幼馴染「私ね、思うんだ」 男「何を」 (87)

幼馴染「いままで私と男ちゃんがずっと一緒に居たのって」

幼馴染「やっぱり…恋愛の対象じゃないからだと思う…」

男「え…?」

幼馴染「だって私、今まで男ちゃんの仕草でドキドキした事ないんだもん…」

幼馴染「だから今まで会ってたのは全部…友達感覚だからだったの…」

幼馴染「だから、男ちゃんとはそういう関係にはなれない…ごめんね」

男「……」

幼馴染「でもね、友達としてはこれからもずっと仲良くやっていくつもりだからさ」

幼馴染「これからもよろしくね、男ちゃん」

男「…あ…あぁ…」

男「これからも、よろしく…」

幼馴染「うんっ!」

幼馴染「こちらこそっ!」ニコッ

男「…はぁ…」

友「だから言ったでしょ?振られるって」

男「…まぁ、お前の言う通り…わかってたんだけどなぁ」

男「やっぱり、好きな以上…決着がつくまであきらめられなかったんだよな…」

友「ふーん、よくわかんないや」

友「でも今はもう諦めちゃったの?」

男「…ん?」

男「うーん…まだ…諦めれてないかなぁ…」

男「恋愛対象じゃないならこれからそういうのを培えっていけるかもしれないし…」

男「何より、アイツの顔見てたらまだチャンスはあるんじゃないかって…」

男「そう思えるんだよなぁ…」

友「でももう諦めたら?」

友「そろそろ受験も近いし、今更彼女なんかつくったって」

友「受験の邪魔だよっ」

男「かもなぁ…」

友「ねえ」

男「うん?」

友「今から、暇でしょ?」

男「まぁ…そうだけど、なんだよ カバンでも持って欲しいのか?」

友「ううん、ちょっとラーメンでも食べにいかない?」

友「男への励まし会としてっ!今日は特別に奢ったげるよ!」

男「…ふふ」

男「なんか悔しいけど…」

男「奢りなら仕方ないな、奢りならっ!」

友「男ならそう行ってくれると思った、さ、行こう?」

男「おうっ!」

友「どう?美味しいでしょ?」

男「うん、上手いな…よくこんな店つけたな、友」ズルズルズル

友「まぁ食べあるきが趣味だし…」

男「てかよく太らないな、その体型マジでどうなってんだよ」

友「ふふっ、秘密ー!」

男「そうかよ、それなら仕方ない」

友「ていうか!男こそ太らないじゃん!どうなってんの!」

男「ん…俺?」

友「うんっ!教えてよー!!」

男「たぶん体質」

友「え?嘘だー?本当に2年前から体型何も変わってないよー?」

男「……」

男「半年前から…筋トレ始めたんだけどな……」

友「あ…ごめん…」

男「ていうかさ、よかったのか?」

友「うん?何がー?」

男「いや、あの店、チェーン店じゃないからさ」

男「いくらバイトしてるって言っても結構高かったんじゃないのか?」

友「…んー、まぁ、そこそこ、はしたねぇ…」

男「やっぱり…そうだよな…」

友「でもね」

男「うん?」

友「男に喜んでもらえたならボクはそれでいいかなぁ…」

男「……ッ!」ドキッ

男「…っ!…さ!腹も膨らんだし家帰るか!家!」

友「あ…う、うん!帰ろっか!男!」

男「てかそろそろ門限じゃん!!」

男「どっちが先に交差点までつくか競争な!友!」

友「え…?ちょ、ちょっと待ってよ!」

友「さっき食べたばっかりだからボク走れないんだけどぉ!!」

男「おらおら!!急げ!急げー!!」

友「もうぅ!!男の馬鹿ぁ!!!」

男「ただいまー」

「………」

男「んだよ…二人揃ってまだ帰ってないのかよ…」

男「はぁ…」

幼馴染「あ、おかえり」

男「き、来てたのか…幼馴染…」

幼馴染「うん、邪魔だったかな?おばさんに頼まれて晩御飯作りにきたんだけど…」

幼馴染「一応…晩御飯は一通り作っといたんだけど…食べる?」

男「…頂こうかな」

幼馴染「本当? 今から温めるからちょっと待っててね」

男「おう」

幼馴染「今日、どうしてたのー?」

男「というと?」

幼馴染「いっつもはこんなに遅くないじゃん、男ちゃん」

幼馴染「どうして今日に限ってこんなに遅かったかな-って思って」

