
提督「ああ、入ってくれ」
不知火「失礼します」
提督「…………」
不知火「なんでしょうか?……不知火に落ち度でも?」
提督「いや、他の連中と違って不知火はしっかりしていると感心していた」
提督「姉として秋雲にもよく躾けておいてくれると助かる」
不知火「分かりました」
提督「すまんな。本当なら長女に言うところなんだが……どうも秋雲は陽炎に似てしまったらしい」
不知火「司令、そろそろ本題に入ってもよろしいでしょうか」
提督「なんだ?」
不知火「司令は漣さんや秋雲とキスをしたんでしょうか?」
提督「ああ。不知火も知ってるって事は罰ゲームか何かだったのか?」
不知火「いえ」
提督「今忙しいから罰ゲームのネタに使うなと伝えておいてくれ」
不知火「了解しました。では失礼します」
ガチャッ
陽炎「帰ってきたわね」
秋雲「どうだった!?ちゃんとしたって言ってたでアイタタタ!はひ?はんへふへはれへるほ!?(なに?なんでつねられてるの!?)」
不知火「司令からしっかり躾けるように言われて来ました」
漣「あははっ、怒られてやんのぁたたたたた!!」
不知火「あなたも躾けの対象です」
陽炎「ちょっとまずいわよ。他の姉妹の子に躾けなアイタッ!!あだっ、イタイイタイ!?なに!?なんで頭突き!?」
不知火「あなたの躾けも頼まれました」
不知火「さて、一通り躾けが終わったので言いますが、どうやら2人の言っていた事は本当の様です」
陽炎「マジで!?」
不知火「マジです」
漣「ほれほれ!いったじゃん!」
陽炎「うーん……信じられないけどこの子が嘘つくなんて思えないし……」
秋雲「もしかしてぬいぬいちゃんもキスしてきたとか?」
不知火「いえ、不知火はそれだけ聞いて戻ってきました」
陽炎「はあ!?あんたバカァ!?いたいっ、ごめんなさい!」
黒潮「せやけどこれは陽炎の言う通りや。この流れから行って提督は
黒潮「司令はんは、なあ!あれやで?」
不知火「なんですか」
黒潮「漣ちゃんや秋雲が同じ様に来てキスして行ったんや。そらもう不知火がそう言う話題出して来たら期待してしまうやろ?」
不知火「つまり司令は不知火がキスをすると思ったと?」
黒潮「それやのになーんも無しで帰って来てしまうやなんて、そらあんまりにも殺生やで」
不知火「そうでしょうか?」
黒潮「せや!わかったら早よぉ行ってキスして来たり」
不知火「不知火が司令に……分かりました」
黒潮「フヒヒ、こりゃおもろい事になってきよったで……」
不知火「それでは行ってきます」
黒潮「きーつけてなー」
ガチャッ
不知火「!」
金剛「フッフッフッ…………」
暁「金剛さん?」
金剛「手作りクッキーをたくさん焼いたのでおすそ分けに来たのデスガ……いい事を聞いたデース」
不知火「いい事?」
金剛「とぼけても無駄デース!今なら提督に頼み込めばヤラせてくれると言ってるのたネ!」
不知火「卑猥な言い方はやめてください」
金剛「と言うわけで私は今からクッキーをを持って行ってお礼に提督としっぽり子作りキメてやりマース!」
不知火「やはりキスで子供が出来るんですか?」
金剛「ヘイヘイ、そんなお子ちゃまにはクッキーをあげるから部屋で食べていればいいネ!」
金剛「さぁ、提督の待つ執務室へー……ゴー!」
黒潮「ちょっ、まちぃな!!」
金剛「待てと言われて待つバカはいないね!提督のアレをアレするのは私デース!」スタコラサッサ
雷「金剛さん!まって!!」
雷「このクッキー、金剛さんが1人で作ったんですよね!?妹さんは手伝っていませんよねー!?」
天津風「匂いは大丈夫みたいね……島風、あんた食べて見なさいよ」
島風「おっふ……」
白露「イッチバーン、イッチバーン、イッチバーンバーン」
白露「あれ?こんな所にクッキーが!白露がイッチバーンにいっただきー♪」
夕立「ぽぽぽ、食べちゃ危……モゴモゴ!」
時雨「夕立、少し静かにしててね……白露、それで味はどうかな?」
白露「うん!おいしいおいしい!」
時雨「そう。じゃあ皆、僕たちもいただこうか」
金剛「ノオオォォォォー!!!!」
ガチャッ!
金剛「よくも騙してくれたネ!」
雷「金剛さん、ごちそうさま。とっても美味しかったわ」
時雨「紅茶が欲しくなる味だったね。最高だったよ」
金剛「どういたしましてー……じゃなくて!全然キスとかしてくれなかったデース!」
漣「えっ?」
陽炎「ちょっと、どう言う事?やっぱり嘘だったの?」
不知火「不知火は嘘などついていませんが」
漣「その通り!漣達は無実なのです!」
曙「無実ってなによ」
黒潮「でも金剛はんえらいおこっとったしなぁ」
陽炎「そうね。この子ってば嘘はつかないけど変な冗談は言うから」
陽炎「おまけに無表情でわっかりにくい冗談なのよね。無愛想って言うか」
陽炎「未だにシャンプーハットないと頭洗えないし、あと寝るときは指吸ってるし」
陽炎「この前試しに指を口元にやったら朝まで吸われてふやけちゃったし」
陽炎「あー、あと夜に1人でトイーー」
ゴスンッ!!
