夜遅く、日付が変わろうとする時刻に妹が兄の元を訪れる
兄妹は名家の生まれであったが、とある理由で兄だけが本宅ではなく離れで暮らしていた
妹「お兄ちゃん……また頼みたいの……」
兄「いいよ」
パジャマ姿で俯きながら妹は願いを口にする
兄は笑顔で妹の願いを受け入れた
兄「……」
妹「……」
無言で服を脱ぎ捨てた兄は全裸で妹の前に立つ
その体は鍛えられ引き締まっていたが所々に痣ができていた
妹「痣……残ってるね……」
兄「まだ一週間しか経ってないからな……」
妹が痣に触れると兄が少し顔を歪める
妹「……痛い?」
兄「……少しだけ」
妹「そう……痛いんだ……」
その言葉を聞いた妹の顔に笑みが広がる
兄もまた笑顔で妹の顔を見ていた
妹は痣に触れている指に力を込める
兄「うっ!!」
触れただけで痛みを感じる箇所を押された兄はたまらず声を上げた
妹「うふふっ……」
苦痛の声を聞いた妹は拳を握ると痣の残る場所に叩きつけた
兄「ぐぁっ!!」
妹「痛い……?」
妹「ねぇ……痛いよね……?」
兄「……大丈夫だよ」
痛みを堪えながら兄が微笑む
妹「そう……じゃあ……本気でいくね?」
薄笑いを浮かべながら妹が構えをとった
妹は護身術として空手や柔道などの格闘技をいくつか学ばされている
その為、小柄ながらその攻撃は兄の体に確実にダメージを与えていった
兄「うっ…くっ……」
妹「……あはっ♪」
嬉々として兄に打撃を加える妹
兄はその攻撃に耐えながら激しい罪悪感に苛まれていた
兄(ごめんな……俺の……俺のせいで……)
名家の跡取りとして生まれた兄は幼い頃から厳しく教育されていた
一般的に見れば優秀な兄も両親にすれば不出来な子
例えばテストを一問間違えただけで激しい折檻を受けていた
兄(くっ……俺のせいで……お前まで……)
今から6年前、兄は中学一年の時に逃げ出した
わざと悪い点数を取り続け、両親を失望させる事で期待から逃げ出した
兄(あの時……俺が……)
まだ幼かった兄は気づかなかった
両親が求めていたのは優秀な跡取り
それは長男でなくてもよかった事に
兄(もっと早く……気づいていれば……)
親の期待は兄から妹に移った
そして、不幸な事に妹は兄以上に優秀だった
兄(お前は……俺の代わりに……)
妹に打ちすえられる兄の目には痛み以外の涙が浮かんでいた
兄の涙に気づいた妹の動きが止まる
妹「お兄ちゃん……泣いてるの?」
兄「……」
妹「あははっ、妹に泣かされるなんてカッコ悪いね♪」
兄「……大丈夫だよ」
涙を拭いながら兄が笑う
妹「それじゃ……続けるね?」
そう言うと妹は拳ではなく兄の体を蹴り始めた
兄(うぅっ……)
この行為が始まったのは今から4年前
兄が中学三年で妹が小学五年の頃だった
兄(そうだ……あの時から……)
妹の頭脳と身体能力は兄を上回っていた
それは一族始まって以来の神童として、両親のみならず親族全てに期待されるほどだった
兄(あの時から……俺は……)
それはいかに神童とはいえ、小学生の少女には大きすぎる期待
同じように限界を迎えた妹は兄に助けを求めた
兄(俺は妹を身代わりにした……)
今と同じように深夜に妹は兄を訪ねてきた
既に両親に見放され、離れに隔離されていた兄に救いを求めていた
兄(自分が自由になるために……)
妹は兄にすがり付き泣きじゃくる
兄はそんな妹を抱きしめる事しかできなかった
兄(俺は……妹を犠牲にした!!)
