【ガルパン安価】みほ「泣かす」 (821)
みほ「大学選抜戦も勝ったし、学園艦も無事廃校にはならず....」
みほ「それはいい、すごくいいことなんだけど....」
みほ「なんだか最近みんなの気が緩みがちな気がする....」
みほ「こういう時ってどうすればいいんだろ....」
みほ「うーん....」
みほ「やっぱり危機感って大事だよね....」
みほ「....」
みほ「....泣かす」
みほ「泣かす!!!」
みほ「そうだ!泣かそう!」
みほ「隊長である私に泣かされたらきっと気も引き締まるはず!」
みほ「もちろん終わったらドッキリだってバラすけどそれでも今の状況は改善されるよね!」
みほ「よし!それじゃあ早速!」
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・何番煎じかわからない安価スレです
・みほがガルパンキャラを泣かします
・おそらくキャラが泣きます、大丈夫な方はおいでください
みほ「よーしじゃあ>>5を泣かせよう!」
みほ「あ、言い忘れてたけど別に大洗の人じゃなくてもいいの」
みほ「そっちの方が面白そうだし」
みほ「自分で取っちゃった....安価は下で行きます!」
みほ「うーん紗季ちゃんかぁ....」
みほ「紗季ちゃん....」
みほ「紗季ちゃんに関しては前からずっとたるんでるような....」
みほ「でもいきなり活躍したり良く分からないんだよね....」
みほ「少なくとも泣いてる姿は想像できないなぁ....」
みほ「どうしよう....」
みほ「ま、精神的にクることやればきっと泣くでしょ!」
みほ「いつも無表情に見えるけどまだまだか弱い高校一年生だし!」
みほ「せっかくだし今日の練習の時に作戦決行しよう!」
~放課後~
みほ「じゃあ今度から安価は直下にしよう!」
みほ「あと、連続で取るのはできるだけ自重してください!ジチョジチョ作戦です!」
沙織「みぽりんなにブツブツ言ってるの?」
みほ「いや、こっちの話」
みほ「じゃあみなさん、今日も練習頑張りましょう!」
全員「おー」
みほ「(やっぱりみんなどこか上の空というか....)」
みほ「(戦車のことしか考えてなかったあのころと比べるとどうしても....)」
みほ「(今回の作戦が大洗女子の今後を左右するのかもしれない....!!!)」
みほ「(なんとしてでも....)」
みほ「(紗季ちゃんを....)」
みほ「(泣かす!!!!)」
~練習後~
みほ「ねえねえ桂利奈ちゃん、ちょっといい?」
桂利奈「ほえ?どうしたんですか隊長?」ポカーン
みほ「うん、あのね....」
みほ「最近ウサギさんチームはどんな感じかなって....」
桂利奈「ほえ?私たちですか?」
みほ「うん、何か変わったこととかある?」
桂利奈「うーん....特にはないでーす!」
みほ「そっかー....」
みほ「誰か集中してない人がいるー、とか、」
みほ「誰か戦車に乗ってる最中にあらぬ方向を見てるー、とか、」
みほ「誰かほとんどしゃべらない人がいるー、とか、」
桂利奈「あっ!集中してないかはわからないけど紗季
みほ「丸山さんちょっと来て」
紗季「?」コクリ
桂利奈「へ?」
みほ「あ、桂利奈ちゃんはもう行っていいよ」ニコ
桂利奈「は、はい....」
みほ「ごめんね、練習終わりに引き留めちゃって....」
桂利奈「大丈夫です!!隊長が
みほ「丸山さん早く来てくれる?」
桂利奈「!?」ビクッ
紗季「....」コクリ
みほ「じゃあまた明日ね」ニコ
桂利奈「あ、あの紗季が何か....」
みほ「ううん、さっきみたいにちょっと話を聞くだけだよ?」ニコ
桂利奈「なぁんだよかったー!!!!」
桂利奈「じゃあまた明日ですね!!!さよなら!!!!」タッタッタッ
みほ「ふぅ....」チラッ
みほ「あ、やっときた」
紗季「....」コクリ
みほ「丸山さん、戦場では迅速な行動が求められるから、呼ばれた時はもう少し急いで来てくれるとうれしいかな」ニコ
紗季「....」コクリ
みほ「返事は」
紗季「....」コクリ
みほ「返 事」
紗季「....はい」
みほ「ねえ丸山さん、何で自分が呼ばれたかわかる?」
紗季「....」フルフル
みほ「はぁ....」
紗季「....」
みほ「丸山さんはさ、戦車道やってて楽しい?」
紗季「....」コクリ
みほ「ふーん....」
みほ「さっき桂利奈ちゃんに聞いてみたの」
みほ「ウサギさんチームどう?って」
紗季「....」
みほ「そしたらね」
みほ「五人ともすごく真面目だし楽しいけど」
みほ「一人だけ違う子がいるんだって」
みほ「そうなの、丸山さん?」
紗季「!?」
紗季「!!」フルフル
みほ「そっかー、じゃあこれも全部桂利奈ちゃんの思い違いってことかぁ」
みほ「『一人だけ戦車に乗っているときに別の方を向いている』」
みほ「『一人だけ戦車をに集中していない』」
紗季「....」
みほ「『一人だけほとんどチームメイトと口をきいてくれない』」
紗季「!!!」
みほ「丸山さん、戦車を動かすにはたくさんの人が同じ心をもって臨まなきゃいけないの」
みほ「それなのに、そんな調子じゃほかのみんなも迷惑なんじゃないかな?」
紗季「....」
みほ「というか実際、迷惑だって言ってたよ?」
みほ「『何を考えてるかわからないから面倒だ』って」
紗季「!!!」
紗季「....」
紗季「....」ギュッ
みほ「(あとちょっとかな)」ニタァ
みほ「うーん、どうする?」
紗季「?」
みほ「ウサギさんチームは人数も多いから...」
みほ「丸山さんが一人抜けても大丈夫だよ?」
紗季「!!!!」
紗季「....」 ウルウル
みほ「(決まった)」
紗季「....」 ウルウル
紗季「....」 ギュッ
紗季「....い、いやです」フルフル
みほ「!?」
みほ「....」
みほ「そう?でもほとんど喋れないくらいだから馴染めてないんじゃない?」
みほ「そっちの方がお互いのためになるんじゃ
紗季「いやです!!!!」ギュッ
みほ「そう....」
みほ「じゃあチーム編成は今までと同じってことにするね」ニコ
紗季「....」パァッ
みほ「じゃあ今後はトラブルはできるだけないようにね?」
紗季「....」 コクコク
みほ「じゃあ私はこれで」
みほ「ごめんね?遅くまで引き留めちゃって」
紗季「....」 フルフル
みほ「じゃあまた明日、練習でね」ニコ
紗季「....」 ペコリ
テクテクテクテク
紗季「....」ポツン
『何を考えてるかわからないから面倒だ』って
紗季「....」
紗季「....」ウルウル
紗季「....」ウル
紗季「....」フルフル
紗季「....」
紗季「....明日、みんなに謝らなきゃ」
紗季「迷惑かけてごめんなさいって」
紗季「そしてもっとみんなとお喋りしよう」
紗季「うん、そうしよう」
紗季「....」
紗季「....遅くなっちゃった」
紗季「....お父さん帰ってるかな」
テクテクテクテク
紗季「....あ」
みほ「うん、そう、さっき終わったところだよ」
紗季「(西住隊長、まだ残ってたんだ)」
みほ「そうそう、さっきまでちょっとね」
紗季「(電話してる)」
みほ「そう、丸山さん、うん、いろいろね~」
紗季「(....私のことだ)」
紗季「....」
紗季「(....早く帰ろう)」
みほ「あんまりうまく行ってないみたいでね....」
紗季「....」
みほ「そうそう、やっぱり」
紗季「....」
みほ「片 親 だ か ら か な」
紗季「!!!!」
紗季「....」ワナワナ
紗季「....」ドサッ
みほ「!?」クルリ
みほ「あっ、丸山さん」
紗季「!!!!」ダッ
みほ「待って!!」
タッタッタッタッタッタッ
タッタッタッタッタッタッ
タッタッ
テクテクテクテク
紗季「....」テクテク
紗季「....」テク
紗季「....」ピタ
紗季「....」
紗季「(....私は)」
紗季「(口があまりうまくないから)」
紗季「(私が喋るとみんな迷惑だと思って)」
紗季「(いつも黙ってた)」
紗季「(でもそれは)」
紗季「(みんなに....)」
紗季「(ウサギさんチームのみんなにも....)」ワナワナ
紗季「(そのせいで....)」ワナワナ
紗季「お父さっ....」ポロ
紗季「ぅっ....」ポロポロ
紗季「み、みんなっ....いやだったんだ....」ポロポロ
紗季「ごめんなさいっ....ぅ....」ポロポロ
??「紗季ちゃん」
紗季「うぅっ....」ポロポロ
??「紗季ちゃん」ギュッ
紗季「ぇ....?」クルリ
??「泣かないで」ギュッ
紗季「ぁ....」
紗季「た、隊長....」
みほ「ごめんね」ニコ
紗季「ぅ....」
紗季「うわぁーーーーーーっ!!!!!!」ガシッ
紗季「みんながっ!!みんなにっ!!うぅっ!!ごめんっ、ごめんなさいっ」ポロポロ
みほ「うん、うん、」ナデナデ
紗季「うっ.....ぅぁ........」ポロポロ
みほ「辛かったね....」ナデナデ
紗季「ぅ..............」ポロポロ
みほ「はい、これ」スッ
紗季「....?」
みほ「コーヒー、あったかいよ」ニコ
紗季「....」
紗季「....」ペコリ
紗季「....」プシュ
紗季「....」クピクピ
みほ「....」
みほ「落ち着いた?」
紗季「....」
紗季「....」コクリ
みほ「....」
みほ「....紗季ちゃん」
紗季「?」
みほ「あのね....」
みほ「さっきまでの話」
みほ「全部嘘」
紗季「....」
紗季「!?!??!??!?!?!?!?」
紗季「う、嘘?」
みほ「うん、嘘!」ニッコリ
紗季「え?あ?ん?え?」
みほ「う」
みほ「そ」
紗季「....」
紗季「....」
紗季「」パタリ
みほ「あれ!?紗季ちゃん!?!?」ユサユサ
みほ「疲れて寝ちゃったんだ....かわいいなぁ....」クスクス
紗季「」ブクブク
みほ「ってことなの♪」
紗季「....」
紗季「....よかった」ポロポロ
みほ「おほー!眼福眼福!」
紗季「....」ムッ
みほ「ごめんごめん」アハハ
みほ「でも、私が言ってることもわかるでしょ?」
紗季「....」
紗季「....」コクリ
みほ「だからね、これは必要なことなの!」
みほ「必要悪なの!!!」
紗季「....」ジトー
みほ「だから私はこれを続けなきゃいけないの!!!」
みほ「決して美少女の泣き顔が見たいとか、そういうやましい理由では断じてないの!!!」
紗季「....」ジトー
みほ「....」
みほ「....それに」
みほ「紗季ちゃんも泣かされたままでは」
みほ「終わりたくないんじゃない?」ニタァ
紗季「....」
紗季「....」ニタァ
紗季「....」コクリ
みほ「ね?だから、もしかしたら協力を頼むかもしれないけど....」
みほ「その時はお願いできる?」
紗季「....」コクリ
みほ「よし!じゃあこれに判押して?あっ、拇印でいいよ?」
紗季「....」
紗季「....」ギュッ
みほ「これでよし、契約締結だね!」
みほ「もし誰かにバラしたり、非協力的な行動をしたらさっきの動画をね♪」
紗季「」
みほ「って感じでこれから進めていきます!」
みほ「もう一度言っておくけど」
みほ「決して美少女の泣き顔が見たいとか、そういうやましい理由ではないからね?」
みほ「ね?」ニタァ
みほ「『クズ』とか『鬼畜』とか」
みほ「謂れのない中傷は私も傷ついちゃうから....」
みほ「ね?」ニタァ
みほ「まぁそういうことでよろしくお願いします!」
みほ「じゃあ今日はもうこれでおしまいだけど次のターゲットの安価だけ取っておくね!」
みほ「次のターゲットは>>36」
桂利奈
みほ「次のターゲットは桂利奈に決定!おめでとう!」
みほ「桂利奈ってことはやっぱり紗季ちゃんの件を使うべきだよね♪」
みほ「となると紗季ちゃんに協力してもらうべきだよね♪」
みほ「どうする?紗季ちゃん?」
紗季「....」ジー
みほ「....」
みほ「....その眼差し」
紗季「....」コクリ
みほ「わかった、今回は紗季ちゃんを中心にいこう」ニコ
紗季「....」ニコ
みほ「でも、大丈夫?」
紗季「....」
紗季「....」ボソボソ
みほ「シナリオは既に完成している?」
紗季「....」ボソボソ
みほ「そもそも桂利奈ちゃんだからすぐに泣く?」
紗季「....」コクリ
みほ「それもそうか」アハハ
みほ「じゃあ私はドローン飛ばして鑑賞させてもらうからどこでやるかだけ教えてくれる?」
紗季「....」コクリ
みほ「もう遅い時間だけど今からやる?」
紗季「....」ボソボソ
みほ「私だけ泣かされたままじゃ寝つきが悪い?」
みほ「....意外と熱いものを内に秘めてるんだね」
紗季「....」コクリ
みほ「それで、私は何かすることあるかな?」
紗季「....」コクリ
みほ「何をすれば?」
紗季「....」ボソボソ
みほ「ふんふん」ウンウン
紗季「....」ボソボソ
みほ「....なるほど」ニタァ
紗季「....」ニタァ
みほ「紗季ちゃん、お主もなかなか」ニタァ
紗季「....」ニタァ
~桂利奈宅~
桂利奈「ただいまー」ガチャ
シーン
桂利奈「あれ?」
桂利奈「ただいまー」テクテク
桂利奈「誰もいない?」
桂利奈「ん?」ペラ
桂利奈「お母さん町内会かぁ~」
桂利奈「他のみんなはいつもこの時間いないし....」
桂利奈「ってことは....」
ポチッ
桂利奈「テレビ独占だぁ!!」
桂利奈「なにみよっかなあ~!!!」
桂利奈「録画貯まってたしちょうどよかったぁ~」
桂利奈「うーんと....」
桂利奈「じゃあ魔装学園H×Hを....」
プルルルルル
桂利奈「電話だ、も~早くみたいのに~」
桂利奈「西住隊長から?なんだろ~?」ピッ
桂利奈「もしもし?」
みほ『もしもし桂利奈ちゃん?』
桂利奈「隊長、どうしたんですか?」
みほ『うん、ちょっとさっきのことで....』
桂利奈「さっき?紗季ですか?」
みほ『そうなの、さっき桂利奈ちゃんから聞いたことが気になって』
みほ『あの後紗季ちゃんをちょっと叱ったの』
桂利奈「ほえ!?なんで!?」
みほ『それは、桂利奈ちゃんが紗季ちゃんのことちょっと戦車に乗るのはふさわしくないみたいに言ってたから....』
桂利奈「えぇっ!?私そんなこと言ってないですよ!??!??」
みほ『そしたら紗季ちゃん、その....』
桂利奈「どうしたんですか?」
みほ『....』
みほ『....泣いちゃって』
桂利奈「紗季が!?」
みほ『そのままどこかに走って行っちゃったの....』
桂利奈「!?!??!?」
みほ『私も必死に探してるんだけど見つからなくて....』
桂利奈「....」
みほ『よければ
桂利奈「わかりました!!!紗季はどのへんにいると思いますか?」
みほ『....』
みほ『まだそんなに時間は経ってないから学校からそんなに離れてないと思う』
桂利奈「よーし!!!任せてください!!!!」
みほ『....』
みほ『....ごめんね』
桂利奈「大丈夫ですよ!!!早く紗季を見つけて仲直りしましょう!!!」
みほ『うん、ありがとう』
みほ『それじゃあ見つかったら教えてね、私も見つけたら連絡するから』
桂利奈「あいー!!」ピッ
桂利奈「....」
桂利奈「....紗季」ダッ
みほ「ふぅ....」
みほ「これでいい?」
紗季「....」グッ
みほ「おっけ~♪」
みほ「それと....」
みほ「私ちゃんと謝ったよね?ごめんねって」
紗季「....」コクリ
みほ「そしたら桂利奈ちゃん、許してくれたよね?」
紗季「....」コクリ
みほ「よし!言質も取れたしこれで安心だね♪」
紗季「....」コクリ
みほ「じゃ、主役の登場といこうか!」
紗季「....」コクリ
みほ「....健闘を」ニタァ
紗季「....」コクリ
桂利奈「はぁっ、はぁっ」ダッダッ
桂利奈「紗季ぃー!!!」ダッダッ
桂利奈「はぁっ....はぁっ....」ダッダッ
桂利奈「紗季ぃー!!!」ダッダッ
桂利奈「ちょうちょいるよー!!!」
桂利奈「....」
桂利奈「....はぁ」
桂利奈「いない....」
桂利奈「紗季....どこに....」
桂利奈「....」
桂利奈「あっ....」
桂利奈「....」
桂利奈「もしかして....」
桂利奈「....」
桂利奈「うん、きっとあそこだ....!!!」ダッ
桂利奈「待ってて!!!紗季!!!!」ダッダッ
~とある公園~
桂利奈「紗季!!!!」ダッ
紗季「....」ポツン
桂利奈「紗季!!!!!」
紗季「....」
桂利奈「紗季!大丈夫!?」
紗季「....」
桂利奈「こんなところいたら風邪ひいちゃうよ、送るからおうち帰ろ?」
紗季「...」ギロッ
桂利奈「?」
桂利奈「どうしたの?」
紗季「....」
桂利奈「ね?帰ろ?」ギュッ
紗季「....」パシッ
桂利奈「えっ....」
紗季「....」ギロッ
桂利奈「も、も~そんなに落ち込んでるのぉ~?」ニコニコ
紗季「....」
桂利奈「紗季の意外な一面知っちゃった!!!」ニコニコ
紗季「....」
桂利奈「私ね、紗季は絶対ここにいると思ったんだ~」
桂利奈「ここ、昔お父さんとよく来たって言ってたもんね」
紗季「....」
桂利奈「じゃあちょっとだけ遊んでから帰る?」
桂利奈「私ブランコ!」
桂利奈「おりゃぁ!」キコキコ
桂利奈「あはは!紗季~!久しぶりに乗ると案外楽しいよ!」キコキコ
紗季「....」
桂利奈「そりゃ!」ピュー
桂利奈「着地も完璧!」ビシッ
紗季「....」
桂利奈「あ、あはは....」
桂利奈「....」
桂利奈「....紗季、怒ってる?」
紗季「....」
桂利奈「私のせいで西住隊長に怒られちゃったから....」
紗季「....」
桂利奈「ほんっとうにごめんね!!!」
紗季「!!!」
桂利奈「私、そんなつもりなかった!!」
桂利奈「紗季はいつも私たちと違うところを見てるようだけど」
桂利奈「私はわかるよ!!!」
桂利奈「紗季は誰よりも戦車を楽しんでて!!」
桂利奈「誰よりも真面目に取り組んでるって!!!」
桂利奈「でも隊長と話す時にちょっと間違っちゃったみたいで....」
桂利奈「そのせいで紗季が怒られちゃった....」
桂利奈「ごめんなさい!!!」ペコリ
紗季「....」ジー
桂利奈「....」アタフタ
桂利奈「た、隊長にはこの後説明するから大丈夫だよ!」アセアセ
紗季「....」
紗季「....うそ」
桂利奈「え....?」
紗季「....」ポチ
みほ『さっき桂利奈ちゃんに聞いてみたの』
みほ『ウサギさんチームどう?って』
みほ『そしたらね』
みほ『五人ともすごく真面目だし楽しいけど』
みほ『一人だけ違う子がいるんだって』
桂利奈「!?」
みほ『一人だけ戦車に乗っているときに別の方を向いている』
みほ『一人だけ戦車をに集中していない』
みほ『一人だけほとんどチームメイトと口をきいてくれない』
みほ『というか実際、迷惑だって言ってたよ?』
みほ『何を考えてるかわからないから面倒だ、って』
桂利奈「わ、私こんなこと言ってないよ!?」
紗季「....」ギロリ
桂利奈「嘘じゃないよ!!!私紗季のこと大好きだよ!?」
紗季「....」
桂利奈「こんなこと言うわけないよ!!!!」
紗季「....」
桂利奈「あっ、そう!誤解!西住隊長はちょっと誤解してるんだよ!!!」
桂利奈「ほら、私バカだから!」アハハ
紗季「....」
桂利奈「....」
桂利奈「ね、ねえ、帰ろ?」ギュッ
紗季「....」パシッ
桂利奈「....」
桂利奈「わかった!この話は明日またしよ?」
桂利奈「でも外は寒いよ?とりあえず家に帰って」ギュッ
紗季「触らないで」パシッ
桂利奈「あ....」
紗季「....」テクテク
テクテクテクテクテクテク
桂利奈「....」ポツン
桂利奈「....」
桂利奈「なんでこうなっちゃうんだろ....」アハハ
桂利奈「あはは....」
桂利奈「....」ワナワナ
桂利奈「私が....バカだからかな....」ポロ
桂利奈「紗季を....傷つけちゃった....」ポロポロ
桂利奈「ぅぅっ....」ポロポロ
桂利奈「こんなバカな友達嫌だよね....」ポロポロ
桂利奈「....」ポロポロ
桂利奈「もう....」
桂利奈「友達じゃないのかな....」ポロポロ
??「そんなことない」
桂利奈「あぃ....?」クルリ
??「桂利奈ちゃん....私の....一番の友達....」ニコ
桂利奈「紗季!!!!」
紗季「....」コクリ
桂利奈「さ、紗季ぃ~~~~~~~!!!!!!!」ギュー
桂利奈「ご め゛ん゛ね゛ぇ~~~~~~~~」ポロポロポロ
紗季「うん....私もごめんね....」
桂利奈「ゔぁ~~~~~~~~~~~よ゛がっだぁ~~~~~~~~~~!!!!!」
みほ「うんうん、友情って素晴らしいね」ニコ
みほ「乙女の涙がそれに加わるともっと素晴らしいね」ニッコリ
みほ「なんだかいい雰囲気だしバラしはやめておこうかな」ニッコリ
みほ「試練を超えて二人の絆はより強くなったみたいだし」
みほ「紗季ちゃんなら適当につじつまを合わせてくれるでしょ」
みほ「西住みほはクールに去るよ」テクテク
桂利奈「ひっく....ひっく....」ギュー
紗季「....」ナデナデ
桂利奈「紗季ぃ....紗季ぃ....」ギュー
桂利奈「紗季ぃ....」スウ
桂利奈「zzz....」スウスウ
紗季「(寒いから風邪ひくって言ってたのは自分なのに....)」ニコニコ
紗季「(やっぱり桂利奈ちゃんはちょっとだけバカかも....)」ニコニコ
紗季「(それはそうと....)」
紗季「(ネタバラシしないのかな....)」キョロキョロ
紗季「(....いない)」
紗季「(まぁ、今やってもややこしくなるだけだし....)」
紗季「(明日でいいのかな....)」ヨイショ
桂利奈「zzz....」
紗季「(....重い)」テクテク
桂利奈「紗季ぃ....」ムニャムニャ
桂利奈「大好き....」ムニャムニャ
紗季「....ふふっ」ニコニコ
桂利奈「zzz....」
桂利奈「....愛してる」ボソッ
みほ「あの後どうなったかは私にはわからないな~」
みほ「プライベートだしね!」
みほ「試練を乗り越えた二人の絆は強くなり」
みほ「桂利奈ちゃんの愛も....」
みほ「ってそんなわけないよね!」
みほ「あの快活な桂利奈ちゃんがヤンデレズになんてなるわけないよね!!」
みほ「ネタバラシしなかったことで後々紗季ちゃんが....」
みほ「なーんてありえないか!!!」
みほ「....」
みほ「ま、どうでもいいや!」
みほ「ささ、次のターゲットを決めなきゃ!」
みほ「もっとたくさんの美少女の涙をみたい!」
みほ「じゃなくてたるんだこの空気を引き締めなきゃ!」
みほ「ということで次のターゲットは>>69で!」
忍
みほ「河西さんかぁ....」
みほ「熱血脳筋バレー部の中じゃ比較的冷静な方だし....」
みほ「どうやって泣かせようかなぁ....」
みほ「うーん....」
みほ「バレー部をターゲットにするのは一人目だから部内の協力者も不可能....」
みほ「うーん....」
みほ「とりあえず同じ1年生の紗季ちゃんに聞いてみよ」ピッ
みほ「もしもし?」
紗季『....』
みほ「次のターゲット、河西さんに決まったんだけど」
紗季『....』
みほ「何か攻められたら弱いところとか知ってる?」
紗季『....』ボソボソ
みほ「いや、体の部位のことじゃなくて精神的なウィークポイントのことなんだけど....」
紗季『////』
みほ「知らない?」
紗季『....』ボソボソ
みほ「ふむふむ....」
みほ「へーそれはいいね!」
紗季『....』コクリ
みほ「よし!ありがとう!」ピッ
みほ「いつも凛としていて大人っぽく見える河西さんにそんな一面があったなんてね」ニタァ
みほ「この方針でいこう!」
~翌日~
忍「....」テクテク
みほ「あっ、おはよう」ニコ
忍「おはようございます、西住隊長」ペコリ
みほ「うん、おはよう、かさいさん」ニコ
忍「あ....」
みほ「うん?どうかした?」ニコ
忍「い、いえ、あの....」
みほ「?」
忍「....私、かさいじゃなくてかわにしって読むんです」アハハ
みほ「あっ!!ご、ごめんね!!」ペコリ
忍「大丈夫ですよ、よく間違われますから」ニコ
みほ「そうなんだぁ~」
みほ「これから気を付けるね!」
忍「はい」
みほ「それじゃあ」バイバイ
テクテクテクテク
みほ「....」
みほ「....さすがに一度間違われただけじゃ何も思わないのが普通だよね」ニコ
みほ「....でも」
みほ「....それがずっと続くとしたら?」
~その後~
みほ「えーっとじゃあこれは、かさいさん!」
忍「....」
忍「....はい」
~ことあるごとに~
忍「隊長!少しいいですか!」
みほ「うん、いいよかさいさん!」
忍「....」
~名前を間違えられ続け~
みほ「つまりかさいさん!」
~忍の心は~
みほ「その心はかさいさん!」
~ストレスを抱えていった~
みほ「なんだかスキージャンプが得意そうなかさいさん!」
忍「....」
みほ「ヒントはもちろん紗季ちゃんとの会話の中にあったの」
~回想~
みほ『知らない?』
紗季『....』ボソボソ
みほ『河西さんはいつも冷静に見えて?』
紗季『....』ボソボソ
みほ『実は意外とメンタルが弱い?』
みほ『なんでそんなこと知ってるの?』
紗季『....』ボソボソ
みほ『よく一緒に公園に行って景色を眺めてるときに?』
紗季『....』ボソボソ
みほ『たまに悩み事を話してくれるからわかった?』
紗季『....』コクリ
みほ『へーそんなことが....』
~回想終~
みほ「普段から冷静で大人っぽく見えたのは」
みほ「弱い自分を隠すための偽りの姿だったの」
みほ「そういう人は総じて」
みほ「打たれ弱い」ニッコリ
みほ「隊長である私にいつまでも名前を覚えてもらえないと」
みほ「下級生は大きな不安を抱えるはず」ニコ
みほ「しかもそれがスポ根脳筋で上下関係が体に染みついてる河西さんならなおさらのこと!」
~1週間後~
忍「....はぁ」ショボン
あけび「どうしたの?」
妙子「なんだか元気ないけど?」
忍「いや、なんでもないの」
忍「(いつまでたっても隊長に名前を覚えてもらえないなんて恥ずかしくて言えない....)」
みほ「佐々木さん!近藤さん!ちょっと来てください!」
二人「はーい」タッタッ
忍「(ほら....私だけだもの....)」
忍「(私ってそんなに頼りないのかな....)」
忍「(名前を覚えてもらえないってことはたぶんそういうこと....)」
忍「はぁ....」
忍「もっと頑張らなきゃ....」トボトボ
みほ「次、かさいさん!」
忍「....」
忍「....はい」トボトボ
みほ「さっきのところ、もうちょっと早めに移動してください」
忍「....はい」
忍「....」
忍「(また訂正した方がいいのかな....)」
忍「(でもこの前も何回か言ったし....)」
忍「....」
忍「(いや、めげずに言ってみよう!)」
みほ「それで
忍「隊長!」
みほ「何?」
忍「私の名前、かさいじゃなくてかわにしです!」
みほ「あっ、そうだった....」
みほ「また間違っちゃった....ごめんなさい....」シュン
忍「いえ、私がもっと活躍すれば隊長の頭にも自ずと残るはずなので!」
みほ「ごめんね....」
みほ「どうしても名前じゃなくて」
みほ「バレー部で一番胸の小さい人って覚えちゃってて....」
忍「....」
忍「....」プツン
みほ「どうかした?」
忍「ふ」
みほ「ふ?」
忍「ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」ボロボロ
みほ「!?」
忍「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」ボロボロ
みほ「え、あの、ちょっと!?」
忍「私貧乳じゃないもんんんんんんんんんん!!!!!!!!」ボロボロ
みほ「」
忍「それに私の名前はかわにしぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」ボロボロ
みほ「ご、ごめ
忍「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」ボロボロ
??「あれ?どうしたんですか?」
忍「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」ボロボロ
みほ「あ、磯辺さん....」
忍「あーーーーーーーーーーーーんあんあんあんあん」ビエーン
典子「うわっ!?えっ!?河西!?」
みほ「ちょっといろいろありまして....」
典子「おいおいどうした....」
典子「ほーらよいしょっと」ヒョイ
忍「うっうっぅぅ....ママ.....」ポロポロ
典子「はいはいよーしよしよしどうちたんでちゅか~」ヨチヨチ
忍「うぁ....ぁ....」ポロポロ
忍「ぅ....」ポロ
忍「zzz...」
みほ「えぇ....」
みほ「(磯辺さんのこれはもはやキャプテンシーというより母性....)」
典子「西住隊長、これはいったい?」
みほ「....」
みほ「ちょっと戦車について指導してたら泣きだしてしまって....」
みほ「私も強く言い過ぎてしまったのかも....」シュン
典子「いえ、西住隊長の言葉に不備なんてないと思います!」
典子「きっと河西も疲れてたんです!」
みほ「そう....かな....」シュン
典子「はい!隊長は隊長!自信を持ってください!」
みほ「ありがとうございます」ニコ
典子「いえいえ!」
典子「じゃあ私は河西を保健室に寝かせてきます!」タッタッ
みほ「....」
みほ「泣かせようと思ってはいたけどあんな風になるなんて....」
みほ「さすがに予想できなかったよ....」
みほ「でもミッションは成功、磯辺さんにもばれなかったから一件落着だね!」
みほ「....」
みほ「なんだかただ泣いてるって感じじゃなかったけど....」
みほ「....」
みほ「気のせいかな!」
~翌朝~
みほ「今日は誰を泣かせようかなぁ~♪」テクテク
典子「....あの、河西」
忍「なぁに?」ニコニコ
典子「お、重い」
みほ「!?」
みほ「(河西さんが磯辺さんにだっこされて登校してる!?)」
みほ「お、おはようございます」
典子「隊長....おはようございます....」
忍「....」サッ
典子「ほら河西!ちゃんと挨拶して!」
忍「....」
忍「....おはようございます」
典子「うんうんよくできたね~偉い偉い!」
みほ「....」
みほ「....あの、これは?」
典子「私にもわからないんですが....」
典子「なんだか少し心が幼くなってしまったようで....」
みほ「(指をしゃぶりながら自分より小さい人にだっこさせてるのが少しなのかな....)」
典子「まあすぐに元に戻ると思いますよ!!」アッハッハ
みほ「そ、そうですね....」
典子「それでは朝練があるので!」タッタッタッ
みほ「....」
みほ「なんだか....」
みほ「泣かせることでそれ以外のところにも影響が出てるような....」
みほ「....」
みほ「磯辺さんもなんだか楽しそうだったしいっか!」
みほ「よーし、今日も一日泣かすぞい!」
みほ「次のターゲットは....」
みほ「>>90で!」
ありす
みほ「栄えある4人目の被害者....ゲフンゲフン」
みほ「4人目のターゲットは愛里寿ちゃんに決定!」
みほ「....」
みほ「待望の大洗外の生徒が来ちゃったね」
みほ「....」
みほ「....うん」
みほ「うちの生徒がたるんでるのは」
みほ「大学選抜戦という大きな危機を乗り越えたから」
