本田未央「ニュージェネ会議ー」(148)
未央「えー、それでは第六十三回『佐久間まゆの左手首には何があるのか会議』を始めまーす」
卯月「わー」パチパチ
凛「前回はどんな感じで終わったんだっけ?」
未央「確か巨大ロボットを呼び出す為の端末が隠されてるのではって所で終わったんだったかな」
卯月「次第にロボ談義に熱が入ってきて、三人で『ビッグかな子アァァァクション!!』って叫んだらかな子ちゃんに殴られてお開きになりました」
凛「ああそうだった。それでちょっと飛躍し過ぎじゃないかって事で、次は原点に返ってみようって話だったね」
未央「うむ。ここで一度初めから見つめなおしてみようという事に相成りました」
卯月「という訳なんですけど、どうですかねまゆちゃん」
まゆ「とりあえずそんな事を本人の目の前で話せるのはいい度胸ですね」
おいお前乳首ロックじゃないだろうな
凛「まゆのリボンは忌呪帯法なんだよね? 邪王炎殺黒龍波出して欲しいな」
まゆ「まゆは飛影ではないです」
卯月「手首パーツ付け替え用の切れ目があるんですよね?」
まゆ「可動フィギュアでもないですねぇ」
未央「サイコガンが仕込まれてるんでしょ?」
まゆ「コブラじゃねーか」
凛「私、まゆが左手のリボン解きながら『もう後戻りはできんぞ。巻き方を忘れちまったからな』って言う所が見たいんだけど」
まゆ「そんなキラキラした目で見つめられても困ります。あと飛影が包帯巻いてるのは右手です」
卯月「まゆちゃんの平手パーツとか持ち手パーツはどこにあるんですか?」
まゆ「まゆの手は今付いてるこれだけですよ。交換する必要皆無ですよ」
>>2
Exactly(そのとおりでございます)
未央「でもプロデューサーに『サイコガン付けて』って言われたら付けるでしょ?」
まゆ「プロデューサーさんはそんな事言いません。というかいい加減ツッコむの疲れるのでこの会議やめてもらっていいですかぁ?」
凛「でも私達これが楽しみでアイドルやってるみたいなところあるから……」
まゆ「そんならアイドルやめてしまえ」
未央「誰がやめるかよ!」ダンッ!
卯月「未央ちゃん机叩くのやめてください」
未央「誰がやめるかよ!!」バンッ!
凛「椅子叩くのもやめて」
未央「誰がやm……手痛いからもういいや」
まゆ「帰りますね」スッ
卯月「逃しませんよまゆちゃん」グイッ
まゆ「スカート掴むのはやめてくださいねぇ」
未央「でもワシ達はままゆのリボンの内側が気になって気になってしゃーないんじゃよ」
凛「このままじゃ気になり過ぎて夜も7~8時間しか眠れないよ」
まゆ「バッチリ理想的な睡眠時間ですね」
卯月「このリボンが気になるんですよほんとこの……!」グググ
まゆ「引っ張らないで卯月ちゃん……!!」グググ
未央「実際そのリボンなんなの?」
凛「『プレゼントは私よ』的な何か?」
卯月「まゆちゃんドスケベです……」
まゆ「ドスケベじゃないです」
未央「ではなんだと言うのだね!」
まゆ「……これは願掛けなんです」
卯月「願掛け……ですか?」
まゆ「はい」
凛「なんかお地蔵さんみたいだね」
未央「佐久間地蔵尊とかありそう」
卯月「リボン巻いてお願いするんですかね」
未央「おーねがいー まーゆ地蔵ー」
まゆ「三人が気になるっていうから話し始めたのに何脱線してるんですか」
凛「ああ、ごめん。で、願掛けってなんの?」
まゆ「このリボンみたいにきつく結ばれて離れませんように……って」
未央「ミサンガみたいなもの?」
まゆ「あ、近いかもしれないですねぇ」
凛「ふーん。じゃあそのお願いを込めてリボン巻いてるんだ」
まゆ「はい。子供っぽいかもしれないですけど」
卯月「じゃあそのリボンずっと巻いてるんですか?」
まゆ「まぁ」
未央「ずっと巻きっぱなしって事はそれ臭いんじゃない?」
卯月「ギプスの臭いがしそうですね」
まゆ「臭くないです!」
凛「お風呂の時は外したり新しいリボンに取り替えたりしてるの? なんかシュールだね」
まゆ「細かいことは良いじゃないですか。とにかくそういう意図で巻いてるんです」
卯月「何か隠してるわけじゃないんですね?」
まゆ「……」
卯月「あれ?」
未央「とりあえずその願掛けのお相手はプロデューサーな訳だ」
まゆ「そうですねぇ」
凛「正直プロデューサーのどこが良いのか私には分からないんだけど」
まゆ「とっても素敵じゃないですか」
未央「でもうちのプロデューサーはデブでチビでハゲの三重苦じゃん?」
まゆ「外見は関係ないんですよぉ。プロデューサーさんはまゆの運命の人なんです」
凛「まぁ男前なのは認めるよ。あ、性格の話ね」
未央「確かにいい男ではあるよね。あ、性格の話ね」
まゆ「そこまで念押ししなくてもいいです」
卯月「そうですよ二人共。男の人は外見じゃないです」
まゆ「卯月ちゃんは分かってくれますかぁ……!」
卯月「はい。男は金です」
まゆ「お前に期待したまゆが馬鹿でしたよぉ」
今回ここまで
俺のデレステまだSSR出ないんだけど壊れてるよコレ
過去作って乳首ロックと加蓮が死んだと3名様以外にある?
