新田美波「もう私我慢できないの……」(109)
美波「いい加減にスケベキャラを卒業したいの」
卯月「凛ちゃん、それロンです」
凛「いやダメだって。卯月それさっき自分で捨ててたでしょ」
卯月「……? でもロンです」
みく「フリテンなんだってば」
未央「もっかいちゃんとルール説明してやろっか」ジャラジャラ
美波「聞いて?」
凛「聞いてる聞いてる」
美波「ホントに聞いてるだけよねそれ」
みく「美波チャンあのね、どれだけ頑張ってもペンギンは空を飛べないんだにゃ」ジャラジャラ
美波「えっと、それはあの……どういう……?」
凛「どうしようもない事もあるっていう話かな」ジャラジャラ
未央「世の中には変えることの出来ないものっていうのもあるんだよねー」ジャラジャラ
卯月「突き詰めれば結局個性って事になって、そのうち折り合いつけていけるようになりますよ」ジャラジャラ
美波「うん……そういう考えもあるとは思うんだけど」
ジャラジャラ
美波「でもやっぱり私はこのままにはしたくないっていうか」
ジャラジャラジャラ
美波「出来る限りの努力はしたいって思うの」
ジャラジャラジャラジャラ
美波「だからね」
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ
美波「ちょ、ジャラジャラうるさい」
未央「あ、ごめん」
美波「そもそもなんで事務所に麻雀持ってきてるの?」
みく「杏チャンが持ってきたやつにゃ」
凛「卯月は麻雀のルール知らないって言うから、私達で教えてたんだ」
美波「そうなんだ……でも悪いんだけどちょっと一回やめてもらっていいかしら」
未央「わかった。じゃあ麻雀やめてドンジャラにするね」
美波「同じよね?」
みく「全ッッ然違うにゃ!!」
凛「ドンジャラのキャラクターといえば何かっていうところで世代分かれるよね」
卯月「へえ。今度菜々ちゃんに聞いてみましょう」
未央「ひでえ事しやがる」
美波「ごめんね。一回真面目に聞いてもらっていい?」
凛「いいよ」
美波「あ、うん……返事が軽いのが気になるけど」
みく「事あるごとにセックスって言われるのが嫌だって話でしょ?」
美波「確かに言ってしまえばそういう事なんだけどね」
未央「意味深な事を迂闊に言っちゃうからそう呼ばれてるんだと思うけどなあ」
美波「私としてはそんなつもりないのよ」
凛「無意識でやってるのも問題じゃないの」
卯月「無意識セックス」
美波「卯月ちゃん。そういうのをやめてって言ってるのね私は」
卯月「ごめんなさい」
みく「あ、でも前出した曲はカッコいい感じだったにゃ」
未央「ああ、生殖本能ヴァルキュリア」
美波「生存本能ヴァルキュリアね。確かに凛々しくてカッコいい曲だったわ」
凛「人気出たよね」
美波「これで今までの卑猥なイメージを払拭出来るかもしれないと思ったんだけどね」
卯月「ダメだったんですか?」
美波「戦うセックスって呼ばれるようになったわ」
凛「バトルセックス」
美波「やめろっつったわよね」
凛「ごめんなさい」
今回ここまで
みく「もはやちょっとやそっとのテコ入れではどうにもならない域に達してるにゃ」
凛「全人類の本能に刻み込まれちゃってるんだよね」
卯月「美波ちゃん=エロスなんですよね」
未央「みなみんがエロオーラ出してるのが悪いよ」
美波「もう皆それ言うのよ。道を歩けば歩くセックス。プールで泳げば泳ぐセックス」
美波「立てばセックス! 座ればセックス! 歩く姿も当然セックス!!」
美波「もう私どうしたって今後セックスから逃れられないじゃない!!」
凛「あ、今のセリフなんかエロい」
卯月「今この場で美波ちゃんが一番セックスって言ってますよ」
美波「んもおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
未央「発狂した」
美波「歩いてるだけでセックスって言われるなら私どうしたらいいの? 浮いたらいい?」
