【艦これ】提督「俺が大人げないだと…? ふざけるな!」 (136)

短めに終わります

クソ提督注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476248791

長門「だったら、返してやるんだ。奪ったカードを。」


うーちゃん「びえええぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!! うーちゃんの大事な『ブルーアイズ・ホワイトドラゴン』かえしてぴょぉぉぉぉぉーーーーーーん!!!!!!!!!!」大泣き

提督「先にアンティルールでデュエルを仕掛けてきたのは卯月の方だぞ。勝った俺がそれを手に入れて何が悪い。」

うーちゃん「だぁぁぁぁってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!! そんなのズルだぴょぉぉぉん!!!!!!!!」

うーちゃん「うーちゃん……シンクロとかエクシーズとかペンデュラムなんてしらないぴょぉぉぉぉん!!!!! びえぇぇぇぇぇぇぇぇ………!!!!」ポロポロ

提督「知るか、そんなの。うるさいから早く泣き止め。」



長門「はぁ………この人は…ほんとに…」アキレ

てめぇ完全に決闘者か!!

皐月「ぐぬぬぬぬ…」

水無月「うぐぐぐぐ…」

皐月「えいっ」

水無月「うわっ……負けちゃった!!」

皐月「へへーん!! どうだ!! これでボクが睦月型最強だねっ」


提督「おう、どうした。」

水無月「腕相撲してたんだぁ。さっちんってば強いんだよ!!」

皐月「これでもう負けなしだね!!」


提督「そうかそうか。じゃあ、俺も皐月に挑戦しちゃおっかなぁ」

皐月「へぇ~。腕相撲チャンピオンのボクに挑むつもり? かわいいね!」

提督「それじゃあ、早速挑ませてもらおうか…」腕捲り

皐月「いいよ。来いっ!!」



長門「流石に……手加減するだろう……今度はな。」

提督「ふんぬっ」ドーン

皐月「えっ…」


提督「いやぁ……まさかの大勝利だよ。やったぜ。腕相撲チャンピオンの座はこれで俺のものだな。」

提督「じゃあな。水無月、皐月。」フンフフンフーン♪


皐月「」

皐月「……………」

皐月「うぇ………ヒグッ…グスン……………びええぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!」大泣き

水無月「さっちん!? 大丈夫!? たまたま。たまたまだよ!!きっと!!」

皐月「だまだまなんがじゃないよぉぉぉ!!!!! びえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」ポロポロ

水無月「あわわわわ………」



長門「………またか…」

吹雪「えいっ たぁっ やぁっ」

初雪「」カタカタ カタカタ

白雪「いきますっ」ダダダダ

磯波「うわぁ ひぇ うぅ」


「winner:フブキ!!」


吹雪「やったぁ!やりましたよっ! 大分慣れてきました! このゲームに。」

初雪「あーあ、大分惜しかったんだけどなぁ。最後は判定でまけちゃったか。」

白雪「かくげー、ってヤツでしたか……面白いですね!! 良いストレス発散になります!」

磯波「私はまだ…結局よくわかんないよぉ…」


提督「お、懐かしいゲームやってんな。」

吹雪「あ、司令官!!おつかれさまです!!」

提督「おう、おつかれ。楽しそうだな、俺にもちょっとやらせてくれよ。」

磯波「あ、でしたら……私が代わりますよ…はい。」

提督「お、さんきゅ。」

提督「せっかくだからさぁ。勝ったやつに間宮羊羹おごるルールにしようぜ! その方が盛り上がるだろ。」

吹雪「いいですよ。ふふっ、司令官。私、結構強いんですよ。」

初雪「いいんじゃない? 私、まだ本気出してないし……」

白雪「いいですねぇ。ちょうど甘いものが食べたいところでした。ここは一つ、提督におごってもらうことにしましょう。」


提督「おっ、言うねぇ。特型駆逐艦's。 それじゃ…俺もがんばるか…」腕捲り




長門「……………」


>>3 提督「リアリストだ…」悪い顔

「winner:テイトク!!」


提督「モグモグ……いやぁ、悪いなぁ。また勝っちゃったよ。それにしても…ンマいなぁ、これ!」

提督「それじゃあ、ドベだった吹雪くん。間宮羊羹また買ってきて。」

吹雪「…………はい…わかりました……」ダッ

白雪「………………」

初雪「」ドンビキ

磯波「吹雪姉さん………」



長門「」

深雪「ヘイ!パスパス!」

電「させないのです!」

不知火「喰らいなさい!不知火のキラーパスを!!」キッ

時雨「いや、ぬいぬい…キラーパスは決して喰らわせるものじゃないよ……」


雷「電ぁぁぁ!!!!! 頑張れぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

陽炎「不知火!! 陽炎型の意地をみせなさい!!!!!」



提督「おっ。サッカーやってんな。俺も昔は憧れたもんだ。Jリーガーに。」

提督「おーーーい!!!!!!俺も混ぜてくれよぉぉぉぉ!!!!!!!!!」


電「あっ、司令官なのです。おーーーーい!!!!!!」

深雪「いいぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!来いよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」




長門「微笑ましかった(過去形)のになぁ……いや、チーム戦のサッカーならあるいは…」

提督「ほっ はっ よっ」芸術的なリフティング

提督「どけどけどけぇぇぇぇ」空を翔るようなドリブル

提督「おっしゃぁぁぁ!!!!くらえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」破壊的なシュート



雷「な、なんて圧倒的な上手さなの…やはり…天才だわ…」

陽炎「さっきから司令しかボールに触れてないわ…」


不知火「」棒立ち

時雨「…………君たちには失望したよ(震え声)」

電・深雪「きゅうぅぅぅぅ……」←衝突した




長門「……………」

そこまでの強さがあって何故提督をしている

長門「あれから…提督は様々な悪逆非道(駆逐艦視点)の限りを尽くしたのだった。」



提督「島風って案外遅いのな。いや、俺が速すぎるだけか…」フフン

島風「私が、かけっこで負けた……私が遅い…私が、スロゥリィ…?」ガシャァ ガクッ


提督「舞風のダンスって、なんか子供っぽいよなぁ ダンス、教えてやろうか?」プロレベルのブレイクダンス

舞風「うぅ…く”や”し”い”よ”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”……びええええええぇぇぇ!!!!」大泣き