>>17
気分でコロコロ変えてた酉これに統一しようと思うので、これ書き終わったらついでに過去作まとめてレスするでよ
一回最後に過去作まとめて紹介するのやってみたかったんだ
卯月「先立つモノは大事ですよ!」
未央「うーん確かに愛じゃお腹は膨れないよね」
凛「現実の前では愛は無力なんだよ」
まゆ「サウザーですかあなた達」
凛「まゆも『世の中愛が全て』みたいな脳内どピンクお花畑思考改めたほうがいいんじゃない?」
未央「えっ、脳内ピンクの妄想でいっぱいなの?」
卯月「やっぱりまゆちゃんドスケベです……」
まゆ「三人と話してると脳の奥の方が疲れますねぇ」
未央「今後疲れないように鍛えておいてね」
まゆ「今後二度と喋らないという方向ではダメですか」
卯月「逃しませんよまゆちゃん」グイッ
まゆ「なんで卯月ちゃんはまゆのスカートを掴むんですか?」
凛「何かまゆに対する時の卯月は目のハイライトが消えるんだよね」
まゆ「キャラが被る」
未央「目のハイライト消えてるキャラって自覚はあったんだ」
凛「どんなキャラだ」
卯月「まゆちゃんのハイライトは着脱式なんですか? ハイライト戻せます?」
まゆ「出来ますよ? ほら」キラキラ
未央「うおおっ! これがアイドルの佐久間まゆか!」
凛「ファンの人達にはこう見えてるんだ……」
卯月「どうやってるんですかそれ」
まゆ「コツさえ掴めば簡単ですよぉ?」
未央「そのスキル覚えても使い所がないよ」
まゆ「色々便利ですよ」
凛「その目でプロデューサーに迫るんでしょ?」
まゆ「迫る必要無いですよ? だってもう二人は相思相愛の仲ですから……うふっ」
卯月「思い込みの激しい性格なんですね」
まゆ「そういう言い方やめてください」
凛「重い女は引かれるよ?」
まゆ「まだまだ足りないくらいですよぉ」
未央「なに? まゆちゃん重いの? 体重?」
卯月「もう未央ちゃんったら。そんな訳無いじゃないですか。生理が重いって話ですよね」
まゆ「お二人共耳か脳ミソは付いてますか?」
未央「耳はあるけど脳はどうだろう。自分の脳ミソ見たこと無いからなあ」
卯月「見てみます?」
凛「丁度そこに鈍器があるよ」
まゆ「サイコ同士で殴り合われると収拾つかなくなるのでやめてくださいね」
まゆ「……誰かまゆのほっぺをつねってくれませんか。多分これ悪夢だと思うので」
卯月「わかりました。歯を食いしばってください」スッ
まゆ「なんで振りかぶってるんですか」
卯月「大丈夫ですよ。『この豚!』って言いながらビンタするんで」
まゆ「誰が特殊なプレイを要求しましたか。つねれって言ったんですよ」
未央「そういうのは時子様の役だしね」
凛「ムチじゃないだけまだマシじゃない?」
まゆ「時子さん基準でものを考えるのやめましょうよ。あの人もだいぶおかしい人ですからね?」
卯月「それまゆちゃんが言います?」
まゆ「え、どういう意味ですか?」
未央「自覚なしかー」
凛「まゆ……これ、元ストーカーが書いた『こうして私はストーカーになった』っていう本なんだけど……読む?」
まゆ「いらないです。まゆのはこう、アレですから。純愛ですから。そういうのじゃないですから」
未央「なに? つまりままゆはファッションヤンデレなの?」
まゆ「ファッションでもヤンデレでもストーカーでもないですよ。一途な純愛です」
凛「ストーカーは皆そう言うんだよ」
未央「犯罪はまずいよ」
まゆ「法に触れるような事はして……ないですよ?」
未央「おい、なんか間があったぞ」
まゆ「大丈夫です大丈夫です。ギリギリセーフなラインを」
卯月「この豚!」パシーン!
まゆ「すごく痛い!」
まゆ「え……? え、なんで今殴ったんですか?」
卯月「え、だってまゆちゃんが殴ってくれって」
まゆ「言ってないですよ? つねってくれませんかとは言いましたけど」
卯月「あ、そうか……失敗しちゃいました……」
未央「もうー。しまむーったらおっちょこちょいさん☆」
凛「フフ……でもそういう所、卯月らしくていいと思うよ」
卯月「えへへ」
まゆ「何かいい雰囲気のところ悪いですけどここ見て下さいここ。真っ赤になったまゆの頬見て何か言うことはないですかぁ?」
未央「立派なもみじが出来てるね」
凛「まゆはやっぱり赤……いや、紅(あか)が似合うよね」
まゆ「もう嫌だこいつら……」
卯月「どうでしたかねまゆちゃん」
まゆ「なんでこのタイミングでビンタしたんですか?」
卯月「身構えてる時よりタイミング外してやった方が痛いかなと思って」
まゆ「ええ。確かに効果抜群でしたけど」
凛「悪夢は覚めた?」
まゆ「絶賛継続中ですよ」
未央「もう一発いっとく?」スッ
まゆ「結構です」
卯月「じゃあまたまゆちゃんが油断してる時を見計らってやってみますね」
まゆ「お前ほんと次やったらタダじゃおかねえからな」
卯月「まゆちゃん怖い……」
まゆ「卯月ちゃんのほうがよっぽど怖いですよ」
未央「すぐに慣れるよ」
凛「この危うさが癖になるんだよね」
まゆ「……三人はなんでそんな風になってしまったんですか?」
凛「そんな風って?」
まゆ「『立てば畜生 座れば外道 歩く姿は人でなし』みたいな」
未央「なんてことを言うんだい」
卯月「ちなみに誰がどれですか?」
まゆ「畜生の渋谷、外道の本田、人でなしの島村って感じですかね」
凛「人でなしまむら」
卯月「凛ちゃんこそ畜生とか言われてますよ。畜生らしく犬の真似とかした方が良くないですか」
未央「どっちもどっちだよ」
凛・卯月「「外道は黙ってて」」
未央「やるかこんにゃろー! まゆちゃん救急車呼んどいて! しまむーとしぶりんの分で二台必要だ!」ガタッ
まゆ「それは大変ですね。三人とも急いで病院に行ってくださいね。頭のですよ」
今回ここまでじゃよ
なんか書いてると毎回病院のくだりが出てくることに気付いたよね
凛「病院行ってもサイコは治らないよ」
まゆ「仕方ないですね、来世に期待しましょう。幸いここは三階です。じゃあ三人共そこの窓からどうぞ」
未央「今すぐは勘弁してよ!」
まゆ「思い立ったが吉日ですよ」
卯月「もしサナダムシとかに生まれ変わったらどうするんですか!」
まゆ「いいじゃないですか。サナダムシとか粘菌とかになって魂の徳を積んできてください」
凛「生まれ変わりはない! 死んだら無なんだよ! 私もお前達も死んだら塵になるんだよ!」
まゆ「何かあったんですか?」
未央「それに三階じゃギリギリ死なないかもしれないじゃん」
まゆ「頭からいけば大丈夫ですよぉ。脳が入ってるかどうか確認出来ますよ」
未央「怖い……この子頭おかしい……」
まゆ「わあ。超心外」
凛「ちょっと待った待った。話がズレてきてるよ」
卯月「そうですよ! まゆちゃんの左手首の話です!」
まゆ「あれ? そのくだりまだやるんですか?」
未央「ああそうだった。リボン巻いてる理由は分かったけど、肝心の隠れた左乳首についてはまだ何も聞いてないよ」
まゆ「乳首じゃなくて手首な? 乳首は左どころか右も隠してますからね? 一文字違うだけで大違いですからね?」
凛「まあ乳首は皆基本隠してるよね」
卯月「左乳首だけ隠してるってどんな状態なんですかね。アマゾネス?」
未央「ごめんごめん。ついうっかり」
