銀魂の名エピソードの一つ『寝る子は育つ』のもろぱく……パロディです
なので、ところどころキャラ崩壊あり
【艦これ】加古「眠い…」提督「眠い…」
【艦これ】加古「眠い…」提督「眠い…」 - SSまとめ速報
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↑関係性はあるかもしれないし、ないかもしれないすごく短い加古作
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満月の昇る夜 鎮守府 加古の私室 マルフタマルマル
クマだらけの加古「眠れないよぉ…」ムクッ
クマだらけの加古「全然、眠れないよぉ…」起き上がり
クマだらけの加古「毛ほども眠くない」
クマだらけの加古「寝よう、寝ようと思うほど頭が冴えてく……」
クマだらけの加古「あぁ…全然眠くないよぉ……」
提督の私室
提督「Zzzzzz……」
提督「」目パチッ
提督「ん? 何?」
提督「なんで加古がここにいるの…?」
枕元に立ちすくむ加古「眠れないよぉ……」
提督「あっそ。夜更かしも程々にな。あと、勝手に部屋はいってくんな。」
提督「じゃ、おやすみ………Zzzzz…」
枕元に立ちすくむ加古「」ジトーーーーーーーーーーーー
提督「なんだよ? 明日出撃だろ?」
枕元に立ちすくむ加古「眠れないんだよ…」
提督「それさっきも聞いたよ。」
提督「眠くなきゃ、眠くなるまで寝なきゃいいだろ。うるさいなぁ。」
提督「Zzzzzzzz……」
枕元に立ちすくむ加古「」ジトーーーーーーーーーーーー
提督「怖いからやめて。」
提督「頼むから寝かせてくれよぉ…俺も明日早いんだから…」
提督の布団の上で暴れまわる加古「眠れない…! 眠れないんだよぉ!」ゴロゴロ
提督「おい、何してんだてめぇ!」
なおも提督の布団の上で暴れまわる加古「全然眠れないんだりょーー。全く。まんじりとも。」
提督「しらねぇよ! 嫌がらせほんとやめてくれ…!」ドカッ
壁まで転がった加古「……………」顔だけクルリ
クマだらけの加古「寝かせろよ。あたしを。」
クマだらけの加古「提督の持てる力、全てであたしを眠らせてみろよ。」
提督「………………」
提督「勝手に寝ろよな! それが上司にものを頼む態度かよ!?」
提督「ったく、付き合ってられるか…」
クマだらけの加古「その布団、寝やすそうだねぇ……代われよ。」
提督「はぁ!?」
クマだらけの加古「あたしがそれで寝るから、提督は押し入れで寝ろ」
提督「ざけんな!!布団なんてどれも一緒だろうが!! それにあんな狭いところで寝られるか!!俺は○ラえもんじゃねぇんだぞ!!」
クマだらけの加古「いいからどけ」
ドカッ
布団から追い出された提督「うおっ」
布団を奪った加古「あーなんか寝られそう。これならいけそうだよぉ…ふふ。」
提督「永遠に眠り続けてろ、このポンコツ重巡…」
提督「ったくよぉ。なんだってんだよ。いつもは何も言わなくとも腐っちまいそうなほど居眠りしてやがんのに…」
新しく布団を敷いた提督「そんじゃ、加古。おやすみ。」
……………………
加古「眠れないよぉ…」
提督「結局同じじゃねぇか!!」
クマだらけの加古「やっぱりダメだよぉ…全然眠くならないねぇ……枕がおっさん臭くて全然眠れなくなってきたよぉ…」
提督「お前が代われっつったんだろうが!! あと俺はまだ20代だ!!おっさん臭くなんかないはずだ!!はずだよね!?」
クマだらけの加古「そっちの布団、寝やすそうだねぇ……代われよ、こっちと」
提督「いや、それじゃキリないから!!」