提督「いや、どんなに頑張っても駆逐艦は駆逐艦だぞ?」

清霜「なれるもん!!頑張ればなれるんだもんっ!!!だって武蔵さんも長門さんもそう言ってたもん!!!」

提督「それ嘘だから。騙されんなよ。お前はお前らしくしてればそれでいいんだよ。」

清霜「う……ヒグッ…ヒグッ………ぐっ…戦艦は泣かないっ!!」涙ポロポロ

提督「お、えらいぞ。我慢できたな。」ナデナデ

清霜「さわんな!!司令官のばかぁ!!」ダッ





長門「最早一刻の猶予もない。これ以上の犠牲を出すわけにはいかないな!」

長門「緊急招集だ。越権行為だが、やむをえん。」


長門「彼女たちを……集めよう。」

艤装付けなきゃ強くなれない設定なんじゃね?
だがまず戦争をしてるのにもかかわらずメンタルが弱すぎる艦娘さんサイドにも問題がある(暴論)

>>11 そのへんはまた後ほど…

>>14 はい、通常時はほぼ見た目どおりの身体能力…という設定でやってます。メンタル、というか精神年齢も基本的には見た目どおり…ということにしておいてあげてください

↑訂正

お、えらいぞ。我慢できたな。→お、えらいぞ。我慢できたな。戦艦にはなれないけどな。

に脳内補完しといてください。

霞「で? わざわざ私たちが呼ばれたってわけ? ほんと…情けないったら!!」

雪風・若葉・磯風・初月「……………」


長門「そうだ。あの提督を懲らしめてやるには…同じ駆逐艦でなくては意味がないからな。」

長門「だからこそ。奴に対抗できそうな名だたる武勲艦をここに集めてみたのだ。」

長門「ここに…戦艦一隻、駆逐艦5隻の変則艦隊を結成する。打倒提督…そして他の駆逐艦たちの無念を晴らすのだ!!」ド ン !☆


磯風「それは別にいいんだが……そういう意味ではこの中で若葉は微妙に違うのではないか?」

長門「若葉は……ある意味で最強のメンタルを持っているからな。」

若葉「それは決して褒めたわけじゃないのだろう……だが、悪くはない。」

磯風「………納得した。」

初月「それで、僕たちがやることってなんだ?」

雪風「しれぇと戦うんですか?」

霞「文句があるなら、あのクズに直接言ってやればいいのよ!! そ、そうでしょ!?」フルエゴエ


長門「いや…霞もとっくにわかっているんだろう? 提督は口も達者だ。」

長門「口で言っても今のスタンスを変える気はないだろう。あいつはそういう奴だ。」

長門「提督は手加減という言葉を知らない。いつだって本気だ。」


長門「そう。だから……本気の提督をこちらも圧倒的なまでの本気をもってぶちのめす。そうして今奴がしていることの大人げなさを身に染みさせてやるのだ。」

霞「そう、わかったわ。そういうことなら今回だけは付き合ってあげる!」


長門「そうか。感謝する。とりあえず…作戦はこうだ………」

そして一週間後……

提督「あーあ なんか暇だな。仕事終わっちゃったし、出撃もないし。」

提督「おい、長門。ちょっと散歩してくるわ、俺。駆逐艦のやつらがなんか面白いことしてるかもしれないし。」


長門(来た…やるならこのタイミングだな…)


長門「そうか。ちょうど良かった。」

長門「私もこのあと少し試したい遊びがあってだな。」

長門「駆逐艦の何人かと約束しているのだが……よかったら提督も一緒にどうだ?(頼む。乗ってくれ…!)」



提督「…………」

提督「いいぜ。面白そうだし。」

提督「お前と一緒に遊ぶ機会なんて滅多になさそうだからな。楽しみだなぁ」ワクワク


長門(案外あっさりしているな……)

長門「そ、そうか。それじゃあこっちだ。」

提督「おうよ。」フンフフンフーン♪

長門「待たせたな。」

磯風・霞・若葉・雪風・初月「別に…待ってはいなかった/わよ/ぞ/です/よ」



提督「お、こりゃまた珍しい面子だな。」

提督「それで……今日は何で遊ぶつもりなんだ? なんか部屋暗いけど。」


長門「ふふっ。待ってろ。今明かりをつける。」


長門「今日遊ぶのは……これだっ!!!」照明on


提督「おおっ、これはっ!!」

提督「すげぇ!! 『ダーツ』だ!!俺、初めてみた!!」



長門(そう、私たちが挑むのは……ダーツだ。)