男「あぁ、ちょっと色々あってな」

男「待っててくれてたんだよな、本当に悪い事したな」

男「お前が待っててくれてるってしってたらさっさと帰ってきてたんだけどな…」

幼馴染「……」

幼馴染「それって…」

男「うん?」

幼馴染「今日言ったみたいに男ちゃんが私の事好きだから…?」

幼馴染「家族として…?友達として…?それとも、男の子として最低限優しくいたかったの…?」

男「……」

男「急に何言い出すんだよ」

男「振られた男いじめて楽しいかー?」

幼馴染「…真剣な話だよ、男ちゃん」

男「……」

男「なぁ、普段はそういう話、やめないか?」

男「お前が言ったんじゃないか、友達で居ようって」

男「これは友達がするような話じゃないだろ」

男「俺はそう思う」

幼馴染「……」

幼馴染「誤魔化すならいいけど…」

幼馴染「男ちゃんが私の事がまだ好きなら…」

男「…お前が言ったんだろうが、付き合えないって」

男「結局今言ったって同じなんだろ?」

男「じゃあそれでいいじゃんか、今日はそれでいいじゃんか」

幼馴染「男ちゃんはそれでいいの?」

男「……」

男「…お前が何考えてるのか分からない」

男「とりあえずもう飯はいい、風呂入ってくる」

男「お前はもう帰っていい、てか帰ってくれ…」

幼馴染「最初っからお腹なんか空いてないのになんで食べるなんか言ったの?」

男「…は?」

幼馴染「友ちゃんから聞いたよ?今日一緒にご飯食べたんでしょ?」

幼馴染「だったらお腹なんか減ってるはずないよね!当たり前だよ!」

幼馴染「なのに…私に気遣って食べようとして…」

幼馴染「話は誤魔化す癖に、中途半端じゃん!」

幼馴染「その中途半端さが私は嫌いなの!」

男「…んな事言われても…」

男「とりあえず今日はもう帰れ…」

幼馴染「……」

男「帰れよ!!幼馴染!!」

幼馴染「…やだ!」

男「帰れって言ってるだろ!」

幼馴染「いやだよ!!」

男「…あぁ!!もういい!勝手にしてろ!!」

「どうしたの?急に電話なんて、嫌な事でもあった?」

男「あー…いや…ちょっと…」

「ふーん、聞いてあげよっか?」

男「いや、いいや…」

男「とりあえずお前と話がしたくて掛けたってだけでさ…」

「…ふふっ」

「いいよ、話そっか」

「話はもちろん男が振ってよね」

男「…勘弁してくれよ、何も考えてなかった…」

「男らしいね、じゃあこれからの話でもしよっか」

はよはよ

男「これからの?」

「うん、これからの話」

男「例えば?」

「えー?例えばー?」

「んー……男は…大学決めてる?」

男「え?大学か?」

「うん、大学」

男「いや…決めてない…俺なんかが一生懸命勉強して行ける大学なんか限られてるからなぁ…」

「…だったら、これからは勉強教えてあげよっか?」

男「教える時間なんかいつあんだよ」

「毎日、放課後、男の家に行ってもいいよね?毎日家庭教師になってあげる!」

男「え…?それだと…お前の勉強が疎かになるんじゃないのか?」

「そんな事ないよー!丁度良い復習になるよー!じゃあいいよね!ね!」

男「…まあ…お前がしてくれるっていうなら…」

「ん!じゃあ決まり!」


チュンチュン チュンチュン

男「く……あぁぁ!…」

男「……」

男「腹減ったな…」

男「冷蔵庫なんか残ってたかなぁ…」
スタスタスタ

幼馴染「あ、男、おはよ」

男「……お、おはよ…」

幼馴染「……」モグモグ

男「……」モグモグ

男「…ごちそうさま」

男「じゃあ俺…いくから」

幼馴染「…うん」

幼馴染「……」


友「あれ、今日は幼馴染、一緒じゃないんだね」

友「これからも友達のままじゃなかったの?」

男「…まぁ…色々あってな…」

友「……」

友「そっか、まぁ行こ」

男「おう」

友「また間違えてる、ここはこうはならないの」

友「こうやってこう、いい?」

男「…いや…全然よくない…」

友「んー、理由まで言わないと駄目?」

男「…言ってくれると助かる…」

