【安価】 緑谷「いともたやすく行われる」  俺「えげつない行為」 (315)

僕のヒーローアカデミア創作となります。 ジョジョネタあり

更新頻度はめちゃくちゃです

場面としては、中3なりたての緑谷くんと創作キャラクターが入れ替わった話となります。

緑谷の存在がそっくりそのまま変わったと思ってください。

苗字、身長、身体能力は木偶と同じです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479459778


異常に気が付いたのは、目が覚めてから数分後だった。



いつもと違う景色、空気、そして思い出す



意識を閉じる前に焼き付いた光景



脳が現実を受け付けず、吐き気がしてくる



・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・取り敢えず、もう一度寝よう。

数日後



引子「おはよう。 今日は早いのね。 朝ご飯はもうちょっとしてからね」



俺「・・・うん・・・・・・おはよう」



4月20日 


何日か経ち、ようやくこの世界にも慣れてきた。



数日前、俺は中学校からの帰り道、隕石事故に遭ったのだ。



突然のことだったので、よく覚えてはいないが、自分の体がバラバラになったのを



俺は目撃した。



問題はそれからだ。 ・・・・・・どうやら俺は、異世界に転生してしまったらしい。

転生したのだが、記憶はある。



どうやら転生というよりも、別世界の人物と俺は入れ替わってしまったらしい。



鏡を見ても俺は俺のままだ。



だというのに、この世界の人間はなんの疑問も持たず俺と接してくる。



よくわからないが、おそらく、世界中の真実が書き換わってしまったのではないだろうか。



俺が入れ替わったことへの矛盾が修正されたのだろうか。 ・・・・・・・・それとも、俺と入れ替わった男はそんなに



俺と似ていたのだろうか。 ・・・・・・・・どちらにせよ、入れ替わったのならばそいつはバラバラになって死んでいるのだろう。

引子「いってらっしゃい。 気を付けてね。 今日はチキンカツだからね。」



俺の「母親」に送り迎えの言葉をかけられる



・・・ずいぶんと気苦労の多そうな人だ。








担任「それじゃあ・・・出席とるぞーーー! 赤伊! 葦髪! 煎指・・・・・」



担任が出欠を取り始める。 ・・・ここは普通の学校と同じだ



担任「・・・~谷! 緑谷!! いないのか!?」



!! そうか。俺か。  俺は名前と外見は変わってはいないが、どうやら名字だけは変更されているらしい。



そう、今の俺の名前は・・・・・・・緑谷---------



【安価】↓ 名前を決めてください

一日たった後に来てみたが・・・・・・嘘だろ2分後に来ていたとは・・・・・・・。





緑谷 飛鳥(みどりや あすか)



飛鳥「あっはい」



担任「~~よし、全員出席か。 えーおまえらも三年ということで!!


   本格的に将来を考えていく時期だ!!」


  「今から進路希望のプリントを・・・・・・」



どうやらこの世界には、超能力者たるものが存在するらしい。



それもインチキや希少な能力というわけでもなく、世界総人口の約8割が何らかの「特異体質」だという。



それを何とか統治するために発生した職業、通称「ヒーロー」。



クラスのほとんどがそれを志望していた。


かっこいいから。 それも理由の一つに挙げられる。


だが、ヒーロー免許なるものをとると、普通では絶対に得られない特典が付いてくる。


「個性」の自由使用



この世界では超能力のことを「個性」というらしい。



昔は使える者の絶対数が少なく、化け物扱いされたので、人権的に呼び方を変えたのだとか。



しかし現在、法で扱いきれなくなったその力は、発動禁止という多少強引な規制がかけられている。



???「せんせえーーーー「皆」とか一緒くたにすんなよ!」



一人の生徒が愉快そうに話し出す。



爆豪・・・・・とかいったか。 ポケットに手を突っ込み、襟のボタンを外して腰パン。



さらに机に両足をかけている。 典型的不良に見えるが、その実能力は高いらしい。



・・・・・・・・・友達にはなりたくないタイプだ。




ユウエイ!? マジカヨ コトシヘンサチ79ダロ?



爆豪「~~必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!!」  担任「あ」



「そうやあ緑谷も雄英志望だったな」



全員がこちらに振り向く

>>10  ・・・・・・やはり・・・・天才か   採用します




2秒後、一斉に噴き出した。



ガジガジ「ハアア!? 緑谷あ!? ムリッしょ!!」



ベンキョウデキルダケジャ・・・・・・



彼らがここまで否定するのも訳がある。 どうやら、俺と入れ替わる前の少年・・・



爆豪「こらボッチ!!!」ボオオンッ!!



飛鳥「うぐっ!!?」ドタッ



爆豪「``没個性``どころか‘‘無個性のてめエがあ~・・・・・・・何で俺と同じ土俵に立てるんだ!!?」



どうやらその少年、世界総人口の2割に入る人間だったらしい。



といっても、いわゆる「無個性」の人間は古い型・・・つまり黒人、アフリカ人などに多く



日本には1万人もいないらしい。 ・・・・・・会話から察するに、爆豪とは幼馴染だったらしい。 ・・・苦労したんだろうな。


~放課後~



「カラオケいこーよ」  「それっきゃねーな!」



授業が終わり、各々帰る準備を始める。



爆豪「おい」


「話まだ済んでねーぞボッチ」



予想はしていたが、爆豪に絡まれる。



飛鳥「・・・・・・何だよ」



爆豪「フン・・・」


爆轟「一線級のトップヒーローは大抵、学生時から逸話を残してる

   
   俺はこの平凡な市立中学から初めて! 唯一の!」



・・・・・・要するに普通とは違う、ということを経歴に残したいらしい。 ・・・性格の割に、やはり知能が高い。



爆轟「つーわけで一応さ、雄英受けるなナードくん」ポン



飛鳥「・・・・・・・」



・・・・・・誰に何を言えばどこまで傷つくか、こいつはわかって言っているのだろう。



爆豪とその連れが、教室から出ようとする。



ふと、爆豪が振り返った。



爆豪「あ、そんなにヒーローに就きてんなら効率良い方法あるぜ」


  「来世は``個性``が宿ると信じて・・・屋上からのワンチャンダイブ!!」



飛鳥「・・・・・・・」イラッ・・・

~帰り道~



爆豪はああいったが、実は俺には超能力がある。 目覚めて三日目に気付いたのだ。



「個性」とはどうやら違うタイプの超能力らしい。



「幽波紋」  あの隕石に当たった影響だろうか。 俺はスタンドと呼んでいる。 ・・・・・厄介そうだから人には見せていないが。(というか見えない)



【安価】↓スタンドを決めてください ・・・・・・知らない人はごめんなさい!! ややこしくなるので3部から4部までの

スタンドとします。 ラバーズとか来たら笑う。 3部から4部までなら、どんなスタンドでも手を抜かずに戦わせます。 飛鳥君以外にスタンド使いはいませ

ん。

またもや二分後・・・!! 感謝します。 夕食の食材買いに行ってくるので、7時半過ぎまで落ちます。 それにしても良かった・・・エコーズか・・・。


鉄塔とか来たらやばいと今更ながら気付きました。 

まずは安価をちゃんとできるようになってから書いた方がいいぞ


俺のスタンド・・・・・タマゴ!!



・・・・・・・・・・。 タマゴだ。



俺は、誰にも見えない、触れることもできない卵を呼び出せるようになっていた。



タマゴといっても、バスケットボール大の殻の厚く丈夫なタマゴだ。



両極に緑色の模様がある。



投げればそれなりのダメージがあるのではないだろうか。 物質を透過するか否かも選べるようだ。 盾にしてもいい。



・・・・・・弱い



俺はそもそもヒーローなんぞ目指してはいない。 爆豪のやつの言うとおりになるのは癪だが、進路は今朝渡されたプリントに



他の物を書いておこう。



線路下の階段を潜り抜けた時だった。



グリュウウウウッ



???「Мサイズの・・・隠れミノ・・・」ハア  ハア



飛鳥「!?」



一瞬だった。 振り向いた瞬間には、遅かった。



ヴィランだ。



能力の違法行使で人に危害を与える者、通称「敵」(ヴィラン)。



さっき紹介した職業の主な任務は、こいつらの討伐である。



ヘドロのような体をしたそれは、水路を通り、マンホールをすり抜けて俺に飛びかかった。

>>18 応援ありがとうございます 一重に作者の低脳が原因ですが、楽しんでいただけるよう努力します。


ヴィランにより、口がふさがれる。 息ができない。



飛鳥「ん”---っ ん”---!!」ジャパジャパ



???「大丈ー夫」



???「身体を乗っ取るだけさ落ち着いて・・・苦しいのは約45秒・・・すぐ楽になるさ」ズブズブズブ



飛鳥「だむおおおーーーっ!!!」(タマゴオオーーーっ!!!)



足元にタマゴを出し、それを踏み体を浮かせる。



もう一度、今度は空中にタマゴを出し足場にする、といった要領で、上に駆け上がる。



こいつのことは流動的で掴めないが、それはこのヴィラン自身もまた然り。



対象の動きを予測して、まとわりつくくらいだろう。



???「お!? 何々!? "個性"はエアウォーク・・・かな? ま、いずれにせよ逃さないよ」



ヴィランが体を伸ばした。



足にまとわりつき、引っ張られる。 ある程度の粘性も調節できるようだ。

ゴッカッ!!



突然、マンホールが上に飛ばされた。 



???「もう大丈夫だ少年!!」ズッ



???「私が来た!」ズン



何かがまた、マンホールから出てきた。



30? いや、40後半くらいだろうか。



身長2メートルをゆうに超え、体重は200キロ以上あるであろう大男だ。



金髪碧眼で顔の彫りが深く、鼻や肌は白人よりも日本人的だ。



なによりも目立つのは、その顔に常時浮かぶ笑顔、そしてウサギの耳のように飛び出た前髪だ。



男はマンホールから出たままの体勢で、右腕に力を込めた。



???「TEXAS・・・」ヒュッ



一瞬、男が視界から消え去る。



???「SMASH!!」ブオッ



男は振り抜いた拳を、ヴィランに当たる直前に止めた。



その一秒後にくる------



ヘドロヴィラン「風・・・・・・圧!?」



規格外の拳速からくる風圧は、ヴィランのカラダに穴をあけ、俺から引きはがし、吹き飛ばした。



-----思い出した。



しょっちゅうニュースや新聞に載っている。



歴代最強、行ける伝説。



NO.1ヒーロー・・・オールマイト!!

飛鳥「うっがあっ!!」ブワッ



彼の放った一撃で、俺自身飛ばされかける。



オールマイト「っと!! SORRY!!]ガシッ



今度はオールマイトが、俺の足を掴み引き戻した。



オールマイト「HAHHAHHA!! いやぁ悪かった!! ヴィラン退治に巻き込んでしまった。


       いつもはこんなミスしないのだが、オフだったのと慣れない土地でウカれちゃったかな!?」HAHAHAHAHAHA



オールマイト「しかし君のおかげさ・・・ありがとう!!!


       無事詰められた!!!」BRAAAP!



高々と炭酸飲料?のペットボトルに詰められたヴィランを見せつける。



オールマイト「しかし・・・この厄介なヴィランから少しとはいえ、逃げだせたとは!!


       将来はヒーロー志望かい!!? 中々見どころがあるよ!! ・・・っと


       そうだこいつを警察に届けなくては。 液晶越しにまた会おう!!」SEE YOU AGAIN!!



飛鳥「も、もう行くんですか? 休憩もなしに!?」



オールマイト「・・・・・・君も、ヒーローになるのならば、覚えておいたほうがいい。


       プロは常に敵か時間との戦いさ」ググ・・・



グッ・・・



オールマイトが体を屈める。



オールマイト「それでは今後とも・・・


       応援よろしくねーーーーーーー」ドヒュウン



しばらくの間、彼が跳び去った後を眺めていた。



そして突如、沸き上がった感情。



飛鳥「これが・・・ヒーロー・・・・・・」


俺の人生が変わった瞬間だった。



家に帰ってから、早速オールマイトのことを調べ始めた。



興奮で心臓の音が鳴りやまない。



彼の経歴を調べていた時のことだ。



ある項目に、目が留まった。





オールマイトの出身校「私立雄英高校ヒーロー科」





途端、爆豪の放った言葉が頭に浮かんだ。



----雄英受けるな。 ナードくん----



胸にこみ上げたのは、憤怒、そして屈辱。



飛鳥「・・・・・・受かってやる・・・」ビキビキビキッパリン


  「絶っっっっ対に受かってやるからなあああああああっっっ!!!!」バアン!



近所迷惑だが、お構いなしに腹から声を出す。



うっかり出したタマゴは、割れて殻だけになっていた。

くっ!! エコーズ!! ACT1じゃほとんど戦闘に役に立たない!! しかして矛盾は許されない!! 頑張れ!! 緑谷少年!!!



2月 雄英高校一般入試(実技)試験会場



ようやく来た。



地下鉄乗り継ぎ四十分、これから雄英高校の入試に俺は挑む。



雄英高校の試験は2日に渡って行われる。



1日目が実技、そして2日目が筆記だ。



情報では、実技試験が点数×10倍、筆記試験は点数×2倍らしい。



筆記試験は5教科×2で最高1000点。 実技試験には点数上限がないらしい。 ・・・・・どういうことだろうか。



定員数は36名+推薦入学者4名  一般入試だけでも1万人以上いる。 倍率300倍の正体だ。



偏差値は最低47、最高91らしい。 平均は79だ。 しかし、偏差値50そこそこの者でも合格できるのが、ヒーロー科最大の特徴だ。



どのヒーロー科でも、実技試験はある。 いくら人気とはいえ、やはり人気商売、肉体労働が基本だからだ。



「どけボッチ!!」



飛鳥「かっちゃん・・・」



かっちゃん、というのは、入れ替わる前からの爆豪の呼び方らしい。 「母」の引子が使っていたので、違和感の無いよう、使わせてもらっている。



爆豪「俺の前に立つな[ピーーー]ぞ」



飛鳥「おっおう・・・おはよう。 お互い頑張ろうな」



爆豪「は? バーカてめエが何をどう頑張んだよ。 おっそれとも記念に1枚撮っとくか。


   二人で校門前でな。 そのあとで、雄英受けましたって新聞社にでも送るか」(新聞に載れば、世間に「差」が晒される。 より惨めになんのはてめえだ

   
   ボッチ)



飛鳥「!! おお! 撮ろうぜ!!」



・・・パシャッ・・・・・



爆豪(現実も見れねえのかこいつは・・・・・一周回って哀れに思えてきたな)

[ピーーー]・・・? なんだよ[ピーーー]て・・・そこにさえ規制がかかっていたとは・・・・・・侮れない。






この十か月間、なにをしてきたかといえば、基本的には筋力トレーニング、勉強、そして「能力」の強化だ。



タマゴがいつの間にか割れて、成長したスタンドが出てきた時は驚いたが、案外使い勝手がいい。



パワーはないが、俺から半径50メートルほどの射程を持ち、音を相手に「貼り付け」、永久的に雑音で気力を削って行く能力を持つ。



安直だが、こいつのことをエコーズと名付けた。



試験が対人戦ならば、確実に通過できるだろう。 ・・・・・・そう思っていたのに。





プレゼント・マイク「演習場には"仮想敵"を三種・多数配置してあり、それぞれの~」



三種? 多数? 配置・・・?



プリントを見てみると・・・・・・そこには4種類のロボット。



だめだ・・・・っ!! 俺の新しいスタンドは、対人戦では非常に強力だが、「精神のない」ロボットでは意味がない!!




~実技試験演習場~



メガチイサイ「広っ・・・街じゃん!! 敷地内にこんなんがいくつもあんのか!」雄英スゲー!!



飛鳥「やべえ・・・やべえよ・・・・・・圧倒的不合理だろこんなん普通人がやるもんだってプロヒーローいっぱいいるじゃんってかロボットの何が実戦形式n」ブツブツガタガタ



【コンマ安価】コンマ下二桁が偶数で試験成功、奇数で失敗です。 01.02~98.99.00の大きさ順です。コンマが大きいほど、点数は多く入ります


安価↓

こうでしょうか?saga取り合えず切りがよいので続きは明日更新します。

sagaってなんだろう

sagaってメール欄に入れると規制を回避できる
ドラえもんがタヌキになったり新一がバーーーローーーになったりする糞のようなお遊び機能

>>37 検索してもsageとageしか出てこなかったので助かります。 これから活用していきます。


エコーズでできることを考えてみるが、やはりいい案は浮かばない。



ともかく「敵」を見てからでないと。



『ハイ、スタートー!』



ん?



『どうしたあ!? 実戦じゃカウントなんざねえんだよ!! 走れ走れぇ!!  賽は投げられてんぞ!!?』



!! 意味を察した受験者たちが、我先にと走り出す。



・・・・出遅れた。



取り敢えず集団とは離れた方向へ、"いつも通りエコーズを踏みつけ"走りながら、上空から標的を探す。



飛鳥「・・・・・あれか」



ビルの上に固まっているマシンの集団。 20体くらいだろうか? 



ハシゴを器用に使い、降りようとしている。



深呼吸をしてから、ビルの屋上に降り立つ。



ロボ「「「ビビッブッ発見」」」



合成された音声をそろえて、円形に俺を取り囲んだ。



正直、なにもこれからのことを考えていない。 どうやって倒せばよいのか。



飛鳥「クソッ! クソオオッ!! 人間なら! 人間なら精神を壊せたのに!! いや、それ以前に肺静脈をほんの少し


   つまめば[ピーーー]ことだってできるのにっ!!!」

しまった。 またsaga忘れた。





「「「I know! I know!」」」



不思議な言葉を放ちながら、2mから4mの鉄塊たちが襲い掛かって来た。



取り敢えず、最初に近くに来た、1Pヴィランを拳で破壊する。



材質は硬いが、構造自体は脆く作られているようだ。



とっさに壊したロボの破片を武器代わりにする。 



何とかロボたちの合間を縫って、エコーズで宙に飛びあがった。



飛鳥「うおおおおおスタンド攻撃っ!!(物理)」グアッ



上からマシンたちに飛びかかり、破片を振り下ろし一つ一つ破壊してゆく。




開始8分を過ぎた時だった。



ようやく、20体のヴィランを破壊し終わり、地上へ降りたときだ。




ズズズズズ・・・・




何か引きずるような音が聞こえ



ドドドドドドドドドドッ!!!!



凄まじい破壊音が辺りに響き渡った。



-----0ポイントヴィラン------



会場で、避けて通るべき大型ヴィラン。 破壊するメリットは全くない。



2、30mは超えようかという巨大な体躯を誇り、ビルを二つのアームで押し壊してゆく。



まるで人間の背骨のような基幹を背中に搭載し、人間のごとく動き回る。



脚はキャタピラ上で、バランスを崩すことも不可能だ。




各所についたブースターで、動きを俊敏にしている。



0ヴィラン「ビビ・・・人間・・・殺ス」



メガチーサイサン「殺すって言ったぞ今!!」ニゲロオオ



そうだ。 俺も早く逃げて点数を取らなくては。



エコーズを踏みつけ、逃走しようとしたその時だ。



???「いったぁ・・・」



女の子・・・? だ。 瓦礫に当たって転倒したのか、地面に突っ伏している。



何をしているんだ・・・? 起き上がろうとしない。



よく見ると、手足が震えている。 恐らく、三半規管かどこかにダメージを負ったのだ。



飛鳥「・・・・・・っ!!」ダッ



本当に押しつぶされそうになったので、女の子の手を取り、引っ張る。



『立てる!! 走れる!!』



エコーズで女の子の脳内に暗示をかける。



・・・・・女の子が走り出した。



「ズズ・・・排、除」グウィイイイイ



エコーズ踏みつけ、飛び上がる。 0Pヴィランの注意が、俺に向けられた。



飛鳥「エコーズッ!!」



エコーズは蟲のような形をしたスタンドだ。頭と目が大きく、四本の指があり、脚はローラー状、長い尻尾を持ち嘴がある。



マシンの重要そうな機関に、エコーズを透過させ、さらに触れさせ「詰まらせる」。



圧力は「表面」だけでなんとかなるが、スタンドは通り抜けができる厚さに限界がある。



実際、俺の体はミシミシという嫌な音を立て、崩壊してきている。

バッキョッ!! 