みほ「つまり」
みほ「私たちに負けた愛里寿ちゃんにも責任がある!!!」
みほ「よし!そうしよう!」
みほ「これで泣かせる大義名分ができたね!」
みほ「やったねみほちゃん!泣き顔増えるよ!」
みほ「今すぐにでもここを発ちたいところだけど....」
みほ「台風が凄くて出発できないからまた明日!」
みほ「安価を取っておいてすみません!」
みほ「よーし早速」ピッ
みほ「もしもーし?」
愛里寿『はい』
みほ「愛里寿ちゃん?私」
愛里寿『みほさん?どうしたの?』
みほ「実はね、うちの学園艦に新しいボコショップができたの、遊びに来ない?」
愛里寿『いく』
愛里寿『40秒で支度する』
みほ「待ってるね!」
~数十分後~
愛里寿「久しぶり」
みほ「は、はやいね....」
愛里寿「ボコのためならたとえ火の中水の中....」
愛里寿「それにみほさんからの誘いだから....///」ゴニョゴニョ
みほ「えっ?なんだって?」
愛里寿「....」
愛里寿「....なんでもない」
愛里寿「うわぁ!みほさん見て!」
みほ「....」
愛里寿「新発売のご当地ボコストラップ」
愛里寿「ボコミュージアムじゃ各国のバージョンは手に入らないからありがたい」
みほ「これはどこ?」
愛里寿「コソボ」
みほ「これは?」
愛里寿「リヒテンシュタイン」
みほ「....」
みほ「すごいねー」
愛里寿「どれを買おうかな....たくさんありすぎて迷う....」
愛里寿「うーん....うーん....」
愛里寿「あ、みほさんはどれにする?」
みほ「私は....」
みほ「今日はいいかな、お金もないし」
愛里寿「そ、そう....」
愛里寿「....」
愛里寿「私はこれにする」
みほ「あれ?外国のバージョンじゃなくていいの?」
愛里寿「せっかく来たし大洗バージョンがいい」
愛里寿「これを見るとみほさんとのことを思いだせるから....///」
みほ「....」
みほ「そろそろ、次にいこっか」テクテクテク
愛里寿「待ってみほさん!」タッタッタッ
みほ「さすがに疲れたね」ニコ
愛里寿「うん、ちょっとだけ」
みほ「どこかで休憩する?」
愛里寿「うーん....」
愛里寿「このあたり、みほさんの部屋のそばだよね」
みほ「え、う、うんそうだけど....」
愛里寿「じゃあまたみほさんの家でボコ鑑賞会がしたいな」ニコ
みほ「....」
みほ「....そうしよっか」
愛里寿「やった」ピョン
みほ「....」テクテク
愛里寿「....」テクテク
愛里寿「....」チラ
みほ「....」テクテク
愛里寿「....」テクテク
愛里寿「みほさん」
みほ「どうしたの?」
愛里寿「なんだか今日元気がないみたい」
みほ「そうかな」
愛里寿「ボコショップでもあんまり楽しそうじゃなかった」
みほ「いつも通りだったよ」
愛里寿「そうかな....」
みほ「そうだよ」テクテク
愛里寿「....」テクテク
愛里寿「....あの
みほ「ねえ愛里寿ちゃん」
愛里寿「え、何?」
みほ「やっぱり大洗に転校してくれないかな」ニコ
愛里寿「?」
愛里寿「それは断ったはず」
みほ「でも私、愛里寿ちゃんと一緒に戦車道がしたいの」ニコ
愛里寿「....」
愛里寿「....それは私も同じ」
愛里寿「でもそれ以上に、みほさんとは真剣勝負のできる間柄でありたい」
愛里寿「だからごめんなさい」
愛里寿「私の気持ちはこの前話した通り」
みほ「....」
みほ「そっか」
テクテクテクテク
愛里寿「....」
愛里寿「....」
愛里寿「....」
愛里寿「....みほさ
みほ「着いたよ」
みほ「上がって」
愛里寿「あ....うん....」
テクテクテクテク
愛里寿「あれ....?」
愛里寿「みほさん、ボコがいないよ?」
みほ「....」
愛里寿「あんなにたくさんあったボコがいない!」
愛里寿「どうしよう!泥棒が入ったのかも!」
みほ「....」
愛里寿「早く探さなきゃ!」
みほ「....」
愛里寿「みほさん?」
みほ「....」
みほ「....はぁ」
みほ「愛里寿ちゃん、別にいいよ探さなくて」
愛里寿「え?なんで?ボコの一大事だよ!?」
みほ「捨てた」
愛里寿「....え?」
みほ「捨てたの、全部」
愛里寿「....」
愛里寿「....捨てた?」
愛里寿「なんで!?」
愛里寿「意味が分からない!!どうして!?」
みほ「....」
愛里寿「もしかして....」
愛里寿「何か嫌なことでもあったの?」
愛里寿「もしそうなら私に相談して!力になれるかはわからないけどみほさんのためなら私
みほ「嫌なこと?そんなの決まってるよ」
みほ「別に好きでもないキャラクターのことを好きなフリするの」
みほ「あれが一番嫌だったよ」ニコ
愛里寿「....?」
みほ「私ね、別にボコ好きじゃないの」
愛里寿「!?」
みほ「むしろ気持ち悪いよ、あんなに包帯ぐるぐる巻きのクマ」
愛里寿「な、なんでそんなこと....」
愛里寿「みほさん、あんなに好きだって
みほ「だから嫌いだってば」
愛里寿「....」
愛里寿「....どうしてフリなんてしたの?」
みほ「そりゃあ愛里寿ちゃんが好きだからだよ」
愛里寿「私....?」
みほ「私が愛里寿ちゃんと共通の趣味を持ってたらきっと仲良くなれるかなって」
みほ「そしたら」
みほ「うちの学校に来てくれるかなって」ニコ
愛里寿「え....」
みほ「正直言ってうちの学校、私のワンマンチームだから」
みほ「私の卒業後が不安でね」
みほ「そこに愛里寿ちゃんが入ってきてくれれば未来は明るいと思ったんだけどなぁ~」
愛里寿「....」
愛里寿「....全部」
愛里寿「....私を転校させるため?」
みほ「うん」ニッコリ
みほ「でも愛里寿ちゃんの意思は固いみたいだからもう諦めるね」ニッコリ
みほ「今までありがとう」ニッコリ
愛里寿「....」
愛里寿「わかった、みほさん悪趣味だよ」
愛里寿「わ、私が年下だからからかおうと思って....」
愛里寿「残念ながらこんなことでは私は騙されない」ニコ
愛里寿「でもちょっと驚いちゃったからご褒美あげる」ニコ
愛里寿「実は今日ボコストラップ二つ買ってたから、ひとつあげる」スッ
愛里寿「ほら、これでお揃い」ニコ
みほ「....」
愛里寿「だからこんな悪戯はもう
みほ「いらないよ」ポイ
愛里寿「....」
みほ「本当に好きなら、嘘でも冗談でもこんなことしないって」
みほ「賢い愛里寿ちゃんならわかるよね」ニッコリ
愛里寿「....」
愛里寿「....うん」
愛里寿「わかった」
愛里寿「みほさん、今までありがとう」
愛里寿「私、今までずっと年上の人と対等に過ごしてきたから」
愛里寿「初めて....」
愛里寿「同じ趣味の友達がっ」
愛里寿「っ....」ワナワナ
愛里寿「いやっ!」ワナワナ
愛里寿「お姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったっ!」ポロポロ
みほ「....」
愛里寿「....」ポロポロ
愛里寿「それが嘘でも....ぅ....ぁ....」ポロポロ
愛里寿「ひぐ....」ポロポロ
愛里寿「で、でも大丈夫....」ポロポロ
愛里寿「今の関係はなくなっても....」ポロポロ
愛里寿「戦車に乗ればまた会えるから....」ポロポロ
みほ「....」
愛里寿「ぅ....」ポロポロ
愛里寿「寂しく、ないよ(ニコ)」ボロボロ
みほ「....」
愛里寿「ぁ....」ポロポロ
愛里寿「っ....」ポロポロ
愛里寿「....」スーハー
愛里寿「じゃあ、」
愛里寿「またね(ニコ)」ボロボロ
みほ「愛里寿ちゃん!」
愛里寿「....」ピタ
愛里寿「何」クルリ
みほ「これを見て」ペラ
愛里寿「....ボコ」
みほ「私は!」
みほ「ボコも!」
みほ「愛里寿ちゃんも!」
みほ「大好きだよ!」
愛里寿「....」
愛里寿「み、」ダッ
愛里寿「みほさんっ!!!!!」ギューッ
みほ「ごめんね、ごめんね....」
愛里寿「みほさん....みほさん....」ギューッ
愛里寿「私、帰る」プンスカ
みほ「うん、また来てね!」
愛里寿「....」
愛里寿「....あんなことした後なのによくそんなこと」プクー
みほ「言ったでしょ?私は愛里寿ちゃんが大好きだって」ニコ
愛里寿「だ、大好き....///」ニヘラ
みほ「ね?許してくれる?」
愛里寿「しょ、しょうがない、でももう二度とこんなことしないでほしい」
みほ「当り前だよ」ニッコリ
愛里寿「だったらいい」
愛里寿「それじゃあ....」
愛里寿「....」
愛里寿「....また来るから」プイ
みほ「うん♪」
ブーン
みほ「....」
みほ「あんなこと二度としないよ」
みほ「愛里寿ちゃんには、ね♪」ニタァ
みほ「いやぁ~普段年に似合わない冷静で落ち着いた態度だから」
みほ「その子の乱れた姿はかなり価値が高いよね!」
みほ「ナイス安価!そしてナイス私!」
みほ「もうお腹いっぱい食べられないよ~」
みほ「今日はね♪」
みほ「ってことで今日はもうおしまいだけど明日のターゲット」
みほ「決めちゃいます!」
みほ「次は....」
みほ「>>126です!」
カチューシャ
みほ「カチューシャさんかぁ....」
みほ「私の気のせいかもしれないけど....」
みほ「なんだかターゲットの容姿に偏りがあるような....」
みほ「これじゃあ私が小さい女の子が大好きみたい....」
みほ「べ、別に小さい女の子の涙が見たいとか」
みほ「小さい女の子の苦悶の表情が見たいとか」
みほ「小さい女の子のおもらしがみたいとか」
みほ「小さい女の子をボコボコにしたいとか」
みほ「そんなことは決してないんです!」
みほ「ロリロリ作戦ではないです!」
みほ「....」
みほ「....明日が楽しみだな」ボソ
みほ「はい!本日のターゲットはカチューシャさんです!」
みほ「やはり相手は強敵!ということで研究のために」
みほ「カラオケで『カチューシャ』を歌ってきました!」
みほ「そしたら....」
みほ「とても疲れました....」
みほ「本当にすみません....昨日」
みほ『....明日が楽しみだな』ボソ
みほ「なんて言っていたのに約束を破ってしまいました....」
みほ「明日こそ必ず更新します....」
みほ「皆さんに何かお詫びを....」
【ガルパン安価】みほ「闇鍋式料理大会?」
【ガルパン安価】みほ「闇鍋式料理大会?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472872238/)
みほ「あ!こんなところに一つのSSが!!」
みほ「....」
みほ「明日の更新までこれでも読んで暇を潰してください!(宣伝)」
~プラウダ高校学園艦~
みほ「無事復活です!」
みほ「あといろいろご意見がありましたが」
みほ「今回ももちろん単独による作戦決行です!」
みほ「多少ターゲット以外のキャラが出ることあっても本筋に思いっきり絡んでくることは今後もないと思います!」
みほ「....たぶん」
みほ「....まぁ昨日大嘘こいてるので信用皆無だと思いますが今のところそのつもりです」
みほ「ということでやってきましたプラウダ高校!」
みほ「よろしくお願いしますカチューシャさん」ペコリ
カチューシャ「あぁ、よろしく....」
みほ「なにか?」
カチューシャ「い、いや!?なんでもないわ!」アタフタ
カチューシャ「(いきなり私に会いにプラウダまで来たと思ったら独り言まで....)」
カチューシャ「(疲れてるのかしら....)」
カチューシャ「それで今日は何しに来たの?」
みほ「先日の大学選抜戦、覚えていますか?」
カチューシャ「もちろんよ!」
カチューシャ「結果的に大洗連合は勝ったけど....」
カチューシャ「私としてはすっごく屈辱的だったわ!」
カチューシャ「うちの戦車をあんなに失うなんて!」キー
みほ「副隊長をそれぞれ置いていたとはいえ、あの時指揮していたのは私でした....」
みほ「私も自分の力不足を思い知らされたんです....」
カチューシャ「ミホーシャ....」
みほ「ですから、今日は合同で特訓をしましょう!」
カチューシャ「とっくん?」
みほ「はい!」
みほ「お互いのよいところ、悪いところを共有してさらなるレベルアップを目指します!」
カチューシャ「へぇ....」
みほ「そして今よりももっと強くなって....」
みほ「大学ではまた戦いましょう!」
カチューシャ「ミホーシャ....なかなかやるじゃない!」
カチューシャ「乗ったわ!」
みほ「そう言ってくれると思いました!」
カチューシャ「それで、何をするの?」
みほ「やっぱり実戦形式でやってみようかと」
みほ「なので....」
みほ「戦車と生徒、お借りしたいんですけど....」
カチューシャ「しょうがないわね!」
カチューシャ「だったらすぐに準備を....ノンナ!」
シーン
カチューシャ「あら?ノンナ!ノンナ!」
カチューシャ「おかしいわね....何してるのかしら....」
カチューシャ「仕方ないわ、クラーラ!クラーラ!」
シーン
カチューシャ「クラーラまで?まったく!」
カチューシャ「あの二人はシベリア送り決定よ!」
みほ「....」
カチューシャ「じゃあ私が準備するからちょっと待ってなさい」
みほ「お願いします」ペコリ
~演習場~
みほ「もう一度ルールの確認をしておきますね」
みほ「各チーム戦車はT-34/76を5輌ずつ」
みほ「フラッグ戦の形式で行います」
カチューシャ「はいはい、でもミホーシャ?」
みほ「はい?」
カチューシャ「人数や戦車が同じでも即席チームで私に勝てるなんて思ってないわよね?」ニヤニヤ
みほ「....」
みほ「それはどうでしょうか」ニコ
カチューシャ「ふん!コテンパンにやっつけてあげるわ!」
みほ「望むところです!」
~試合開始~
みほ「A車、B車は右の林を迂回してカチューシャ隊の後ろに回り込んでください」
みほ「他の2輌は私に着いてそのままこの平原を直進します!」
カチューシャ「ミホーシャは今まで相手に劣る戦力を戦略で勝たせてきた....」
カチューシャ「その癖は体に染みついて居るはず....」
カチューシャ「....」
カチューシャ「全車、右の林を突っ切るわよ!」
カチューシャ「でもあんまり飛ばさないで、林の端に沿ってゆっくりいくの」ニヤ
みほ「そろそろ、かな」
A車『西住隊長!』
みほ「どうしました!」
A車『林の中より突如敵車輌から砲撃を受け、A・B車ともに撃破されました!』
みほ「....」
みほ「了解しました、けがはありませんか?」
A車『大丈夫です!』
みほ「わかりました」
みほ「....」
みほ「やっぱりそうきたか」ニタァ
カチューシャ「これで5対3」
カチューシャ「おそらくミホーシャはこの平原を前進してるはず....」
カチューシャ「だったら私たちは後ろから数の多さを利用して叩く....」
カチューシャ「のはミホーシャもわかってる....」
カチューシャ「だったら....」
カチューシャ「全車....」
みほ「おそらくカチューシャさんはいつものように数で正面から叩いてくる」
みほ「ことはせず、今回は....」
みほ「....」
みほ「全車、林の中へ!」ニタァ
キュラキュラキュラキュラ
カチューシャ「ミホーシャならそうするとおもったわ」ニヤニヤ
カチューシャ「ここに待機で大正解ね!」ニヤニヤ
みほ「....」
みほ「くる」
ドカーン
みほ「....」
D車『すみません!撃破されました!』
みほ「....わかりました」
みほ「C車、同時にフラッグ車へ突撃をします」
C車『了解!』
ブオーン
カチューシャ「この数まで追い込まれたらそうするしかないでしょうね」
カチューシャ「でも....」
ドカーン ドカーン
パシュッ パシュッ
カチューシャ「奇襲でもなければ対処は簡単よ」
みほ「....」
みほ「....」ニタァ
カチューシャ「お疲れさま!」ニヤニヤ
みほ「お疲れ様です....」
カチューシャ「全国大会での借り、少しは返せたかしら?」ニヤニヤ
みほ「はい....見事な戦術でした....」
カチューシャ「いやいやー運よ、う・ん!」ニヤニヤ
みほ「....」
カチューシャ「今日はたまたま!たまたまミホーシャの戦法に気が付いてたまたま私の戦法がうまくいっただけよ~」ニヤニヤ
みほ「....」
カチューシャ「ミホーシャにアドバイスするなら、もっと柔軟に戦法を決めることね!」
カチューシャ「今日は相手と全く同じチーム編成だったんだからもっと大胆に攻めるべきだわ!」
カチューシャ「まぁ大洗は戦車もアレだしいつもそれを率いてるならしょうがないのかしら?」ニヤニヤ
みほ「....はい」
カチューシャ「まあ大丈夫よ!今回は練習試合だしね!」ニヤニヤ
カチューシャ「私もちょっとやりすぎちゃったわ!フラッグ戦なのに結局殲滅戦みたいになっちゃった!」ケラケラ
みほ「....」
カチューシャ「この後大丈夫よね?私の部屋でもうちょっと詳細な反省会をしましょ!」バシバシ
みほ「....はい」
カチューシャ「じゃあ行きましょ!ノンナっと....」
カチューシャ「そうだわ、今日はなぜかいないんだった....」
カチューシャ「....そうだ」ニヤ
カチューシャ「ミホーシャ!肩車してくれない?」ニヤ
みほ「....」
カチューシャ「私、疲れちゃったの」ニヤニヤ
みほ「....」
みほ「....」シャガミ
カチューシャ「あらいいの?ありがとう」ニヤニヤ
みほ「....」スッ
カチューシャ「ノンナほどじゃないけど高
みほ「....」ポイッ
カチューシャ「うわっ!?」ドスン
カチューシャ「いったた....」
カチューシャ「ちょっと!?危ないじゃない!!!」キー
みほ「調子に乗らないでください」
カチューシャ「え?」
みほ「調子に乗るなと言っているんです」
カチューシャ「ちょ、調子になんて
みほ「たかだか練習試合で」
みほ「しかも自分のホームで」
みほ「私に勝てたことがそんなに嬉しいんですか?」
カチューシャ「べ、別にそんなことないわ!」
みほ「あなたは全国大会で私に負けたんですよ」
みほ「なのにこんなところで勝ったくらいで喜んでいていいんですか?」
カチューシャ「な、なによ!負け惜しみ?ミホーシャだって私に負けたのが悔しかったんじゃない!」
みほ「....」
みほ「あなたのせいで」
みほ「プラウダの連覇は断たれたというのに呑気なものですね」
カチューシャ「な....」
みほ「一回勝利しただけでこの喜びよう」
みほ「すっかり負け犬根性が染みついてしまったのでは?」クスクス
カチューシャ「....」
みほ「そんなことだから大学選抜戦でもあの体たらくだったんじゃないですか?」クスクス
カチューシャ「あれはミホーシャが....」
みほ「ほらそうやって人のせいにして」
カチューシャ「ぐっ....」
みほ「はぁ....」
みほ「プラウダ高校も気の毒ですね」
みほ「無能でお子様なトップがいつまでも居座っていて」
カチューシャ「....」
カチューシャ「....」ウルウル
みほ「きっとみんな思ってますよ」
みほ「早く大学に進学してくれって」ニコニコ
カチューシャ「!!!」ウルウル
カチューシャ「.....ぅっ」ポロ
カチューシャ「うわぁ~~~~~~~~~~ん!!!!!!!ノンナぁ~~~~~~~~~~!!!!!!」ボロボロ
みほ「ノンナさんは来ませんよ?」
みほ「いつもいつもノンナノンナノンナノンナ....」
みほ「いい加減有能なノンナさんを無能に縛り付けるのはやめたらどうですか?」ニコ
カチューシャ「う、う、うぁ、」ボロボロ
カチューシャ「うぁ~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!」ボロボロ
カチューシャ「なっ、なっ、なんでそんなこと言うのぉ~~~~~~~~~~!!!!!」ボロボロ
カチューシャ「わたしっ、ひぐっ、い、今まで頑張って
みほ「働き者の無能が一番迷惑だって言いますし」
カチューシャ「わぁ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」ボロボロ
みほ「変に背伸びしてるよりそうやって泣き喚いていた方が似合ってますよ」クスクス
カチューシャ「ふぐ.....」ボロボロ
カチューシャ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!」ボロボロ
カチューシャ「私はっ、私はっ....」ボロボロ
カチューシャ「うぅっ、ひっ、ぁっ....ぁぅ....」ボロボロ
みほ「....」
みほ「よし!」
カチューシャ「えぅっ....ひぐっ....」ボロボロ
みほ「カチューシャさん!」
カチューシャ「ぅっ....ぅぅ....」ボロボロ
みほ「すみませんでした!」ペコリ
カチューシャ「な゛に゛よ゛ぉ....」ズルズル
みほ「さっきまでの言葉、全部真っ赤な嘘です!」
カチューシャ「ぇ....?」ポロポロ
みほ「カチューシャさんが無能だなんて、そんなこと思ってるわけないです!」
みほ「そもそも私、あれくらいで逆ギレしないですよ~」
カチューシャ「ぁぇ....?ぇ?じゃ、じゃあさっきまでのは?」ズルズル
みほ「カチューシャさんを泣かせるためのお芝居です!」
カチューシャ「....」
カチューシャ「は?」
カチューシャ「はあああああああああああああああああああ!?」
みほ「ノンナさんクラーラさんがいなくなったのも私の作戦です!」
カチューシャ「じゃあミホーシャ、私を泣かせるためだけに今日
みほ「その通りです!!!!」
カチューシャ「そ、そうなの....さっきまでの全部....」ヘナヘナ
カチューシャ「ぅぇ....よ、よかったぁ....」ポロポロ
みほ「ちなみに練習試合なんですが」
カチューシャ「?」ポロポロ
みほ「全部読んだうえでわざとカチューシャさんに撃破されてました!」
カチューシャ「なによそれ....ぅぅ....」ポロポロ
みほ「さ!お部屋に行って今日の練習試合の反省会でしたっけ?それをしましょう!」
カチューシャ「」
~数時間後~
みほ「じゃあ私は目的も果たせましたし帰りますね」
カチューシャ「....うん」
みほ「どうかしました?」
カチューシャ「あっ....」ビク
カチューシャ「ううん....なんでも....」ビクビク
みほ「そうですか?」
カチューシャ「ええ....」
カチューシャ「も、もうこんなことは
みほ「はい?」
カチューシャ「!」ビク
カチューシャ「あの....うん....」
カチューシャ「来年も戦車道頑張ってね....」
みほ「ありがとうございます!」
みほ「カチューシャさんも大学に推薦で入学が決まってるんですよね!頑張ってください!」
カチューシャ「....」ビク
カチューシャ「うん....そうね....」
みほ「それじゃあ!」
カチューシャ「....」
カチューシャ「....」テクテク
カチューシャ「....」テクテク
ノンナ「カチューシャ?」
カチューシャ「....」テクテク
ノンナ「カチューシャ?どうしたんですか?」
ノンナ「あの、カチューシャ?」トントン
カチューシャ「....」ポロポロ
ノンナ「!?」
ノンナ「カチューシャ!?どうしたんですか!?」
カチューシャ「....」グイッ
カチューシャ「....なんでもないわ」テクテク
ノンナ「なんでもないわけありません!!」
カチューシャ「....」ピタ
カチューシャ「....ノンナは」
カチューシャ「なんで私に着いて来てくれてるの?」
ノンナ「え?」
カチューシャ「私が着いて来いって言ったから?」
ノンナ「....」
カチューシャ「....」
カチューシャ「....わかった」
カチューシャ「大学まで私に着いて来なくても ヒョイ
カチューシャ「ちょっ!?ノンナ!?」
ノンナ「カチューシャ、高いでしょう?」
カチューシャ「あのねぇ、私今大事な話を
ノンナ「私が着いていく理由」
ノンナ「カチューシャをこうやって肩車したいから」
ノンナ「それじゃあいけませんか?」ニコ
カチューシャ「!」
カチューシャ「....」ウルウル
カチューシャ「も、もう!ノンナはとんだ変態さんね!」
ノンナ「こんな変態が一生ついて来てもかまいませんか?」ニコニコ
カチューシャ「しっ....」ポロポロ
カチューシャ「....」ポロポロ
カチューシャ「....」グッ
カチューシャ「仕方ないわね!あんたの面倒見れるのなんて私ぐらいだもの!」
ノンナ「ええ、その通りです」ニコ
カチューシャ「....」
カチューシャ「そろそろ帰りましょ」ポンポン
ノンナ「はい」
テクテクテクテク
カチューシャ「....」
カチューシャ「....きょ、今日は一緒に寝ても構わないわ」
ノンナ「....」
ノンナ「はい」ニコ
みほ「ふぅ....まさか第二部があるとは思わなかったなぁ....」
みほ「念のためドローンだけ飛ばしといてよかったぁ」
みほ「うんうん、ノンナさんがフォローするってわかってたから特にフォローはしなかったんだよね!」
みほ「さすが私!」
みほ「....」
みほ「ほ、ホントですよ....?全部お見通しだったんですよ....?」
みほ「....」
みほ「ただノンナさんの」
ノンナ『カチューシャをこうやって肩車したいから』
みほ「これって....」
みほ「....」
みほ「いやいやいやいや!さっきまでのはきっと美談です!そうに違いありません!」
みほ「そういうことにしましょう!」
みほ「はいこの話は終わり!次のターゲットを決めましょう!」
みほ「次のターゲットは>>165」
梓
ハードル上げて、ベクトルも変えてみよう
辻廉太
みほ「澤さんかぁ....」
みほ「あんなに真面目でいい子を泣かせるのは心が痛みます!」
みほ「今夜はあまりにも辛すぎてきっと眠れません!」
みほ「眠れないので本日はここまでです」
みほ「明日はあまり余裕がないので明後日に計画実行の予定です!」
みほ「澤さんの泣き顔を想像しながらお待ちください」ペコリ
みほ「....」
みほ「それはそうと....」
みほ「安価先を>>166にしてたらこの企画打ち切りになってたかもしれません....」
みほ「さすがに文科省の役人を泣かせるのは厳しいです....」
みほ「こ、これはフリじゃありませんよ!?」
みほ「本気です本気!!」
みほ「今日アイスクリームを食べていたらあたりが出た西住みほです」
みほ「みなさんおまちかね、澤梓さんを泣かせます」
みほ「澤さんといいますと」
みほ「へっぽこ揃いのウサギさんチームの中でも群を抜くしっかりさんで」
みほ「私の後継者になれるんじゃないか、なんて言われています」
みほ「かくいう私も澤さんには期待しているんですよ!」
みほ「そう、期待してるんです」
みほ「私は別に澤さんが憎くて泣かせるんじゃないです」
みほ「期待の裏返しなんです....」
みほ「澤さんの泣き顔がみたいとかそんなんじゃないんです....」
みほ「信じてください....」
みほ「....」
みほ「さぁ!計画開始です!」
~練習前~
梓「....」チラ
みほ「うーん....」
沙織「どうしたの?みぽりん?」
みほ「え?いや、なんでもないよ....」
沙織「本当に?」
みほ「うん、大丈夫」ニコ
沙織「ふーん....」
梓「....」チラ
みほ「みなさん、今日の練習を始めます!」
梓「(全国大会で優勝して、大学選抜にも勝った、もちろん学園艦は存続)」
梓「(それなのにここ数日、西住隊長の表情は暗い....)」
梓「(どうしたんだろう....)」
あや「あーずさ!」ガシッ
梓「うわぁっ!?」
あや「なにぼーっとしてるの?」
桂利奈「あ!もしかして....」
桂利奈「憧れの西住隊長見てたの~?」
梓「ちっ、ちがうから!」
あや「はいはい、なんか理由があるのかと思ったらまた西住隊長か」フン
あや「それだったらいつもの梓よ、平常運転平常運転」フフン
梓「も~!!!違うってば!!!」
みほ「ウサギさんチーム、どうかしましたか?」
梓「いえっ!?なんでも!」
梓「ほら、早く行くよ!」
あや「はいは~い」
みほ「....」
~練習後~
みほ「じゃあ今日はここまでにします、お疲れさまでした」
全員「お疲れさまでしたー」
あや「あーあまた眼鏡割れちゃった~」
あゆみ「今月何個目?」
あや「え~わかんないけど確実に週一より多いよ?」
桂利奈「へ~やっぱり戦車ってすごいね!」
紗希「....」コクリ
優季「桂利奈ちゃんそこぉ~?」
梓「ほら、そろそろ帰ろう?」
あゆみ「あんまり長い時間だベっててもここ閉められないしね」
桂利奈「はぁ~い」
テクテクテクテク
みほ「....」
みほ「....よし」
みほ「澤さん!」
梓「西住隊長?」
みほ「この後、時間取れるかな」ニコ
梓「え、えぇっ!?時間って....」
みほ「あのね、ちょっと相談したいことがあるんだけど....」
みほ「ダメかな?」
梓「いっ、いえ、この後は帰るだけなので問題ありません!」
みほ「そっかぁ~よかった~」
梓「それで、相談って何ですか?」
みほ「うん、そこに座って」ニコ
梓「はい....」ポス
梓「....」
みほ「....」
梓「....」
みほ「....」
みほ「....澤さんは今の大洗女子のこと、どう思う?」
梓「今の、ですか?」
梓「....」
梓「西住隊長を中心に、みなさんとても優秀だと思います」
梓「戦車はほかと比べると劣るけど、今後も十分に全国で戦っていけると」
みほ「うん....」
梓「....」
梓「西住隊長は、どう思ってるんですか」
みほ「....」
みほ「....私は」
みほ「今のままじゃダメだと思ってる」
梓「な....なんでですか!?」
みほ「さっき澤さんも言った通り、大洗女子は隊長である私を中心にまとまってる」
みほ「でも私が出られるのも来年まで」
梓「....」
みほ「だからそれまでに」
みほ「次の隊長を決めておきたくて」
梓「!!!」
梓「それはさすがにまだ早すぎるんじゃ....」
みほ「私が引退する直前になって決めるんじゃ間に合わないと思う」
みほ「だから、それまでに隊長として必要なことを教えておきたいの」
みほ「澤さん、どう?」
梓「....」
梓「へ?」
みほ「私は、次の隊長は澤さんがふさわしいと思ってる」
梓「へぇっ!?」
梓「いやいやいやいやいや!!!!私、まだ一年生ですし!!!!」
みほ「私の一つ下だから学年的にはぴったりだよ?」
梓「いや、でも....私そんなタイプじゃ....」
みほ「....」
梓「や、やっぱり早すぎますよ!まだあと1年もあるんですから」
みほ「大洗女子の廃校はなくなった」
みほ「でもそれは戦車道で今後も活躍できたらの話だと私は思ってる」
梓「....」
みほ「澤さんも見たよね、文科省のあの強引なやり方」
梓「....はい」
みほ「もし世代交代に失敗して、大洗女子がまた弱小に戻ったら」
みほ「またすぐに廃校の話が復活するって確信してるの」
梓「それは....確かに....」
みほ「....」
みほ「....自信がない?」
梓「....はい」
みほ「....」
みほ「....じゃあ一つ提案があるの」
梓「はい?」
みほ「明日から一週間、私は澤さんをずーっと見ます!見続けます!」
梓「!?」
みほ「もしそれで私が、やっぱり澤さんこそ次の隊長にふさわしいと感じたら」
みほ「この話、受けてくれるかな」
梓「....」
梓「....」
梓「....分かりました」
梓「私も」
梓「隊長にそんなこと言われたら....」
梓「頑張るしかないです!」
みほ「ありがとう」ニコ
梓「よろしくお願いします」ペコリ
みほ「うん」ニコ
テクテクテクテク
梓「....」
梓「(....私が隊長)」
梓「(そんなこと考えたことなかった)」
梓「....」
梓「(でも)」