不知火「いい加減にしないと殴りますよ」
不知火「だいたいそこまで信用出来ないなら自分で行けばいいじゃないですか」
陽炎「やーよ。いきなりキスしてなんて馬鹿な事頼めるわけないじゃない」
不知火「本当にぶん殴りますよ」
陽炎「どこかに真面目で絶対に嘘をつかないような子はいないかしら」
大潮「はいはい!それなら大潮いい人を知っていますよー!ほい!」
朝潮「えっ?えっ??」
陽炎「なるほど!朝潮ちゃんの言う事なら間違いなさそうね!」
陽炎「朝潮ちゃん、お願い!真実を突き止めるにはあなたの協力が必要なのよ!」
夕雲「確かに朝潮さんなら真面目ですから、真偽に関わらずどう言う結末になったとしても許されそうね」
陽炎「うちの不知火がもっと人徳があって清らかならこんな事にならなかったのに」
陽炎「ごめんなさい、うちの不知火がこんな信頼度しかないばっかりに朝潮ちゃんの手をわずらわせちゃって」
陽炎「ほら、あんた達も姉妹として不知火の不甲斐なさを詫びなさい!」
黒潮「い、いや、うちは不知火は頑張っとると思うで……?なぁ?」
浜風「はい。不知火姉さんは素晴らしい人柄です」
陽炎「はあ!?何言ってんのよ!もっと…………あっ」
ヒュンヒュンヒュン……ッ
ヒュンヒュンヒュン……
磯風「あの体を小さく縮こませて頭を振り子のように振りながら∞を描くスタイルはまさか……」
黒潮「ああ、まちがいあらへんよ。アレは古より伝わりし伝説のブロー。ヌイプシーロール……!」
黒潮「左右から連続して放たれるフックは全てが一撃必殺の正に大砲。目標は死ぬ!」
綾波「でしたら止めた方が良いのでは……」
黒潮「せやな。……すぅーっ」
黒潮「しっらぬい!しっらぬい!!」
陽炎「ヌイプシーロール?面白い。また返り討ちにしてやるわ!」
不知火「……」
ボッ!!
涼風「いけいけ~!火事と喧嘩はでかい方が良いって言うしよぉ!」
漣「はにゃぁ!確かに凄まじい連打……でも全て両手でブロックしてる!」
時雨「確かに体は殴られてサンドバッグのように左右へ揺れているけど両者ともに腰を落として拮抗状態だね」
陽炎「どうしたのよ不知火!そんな事じゃこの陽炎は倒せないわよ!」
不知火「でしょう、ね!」
バキッ!
陽炎「かはっ……!アッパー……?まさか完成させたと言うの?新型ヌイプシーロール……!」
黒潮「左右の動きにプラス縦の動きまで!?こりゃえらいこっちゃで……!」
朝潮「あの……そろそろ行ってもよろしいでしょうか」
黒潮「ああ、よろしゅう頼むわ」
曙「ってかいい加減止めなさいよ。何これ」
黒潮「はいはい、3分経ったから試合終了やでー」
暁「ね、ねぇ……陽炎さんと不知火さんって仲が悪いの?」
黒潮「はい?」
雷「だってあんなボロボロになるまで!」
黒潮「いやいや、あの2人はなんやかんや仲はええよ?多分陽炎型で1番仲ええんちゃうか?」
黒潮「ほれ、見てみぃ」
不知火「新型ヌイプシーロールでも倒しきれないなんて……さすが姉さんといった所ですね」
陽炎「そっちこそ。腕を上げたじゃない」
ダキッ
曙「いやほんと、何この茶番」
黒潮「せや、面白いもん見せたるわ。これは前、夜中に撮った動画なんやけどなあ」
陽炎「むにゃむにゃ…………んー……ん?不知火……?」
不知火「はい」
陽炎「はいじゃないわよ。なにそんな所で突っ立ってんの?風邪ひくわよ?」
不知火「姉さんのベッドに入れてもらうタイミングを見計らっていました」
陽炎「バカねぇ。そんなの見計らってないでサッサと入りなさいよ」
不知火「はい」
陽炎「わっ、冷たっ……どんだけ突っ立ってたのよ?」
不知火「30分くらいですね。気持ち良さそうに寝ていたので起こすに起こせませんでした」
陽炎「あんたねぇ。ほんとバカ」
陽炎「妹たちにならともかく、なにたった1人の姉に気を使ってんのよ」
不知火「すみません」
陽炎「いい?あんたにとって私だけは姉さんなんだから甘えてりゃいいのよ」
不知火「しかし妹達の手前、いくら姉さんとは言え甘えるわけには」
陽炎「だからみんなが寝静まった深夜に甘えたくて来たんでしょ」
不知火「……はい」
陽炎「で?どう甘えさせて欲しいのよ?」
不知火「では冷えてしまった手でも握っていただければ」
陽炎「何言ってんの。冷えてるのは体全体でしょ。ほら、全部あたためてあげるからもっとこっちきなさい」
不知火「はい」
えっ……
不知火「何を見ているんですか」
黒潮「不知火の赤裸々な姿やん」
不知火「あなたも殴りますよ」
黒潮「殴れるもんなら殴ってみい!」
不知火「良い度胸ですね」
黒潮「言うとくけどなぁ!うちは陽炎とちごーて打たれつよー無いから骨とかバッキバキに折れるで!!」
黒潮「ここにおる子達の前で一生もんのトラウマを植え付ける気か!ほんまスマンかった!かんにんや!」
不知火「……もう良いです」
コンコン
提督「はい」
朝潮「朝潮です!失礼してもよろしいでしょうか!」
提督「今度は朝潮か。今日はやけに客が多いな……開いてるから入ってくれ」
朝潮「失礼します!」
朝潮「すごい書類の山ですね……」
提督「そうなんだ。いきなり今日中に仕上げろと。まったく……上もふざけた事を言ってくれる」
朝潮「申し訳ありません。朝潮もお手伝いしたいのですがこれは……」
提督「気にするな。こう言う読み書きだけのくだらないのは大人の仕事だ」
