【艦これ】足柄「提督はいるかぁー!」 提督「!?」 (69)

ある鎮守府の飲み会のノリ

※キャラ崩壊あり

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――執務室――


足柄「邪魔するわよーう」グフフ

隼鷹「同じくぅー」アヒャヒャ

日向「やってるか提督」ヒック

提督「……酔っ払いどもめ。何しに来た」


足柄「何ってぇー、遊びに来たんだよー」エヘヘ

隼鷹「約束したのに、鳳翔さんの店にちっとも来ないからさぁ」ブーブー

提督「し、仕方ないだろ。仕事してたんだよ仕事」

日向「どれ」サッ

提督「あっ」

日向「……何だ、もう終わってるじゃないか」

提督(くそ、バレた……!)

提督(こいつらと飲むと毎回酷い目にあうから、仕事を理由にごまかすつもりだったのに)

隼鷹「なーんだ、終わってんのー?」

足柄「じゃあ飲めるわね! お酒とおツマミ沢山持ってきたから」

日向「ここで飲み明かそうじゃないか」ヒック

提督「……あ」

提督「そういや違う用事を思い出し…」

ササッ

隼鷹「逃がさないよ?」ヘッヘッヘ

足柄「日向、カギ!」

日向「よし来た」ガチャッ

提督「くっ……見事なコンビネーションだな!」

足柄「嫌がらなくてもいいじゃーん、美女3人と飲めるんだしさー(ハート)」ギュッ

提督「抱きつくな、って酒クサっ!」

隼鷹「いずれお前もこうなるのだ」フフフ

提督「どこの悪役だよ!!」

足柄「さてと」

日向「それじゃあ宴を始めようか」

提督(ああ……悪夢が始まろうとしている)



足柄「ほれ、まずは一杯飲むのじゃ」

提督「口調がおかしいぞ」

足柄「いいから飲めー!」グイグイ

提督「分かったから押しつけるな!」

提督「ったく……」ゴクゴク

プハァー

提督「これでいいか」

隼鷹「よっ! いい飲みっぷり!」

日向「素晴らしい」パチパチ

提督「じゃあこの辺で…」

隼鷹「って何でやねーん!!」ドカッ

提督「痛いっ!!」

足柄「あはは! いいツッコミ!」

日向「龍驤がいたら太鼓判を押すな」

隼鷹「それほどでもー」アハハ

提督「あ……アゴが……」プルプル

隼鷹「でもでもー、提督もナイスボケだよねー」

提督「いや本音なんだが」

日向「何でやねん」ビシッ

足柄「あははは! へたくそー!」

日向「む、そうか?」

隼鷹「ちょっと弱いかなぁ」

日向「そうか……精進しよう」

提督(もう嫌だ抜け出したい)