梓「(嬉しかった)」
梓「(一番尊敬する隊長にあんなこと言ってもらえて)」
梓「....」
梓「(いきなりのことで全然わからないけど)」
梓「(明日から気合い入れなきゃ)」
梓「....頑張ろ」タッタッタッタッ
みほ「....」
みほ「....頑張ってね澤さん」
みほ「頑張れば頑張るほど....」
みほ「....」ニタァ
梓「頑張らなきゃ」
梓「努力しなきゃ」
梓「止まっちゃダメだ」
梓「走り続けなきゃ」
梓「隊長が見てる」
梓「こんなことじゃ隊長にはなれない」
梓「もっと高く」
梓「もっと高く」
梓「もっと」
梓「もっと」
梓「もっと」
梓「隊長が見てる」
梓「もっと」
梓「もっと」
梓「もっと」
梓「もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと」
梓「もっと.........」
梓「(今日で1週間....)」
梓「(もうすぐ練習が終わる....)」
梓「(きっとその後だ....)」
みほ「....」チラ
みほ「....うん」
みほ「みなさん、そろそろ終わりにします」
みほ「お疲れさまでした」
梓「....」
梓「....」チラ
みほ「澤さん」トントン
梓「はい」
みほ「今から、いいかな?」
梓「もちろんです」ニコ
みほ「わかった、ちょっとそこに座ってて」ニコ
梓「はい」ポス
梓「....」
梓「ふー....」
梓「....」
梓「(今までで一番戦車に真摯に取り組んだ1週間だったと思う)」
梓「(もしこれで隊長に認めてもらえないならそれまでだったってことだ)」
梓「....」
みほ「澤さん」
梓「はい」
みほ「1週間前に言ったこと、覚えてるよね」
梓「はい」
みほ「....」
みほ「率直に言うと」
梓「....」
みほ「澤さんを次期隊長にするのはまだ早いかなと感じました」
梓「あ....」
みほ「私から一方的に声をかけたのに申し訳ありません」
梓「....」
みほ「それでその理由なんですが
梓「いえ、聞かなくていいです」ニコ
みほ「いやここはキチンと
梓「結構です!!!」ドン
みほ「....」
梓「私にはそれだけの器がなかったことに隊長も気が付いたんですよね?」
梓「大丈夫ですわかってましたから」
みほ「あの、違うの!」
梓「何が違うんですか!?」
梓「べ、別に隊長のこと恨んでなんかないですよ!」
梓「私は最初からわかってましたから」ニコ
梓「私みたいな凡人が一生懸命頑張ったところで足りないんですよね」ワナワナ
みほ「....」
梓「しっ、知ってましたから!」ポロ
梓「でも一応頑張っては見たんですけどっ」ポロ
梓「やっぱりダメだったかぁ~って感じですよ、あはは」ポロポロ
梓「隊長にああ言ってもらえただけでも私、私はっ....ぅっ....」ポロポロ
梓「ぅぇ....」ポロポロ
梓「ひぅ....」ポロポロ
梓「....」グイッ
梓「大丈夫です、大丈夫ですから!」ウルウル
梓「別にこれくらい....」
梓「そ、そもそもそんなに期待をしてたわけじゃなかったので!」
梓「今まで通り頑張るだけ....」ワナワナ
梓「今まで通りっっ....」ポロポロ
梓「ぇぅっ....」ポロポロ
みほ「....」
みほ「澤さん」
梓「ずびばせんっ....こっ、困りますよねっ....ひっく」ポロポロ
みほ「梓ちゃん....」ギュー
梓「ぅぅぅぅ....」ポロポロ
みほ「梓ちゃん聞いて」
みほ「梓ちゃんを次の隊長にはしないよ」
みほ「まだ、ね」ニコ
梓「まだ?」
みほ「私の中では梓ちゃんが次の隊長にふさわしいって言うのは変わってないの」
梓「へ?」
みほ「でもね、まだ早いかなって」ニコ
梓「それはどういう....」
みほ「やっぱり一年生の間から私がいろいろ教えちゃったら」
みほ「梓ちゃんの戦車道が消えちゃうと思ったから」ギュー
梓「あっ....」
みほ「だからね、もう少しだけ梓ちゃんには一人で成長してもらって」
みほ「自分の戦車道を見つけてもらってから」
みほ「私も次の隊長になるお手伝いをさせてもらおうかなって思ったんだけど」
みほ「どうかな?」ニコ
梓「それが....理由....?」
みほ「うん!」ニッコリ
梓「....」
梓「うぅっっ.......隊長ぅ~~~!!!!!」ガバッ
みほ「も~だからちゃんと最後まで聞いてって言ったのに~」ギューッ
梓「ずびばせん~ぅぁ~~」ポロポロ
みほ「も~それじゃあ次期隊長にはなれないよ~」
梓「ずびばせん~」ポロポロ
みほ「梓ちゃんを泣かせる....」
みほ「なおかつ誰も悲しませない....」
みほ「....」
みほ「今回ってもしかして完璧な作戦だったんじゃないですか!?」
みほ「すごい!すごいです私!」
みほ「これでもうみなさんもゲスだのロリコンだのという事実無根の暴言は吐けませんね!!!」
みほ「自分たちがどれだけ間違っていたかを理解し、猛省してください!」
みほ「....」
みほ「まぁ平たく言うとまぐれです」
みほ「....」
みほ「まぐれです!」
みほ「正直この路線を期待されても困るので先に言っておきますね」
みほ「感動SSではなく泣かせるSSなのでそこは注意していてください!」
みほ「ということで次のターゲットを決めましょう!」
みほ「感動系の後プレッシャーのかかる次のターゲットは」
みほ「>>195」
エリカわに
みほ「次のターゲットは逸見エリカわに」
みほ「わに....」
みほ「最近スピンオフも始まってますます調子に乗ってそうわに」
みほ「上でも書かれてるようになにやっても泣きそうで逆に難しいわに」
みほ「でも....」
みほ「それだけ泣かせ甲斐があるってことわに!!」
みほ「わにわに!!!」
みほ「いったいどんな泣かされ方をするのか!!」
みほ「そして久々にロリコンじゃないターゲット!!」
みほ「気になる(気にならない)エリカさんのお話は明日へ続くわに!!!」
みほ「わにわに!!!」
ワニノコ「ワニワニ!!!」
みほ「おはようございます!」
みほ「ラブライブサンシャイン最終話がいまいちだったので今日は早めです....」
みほ「....様々なご意見がありますが」
みほ「昨日の梓ちゃん編は....」
みほ「らしくなかったと思います....」
みほ「私は....」
みほ「女の子の、美少女の!」
みほ「悲しむ表情が見たい!」
みほ「その綺麗な顔をグシャグシャに歪ませて!!」
みほ「大粒の涙を次から次へとこぼす!!!」
みほ「そんな顔が見たいんです!!!!」
みほ「いや、梓ちゃんもそんな顔を見せてくれたんですけど」
みほ「やっぱり最後にフォローしちゃったから絶望感がちょっと足りないかなと....」
みほ「絶望感という名の、少しばかりのスパイス」
みほ「これ、とっても重要です!」
みほ「でも大洗の生徒ですから....」
みほ「それに私も梓ちゃんには期待してますし、フォローしないわけにもいかなかったんです....すみません....」
みほ「(あと、もう一つのSSで梓ちゃんに好き放題やらせたからっていうのもゲフンゲフン....)」
みほ「私は大洗のみんなが大好きですから、傷つけるなんてことできないんです!!」
みほ「だから今後も....」
みほ「あれ?そういえば次のターゲットって....」
みほ「ふむふむ....」
みほ「エリカさん....」
みほ「大洗生じゃない....私と因縁がある....」
みほ「これはもしかしてフォローの必要....」
みほ「....」
みほ「....」ニタァ
みほ「今回は....」
みほ「激辛ハバネロデスソースで行きます!」ニタァ
~黒森峰学園艦~
みほ「....」
みほ「ここに来るのも久しぶり....」
みほ「....」
みほ「....行こう」
テクテクテクテク
テクテクテクテク
逸見エリカ
みほ「....」
みほ「....」コンコン
ガチャ
エリカ「....」
エリカ「....なによ」
みほ「こんにちは逸見さん」
エリカ「....」
みほ「久しぶりに二人で出掛けない?」ニコ
エリカ「....はぁ?」
エリカ「突然こんなところまで来て、何考えてるのあんた」
みほ「ダメ....かな....」シュン
エリカ「....」
エリカ「....しょうがないわね」
エリカ「出掛けるっていっても近場よ?」
みほ「うん!私もそれがいいな♪」
エリカ「....」
テクテクテクテク
エリカ「....」
エリカ「(わけがわからないわ)」
エリカ「(あの子が転校して)」
エリカ「(大会で再会して)」
エリカ「(大学選抜の時もまた会って)」
エリカ「(でもそれだけ)」
エリカ「(いくら再会しても)」
エリカ「(あの子と私は、ずっと離れたまま)」
エリカ「(それなのになんでいきなり....)」
エリカ「....」チラ
みほ「♪~」ヒョコヒョコ
エリカ「....」
テクテクテクテク
みほ「わぁ~ここ、よく来たよね!」ピョンピョン
エリカ「....そうね」
エリカ「(....二人で)」
みほ「どうする?寄っていく?」
エリカ「あんたはどうなの」
みほ「う~ん....」
みほ「....じゃあちょっとだけ」
エリカ「....はいはい」
みほ「ごめんね、時間かかっちゃって....」
エリカ「別にいいわよ」
エリカ「(好きなところに入るとすみずみまで見て回る性格、何も変わってない)」
エリカ「....ふふ」
みほ「あれ?何で笑ってるの?」
エリカ「....笑ってないわよ」フン
みほ「も~エリ....」
みほ「....」
みほ「逸見さん....」
エリカ「....」
エリカ「別に、昔と同じでいいわ、名前を呼ばれたくらいで怒るほど心は狭くないから」
みほ「....」
みほ「....エリカさん」
エリカ「なによ....」
エリカ「....」
エリカ「....みほ」
みほ「!」
エリカ「なっ、なによ!なにかおかしい!?」
みほ「ううん、なんでも♪」
エリカ「ふん!早く行くわよ!!!」テクテク
みほ「は~い」テクテク
エリカ「疲れた....」
みほ「エリカさん、体鍛えてるんじゃないの?」
エリカ「それとこれとは別よ....」
エリカ「こうやって人混みを歩き回ることもないし....」
みほ「そっか....」
エリカ「....」
みほ「....」
エリカ「....」
みほ「....今日」
みほ「どうだった?」
エリカ「....どうって?」
みほ「楽しかったかなって....」
エリカ「....」
エリカ「....そうね」
エリカ「楽しかったわ、昔みたいで」
みほ「....よかった」ニコ
エリカ「....」
エリカ「ねぇみほ」
みほ「なに?」
エリカ「なんでいきなり、来たの」
みほ「....」
みほ「....あのね」
エリカ「....」
みほ「あんな別れ方をして、エリカさんを怒らせちゃって」
みほ「ずっと後悔してたの」
みほ「もっとほかにやり方があったんじゃないかって」
エリカ「....」
エリカ「私だって!」
みほ「!?」
エリカ「私だって....」
エリカ「みほを一人にしなかったら....」
エリカ「きっとあんな....」
みほ「ありがとうエリカさん」
みほ「....」
みほ「だからね、もう一回」
みほ「エリカさんと仲良くなれたらって思ったの」ニコ
エリカ「みほ....」ウルウル
みほ「今日、楽しかったって言ってくれて私もうれしかったよ」ニコ
エリカ「うん....」ウルウル
みほ「私たち、前みたいに
エリカ「あだりまえじゃない!!!!」ポロポロ
みほ「....」
みほ「そうかな....」
エリカ「ぞうよっ!!!!」ポロポロ
エリカ「あんなことくらいでっ!!!私たちがっ!!!!」ポロポロ
みほ「そっか....そうだよね....」ギュー
エリカ「そうよっ!!!!」ポロポロ
みほ「ごめんね....ずっと待たせちゃって....」ギュー
エリカ「私もっ、ひっく、あんなこと言ってごめんなさいっ!!!」ポロポロ
みほ「あんなこと?」
エリカ「戦車喫茶で....嫌味な言い方しちゃって....」ポロポロ
みほ「あはは、エリカさんそんなことまだ気にしてたの?」ウフフ
エリカ「その後会った時は毎回気まずかったのぉ~ふぇ....」ポロポロ
みほ「やっぱりエリカさんって優しいね、普段もそうならもっと友達できると思うよ?」クスクス
エリカ「みほがいるからいいのぉ~」ポロポロ
みほ「も~しょうがないなぁ~」ギュー
エリカ「よかったぁ....よかったぁ....」ポロポロ
みほ「うん....そうだね....」ギュー
エリカ「黙っていなくなるとか....なしだから....」ポロ
みほ「....もうしない」ギュー
エリカ「....」ギュー
みほ「....」ギュー
みほ「....」ギュー
エリカ「....」ギュー
みほ「あのエリカさん....そろそろ....」ギュー
エリカ「私の部屋、広いから一人くらい泊まっても....」ギュー
みほ「私明日学校があるから泊まりはちょっと....」ギュー
エリカ「そう....」ウルウル
みほ「あっ!そう!また来るから!また!」アタフタ
エリカ「いつ?」ウルウル
みほ「いっ!?」
エリカ「明日?明後日?明々後日?」ウルウル
みほ「(黙っていなくなればよかった....)」
みほ「えーっと....」
みほ「あ、そろそろフェリーが出ちゃう!!!」
エリカ「次!次はいつ来るの!!」
みほ「それじゃあまたね!!!」タッタッタッ
エリカ「行っちゃった....」
エリカ「....」
エリカ「でもみほは忙しいからしょうがないわ....」
エリカ「....」
エリカ「私が行けば関係ないし♪」
エリカ「ヘリの燃料の残り、確かめとかないとね♪」ピョンピョン
みほ「おかしい....」
みほ「どうしてこうなった....」
みほ『今回は....』
みほ『激辛ハバネロデスソースで行きます!』ニタァ
みほ「これじゃ激甘生クリームチョコレートソースだよ!?」
みほ「なんで!?どこで間違ったの!?」
みほ『絶望感という名の、少しばかりのスパイス』
みほ『これ、とっても重要です!』
みほ「エリカさんに希望を与えちゃったよ!?」
みほ「重要とか言っといて何一つスパイスなかったよ!?」
みほ「なぜ....なぜ....」
みほ「....」
みほ「次こそ....」
みほ「次こそはきっと素晴らしい泣き顔をみなさんにお届けします....」
みほ「たぶん....」
みほ「....」
みほ「気を取り直して次のターゲットは....」
みほ「>>220です!」
みほ「うぇ....」
みほ「えぇ....」
みほ「なんてことを....」
みほ「作中でもあったと思うんですが、一応和解とまでは行かなくともそれなりに関係は改善してるんです....」
みほ「それなのに泣かせる....」
みほ「お母さんを....」
みほ「賢明なみなさんならお分かりかと思います」
みほ「また、敷居を跨がせてもらえなくなりそうです....」
みほ「でも、安価は絶対....」
みほ「ちょうど実家も近くですから行きましょう!」
みほ「西住流さようなら!」
~西住家~
みほ「....」
みほ「....黒森峰の時もあんまり気は乗らなかったけど」
みほ「この家に入るのはもっと....」
みほ「....はぁ」
みほ「この前はお姉ちゃんと一緒に来たからまだよかったけど....」
みほ「今日はお姉ちゃんもいないし....」
みほ「....」
みほ「....でもしょうがないよね」
みほ「....」ガラガラ
みほ「た、ただいま~」
しほ「みほ?」
みほ「あっ、お母さん....ただいま....」
しほ「みほ、なぜここにいるの?」
みほ「あの、近くまで来たから挨拶をしようと思って....」
しほ「そう....」
しほ「入りなさい」
みほ「はい....」
みほ「....」
しほ「久しぶりね」
みほ「そうだね....」
しほ「....」
みほ「....」
しほ「(何?なんなの!?)」
しほ「(なんでみほが帰ってきてるの!?)」
しほ「(私何かしたかしら!?)」
しほ「(それとも毎晩星に願っていたことが叶ったのかしら!?)」
しほ「(あっ!」
しほ「(もしかして大学選抜戦の時に私が奔走したことを知って!)」
しほ「(それについてのお礼を言いに来たのかしら!?)」
しほ「(そして感謝の気持ちを込めてうちへ帰ってくることを決めたのかしら!!!)」
しほ「(きっとそうだわ!じゃなきゃこの子が自分から帰ってなんてこないもの!!)」
しほ「(嬉しい!これでついに和解だわ!!)」
しほ「(今日の夕飯はカレーにしましょう!!!)」
みほ「お母さん?」
しほ「みほの部屋はそのままだから今日からでも暮らせるわ」キリ
みほ「?」
みほ「それよりお母さん」
しほ「なんです」
みほ「実はちょっと話しておきたいことがあって....」
しほ「?」
しほ「それはみほの引っ越しより重要な話なの?」
みほ「(引っ越し?)」
みほ「はい....おそらく....」
しほ「(もう一度ここで暮らすということを言うのに緊張してるのかしら)」
しほ「....」
しほ「(半ば勘当みたいな追いだし方だったから仕方ないのかもしれないわ....)」
しほ「みほ、大丈夫よ」
しほ「何も恐れることはないわ」
しほ「私は、あなたが何を言っても受け入れる」
しほ「あなたは私の大切な娘だもの」ニコ
みほ「お母さん....」
みほ「わかった....」
みほ「あのね....」
みほ「私....」
しほ「はい」コクリ
みほ「妊娠してるみたいなの」
しほ「....」
しほ「....」
しほ「今何を
みほ「お腹の中に赤ちゃんがいるみたいなの」
しほ「....」
しほ「....」
しほ「にんしん....?」
しほ「にんしんってあの....?」
みほ「....」コクリ
しほ「....」ワナワナ
しほ「あっ、相手はだだ誰なの!!!!!」
みほ「それが....」
みほ「わからないの」
しほ「わっ!?わからないですって!!??」ワナワナ
みほ「ごめんなさい....」
しほ「なぜ!?なぜそんなことになったの....」ワナワナ
みほ「....」
みほ「転校のこととかでお母さんたちにはいろいろ迷惑をかけちゃって....」
みほ「だからできるだけ向こうに行ってからは頼らないようにしようと....」
しほ「....」
みほ「一応仕送りはもらってたけど....やっぱり足りなくなっちゃうことも多くて....」
みほ「でもアルバイトなんかをしてる暇もなかったから....」
みほ「その....」
しほ「....」ワナワナ
しほ「....」スッ
みほ「....」
しほ「....」スタスタ
みほ「おかあさ
バシィッ!!
みほ「ぅ....」ジンジン
しほ「....私はそこまでしろなんて一言も言ってないわ!」
みほ「....」
しほ「どうして!!どうして相談してくれなかったの....」ワナワナ
みほ「....」
しほ「....」
しほ「....そうね」ワナワナ
しほ「私が....みほをそこまで追いつめてしまったのね....」ポロポロ
みほ「そんな....」
しほ「つまらない意地を張っている場合じゃないことくらいわかっていたのに....」ポロポロ
しほ「ごめんなさい....」ポロポロ
しほ「ごめんなさいみほ....あなたに辛い思いばかりさせて....」ポロポロ
みほ「お母さん....」
しほ「これからは私もあなたの母として、精一杯支えていくわ....」ポロポロ
みほ「ありがとう....」
しほ「だからもうそんなことはしちゃダメよ....」ポロポロ
しほ「困ったことがあったらなんでもいいなさい....」ポロポロ
みほ「ありがとう....」
しほ「お腹の中の子供は大切に育てましょう」ポロポロ
しほ「あなたと、そして私で....」ポロポロ
みほ「お母さん....」
みほ「....」スッ
しほ「....?」
しほ「妊娠検査薬....?」
『妊娠反応なし』
しほ「?」
みほ「ごめん、嘘」
しほ「....」
しほ「....」
しほ「」パタリ
みほ「うわっ!?お母さん!?」ユサユサ
しほ「」
しほ「ん....」パチリ
みほ「....」
しほ「....」
みほ「すみませんでした!」ドゲザ
しほ「....」
しほ「....もういいわ」
しほ「あなたがなんでそんな嘘をついたのかわからないけど」
しほ「たまにはそういう子供らしいことをしてもいいんじゃないかしら」クスクス
みほ「お母さん....!」
しほ「なによりあなたが体を売ったりしてないならそれでいいわ」ニコ
みほ「今の仕送りで十分足りてるから大丈夫」
しほ「そう....それなら安心ね」ニコニコ
しほ「ただ、今日のことには何か罰を与えるわ」
みほ「」
しほ「何がいいかしら....」
みほ「」ガクガク
しほ「そうね....」
しほ「これからは定期的にここへ顔を出すこと」
みほ「え....?」
しほ「それでいいかしら?」ニコ
みほ「....」
みほ「うん!!!!」
みほ「ふわぁ~死ぬかと思いました....」
みほ「でも結果的にはいい方向に転がったのでよかったです....」
みほ「下手したら二度と西住の敷居は跨がせてもらえず」
みほ「西住の名を捨てることまで覚悟してましたから....」
みほ「はぁ....」
みほ「VSお母さんで体力を使ったので今日はここまでにしますね....」
みほ「また次回にお会いしましょう....」
みほ「それでは次回のターゲットを決めます....」
みほ「できれば楽そうな人をお願いします....」
みほ「次のターゲットは....」
みほ「>>236」
優花里
みほ「優香里さん!」
みほ「楽そう!!」
みほ「前回との落差が激しいですね」
みほ「正直優香里さんなんて一言嫌いって言えば泣きそうな気がします....」
みほ「でもそれじゃつまらないような....」
みほ「なにやっても泣く相手なら....」
みほ「あえて攻めてみるというのも一興ですね!」
みほ「今回はより、アグレッシブにいきましょう!」
~朝~
優香里「zzz....」グーグー
ピンポーン
優香里「zzz....」グーグー
好子「優香里!起きなさい!」ユサユサ
優香里「zzzんぅ....?」
好子「コラ優香里!」
優香里「まだ起きる時間には....」
好子「西住さんが来てるわよ!」
優香里「はぁ....」
優香里「....」
優香里「にっ!?」ビクッ
ドタドタ
好子「朝ごはんは?」
優香里「いらないっ!!」
ガラガラ
みほ「あ、おはよう優香里さん」ニコ
優香里「お、おはようございます西住殿....」ビシッ
優香里「じゃなくて!!」
優香里「どうしたんですかこんな朝早くから!!」
みほ「その....」
みほ「優香里さんと一緒に登校したくて....」
優香里「な!?え!?」
優香里「....」スーハー
優香里「....すみません、聞こえなかったのでもう一度お願いします」
みほ「だから....」
みほ「優香里さんと一緒に登校したくて....」
優香里「!?!??!?」
優香里「それはありがたいことです!!!」ウルウル
優香里「不肖、秋山優香里!西住殿と一緒に登校させていただきます!!!!」
みほ「ありがとう、いこっか♪」ニコ
優香里「はいっ!!!」
テクテクテクテク
みほ「ねぇ優香里さん」
優香里「はい?」
みほ「これからも毎日一緒に登校してもいいかな?」
優香里「もちろんですよ!!」
みほ「そっかー、うれしいな」ニコ
優香里「////」
優香里「(西住殿と毎日一緒に登校出来るなんて夢みたいです!!)」
みほ「....」ニッコリ
~昼休み~
キーンコーン
優香里「(お腹がすきました....)」
優香里「(今日は学食に....)」
みほ「あ、優香里さんいた!」
優香里「あれ?西住殿?」
優香里「ちょうど私も学食に向かうところだったんです!」
みほ「....」
みほ「....ねえ」
みほ「今日は屋上に行かない?」
優香里「屋上ですか?でもみなさんが学食に
みほ「みんなにはもう言っておいたから大丈夫、ほら、いこ?」ニコ
優香里「了解しました!」
テクテクテクテク
みほ「あんまり人いないね」
優香里「うちの学食は立派ですから....」
みほ「じゃあ食べよっか♪」
優香里「そうしま....あっ!」
みほ「どうかした?」
優香里「いえ、私今日は学食で食べるつもりだったのでお弁当が....」
みほ「はい!」スッ
優香里「?」
優香里「あの、これは?」
みほ「優香里さんのお弁当♪」
優香里「私の?」
優香里「これはどうしたんですか?」
みほ「今朝作ってきたんだけど....食べてくれない?」
優香里「西住殿の手作りぃ!?」
みほ「そうだよ?」
優香里「ほほほ本当に食べてもよろしいんでしょうか!?」
みほ「もちろん!優香里さんのために作ったんだから当り前だよ♪」
優香里「わかりました!私、一口100回は噛んで味わいます!!!」
みほ「いや、そんなことしてたら昼休み終わっちゃうよ....?」
優香里「では!」パカッ
優香里「ふわぁぁぁぁぁぁぁ......」
優香里「食べるのがもったいないですぅ!!!!」
優香里「....」
優香里「....本当にいいんですよね?」
みほ「もーいいっていってるのにー」プンスカ
優香里「すみません!!!いただきます!!!!」
優香里「....」パクッ
優香里「....ん」
優香里「んまい!!!!!!!」
みほ「本当!」パァ
優香里「おいしい!おいしいですよ西住殿!!!」
みほ「よかったぁ~早起きした甲斐があったよ~」
優香里「....」ウルウル
優香里「私なんかのためにこんなに立派なものを....」ウルウル
みほ「コラ!」
みほ「私なんかのために、なんて絶対言っちゃダメだよ!」
みほ「優香里さんはこんなに素敵な女の子なんだから....」
優香里「西住殿....」ウルウル
みほ「ほら、こんなに綺麗な顔に涙は似合わないよ?」ニコ
優香里「す、すみません....」
みほ「いいから、早く食べよ?」
優香里「はい!」
~練習後~
優香里「....」テクテク
みほ「優香里さんっ」ギュッ
優香里「うわぁ!?」クルリ
みほ「ばぁ♪」
優香里「西住殿!」
みほ「一緒に帰ろ?」ニコ
優香里「了解です!」
テクテクテクテク
優香里「....」
優香里「(西住殿とこんなに一緒にいられるなんて....)」
優香里「....」チラ
みほ「....?」
みほ「....」ニコ
優香里「....////」
みほ「....」
みほ「優香里さん」
優香里「はい?」
みほ「今からうちに来ない?」
優香里「今からですかぁ!?でももう遅いですしご迷惑じゃ....」
みほ「私一人暮らしだしそんなの気にしなくていいよ」ニコ
優香里「わかりました、では少しだけ....」
みほ「はーい♪」ニコ
みほ「どうぞ」ガチャリ
優香里「おじゃましまーす....」ソロリ
テクテクテク
ストン
優香里「....」
みほ「どうしたの?」
優香里「い、いえ、なんだか緊張してしまって....」
みほ「いつも来てるのに~変な優香里さん」クスクス
優香里「えへへ....」
優香里「....」
優香里「(突然どうしたんでしょうか....)」
優香里「(それに、ここに私一人で来るのは初めてです....)」
優香里「(というか、他の人もここに一人で来たという話はあまり聞かないような....)」
みほ「....」
優香里「....」
みほ「優香里さん」
優香里「?」
みほ「質問があるの」
優香里「はい?」
みほ「優香里さんはあたしのことどう思ってる?」ジー
優香里「どう....とは....?」
みほ「....」
みほ「私はね、こんな感じ」スッ
優香里「?」
優香里「西住殿、どこんむっ....」チュッ
みほ「んっ....」チュッ
優香里「んんっ....っ!!!!」プハ
優香里「にっ、西住殿!!??!?!?なにを
みほ「....」
みほ「優香里さん....私は優香里さんとこんなことしたいの....」
優香里「え?」
みほ「優香里さんも私のこと好きだよね?」
優香里「私は西住殿のことを尊敬しています、もっとも誇れる親友の一人だと....」
みほ「じゃあ私とこういうことしたい?」チュッ
優香里「んっ!?」チュッ
優香里「ん....」プハ
みほ「どうかな?」ニコ
優香里「わ、私は....西住殿と....」
優香里「....」
優香里「ご、ごめんなさい....」
優香里「いっ、いきなりすぎてなにがなんだか....」
みほ「そっか....」プチ
みほ「じゃあ...」プチ
みほ「もっといろんな事やってみれば....」プチ
みほ「わかるかな....」プチ
優香里「!!!」ビク
みほ「大丈夫だよ優香里さん、怖がらなくても」ニコ
優香里「ぃ....」ビク
みほ「ほら、私が優しく教えてあげるから」ピタ
優香里「....ゃ」ワナワナ
みほ「どうしたの?優香里さんも脱いで
優香里「やっやめてください!!!!」ポロッ
みほ「....」
優香里「に、に、西住殿はそんなことしません!!!」ポロポロ
みほ「どうして優香里さん」
みほ「私のこと、好きじゃないの?」
優香里「大好きですぅ....」ポロポロ
優香里「戦車に乗ってる西住殿、すごくかっこよくて....」ポロポロ
優香里「いつも強くて....」ポロポロ
優香里「凛々しくて....」ポロポロ
優香里「ぅぅ....」ポロポロ
みほ「....」
みほ「わからないなぁ....」
みほ「私のことそんなに思ってるならなにもためらうこと....」
みほ「ないのに!!!!」ブチブチ
優香里「ひぃっ!」ポロポロ
みほ「うん、優香里さん、すごく綺麗だよ」ニコ
優香里「やめてください....西住殿はそんなことしないんです....」ポロポロ
みほ「するよぉ」ペロ
優香里「違います、違うんですぅ....」ポロポロ
みほ「何が違うの?」
優香里「勘違いさせてごめんなさい....私は女の子は違うんです....」ポロポロ
優香里「....」ポロポロ
みほ「そっか....」
みほ「でももう遅いから」ニコ
優香里「ごめんなさい....ごめんなさい....」ポロポロ
みほ「....」
みほ「さっき私のこと好きって言ってくれたよね?」チュッ
優香里「....」
優香里「うぇ....違います....そうじゃないんですぅ....」ポロポロ
みほ「....」
優香里「西住殿はこんな酷いことしません....」ポロポロ
みほ「私は私だよぉ」ニッコリ
優香里「西住殿は、いつもかっこよくて、強くて、凛々しくて....」ポロポロ
優香里「私はただ....」ポロポロ
優香里「憧れていただけで....」ポロポロ
みほ「....」
みほ「....ふーん」
みほ「じゃあ優香里さんこれから」
みほ「憧れの人とセックスができるんだぁ~、よかったね♪」ニコ
優香里「やめてください....ぅぅ....」ポロポロ
優香里「ひっく....ぅぁ....まだ初めてなのに....」ポロポロ
みほ「....」ピタ
みほ「へぇ....優香里さん初めてなんだ....」
優香里「は、はい....」ポロポロ
みほ「わかった!帰っていいよ!」イソイソ
優香里「え?」
みほ「あ、さっきまでの全部嘘、私普通に男の人が好きだから」
優香里「は?」
みほ「はい制服、もう遅いから早く帰らないとおうちの人心配するよ?」
優香里「そ、そうですね」
優香里「....」
みほ「着た?」
優香里「はぁ....」
みほ「うん、よし、じゃあまた明日ね」ニコ
優香里「あ、はい、おやすみなさい」ペコリ
テクテクテクテク
優香里「....」
優香里「....」
優香里「え?」
みほ「優香里さん、やっぱり泣かせるの簡単でした!」
みほ「でも、いつも私に満面の笑みを向けてくれる優香里さんの」
みほ「怯えきった表情....」
みほ「....」
みほ「そう、あの顔なんですあの顔!」
みほ「あぁいう顔が私の心を潤してくれる....」
みほ「....」
みほ「じゃなくてこれで大洗の気の緩みがまた一つ解消されましたね!」
みほ「作戦、好調です!」