クマだらけの加古「なんか全然眠れないから、どうやったら眠れるか、いろいろ考えてたんだ。そしたら段々、今までどうやって寝てたか、わからなくなってきて…寝方忘れちゃったよぉ。どうやったら眠れるの?どうやったら眠りの中に入っていけるの、提督?」
提督「とりあえず、黙れ! そして目をつぶってじっとしてろ!いつの間にか寝てるから。そう。いつもみたいに…」
クマだらけの加古「だって提督、よくよく考えてみなよ。寝るって一体何?目をつぶっても結局あたし達はまぶたをつぶっているだけで、眼球は中でゴロゴロしてるんだよ。真っ暗だけど結局それは、まぶたの裏側見てるだけで、眠っているわけじゃないし。この証拠に昼間に日向で目をとじると真っ赤だよぉ。眼球はどうすれば眠れるの?まっすぐまぶたの裏見ていればいいのかなぁ?それとも上の方見てればいいの?どうすれば眼球は……」
ガバリッ
提督「やめろよ!!! こっちまで眠れなくなってきただろうが!どうしてくれんだよ!意識してたら俺もワケわかんなくなったじゃねーか! 上のほうだっけ…?下のほうだっけ…? 眼球の置き場が分かんねーよぉぉぉ!!!!!!!」
クマだらけの加古「あと寝る時って、息、口でするんだっけ?鼻でするんだっけ?口から吸って、鼻から出すんだっけ?鼻から吸って、口からだっけ?」
提督「やめろっ!!」
クマだらけの加古「手って、組んだほうがいいんだっけ?横に置くんだっけ?布団から出すんだっけ?しまうんだっけ?枕の位置ってどのへんだっけ?仰向けだっけ?うつ伏せだっけ?」
提督「やめて…!!」
クマだらけの加古「人ってどこから生まれて、どこに行くんだっけ?宇宙の向こう側ってどんなになってるんだっけ?艦これアニメ二期ってどうしたんだっけ…?」
目が真っ赤に充血した提督「もうやめろよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ眠れねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
提督「もう全然眠れる気がしねぇよ…眠るのってこんなに難しかったっけ?俺たちこんなに高度なこと毎日やってたっけ?」
加古「眠るってなんだっけ?」
提督「うるさい!そんな難しいこと考えて眠れるわけ無いだろ!どんだけ不器用なんだよ! ドジっ娘の五月雨でももう少し上手くやるわ!!」
加古「どんどん、頭が冴えてく……どうしたらいい? このままじゃ私あたし一生眠れないよぉ…」
提督「勘弁してくれよ…明日も仕事だって言ってんだろ。もう夜中の二時半だぞ。明日6時起きだ。もう3時間半しか眠れねーよ。あの若葉でも寝起きに愚痴ってくるぞ。24時間寝なくても大丈夫…でも空気読め、とか言ってくるよ!?」
加古「それじゃどうすればいいのさぁ…?先に寝ないでよ、提督…」
提督「とりあえず、そのぐちゃぐちゃ考えるのやめろ!頭をつかうな。」
提督「あのなぁ、そもそも睡眠なんてな…意識して取るもんじゃねぇんだよ。」
提督「人間規則正しく生活してりゃぁ…夜には自然に眠れるもんなんだ。一日汗水たらして、一生懸命働いて、心地良い疲れと共に眠る。これが正しい睡眠ってヤツなんだよ」
加古「そっかぁ。日がな一日中ゴロゴロうとうとしてたのに、確かに眠たくなるわけないねぇ」
提督「そうだろ。お前がおかしいのは眠り方なんかじゃなくてな。眠る前の生活の方なんだよ。もっとしゃっきりとしろ!」
提督「わかったら、さっさとそこらをぐるっと周ってこい。お前に足りないのは…眠気はともかく、適度な疲れだ。」
加古「わかった!ちょっとひとっ走り行ってくる。」スクッ
「…………………」
加古「提督、先に寝たらだめだよ。ちゃんと起きててね!」ダッ
提督「ふぅ。酷い目にあった……寝よう。」