――数分後――


日向「さて、そろそろゲームでもするか」

隼鷹「待ってました!」

足柄「何やるの!?」ワクワク

日向「そうだな……飲みで盛り上がるゲームといえば色々あるが」

日向「この日に備えて調べたものが3つある」

足柄「3つも!」

隼鷹「腕が鳴るねぇ」

提督「俺は見てるから楽しんでくれ」

隼鷹「ダメー!」

足柄「参加しなかったら脱がすわよ?」ワキワキ

提督「わ、分かったよ……やればいいんだろ」

日向「ではABCのどれか一つを選んでくれ」

隼鷹「B!」

足柄「異議なーし!」

日向「Bか。Bは『山手線ゲーム』だ」

提督「……どんなものが来るのかと身構えてたら、結構定番だな」

日向「まあな。変わったものは選んでないぞ」

日向「ルールはみんな知ってるな? お題を一つ決めて、それに関する…」

足柄「説明は不要よ!」

隼鷹「私の知識と頭の回転の速さを披露する時が来たねぇ」フフフ

提督「え?」

隼鷹「なにさ」

提督「いや何でもない」

足柄「じゃあ順番決めるわよ! 最初はグー、ジャンケン……」

ポン

足柄「ってことで、まずは私」

提督「次に俺で、隼鷹、日向の流れだな」

日向「お題はどうする」

足柄「一番手の私が決めていい?」

隼鷹「おっけーい」

足柄「んーとね……よし!」


足柄「お題は、『艦娘のバストサイズ』!!」

提督「……は?」


日向「ほう、面白そうだ」

隼鷹「いつでも来いやぁ!」

提督「待て待て」

足柄「行っくわよー! 山手線ゲームスタート!」

提督「待て待て待て!!」

足柄「何よ提督ー、文句あるの?」

提督「あるに決まってるだろ! バストサイズなんて知らないし、そんなプライバシーに関わることをお題にするな!」

提督「というかお前ら知ってるのか!?」

日向「まあ日頃のスキンシップでな」

隼鷹「後ろから揉むだけで分かるよん」ワキワキ

足柄「全員とまではいかないけどねー」

提督(こ、こいつら)

足柄「はぁ……分かったわよ。確かに提督には不利よね」

提督「不利というか問題は別にあるけどな」

足柄「じゃあこれにしよう!」


足柄「『艦娘の今日の下着の色』!」

提督「!?」


日向「よし来た」

隼鷹「あちゃー、10人しか知らないや」

提督「待て」

足柄「今度こそ行くわよ! 山手線ゲームスタート!」

提督「待て待て言うな!」


パンパン

足柄「潮ちゃん白」

提督「待てって言ってるだろ!!」ビシッ

足柄「痛っ! もぉー、いきなりデコピンするなんてひどい!」

提督「ひどいのはお前だ!! バストサイズの次は下着か!!」

隼鷹「抑えてよ提督ー、下着の色くらい知れたって減るもんじゃないしー」

日向「だな」

提督「それはせめて晒される側が言っていいことだ」

提督「というか下着の色こそ何で知ってるんだ……まさか覗き見たのか?」

足柄「んー、出撃とか演習で見えたりするし」

提督「……そうか。セクハラしてるわけじゃないんだな」

日向「いや私は遊び半分で捲ったりするが」

隼鷹「私も」

足柄「私も」

提督「やっぱしてるのか! オッサンか!!」

日向「セクハラ三銃士と呼んでくれ」

提督「誰が呼ぶか!」

足柄「っていうかさー、提督ちょっと理性保ちすぎじゃない?」

足柄「もっと飲みなさい! ほれほれ!」グイグイ

提督「やめっ、押しつけるな……!」

隼鷹「飲まないならぁ……私が口移しで強引に飲ませちゃうよぉ?」ウフフ

日向「固定しよう」ガシッ

提督「なっ!?」

提督「ま、待て。分かった、飲むから離してくれ」

日向「もう遅い」

提督「すぐ承諾したのに!?」

隼鷹「んじゃ、日本酒いきまーす」グビグビ

隼鷹「んー」ジリジリ

提督「や、やめろ……!」


チュッ

提督「んむ!?」

ゴクゴク

隼鷹「補充完了」プハー

提督「はぁ……はぁ……!」

足柄「じゃあ私も焼酎をー」グビグビ

提督「っ!?」

チュッ

ゴクゴク

足柄「んー、お酒の味ー」ウヘヘ

提督「も、もはや暴力だ」

日向「これは私も行くべきか?」

提督「やめてくれ!」

日向「……そんなに拒否されると傷つくな」

提督「お前じゃなく酒を拒否したんだよ!」

日向「つまり、私は受け入れてくれるということか?」

足柄「ひゅーひゅー!」

隼鷹「キスしちゃいなよー!」

提督「ちょっと黙ってろ! あと何だこの流れ!」

日向「ではキスだけ」

チュッ

提督「んぐ!?」

日向「ふぅ、これで私も仲間入りだ」

足柄「いえーい!」

隼鷹「つーわけで、次のゲーム行っちゃおー!」

提督「こいつら自由すぎる……」グッタリ

日向「違うゲームにするのか」

隼鷹「うん、飽きた」

提督「始まってすらいないのに?」

足柄「はよはよ!」ワクワク

日向「よし、AとCの二択だ。選んでくれ」

足柄・隼鷹「C!!」

日向「Cか、Cは……」


コンコン

北上「提督ー、遊びに来たよー」

大井「遊びにって……報告しにですよね?」

北上「そうとも言うね」


日向「この声は」

隼鷹「北上&大井ペアだね」

足柄「いつも一緒で仲良しねー」

提督(……マズイ……)