遂に敵の「背骨」が折れた。 後ろ向きに倒れてゆく。



しかし、背骨が折れたのは俺自身もだ。 痺れのような感覚が起こり、妙に窮屈な感覚に襲われる。



不思議と折れた瞬間だけは、痛みがなかった。



墜落、そしてその恐怖も感じないうちに来る激痛。



飛鳥「あ"・・・あ"あ"あっ・・・!!」



意識してもいないのにおかしな声がでる。



飛鳥「エ・・・ゴ・・・ズ・・・・・」




バチン



飛鳥「!!?」



さっき助けた女の子に頬を叩かれた。



浮遊系の個性だろうか地面に激突する瞬間、体が止まった。



???「解、除」ピトッ



女の子が両指を合わせた瞬間、地面に落ちる。



・・・・・助けてくれたのだろうか。



飛鳥「あ・・・う・・・ぐ・・・」



お礼を言いたいが、声が出ないし体も動かせない。



・・・・目の前に何か滴ってきた。



独特の匂い。 ・・・・・吐瀉物だ。



プレゼント・マイク『終・了~~!!!!』



放送が響き渡る。 結局大した20体+1倒すだけで終わってしまった。

結局大したってなんだよ結局大したって・・・







???「はいお疲れ様~」ザ・・・



老婆・・・? だろうか。 ダブダブの白衣を引きずりながら、小さな女が受験者に食べ物を渡している。



注射器型の櫛と杖をもつ珍妙な格好だ。 現代でそんな恰好が許されるのはヒーローだけだぞBBA。



俺に気づくと、少し駆け足で近寄ってくる。



???「おやまあ。 個性を無理して使いすぎたのかい。 ヒーローになりたいなら、


    自身の限界くらい知っておきんさい」チユ~~~



蝶のようなストロー状に変形した口で、頭にキスをされる。



途端、痛みが消え、体が動くようになった。 どっと疲れが押し寄せたが、この人の正体がわかった。



飛鳥「リカバリー・・・ガール・・・・・・」



リカバリーガール「あれまあ。 あたしも有名人だね。 治癒は傷が深すぎると

   
         体力を食い過ぎて逆に死ぬからね。 気を付けなよ。 さ! 他に怪我した子は?」スタスタスタ



妙齢ヒロイン「リカバリーガール」 本名 修繕寺 治代



非情に珍しい、治療系個性を持つ。 雄英に努めてはいるが、全国の病院を回ることも少なくないらしい.



オールマイトも少年時代に、よく彼女のお世話になったらしい。 よくお菓子(特にボンタンアメ)をもらっていたとか。



雄英がこんなに無茶な試験を実践できるのも、屋台骨たる彼女がいるからだとか。



飛鳥「・・・・・・疲れた。 明日に備えて勉強しとくか。」





翌日



~雄英高校筆記試験会場~



今日は筆記試験だ。 一応、模試では判定はAだったが、安心はできない。



エコーズの目を通して、バッチリカンニングさせて貰った。  

意外にもこうして見てみると、カンニングをしている生徒は俺のほかにも何人かいた。



恐らく、昨日あまり点数のとれなかった連中だろう。



戦闘に個性が向かない分、そういうことに関しては、割と得意なようだ。



そして、一番驚いたのが担当教官だ。 プレゼント・マイク。



カンニングしている生徒に気付いてはいるが、何も言わない。



流石にエコーズは見えてはいないが、個性使用をしている生徒をチラッと見てニヤニヤしている。



恐らく、「そういう構造」なのだろう。



雄英高校は、一心に力のある生徒を集めている。 社会的脅威となりうる人間をなるべく管理しておきたいのだろう。



だとすれば、ここの校長、もしくは理事長は相当な策士だ。 NO1としての社会的立場をよくわきまえている。





~筆記試験終了後~



飛鳥「ふあああ・・・終わったあ~。 心配なのは実技だけだが・・・一週間後が楽しみだな。


   『どっち』に転んでも、後悔はないや。」ノビ~



校門を出て、帰路につこうとしたその時だ。



???「待って!!」



唐突に大きな声で呼び止められた。



飛鳥「?」クルッ



そこにいたのは・・・



【選択安価】 1、2、3から選んでください。


1 助けた女の子


2 受験番号7111番


3 ???「君、カンニングしてたよね」


安価↓

すみませんパソコンが不調でありますいきなり接続できなくなりました。

今回はタブレットから投稿させていただきます。

pc回復!(大歓喜) フルスピードで投下していきます。




???「あっ! あのぉ・・・」



突然呼び止められ、校門前で振り向く。



???「あの! 昨日助けてくれた人ですよね!」



飛鳥「・・・・・・?」ダレ



???「っと~~~0Pヴィランのときの~~~」



飛鳥「あ・・・! ああ! あの時の人ね!」キョド



???「麗日 お茶子です! 爆豪 勝己君だよね!!」



飛鳥「えっ」



麗日「え?」



飛鳥「や・・・あの、俺は緑谷 飛鳥だすはい・・・」



緊張で挙動がおかしくなる。



麗日「そっか! ごめん、受験番号一つ間違えとったみたい!」



飛鳥「そ、そうですか・・・要件は・・・?」



麗日「うん。 大したことじゃないんだけど、どうしてもお礼いっときたくて!」



飛鳥「そ、そんな・・・それならこっちだってそうだよ」



麗日「ハハハ。 ありがとう! それだけ!! お互い、合格できるといいね!」ツッテケテー



飛鳥「・・・・・なるほど・・・これがリア充か(※違う)」キリッ



???「・・・・・・」ジィー






飛鳥「ただいまぁ~」


引子「! お帰り! どうだった!?」オドオド



飛鳥「ん・・・・・まーできたと思うよ。 問題も模試よりちょっと難しいくらいだったし」カンニングシタトハイワナイ



引子「そっか・・・・・・」



飛鳥「結果を待つまでの時間が一番嫌だな・・・・・ちょっと気分転換してくる」ガチャッ



引子「! そうね! いってらっしゃい! 6時には夕ご飯出来るからね」




~海浜公園~



飛鳥「あいも変わらず汚いところだな・・・・・」



適当に近所をうろつく。



このあたりの沿岸は海流的に漂流物が多く、さらにそれにつけ込んだ不法投棄もまかり通っている。



地元の人間はあまり寄り付かない。



ヒーロー・・・か。



筋トレにもなる。 やるか。



飛鳥「エコーズ! 砂に埋もれた小さい廃棄物や医療廃棄物なんかも頼むよ」



ボランティア活動なんてガラではないが、何もしていないと大きくなる不安な気持ちを抑えるのと、



ヒーローになれるかもしれない、なんて妄想で、少し社会奉仕がしてみたくなったのだ。



その日は夕食の時間になるまで、黙々と作業を続けた。

~一週間後~



引子「飛あすあすか飛鳥!!」


  「来た!! 来てた!! 来てたよ!!」



ついに来た。 待ちに待った入試の結果発表だ。



「母」は部屋の外でソワソワしている。



意を決して、合否通知の封を切った。



中に入っていたのは・・・妙な機械と一枚の書類。



取り敢えず手紙を読もうと、機械を机に置く。



ブン



『んっんん"~~』



『私が投影された!!!』



機械から空間に映像が浮かび上がる。 ホログラフ画面だ。



ドアップで見覚えのある男が映し出される。



『一年ぶり・・・かな!! 志望動機に私との出会いがきっかけと書かれていて驚いたよ!!』ゲホッ



『私がこの町に来たのはね、観光なんかじゃないんだ。 他でもない、雄英に勤めることになったからなんだ』

『さあて、一人、孤独に戦っていた君に朗報だ!! 結果から言おう。 合格だ!!


 採点基準は、書類に書いてある通り!! 指定された日時に、クラス発表、及び入学式だ!!


 もう少し詳しく話しておきたいところなのだが、生憎後がつかえていてね!! 最後に一言!


 ・・・・・緑谷少年!! ここが君のヒーローアカデミアだ! 待っているぞ!!』



そこで映像は終わった。



声が出ない。 感動。生まれて初めての感覚かもしれない。



外で耳を澄ませていた「母」が泣いている。



飛鳥「俺が・・・ヒーローに・・・・・・」



その日は遅くまで、家中に笑い声が響き渡っていた。





【選択安価】 ヒーロー科には2クラスあります。 A組かB組を選んでください。↓

この安価の早さ・・・・これほど作者にとってうれしいことがあるだろうか(いやない)




春----それは高校生活の始まり!



「飛鳥! ティッシュ持った!? 」



「うん」



「ハンカチも!? ハンカチは!? ケチーフ!」



「ここにある」



飛鳥「それじゃあ・・・」



引子「飛鳥!」



飛鳥「なに!!」



引子「超かっこいいよ」



「母」は涙を浮かべながら、送り出してくれた。



飛鳥「・・・・・・・・・! 行ってきます!」




家から一時間ほどかけて、教室前にたどり着く。



バリアフリーなのだろうか。 教室のドアはゆうに6mを超す高さだ。


期待に胸を弾ませながら、ドアを開ける。



「机に足をかけるな! 雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」



「思わねーよてめーどこ中だよ端役が!」



爆豪・・・と誰だろう。 同じ試験会場にいた気がする。



【選択安価】主に仲良くなる人物を、二人決めて下さい。 


青山 蛙水 芦戸 飯田 麗日 尾白 上鳴 切島 口田 佐藤 障子 耳郎 瀬呂 常闇 轟 葉隠 爆轟 峰田 八百万



帰り道、食堂等、触れ合う機会が多くなります。

B組だと、現在台詞のある人とのみ仲良くなれますね。 全員の名前と個性は知っているのに・・・・・。

因みに、この前の安価の ???「君、カンニングしてたよね」は 柳 レイ子さんでした。

【安価】承りました。 次の更新は火曜日の16時以降です。

安価↓付け忘れてましたすみません。





飛鳥「・・・・っと~。 俺の席は・・・・・」ドンッ



自分の席を探す。



教室の真ん中あたりまで来たとき、誰かに当たってしまった。



飛鳥「うわ、ごめん」



???「・・・・・・」コクコク



飛鳥「・・・・・・っ!!」ビクッ



俺がぶつかった相手は、10人に一人の割合で見る



異形系の個性もちだった。



異形系とは文字通り、おおよそ人の形から外れた個性もちのことである。



超常黎明期、とくに化け物扱いされた人たちだ。



異形系以外にも発動系、変形系と様々なタイプがいるが、



異形系は人並み離れた身体能力を持つことが多い。



現在有名な者では、ナンバー11ヒーロー:ギャングオルカなどが挙げられる。



彼は異形系でも最上種の動物型異形系個性だ。



因みに、異形系は性質遺伝ではなく形質遺伝なので子に引き継がれやすく、



異形の体を持ちながら発動系、変形系個性を持ち合わせる複合型などもいる。



俺がぶつかった相手は目視で190近くあるような男だった。



頭や手が岩のようにゴツゴツしており、額は上向きに磨製石器のようにとがっている。、後頭部から見れば将棋の駒だ。



鼻は確認できず、唇もない。 後頭下部に一列に付箋のようなビラビラしたものがついている。



切断した後が見える・・・・・・・髪だろうか。


背中に翼が生えている、くらいならばなんとかなるが、



こうも完全に人外だとやはり身構えてしまう。 ・・・・・なれないのだ。



飛鳥「いやあ・・・・・ハハハ。 ホントにごめん。 ・・・・・緑谷飛鳥だよ。 よろしく」



???「・・・・・・(口田)」コクコクブンブン



飛鳥「・・・・・?」コーダ?



話すのが苦手なのだろうか。



取り敢えず席に着く。





???「そうそう! それでね、なんとか・・・・」



俺の席とは離れたところに、教室に入った時からうるさく話している女子がいる。



『芦戸 三奈』あしどみな



ピンク色の髪に薄紫の肌が特徴的。 強膜(一般人の眼球の白い部分)が黒く、瞳は爬虫類のように



縦に楕円、虹彩(強膜中の、瞳を覆う色のある部分)は黄色だ。



額に二本、先端のねじ曲がった細い角がある。 身長は160前後。 体型はグラマラスだ。



その特徴的な肌で、教室に入った時(悪い意味で)目を引かれた。 明るく、活発そうな娘だ。





どうやら、クラスの人間を見渡してみても誰もが一癖二癖ありそうだ。



しかし俺が今、気になっているのは、エコーズで事前に職員室の極秘書類から調べておいた、ある教師のことだ。



今年の1年A組を担当すると記載してあった。 とある部分を除けば目立たない一般的なプロヒーローの教師だ。



しかし、そのとある部分が問題なのだ。 去年の例の教師が受け持った生徒の、ネットでの話が気になったのだ。



---------------------- 一クラス丸ごとが、理不尽に退学指導を受けた。



あり得ない話だとは思ったが、教師名簿を盗み見て、それが真実なのだとわかった。


ヒーロー:イレイザーヘッド  通算除籍指導回数154回


ガラッ・・・・・



麗日「おお・・・ここかあ」



飛鳥「あ」



新たに教室に入ってきたのは、あの時助けた女の子だった。



確か『麗日 お茶子』って名前だっけ・・・。 合格していたのか。



こちらには気付かず、自分の席を見つけるとそこへ向かった。



爆豪「ハッハハハ・・・・・・てめエがくそエリート様ならなぁんで入試があの程度なんだあ・・・?


   金だけ積んで何とか入ったってところだろ」



飯田「何を言うか!! ぼ、俺は正規の手続きを踏み、さらに・・・・・・」



???「高めあう場を履き違えるな」


   「ここは・・・ヒーロー科だぞ」ヂュッ!!



咥えた携帯食料を一瞬で飲み込み、廊下で寝袋にくるまっていた男が立ち上がった。



だらしなく髪を伸ばし、ひげ面で目のどんよりした、まるで引きこもりの大学生のような出で立ちだ。



180cm以上・・・・・30歳前後くらいだろうか。



???「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。 時間は有限。 君たちは合理性に欠くね」



爆豪「あ"?」



???「担任の相澤 消太だ。 よろしくね」



担任・・・! と、いうことはつまり・・・・・・。



飛鳥「イレイザー・・・・・・ヘッド・・・」ボソッ



全員が沈黙していると、その相澤先生は寝袋に手を突っ込み、何やらゴソゴソと取り出した。



イレイザーヘッド「早速だが、コレ着てグラウンドに出ろ」



取り出されたものは、体操服だった。 更衣室で着替え、広大な運動場に赴く。

矛盾ないように原作読み直しながら投下してるとえげつないほど時間喰う・・・・・フルスピードで投下してきます。





告げられた事柄は・・・・・



飛鳥「個性把握・・・テストォ!?」



思わず質問の声が上がる。



麗日「入学式は!? ガイダンスは!?」



イレイザーヘッド「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」シレッ



麗日「・・・・・・?」



イレイザーヘッド「雄英は"自由な"校風が売り文句。 そしてそれは"先生側"もまた然り」



全員「・・・・・・・・・?」



イレイザーヘッド「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈・・・


         中学の頃からやってるだろ? "個性"禁止の体力テスト」



ますますわからない。



イレイザーヘッド「国は未だ画一的な記録を取って、平均を作り続けてる。 合理的じゃない。


         ・・・まあ、文部省の怠慢だよ」


        「・・・・・・・爆豪。 中学の時のソフトボール投げ、何mだった」



爆轟「・・・? 67m」



イレイザーヘッド「じゃあ"個性"を使ってやってみろ。 円から出なきゃ何してもいい。 早よ」


        「・・・・・・思いっきりな」



爆豪が配置についた。 少し楽しそうだ。



爆豪「んじゃまあ」ググ・・・



爆豪(球威に、 爆風をのせるーーー!!)グアッ



爆豪「死ねえ!!!」FABOOOM

ここで一旦区切ります。 最速でご飯作って食べてくるからしばしお待ちを。





???「なんだこれ!! すげー面白そう!」



705mッテマジカヨ    "コセイ"オモイッキリツカエルンダ!! サスガヒーローカ!!





8種目・・・・・か。



イレイザーヘッド「・・・・・・・・・。 面白そう・・・か」


        「ヒーローになる為の三年間。 そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」ゴオ



全員「!?」



相澤先生の雰囲気が変わった。



イレイザーヘッド「よし。 トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、【除籍処分】としよう」



全員「はあああ!?」



面白そう、から『脅し』を使った。 恐らく生徒に本気で取り組ませるための



冗談か何かだと思えるが、俺は既にこいつのことを知っている。 相澤先生は恐らく本気だろう。



イレイザーヘッド「生徒の如何は俺たちの"自由"。 ようこそこれが-------」




         雄英高校 ヒーロー科だ






第一種目:50m走



ドッ



計測ロボ「3秒04!」



先程、爆豪と言い合っていた男がコースを駆け抜ける。



飯田 天哉 "個性"「エンジン」 逞しい太ももの裏に6つずつ排気塔がついており、



100%オレンジジュースを飲むことによって、それが燃料となり、排気塔からの

噴出された空気と、足に送られるエネルギーで爆発的な脚力を生む。



教師陣の書類とともにあった生徒の名簿。 一応ヒーロー科の生徒の名前と個性は把握しているつもりだ。



飛鳥「麗日さん・・・」



尾を有した生徒と、服を軽くした麗日さんが走る。 



二人ともそこまで速くはない。



尾を持った生徒は『尾白 猿夫』。 "個性"「尻尾」 強靭な尻尾が生えている。



それだけだが、裏を返せば彼はそれだけでも十分通用するほどの肉体、技術を持つということだ。



因みに俺はオールマイトに出会ってから体を鍛え始め、体重は70kgを超えている。



しかし武術は全く持って経験がない。 相手の急所を突く技だけを覚え、後は実戦だけ。



要するにただの喧嘩術だ。 エコーズ抜きでは、そこらのチンピラAといったところだ。



『麗日 お茶子』 個性 「ゼログラビティ」五指で触れたものにかかっている引力を無効化する。



ソフトボール投げは彼女の独壇場だろうか。 立ち幅跳びもそうなのだろう。




???「フフ・・・皆、工夫が足りないよ」クルッ



50m走を後ろ向きに走りたいのだろうか。



クラウチングせず、ゴールに背を向けて突っ立っている奴がいる。



計測ロボ「START!」



THOOOM



スタートの瞬間飛び上がり、腹からレーザーを放ち、それを推進力に背中から押し跳ぶ。



『青山 優雅』 "個性"「ネビルレーザー」。へそからレーザーが出る。



非常に強力だが、本人曰く、1秒以上の射出は腹を壊すらしい。



・・・・・・次は俺と爆豪か。

【コンマ安価】 コンマ下二桁偶数で成績上位陣からのスタート(体力テスト成績上位陣とのイベントが増えます。)

              奇数で成績下位陣からのスタート(体力テスト成績下位陣とのイベントが増えます。)

              この効果は1学期期末考査まで続きます。

それでは安価↓


結果としては、どれもうまくいかなかった。



唯一できたのは、立ち幅跳びだけだ。



エコーズを踏みつけ踏みつけ、2キロほど距離を稼いだくらいだ。



あまりにも地味すぎて、爆豪は笑っていた。



"無個性"だと思っていた俺のがどんな"個性"を隠し持っていたかと思えば、ただの「エアウォーク」だとわかったからだ。



この試験は相対評価だ。 1から20の点数が一種目ごとにそれぞれ割り当てられる。 つまり、最低でも2種目以上で人より



高い点数をとらねばならない。



イレイザーヘッド「んじゃ、パパッと結果発表」



相澤先生が画面を出す。



『葉隠 透』はがくれ とおる 「透明化」という"個性"で身体能力も俺に劣る。彼女が最下位だろうと思っていた



・・・が、全裸になっていろいろと計測を誤魔化していた。 



18位葉隠 透


19位峰田 実


20位緑谷 飛鳥



心臓が跳ね上がった。



やばい。やばいやばいやばい。



皆が哀れむような視線を向けてくる。 それでいて、ほっとしたような顔だ。



爆豪にいたっては、大口開けて笑い転げている。 当然だと言わんばかりだ。



イレイザーヘッド「出たか・・・・・・それじゃあ、予定通り緑谷、お前は退学だ。


         書類と荷物をまとめて来い。 今、家にいるなら保護者に連絡もしておこう。」



・・・・・足元がふらついてくる。 胸の奥が痛くなってくる。





イレイザーヘッド「悪いが俺は、見込みゼロと判断した者をいつまでも居座らせるわけにはいかない。


         普通科にも編入したい奴は多くいる。 入試でもパッとしなかったろ。 お前」



飛鳥「・・・・・・・・・」ガタガタ



麗日「緑谷君・・・・・・・・・出てっちゃう、のかな」



蛙水「残念だけど、仕方ないわ。 結果というのはシビアなものよ。


   それに、もし、彼がこのままヒーローになったとして、


   続けていけるのかしら。 空中を歩くことが出来るだけ、


   というのならば、ヴィランも倒せない上に人を救うこともできないのよ」



飯田「・・・・・・・そうだな・・・・・・これも試験だ。 仕方がない。 やはり、入試のギミックは誤作動で


   壊れたのか」



轟「・・・・・・最初からわかってたことだろ。 実力が無きゃあ、この先食っていけねえ」



上鳴「ま、まぁよ! ここじゃなくてもヒーロー科はたくさんあるし、別にヒーローじゃなくても


   その個性なら就職先いっぱいあるし・・・・・・あんま落ち込むなって!」



常闇「・・・・・・これも、弱者の運命。 甘んじて受け入れろ。 進む先は闇ばかりとは限らない」



八百万「ま、まさか本当に落とすなんて・・・・・自分がこうならないよう、彼をよく見ておかなくてはなりませんわ」ク



青山「うん☆ 短かったけれど、君とはいい時間が過ごせたと思うよ。 でも、君と会うことは二度となさそうだ」



耳郎「はああ。 やなもん見た。 早いとこ教室もどろ」



切島「・・・・・クソッ」ザッ



峰田「まー求められる世界ってのが違うから。 な。 よーしおいらは必ずモテてやるぜ!」



芦戸「私も戻ろー。 これ以上ここ居たくないし」



瀬呂「きょーの昼飯は何だったかなっと・・・」スタスタ



砂藤「オウ。 なら、俺の作った菓子つまんでかね?」



葉隠「いーね! 私にもチョーだい!!」タタタ・・・

尾白「・・・・・・まあ、その・・・・・行くか」



口田「・・・・・・・・・・」コク



障子「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・諦めろ、とは言わない。


   待っているぞ」ガシッ



オールマイト |д゚) ・・・・・・・・ウーム

爆豪「おい、ボッチ」



飛鳥「・・・・・・」



爆豪「大丈夫だ。 お前にはワンチャンダイブがある。 そしたら俺のサイドキックにしてやるよ」ブフォ



飛鳥「・・・・・・」



全員が更衣室に入り、その後教室に戻った。



『元』クラスメイト達が、2階の窓から教室へ向かう途中、廊下の窓からこっちを眺めてくる視線が痛かった。



イレイザーヘッド「おい、いつまでそこにいるつもりだ。 さっさと戻れ。 ここはもう、お前のいていい場所じゃない」


飛鳥「ワンチャンダイブ・・・・・? ワンチャン・・・!?」ブツブツ



イレイザーヘッド「おい。 何度も言わすな。 ここに居たって一層惨めに・・・・・」



飛鳥「相澤先・・・・・いや、イレイザーヘッド」



イレイザーヘッド「悪いがそれはお前の両親と話すべきことだ。 お前はとにかく・・・・」



飛鳥「さっき・・・・・見込みゼロの者を除籍にする、と言ったな」



イレイザーヘッド「・・・・・・・それがどうした」


        「何か自身の実力を示す、ってんならもうダメだ。 その機会はさっき与えて、お前はチャンスを逃した」



飛鳥「・・・そう。 そう、思うか。 俺としては、あんたのテストははっきり言って、入試と同じだと思ったよ。 『ヒーロー』を


   見据えていない。 ・・・・・・不合理だ」



イレイザーヘッド「・・・・・・!!」



飛鳥「あんたは飛行機のパイロットに、『車の運転免許を取れ。 それで飛行機のパイロットにしてやるよ』って言ったんだ」



イレイザーヘッド「・・・・・・だったら、どうしたい」



飛鳥「・・・全て、自己責任だ。 俺の成績は俺の責任だ。 ・・・・・だから教師は、俺がどんな点数とってもいいように、


   その教師次第ですべてが決まる・・・・・人に任せた、誰かが決めたテストの模倣ではなく、『あんた』自身が!!