マルサンサンマル
加古「で、でいどぐぅ…」ぜぇぜぇぜぇ
加古「でいどぐっでばぁ!!」ぜぇぜぇぜぇ
加古「はぁはぁ 全然眠れないよぉ…」
加古「走ってきたの…いいけど…はぁはぁ…今度身体中熱くて…ぜぇぜぇ…眠れない……はぁ、うぐぅ…ゴホっゴホッ!」小破
提督「……………」
提督「誰がそんなに虫の息になるまで走ってこいって言ったよ!!! 眠れるわけねーだろ!そんなボロボロの体で!!!!!!」
加古「できるだけ、疲れた方がすぐ眠れると思って鎮守府正面海域を50周してきたよぉ…眠るどころか、すべての細胞が活性化されているの感じる」戦意高揚キラキラ
提督「感じるじゃねぇよ!! 脳細胞は著しく死滅していってるだろ! あと勝手に出撃してんじゃねぇ!!!!!その辺走って来いってそういう意味じゃないから!!!!!!!」
提督「ていうかお前すごいな!!!! 一時間足らずで1-1を50周かよ!! しかも小破止まり! せめてあ号作戦任務受注して欲しかったです!!!!!!」
提督「バカか……散々体動かして、急に眠るなんてできるわけねぇだろ!!! 入渠ドッグで汗流して損傷もさっぱり治してこいよ!俺の布団もベタベタになっちまうだろうが!」
加古「いやだね。あたしにそんな暇ないね。一刻もはやく眠らなければいけないからさぁ…」
ぐぅぅぅぅぅ~~~(腹の虫の鳴き声)
ぐぅぅぅぅぅ~~~ グルルルルルルゥゥ~~ ギュラララララララァァ~~
提督「どんだけ忙しいヤツなんだよ、お前は!!! 眠りたいっつったり、腹減ったって言ったり、羨ましいよ! 楽しそうですね!!いっぱいやりたいことがあってぇ!!!!!」
加古「お腹じゃないもん、ただの屁だしぃ……」
ぐぅぅぅぅぅ~~~ グルルルルルルゥゥ~~ ギュラララララララァァ~~
提督「屁でも、腹でも…どっちでもいいからさぁ、ちょっと静かにしてくれないか? どんだけ腹鳴ってんだよ!」
ぐぅぅぅぅぅ~~~ グルルルルルルゥゥ~~ デュラララララララァァ~~
提督「うるさくて眠れやしねぇ…」スクッ
提督「分かった。じゃあ俺が食堂行って飯炊いといてやるから、その間に風呂入って来い!!」
加古「補給!?」
提督「飯食ったあとには、誰でも眠くなるだろ…本当はこんな夜中に飯を食うのは体によくないが、背に腹は変えられん。 このままじゃ、俺も眠れないしな…」
加古「あぁ! 提督ぅぅぅ~!」ダキッ
提督「汗くさっ、寄るな! 早く入ってこい!」
加古「うん、ありがとねぇ提督。」スタスタ
提督「今度こそ…今度こそ! 俺は寝るぞ。」スタスタ
マルヨンサンマル
提督「………………」
加古「はっはっ て、ていとくぅ~」
加古「ていとくってばぁぁぁ ヒーヒー」
加古「ぜ、全然眠れないよぉ… はっふっ」
加古「ひーひーふー」
加古「ひーひーふー」
加古「全然眠れないよぉ。 ヒーヒーフー、お風呂入ったのに、ヒーヒーフー、寝苦しくて全然ダメ、ヒーヒーフー」
提督「誰が腹式呼吸するまで、食べてこいって言った!! 眠れるわけねーだろ!そんな出っ張った腹で!」
食べ過ぎてお腹パンパンになった加古「だって、いっぱいご飯炊いてあったから…」
提督「明日の朝の分も入ってたんだよ! 何、他の奴らの分まで食べてんだ! このエセ省エネ艦!!!」
加古「ダメ…苦しくて寝返りも打てないぃぃ…もう一回シェイプアップランしてくる…」スクッ
提督「やめろよ! また振り出しに戻るだろうが!!!!!!」
提督「あ~あぁ…もうわかった。 お前明日出撃休め。代わりに非番の古鷹行ってもらうから。お前の調子が悪いってことなら理解してくれるだろ。 だから無理して寝なくていいから…頼むから俺を寝させてくれぇ…!」