提督(このまま2人がここに入ってきたら)

提督(こいつらのことだ。きっと酒の席に加えるだろう)

提督(北上はともかく、大井は絡み酒を嫌がるタイプだからな)

提督(何とか回避させてやりたいが……)


ガチャッ

隼鷹「おっす!」

大井「げっ」

北上「あれ? 隼鷹さん、何で執務室に?」

隼鷹「あははー、ちょっとみんなで盛り上がっててさー」

隼鷹「まあ入ってよ、提督もいるし!」

北上「へー、何で盛り上がってるの?」スタスタ

大井「……」スタスタ


足柄「日向、カギ!」

日向「よし来た」ガチャッ

北上・大井「!?」

北上「えっ……何?」

隼鷹「ふふふ、飲み仲間ゲット」

提督「やり口が汚い!」

大井「飲み仲間?」

日向「実は4人で飲み会を開いていたんだ。2人もどうだ」

北上「あー、盛り上がってるってそういうこと」

大井「どうりでお酒臭いと……」

足柄「ゲームもやるよー? 楽しいよー?」グイグイ

大井「うっ! ちょっ、どんだけ飲んでるんですか!?」

提督「2人とも、嫌なら断っていいんだぞ。犠牲は俺1人で充分だ」

足柄「ひどーい! 何その言い方ー!」

北上「んー」

北上「あたしは参加してもいいよ? 楽しそうだし」ニコッ

隼鷹「おお! ノリいいねぇ!」

北上「これからの予定もないしねー」

提督(……北上は予想範囲内だが)

提督(問題は大井だ)

大井「……」

北上「大井っちはどうする? こういうのあんま好きじゃないよね」

大井「……ええ」

大井「というか酒癖の悪い人に絡まれるのがちょっと」

日向「じゃあ安心だな、ここには1人もいない」

大井「この鎮守府でのトップクラスが集結してますよね!?」

大井「でもまあ、北上さんがいるなら許容できますけど」

足柄「ということは!?」

隼鷹「オーケー!?」

大井「ただし、あまり変な絡みしないでくださいね」

足柄・隼鷹「やっふー!」

日向「約束しよう」

提督(おいおい、大丈夫なのか)

日向「では人数が増えたところで、Cのゲームをするか」

北上「C?」

提督「ABC、それぞれにゲームが割り当てられていて、選んだ文字のゲームをしてるんだ」

足柄「さっきはBの『山手線ゲーム』をやったのよー」

隼鷹「楽しかったねぇ」

提督「嘘をつくな」

大井「どうでもいいですけど、早くしてくれませんか」

日向「そうだな。Cは……」



日向「『愛してるよゲーム』だ」


提督・大井「……?」

北上「あー、あれね」

足柄「面白そうなのチョイスするわねー!」

隼鷹「順番はどうすんの?」

日向「またジャンケンで決めるか」

提督「ちょっ、ちょっと待ってくれ。俺そのゲーム知らないんだが」

大井「私も」

北上「そっか、じゃああたしが説明するよ」

北上「といっても超シンプルなんだけど……まずは参加する人たちで円を作ります」

大井「はい」

北上「そしてその中からトップバッターを決めて、右の人に『愛してるよ』と言います」

大井「!?」

提督「は?」

北上「で、言われた人は人はまた右の人に『愛してるよ』と言います」

北上「これを続けていきます。照れたり笑ったりしたら負けです」

提督「……何だそれ」

北上「何だと言われても。あっ! あとね」

北上「『愛してるよ』って言われたら、『え?』って聞き返してもいいんだよ」

北上「聞き返された人はもう1回言い直すか、左の人に『愛してるよ』って言うか二択を選ぶの」

提督「面白いのかそれ?」

隼鷹「やってみれば分かるってー!」

足柄「ルールはオッケーよね! 早く順番決めましょ!」

大井(……こ、これは)

大井(何としても北上さんの隣をゲットしなければ……!)