みく「そしたら浮いてるセックスって呼ばれるだけにゃ」
卯月「トんでるセックスかもしれないですよ」
凛「尚更響きがヤバい」
未央「お薬感が出ちゃうね」
美波「はぁー……」
美波「……たい」
未央「うん? なに?」
美波「……この世からセックスを消し去りたい……」
みく「ヤバい。このままじゃ人類存亡の危機になるにゃ」
美波「まず何からするべきかしら」
凛「いやそんな濁った目でこっち見られても」
未央「まあ落ち着いて」
みく「ドンジャラする?」
美波「遠慮しておくわ」
卯月「ポーカーにします? トランプありますよ」
凛「やだよ。卯月異様にポーカー強いから」
未央「笑顔以外の表情がなくなるんだもんなあ」
みく「ニコニコしながら異常にレイズしたのに手札ブタだった時あったにゃ」
卯月「女は度胸ですよ」
美波「この事務所、遊び道具多すぎじゃない?」
美波「いや、ドンジャラもトランプも無しよ。私の相談聞いてってば」
みく「んー。とはいえこの手の相談受けるの今日何度目なんだってレベルなんだにゃ」
美波「そうなの?」
卯月「アイドルとしての方向性を考えたいとか、今の個性をもっと強く押し出すにはどうしたらいいかとか」
凛「そういう感じの相談が何回もあったよ」
未央「百パー相談相手ミスってると思うけどね」
美波「それは今私もヒシヒシと感じてる」
凛「まあ言って私達この事務所で最古参のメンバーだし。相談したくなるんじゃない?」
美波「あ、そういうのはあるかもしれないわね」
みく「頼られちゃって困っちゃうにゃあ」
未央「まあ我々何だかんだで頼りがいあるオーラ出てるから」
凛「出てるかな?」
未央「いわば最古の四人だからね」
卯月「レ・キャトル・ピオネールですね」
凛「私はアルレッキーノかな」
未央「おこがましいよ。いいとこドットーレだよ」
凛「嫌だよドットーレ!!」
みく「みくコロンビーヌがいい」
卯月「首だけになりたいって事ですか?」
美波「うん、話がズレにズレてるからちょっと黙ってねサイコの四人」
みく「一度付いたイメージの払拭なんてしようとしてもろくな事にならないにゃ」
卯月「含蓄ありますね」
みく「みくは自分を曲げないワン」
未央「みくにゃん曲がってる。超ヘアピンカーブだよそれ」
凛「まあ相談に来た人達は適当に言いくるめて他の人に押し付けたんだけどさ」
美波「で、麻雀してたと」
卯月「そうなりますね」
未央「あっちの部屋で現在進行形で何人かやってるはずだから様子みてみる?」
美波「ちなみに誰が相談に来たの?」
みく「仁奈チャン」
凛「もっと動物の気持ちになれるようになりてーですって」
美波「健気ね……」
未央「こっちこっち。えーと、この部屋だったかな」ガチャ
菜々「ウーサミン! ハイ!」
瑞樹・留美「「ウーサミン!」」
菜々「腹から声出せ!! ウーサミン!!」
瑞樹・留美「「ウーサミン!!」」
菜々「永遠の17歳は誕生日が来たら何歳になる!?」
瑞樹・留美「「17歳です!!」」
菜々「その次の誕生日が来たら!?」
瑞樹・留美「17歳です!!!」」
菜々「すなわちそれは!?」
瑞樹・留美「「永遠の17歳です!!!!」」
未央「部屋間違えた」バタン
美波「もっと大きな間違いが部屋の中になかった?」
今回ここまでよ
>>未央「部屋間違えた」バタン
>>美波「もっと大きな間違いが部屋の中になかった?」
ここ好きwww
乙
未央「ウサミンは永遠の17歳だから何も間違ってないよ」
美波「そういうのじゃなくてなんというかその、もっと根本的に」
卯月「まぁ私も永遠の17歳ですよ」
凛「私は永遠の15歳」
みく「みく達アイドルになってから何回誕生日迎えたのかにゃ」
未央「ストップ。ほんとに時空が歪む」
美波「歪んでるのはあなた達の性格だけで充分よね」
卯月「という訳で今のお部屋は『若さを保ちたい』のお部屋でした」
