龍驤「何やねん終身名誉大根おろし係て」

提督「まぁあれだ、イギリス艦だしなぁ、いきなり調理当番してもらうのは怖いし、

　　　それに料理にいい思い出が無かったんだっけ？　ニシンのトマト煮事件とか」

龍驤「そら腐ったモン出したら水兵さんかてガチギレやろ。

　　　てかあの子、いや年上やねんけど、Warspiteかて普通にご飯は作れるっしょ、

　　　サンドイッチ前作ってたやん」

提督「まぁサンドイッチは美味かったけど、食文化の違いもあるからなぁ。

　　　前にBismarkを料理当番にしたら粉ふき芋全部マッシュポテトにされただろ」

龍驤「あーあったなぁ。まぁその位やったら別にええやん」

提督「いやいや、あの時は被害0だったけど、文化の違いは深いものだからな、

　　　だから今、サンマ漁やってる間に、サンマの塩焼きに必須の大根おろし作ってもらって、

　　　その間にこっち流のご飯の作り方を見て貰ったら、事故も起こらないんじゃないかって」

龍驤「慎重やなぁ。まぁ分からんでもないけど」

提督「言っても出撃やら遠征で疲れて帰ってきた子達に、慣れないもの食べさせる訳にもいかないしな」

龍驤「提督業ってのも色々考えなアカンねんなぁ」

提督「まぁ、200人以上預かってる訳だしな、考える事は多い。

　　　直接戦場に出ない分やることも多いのさ」

龍驤「お疲れやで」

鳳翔「今日はサンマの塩焼きですので、すみませんがたくさん大根をおろしてください」

Warspite「Sure. 大根は全部おろしてしまうわ」

鳳翔「助かります、私は磯風さんを見てあげないといけませんので……」

Warpite「大丈夫、さぁ、最後の一本までおろしてしまいましょう、fight it out!」

磯風「どうだ鳳翔さん、四万十川料理学園帰りの私のこの、サンマの具合は？」

鳳翔「以前よりは良くなりましたが、やはり火が少々強いですよ」

磯風「そうか、焼き魚というのは遠火の強火と聞いていたのだがな」

鳳翔「強火にも限度がありますから、焦げないことも忘れたら駄目ですよ」

磯風「何事もほどほどに、か」

鳳翔「そういうことです、あぁWarspiteさん、もっとゆっくりで大丈夫ですよ。

　　　あまり早くおろすと、辛くなってしまいますから」

Warspite「おろし方で味も変わるのね、It's intricate. ありがとうホウショウサン」

鳳翔「そうなんですよ、料理は手順一つで色々変わりますので……。

　　　上手くすればとてもおいしくなります」

Warspite「勉強になります、Ah！ イソカゼ！　Smoke!!」

磯風「っと火を少し弱めよう。何、サンマは脂が多いからな、煙が出るのは仕方ない！」

鳳翔「いい具合に焼けてますね、これなら大丈夫そうですよ」

磯風「そうか、よし次だ！」

Warspite「RaddishをGraterに立ててslide、RaddishをGraterに立ててslide……」

Warspite「イタダキマス」

提督「どうだWarspite、大根おろし係の初陣は」

Warspite「ホウショウサンに色々教わりました。でもイソカゼはちょっと危なっかしかったわね」

龍驤「そうなんや、でも焼いたっていうサンマは全然いけるやん」

提督「提携学校に出向させた甲斐があったな」

龍驤「なんで学校と鎮守府が提携してるんや、いやマジで」

提督「言っても持ち回り当番だし、鎮守府も多いから教官の数も足りなくてな。

　　　士官学校って言うと、アイロンがけ専門学校なんて揶揄もされたりするが、

　　　基本、一人で何でもできるようにする場所だし、こまごまとしたことは、

　　　軍人じゃなくて民間の学校と提携してやってるだろ」

龍驤「最初の研修で色々教えてもらった覚えはあるけど、

　　　学校に行くっていうのは無かったけどな」

提督「いやまぁ、磯風はなぁ、料理に関しては……」

Warspite「そんなにひどかったの？」

龍驤「今と違ってやな、前は魚焼いたら消し炭になってたんやで。

　　　後はなぜか七輪が爆発したり色々大変やったんや……」

Warspite「Oh……。でも今日はそんな感じじゃなかったわよ。below standardぐらいだったけれど」

提督「それでも平均近くにまで寄ったんだからいいんだよ。キャシー塚本先生マジで神だわ」

龍驤「何人やねんそのセンセ」

提督「純日本人らしいけどなぁ。

　　　あーでも、こうやって修行に向かわせるって言うとさ、太閤立志伝思い出さないか？」

龍驤「太閤立志伝は死んだんや。

　　　いくら呼んでも帰ってけぇへんねや。