――――


日向「準備は整ったな」

日向「まずは私から始めて、足柄、北上、提督、大井、隼鷹の回り順だ」

足柄「ばっちこーい!」

北上「負けないよー」

大井「……」

提督「何で俺を睨むんだよ」

大井「別に」プイッ

隼鷹「よっしゃ、ゲームスタートォ!」


日向「……コホン」

日向「足柄、愛してるぞ」

足柄「ぷっ」

足柄「ゴ、ゴホン! ……北上、愛してるわよぉ?(ハート)」

北上「っ!」

北上(あ、危なかった)

北上「コホン……では」

北上「提督、愛してるよ♡」

提督「!」ドキッ

足柄「あ、照れた」

提督「ち、違う! これは違うぞ!」

隼鷹「えー、じゃあ何で赤くなってんの?」

提督「酒だよ酒!」

北上「ずるーい」ブーブー

日向「まあ1週目だし見逃そう」

提督「……」ホッ

北上「ちぇー」

提督「さて」チラッ

大井「…………」ゴゴゴゴゴ

提督(ものすごく怒ってるぞ……照れさせるなんて無理な気が……)

提督(やれるだけやってみるか)ハァ

足柄「次は提督よー」

提督「……」

隼鷹「へいへいどうしたぁ? 恥ずかしがってんのかー?」

日向「いや待て。今提督は入り込んでいるんだ」

足柄「入り込んでる?」

日向「二人には見えないか。提督と大井のバックに映る景色が」

隼鷹「景色?」

北上「あたしにも見えますよ」

北上「これは……百万ドルの夜景が見える絶景スポットですね」

北上「周りには誰にもいない、二人っきりの状況」

日向「そう、誰にも邪魔はされない。そこで提督は今から大井に……」


提督「……大井」キリッ

大井「へ?」

提督「……」ジー

大井(な、何? すごく真剣な顔……っていうか、近……)



提督「愛してる」

大井「!?」

提督「俺はお前を愛してる」

大井「っ!」ドキッ

大井「あ……うぅ……」カァァ


足柄・隼鷹・北上「……」ドキドキ

日向「大井、照れたな」

足柄「へ?」

隼鷹「あ、ああホントだ。顔真っ赤じゃん」

大井「!?」ハッ

大井「ちがっ……これはお酒のせいです!!」

北上「えぇ? 大井っちまだ一口も飲んでないよねぇ」ニヤニヤ

大井「匂いで酔ったんです!」

北上「無茶な」

提督「えっと、つまりゲームはまだ続くのか?」

♡の変換を忘れまくる
また書き溜めたら更新します

足柄「ううん、今のは誰がどう見ても決まったわよね?」

隼鷹「だねー」

大井「うっ」

日向「お前の負けだ大井」

大井「うう……もう、そういうことでいいです!」キュポン

ゴクゴク

北上「大井っち! 一気は危険だよ!」

大井「止めないでくらはい!」ヒック

北上「もう酔いつつある!?」

隼鷹「てかさー」

隼鷹「提督……演技力すごいねぇ。見てるこっちも胸がドキドキしたよ」

提督「酒の飲み過ぎじゃないのか」

足柄「違う違うホントに! なんかロマンチックな場所も見えたし!」

提督「幻覚まで……間違いなく酒の飲み過ぎだろ」

足柄「もー! 違うんだってば!」

日向「で、どうする」

隼鷹「何が」

日向「次のゲームに移るか?」

提督「まだ一周もしてないぞ」

日向「……それもそうだな」

日向「じゃあ提督の希望通りもう一回やろう。大井からスタートだ」

提督(希望したつもりはないんだが)

大井「わ、わかりました」

大井「コホン……隼鷹さん」

隼鷹「ん?」

大井「愛してます」

隼鷹「……」

大井「なんですかその冷めた目は」

隼鷹「いやー……だってさー……もうちょっとこう、ねぇ?」

隼鷹「感情込めて欲しいよねぇ。こっちを照れさせようって気が全くないんだもん」

大井「そんなこと言われても」

足柄「提督を見習いなさいよ。何だったらもう一回…」

大井「いいです!! とにかく私はやったんれすから、早く次に行ってくだしゃい!」

提督(噛んだ)

北上(ちょっとずつ酔いが回ってる?)