朝潮「そうでしたか。では読み書きだけのくだらない仕事は司令官にお任せします!」
提督「…………」
朝潮「…………」
提督「……朝潮、何か用があってきたんじゃ無いのか?」
朝潮「はい。ですが司令官のお仕事が終わってからで大丈夫です」
提督「これ、今日中に終わるか怪しいぞ」
朝潮「この朝潮、いつまででも待つ覚悟です!」
提督「ジッと見られてると集中できないんだが」
朝潮「これは失礼しました。では終わるまで壁を見ていますので、終わったら一言かけてください」
提督「はぁ……」
提督「分かった。じゃあ今から少し休憩しよう」
朝潮「それは良い考えですね。適度な休憩は仕事効率や御身体にも良いと思います!」
提督「ああ。で?朝潮の用はなんなんだ?休憩の合間に聞くぞ?」
朝潮「いえ、せっかくの休息をお邪魔するわけにはいきませんから」
提督「ならコーヒーをいれてくれ。それを飲みながら話を聞こう」
朝潮「了解いたしました!」
朝潮「ブラックで良かったでしょうか?」
提督「ああ。で?話は?」
朝潮「その、司令官は頼まれればキスをするのでしょうか?」
提督「今日はいったいなんだ?バツゲームじゃないなら駆逐艦全員が思春期か?」
朝潮「それが……キスをして貰えたかどうかでちょっとした揉め事がありまして」
提督「漣か……」
朝潮「えっと……もし本当なら朝潮にもキスをしていただけないでしょうか……!」
ガチャッ
陽炎「あっ、帰ってきたわよ!どうだった!?」
朝潮「あの…………」
陽炎「ん?」
朝潮「凄くよかったです」
陽炎「え?」
朝潮「以前に本でキスとは甘酸っぱくて爽やかだ、と記載されていましたが……」
朝潮「司令官とのキスはあたたかくて、コーヒーの香りがして……手に力が入ってしまうんですけど身体の力は抜けていて」
朝潮「気付くとキスをいただいたはずのこちら側から司令官の唇を追いかけてしまっていて」
朝潮「朝潮は司令官とのキスが大好きな様です!」
陽炎「どうしようキスしたかどうかを聞いたのにキスの感想を言い始めたわよこの子」
姉妹が2人だけだった時、お姉ちゃん風ビュンビュン吹かせて不知火にべったりだった陽炎
服も下着もお揃いで食事もお風呂も寝るときもいつも一緒
週に何度かは頼み込んで「お姉ちゃん」と呼ばせては二ヘラヘラ
陽炎はシスコンならぬシラコン
陽炎「とにかくこれで司令は頼めばキスさせてくれるってのが本当だって証明されたわね!」
不知火「色々と腑に落ちませんが……では何故金剛さんは断られたのでしょうか」
黒潮「そりゃーやっぱり日頃からアピールし過ぎとるからちゃう?こう言うんはギャップが大事なんよ」
ガチャッ
那珂「話は聞かせて貰ったよ!」
暁「あっ、那珂ちゃんだ」
那珂「恋愛禁止のアイドル那珂ちゃんがぁー、キスして欲しいなんて言ったらギャップありありだよね!キャハッ♪」
那珂「と言う訳で那珂ちゃん行きまーす!」
ドタドタドタドタ
那珂「ビェーーン!!」
不知火「あら、那珂ちゃんさん」
那珂「提督にキスしてあげても良いって言ったのに断られたぁー……」
不知火「そうですか」
那珂「アイドルの那珂ちゃんがキスしてあげるって言ったのに断ったんだよ!?ありえないよね?ねっ?」
不知火「そうですね」
那珂「今ならキスし放題って情報も間違ってたし、激おこだよ!」
不知火「そうですね」
那珂「うーん……でもよく考えたらそれもそうか!みんなのアイドルにいきなりキスを迫られたら普通は困っちゃうよね!那珂ちゃん早とちりしちゃった!キャハッ♪」
不知火「そうですね」
那珂「もう、提督ったら見かけによらずウブなんだから♪よーし、部屋に戻ってお肌の手入れしよー」
陽炎「相変わらず賑やかな人ね……不知火、あんたがよく相手してたわね」
不知火「そうですね」
陽炎「なんだ、リピートモードか」
夕雲「どうして那珂ちゃんさんはダメだったのかしら?」
黒潮「もしかして司令はんって……ロリコンなんちゃうか?」
陽炎「うーん……」
不知火「それはどうでしょうか」
陽炎「うわビックリした。急に動かないでよ」
不知火「仮にも那珂ちゃんさんは末っ子、見た目も頭の中身も軽巡の中ではかなり幼いです」
陽炎「そうね……それは逆に駆逐艦の私たちにも当てはまるわ」
不知火「はい。色々と幼い軽巡はダメでしたが、色々と大人びた駆逐艦はどうなのかという話です」
浜風「……?いまこちらを見ていましたか?」
長波「あー……なんか見られてる気がするな……」
夕雲「長波さんは身長も高くてでるところは出てるわよね」
長波「うえ!?」
夕雲「大人びた長波さんがダメなら提督はロリコンの疑いが……オッケーなら駆逐艦専門って事かしら」
長波「ちょっ、待って。それなら夕雲姉でも良くないか?大人びた感じってだけなら夕雲姉だろ!」
夕雲「長波さん、行ってきてくれるわよね?」
長波「……は、はい」
長波「ったく、なんであたしがこんな事……」
コンコン
提督「はい」
長波「あー、提督?あたし、長波だけど。入るぞー」
長波「うーわ、何だこの書類の山」
提督「月末だからな」
長波「へー」
提督「何か用か?」
長波「ん?いや、大した用じゃないんだけどさ。……き、きすとか、してみても良いか?」
提督「お前もか。なんか度胸試しか罰ゲームみたいなのが流行ってるのか?」