美波「川島さんはともかく、どうして和久井さんまで……」
みく「大人には色々あるってことにゃ」
未央「二人共充分若いと思うんだけどなあ」
凛「私達もあれくらいの年齢になったら気持ちが分かるようになるのかな」
卯月「この世界はネバーランドですから私達一生年齢変わりませんよ」
みく「だからダメだってばそういうこと言うの」
美波「先輩方は年取ったから……」
未央「……新田美波(28)」
凛「あー、もうスケベの匂いがしてくる」
卯月「美優さんと同じ枠な感じですね」
みく「あっちは『歩く未亡人』だから」
美波「いや、未亡人は普通に歩くわよね」
卯月「さて、今度こそ正真正銘仁奈ちゃんのお部屋ですよ」
美波「なんだか既に扉の向こうから大声が聴こえてくるんだけど」
みく「覚悟決めてね」
美波「え、何の話?」
未央「通報とかは無しだよ。これは本人が望んでやってることだからね?」
美波「本当に何の話なの!?」
凛「とりあえず見てもらったら? 百聞は一見にしかずって言うし」
未央「みなみんこれ一応エチケット袋渡しとくね。催したらここにね」
美波「吐き気を催す恐れがあるの!?」
卯月「尿意もですよ」
美波「尿意!?」
みく「じゃあ開けるにゃ」ガチャ
美波「待ってまだ心の準備が出来てない!」
時子「もっと気持ちを込めて鳴くのよ!」
仁奈「ブヒー! ブヒー! 豚さんの気持ちになるですよ!!」
時子「まだよ仁奈! あなたはもっと高みを目指せるはずよ!! さあもう一鳴きしなさい!」
仁奈「ブヒー! ブヒー!」
時子「いいわ仁奈! あなたには才能があるわよ!!」
仁奈「ほんとでごぜーますか!? 嬉しいでごぜーますよ!!」
未央「どう?」
美波「絵面が酷いわ」
卯月「催しました? 尿意」
美波「催すか」
美波「えーと、つまりその……なに?」
未央「豚の気持ちになるですよ」
美波「……なんで時子様?」
卯月「豚といえばこの人かなって」
美波「人選ミスもいいところでしょ」
凛「でもほら。ムチは使ってないし」
みく「まあ絵面が酷いだけにゃ」
美波「仁奈ちゃんがねじ曲がったらどうしてくれるの? ねえ?」
未央「子供が時子様と接すると、ねじ曲がるとそう言いたいわけだね?」
卯月「時子様に伝えてきますね」
美波「ダメ。あの人ほんと冗談通じないからやめて」
今回ここまで
SSA二日間参戦してきて抜け殻になってた。俺の魂はSSAにある
時子「チッ……そこ、うるさいわ。特訓の邪魔よ」
美波「折檻の間違いじゃないんですか?」
時子「特訓よ」
仁奈「特訓でごぜーます」
未央「仁奈ちゃんそのポーズは何?」
凛「仰向けになって両手足を上に伸ばしてるけど」
仁奈「屠殺される豚の気持ちになってるですよ」
時子「ああ……ほんっとにこの子は才能があるわ……」ゾクゾク
美波「ダメ! 仁奈ちゃんそれはダメ! ダメよ!」
卯月「いい着眼点ですね仁奈ちゃん」
みく「仁奈チャンに排泄する時の猫チャンのポーズ伝授するにゃ」
美波「みくちゃん変わったわね。悪い方向に」
時子「一線は越えないように配慮してるわよ」
美波「とっくに超えてません?」
未央「じゃあ仁奈ちゃん直腸検査される時の牛の気持ちになってみよーか」
仁奈「こうですか?」
凛「そう、もっとお尻を突き上げて」
時子「一線を超えるっていうのはああいうのを言うのよ」
美波「やめろお前ら!!」
みく「美波チャン怖いにゃ」
卯月「今の姿をアーニャちゃんに見せられます?」
美波「それより子供から有害物質を遠ざけるほうが先決よ!!」
凛「子供を有害物質から遠ざけろってさ」
未央「じゃあ時子様……残念だけど仁奈ちゃんから離れて」
卯月「ここでさよならですね」
時子「ヘドロ共がなんか言ってるわよ」
美波「聞き流してください」
みく「はい仁奈チャンこうやって屈んで。排泄時の猫チャンは凛々しい顔するからそこ大事に」
仁奈「ウンコする猫の気持ちになるですか」
時子「この駄猫がッ!!」ピシーッ!