隼鷹「分かった分かった」

隼鷹「では……日向!」キリッ

日向「うむ」

隼鷹「あ・い・し・て・るぅん♡」

日向「え?」

隼鷹「っ……!」

隼鷹(あっぶね、速攻で聞き返されるとは)

隼鷹「愛してるぜ☆」

日向「……そうか」

日向「次は私だな」

隼鷹「なっ!軽くあしらうなよー!!」

日向「足柄」

足柄「ばっちこーい!」


日向「I love you」

足柄「ぷっ」


足柄「あはははは! 英語っ……しかも発音良すぎ! あはははは!」

日向「よし笑ったな」

北上「笑ったには笑ったけど、なんか趣旨が違いませんか」

提督「というか言語を変えてもいいのか」

日向「細かいことは気にするな」

隼鷹「……!」ピーン

隼鷹「よーし! じゃあ大井と足柄には罰ゲームを受けてもらうおうかな!」ニヤニヤ

大井「!!」

足柄「ちょっと、急に何言ってんの!?」

大井「そうです! というかゲームで負けて罰ゲームって意味が…」

日向「面白そうだ。内容は大井と足柄でキスというのはどうだ」

大井「!?!?」

提督(またキスか。こいつらキス魔なのか?)

北上(厄介な絡みだなぁ)

隼鷹「いいねぇ! コールは任せな!」

日向「私も参加しよう」

大井「まってください! なんでやる方向になってるんですか!!」

足柄「……ふぅ。仕方ないわ大井っち、これも運命(さだめ)」

大井「どんな運命!?」

足柄「私は覚悟を決めたわ! いくわよ!」ズイッ

大井「ま、まって!」

大井(初キスが足柄さんって、なんか違う!)

隼鷹・日向「キース! キース! キース!」

大井「やめっ……」


提督「そこまでだ」ビシビシビシ

隼鷹「いたっ」

足柄「あてっ」

日向「むっ」


隼鷹「いきなり何すんのさ!」

足柄「女性にデコピンなんて!」

提督「男女関係あるのか……いや」

提督「じゃなくて、お前ら悪ノリしすぎだ。大井が困ってるだろ」

北上「そうですよー。悪い絡み方はしないんじゃなかったんですか」

日向「……だったな」

日向「すまない大井、ブレーキが緩んでいた」ペコリ

大井「え」

隼鷹「だね。ごめんよ」ペコ

足柄「反省しなきゃね」ペコ

大井「いえ……未遂で済みましたし」

隼鷹「でも迷惑かけちゃったのは間違いないんだしさ」


隼鷹「あ、そうだ」

隼鷹「次に大井っちが負けるようなことがあれば、代わりに提督が罰受けよう!」

提督「!?」

日向「いい考えだ」

隼鷹「つーことで早速適応! 足柄と提督の熱いキッスタイーム!」

足柄「うふふ……舌入れてもいいかしら?」ペロ

ジリジリ

提督「おい何でそうなるんだ!」

日向「女を庇う男はカッコイイものだぞ」

提督「意味が分からん!」

足柄「おとなしくしなさーい!」

ガバッ

提督「んぐ!?」

ンー! ンー! ジタバタ


北上「あはは……提督、大変だね……」

大井「……」



提督「ぜぇ……ぜぇ……」

日向「激しかったな」

隼鷹「足柄のテクの真髄を見たね!」

足柄「いやん♡」

提督(……なんとか侵入は阻止した……)

北上「あの、まだゲームやるんですか?」

日向「もちろんだ。あと一つ残ってるからな」

足柄「最後はAよね?」

隼鷹「ワクワクすっぞ!」

日向「楽しんでもらえて何よりだ」

提督「……」

日向「ではAだが、定番中の定番」


日向「王様ゲームだ」

提督「王様ゲームって……古くないか」

足柄「いいじゃない盛り上がるし!」

隼鷹「ラストにふさわしいねぇ!」

提督(ふさわしいか?)

