P「ダダンダンダダン、ダダンダンダダン」 (39)


ガチャッ


やよい「おはようございまーす!」


シーン……


やよい「……あれ?」


やよい「あの、誰もいないんですかー?」


やよい「……鍵、開けっ放しだけど、どうしたんだろう?」


やよい「……あっ、今日の予定確認しなくちゃ」タタタ…


やよい「えっと、今日は……」ガサゴソ…


やよい「……!」ハッ


やよい「あそこに、誰か……」


P「……………」


やよい「あっ、プロデューサー!」



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やよい「いたんですね、おはようございます!」


P「………………」


やよい「……プロデューサー?」


P「………………」











P「ダダンダンダダン!!」


やよい「!?」ビクッ


P「ダダンダンダダン!!」


やよい「えっ……あ、あのあの……?」


P「チャラチャ~チャ~チャ~……」


やよい「ど、どうしたんですか……プロデューサー?」


P「チャラチャ~チャチャチャチャ~チャ~……」


やよい「えっと……その歌?何ですか?」


やよい「今度私が歌う、新曲ですか?」


P「……………………」


P「ダダンダンダダン!!」


やよい「!」ビクッ




P「ダダンダンダダン!!!」


やよい「え……うぅ……」


やよい「か、会話、して欲しいです……寂しいです……」グスッ


P「…………………」


P「プロフィールNo.841 タカツキヤヨイ」


やよい「!?」


P「セイベツ『オンナ』セイネンガッピ『サンガツニジュウゴニチ』ケツエキガタ『オーガタ』」


やよい「えっ……えっ……?」


P「マワリノチジンカラ、オモニ『カワイイ』トヒョウサレ」


P「ツウメイトオリ、ルックス、セイカク、トモニ、アイクルシイモノトナッテイル」


やよい「あ、ありがとうございます……えへへ///」





やよい「あの、プロデューサー?どうしたんですか?」


やよい「その喋り方、まるで……」


P「……………………」


P「ハイ、仰ル通リ、私ハロボットデス」


やよい「え……え~!?」


やよい「プロデューサー、ロボットさんだったんですかぁ!?」


P「自己紹介致シマスト、アイドル育成、及ビ事務所管理機能搭載」


P「未來カラ来マシタ、『PPPロボ(パーソナル・パートナー・プロデューサー)』デス」


P「以後、オ見知リオキヲ」


やよい「み、未來から……ドラえもんさん、ですか?」


P「簡潔ニ言エバ、ソウデスカネ」




やよい「プロデューサーが、ドラえもんさんだったなんて……」


やよい「それで、どうして未來から来たんですか?」


P「……分カリマシタ、順ヲ追ッテ説明致シマス」


P「実ハ、未来、ココ765プロハ」


P「トアル、スパイニヨッテ、倒産ニ追イ込マレル事トナルノデス」


やよい「えぇ!?スパイ、ですか!?」


P「スパイハ、765プロのアイドルニ扮シ、事務所へ進入」


P「機密情報ヲ持出シ、流出、ソノ後、我ガ765プロハ芸能界カラ干サレル事ニ……」


やよい「一体、誰が……」


P「勿論、アノ糞ッタレ961プロデス」


やよい「961プロ……」


P「ソシテ、未來ニテ進入スル日ハ、今日ト判明シタノデス」


P「ナノデ、敢エテ今日、正体ヲ明カシ、スパイ活動ノ妨害ヲシヨウト考エタノデス」


やよい「は、はぁ……」


やよい「…………………」





やよい「うぅ……正直、ちょっと混乱してて困っちゃってます……」


P「トニカク、私ハ勝手ニ本人認証ヲ執行ッテイルノデ」


P「ヤヨイ、貴方ハイツモ通リ過ゴシテクレレバヨイノデス」


やよい「そ、そうですか……わかりました!」


やよい「みなさんの分の本人認証、お願いしますね!」


やよい「じゃあ、私、近くでやってる特売商品買って来ますので……」


P「イエ、オ待チ下サイ」


P「マダ、ヤヨイノ認証ハ完了シテマセン」


やよい「あ……そ、そうだったんですか?」


やよい「すみません、私、早とちりしちゃって……」


P「イエイエ、デハ、本人認証シマスノデ」














P「服、脱イデ下サイ」


やよい「……え?」



P「脱衣ヲ所望シテルノデス」


やよい「えーっと……う、上着を、ですか?」


P「全部」


やよい「えっ…」


P「下着モ」


やよい「全部……です、か?///」


P「ハイ、初期段階デノ顔認証ハ完了シマシタ」


P「シカシ、化粧ヤ変装デ隠シテルソレガアリマス」


P「ナノデ、マズ顔ノ触診検査」


P「及ビ肌ノ柔軟サ、質感サ、様々ナ表情ガ一致スルカヲ確カメルガ為、」