   
   合理的だと思うテストを作るべきだ。 ・・・・・・・・本当に、さっきの体力テスト、『あんた』が合理的だと


   納得して決行したテストなのか! いや、そうじゃない! あんたは文部科学省に倣った!!!」



イレイザーヘッド「・・・・・・具体的に何が言いたい。 ・・・・・何を求めてんだ」ギロッ



飛鳥「・・・・・・・・・・・あんた自身に、責任のあるテストを。 ・・・・・・・俺と戦え。 イレイザーヘッド」



















イレイザーヘッド「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった。 合理的にいこう。」

~運動場β~



イレイザーヘッド「ルールは2つ。 一つ、この町・・・・・・もとい、運動場より外に出てはいけない。 二つ、相手を気絶させたほうの勝利。


         もしお前が勝てれば、お前はゼロではなかった、俺の無能が悪かったってことになる。 お前の除籍は改める。 


         ・・・・・言わなくてもわかってると思うが、負ければ即座に出て行ってもらうぞ。


          さらに、学校の教育方針への慰謝料として、500万円支払うことになる。 ・・・・・・俺は全力で行くぞ。 後悔はないな?」



飛鳥「・・・・・戦闘前にごたごたぬかすのがヒーローの仕事じゃないでしょう。 一応互いに100m離れておきましょうか。 お得意の奇襲からどうぞ」



イレイザーヘッド「・・・・・・・・・」ダッ




互いが、離れた位置につく。 ・・・・・・・スタートだ。



「抹消ヒーロー:イレイザーヘッド」 本名『相澤 消太』あいざわ しょうた



"個性"「抹消」!!



複数人、視た者の"個性"を一時的に消す。 発動系、変形系の能力は消せるが、異形系は消せない。



非常に格闘戦に秀でており、身体能力も高い。 基本的な戦闘スタイルは相手の"個性"を消してからの奇襲。



炭素繊維に特殊合金を編み込んだ包帯のような「捕縛武器」を愛用する。 特殊なゴーグルで敵に視線を悟らせない。



能力を消し続けるには、相手を視認した後に目を開き続けなくてはならない。 閉じると"個性"はまた消しなおさなくてはいけない。



相手の情報はこの位か・・・・・・・。 うん。 



イレイザーヘッドを納得させるには、ただ勝つだけじゃだめだ。 自分は、他と何が違うのか、伝えなくてはいけない。



エコーズを後頭部に出現させ、できる限り死角をなくす。



建物の影を全神経を集中させて注視する。 恐らく、襲ってくるなら後ろからだろう。



ビュオオッ



来た。 恐らく、「捕縛武器」をワイヤーのように使って立体起動をしている。 場所は・・・・・真後ろ!!



飛鳥「ふっ!」バッ



エコーズを踏みつけ、上空40mほどのところへ移動する。


イレイザーヘッド「!!!? ・・・・・・・馬鹿なっ・・・・!!」バッ



一瞬、隙ができた。



奇襲がばれたからなのか、"個性"が通用しなかったからなのか。



いずれにせよ、動揺させるには十分だったようだ。



飛鳥「エコーズッ!!」



敵が何もできないはるか上空から、攻撃を仕掛ける。



イレイザーヘッドは何かを察知したのか、その場から飛びのく・・・・・・・が、射程圏内だ。



エコーズを一気に飛ばし、相手の体を握らせる。



肺静脈、頸動脈を握ってもいいが、その場合殺してしまう恐れがある。



『やさしい』攻撃にとどめることにした。



「ドガァッシュッ!!」 「メグウォンッ!!」 「バッツイイインッ!!」



エコーズの特殊能力。



自分の好きな音を、相手の体に刻み付け、半永久的に音を出し続ける。



今回は時間がないので、エコーズで相手を殴った音を利用する。



エコーズの攻撃そのものに、ほとんど攻撃力はないが、



刻んだ音は、相手の脳内に響き渡り尋常ではない頭痛、吐き気、嫌悪感を与え続け、ついにはその精神をも破壊する。



イレイザーヘッド「ううぐっ・・・・あああああ"あ"あ"あ"っ!!!!」ドサッ



しばらく、イレイザーヘッドに隙ができるまで高みの見物といこう。




5分後、ついにイレイザーヘッドが倒れた。


音を止め、近寄って彼自身の捕縛武器で体を縛り上げる。


音を止めた瞬間、生存本能が働いたのか、脳が思考をストップさせ、意識をシャットダウンさせる。




飛鳥「これが・・・・・・俺の"力"だよ。 イレイザー・・・いや、相澤先生」



泥のごとく重くなった彼を、苦労して保健室に運び込んだ。



保健室にはちょうど誰もいなかったが、取り敢えずベッドに寝かせておいた。



・・・・・・俺も疲れた。 教室にある書類取って早く帰ろう。




短いですが、本日はここまで。 次回更新は明日の9時以降です。

~翌日~



俺は、昨夜かかって来た電話の指示どうり、私服で予鈴八十分前に



教室に赴く。 当たり前だが誰もいない。 教室に入っていいのは



予鈴六十分前からだ。 



ふと、自分の机に何か置いてあることに気付く。



小包だ。 許可はないが期待して開封してみる。



制服・・・・・・と、体操服だろうか。 



入っていたのは、昨日まで着ていた衣服と同じサイズの物が



夏用、冬用、とあった。



しかし、思い返してみると、デザインが違うことに気付く。



雄英高校のブレザーには、例えばヒーロー科の一般入学者には襟や袖に



濃緑のラインが、推薦入学者には、紺色のラインが入っている。



基本色は灰色、ボタンは金色だ。



科、学年によって肩のボタン数、ライン数、ライン色など、微妙にデザインが違ってくるのだ。



入っていたブレザーは、基本色が黒、ラインは金色、ボタンは赤色だった。



体操服のジャージは、従来は基本色は紺色、全身に太い白ラインが入っており、腕の部分は

白ラインを囲むように赤いラインが入っている。



シャツは個性に合わせて形を変えられるように許されている、黒いシャツだ。



しかしこのジャージもまた、配色が変わっている。



まず基本色が金色。 全身のラインは太い赤色。よく見ると、光を反射するラメが入っている。



腕のラインは黒色だ。 なんというか、某映画の鋼鉄ヒーローみたいだ。



ブレザーも体操服も、一言でいえば派手。 異常に目立つ。 ・・・何を考えて作ったんだろう。



どちらも、 『緑谷 飛鳥』 と刺?がしてあった。



・・・・・・・今着ろ、ということなのだろうか。 







予鈴三十分前、生徒が一人、教室に入ってきた。



八百万「あら、お早いですのね。 確か貴方は・・・。 ・・・・・・・・っ!!? 何故ここに!!?」



芦戸「やったー! 一番乗り~! って、なんだ二人もいるじゃ~ん。 


   八百万さんと・・・・・・あれ!? 緑谷!? 何でいるの!!?」



その後も続々とA組の生徒が入ってきたが、皆同じような反応をしていた。






ザワザワ・・・



イレイザーヘッド「予鈴が鳴ったら席につけ」カァン



ドアを開け、相澤先生が入ってくる。

その瞬間、質問攻めの対象は俺から相澤先生へと移った。



切島「相澤先生!! やっぱりあんた、熱いぜっ!!


   教師が生徒を見捨てるわけねーもんな!!」



蛙水「緊張感の演出だったのかしら」



飯田「まさか教師が嘘で生徒を鼓舞するとは・・・!!


   これが最高峰っ・・・・・!!」



爆豪「んでボッチがいるんだゴラアッ!! カネか!? ここはカネで・・・・」



イレイザーヘッド「さあな。 そいつの服装でも見てよく考えろ。 ・・・いずれにせよ、今日は午後から 


         ヒーロー基礎学だ。 その時にでもわかるさ。 ・・・・・・・・嫌でもな」



爆豪「・・・・・・・?」







~午後~



午前は必修科目・英語などの普通の授業だ。



昼は大食堂で一流の料理を安価で食べられる。



災害支援で活躍した クックヒーロー:ランチラッシュがチーフだ。



やはり教室以外でも目立つのか、しきりに生徒たちが俺のほうを見てきた。



そして現在、いよいよヒーロー基礎学の時間になる。

オールマイト「わーたーしーがー!!」ズアッ



飛鳥「来っ」



期待して振り向く。



オールマイト「普通にドアから来た!!!」HAHAHAHA



オールマイトダ・・・!! ガフウチガイスギテトリハダガ・・・・・・



シルバーエイジのコスチュームを纏い、教団の前で屈む。



オールマイト「ヒーロー基礎学!」


      「ヒーローの素地を作る為、様々な訓練を行う科目だ!!」タンイスウモモットモオオイゾ



そして皆に見せつけるようにして、「BATTLE」と書かれたパネルを取り出す。



オールマイト「早速だが今日はコレ!! 戦闘訓練!!!」



爆豪「戦闘・・・・・・」



飛鳥「訓練・・・!」



オールマイト「そしてそいつに伴って・・・こちら!!!」



オールマイトがリモコンで、教室の壁に向かって電波を出した。



ガゴッゴゴゴゴゴ



全員「!?」



壁から何層かの棚が現れた。



そこにはガラス張りのロッカーに、五段、番号の書いてある1メートル四方の



ケースが入っていた。



オールマイト「入学前に送ってもらった『個性届』と『要望』に


       沿ってあつらえた・・・」



戦闘服(コスチューム)!!!


おおお!!!!



全員が歓声を上げる。



飛鳥「・・・・・・・・・」



ない。



俺の18番のケースが、無い。



オールマイト「着替えたら、順次グラウンド・βに集まるんだ!!」



一同「はーい!!!」



全員が更衣室に向かう。 グラウンド・β。



昨日イレイザーヘッドと戦った場所だ。



全員を見送り、一人教室に残っていると、オールマイトが近づいてきた。



オールマイト「・・・・・・昨日の戦い、こっそり観させてもらったよ・・・すごいな、君は。


       まさか、本気の相澤君を赤子扱いするだなんてね」



飛鳥「あっ・・・・はい・・・・」



オールマイト「・・・・・正直、戦慄したよ。 何がって、君の強さにじゃあない。


       君は確かに強い! ・・・・・・だが、それ以上にその特異性だ。


       いや、わかりにくくて済まない! だが、その・・・・・まあ、


       あれだ。 つまるところ君の"個性"、普通じゃあないよねっ!?」ビシッ



飛鳥「・・・それは・・・」」



オールマイト「・・・・・今、話したくないのならそれでもいい。 ただし、私は


       ヒーローとして、教師として、君と信頼を築きたいと思っている。


       ・・・・・・平和の象徴として、私は誰であろうと見捨てないつもりだ」



飛鳥「・・・・・・大丈夫ですよオールマイト。 あなたの心配しているようなことにはなりません」

オールマイト「・・・そうか。 よし! 取り敢えず君は体操服に着替えてグラウンドへ行ってくれ!


       実はまだ、君のコスチュームは製作途中らしくてね。 その分、いいものが出来上がるよ!!


       時間を取らせてすまなかったな! それではグラウンドで!!」ビュオッ



少し真面目な顔になってから、風のごとく教室から去って行った。



飛鳥「・・・・・・不器用な・・・人なんだな」



誰もいない教室で呟く。



話の流れで、オールマイトの知りたかったことは大体わかる。



つまるところ、俺がこの超人社会への脅威とならないか不安だったのだろう。



恐らく、オールマイトの意志もあるだろうが、学校側に依頼されたのだろう。



俺がオールマイトに憧れていることを知って、彼に頼んだのか。



オールマイトも学校も、俺の何をそんなに恐れているのだろうか。



イレイザーヘッドを倒せそうな生徒は異形系を中心にして何人かいるし、



正体のわからない個性であっても、鍛え上げて予想外の成長をした生徒だっているだろう。



別段、そこまでおかしいところは無いはずだ。



やはり個性届を出していなかったのが不味かったのか。



考えるのはそこまでにして、取り敢えず更衣室へと向かった。




~校長室~



根津「複数の個性を持つ生徒・・・か。 ・・・・・・万全を期すべきなのだろうけれど、


   そもそも彼との信頼が崩れれば元も子もないね。 引き続き、様子見をお願いするよ」



オールマイト「・・・・・・もし、『最悪の事態』が起きているのだとしても・・・・・


       私は彼を見捨てられるのでしょうか。 ヴィランとして彼をみれるかどうかさえ・・・」



根津「・・・・・・そうならないことを、願うしかないね」


       

~十数分後~



オールマイト「さあ!! 始めようか有精卵共!!」



オールマイト「戦闘訓練のお時間だ!!!」



生徒たちが出入り口前に集合する。



麗日「あ 緑谷くん!? 何それ? 体操・・・服?」



飛鳥「麗日さ・・・うおお・・・!!」



麗日「要望ちゃんと書けばよかったよ・・・」


  「パツパツスーツんなった」ハズカシイ・・・



麗日さんのコスチュームは、黒と薄桃色の基調で



大きなヘルメットと、ぴっちりとしたラバースーツで身を包み、何とも言えない



セクシャルな感じに仕上がっていた。



オールマイト「いいじゃないか皆。 カッコイイぜ!!」



飯田「緑谷君は、体操服の色調も違うんだな。 しかしコスチュームはどうした?」



ロボットのような白いスーツを纏った男が話しかけてきた。



飯田だったのか。 さっきからかっこよくてつい見てしまっていたけれど。



飛鳥「ああ、うん。 まだ作りきれてないらしくってね。 一重に、


   俺の注文が多かったせいだと思うけど」



飯田「そうか! それは楽しみだな!! ところで先生!


   ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」ガション!



オールマイト「いいや! もう二歩先に踏み込む!

 
       ・・・屋内での対人戦闘訓練さ!!」


!!



全員の空気が変わる。



オールマイト「敵退治は主に屋外で見られるが、統計でいえば屋内のほうが


       凶悪ヴィラン出現率は高いんだ」



そうなのか。 てっきり多くの人がいる外でテロは起こしやすいと思っていたのに。



オールマイト「監禁・軟禁・裏商売・・・このヒーロー飽和社会」ゲフン


      「真に賢しいヴィランは闇にひそむ!!」



オールマイトは一度息を吸ってから、本題に入った。



オールマイト「君等にはこれから『ヴィラン組』と『ヒーロー組』に分かれて


       2対2の屋内戦を行ってもらう!!」



全員「!!?」



蛙水「基礎訓練もなしに?」



率直で正確な疑問だ。



オールマイト「その基礎を知るための実践さ!」グッ



それを皮切りに、全員が口々に質問を始めた。



ショウハイノシステムハ・・・ ブットバシテモ・・・ ワカレルトハドノヨウナ・・・ コノマントヤバクナイ?



オールマイトは辛そうだ。 一旦、全員の質問を無視してカンペを取り出す。



そのままルール・状況説明を始めた。




要約すると、状況設定は「敵」がアジトに隠し持つ「核兵器」を「ヒーロー」は処理しようとしている。



ルールは、「ヒーロー」が制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」にタッチすればヒーローチームの勝利、



逆に「敵」は制限時間まで「核兵器」を逃がすか、「ヒーロー」を捕まえればよいらしい。



制限時間は知らされておらず、「確保」するには配られた特殊テープを相手に巻き付ければよいらしい。

オールマイト「コンビ及び対戦相手は・・・くじだ!」ス・・・



オールマイトが「Lots」と書かれた、穴あきの箱を差し出す。



飯田「適当なのですか!?」



飛鳥「プロは他事務所のヒーローと急増チームアップすること多いし、そこを鑑みてるんじゃあ・・・」



飯田「そうか・・・! 先を見据えた計らい・・・失礼いたしました!」



オールマイト「いいよ!! 早くやろ!!」


【安価】 緑谷 飛鳥のコンビを決めてください。 安価↓


選ばれた相棒は轟 焦凍



"個性"半冷半燃



右半身で凍らし、左半身で燃やす能力者だ。



範囲も温度も未知数。 ブレザーを見たところ、推薦入学者の青いラインが入っていた。



恐らくこのクラスでも相当上位だろう。



この"個性"は、少なくとも「温度を下げる」、「温度を上げる」、「炎を出す」、「氷を出す」の四つが無ければできない。



冷たい感じの男だ。 自分以外何一つ信頼していないような。 恐らく、目標を見るばかりで目の前のことが見えていないタイプだ。



飛鳥「よろしく。 轟」



轟「ああ・・・よろしく」



返事は最低限だ。



それでいて何か観察されているような視線を感じる。



オールマイト「続いて最初の対戦相手はこいつらだ!!」



【安価】 相手のコンビを選択してください。

安価↓1

安価↓2

【選択安価】「ヴィラン組」か「ヒーロー組」かを選択してください。


安価↓


ここで一旦区切ります。

HEROSIDE




芦戸「爆豪かぁーーー」



爆豪「なんだコラ不服か」



芦戸「なんか連携とれなさそー」



爆豪「るっせえ!! てめエは目標探してろ!!」




VILLAINSIDE




飛鳥「取り敢えず、轟にはヒーローの迎撃に当たって欲しいんだ。


   特にかっちゃん・・・・・爆豪には気をつけて。 索敵は俺がするから」



轟「いや・・・・・俺もここに居る」



飛鳥「・・・・・も?」



轟「ああ。 お前と二人で迎え撃つってことだ。 出来るだろ?」



・・・・・・効率的に考えて、轟が俺のナビゲートを受けながら迎撃に当たるのが妥当だ。



そして轟はそれをわかっている。



飛鳥「・・・・・・わかったよ。 多分、何もしなくても終わると思うけれど。


   一応『核』を氷で囲んどいてくれ」



轟「・・・・・・・」ジー



やっぱり観察目的か。 

オールマイト「それでは、ヒーローチーム行動開始!!」



芦戸「よーし! まず『核』を探さないと! 爆豪早く!!」



爆豪「うるせえ・・・・・一人でやってろっつってんだろ。 俺は索敵に行く」



芦戸「えー!? 『核』見つけたほうが絶対有利だって!!」



爆豪「知るかっ!! 俺はボッチをぶちのめしとかなきゃ気が済まねえんだよ!!


   クソナードのくせしてこの俺をだましてたんだぞっ!! 徹底的にぶっ潰して証明してやる・・・!!


   除籍取り下げは学校の過失でしたってな!!」





VILLAINSIDE




飛鳥「あ。 いた。 2階の東フロアを移動中」



エコーズのスピードでは追い付けない。 せめて一瞬でも止まってくれれば。



轟「・・・・・・ちょっと離れてろ。 向こうは攻城戦のつもりだろうが・・・


  俺には関係ない」ス・・・



パキパキ・・・



一瞬。



2秒に満たない速さで、俺と『核』の周り以外を凍らせた。


轟「・・・終わったぞ。 どうする? 確保しに行くか?」



飛鳥「・・・・・・気をつけろ、って言っただろ」



ボウン・・・ボン・・・



ボオッゴオオオンッ!!



ドアが破壊される。



爆豪「いいいたああああっ!!!」ボウンッ



轟「・・・・・思ったよりしぶとかったな」



パッキイイイイイ・・・


ボゴオンッ!!