北上「えーっと、ルールの追加とか変更はないんですよね」

日向「ああ。シンプルイズベストだ」

北上「了解でーす。大井っちはどんな流れか知ってる?」

大井「はい……一応」

日向「なら説明は不要だな」

日向「割り箸はすでに用意してある。この6本の中から早いもの勝ちで選んでくれ」


――――


日向「よし、始めるぞ」

日向「王様だーれだ」



提督「……俺だ」スッ


足柄「えぇー提督ぅー?」

隼鷹「提督はムチャクチャにされ要員でしょー」

提督「変な要員にするな!」

北上「あんまりエッチなのは無しだよ?」クスクス

提督「俺がそんな命令すると思うか……」

日向「男は野獣だからな、時として牙を剥き…」

提督「進まないから少し口を閉じてくれ」


提督「……そうだな……。2番が4番の良いところを4つ言う」

隼鷹「えー! なんか普通ー!」

提督「いいんだよこういうので」

日向「2番は誰だ?」


足柄「はーい!」

大井「4番は私です」

北上「ということは、足柄さんが大井っちの良いところを4つ言うのね」

足柄「んーそうねー」


足柄「ひとつめ! かわいい!」ギュッ

大井「やめてください」パシッ

足柄「ほーらこうやって照れちゃって、かーわーいーいー」ギュッ

大井「離れてください!」

日向「2つ目は?」


足柄「ふたつめはー……ナイスおっぱい!」ムニュ

大井「!? いきなりどこ触ってるんですか!!」

足柄「よいではないかよいではないか」モミモミ

大井「揉むなー!!」

足柄「そしてみっつめ!」


足柄「いいおしり」ナデナデ

大井「い、いやぁぁぁ!!」

バキッ

足柄「うぐっ!?」


バタンッ

隼鷹「おー、ナイスアッパー」

足柄「ふふ……よっつめ、いい拳……」

提督「……」

北上「視点が丸っきりセクハラ親父だね」

日向「次に行くぞ」


――――


日向「王様だーれだ」

隼鷹「……」ニヤリ


隼鷹「はーい! はいはいはい!」

提督「……マジか……」

日向「では王様、命令を」

隼鷹「ふっふっふ、どうしようかなぁ」

隼鷹「……ねえ提督」

提督「なんだ」

隼鷹「何番?」

提督「教えるか!!」

隼鷹「ちぇっ……じゃあ1番と3番が5番にキス」

提督「っ!!」

日向「3番だ」

北上「あたし1番」

大井「!? ご、5番は誰ですか!」

提督「…………」


提督「俺だ」スッ

大井「」


隼鷹「おー! 可愛い女の子、しかも2人からキスなんて、羨ましいねぇ提督」

提督「待て、さすがにキスは……」

隼鷹「いいじゃん別に。さっき私と足柄と日向の唇を奪ったんだしー」

隼鷹「この際北上と大井っちのも…」

提督「誤解を与えるような言い方をするな!」

大井「は?」


大井「どういうことですか提督」

提督「!」

大井「3人の唇を奪った……?」

提督「いや、違うんだ大井」

大井「お酒に酔ってそんなことしたんですか!? この変態!!」

提督「だから違うんだ! どちらかというと俺は被害者だ!」

足柄「えっ。そんな、酷いわ提督」グスン

隼鷹「私たちは本気だったのに!」ヨヨヨ

日向「実家に帰らせてもらう」

提督「ややこしいから黙っててくれ!!」

北上「はいはいストーップ」

北上「落ち着いてみんな。それに大井っちも、キスくらいどうってことないじゃん」

大井「!?!?」

大井「北上さん何を言って……」

北上「提督、ちょちょいっと済ませるよ」ズイッ

提督「待て北上……!」


チュッ


北上「ほい、ほっぺにチュー」ニコッ

提督・大井「……」


北上「『口にキス』とは言ってないよね? 隼鷹さん」

隼鷹「……確かに言ってないね」

隼鷹(ちっ、ぬかった)

提督(よかった……大井に殴られずに済んだ)

提督「さて、じゃあ次だな」

日向「何を言ってる」

提督「え」

日向「私のキスも受け取ってくれ」

チュッ

提督「んむ!?」

ンー! ンー! ンーーーー!