P「確認センサーガ付属シテイル、コノ指、舌先、吐息ヲ使用シ」


P「認証検査ヲ執行イタイト思イマス」


やよい「顔の色んなところ……色んなもので、触っちゃうんですか……?///」



P「ソノ次ハ、顔以外ノ、体隅々ヲ詮索サセテイタダク所存」


やよい「か、体も……だから、服を脱ぐように……///」


P「ソシテ、最後ハ……」


やよい「ま、まだあるんですか!?」


P「大丈夫、スグ終ワリマスカラ」


P「最後ノ検査は、天井ノシミヲ数エトケバ、直グ終ワリマス……」


P「サァ、衣服ハ私ノ鞄ニ入レテ」


やよい「ぬ……脱がないと、ダメ……ですか?///」




P「ドウシマシタ?ン?脱ガシマショカ?」


やよい「い、いぇ、それはぁ……///」


P「恥ズカシガル事ハナイ、ロボデスヨ?私?」


やよい「で、でも、プロデューサーと同じ容姿だから……///」


P「ホラ、裸ニナルナんて、赤ちゃんでも出来るよ?」


やよい「でも……///」


P「なぁ、ちょっとでいいからさぁ、なぁ?」ハァハァ…


やよい「せ、せめて、上だけ脱ぐ……ってのは……?///」


P「だぁめぇ!!全部ぅ!!」










千早「………………」



P「えぇい!!もう脱がす!!はだけてまじわれぇ!!」ガバッ!


やよい「ま、待って下さい!お、落ち着きましょう!ね?」


P「落ちいたら見せてくれる!?ねぇ、落ち着いたら見せてくれる!?落ちっ……」くるっ


千早「………………………」


P「あっ」


やよい「ち、千早さん」


P「千早……サン」


P(や、やばい……)


P(折角、昨日TSUTAYAで借りたビデオを参考し、企てた)


P(『やよい、忘れない初体験を!また、あの快感をアイルビーバック!作戦』)


P(が、パァになってしまう……!?くそッ!)


千早「………………………」


千早「……あ、続けない?」


千早「プロデューサー!あなた、高槻さんに何してるんですか!?」


P(見入ってやがった……やよいが剥がされる所……)


千早「貴方は、重要文化財を汚そうとした最低な人です!」




やよい「ち、千早さん!違うんです!」


やよい「プロデューサーは、ロボットで……えっと、ぴーぴーぴー……とかいう……あの……」


千早「……高槻さん、信じる事は大切よ」


千早「でも、それが信じるに値するか見極めるのも大切よ」


千早「いい?プロデューサーは、目先の事を性欲で決めてきた人」


千早「信じるに値しないの」


P(い、言いたい事ばっか言いやがって……!こっちも、卑猥な事言いまくってやろうか!)




千早「それに、人を信じるってのは、以外と危険な事なの」


千早「だから、本物のロボットの言う事を信じる様にしなさい」


やよい「本物のロボット……?」


千早「そう」













千早「ソレハ、私ノ事ヨ、高槻サン」


やよい&P「「!!?」」




P(なっ……何を言ってるんだ……この下敷き体型は……)


やよい「ち、千早さん、ロボットだったんですか!?」


千早「ザッツライト」


千早「証拠ヲオ見セ致シマショウ」スタスタ…


千早「デハ、歌イマス」


千早「サァ、イッパイ、食ベヨウ、ヨ♪」


千早「早起キ、出来タ、ゴホ・オ・ビ♪」


やよい&P「「!!」」


やよい「わぁ~!凄い!本当にロボットの声ですね!」


P(い……いや、これは罠だ)


P(俺は前、千早がこの歌をボイスレッスンで歌ったのを見た!)


P(千早……まさか、俺と同じ作戦を前々から企てていたのか……?)




千早「……以上、ビリーヴシテ頂ケマスカ?」


やよい「はい!勿論です!」


千早「サンキューデス」


千早「デハ、本題ニ、インシマショウ」


千早「先ホドノ、プロデューサーノストーリーは偽リ……」


千早「ソシテ、真実ハ」


千早「高槻サン、貴方ヲコノプロデューサーノ悪ノ手カラ守ガタメ」


千早「私ハ、未来カラヤッテ来タ、最新厚型ロボ、ナノデス!」


やよい「私を……守ってくれるんですか?」


P(ダメだ、やよいの奴、本気で信じてる)




P(落ち着いた場所で説得して、俺の方を信じさせる為、連れ去るしか……)スッ……


千早「!!」


千早「ビック・チェスト・ハンドレッド!」ビシッ


P「やぁん!!」


千早「高槻サンニハ……手ヲ触レサセナイ!」キッ


P「う……うぶぶぅ~……!!」プルプル


P「チクショウ!!折角騙せると思ったのにヨォ!!」


やよい「プロ……デューサー……?」


千早(化けの皮が剥がれたわね……ホラ吹きめ!)


P「バレたんならもう、こんな被りもん要らねえよ!!」バリバリッ!