回想


長門「いいか……私たちがこれから練習するのは、『ダーツ』だ!!」

雪風「だーつ、ですか?」

長門「そうだ。聞いたことくらいはあるだろう?」


長門「ルーレットのような文様の的に、この矢を投げて突き刺す。」

長門「そして、当たった場所のポイントを計算して…競うゲームだ。」

長門「今回は最も単純なルールである『カウントアップ』を用いて提督に挑む。」


霞「それで……なんで選んだのがダーツなのよ…」

若葉「そうだな。他にもいろいろと選択肢はあったはずだ。」


長門「理由は大きく三つある。」

長門「一つは……以前、提督がしきりに『ダーツ』をやりたがっていた、ということだ。」

長門「どうやら、ムカつくほどに多芸な奴は、このゲームだけはやったことがないらしい。」

長門「それならば、こちらから仕掛ければ悪くても五分五分くいらいにはもっていくことができるだろう。」

長門「ボーリングのように…多人数でかつ個人で挑むことができる。それならば人数の多いこちらが勝利する可能性もグンとあがる。」

長門「それに…奴にも本気になってもらう必要があるからな。多少は乗り気になってもらわなければな。」

長門「二つ目は…単純だ。それは私たちが艦娘だからに他ならない!!」

五人「!?」

長門「普段から砲撃の訓練をしている私たちならば…的当てに関してのノウハウは既に十分持ち合わせている。」

長門「これは実に大きなアドバンテージだ。短期間の訓練でもプロ並に上手くなる可能性がある。」



長門「………ちなみに、私は昨日初めてプレイしてみたが……もう既に大体のコツは掴んだ。」

長門「今では、トリプルリングの内側であるなら……確実に入れることができるようになった。」

磯風「そ、それは凄いのか?」

長門「普通ならば無理だな。だが、私ができたんだ。お前たちもきっとできるようになるだろう。」

長門「そして…最後の理由だ。」

長門「このゲームは、精神力と集中力を問われるゲームだ。」

長門「少しでも集中力を切らせば……狙い通りになることはまずない。」

長門「精神的動揺に曝されれば、まず逆転など不可能だ。」


初月「つまり、根気比べってことだな。」


長門「その通りだ!!」

長門「私たちが奴の精神を上回れば…まず間違いなく勝利できる!!」

長門「だが、もしも打ち負かされてしまった場合は…勝機はないだろう。」


長門「そのために事前に訓練をするし、これがぶっつけ本番の奴を叩く唯一のチャンスでもあるのだ!」



長門「各自、以上の件を心して置くように。」


五人「了解!!」


回想終わり

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira121786.jpg

わかりやすいように張っておきます。

一番外側の色つきの輪がダブルリング、一つ内側の輪がトリプルリングです。

当たった場所によってその外側に書かれている点数が加算されていくことになります。

そして、ダブルリング上なら二倍。トリプルリングなら3倍のボーナスポイントです。
それ以外はシングル・プルと呼ばれていて、通常の点数になります。

中心の赤い部分は…今回は25。一番中心の黒は50点です。

はずれてしまうと…当然0点になってしまいます。

それ以外の

↑ それ以外の は余計です。すみません。

………………

提督「まさか、俺がやりたいって前に言ってたから用意してくれたのか?」

提督「長門、お前…良い奴だな。」


長門「ふふっ それほどでもないさ。」

長門「どうだ、提督? せっかくだから私たちとゲームをしないか?」


長門「ルールは『カウントアップ』だ。」

提督「知ってるぞ。一人三投で1ラウンド…合計8ラウンドで合計点数を競うルールだろう?」

長門「ふむ…流石だな。その通りだ。」


長門「だが、今回はこの人数だ。それだと時間がかかりすぎるからな。」

長門「だから……本来とは変則的に。一人二投の…合計5ラウンドで競うことにしたい。」

長門「ただしその代わり、3ラウンド目までは…初投が的から外れた際のやり直しを認めてやってほしい。みんな『初心者』だからな。それでもいいか?」

提督「いいぜ。プレイできるならなんでもいいや。」


初月(これも長門さんの作戦……)

若葉(できるだけ長期戦を避け…初めの方で点数を取る。)

霞(かっこわるいけど…しょうがないわね…)

磯風(初投のやり直しは正直ありがたい。最初のうちは調子を合わせるのには時間がかかるからな…)

雪風(けっして、尺の問題で短くしたわけではありません!!)

提督「それじゃあ、早速はじめようぜ。うおぉ、たのしみぃ!」


長門「待った。」

提督「ん?なんだよ。」

長門「ふふっ せっかくのゲームなのだからもう少し盛り上がる要素を入れようじゃないか。」

長門「それはすなわち……私たち6人vs提督で勝負するのはどうだろうか?」

提督「ふむ。」


長門「合計点数を競うわけじゃない。話は簡単だ。」

長門「私たちの内、誰か一人でも提督の点数を超える者がいたならば…私たちの勝利…というのはどうだろう?」

長門「正直……提督はこの手の勝負事となれば無類の強さを誇る……ある種のゲームの天才だ。そこは私たちも認めている。」

提督「…………」

長門「だから、ハンデが欲しいのだ。あくまでもあなたと五分五分の勝負がしたい、という私たちのせめてもの願いだ。」

長門「どうだ……??呑んではくれないか?」


霞(何が五分五分よ…よくいうわ。こっちは散々練習したっていうのに。)

霞(ま、しょうがないわね。確かに…これくらいはしないと、このクズには勝てない…)

霞(認めるわ、長門。流石は元連合艦隊旗艦を務めた艦なだけはあるわね……)



提督「」

マジだった……何穴掘りしてんだよ、のんきかよ。

>>25 ボーリング→ボウリング でした

提督「………全裸。」

長門「は?」


提督「俺が勝ったら一ヶ月間。お前ら全員『全裸』が制服だ。」


霞「ちょ…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? あんた自分が何言ってるかわかってんの!?このクズッ!!!!!!!!」ブチギレ


提督「なぁに。お前らが負けなければいいだけだろ? なんたって俺は正真正銘『初心者』だからな。それだけ人数がいれば楽勝だろ?」

長門「し、しかし…(しまった…少し無茶が過ぎたか…?)」

提督「でなければ長門。その要求は呑めない。大方何か企んでいるんだろう?」


提督「その代わり…俺が負けたら、お前らの奴隷になってやる。」

提督「ひたすらこき使うもよし。いじめて遊ぶもよし。飽きて捨てるもよし。自由にしろ。」


提督「なぁ…長門ぉ。随分と偉くなったもんだよなぁ。お前もなぁ。」

提督「そんなに調子がいいんならさぁここらで下克上でもどうよ?」

提督「な? どうするんだよ?長門ぉ?」


長門「……………」

霞「長門、こんなクズ野郎の戯言に付き合ってやる必要はないわ。」

初月「そうだ。こんなの…おかしい。」

磯風「はっきりいって正気の沙汰じゃないぞ!!」

雪風「そうです…帰りましょう?」

若葉(全裸か……くっ。凄く恥ずかしいぞ! だが…不思議と…気分は悪くない……///)