まゆ「仮にもアイドルなんですから言動に気を付けて下さいね。三人は今に限らず常に気を付けて欲しいですけど」
凛「とりあえず見せてくれる? まゆのリスカ痕」
まゆ「は?」
未央「あー、しぶりん直球でいっちゃったかー。仕方ないね。とりあえず見せてよリスカ痕」
まゆ「は?」
卯月「まゆちゃんの洗濯板みたいになった手首見たいです」
まゆ「は?」
凛「うん。その『は?』っていうのやめてね。怖いから」
まゆ「名誉毀損で訴えますよ」
卯月「ダメ?」
まゆ「嫌です。いえ別にリスカとかしてないですけど、とにかく嫌です」
未央「ふふん。そうくると思って実は助っ人を用意したのだよ」
凛「助っ人?」
未央「この人です! カモン!」
裕子「呼ばれて飛び出てエスパーユッコです!」ガチャ
卯月「うわあ。役に立たなさそうです」
裕子「何てことを言うんですか!」
まゆ「なんで裕子ちゃんなんですか?」
未央「わが事務所の誇るエスパーアイドルに透視をしてもらおうという訳ですよ」
裕子「お任せ下さい。私のエスパーにかかればまゆさんの左乳首もチョチョイのチョイですよ」
まゆ「だから手首な? 乳首をチョチョイのチョイって何するつもりなんですか」
卯月「チョチョイのチョイでねじ切るんですよきっと」
まゆ「私の乳首になにか恨みでも?」
未央「さあエスパーユッコ! まゆちゃんの隠された左手首を見透かすのだ!」
裕子「了解です!」
凛「このSパーで大丈夫なの?」
裕子「S級のクルクルパーみたいな言い方やめてもらっていいですか?」
卯月「だって裕子ちゃんのエスパーは正直あまり期待できないっていうか……」
未央「ぶっちゃけ私も面白ければいいやと思って呼んだ助っ人だしね」
裕子「ええい、皆して酷い! バッチリ決めてやりますからね! ムムム……!」
凛「ほらまゆ、立って立って。裕子の前まで行って」グイグイ
まゆ「ええー……分かった、分かったから押さないで下さい凛ちゃん……もう」
裕子「んんんんん……! ううううう……!!」ギリギリ
未央「おお。いつになく気合が入ってる」
裕子「うぐぅぅぅぃぃぃぃぎぎぎぎぎぎ!!! ぐああああああ!!!」ブルブル
凛「気合い入れすぎて白目剥いてヨダレ垂らしてるんだけど」
まゆ「大丈夫ですかこれ? 大丈夫なんですか?」
卯月「どちらかと言えば大丈夫ではないですね。色々と」
裕子「はいっ! 見えました!!」ハァーハァー
まゆ「え、本当に?」
未央「ズバリ結果は!?」
裕子「ズバリまゆさんは……!」
卯月「……」ゴクリ
凛「……」ゴクリ
まゆ「……」ドキドキ
裕子「ズバリまゆさんは!! 下着の上下が揃ってなくてもあまり気にしないタイプ!!」
まゆ「何を見とんじゃ貴様はぁ!!」ドゴォ!!
裕子「レバー!?」
凛「うわすごい。裕子の鳩尾にまゆの右手が手首の辺りまで刺さってた」
未央「いかん! ユッコが倒れてゲロ吐いてる!」
卯月「部屋の中にゲロの臭いが篭もらないように窓開けときますね」ガララッ
凛「臭いよりまず裕子の心配をしてあげなよ」
なんでお前のSSはすぐゲロが出てくるんだよw
ドクターゲロって呼ぶぞw
今回ここまで
更新間隔長くなりそうだけどマッテテーヨ
>>45
ぼく可愛い子が嘔吐するの好きなの……
未央「ユッコ! しっかりしろユッコォォォォォ!! 誰だ! 誰にやられたんだ!?」
凛「犯行現場見てたじゃん」
裕子「ふふ……見てくれましたか……エスパーユッコのサイキックを……」
未央「ああ見たよ! 見たともさ! まゆちゃんの下着は上下バラバラなんだな!?」
裕子「はい……上は白地に紅いリボンの付いたもの……下は青地に控えめなフリルの……」
まゆ「説明しなくてよろしい!」
卯月「まゆちゃん下着までリボンなんですね」
凛「そこまでこだわってるのになんで油断しちゃったの?」
まゆ「違うんです……普段はちゃんとしてるんです……今日はたまたま、よんどころない事情があったんですよぉ……」シクシク
凛「どんな事情だ」
裕子「どうですか……私のサイキックは本物なんです……」
未央「ああ! 間違いなくお前はサイキックアイドルだ!」
裕子「ふっ……友の腕に抱かれて逝くというのは……悪く無いですね……」
未央「ユッコ! 気を確かに持てユッコ!」ガクガク
裕子「痛い痛い! 未央ちゃん揺するの強いです! むち打ち症になっちゃう!」
凛「なんだこの茶番」
卯月「まだ続きますこれ?」
裕子「ま、まだです……まゆさんの左手を……!」
まゆ「もういいじゃないですかそれどうでも」
裕子「ダメです……!」
まゆ「ダメなんですか」
未央「もういい! 喋るなユッコ! 傷に響く!!」
卯月「そうですね。裕子ちゃんが喋ると口からゲロの臭いが広がりますし」
裕子「ガハッ」チーン
未央「ユ、ユッコオオオオオオ!!!! おのれ佐久間ああああああ!!!」
まゆ「卯月ちゃんがトドメ刺しましたよね?」
凛「結局左手はわからないままだったね」
卯月「透視自体は成功したんですけどねえ」
未央「ふう。まったく使えんエスパーだった」ポイッ
裕子「」ドサッ
まゆ「お前らの血は何色ですか?」
凛「まゆは自分の血の色見るの得意だもんね」
まゆ「ちょっと黙ってろ」
未央「しかしこうなってくると意地でも左手首見たくなってくるなあ」
凛「ふん縛って無理やり見るか」
卯月「こうなったら殺してでも」
まゆ「その執着心なんなんですか」
?「あのー……」
未央「だって気になるんだもーん」
まゆ「ごくごく普通の手首ですよ」
卯月「じゃあなんで隠してるんですか」
?「き……聞こえてる……か?」
まゆ「隠してるわけじゃないですよぉ」
凛「じゃあリボン取ってよ」
まゆ「それは嫌です」
?「絶対……聞こえてるよね……?」
未央「いいじゃん隠してる訳じゃないなら」
まゆ「もう絶対見せませんからね」
卯月「まゆちゃんのーちょっといいとこ見てみたいー」
凛「そーれ全裸。全裸」
まゆ「プロデューサーさーん! まゆをここから連れ出してくださーい!」
?「フヒ……誰も私に気付いてくれない……そう、なぜなら私はぼっちだから……」
未央「大丈夫気付いてるよキノコちゃん」
輝子「あ、気付いた上でのスルーだったのか……」
まゆ「ごめんなさいほんとに気付いてなかったです……」
凛「どうかしたの?」
輝子「あ……その、窓を閉めて欲しくて」
卯月「窓?」
未央「さっきしまむーが換気のために開けてたやつか」
輝子「乾燥しちゃうから……キノコに良くない……」
凛「ああなるほど」
まゆ「いつから居たんですか?」
輝子「最初からいたよ……」
まゆ「居たなら止めてくださいよこのクレイジーサイコモンスター共を」
卯月「止めるどころか会議に参加してたこともありましたよ」
輝子「私は手首からキノコが生えてる説を推す……フヒ」
まゆ「輝子ちゃんが育ててるキノコがあるのはあの辺りですかね。全部燃やしますね」
輝子「ノオオオオオ!! マイフレエエエエエンズ!!!」
凛「あ、あと乃々も参加したこともある」
未央「この二人は事務所に大体いるから一緒に混ざるんだよね」
卯月「机の下探せば居ますからね」
まゆ「どこですか? 乃々ちゃん? いますよねどっかの机の下に。ここか?」バンバン!