氷結と爆裂がぶつかり合う。 取り敢えず俺は・・・・・。



飛鳥「丸見えだよ芦戸さん」クルッ



芦戸「ゲッ! 何で~!? 後ろ向いてたじゃん!!」



芦戸さんが『核』の周りの氷を溶かして、回収しようとしていた。



飛鳥「・・・・・トラップとして色んな場所で音を出してたはずなんだけどな。


   さすがにそんな子供だましには引っかからないか」



芦戸「むう・・・・・なら、実力勝負だ!!」シャアアッ



芦戸さんが靴についたスケート(?)のようなものでこちらに向かってくる。


白いハーフマスクを着けたうえに、胸元が大きく開き、紫色の模様がある薄青色のドレスが芦戸さんの



コスチュームだ。 丈の短いコートも羽織っている。



一応、動きやすいように下半身は麗日さんのようにぴっちりと二股に分かれている。



正直、グラマラスな体形とそのドレスで前屈みになってこちらに向かってくるので、



目のやり場に困る。 少し目を逸らして迎撃態勢に入った。(だがしかしエコーズではきっちり凝視している。)



芦戸「いくよ緑くん!! アッシドシャワーッ!!」



いきなり酸を飛ばしてきた。



体操服に多少穴を空けながらも、何とか躱す。



瞬間、芦戸さんが目前に迫っていた。



芦戸「せえいっ!!」ブンッ



顎を拳で狙ってきた。



仕方なしに、エコーズで芦戸さんの心臓を揉む。



芦戸さんの動きが止まる。


芦戸「う・・・・・・っぐっ!? なに・・・・・これ・・・・・


   がっあ・・・っは! や・・・だ・・・・・やめ・・・て・・・やめ・・・・・て・・・よ」ガクッ



膝をついた芦戸さんは、目を見開き、胸を片手で抑えた。 もう片方の手で、俺のジャージを握ってくる。



俺は表情を変えず、その様をただ見下ろしていた。



芦戸さんは口から泡を吐きながら、ただひたすらに許しを懇願していた。



口をパクパクさせ、涙を流しながら俺を見上げてくる。 



・・・・・・なら早く気絶してくれ。 



数秒後、ついに芦戸さんが倒れた。 確保テープを巻き、抱きかかえて部屋の隅に避難させておく。



さて、お次は・・・。



飛鳥「かっちゃ・・・・・・」クルッ



厄介な方を撃破しようと後ろを振り向くと、



そこに争う二人の姿はなかった。 ただ、二人とも目を見開き、



口を開けながら俺の方を凝視していた。


飛鳥「・・・え? なに? どうしたん? もう決着ついたの!?」オドオド



信じられないといった風に、轟が声を出す。



轟「お前・・・・・・お前・・・・・っ!! 今! 何したっ!! 何で殺したっ!!?」



飛鳥「え」



爆豪「おいおいおい・・・・・・認めてほしいからって、殺人までてめエはするのかよ・・・・・・。


   ・・・・・・・とんだイカれ野郎だったわけだ」



飛鳥「待て」





オールマイト『スト~~~ップッ!!!』





ドッゴオオオオオオッ!!!!




オールマイトが派手に床を突き破って現れた。 そして、俺の前で仁王立つ。



その顔は、笑っていなかった。



そして、いきなり俺の両腕を握った。



オールマイト「轟少年!! 芦戸少女の脈拍確認っ!! 爆豪少年は救急用具を準備っ!!


       リカバリーガールと救急の連絡は既にすましてあるっ!!」



轟「他の奴等は!!」



オールマイト「校長先生が別の建物に移して授業を続行する手はずだ!!


       ・・・・・・さて、緑谷少年。 ・・・・・・・・抵抗はするなよ」













・・・・・・・・・・・あれ?

遅くなってすみません。 今日はここまでです。 戦闘シーンは一気に書き上げたかったので、全て作り終わってから投稿いたしました。


~夜~

校長室



引子「そ、それで・・・息子の処分は・・・・・」オドオド



根津「ええ、もう大丈夫ですよ! 飛鳥君の言ったとおり、結局芦戸さんは気絶しただけ。 


   学校側としては、想定内の事故ですから」



オールマイト「校長先生のおっしゃる通りです。 現場監督としましても、今一度再考すると


       何も問題はありませんでした。 一重に私のミスです。 お時間をとらせて、誠に申し訳ございません」フカブカ~



引子「いえいえ! むしろこちらこそこんな大事にしてしまって・・・・・なんと言ったらいいのか」ビクビク



飛鳥「・・・・・・」ショボーン



その日のうちに警察、救急が駆け付け、俺は一旦警察署で事情徴収を受け、



その後、芦戸さんが回復したというので警察同伴で、菓子折りをもって病院へ謝罪しにゆき、



校長室で処分が下されるのを待ち、ようやく法的範囲内の事故だったと認められ、今に至る。



・・・・・・どうしてこうなった。



オールマイト「ただ・・・・・・今回私が授業中断をした上で通報したのは、あまりにもリアルな芦戸少女の苦痛の表情を観てのことでした。


       最初は私も現場に居合わせた生徒二人も何らかの『武器』を使用し、体内器官を破壊したものと考えました。」スッ



引子「・・・・・・?」



根津「・・・・・・・」



オールマイト「単刀直入にお聞きします。 飛鳥少年はいったいどのような個性を所持しているのでしょうか。 最初はただ、空中を歩くことのできる


       能力だと私は思っていました。 しかし今回、芦戸少女の話によれば、文字通り『心臓を握られた』ようだったとのこと。 


       さらに昨日の『特例試験』では、少なくとも『感知』、『音響』、そして『"個性"の発動制限無効化』まで見せています。


       何か、心当たりがございましたら、どうかご相談してくださいませんか。 我々は真摯に向き合い、共に協力し合いたいと願っております。」



引子「・・・・・・・どう・・・いうこと・・・・・・ですか?」




オールマイトが、いつになく丁寧な、そして緊張したような話し方で『母』に問う。 校長先生も真剣な顔だ・・・・・どういうことだろう。
     


取り敢えず俺は、あまりにも疲れていた。



『母』も同様だろう。 大切そうな話だが、今は聞く気になれなかった。



飛鳥「オールマイト・・・・・・」



三人がこちらを振り向く。



飛鳥「何をそんなに・・・・・気にしているんですか? いきなりこちらの情報だけを


   一方的に提供しろだなんて。 俺にはあなたたちが何を求めているのかわかりません。


   事情もわからず、ただ協力するのは・・・・・・出来ませんよ。 信頼関係を築くという面でも」



空気を察したのか、根津校長が口を挿む。



根津「そうだね。 我々には警察のような権限はない。 オールマイト、ここは我々も一旦引いたほうがいいだろう。


   お互い、疲れて神経質になっているのさ。 一先ず休もう。 この話は明日まで取っておこう」



オールマイト「・・・・・・・・・了解、しました。 いやホントに!! 時間を取らせてすまなかった!!


       気をつけて帰れよ! 緑谷少年!!」



引子「そ、それでは失礼いたします」ペコペコ



飛鳥「失礼しましたー」ペコリ








引子「先生方、なんのこと言ってたんだろうね」トコトコ



飛鳥「さあ・・・・・・不思議だね」



引子「飛鳥・・・・・」



飛鳥「?」



引子「・・・・・・・あんまり、心配かけないでね。 そうでなくても不安だったんだから・・・・・」



飛鳥「・・・・・・・うん」




ALL YOU NEED IS BELIEVE.  この道を選んだ以上、安心させてあげれる言葉なんて無い。

一旦区切ります。 夕ご飯とお風呂の準備・・・ (._.)イソイソ

そうだどうせ区切るなら安価入れたほうがいいかな。






~翌日~



イレイザーヘッド「昨日の戦闘訓練お疲れ。 Vと成績見させてもらった」



イレイザーヘッド「緑谷」



飛鳥「はい」ビクッ



イレイザーヘッド「おまえもうあんな無茶苦茶はするな。 絶対に、ってわけじゃないが、


         敵役とはいえあくまで訓練だ。 何よりこれから一緒に学んでゆく仲間だろ。 そこらへんは弁えろ」



飛鳥「はい・・・・・」



イレイザーヘッド「そんで爆豪。 おまえはガキみてえなマネするな。 緑谷の騒動に隠れちゃいたが、


         だいぶ目立ってたぞ。 ・・・・・・二人とも、自分の能力は正しく使え。 卵だろうとお前らはヒーローなんだ」



爆豪「・・・・・・・・・わかってる」



飛鳥「すみません・・・・・」



イレイザーヘッド「それと。 緑谷はこれからオールマイトから話があるそうだ。


         至急、仮眠室へ来いだとよ」



・・・・・・・来たか。



後ろのドアから、教室を出る。 



ミドリヤニハアトデツタエルガ、ガッキュウイインチョウヲ・・・  ガッコウッポイノキター!!!




緊張しながら、仮眠室へたどり着いた。



オオ・・・



雰囲気、違うな。



中へ入ると、そこにはオールマイトが一人だけで、ソファに腰掛けていた。



オールマイト「掛けたまえ」



支持通り、小さなテーブルをはさんでオールマイトと対面する。



オールマイト「・・・・・・昨日はすまなかった。 君を疑い、時間を取らせた。


       教師としての責務に圧され、ヒーローとしての本文を見失っていた。」



飛鳥「・・・・・いえ、妥当な判断だったと思います。 立場が逆だったら、俺もそうしたでしょうし」



オールマイト「そういってくれると助かるよ・・・・・。 本題に入ろう。


       君の"個性"についてだ」



【安価】オールマイトに『スタンド』のことを話しますか?





※ネタバレになりますが、「話す」でOFA継承。 「話さない」でACT4以上解禁。




それでは安価↓

>>1の低脳がこの結果を生んだのか・・・・・・OTZ 少なくとも今構想しているストーリーの進行上、『オールマイトに信用されてしまえば、必ずOFAは継承さ


れ』、それに頼る主人公はエコーズを成長させることが出来ないのです。 本当にごめんなさい。


OFAの特性を思い出してみてください。 -----無理矢理奪われることはないが、『無理矢理渡すことが出来る』-----


そして、緊急時には『意志の尊重』をせずに行動しなくてはならないときがある。 ・・・・・・・・シビアだとリアルだ。と思い、


こうなったわけであります。 なにとぞご容赦くださいませ。m(_ _)m














オールマイト「私から聞いておいて、こんなことを言うのも忍びない! だが、どうしても君から先に


       聞かせてほしいんだ。 ・・・・・・・まず、その"個性"、由来はどこにあると思う?」



飛鳥「・・・・・・・・・」ウーン



オールマイト「・・・・・・わかった。 質問を変えよう。 ・・・・・君は『複数の"個性"持ち』かい?」



飛鳥「・・・・・いいえ、違うと思います」



オールマイト「・・・・・・そうか。 では、その"個性"は最初から君の物だった?」



飛鳥「・・・・・・・・・使えるようになったのは、ちょうど1年前からです」



オールマイト「ふむ・・・・・・・一年前・・・・・・・・・と、いうことは最初から・・・・つまり、4歳までに一般的に発言したものではない、と」



飛鳥「はい」



オールマイト「君の足の小指の関節の数は?」



・・・・・"無個性"かどうか、ということだろうか。



飛鳥「・・・・・・・2つ、です」



オールマイト「・・・・・最後の質問だ。 その"個性"、もしかして人工的に発言した、もしくはされたもの? されたとしたら誰に?」



飛鳥「・・・・・・わかりません。 ただ、さっきの質問、由来がどうとかって話は覚えがあります。 結びつくならそれしかない」



オールマイト「!! 詳しく頼む」


答えようと口を開く、が、そこで押しとどまってしまった。



『なんで俺は・・・・・あこがれの人に尋問なんかされてるんだろう。』



突如として沸いた、やり場のない感情。



くだらない反抗心だったのだろうか。



俺はそのまま、押し黙ってしまった。



オールマイト「どうしたんだい?」



飛鳥「・・・・・・まだ、あなたのことを聞いていませんよ


   オールマイト。 ・・・どうしてそこまで気にするんですか


   学会から調査依頼でも受けているんですか? 次は俺が質問する番でしょう」



オールマイトの表情がひきつる。



そんなにも隠しておきたいことがあるのだろうか。



オールマイト「・・・・・・そう、だな・・・・・・・いづれにしても、そろそろ時間だ。


       ・・・・・・・・見ればわかる」



ブワ・・・   シュウウウウ・・・・・



!? なんだろう。 蒸気だ。 オールマイトの体から、蒸気が出ている。



飛鳥「オール・・・マイト・・・・・?」



オールマイトが完全に蒸気に包まれた。 数秒後、そこに現れたのは・・・・・。



一言でいえば、ガイコツ。 青紫の顔色をして、重度の拒食症患者のような体つきをしている。



骨格までさっきまでいた人物とは別物だ。



飛鳥「え!? さっきまで・・・え!? ニセ!? ニセ者!? 細ー!!」ギャーギャー



衝撃的過ぎて、取り乱してしまった。 骸骨が口を開く。



???「私はオールマイトさ」ドバ

AFOってお父さんが奪う、お母さんが渡す個性だったのかな。 それなら弟に渡すだけの力があるって納得できゆ。










血反吐をまき散らしながら、ガイコツはしゃべった。



飛鳥「嘘つけっ!!」ガタッ



オールマイト(仮)「プールでよく腹筋力み続けてる人がいるだろう? アレさ!」



飛鳥「だから嘘つけっ!!!」バンッ



オールマイト「・・・・・・」ス・・・



オールマイトは、無言で服をたくし上げた。



そこにあったのは、左半身の肋骨下部あたりを中心とした、放射線状の縫い後。



直線状ではない。 相当広範囲に深い傷を負ったのだとわかる。



オールマイト「呼吸器半壊、胃袋全摘。 度重なる手術と後遺症で憔悴してしまってね。


       私のヒーローととしての活動限界は今や一日約三時間ほどなのさ」



飛鳥「・・・・・・そんな・・・馬鹿な・・・」ガタガタ



オールマイト「これは世間に公表されていない。 公表しないでくれと私が頼んだ。

 
       人々を笑顔で救い出す"平和の象徴"は・・・決して悪に屈してはいけないんだ」



飛鳥「・・・・・・・!」



オールマイト「・・・・・・・話を戻そう。 この傷のことだ。 これを私に刻んだヴィラン・・・・・


       『オール・フォー・ワン』。 人から"個性"を奪い、自身で重複的に使用、さらに人に


       与えることもできる。 ・・・・・・5年前、私は確かに奴を打ち取った! が、もし


       も君が複数の"個性"持ちならば、奴が生きていることになる。 "不老"の力も持つため、


       半永久的に生き、そして多くの者を恐怖に陥れ、あるいは支配する。 ・・・教えてくれ!!


       奴が生きているのかどうかってことだけでもっ!!」ガタッ



飛鳥「・・・・・・すみません。 その・・・なんて言ったらいいのかわからないけど・・・期待にはこたえられないと思います。」


オールマイト「緑谷少年っ・・・・・!!」



飛鳥「もう、行きますね。 取り敢えず俺には関係のない話です。 きっとそいつも死んでいますよ・・・では、失礼しました」ガララ



オールマイト「むう・・・・・!」ゴホゴホ



根津「どうやら、失敗だったみたいだね」ピョコン



オールマイト「彼は・・・・・本当に何も知らないんでしょうか」



根津「・・・・・最初は、素直に質問に答えてくれていたけど、途中から不自然なまでに口を開かなくなった。


   ・・・・・・・・引き続き、彼には警戒が必要だね。 ・・・もし彼が奴の関係者ならば、僕たちは『賭け』


   に負けたことになる。 敵対者に弱点を教えてしまったってことだからさ」



オールマイト「・・・・・結局、願うばかりか・・・・! 奴が生きていないように、と!


       彼が裏切者でないように・・・と!! 情けない・・・・・っ!!」ゴボ







オールマイトの怪我、オール・フォー・ワンの存在。 信じたくないことが一度に押し寄せて、



つい飛び出してしまった。



・・・・・・・いづれにせよ、"個性"以外の超能力、このことは黙っていたほうがよいだろう。



疑われようとも構わない。 俺は俺に従う。



教室に戻った時、皆が一斉にこちらを振り向いた。



切島「おう緑谷!! 今、学級委員長の最終考査なんだけどよ! 投票で飯田と八百万が並んだんだ!!


   飯田9票で八百万9票だ! お前次第でどっちか決まる!! さあ! どっちだ!!」



飛鳥「1票多くね?」



イレイザーヘッド「白黒つけるために、俺も入って奇数にしたんだ。 どっちでもいい。 早よ選べ」



八百万「・・・・・」ジー  飯田「・・・・・」ジー



常闇「急かしてやるな。 緑谷は対人戦闘訓練の公表もVTRも自分の分しか知らない。」


飛鳥「・・・・・・飯田、かな」



八百万「なっ!」ガーン



飛鳥「・・・・・・どれだけいいところがあるか、ではなく、どれだけ悪いところが少ないか、で決めた。


   ・・・・・・・・・リーダー・・・・・・ってのは完璧が求められるから」



そう、完璧でないといけない。



だからこそ、みんな彼に憧れたのだ。



・・・・・・なのに。



麗日「緑谷君? 顔色悪いよ?」



飛鳥「・・・そう・・・か?」



飯田「皆に期待され、任された聖職・・・・・!! なんとしてでも義務は果たさねば・・・・!!」グッ



八百万「うーん悔しい・・・」






~昼休み~



【選択安価】 誰と一緒に食事をとるか、選択してください。



1、飯田AND麗日  2、芦戸   3、口田



安価↓

誰を後継者にするんだろうか

芦戸と

>>160 被ったので>>161 で




昼休みだ。 どうしても、話をしなくてはならない人がいる。



飛鳥「芦戸さん・・・・・」ソロ~



芦戸「えっ!!? な、なに!!」ビクンッ



やっぱり・・・・・。



飛鳥「その・・・・・ちょっと話したいんだけどさ。 食堂でおごるから、一緒に食べない?」



芦戸さんの顔が曇った。 やっぱり、トラウマになってる。



飛鳥「だめならその・・・・・別にいいんだけどさ。 ただ、どうしても言いたいことがあって・・・・・」ウツムキ



芦戸「・・・・・・わかった。 一緒に食べよ」



~食堂~



教室では皆慣れてくれたが、やはり食堂では俺のブレザーは目立つ。



芦戸「えっと・・・昨日のヤツの・・・・・ことでしょ?」



飛鳥「・・・・・・っ!! ごめんっ!!! 俺、その、ただ気絶するの待ってただけで・・・・


   芦戸さんに恨みはなかったんだ。 本当に反省してる!! やりすぎてたと思う!! 


   許さなくてもいい。 ただ、俺個人として謝りたい、反省していると伝えたかった・・・っ!

   
   本当に・・・・・悪かった・・・・・・・っ!!!」



芦戸「・・・・・・・」



飛鳥「・・・・・・・」



芦戸「・・・・・・・・・今までも、あーゆう戦い方してきたの?」



飛鳥「・・・・・・人には言わないでほしいんだけど、実は入学初日で、除籍宣告の後イレイザーヘッドと戦った。


   そのときも同じようなこと・・・・・・苦しませて・・・相手が気絶するまで待って、・・・・・・・・た」



芦戸「そっか・・・・・」



ちょっと野暮用。 次が今日最後の(もう明日だけど)更新です。

飛鳥「・・・・・・・・」



芦戸「じゃあ、これからはもっといい方法、探していこ!」



飛鳥「へ・・・?」



芦戸「ホンットに怖かったんだから! 胸は苦しいし、


   緑谷は助けてくれないし!! ホントに死ぬかと思ったよー」



飛鳥「ご、ごめん・・・」



芦戸「でもさ! 最後に・・・・・部屋の隅まで運んでくれたのは嬉しかった。


   一見、考えてることはよくわかんないけど、やっぱりここにいる人たちは


   皆優しいんだなって! いいじゃん、そんなに落ち込まなくたって。


   こうやって話し合えてる時点で、もう友達でしょ?」



飛鳥「・・・・・・許して・・・・くれんのか」



芦戸「そーゆーの気にするんね。 男子って。 許さないわけないじゃん!


   もっと楽しくいこーよー」



飛鳥「・・・・・・ありがとう」



芦戸「はい!」スッ



おもむろに手を差し伸べられた。



飛鳥「・・・・・?」



芦戸「仲直りの握手!!」グイッ



薄紫の両手で、右手を握られた。



芦戸「えっとじゃあ、これからもよろしくってことで!! 緑谷!!」ニカッ



飛鳥「・・・うん。 ・・・・・・・よろしく」ニコ



不思議と、気恥ずかしさはなかった。



手を握り返し、生まれて初めて、感謝を込めてほほ笑んだ。

ウウー~



突如、校舎内に最大音量の警報が鳴り響いた。



飛鳥「警報!?」



芦戸「え!? 何!? 何々!!?」



『セキュリティ3が突破されました。 生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください。』



校内放送が繰り返される。 セキュリティ3ってなんだ?



飯田「セキュリティ3て何ですか?」



ちょうど離れた席にいた飯田が、同じことを上級生に聞いていた。



先輩さん「校舎内に誰か侵入してきたってことだよ! 三年間でこんなの初めてだ!!