みく「フギャー!!」
凛「華麗なムチ捌きだね」
凛「以上、動物の気持ちになりたいお部屋でした」
みく「とても鼻が痛いにゃ」
未央「みくにゃん鼻血出てる」
卯月「ティッシュどうぞ」スッ
みく「ありがとう。でもこれティッシュじゃなくてキッチンペーパー」
美波「何度も言うけど人選ミス甚だしい」
未央「でもなんだかんだ時子様も時子様なりに真面目にやってたでしょ」
美波「意外と真摯にやってて驚いたわ」
卯月「今の自分のキャラを貫くには大変な努力が必要なんですね」
美波「私は今の自分のキャラを貫きたくないんだけど」
みく「貫くセックス」
美波「フンッ」バチッ!
みく「ギニャー!! 鼻怪我してるのに鼻ビンタはダメ!」
凛「貫けるキャラがあるだけいいんじゃない? 卯月なんて貫ける程のキャラがないよ」
卯月「悪い事を言ったのはこのお口ですか?」メキョキョ
凛「おががががが!!!」ジタバタ
みく「うわ凛チャンがすっごい前歯ひねられてる」
美波「普通そういう時はほっぺたをつねるんじゃないかな」
未央「しぶりん普段痛い目見ること少ないからいい気味だなあ」
みく「正直過ぎでしょ」
凛「危うく前歯全部持ってかれる所だった……」
美波「凛ちゃん床から数cm浮いてたよ」
未央「前歯持って人持ち上げるってなんなんだろうね」
卯月「頑張りました」
今回ここまで
美波「で? 他に毒牙にかかった人は?」
未央「その言い方は心外ですぞ」
美波「心外でもなんでもいいわよ。もう心配で心配で」
凛「私の歯付いてる? ちょっと心配だから見て」アーン
みく「付いてる付いてる」
卯月「もし取れたとしてもインプラントすればいいじゃないですか」
凛「嫌だよこの年齢で歯がアネモネスターしちゃうの」
みく「アネモネスターしちゃうって何」
美波「あっちはもう話聞いてすらいないし」
未央「いつもの事だよ」
みく「次の人はアイドルとしての方向性というより、個人としての相談だったにゃ」
卯月「なんでしたっけ、あまり皆と上手くお喋りが出来ないとかで」
凛「事務所で皆話してる中にスッと入っていけるようになりたいんだってさ」
未央「別に今のままでいいのにねえ」
美波「ふうん……誰かしら……文香さん? それとも乃々ちゃん……?」
凛「アーニャ」
美波「何をしたの!? アーニャちゃんに何をしたのこの野郎!!」ユッサユッサ
未央「うわっ……ちょ、頭掴んで揺らすのストップ……! 酔うから!」ガックガック
凛「いやいや私たちは何もしてないよ」
卯月「ちょっと日本語上手くないのを気にしてたみたいですね」
みく「そうそう。ただ日本語の先生を紹介しただけで」
美波「先生……?」ピタ
未央「そ、そうそう……揺らすのやめてくれたのはいいんだけど、頭も離してもらえない?」
美波「ダメよ。紹介した相手によってはまた揺するから」
未央「また揺するの!? どうしたいの!?」
美波「取るわ」
未央「助けてこのままだと頭取られる!!」
凛「取れたらどうする?」
卯月「ライブでダイナミックな動きが出来ますね」
みく「未央チャンの外ハネは掴みやすそうだにゃ」
未央「ちくしょう!! 覚えてろよ!!」
美波「それで誰なの? 答えない場合も取るからね」
未央「やばいマジで力篭ってきてる! 私の頭が脱着式になる!!」
みく「まあちょっと見てみたい気もするけどそろそろストップにゃ」
凛「そんな人質取るような真似しなくてもちゃんと教えるから」
美波「相応しくないと判断した場合も取るわ」
未央「誰かこの首狩りセックスを止めて!!」
卯月「世界レベルです」
美波「……え?」
卯月「世界レベルです」
美波「……」スッ
未央「た、助かった……」
美波「ヘレンさんならまぁ及第点ね」
みく「普通の世界レベルで教えてくれそうでしょ」
凛「まあでも何だかんだでそこは世界レベルだよね」
未央「世界レベルの普通の授業になってると思うよ」
美波「もう……アーニャちゃんってば……私に言ってくれれば良かったのに」
みく「きっとアレにゃ。こっそりやって驚かせたかったんだにゃ」
卯月「あ、あっちから歩いて来てるのアーニャちゃんじゃないですか?」
凛「ほんとだ。日本語レッスン終わったのかな」
美波「アーニャちゃん!」
アーニャ「あ、ミナミ。お疲れちゃ~ん。皆集まってなんかあった系?」
美波「頭取るわ」ダダッ!!