<ヒィィィィー……!!
まゆ「そこか。今から行きますから、そこを動かないでくださいねぇ」
凛「机バンバン叩いて森久保探しするのやめたげなよ」
未央「森久保叩きだ」
卯月「輝子ちゃんここにあるキノコ食べられるんですか?」
輝子「う、うん……その辺にあるのは食べられるやつ……」
凛「卯月は少しはこっちに興味持ちなよ。今日が乃々を見られる最後の日かもしれないよ」
今回ここまで
別にね、最初から卯月をサイコにしようと思って書いてるわけじゃないんだけどね、なんかなっちゃうよね
まゆ「捕獲しました」
乃々「お、お助けぇぇ……」ズルズル
未央「うわ首根っこ掴んで引きずって来た」
まゆ「とりあえずそこに座ってください」
乃々「うう……はい……」ペタン
まゆ「違うでしょ? 体育座りじゃなくて正座」
乃々「はい」スッ
輝子「床に正座は足が痛そう……た、大変だなボノノさん……」
まゆ「輝子ちゃんもですよ」
輝子「あ、はい」スッ
凛「マジのお説教モードじゃん」
まゆ「で? どういうお気持ちで参加されたんですか森久保」
乃々「あ、あの……まゆさん」
まゆ「何でしょうか森久保」
乃々「もりくぼは確かに森久保ですけど、出来ればいつもみたいに『乃々ちゃん』って……」
まゆ「なにか森久保」
乃々「はい。もりくぼは森久保です」
未央「森久保がゲシュタルト崩壊してきたよ」
凛「もりくぼが森久保の一人称で名字が森久保なわけだからもりくぼは森久保って事なんだよね?」
未央「やめて分からなくなる」
輝子「ち、違うんですまゆさん……これには深いわけが……」
まゆ「へえ」
乃々「その……まゆさんあまり自分の事話してくれないですし……」
まゆ「あ……」
輝子「か、隠してる事を……無理やり知ろうとは思わないけど……」
乃々「まゆさんのこと知りたくて……」
輝子「トモダチ……だと思ってるから……」
まゆ「輝子ちゃん……乃々ちゃん……」ウルウル
未央「はいドロー4」
凛「うわそこでそう来る? キッツいなあ」
まゆ「未央ちゃん凛ちゃん。今いい話をしてるんですよ。 というか二人でUNOって」
未央「いやだってそういう話あまり興味なくて」
凛「仕方なく暇つぶしで二人でUNOをね……そういえば卯月は?」
未央「あれ、確かに姿が見えませんな」
まゆ「ついさっきまでその辺にいたんですけどねぇ」
輝子「あ」
乃々「あ」
凛「どうしたの二人共」
乃々「あそこに……」
凛「……机の下?」
卯月「ううん。これはなかなかの歯ごたえですね」ムシャムシャ
輝子「トモダチィィィィィィ!!!!」
未央「勝手にキノコ食っとる」
まゆ「ごめんなさい輝子ちゃん。まゆも前に勝手にキノコ使ったことがあります」
凛「こら卯月。ダメでしょその辺にあるもの食べちゃ」
卯月「美味しそうだったので……」
輝子「せめて一言欲しかった……」
未央「断りがあれば良いんだ」
輝子「トモダチだけど美味しいからね」
乃々「キノコさんのキノコに対する愛情が時々よくわからなくなるんですけど」
凛「微妙に歪んでる気がするよね」
卯月「ところで未央ちゃんに凛ちゃん、なんで今日は緑色なんですか?」
凛「ん?」
未央「え?」
卯月「……あっ、ごめんなさい。間違えちゃいました。変なこと言っちゃいましたね。えへへ」
まゆ「……?」
凛「そ、そう……」
未央「なにを間違えたの?」
卯月「だって今日は水曜日ですもんね。水曜日は緑色の日」
まゆ「なんですかこれ?」
未央「いや、こっちが聞きたいよ」
凛「卯月、ほんとにどうかしたの?」
卯月「どうもしてないですよ? だって明日は元気に公園走ってお前と一緒にランデブー」
乃々「なんですかこれこわい」
卯月「クルクル回って伸びて弾けてそこから一転花壇の中へ?」
未央「おい星、星」
輝子「は、はい」
未央「事務所で何育ててたんだお前」
輝子「おかしいな……た、食べても問題ないキノコしかない……はずなんだけど……」
まゆ「これですかね。卯月ちゃんが食べたキノコ」
輝子「……なんだこれ。見たこと無い」
凛「なんで輝子の見たこと無いキノコがここにあるの?」
輝子「見知らぬキノコの胞子が風に乗ってきた……のかも」
まゆ「ヤバいですよ。だってアレ見て下さいよ」
卯月「あっ、この机はまたカミソリですね。階段登って中身をチェック!! ラッシュ中にブログもチェック!!!」
未央「やべーよ! あれやべーって! 普段のしまむーもやべーけど、あれはもっとやべーって!!」
凛「落ち着きなよ未央。こういう時は落ち着いて猟銃持ってきて」
まゆ「事務所に猟銃はありませんよ」
乃々「凛さんが一番落ち着いてないみたいなんですけど……」
未央「くっそお! こうなったら、行け! 森久保!」
乃々「無理です。なんなんですか。いぢめですか」
まゆ「あ、乃々ちゃんそんなハッキリと拒否の意思表示も出来るんですね」
輝子「初めて聞いた……」
乃々「あれは無理です。むーりぃとかじゃなくて無理です」
未央「そう言うな! 行け森久保!!」グイグイ
乃々「無理っつってんですけど!」
凛「乃々、そんな大きな声も出せるんだね」
未央「まゆちゃん必殺のボディブローでヤっちゃってよ」
まゆ「そんな……まゆ、人を傷付けるような事出来ないですよぉ……」
未央「よく言うよ。あそこに転がってるユッコの残骸を見てみなさい」
裕子「」チーン
まゆ「なんの事だかわかりませんねぇ」
輝子「そ、そうだ……裕子さんのサイキックでなんとか……してもらう……とか」
凛「それだよ」
乃々「あてになるんですかそれ」
凛「裕子。起きて裕子」ユサユサ
裕子「ううん……うへへ……どうですか私のサイキックは……ひれ伏せ愚民共……」
未央「なんつー夢見てんだ」
凛「起きろサイキック馬鹿!!」パシーン!