長波「そういうんじゃなくて!ただしたくてさ……」
ガチャッ
陽炎「あっ、帰ってきた」
夕雲「どうだったかしら?」
長波「いやー、あはは……。いちいち報告するのってなんか恥ずかしいな」
朝霜「おおー、その感じだとやったんだな!」
長波「まあ……一応……」
漣「つまりご主人様は駆逐艦のいう事ならなんでも聞いてくれる!キタコレ!」
風雲「それにしても長波、なんでそんなに汗だくなのよ?」
長波「だってキスって男の膝に乗って身体を擦り付けながら唇を引っ付けて舌を入れたり舐め合ったりするんだろ?密着するわ緊張するわでさー」
風雲「はい!?な、なな、なによその内容!?」
長波「は?だって秋雲がそうするのが普通だって。な?秋雲……あれ?秋雲?…………あいつ!どこ行きやがった!!」
漣「これは駆逐艦にのみ与えられた特権!神の権利!」
卯月「わぁーい♪うーちゃんもしれいかんとチュー♪」
潮「わ、私も……」
漣「ノンノン!漣が思うにキスはお願いの一例であって、おそらく何でも言うことを聞いてくれるはずなのです!」
陽炎「な、なんでも……」
漣「そう、例えそれがセックスであっても!!」
曙「馬っ鹿じゃないの?」
漣「何も恥ずかしがる事はありません!セックスは恥ずかしい事じゃないんですよ!ぼのたん!」
曙「せっ……せっ、く…………とか言うな!バカ!」
漣「どうして恥ずかしがるんですか!セックスを口に出すのが恥ずかしいみたいな反応は良くないと思うのですが!」
漣「考えてもみなさいなお嬢さん。私たち艦娘は燃料、鋼材、弾薬、ボーキサイトで戦うために作られてるんですよ?」
曙「だからなによ」
漣「じゃあ何故兵器ではなく女の子の形で完成してるんですか!どうしてこんな肉質、体型も多種多様!」
漣「潮ちゃんみたいなボインちゃんからぼのたんみたいなペチャンコまで!」
曙「ぶん殴るわよ」
漣「きっと漣達は海で戦いつつもご主人様とセックスする為に作られたんです。……セックス」
曙「あんたそれ言いたいだけでしょ」
漣「確かに裸を見られるのは恥ずかしい事かもしれません。ええそりゃもう恥ずかしいですとも!」
漣「でもセックスという行為自体を恥ずかしいと思うのは間違いだと言い切りたい!」
曙「う、うっさい!」
秋雲「そうそう、セックスはなーんにも恥ずかしくないっしょー?」
長波「あいつ!」
秋雲「男女がセックスして、新しい命が生まれる。すっばらしいじゃないさぁ♪」
秋雲「そうそう、艦娘と提督がセックスして、それをネタに私が夏コミで新しい命をーー」
曙「あんた本音が漏れてるわよ」
雪風「なんでもって事はお小遣いが貰えちゃったりするんでしょうか!?」
皐月「ボクは頭撫でてもらいたいなぁー♪」
如月「皐月ちゃんったら、いつも何か言いたそうにしていたもんね♪」
皐月「えへへ、司令官はいつも機嫌悪そうな顔してるから頼み辛くてさ」
夕立「夕立、いーっぱいケーキ食べたいっぽい!」
暁「まったく、みんなお子様なんだから。レディーならもっと大人っぽいお願いしなさいよね」
電「電も司令官さんとケーキ食べたいのです」
雷「せっかくだから私達でケーキを作って司令官と食べましょ!」
響「それはいい考えだね。きっと司令官も喜ぶ。レディーな暁は他のお願いみたいだし代わりに夕立が入ってくれるかい?」
夕立「ぽい~♪」
暁「ふえぇ……ちょ、ちょ、ちょっと、仕方ないから私も付き合ってあげるわよ!」
陽炎「まったく、みんなお子様なんだから」
不知火「大丈夫ですか?さっきの暁ちゃんみたいなセリフを吐いて」
黒潮「陽炎は何をお願いする気なん?」
陽炎「私は部屋を作って貰うわ!」
浜風「自分専用の個室……ですか?それは流石に無理があるんじゃ……」
陽炎「1畳でも2畳でも良いのよ!ベッドさえ置ければ」
黒潮「まさか!その部屋に司令はんを連れ込んで組んず解れつな事を……!」
陽炎「なんで司令を連れ込むのよ?ねぇ、不知火」
不知火「どうして私に話を振るんですか」
陽炎「最近は陽炎型も大所帯になってきたでしょ?だから不知火が私に甘えられる部屋が必要かなって」
不知火「不知火はもう甘えたりしません。妹も沢山できましたし」
黒潮「もう?」
陽炎「陽炎型が私達2人だけの時は凄かったのよ?お風呂は一緒で髪だって私が洗ってあげてたし、外に出る時は必ず手を繋いでたんだから」
如月「あら~」
不知火「あれは後から勝手に入ってきたり無理やり手を握ってきたんじゃないですか」
陽炎「ベッドも一緒で寝る時は手を繋いでたし、不知火はお姉ちゃん大好きって言ってたんだから」
黒潮「なんやそれ、それは流石にちょっと……萌えるなぁ」
不知火「全部無理やりです。姉妹はベッド一つで寝るのが鎮守府の決まりと嘘をつき、その後のも言わないと泣き出すから仕方なく」
黒潮「でも確かに陽炎は不知火の事よー気にかけとるよなぁ」
浦風「確かに。なーんかある毎に不知火はー?不知火はー?言うちょるのう」
陽炎「この子ってば無愛想だから初対面だと勘違いされちゃうでしょ?だから私が付いていてあげなきゃダメなのよ」
不知火「と、勝手に言っているだけです」
黒潮「はあぁー、でもええなぁ。うちも不知火にお姉ちゃん言われてみたいわ」
磯風「私も言われてみたいものだ」
浜風「そうですね。それは……かなり言われてみたいです」