未央「取られてたまるかよッ!!」ダダッ!!
凛「あー、こうなったかあ」
みく「何が事故ったらこうなるの?」
卯月「でもスラスラ喋れてるわけですし、これはこれで成功してるんじゃ?」
アーニャ「ウケる」
凛「試してみようか。アメンボ赤いなあいうえお。はいアーニャ言ってみて」
アーニャ「アメンボ赤いなマジウケる」
卯月「赤巻紙青巻紙黄巻紙。どうぞ」
アーニャ「赤巻紙青巻紙マジウケる」
みく「なるほど。ニャにがニャンでもニャきごと言わニャイニャンぴとたりとも変えられニャイ。はい」
アーニャ「チョベリバ」
みく「なんでじゃ」
今回ここまで
美波「背骨。背骨ごと引っこ抜くから大丈夫よ」ダダダッ!!
未央「プレデター!! プレデターがいる!!」ダダダッ!!
みく「あんま狭い所走り回っちゃダメにゃー」
卯月「ヘレンさんはいなかったんですか?」
アーニャ「いたいた。それ以外の人からも教わったの」
凛「誰から教わったの?」
アーニャ「タマミとかアヤメとかリナでござる」
卯月「色々ごっちゃになっちゃったんですね」
みく「よりによって濃いメンツが揃ってしまったにゃ」
凛「まあ教え込んだ本人達に悪気は無かったんだろうけどね」
アーニャ「チョベリバ」
卯月「気に入ったんですねそれ」
アーニャ「なにか良くない使い方で候?」
凛「うーんよくないというかなんというか」
みく「あまり一般的ではないにゃ」
卯月「コミュニケーション取りやすいかと言われるとそうではないですね」
凛「もしアーニャが『お疲れちゃーん☆何話してたんでござる?』とか言ってきたら空気凍るよね」
みく「ロシアの風より寒いにゃ」
アーニャ「日本語、難しいですね」
卯月「吸収力は異常な程良いですから普通に勉強すればいいんじゃ?」
みく「むしろその吸収力の良さでなんで今まで微妙に片言だったの」
凛「歌う時は流暢になるのに」
アーニャ「そこは触れないでください」
みく「あーにゃんは猫語覚えた方がいいにゃ」
アーニャ「ンナァーオ……ンンマアアアアアオ!」
みく「そういうガチのでなく」
卯月「完全に盛りの付いた猫でしたね」
凛「みくは事ある毎に猫の布教してくるけど、自分のキャラ取られちゃうとか考えないの?」
みく「猫は増えれば増えるほど可愛いにゃ。やがて世界中の人が猫耳を付けるようになれば世界は天国にゃ」
卯月「老若男女全人類が猫耳付けてる世界は地獄って言うんですよ」
未央「ハア……ハア……」ゼーゼー
美波「ハア……ハア……」ゼーゼー
みく「あ、普通に帰ってきた」
卯月「まだ頭付いてますね」
凛「てっきり7回クリアの岡八郎みたいになって帰ってくると思ってたのに」
みく「流石に運動神経では未央チャンの方に軍配が上がったにゃ」
未央「ハア……頭揺すられた後に……全力疾走は辛かった……催してきた……」
卯月「尿意ですか?」
未央「んな訳あるかこの五代目ションベンデレラガールズ……吐き気だよ……」
凛「じゃあつわりかな」
未央「おう見せてやるよ私の子供が口から出る所……口開けなよしぶりん……うっぷ」
凛「ちょちょ待った。こっち来ないで」
みく「なんで口開けさせるの」
未央「遠慮しなくていいんだよ……しぶりんは親友だし、子供を一番に見せたいからね……ほら目ぇ開けろ……」
凛「どっちなの!? 目!? 口!? いやどっちも却下なんだけど!!」
アーニャ「ミナミ、大丈夫ですか?」
美波「ハア……ハア……」フルフル
みく「言葉も喋れないほど体力持ってかれてるにゃ」
卯月「走るセックス」
美波「ハア…ハア…ゲホッゲホッ……」凸
みく「もう無言で中指を立てることしか出来てない」
卯月「これはかなり消耗してますね」