裕子「ユリ・ゲラー!? う、うーん……ここは……?」
今回ここまで
きらりをあんな事にした漬物の人の罪は重いと思うの
未央「おはようユッコ」
裕子「お、おはようございます……何があったんですか……?」
凛「起きてすぐで悪いんだけどさ、あれどうにかしてもらっていいかな?」
裕子「あれ?」
卯月「ドロっと溶け出すピンポンパール……酒のお供に毘盧遮那仏!!」
裕子「うおおおお!! 今こそ目覚めろ私のサイキック! テレポーーート!! 自宅までテレポーーーーート!!!」ダッ!
まゆ「逃すな捕まえろ!!」
乃々「助けてください堀さん!」ガシッ
輝子「ヒャッハアアアアア!! 逃さねえぜえええええ!!!」ガシッ
裕子「離してくださいこの糞がッ!」
凛「さあ諦めて奴と対峙して退治してきて」
裕子「無理です無理です無理です!!」
未央「大丈夫! エスパーユッコなら出来るって! サイキックを見せてきて!」
卯月「ぐるりと取り巻く炊飯器、かゆみとさよならカルキ抜き。あ、ペペロンチーノ?」ブツブツ
裕子「いやああああ!! 卯月ちゃんはポケモンでいったら、あくタイプじゃないですか! エスパータイプの私とは相性が悪い!!」
まゆ「大丈夫ですよ裕子ちゃん。卯月ちゃんはどくタイプでもあるから。ほら、エスパータイプは効果抜群」
裕子「あくタイプ持ってたら関係ないですよ!!」
未央「分かった分かった。私が行くよ」
まゆ「え、未央ちゃんが?」
輝子「だ、大丈夫……か?」
未央「任せてよ」
凛「何か策があるわけ?」
未央「要するにしまむーの腹をぶっ叩けば、口からゲロと共に怪しいキノコが噴出されるわけでしょ? 簡単簡単」
乃々「その『とりあえず腹を殴ればゲロが出る』みたいな認識なんなんですか」
まゆ「人間をポットかジュースサーバだと勘違いしてませんか?」
凛「それだ。やってみよう。とりあえずアレにかまして来てよ」
卯月「電気毛布は鰤だから天井がクシャクシャに曲がってますねえ」
輝子「さ、三人は本当に、お、同じユニットの仲間……なんだよね……?」
凛「? そうだけど……?」
未央「何かおかしい所あった?」
裕子「強いて挙げれば頭ですね」
まゆ「ダメよ裕子ちゃん。この三人の話を真面目に聞こうとしたら」
未央「ほら……やっぱりまゆちゃんヤンデレだから人の話を聞かないんだよね」ヒソヒソ
凛「自分の中だけで世界が完結しちゃってるんだろうね」ヒソヒソ
まゆ「後でお二人のロッカーに生理的嫌悪感をもよおすモノを詰めておきますねぇ」
未央「よし! ウダウダやってる場合じゃない! やるよ!!」
卯月「元気モリモリ……森の森久保? 森久保ォ!!」
乃々「ひ、ひぃぃぃぃ……!!」ガタガタ
凛「何か乃々がロックオンされた」
裕子「未央ちゃん急いで下さい!!」
未央「任せろ! うおおおおおおおお!! 喰らえ島村!! 積年の怨みだああああああああああ!!!!」
輝子「な、何かあったのか?」
凛「まあ付き合い長いとそれなりにね」
未央「これはあの時しまむーが勝手に食べた私のシュークリームの分だあああ!!!!」
まゆ「しょーもない怨みですね」
未央「その腹貰ったああああああああ!!!!」シュッ!
卯月「善き哉」パシィ!
凛「未央の全体重の乗ったパンチを右手一本だけで止めるなんて!?」
未央「馬鹿な……! 部活の助っ人に引く手あまた、運動神経抜群の、この未央が……!?」
まゆ「『このDIOが』みたいな言い方しないでください」
輝子「なんだこれ」
裕子「さあ」
乃々「は、はやく机の下に……! これがもりくぼの『逃走経路』なんですけど……!」プルプル
まゆ「乃々ちゃん少女漫画以外も読んでるんですね」
未央「まゆちゃーん!! ヘルプ! ヘルプミー!!」
まゆ「ええー……」
未央「心底嫌そうな顔しないで! このままじゃやられる! っていうか殺られる!!」ギリギリ
卯月「クリスタルひとしくん人形を溶鉱炉にドン」ギリギリ
凛「チャンスだよまゆ。今の卯月は右手が塞がってる。まゆの黄金の右が炸裂する時だよ」
まゆ「わかりました。わかりましたよもう……そのまま抑えててくださいね未央ちゃん」
未央「はやくー! もう持たないんだkうおおっ力強っ!? なにこれゴリラ!?」
まゆ「いきますよぉ……! 覚悟して卯月ちゃん!」グワッ!
凛「行けーー!!!」
輝子「……なんだこれ」
裕子「……さあ」
まゆ「これは三日前に卯月ちゃんがプロデューサーさんと二人っきりで話していた怨み!!」ヒュボッ!
乃々「まゆさんもしょーもない怨みなんですけど」
卯月「それがアイドル」パシィ!