加古「イヤだっ!夜更かしは美容の大敵! あと、古鷹にそんな迷惑かけたくない!」
提督「いっつも寝不足な奴に、美容云々言われたくねぇよ!!!」
提督「俺知ってるんだぞ!! お前が定期的に一晩飲み明かしてるの…しかもチャンポンで。」
提督「いや、寝ろよ!!!!!!!! 何故に昼間にうたた寝しまくって、その時に寝ないんだよ!!!!!!!!!」
提督「おい、頼むよ…もう4時だよ。明日6時起きだよ。2時間って…若葉も初霜に八つ当たりしまくりだよ!あと初春の口調にケチつけてくるよ!『今日は何の日…? 昼寝の日……!!』って、子日に絡んで来るよ!」
加古「はぁ…」
加古「分かった。もう騒がないって…提督にはもう迷惑かけないよ。ご飯も食べさせてくれたし。」
提督「う、うん」
加古「でも…あんまり静かだと、いろいろ考えちゃうからさぁ。ラジオとかつけといてもいい?」
提督「…………音小さめならな」
…………………… ……………………
DJ「ヤングナイト・バトルシップ!」
DJ「ということで早速行きマース!!」
DJ「リーセントリィ、紅茶アディクションが治ったばかりのDJコンゴーがお送りシマス、『三分で泣ける話』デース!」
DJ「ヤングナイト・バトルシップ! 最初のお便り紹介シマース」
DJ「ラジオネーム、『ザ・タイム・レイン』さんのお話デース。」
DJ「『ごめんね、ぽいぬ。』」
…………………… ……………………
「僕の初めての友達ができたのは、忘れもしない五年前の夏でした」
「引っ込み思案で、いつもぽつんと一人で遊んでいた僕を気遣い、提督が連れてきてくれた友達。それがぼいぬだった…」
「僕とぽいぬはいつも一緒、どこへ行くにも一緒、何をするにも一緒、まるで本当の友達のようだった」
「いろんなゲームを教えた」
「待て!」 「ぽい!」
「ぽいぬの十八番は『待て』、どんなドーナッツを前にしても一度待てといえば、いつまでも待っていた」
「ぽいぬ以外に友達なんていらない。当時そんなことを思っていた僕だったけど」
「そんな思いとは裏腹に、ぽいぬに興味を持った子どもたちが、僕の周りに増えはじめ、いつの間にか僕にはぽいぬ以外の友達が沢山できていた」
ぽいぬ「遊びに連れて行って欲しいっぽい」
女の子「待て!」
ぽいぬ「ぽい……」シュン
「それから、僕の興味がぽいぬから他に移るのに、そう時間はかからなかった」
「以前のように、僕と一緒に遊びに行きたがるぽいぬ。 ぽいぽいと吠えるぽいぬ、そんな時は彼女の十八番が役に立った。
「僕はぽいぬに一言”待て” ぽいぬはいつも僕が帰ってくるまで、そこで待っていた。 一歩も動かず。ただじっと僕の帰りをずっと待っていた」
…………………… ……………………
「そんな折、鎮守府が莫大な負債を背負うことに…裕福だった僕たちと提督は没落。僕たちは借金取りに追われ、着の身着のままに逃げ出すはめになった」
「自分たちもままならない状況の中、真っ先に切り捨てるべき対象は、子供の僕にも理解できた」
「自分の運命を察したのか、ぽいぬは手足がちぎれんばかりに、追いすがってきた」
ぽいぬ「ぽーーーーい……!」
「そこで僕は、いつもの一言を冷徹にぽいぬに浴びせた」
「”待て” そうただ一言だけ残し、僕は一度も振り返ること無く、ぽいぬの前を去った」
…………………… ……………………
「それから数ヶ月、僕の足はあの場所へと向かっていた。 既に遠い街に引っ越していた僕だったが、どうしてもぽいぬのことが頭から離れなかった」
「ぽいぬならきっと大丈夫。きっと優しいどこかの提督が拾ってくれているはず、今思えば、僕は早く安心したかったのだ。 僕に罪は無いことを…ぽいぬが生きてる姿を見ることで、それを早く確認したかったのだ」