みく「息をするのに精一杯の人にツッコみ強要するのは可哀想でしょ」
アーニャ「ミナミ! ひっひっふー! ひっひっふーです!」
みく「それ違うやつにゃ」
未央「ひっひっふー……ひっひっふー……」
凛「産まれちゃう!! 私の顔面の前で良くないものが産まれちゃうってば!!」
今回はここまで
巷ではうづりんばっかり目にする気がするので、ここでりんみおの良さを周知せねばならない
みく「ほら未央チャン背中さすったげるから落ち着いて」サスサス
未央「ありがとうみくにゃん……優しい……」
凛「危うく私の顔面が溶けるところだったよ」
未央「私の胃酸はそんなエイリアンの血液みたいじゃないやい」
卯月「ほら、肩で息してる美波ちゃんを見て落ち着いてください。エロいですよ」
美波「ハア……ハア……」
未央「ほんとだエッロ」
凛「発禁モノだね」
卯月「息してるだけで18禁ですよね」
みく「そうなるともはや死ぬ以外に健全になる道がないにゃ」
アーニャ「ニェーットッ!!!」
一同「」ビクッ
美波「ハア……ハア……アーニャちゃん……?」
アーニャ「どうして……どうして皆ミナミの事、スケベと言いますか?」
未央「どうしてってそりゃまあ……」
卯月「スケベの権化じゃないですか」
アーニャ「フンッ」スルッ
卯月「うぎゃあ!!」ズダン
みく「卯月チャンが一瞬で床に組み伏せられたにゃ!」
未央「あのしまむーをあっさりと……あの技術は一体……」
凛「今の動きはシステマだね。ロシアの軍隊式格闘術だよ」
未央「流石我が事務所きっての武闘派」
みく「何故それをあーにゃんが習得しているのかはさておき、凛チャンはなんでそんな事知ってんだにゃ」
凛「え? 一般教養でしょ?」
みく「いや、そんな武の世界の一般教養持ち出されても」
卯月「アーニャちゃん……この技、私にも教えてもらってもいいですか?」
未央「ダメだ。ダメだそれは!」
美波「力と技を併せ持った化け物が誕生しちゃうからダメよそれは」
アーニャ「コホン。ミナミは、カワイイですね?」
卯月「まあ、はい」
アーニャ「スケベではないです」
未央「それはどうだろう」
アーニャ「どうして、ミナミの事を性癖生産工場と呼びますか?」
美波「待ってアーニャちゃん。その呼ばれ方聞いたこと無い」
アーニャ「どうして皆、ミナミの事を、男児の精通請負人と呼びますか?」
美波「アーニャちゃん? それも聞いたこと無いんだけど」
みく「あれ? 知らなかったの?」
卯月「結構メジャーな呼ばれ方ですよ」
美波「う、嘘よ! 私そこまでスケベな存在じゃないはずよ!」
凛「もう新田美波って辞書で引いたら『スケベ。またはスケベである様子』って出てくるレベルだよ」
未央「認めちまった方が楽になるぞ」
美波「認めてしまったら私はもうおしまいなの」
アーニャ「ミナミの事をスケベと呼ぶ人、前歯、ひねります」
凛「前歯ひねるの流行ってんの?」
未央「嫌な流行だなあ」
美波「アーニャちゃんの気持ちは嬉しいんだけど、もう少し穏便に解決して欲しい」
みく「前歯ひねリストは一人いれば充分にゃ」
卯月「アイドルの世界でキャラ被りは極刑ものですからね」
美波「そもそも一人たりともいて欲しくはないキャラではあるけども」
アーニャ「では……Лобковая кость……アー、恥骨を割ります」
未央「うーん、地味に困りそうだねそれ」
凛「どんな支障があるのかいまいち想像できないけど、とにかく嫌だね」
卯月「確実に一生使わないであろうロシア語の単語を覚えてしまいましたね」
みく「ロシア旅行行った時に股間強打したりしたら役立つにゃ」
今回ここまで
ロシア語はエキサイト翻訳にお願いしたけど、「恥骨」って単語長過ぎねえ?