凛「そんな……! まゆの右ボディブローを左手だけで……?」
まゆ「こんなに簡単に止めるなんて……って力強いっ!? なんですかこれゴリラ!?」ギリギリ
卯月「リ……ボン……リボン……!」ギリギリ
輝子「う、卯月ちゃんがまゆさんの左手のリボンに反応してる」
凛「闘牛の牛みたいだね。知ってる? 牛って別に赤に興奮するわけじゃなくって、ただヒラヒラしたものに興奮してるだけなんだって」
乃々「渋谷さんは三人の中だと常識人ぶった感じ出してますけど、実際普通におかしいですよね」
裕子「まゆちゃん逃げて! このままだと左手を食い千切られちゃいますよ!」
凛「まゆ! 利き手を取られてたら不利だよ! 逃げて!」
未央「このゴリラに掴まれてるから逃げられないよ! っていうか私も逃げられないんだけど!」
輝子「ついに呼称がゴリラになった」
凛「……っ! 万事休す……か……」
まゆ「……うふっ」
乃々「……まゆさん?」
まゆ「うふふ。凛ちゃん、一つ勘違いしてますよぉ」
凛「……え?」
まゆ「まゆは右利きじゃなくてですね……」
卯月「コッペパン?」
まゆ「両利きなんですよぉ!!!」ドッゴォ!!
卯月「ドゥゲロパッ!?」
裕子「き、決まったああああああ!!! まゆさんの左ボディブロォォォォォ!!!!」
輝子「帰りたいなあ……」
今回ここまでです
シンデレラガールズの色々と記念すべき日に何書いてんだろうか
凛「未央っ! バケツ!」
未央「ほいさっ!」サッ
卯月「おええええええ」シャランラー
裕子「流石ユニット。バッチリなコンビネーションですね」
乃々「こんな状況でなければ良かったんですけどね」
輝子「アイドルユニットってなんなんだろうね」
まゆ「卯月ちゃん、卯月ちゃん。大丈夫ですか?」ユサユサ
卯月「う……うう……」
まゆ「まゆが分かりますか?」
卯月「ううん……妖怪リボン女……」
まゆ「もう一発いっときますか」
未央「ダメだって。既に良いのが一発入ってるんだから、これ以上やったら血便が出るよ」
凛「島村家のトイレが血に染まる事になるね」
裕子「ああ、まゆさんのイメージカラーの赤って『絶対血便出させるウーマン』とかそういう……」
まゆ「なんなら裕子ちゃんにも一発差し上げてもいいんですよ」
裕子「堪忍してください私も既に腹に一発いいの貰ってるんです。サイキック血便出ちゃいます」
輝子「なんでも『サイキック』付ければいいというものではないと思う」
卯月「はっ!? 私は一体……?」
未央「しまむー大丈夫? 正気に戻ったかい?」
乃々「今までが正気だったかというと疑問が残るんですけど」
卯月「何が起きたんですか……? やたらお腹が痛いような……」
裕子「卯月ちゃん無事ですか?」
卯月「裕子ちゃ……うわ口ゲロ臭っ。顔近づけないで下さい」
裕子「言っとくけど今のお前もゲロ臭いからな」
凛「良かったいつもの卯月だ」
輝子「良くはない」
乃々「マイナスになっていた正気度がゼロになっただけですね」
まゆ「輝子ちゃんと乃々ちゃんはここ数十分で急激にメンタルが強くなりましたね」
未央「それは何よりだね」
凛「この業界は何よりもメンタルの強さが大事だからね。私達をお手本にしてよ」
まゆ「あなた方はメンタル強いとかどうこうではなく、異次元の存在ですからね」
未央「照れますなあ」
裕子「褒めてない褒めてない」
まゆ「でもアレですよね。怪しいキノコ食べた時って吐けば治るものなんでしょうか」
輝子「まあ……た、対処法としては間違ってはいない……かな」
未央「ほらー間違ってなかったじゃん」
乃々「とりあえず殴っときゃ良いみたいな感じじゃありませんでした……?」
裕子「壊れたテレビ治すんじゃないんですから」
まゆ「斜め45度の角度からガスっといけばサイコ治りますかね」
凛「やってみようか」
卯月「やめてください」
輝子「あ、場合によっては、水分摂ったり胃洗浄とか必要になるかも」
未央「じゃあ水ガバガバ飲ませてもう一回吐かせよう」
卯月「なんで未央ちゃんはそんなに嘔吐にこだわるんですか? ひょっとしてマーライオンとかに興奮するタチですか?」
凛「そもそも胃洗浄はそういうものではないと思う」
今回ここまでです
シンデレラの舞踏会行きました。浄化されました
未央「マーライオンといえばプロデューサーまだかな」
凛「そういえば今日はまだ姿見てないね。珍しい」
まゆ「なんでマーライオンで思い出すんですか」
未央「いや、なんか禿げたマーライオンみたいな見た目してない?」
輝子「ああ……」
乃々「言われてみれば……」
裕子「似てる……」
まゆ「……否定出来ない」
卯月「電話してみましょうか」
まゆ「あ、ここはまゆに任せてください」
凛「なにを?」
まゆ「今プロデューサーさんは車で移動中のはずです」
卯月「それなら確かに電話しても意味無いですね」
凛「流石ストーカー」
まゆ「誰がストーカーか」
凛「そっか。電話であとどれくらいで戻ってくるかとか聞こうと思ったんだけど、それなら仕方ないか」
まゆ「あ、じゃあまゆのプロデューサー(仮)さんに聞きます」
卯月「なんですかそれ」
輝子「あ、あれか……」
乃々「あれですね……」
裕子「うん? 二人は知ってるんですか?」
輝子「ちょっとしたホ、ホラーだよ……」
まゆ「今までまゆは常にプロデューサーさんを想って生活してきました」
凛「色々ツッコみたいけど、うん」
まゆ「プロデューサーさんは今何を考えているのかとか、今何をしてるのかとか、いつも考えていました」
未央「ねっとりとした愛情を感じるね」
まゆ「そうしていたら、いつの間にかまゆの目の前にはプロデューサー(仮)さんが現れるようになったんですよぉ」
卯月「ははは。何言ってんのか全然分からないです」
裕子「同感ですけど、卯月ちゃんバッサリ斬りすぎです」
乃々「要するにまゆさんの脳内プロデューサーです」
輝子「い、一緒に机の下にいる最中に……いきなり一人で脳内プロデューサーと会話されると……す、すごく怖い……」
未央「なるほどね。まゆちゃん、一緒にお医者さんに行こう。いいところ知ってるんだ」
まゆ「もう。信じてませんね?」
凛「そりゃあそうだろう」
まゆ「まゆのプロデューサー(仮)さんは正確にプロデューサーさんをトレースしてるんですよぉ」
まゆ「ご飯は何を食べたとか、何時にお風呂に入ったとか、今何をしてるのかがすぐわかっちゃいます」
裕子「嘘でも本当でもヤバいやつですねそれ」
未央「自分のストーカー行為で知り得た情報を、脳内プロデューサーが教えてくれたんだとすり替えてるんだよきっと」ヒソヒソ
卯月「それですよ未央ちゃん。罪悪感を無くす為の無意識の行為ですねきっと」ヒソヒソ
凛「まゆ……不憫な子……」グスッ
まゆ「もういいですっ! 見ててくださいね。いきますよぉ……!」
まゆ「んんんん……あー、ほらほら見えてきましたプロデューサーさんの姿が……」