　　　もうあの時間は終わって、自分も人生と向き合わなアカンねん」

提督「キルミーベイベーは復活するんだ。

　　　悲しみの弔鐘はもう鳴り止んだ。

　　　君は輝ける人生の、その一歩を、再び踏み出す時が来たんだ」

Warspite「peanutっぽい台詞の応酬ね」

提督「でもチャーリーブラウンはこんなこと言ってないらしいけどな」

龍驤「それっぽいってのは分かるけどな

　　　あとキルミーは担当声優逮捕されたからもう復活の目は……」

提督「マシュだって声優変えたじゃないか、いけるいける！」

龍驤「それは声優さんに非無いからやんけ、キルミーの方はアカンやろ」

提督「キルミーだって太閤立志伝だって提督の決断だって復活するんだい！！」

Warspite「P.T.O.だっけ、確かに続編は聞かないわね」

龍驤「まぁ内容が内容やし、そもそもKOEIに続編開発する能力あるかも甚だ疑問やな。

　　　糞藝爪覧みたいな件もあるしやな……」

提督「まだFate/GOに紅葉だとか平維茂出る方が可能性高いかな……」

龍驤「またマニアックやな、陰陽座の曲にもなってたんやっけ？」

Warspite「モミジ？　確かカエデが赤くなった時のことだったかしら？」

提督「あぁそうじゃなくてだな……」

足柄「さぁ！　今日はカツよ！　張り切っていくわよ！」

Warspite「カツ、coteletteとは確か違うのよね」

足柄「フレンチなんて気取ったものは作らないわよ、さ、どんどん肉揚げるから、

　　　大根をおろしてもらえるかしら」

Warspite「大根おろしを合わせるの？」

足柄「できてみればわかるわよ。さぁ揚げるわよ！！」

Warspite「じゃあこちらも、っと確か唐辛子を大根に入れておろすんだっけ」

足柄「もみじおろしって言うのよ、辛味が欲しいときはそれを使うの。

　　　まぁ後から一味入れてもいいけど、それだと風情が無いしね」

Warspite「やってみるわ、半分は要らないのよね？」

足柄「食べ方が色々あるからね、もみじおろしは三分の一もあればいいわよ」

Warspite「Sure.」

長波「おい黒潮、お前旭ポン酢だからって使いすぎだろ！

　　　それだとカツの衣がボドボドになるじゃねぇか」

黒潮「何言うてんねん、ポン酢使ったらどのみちそうなるやん。ウチはこの位が好みやの」

満潮「とか言って、旭ポン酢だからって使えるだけ使っておきたいだけじゃないの？」

叢雲「ねぇ、馬路村のは無いの？　私はあっちのが好みなんだけど」

皐月「あゴメン、あれは前のサンマの時に使い切っちゃった」

文月「柑橘の香りが効いててよかったの～」

曙「何言ってるの、かおりの蔵が最高よ！」

山雲「こんぶポン酢が～、一番ですよ～」

電「司令官さんが前に貰ってた謎の超酸っぱいポン酢をかけたいのです」

Warspite「あの子達は一体何について話しているのかしら？」

龍驤「あーあれは関西人の魂の調味料のポン酢で争ってるんや。

　　　大概のモンにポン酢かけたり、お高野をアホみたいに食うんが関西人や、覚えとき」

提督「関西の家庭だと高野豆腐が鍋で出るんだっけ？」

龍驤「らしいな、後各家庭に大体たこ焼き器がある。無いとか言いつつ持ってるからなあいつら」

Warspite「Samurai boalだったかしら？　違う？」

提督「申し訳ないがセクハラで捕まった府知事の発言はNG」

龍驤「あれ被害者の女性が駆け込んだ弁護士が共○党系やったから俄然張り切ったって

　　　聞いたことあるけどな。しかしもみじおろしも覚えたんやなWarspiteはん」

Warspite「このモミジオロシと、soy sauseとカツの取り合わせ、Excellentね！

　　　　　普段のWorcester sauseもいいけれど。でもあのソースはもっとねばねばしてたわね」

提督「正確にはとんかつソースって言ってまた別のソースだけどな。

　　　普段はあのソースだけど、大根おろしに醤油やポン酢合わせたのを

　　　かけてもまた美味いんだカツは」

龍驤「おろしは手間やからな、Warspiteはんが頑張ってくれるから食えるんやで」

Warspite「Not at all. シュウシンメイヨダイコンオロシカカリの仕事です」

提督「気に入ってもらえたようで何より」

Warspite「RaddishをGraterに立ててslide、RaddishをGraterに立ててslide……」

大鯨「あれ？　Warspiteさん、何されてます？」

Warspite「今日もサンマが大漁って聞いたから、大根をおろしてるのよ。