有香「見つけましたよアナスタシアさん!」バン!
アーニャ「有香!」
有香「今度こそ……勝負をお願いします……!」
アーニャ「ダメです……私の技、殺人術、ですね。試合するのには、向いてません」
卯月「え、その殺人術、さっき私やられたんですけど」
みく「卯月チャンはノーカン」
凛「というか私たちは何を見せられてるの?」
未央「格闘家同士の葛藤とかじゃない」
有香「アイドルではなく、一人の格闘家として勝負を!!」
アーニャ「………ごめんなさい有香」ダッ
みく「あ、逃げた」
有香「あ! 逃しませんよ!!」ダダッ
アーニャ「ミナミ! また後で連絡します!」
美波「あ、うん」
凛「行っちゃったね」
卯月「有香ちゃんってあんなに戦闘狂でしたっけ?」
未央「さあ?」
美波「もしかしてうちの事務所って変な子多い?」
みく「今更すぎにゃ」
凛「多少変な所無いと芸能界じゃやっていけないよ」
美波「多少……多少?」
未央「さて。各々キャラで悩んでいる子たちを見た訳だけど、どうだったみなみん」
美波「もう何が正しいのかわからなくなってきたわ……」
みく「美波チャン、猫キャラ猫キャラ」
美波「私がそれやったら『発情したメス猫』って呼ばれるだけじゃないッッ!!!」
卯月「美波ちゃん、声がでかいです」
凛「悲痛な叫びだったよ」
未央「猫耳と尻尾付けてたら、絶対尻尾の付け根がどうなってるのか邪推しちゃうよね」
美波「もう……もう私どうしたらいいのか分からない……」シクシク
卯月「あっ。未央ちゃんが美波ちゃんを泣かせました」
未央「えっ!? 私!?」
美波「うっ……うう……」シクシク
凛「泣ーかした」
みく「いーけないんだ」
卯月「ちーひろさんにー言ってやろー」
未央「いやいや待ってよ! 私一人におっ被せんの!?」
凛「早く美波を泣き止ませないとアーニャが来るよ」
卯月「部屋を出ていったとはいえ、一応まだここはアーニャちゃんの射程圏内ですからね」
凛「急いでリーダー。このままじゃ皆殺しにされる」
みく「あーにゃんって何なの?」
美波「うぅ……ひっく……グスッ……」シクシク
未央「畜生わかったよ! 貸しだかんねこれ!!」
未央「いいかいみなみん……よくお聞き」
美波「……未央ちゃん……?」
未央「ミロのヴィーナスって……あるよね?」
美波「う、うん……」
未央「あれってさあ、上半身裸なわけだけど、あれ見てスケベだなあって思う?」
美波「……思わない」
凛「思う人はいるんじゃない?」
卯月「モナリザの手に勃起する人種もいますしね」
未央「ちょっと黙ってて! 洗の……慰めてる途中なんだから!!」
みく「今、洗脳って言おうとしたにゃ?」
未央「ごめんね話がそれて。でね、ヴィーナスの誕生ってのもあるよね?」
美波「うん……」
未央「あれも全裸だけど、スケベだって思う?」
美波「……思わない」
未央「だよね。でもやってることは裸な訳じゃん? でもスケベじゃない。なんでだと思う?」
美波「それは……芸術だから……?」
未央「そう。裸で猥褻だということよりも、芸術的価値の方が高いからだよね」
凛「今では芸術品とされてる絵画でも、描かれた当時は猥褻だって批判されたものも沢山あったしね」
未央「つまりそういうことなんだよみなみん。スケベであることは芸術へと至る為の道なんだよ」
みく「無理やり過ぎない?」
美波「スケベは……芸術に至るための道……」
卯月「いや、案外これいけそうですよ」
未央「みなみん。君のソロデビュー曲のタイトルはなんだい
途中で送っちゃった
未央「みなみん。君のソロデビュー曲のタイトルはなんだい?」
美波「……!! ヴィーナスシンドローム!!」