幼かった妹の爆発した感情は兄へと向かう
そしてそれは暴力という形を取っていた
兄(妹を壊したのは俺だ……)
それ以来、妹は精神的に不安定になると兄の元を訪れこの行為を繰り返す
兄(だから……だから俺は……)
端から見れば異常極まりない行為
しかし、それはいつしか兄妹が愛を確かめあう儀式になっていた
兄の顔以外が赤く染まり始めた頃、ようやく妹の攻撃が終わる
妹は頬を上気させ、潤んだ瞳で兄を見ていた
妹「……暑くなっちゃった」
そう言って妹はパジャマの上着をベッドに放り投げる
次にズボンを下ろすと兄を誘うようにゆっくりとショーツを脱いだ
兄「……」
少女から女に変わる途中の体
兄はその危うい美しさに思わず息を呑む
妹「……どうかな?」
兄「綺麗だよ……」
妹「……えへへっ♪」
幾度となく見てきた妹の裸
しかし、何度見たとしても兄には魅力的な体に映っていた
妹「お兄ちゃん、ベッドに寝て」
兄「分かった」
言われるまま兄はベッドに上がると仰向けになる
そして妹もベッドに上がり静かに兄と体を重ねた
妹は兄と何度も唇を合わせる
次第に唇を合わせる時間が長くなり、2人はお互いに舌を絡めう
妹「んんっ……ちゅっ……」
妹「うっ……んっ……」
室内には唾液の混じりあう音と妹の声だけが響いていた
やがて熱に浮かされたような顔で妹が囁く
妹「お兄ちゃん……舌…出して……」
兄「……」
妹の言葉に従い、兄は舌を突き出した
すると妹は小鳥がそうするように兄の舌に細かく唇をつける
妹「んっ…ちゅっ……ふふっ……」
笑顔を浮かべながら妹は兄の舌に口づける
しばらくすると妹も舌を出し、兄のそれを舐め始めた
妹「んぅっ……ぴちゃ……ぁんっ……」
まるで愛する男に奉仕するような妹の姿
その姿を見た兄のペニスは硬くなり始めていた
舌への奉仕は数分間続いた
今は妹が舌を口に含み吸い上げながら顔を上下に動かしている
妹「んっ…んっ……じゅる……っ……」
その時、不意に妹の動きが止まると兄は舌先に鋭い痛みを感じた
兄「んんっ!!」
妹「うふふっ……」
妹が口を離すと兄の口内に微かな鉄の味が広がる
妹「ごめんね……噛んじゃった……」
兄「……大丈夫だよ」
妹「お兄ちゃんは優しいね……?」
自分が何をしても受け入れてくれる相手
妹にとって兄は世界でただ一人、自分を愛してくれる存在だった
妹「お兄ちゃん……大好きだよ……」
呟きながら妹がベッドに脱ぎ捨てられていたパジャマの上着を手に取る
妹「誰よりも愛してるわ……」
上着を兄の首に巻き付けると妹は強く引き絞った
兄「あっ…がっ……」
妹「……」
上着を引き絞る力が強くなるにつれ、妹の腕は震え兄の顔は赤くなる
兄は大きく目を見開き、唇の端から唾液を垂らしていた
妹「ふふっ……苦しいの?」
妹「苦しいよね?……このままだったら死んじゃうかな……?」
兄「ぁ……ぅ……」
妹「そんなに顔を赤くして……可愛いね♪」
妹は兄の頬に口づけすると垂れた唾液を舐めとる
その顔は興奮しきっていて瞳は輝いて見えた
兄「……っ……ぁ……」
兄が意識を失いかけた時、妹の手が緩んだ
呼吸ができるようになった兄は激しく咳き込む
兄「ゲホッ!!…ゲホッ!!ゴホッ!!」
妹「……」
苦しむ兄の両頬に手を当てて妹が問いかける
妹「私の事好き?愛してる?」
兄「……」
まだ呼吸の整わぬ兄は頷く事しかできなかった
頷く兄を見た妹は泣きそうな顔になる
妹「それじゃ分かんないよ!!ちゃんと言葉にして!!」
兄は優しく妹を抱き寄せると耳元で囁いた
兄「あい……してる……」
兄「……誰よりも……愛してる……」
妹「お兄ちゃん……」
涙を流しながら妹は兄にすがり付く
妹「私も……私も愛してる……」
妹「私……お兄ちゃんが居ないと生きていけない……」
妹「お願い!!私を嫌いにならないで!!」
妹「私の事見捨てないで!!」
兄は抱きしめる腕に力を込める
妹「お兄ちゃん……?」
兄「大丈夫……俺達は死ぬまで一緒だ……」
妹「……死んでも」
兄「……」
妹「死んでも一緒に居てくれる……?」
不安そうな妹の顔を見つめ兄が微笑む
兄「お前が……そう望むなら……」