浦風「外出た時に手握って来られたりしたら抱きしめてしまいそうじゃなぁ♪」
不知火「あなた達は私の妹じゃないですか。バカなんですか」
黒潮「うちは今ここに、ぬいぬいに甘えられ隊を結成するで!」
夕雲「とにかく提督のいる執務室へ行きましょうか♪」
陽炎「でもこんなに大勢で行ったら大行列になるわね……」
白露「じゃあ1人の持ち時間はいっち……分で交代ね!」
夕雲「1分!?」
巻雲「夕雲姉さま?」
夕雲「1分じゃ服を脱いだら終わりになっちゃうわね……」
巻雲「夕雲姉さま?」
漣「まぁとりあえず並ぼう並ぼう!ほいさっさー♪」
陽炎「あっ、人数が多いし1人1回づつにしましょ。漣はもうやったから終わりね」
漣「マジで!?でもが朝潮ちゃんも行ったのに!?」
陽炎「朝潮ちゃんは可愛いからセーフ。いたたっ!何でつねるのよ!」
不知火「……いえ、別に」プイッ
黒潮「はっわぁ……♪」
長波「あたしと秋雲は1回行ったし2人で話しがあるからパスで良いぞー」
秋雲「はわわわわ……」
執務室前の駆逐艦大行列に違和感なく混ざる瑞鳳
漣スレかと思ったら不知火スレだった
??「瑞鳳がやられたようらぎ…」
??「ククク…奴は空母の中でも最貧ずい…」
??「駆逐艦ごときに混じるとは空母の面汚しほう…」
鈴谷「あーあ、今日も暇ー」
熊野「平和な証拠で良いじゃない」
鈴谷「ん?なにあれ?」
熊野「確か提督が駆逐艦のお願いを聞いてくださるとかなんとか」
鈴谷「ええー、いいなー。鈴谷新しいスマホ欲しいんですけどー」
熊野「子供の特権なんでしょ。並んでる子を見てごらんなさい、暁さんに響さん、雷電さんに瑞鳳さん……」
鈴谷「あれ?暁型って四姉妹じゃなかった?」
熊野「さあ……どうだったかしら?」
鈴谷「あーあー、スマホ欲しいなー」
皐月「司令官、司令官!」
提督「どうした?」
皐月「ボク毎日遠征頑張ってるんだよ!だからね?ね?頭撫でて欲しいなーって」
提督「……」
皐月「……ダメ?」
提督「いや、全然構わないんだがな。いつも避けられてるような気がしてて少し驚いた」
皐月「だって司令官いっつも怖い顔してたからさ」
提督「そうか?」
皐月「ほらほら、時間が無いんだから早く撫でてよー」
提督「うむ……」ゴシゴシ
皐月「いたっ、いたたっ!司令官頭撫でるの下手すぎだよ!」
提督「すまん」
皐月「これは訓練が必要だね。これからは毎日ボクの頭を撫でる事!いい?」
提督「わかった」
皐月「えへへ」
雪風「しれぇ!」
提督「ん」
雪風「おこづかいをください!」
提督「小遣いって、いくらいるんだ?」
雪風「二百円です!」
提督「無駄遣いするんじゃ無いぞ」
雪風「はい!大丈夫です!」
提督「何を買うんだ?」
雪風「しれぇの誕生日プレゼントです!あっ、内緒でした!忘れてください!」
時津風「あー、雪風ー。しれーおこづかいくれたー?二百円」
雪風「それがなんだか変な紙を貰いました。一万円札らしいです」
時津風「えー、一万円札ー?こんな紙がー?ありえないよー」
提督「……全然仕事が進まないな」
瑞鳳「てー、いー、とー、くっ♪」
提督「どうした?」
瑞鳳「お願いがあるんだけどー……日本酒新しいのあけてもいい?」
提督「ダメだ」
瑞鳳「ええー!どうして!?今日は駆逐艦のいう事なんでも聞いてくれるって聞いたのに!」
提督「お前、軽空母だろ」
瑞鳳「今は身も心も駆逐艦です!」
提督「ならジュースにするんだな。うちの鎮守府は駆逐艦アルコール禁止だぞ」
瑞鳳「うぐぅ……。じゃあキスして!」
提督「さすがに鎮守府内で駆逐艦の子供以外とキスなんてしたら問題だろ?」
瑞鳳「ただいまー……」
飛鷹「あら、分かりやすい表情で帰ってきたわね」
隼鷹「やーっぱ無理だったかぁ」
瑞鳳「お酒どころか駆逐艦じゃないからってキスも断られたんだから!あーん、ショックなんだけど!」
千代田「なにがよくてあんなのとキスしたがるのよ」
千歳「あら、私は好きよ♪」
飛鷹「でもよかったじゃ無い。大人扱いしてもらえて」
瑞鳳「それは……」
ガチャッ
龍驤「いやー、流石にあかんかったわぁ!」
隼鷹「瑞鳳もダメだってさー」
龍驤「まぁチューはしてくれたけどなぁ♪なんでもいう事聞いてくれる言うんはホンマやったみたいやな!アッハッハ」
飛鷹(龍驤、あんた……瑞鳳以下……)
千代田(駆逐艦……)
龍驤「あ?なんや?みんなうちの顔ジロジロ見て?ん?」
>>97
タイトルと中身が違って申し訳ないが満潮スレなんだ
漣「ふーむ、どうやらみんな一巡して部屋に帰ったかー」
漣「ふむふむ……ふひひっ」
漣「誰もいないって事は2回目行っても問題ないデース♪ほいさっさぁ♪」
漣「ごーしゅじーんさまー♪」
曙「…………」
漣「ヒェッ……」
漣「ぼ、ぼぼ、ぼのたん?そんな所でなにやってんの!?」
曙「別に。それよりあんたこそこんな所で何やってんのよ?」
漣「漣!?さ、漣さんはねぇ~……散歩!そう、夜のお散歩!」
曙「どうせ自分だけもう一回あのクソ提督に言う事聞いてもらうつもりだったんでしょ」
漣「はうっ……!」
曙「ほんっと、あんたのやりそうな事なんてワンパターンで分かりやすすぎなのよ」
漣「くうぅ……なんも言えねぇ……」
曙「抜け駆けなんてバカな事しないでサッサと部屋に帰りなさい」
漣「ちぇー」
曙「……」
漣「ぼのたん?どったの?」