みほ「あ、あとプチプチって音はボタンを外している音のつもりです」
みほ「わかりにくくて申し訳ないです....ほかに思いつきませんでした....」ペコリ
みほ「さぁ、気を取り直して次のターゲットを決めましょう!」
みほ「できるだけ擬音が分かりやすそうな人にしてほしいです....」
みほ「次のターゲットは....」
みほ「>>261です!」
ローズヒップ
みほ「ローズヒップさん....」
みほ「うーん....」
みほ「常日頃ハイテンションでプラス思考っぽい彼女を泣かせることは可能なんでしょうか....」
みほ「そして擬音はわかりやすそうですね、安心しました」
みほ「....」
みほ「まぁ、優香里さんが簡単すぎたのでいい肩慣らしになりそうです!」
みほ「それでは本日はここまでです」
みほ「いろいろあって次は少し遅れるかもしれません....」
みほ「気長にお待ちください....」
みほ「遅くても1週間以内には必ず....」
みほ「はっ!?」
みほ「なんだか違和感があると思っていたらそんな初歩的なところを....」
みほ「ごめんなさい優花里さん....」
みほ「みなさんも申し訳ありません」
みほ「....」
みほ「罪滅ぼしにローズヒップさんを泣かせに行って来ます!」
みほ「遅くても1週間後ということは早い分には特に問題ありませんよね....」
みほ「ということで罪滅ぼしのローズヒップ編スタートです!」
みほ「さて、それでは準備を」ピッ
プルルル
??『もしもし?』
みほ「こんにちは、西住みほです」
みほ「お忙しいところすみません....」
~次の日~
みほ「優花里さん、起きて!!」
優花里「うわあっ!?西住殿!?夜這いですか!?」
みほ「違うよ、はいこれ、着がえて」
優花里「も~いきなりなんなんですか....」
優花里「ってこれって、グロリアーナの制服....?」
みほ「うん、じゃあいってらっしゃい」
バラバラバラバラ
優花里「あの、これってもしかして....」
みほ「うん、ヘリでグロリアーナに行って来て」
優花里「なんでですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ......」ピューン
バラバラバラバラ
みほ「これでよし」
みほ「っと、そろそろかな?」
ローズヒップ「いったいどういうことですの?」
ローズヒップ「朝起きたら突然ヘリに乗せられて....」
ローズヒップ「気が付いたらこんなところまで....」
ローズヒップ「しかもいつの間にか大洗の制服を着てますわ....」
みほ「あ、おーい」フリフリ
ローズヒップ「あれは大洗の....」
みほ「おはようございますローズヒップさん」ニコ
ローズヒップ「お、おはようございますですの」ペコリ
みほ「今日からよろしくね」ニコ
ローズヒップ「は、はいですの」ペコリ
みほ「じゃあ今日は、学園艦を案内するね」
ローズヒップ「お願いしますの」ペコリ
みほ「うん!じゃあいこっか!」
ローズヒップ「オッケーですの!」
みほ「ふぅ....うちの学園艦はこんな感じかな」
ローズヒップ「....」
みほ「どうかな?気にいってくれた?」
ローズヒップ「グロリアーナと比べると全体的に小さくてボロイですの!」
みほ「あ、確かにそうかもね....」
ローズヒップ「でも楽しかったですの!」
ローズヒップ「あそこはいろいろと堅っ苦しくて息が詰まるんですの!」
みほ「そうなんだ....」
みほ「あっ、そうだ!」
ローズヒップ「?」
みほ「ローズヒップさん、学園艦の紹介も終わったし....」
みほ「せっかくだから早めに戦車道の練習に参加しておかない?」
ローズヒップ「いいんですの?」
みほ「うん、ただうちにはあんまり足の速い戦車はないけど....」
ローズヒップ「私あれがいいですの!大学選抜の時にアホほど飛ばしてたやつ!」
みほ「あぁ、レオポンさんチームかな?」
ローズヒップ「そうそうそれ!」
みほ「わかった、もうすぐ始まるから待っててね」
ローズヒップ「はいですの!」
ローズヒップ「あぁ~楽しみですの!あの火を噴くエンジン!戦車らしからぬスピード!」
ローズヒップ「クルセイダーとまでは言いませんけど、とっても素晴らしい戦車ですわ!!」
ローズヒップ「早く乗りたい!!」ピョンピョン
ローズヒップ「あら、そういえば私、なんで大洗に連れてこられたのかしら?」
ローズヒップ「しかも戦車の練習にも参加させていただけるなんて....」
ローズヒップ「私一応大洗の敵ですのに....」
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「きっと西住隊長は心が広いんですわ!!!!」
ローズヒップ「うちのダージリン様とは大違いですの!!!!」ケラケラ
~練習後~
ローズヒップ「ぷはぁ~っ!!!」
ローズヒップ「試合後の水分はさいっこうですの!!!」
ローズヒップ「それに、たまには緑茶もうめえですの!!!!」
みほ「どうだった?」
ローズヒップ「クッソ楽しかったですわ!!」
みほ「それはよかった♪」
ローズヒップ「軽くて速いクルセイダーとは違った、ずっしり重みのある車体!」
ローズヒップ「それなのにあの速さ!というかあれ大丈夫なんですの?」
ローズヒップ「エンジンやらモーターやら完全にイッちまってたように見えましたわ?」
みほ「あー、そこは自動車部のみなさんの手にかかれば小一時間で元通りになるから」
ローズヒップ「ハンパねえですわ....」
みほ「大洗の練習はどうだった?」
ローズヒップ「そうですわね....」
ローズヒップ「さっきも言いましたけど、やっぱりグロリアーナと比べると自由というか緩いというか....」
ローズヒップ「バンバン飛ばしても叱られないからこっちのほうが好きですわ!!!」ケラケラ
みほ「そっかぁ~それならよかったぁ~」
みほ「じゃあそろそろ帰ろっか、寮に案内するね」ニコ
ローズヒップ「了解ですわ!」
>>256
> 優香里「西住殿は、いつもかっこよくて、強くて、凛々しくて....」ポロポロ
?「そしてこの宇宙の支配者、忘れるな」
何故かこのような台詞が脳内再生された
みほ「ここがローズヒップさんに住んでもらう部屋だよ」
ローズヒップ「あぁ....と、とってもいい部屋ですわ....」
みほ「(そりゃグロリアーナと比べたらそうなるよね....)」
ローズヒップ「....」
みほ「....」チラ
みほ「どうかした?」
ローズヒップ「あ、いえ」
ローズヒップ「その、ずっと気になってましたの」
ローズヒップ「私はいつまでここにいることになってるんですの?」
みほ「え?」
ローズヒップ「え?」
みほ「....」
みほ「あー、そういうことか....」
ローズヒップ「?」
みほ「もしかして、ダージリンさんから聞いてないの?」
ローズヒップ「何をですの?」
みほ「....」
みほ「ローズヒップさん、あなたは今日をもって大洗女子学園の生徒になりました」
ローズヒップ「へ?」
みほ「ダージリンさんが、ローズヒップさんにはグロリアーナより大洗があっていると判断されたみたいです」
みほ「荷物は近日中に届くので心配しないでください」
みほ「もしそれまでに何か必要なものがあったら言ってください」
みほ「その....ショックかもしれませんけどダージリンさんもあなたのことを考えてのことだと思います」
みほ「これからは大洗女子の一員として一緒に頑張りましょう」ニコ
ローズヒップ「....」
みほ「....」
みほ「それでは、また明日」
ガチャリ
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「....え?」
ローズヒップ「い、い、い、意味が分かりませんわ?」
ローズヒップ「私が大洗の生徒に?」
ローズヒップ「どういうことですの?」
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「....もしかして私は
プルルルルル
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「....」ピッ
ダージリン『もしもしローズヒップ』
ダージリン『大洗はどうかしら?』
ローズヒップ「....」
ダージリン『ローズヒップ?』
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「....とっても楽しいですわ」
ダージリン『あら、それはよかったわ』
ダージリン『みほさんたちに迷惑をかけちゃダメよ?』
ローズヒップ「....はい」
ダージリン『あ、それからね、あなたと交換でうちに来た秋山さん』
ダージリン『紅茶の淹れ方をお教えしたらすぐにコツをつかんだのよ』
ダージリン『今はもうあなたより上手いかもしれないわ』クスクス
ダージリン『あなたも早くそれくらいはできるようになりなさい?』クスクス
ローズヒップ「....」
ダージリン『それじゃあ、頑張るのよ』ピッ
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「....私」
ローズヒップ「やっぱりグロリアーナにはいらなかったんですわ」
ローズヒップ「当り前ですわ」
ローズヒップ「私全然おしとやかじゃありませんもの」
ローズヒップ「....」
ローズヒップ「でも大洗は楽でいいですわ」
ローズヒップ「紅茶以外も飲んでいいし」
ローズヒップ「爆走しても叱られないし」
ローズヒップ「丁寧な言葉を使わなくても怒られないし」
ローズヒップ「それにこの恥ずかしい名前も名乗らなくていいんですわ」
ローズヒップ「本当、こっちにきて....」
ローズヒップ「こっちにきて....」ワナワナ
ローズヒップ「よがっだっ....」ツー
ローズヒップ「ぅぁぁ....」ポロポロ
ローズヒップ「そんなわけありませんわ....」ポロポロ
ローズヒップ「私はグロリアーナのローズヒップですの....」ポロポロ
ローズヒップ「私はっ....」ポロポロ
ローズヒップ「ぅっ....ぅぇぇ....」ポロポロ
ローズヒップ「そんなに私はダメだったんですのね....」ポロポロ
ローズヒップ「庶民出身でもどうにかついていけてるつもりでしたわ....」ポロポロ
ローズヒップ「....ダージリン様っ、」ポロポロ
ローズヒップ「ご、ごめんなさい....」ポロポロ
ローズヒップ「私これからはいい子にしますわ....」ポロポロ
ローズヒップ「ナイフとフォークの使い方、ちゃんと覚えます....」ポロポロ
ローズヒップ「スープは音をたてずに飲みます....」ポロポロ
ローズヒップ「大洗の方が好きだなんて二度といいませんわ....」ポロポロ
ローズヒップ「だからっ、どうかもう一度....」ポロポロ
ローズヒップ「うぅ....」ポロポロ
ローズヒップ「ひぐぅ....ダージリン様ぁ.....アッサム様ぁ....」ポロポロ
ローズヒップ「ぇぅ....」ポロ
ローズヒップ「ぅ....zzz....」ツー
ローズヒップ「zzz...」
~翌朝~
みほ「ローズヒップさん、起きて!!」
ローズヒップ「うわあっ!?隊長さん!?夜這いですの!?」
みほ「違うよ、はいこれ、着がえて」
ローズヒップ「も~いきなりなんなんですの....」
ローズヒップ「ってこれって、グロリアーナの制服....?」
みほ「うん、短い間だったけど楽しかったよ」ニコ
ローズヒップ「は?あの私大洗に転校するんじゃ」
みほ「え?違うよ?」
バラバラバラバラ
ローズヒップ「あの、これってもしかして....」
みほ「うん、グロリアーナにお帰りだよ」
みほ「よかったね、ダージリンさんにもアッサムさんにもまた会えるよ♪」
ローズヒップ「わけがわかりませんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ......」ピューン
バラバラバラバラ
みほ「これでよし!」
みほ「めちゃくちゃな計画だけど全部うまくいってよかったぁ....」
~回想~
みほ『ということで罪滅ぼしのローズヒップ編スタートです!』
みほ『さて、それでは準備を』ピッ
プルルル
??『もしもし?』
みほ『こんにちは、西住みほです』
みほ『お忙しいところすみません、ダージリンさん』
ダージリン『あらみほさん、どうしたんですの?』
みほ『はい、実は折り入ってご相談が....』
ダージリン『相談?』
みほ『我が校とグロリアーナはかねてから親しくさせてもらっています』
みほ『ここでさらに交流を深めるべく、交換留学を実施したいと思いまして』
ダージリン『交換留学?』
みほ『そうです、ただ、いきなり始めてもあれですから』
みほ『試しにお互い一人の生徒を1日だけ体験入学という形で、という計画でして』
ダージリン『ふぅん....』
みほ『どうでしょうか?』
ダージリン『よく分かりませんけど何か目的がおありなのでは?』
みほ『(鋭い)』
みほ『ですから、我が校とグロリアーナのさらなる交流を、と』
ダージリン『....』
ダージリン『かまいませんわ、なんだか面白いことが起こりそうですし』クスクス
みほ『ありがとうございます』
ダージリン『いいのよ、みほさんの頼みですもの』
みほ『それとですね、もう一つお願いがありまして....』
みほ『できればそちらからはローズヒップさんをお願いできませんか?』
ダージリン『ローズヒップ?』
みほ『交流試合、大学選抜戦での彼女の働き、とても興味深かったです』
みほ『ぜひもっと近くでお会いしたいと思いまして』
ダージリン『へぇ....みほさんがローズヒップを....』
ダージリン『わかりましたわ』
みほ『ありがとうございます!!!』
~回想終~
みほ「っと....」
みほ「あれ?」
みほ「そういえば優花里さん、遅いなぁ」
みほ「なにしてるんだろ....」
みほ「....」
みほ「ま、いいか」
~聖グロリアーナ学園艦~
ダージリン「グリーンティー!早く紅茶を入れなさい!」
優花里「あのぅ....グリーンティーは紅茶の名前ではないと思うんですが....」
ダージリン「細かいことはどうでもいいの!目覚めの紅茶を早く!」
優花里「いや、私もう帰る時間なんですが....」
ダージリン「....」
ダージリン「仕方ないわね」
ダージリン「ペコ」
オレンジペコ「はい」ガチャリ
優花里「うぇっ!?いやこんなのはめられたら紅茶も淹れられませんよ!?」
ダージリン「あなたが言うことを聞かないんだもの、仕方ないわ」クスクス
優花里「ちょっとぉっ!?」
ダージリン「そんなに引っ張っても外れないんじゃないかしら?ねえペコ」
オレンジペコ「その通りです、ダージリン様」
優花里「助けてください西住殿ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
みほ「はぁ~疲れました....」
みほ「無茶はするものじゃないですね....」
みほ「でも名前間違いも3回目ですしスリーアウトのペナルティということにしてください」
みほ「はい!ということで今日はここまでですよ!」
みほ「さすがにここまでです!もうこれ以上はやりませんからね!」
みほ「さぁ、今日はここまでですが次回のターゲットを決めましょう!」
みほ「次回のターゲットは....」
みほ「>>289」
杏
みほ「みなさんこんにちは、現場の西住みほです」
みほ「前回からかなり時間が空いてしまいました」
みほ「すみません....いろいろと忙しくて....」
みほ「今後はできるだけお待たせしないように努力します....」ペコリ
みほ「あと、別にストックが尽きたから遅くなったというわけではありません」
みほ「基本、暇な時に美少女を泣かせているだけなので!」
みほ「さぁ!私も一週間お預けを食らってしまったので体が疼いてます!」
みほ「早く!早く!極上のロリ会長の涙と鼻水を舐めたい!」
みほ「舐めたい!」
みほ「ではなく泣かせに行きましょう」
みほ「あ、泣かせたときに出た副産物ももちろん有効活用します、安心してください!」
みほ「楽しみですね!」
みほ「さて、それで会長をどうやって泣かせるか....」
みほ「会長って魅惑のおでこをお持ちなんですけど中身はかなりしたたかなんですよね....」
みほ「あの人を泣かせるのは一筋縄ではいきません....」
みほ「....」
みほ「....そういえば会長、大学選抜戦で勝った時に私に思いっきり抱き着いてきたんですが」
みほ「それ以来、たがが外れたように抱き着いてくるんです....」
みほ「前から距離は近い人でしたけど、最近はさらに....」
みほ「....」
みほ「会長自身もあの小さな体で大きすぎる重圧と戦っていたからでしょうか....」
みほ「....」
みほ「ならばこれを利用しない手は....」
みほ「なし!!!」ニヤリ
~休み時間~
みほ「ふんふ~ん」ピョコピョコ
杏「にっしずみちゃぁ~ん!!!」ガシィ
みほ「うわぷっ!?」
杏「どうよ調子わぁ~?」
みほ「か、会長!?ビックリしました!」
杏「ごめんごめんー」ナハハ
杏「なんだか西住ちゃん見ると、抱き着きたくなっちゃうんだよね~」
みほ「も~、いきなりは驚くのでやめてください....」ハァ
杏「はぁ~い」
みほ「....」
~放課後~
キーンコーン
みほ「....」テクテク
杏「にっしずみちゃぁ~ん!!!」ガシィ
みほ「うわぁっ!?」
杏「今から練習?」
みほ「会長....」
杏「私はまだまだ引退しないから安心してね~」
みほ「は、はぁ....」
杏「じゃ、練習いこ~う!」
みほ「....」
杏「どしたの?」
みほ「い、いえ、なんでもありません」
みほ「行きましょうか」ニコ
杏「うん!」
みほ「....」
~練習後~
みほ「ふぅ....」
杏「西住ちゃ~ん」ガバッ
みほ「....」
杏「どう?みんなは?」
みほ「....」
みほ「大学選抜との試合が終わってから、多少緊張感が抜けたというか....」
みほ「少し気が抜けているかもしれませんがおそらく大
杏「も~西住ちゃぁん!頼むよ~」バシバシ
みほ「....」
杏「来年からは私もいないし、大洗の隊長なんだから頑張って
みほ「会長、お願いがあるんです」
杏「な~に?」
みほ「できれば、その....」
みほ「いきなり抱き着くの、やめてくれませんか?」
杏「え?」
みほ「聞こえませんでしたか?いきなり抱き着くのをやめて欲しいんです」
杏「あ、あー、聞こえてる聞こえてる!」
杏「うんうんわかった、これからは気を付けるからさ~」アハハ
みほ「....」
みほ「....会長って」
みほ「いつもそうやって笑ってますよね」
杏「うん?まぁね~」
みほ「私会長のそういうところ」
みほ「大っ嫌いです」
杏「....」
杏「は....?」
みほ「最近会長、やけに馴れ馴れしいんですけどどうしたんですか?」
杏「な、馴れ馴れしいって....」
杏「私と西住ちゃんは前からこんな感じじゃ....」
みほ「もしかして」
みほ「私が会長のこと許したなんて都合のいいこと考えてるんじゃありませんよね」ニコ
杏「え、えぇっ!?」
杏「許してもらわなきゃいけないようなこと私したかな~?」アハハ
みほ「私を再び戦車に乗せたこと」
みほ「オンボロ戦車とポンコツ部員たちを押し付けたこと」
みほ「挙句の果てに、全国制覇しないと廃校なんていって責任まで押し付けて」
杏「ちょちょっちょっと待ってよ西住ちゃん!私別に責任なんて....」
みほ「戦車道の家元の娘で唯一の戦車道経験者で大洗女子の隊長ですよ?」
みほ「もし私たちが負けていたら、会長は私をスケープゴートにするつもりだったんじゃないんですか?」
杏「そんなことっ!!!」
杏「そんなことは....」
みほ「会長って賢いですから」
みほ「どちらに転んでもいいように、シナリオを用意してたと思うんですけど」
みほ「違いますか?」ギロ
杏「....」
杏「....ごめん」
杏「私も必死でさ....そんなつもりは全くなかったんだ」
杏「でも、西住ちゃんの言う通りだよ」
杏「結果的に、西住ちゃんには大きな責任を負わせてしまった」
杏「それは本来一般生徒に負わせるべきものじゃない、当り前だよね」
杏「私たちは西住ちゃんのおかげで勝てたけど、もし負けてたらそうなってたかもしれない」
杏「キチンと謝っておくべきだった、遅くなっちゃったけど」
杏「申し訳ありませんでした」ペコリ
みほ「....」
みほ「わかっていただけたならいいんです」
杏「....」
みほ「それと、これを」スッ
杏「?」
杏「これは?」
みほ「退学届けです」
杏「!?」
杏「え、え?何これ?」
みほ「私の役目って大洗女子を全国優勝させて廃校を取り消させるためですよね」
みほ「だからもういいかなって」
杏「ダメだよ!!!西住ちゃんがいないとうちはっ!!!」
みほ「あの時はほかに行く当てがなかったので会長の脅しに従いましたけど」
みほ「全国優勝に大学選抜戦での勝利、この実績があればどこにでも行けますから」
みほ「実際ここよりもよっぽどいい条件のお誘いもいくつかあります」
杏「....」
杏「....」スーハー
杏「西住ちゃん、今年度中の廃校はなくなったけどその先はまだわからない」
杏「だから西住ちゃんには来年も大洗女子を率いてもらいたいんだ!!」
杏「お願いだよ!!大洗を見捨てないで欲しい!!!」ペコリ
みほ「....」
杏「他校の方が条件がいいって言うなら私が交渉してうちからもっといい条件を出させる!!!」ペコリ
杏「もしなにか要望があるんなら可能な限り対応する!!!」ペコリ
杏「だからお願い!!!」ペコリ
杏「私はもう母校が大変な目にあうのは嫌なんだ!!!!」ペコリ
みほ「ふぅ~ん....」
みほ「....」
みほ「わかりました、会長がそこまで言うなら私は」
みほ「来年も大洗に残って、必ず全国優勝をさせます」ニコ
杏「本当!!」
みほ「はい、なので一つだけ要望を聞いていただけますか?」
杏「おっけぇ~い!!!西住ちゃんのお願いならなんでも聞いちゃうよ!!!」
みほ「そうですか、それなら、この紙に角谷杏って書いてもらえますか?」ニッコリ
杏「うんうんいいよいいよ!!!紙ってこれ....」
杏「いやいや西住ちゃぁ~ん!これさっきの退学届けじゃん!」
みほ「はい」
みほ「早く書いてください」ニッコリ
杏「?」
杏「どういうこと」
みほ「私が大洗に残る条件は」
みほ「会長の退学です」ニッコリ
杏「....」
みほ「言いましたよね、私、許してないって」
杏「....」
杏「なぁ~んだそんなこと~」
杏「私の退学だけで西住ちゃんが残ってくれるなら安いもんだよ~」カキカキ
みほ「....」
杏「はいどうぞ」ニヒヒ
みほ「私に言われたなんて誰にも
杏「当り前じゃん?そんなことしたらまた大洗女子の評判下がっちゃうしさ~」
みほ「....」
みほ「そうですか」
杏「私は会長だからね」ニコ
みほ「....」
杏「....」
杏「それじゃあみんなには西住ちゃんからうまく言っておいて」ニコ
みほ「....」
杏「西住ちゃん」
みほ「....」
杏「お願いね」
みほ「....」
杏「....」
杏「....」クルリ
杏「そっれじゃあ~がんばってね~」テクテク
みほ「....」
テクテクテクテク
テクテクテクテク
杏「....」
杏「う~ん終わったぁ~!!!」ノビ
杏「なんだかやっと肩の荷が下りたな~」
杏「西住ちゃんには感謝しなきゃね~」
杏「....」
杏「でも高卒じゃマズいし早く転入先探さなきゃな~」
杏「グロリアーナに行けば卒業まで紅茶三昧かな~」
杏「サンダースでおケイと一緒に卒業でも悪くないね~」
杏「プラウダのちびっ子弄って遊ぶのも楽しそ~」
杏「アンツィオにいったらおいしいご飯食べ過ぎて太っちゃうかもな~」
杏「黒森峰は....」ガサッ
杏「....」チラ
杏「....」ジー
杏「....」
杏「これ、他の学園艦には売ってるのかなぁ....」
杏「干し芋の中でも別格の美味しさなんだけどなぁ....」ウルウル
杏「これさえあればどこでも...」ウルウル
杏「....」ウルウル
杏「ないよなぁ....」ポロポロ
杏「大洗の名産だし当り前かぁ~」アハハ
杏「あはは....」ポロポロ
杏「....ぅっ」ポロポロ
杏「....」ポロポロ
杏「でも私間違ってないよねっ....」ポロポロ
杏「ひぐっ....来年も結果を残せばしばらくは大丈夫なはずなんだっ....」ポロポロ
杏「だから西住ちゃんには絶対にっ....」ポロポロ
杏「絶対に残ってもらわなきゃいけないんだ....」ポロポロ
杏「私よりずっと大事なことなんだ....」ポロポロ
杏「だから....」ポロポロ
杏「....」グイッ
杏「私は会長、大洗女子のためなら別にこれくらいどうってことないね~」アハハ
杏「あ....」
杏「そっかぁ....私もう....」
杏「会長じゃないか....ポロポロ
杏「ごめんな河嶋ぁ....小山ぁ....」ポロポロ
杏「廃校を止めて一緒に卒業しようって約束したのにっ」ポロポロ
杏「ぅっ....ぅぇっ....」ポロポロ
杏「ぁ....ぁぁ....」ポロポロ
杏「よかった....これで大洗は安心だ....」ポロポロ
杏「きっと正しいんだっ....」ポロポロ
??「それは違うよ!!!」ビシッ
杏「へ....」クルリ
みほ「それは違うよ!!!」ビシッ
みほ「大洗の廃校阻止のために一番頑張ったのは」
みほ「会長です!!!」ビシッ
みほ「そんな人の退学が正しいわけありません!!!」ビシッ
杏「は....」
みほ「会長!!!!」
みほ「全部嘘です!!!!」
みほ「私、会長を恨んでません!!!!むしろ戦車道の世界に戻してくれたこと」
みほ「感謝しています!!!!」ビシッ
杏「ほぇ....」
杏「に....」ウルウル
杏「西住ちゃぁ~ん!!!!!」ガバッ
みほ「会長はいつも私をビックリさせますから」
みほ「ちょっとだけ仕返ししてみました♪」
杏「ほんどやべでよぉ~~~~」グシャグシャ
みほ「会長の泣き顔、可愛いですね」ペロッ
杏「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」ポロポロ
みほ「あらもったいない」ペロペロ
みほ「あぁ^~ミネラル補給出来たんじゃぁ^~」
みほ「熱中症になりかけてたところをたまたま!たまたま会長が体内から水分を放出していたんです!」
みほ「本当にあと1分遅かったら大変なところでした....」
みほ「会長の体内から放出された水分を補給することができてよかったぁ~」
みほ「....」
みほ「美少女の涙の舐め過ぎで高血圧になって死にたい」
みほ「....」
みほ「....>>320の涙が欲しい」
カルパッチョ
みほ「カルパッチョさんですか....」
みほ「あんまりかかわりがないので方法があまり思いつきません....」
みほ「すでに言われているようにたかちゃんを寝取るくらいしかないような....」
みほ「でも私レズじゃないし....」
みほ「どうしよう....」
みほ「うーん....」
みほ「ちょっと考えてきますね、1週間ほど!」
みほ「....」
みほ「嘘です嘘!」
みほ「数日中にはアンツィオについているころだと思います!」
みほ「たびたびすみませんが、しばらくお待ちください」ペコリ
みほ「以上、現場の西住みほでした!」
みほ「突然ですがみなさん、質問です」
みほ「美少女を泣かせるためにもっとも簡単な方法って何だと思いますか?」
みほ「ふむふむ....」
みほ「その通り」
みほ「正解は『ぶん殴る』です」
みほ「しかし私は今のところ、暴力に訴えるという手段は使っていないんですよ」
みほ「なぜだかわかりますか?」
みほ「それは、簡単すぎるからです」
みほ「顔を殴る」
みほ「腹を蹴る」
みほ「そんなことをすればか弱い女子高生なんてすぐに泣いてしまうのかもしれません」
みほ「でも、泣いて当然の方法で泣かせてもつまらないんですよ」
みほ「これは私だけではなく、これを見ている皆さんも同じだと思います」
みほ「だから今のところ全て、」
みほ「心を痛めつけるという方法を取っているんです」
みほ「上の方に『もっと鬼畜で絶望的なのが好き』というコメントがありました」
みほ「このコメント、とても考えさせられたんです」
みほ「なぜなら」
みほ「私、リョナも大好きだから!」
みほ「私だってもっと鬼畜で絶望的なやつやりたいんです!」
みほ「でも私がやりたい事やっちゃうとおそらく」
みほ「SS速報から一発退場になってしまうんです!」
みほ「だからすみません!」
みほ「今後も『もっと鬼畜で絶望的なやつ』の展開にはならないと思います!」
みほ「そりゃあ私だって会長を....」
みほ「....」
みほ「というわけで今日は予定はありませんでしたが急遽更新です」
みほ「パンツァー・フォー!」
~アンツィオ学園艦~
カルパッチョ「はぁ~たかちゃんに会いたい」
カルパッチョ「初っ端からたかちゃんに会いたい」
ピコン
カルパッチョ「たかちゃん!?」ギロ
<西住みほ>
カルパッチョ「たかちゃんじゃない....」
カルパッチョ「っじゃなくて大洗の西住隊長!?」
カルパッチョ「たかちゃんのことで何かあったのかも....」
カルパッチョ「えーっと....」
みほ『突然すみません!あの、カルパッチョさんに相談があるんです!』
カルパッチョ「相談....?」
カルパッチョ「私に?今までそんなに喋ったこともないのになにかしら....」
カルパッチョ『どうしたんですか?』
カルパッチョ「っと....これでいいかな....」
ピコン
カルパッチョ「はやっ!?」
みほ『カルパッチョさんは私の知っている人の中で一番大人っぽいと思うんです』
カルパッチョ「?」
みほ『今回の相談というのは....』
みほ『恋愛のことについてなんです....』
カルパッチョ「!?!??!??!?!?」ブーッ
カルパッチョ「恋愛!?西住さんが!?」
カルパッチョ「しかもそれを私に!?」
カルパッチョ「どうしよう....」
カルパッチョ「私、男の人とお付き合いしたことなんか....」
カルパッチョ「そもそも私の好きな人....」
ピコン
カルパッチョ「悩んでるうちにまた来ちゃった!?」
みほ『実は私....』
みほ『女の子のことを好きになってしまったみたいで....』
カルパッチョ「!?!?!?!??!?!?」ブーッ
カルパッチョ「えぇっ!?」
カルパッチョ「こんな偶然あるのかしら!?」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....でも」
カルパッチョ「西住さんもたくさん悩んだはずです....私みたいに....」
カルパッチョ「そして覚悟を決めて、その気持ちを打ち明けてくれた....」
カルパッチョ「だったら私も、それに応えなければいけません!」
カルパッチョ『実は私も、女の子に片想いをしています』
カルパッチョ『そんな私でよければ、いくらでも相談に乗ります』
カルパッチョ「....」ドキドキ
カルパッチョ「このことを人に言う日が来るなんて....」
ピコン
~大洗~
みほ「『そうなんですか!?それなら私も心強いです』っと」ポチ
みほ「....」
みほ「カルパッチョさんの想いはとっくの昔に知ってますけど」
みほ「というかあれだけイチャチャしてたら誰でもわかるような....」
みほ「でも予想通り乗ってきてくれました」
みほ「ここからはもうノンストップで行きます!」
みほ「覚悟していてくださいカルパッチョさん!」
みほ「気が立っている私は強いです!」
NTR(?)来たぁ(  ̄▽ ̄)
さて、荒ぶるたかちゃんは見られるのだろうか?