     君らも早く!!」



どわっと、危機を察知した生徒たちが一斉に出入り口に向かい走り出した。



麗日「いたっ!! 急に何!!?」



飯田「さすが最高峰!! 危機への対応が迅速だ!!」



迅速すぎてパニックに陥っている。 二人とも生徒たちの波にもまれていた。



芦戸「うわっ!! ちょっ皆落ち着いて・・・!!」



芦戸さんも何とか皆を説得し、落ち着かせようとするが効果は薄いようだ。



取り敢えず、団子になっている原因の後方を止めておくことにした。



芦戸さんを抱え、エコーズで食堂の後ろ側へ宙を飛び跳ねていく。



芦戸「わああ緑谷! だ、大丈夫だからっ!! 降ろして降ろしてー!」バタバタ



飛鳥「エコーズッ!!」



芦戸「ふぇ?!」


『落ち着いて!!』 『安心して!!』 『押さないで!!』



エコーズで最後尾の人間から、順に脳内に言葉を反復させてゆく。



取り敢えず、流れが緩やかにはなった。



飛鳥「芦戸さん! 窓から何が起こってるか、確認してくれないかな!!」



芦戸「えっ!? あ、うん!! オッケー!!」ダッ



芦戸さんが窓に駆け寄っていった。



飯田『大丈ー夫!!』ズギャアアン



飯田も前で何かしているし、取り敢えずパニックは収まっただろう。








~放課後~




飛鳥「なんか・・・入学初日から三日しか経ってないのに・・・・・いろんなことがあったな」



【選択安価】一緒に帰る人を選んでください。


1飯田AND麗日 2芦戸 3口田 4一人で帰る

飯田「緑谷君!!」



帰ろうとすると、不意に、後ろから呼び止められた。



麗日「駅まででしょ? 一緒に帰ろー」



飛鳥「飯田、と麗日さんか・・・」



三人で、駅まで歩くことにした。



芦戸(あれェ、飯田たちと帰るんだ・・・・・まだ言いたいことあったのに!)



根津「・・・・・・」ジイー



芦戸「校長先生じゃん! 何してるんですか?」



根津「もちろん見回りさ! 立場上、終始デスクワークをしているわけには行かないのさ!!」



芦戸「超緑谷のほう見てましたよね!!」



根津「お互い様だね! それは!!」



HAHAHAHAHAHAHA・・・・・








麗日「今日のお昼やばかったよねーつぶされるか思ったもん」



飯田「結局マスコミが押し寄せただけだったが・・・・・やはり、オールマイトの人気は圧倒的なのだな・・・」



二人が、今日の昼の事件について、話題を振って来た。



飛鳥「・・・・・・そう、いえばさ」



飯田「どうした? 緑谷君」



飛鳥「・・・・・・雄英には、三段階の防衛システムがあるんだ。 一言でいえば、門、シェルターだよ。


   それなのにどうやって入って来たんだろうって・・・・・・」



本題に入ってみた。



飯田「うむ。 俺もそれは考えていた。 許可のない人間であれば、センサーが反応し、門が閉まるはずだ。 現場は見ていないが、故障だろうか」

取り敢えず今日はここまでです。 少なくてごめんなさい<(_ _)>





麗日「う~ん・・・空、からかなあ?」



飯田「それだと校舎内、というのはおかしくないか? セキュリティ3は校舎内、完全に壁か天井に囲まれていたはず!」



飛鳥「うん。 マスコミは中庭まで来てた・・・・・。 そのあたりの上空は、特に監視が厳しいはずだ・・・・・」



麗日「う~ん・・・・・・じゃあ何なんだろ・・・・・・」



飯田「確かめようにも、今回突破された区域は閉鎖されているぞ。 偽造IDカード・・・などだろうか」



二人が頭を抱える。 残る可能性は、地中を掘り進めたか門が破壊されたか・・・だ。



飛鳥「・・・・・・・確認、してみる?」



麗日「え!? でも、封鎖されてるし・・・・・」



飯田「帰り道はなるべく寄り道せずにまっすg」



飛鳥「それだけか? 謎を諦める理由って」



二人の表情が固まった。



飛鳥「・・・・・・俺たちはヒーローだろ。 少しでも怪しいところがあるなら、知っておくべきなんじゃないのか


   気になったら、率先して調べなくちゃいけないんじゃないか? ・・・・・・・そもそも、この学校だって、


   俺たちに隠していることが多すぎる・・・・・」



恐らく、オールマイトの弱体化は校長含め、ほとんどの教師陣が知っているのだろう。



オール・フォー・ワンのことは流石にオールマイトと校長しか知らないようだったが。



麗日「緑谷君・・・・・」



飯田「・・・・・・・・」ウーム



少し沈黙してから、飯田が口を開いた。



飯田「・・・・・・確認、だけだぞ。 もし確認する方法が見つからないのなら、


   その時点であきらめる。 それなら、それだけなら、少し目を瞑ろう」

ミス発見。>>26雄英高校は私立ではなく国立高校でした。 >>68飯田君は太ももではなくふくらはぎに排気塔があります。






~雄英バリアー前~



飯田「やはり、封鎖されているな・・・・・」



問題の門には暗幕がかけられ、工事中の立て札があった。



飛鳥「・・・・・・・エコーズ」



麗日「?」



スタンドと視覚を共有し、暗幕の中に入らせる。



・・・・・思った通りだ。 



門は完膚なきまでに破壊されていた。 瓦礫が積もり、山になっている。



やはり、ただのマスコミが入って来ただけではなかった。



二人に報告しようと後ろを振り返った。



根津「やあ! そこで何をしているんだい!?」ピョコン



いきなり視界の外から現れた根津校長に面喰った。



飯田「!! こ、校長先生!! 失礼いたしました! 今回の騒動について、気になったので


   閉鎖区域に近寄ってしまいましたっ!!」バッ



麗日「わわわ・・・」



二人の反応を横目で見た校長は、そのまま無言で暗幕に近づいていった。



そして独り言のように呟いた。

根津「・・・・・・・・・見たいものは見れたかい?」ボソ



飛鳥「・・・・・・・・はい」



根津「そうか。 ・・・・・君はどう思う?」



門を壊した者の正体、目的のことだろうか。



わかりません、とだけ答えておく。



根津「・・・・・・・・・」



飯田「話は済んだのかい? 緑谷君」



飛鳥「うん・・・帰ろうか」



麗日「え? もういいの?」



飛鳥「ああ。 もう、いい」



飯田「・・・・・・?」



そのまま、無言で3人とも駅へと向かった。



帰ってから飯田にのみ、携帯で事実を伝えておいた。



内密にしておくよう、くぎを刺して。




1週間後 水曜日


PM0:50



イレイザーヘッド「今日のヒーロー基礎学だが・・・」



        「俺とオールマイト。 そしてもう一人の3人体制で見ることになった」



なった、という言い方は、何か特例なのだろうか。



瀬呂「ハーイ! なにするんですか!?」



相澤先生が、RESUCUEと書かれたパネルを取り出した。



イレイザーヘッド「災害水難なんでもござれ。 ・・・人命救助訓練だ!!」



上鳴「レスキュー・・・今回も大変そうだな」



芦戸「ねー!」



切島「バカおめーこれこそヒーローの本分だぜ!? 鳴るぜ!! 腕が!!」



蛙水「水難なら私の独壇場ケロケロ」



イレイザーヘッド「おいまだ途中」ギロッ



各々しゃべりだした生徒達を睨んで止める。



そしてリモコンを取り出し、コスチューム入りの棚を出現させた。



イレイザーヘッド「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。


         中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。」


        「訓練場が少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。 以上、準備開始」

(U)←あれに見えるけどご容赦を。






~駐車場~



麗日「ん」



救助訓練。 直接ヴィランを倒すことではなく、災害時などでのノウハウを養う訓練だ。



麗日「緑谷君普通の体操服だ。 この前の派手なのは?」



飛鳥「戦闘訓練で穴だらけになっちゃったから・・・」



飛鳥「修復を学校がしてくれるらしくてね。 それ待ちなんだ」コスチュームハモウスグデキルッテ



ッピピ~ピッピッ



引率の笛の音だ。 ・・・・・・飯田だった。



飯田「バスの席順でスムーズにいくよう、番号順で二列に並ぼう」



キバってんなあ。



十分ほどして、演習場についた。



そこには、まるでアトラクションのような施設が多くあった。



破壊されつくした廃墟、燃え盛る町、切り立った崖、勢いよく流れ出る滝とその下にある渦。



???「水難事故、土砂災害、下記・・・・・・etc.」


   「あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。 その名も・・・・・・


    ウソの(U)災害や(S)事故(J)ルーム!!」



紹介をしてくれたのは、災害救助でめざましい活躍をしている、紳士的なヒーロー!



スペースヒーロー:13号だった。


"個性"『ブラックホール』 どんなものでも指先から吸い込んで塵にしてしまう。



宇宙服のようなものを着込み、声は変声器で高い。



麗日「わーーー 私好きなの13号!」ウオオオ



麗日さんのテンションが上がった。



イレイザーヘッド「13号。 オールマイトは? ここで待ち合わせるはずだが」



13号「先輩それが・・・」



飛鳥「?」



13号が声を潜め、ひっそりと指を三本立てたのが見えた。 エコーズと聴覚を共有し、話を聴く。



13号「通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで。 ・・・仮眠室で休んでいます」



イレイザーヘッド「不合理の極みだなオイ」


        「・・・・・・・・・仕方ない始めるか」



13号の説明を聞き、いざ訓練に入ろうという時だった。



ズズ・・・ズ・・・ズズ・・・



イレイザーヘッド「一かたまりになって動くな!!!」



飯田「え?」


ズズ



広場の空間に突如、黒い渦が発生し、何十人もの見知らぬ人間が出てきた。



切島「何だアリャ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」



相澤先生がゴーグルをかけ、叫んだ。



イレイザーヘッド「動くなあれは!! ヴィランだ!!!!」



ゾゾゾゾゾゾ



黒い靄のような渦が収束し、白い瞳を持った人の形となった。



???「13号に・・・イレイザーヘッドですか・・・先日頂いた教師側のカリキュラムでは、


    オールマイトがここにいるはずなのですが・・・」



黒い靄がしゃべった。 "個性"はワープゲートだろうか。



イレイザーヘッド「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」



思わず、飯田と顔を合わせた。



???「どこだよ・・・せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさ・・・


    オールマイト・・・平和の象徴・・・いないなんて・・・」









子どもを殺せば来るのかな?








体中に『掌』をくっつけたヴィランがつぶやいた。


それを聞いてか、イレイザーヘッドが捕縛武器を展開した。



歪んでいる。



俺以上に。



・・・・・・同族嫌悪だろうか。



そのヴィランは、特別危険に思えた。



いずれにせよ、センサーが発動しないので、誰かが妨害しているのだろう。



イレイザーヘッドは避難指示を出し、一人でヴィランの中に突っ込んでゆく。



大丈夫なのだろうか。 多対一の戦闘は得意なのか。



少し心配になるが、指示に従うことにする。



飯田「こんなことに・・・! 早く避難を!!」



???「させませんよ」ゾワ



ワープゲートが避難経路に立ちふさがる。



???「初めまして。 我々はヴィラン連合。 せんえつながら・・・この度ヒーローの巣窟、


    雄英高校に入らせて頂いたのは・・・・・・・」


   「平和の象徴オールマイトに、息絶えて頂きたいと思ってのことでして」



一瞬、思考が止まった。 殺す? オールマイトを?



???「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ・・・ですが


    何か変更あったのでしょうか? まあ・・・それとは関係なく・・・」ユラァ~~



攻撃を察知し、13号が指の安全装置を外す。



???「私の役目はこれ」

靄をしよ放散うとした、が。



SKLIT! BOOOOM!



切島「その前に俺たちにやられることは、考えてなかったか!?」



切島と爆豪だ。 切島の"個性"『硬化』と、『爆破』で攻撃を仕掛けたのだ。



???「危ない危ない・・・・・・・・・そう・・・生徒といえど優秀な金の卵」



13号「ダメだどきなさい二人とも!」



ワープゲートが、一気に展開した。





散らして・・・嬲り殺す





【選択安価】飛鳥のついた先は・・・・・?


1水難 2火災 3土砂瓦礫 4山岳 5倒壊 6何とか靄から逃れた。


ゾーンを選択してください。 安価↓

安価了解です。 今日はここまで。 次回更新は 明後日の16時以降です。


飛鳥「くっそ・・・っ!」



上へ駆け上がり、何とか靄から逃れる。



靄が消えると同時に、生徒の半数が消えていた。



残ったのは13号、飯田、瀬呂、障子、砂藤。 そして麗日さんと芦戸さんだった。



飯田「皆は!? いるか!? 確認できるか!?」



障子「散り散りになってはいるがこの施設内にいる」



飯田の質問に、索敵に優れた障子が答える。



瀬呂「物理攻撃無効でワープって…! 最悪の"個性"だぜおい!!」



13号「・・・・・・・・・委員長」



13号が振り返り、飯田に作戦を伝える。 内容は、学校まで走りこの事件を伝える、ということだった。



飯田「しかしクラスを置いていくなど委員長の風上にも・・・」



砂藤「行けって非常口!!」



砂藤が飯田の背中を叩き、鼓舞する。



砂藤「外に出れば警報がある! だからこいつらはこん中だけでことを起こしてんだろう!?」



瀬呂「外にさえ出られりゃ追っちゃこれねえよ! お前の脚でモヤを振りきれ!!」



13号「救うために・・・"個性"を使って下さい!!」



麗日「食堂の時みたく・・・サポートなら私超出来るから! する!! から!!」



  「お願いね委員長!!」



各々飯田を説得する。



皆からの期待を感じ取ったのか、飯田の顔が引き締まった。



すると思い出したかのように、不安と期待の入り混じった顔を芦戸さんがこちらに向けてきた。


飛鳥「・・・・・・・」ヤベエ



実をいうと、俺はさっきからこの黒靄に攻撃を仕掛けているのだ。



しかしどこから攻撃を仕掛けても、エコーズが別の場所へ送られてしまうだけなのだ。



この靄を吹き飛ばせるような風があれば・・・・・!! 情けないが、13号の吸引に期待するしかない。



???「手段がないとはいえ・・・敵前で策を語る阿呆がいますか」ズオ



ついに靄が接近してきた。



13号「バレても問題ないから、語ったんでしょうが!!」



13号もブラックホールを開放した。  ・・・が。



???「13号・・・災害救助で活躍するヒーロー。 やはり・・・」



芦戸「先生ー!!!!」



???「戦闘経験は一般ヒーローに比べて半歩劣る。 ・・・・・・自分で自分をチリにしてしまった」



恐らく効果範囲の差が勝負を決めたのだろう。 13号のブラックホールは靄に飲み込まれ、



13号の背後に転送された。 必然的に、13号は背中から塵に帰ってゆく。



麗日さんが顔が絶望に歪む。



麗日「・・・・・・・っ!!! 緑谷君!! 攻撃して!! エコーズで!! 時間稼いでっ!!」



芦戸「!! そーだよ! 緑谷!! エコーズッ!! 早くーっ!!」



麗日さんと芦戸さんが、泣だしそうな顔でこっちを見た。 



エコーズのことを恐らく『便利なよくわからないもの』、と思っているらしい。



飛鳥「あ、ああ・・・うん」アセアセ



といっても、どうしようもない。 仕方なしに、エコーズの尻尾を掴み、こん棒のようにして振りかざす。



その瞬間。


ドッコオオオッ!!!



横から正体不明の衝撃を受ける。



何とか反応した左腕はぐしゃっとひしゃげて折れていた。 壁際に吹き飛ばされ、背中から壁に激突する。



振り回していたと言えど、 エコーズで死角を見張っていたはずなのに。 全く持って視えなかった。



飛鳥「う・・・・・ああ・・・・・・・」ドサッ



薄れゆく意識の中、俺のいた場所に立つ黒い肌の大男と、まるで錆びたかのように色をなくし、固まり死んでゆくエコーズが辛うじて見えた。








天哉「緑谷君っ!!?」バッ



砂藤「なん・・・だ? 何が起こったんだ・・・!?」



突如、広場から接近してきた黒い肌を持つ大男。 土煙をあげながら、何かを殴ったような姿勢でその場から・・・もとい、緑谷君の



いた場所から動こうとしない。 そしてその男の視線の先には、左腕がつぶれ、壁にぶつかり、もたれかかるような姿勢で気絶している緑谷君の姿があった。



芦戸「緑谷ーーー!!!」ダッ



13号先生を診ていた芦戸君が、焦って駆け寄ってゆく。



天哉「ダメだっ!!!! その男の前に立ってはいけない!!!」



出来る限り大きい声を出して、芦戸君を立ち止まらせる。



一瞬で人を、僕の友人を破壊した。 怒りもあったが、その時はそれ以上に恐怖が僕を支配していた。



???「脳無・・・? 命令もなしに単独行動を・・・・・?」



黒靄が何かぶつぶつ言っている。 どうすればいい。 どうすればいい!? こんな時、委員長として僕がまず動かねばならないんだ。



しかし、身体は動かない。 このモヤならばともかく、この大男から逃げ切るのは不可能だ。 さっきの一撃も、全力で殴っていたわけではないように思える。



恐らく、広場からここまでジャンプし、宙に浮いているときに殴打したからであろう。 威力は半減し、緑谷君は取り敢えず死なずに済んだ。 が、



危機的状況であることに間違いはない。 こんな時、兄なら・・・・・!! きっと、そうする。 まず相手を観察し、有効な策を考えるのだ。

人員は緑谷君以外は無事。 敵は二人。 一人は物理攻撃が通用せず、もう一人は圧倒的な身体能力を持つ。



危険度でいえば、緑谷君を潰したヤツのほうか。 ならば・・・・・っ!!



天哉「砂藤君!! 緑谷君の保護をっ!! 今から俺がこの男を捕まえる! 麗日君はそのあと、こいつを浮かせてくれ!! その瞬間、芦戸君は

   
   溶解度、粘度を最大にして攻撃を!! 瀬呂君と障子君は靄を牽制してくれ!!」DRRR



???「・・・敵前で策を語る・・・・・先ほども言いましたが、愚か。 ・・・・・・脳無も結果的には良いタイミングで来てくれましたね」



瀬呂「無茶ぶりだろっ!! 俺ら二人だけでどうしろってんだよ!!!」



障子「人員不足はどこも同じだ!! それでもやらなくては! 俺が何とかしてヤツの弱点を暴く!! お前は・・・・・」



???「敵前で・・・いや、もうよしましょう。 いかに雄英高校と言えど結局は高校生と教師だ。 ここまで無様なのも納得できますよ」ズアッ



瀬呂「うおお! 来たって!」



???「申し遅れました・・・・・私は黒霧。 君たちは・・・・・そうですね。 太平洋に落とす・・・なんてどうでしょうか。


    相手の名と、自分の終わり方くらい把握してから死んでくださいね」ズズウ・・・









天哉「トルクオーバー!」






レシプロバースト






トルクと回転数を無理矢理上げ、爆発力を生む。 反動でしばらくするとエンストするが、こいつを捕まえるには、これしかない。



二回、地面を蹴って脳のむき出しになった黒い大男・・・・・脳無といったか。



相変わらず立ち呆けているそのヴィランとの距離を一気に詰めた。 そのまま蹴りを入れ、動きを止めようとする。



ドフッ!!



脇に入った! 体を回転させ、今度は顎に向かって蹴りを入れる。



天哉「やった・・・・・!」

やったか!?

脳無「・・・・・・」



天哉「な・・・・・・に・・・・・・・?」



脳無は、微動だにしなかった。 次の瞬間、視界からその姿が消える。



天哉「くっ・・・!!」ギュルルッ



落ち着いて行動するんだ。 レシプロが切れるまであと5秒はある! その間に! 決め・・・・・・・



そこで、僕の意識は途切れた。







芦戸「飯田ー!!」



そんな。 最後の希望だったのに。



脳みそヴィランは、飯田君の蹴りを受けてなお、微動だにせず、飛び上がって飯田君を一瞬のうちに踏みつけ、地面へと叩きつけた。



障子「くっ・・・・・!! 向こうに応援に行きたいが・・・・・っ!!」ババッ



黒霧「お好きにどうぞ。 辛うじて私のワープゲートを躱している君らがむかったところで、どうにもならないでしょうが・・・」



瀬呂「いってえぇ・・・・・! 岩転送してきて落とすとか反則だろ・・・!!」



瀬呂君と障子君たちのところも余裕なさそう。 もう、私と芦戸さんだけしかのこっとらん・・・!!



ズン・・・・・!



脳みそヴィランが、私と芦戸さんの正面に立ちふさがる。



芦戸「うう・・・ぐ・・・・! 無理だよぉ・・・・・・こんなん・・・・・・・・!」ヘタ



芦戸さんがヴィランを見上げ、泣きながら膝をつき、へたり込んでしまった。



正直、私だってそうしたい。 っていうか、いまにもそうなりそうだ。 膝が笑ってるし、頭がクラクラしてる。



ヴィランが拳を固め、腕を持ち上げた。 ついに私たちもつぶす気だ。 目を瞑りたいのに、その拳から目が離せない。 



多分今の私の姿は、芦戸さんとそう変わらんだろう。 たぶん恐怖から涙と鼻水を流し、両足の間から粗相をしているはずだ。



ヴィランが、動いた。                   『ピシピシパッキイイイイインッ・・・!!」

>>199 やった→やってない 常識となりつつあるこのくだり。 一旦区切りまする。




飛鳥「・・・・・凍った・・・か・・・・・・なるほど」



芦戸「・・・・・・? ふえ・・・?」



障子「ハアッハッ・・・! なんだ? ヴィランが凍ったぞ・・・・!!? ハアッ。 轟か・・・・・!!」ゼエゼエ



麗日「・・・・・・?」



おそるおそる、固まった視線を下に移してみる。



そこにあったのは、今にも私に殴りかかろうとしている脳みそヴィランの姿。



ただ、少し違ったのはヴィランはそのままの姿勢で凍てつき、氷漬けになって固まっとったこと。







折れた左腕と肋骨の痛みを気合で封じ込め、フラフラと足を前に出す。




『ブォワアアアアンッ」



背中から衝撃波を放たれ、黒霧とかいうヴィランに向かって吹っ飛んでゆく。 



凄まじいスピードで、黒霧の横を通り抜けてゆく。



黒霧「ぬう・・・っ!!」



靄が風ではがれた。 作戦通りだ。



飛鳥「砂藤おおおおっーーーー!!!」



砂藤「うおおおっっしゃああああっ!!!」



砂藤 力道"個性"『シュガードープ』



糖分10gにつき3分間パワー5倍! しかし、糖をパワーに使うと次第に脳機能がダウンしてくので糖分を摂り続ける必要がある。



十分だ。 砂藤に伝えた作戦はこうだ。 あのワープゲートヴィランは、おそらく黒靄のワープゲートに出来る箇所が限られており、(少なくとも頭と両腕)



ワープゲートの黒靄で実体のある部分を覆っているのではないかと予想し、俺がモヤを吹き飛ばすので砂藤は実体を殴りつけろということだった。

ドコッ!!