長門「」

長門「私だけだ。」

提督「あ?」


長門「負けたら私だけにしろ。他の5人に一切の手出しはさせん!!」

長門「その代わり…負けたら一生、全裸でも奴隷でもなんにでもなってやる。」

長門「貴様の好きにしろ。この身体も魂も。全て貴様に捧げてやる。」


提督「ふぅん。そっかぁ。それじゃあそれでもいいよ。だけど約束は守ってね。」


5人「」

長門「大丈夫だ。私を信じろ。」

長門「頼む、力を貸してくれ。みんな。」

5人「長門さん……」


提督「それじゃ、早速ゲームスタートといこうか!!」

提督「おっしゃあぁぁ! 楽しみだなぁ!!」フンフフンフーン♪

しばらく中断します。 なお、ゲーム展開自体はそんなに長くはならない予定です。

再開します。 IDも変わります。

1ラウンド目

長門「それじゃ、順番を…」

提督「面倒だし、ラウンド毎にやりたい人からやっていけばいいだろ。」

提督「まぁ、いち早く俺が投げたいだけなんだけどね。」

長門(何を考えている。現状では基本的に後の方が明らかに有利なはずだ。)

長門(先発の点数を見て狙いを決められるからな。当然ここは後攻を取りに行くはずだが…それだけ自信があるのか?)

提督「よっしゃじゃあ俺が行くぜっ」

長門「いいだろう。好きにするといい。」


提督「よし。それじゃ…いくぜっ」シュバッ


全員「ゴクリ…」

当たったのは…


ポトリ…


提督「あっちゃあぁぁ! 外れたぁぁ。」

矢は見当違いの方向へ。しかも的にすら届いていなかった。

提督「えーと、初投はやり直していいんだよね。それじゃ……トウッ」シュバッ

結果は………またしても外れ。


提督「嘘だろ? そんな…」ショボン


霞「ふん、なによ。全然大したことないじゃない!」

長門「あと一投だ。」


提督「……………」シュバッ


最後は………またしても外れ。


初月「なんだ、これは……」

磯風「期待外れだな。フォームも全然なっちゃいない…



長門(おかしい。まさか、そんな……いや。)

提督「仕方ない。次頑張るかぁ。」


長門「残念だな。まぁ、最初なんてそんなものだ。次、行くぞ。」

次は初月。

初月「最初は……無難にいこう。」


ダーツにもいわゆる定石というものが存在する。

高得点を狙う必要はないのだ。プロの大会でもなければ。
だから初月は……確実に点数を稼いでいくスタイルを選んだ。そう。ダブル、トリプルブルを狙う必要はない。シングルでいい。そしてその上で高い点数を狙えばいい。

初月「シングル……12か。まぁまぁだ。」


次は霞

霞「集中…集中…」


彼女のスタイルは単純だ。
初月のものに似ているが…彼女の場合は確実に高点数を稼げる場所を狙う。

そう……左下方向の16ー7ー19部分だ。

つまるところ、彼女は的の内…最も点数期待値の高い場所を狙っているのだ。

霞「やったわ。19点よ。ざまぁみなさい!」


彼女たちは結局最後まで狙いが安定しなかったのだ。

だからこそ、彼女たちは彼女たちなりのやり方を選んだのだった。

磯風「よし、行くぞ。」

磯風。彼女がこだわったのは、投げる際のフォームの徹底だ。

極論を言えば……狙った場所に当たるフォームを維持さえしていれば、狙いが外れる道理はないのだ。

某なんとかパークのダーツのように回るわけではないし、外で風がびゅうびゅう吹いてるわけではない。

そう。彼女は…見つけたのだ。確実に中心を狙えるフォームを……

磯風「くっ…ずれたか。8点。」

しかし、それには少し時間がかかる。この場で再び見つけ出さなければならない。

彼女にそれができるだろうか?

若葉「多少なら適当に投げても大丈夫……」

雪風「雪風(の矢)は沈みません!!」


彼女たちは……感覚派だ。難しいこと分からなかったらしい。

それでも高得点を取れるというのだから不思議だ。

雪風「やりました!! 20です!!」

若葉「あ、また外れた。」

若葉は……心配だ…

すみません。またid変わります。 再開です。

そして……私は、というと…


長門「フンッ!」バシュッ


トスッ


全員「おおっ!!!!!!」

長門「おしいな、アウターブル。25点だ。」


提督「…………おっ。」



私はあれから猛特訓を重ね、徐々に中心を狙えるようになっていった。

今では、最早インナーブルさえも射程内だ。多少力任せだが……な。


長門「すまないな、提督。意外と皆、センスがあるらしい。」

五人(これなら……いけるっ)