曙「は、はあ?なにが?」
漣「いやいや、だから早く部屋に帰りましょーって」
曙「あ、あんたは先に帰ってなさいよ。私はまだちょっと……」
漣「ん?んん?んんんんん?ほーん?」グイグイ
曙「うっとうしいわね!!」
漣「そう言えばぼのたんってご主人さまにまだお願いしてなかったよねー?」
曙「別に私は……」
漣「もしかして、もしかして、みんないなくなってからコッソリ来たとか?」
曙「違うわよ!私は別にクソ提督からしてもらいたい事なんてなにも」
漣「キィーッス」
曙「!」ボノッ
漣「ぼのたん、キスしてもらいたくて来たとかー……なーんて、ぼのたんに限ってありえないか」
曙「あ、ああ、あ、あたりまえよ!なんで私がクソ提督なんかと、キ、キキ、キスしなきゃなんないのよ!」
漣(わかりやすいなぁー)
漣「まぁそれは置いといて。今は執務室行かない方が良いよー?」
曙「はあ?」
漣「実を言うと漣も執務室に用があったんだけどねぇ……先にミッチーがいたわけよ」
曙「ミッチー?って満潮のこと?」
漣「そそっ、ミッチーもぼのたんと同じでご主人さまにお願いしてなかったんだけどね」
漣「やっぱり聞いてもらいたいお願いがあったみたいで」
曙「ふーん、あの満潮がねぇ。いっつもクソ提督にキツくあたってるくせに」
漣「どの口が言うか」
曙「で?なんで入っちゃダメなのよ?どうせお願いなんて言って2、3発殴らせろとかじゃないの?」
曙「あっ!私もクソ提督を殴らせろって命令しに来たのよ!」
漣「さっきまで執務室に来た事すら否定してたけどまぁいっか」
漣「で、ミッチーなんだけどねぇ……」
曙「なによ」
漣「めっ…………ちゃくちゃ激しいディープキスしてた」
曙「ディープ?な、なによ、満潮ってばキ、キキ、キスしてたわけ?はぁ!?」
漣「ディープキスとは舌を入れたり出したり絡め合う激しいキスの事なのですはい」
曙「クソ提督と、舌を……激しい…………」ボボボボノッ…
曙「ふ、不潔よそんなの!バカみたい!私、部屋に戻るから!!」
漣「はいはーい。ぼのたんってば乙女よのう」
漣「ではではあらためまして♪ごーしゅじんさ」
霞「なにやってんのよ」
漣「おっふ……霞ちん」
霞「おふって無いで質問に答えなさい。こんな所で何やってるのって聞いてんのよ!」
漣「えーっと……特に何も」
霞「はあ!?じゃあ部屋に帰りなさいよ!今何時だと思ってるわけ!?」
漣「もう24時前で……霞ちんはどったの?」
霞「私は別に……とにかくあんたがそこにいちゃ邪魔なのよ!」
漣「ははーん」
漣「さては霞ちん、ご主人さまにお願いしに来たりしたりしちゃったりしたりしてみたり?」
霞「したりしちゃ……はあ?何言ってるのか意味わかんないんですけど?」
漣「霞ちんって行列できた時にいなかったっしょ?」
霞「私はあのクズに頼む事なんて何も無いからよ」
漣「うちのぼのたんも同じ様な事を言ってましてねー。それがいまじゃあのザマです」
霞「あのザマ?」
漣「いやね?実は漣はこっそり抜け駆けして2回目のお願いをしに来たわけですよ」
霞「クズね」
漣「でも来る時、部屋にぼのたんがいない事に気付いて……まさかと思って部屋を覗いたら……」
霞「えっ……もしかして」
漣「そう。執務室にご主人さまとぼのたんが……ね?」
霞「そんな……曙って言ったらクズ司令官をクソ提督とか罵倒してるじゃない!」
漣「え?あ、うーん……ん?」
霞「なによ?私の顔に何かついてる?」
霞「にしても、あの曙がねえ……」
漣「漣もビックリなわけですよ」
霞「フフッ、なんかいつもクソ提督クソ提督言ってるあの子がクズ司令官に甘えてる姿想像したら笑えて来たわ」
漣「…………」
霞「ちょっと、さっきからなに?こっちの顔ジロジロみて」
霞「今ごろクズ司令官に頭撫でてとかお願いしてるんでしょうね」
漣「えっ?」
霞「は?」
霞「ま、まさか、お姫様だっことかさせてたわけ……?」
漣「えーっと、普通にキスを」
霞「キス?キス……キスキス…………魚?」
漣「ノー、フィッシュ!イエス、ベーゼ!」
漣「ご主人の膝へおもむろに座ったぼのたんは……」
霞「曙は……」
漣「おもむろに頬へと手を伸ばし……激しくブチュー!を」
霞「ちゅ、ちゅちゅ……ちゅう!?」
漣「キスか終わっても2人の唇は唾液の糸で繋がり、その糸が途切れる前にまたお互い引き寄せられ」
漣「今度にはご主人さまがキスをしながらぼのたんを押し倒し、そしてその手はぼのたんの服の中へ……」
霞「ひ、ひ……卑猥よ!そんな、まだ早過ぎるに決まってんでしょ!!あーもう寝る!散歩しようと思ったけど寝る!」ダッ
漣「はいはーい♪」
漣「やれやれ、随分と時間を取ってしまいましたがー」
漣「いざ、ご主人さ」
満潮「なにやってんのよ」
漣「おっふ……」
満潮「顔を見るなりおふらないでくれる?」
漣「あー、そう!いま執務室に霞ちんが」
満潮「霞ならさっきすれ違ったわよ?なんか慌ててたみたいだけど」
漣「あー…………」
満潮「なによ?」
漣「ああもうめんどくさい!うちの鎮守府ツンデレ多すぎんよ!!もう寝る!!くぅ~!!」ダッ
満潮「なにあの子?まぁ良いわ……」
コンコン
提督「ん?」
満潮「……入るわよ」
霞や雷の影に隠れてしまってるけど満潮ちゃんもママ度高い
ぼくはカズマとかなみちゃん!