カルパッチョ『それで、相談というのは?』
みほ『私が好きになってしまった人というのは、同じ学年の人なんです』
カルパッチョ『そうなんですか』
みほ『はい、しかも同じ戦車道を受講している人なんです』
カルパッチョ『えっ!?』
みほ『やっぱり、驚きますよね....』
カルパッチョ『少しだけ....』
みほ『その人は』
みほ『カルパッチョさんと親しい人なんです』
カルパッチョ「うぇぇっ!?」
カルパッチョ「え?どういうこと?」
カルパッチョ『どどどどういうことですか』
みほ『私が好きになった人、それは』
みほ『カエサルさんなんです』
カルパッチョ「」
カルパッチョ「嘘でしょ....」
カルパッチョ「同性の、しかも同じ人を好きになるなんてどんな確率なんですか....」
カルパッチョ「どうしようどうしよう....」
カルパッチョ「あっ、そうだ、とりあえず....」
カルパッチョ『西住さんはたかちゃんのどんなところを好きになったんですか?』
カルパッチョ「これで様子を見ましょう」
みほ『先日、戦車道に役立つ資料を借りにカエサルさんたちの住んでいる家へ伺ったんです』
みほ『そこで資料を借りたんですが、それがラテン語で書かれていて私には読めなかったんです』
みほ『そしたら、近くにいたカエサルさんがスラスラとそれを読んで私に教えてくださって....』
みほ『それで....』
カルパッチョ「」
カルパッチョ「うらやましい!!!!」
カルパッチョ「私もたかちゃんと一緒にラテン語のご本読みたい!!!!」
みほ『改めて考えると、カエサルさんって背が高くて、顔も可愛らしくて』
みほ『それなのに真っ赤なマフラーを巻いてカッコいいしゃべり方をしていて』
みほ『とっても魅力的に見えてきてしまって....』
みほ『気が付いたらいつも目で追ってしまっているんです....』
カルパッチョ「....」
カルパッチョ『違っていたら申し訳ないんですが、もしかして私に相談した理由って....』
みほ『はい、さっきのは口実で』
みほ『本当はカルパッチョさんが一番カエサルさんのことを知っていると思ったからです....』
みほ『私はカルパッチョさんを利用しようとしていました、すみません』
カルパッチョ「西住さん....」
カルパッチョ「どうしましょう....」
カルパッチョ「私もたかちゃんのことが好き....」
カルパッチョ「絶対に、西住さんよりも好き」
カルパッチョ「西住さんよりもずっと昔から....」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....でも」
カルパッチョ「西住さんも真剣なはずです....」
カルパッチョ「女の子に恋してしまうことの辛さはよく分かります....」
カルパッチョ「そのためにわざわざ私を頼ってくれた....」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....よし」
カルパッチョ『西住さん、女の子に恋をすることがどういうことかわかっていますか?』
みほ『はい』
カルパッチョ『その気持ちを、永遠に心にとどめておくことはできませんか?』
みほ『できません』
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....はぁ」
カルパッチョ『何もかも、壊れてしまうかもしれません』
カルパッチョ『その覚悟は、ありますか?』
みほ『はい』
カルパッチョ「....うん」ニコ
カルパッチョ『西住さんのその想い、よく分かりました』
カルパッチョ『私も、精一杯協力させていただきます』
みほ『ありがとうございます!!!』
カルパッチョ『どういたしまして』
カルパッチョ『夜も遅いですし、詳しい話は明日でもいいですか?』
みほ『はい!』
カルパッチョ『明日は一日空いてます、たくさんお話を聞かせてください』
みほ『ありがとうございます、それではおやすみなさい!』
カルパッチョ「....」ポチ
カルパッチョ「うん」
カルパッチョ「私も頑張らなきゃいけません」
カルパッチョ「それからというもの、私と西住さんの恋愛相談は毎日遅くまで続きました」
カルパッチョ「西住さんと話していると、彼女がどれだけたかちゃんのことを想っているか」
カルパッチョ「わかってしまいました」
カルパッチョ「きっと彼女から想いを伝えられても」
カルパッチョ「たかちゃんは、大洗のみなさんは大丈夫だろうということも」
カルパッチョ「だから私は、西住さんの背中を」
カルパッチョ「ほんの少しだけ、押してあげました」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「きっと....」
カルパッチョ「これでよかったんだと思います」
カルパッチョ「そうだよね」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「たかちゃん」ニコ
じゃあカルパッチョはもらっていきますね
本当にNTRだった(笑)
>>347
じゃあ私は料理人ペパロニをもらいます
カルパッチョ「西住さんの告白はもうそろそろでしょうか....」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....止めるなら」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....ふふ」
カルパッチョ「なーんて」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「頑張ってください、西住さん」ギュッ
ピコン
カルパッチョ「!」
カルパッチョ「....西住さんから」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....怖い」
カルパッチョ「割り切ったつもりでいたけどやっぱり私まだ....」
カルパッチョ「はぁ....」
カルパッチョ「応援するって決めたはずなんですけど....」
カルパッチョ「ダメですね私」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「早く見ましょう」
みほ『さっき想いを伝えてきました』
カルパッチョ「....」ドキドキ
みほ『カエサルさんは』
カルパッチョ「....」ドキドキ
みほ『ほかに好きな人がいらっしゃるみたいで』
みほ『私の想いには答えられないということでした』
カルパッチョ「え....?」
カルパッチョ「たかちゃんにほかに好きな人が....?」
みほ『ずっと相談に乗っていただいてありがとうございました』
みほ『カルパッチョさんのおかげで自分の気持ちに区切りがつけられました』
カルパッチョ「ちょっと待って、それよりもたかちゃんの好きな人っていうのは....」
みほ『それと』
みほ『どうやらカエサルさんがカルパッチョさんに伝えたいことがあるらしいんです』
みほ『今、うちの学園艦がそう遠くないところにいるんですが』
みほ『そちらに行っても大丈夫ですか?』
カルパッチョ「私に?」
カルパッチョ「どういうことかしら....」
カルペッチョ「私は別に....」
カルパッチョ『かまいませんよ』
カルパッチョ『でも、たかちゃんは何の用があるんですか?』
みほ『それは着いてからのお楽しみです♪』
カルパッチョ「?」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「今からたかちゃんが会いに来る....?」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「それはいつものことですが....」
カルパッチョ「私に伝えたいこと....」
カルパッチョ「みほさんの告白の直後....」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「このタイミングってまさか....」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「い、いやっ、そんなことあるわけ....」
カルパッチョ「....///」
カルパッチョ「でもタイミング的にはピッタリ....」
カルパッチョ「////」
カルパッチョ「も~たかちゃん早く来て!!」
~数時間後~
ピンポーン
カルパッチョ「!!」ビクッ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「はーい」
ガチャ
みほ「こんにちはぁ」ニコ
カルパッチョ「西住さん?」
カルパッチョ「(大きな荷物....それになんだか赤いしみが....)」
みほ「上がってもいいですか?」
カルパッチョ「あ、はい、どうぞ」
みほ「おじゃましま~す」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「あの....」
みほ「はい?」
カルパッチョ「たかちゃんが来るって聞いていたんですけど....」
みほ「あぁ、カエサルさんならいますよ」
カルパッチョ「?」
カルパッチョ「あ、あぁ~!たかちゃんは後から来るんですか?」
みほ「いえ、もう来ていますよ」
カルパッチョ「?」
カルパッチョ「すみません、よく意味が....」
みほ「ほら、カエサルさん、着きましたよ」
みほ「さっき言ってたこと、早くカルパッチョさんに伝えないと!」
ゴロン
カルパッチョ「....?」
カルパッチョ「あの、それは?」
みほ「?」
みほ「何言ってるんですか?これは」クルリ
みほ「カエサルさんですよ」ニッコリ
カエサル「....」
カルパッチョ「あ」
カエサル「....」ドロ
カルパッチョ「きゃあああああああああ!!!!!!!」
みほ「どうしたんですか。そんなに大きな声出して」
みほ「感動の再会じゃないですか」ニッコリ
カルパッチョ「たかちゃんのっ!顔がっ!!!!」
みほ「はい、愛しのたかちゃんです♪」
みほ「カエサルさんがどうしても伝えたいことがあるらしいので連れてきました」ニッコリ
カルパッチョ「ひっ....」
カルパッチョ「うっ....おぇぇ....」ビチャア
みほ「あ、ダメじゃないですかカルパッチョさん....」
みほ「せっかく今から感動の告白なんですから....」
カルパッチョ「おっぇえ....うぇ....」ビチャビチャ
カルパッチョ「ぅぇ....たかちゃん....ぅぇ....」ポロポロ
みほ「もう....まだ涙を流すのは早いんですが....」
みほ「ほらカエサルさん、早く想いを伝えましょう!」
カエサル「....」
みほ「....」
みほ「あ、そうか」
みほ「『わ・た・し・は・ひ・な・ち・ゃ・ん・の・こ・と・が・す・き・で・す』」
カエサル「....」パクパク
カルパッチョ「ぅぇぇ....おえっ....」ポロポロ
みほ「『わ・た・し・と・つ・き・あ・っ・て・く・だ・さ・い』」
カエサル「....」パクパク
カルパッチョ「おえぇ....」ビチャビチャ
みほ「もう....」
みほ「せっかく感動の告白シーンなんですから、流すのは涙だけにしてください」ニッコリ
カルパッチョ「うっっ....たかちゃん....」ポロポロ
カルパッチョ「ぅぇっ....おえっ....おえっ....」ビチャビチャ
みほ「それで、どうします?」
みほ「カルパッチョさんはカエサルさんのこの想いに応えるんですか?」ニッコリ
カルパッチョ「たかちゃん....たかちゃん....」ポロポロ
カルパッチョ「おぇぇっ....」ビチャビチャ
みほ「....」
みほ「聞こえてないんですか?」
カルパッチョ「たかちゃん....」ポロポロ
みほ「仕方ないですね....」
みほ「私もフラれてしまいましたから....」
みほ「お二人が結ばれるお手伝いをしますね」ニッコリ
みほ「ほら、これ」スッ
みほ「と~っても切れ味がいいんです」ニッコリ
カルパッチョ「たかちゃん....」ポロポロ
みほ「一回使ったくらいじゃまったく切れ味、落ちないんですよ、すごいですよね!」
カルパッチョ「ぅぇ....た...ちゃん....」ポロポロ
みほ「安心してください、すぐに終わりますよ」ニッコリ
カルパッチョ「ぅぅ....ぇ....」ポロポロ
そうきたか…
みほ「それでは、たかちゃんと末永くお幸せに」
カルパッチョ「....たかちゃ
ブスリ
みほ「....」
みほ「なぁ~んちゃって!!!!ドッキリ大成こ....」
カルパッチョ「」
みほ「あれ?気絶しちゃってる!?」
みほ「もしかして、本当に殺されたと思って自分から意識を切っちゃったの!?」
みほ「どうしよう....これじゃネタバラシできないよ....」
みほ「....」
みほ「....よし」
みほ「片づけだけして帰ろう!」
みほ「カルパッチョさんはこのまま寝かせておけばいいよね!」
みほ「起きたときに何もなかったらきっと夢だったと勘違いするはず!」
みほ「うん!完璧!」
みほ「しかしこの生首....」
カエサル「....」ドロ
みほ「よくできてるなあ....」
みほ「紗希ちゃんってなんでもできるんだなぁ....」
みほ「まるで本物みたい....」
みほ「これは誰でも騙されるよ....」
カエサル「....」ドロ
みほ「髪の毛もとても人工物とは思えないし....」
カエサル「....」ドロ
みほ「時間が経って固まった血もすっごくリアル....」
カエサル「....」ドロ
みほ「....」ジー
カエサル「....」ドロ
みほ「あっ、こんなことしてる場合じゃない!早く帰らなきゃ!」
カエサル「....」ドロ
カエサル「....」ドロ
みほ「いやー今回もとってもマイルドでしたね!」
みほ「うんうんマイルドマイルド!」
みほ「....」
みほ「えっ?PTSD?」
みほ「う~ん大丈夫だと思いますが....」
みほ「もしかしたらお肉は食べられなくなったかもしれません!」
みほ「でも、カルパッチョさんは強い方なのできっと大丈夫ですよ!」
みほ「うんうんきっとそうですね!」
みほ「....」
みほ「きっと次回からはまた普通の泣かせ芸に戻ると思います!」
みほ「今回は私の別SSがボロクソ言われてイライラしていたのでこんな感じに....」
みほ「っと雑談はこのあたりで....」
みほ「さあ!カルパッチョさんもPTSDになったことですし次のターゲットを決めましょう!」
みほ「次は....」
みほ「>>360」
華
そうきましたか…(汗)
おつ
まとめ民の感想なんて気にせず、イッチの好きなようにやるとええで
それよりも、
>>カエサル「....」ドロ
>>みほ「あっ、こんなことしてる場合じゃない!早く帰らなきゃ!」
みぽりんは肝心の生首を持ち帰ったんですかねぇ…
でも、NTRられて破瓜の血を付けたシーツを持ってこられるよりは…。
いや、生首(の模型)を持ってこられる方がPTSDになるな。
みほ「お久しぶりです!」
みほ「またもや1週間近く空いてしまいました!」
みほ「謝罪します!」ペコリ
みほ「実際、華さんを号泣させるためのシナリオは先週安価を取った時点で完成していたいんですが」
みほ「いろいろと忙しくて....」
みほ「お待たせしてしまいました」
みほ「私もこの計画を早く実行に移したくて移したくて毎日震えが止まりませんでした....」
みほ「前回はほんの少しだけショッキングなものになってしまいましたが」
みほ「今回はほんわか系です!」
みほ「ほんわか泣かします!」
みほ「あと、前回の時に少し口を滑らせてしまったのですが」
みほ「基本的に感想、指摘、批判など大歓迎です!」
みほ「いつかのように名前間違いなんてこともよくありますし」
みほ「内容も皆さんの意見を参考にしているところもあります」
みほ「このスレ内では何を言っても構わないので安心してください!」
みほ「話が逸れましたが....」
みほ「それでは、本編突入です!!」
~昼休み~
華「....」ジー
沙織「私は今日はお弁当~」
麻子「....」ポチッ
沙織「麻子、そんなに食べられるの?」
麻子「食べきれなかったら五十鈴さんにあげればいい」
優花里「残飯処理要員は失礼ですよ~」アハハ
みほ「言ってないよねそんなこと!?」
華「はぁっ!!!」ポチポチポチ
優花里「相変わらず食券を買う速さは大洗一ですよ....」
沙織「5種類の食券を目にもとまらぬ速さで....」
麻子「16連打できそうだ」
みほ「....」
優花里「私はこれで~」ポチ
みほ「....」ポチ
華「はふっはふっ!!」
沙織「がっつき方はグルメ漫画レベルだね....」
華「(もぐもぐ)」
華「....」ゴクン
華「おいしいです」ニッコリ
麻子「食べた後のあの気持ち悪い大げさなリアクションはしないんだな」
優花里「最近やたら流行ってるんですからそんなこと言わないでください!!」
華「?」
みほ「ほら華さん、あーん」
華「いただいても?」
みほ「うん!だって....」
みほ「華さんのおいしそうに食べる姿....」
みほ「私も見ていて気持ちいいから!」
華「それは、うれしいです!」
華「(パク)」
華「(もぐもぐ)」
華「....」ゴクリ
華「おいしいです」ニッコリ
みほ「....」ニタァ
華「ふぅ....」
沙織「腹何分くらい?」
華「そうですね....」
華「3分?」
麻子「あまりにも予想された答えだ....」
優花里「事実なんですから仕方ありませんよ....」
みほ「ねぇみんな!」
沙織「どうしたの?」
みほ「今日練習が終わったら久しぶりにみんなでご飯会しない?」
華「賛成です!」
優花里「なんという反応速度!」
沙織「私もかまわないけど....どうしたの突然?」
みほ「理由なんてないよ....」
みほ「またみんなで一緒にごはんを作って食べたいと思って////」
優花里「西住殿....////」
沙織「よ~しじゃあ決定!」
みほ「よかったぁ~....」
みほ「....よかった」ニヤリ
華「とっても楽しみです!」
~みほ宅~
みほ「どうぞあがって」ニコ
三人「おじゃましまーす」
優花里「(うぅ....ここに入るのはまだ怖いです....)」
沙織「ここでご飯会するのずいぶん久しぶりな気がするけど....」
華「なんだかつい最近みなさんと料理をしたような....」
みほ「(リーリングシュタイナーかな?)」
麻子「それで今日は何を作るんだ?」
沙織「なにがいいのみぽりん?」
みほ「なんでもいいよ!」
みほ「(何の料理でも計画は遂行できるし)」
沙織「じゃあハンバーグでいっか~」
優花里「安価で決めないんですね」
みほ「(こいつもか)」
みほ「じゃあ久しぶりのご飯会を祝って....」
みほ「かんぱ~い!!!」
四人「かんぱ~い!!!!」カチ
華「....」ゴクゴク
みほ「....」ジー
華「?」
華「みほさん、どうかしましたか?」
みほ「なんでもないよ?それよりジュースどう?」
華「おいしいですよ?」
みほ「それならよかった~」
華「?」
沙織「も~ジュースはいいから早く食べよ!」
優花里「そうですよ!武部殿の料理、結構久しぶりなんですよね~」
沙織「作ったのは私だけじゃないから~」
麻子「ほぼおまえだろ」
沙織「えへへ///」
みほ「いただきま~す」パク
みほ「ん~おいしい~」
優花里「安定のクオリティです!」モグモグ
麻子「....」コクコク
沙織「やだも~」エヘヘ
華「いただきますっ!」パクパクパク
華「....」モグモグ
華「....?」
華「....」パク
華「....」モグモグ
沙織「どう?華!」
華「は、はい、いつも通りとってもおいしいです」ニコ
沙織「よかったぁ~」
みほ「....」ジー
華「....」モグモグ
華「....」
麻子「....」
麻子「どうかしたのか五十鈴さん」
華「えっ!?いえなにも....」
沙織「あぁっ!もしかして華....」
華「!?」ドキッ
沙織「ハンバーグ2個じゃ足りないって思ってるんじゃない?」
華「!?!?!?!?」
華「いえ、そんなことは!」
沙織「しょうがないなぁ~華は!」
沙織「ちゃんともう1個あるから大丈夫だよ♪」
沙織「はいこれ♪」ヒョイ
華「あ....」
華「ありがとうございます....」ニコ
沙織「どういたしまして~」
華「....」
華「....」パク
華「....」モグモグ
華「....」
華「....」パク
華「....」モグ
華「....」
みほ「....」ニヤ
沙織「それじゃあまた明日ね、みぽりん!」
優花里「失礼します!」
麻子「....また明日」
みほ「また明日~」フリフリ
華「....」ペコリ
みほ「....」ニタァ
テクテクテクテク
テクテクテクテク
華「....」ピタ
華「....うぷ」
華「ぉぇっ....」ドボドボ
華「ぉぇっっ....ぅぇっっ....」ビシャビシャ
華「はぁ....はぁ....」
華「....」
華「なぜ、味がしないんでしょう....」
華「沙織さんの料理に限って味がないはずはありません....」
華「そもそもみなさんとてもおいしそうに食べていました....」
華「....」
華「味が薄いだけならわかりますが、先ほど食べたハンバーグもご飯も」
華「素材の味すらしませんでした....」
華「....」
華「私の体がおかしくなってしまったのでしょうか....」
華「....」
華「....」フルフル
華「....そんなわけ」
華「ありません!」ダッ
ウィン
店員「しゃっせー」
華「....」ジー
華「ピザまんと肉まんとカレーまんとフライドチキンとフランクフルトとポテトをください」
店員「あの、申し訳ありませんがもう一度
華「ピザまんと肉まんとカレーまんとフライドチキンとフランクフルトとポテトをください」
店員「....少々お待ちください」
華「....」
華「....」
華「....」
店員「お待たせいたしました」
華「....」スッ
店員「こちら、おつりになります」
華「....」ペコリ
ウィン
店員「したー」
華「....」テクテク
~公園~
華「....」ポス
華「....」ガサゴソ
華「....」ドキドキ
華「....」ドキドキ
華「....」パクッ
華「....」モグ
華「....」モグ
華「....」
華「ぉぇぇっ....」ベチャ
華「....」
華「味がしないだけでこんなに食べるのが苦痛だなんて....」
華「全く味がしない食事はあまりにも....」
華「微妙な温かさが、食感が、すべてが気持ち悪いです....」
華「....」
華「私は一生このままなのでしょうか....」
華「おいしい食事はもう....」グス
華「....」ポロ
華「そんなの耐えられません....」ポロポロ
華「なぜこんなことに....」ポロポロ
華「たった数時間前までっ....なんともっ....」ポロポロ
華「ぅぅっ....」ポロポロ
華「ぅ....」ポロポロ
華「....」ポロポロ
華「どうしてっ!!!!」ポロポロ
華「私が何か悪いことをしましたかっ!!!!」ポロポロ
華「うぅっ....」ポロポロ
華「こんな....」ポロポロ
華「食べものなんて....」ポロポロ
華「もういりませんっ!!!!」ポイッ
パシッ
??「食べ物を粗末にしたらダメだよ」
華「私にはもういらないんですっ!!!!」ポロポロ
??「大丈夫だよ」
みほ「きっと一晩寝たら治ってるはずだから」ニコ
華「なぜそんなことが」クルリ
みほ「私ね」ニコ
みほ「華さんのおいしそうに食べる姿、また見たいよ」ニコ
華「みほさん....」ポロポロ
華「みほさんっ!」ギュッ
みほ「も~華さんったら....」
みほ「(まぁ味覚を一時的に麻痺させる薬の効果は明日の朝には切れるし)」
みほ「ほら、明日の朝ごはんは何が出るのか考えよ?」
華「ふふ、そうですね....」ギュー
みほ「翌日、そこにはいつもの三倍ほどの量を食べる華さんの姿がありました」
みほ「そして華さんの希望で二日連続のご飯会が開催され」
みほ「昨日の五倍ほどの量を食べる華さんでした」
みほ「つられていつもよりたくさん食べてしまった沙織さんは」
みほ「既定の体重をオーバーしてしまったと嘆いていたので」
みほ「飲み物にこっそり薬を盛っておきました」
みほ「おそらく一か月は味を感じなくなるはずです」ニッコリ
みほ「ターゲットが華さんと決まった時点でだいたい予想はついていたと思いますが」
みほ「華さんを泣かせるのはこれしか思いつきませんでした」
みほ「というかこれ以外はあんまり泣く姿が思い浮かびません....」
みほ「そのため宣言通りほのぼの系になりました....」
みほ「泣きはスリル、ショック、サスペンスを望んでいた方、申し訳ありません!」ペコリ
みほ「キャラの選択によってはそういうルートもありますのでどうかご容赦ください!」
みほ「それでは、就寝前に次のターゲットを決めておきましょう!」
みほ「次のターゲットは....」
みほ「>>402です!」
ミカ
みほ「ミカさんです!」
みほ「ミカさん....」
みほ「ミカさんって掴みどころがないんですよね....」
みほ「なんだか私とは違う世界を生きているような気がします....」
みほ「だから並みの仕掛けではきっと涙を流さないはず....」
みほ「私一人の力では打ち勝つことができないかもしれない....」
みほ「それなら....」
みほ「今まで泣かせた人に頼れば今後の作戦遂行に支障はないはずです....」
みほ「ミカさんと少なからず因縁があり....」
みほ「私が泣かせた人物....」
みほ「この人しかいません!」
<カチューシャ> チンマリ
カチューシャ「ちっちゃくないわよ!」
みほ「WWW.WORKING!、絶賛放送中です!」
カチューシャ「他作品の紹介してるんじゃないわよ!」
みほ「意外とすんなり来てくれましたね?」
カチューシャ「そりゃあミホーシャには弱みを握られてるし....」
カチューシャ「なによりあのいけ好かない女の泣き顔、見てみたいもの....!」ニタァ
みほ「同感です....!」ニタァ
カチューシャ「にしても....」
カチューシャ「私がミホーシャに....その....」
みほ「脱糞させられた?」
カチューシャ「してないわよ!!!」
カチューシャ「泣かされた日!」
カチューシャ「あれからかなり経ったはずよね?」
みほ「今上を見て来たらカチューシャさん回が9月の22日でした」
カチューシャ「上?」
みほ「ですからほぼ1か月ですね」
カチューシャ「そんなに前なのになんで今更私なの?」
カチューシャ「私三年生なのよ....」
みほ「小学?」
カチューシャ「ちっちゃくないわよ!」
みほ「カチューシャさんを協力者に選んだ理由はさっき言ったじゃないですか~」
みほ「ミカさんとの因縁です!」
カチューシャ「うちから鹵獲したKV1のこと?確かにあの件はまだ許してないけど....」
みほ「あと、今回の計画ではカチューシャさんのプライドの高さも必要になります!」
みほ「カチューシャさんは人として
カチューシャ「ちっちゃくないわよ!」
みほ「といった感じですね、シナリオは頭に叩き込んでおいてください」
カチューシャ「バカにしてるの?私は
みほ「さぁ、継続高校へ向かいましょう!」
カチューシャ「とことんバカにしてるわね....」ムキ
みほ「私がボタンを押せば世界中が火の海に包まれカチューシャさんの号泣動画が流出しますよ?」ニコ
カチューシャ「えぇ....」
みほ「(それと理由はもう一つ)」
みほ「(割といい感じでカチューシャさん回は終わってるのでタダ働きさせてやりたいです!)」
みほ「(ちなみにカチューシャさん回は>>147からとなっています)」
みほ「(未読の方は是非カチューシャさんの雄姿をご覧ください!)」
みほ「ってそんなことより早く行かなきゃ!」
みほ「キャラが一人増えるだけでこの始末です....」
みほ「すみません、ようやく本編スタートです!」
~継続高校~
カチューシャ「なによこのボロっちぃ校舎!?これが本当に高校なの!?」
みほ「まぁまぁカチューシャさん、この貧乏っぷりがシナリオの軸になるんですから」ニコ
カチューシャ「....それもそうね」
みほ「ミカさんは事前に呼んでいるのでそろそろ来られると思いますよ」
カチューシャ「そう....」
~2時間後~
カチューシャ「....」イライラ
カチューシャ「....」イライラ
みほ「....」
カチューシャ「....」イライラ
カチューシャ「....遅い!!」イライラ
カチューシャ「変なやつだとは思ってたけど時間も守れないの!?」イライラ
みほ「今日は私が来るということしか伝えていませんから....」
カチューシャ「にしても遅すぎるわよ!!!!」イライラ
カチューシャ「もう2時間近く経つのよ!?信じられない!!!!」イライラ
みほ「まあまあカチューシャさん....」
みほ「あっ」
ミカ「いやー危ないところだったね」ポロロン
カチューシャ「何が危ないところよ!!!!」ムキー
ミカ「あれ?今日は君もいるのかい?」
カチューシャ「あんたねぇ、遅刻しといてその余裕は何よ!!!」プツリ
ミカ「え?遅刻?いや私は西住さんに言われた時間に来たつもり
カチューシャ「言い訳なんかどうでもいいのよ!!!!」
みほ「カチューシャさん、どうどう」ポンポン
カチューシャ「....大丈夫よ」
カチューシャ「....」スウ
カチューシャ「....」ハァ
カチューシャ「....私を怒らせたってことは覚悟はできてるんでしょうね」
ミカ「?」
ミカ「それで西住さん、わざわざこんなところまで来たというのはどういう目的で?」
みほ「はい、実は今日は私ではなくカチューシャさんから話があるということなんです」
ミカ「君から?」
カチューシャ「そうよ」
ミカ「へぇ~、珍しいこともあるんだね」ポロロン
カチューシャ「....」
カチューシャ「うちの学校は、あんたたちが使ってるKV1について」
カチューシャ「ずっと異議申し立てをしていたの」
ミカ「異議申し立てだなんて、そんなにあれがうらやましいのかい」ポロロン
カチューシャ「あんたたちが勝手にうちのを盗んだから言ってるのよ!!!」
ミカ「盗んだだなんて、心外だよ」ポロロン
カチューシャ「....」イラァ
カチューシャ「それで昨日....」
カチューシャ「それが受理されたのよ」ニッコリ
ミカ「!!!」
カチューシャ「正式に、あんたたちが盗んだってことが認められたの」ニッコリ
ミカ「な....」
カチューシャ「どうしてくれるのかしら?今までの態度」ニッコリ
ミカ「....」
ミカ「本当に申し訳ない」ペコリ
ミカ「KV1は速やかにそちらにお返しして
カチューシャ「何言ってるの?」
カチューシャ「盗みよ?窃盗よ?」
カチューシャ「盗みがばれたからはい返します」
カチューシャ「なんて」
カチューシャ「それで済むわけないじゃない!!!!!」バシィ
ミカ「....」ビク
カチューシャ「普通の万引きだったらまだしも戦車だとやっぱり....」
カチューシャ「警察に頼るしかないわね....」
ミカ「警察!?」
カチューシャ「どうしたの?あんたが怖がることはないのよ?」
カチューシャ「これは学校同士の問題なんだから」
カチューシャ「あんたが罰を受けることはないわ」ニッコリ
カチューシャ「でも、そうなるとやっぱり....」
カチューシャ「賠償金かしら....」
ミカ「賠償金って....」
カチューシャ「ミホーシャ、弁護士に頼んで見積もってもらった額、いくらだったかしら?」
みほ「ええっと確か....」
みほ「5億くらいだったと....」
ミカ「5億!?!?!?!??!!?」
ミカ「い、いやそんなわけはないだろう?」
ミカ「いくら戦車っていってもそれはさすがに....」
カチューシャ「単純に戦車自体の額のこともあるけど」
カチューシャ「私たちKV1があったらきっと全国優勝してたのよ?」
カチューシャ「全国優勝を逃した経済的損失、」
カチューシャ「本当は5億でも足りないくらいよ」ニッコリ
ミカ「そんなの言いがかりじゃないか!!!」
カチューシャ「だーかーらー」
カチューシャ「それは、裁判官に決めてもらいましょ♪」ニッコリ
ミカ「そんな....」
カチューシャ「まぁそういうことだから」
ミカ「....」アオザメ
カチューシャ「そんなに怯えることないじゃない?」
カチューシャ「さっきも言ったけどあんたが責任を取るわけじゃないんだし」
ミカ「....」
カチューシャ「のちのち学校側にも正式に通達が行くと思うけど」
カチューシャ「隊長のあんたには先に伝えておこうと思ってね♪」ニッコリ
カチューシャ「もしかしたら法廷で会うかもしれないわ」クスクス
カチューシャ「それじゃあ
ミカ「待ってくれ」
カチューシャ「?」
カチューシャ「どうかしたの?」ニタァ
ミカ「....」
ミカ「見ての通りうちの学校は貧乏なんだ」
ミカ「プラウダと裁判をやっても勝てそうにないし」
ミカ「多額の賠償金を払うことも出来ない」
カチューシャ「ふーん、それで?」
ミカ「....」
ミカ「KV1の鹵獲、それの実行犯は私なんだ」
ミカ「だからお願いだ、私が責任を取るから大事にはしないで欲しい!!!」ペコリ
カチューシャ「今更そんな出まかせ行ったところで何も変わらないわよ」
カチューシャ「それに」
カチューシャ「あんた一人でどうにかなるとでも思ってるの?」
ミカ「私はどうなってもいい....!あまりにも虫のよすぎる頼みだ....!」
ミカ「でもそれを承知でお願いしたい、私一人が悪いということにしてくれないか!!!」ドゲザ
カチューシャ「....」
カチューシャ「あんた....」
カチューシャ「意外と熱いやつなのね」クスクス
ミカ「知らなかったかい?」ニヤ
カチューシャ「普段のキャラよりそっちの方がいいわよ」クスクス
ミカ「それはどうも」ニヤ
カチューシャ「....」
カチューシャ「あんたの覚悟、受け取ったわ」
カチューシャ「私から学校側に頼んであげる」
ミカ「!!!」パァッ
ミカ「本当に!?」
カチューシャ「ええ」
カチューシャ「うちの学校お金には困ってないし」
カチューシャ「私から頼めばきっと聞いてくれるはずよ」ニコ
ミカ「....」
ミカ「よかったぁ....」ウルウル
カチューシャ「ちょっと!まだ泣かないでよ!!」
ミカ「あぁ、本当にありがとう....」
カチューシャ「それで、責任をどうやってとってもらうかなんだけど」
カチューシャ「私も同じ隊長として、学校のために自分の身を差し出すその姿勢」
カチューシャ「とっても感動したの!」
ミカ「そうか....」
カチューシャ「だからあんたには何もしないことにしたわ!」
ミカ「ありがとう....」
カチューシャ「だから....」
カチューシャ「それ」
ミカ「それって?」
カチューシャ「カンテレ」
カチューシャ「壊しなさい」
カチューシャ「滅茶苦茶に」ニッコリ
ミカ「え....?」
ミカ「じ、冗談だろう?」
カチューシャ「....」フルフル
ミカ「第一こんな楽器一つ壊すだけで責任なんて
カチューシャ「私がそうして欲しいの」ニッコリ
ミカ「で、でも....」
カチューシャ「あんたのさっきの言葉」
カチューシャ「嘘だったの?」
カチューシャ「それなら別にいいけど、その時は私のさっきの言葉もなしになるわね....」
ミカ「....」
カチューシャ「残念だわ....」
ミカ「....」
ミカ「....」
ミカ「....わ」
ミカ「わかった....」
カチューシャ「そうよね!」
カチューシャ「正しい選択だと思うわ!ミホーシャ!」
みほ「これをどうぞ」スッ
ミカ「これで....」
カチューシャ「ええ!それでギコギコやっちゃって!」