提督「……………なるほどな。」

2ラウンド目

結論から言おう。

このラウンドも、提督は一度も的に当てることはなかった。


提督「……………」


そして……

初月「よし、20だ。ようやく当てられたな。」

霞「今度は16のトリプルブルよ。どう?これで大分差が開いたわね!!」

磯風「くっ、もう少しだ! もう少しで……」

若葉「ようやく当たったぞ。普通の場所だが……」

雪風「わぁ! 20のダブルブルにいっちゃいました!!」


長門「少しズレたか。しかし…調子は掴んだぞ。次は命中させるっ!」


提督「」ブツブツブツ



ここまでの点数

長門(17,25,10,12) 64

初月(12,9,14,20) 55

霞(7,19,7,48) 81

若葉(19,0,0,12) 31

雪風(20,18,20,40) 98

提督(0,0,0,0) 0

↑ 何故か消えてはぶられていた磯風

霞と若葉の間に

磯風(7,8,19,8) 42 を入れといてください……

3ラウンド目


ここで、勝利ムードだった雰囲気が一瞬で変わる。


提督「……………」 シュバッ

トスッ

提督が投げた矢の先の点数は…2のトリプルブル。
ようやく当たったにしても、点数としてはたいしたことのない数字だ。

しかし、異様だったのは…


霞「なにあれ………あと少しで20のトリプルブルじゃない…」

そう、矢は…このゲームにおける最大得点の60点を手に入れられる…20のトリプルブルをすぐに掠めた場所だったのだ。


長門「提督………まさか……」



提督「もう、だいたい、わかった。」

提督「」バシュッ

トスッ

→20のトリプルブル


提督「60点だ。よっしゃあぁぁぁぁぁ!!!!!!」


全員「」アゼン

↑なんどもごめんなさい

2のトリプルブル→1のトリプルブル です

提督「薄々気づいてはいたけどな。お前たち、全員初心者じゃないだろ。」

全員「…………」

提督「初めてにしては全員、投げる際に迷いが見られなかった。」

提督「これはつまり…全員既になにかしらのスタンスを持ってプレイしている、ということだ。そうだろ?」


長門「さぁな……それよりも何故、いきなり20のトリプルブルに当てることが出来た?」

提督「簡単なことだ。」


提督「もう、このゲームのコツは掴んだからだ。全てな。」


提督「ただ無為に俺が矢を投げていたと思っていたのか?」

提督「俺はお前らを観察し、最適のフォーム。力加減。そしてタイミングを見つけたんだよ。」

提督「だから、わざと外した。どのようにすれば矢が飛んでいくのかを自分で見極めるために。」


提督「一度目は残念ながら外した。だが、もう外さない。あとは、全てあのトリプルブルに叩き込む。」


提督「俺を嵌めようとしていたようだが、残念だったな。」

提督「お前たちの負けだ……」


全員「」

初月「そんな……それじゃあ…僕なんかじゃ絶対に敵いっこないじゃないか…」ガクッ


長門「おいっ!初月!! しっかりしろ!!」


その時、私にははっきりと聞こえた。初月の心が折れる音だ。

無理もない。残り全て60点なら、最終的には303点だ。

初月からしてみれば……残り全ての六投で平均40点以上を出さなければ勝てない、ということになる。

それは……彼女のスタイルから言えば。勝つのは到底不可能だ……


長門「くっ…………」ギリギリ

初月「」シュバッ

ポトッ

初月「くっ……うぅ………グスン…」


初月は結局…一投も当てることができなかった。 そして…彼女は泣き崩れ、途中でリタイアすることになったのだ…

初月「う、うぅ…ごべんなざい…ながどざん………」

長門「謝らなくていい。後ろでゆっくり休んでいろ。」

>>58 ライアーゲームとかカイジとかに出てたら、多分強キャラなタイプです。

磯風「…………」

磯風「この程度の脅しで怯むな!!」

全員「!?」

磯風「司令の言っていること……そんなものはまだ確定していない未来だ! 何故怯える必要がある。」

磯風「まだだ…まだこの磯風はやれるぞ……決して諦めるものか…」


磯風「……いくぞ。」

シュバッ

ストン


磯風「ふっ。ようやく入ったな。インナー・ブルに……50点だ。」


磯風「まだだ。次。」シュバッ

ストン


全員「おおっ!!!!!!!!」


→インナー・ブル


提督「おう、磯風。なかなかやるじゃないか。お前も。」

磯風「当然だ。このためにひたすら…フォームチェックは欠かさなかったからな…」

長門「そうだ…磯風の言うとおりだな…」

長門「よし、焦ることはない!! 各々確実に点数を伸ばすんだ!きっと勝機はあるっ!!」


4人「おーーーー!!!」


提督「……………」

3ラウンド目までの得点

長門(17,25,10,12,25,34) 123

初月(12,9,14,20,0,0)→リタイア

霞(7,19,7,48,16,19) 116

若葉(19,0,0,12,26,16) 73

磯風(7,8,19,8,50,50) 142

雪風(20,18,20,40,20,36) 154

提督(0,0,0,0,3,60) 63

4ラウンド目


提督「仕方ないな……だったら俺が教えてやる。これ以上の抵抗は無駄だってことをな。」


霞「馬鹿ね。そう簡単に当たるわけないでしょ!! ハッタリはそこまでなんだから!!」

提督「………それはどうかな?」シュバッ


ストンっ




→20のトリプル・ブル


霞「嘘…そんな…」

長門「馬鹿…な……」


提督「もいっちょ」シュバッ


ストンッ



→20のトリプル・ブル


提督「いえーい!! これで183点だな。」フンフフンフーン♪

この瞬間。さっきまでの勢いはどこへやら……

私たち全員に…絶望の予感がはしった。


長門「やはり……提督には勝てないのか……」

長門「ここまでしたというのに……私たちは…私たちには到底無理だったとでもいうのか……」


恐らくこのままでは確実に…最後のラウンドでも提督はトリプル・ブルを取るだろう。普通ならありえない話だが……


そもそも…この提督に勝負を挑んだのが間違いだったのかもしれない…


私は、既に……そう思い始めていた

今日はここまでです。 次でラストです。

再開します。 


今更なのですが…

よく調べたら、『ブル』は一番中心のみのことをいうらしいです。「インナー・ブル=ダブル・ブル」 「アウター・ブル=シングル・ブル」です。
なので、「20のトリプル/ダブル・ブル」ではなく…単純に「20のトリプル/ダブル」のように言います。