提督「満潮か。こんな時間にどうした?」
満潮「別に。あかりがドアの下から漏れてたから見に来ただけよ」
提督「そうか」
満潮「それにしても汚い机ね。少しは整理すれば?」
提督「この仕事が終わったら考える。と言うかこの書類の山を片付けるのが仕事だ」
満潮「こんな時間まで仕事が残ってるなんてほんと無能なんだから」
提督「そう言われると、ぐうの音もでないな」
満潮「はぁ……」
満潮「仕方ないわね。手伝ってあげるわ」
提督「大丈夫だよ。満潮は早く寝なさい」
満潮「私が早く寝たらあんたが寝れないでしょ」
提督「夜更かしして身体を壊したらどうするんだ」
満潮「その言葉、そっくりそのまま返すわよ」
提督「珍しいな。俺の事を心配してくれてたのか?」
満潮「ハァ?勘違いしないでくれる?」
満潮「あんた一応司令官なのよ?それが風邪でもひいて動けませんーとか言いだしたら私達艦娘が迷惑すんのよ!」
提督「おっふ……」
満潮「は、さっさとその書類を渡しなさいな」
提督「でも」
満潮「ウザい!さっさとよこせって言ってんのよ!」
満潮「いい?私はあんたなんかより全然優秀なの。だからこれくらい楽勝なのよ!まだ何か文句ある!?」
提督「ないです」
満潮「……ったく」
1時間後
提督「驚いたな……徹夜も覚悟していたのに」
満潮「私も驚きよ。この程度の作業で徹夜を覚悟していたあんたの無能っぷりに」
提督「しかしまぁこれで寝れる。助かったよ、ありがとう満潮」
満潮「べ、別に、私は私の為にやっただけよ」
提督「そうか。……で?」
満潮「なによ」
提督「何か用があってここに来たんじゃないのか?」
満潮「だからそれは明かりが漏れてたから……」
提督「これくらいの時間なら仕事が無くてもしょっちゅう明かりをつけて起きてるからな。本当は何か用があって来たんだろ?」
満潮「…………なんかムカつくわね」
満潮「ええそうよ!用があって来たわよ!文句ある!?」
提督「文句は無いかけど用は教えてくれないか?」
満潮「……駆逐艦の言う事なら何でも聞いてくれるってホント?」
提督「なんの話だ?」
満潮「とぼけないで!あんたが駆逐艦の言いなりになってるって事は分かってんのよ!」
提督「そういえば今日はやたら駆逐艦が来たな……」
提督「だがそれは違うぞ?俺は子供に頼まれれば出来る限り答えるつもりだが何でもではない。無理なものは無理だからな」
満潮「だったら私の言う事も聞いてくれるって事よね」
提督「俺に出来る範囲ならな。何かあるのか?」
満潮「だったら!私を……私を改二にしなさいよ!」
満潮ちゃんの無茶な願いと強烈な眠気が俺を襲う
提督「改二?」
満潮「そうよ。私を改二にしなさい」
提督「それは無理だな」
満潮「どうしてよ!」
提督「こればっかりは改二の設計図的な物がないとどうにもならないんだよ」
満潮「それをなんとかするのがあんたの仕事でしょ!なんでも言うこと聞くんじゃなかったの!?」
提督「言っただろ?出来る限りって」
満潮「……っ」
提督「なにもそんなに慌てる事ないだろ?改二になっていない艦なんて他にも沢山いるんだ」
満潮「ふざけないで!朝潮も大潮も……妹の荒潮や霞まで!最初からいた私の姉妹はみんな改二じゃない!!」
提督「霰はまだだろ?」
満潮「あの子はそう言うの興味ないって言うか、最近んちゃしか言わないのよ」
提督「それは深刻だな……」
満潮「話を逸らさないで!!」
提督「どうしてそんなに改二になりたいんだ?」
満潮「それは……任務とかでも色々差があるのよ。火力的な事とか……」
提督「駆逐艦にそこまでの火力は求めていないから安心していい」
満潮「それに遠征だって!私とあの子達じゃ効率が違いすぎるのよ。大発とか……」
提督「それも気にするな。誰もお前を責めたりしないだろ?今でも十分やってくれてるのは分かっているから」
満潮「嫌よ!私だってみんなと同じくらい、もっと司令官の役に……」
満潮「そ、それに!服だって子供っぽいしダサいのよ!!」
提督「そうか?俺は良く似合ってて可愛いと思うぞ?」
満潮「~ッッ」
満潮「そ、そういう態度が気に入らないのよ!」
提督「?」
満潮「いっつもそうやって誰にでも、信じらんない!」
提督「そんなに可愛いとか言ってない筈だけどな」
満潮「…………ほんと?」
提督「今日はやたら話し掛けられたけど普段駆逐艦と話す機会もないからな。何故か分からんが」
満潮「いっつも不機嫌そうな顔してるからでしょ……それより、本当に私の事……か、か……」
提督「可愛いと?」
満潮「そうそれ。それ、思ってるわけ?」
提督「ああ」
満潮「……どれくらい?」
提督「難しい質問だな。どう例えれば良いのか」
満潮「り、りんごと私だったら……?」
提督「りんご?りんごって果物の?」
満潮「そうよ。あんたりんご好きでしょ」
提督「確かに好きだが…………比べ方が難しいな」
満潮「だったら私とりんご、崖から落ちてどっちかしか助けられないならどっちを助けるのよ!」
提督「そりゃさすがに満潮を助けるけど」
満潮「ふーん……あ、そう。へー」
提督「そんなまんざらでもない顔されても」
満潮「じゃあ次は……私と猫、どっちが良い?」