ミカ「....」ブルブル
ミカ「....」ブルブル
ミカ「....ごめんね」
ミカ「....」ギコ
ミカ「....」ギコ
ミカ「....ぅぅっ」ウルウル
ギコ
ミカ「ふぐっ....」ポロ
ギコ
ミカ「ごめんね....ぁぁ....」ポロポロ
ギコ
ミカ「うぁぁ....」ポロポロ
ギコ
ミカ「ママ....ぁ....」ポロポロ
ギコ
ミカ「うぅっ....」ピタ
ミカ「ごめん....」ポロポロ
カチューシャ「....」ポン
ミカ「すっ....すまない....これ以上は....」ポロポロ
カチューシャ「うん、わかったわ」ニッコリ
カチューシャ「それっ!」
グシャア
ミカ「あ....」ポロポロ
カチューシャ「えいっ!」
グシャア
ミカ「うっ....」ポロポロ
ミカ「わぁぁぁぁぁ!!!!!」ボロボロ
ミカ「ぁぁぁぁぁ.....」ポロポロ
カチューシャ「うん、満足!」ニッコリ
みほ「ミッションコンプリートですね!」ニッコリ
みほ「それじゃあ今度こそ私たち帰りますね」
ミカ「....」ポロポロ
ミカ「....私の学校は」ポロポロ
カチューシャ「もちろん大丈夫よ!」
カチューシャ「だって嘘だもの!」ペカー
ミカ「....」ポロポロ
カチューシャ「よかったわね!」ポロロン
ミカ「あれ....?」
カチューシャ「こんなに良い音色が出るのに壊すなんてもったいないわ!」ポロロン
ミカ「」
カチューシャ「はいどうぞ」
ミカ「」
カチューシャ「あら?」
みほ「聞こえてないみたいですよ?」
カチューシャ「もう....」
カチューシャ「ま、もう用も済んだし帰りましょ!」
みほ「私から誘ったのにずいぶんノリノリでしたね」ニコ
カチューシャ「1か月前の借りは返せたわ、別人にだけど」
みほ「それってただの八つ当たりじゃ....」
カチューシャ「いいじゃない別に!」
みほ「そうですね」アハハ
ミカ「」
みほ「それにしても....」
みほ「かなりのガバガバシナリオだったような....」
カチューシャ「しょ、しょうがないでしょ!?」
カチューシャ「ミホーシャが最初に言ってた、あいつの言動をバカにするじゃ....」
カチューシャ「明らかに緩すぎるでしょ!?」
カチューシャ「私が受けた精神的苦痛なんかよりよっぽど楽じゃない!?」
みほ「だからってカチューシャさん自らシナリオ考えなくても....」
カチューシャ「あいつは気取ったことばっかり言ってるけど」
カチューシャ「じつは中身空っぽのバカなのよ!」
カチューシャ「だからこれでも通じるってわかってたの!」
みほ「本当ですか....?」ジー
カチューシャ「ほっ、本当に決まってるでしょ!!!」
みほ「....」ジー
カチューシャ「なによっ!」
みほ「いやカチューシャさんってやっぱり....」
カチューシャ「ちっちゃくないわよ!」
みほ「天丼オチは3回までですよ?」
カチューシャ「うるさい!!!」
カチューシャ「そ、それはそうとミホーシャ!!」
みほ「なんですか?」
カチューシャ「あなたの言動調べてみたら以前こんなこと言ってたらしいじゃない!」ビシィ
みほ『多少ターゲット以外のキャラが出ることあっても本筋に思いっきり絡んでくることは今後もないと思います!』
みほ「あー、さっき紹介した>>147ですね」
カチューシャ「あたし思いっきり絡んでるじゃない!!!!」
みほ「というか今回は完全にカチューシャさん主人公でしたね」
カチューシャ「え?主人公!?そんなぁ....////」エヘヘ
カチューシャ「っじゃなくて!!!」
カチューシャ「いいの?大々的に宣言しちゃってるのにこんなことして?」
みほ「うーん....」
みほ「逆にレス数400近くまで私がほぼ一人でやってきたこと自体異常なんですよ....」
カチューシャ「レス数?」
みほ「どれだけ選択肢狭かったと思ってるんですか!!!!」
カチューシャ「なんで私が怒られてるのよ....」
みほ「ということで今後は普通にほかのキャラも計画に加わることがあるかもしれません」
みほ「一応まだターゲットになっていないキャラは省くつもりですがご了承ください」
カチューシャ「誰に言ってるの?」ポケー
みほ「ということで次のターゲットを発表します!」
みほ「次は....」
みほ「>>431」
ケイ
みほ「ケイさんです!」
カチューシャ「あー....」
みほ「どうかしましたか?」
カチューシャ「いや、なかなかの強敵じゃない?」
みほ「まぁそうかもしれませんね....」
カチューシャ「何やっても『オー!エクセレント!!アッハッハッハー!!!』」
カチューシャ「こんな感じになるんじゃない?」
みほ「うぅ....光景が目に浮かびます....」
カチューシャ「じゃあ頑張ってね」ヒラヒラ
みほ「はい、こちらこそわざわざ来ていただいてありがとうございました」ペコリ
カチューシャ「面白いものも見れたし許してあげる」ニコ
みほ「展開次第ではまた呼ぶかもしれませんから」ニッコリ
カチューシャ「勘弁してよ....」
みほ「それじゃあ私も今日はこのあたりで失礼します」ペコリ
カチューシャ「次はいつやるの?」
みほ「はっきり決めるとめんどくさいことになるかもしれないので明言しません!」
カチューシャ「....しっかりしてるわね」
みほ「ネタが....」
みほ「ネタが思いつきません....」
みほ「だってケイさんの泣く姿がそもそも思いつかないから....」
みほ「どうしよう....」
みほ「正直ここまでネタに詰まったのはこの計画始まって以来です....」
みほ「はぁ....」
みほ「....」
杏「それで?」
みほ「はい?」
杏「なんで私がここに呼ばれてるわけ?」
みほ「共犯です」
杏「お、おぉ~ストレートだねぇ....」
みほ「嫌だというなら会長の可愛い可愛い号泣シーンを
杏「いやいや別に嫌ってわけじゃないよ」
杏「むしろおケイの泣き顔なんて私も見たことないからね」ニヒヒ
みほ「でもその顔を拝むための計画がまだ....」
杏「だから私にねぇ....」
みほ「そういう方面で一番頭が回るのって会長ですから」ニコ
杏「褒められてるんだか....」
杏「まぁでも今回は難しそうだし」
杏「オーソドックスなのでいいんじゃない?」
みほ「そうですね....」
みほ「今まではできるだけターゲットの個性を生かした泣かせ方をしてきたんですけど」
みほ「正直ネタがもうないんですよね....」
杏「良いじゃんたまにはさ!」
みほ「そうですね、たまには他人の手垢がベッタベタについたネタにしましょう!」
杏「そうそう!」
みほ「それで、どんな計画にするんですか?」
杏「ずばり....」
みほ「ずばり....?」ゴクリ
杏「逆ドッキリだ!!!」ビシィ
みほ「逆ドッキリですか....確かにオーソドックスですね....」
みほ「でもそれで大丈夫なんですか?相手はあのケイさんですよ?」
杏「おケイは人情味のある仲間想いのいいやつだからね」
杏「そこをつけば可能性はあるよ」ニヤ
みほ「ふむふむ....それではくわしい計画を....」ニヤ
杏「うんうん、計画はね....」ニヤ
~サンダース学園艦~
ケイ「アリサの反省会も終わったし今日はもうすることないわねー」
ケイ「何か面白いことないかしら?」
プルルル
ケイ「Oh!アンジーからだわ!」ポチ
ケイ「Hey!アンジー!休みの日にどうしたの?」
杏『おケイ元気~?』
ケイ「もちろんよ!アンジーこそどうなの?」
杏『私が元気じゃない日なんてないよ』
ケイ「失礼!それで何?」
杏『おケイ今暇?』
ケイ「もう暇で暇で困っちゃうくらいよ!」
杏『それならちょうど面白いことがあるんだけど』
ケイ「面白いこと!?やるやる!!!Good Timing!! 」
杏『ノリノリだねえ~』
ケイ「早速だけど何をするの?」
杏『うん、とある人物にドッキリを仕掛けようと思ってさ』
ケイ「ドッキリ!?」
杏『おケイにはそれの仕掛け人になってほしいんだよね~』
ケイ「Wow!!!それはVery楽しそうね!!!」
杏『でしょでしょ~』
ケイ「肝心のターゲットって言うのは?」
杏『なんとね....』
杏『西住ちゃんだよ』
ケイ「Why!?みほは強敵よ!?」
杏『実はね、西住ちゃん、今日が誕生日なんだよね~』
ケイ「知らなかったわ!?」
杏『でもただ祝ってあげるってのもつまんないしさ~』
杏『だったらサプライズパーティーにしてあげようと思ってね~』
ケイ「とってもいいじゃない!!!」
杏『でもサプライズ担当の人が急遽来れなくなっちゃってさ~』
ケイ「そこで私の出番ってわけね!!!」
杏『ごめんね突然』
ケイ「No problem!!!!」
杏『じゃあ今から大洗に来てくれる?』
ケイ「OK!!!スーパーギャラクシーですぐ行くわ!!!」
杏『それはやめてね~』ピッ
杏「....」
みほ「....」
杏「ね、いいやつでしょ?」
みほ「本当に....」
みほ「そんな人の泣き顔なんて....」
みほ「....」
みほ「きっと極上の物になりますね!」ニッコリ
杏「早く来ないかなぁ~!!」ワクワク
~大洗学園艦~
ブオー
ケイ「このあたりでいいわ!」
ナオミ「イエス!マム!」
パカッ
ケイ「Foooooooooooooooooooooooooo!!!!!」ヒュー
ナオミ「なんでわざわざ空から....」
ナオミ「しかしいきなり大洗まで送ってくれだなんて何の用だったんだろう」
ケイ「さいっこ~~~~~~~~!!!!!」ヒュー
パシュッ
フワフワ
ケイ「あ~楽しい」アハハハ
スタッ
ケイ「さてと....」
杏「お~い」ヒラヒラ
ケイ「Oh!アンジー!」
杏「悪いね~こんなところまで」
ケイ「ううん!こちらこそ素敵なお誘いありがとう!」
杏「そう言ってもらえるとこっちも誘った甲斐があるよ~」
杏「っと忘れてた」ガサゴソ
杏「はいこれ」ヒョイ
ケイ「?」
ケイ「これって!?」
杏「うん、ピストル」
ケイ「ちょっと!!ただのサプライズにこれは大げさすぎない!?」
ケイ「そもそも銃刀法違反でしょ!?」
杏「あ~それすっごくリアルにできてるけどピストル風のクラッカーだからさ」アハハ
ケイ「これが?へ~すごいわね!」
ケイ「うちの学園艦ではよく触る機会があるけど全然わからなかったわ!」アハハ
杏「(そっちこそ銃刀法大丈夫なのかな)」
杏「で、計画なんだけどね」
杏「今日は日曜日だし、西住ちゃんは部屋でくつろいでると思うから」
杏「変装したおケイがいきなり押し入って銃を突きつけ」
杏「目隠しをして会場に連れてく」
杏「こういう流れでお願いできる?」
ケイ「Very Nice 計画ね!!!」
杏「できるだけ怖そうに頼むよ~、ばれちゃったら元も子もないからね~」
ケイ「OK!!!ギャングの真似なら得意よ!!!!」
杏「だったら安心だ、会場への車はマンションの下に待たせとくから~」
ケイ「じゃあ行ってくるわ!!!!」
杏「あいあ~い」ヒラヒラ
テクテクテクテク
杏「....」
杏「....」ニヤァ
杏「....」ピッ
杏「もしもし、うん、今行ったよ」
杏「あと20分くらいで着くんじゃないかな?」
杏「こっからは西住ちゃんの担当だからね、よろしく~」ピッ
杏「....さて」
杏「おケイの生泣き顔みなきゃいけないし私も早く行こ」テクテクテク
ケイ「....」
ケイ「この格好....」
クロヅクメー
ケイ「どこからどう見てもメンインブラックね....」
ケイ「部屋から車までの間に職質されないかしら....」
ケイ「....」
ケイ「ま、大丈夫ね!!!」
ケイ「ここがみほの部屋ね....」
ケイ「....」
ケイ「....意外と緊張するわね」
ケイ「....」
ケイ「よし!」
ピンポーン
ケイ「....」
ハーイ
ガチャ
みほ「どなたですか?」スチャ
ケイ「動くな」
みほ「え?」
ケイ「これが見えないのか、動くな、動くと撃つぞ」
みほ「あ....じ、銃....」ガクガク
みほ「あ、あ、あの....どなたでしょうか....」
ケイ「(ビックリしてるわ!)」
ケイ「何もしゃべるな」
みほ「....」
みほ「....だ」
みほ「誰か助けて!!!!!」グイグイ
ケイ「ちょっ、動くな!動かないで!」
みほ「いや!!!!助けて!!!!」グイグイ
ケイ「強い!強いから!!動いちゃダメだって」
パァン
ケイ「あ!」
ケイ「も~クラッカー鳴っちゃったじゃない~」
ケイ「みほが暴れるからよ?」チラ
みほ「あ....」ドクドク
ケイ「え?」
みほ「ぅ....」ドクドク
ケイ「嘘でしょ....だってこれクラッカーだって....」
みほ「ケイさん....どうして....」ドクドク
ケイ「違うの!!!!これは!!!!」
みほ「痛い....痛いよう....」ドクドク
ケイ「動いちゃダメ!!!!今救急車を呼ぶから!!!!」
みほ「ぁ....」ドクドク
ケイ「どうしようどうしよう....」
みほ「ケイさん....」ドクドク
みほ「許さない....」ドクドク
ケイ「ごめんなさい、でも今は何も言わないで....」ギュッ
みほ「許さない....」ドクドク
ケイ「ごめんなさい....」ギュッ
みほ「....」ドクドク
ケイ「....みほ?」ギュッ
みほ「....」
ケイ「そんな....嘘....」
みほ「....」
ケイ「みほ!みほ!!!」ウルウル
みほ「....」ドクドク
ケイ「みほ!!!!お願い!!!!」ポロポロ
ケイ「目を開けて!!!」ポロポロ
みほ「....」
ケイ「みほ!!!うっ....」ポロポロ
ケイ「お願いだからっ!!!!みほぉ....」ポロポロ
ケイ「なんでぇ....」ポロポロ
ケイ「こんな....」ポロポロ
みほ「....」
ケイ「ごめんなさい....うぅっ....」ポロポロ
杏「どうしたのおケイ?」
ケイ「アンジー!!!みほがっ!!!みほがぁ....」ポロポロ
杏「西住ちゃん、お腹震えてるよ?」
みほ「....」プルプル
みほ「ふぐっ....会長言わないでくださいよっ....ふふっ....」
ケイ「みほぉ....」ポロポロ
ケイ「みほ?」ポロポロ
みほ「ケイさん、これただのクラッカーですよ?」クフフ
ケイ「え、だってさっき....」ポロポロ
杏「はいこれ」ヒョイ
ケイ「血が....」ポロポロ
みほ「最近の血糊はすごいですね~、思わず血の気が引いちゃいますよ~」アハハ
杏「おぉ、うまいね西住ちゃん~」
みほ「それほどでも~」アハハ
ケイ「....」
ケイ「これってもしかして....」
みほ「西住みほ誕生日記念、逆ドッキリです!!!」
杏「ケイの泣き顔、いいプレゼントになったんじゃない?」
みほ「ふふっ....そっ、そうですね....あははははは!!!!」
ケイ「....」
ケイ「完敗ね!!」
杏「おぉ~切り替え早いね~」
ケイ「だって誕生日って言うのは嘘じゃないんでしょ?」
ケイ「私のこれでみほが楽しんでくれたならそれが一番よ!!!」
みほ「さすがケイさんです....」
杏「んじゃいこっか!」
ケイ「そうね!」
みほ「?どこに....?」ガバッ
みほ「え!?ちょっと....何も見えないんですけど....」
みほ「あの!?これどこに!?」
みほ「もー真っ暗って怖いんですよ?」
みほ「結構長い時間走りましたけどどこに」ガバッ
パン パン パン パン パン パン パン
みほ「うわぁっ!?!??!??!?!?」
紗季「....」
桂利奈「西住隊長!!」
忍「ばぶぅ~」
愛里寿「おめでとう....!!」
カチューシャ「もーなんでわざわざ....というかつい最近来たんだけど....」
梓「まぁいいじゃないですか....」
エリカ「そうよ!みほの誕生日を祝えるなんて幸せなことなんだから!」
しほ「そうですよ」
優花里「なんでお母様まで....」
ローズヒップ「それだけ愛されているということですわ!!!」
杏「西住ちゃん、これ全部泣かせてきたのか....」
カルパッチョ「たかちゃん....たかちゃん....」
華「この方、大丈夫なんでしょうか....」
ミカ「きっと大丈夫さ」ポロロン
ケイ「長い!!!!というかほぼ雑談じゃない!!!!」
みほ「これって....」
杏「大変だったよ~みんな集めるのはさ~」
杏「あれだけ滅茶苦茶やってもみんなこうやって来てくれるんだから」
杏「やっぱり西住ちゃん愛されてるね~」
みほ「み、みなさん....」
杏「(来るか....)」
カチューシャ「(泣け!泣け!)」
優花里「(仕返しですよ!)」
華「(感動の涙なだけまだ優しいです!)」
みほ「ありがとうございます!」ペコリ
杏「あ、うん....」
杏「....」チッ
みほ「泣きませんよ?」ニッコリ
梓「やっぱり.....」
エリカ「みほがこれくらいで泣くわけないじゃない!」
しほ「そうですよ!」
ローズヒップ「えぇっ!?これってそういう目的だったんですの!?」
愛里寿「いや、あくまでメインは誕生会」
桂利奈「なんだかんだみんな隊長のこと祝いたいんですね!」
紗季「....」コクリ
忍「ばぶぅ~」
カルパッチョ「たかちゃん....たかちゃん....」
ケイ「ラスト二人....」
みほ「でも嬉しいのは本当ですよ?」ニッコリ
杏「ちぇ~これで終わりかと思ったのにさ~」
みほ「私の邪心がこの程度で尽きると思ったら大間違いです!」
杏「邪心って言っちゃってるよもう....」
みほ「私たちの旅は、これからです!!!」
【完】
みほ「なんて展開にはさせませんよ?」
みほ「まだまだこの企画は続くんですから!」
杏「さっきまでネタがない~とか言ってたのに~」
みほ「ネタがないなら、ベタなネタをやればいいじゃない!」
杏「こりゃあ当分は終わらないね....」
みほ「私の夢は、美少女の涙の海で泳ぐことです!!!」
全員「....」
杏「ま、気を取り直して続けよっか!」
みほ「そうですね!」
みほ「それじゃあみなさん、いきますよー!」
みほ「せーの!!!!」
全員「かんぱ~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!!!!!!」
みほ「いやーこんなに盛大なパーティー、最高です!!!!」
みほ「これも私の今までの活動が実を結んだということですね!!!!」
みほ「美少女の涙は拝めるし誕生日は祝ってもらえるし言いことづくめです!」
みほ「さて、私はパーティーに戻りますね!今日はここまでです!!!」
みほ「それではみなさん、さようなら~!」
みほ「言われて思いだしました」
みほ「安価ですね安価」
みほ「すっかり忘れてました....」
みほ「パーティーの最中ですがここで次のターゲットを決めましょう!」
みほ「次は、>>460です!」
カエサル
~カルパッチョ戦前夜~
みほ『ということで次のターゲットはカルパッチョさんで決まりました』
紗季「....」コクリ
みほ『それで、計画に使うとあるものを用意してほしいんですが....』
紗季「....?」
みほ『紗季ちゃん、手先は器用?』
紗季「....」
みほ『あのね、カエサルさんの生首....を用意....あっ....電波が....』
紗季「....」
みほ『が必要なの、紗季ちゃん聞こえてる?』
紗季「....」コクリ
みほ『お願いできるかな?』
紗季「....」コクリ
みほ『ありがとう!できるだけクオリティは高くしてね?』
紗季「....」コクリ
ガチャ
紗季「....」
紗季「....生首?」
紗季「....」
紗季「....生首」ニコ
カエサル「ひなちゃんに会いたいなあ....」
カエサル「ひなちゃぁん....////」
プルルルルル
カエサル「?」
カエサル「誰だ?」
カエサル「知らない番号だな....」
カエサル「....」ポチ
カエサル「もしもし?」
紗季『....』
カエサル「?」
カエサル「もしもし?」
紗季『....』
紗季『....た』
カエサル「誰だ?」
紗季『....助けて』
カエサル「!?」
カエサル「おい!誰なんだ!?」
ガチャ
カエサル「おい!!....切れた」
カエサル「助けて....?」
カエサル「それにあれは誰なんだ....?」
カエサル「そうだ!」ピッ
プルルルルル
??「もしも~し」
カエサル「会長!今から言う電話番号が誰のものか調べてくれ!」
杏『え~?』
カエサル「早く!番号は....」
杏『ん~一応個人情報なんだけどなぁ~』
カエサル「一大事なんだ!!!」
杏『え~っとその番号は....』
杏『丸山ちゃんだね~』
カエサル「丸山....って一年生の?」
杏『そだよ~』
カエサル「なるほど....だから....」
杏『それでいきなり何なの~?番号調べろなんてさぁ~』
カエサル「すまない会長、助かった」
杏『え?いやいいけど理由は
プツッ
カエサル「そうか丸山さんか....」
カエサル「丸山さんに何かあったのか....?」
カエサル「でもなぜ私に電話を....」
カエサル「ほとんど話したこともないはず....」
カエサル「....」
カエサル「きっとそれだけ緊急の事態なんだ!」
カエサル「早く探しに行かないと!」
カエサル「まずは丸山さんの家に....」
カエサル「あ」
カエサル「しまった....会長に住所も聞いておくべきだったな....」
カエサル「もう一度電話しよう」
カエサル「....」テクテク
<丸山>
カエサル「ここか....」
カエサル「見たところ人の気配はないな」
カエサル「....しかし」
カエサル「助けて、というのはいったい....」
カエサル「....」
カエサル「....とりあえず」ピンポーン
カエサル「....」
カエサル「やっぱりいないのか?」
ガチャ
カエサル「....開いてる」
カエサル「....」
カエサル「仕方ない」ガチャリ
カエサル「....」
カエサル「丸山さーん?」
カエサル「....」
カエサル「....」テクテク
カエサル「やっぱりいないのか?」テクテク
カエサル「丸山さーん?」テクテク
ガンッ
カエサル「ぅ....」
バタリ
紗季「....」
紗季「....」ニコ
カエサル「....」
カエサル「....ぅ」
カエサル「ここは....?」ズキッ
カエサル「うぅっ!」
カエサル「そうだ、私は丸山さんの家に入って....」
カエサル「....誰かに殴られたのか」
カエサル「しかし一体なぜ....」ジャラジャラ
カエサル「縛られている....」
ギィー
カエサル「!?」
紗季「....」
カエサル「丸山さん!?」
紗季「....」
カエサル「誰かに頭を殴られて気を失っている間にこんなことに....」
カエサル「すまないがこれをほどいてくれないか?」
紗季「....」フルフル
カエサル「え?」
紗季「....」スッ
カエサル「丸山さん?」
紗季「....」ガンッ
カエサル「うぐ....」
カエサル「ぅ....」
カエサル「....」
カエサル「....全部罠だったのか」
紗季「....」ニコ
カエサル「目的はなんだ」
紗季「....」ガサゴソ
カエサル「....」
紗季「....」スッ
カエサル「....」
カエサル「そのナイフで、私を[ピーーー]のか」
紗季「....」ニッコリ
カエサル「....」
カエサル「冗談....ではなさそうだ」
紗季「....」ニコ
紗季「....」スッ
カエサル「封筒?」
カエサル「....」ガサゴソ
カエサル「....」スッ
カエサル「ひなちゃんの写真?」
紗季「....」
紗季「....選んで」
カエサル「....」
カエサル「....ふっ」
カエサル「私がどちらを選ぶかなんてわかってるだろう?」ニコ
紗季「....」
カエサル「さ、早くしてくれ」ニコ
紗季「....」
カエサル「....」ブルブル
紗季「....」
紗季「....」テクテク
ガチャリ
カエサル「....」ブルブル
カエサル「はぁーっ!はぁーっ!」ガクガク
カエサル「誰かっ、誰か助けてっ!」ガクガク
カエサル「嫌だ、まだっ、死にたくない!」
カエサル「ひなちゃん....ひなちゃん....」ポロポロ
カエサル「ぅぅっ....まだ....まだひなちゃんに....」ポロポロ
カエサル「....」ポロポロ
カエサル「....ひなちゃん」ポロポロ
カエサル「うぅ....ぁぁ....」ポロポロ
カエサル「ひぐっ....ひぐっ....」ポロポロ
ガチャリ
カエサル「!!!!」ポロポロ
紗季「....」
カエサル「....」ブルブル
紗季「....」スッ
カエサル「そのナイフで....あれ?」
紗季「....」ピカー
カエサル「その謎の光が出る物体で私を[ピーーー]のか?」ニコ
紗季「....」スー
紗季「....」スー
紗季「....」スー
カエサル「[ピーーー]なら早く殺してくれ!」
紗季「....」スー
紗季「....終わり」
カエサル「は?」
紗季「....3Dスキャナー」
カエサル「....?」
紗季「....」ガサゴソ
カエサル「なにをっ!?」
紗季「....」ガサゴソ
紗季「....外れた」
カエサル「....」
紗季「....ありがとう」ニコ
カエサル「え?」
紗季「....もう帰って大丈夫」
カエサル「....」
カエサル「....」
カエサル「殺さないの?」
紗季「....」コクリ
カエサル「....」
カエサル「....それじゃあまた明日」
紗季「....」ペコリ
カエサル「....」テクテク
カエサル「....」テクテク
カエサル「なんだったんだ?」
カエサル「というか」
カエサル「私なんで殴られたんだ?」
みほ「へーこんなことがあったんだ~」
みほ「(ところどころピーが入ってたけどあそこはなんなんだろう)」
みほ「素敵なビデオを見せてくれてありがとう!」
紗季「....」コクリ
みほ「でもなんでカエサルさんを泣かせようと思ったの?」
紗季「....」ボソボソ
紗季「....」ボソボソ
みほ「私への誕生日プレゼント!?」
みほ「紗季ちゃんありがと~!!」ギュー
紗季「....」ニコ
みほ「あの生首、すごくリアルだったから一瞬本物かと思っちゃったけど」
紗季「....」
みほ「3Dプリンターで作ってたんだね!」
紗季「....」コクリ
みほ「紗季ちゃん偉い偉い♪」ナデナデ
紗季「....」ニコ
みほ「やっぱり紗季ちゃんもこっち側の才能があるね!」
紗季「....」ニコ
みほ「あ、みなさんこんにちは!」
みほ「誕生日の大宴会のあとそのまま寝ちゃって....」
みほ「気が付いたら1週間以上経っていました!」
みほ「遅くなっても1週間に1度は泣かせるつもりだったんですが....」
みほ「今後はできるだけそれを守っていくつもりです....」
みほ「お待たせしてしまって申し訳ありません....」ペコリ
紗季「....」ペコリ
みほ「あと....」
みほ「もう何作も書いているのにsagaを忘れていたことには触れないで上げてください....」
みほ「ということで本編に戻りましょう!」
紗季「....」ボソボソ
みほ「あ、紗季ちゃん帰っちゃうの?」
紗季「....」コクリ
みほ「それじゃあね、バイバ~イ」フリフリ
紗季「....」テクテク
ボトリ
みほ「あ、紗季ちゃん、これ落ちたよ....ん?」
みほ「これ、なんだろ、まるで人のゆ
紗季「....」ガシッ
みほ「どうしたの?」
紗季「....」ボソボソ
みほ「ウインナー?なぁ~んだ、てっきり私....」
紗季「....」ペコリ
紗季「....」タッタッタッ
みほ「行っちゃった....」
みほ「今から次のターゲット一緒に決めてくれればよかったのに....」
みほ「....」
みほ「あれ?そういえば....」
みほ「私の誕生日パーティー、カエサルさんだけいなかったような....」
みほ「....」
みほ「用事でもあったのかな?」
みほ「まあいいや、次のターゲット決めちゃお」
みほ「次のターゲットは....」
みほ「>>483です!」
メグミ
みほ「メグミさんです!」
みほ「....」
みほ「えーっと....」
みほ「大学選抜の副官で雰囲気がエロくて胸が大きい人がアズミさんで....」
みほ「なんとなくうるさそうで三人の中じゃ胸が一番小さいメガネがルミさんで....」
みほ「そうじゃないのがメグミさん....」
みほ「....」
みほ「あぁー!!!ダメだ!!!」
みほ「全然わからない!!!!」
みほ「そもそも大学選抜戦の時も敵同士だったからほとんどかかわりはなかったし....」
みほ「これじゃあメグミさんのこともわからないから作戦が建てられないよ~!!!!」
みほ「誰か助けて~~~~~!!!!!」
みほ「....」
みほ「といっても誰が助けてくれるわけでもなく」
みほ「私の標的になった人で誰かメグミさんに近い人いたかな....」
みほ「....あ」
みほ「愛里寿ちゃんだ!!!」
愛里寿「どうしたのみほさん?」ニュル
みほ「うわっ!?」ビクッ
愛里寿「私の名前呼びましたよね?」
みほ「いや、呼んだけど....」
愛里寿「どうかした?」
みほ「(なんでいるんだろう....)」
みほ「ま、いいか」
愛里寿「?」
みほ「私が愛里寿ちゃんにドッキリを仕掛けたの覚えてる?」
愛里寿「9月20日のこと?」
みほ「う、うん....」
愛里寿「あのあともみほさんいろんな人にドッキリ仕掛けてた」
愛里寿「仕掛けるのはいいけど、できれば私だけを見て欲しい」ニコ
みほ「....はい」
愛里寿「みほさんは一番のお友達だから」ニコ
みほ「(本当に友達なのかな....)」
みほ「それで今回は」
愛里寿「メグミがターゲットなんだよね」
みほ「聞いてたんだ....」
愛里寿「うん、ずーっと」ニコ
みほ「ずーっと....?」
愛里寿「ずーーーーーーーーーーーっと」
みほ「(深く考えたらダメだ)」
みほ「私、メグミさんのことあんまり知らないから愛里寿ちゃんに手伝ってもらおうかなーって」
愛里寿「任せて!」
みほ「ありがとう!それで、メグミさんってどんな人なの?」
愛里寿「どんな人か言葉では言いづらい....」
愛里寿「そうだ!この前大洗戦の反省会をあの三人とやったんだけど....」
みほ「ふむふむ....」
愛里寿「こんなことがあった」
みほ「なるほど、それが」
みほ「『ガールズ&パンツァー 劇場版』ドラマCD5 新しい友達ができました! の」
みほ「6.愛里寿隊長の事をもっと知りたい大作戦!かぁ~」
愛里寿「どらまCD?」
みほ「よしよし、愛里寿ちゃんのおかげでシナリオが決まったよ、ありがとう」ニコ
愛里寿「どういたしまして////」
みほ「目玉焼きハンバーグ、これは使えるっ!」
みほ「この内容が知りたい方は、是非とも先ほどのドラマCDをお買い上げください!」
愛里寿「?」
みほ「じゃあ愛里寿ちゃん、はいこれ」スッ
愛里寿「電話?」
みほ「うん、今からメグミさんのところに行こう!」
愛里寿「了解」
~メグミ宅~
メグミ「....」
メグミ「大学生って意外と暇なのよね....」
メグミ「はぁ~愛里寿隊長....」
メグミ「大学選抜の時しか会えないのは辛い....」
プルルルル
メグミ「隊長!!?!?!?!??!?!?」
メグミ「隊長から電話!?!?!?!?!?!?」
メグミ「どうしようどうしようっ!!!!」
メグミ「あっ、早く出なきゃっ!?!?!?!?」ポチ
メグミ「もももももももももししもし!!!!!」
愛里寿『もしもしメグミ?』
メグミ「どどどどどどどどどどどどど(うしたんですか?)」
愛里寿『今からメグミの家に遊びに行ってもいい?』
メグミ「どどどどどどどどどどどどど(うぞ)」
愛里寿『じゃあ今からいくから』ピッ
メグミ「....」
メグミ「はぁ~~~~~緊張した....」
メグミ「緊張しすぎて電話の内容全然覚えて....ん?」
メグミ「隊長さっきなんて言ってたっけ....」
メグミ「....」
メグミ「ま、いいか!隊長と話せただけで幸せだし!」
~数十分後~
ピンポーン
メグミ「ん?なんだろう」
メグミ「はーい」ガチャ
愛里寿「こんにちは」
みほ「こんにちは~」
メグミ「!?!?!?!??!?!?!?!?!??!?!?」
メグミ「た、隊長!?!?!??!?!?」
愛里寿「うん、さっき言った通り遊びに来た」
メグミ「さ、さっきの電話ってそういう....」
みほ「よろしくお願いします」ペコリ
メグミ「(なんで西住みほまでいるの....)」
愛里寿「あの、メグミ、やっぱりいきなりは迷惑だった?」
メグミ「いっえいえいえいえいえいえいえいえ!!!!!」
メグミ「どうぞ上がってください!!!」
愛里寿「本当?よかった、おじゃまします」ニッコリ
メグミ「(カワイイ)」
みほ「おじゃましまーす」
みほ「あ、買ってきたもの冷蔵庫に入れてもいいですか?」
メグミ「うん?どうぞ?」
みほ「ありがとうございます」ニタァ
メグミ「それにしても隊長、今日はどうしたんですか?」
愛里寿「////」モジモジ
メグミ「あの?」
みほ「愛里寿ちゃん、メグミさんともっと仲良くなりたいみたいなんです」ニコ
メグミ「ほっ、本当ですか!?!?」
愛里寿「////」コクリ
メグミ「うれしいですっ!!!!」
みほ「だから今日はメグミさんのことをもっと知りたい作戦なんです」ニコ
メグミ「そうだったんですか隊長~////」
愛里寿「うん、メグミのこともっと教えて?」
メグミ「はいっ!!!」
みほ「....」ジー
みほ「(自分より何歳も年上の人を手玉に取るなんて....)」
みほ「(愛里寿ちゃん、恐ろしい子....)」
みほ「それにしても愛里寿ちゃん」
愛里寿「なに?」
みほ「なんだかメグミさんの声って不思議だよね」
愛里寿「みほさんもそう思う?」
みほ「愛里寿ちゃんもなの!?」
愛里寿「うん、出会ったころからメグミの声を聞くと....」
みほ「ボコボコにしたくなる?」
愛里寿「そう!!!」
みほ「私たち二人ともそう思うなんて....」
みほ「不思議だね~」
愛里寿「不思議」
~数時間後~
愛里寿「へ~そうなんだ」ニコ
メグミ「はい!そこのケーキがとてもおいしくて!」
愛里寿「あ、もうこんな時間....」
みほ「そろそろ私たち....」
メグミ「もう帰っちゃうんですか?」
愛里寿「帰らないよ?」
メグミ「あれ?」
みほ「メグミさん、愛里寿ちゃんの好物ってご存じですか?」
メグミ「もちろん!目玉焼きの乗ったハンバーグでしょ?」
愛里寿「そう、それを作ってくれるって反省会の時言ってた」
メグミ「え゛ぇ゛っ!?」
みほ「安心してください、材料はもう冷蔵庫の中です!」
愛里寿「私、すっごく楽しみ」ニコニコ
メグミ「う......」
愛里寿「メグミ?」
メグミ「....ま」
メグミ「任せてください!!!!」
みほ「(かかった)」ニヤァ
愛里寿「(計画通り)」ニヤァ
メグミ「じゃあ私は作ってきますね!待っててください!」タッタッ
みほ「愛里寿ちゃん、さすがだね」ニコ
愛里寿「みほさんのためだから」ニッコリ
みほ「ありがとう....」
~数十分後~
メグミ「....」テクテク
愛里寿「メグミ!」
みほ「完成したんですか?」
メグミ「一応は....」
愛里寿「早く食べよう!」
メグミ「それが....その....」
愛里寿「?」
メグミ「これ....」オズオズ
みほ「うわぁ....」
メグミ「目玉焼きハンバーグを作ろうとしたんですが....」
愛里寿「....」
メグミ「隊長すみません....」
愛里寿「料理出来るんじゃなかったの?」
メグミ「すみません、実はあんまり得意じゃなくて.....」
愛里寿「....」
愛里寿「帰る」テクテク
メグミ「ま、待ってください隊長!」ガシッ
愛里寿「....」
愛里寿「ハンバーグがうまく作れなかったのは別にいい」
愛里寿「でも変な見栄を張って嘘をついたのは許せない」ギロッ
メグミ「....」
メグミ「すみません....」シュン