この前ちょっと遊ぶ機会があっただけのド素人ですので、慣れた方には間違いや矛盾ばかり目に付くかもしれませんが…ご容赦ください。

提督「なぁ。」

提督「はっきり言って、もう勝負は決まったも同然だ。」

提督「だからな……」


提督「今、お前たちが全員この場で完全に負けを認めれば、最初の話はなかったことにしてやるよ。」

提督「俺も悪かったよ、無茶なこと言ってな。お前たちが本気で嫌がることなんて、俺もさせたくはないしな。」


全員「!?」

全員「…………………」


長門「くっ…」

提督「そもそもどうしてこんな勝負を挑んだ? 回りくどい下準備までして。」


長門「それは……」

長門「それは、提督のことを一度懲らしめてやろうと思ったからだ…」

長門「あなたは『遠慮』という言葉を知らない。どんなことであろうとはっきりと…事実のみを相手に容赦なく突きつける。」

長門「それは確かに正しいことなのだろう。普通、なかなかできないことだ。」

長門「事実、あなたの指揮のおかげで今私たちは安心して戦場で戦うことが出来る……何物にも惑わされないあなたのその心は素晴らしい。」

長門「だが…あなたのそれは時にやり過ぎだ。あなたのせいで傷ついた駆逐艦が何人いると思っているんだ…!」

長門「だから私は、あなたを容赦なく倒し……あなたに、自分がしていることの愚かさを思い知らせてやろうと思った…」


長門「それだけだ……それだけのはずだった…」


提督「そうか……なるほどな。」



提督「お前の言いたいことはわかった。だがな……」

提督「俺が今のスタンスを変えることはない。この先もな。」


提督「確かに……今まで何人ものガキどもを泣かせてきた。まぁ、別に駆逐艦に限ったことじゃないが…」

提督「ただ、それは……あいつらの心が少しでも成長して欲しいという想いがあるからだ。」


提督「どんなに的確な指揮をもってしても…あいつらの心が弱ければ、戦場ではそれだけで命取りになる。」

提督「虚妄などに惑わされず…何事にも強くあって欲しい。そう願って俺は普段からもあいつらに接するときは常に本気でぶつかっていっているだけだ。」


全員「……………」

提督「…………とまぁ、もっともらしいことを言ったわけだが…これが本当かどうかはお前たちで勝手に判断してくれ。」


提督「だが、一つ事実を教えてやろう。」


提督「お前たちがこの勝負に勝たない限り、この先俺の考えが変わる可能性は限りなく『0』だ!」


提督「さぁ、どうする? ここで諦めるのも、このまま勝負を続けるのも自由だ。」

提督「長門、お前は……どうする?」


長門「私は…………」

長門「私は………もう………グスン…」

???「諦めるにはまだ早いのです!!」


長門「!? その声はっ!?」

電「長門さんには……私たち駆逐艦がついているのです!!」

深雪「そうだぜ!!だかららしくない姿なんて見せないでくれよっ!!」


長門「お前たち…」

不知火「不知火たち駆逐艦の…仇を取ってくれるのでしょう?」

舞風「だから諦めないでっ!!長門さん!!」

皐月「そんな奴やっつけちゃえぇぇぇぇ!!」

うーちゃん「そうだぴょん!!(便乗)」


長門「みんなっ!?こんなにたくさん……」

時雨「他のみんなも頑張れ!!」

吹雪「再起不能になった島風ちゃんの分も……思いっきりやっちゃって!!!」

清霜「清霜ビーーーーム!!!!!これで司令官に呪いがかかったよ!!!!」つ  三三三三三三三三三彡☆. ( T )<ウギャァァァ


雪風・磯風・初月・霞・若葉「みんな………………」

長門「そうだ……私たちはこんなに大勢の駆逐艦たちの想いを背負っているんだ……」

長門「提督がなんだ……この程度の絶望に屈する程…私たち艦娘の絆は弱くない!!!」

五人「そうだ!! 私たちはまだ戦える!!」


長門「私はビッグセブンの誇りにかけて……駆逐艦たちの無念を晴らす!!!!」

長門「そして……提督。あなたの目を覚まさせてやる!!!!!」


長門「勝負続行だっ!!!!!!!!!!!」キリッ









提督「へぇぇ。やるじゃないか。後悔しても知らんぞ。」

提督「お前が負けたら、お前は一生俺のものだ。ククク…ケッコンカッコカリなど生ヌルい。カッコガチしてやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」


長門「構わんっ!!!!!!!!!!!!!!!望むところだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」




みんな「………………………え?」

4ラウンド目続行


初月「僕はもう追い付けない……けれど、それでもっ」

トスッ トスッ


霞「こうなったら狙ってやるわ……大物をね!」

トスッ トスッ


若葉「若葉だ。元から私に諦めるつもりなど毛頭ないっ!」

トスッ トスッ


磯風「今の私に出来ることは…ただ矢を放つことのみだ…」

トスッ トスッ


雪風「狙ってみせます!!! 絶対、大丈夫!!!」

トスッ トスッ



提督(全員、さっきまでと明らかに雰囲気が違う………)

提督(こいつらにここまでの可能性があったなんてな…)



長門「ぬぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」シュバッ

バスッ バスッ



提督(………………………長門…)

これは提督が策士だったのか、長門さんが策士だったのか
いや、違う。ただのバカップルの茶番か

4ラウンド目までの得点


長門(17,25,10,12,25,34,50,50) 223

初月(12,9,14,20,0,0,9,14) 78

霞(7,19,7,48,16,19,57,7) 180

若葉(19,0,0,12,26,16,57,42) 172

磯風(7,8,19,8,50,50,25,50) 217

雪風(20,18,20,40,20,36,20,40) 214

提督(0,0,0,0,3,60,60,60) 183

>>94 ※提督も長門も本気でぶつかり合っているだけです

長門「ぜぇぜぇ………」

霞「凄いわね、長門。感心したわ。」

霞「私と、初月と若葉はここまでみたい。」

初月「すまない……」

若葉「結局、役に立てなかったぞ…面目ない。」

長門「大丈夫だ…あとは任せろ。」



提督(この時点で俺の最高得点に並ぶ可能性があるのは3人。磯風・雪風…そして長門。)