未央「そうだ!! Do you know venus!?」
美波「Be your venus!!」
未央「今の扱いは芸術に至る途中過程なんだよ! 女神になれ!! 新田美波!!!」
美波「ありがとう未央ちゃん! 私目が覚めたわ!! 私、女神になる!!」
みく「むしろ濁ったんじゃ?」
凛「シッ。未央の努力が台無しになるから」
卯月「変な方向に転がりそうで楽しくなってきました」
美波「皆ありがとう。私スッキリしたわ」
未央「うむ。何よりである」
凛「自信持ってね。美波」
卯月「頑張りましょう美波ちゃん!」
美波「うん! 本当にありがとう! 行ってくるね!」タッタッタ
未央「いってらっしゃーい」
一同「……」
凛「で、どこに行ったの?」
未央「……さあ?」
卯月「2chで女神降臨しに行ったとか」
みく「それありそう」
~翌日~
凛「やっぱり私は『KO・RO・SU・ZO☆』だと思うんだけど」
卯月「絶対普通に『殺すぞ』ですよ」
未央「何の話してんの?」
凛「赤西瑛梨華はマジ切れした時なんて言うのかなあって」
未央「ロクでもねーな」
ニュース『では続いてのニュースをお伝えします』
ニュース『先程、渋谷区の路上で全裸の女が現れたとの情報が入りました』
未央「うわ。ほら見てみなよ。渋谷に露出狂の女が出たってさ」
卯月「え? 十時愛梨ですか?」
凛「可能性はあるね」
ニュース『女は「私は芸術だ」「女神になる過程だから猥褻ではない」等と意味不明な供述をしており、警察では……』
未央「……」
卯月「……」
凛「……」
みく「あ、三人共丁度良かったにゃ。なんかあーにゃんが三人に用事があるって来てるけど」
未央「……なんの用事だって?」
みく「そこまでは聞いてないけど……三分で終わるとかなんとか言ってたにゃ」
卯月「ヤバいです。一人一分で片付ける計算ですよ」
凛「アーニャにウィザられる前に逃げよう」
みく「ウィザられるってなんにゃ」
未央「シャイニングウィザードされるって事だよ」
卯月「あ、何か外から殺気が」
コンコン
アーニャ「入りますね?」
未央「殺られる……!!」
凛「みく、私達隠れるから止めてきて!」
卯月「お願いします!!」
みく「えー、めんどくさ……」
未央「三分でいいから!!」
みく「また三分……はいはい分かったにゃ……えーと、あーにゃん?」
アーニャ「みく、ですか?」
みく「なんか準備するから三分待ってって」
アーニャ「ニェット。三分もあったら、戸愚呂(弟)ならビル、平らに出来ますね?」
みく「なんでそんな小ネタ知ってんだにゃ……」
みく「いやー、でもそのー」
アーニャ「みく? 私、みくの事、ウィザりたくありません……」
みく「お入りください」ガチャ
アーニャ「スパシーバ」
未央「前川ァ!!」
凛「裏切り者ォ!!」
卯月「ウラギリ/ネコチャン!!」
みく「じゃあみくグロイの苦手だから外出てるね」バタン
未央『待って……ちょっとお話をあだだだだ!!! どうなってる!? 私の身体今どうなってるのコレ!?』
凛『いだだだ!!! ギブ! ほんとギブ! あれ……でもなんかだんだん……ふーん、悪くないかなって痛い痛いやっぱ無理いいい!!!』
卯月『ダメですダメです!!! 人体はそっち方向には頑張れませんってばああああああ!!!!!!』
みく「ふむ……」
みく「人からの相談は真面目に聞かなきゃダメってことなんだにゃあ」
おわり
以上で終了。なんとか今年中に終わらせられました
じゃあ僕コミケ行ってくるね
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苦悩するセックス
無言セックスしたい