愛里寿「目玉焼きハンバーグ楽しみにしてたのに」
愛里寿「私の期待、裏切られた」
メグミ「....」シュン
愛里寿「この前も、そんなだったから撃破されたのかもしれない」
メグミ「それは....違います....」シュン
愛里寿「まあ過ぎたことを言っても仕方ない」
愛里寿「私生活でそういうことするのはメグミの勝手だけど戦車道の時はやめて」
メグミ「....」シュン
愛里寿「二度と私の期待を裏切るようなことはしないで」
メグミ「はい....」シュン
愛里寿「じゃあ私たち帰るから」テクテク
みほ「失礼しました」ペコリ
メグミ「....」
メグミ「....」ウルウル
メグミ「....あっ!」
メグミ「そうだっ!」タッタッ
メグミ「隊長~~~~!!!!」
愛里寿「....」ジロ
メグミ「私のせいであんなことになっちゃったので、これで何か食べてください」スッ
愛里寿「メグミ....」ジー
メグミ「どうぞ!」
愛里寿「....」
愛里寿「いらない」
テクテクテクテク
メグミ「....」
メグミ「すみませんでした....」ペコリ
メグミ「....」トボトボ
メグミ「....」ピタ
メグミ「....ぅ」ウルウル
メグミ「ぅぅぅっっっっ!!!!!」ポロポロ
メグミ「隊長に嫌われたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」ポロポロ
メグミ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」ポロポロ
メグミ「うっ....ひぐぅっ.....」ポロポロ
メグミ「ぅぅ....」ポロポロ
メグミ「辛い....」ポロポロ
メグミ「そうだ、バーボン、バーボン飲も....」ポロポロ
メグミ「飲まなきゃやってられない....」ポロポロ
メグミ「....」グビグビ
メグミ「....」グビグビ
メグミ「....はぁ」
メグミ「....」
メグミ「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」ポロポロ
メグミ「隊長に嫌われたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」ポロポロ
メグミ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
メグミ「うぇっ....ぇっ....」ポロポロ
メグミ「ごべんなさい....隊長ごべんなさいぃぃ....」ポロポロ
愛里寿「いいよ」ニコ
メグミ「....」ポロポロ
メグミ「た、」ポロポロ
メグミ「隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ.....」ダバー
メグミ「さっきはすみませんでしたぁぁぁぁぁ.....」ダバー
愛里寿「私もごめんね、さっきの言葉全部嘘だから」
メグミ「どういうことですか?」
愛里寿「実は、メグミを泣かせようっていうドッキリで」
メグミ「....よ」
メグミ「よかったぁぁぁぁぁぁぁぁ......」ダバー
メグミ「隊長大好きですぅ.....」ギュー
愛里寿「よしよし」ナデナデ
みほ「(この人本当に大学生なのかな....)」
みほ「(というか結構しっかりした人って印象だったのに色々と....)」
みほ「(やっぱりサンダース出身だからかな....)」
メグミ「よかったぁ....よかったぁ....うっ!!」
愛里寿「どうしたの?」
メグミ「うえぇぇぇぇぇぇぇ」ビチャビチャ
愛里寿「」
みほ「喜び過ぎて吐いた」
メグミ「ずびばぜん隊長....」
愛里寿「....」
愛里寿「帰る」
メグミ「またまたぁ隊長ったら、同じ手は
みほ「すみません、これたぶん本気のやつです....」
メグミ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」ポロポロ
愛里寿「....ふんっ」
みほ「今までで一番印象の薄い人でしたが、なんとか無事に終わってよかったです!」
みほ「劇場版のキャラは描写が少ないので泣かせるのには苦労します....」
愛里寿「げきじょうばん?」
みほ「それにしてもメグミさんの声って....」
愛里寿「すごい魔翌力だった....」
みほ「泣き声もたまらなかったね....」
愛里寿「もっともっともっとボコボコにしたいくらい....」
みほ「同感....」
みほ「またメグミさんを個人的にボコボコにしようね!」
愛里寿「うん!」
みほ「それはそうと」
みほ「愛里寿ちゃん、手伝ってくれてありがとう」ニコ
愛里寿「ううん、みほさんのためならどんなことでも私できるから」
みほ「(目がマジだ....)」
みほ「う、うん、もしかしたらまた手伝ってもらう時があるかもしれないからその時ね?」
愛里寿「わかった」
みほ「それじゃあ愛里寿ちゃん、またね」フリフリ
愛里寿「うん、バイバイ」フリフリ
みほ「....」
みほ「いったかな?」
みほ「よーし、次のターゲットを決めましょう!」
みほ「次は....」
みほ「>>503です!!!」
小梅
みほ「小梅さんです!」
みほ「....」
みほ「小梅さんを指定してきたということは....」
みほ「あのエピソードで攻めろということですね」ニヤ
みほ「そうですよね?」ニヤニヤ
みほ「あー黒森峰では辛かったなあ苦しかったなあ!」
みほ「こういうことですね?」
みほ「これなら簡単そうです」
みほ「別にあの時はただの事故だったので小梅さんが悪いわけじゃないし」
みほ「そもそも全国大会の決勝の時に和解してますし」
みほ「特に責める理由もないんですが....」
みほ「安価ならしょうがないですね!」
みほ「いやーまいったなー小梅さんを泣かせるのキツイなー困ったなー」
みほ「ということで行きますか!」
みほ「でも黒森峰か....」
みほ「これは協力者が必要ですね」
みほ「でもあそこでもう泣かせた人って....」
みほ「うーん....」
みほ「....」
みほ「エリ....」
??「!!!!」ガサガサ
みほ「....」
みほ「エリ....」
??「み
みほ「襟裳岬」
??「....」
みほ「はぁ....」
みほ「エリカさん、隠れなくていいから出てきて」
エリカ「あらみほ、偶然ね」フン
みほ「ばれてるから」
みほ「(ずっとついて来てるの愛里寿ちゃんだけじゃないの....?)」
エリカ「それで、私は何をすればいいの!」
みほ「隠す気皆無だね....」
みほ「まあ利用出来るものは利用するけど....」
エリカ「小梅なんて適当にやればすぐ泣くでしょ?」
みほ「それはそうなんだけど、せっかくだから心の傷を抉ってあげたいし....」
エリカ「またそうやって他の人ばかり見て....」
みほ「私は美少女の涙、それだけを追い求めてるだけ....」
みほ「ずっと心の中にいる人はエリカさんだけだよ」ニコ
エリカ「はぁん////」バタリ
みほ「チョロイのはいいけど気絶までされると困るなぁ....」
~黒森峰~
小梅「....」テクテク
エリカ「えっ!?今度帰ってくる!?」
小梅「?」
小梅「(エリカさんの声....)」テクテク
小梅「....」ソー
エリカ「あんたが帰ってくるのも久しぶりね」
小梅「(なんだ、電話してたんだ)」
エリカ「で、何しに帰ってくるの?」
エリカ「へー、あんたもそんなこと考えるのね」ニコ
小梅「(帰ってくる?誰だろう?)」
エリカ「それで、もう会っても大丈夫なの、みほ」
小梅「(みほさん!?電話の相手ってみほさんだったんだ....)」
小梅「(そっか....みほさん帰ってくるんだ....全国大会以来だからまた
エリカ「わからないって....もうあれから1年以上経つのよ?」
小梅「(あれってもしかして....)」
エリカ「あんた、決勝の前に二人で話してたじゃない、それで終わったんじゃないの?」
小梅「....」ドキドキ
エリカ「はぁ....」
エリカ「あんたの気持ちもわかるけど、いい加減に....」
小梅「....」
エリカ「小梅のこと、許してあげたら?」
小梅「あ....」
小梅「....」ガクガク
小梅「っ....」タッタッ
エリカ「....」
エリカ「....成功よ」ニヤリ
みほ『そっか~、これで第一段階は成功だね』
エリカ「小梅、相当動揺してたわ」ニヤリ
みほ『小梅さんって黒森峰で一番まともだから』ボソ
エリカ「何か言った?」
みほ『いえいえ』
みほ『じゃあ明日そっちに行くね』
エリカ「待ってるわ、計画が終わったら私の部屋に泊まって
ツーツー
エリカ『....ちっ』
みほ「とか言ってそうだなあ....」
みほ「油断したらすぐ部屋に連れ込まれそうになるから気を付けないと....」
みほ「今のエリカさんの部屋に泊まったりしたら何されるかわからないよ....」
??「そんなことしたら私が許さない」ボソ
みほ「!?!?!??!?」グルリ
みほ「....」
みほ「迂闊なことはできないよ....」
~翌日~
エリカ「まっだかなまだかな♪」ウキウキ
小梅「....」テクテク
エリカ「あら小梅、おはよう!」
小梅「....おはようございます」
小梅「....」
小梅「どなたかいらっしゃるんですか?」
エリカ「あらいってなかったっけ?今日はみほが帰ってくるの♪」
エリカ「(私はちょっと前にあってるけど♪)」
小梅「あぁ....」
小梅「(エリカさん、前はあんなにみほさんに怒ってたのにどうしたんだろう....)」
小梅「(....私には関係ないけど)」
小梅「....楽しんでください」
小梅「それでは私は部屋に ガシッ
まほ「まあそういうな小梅、みほとのわだかまりももうなくなっただろう」
まほ「こういう機会もあまりないんだ、一緒に楽しもうじゃないか」ニコ
小梅「えっ....」チラ
エリカ「ふ、ふゅ~ふゅ~」プイ
小梅「(エリカさん逃げたな....)」
小梅「....」
小梅「わかりました、では少しだけ」
まほ「ああ、その方がみほも喜ぶだろう」
小梅「....」
小梅「(昨日のことのせいでみほさんに会うのはとても怖い)」
小梅「(でも、心のどこかで信じたくない自分がいる)」
小梅「(あの時の言葉は、笑顔は、)」
小梅「(本心だったと思いたい、そしてそれを確かめたい....)」
小梅「(許してほしいなんておこがましいかもしれないけど.....)」
小梅「(私は....)」
みほ「こんにちはー」
まほ「みほ、おかえり」
みほ「おかえりって、実家じゃないんだから」
エリカ「おかえりなさいみほ!ご飯にするお風呂に
みほ「お姉ちゃんもエリカさんもこの前会ったでしょ!大袈裟なんだから....」
小梅「お、お久しぶりです、みほさん!」ペコリ
みほ「....」
みほ「久しぶり、小梅さん!」ニコ
小梅「(よかったぁ、普通だ....)」ホッ
まほ「いつまでもこんなところで話していても仕方ない」
まほ「私に部屋に行こう」ニコ
みほ「うん!」
エリカ「それで、みほったら私にあんなことやこんなことを~」
みほ「してないから」
小梅「あはは....」
まほ「....」
まほ「こうして話しているとなんだか昔を思い出すな」
みほ「そんなに昔のことじゃないでしょ?」
小梅「それに、あの頃はこんなにくだけた話じゃなかったような....主にエリカさんが....」
まほ「確かに話の内容は変わったかもしれないが」
まほ「それだけだ、他は何も変わらない」ニコ
みほ「お姉ちゃん....」
小梅「....」
まほ「みほ、今日は泊まっていくんだろう?」
みほ「そのつもりだよ」
エリカ「だったら私の部
まほ「寮の部屋はそのままにしてある、そこを使うといい」
みほ「そうだったんだ....ありがとうお姉ちゃん!」
まほ「ふ....私だけではなくエリカにも言ってやってくれ」
エリカ「////」
みほ「....」
みほ「エリカさん」グイ
エリカ「な、何よ////(近い!!!!)」
みほ「ありがとう♪」コソコソ
エリカ「はぁ~ん////」ガクン
みほ「(無力化成功)」
みほ「じゃあそろそろ部屋に帰るね」
まほ「ああ、また明日」
みほ「おやすみなさい」テクテク
小梅「....」
小梅「(みほさん、私と話していても普通だった)」
小梅「(昔みたいに優しかった....)」
小梅「(....)」
小梅「(でもやっぱり....)」
小梅「....」
小梅「(みほさんは部屋で一人きり)」
小梅「(確かめるなら今晩しかない....)」
みほ「....」チラ
みほ「(悩んでる悩んでる)」ニタァ
みほ「(たっぷり悩み抜いた後)」
みほ「(私の部屋においで、小梅さん)」ニタァ
はよ
小梅「....」
小梅「ふぅ....」
小梅「....」
小梅「....」コンコン
小梅「....」
ガチャリ
みほ「小梅さん?どうしたの?」
小梅「少し、みほさんとお話をしたいと思って....」
みほ「ふーん....」
みほ「じゃあ入って」ニコ
小梅「おじゃまします」
小梅「....」
小梅「....」
みほ「それで、何を話すの?」
小梅「....実は」
小梅「みほさんに聞きたいことがあって....」
みほ「....」
小梅「みほさんは」
小梅「あの時のこと、恨んでいますか」
みほ「....」
みほ「そんなことないよ」ニコ
小梅「....」
小梅「本当ですか?」
みほ「本当だよ」ニコ
小梅「....」
小梅「みほさん、私、昨日エリカさんが電話で話しているのを聞いたんです」
小梅「エリカさんが、あなたはまだ私のことを許していないと言ったように聞こえました」
小梅「でも、聞き間違いだったんですよね?」
みほ「....」
みほ「だったら話が早いね」
小梅「え....」
みほ「私は小梅さんを」
みほ「憎んでる」
みほ「恨んでる」
みほ「殺したい」
みほ「消えて欲しい」
みほ「本当は顔なんて見たくもない」
小梅「そんな....」
みほ「なんでわざわざ自分から聞きに来るの?」
みほ「知らないふりしておけば私も言うつもりはなかったのに」
小梅「だって、決勝戦の時にみほさんは....」
みほ「....」
みほ「あの時だって本当は
みほ「試合中にうっかり死んでくれないかなって思ってたよ」
みほ「そしたら優勝出来ちゃった、あ、これは小梅さんのおかげなのかな?ありがとう」ニコ
小梅「....」
小梅「なんで、なんであの時も、その後も私にそれを言わなかったんですか」
みほ「あんなに酷いことをすっきり水に流して許せる、そんな隊長なら着いていきたいと思うでしょ?」
小梅「そんな....」
みほ「あれがなければ私、黒森峰の隊長になって」
みほ「西住流にもそのままいられて」
みほ「将来は西住流のために働くつもりだったのに」
みほ「全部壊れちゃった」
みほ「その原因を」
みほ「たった1年やそこらで許せるわけないでしょ!!!!!」バン
小梅「ひっ....」ビクッ
みほ「私は何も悪いことしてないのに」
みほ「なんでこんなに苦しまなきゃいけなかったの?」
みほ「教えてよ、小梅さん」ギロリ
小梅「ぅ....」ウルウル
みほ「....」ギロリ
小梅「ぅっ....」ポロ
小梅「すみませんでしたっ....ぅぅ....」ポロポロ
みほ「....はぁ」
みほ「泣けば許されるなら簡単だよね」
みほ「それならあの時私も泣けばよかったのかな」ニコ
小梅「ぇぐ....」ポロポロ
みほ「それだけなの?」
小梅「ぅ....」ポロポロ
みほ「私をあれだけ苦しめておいて、たったそれだけなの?」ギロリ
小梅「でっ、でも私には何もっ....」ポロポロ
みほ「私ね、大洗に行って、本当は戦車道やめるつもりだったんだ」
小梅「....」ポロポロ
みほ「....」スッ
小梅「....」ポロ
みほ「これあげる、お姉ちゃんに出せば戦車道辞められるから」
小梅「....」
小梅「私が戦車道を辞めれば」
みほ「違うよ?強制なんかするわけないでしょ」
みほ「いや」
みほ「強制された方がずっと楽かも」
小梅「そう、ですか....」
みほ「ずいぶん時間は空いたけど、あなたもそれくらい悩んでみれば」
みほ「少しは私の気持ちもわかるんじゃないかな」
みほ「そうすれば」
みほ「あんなに分かり切った質問、二度としなくなると思うよ」ギロリ
小梅「....失礼します」テクテク
小梅「....」
小梅「当り前だよね」
小梅「優しかったみほさんをたくさん苦しめて」
小梅「それでも押し殺した気持ちを自分から掘り返して」
小梅「嫌われるのも当然だなぁ」
小梅「何もわかってなかった」
小梅「私は紛れもなく」
小梅「加害者だったんだ」ポロ
小梅「甘かった、ごめんなさいみほさん」ポロポロ
小梅「いっぱい苦しんだつもりでした」ポロポロ
小梅「でも全然っ....ぅぅっ....」ポロポロ
小梅「ごめんなさい....ごめんなさいっ.....!」ポロポロ
小梅「なんで気づかなかったんだろう....」ポロポロ
小梅「みほさんがいなくなってからも、なんで戦車道、続けてしまったんだろう....」ポロポロ
小梅「ひぅっ....ぅっ....ぅっ....」ポロポロ
小梅「ごめんなさい....ごめんなさい....」ポロポロ
コンコン
まほ「?」
まほ「誰だ?こんな時間に....」
ガチャリ
小梅「....」
まほ「小梅?どうしたんだ?」
小梅「隊長、今までありがとうございました」ペコリ
小梅「どうぞ」スッ
まほ「?」
小梅「....」ポロ
小梅「おやすみなさい....」タッタッ
まほ「おい、ちょっと小梅!!!」
まほ「なんだったんだ?それに、泣いているようにも....」チラ
まほ「!?!??!?!??!?!?!?」
まほ「なんで今小梅が辞めるんだ!?!?!??!?!?!??!?!!?」
まほ「意味が分からないんだが!?!?!??!?!?!?」
まほ「なぜだ....なぜなんだ....」
まほ「なにか深刻な悩みがあるのか」
まほ「....」
まほ「....よし」
まほ「戦車道メンバーに辛い思いをさせるわけにはいかん」
まほ「これが私の、黒森峰隊長としての最後の仕事だ」
まほ「小梅を救う策を考えなければ....!!!!」
~翌朝~
小梅「zzz....」
小梅「zz....」パチリ
小梅「(もう朝....あんまり眠れなかった....)」サワサワ
小梅「ん?」チラ
みほ「zzzz....」スウスウ
小梅「!?!?!?!?!??!?!!??!?」ビクッ
小梅「(ななななんでみほさんが私の隣に!?!?!?!??)」サワサワ
小梅「ん?」チラ
エリカ「zzzz....」スウスウ
小梅「何でエリカさんまでぇ!?!!?!?!?」ビクッ
みほ「ん....」パチリ
みほ「あ、小梅さん、おはよう」ニコ
小梅「す、すみませんみほさんっ!!!!今すぐ出ていくので!!!!」
みほ「大丈夫だよ、私全然怒ってないから」ニコ
小梅「はい、申し訳....え?」
みほ「昨日のは小梅さんの涙を見るためのドッキリだよ」ニコ
みほ「ごめんね~」ニコニコ
小梅「は?え?あの、寝起きで頭が
エリカ「詳しくは私が説明するわ!!!!!」
小梅「なるほどそんなことが....」
みほ「うんうん」
エリカ「そうそう」
小梅「って!!!!全然納得できませんよ!!!!」
小梅「私がどれだけ悩んだと思ってるんですか!!!!!」
小梅「たった一晩のストレスで胃に穴が開くところでしたよ!!!!」
みほ「まあまあ」
エリカ「まあまあ」
小梅「まあまあじゃないですよまったく!!!!」
小梅「あ!!!!」
小梅「私、隊長に戦車道辞めるって言っちゃいました!!!!」
小梅「急いで撤回してきます!!!!!!」ダッダッ
みほ「よかったね許してくれて」
エリカ「あんたよくそれで戦況分析できるわね.....」
みほ「?」
まほ「ふぅ....」
まほ「完璧だ....」
まほ「これで小梅を救える....」
まほ「徹夜した甲斐が
小梅「隊長!!!!」
まほ「小梅っ!!!!」
まほ「戦車道を辞めるなんて
小梅「昨夜の言葉撤回します!!!!」
小梅「それじゃっ」タッタッ
まほ「....」
まほ「ん?」
まほ「あれ、これで終わりか?」
まほ「私の徹夜は?」
まほ「....」
まほ「まあいいか」フッ
まほ「何があったかはわからないが」
まほ「昨日とは真逆の」
まほ「今まで見たことのない笑顔だった」
まほ「きっとすべては解決したんだろうな」フフ
まほ「....」
まほ「よか....った....」バタリ
まほ「zzz.....」
みほ「誰かが....誰かが犠牲になった気がします....」
エリカ「そりゃあ小梅でしょ」
みほ「いえ、小梅さんだけではなく、別の誰かが....」
みほ「....」
みほ「ま、いっか!!!」
みほ「この計画、誰かが犠牲にならないと回らないのでいちいち気にしてられません!」
エリカ「ひっどいわね....」
みほ「エリカさん、もう出番終わったよ」
エリカ「え~もうちょっといいじゃない~」
みほ「ダメ、これ、原則一人ってルールなんだから」
エリカ「そんなルールもう完全になくなってるじゃない....」
みほ「うっ....」
みほ「し、仕方ないでしょ!もう500レス以上もやってるんだから!!!!」
みほ「ほら!早く帰った帰った!!!」シッシッ
エリカ「わかったわよ、でも困った時はいつでも呼ぶのよ!!!!」シュパ
みほ「....」
みほ「(どうせ近くにいるんだろうけど気にしちゃ負けだよね....)」
みほ「さて、気を取り直して次のターゲットに行きましょう!」
みほ「次は....」
みほ「>>533です!!!!」
鶴姫しずか
これは打ち切りかな(挑発)
みほ「まずい....まずいですよこれは....」
みほ「鶴姫しずかさん....」
みほ「って誰ですか!?」
みほ「ガルパンのコミックスはもっとらぶらぶ作戦しか読んでないんです....」
みほ「もちろんリボンの武者も未読なんです....」
みほ「本当に申し訳ありません....」
みほ「安価に応えられないなんて....」
みほ「安価スレ失格です....」
みほ「これはもう....」
みほ「>>535の言う通り打ち切りに....」
>>538「異議あり!!!!」ビシィ
みほ「あ、あなたは!?」
まほ「異議あり!!!!」ビシィ
みほ「お姉ちゃん!?」
みほ「(どうしよう....お姉ちゃんはまだターゲットになってないからこの計画を知らないのに....)」
みほ「お、お姉ちゃん」
まほ「ものすごくアヤシイじゃないですか!」ビシィ
みほ「ん?」
まほ「したがって、この証人は‥‥、大ウソつきだ!」ムニャムニャ
みほ「お姉ちゃん?」
まほ「zzz....」
みほ「寝てる....」
みほ「なんだぁ、寝言かぁ....」
まほ「蘇る逆転は至高....」ムニャムニャ
みほ「危なかった~、もしお姉ちゃんが起きてたらターゲットから除外せざるを得ないところでした....」
まほ「zzz....」
みほ「幸せそうな顔で寝てる....」
まほ「zzz....」
みほ「いつもは冷静なお姉ちゃんのこんな顔を見てると....」
みほ「絶望でグチャグチャに塗りつぶしてやりたくなるなぁ!」ニヤァ
みほ「河嶋さんは普段から泣いてばかりだから、泣き顔に魅力皆無だけど」
みほ「そういうのとは縁のない人ほど」
みほ「涙がおいしくなるんだよね~」ニタァ
みほ「ということで!」
みほ「次回は安価下でお姉ちゃんをターゲットにしてもよろしいでしょうか?」
>>541
問題ない、いけ
みほ「了解しました!」
みほ「ということで紆余曲折ありましたが次のターゲットは私のお姉ちゃん、西住まほに決定しました!」
次回予告
やめて!ボコの翼神竜の特殊能力で、アンコウ・ザ・ダンシングを焼き払われたら、闇の取引で戦車道連盟と繋がってる角谷杏の精神まで燃え尽きちゃう!お願い、死なないで角谷杏!あんたが今ここで倒れたら、河嶋さんや小山先輩との約束はどうなっちゃうの? 学園艦はまだ残ってる。ここを耐えれば、役人に勝てるんだから!」
次回「逸見エリカ死す」。パンツァー・フォー!
みほ「嘘です」
みほ「次回も1週間以内には更新するつもりです」
みほ「それまでに計画を練っておくのでしばしお待ちください」ペコリ
龍亞「ダメだよクロウ!あんなモンスター相手にしたら、死んじゃうよ!」
龍可「そうよクロウ、行かないで!」
クロウ「ダメだ!こいつは……ジャックが気を失いながらもつないでくれたんだ。なんとしても、オレたちがアーククレイドルを止めなきゃならねぇんだ!……心配すんなって。このクロウ様がこんなところでくたばる訳ねぇだろ。行ってくるぜ!」
クロウ「次回、遊戯王5D's『クロウ死す』 。ライディングデュエル、アクセラレーション!!」
エリカ「エリカでございまーす!」
小梅「お魚くわえたボコ猫、おっかけーて!」
しほ「Ⅴ号中戦車パンターG型で、駆けてく!」
三人「陽気なサザーエさん!!!」
みほ「....」
三人「(ニコニコ)」
みほ「....」
みほ「....あの」
みほ「呼んでません」
三人「?」
みほ「え?みたいな顔しないでください!」
しほ「ほえ?」
みほ「お母さんはさくらちゃんみたいな声出さないでください!」
みほ「エリカさんに至っては次回予告で殺したはずなのに....」
エリカ「そんなあらかじめ日記みたいな効果はないわよ....」
エリカ「それに、今度のターゲットは隊長なんでしょ?」
小梅「私たち全員、みほさんに辛い思いをさせられました!」
しほ「今こそその憂さ晴らしをしたいのよ!」
みほ「他二人はいいとしてお母さんは....」
しほ「妹に与えられたストレスは姉が処理すべきよ!」
みほ「....」
みほ「....はぁ」
みほ「何を言っても納得しなさそうですし」
みほ「仕方ないので手伝ってもらいます」
三人「わーい!」
みほ「その代わり」
みほ「真面目にやってくださいね」ニッコリ
みほ「失敗したら....」
三人「....」ゴクリ
みほ「さ、計画を練りましょうか♪」
エリカ「(何かとんでもないことに....)」
小梅「(首を突っ込んでしまったような....)」
しほ「(ほえ~)」
~黒森峰~
みほ「またここに来る羽目になっちゃった....」
エリカ「まあまあ、いいじゃないの!」
小梅「エリカさん、目が怖いです」
しほ「みほはうちに泊まりなさい」
みほ「いや日帰りだから」
エリカ「....」ギリリ
しほ「....」ギリリ
小梅「みほさんの周りどうなってるんですか....」
みほ「コメントに『レズネタばっかで気持ち悪』って書かれてたからできるだけ控えたいのに....」
小梅「は、はぁ....」
みほ「気を取り直して」
みほ「みんな、準備はいいですか?」
エリカ「もちろん」
小梅「任せてください」
しほ「まほを赤子のように泣かせてみせるわ」
みほ「了解です」
みほ「それでは各自、所定の場所へ向かってください」
三人「ラジャー!」
みほ「....」
みほ「序盤のギャグパートが定番になってきてるのは大丈夫かなぁ....」
まほ「....」テクテク
まほ「(この前の小梅はなんだったんだろうか)」
まほ「(私にやめるといった時の顔、とてもふざけているようには見えなかった)」
まほ「(しかし次の日には満面の笑みで撤回....)」
まほ「(全ては解決したんだろうが真相が気になる....)」
まほ「....」
まほ「(いや、詮索なんてダメだ、何か事情があるんだろう)」
小梅「....隊長」
まほ「小梅?どうした?」
小梅「....」
小梅「隊長、今までありがとうございました」ペコリ
小梅「どうぞ」スッ
まほ「?」
小梅「....」ポロ
小梅「おやすみなさい....」タッタッ
まほ「おい、ちょっと小梅!!!」
まほ「ん?この流れどこかで....」チラ
まほ「!?!??!?!??!?!?!?」
まほ「またか!?!??!?!???!?」
まほ「....」
まほ「大丈夫だ、あの時徹夜で考えた作戦を使えばいい」ダッ
コンコン
まほ「....」
コンコン
まほ「....」
まほ「小梅、開けなくてもいいから聞いてくれ」
まほ「お前が何を悩んでいるかはわからないが、もし私に出来ることがあったら何でも言ってほしい」
まほ「私はもうすぐ隊長ではなくなるが、それでもお前が大切な戦車道チームの仲間であることに変わりはない」
まほ「やめるなとは言わない、だがもう少しだけ考えてみないか」
まほ「私も一緒に ガチャ
まほ「開いてる?」
まほ「小梅?」ガチャリ
まほ「な....」
まほ「なぜ何もないんだ!?」
まほ「小梅の私物は....」
まほ「これは....手紙?」ピラ
まほ「....」
小梅『もう隊長には着いていけません』
まほ「....」
まほ「....」
まほ「....私か」
まほ「....」
まほ「きっと今追いかけても無意味だろう」
まほ「落ち着いたころに説得を....」
まほ「いや、私ではダメか」
まほ「私が黒森峰の戦車道を去ってからエリカに行ってもらえば戻ってくるかもしれない」
まほ「....」
まほ「ここまでするとは、よほど悩んでいたはずだ」
まほ「....」
まほ「私のせいで、小梅にはすまないことをしてしまったな....」
まほ「....」
まほ「....このことをエリカに言いに行くか」
まほ「....」
ガチャリ
テクテク
テクテク
みほ「さすがお姉ちゃん、小梅さん程度じゃ泣かないよね」
しほ「あの子は強い子です」
小梅「ちょっと、私に失礼じゃないですか?」
エリカ「まあまあ、あんたの出番は無事終わったんだからいいじゃない」
みほ「顔には出しませんが、お姉ちゃん、結構ダメージ受けてると思います」
しほ「さ、エリカ、中継ぎ投手の役割お願いしますよ」
エリカ「任せてください!」
エリカ「今年の森福並みの活躍してみせますよ!」ダッ
みほ「森福って....ワンポイントを自分で宣言していったよ....」
しほ「同じ変則なら秋吉にておけばいいのに....」
みほ「エリカさんはひねくれてるから....」
しほ「又吉くらい?」
みほ「ぐふっwwww」
小梅「....」
小梅「(なにいってんだこいつら)」
エリカ「....」テクテク
まほ「あ」
まほ「おーいエリカ」
エリカ「?」
エリカ「なんですか隊長?」
まほ「実は....」
まほ「小梅が戦車道をやめるといって寮からも出ていってしまった」
エリカ「えっ!?」
エリカ「それ本当ですか!?」
まほ「あぁ....」
まほ「どうやら私の指導が合わなかったらしい....」
エリカ「....」
エリカ「私も小梅がそんなこと考えてたなんて気が付きませんでした....」
エリカ「....」
エリカ「それって今日いきなりですか?」
まほ「....」
まほ「....いや」
まほ「1週間ほど前に小梅が私の部屋に来て、戦車道をやめると言ってきたな」
まほ「次の日にはすぐに撤回してきたから大丈夫だろうと思っていたんだが....」
エリカ「....」
エリカ「....なんでそのこと私に教えてくれなかったんですか」ギロリ
まほ「それは....小梅自身がすぐに撤回したから大丈夫だと....」
エリカ「そんなわけないじゃないですか!!!!」バンッ
まほ「....」
エリカ「高校に入ってから2年も続けてきた戦車道を自分から辞めるって言ったんですよ!!!」
エリカ「大丈夫なわけないじゃないですか!!!!」
まほ「....すまない」
エリカ「現に小梅は戦車道から去ったんです!一週間も、一人で悩んだ末に!!!!」
まほ「....」
エリカ「隊長は私を信用していないんですか!!!」
エリカ「信用しているから次の隊長を任せてくれたんじゃないんですか!!!!」
まほ「....そうだ」
エリカ「だったらなんで....」ウルウル
まほ「エ、エリカ....」
エリカ「隊長はいつもそうです....いくら隊長と一緒に過ごしても....」ウルウル
エリカ「どこかで距離を置いて....」ウルウル
エリカ「っ....」ポロ
エリカ「私には....隊長が分かりません....」ポロポロ
まほ「....すまない」
エリカ「....もういいです」グイ
エリカ「....」テクテク
まほ「あ、エリカ!」
エリカ「....小梅に会って来ます」
まほ「でも今は....」
エリカ「迷ってる時間がもったいないので」テクテクテク
まほ「....」
まほ「私はよく分からない、か....」
まほ「エリカにも窮屈な思いをさせていたんだな....」
まほ「....」
しほ「エリカ、迫真の演技だったわ」
エリカ「頑張りました!」
みほ「自分から涙を流すなんて....エリカさんもずいぶん染まってきたね....」
エリカ「あまりよくないわ....」
小梅「でも、自分が次期隊長に推したエリカさんにここまで言われると」
しほ「かなり傷ついたはずよ」
エリカ「すみません隊長....」
みほ「珍しく顔にも出てるから大ダメージだね!」
小梅「でも泣かないんですね」
しほ「そりゃあ西住流ですもの」
みほ「逆にここで泣かれたら意味がないよ」
みほ「なんてったってこの後は!」
しほ「西住家名物!」
二人「勘当!!」
エリカ「よくあんたネタに出来るわね....」
小梅「本当ですよ....」
~翌日~
まほ「(結局エリカは帰ってこなかった)」
まほ「(それだけ説得に時間がかかっているのか)」
まほ「(或いはエリカも私に愛想を尽かせたのか)」
まほ「....」
まほ「....今更考えても遅いか」
コンコン
まほ「どうぞ?」
ガチャリ
しほ「....」
まほ「お母様!?」
まほ「どうしたんですかわざわざ....」
しほ「....」
しほ「エリカから聞きましたよ」
まほ「....」
しほ「あなたはそれでも隊長ですか」
まほ「....すみません」
しほ「エリカはこんなものも持ってきましたよ」バサッ
まほ「これは?」
しほ「あなたが黒森峰の戦車道に今後一切関わらないで欲しいという署名です」
まほ「な....」
まほ「そっ、そんなわけっ....」バサバサ
しほ「そこに書かれた名前の数を見ましたか?」
まほ「そんな....」
しほ「まったく、あなたの人望のなさには呆れました」
しほ「私は今まであなたこそが西住流の後継者にふさわしいと思っていましたが」
しほ「見込み違いだったようですね」
まほ「....すみません」
しほ「....」
しほ「まほ、大学はあなたの好きなところに行きなさい」ニコ
まほ「....」
まほ「....それはもう西住流のことは気にするなということですか」
しほ「そうよ」
しほ「西住流には」
しほ「みほがいるもの」
まほ「しかしみほはっ!」
みほ「お姉ちゃん、私は大丈夫だよ」ニッコリ
まほ「みほ、なぜここに....」
しほ「私が呼びました」
しほ「みほが直接言えばあなたも安心するでしょう」ニコ
まほ「....」
まほ「....わ」
まほ「わかりました」
まほ「みほ、西住流は頼んだぞ」ニコ
みほ「うんっ!」
まほ「お母様、わざわざこんなところまで足を運んでくれてありがとうございました」
まほ「きっとみほなら西住流をさらに強くしてくれると思います」
しほ「ええ、そう思うわ」
まほ「....」
まほ「....私は予定があるので、失礼します」ペコリ
テクテクテクテク
まほ「....」トス
まほ「....」
まほ「晴れて自由の身か」
まほ「ふっ」クスリ
まほ「こんな形で西住流から解放されるとは思わなかったな」
まほ「....人望か」
まほ「今まで必死で西住流のため、黒森峰のために尽くしてきたつもりだった」
まほ「そのために普通の生活も何もかも犠牲にしてきた」
まほ「結局それは独りよがりでしかなかったんだろうな」
まほ「....」
まほ「しかし、結果的にはよかったのかもしれないな」
まほ「黒森峰のみんなは大嫌いな隊長が今後関わってくることはなくなり」
まほ「西住流は私よりも優秀な後継者を得て」
まほ「何よりみほが戻ってこられた」
まほ「私だって自由になれた」