友「仕方ないなぁ、書くから見ててねー」

男「……」

友「ん?何? やっぱりまだ分かんない?」

男「あ…いや…なんか…楽しそうだなぁって…」

友「え…?あ…そ、そんな事ないよ!な、何言ってるんだよっ!」

男「ていうか、今日で約束してから1ヶ月半ぐらい経つよなぁ」

友「…そうだねー、それくらいたつねー」

男「お前の事だから途中で飽きるんじゃないかと思ったけど、しっかりと続けるもんだから驚いたよ」

友「まぁ、親友の頼みだからねー!」

男「…ありがとう」

友「きゅ、急になんだよ!らしくないじゃん!」

男「お礼言ったら不味いのか?」

友「そ…そんな事は…ないけど…なんていうか、恥ずかしいというか…」

男「今更何言ってんだよ」

友「そ、そうなんだけどさぁ!」

友「そういえば、最近幼馴染と全然喋らないね」

男「まぁ…そうだな」

友「何か嫌な事でもされた?」

男「……」

友「でも…正直、ボクにとっては嬉しいかなぁ…」

男「えっ…?」

友「男って今まで幼馴染、幼馴染ってずっと幼馴染の背中ばっかり追いかけてたでしょ?」

友「なんていうか…それが今はボクになって…ボクは…嬉しい…」

男「な、なんだよ、それ」

友「…まだ分かんないー?」

ホモォ・・・

友「……こほんっ」

友「じゃあ言うね」

男「……?」

友「ボク…いや、私はね…」

友「ずっと…その、す…好きだったんだよ!」

友「き…君が!!」

男「…え!?」

友「…ど…どう思ってくれてもいいけど…」

友「返事は…なるべく…早く欲しいな…」

男「はぁ…」

友「…っ」

男「断る理由なんかないだろ?」

男「俺もお前が、好きだ」ニコッ

友「お…男…!!」

友(国木田)

友「じゃ、じゃあこれからはさ!」

友「か…彼女としかやらないことも…私と…」

男「…///」

男「そ…そうなるけど……」

男「そ、その…俺そういうの全部初めてだから…・その…///」

友「何いってるんだよぉ!ボクも初めてだよ!!」

友「失礼だなぁ…!!」

男「あ…いや…そういうつもりじゃ…」

友「ふふっ、分かってるよ!」

友「一歩一歩ゆっくり確実に歩いて行こうねっ!」

男「…あ…ああ!!」

犠牲の犠牲・・・そのまた犠牲にな

友「おかしいなぁ…ここらへんの筈なのに…」

友「ていうか…幼馴染が呼んだのにこないってなんだかなぁ…」

友「ボク、そろそろ…男の家行かないと駄目なのに……」

「なんだよ、話って」

「……」

「おい…黙ってちゃ分からないだろ…さっさと話せよ…」

友「あれ、隣でも何かやってるのかな…」

友「ちょ…ちょっと覗いても問題ないよね…ばれなきゃ…」

友「……」ソー

男「もういいよ…帰る…」

友(あれ…男…?)

友(もう1人居るけど…あれって…?)

幼馴染「ちょっ…ちょっと!待って!」

友(幼馴染…?)

友(どうしてボクを呼んどいてあんな所で男と……)

男「……」

男「…なんだよ」

幼馴染「あ…あのね…」

幼馴染「男ちゃんって友ちゃんと付き合ったんだよね…?」

男「あぁ、そうだけど?」

幼馴染「…それでね…初めて改めて分かった事があるんだ…」

男「…聞いてやるよ」

幼馴染「私ね…今まで、ずっと男ちゃんの事、なんとも思ってないと思ってた…」

男「前、聞いた…」

幼馴染「でもね…本当はね…」

幼馴染「今までずっと一緒に居たからこそ…安心仕切ってたんだと思う…」

幼馴染「もう男ちゃんは自分の物だって思ってたんだと思う…」

男「……は?」

幼馴染「…だ、だから…」

男「…つまり…お前は何が言いたいんだよ…ハッキリしろよ」

幼馴染「……」

幼馴染「だから…好きだったの!男ちゃんの事!」

幼馴染「たぶん…ずっとずっと…!!!」

男「……」

男「俺に彼女居るの知ってるんだろ…?」

男「だったら…」

幼馴染「…そ、そうだよね…」

幼馴染「そりゃ、私に今更こんな事言われても嫌だよね…」

男「……」

幼馴染「あの時、自分から振っておいて…無責任だよね…」

彼女(ネコ)