鈍い音が響き、黒霧が広場までふっ飛ぶ。



???「黒霧! 脳無は・・・・・」



黒霧「・・・・・・凍らされました。 私も、ゲートで衝撃を減らしたもののダメージが大きいです・・・・・一旦引きますか? 死柄木」



死柄木「は?」



死柄木「なに・・・・・・ほざいてんだ? 13号もイレイザーヘッドも倒したんだ。 中ボスは全クリだぜ? あとはラスボスが来てくれるのを


    待つだけだろ・・・・・ガキ殺しながらよ」



黒霧「そうですか・・・・・脳無はどうしますか?」



死柄木「呼べば来るさ・・・なあ。 脳無」



バッキャッ!



飛鳥「!!?」



脳無、と呼ばれたヴィランは、己の身体が割れるのにもかまわず、複数の手首を装着したヴィランと黒霧のところまでジャンプしていった。



ズグ



欠損した個所から、繊維が飛び出し身体を修復していく。 ・・・・・"個性"は『超再生』か。



死柄木「・・・・・・あいつ・・・ああ、そうかあいつか。 脳無と先生以外で複数の"個性"を持つってやつ」ピッ



死柄木と呼ばれたヴィランが、俺を指さして何かボソボソ言っている。



死柄木「そーだな・・・・・やっぱ・・・脳無にやらせとくか。 俺は他の子供をあしらう。 あと三分でレアボスがこなけりゃリトライだ」



黒霧「では、三分後に・・・・・私は散らした構成員を回収しておきます」ズオオ



脳無と死柄木が、こっちを向いた。 来る。



成長したエコーズで上空に駆け上がった。



エコーズACT2  前よりも人型に近づき、少し小さくなったようだ。 こいつが現れた瞬間、本能で使い方は理解した。



尻尾だけはさらに長くなり、先端に中東の壺のふたのようなとがった飾りがついている。

スピード、パワーは普通の人間並みにはなっただろうか。 前のように一々踏まずとも、乗るだけで宙に浮くことが出来た。 つくづく不思議な力だ。



新たな能力は、前のように対象に音を貼り付けたのち、その擬音を実際に体感させるというものだった。



造形が完全に、緑色で尻尾のあるカーb・・・・・



『ピィッタアアア・・・・』



身体に触れると動きが止まるよう、擬音を貼っておく。 ・・・・・ピタリと止まると思いこの音にしたが、貼り付く音にも聞こえる。 ・・・仕様だろうか。



脳無が消える。 やはり目で追えない。 素でオールマイトと張る身体能力ということだろうか。 ならばなぜ、そんな大物がこんな雑な作戦を遂行しようとす



るのか。



考え事をしてるうちに、目の前に黒い物体が出現していた。 効果あったみたいだ。 俺に殴りかかる姿勢のまま、時が止まったように動かないでいた。



死柄木「・・・・・・?」



取り敢えずそのまま、空中に浮いておくことにした。 膠着状態のまま、数分が過ぎる。



ズアアッ



突然、ワープゲートが死柄木と脳無を持って行った。 ・・・残念だが、今は脳無を倒す方法が見つからない。



なにより腕と脇が痛い。 今日のところは見逃すか。 下に降りて麗日さんに介抱してもらっていると、A組の面々が集まってきた。



全員取り敢えずは無事なようだ。 重症なのは、俺と飯田、相澤先生に13号だけか。 ・・・・・とりあえずホッとした。






数分後、雄英の教師陣や、警察が息を切らして駆け込んできた。 なん十人もの人間が慌ただしく出入りし、途端にうるさくなった。



重傷者は病院か、保健室に運び込まれた。 敵は丸々取り逃がしたが、無事だっただけ良いと思う。 オールマイトは悔しそうにしていた。



っして、本当にリカバリーガールは偉大だと思う。 保健室で俺と飯田の怪我を、ものの数時間で治してしまった。



礼を言い、その日はベッドの上で警察の事情聴取に答えて終わった。




~翌日~

【選択安価】雄英高校は臨時休校となりました。 せっかくなので出かけることにします。 出会う人を次に中から決めてください。 


口田 砂藤 蛙水 青山 瀬呂 上鳴 耳郎 葉隠 峰田 芦戸 安価↓


安価了解しました。 今日はここまでです。 次回更新は土曜日の9時以降です。 リアル忙し(´・∀・`)



飛鳥「寝不足だ・・・・・」フアア



引子「飛鳥。 今日は水道屋さんが修理に来る日なんだけど・・・・・」



飛鳥「へ・・・・・・? ・・・あーそうだったかな。 休みたかったけど・・・タイミング悪いな


   出かけるよ」



引子「7時には夕飯出来るからね。 気をつけてね」



飛鳥「うん」



昨日の襲撃の件が、テレビで放送されている。 今頃校門前はマスメディアで溢れているのだろう。



雄英からは外出時は注意するように、と呼びかけがあるだけだった。 取材陣の対応に追われて忙しいのだろうか。



生徒が命を狙われたというのにもかかわらず、どうも警戒されていない。



この世界の人間は、おそらく俺は異世界から来たのでわかるのだろうが、どことなく楽観的だ。



テロが日常茶飯事に発生しているの、に皆それを眺めるだけだ。 幸せそうに群れ、平和を謳歌している。



俺からすれば、証拠の掴めない超能力を誰しもが持っているのに誰も警戒なんてしない、異様な世界。



無理矢理慣れた、もしくはヒーローが出てきてしまったせいだろうか。 ヴィランが発生することさえパフォーマンスに思っている節がある。



飛鳥「・・・・・・怖い、な」



自然と、口から言葉が漏れた。










葉隠「あれー!? 緑谷じゃん! 何してるの?」ブンブン



商店街を歩いていると、面識(視えはしないが)のある女の子に声をかけられた。



飛鳥「葉隠さん?」



葉隠「やっぱり緑谷だ! 偶然だね!」


葉隠 透(はがくれ とおる) "個性"『透明化』



生まれた時から透明なのか、常に"個性"を発動しているのかはわからない。



下手をすれば芦戸さんより活発な子だ。 失礼な言い方にはなるが芦戸さんより知能が高い。



それにアクティブなだけで良識があるので、誰からも好かれる性格をしている。



飛鳥「なんでここに? 静岡に住んでんの?」



葉隠「ううん。 東京。 ここら辺に美味しいスイーツ店があるらしくてさ! 来ちゃいました!」テヘッ



無意味なまでの仕草は、透明人間としてのコンプレックスの現れだろうか。



飛鳥「そう・・・か。 昨日の今日にあんなことがあったばかりだってのに・・・元気なんだね」



葉隠「むう・・・! そういう緑谷は元気ないよね。 ヴィランごときに私生活の邪魔されちゃだめだよ!」ビッ



飛鳥「あ・・・あー・・・・・なるほど。 そういう感じか」



葉隠「?」



飛鳥「・・・なんでもない。 じゃあ、またな。 一応気をつけて」ザッ



話を一方的に終わらせ、その場から立ち去ろうとする。



葉隠「ちょぉぉっとまったああ!!」ガッシイ



後ろから羽交い絞めにされた。



飛鳥「おふっ! な・・・・・・に?」



葉隠「おっかしいなあー! 私今話したそうにしてたよね!? 共に戦った戦友に、その態度はおかしくない!?」グググ・・・



飛鳥「・・・うぐっ! は・・・なれ・・・ろ・・・。 そんな距離感じゃなかったハズ・・・!」クビシメンナ



葉隠「わざわざ東京から県を越えてやってきた女の子に偶然出会ってちょっとあいさつしただけで立ち去ろうとするなんておかしいよね!? 


   なんかもうちょい交流してもいい気がするなぁーー!!」ムニュッ



飛鳥「おお・・・お・・・の・・・れ・・・・。 学校じゃダメなのか・・・!?」ムネアテルナ



その日は夕方まで葉隠さんにつき合わされ、何故かスイーツ代も奢らされていた。


飯田「皆ーーーー!! 朝のHRが始まる席につけーーー!!」



瀬呂「ついてるよ。 ついてねーのおめーだけだ」



クラスの皆は全員無事に登校し、集まっていた。



イレイザーヘッド「お早う」ス・・・



ドアから、顔と両腕を包帯でこれでもかというくらいにぐるぐる巻きにした相澤先生が入って来た。



よろよろと、どうにかこうにかという感じで檀上についた。



飯田と麗日さんが、先生の安否を声に出して確認する。



イレイザーヘッド「俺の安否はどうでも良い。 何よりまだ戦いは終わってねぇ」



爆豪「戦い?」



飛鳥「まさか・・・」



峰田「まだヴィランがーーー!!?」ガタガタガタ



教室が緊張感に包まれる中、相澤先生が一呼吸おいて口を開いた。



イレイザーヘッド「雄英体育祭が迫ってる!」



皆「クソ学校っぽいの来たあああ!!」ホッ







相澤先生が話した内容をまとめると、開催によって、先日の襲撃によって高まった世間の不安に対して、危機管理体制が盤石であることを



示そうということらしい。 警備は例年の五倍に強化するそうだ。



そして何より、雄英の体育祭はヒーローの卵にとって最大のチャンス。 葉隠さんが言ったように、ヴィランごときで中止してよいものではないとのこと。





雄英の体育祭とは、現在日本のビッグイベントの一つだ。



"個性"の発現により、規模も人口も縮小し形骸化した「かつてのオリンピック」に代わる催しだ。



八百万「当然、全国のプロヒーローも観ますのよ。 スカウト目的でね!」


開催に肯定的な峰田に、八百万さんが口を挟んだ。



上鳴「資格習得後はプロ事務所に相棒(サイドキック)入りがセオリーだもんな」



サイドキックとは、端的にいうとヒーロー見習いのことである。 他のヒーロー事務所に勤め、一定期間ノウハウを学んだあとで



独立し、自分の事務所を立ち上げる。 知名度も上がりにくく、報酬は貰えないが



雇い主のヒーロー事務所が潰えない限り一定の給金が受け取れ、方針による存亡の責任が降りかからない等、メリットもいくつかある。



耳郎「そっから独立しそびれて万年サイドキックってのも多いんだよね。


   上鳴あんたそーなりそう。 アホだし」



上鳴「くっ!!」ズウゥン



イレイザーヘッド「当然、名のあるヒーロー事務所に入ったほうが経験値も話題性も高くなる


         ・・・・・・時間は有限。 プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ」



イレイザーヘッド「年に一回・・・計三回だけのチャンス。 ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ!」



飛鳥「・・・・・・・」







【選択安価】午後になりました。 一緒に昼食をとる人物を決めて下さい。


1 口田



2 飯田&麗日



3 芦戸



4 一人で食べる

ミス発見 開催に肯定的な峰田 否定的な峰田に脳内変換しておいてください。 安価↓

間に合わなかったOTZ 安価↑了解

4選ぶとどうなんの?

>>218 ※ヒント 一人だけだと食べ終わりが早くなります。 



~食堂~



飛鳥「・・・最近は制服で目立つのも慣れてきたな・・・・・」



空いている席に座ることにした。



すると、窓際の端っこで校内で放し飼いにされている鳥に餌をやりながら、パンを食べている男を発見した。



緑谷「・・・よう、口田。 ここ、座ってもいいかな」



口田「!!」



口田 甲司(こうだ こうじ) "個性"『生き物ボイス』



声に意志をのせて生き物を操る・・・だったっけ。 意志の強い生物、



人間なんかにはほとんど効果がないらしいが・・・・・。



入学の日に喋って(?)以来だな。



飛鳥「・・・・・・」



口田「・・・・・・」



・・・会話が続かない。 イエスかノーで答えられる質問形式での会話が性に合うようだ。



飛鳥「一昨日は大変だったな・・・お互い」



口田「・・・」コクコク



飛鳥「常闇と一緒だったんだろ?」



口田「・・・」コクコク



飛鳥「USJ・・・特にお前のいた突風・・・嵐ゾーンにはほとんど動物がいなかったろ・・・。


   囮とかそんな感じか? 常闇が待ち伏せといて」



口田「・・・」コクコク



ミス発見 嵐ゾーンではなく暴風・大雨ゾーンでした





飛鳥「入試でも思ったんだけど・・・自在に直接的な攻撃力の高い攻撃が出せないと、何かと不利だよな・・・・・


   やっぱ身体鍛えとくしかないかなあ」



口田(・・・うん。 一応僕も鍛えてるよ・・・・・)シパパパ



ジェスチャーで会話を試みてきた。



何故か理解できてしまう。



そのほかにも適当に会話をし、訓練が始まるまで更衣室でダベッた。




訓練が終了し、下校時間となる。



【選択安価】 一緒に帰る人を選択してください。



1 飯田&麗日



2 芦戸



3 口田

お風呂入ってきました。 また安価↓ つけるの忘れてた・・・・・OTZ 基本的に安価の次スレが採用されます。  今回4番目の選択肢、一人で帰るがなかっ


たのは、選択が後々ルートに関係してくるからです。





ザワ・・・ザワ・・・ザワザワザワザワザワザワザワ



帰ろうとすると、教室前にクラス外の生徒たちが数十人ほど集まっていた。



ヒーロー科ならまだしも、ほかの科は6時間授業だから1時間早く終わっているはずなのに。



授業終了まで待機していたのだろうか。



デレネージャン! ナニシニキタンダヨ  テキジョウシサツダロ、ザコ



芦戸「♪」チョイチョイ



芦戸さんが肩をつついてきた。



飛鳥「? 芦戸さん・・・どうした」



芦戸「ちょっと、駅まで一緒に行かない? おとといのことで聞きたいこともあるし!」



飛鳥「・・・? わかった」







~帰り道~


芦戸「っていうかホントヤバかったよねー!」



飛鳥「一歩間違えれば死んでたよ。 特にあの・・・脳無? だっけか。 あいつがヤバかった」



芦戸「それ! あの時緑谷が復活してなかったら麗日と私絶対死んでたもん」



飛鳥「色々と不思議なヴィランだったな・・・・・俺としては皆がさほどトラウマを抱えてないことが、よっぽど不思議なんだけれども」



芦戸「だってヴィランだよー!? そんな奴らにビクビクして過ごしても人生もったいないじゃん!」



飛鳥「・・・・そっか。 そうだな」ウンウン



芦戸「・・・・・・・」ジー



飛鳥「? なんだよ」


芦戸さんが意味深なほほ笑みで、顔を覗き込んできた。



少し声のトーンを落として言葉をかけられた。



芦戸「ホントに・・・ありがとね。 緑谷。 食堂の時から助けてもらってばっかだし」



飛鳥「・・・・・・ヒーローだから」



目を逸らして答えた。



そこにしか理由は無いはずだ。



オールマイトをみて、いつも思っていたこと。



本物の英雄は、孤独だ。



誰からも心配などされないのだろう。



対等な者がいないのだ。



だからこそ、芦戸さんみたいな人がヒーローになれば、



追い抜いた、抜かれた、というようなヒーローではなく、隣に立ち、手を差し伸べられる



英雄になれるかもしれない。 



芦戸「そーいえばさ! 話変わるけど、もうすぐ体育際だよね」



飛鳥「相澤先生も言ってたな。 体とエコーズを鍛えとかないと」



芦戸「それなんだけどさー。 私の"個性"って鍛えにくいんだよねー。 あんまりやると肌がズタボロになるし」



飛鳥「芦戸さんの肌・・・"個性"の影響でそんな感じなんだっけ」



芦戸「うん・・・で、こっからなんだけどさ! 私の"個性"ってどうにか鍛えらんない? 出来れば楽して早く強くなれるほうこーで!!」



飛鳥「・・・・・いきなり難題ぶつけてきたな」



芦戸「うぅ~~~やっぱ無理かあ。 地道に鍛えるしかないかなあ・・・・・」ショボン



飛鳥「・・・・・・出来ないこともない」

今回の投稿はここまでです。 本編でもっとサブキャラに喋って欲しい。



芦戸「!!」



飛鳥「芦戸さんの"個性"は、上鳴と同じで使い方によっては何十倍も強力になれる。 知識と発想さえあれば、ね」



芦戸「教えて教えてー! 早く!」ワクワク



目をキラキラさせてせがんでくる。 



最近は、この肌にも、目にも慣れてきた。



飛鳥「まず、芦戸さんの掌。 酸への耐久を弱くしてみて」



芦戸「強くするんじゃなくて?」



飛鳥「うん。 酸を出すとき、多少なりとも無意識にその部分の耐久力を上げてるはずだ」



芦戸「う~ん・・・」



飛鳥「あくまで掌の表面だけ、だよ。 ・・・どう?」



芦戸「あっ! 出来たー! ほら! ここだけ普通の肌の色だけになってる!!」



飛鳥「・・・・・こっからだ。 そのまま、掌の耐久力を上げないようにして、ほんの少しだけ強酸を出してみて。


   ドバッて感じじゃなくて、ジワッ・・・と。 汗みたいに」



芦戸「こう?」ジワッ



飛鳥「そこから、力いっぱい両手を合わせるんだ」



芦戸「・・・・・・? そいや!」バチン



BOOOOM! 小さく爆発が起こった。



芦戸「エッ!? ええーーー!!?」



飛鳥「かっちゃ・・・・・・爆豪のお父さんの"個性"を真似てみたんだけど・・・・・うまくいったかな」



芦戸「すごいっ!! ありがとーーーー!! 緑谷ーーーっ!!」ブンブン



興奮のあまり、そのまま手を振りながら駅に向かって走り去ってしまった。 ・・・俺も早く帰ろう。

遅くなりました申し訳ありません(m´・ω・`)m 今週ホントに忙しかった・・・! 






~翌日~



飛鳥「・・・・・・」カラ・・・



教室に着き、黙って戸を引いた。



いつも通りこの時間帯は特に騒がしい。



最近はもっぱら襲撃のことや体育祭のことで盛り上がっていたが、今日はどうも空気が違う。



いつも道理上鳴と芦戸さんが会話の中心にいたが、どうも様子がおかしい。



因みに轟や爆豪は俺と同じようにして、着席してケータイを弄っていた。



蛙水「・・・・・本当に大丈夫なの? 本当に自分のせいでそうなったの?」ケロォ・・・



芦戸「もー! ホント-だってーー! 心配しすぎ!! もう治癒してもらったし! ほら、大丈夫だから!」ブンブン



八百万「しかし・・・今までのようなちょっと皮がめくれた、ような怪我ではありませんわ。 包帯を巻いている時点で


    軽いものではありませんし、何より負傷箇所がおかしいですわ。 ・・・・・もっと私たちのことを信用してくれてもよいではないですか。


    悩みがあるならば、真摯に相談に乗りますわ・・・」ギュッ



麗日「でも、怪我の原因くらいゆうてくれても・・・・・。 自分のせいでこうなった、とかだけで、余計心配なるよ」ギュウ・・・



耳郎「三奈・・・あんた、嘘が下手だからさ。 わかっちゃうんだよ。 ああ、これは誤魔化してるなって。 あんたは無意味に隠し事


   なんてしない奴だからさ。 ・・・・・かばってるんでしょ?」



芦戸「!!」ビクッ



葉隠「三奈ちゃん、顔に文字描いてるみたいだね・・・・・! 大丈夫だよ! 誰にもバラしたりなんてしないから! そいつは


   女子全員でとっちめてやるけど・・・・・!! お願い! 相談して!?」



芦戸さん・・・・・! 誰かに虐待でもされているのか? 会話の内容的にそう聴こえる。



エコーズを芦戸さんを囲んでいる女子の円陣の中に入らせる。



・・・・・・・火傷だ。 それもかなり深そうな。 掌に包帯を巻き、一応リカバリーされてあるが、酸の身体に治癒が難しかったのか血が滲んでいる。

荒らしってスレだけじゃなくて掲示板そのものにも来るんやな・・・! (゚д゚)




飛鳥「!! 芦戸さんそれっ・・・!」ガタッ



芦戸「! あーー・・・ッハハハ・・・・・緑谷・・・・」ウツムキ



麗日「緑谷君・・・! なんか知ってるの?」



蛙水「・・・三奈ちゃんの様子もおかしいわ。 昨日何かあったのね」ゲコ



峰田「緑谷・・・・・! お前・・・! お前!! もしかして一人で先に大人の階段上っちまったんじゃねえだろうなっーー!


   芦戸をむりやり使ってよおおーーっ! チックショオオ許せねええぇーーっ!! オイラも混ぜr」スパアンッ



耳郎「なっ・・・!!」バッ



耳郎さんが愕然とした表情で振り返る。



八百万「そうなんですかっ!? 緑谷さん!!」ガシッ!