未央「なんも見えんのですが」
まゆ「うふふ……こんにちはプロデューサーさぁん……あ、今お車で移動中なんですねぇ……」
卯月「イタコか何かですか」
乃々「プロデューサーはまだご存命なんですけど」
凛「うわ……ほんとに一人でブツブツ言ってる……」
卯月「乃々ちゃんと輝子ちゃん的にはどうなんですかアレ」
乃々「いや……プロデューサーが絡まないといいお姉さんなんです……ほんとに……」
輝子「普段はほんとにいい人なんだ……普段は……」
まゆ「はい……はい……分かりましたぁ……プロデューサーさん、あと十分ほどで事務所に到着するそうです」
凛「二十分後に来るに五万」
卯月「じゃあ私は一時間後に来るに十万賭けます」
未央「よーし。私は三十分後に十万だ」
裕子「トトカルチョはいいですけど、金額おかしくないですか」
輝子「さ、三人共アイドルとして相当稼いでるからね」
乃々「しょっちゅうこれくらいの金額で賭けやってますよ」
裕子「金銭感覚狂ってる……」
まゆ「三人共まゆの予想が外れる方に賭けてるのが腹立たしいです」
未央「まぁまぁ。三人全員外れたらまゆちゃんの総取りだよ」
凛「で、どうなの。まゆの脳内プロデューサーの様子は」
まゆ「……あれ?」
未央「どうした妄想戦士佐久間まゆ」
まゆ「なんだかプロデューサーさんが困ってるんです……」
卯月「妄想なんですからサクッとどうにかしちゃえばいいじゃないですか」
まゆ「妄想じゃないですよぉ! 実際に以前まゆのプロデューサー(仮)さんが手を怪我した時は、本物のプロデューサーさんも同じ所を怪我してたんですから!」
凛「それ順序が逆なんじゃないの? まゆの脳内プロデューサーが怪我したから本物のプロデューサーも怪我したんじゃないの」
裕子「妄想どころか呪いの類ですね」
今回ここまでよ。多分次で終わる
まゆ「違います。まゆのプロデューサー(仮)さんは、プロデューサーさんの状況を正確に伝えてくれるんです」
乃々「仮に本当だったとして、何に困ってるんでしょう……?」
輝子「うーん……?」
コンコン
ガチャ
ちひろ「失礼しまーs……うわなんですかこの部屋ゲロ臭っ!」
未央「あ、ちひろさん」
凛「どうしたんですか?」
ちひろ「ちょっと連絡事項が」
乃々「お仕事の話だったらお断りなんですけど……」
ちひろ「違います違います。プロデューサーさんの事でちょっと」
まゆ「やっぱりプロデューサーさんに何かあったんですか!?」
ちひろ「やっぱり?」
輝子「な、なんでもないです……こっちの話……」
卯月「で、何があったんですか?」
ちひろ「その……プロデューサーさん、今警察にいるそうで……」
裕子「え!?」
未央「なんで!? 困るよプロデューサーが捕まったりなんかしたら!」
卯月「そうですよ! どういう事なんですか!?」
凛「ちゃんと説明して!!」
ちひろ「皆そんなにプロデューサーさんを心配して……!」
卯月「プロデューサーさんがいなくなったら誰がお仕事取ってくるんですか!」
凛「誰が車で送り迎えしてくれるの!」
未央「誰が差し入れ持ってきてくれるの!」
ちひろ「あなた達がプロデューサーさんをどう思っているのかよく分かりました」
乃々「あの……理由は?」
ちひろ「なんでも来る途中で検問に引っかかって、車内から女性物の下着が出てきたとかで……」
凛「下着……?」
ちひろ「まあ、おパンティーですね」
裕子「おパンティーって」
未央「遂にやったか……」
卯月「いつかやると思ってました」
裕子「なんでまた……」
ちひろ「本人は『知らない内に入ってた』と言っているようで……」
乃々「……ちなみにそれ、どんな下着だったんですか?」
未央「そんな事まで教えてくれるもんなの?」
ちひろ「聞き出してますよ」
輝子「すごいなちひろさん……」
ちひろ「白地に紅いリボンの付いたものだそうです」
乃々「やっぱり……」
凛「……なんか聞いたことあるなそれ」
卯月「あ。裕子ちゃんが透視したやつですね」
未央「ああ。確かにまゆちゃんのブラがそんな感じのだったな」
輝子「って事はプロデューサーがまゆさんのを……?」
凛「いや、多分逆」
未央「まゆちゃんプロデューサーの車の中に入り込んだりしてるし、その時かな。仕込んだの」
卯月「縄張りアピールみたいなもんですかね。まゆちゃん流のマーキングですね」
裕子「ん? え? どういうことですか?」
卯月「ははーん。あれですね。さては裕子ちゃんバカですね?」
裕子「バカじゃないですアホなんです!!」
乃々「それはそれでどうなんですか」
未央「これどうなのまゆちゃん。……っていない!? どこ行きやがったあのタレ目リボン!!」
ちひろ「『プロデューサーの車の中からパンツ出てきた』って話した辺りでヌルっと出て行きましたよ」
凛「止めてよちひろさん」
未央「これはクロだ。やりやがりましたねあいつ」
卯月「まゆちゃん普段の動きは割と鈍いのに、気配遮断スキルがやたら高いんですよね」
輝子「プ、プロデューサーが捕まったら……その、困るんだけど……」
裕子「私も……というか皆困りますよ!」
卯月「まゆちゃん見つけて島村ボンバー食らわせてやります」
裕子「島村ボンバーってなんですか」
凛「卯月の笑顔の力を集めて放つ最終奥義だよ。この技を食らって生きてる奴はいない」
未央「今までに六人死んでるよ」
乃々「六人も屠ってるんですか」
裕子「プロデューサーより卯月ちゃんの方が警察行ってくださいよ」
輝子「そんな馬鹿話してるより、まゆさんを追いかけた方がよくないか……?」
未央「そうだ! こんなことしてる場合じゃない!」
凛「逃げたまゆをとっ捕まえて、こいつが犯人だって警察に突き出してやろう」
卯月「そうですね! プロデューサーさんの冤罪を晴らしましょう!」
裕子「三人が行ったら余計こじれる気がするなあ」
乃々「あ、もりくぼは事務所で待ってますね」
輝子「じゃあ私も……その……な、何かあった時の為に」
ちひろ「二人は巻き込まれたくないだけですね?」
裕子「では私も事務所に」
卯月「一緒に行きましょう裕子ちゃん」ガシッ
裕子「ええええ私関係無いじゃないですか! 離して! うわ力強っ!? ゴリラですか!?」ズルズル
未央「じゃあ行ってきますちひろさん」
ちひろ「流石に殺人は隠匿出来ないので気を付けてくださいね」
今回ここまで
次回で終わると言ったな。あれは嘘だ
~お外~
凛「さて、追うと言ったものの、どこへ行ったらいいのかな?」
未央「まゆちゃん基本トロいから、よく探せばまだその辺にいるはずだよ」
卯月「はい! 目を凝らしましょう!」
裕子「ではここは私のサイキックで」
凛「そういうのいいから普通に探して」
裕子「はい」
卯月「あ! あそこです!」
まゆ「はあ……はあ……」ノタノタ
未央「いた! 走るのおっそ!」
凛「捕らえろ!!」
卯月「逃しませんよまゆちゃん!!」ダッ!