妹「望むよ……私達は…死んでも……一緒だよ?」
兄「分かった……」
そう言うと兄と妹は笑顔で見つめあった
妹は兄を傷つけ、それでも受け入れてもらう事で自我を保つ
兄は妹を受け入れる事で贖罪を果たしていた
妹「お兄ちゃん」
兄「……どうした?」
妹「今日も頑張ったご褒美あげる♪」
兄「別にいいんだぞ?」
妹「私があげたいの」
兄「ふふっ……分かったよ」
妹はベッドの上で壁に寄りかかり脚を大きく広げる
妹「はい、座って」
大きく開かれた脚の間に兄が座る
妹は兄を抱えるようにするとぺニスに手を伸ばした
兄「うっ……」
妹「凄い……お兄ちゃんの熱いね?」
兄のぺニスは力強く勃起していた
妹は優しく握ると緩やかに扱き始める
兄「あっ…あぁっ……」
妹「……気持ちいい?」
兄「き…気持ちいいよ……」
妹「……じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるね?」
妹の手の動きが早くなると共に、空いている手が兄の乳首を刺激した
乳首とぺニスを同時に刺激された兄の性感は急激に高まる
ぺニスの先端は濡れそぼり卑猥な水音をたてていた
妹「いやらしい音がしてるね……女の子みたい♪」
兄「あっ…あっ……」
妹「あれあれ?イキそうなのかな?」
楽し気な表情で妹が兄の顔を除きこむ
兄はその上目遣いの妹を見て更に喘ぎだした
兄「うっ…あぁっ……イク……」
妹「見られて興奮したの?……恥ずかしいね?」
兄「うぅっ……はぁ……くぅっ……」
妹「中学生の妹にイカされるなんて……情けないお兄ちゃん♪」
兄「も…イク……イカせて……」
妹「いいよ……私の手に出して……」
兄「あっ…イク……イク……うぅっ!!」
兄のぺニスから吐き出された精液が妹の手を白く染める
妹「うんうん、たくさん出せて偉いね♪」
兄はしばらくの間は妹に体を預け動く事ができなかった
動けるようになった兄は一旦ベッドから下りると、ウェットティッシュを持って戻ってきた
妹はベッドの上で手のひらに顔を寄せ精液の匂いを嗅いでいる
兄「何してるんだ?」
妹「いい匂い……お兄ちゃんの匂いがする……」
兄「……」
妹はそのまま精液を啜ると数回咀嚼しゆっくり飲み込んだ
兄「何も飲まなくても……」
やや虚ろな目で妹は兄を見つめる
妹「美味しい……お兄ちゃんの味だ……」
兄は苦笑しつつウェットティッシュで妹の手を拭く
妹「拭かなくていいのに……」
兄「何言ってんだ、寝る前はキレイにしないとな」
妹「えへへ♪」
兄に手を拭かれている間、妹は終始笑顔だった
兄は妹に服を着せるため床に立たせた
兄「ほら、脚を開いて」
妹「恥ずかしいよ……」
兄「ちゃんと拭かないとパンツ汚れちゃうぞ?」
妹「もう……お兄ちゃんのバカ……」
少し笑いながら兄が妹を見上げる
妹は頬を赤く染めながら脚を開いた
妹「んっ……」
妹の性器を丁寧に拭うと兄はショーツとパジャマを着せて服装を整える
兄「よし、それじゃあ今日はもう寝なさい」
妹「お兄ちゃん」
兄「ん?」
妹「おやすみのチューして♪」
兄「しょうがないな……」
妹「んっ……」
兄と妹は再び唇を重ねる
お互いに抱き合ったまま唇を合わせていたが、やがてどちらからともなく体を離した
妹「……お兄ちゃん」
兄「なんだ?」
妹「今度はエッチしようね?」
兄「お……お前……」
妹「ふふっ、冗談だよ……じゃあね♪」
狼狽する兄をよそに妹は笑顔で部屋を後にした
部屋の扉が閉まると兄は窓辺に寄り外を眺める
しばらくすると離れから本宅に戻る妹の背中が見えた
兄(ごめんな……)
自らが妹を追い詰め、歪ませ、そして壊した
この行為が更に妹を壊す事が分かっていても兄は止められなかった
兄(結局……俺は自分の事しか考えられないんだな……)
妹を受け入れ贖罪を果たす
それが妹にとっては救いになっていても兄は納得しきれずにいた
兄(……ごめんな……愛してるよ……)
小さくなっていく妹の背中を見つめ、兄は固く心に誓う
妹が望む限り全てを受け入れ
妹が望む限りその身を捧げる事を
終わり
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