――――


日向「さあ、どんどんいくぞ」

提督「……」グッタリ

北上「長かったね」

提督「……ああ」

北上「ディープ?」

提督「防いだ」

北上「そ」

日向「王様だーれだ」

大井「……あ」

大井「はい、私です」

足柄「あちゃー! 惜しかった!」

北上「惜しいとかあるんですか」

提督(大井なら変な命令はしないな。安心だ)ホッ

大井「……」


大井(ふふ、実は王様になった時のことを考えて)

大井(密かに北上さんの番号を確認していたのよ!)

大井(確か今回は『1番』だったから、1番が王様の口にキスと命じれば……)

大井「ふふふ」ニヤリ

提督(……大丈夫だよな?)

隼鷹「大井っち、はやくぅー」

大井「あ、すみません。では」


大井「1番は王様の口にキス!」

全員「……」

大井(さあ北上さん、はやく手を上げてください!)

大井(そして私のファーストキスを……!)


北上「……んー」

北上「あのー、日向さん」

日向「どうした」

北上「これってどっちですか?」

大井「?」

日向「どっち?」

北上「これですよー。『1番』と『2番』、どっちともとれるような書き方じゃないですか」

大井(えっ)

足柄「あー、日向の字って大雑把なのよねー」

隼鷹「暗号かってくらい酷いよねぇ」

日向「それは言い過ぎだろう」

日向「ふむ……これは『2番』だな」

大井「!!!!」

北上「えぇ……これが?」

足柄「ちょいと見せて」

足柄「うん、確かに2番ね。私の時もこれだったわよ」

大井(……じ、じゃあ)

大井(1番を引いたのって……)

北上「じゃあ1番は?」

日向「私は5番だ」

足柄「4番よ」

隼鷹「3番」

提督「……」


提督「……はい」スッ

大井「!!!!?!?!?!?」


大井「なっ……なっ……!」カァァ

提督「大井……何でキスなんて命令を……」

足柄「ねー! 私もビックリ! しかも口に!」

隼鷹「ひょっとして大井っち、酔うとキス魔に変身?」

北上「はは、隼鷹さんたちじゃないんですから」

日向「まあ北上狙いだったんだろうがリスクが高すぎたな」

大井「……や」

また書き溜めします
おそらく次でラスト

大井「やっぱり命令変更を…」

足柄「ダメ! 取り消しはできませーん!」

日向「こういう未来を承知の上で命令したんだろう」

大井「それは……!」

大井(くっ、北上さんの番号を盗み見て間違えた、なんて言えない)

北上「……そんなに嫌なの? 大井っち」

大井「えっ」

北上「提督とキスするの」

大井「は……はい!」

大井「そうです! すみません皆さん、空気を悪くするかもしれないですけど」

大井「プライベートならまだしも、ゲームで男性とキスするなんて私にはできません!」

日向・隼鷹・足柄(プライベートならいいのか)

北上「じゃあこういう場所じゃなくて、2人っきりになって提督に迫られたら」

北上「大井っちはそれを受け入れられるの?」

日向・隼鷹・足柄(ナイス質問!)

大井「え……」

北上「そういう話をしてるんだよー?」ニヤニヤ

大井「そ、それは」


『愛してる』

『俺はお前を愛してる』


大井(ってなんでさっきのが浮かぶの!?)

大井「わ……私は……」ドキドキ



提督「もういい、やめてやれ北上」

大井「!」



隼鷹「ちょっと提督ー! いいとこだったのに邪魔しないでよー!」

提督「何がいいとこだ。大井が困ってるだろ」

北上「困ってるというか悩んでる感じだけどねぇ」

提督「どっちでもいいが次にいくぞ。大井の命令は取り消しだ」

隼鷹「えぇー! でも、提督もキスしたくてたまんないって顔してるじゃん!」

提督「してない!」

足柄「でも、大井っちとキスできたら嬉しいでしょ?」

提督「嬉しいとかそういう問題じゃないだろ」

日向「嬉しくないのか?」

提督「だからそういう…」

日向「まあそういう問題じゃないにしてもだ。嬉しくないのか?」

足柄「嬉しいか嬉しくないかハッキリ言いなさい!」

提督(何故!?)