幼馴染「でもね…好きなの!どうしようもないくらい!」

幼馴染「それが分かっちゃった今はもう、どうしたらいいのか分かんないの!」

幼馴染「確かに男ちゃんにはもう友ちゃんが居るよね…でも…」

幼馴染「あの時、男ちゃんが言ってくれた言葉って嘘だったの!?私の事が好きだって言うのは嘘だったの?」

男「それは…」

幼馴染「…いっつも男ちゃんは無理しちゃう癖があるよね?」

幼馴染「あの時だって、食べたくも無い晩御飯を食べたいって言ったもんね…」

男「い…いや…友の事は…!!」

幼馴染「こういうのはおかしいかもしれないけど…」

幼馴染「友ちゃんは男の私が居た隙間を代わりに埋めただけだよね…?」

幼馴染「本当に友ちゃんが好きだって胸をはって言える?」

男「……」

幼馴染「……」

幼馴染「ごめんね、時間取らせちゃって……」

幼馴染「友ちゃん待ってるんでしょ?行ってあげなよ」

男「俺は…」

幼馴染「…いいよ、男がどう言おうが私は受け止めるよ」

幼馴染「どうぞ…」

男「……」

男「はぁぁ……ふぅぅ……」

幼馴染「……」

男「……」


男「やっぱり…お前が…」

男「やっぱりお前が好きだ…幼馴染…」

幼馴染「……」

幼馴染「…そっか」ニコッ

男「…あぁ…」

幼馴染「あの時振って、ごめんね…男ちゃん」

男「いや…俺も…自分に嘘ついてた…」

男「俺が本当に好きだったのは…何時だって…お前だったのかもしれない…」

男「あの時、俺は…ムシャクシャしてて…それで…身近に居た友に依存してたのに過ぎなかったんだと思う…」

男「でも…お前とは…どんどん距離が遠のいって行って……」

男「それで…どんどん依存して……本当に…お前にも…友にも悪い事したな…」

幼馴染「…ううん、今正直になってくれたんなら…私は嬉しいよ」

男「そっか…そっか…」

幼馴染「…うん」

友「……」

ブウウウン ブウウウン

友「め…メール…」

件名:なし

どう?今まで楽しかった?私は楽しかったよ
好きだった人が好きだった人に振られて
更にはどんどん仲が悪くなっていってあまりにも運がよすぎるって思わなかった?
やっぱり相手の事が好きなら、もっと用心深く行かないと

友ちゃんのおかげで、男はもっと私に依存してくれるようになったよ
本当にありがとう、感謝してもしたりないや

でも、もう邪魔だから二度と男には近付かないでね

友「う……うぅ……」ウルウル


幼馴染「…私ね、思うんだ」

男「何を…」

幼馴染「やっぱり愛ってのは大事だねっ」ニコッ



おしまい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月07日 (土) 20:37:59   ID: pCGDhMd-

これなんて胸糞?

2 :  SS好きの774さん   2015年06月07日 (日) 18:25:04   ID: l3vCb7Ti

馬鹿じゃねえの?
誰得?

3 :  SS好きの774さん   2015年08月27日 (木) 20:47:17   ID: SCUHR_iW

ブレブレ

4 :  SS好きの774さん   2015年10月01日 (木) 01:42:04   ID: d0SvhNtJ

やっぱ女ってgmだわ

5 :  SS好きの774さん   2016年04月11日 (月) 01:20:46   ID: e86QFllt

帰れ書いたヤツ二度と書くなそして男、お前は周りに流されるアホだ、くたばれ

6 :  SS好きの774さん   2016年11月23日 (水) 17:32:04   ID: cz4AH-MM

baka

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