提督「満潮だよ」
満潮「だったら私とお寿司は?」
提督「せっかく生き物と比べるところまで行ったのにまた食べ物か」
満潮「さっさと答えなさいよ!」
提督「寿司は好きだ。特にサーモンとつぶ貝が大好きだ」
満潮「知ってるわよそんな事」
提督「でも満潮の方が好きだよ」
満潮「んっ……」
提督「そのリアクションは?」
満潮「う、うるさいわね!ちょっと頭に血が上ってるだけよ!」
満潮「じゃあ次の質問」
提督「これ結構長そう?」
満潮「ううん、これで終わりよ」
提督「それは良かった」
満潮「私と…………私と朝潮、どっちが好き……?」
提督「それはまたりんごや猫より分かりやすいけど答えにくい質問だな」
満潮「答えなさいよ」
提督「うーん……満潮と言ってやりたい所だけどな。みんな同じ様に大切だから」
提督「これが朝潮じゃなくて大潮でも荒潮でも、他の艦娘だったとしても答えられないな」
満潮「……あっそ」
提督「機嫌悪くしたか?」
満潮「別に。でも司令官にするお願いは決まったわ」
提督「?」
満潮「私の事、1番好きになって」
提督「おっふ……」
満潮「出来る限りなら何でもいう事聞いてくれるんだったわよね?」
提督「確かにそうは言ったが……」
満潮「それとも私の事、1番好きになる事は出来ないわけ?」
提督「そういう事じゃないけど、こういう形で1番だって言われても満潮だって嬉しくな」
満潮「嬉しいわよ!私は……司令官の1番になれるなら、なんだって……うれしいのよ……」
満潮「別に他の子を大事にするななんて言ってないのよ?」
満潮「朝潮の事も第六駆逐や夕雲型とか、他の子を好きでいても良い。でも1番は私じゃなきゃ嫌なの」
提督「どうした満潮、なんかネジが外れたりしていないか?ちょっと様子がおかしいぞ?」
満潮「司令官が……私の事、可愛いとか言うから……」
提督(なんてことだ……)
満潮「……なんて、冗談よ」
提督「冗談って、迫真すぎてかなり焦ったぞ」
満潮「キスして」
提督「ジェットコースターみたいに上ったり落ちたりするテンションだな」
満潮「出来る限りで言う事聞いてくれるんじゃ無かったの?」
提督「確かにそう言ったが……」
満潮「なによ、他の子達とはしたんでしょ?」
提督「さすがにこの空気でキスとか言われたら変に意識するだろ?」
満潮「ふーん、意識するんだ。他の子は意識しないでほいほいしてたくせに」
提督「ぐうの音も出ない」
満潮「私の事、意識、してるんだ……」
満潮「とにかく!言った事は守りなさいよね」
提督「そうだな……」
満潮「よいしょ……」
提督「満潮?」
満潮「そっちがなかなか動かないから……だから膝の上に座ってあげたのよ」
満潮「これならしやすいでしょ?文句ある!?」
提督「むー……いくら子供とは言えここまでされると足の上に乗ってる尻の感触すら気になるのだが」
満潮「……変態」
提督「よし、じゃあサッとキスしようか。とりあえずはそれが頼みなんだよな」
満潮「ええ、そうね」
提督「では」
満潮「んっ…………」
満潮「……」
提督「満潮?」
満潮「良く考えたらあんたは今日みんなとキスしたのよね?これって別に特別でもなんでも無いじゃない」
提督「……?」
満潮「もっと、誰にもしてない……すごい事しなさいよ」
提督「すごい事?」
満潮「……ちょっと暑くなってきたわね」
提督「満潮!?」
廊下
曙「よし、漣のやつはいないみたいね。部屋にもいなかったけどトイレかしら?」
曙「まあ良いわ。今のうちにクソ提督にあれこれ命令してやるんだから」
曙「さすがに満潮も帰っーー」
ガタンッガタンッ
曙「なに……?執務室から…………?」ソ-ッ…
曙「えっ……ええっ……!?な、なによあれ……満潮とクソ提督が……」
曙「ど、どうなってるの?満潮はどうしてあんなに真っ赤で……なんか汗かいてて……ゆさゆさ……」
曙「あ、あれ……秋雲の描いてる本で見たことあるやつじゃないの……!?」
霞「さ、さすがにこの時間なら曙も帰ってるわよね」
霞「まああのクズに用なんて無いけど?命令出来るならしなきゃ損んん!?」
霞「な、なによ曙ったら……まだあんな所に張り付いて……」
霞「まさかまた入るつもりな訳?漣から曙が部屋にいるって聞いて1時間は経ってるわよ?」
霞「あーもう……」
漣「さーてさて、そろそろミッチーも帰ったかなぁ~♪ご主人さまー、夜食の漣をお届けにーー」
漣「うえ!?あ、あれは霞ちん……?あんな所から執務室を見張ってチャンスを……?」
漣「はあぁ……霞ちんってばシャイガールだし、早く行って済ませてくれないかにゃあ……」
秋雲「ふんふーん♪今の時間なら誰もいないだろうし提督にデッサンモデルしてもらあおーっと♪ちんこー♪」
秋雲「うえああ!?あれ漣ちゃん?あんな所で何を……まさか抜け駆けがいないか見張って?」
秋雲「ぐぬぬ……これじゃあ近づけないよお……」
こうして執務室前の曙を先頭に、深夜まで列は続いていたと言う。
おわり
満潮が何してたかって?セックスですよ!!
このSSまとめへのコメント
朝潮可愛い
満潮ちゃんが幸せになっておじさんにっこり
満潮が幸せになるss いいゾ~これ^^
みんなちがって みんな かわ いい