杏「…zzz」

仁奈「杏おねーさん」ぺちぺち…

杏「…んが？」

杏「…仁奈ちゃん？」

仁奈「杏おねーさん、仁奈聞きたいことがあるですよ」

杏「杏おねーさん、眠たいんだけどな…」

杏「まぁ、いいや…なに？」

仁奈「えっと…」

仁奈「ふぇ…」

杏「ふぇ？」

仁奈「（…なんだっけ？)」

仁奈「（……あっ！)」

仁奈「ふぇら、ってなんでごぜーましょうか？」

杏「……」

杏「ぬおっ！？」

仁奈「杏おねーさん、知ってやがりますか？」

杏「いや、知らないことは無いけどさ…」

杏「（私が寝てる間にこの国は終わってた…)」

仁奈「じゃあじゃあ、仁奈に教えてほしいですよ！」

杏「教えてって言われてもな…」

杏「どう説明したら良いかわかんないし、そもそもめんどくさ…」

仁奈「……」じー…

杏「…うっ！？」

杏「（いたいけな幼女の眼差し…)」

杏「（これを無碍にするのは、ちょっと躊躇われる…)」

杏「（私にもまだ人の心はあったんだな…)」

杏「…わかった。杏おねーさんが特別に教えてあげよう」

仁奈「ホントでごぜーますか！？ありがとうごぜーます！」

仁奈「それで、ふぇらとは一体…？」

杏「まぁ、そう焦ってはいけない」

杏「さて、仁奈ちゃん。ここにかな子が忘れていったポッキーがある」

仁奈「ポッキーでごぜーますな」

杏「これを君に一本あげよう」

仁奈「かな子おねーさんのなのに良いんでごぜーますか？」

杏「大丈夫。私、かな子と同い年だし」

仁奈「同い年なら安心でごぜーますな！」

杏「納得しちゃうんだ」

杏「ってわけで…はい、あ〜ん」ひょい…

仁奈「あー」

仁奈「あむっ…」

杏「さて、仁奈ちゃん。ここからが重要だ」

仁奈「ふぇ？」

杏「そのポッキーを君は食べてはいけない」

仁奈「たべちゃらめでごぜーまふか？」

杏「うん。歯を立てると痛いらしいから」

仁奈「？」

杏「あぁ、ごめん。なんでもない」

仁奈「にな、ぽっきーのきもひにならないとらめですか？」

杏「ポッキーってどんな気持ちなんだろうね」

仁奈「わからねーれふよ…」

仁奈「それでになは、ぽっきーをどうふれば、いいのでふか？」

杏「仁奈ちゃん、ポッキーにはチョコがコーティングされてるでしょ？」

仁奈「ちょこ、ついてまふ」

杏「ポッキーを折らないように、チョコだけを舐めとってごらん」

仁奈「なめるんでふ？」

杏「うん。しゃぶったりもしていいよ」

仁奈「りょうかいで、ごぜーまふっ！」

仁奈「おらないように…」

仁奈「んっ…」ちゅぷ…

仁奈「あむっ…ん…」ちゅっ…

仁奈「ぺろぺろっ…」ぴちゃ…

仁奈「ん…んっ…！」じゅぷじゅぷっ…

杏「……」

杏「…うわぁ」

杏「（なんか変態チック)」

杏「（ていうか、それを見守ってる私は傍目から見れば変態そのものなんだろな)」

仁奈「ぷはっ…」じゅぽっ…

仁奈「杏おねーさん、チョコ舐めとれたですよ！」

杏「そっか。良かったね」

仁奈「それでふぇら、ってなんでごぜーましょうか？」

杏「うん。さっきまで仁奈ちゃんがやってたことが、ふぇらなんだよ」

仁奈「ほえ？」

杏「ふぇらって言うのはね、舐めてしゃぶることなんだ」

仁奈「……」

仁奈「…ほーっ！」

仁奈「仁奈、ふぇらが何かわかったですよ！」

杏「良かった良かった」

仁奈「仁奈、ふぇら大好きですよ！」

杏「うん。その発言はちょっとマズいかな」

仁奈「美世おねーさんも、ふぇらが好きみてーでごぜーます！」

杏「フルスロットルだな、あの人」

仁奈「杏おねーさんは好きでごぜーますか？」

杏「私は…まぁ、飴よく舐めてるし…」

仁奈「みんな、ふぇらが大好きなんでごぜーますな！」

杏「だからそういうことを大声で言わない」

仁奈「杏おねーさん、教えてくれてありがとうですよ！」

杏「あ、満足した？」

仁奈「うん！スッキリしたところで仁奈はそろそろレッスン行くですよ！」

杏「そっか。頑張ってね」

仁奈「ばいばーい！」とてて…

杏「うん。ばいばい」ふりふり…

杏「……」

杏「…さて、寝ようかな」

「杏ちゃん…」

杏「…ん？」

きらり「……」

杏「きらり？私、これから寝るんだけど…」

きらり「…杏ちゃん、仁奈ちゃんになにをさせてたの？」

杏「え？」

杏「もしかして見てた？」

きらり「杏ちゃんの変態…」

杏「いや、待て。それはあらぬ誤解で…」

きらり「私、杏ちゃんとの付き合い方を少し考えますね」すたすた…

杏「待て、きらり。口調が変だぞ」

杏「睡眠の邪魔をされないのは良いが、変態扱いは心外だ」

杏「待て、きらり。こら、止まれ」とてて…


P「ところでフェラーリとフェラチオって似てるよな」

美世「フルスロットルでぶん殴るよ」