提督(まさかここにきて長門が二投ともインナー・ブルに入れてくるとはな。)

提督(半ば馬鹿力で無理やり軌道を抑えているのか……はぁ…まさにこいつにしか出来ない技だな…)

提督(磯風も……ほぼ安定している。素晴らしい集中力だ。)

提督(雪風は流石だな。幸運の女神とやらはあいつに味方しているようだ。)


提督「面白くなってきたじゃねぇか……ゲームでここまで追い込まれたのは初めてだよ。」

提督(だから……俺は絶対に手加減なんてしない。ここまできたら徹底的に追い詰めてやる……)

電「凄い戦いなのです…」

吹雪「ここまできたら……もはや神業の領域ですね。司令官も、みんなも…」

時雨「でも…次で全てが決まる。そう。ここからが本当の勝負だよ。彼らのね。」



提督「さぁ、最後のラウンドだ。始めようじゃないか。」

長門「あぁ。これで全てが決まる。どちらがより強いのか、がな…」

提督「それじゃ、一番手は俺がもらう。お前らをプレッシャーで押しつぶしてやるよ。」


全員「ゴクリ…」


提督「集中だ。集中するんだ……」

提督「フォームを崩すな。タイミングを見誤るな。それ以外、何も考えるな。」

提督「………………ゴクリ…」



提督「いくぞ。」

提督「」シュバッ





→20のトリプル

長門「くっ……うぅ…」




提督「次だ。いや、最後だ。これで決める。」



提督「……………ゴクリ…」

提督「」シュバッ



全員「…………………」キンチョウ

当たったのは……



→20のトリプル

提督「…………」

全員「」



提督「いよっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!! 見たかっ!!!!!! これが俺の力だっ!!!!!!!!!!」


提督「これでっ、俺の総得点は303点だっ!!!!!」

長門「……だからどうした。」

長門「元々こうなるということはわかっていた。」

磯風「そうだ。その通りだ。」

磯風「大丈夫。きっと勝てる。」

雪風「はい!!」

雪風「しれぇには負けません!!!!」

雪風「最初は私に任せてください。」

雪風「雪風の本気をお見せします!!!」



雪風「いきます。えいっ!!」シュバッ



→20のダブル



雪風「…………問題ありません。次で60点とれればいいんです!」



提督(雪風……これまでは幸運の女神が味方していたようだが…)

提督(俺の想像通りなら………お前はこの時点でもう負けだ…)

雪風→254(あと50点)

提督→303

長門「焦るな。狙い先はインナー・ブルでもお前は勝てる!!」

雪風「分かっています。」



雪風「…………………いきます」

雪風「」シュバッ



→1のトリプル



雪風「そ……そんな…雪風は…」ヘナッ



提督(思った通りだ。)

提督(お前は、今までしてこなかった…『狙う』という行為を今回強いられることになった。)

提督(だがなぁ……それがそう簡単にできるはずがないんだよ、雪風。)

提督(ここまでその幸運でなんとかしてきたお前には、特にな。)

提督(もう少し練習さえすれば…実力も運も兼ね備えた強いプレイヤーになるのだろうが…)

提督(今は……俺の勝ちだ。ふふふ…)

長門「…………次は私が行こう。」

磯風「長門は…最後の方がいいのではないか?」


長門「いや……私がここで決めてみせる。」

長門「むしろ…切り札はお前だ、磯風。」

長門「私がもしも勝てなかったら……あとは任せたぞ。」

磯風「………………わかった。」



提督「次は長門か……いいぞ。見せてみろ、ビッグセブンの力とやらを!」

長門(思い出せ。今までの練習を。)

長門(思い出せ。お前の背負った宿命を。)

長門(………………)


長門「いくぞっ!」

長門「ふんっ!!」シュバッ




ストッ

→インナー・ブル(50)




長門「よし。次だ。」


提督「…………………ゴクリ…」

全員「………………………」


長門「フンヌッ!」シュバッ



バスッ

結果は…………………




→アウター・ブル(25)



長門→298

提督→303





長門「ぐっ……………一歩及ばず……か。」

提督「ふぅぅぅぅぅ………マジで冷や汗かいたぜ……」汗タラァ

磯風「あとは私に任せろ。」

長門「…………すまない。」

磯風「なに……やることはこれまでと変わらんさ。」


磯風「やるぞ。」キリッ




提督(おいおい、ヤバいなこりゃ…)

提督(今の今まで…こういう勝負にはほとんど負けたことのないこの俺が……)

提督(最早祈ることしかできない……とはな。)


提督(磯風。見せてもらうぞ。最後の勝負だ。)

ちょっと休憩。



深海棲艦「ミカタドうシデ……ナニヤッテいるンダ…コイツらハ」ジトー

というのを想像してしまって気が抜けました。

再開します。

磯風(凄いプレッシャーだ。)

磯風(一度でも外せば、そこで終わり…)

磯風(期待も大きい…押しつぶされそうだ。)


磯風(だが………残念ながらこの磯風。)

磯風(これまで伊達に多くの戦場を駆け抜けてきてはいない。)

磯風(提督。悪いが…決めさせてもらうぞ。)



磯風「」シュバッ



ストンッ


→インナー・ブル




磯風→267

提督→303

提督「………………」

駆逐艦たち「…………………」


長門(頼むぞ、磯風………当ててくれっ!!!!!!!!!!!)




磯風「」

磯風「………………」

磯風(これで、正真正銘…最後の一投。)








磯風「ふっ…」シュバッ




ストンッ




全員「………………ゴクリ」














→インナー・ブル



磯風「ふっ、まぁこんなものだな。」

磯風→317

提督→303

長門「やった……のか…?」

長門「私たちは……勝ったのか…!?」パァ


磯風「約束は果たしたぞ。」

磯風「この勝負……私たちの勝利だ!!!!」



ウワァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!ヤッタァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!