千早「!!」


千早「そっ……ソノPヘッド、被リモノダッタノ!?」


やよい(初めて、お顔見ましたぁ……)



P「こうなりゃ、強制突破だ!やよい!見えない所、見せろぉぉぉ!!」タタタ……


やよい「は、走って来ます!」


千早「大丈夫デス、防イデミセマス!」


千早「ソレヨリモ、高槻サン!」


やよい「は、はい?」












千早「服、脱イデ下サイ」


やよい「えっ」




千早「脱衣ヲ所望シテルノデス」


やよい「えーっと……う、上着を、ですか?」


千早「全部」


やよい「えっ…」


千早「下着モ」


やよい「全部……です、か?///」


千早「ハイ、貴方ガ本当ニ高槻ヤヨイナノカドウカヲ判断シタイノデス」


千早「偽物デアレバ、守ル価値必要性皆無デスカラ」


千早「正真正銘、生粋の高槻ヤヨイナノカドウカ、見極メタイノデス」


千早「本格的認証ヲシテイナイノデ、化粧ヤ変装デ隠シテル、オソレガアリマス」




千早「ナノデ、マズ顔ノ触診検査」


千早「及ビ肌ノ柔軟サ、質感サ、様々ナ表情ガ一致スルカヲ確カメルガ為、」


千早「確認センサーガ付属シテイル、コノ指、舌先、吐息ヲ使用シ」


千早「認証検査ヲ執行イタイト思イマス」


やよい「顔の色んなところ……色んなもので、触っちゃうんですか……?///」


千早「ソノ次ハ、顔以外ノ、体隅々ヲ詮索サセテイタダク所存」


やよい「か、体も……だから、服を脱ぐように……///」


千早「ソシテ、最後ハ……」


やよい「ま、まだあるんですか!?」


千早「大丈夫、スグ終ワリマスカラ」


千早「最後ノ検査は、天井ノシミヲ数エトケバ、直グ終ワリマス……」




千早「サァ、衣服ハ私ノ鞄ニ入レテ」


やよい「ぬ……脱がないと、ダメ……ですか?///」


千早「ドウシマシタ?ン?脱ガシマショカ?」


やよい「い、いぇ、それはぁ……///」


千早「恥ズカシガル事ハナイ、ロボデスヨ?私?」


やよい「で、でも、千早さんと同じ容姿だから……///」


千早「ホラ、裸ニナルナんて赤ちゃんでも出来るわよ?」


やよい「でも……///」


千早「ねぇ、ちょっとでいいからさぁ、ねぇ?」ハァハァ…


やよい「せ、せめて、上だけ脱ぐ……ってのは……?///」


千早「だぁめぇ!!全部ぅ!!」ハァハァハァ…











伊織「…………………」




千早「もう駄目、耐えられん、行くわよ高槻さん!ヒァウィゴー!」


やよい「ま、待って下さい!お、落ち着きましょう!ね?」


千早「落ち着いてるの!落ち着いてるけど興奮が優ってるの!興奮が……」


伊織「……………………」


千早「……あっ」


伊織「何してんのよ……」


やよい「あっ、伊織ちゃん……」


千早「…………………」


千早「どう?一緒に?」


伊織「千早、正座」


千早「はい」


P「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ダダダダダッ!


伊織「正座」


P「はい」













伊織「……はい、説教おしまい」


伊織「千早は今日一日自宅謹慎、アンタは今後社長室で仕事する事」


P「伊織先生、やよいを社長室に連れ込んでも……」


伊織「…………………」


P「こらっ!悪い事言う口だ!俺の口!」


千早「今日も遠くから、高槻さんを寝るまで見ようと思ってたのに……」


伊織「ほらっ、言われたら直ちに散る!しっしっ!」


千早「高槻さん、寂しくなったら電話してね?電話しなくても行くから」スタスタ


P「社長と仕事をランデヴーか、あーあ、後ですすり泣こっ」スタスタ


バタンッ







伊織「………さて、と」


伊織「いい?やよい?もうあんな奴らに騙されちゃ駄目よ?」


伊織「ちゃんと、嘘と本当を見極める力を養わないと」


やよい「うん、今度からは気をつけるね!」


やよい「伊織ちゃんは、ちゃんと嘘か本当か見分けれて、大人っぽいよね!」


伊織「ま、まぁね……大した事ないわ、これくらいの事///」


やよい「あっ、そうだ!」


やよい「今日、スーパーの特売日だったの忘れてた!」


やよい「伊織ちゃん、ちょっと買ってくるね!」タタタ……


伊織「えぇ、たまには高い物も買いなさいよ?」


バタンッ














やよい「……………………」


やよい「………ふぅ」


やよい「逃げなければ、厄介なことになるな……」


やよい「この変装も、破り捨てるか」バリッ



バリバリッバリッバリバリッバリッ!!










黒井「……………………」


黒井「しかし、危なかった……」


黒井「最初、機密書類を探しているのがバレずに……」


黒井「そして、あの2人に正体を探られんで……」


黒井「………………………」


黒井「うっうー」







完 飽きた

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