大井「……」ドキドキ

提督「はぁ……そりゃあ」


提督「大井は可愛いし」

大井「っ!」

提督「キスできたら男はみんな嬉しいだろ」

大井「……」

提督「俺も例に漏れず」

大井「………っ」カァァ

隼鷹「えんだあああああああああ!!」

足柄「いやああああああああああ!!」

提督「うるさい! 何だそれ!」

提督「というかそもそも、口同士のキスなんて軽々しくしていいものじゃないからな」

日向「お堅いな提督」

提督「何とでも言え」

大井「……」


大井「いいですよ」


提督「?」

大井「そ、そこまで言われたら悪い気はしないですし」

大井「拒否したらしたで、提督がすごく可哀想なので」

大井「どうぞ」スッ

提督「……大井? 何で目を瞑ってるんだ」

日向「王様、もとい王女様からお許しが出たぞ」

足柄「さあ口づけを!」

提督「ま、待て大井。お前も酔ってるよな? アルコールが抜けた明日にはきっと後悔するぞ?」

隼鷹「大事なのは今さ!」

北上「据え膳食わぬは何とやら、ってね」

提督「据え膳って……」

大井「はやくしてください!」

提督「……。分かった」

提督「本当にいいんだな?」

大井「のぞむところです」ドキドキ

提督「……」グイッ

大井「……」ドキドキドキドキ


チュッ


大井「!」

提督「ほら、これで…」

隼鷹「えんだああああああああ!!」

足柄「いやあああああああああ!!」

提督「だから何だそれは!」


日向「ふぅ、初々しくて変に緊張してしまったな」

北上「ですねぇ。大井っち顔が真っ赤だし……ね?」

大井「えっ? そ、そんなことないですよ! もし本当に赤いのだとしたらお酒のせいです!」

北上「またまたー」ニヤニヤ

日向「提督とのキスはどうだった?」

大井「!!」

キュポン

大井「ゴクゴク」

北上「ちょっ、だから一気はダメだって!」

大井「ぷはぁっ! こ、これでお酒のせいになりましゅよね!?」

北上「なるからそのビンから手を離してぇ!」

日向「やっぱり初々しいな」フフ



隼鷹「さーて! 提督の手ごめリストに大井っちが加わったところで、次に行くぞー!」

提督「誤解を与えまくる言い方はやめろ!」

日向「割り箸を回収するぞ」

足柄「あー! もうお酒がない! 鳳翔さんのとこ行ってもらってくる!」スタタッ

提督「待て、お前途中で誰か連れてくる気だろ!?」


キャーキャー ガヤガヤ


青葉「……うへぇ、これはカオスですね」

青葉「記事にできそうな事が盛りだくさん」ニヤリ

青葉「……んー、でも……」

青葉「みんなの休息にまで踏み入るのはやめましょう」

青葉「というわけで、青葉も参加!」

ガチャ

青葉「あのー、仲間に入れてくださーい!」


ワイワイ キャーキャー


――――――

――――

――



――翌日の夜――


提督「……はぁ」

提督「今日は散々な一日だったな……。ろくに頭が回らず書類が山ほど」

提督「諸悪の根源である3人は『記憶がない』と知らんぷり」

提督「大井には避けられるし……北上は心配無用と言ってくれたが」

提督「やっぱり飲むのはほどほどにしないとな……」

コンコン

提督「どうぞ」


ガチャ


千歳「……て・い・と・くぅー♡」ウフフ

那智「酒宴につきあえ」ヒック

ポーラ「にがしませんよぉ~」ムフフ

提督「」

提督「……も」


提督「もう勘弁してくれぇぇぇ!!」




おわり

やっつけ気味すみません
依頼出してきます

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