　　　　　前はギリギリになったから、前もってやっておかないとね」

大鯨「え！　今日はお刺身にするんで、大根おろしは要らないですよ！」

Warspite「Really？　どうしようかしらこれ、もう結構おろしちゃったわ」

大鯨「大根おろしは日持ちしないですし、ええと残念ながら、勿体ないですけど……」

Warspite「このWarspiteのおろしたRaddishをrubbishにはしたくないわね……。

　　　　　あ！　そういえば、これならいけるんじゃないかしら、タイゲイ、こういうのは……」

大鯨「あ、なるほど、確かにそっちで食べたい人もいますしね、いけると思います。

　　　でも一味だけだと物足りないんで、これ使いましょう」

Warspite「これは……、Carrot？　何に使うのかしら？」

大鯨「これもおろして、大根おろしに混ぜると……」

Warspite「Good！　いいわねこれ、そしてこれにChill Pepperを入れれば……」

大鯨「これですとお醤油にも合いますね、普通の方が好きな人もいますけど」

Warspite「これでいけそうね、助かったわタイゲイ、Many Thanks」

大鯨「どういたしまして、です」

提督「おっ今日はサンマの刺身かぁ、ん、大根おろしともみじおろしもあるな」

Warspite「今日は趣向を変えて、おろしポンズかおろしsoy sauceで食べてもらいます

　　　　　モミジオロシもあるわよ」

綾波「ここはおろしポン酢ですねぇ」

朝霜「ポン酢にもみじおろし、サンマと合うんだよなぁ」

舞風「何かてっさみたいな食べ方だね朝霜、舞風はおろししょうゆで！」

村雨「私は大根おろしだけでいいわ」

時雨「本気かい？」


大鯨「何とかなるものですね」

Warspite「おろしポンズとおろしsoy sauceを知らなかったらアウトだったわね。

　　　　　でも、ムラサメは何で大根おろしだけで食べてるの？」

大鯨「あー、あれ好きな人はそれだけで食べてしまいますからねぇ」

Warspite「そうなの、流石にびっくりね」

大鯨「好みって人それぞれですし」

Warspite「It's interesting.　でも気になるわね……」

Warspite「さて、今日はちゃんとみぞれうどんって確認したし、

　　　　　ガンガンおろすわよ」

村雨「あ、Warspiteさん、大根おろすならお願いが……」

萩風「今回は少し多めにおろしていただけませんか、普段の量ですと足りなくて……」

響「ハラショーな量でお願いしたい。フィヨルドの氷山よりも高く、ね」

雲龍「やっぱり、大盛がいいわね」

Warspite「OK! 今日はたくさんおろすから、皆一杯食べて！」

「「「「「やったー！」」」」」

Bismark「ねぇWarspite、何でそんなにダイコーンを乗せてるの？」

Warspite「シュウシンメイヨダイコンオロシカカリですから」

Bismark「何それ、あんまり盛りすぎるとつゆの味が変わってしまう気がするわよ」

Warspite「No problem. 大根おろしは最高よ」

Bismark「やっぱり貴方とは合いそうにないわね」

Warspite「そうかしら？」

Bismark「そうよ。ウドーンの味はつゆが決め手なんだから」

Warspite「つゆと大根が合わさった味もいいものよ」

Iowa「何Warspite、山盛りのIce食べてるなんて水臭いわね、私も貰うわよ」

Warspite・Bismark「「あっ……」」

Iowa「何これ！　Iceじゃないじゃない！　水っぽくて辛いわよ！」

Warspite「大根おろし、ですから」

Bismark「ダイコーンおろしよね、次からはちゃんと確認してから食べることね」

Iowa「MeのHeartを誰も癒してくれない……」

Warspite・Bismark「「ふふっ」」

Iowa「MeのIce cream！」

Warspite「そんなものはありませんよ」

Bismark「そうそう、まぁダイコーンおろしはダイエットにもいいし、

　　　　Iowaにはぴったりね」

Iowa「No, I'm smart！」

Warspite「それは実艦の話で、今のIowaさんは正直……」

Bismark「ねぇ……」

Iowa「何よ二人して仲良くMeをいじめて、楽しいの？」

Warspite「まぁ、そこそこは」

Bismark「事実を言ったまでよ」

Iowa「ひどいわ！　本当にひどいわ！」

Warspite「まぁまぁダイコンおろしいかがです？」

Iowa「Nooooooooooo！」


どっとはらい