凛「警察行って全部ゲロってもらうよ!」ダダッ!
未央「なんならついでに物理的にもゲロってもらうよ!!」ダダダッ!
裕子「またゲロかよ」
まゆ「う……うう……」スッ
未央「あっ! あそこの角を曲がった!」
卯月「見失っちゃいます!」
凛「急ごう! ほら行くよ、裕子!」
裕子「なんかイマイチこのノリ付いていけないんですよね」
未央「考えるな。感じろ」
凛「いた! けど、距離が離されてる」
未央「なかなか距離が縮まらないな」
裕子「気配遮断スキルのなんか、こう、あれですかね」
卯月「面倒ですね。一気に島村ボンバーで蹴散らしましょう」
裕子「あれ冗談のやつじゃないんですか?」
卯月「私達の飯の種を奪おうとした罪です! 死んで償え!」ゴゴゴゴゴ
凛「まずい! 卯月が力を溜め始めた!!」
未央「逃げろ!! ここら一体焦土と化すぞ!」
裕子「破壊力エグくないですか!? 冗談ですよね!?」
凛「……ん? 待った待った! 卯月ストップ!」
卯月「えー?」ゴゴゴゴゴ
卯月「でも一回出そうとして引っ込めると気持ち悪いんですよね……」ゴゴゴゴゴ
凛「そこをなんとか」
裕子「出来ないんですか?」
卯月「出来ますけど……ほら、出そうだったくしゃみ止めると気持ち悪いじゃないですか。あんな感じです」ゴゴゴゴゴ
裕子「くしゃみ感覚で辺り一帯を焦土にしないで欲しいです」
卯月「はぁい」スウッ
未央「で、どうしたのしぶりん」
凛「あれみて」
卯月「?」
裕子「どれですか?」
凛「あそこの警察署」
未央「……あ! まゆちゃんが入っていった」
卯月「ほんとですね」
裕子「逃げたんじゃ……なかったんですか?」
凛「自首……って事かな」
卯月「考えてみればプロデューサーさんが関わることでまゆちゃんが逃げ出す訳なかったですね」
未央「お、出てきた」
凛「プロデューサーも一緒だね」
卯月「釈放されたんですね。良かったです」
裕子「あ、まゆさんが土下座してる」
未央「額を地面に打ち付けてるね」
凛「プロデューサーがめっちゃ慌ててる」
まゆ「ぶどどぅーざーざんにごべいばくぼぼがげじでぼうじばけぼばいばべんべじだぁ!!」
未央「……なんて?」
凛「泣きながら叫んでるから何言ってるかさっぱり分からない」
卯月「『プロデューサーさんにご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした』ですかね」
裕子「よくわかりますね」
まゆ「ばゆばどりがえじのつばばいぼどぼぉ……!!」
卯月「えーと『まゆは取り返しの付かない事をぉ……!!』」
未央「相当悔いてるなアレ」
裕子「あ、まゆさん吐いた」
卯月「どんだけうちのアイドルは嘔吐にご縁があるんですかね」
凛「終いには事務所名が010(おうと)プロに改名させられるよ」
~翌日~
凛「とりあえずまゆ、プロデューサーに許してもらったって」
未央「ポリス沙汰になったのに許せるとか出来た男だよ」
卯月「額から血を流してゲロ吐きながら謝られたらそりゃ許さざるを得ないですよ」
凛「まあその、アレだね。この一件でまゆはよりプロデューサーに惚れ込んだみたいで良かったね」
未央「良かったのかな?」
卯月「私達には実害無いですし」
未央「プロデューサーにとっては被害しか無いけどね」
凛「割と満更でもないんじゃないの? 愛されてる訳だし」
未央「あんな惨状目の当たりにして『悪くねえな』とか思うのは破綻者だけだよ」
卯月「まゆちゃんは今何してるんですか?」
凛「プロデューサーは許したけど、それはそれとしてちひろさんから折檻受けてる」
未央「ちひろさんなら加減を間違えることもないだろうから安心だね」
卯月「死ぬ心配は無いですね」
凛「さて。じゃあ次の議題どうする?」
卯月「はい。第三十四回『市原仁奈の抱える家庭の闇について』がいいです」
未央「私は第四十六回『鷹富士茄子に6/6で当たるロシアンルーレットをやらせたらどうなるか』が良いな」
凛「うん……どちらも魅力的だね。じゃあ今日は徹底的にその二つを掘り下げていこう」
未央「うん!」
卯月「はい!」
~机の下~
輝子「会議……混ざるか?」
乃々「ぜってぇ嫌ですけど」
おわり
話があっちゃこっちゃ行ったけど以上で終了
卯月がどんどんモンスターになった。正気にては大業ならず。アイドル道はシグルイなり
前書いたの↓
前川みく「みくがいじられキャラだという風潮」
神谷奈緒「凛、加蓮が死んだ」
島村卯月「THE3名様」
島村卯月「ぴにゃあああああ!!」
じゃあみんな良いお年を
台詞のセンスが抜群なわけだがオリジナルとか他の二次とかを書く予定はおあり?
>>145
オリジナルはわからんけど、二次なら多分なんか書くと思いまする
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