「結果…ぽいぬは誰かのものにも、亡骸にもなっていなかった。ぽいぬはいつもの様にそこで待っていた」
「一歩も動かず、ただじっと僕の帰りを待っていた」
ぽいぬ「ぽい……」
謎の帰国子女「ひどいものデース…しばらく前にそこに捨てられてたのデス。 親切な人が連れて行こうとしたり、エサをやろうとしたり、いろいろしたんデスが…この子、どういうわけか、頑としてここから一歩も動かなかったのデース。そのうち誰も相手にしなくなっってしまいマシタ…」
謎の帰国子女「まさか、マスターが戻ってくるとでも思って待っていたのデスかねー? いずれにしてもサッドストーリー、って奴デース。」
「そっと手を伸ばし、頭をなでると…ぽいぬはかすかに開いたうつろの目で、僕を見る」
「ぽいぬは僅かに尻尾を振り素振りを見せると……それっきり動かなくなった」
女の子「ウワァァァン…」涙ポロポロ
帰国子女「ガァール? yeah、youがこの子のマスターだったのデスネ?」
女の子「ぽいぬは僕が帰ってくるのを待っていたんだ。あの時からずっと…ずっと」
女の子「ぽいぬ、キミになんて謝ればいいんだい?何度謝ればいい?キミは僕に沢山の物をくれた。一人ぼっちの僕の寂しさを忘れさせてくれた。世界を広げてくれた。初めての友達になってくれた。」
女の子「なのに、僕は…僕はキミに、大切な友達になんてことを……グスン」
女の子「(泣き声)」
謎の帰国子女「詫びることなどナッシン! この子はyouをずっと待ってた。そしてyouはここへきた。それ以上に何が必要デース?最後にマスターに会えてこの子もメイビー、ソー、ハッピーだったに違いありまセーン!」
女の子「そんなことない!きっと恨んでる! だってぽいぬを死なせたのは、他でもないこの僕だもの……!」
謎の帰国子女「ぽいぬは死んでなどいまセン。ちゃんと生きてイマスよ。」
女の子「どこに! どこにいるっていうんだ!?」
謎の帰国子女「それはもちろん……………………」
突然化け物と化した謎の帰国子女
「お前の後ろにだ、っぽい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
女の子「キャァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ザシュッ ザシュッ ザシュ…
提督「うおぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」ドゴォ!!!!!
蹴り飛ばされてボコボコになったラジオ「」プシュゥゥ
提督「はぁはぁ」
提督「なんじゃこりゃ…なんつー話だっ! いい話がなんで最終的に怪談になってんだよ!どこが泣ける話なんだよ!泣き叫ぶ話じゃねーか!眠れるわけねーだろ。こんなイカれた話聞きながら!」
提督「突っ込みどころ多すぎだし…ぽいぬってなんだよ、何の生き物なんだよ。途中ナチュラルに喋ってんじゃねえか。それに後半の帰国子女っぽいヤツ絶対ただのDJ本人だろうが!! 今頃局にバンバン苦情の電話かかってるよ。あーびっくりしたぁ…」
提督「いやぁ、別にビビってねーけど! おい加古! ラジオももう終わりだ。聞いてらんね……」
加古「Zzzzzzzzzzzzzzzzzz……」スヤァ
提督「あ、あれ…寝たんだ。」
提督「そっそうか、ようやく寝やがったか。はた迷惑なヤツだ。 いやー良かった良かった。これで心置きなく眠れるってもんだよ」
提督「じゃ、俺も寝ようかな。」
加古「Zzzzzzzzzzzzzzzzzz……」スヤァ
(お前の後ろにだ!!!!!!!)