飯田「聞き捨てならんぞ! 事情を説明してもらおう緑谷君っ!!」ガッシイ



なかなかにケイオスな状況になってきた。 峰田が蛙水さんに舌でひっぱたかれ、飯田と八百万さんが俺の肩を鷲掴みにし、クラス



全員に凝視されている状況だ。 一部、汚物を見るような視線が既に混じっているのはなぜだろうか。



芦戸「ちょっ皆待ってよ! 緑谷は関係ないって!!」ガタッ



あまりの展開に呆然としていた芦戸さんが、ようやく助け船を出した。



蛙水「三奈ちゃん・・・」



芦戸「緑谷は確かにいろいろ私に教えてくれたよ! でも、このけがは完全に私のせいだから!! 上手くできなかったから・・・!


   "酸"の粘度間違っちゃったから・・・!! 緑谷は悪くないよ。 ちゃんと言うこと聞かなかった私が悪いんだし・・・・・!」グス



教室が静まり返った。 何とか皆の誤解を解いたようだ。



瀬呂「・・・・・卑猥な意味に聴こえるのは俺だけか?」ボソッ



峰田「ローションプレイ失敗s・・・」スッパアアアアンッ!!



再度峰田が蛙水さんにひっぱたかれる。 前言撤回。 事態はさらに深刻なものとなった。

一旦区切ります。



爆豪「クソ下らねー」



イレイザーヘッド「予鈴が鳴ったら席に着け。 何度も言わせるな」



切島「先生・・・!」



相澤先生が教室へよろよろと入ってきた。 取り敢えず全員、席へと落ち着く。



イレイザーヘッド「 ! 芦戸。 お前その手どうした」



芦戸「ええっと・・・」アセアセ



芦戸さんが口ごもる。 何故はっきり言わないのだろうか。



イレイザーヘッド「・・・・・授業は受けれるのか」



芦戸「休んでいいんですか!?」



イレイザーヘッド「自己判断だ。 休むなら保健室に行っとけ。 ・・・次だ。 全員聞け。 今日から放課後、市街地演習場・・・今日は運動場γが


         解放される。 各々自主トレーニングに励みたい奴は使え。 以上」



イレイザーヘッド「芦戸は休むなら強制的に自主トレーニングだ」



芦戸「ウソだろ」( ゚Д゚)



その日の午前中は、肩身の狭い思いをしながら授業を受けた。



~昼休み~



【選択安価】 『昼飯を誰かと食べようか』 現時点で会話できる人物は以下の通りです。



1飯田&麗日 2芦戸 3口田 4蛙水 5耳郎 6葉隠 7峰田 8ボッチ飯



突発的ですみません安価↓

お風呂入ってご飯食べてきた。 三角コーナー丼(゚д゚)グロウマー




昼休みだ。 取り敢えず一番気になる人物と話をしてみよう。



飛鳥「芦戸さん・・・」



芦戸「緑谷。 なにー?」



飛鳥「ごはん・・・一緒に食べよ?」ズイ



麗日「乙女や!!!」ブファ



飯田「麗日君!」



蛙水「・・・・・・」ケロケロ





~食堂~




飛鳥「あそこ空いてるな。 座ろう」



芦戸「じゃあ私食券買ってくるから。 席とっといてねー」



窓際の対面で座れる席を確保する。 



しばらくすると、芦戸さんが二人分の昼食を運んできた。



飛鳥「ありがとう」



芦戸「こんくらい大丈夫!」



手をふき、二人で向かい合って食べ始めることにした。 そこで話を切り出す。



飛鳥「芦戸さん・・・その手のことなんだけど」



芦戸「・・・・・」



飛鳥「具体的に、どうやって怪我したのか教えてくれないかな」



芦戸「うん・・・」



それは、昨夜のことだった。

芦戸さんは、さっそく俺が教えたことを練習し始めたらしい。



最初のほうは調子が良かったが、1時間もすると、手に血が滲み、激痛に襲われたそうだ。



急いで病院に行き、かかりつけ医に手当を受けたらしい。 



医者のほうも驚いていたようだ。



見る見るうちに、芦戸さんの手が抉れていったのだ。



取りあえず芦戸さんに酸の耐久度を上げてもらい、リカバリーガールも緊急で呼んで傷を治したらしい。



しかし、朝からまた血が出始めたので包帯を巻いてきたというわけだ。



・・・・・少なくとも7割は俺のせいだな。



芦戸「すっごい発見だと思ったんだけどなあ。 身体が慣れてなかったのかなー」プラプラ



飛鳥「・・・・・・ごめん」



芦戸「緑谷が謝ることないじゃん! 私が考えなしにやったからだし・・・」



飛鳥「俺のせいだよ。 昨日、追いかけてでもデメリットを説明しとくべきだった。 本当に、ごめんっ!!」



芦戸「おーい」



芦戸さんは謝らなくてよいと言っているが、治ったとはいえ女の子の身体に傷をつけたのだ。 芦戸さんの両親に殴られていてもおかしくない。



芦戸さんがはっきり原因を皆に伝えなかった理由も、俺を庇うためだろう。



芦戸「緑谷って・・・・・と、言うより男子ってやっぱそーゆー変な責任感あるんね。 嫌いじゃないけどさー。


   もうちょっとこっちのことも責めてくれてもいーのに!」



飛鳥「・・・・・・・ごめん」



芦戸「もー!」



始終、謝り続けていた。 戦闘訓練での反省を全く持って生かせていなかったのだから。 





飛鳥「・・・・・そもそもあの爆発は、酸と有機物・・・・・つまり、芦戸さんの肉を削って生み出すものなんだ。


   その気になればかっちゃんの数倍の威力を出せるけど、自身の身体も消費する諸刃の剣。 最後の最後の奥の手として考えたほうがいいんだよ」

飛鳥「そのうえ、酸、爆破の熱、衝撃なんかが加わって骨や筋肉、皮膚がイかれ出す。 かっちゃんはその掌が生まれつき強いんだけれども・・・」



芦戸「そっかぁ・・・」



しばらくの間、沈黙が流れる。 



芦戸さんとしては、ガックリ来たに違いない。



しかしそれでも、無理矢理にでも使用をやめさせるべきだろうか。



そうかと思うと、今度は昨日の芦戸さんの嬉しそうな顔が浮かんでくる。



俺が逡巡していると、芦戸さんが口を開いた。



芦戸「これから、だよ」ボソッ



飛鳥「え?」



芦戸さんは、真っ直ぐに俺の目を見て、両拳を自分の胸に持ってきて、ちょっと息を吸ってから。



芦戸「ついこないだ、緑谷に出会って、見捨てて、殺されかけて、正直、全然好きになれなかった・・・・・!

    
   それでも緑谷のほうから謝って、仲直りして・・・・・・今は、一緒に強くなれる方法考えてる。


   ・・・・・これからだよ! 今回は失敗しちゃったけどさぁ! 私たちならできるって! 緑谷は、私にケガさせちゃったこと


   すっごい後悔してんでしょ!? なら、なおさらくじけてちゃダメだよ! 自分や友達が傷つくからって、前に進むの止めちゃ


   ダメじゃん!! ヒーローなんだから! 全力で当たってこーよ!! PLUS ULTRA! だよー!! 」ブンブン



一気にまくし立てた。 



本当にタフな人だと思う。 弱気になっていたのは、俺のほうだった。



飛鳥「そう・・・だったな! 苦難上等だった!!」



芦戸「そーそー!! その意気その意気!!」ギュウ



つられて俺も元気が出てきてしまった。 



芦戸「あっ! そーいえばまだみんなの誤解といてなかった!」



飛鳥「授業開始まで5分弱か・・・・・・走る?」



芦戸「当然!! 急ぐよー!」ダッ    芦戸さんに手を引っ張られながら、食堂を後にした。

今日の最終更新です。




~2週間後~



プレゼント・マイク『群がれマスメディア! 今年もおまえらが大好きな高校生たちの青春暴れ馬・・・


          雄英体育祭が始まディエビバディアァユウレディ!!??』



ついに、雄英体育祭が始まった。



参加選手は、クラスごとに控室にて待機している。



時計を確認していた飯田が、全員に号令をかける。



飯田「皆 準備は出来てるか!? もうじき入場だ!!」



芦戸「コスチューム着たかったなー」



尾白「公平を期す為、着用不可なんだよ」



それもそうだろう。 体育祭は全員、基本は体操服で出場する。



アイテムの持ち込みは、プレゼント・マイクや青山のように装備が無くては日常生活に支障をきたす者のような特例か、



自身のPRの為、自身の開発したものを装備できるサポート科だけだ。 といっても、入学して1月もたたずにそんなにたくさんの



装備を作れるはずもないが。



上鳴「一人だけ、ど派手アイアンマンカラーだけどここじゃあうらやましく思えてくるぜ。 緑谷。 それ、どうやったら手に入るんだ?」



芦戸「いいよねー! 私も飛鳥みたいな体操服がよかった!!」



飛鳥「そういえばまだちゃんとした理由訊いてなかったな・・・あとでオールマイトに訊いてみようかな」アイザワセンセーハシャベラナソオ



不意に、話しかけられた。



【選択安価】 話しかけてきた人は・・・!?



1飯田 2麗日 3轟 4爆豪 5口田 6三奈 7オールマイト

忘れてた。安価↓

オールマイト「ヘイ! 緑谷少年! ここにいたか! ちょっと話せるかい!?」ガッチャア



飛鳥「オールマイト・・・」



入口が狭いので、控室には直接入ってこない。



飯田「オールマイト先生!! もう入場ですが、我々も待っておきましょうか?」



オールマイト「いいや! 大丈夫だ! 先に行きなさい!」



飛鳥「話って・・・?」



轟「・・・・・・」



オールマイト「来てくれればわかるよ!!」ビッ



~校長室~



飛鳥「・・・・・」



ここは・・・・・。



オールマイト「そんなに硬くならなくとも・・・別に、怒られる呼び出しってわけじゃあないさ」ボシュウウウ



根津「そうさ! 今回は君に頼みたいことがあるのさ。 私の個人的な頼みをね」ピョコン



机の下から校長先生が出てくる。



飛鳥「オールマイトをパシr・・・」



根津「私も時間がないので早速話すよ! まずは、コレを観てほしいんだ」



指し示されたのは、ビデオデッキ。 校長先生がリモコンのボタンを押すと、



映像が表示された。



そこには、去年の体育祭の映像が映っていた。



飛鳥「これがどうかしたんですか?」



根津「・・・去年までは、学年別で優勝者を決めていたんだ。 しかし今回!


   期末テスト前に、学年で最上位生徒は一日だけ、計三人で特別遠征をつけることにしたのさ!」

飛鳥「遠征・・・どこへですか?」



根津「それはまだ内緒さ! 行き先は私とオールマイトしか知らない。


   ・・・・・つまり私は君に、この遠征を推薦しているのさ!!」



オールマイト「相澤君の話によると、君はどうも一位を獲ることに固執していない。


       これはわれわれの勝手な期待だが、ぜひとも君にこの遠征への切符を勝ち取って欲しいんだ」ゴッファ



飛鳥「・・・・・・」



オールマイト「どうかな・・・?」



飛鳥「・・・了解です。 期待にはちゃんと応えます。 安心して見ていてください」



根津「うん! 流石だね。 それでは私は、三年ステージのほうへ行かなくてはならないので。


   応援しているよ!!」



飛鳥「失礼しました」



オールマイト「っと。 すまないな時間を取らせた。 もうすぐ第一種目・・・予選が始まるから、


       私につかまりなさい」ムキイ



~会場~



ミッドナイト「毎年ここで多くの者がティアドリンク!! さて運命の第一種目!! 今年は・・・・・・」



今年の主審はミッドナイトだったのか。 



18禁ヒーロー:ミッドナイト



本名『香山 睡』(かやま ねむり)



"個性"「眠り香」自身の肌から出せれる香りで、相手を眠らせることが出来る。 男にはさらに良く効くらしい。



腰まで伸ばした艶のある髪をなびかせ、手錠をはめ、全身を危ないタイツといわゆる「女王様」装備で包み、



壇上で鞭を片手に指揮を執っている。



信じられないかもしれないが、これでも教師でヒーローだ。

寝落ち・・・( ゚д゚)ハッ!ヤベエ  改めて「資料」として漫画を読んでみると、色々と細かいところに気が付いて楽しいです。




第一種目、障害物競走だった。



ミッドナイト「計11クラスでの総当たりレースよ! コースはこのスタジアムの外周約4㎞!」


      「我が校は自由さが売り文句! ウフフフ・・・コースさえ守れば『何をしたって』構わないわ!」



巨大な多重連結式の門が音を立てて開いてゆく。 飯田は既にエンジンをかけ、三奈は穴の開いた特注の靴から溶解液を噴出させている。




ミッドナイト「さあさあ位置につきまくりなさい・・・」



パッ



門についている信号機のような、3つ並んだランプが右から消えてゆく。



パッ



全員の顔に緊張が走る。



パッ


ミッドナイト&プレゼント・マイク『スターーーーーーーーート!!』



一斉に門をくぐり、スタートゲート向かって全員が走り出した。



だが・・・・。



峰田「ってスタートゲート狭すぎだろ!!」



スタートゲートには、目の錯覚を利用したペイントが施されていた。



教室のドアと同じくらいの幅しかない。



つまりここがもう・・・



轟「最初のふるい」パキパキ



一番にゲートを抜けた轟が、一気にスタートゲットまでの道を凍らせた。



ッテエー!! ナンダコオッタ!! ウゴケン!! サミー!! ンノヤロォオオ!!

BOOM



近くで爆発音が聞こえた。



八百万「甘いわ轟さん!」



爆豪「そう上手くいかせねえよ半分野郎!!」



A組の面々は各々躱しているようだった。



轟「クラス連中は当然として・・・思ったよりよけられたな・・・」チラ



ウイイ・・・



ロボ「ターゲット・・・大量!」



いきなり人が吹っ飛ばされたかと思えば、コース外から、入試で出てきた4種類のヴィランが現れた。



プレゼント・マイク『さぁいきなり障害物だ!! まずは手始め・・・第一関門ロボ・インフェルノ!!」



ズン



4種類いるにはいるが、あの巨大なゼロポイントヴィランだけは何十体もいる。



パキ・・・タッタカターーー



轟が正面の数体を凍らし、その間を潜り抜ける。 



何人かが便乗しようとした。



轟「やめとけ不安定な体勢ん時に凍らしたから・・・倒れるぞ」CRAASSH



プレゼント・マイク『1-A 轟!! 攻略と妨害を一度に!! こいつぁシヴィー!!!』

飛鳥「エコーズ」ピョイッ



エコーズに飛び乗り、空からさっさとゴールに向かおうとした。



ロボの上を通り過ぎようとした時だ。



BBBBBBB



爆豪「ボッチぇ!!!!!   俺の前を!! 行くんじゃねえ!!!」



飛鳥「(´・ω・`)」



『ドッビュウウッーーー』



背中から突風を「体感」し、加速した。



爆豪「んなっ!! この糞!!!」BBBBBOOM








轟が見えてきた。 第二の障害物『ザ・フォール』



キノコのように切り立った崖を綱渡りで移動していく、というものらしい。



よく見ると、最短距離のロープは細く、最長距離のロープは太くなっている。



関係なしに、エコーズに乗り、エアスライドで通り抜けることにした。



轟「!!!」パキキキキ



轟が俺を凍らせようと氷結攻撃をしてくるが、突風から衝撃波に切り替えて一時的にターボしてかわした。



一人独走し、何やら開けたところに出たがお構いなしに空を渡った。 地雷か何か埋めてあったのだろうか。



プレゼント・マイクがおれのことをせこいとかエンターテイメントしてねえとかなんとか言っていたが構わない。



取り敢えず、俺は校長先生が推薦してきた特別遠征に行きたいのだ。



もうすぐそこにゴールがあったので、一位で通過した。



プレゼント・マイク『さあ続々とゴールインだ! 順位などは後でまとめるから取り敢えずお疲れ!!」

麗日「緑谷君・・・! すごいねえ!」タッタカタッタカ



飯田「この"個性"で遅れをとるとは・・・やはりまだまだ僕・・・俺は・・・!」



飛鳥「麗日さん・・・飯田」



二人が近づいてきた。



麗日「一位すごいね! 悔しいよちくしょー!」



飛鳥「・・・飯田6位に麗日さん16位・・・・・」



飯田「さすがだ緑谷君。 君も"個性"を鍛えていたんだな」



飛鳥「・・・・・・二人で協力し合えばもっと早かったんじゃないの? もしくは俺たち三人で」



麗日「!!」



飯田「それは・・・」



飛鳥「まあ・・・いきなり他人と協力する、っていうのもプロから見てみればそんなに評価高くならないかもな。 忘れてくれ」



轟(推薦入試の時と同じように・・・・・氷の生成を推進力にして速度は上げていたはずなんだが・・・・・・不自然な加速があいつにはあった・・・・・)ニイ



爆豪「また・・・くそっ・・・!! くそがっ・・・!!!」サンイ



芦戸「19位かー。 ・・・・・・うぅ~全然追い付けなかったなあ・・・・飛鳥」



蛙水「・・・仕方ないわ三奈ちゃん。 それよりも、名前で呼ぶようになったのね」ケロォ



口田「・・・・・」💦



ミッドナイト「予選通過は上位42名!!!」



どうやら、結果が出たようだ。



予選突破はヒーロー科から40名、サポート科、普通科から1名ずつだった。



ミッドナイト「さーて第二種目よ!! 私はもう知ってるけど~~~~・・・


       何かしら!!? 言ってるそばから・・・・・・・コレよ!!!!」バーン



上鳴「騎馬戦・・・!」( ´゚д゚`)  峰田「騎馬戦・・・!」(*´Д`)  蛙水「個人競技じゃないけどどうやるのかしら」    一旦区切ります。                     

小説っ! 書かずにはいられないっ!!!




ミッドナイト「参加者には2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ! 基本は普通のルールだけど


       一つ違うのが・・・先ほどの結果にしたがい、各自にポイントが振り当てられること!」



砂藤「入試みてえなポイント稼ぎ方式かわかりやすいぜ」



砂藤、口田、障子が誰と言わずとも集まる。 クラスでも体の大きい奴らなので、そのあたりはわかっているのだろう。



葉隠「つまり組み合わせによって騎馬のPが違ってくると!」



芦戸「あーー!」ナルホド



ミッドナイト「あんたら私が喋ってんのにすぐ言うね!!!」ピシャン



本当に、うまいこと作られたもんだと勝手に感心してしまう。 成績上位者同士で組めば



間違いなく通過できるだろうが、ヒーロー科の成績上位者にそんな奴らは少ないだろう。



だが、爆豪、轟辺りを除けば上位陣でもどうにか入ってくれる奴もいるんじゃないだろうか。



ミッドナイト「与えられるPは舌から5ずつ! 42位が5P、41位が10P・・・といった具合よ。


       そして・・・1位に与えられるポイントは1000万!!!!」



一瞬、時が止まったかのように静かになった。



飛鳥「・・・ん?」



バッ バッ



全員が俺のほうに振り返る。



飛鳥「1000万?」



自分で自分が混乱していることがわかった。 しかし考える間もなく、ミッドナイトが畳み掛ける。



ミッドナイト「上位の奴ほど狙われちゃうーーーーーーーーーー・・・下剋上サバイバルよ!!!」



飛鳥「ちょっと待っt」



ミッドナイト「上に行く者には更なる受難を。 雄英に在籍する以上、何度でも聞かされるよ・・・これぞPlus Uitra!」

ミッドナイトの説明によると、試合の制限時間は15分、騎馬の構成メンバーの


ポイントの合計を一つのハチマキに表示し、終了までに保持Pを競うようだ。


首から上にハチマキを着けてさえいればハチマキを奪われても騎馬が崩れてもアウトにはならず、
 

崩し目的などの悪質行為を除けば"個性"発動もありらしい。



ミッドナイト「それじゃ、これより15分! チーム決めの交渉タイムスタートよ!」



飛鳥「(´・ω・`)」



【選択安価】騎馬のチームを1~3人決めてください。 原作の42位までならだれでも可。 それでは安価↓

煽り「年度末っ!! それは殺人者!!」








煽り「次回っ!! 何事もなかったかのように4月8日更新ッ!!!!」 土下座ア・・・OTZ

~オールマイトとの約束~ 「良い子の皆! テレビを見るときは、部屋を明るくして画面から離れたうえできちんと服を着て観よう!!」

何事もなかったかのように再開( ゚Д゚) お風呂が炊けました♪






芦戸「飛鳥! 私と組も!」


轟「組むぞ。 お前は前騎馬だ」


常闇「面白い組み合わせだな。 便乗させてもらうぞ」


飛鳥「ふえぇ・・・バランスもくそもねえよお・・・」


(チーム決定交渉開始1分後、あまりにも望まないメンバーに俺は囲まれていた)



轟「10000505ポイントか。 一応言っとく。 俺は左の力(熱)は使わねえ」


常闇「俺の個性は闇が深いほど攻撃翌力が増すが獰猛になり制御が難しい。 逆に日光かなどの光が当たれば制御できても衰える。

   左の騎馬を務めせてもらおうか」


緑谷「・・・・・」


芦戸「じゃあ、満場一致で私みぎね。 溶解度弱くすれば滑ったりできるよ!」



満場一致(俺の意見は無視)で作戦がどんどん決まってゆく。 



轟「緑谷はどのくらい飛べんだ。 4人分の体重であのスピードを維持できるか?」


飛鳥「無理・・・だね。 結論から言うと。 一次予選の、それこそ4分の1しか出ないと思うよ」


轟「ってことは飛んで回避はきたいしないほうがいいか。 他には何ができる」


飛鳥「敵騎馬への悪意ある攻撃・・・を制限するなら360度の視界と高性能な聴覚による感知。

   ・・・というか、『音』による攻撃や不可視であることを除けば基本的には常闇のダークシャドウの下位互換かな」


芦戸「飛鳥の"個性"の話初めて聞いたかも。 じゃあ、見えない生き物を飼ってる感じなんだね」


緑谷「そうなる」


常闇「名で呼び合う仲か・・・ふむ、いささか無粋だったな」


轟「十分だ。 多分爆豪あたりは鼻から全開で来るぞ。 別にポイント稼がなくても奪われなけりゃ通れるわけだからな」





プレゼント・マイク「さァ上げてけ鬨の声!! 血で血を洗う雄英の合戦が今!!  狼煙を上げる!!!!!」



飛鳥「三奈さん!!」  芦戸「うん!!」


飛鳥「轟!」  轟「? おう」


飛鳥「常闇!!」  常闇「ああ・・・」


飛鳥「よろしく!!!」                           

長湯





プレゼント・マイク「3!!!  2!!  1・・・!」



ーーーーーーーーーーーーーSTART!