オメデトウナノデス! アリガトウ、カタキヲウッテクレテ…グスン… シレイカンヲタオシタァァァ!



提督「……………………」

提督「そうか。俺は負けたんだな。」

提督「ふっ。そうかそうか。そうだな。」

霞「ほんっと!心臓に悪かったわ!」

霞「でも…まぁ、勝てたんだから良しとするわ。ふふんっ。」


初月「磯風は流石だな。」

初月「僕も見習いたいものだ。その強さに。」

雪風「雪風も、スゴイと思いました!!」

磯風「そうでもないさ。」

磯風「勝てたのはみんなのおかげだ。そう。ここにいる全員のな。」


若葉「全裸……少し、もったいなかったな…」

長門「お前は……一体何を言っているんだ……」

提督「」スタスタ


提督「長門。お前たちの勝ちだ。おめでとう。」

長門「あぁ。」


提督「色々あったが、俺は楽しかったぞ?」


提督「さぁ、約束だ。」

提督「好きにしろ。生かすも殺すも自由だ。もちろん、どんな命令だって聞く。」


長門「そうか。」フフフ

長門「それじゃあ、な………フフフフフフフ…」



……………………

……………………

数日後



長門「子供の頃の夢は、小学校の先生だった?」

提督「あぁ、そうだよ。悪いかよ。」ハァ


提督「子供の頃の恩師に憧れてな。」

提督「厳しくも優しい…とても理想的な教師だった。」

提督「俺が卒業する頃に……深海棲艦の事件に巻き込まれて犠牲になっちまったけどな。」

提督「子供と遊ぶのが好きだったんだけど……いかんせん手加減がなくてな。俺も散々泣かされたよ。」


長門「そうか……」


提督「ま、子供の頃だった優秀だった俺はさ。小学校の教師なんかよりもこっちの道に進むように教育されてたわけさ。」

提督「そんで…今はここにいる。それが俺の、面白くもなんともない背景さ。」


長門「後悔はないのか?」

提督「あるもんか……だってさ。」


提督「今の仕事も、一部は小学校の先生みたいなもんだろ。」

提督「それに、俺も子供と遊ぶの好きだしな!」

うーちゃん「やったぴょん!!司令官にデュエルで勝ったぴょん!! 司令官は雑魚だったぴょーーーーん!!」プップクプゥ

皐月「やったぁ! 腕相撲チャンピオン奪還!! みんな、よわいなぁ!!」

吹雪「えへへ……また勝っちゃいました!! それじゃ、司令官!間宮羊羹お願いします!!」

不知火「フフッ 弱いのね…」 時雨「残念だったね。」 電・深雪「きゅうぅぅぅぅぅ…」←またぶつかった

舞風「フンフフンフーン♪」クルッ クルッ ターンッ

清霜「いっけぇぇぇぇーーーー!!司令官ロボッ、発進!!!!!!!!! って…ねぇ、早く動いてよぉ…!」






提督「こんのぉクソガキどもぉ……」ビキビキ


長門「ふふっ、微笑ましいな。」

提督「おい、長門。あいつら一発ぶんなぐらせろ。メチャクチャムカツクゥ!!!」

長門「それはダメだ。忘れたのか?」

長門「これから司令官は、駆逐艦に一切逆らうのは禁止だということになっただろう?」

提督「ぐっ……」


長門「あの時…あんな大層なこと言っておいて…」

長門「結局は…単に提督の性格が、子供っぽくて異常なほど負けず嫌いなだけだろう?」

長門「ふふっ。良かったじゃないか。これからはいくらでも子供に構ってもらえるぞ……」

提督「ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ………」ギリギリ

↑ 訂正です。

>>124

子供の頃だった優秀 → 子供の頃から優秀 です。

夕立「あ、提督さんいたっぽい!」

白露「ねえねぇ、長門さん! ちょっと提督借りてもいい?」


長門「あぁ、いいぞ。ちょうど先ほど執務も終えたところだしな。」

提督「おい。」


大潮「それじゃ、早速つれてこっ!」

朝霜「よっしゃー!」


提督「おい、お前ら俺に何するつもりだ!!」


朝潮「いえ、ちょっとした実験です!」

漣「ご主人様にはちょっと新型の主砲のまとに…フガフガ」

夕雲「新しいおもちゃを使って試したいことがあるだけよぉ。ふふふ。」


提督「」ゾゾゾ…



霞「……………」

提督「霞、ちょうどいいところにっ!」

提督「助けてくれっ!! こいつらが滅茶苦茶なことを……一つ叱ってやってくれっ!!」

霞「………………」

霞「ふふ。」ニコリ


霞「私も偶には混ぜてもらおうかしら。みんなのお人形遊びに、ね。」フフフ


提督「」




提督「うわぁぁぁぁぁぁぁ!! たすけてくれえぇぇぇぇぇぇ!!」

提督「もう二度といじめたりしないからぁぁぁぁぁぁ!!!! ゆるしてえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」涙ポロポロ

長門「ふふっ」

長門「楽しそうじゃないか。うらやましいな…」

長門「そうだろう、提督……いや」


長門「私の旦那様……? ふふふ♪」 E:結婚指輪



長門「やっぱり駆逐艦は最高だな!」



おわり

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

↑にも書いたとおり、この前初めてプレイしたダーツで遊ぶ話を作りたかったのです。どうしても…短く、とはいきませんでしたけど。
ダーツ自体はド素人なので、色々調べながら書いてました。途中間違った表現が出てきたりしていても…どうかお許しください。

この提督は、どうしようもないクソ提督ではあるけれど……根は、そんなに悪い奴じゃない、という風に書きました。それでも不快に思った方がいたらすみませんでした。


駆逐艦ってみんなかわいいですよね。そんな駆逐艦を愛でる長門さんはもっと可愛いと思いましたまる

あと、久しぶりに金剛がでないss書いた気がする。どうでもいいけど。


では。改めまして、ありがとうございました。

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