提督「はっ!!」ガバッ
何もない後ろの空間に向かって拳を構える提督
提督「なっ、なーんてね、へへへ。 そんなさ、さすがに俺もあーんな滅茶苦茶な怪談じゃびびらねぇよ。 ちょっとびっくりしたけど、あんなもんギャグだよ。 ほら、ホラーとギャグは紙一重だからね。今回は全然……」
「お前の後ろにだ!!!!!!!!!!」
提督「ひっ!?」
勢い良く後ろを振り返る提督 当然そこには誰もいない
提督「やっ、やべぇなー…睡眠不足でなんかさ。幻聴が。 おいおい。なんか今度は俺が眠れなくなってきたぁ…」
提督「」スタスタ
自分の布団を加古の布団の真横にぴったりとつける提督「」
提督「あ~ゴホッゴホッ、あっごめん。加古。起こしちゃったら。 ちょっと風邪気味みたいでさ。」
提督「ゴホッゴホッ、ウォーーーゴホンッ」チラッ
加古「Zzzzzzzzzzzzzzzzzz……」スヤァ ムニャムニャ
提督「加古ちゃーーん。起きてんでしょ、ホントは。 さっきまであんなお目目パッチリだったろうが。冗談きついぜ。ほんとにもう、な。フフフ…アハハハ!」
幸せそうに眠る加古「Zzzzzzzzzzzzzzzzzz……」スヤァ ムニャムニャ 寝返りゴロン
提督「加古ちゃーーん。ねぇ聞いてる? 起きてるよね?起きてんだよね?」
提督「………………」
ブチギレ提督「起きろ! てめぇ、ふざけんざねーぞ!コラァ!!! 俺がてめぇを寝かしつけるために、どれだけしてやっと思ってんだ!!!!!!」
ブチギレ提督「用がすんだらポイ捨てか!? コノヤローお前ぇ!ちょっとくらいおしゃべりに付き合ってくれてもいいだろうが!トイレくらい付き合ってくれてもいいだろうが!コノヤロー! また狸寝入り決め込むつもりか?叩き起こしてやる!!!!」
加古「むにゃむにゃぁ……てーとくぅ……うるさぁい……」寝ぼけ重巡パンチ
提督「おごぉ!!」ドゴォ
加古「えへへぇ…これでいっぱいねられるぞぉ…むにゃ」寝ぼけ重巡キック
提督「うげぇ!!」ドゴォ
提督「ククク…いいぞぉ。」
提督「よーし、その調子だっ!!!!!!もっとこいオラァ!!!!」
提督「殺す気で来い! 殴るなら気絶させるくらい殴れ! つーかお願い。気絶させてくれ…」
チュンチュンチュン 朝日ペカー
提督「誰かぁ…俺を眠らせてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」目真っ赤
提督「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!! 古鷹ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!! だずげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」涙ポロポロ
幸せそうに眠る加古「Zzzzzzzzzzzzzzzzzz……」スヤァ ムニャムニャ
笑顔の加古「えへへぇ…ていとくぅ……ありがとぉ………むにゃぁ…Zzzzzzzzzzz…」涎タラァ
おわり......_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ
以上、一発ネタでした。 加古はねぼすけ可愛い。
銀魂の『寝る子は育つ』は個人的に、本当に面白いと思うエピソードの一つです。
では、ありがとうございました。
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