鉄哲「実質それの争奪戦だ!!!」


葉隠「はっはっは!! 緑谷くんいっただくよーーー!!」


常闇「いきなりの襲来とはな・・・・・・まず2組」


常闇「追われし者の宿命・・・選択しろ轟!」


飛鳥「もちろん!! 攻めの一手だろ!!!」


轟「当たり前だ」



轟が氷の壁を張り始める。 本当は常闇、飯田、麗日さんの組み合わせで行くはずだった。


それがこんな攻撃翌力にだけ偏ったチームが出来てしまった。 消耗戦、物量戦・・・とくにかっちゃんが来てからは


非常に厳しくなるだろう。 それともうひとつ、問題のチーム。



八百万「その調子ですわ飯田さん!! 間を縫うように移動できますか!!?」


飯田「ああ!! 兄との訓練で何度も練習したからな!!」ギュンギュンギュンッ!!


発目「フフフフフ・・・必要ならば私の冷却装置とブースターもありますからね。 間違ってもスピードが落ちることはありませんよ!」


麗日「キャパオーバーしなくても酔うわこんなん・・・」


発目「全員オートバランサー着用済みですよ・・・! フフフフフ・・・」


飛鳥「・・・」ギリ


"理想"だ。


轟「緑谷!! ハチマキ奪ってけ!! そのエコーズってのはポイント奪取の要だ!!」


飛鳥「わかってる・・・!!」


戦闘中の騎馬であろうと移動中の騎馬であろうと相手の目の前から堂々とポイントを奪ってゆく。


かっちゃんからうばうのは止めておこう。 報復が怖そうだし。


爆豪「ちょーしこいてんじゃねーぞてめーらぁっ!!」BOOM


・・・自分から参加しに来た。 


飛鳥「三時の方向地上2・5から爆豪っ!! 8時の方向に・・・障・・・子・・・?」

一旦落ちます。 長らくお待たせしてすみませんでした。

あれ、行間この前のと違ってる・・・次回から修正していきます。

斜め後ろから190近い巨体が突進してくる。 たしか歌葉雨中学から来たやつだ。


障子目蔵。 リーゼントのような髪型にコウモリの様な水かきの張った三対の腕、鼻まで覆い隠すマスクが目立つクラス一の巨漢だ。



芦戸「アレ!? 障子一人だけ!? 騎馬は??」



常闇「一旦、距離を取れ! とにかく複数相手に立ち止まってはいかん!」



奇妙なことに、障子は体勢を低くしたまま、一人で突っ込んできた。



轟「ちっ」パキパキパキ・・・



轟が周囲を氷で蔽い始めた。


・・・そうか!


飛鳥「多分、誰か障子の・・・羽? に隠れてるんだ! 警戒しろ!!」



蛙水・峰田「さすがね(だな)緑谷ちゃん(ぁ・・・)」



芦戸「エーーー!? そんなのアリィ!!?」



ミッドナイト「アリよ!」



爆豪「ハッハア! ルールくらい理解してろ雑魚共!」BBB



轟「騎馬から離れて---」



常闇「飛んできたか!! ダークシャドウ!!」



爆豪「っしゃあああ!!」BOOOM



ダークシャドウ「うぐっ・・・」(´;ω;`)



マイク「やはり狙われまくる最上位共と、猛追を仕掛けるA組の面々共に実力者揃い!


    現在の保持Pはどうなってるのか・・・」


「7分経過した現在のランクを見てみよう!」


一位 A轟チーム

二位 B物間チーム

三位 B鉄哲チーム

四位 B拳藤チーム






十二位 A爆豪チーム



飛鳥「!?」


予想外の結果が映し出される。


どうやら、泥棒猫がいるらしい。


物間「単純なんだよ。 A組」(笑)



爆豪「んだてめェコラ返せ殺すぞ!!」



上鳴「やられた!」



どうやらB組は、予選を捨てた長期スパンの策で体育祭に挑んできたらしい。


確かに体育祭前からA組が食っていた空気を覆すことでより強い印象を与えられるな。


イコール、轟を狙うことに固執しているわけではないということだ。


関わりさえしなければかっちゃんが自動的に落ちてくれることになる。


飛鳥「よし!逃げ切りがやりやs」



轟「チャンスだ! 緑谷!! エコーズで物間からポイントを奪え!」


・・・・・こいつは本当にそっち系の人間だと思う。 天然なのが恐ろしいところだ。


芦戸「ちょっ・・・なんで!? 皆から狙われちゃうよ!」



常闇「自ら修羅の道を歩もうというのか・・・フッ。 いいだろう」



芦戸「この戦闘民族どもお! そういうのはサドっていうの! 飛鳥、エコーズでこいつらどうにかできないの?!」



飛鳥・常闇「迎え撃て! エコーズ(ダークシャドウ)!」



芦戸「詰んだ気がする」


大丈夫。 最初っから詰んでいました。 


マイク「さァ残り時間半分を切ったぞ!! B組隆盛の中果たして---1000万Pは誰に頭を垂れるのか!!!」



飯田「緑谷君」



飛鳥「? 飯田・・・」



飯田「そろそろ・・・君に挑戦する!! トルクオーバー!」キュウウウウウン!!!

一旦置きます (・ω・)つ粗茶

不意を突かれた。 そんな言葉が頭をよぎる。 


敵意の欠片もないにも関わらず、これ以上ないくらい神経を研ぎ澄ました飯田の声に、


そこが戦場であることを一瞬だけ、忘れてしまっていた。






レシプロバースト






DRRRRR!!


音が、意識の外から遅れて聞こえてきた。



飛鳥「・・・は?」



轟チーム「!!!??」



八百万「獲りましたわ! 飯田さん!!」



飯田「よし!」



常闇「っ・・・何が起こったぁっ!!」グアッ



芦戸「・・・?」



轟「しまった・・・ポイント・・・っ!!」



発目「!? !? なんですか!? 今のは!!」



飯田「トルクと回転数を無理矢理上げ爆発力を生んだのだ。 反動でしばらくするとエンストするが・・・


   発目君が八百万君に強力な粘着液と衝撃吸収マット、空気抵抗シールドの作り方を八百万君に教え、


   麗日君に無理を言って四人分の重量を0にしてもらった。 ・・・軽く音速は出ていただろうな。


   クラスメートにはまだ教えていない裏技だが・・・・・・・どうだ、言ったろ緑谷くん」



飯田「君に挑戦すると!!」



飛鳥・轟「クソ・・・ッ!」



轟「突っ込め!!」



マイク「いいいぃ~~~っつの間にか時間は残り僅か!! カウントいくぜ! エヴィバディセイヘイ! 10!」


会話についていけない。 どういうことだ? 何が起こった? 飯田が? なにをしたって? 


なにも、なにも出来なかった、わからなかった。 それでもなお感じさせられた、身体の横を何かが通り抜けた後、


音撃とともに来た圧倒的な衝撃波---


轟からの突撃命令に対応できない。 意識ははっきりしていたが、想像以上にダメージを体が受けていた。


死力を尽くし、無我夢中で八百万チームに向き直る。 


常闇「緑谷! 衝撃をもろに受けたか・・・っ! 俺も轟も動けん・・・!」



飛鳥「クッソ・・・エコーズッ!!」



ズビズバッーーー!!



麗日「おえ?」ゲロオ


八百万「これは・・・! 13号先生の・・・! くっ、情けない・・・」ビリビリ


どうやら騎手への反動も相当だったようだ。 未だ質量0の四人を自身の騎馬に引き寄せる。 動けない今、これしか方法はなかった。


互いに動けたのは、奇しくも右後方の騎馬のみだった。


発目「とっときのベイビーを・・・!! ああ壊れてる!! 衝撃耐性に改良の余地あり!」



芦戸「逃がすかあああああっーーーー!!」ダダダ



サポート科の女子が出した補助アイテムを強酸が溶かしてゆく。 残り時間は3秒だ。



マイク「3! 2! 1! TIME UP!」



ズゴッ



なんか横からかっちゃんが落ちてきた。


三奈さんは間に合わなかったようだ。 絶望感が目の前をぼやけさせる。


手持ちのポイントは根こそぎ盗られたのでいまの持ちPは0点。 ・・・・・どうやらこれで終わりらしい。


もう昼休みの時間だ。 肩を落として、食堂に向かうことにした。 






常闇「人の話は最後まで聞いておくものだ。 そうでなくとも勝負は最後まで何があるかわからんからな」モグモグ



飛鳥「ごめんて」



芦戸「仕方ないよー・・・本当に終わりかとおもいましたからね。 実際」ムグムグ

一旦置きます。 (´・ω・`)つ粗茶ぁ・・・

. -= ∧_∧
-=と(`・ω・´) <放置した言い訳を聞こうか・・・
 -=/ と_ノ
-=_//⌒ソ シュ

∧_∧ =-
(`・ω・´)`つ=- <ん? 言ってみたまえよ ほら
 `つ \ =-  シュ
 \,⌒\\,,,_=-

.  :ハ_ハ:ハ_ハ:.  ガタ
 :(;゚д゚)゚д゚;):  ガタ <し、仕事忙しかったんですぅ・・・
 :(´`つ⊂´):..   ブル

 :と_ ))(_ つ: ブル


 
.  ∧∧ ∧∧ アレアレ? ソンナノ前提ダロ?
 ∩゚Д゚,≡,゚Д゚)

  `ヽ    |)
    | _ |~
    U U

.   ∧_∧__
  /(´・ω・`) /\
 /| ̄ ̄ ̄ ̄|\/

  |    |/
    ̄ ̄ ̄ ̄

   \パタンッ /

    _____  
   /  /  /|
  | ̄ ̄ ̄ ̄| |
  |    |/





昼食後・・・・・


飛鳥「心操・・・だったっけ。 どんな奴だろ」


最終種目は一対一の直接戦闘だ。


その前にレクリエーションがあるが参加するつもりはない。


せっかくだから次の対戦相手の情報収集に乗り出そうとした時だった。


爆豪「おい!! ボッチ!!」


飛鳥「うお」


後ろから唐突に声をかけられた。


爆豪「表出ろや」クイッ


飛鳥「えぇ・・・」








飛鳥「・・・・・話ってなんだよ・・・」


爆豪「・・・エコーズっつったか。 騎馬戦の時に聴こえたぞてめえ」


飛鳥「・・・・・」


爆豪「なんで俺に"個性"のこと黙ってたんだあ? 12年以上も隠しやがってよぉ?」



爆豪「俺をなめてたんか? 楽しかったかよ? 陰で俺のこと笑ってたんだよなあ?」


飛鳥「・・・・・・」


爆豪「無個性だったはずのお前に"個性"があって! それがとんだ「没"個性"」だかとおもったらこれだ!!

   てめえ道端の石っころだったろうがっ!!」グワッ


飛鳥「・・・・・・結局・・・何が言いたいんだよ」


爆豪「・・・・・ふん。 とにかく次は直接叩きのめしたらあ。 舐めたマネしてくれた借りはきっちりかえすかんな!!」クルッ


そのままドスドスとオラつきながら歩いて行ってしまった。


取りあえず宣戦布告されたことだけはわかった。


エコーズに火力はないが待ち望んだ対人戦だ。 出来る限り努力してみよう。


峰田「おいっ!! 緑谷!!」


上鳴「ちょっとコッチ来てみろって!!」


峰田「Rが17だ!!」


飛鳥「・・・?」






対戦の組み合わせが発表された。


最初に当たるのは、情報が無くて気になっていた心操という男だ。


そこを勝ち抜けば、轟か瀬呂とあたることになる。


爆豪にもいわれたことだ。 


油断せずギリギリまで作戦を立てよう。



【コンマ安価】

「体育祭最終種目 第一回戦」

1の位が「1」以外で勝利となります。

安価↓


プレゼント・マイク『サンキュ―セメントス!

          ヘイガイズアァユゥレディ!?』

         
         『色々やってきましたが!!

          結局これだぜガチンコ勝負!!』


セメントスが四方に炎吹き上がるリングを競技場内に生成した。


初戦は自分だ。意識しないようにしても、心臓が暴れ出す。


大袈裟に深呼吸を一回、覚悟を決めて足を前に踏み出す。




眩しい会場に出た途端、大歓声と熱気が肌に刺さった。


背中と顔が暑くなる。


リングにのぼり、相手を待った。




心操「・・・・・・・」カツカツカツ


ぶっきらぼうに対戦相手が配置につく。


結局相手の情報どころか"個性"のヒントすらも見つからなかった。



プレゼント・マイク『一回戦!! 成績の割になんだその顔

          ヒーロー科 緑谷飛鳥!!

          

          対(バーサス)



          ごめん まだ目立つ活躍なし!

          普通科 心操人使!!』


         『ルールは簡単! 相手を場外に落とすか行動不能にする

          あとは「まいった」とか言わせても勝ちのガチンコだ!!

          ケガ上等!! こちとら我らのリカバリーガールが待機してっから!!

          道徳倫理は一旦捨て置け!!

          だがまぁもちろん命にかかわるよーなのはクソだぜ!! アウト!

          ヒーローはヴィランを捕まえるために拳を振るうのだ!』



心操「[まいった]・・・か。 わかるかい緑谷飛鳥。 これは心の強さを問われる戦い」


唐突に話しかけられた。


プロレスとかによくある挑発的なあれだろうか。


心操「強く思う"将来(ヴィジョン)"があるならなり振り構ってちゃダメなんだ・・・」




飛鳥「?」


プレゼント・マイク『そんじゃ早速始めよか!!』


心操「あの猿はプライドがどうとか言ってたけど『レディィィィィイ


   START!!』チャンスをドブに捨てるなんてバカだと思わないか?」


飛鳥「・・・・・・???」


心操「・・・・・・・・・」


飛鳥「?????」


心操「・・・チッ、馬鹿だな」


飛鳥(猿って何のことだ・・・?)


プレゼント・マイク『オイオイオイィ!? 二人共喋ってバッカで戦わねえの!?」


心操「ぐっ」


飛鳥「!」ダッ


ある種の空気に囚われてついボーっとしてしまっていた。


とにかく目の前の敵を倒さねばならない。 


相手の個性を知るため、とにかく接近してみる。


幸い、彼の動きはそこまでよいわけではない。


エコーズを顔に巻き付かせ不可視のプロテクターにしながら


心操に殴りかかった。


心操「ま、待て!! 降参・・・する・・・・・と言ったら止めてくれるか」


? 何もせずに敗けを認めるのだろうか。


黙って拳を降ろす。


心操「お、おい! なんか言えよ! 黙っていられるとコエーからさ」


飛鳥「え? うん」


するとーーーーー


心操「俺の勝ちだ」


飛鳥「!!?」


突然頭にモヤがかかったみたいに、身体を動かせなくなった。


意識を集中しても、まるで効果がない。 それどころかその意識さえもがじわじわと薄れてきている。


心操「おまえは・・・恵まれてて良いよなァ緑谷飛鳥」


  「振りむいてそのまま場外まで歩いてけ」


飛鳥「・・・・・・・・・・・・・」クル


ヤツのいうことに逆らうことが出来ない。


歩みを止められない。


ぬかった・・・----


催眠とは少し違う。 洗脳か。


全く見抜けなかった。 返事をしたタイミングか。


プレゼント・マイクが騒いでいるが全然耳に入ってこない。


場外まであと五歩だ。


何度も脚に止まれと頼むがむりだった。


完全に身体はヤツの支配下にある。


そう、身体だけは。




  ドヒュゥゥゥ



心操「!!?」ブワッ


飛鳥「オウフ」ドタッ


倒れた拍子に、意識がはっきりともどった。


身体もうごかせる。


心操「なんっだこれっ・・・!!」ズリリリリ


心操の服にはエコーズACT2の効果音がしっかりと映っていた。


飛鳥「ハア・・・正直焦った。 けど・・・これで詰みだよ心操人使。

   身体はともかく精神の支配は完璧じゃなかったみたいだな・・・

   俺のスタ・・・"個性"は精神由来なんでね」


心操「クソォッ!!」


滅茶苦茶な方向へ吹き飛ばされた挙句、彼は場外へと落ちていった。


頭を少し打ったらしく、保健室へと搬送されていく。


コンプレックス、だろうか。 実際俺も一度死ななければこの力を得ることは


無かっただろう。 爆豪の言うワンチャンダイブは残酷だが現実的な皮肉なのかもしれない。

【安価】

第二回戦(轟戦)までの行動を決めてください。

1、人物訪問(一人まで。 名前を明記)

2、観戦

3、うろつく

安価↓


麗日「オツカレ」


飯田「トナリあけてあるぞ」


飛鳥「悪いね」


一回戦第二試合、瀬呂範太と轟 焦凍のたたかいだ。


この試合で勝利したほうと戦うことになる。


轟は黙って相手を睨んでいた。


戦闘訓練で感じた違和感と同じだ。


人のことを認識してはいるものの「見て」はいない。


恐らく他のことで頭がいっぱいなんだろう。


一瞬、こっちの方を見た気がした。











麗日「すごかったねえボッチ君!」


飯田「あれだけの氷を一気に出されれば正面突破はまず無理か・・・

   いや、僕の脚の回転ならば・・・・・」


飛鳥「・・・・・・・」


正直、轟のことはよく知らない。


ただ、何となく戦い終わったその姿が


ひどく悲しく見えた。





一回戦が終了しリングに向かう途中、廊下でエンデヴァーと


すれちがった。


親子だからか、雰囲気が息子と似ていた。


ブーツの炎が少し俺の足に当たったが、一瞥もくれず去っていった。


そして、いよいよ第二回戦が始まる。

【コンマ戦闘安価】


現在のHPは300です。 攻撃されるたびコンマ二桁の数をHPから引いてゆき、HPが0になると敗北です。

轟の攻撃回数は8回です。 耐えきれば勝利となります。

安価↓



『今回の体育祭 両者トップクラスの成績!!

 まさしく両雄並び立ち今!!』


『緑谷 対(バーサス) 轟!!』




『START!!』



まず氷結が来る!!


開始瞬間にーーーー・・・


ぶつけろ!!


地面から噴火するかのように、尖った氷壁が襲い掛かる。


間に合え!!



[ドグオオ オンッ!!]



爆撃の擬音をリングに張り付け、氷塊を四散させる。


轟「そんなこともできんのか・・・・・・」


プレゼント・マイク『おオオオ!! 破ったあああ!!』


轟「音による攻撃ってなら音波みてぇなもんかと思ったが・・・

  なるほど。 [擬音]か」


轟「だが・・・複数仕掛けんのは無理らしいな!!」パキ


【コンマ戦闘安価】


現在のHPは249です。 攻撃されるたびコンマ二桁の数をHPから引いてゆき、HPが0になると敗北です。

轟の攻撃回数は7回です。 耐えきれば勝利となります。

安価↓


スタンドはパワーを持つ霊体。


好きな時に触れれるし通り抜けることも基本事項としてできる。


しかしあまりに厚いものは通り抜けることが出来ず、無理に推し進めると


自身がダメージをうけてしまう。


つまり先ほどの氷壁が多方向から来るとなすすべがなくなるのだ。


かといってエコーズに乗って空中に逃げても、


今度は擬音を貼る場所に届かなくなるというわけだ。


だが・・・


飛鳥「隙は、ある」


今まで圧倒的な火力で相手を瞬殺してきたためか、攻撃が大雑把なのだ。


具体的にいえば正面から氷結攻撃ををぶつけるだけの一点張り。


このままじわじわと擬音を轟の方に貼り近づけていけばどうにかなる。


スタンドと違い"個性"には疲労する、という弱点がある。


耐久戦ならばこちらのほうが有利だ。


二撃目の氷を発破させた時だった。


轟「・・・!!」ダッ


俺の眼から三回目の氷壁に隠れて、轟が走り出すのをエコーズで確認した。


【コンマ戦闘安価】


現在のHPは203です。 攻撃されるたびコンマ二桁の数をHPから引いてゆき、HPが0になると敗北です。

轟の攻撃回数は6回です。 耐えきれば勝利となります。

安価↓

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月21日 (月) 10:28:31   ID: nP6z5ZUo

エタらないことが大切です

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