まほ「誰も....」ウルウル
まほ「誰も損していないじゃないかっ」ポロリ
まほ「そう、誰も....」ポロポロ
まほ「....」ポロ
まほ「私は何もわからなかった」ポロポロ
まほ「戦車道のことも、みんなのことも、西住流のことも」ポロポロ
まほ「みほのっ....ことも....」ポロポロ
まほ「っ....」ポロポロ
まほ「この涙の理由もっ....ぅっ....」ポロポロ
まほ「自分のことなのにっ....ひぐっ....」ポロポロ
まほ「うぅ....」ポロポロ
まほ「エリカのっ」ポロポロ
まほ「言う通りだった」ポロポロ
まほ「私の気持ちなんて誰にもわかるわけなかった....」ポロポロ
まほ「私にも、私のことが分からないんだからっ....」ポロポロ
まほ「ぅ....」ポロポロ
まほ「私は....」ポロポロ
まほ「私はっ....!」ポロポロ
小梅「隊長はきっと戦車道が続けたいんですよ!」
まほ「そうだろうか....」ポロポロ
まほ「え?」
エリカ「そうです!隊長から戦車道を取ったら何も残りませんよ!」
まほ「あの
しほ「あなたから西住流を取ったらただの女子高生ですよ!」
まほ「そ
みほ「お姉ちゃんっ!西住流に戻ってきて!!!」
まほ「....」
まほ「あのこれは....」
みほ「さっきまでのこと、全部嘘!!!」
三人「(ニッコリ)」コクリ
まほ「....」
まほ「よく意味が分からないんだが....」
みほ「お姉ちゃんをドッキリにはめて涙を流させようという企画!!!」
まほ「....」
まほ「小梅は?」
小梅「やめません」ニコ
まほ「エリカは?」
エリカ「隊長大好き!」ニコ
まほ「お母様は?」
しほ「西住流の後を継ぐのはあなたしかいません」ニコ
まほ「みほは?」
みほ「誰が戻ってくるかこんな流派!」ケッ
まほ「....」
まほ「....ふっ」
まほ「まさか全て嘘だったとはな」フフ
まほ「これは一本取ら ポロポロポロポロ
まほ「ふぐぅ....」ポロポロ
しほ「おーよしよし、ごめんなさいね怖い思いさせちゃって」ナデナデ
まほ「やっ、やめてくだざいぃ....」ポロポロ
みほ「鬼の目にも涙とはまさにこのことだね!」
小梅「自分で泣かせておいてよくもまあ....」
エリカ「号泣する隊長、やっぱりいいわね!」
みほ「お姉ちゃんの涙でエリート塩でも作る?」
エリカ「黒森峰のビールに合いそうね!」
小梅「もうやだこの人達」
みほ「まさか一番最初に主要キャラの涙をコンプするのが黒森峰になるとは....」
みほ「みなさん結構鬼ですね....」
みほ「私は美少女の涙が見られれば私はそれでいいんですが!」
みほ「それにしても、黒森峰キャラが人気なのか....」
みほ「はたまた私への嫌がらせに因縁のあるキャラ優先にしたのか....」
みほ「....」
みほ「真相は安価のみぞ知るセカイということですね....」
みほ「これでやっとエリカさんともお別
イルワヨー
みほ「....」
みほ「ま、まあ仮にいたとしても今後呼ぶ機会はないです!」
チッ
みほ「さて、次のターゲットに行きましょうか!」
みほ「次は....」
みほ「>>571です!」
ちよきち
桂利奈「ゆうじょ~♪それともライバル~♪」フンフン
みほ「あれ?なんだか唐突に出現した桂利奈ちゃん、何聞いてるの?」
桂利奈「押すよ~♪」フンフン
みほ「桂利奈ちゃん!」ユサユサ
桂利奈「スイッチ~♪」フンフン
みほ「....」
みほ「発射!!!」
ドカーン ドカーン ドカーン
桂利奈「ひぅっ!?」チョロ
みほ「ねえ桂利奈ちゃんってば!」
桂利奈「たいちょお!?どうしたんですか!?」
みほ「さっきから歌ってるその素敵な歌は何?」
桂利奈「歌って言うと....」
桂利奈「『灼熱スイッチ』のことですか?」
みほ「その歌、『灼熱スイッチ』っていうんだ~」
桂利奈「もしかして、『灼熱スイッチ』を知らないんですかぁ!?」
みほ「え、うん、そんなさも当然のように言われても....」
桂利奈「この歌『灼熱スイッチ』は2016年10月3日からテレビ東京、BSジャパン、AT-Xで好評放送中の『灼熱の卓球娘』のOPです!」
みほ「へ~そうなんだ~、どんなアニメなの?」
桂利奈「美少女が卓球をして心臓をドキドキ言わせたり汗をダラダラかくアニメです!」
みほ「えぇ....、それ、面白いの?」
桂利奈「絵柄はよくある萌え風ですが、ストーリーは意外と正統派熱血スポ根なんです!」
桂利奈「登場する卓球の技術も一応実際に存在するものですし」
桂利奈「可愛いキャラが熱く打ち合う姿には心惹かれます!」
みほ「へぇ~」
桂利奈「そんな素晴らしいアニメのOP、『灼熱スイッチ』が11月25日についに発売されたんです!」
桂利奈「私ももちろん発売日に買って聞き続けてたので、つい口から出ちゃいました!」
みほ「確かに、桂利奈ちゃん程度の歌唱力でもいい曲に聞こえたかも」
桂利奈「」
みほ「でも、そんなにいい曲なら、今すぐ買いに行かなくちゃ!」
桂利奈「さすが隊長!」
みほ「なお桂利奈ちゃんの出番はこれで終わりです」
桂利奈「あいー....」
愛里寿「....」
愛里寿「今の茶番は?」
みほ「茶番?何のことかな?」
桂利奈「茶番じゃなくてステマだよ~!」
愛里寿「全然ステルス出来てないからステマとは言わない」
みほ「ま、まあまあ、お母さんの抱き枕カバー発売が決定した愛里寿ちゃん、そう怒らないで」
愛里寿「はぁ....」
みほ「というか....」
みほ「愛里寿ちゃん呼んでないんだけど!?」
愛里寿「うん」
みほ「いやうんじゃなくて!」
愛里寿「だって今回のターゲットは私のお母さんだから」
みほ「どうして当然のようにそれを知ってるのかな?」
愛里寿「みほさんだって、私のお母さんとはあまりかかわりもないし」
愛里寿「私がいないと泣かせるのは大変でしょ?」
みほ「ぐぬぬ....」
愛里寿「それに抱き枕カバーは『お母さんたち』だからたぶんみほさんのお母さんも出る」
みほ「」
愛里寿「それで、計画は?」
みほ「うん....」
みほ「千代さんって愛里寿ちゃんを溺愛してるよね」
愛里寿「うん」
みほ「じゃあ簡単でしょ?」
愛里寿「正直、前陣速攻並みに早く終わると思う」
みほ「前陣速攻?」
愛里寿「卓球での戦法で
みほ「愛里寿ちゃん、ステマ出来てないよ」ニコ
愛里寿「うぅ....////」
~島田家~
千代「(ここ最近....)」
愛里寿「....」ショボン
千代「(愛里寿の様子が....)」
愛里寿「....」ショボン
千代「(おかしい....)」
愛里寿「....」ショボン
千代「(いったいどうしたのかしら....)」
千代「(もともと感情をあまり表に出す子ではないけれど....)」チラ
愛里寿「はぁ....」
千代「(最近の落ち込み具合は異常よ....)」
千代「愛里寿、ボコが始まるわよ?」
愛里寿「....うん」
愛里寿「....今日はいい」
千代「!??!?!??!?!??!??!?」
愛里寿「....」ショボン
千代「(おかしすぎるわ....!)」
千代「(ボコよ!?あのボコさえも自ら拒むなんて....)」
千代「(今までそんなことありえなかったのに....)」
千代「....はっ」
千代「ま、まさか反抗期!?」
千代「どどどどうしましょう!?」
千代「愛里寿に反抗なんかされたら私....私....」ウルウル
愛里寿「お母さん」
千代「はーい////」
愛里寿「ご飯は?」
千代「はーい////」
みほ「(危な....)」
愛里寿「(さすがにまだ泣いてもらったら困る....)」
愛里寿「(お母さんのマザコンっぷりにお灸をすえるためにはもっと苦しんでもらわないと....)」
愛里寿「(そうだよね、みほさん!)」チラ
みほ「(カメラをにらんでる....)」
みほ「(そもそもなんでカメラの場所把握してるんだろう....)」
~1週間後~
愛里寿「....」チラ
千代「」ゲッソリ
愛里寿「(なんだかお母さん、今までにないくらい疲れた顔してる....)」
千代「(1週間たっても愛里寿のことがわからないわ....)」
千代「(心配であまり寝られてない....)」
千代「(でも、寝てる場合じゃないわ....愛里寿....)」
愛里寿「(大丈夫かな....)」
愛里寿「(心なしか見た目も年相応に....)」
みほ『愛里寿ちゃん!』
愛里寿「はい」
みほ『そろそろいいんじゃない?』
みほ『これ以上やると千代さんが抱き枕カバーに耐えられない見た目になっちゃう....』
愛里寿「私もそう思ってた....」
みほ『じゃあ予定通りね』
愛里寿「了解」
ピンポーン
千代「」ゲッソリ
愛里寿「....」
ピンポーン
千代「」ゲッソリ
愛里寿「お母さん、鳴ってる」
千代「ん、はーい....」
ガラガラ
千代「はい?」
みほ「こんにちは!」ニコ
千代「?」
千代「西住流の....」
みほ「お久しぶりです、西住みほです!」ニコ
千代「ええ、お久しぶり」
千代「それで、今日は?」
愛里寿「私が」
千代「?」
愛里寿「私が頼んで来てもらったの」
千代「あら、家に呼ぶくらい仲良くなったのね」ニッコリ
千代「先に言ってくれればおもてなしの用意を
愛里寿「違うの」
千代「....」
千代「違うって?」
愛里寿「お母さんに大事な話があるの」
千代「....」
千代「西住さん、どうぞあがって」
みほ「はい」
千代「....」
愛里寿「....」
みほ「....」
千代「....」
千代「それで、話というのは?」
みほ「はい、実は
愛里寿「みほさん、私から」
みほ「....わかった」
千代「....」
愛里寿「お母さん」
愛里寿「私、留学する」
千代「....」
愛里寿「この前大洗と戦った時に、私にはまだまだ足りないものがあると気づいた」
愛里寿「せっかく高校に転入するなら留学をしてもっと経験を積みたい」
千代「....」
千代「あなたが最近悩んでいたのはそのことだったのね」
愛里寿「うん」
千代「....」
千代「....はぁ」
千代「わかったわ、あなたが行きたいところに行くといいわ」
愛里寿「ありがとう!」
千代「それで、どこに留学したいの?」
愛里寿「熊本」
千代「は?」
愛里寿「熊本の西住流に留学する」
千代「」
千代「ダ、ダメよそんなの!!!」
千代「西住流とはライバルなのよ!!!!」
千代「第一そんなの向こうが
みほ「私の母は許可してくれました」ニコ
千代「」
愛里寿「この前は西住姉妹に負けてしまった」
愛里寿「負けた相手からも学ぶことはたくさんあるから西住流を選んだの」
千代「」
愛里寿「あと、甘えてしまわないようにお母さんにも会わないことにする」
千代「いいいいいつまで?」
愛里寿「大学卒業まで」
千代「それって....」
みほ「高校1年から大学4年までと考えると....」
みほ「7年ですね!」ニッコリ
千代「」
愛里寿「そういうことだからお母さん、私
千代「駄目」
愛里寿「あの
千代「駄目です」
愛里寿「おか
千代「認めません」
みほ「あの
千代「黙れ小童ァ!」
愛里寿「....」
愛里寿「近いうちに出発するので荷物を
千代「ふ」
愛里寿「お母さん?」
千代「ふぎゃぁ~~~~~~~~~~~!!!!!!」ポロポロ
千代「ヤダヤダヤダヤダ!!!!」ポロポロ
千代「愛里寿出て行っちゃヤダァ~~~~~~~!!!!!!」ポロポロ
みほ「うわぁ....」ドンビキ
愛里寿「おっ!?お母さん!!!恥ずかしいからやめて
千代「うわぁ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!」ポロポロ
みほ「(メイクが....)」
千代「行っちゃヤダ~~~~~~~~~~!!!!!!!」ポロポロ
千代「ひっぐ....ふっぐ....」ポロポロ
千代「普通のところならまだしもっ....西住流だなんてっ....うぅっ....」ポロポロ
みほ「(涙でメイクが落ちて....これ見て大丈夫かな....消されたりしないよね....)」
愛里寿「落ち着いてお母さん」
千代「愛里寿....ありっ....」ポロポロ
千代「わぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」ポロポロ
千代「ダメダメダメダメダメダメ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」ポロポロ
みほ「愛里寿ちゃん、いろいろと不味いからそろそろ....」
愛里寿「私も、見てられない....」
愛里寿「お母さん」
千代「うぎゃぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」ポロポロ
愛里寿「お母さん!!!!!」ギュッ
千代「ふぎゅ」
愛里寿「私決めた、やっぱりどこにもいかないから」
千代「ほ、本当?」ポロポロ
愛里寿「うん、ここからあまり離れてない高校に転入する」
千代「....」
千代「よかったぁ....」ポロポロ
愛里寿「ごめんね、心配かけて」ギュー
千代「ううん、私こそごめんなさい」ギュー
千代「これからはずっと一緒」ガチャリ
愛里寿「うん?」チラ
愛里寿「手錠?」
千代「もうどこにも行っちゃダメよ」ニッコリ
愛里寿「あ....」
千代「さ、地下室に行きましょう♪」ニッコリ
愛里寿「み、みほさん助けてっ!!!!」
シーン
愛里寿「い、いない....」
千代「ほら愛里寿、歩いて♪」ニッコリ
愛里寿「」
みほ「みなさんは、ヤンデレ、というものをご存知でしょうか」
みほ「相手を愛するがあまり、病んでしまった状態のことです」
みほ「今回は、強い精神的ショックを受けてしまい」
みほ「その反動で心が病んでしまったようです」
みほ「愛里寿ちゃんの無事を祈ります」ナムナム
みほ「....」
みほ「結局、蛙の子は蛙」
みほ「ヤンデレの親はヤンデレ」
みほ「ということなのかもしれません」
みほ「それでは今日はこのあたりで」
世にも
奇妙な
ガルパン
みほ「さ、ヤンデレズの片方も駆除できたことですし」
みほ「NEXT TARGETを決めましょうか!」
みほ「続いては~」
みほ「この方!!!」
みほ「>>590です!」
しぽりん
??「黒森峰キャラは何度もやる……みほは何度も帰ってくる……」
??「それはとても素晴らしい事なのよ!」
みほ「みなさ~ん、こーんにちわー!」
エリカ「こんにちわ~!」
みほ「エリカさんの出番はないです」
エリカ「(´・ω・`)」
みほ「今回は久々に大洗勢がターゲットなんですよね」
みほ「なぜかこの企画ではそこまで人気のない大洗勢、何か理由でもあるんでしょうか?」
みほ「しかもこれまた久々のあんこうチーム!」
みほ「気合いが入らずにはいられません!」
優花里「>>382の五十鈴殿味覚破壊回が10月15日だったので1か月半以上前になります!」
華「あれ以来私の満腹中枢は破壊されてしまったようで、食べる量がさらに増えてしまいました....」
二人「(変わってないような....)」
優花里「本題に入りますが西住殿、我々を招集したということは....」
華「ついに出番ということですね....」
みほ「はい、あんこうチームも残りは沙織さんと麻子さんだけ....」
みほ「過半数が作戦に参加できるならば、それに合った作戦にするしかありません....」
優花里「ズバリ、今回の作戦名は?」
みほ「『女の陰湿なイジメ』作戦です!」
華「いつものファンシーな作戦名はどこへ....」
みほ「それじゃあ行きますよ、パンツァー!」
三人「フォー!!!」
~学校~
みほ「おはようみんな!」
華「おはようございます」
優花里「おはようございます!」
みほ「麻子さんは?」
華「計画通り昏睡状態にしておきました、おそらく1週間は眠り続けたままかと」
優花里「五十鈴流は暗殺集団か何かですか?」
みほ「これであんこうチームには....」
優花里「性悪なイジメっ子しかいませんね....」
華「なんてクソみたいな集団なんでしょう!」
みほ「さ、みんなそろそろスイッチ切り替えて」
優花里「武部殿が来る時間ですね」
華「気合いを入れます」
沙織「おはよ~」
みほ「....」
優花里「....」
華「....」
沙織「?」
沙織「みんな起きてる~?お・は・よ!」
三人「....」
優花里「チッ」
みほ「行こう」
華「そうですね」
沙織「え、ちょ、ちょっと!」
沙織「行っちゃった....」
沙織「みんなどうしたんだろ....」
沙織「....」
みほ「それで~」
優花里「なんと!」
華「素敵です!」
沙織「なになに?何の話?」
三人「....」
沙織「もしかして恋?コイバナ!?」
三人「....」
沙織「....」
沙織「....あの」
沙織「私、み何かしちゃったかな....」
沙織「ごめんね、みんなが怒ってることがわからなくて....」
三人「....」
沙織「なんで怒ってるか教えてくれない....?」
三人「....」
みほ「わからないなら一生そうしておけばいいんじゃないかな」
華「もっと気配りのできる人だと思っていました」
優花里「はぁ....」
沙織「そんな....」
みほ「自分が何をしたのか、よく考えれば」
沙織「....」
沙織「....」トボトボ
沙織「....」トボトボ
沙織「(ずっと考えてみたけど全然わからないよ....)」
沙織「(でも、優しいみんながあんなに怒ってるんだもん、私が悪いに決まってる....)」
沙織「(どうすればいいんだろう....)」
沙織「(麻子に相談しようにも今日はいないし....)」
沙織「....」トボトボ
沙織「....」トボトボ
沙織「(ううん、ここでめげちゃダメだよね!)」
沙織「(私がみんなを傷つけちゃったなら頑張らないと....)」
沙織「(よし、明日もう一回謝ってみよう!)」
沙織「頑張るぞ~!」
タッタッタッタッ
優花里「無視されても前向きなんですねぇ....」
華「健気です....」
優花里「いいんでしょうかこんなことをしていて....」
華「なんだか申し訳ないです....」
みほ「うーん....」
みほ「思ったより響いてないなー」
二人「」
みほ「ここで泣いてくれればこれ以上する必要はなかったんだけど」
みほ「耐えちゃうならしょうがないね!」
二人「」
みほ「最初に『陰湿なイジメ』をするって宣言しちゃったし!」
二人「」
みほ「あと二人とも既に共犯だからね、逃がさないよ♪」
二人「」
~翌日~
沙織「いたっ!」タッタッ
沙織「みんなおはよう!」
三人「....」
沙織「あのね、私、昨日考えたけどやっぱりわからなくて、」
沙織「その分いっぱい謝ろうと思って」
沙織「みんなを怒らせちゃったことも、そのことに気が付かなかったことも全部私が悪いの!」
沙織「だから、」
沙織「ごめんなさい!」
三人「....」
沙織「お詫びってわけじゃないんだけど、これ」ソロリ
沙織「クッキー作ってきたの、食べて!」
三人「....」
優花里「....ぁ」
みほ「ふーん....」ジロジロ
みほ「こんなので許してもらおうなんて虫が良すぎるんじゃない?」
沙織「....」
みほ「こんな小麦粉の塊でっ!」グシャア
みほ「ね、二人とも?」
優花里「え....あ、はい....」
みほ「ほら、華さんも!」
華「そ、そうですね....」
華「こう、でしょうか....」グシャア
みほ「そうそう、ストレス解消くらいにはなるよ」
みほ「まあその原因も沙織さんなんだけどね、自給自足かなあ」
みほ「ねえ、優花里さん」ジロ
優花里「ぅ....」
みほ「優花里さん」ニッコリ
優花里「本当ですよまったく!どれだけ私たちをイライラさせたら気が済むんですか!」グシャア
優花里「こんなものっ!こんな、こんな!!」グシャッグシャッ
優花里「迷惑なんですよっ!!!」グシャリ
沙織「....」
みほ「それじゃあ」
みほ「あ、戦車道の時はちゃんと来てね、連絡事項があるから」
テクテクテクテク
沙織「....」
沙織「....」
沙織「大丈夫、きっと大丈夫」
沙織「私たちには戦車がある」
沙織「きっとやり直せる」
~練習後~
沙織「えっ....今なんて....?」
みほ「私たちずっと我慢してきたけど、もう限界なの」
みほ「ねえ?」
優花里「....」コクリ
華「....」コクリ
みほ「だから、あんこうチームを抜けて欲しいって言ったの」
優花里「通信手って別にいりませんし」
華「役に立たない人を置いておけるほどのスペースはないので」
みほ「あ、誤解しないでね、戦車道をやめろってわけじゃないの」
みほ「どこか余裕のあるチームに入れてもらってね」
沙織「そんな....」
沙織「みぽりんと華と、ゆかりんと麻子と、私の5人であんこうチームなんじゃないの?」
みほ「沙織さん、戦車道はお友達ごっこじゃないんだよ」
沙織「....」
みほ「新しいチームで頑張ってね」
みほ「1年生チームあたりがオススメだよ、沙織さんのこと慕ってるし」
沙織「....うん」
沙織「....」トボトボ
沙織「....」トボトボ
沙織「(みんなすごく怒ってる....)」
沙織「(何が駄目だったんだろう....)」
沙織「(ここまで来たらもう....)」
沙織「....」トボトボ
沙織「....いいや」
沙織「まだ大丈夫!」
沙織「そう、明日も、明後日も、」
沙織「許してもらえるまでずっと謝ればきっと!」
沙織「きっと....」ウルウル
沙織「っ....」ポロッ
沙織「もう、無理なのかなぁ....」ポロポロ
沙織「私わからないよ....いきなりこんなことになって....」ポロポロ
沙織「どうしてっ....この前まで普通だったのにっ....!」ポロポロ
みほ『私たちずっと我慢してきたけど、もう限界なの』
沙織「ずっと....?」ポロポロ
沙織「私だけ....?」ポロポロ
みほ『沙織さん、戦車道はお友達ごっこじゃないんだよ』
沙織「友達だと思ってたのは私だけだったのっ....ひぐ....」ポロポロ
沙織「ぅっ....」ポロポロ
沙織「私これからどうすれば.....」ポロポロ
沙織「みんなのっ、ことっ、嫌いになれないよっ....」ポロポロ
??「それを聞きたかった」
???「人間が生き物の涙を自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね」
?「友達料はそのクッキーです、あなたに払えますかね」
沙織「....」ポロポロ
沙織「やだも~....」ポロポロ
みほ「このあとメチャクチャ説明した」
みほ「その甲斐もあって理解してくれました」
みほ「理解したということはもちろん」
沙織「なんでそんなわけのわからないことするの!?」
沙織「イミワカンナイ!」
沙織「私、すっっっごく怖かったんだよ!?」
沙織「いっぱい悩んでいっぱい苦しんだよ!?」
沙織「それを狙ってやってたなんて信じられない!!!!」
沙織「私たち友達じゃないの!?」
みほ「....」ギロリ
沙織「ちょっと....その目やめてみぽりん....」
みほ「....」ギロリ
沙織「こ、今回だけは許してあげるけど、もうやっちゃダメだからね!」
みほ「....」ギロリ
みほ「ありがとう!」ニッコリ
沙織「う、うん....」
みほ「沙織さんはとてもいい子だということがあらためてわかった素晴らしい作戦でした!」
優花里「あのぅ....武部殿だけではなく私たちも心に傷を負ったんですが....」
華「あの時の沙織さんの顔、正直かなり心が....」
みほ「も~そんなことじゃだめだよ二人とも~」
みほ「これからまた出番があるかもしれないんだから~」
優花里「まだ駆り出される可能性があるんですか....」
華「最初にこのお話を頂いたときに断っておくべきでした....」
みほ「断ったところで二人の号泣動画を世界配信するだけだけどね」
二人「」
みほ「このスレだってまだ400以上残ってるんだし覚悟はしておいてね♪」
二人「」
みほ「それじゃあ、次のターゲット、行ってみよ~!」
みほ「次は....」
みほ「っとその前に」
みほ「私は>>606で『自給自足』を『自給自足』の意味で使ったんです」
みほ「『自業自得』と間違ったわけじゃありません」
みほ「妙な言いがかりはやめてください」
みほ「私がミスなんてするわけないんです!」
優花里「西住殿でもミスをするんですね~」
華「今後が心配ですね~」
みほ「チッ」
優花里「おっ?もしかして恥ずかしくて泣くんですか?」
華「泣け!泣け!」
みほ「おまえら覚えとけよ、明日のうちの学園公式サイト、楽しみにしてろ」
みほ「動画埋め込みくらい簡単だからな」
二人「」
みほ「それでは気を取り直して」
みほ「>>615です!」
エリカ(二度目)
みほ「二、二度目....」
みほ「二度目はちょっと....」
みほ「正直ネタがないんですよね....」
みほ「そもそも今の状態のエリカさんだと何をしても喜びそうなので....」
エリカ「すべてを受け止めてあげるわ!」
みほ「ほら....」
優花里「そもそも常にみぽりんのそばに潜んでるんでしょ?」
華「計画が漏れてる時点で泣かせることは厳しいのでは?」
エリカ「あぁ....///みほっ....///そんな、そんなところ攻められたらっ....///」
エリカ「泣いちゃうっ!泣いちゃうのぉ~~~~~~~~~~~~!!!!!」プシャーッ
みほ「何を想像したかわかりませんが泣いてるみたいですよ」
エリカ「あぁっ...////あぁん...///」ピチャピチャ
優花里「これ、泣いてるって言うんですかね....」
華「みなさんのご想像にお任せします」
みほ「ということで次回は安価下の麻子さんということでよろしいでしょうか」
優花里「賛成です!」
華「私も!」
みほ「ではそういうことでよろしくお願いします」ペコリ
~1週間後~
みほ「どうもこんにちは!」
みほ「麻子さんが五十鈴流奥義によって1週間寝ていたのでこうなりました」
優花里「1週間も寝る、って完全に昏睡状態ですよ」
優花里「点滴やカテーテルを付けないと酷いことになるでしょうし、」
優花里「頻繁に関節を動かしてやらないと目が覚めてから歩くのが大変そうです....」
華「そこは五十鈴流奥義、ぬかりはありません」
みほ「さっすが華さん!」
みほ「さ、早速目覚めたての麻子さんを泣かせよう!」
華「ですが、麻子さんを泣かせるのはかなり難しいのでは?」
優花里「そうですよ!冷泉殿はうちのチームでもダントツで感情の起伏が少ない方です!」
みほ「そうなんです、冷泉さんを泣かせるのはすごく難しいの」
みほ「でもみんな忘れてない?」
二人「?」
みほ「あの麻子さんが唯一激しく動揺した出来事が本編であったよね?」
優花里「冷泉殿が動揺...?」
華「そんなことありましたっけ....?」
みほ「みんなも考えてみてね!」
優花里「すみません....しばらく考えましたが思い当たりません....」
華「私もです....」
みほ「も~、じゃあ正解を教えるね」
みほ「答えは~」
みほ「おばあさんが倒れた時です!」
二人「」
優花里「に、西住殿!それはさすがに....」
華「そうですみほさん、こう言っては何ですがドッキリではすまなくなる可能性も....」
華「ですからそれ以上は....」
みほ「麻子さんはおばあさんを殺せば泣くと思うの!」
優花里「西住殿っ!!」
華「さすがにそれは....」
みほ「大丈夫大丈夫、五十鈴流奥義で仮死状態にしちゃえば問題ないよ!」
優花里「ご両親のこともありますし、麻子さんの心にとんでもないトラウマを植え付けることになるんじゃ....」
みほ「でも、それ以外に泣かせる方法思いつかないんだよね~」
華「いやしかし....」
みほ「あれぇ?随分二人とも渋るね?」
優花里「これはさすがにエグすぎませんか?」
みほ「う~ん....」
みほ「じゃあこうしよう!安価を取って多数決で決めよう!」
みほ「1.おばあ死亡ドッキリ 2.少し弱めのドッキリの2択です!」
みほ「このレスの下3つの方、選んでください!」
優花里「あーあ....」
華「なんということでしょう....」
みほ「民主主義万歳!!」
みほ「結構前になりますが、カルパッチョさん回の時に普段より少し過激なものをやったんですが」
みほ「その時、批判があったんですよね」
みほ「ですから今回は一応民意を聞いてみたんですが」
みほ「やっぱりみなさん、鬼畜なものがお好きなんですね」ニッコリ
優花里「こんなのあんまりですぅ....」
華「私もう知りません....」
みほ「華さんは実行犯でしょ」
華「」
みほ「私はちゃんと言いましたから!終わった後に批判しないでください!」
みほ「選んだのは皆さんです!私は悪くありません!」
優花里「狡猾です....」
みほ「それではお待ちかね、麻子さんを全力で泣かせるためのドッキリ」
みほ「スタートです!」
~冷泉家~
久子「....」トントントントン
麻子「....」ジー
麻子「(どういうわけかわからないが、私は1週間眠っていたらしい)」
麻子「(普段からよく寝るだと思っていたがまさかそんなに寝てしまうとは思わなかった)」
麻子「(何か重大な病気というわけではないらしいが、心配したおばあはずっと付き添っていてくれたらしい)」
麻子「(私はまたおばあに苦労をかけてしまった)」
麻子「(早く一人前になっておばあを楽させてあげたい)」
麻子「....」ジー
久子「体はなんともないんだろう?あんたも見てるだけじゃなくて手伝いな!」
麻子「....わかった」スッ
久子「あーまず手を洗ってくるんだよ!」
麻子「....」テクテク
麻子「(私が起きた途端にこれだ)」
麻子「(でもそんな当たり前の日常がうれしくもある)」
麻子「....」ゴシゴシ
ガッシャーン
麻子「?」
麻子「おばあ、大丈夫?」ジャー
シーン
麻子「おばあ?」テクテク
久子「....」
麻子「おばあ!?おばあどうしたの!!!」バッ
久子「....」
麻子「きっ、救急車っ!!!!」
麻子「おばあ待ってて!すぐ救急車来るから!!!」
久子「....」
~病院~
麻子「おばあ....」
麻子「....」
沙織「麻子っ!!」
みほ「麻子さんっ!!!」
麻子「沙織....みんな....」
沙織「おばあは!?」
麻子「....今集中治療室にいる」
沙織「そっか....」
みほ「....」
優花里「(西住殿、病院に運ばれてますけどこれ大丈夫なんですか!?)」
みほ「(あ、うん、たぶん)」
華「(心配です....)」
みほ「(死んだ人が蘇生して喜ばない人なんていないでしょ?)」
沙織「麻子、大丈夫、大丈夫だから」ギュッ
麻子「うん....」ギューッ
優花里「(あのもう一ついいですか?)」
みほ「(何?)」
優花里「(武部殿にこのことは....)」
みほ「(言ってないよ?)」
優花里「(やっぱりぃ~....)」
みほ「(前回の時ですらあんなに怒ってたのに、麻子さんにこんなドッキリ仕掛けるなんて言ったらボコボコにされるから)」
華「(絶対にばれるわけにはいきませんね....)」
みほ「(ま~ね~)」
みほ「(あっ、そろそろかも)」
華「(どうしました?)」
みほ「(そろそろ神妙な顔したお医者さんが出て来る頃かなって)」
優花里「(さすがのメンタルです....)」
ガラガラ
麻子「!!!!」
医者「....」テクテク
麻子「おばあはっ!!!!おばあは大丈夫ですかっ!!!!」
医者「....」
医者「治療の限りを尽くしましたが....」フルフル
麻子「....」
沙織「....」
医者「....」
医者「ご遺体の確認をお願いします」
麻子「....」
沙織「....」
沙織「....麻子」
麻子「....」
麻子「わかりました」
テクテクテクテク
久子「....」
麻子「....」
医者「冷泉久子さんで間違いありませんか?」
麻子「....はい」
医者「瞳孔」ピカー
医者「19時42分」
麻子「....」
医者「この後、警察の方から事情聴取があると思いますが、大丈夫でしょうか?」
麻子「....はい」
医者「....しばらくお待ちください」
麻子「....」
ガラガラ
麻子「....」
沙織「....ま
麻子「この後警察の聴取があるらしい」
麻子「たぶん長くなると思う」
麻子「夜も遅いし沙織は帰ってくれてかまわない」
沙織「....」
沙織「....麻子を独りにできないよ」
麻子「....」
麻子「....すまん」
沙織「ううん」フルフル
麻子「こんな時間まで本当にすまない」
沙織「私は大丈夫だから、ね?」ニコ
麻子「ありがとう....」
医者「ご遺体はどちらに安置されますか?」
麻子「....」
麻子「私の自宅に搬送してもらえますか」
医者「わかりました」
沙織「....」
麻子「....沙織、一緒に乗ってくれないか」
沙織「当り前じゃん」
麻子「....そうか」
沙織「うん....」
麻子「おばあ、着いたよ」
麻子「お葬式までここで待っててね」
沙織「....」
麻子「....とりあえず一段落だな」
沙織「....」
麻子「....」
麻子「....沙織、私はもう大丈夫だから本当に帰ってもらっても」
パタン
沙織「ここ、閉めるね」
麻子「....それじゃあおばあが寂しい」
沙織「....麻子」
沙織「ふすまは閉めたし、おばあからこっちは見えないよ」
麻子「....」
麻子「....何が」
沙織「おばあが心配しないように我慢してたんでしょ」
沙織「今は大丈夫だから」
麻子「....」
麻子「....っ」ポロ
麻子「いきなりっ....いきなりだったんだっ....!」ポロポロ
麻子「気づいたときにはおばあが倒れててっ....ひっく....」ポロポロ
麻子「何もできながっだ....!」ポロポロ
沙織「....うん」ギューッ
麻子「お母さんとお父さんの時っ、何も出来ながっだっ....」ポロポロ
麻子「だから私は勉強したんだっ....それなのにっ....ぅっ....」ポロポロ
麻子「結局助けられながっだっ....ぅぇ....」ポロポロ
沙織「....」ギューッ
麻子「単位だって....戦車だって....学校だって本当はいらなかった....」ポロポロ
麻子「おばあが元気ならそれでっ....!うぅっ....」ポロポロ
麻子「おばあだけでよかったのにっ....なんでっ....」ポロポロ
沙織「....」ギューッ
麻子「私にはもう、おばあしかいなかったんだ....」ポロポロ
麻子「うっ....あぁっ....」ポロポロ
麻子「おばあっ....!おばあっ....!」ポロポロ
沙織「....」ギューッ
麻子「....」ポロ
沙織「....」ギューッ
麻子「....」ポロ
麻子「....もう」ポロ
沙織「いいから」ギューッ
麻子「....」ポロ
沙織「....」ギューッ
麻子「....」ポロ
沙織「....」
沙織「明日から私、ここに住むから」
麻子「....」ポロ
沙織「麻子は独りじゃないよ」
麻子「....」ポロ
麻子「....ありがとう」ポロポロ
ガッシャーン
麻子「!?」
バッ
久子「麻子!なんだいこりゃ!?白い紙なんて顔にかけて縁起でもない!!!!」
久子「あんたは私に死んでほしいのかい!?えぇ!?」
麻子「」
沙織「お、おばあ!?」
久子「どうしたんだい二人とも辛気臭い顔して」
麻子「....ぉ」
麻子「おばあああああああああああ!!!!!!!!!」ガバッ
久子「ちょっと麻子!?重いから降りな!!!」
麻子「おばあああっ!!!!!!おばあっ!!!!!!」ガバッ
久子「なんだい本当に!?」
沙織「嘘みたい....」
麻子「おばあああああああああああっ!!!!!!!!」ガバッ
みほ「うーん泣ける、なんて泣けるんだろう!」
華「その割に目は乾いていますよみほさん」
みほ「泣けるって言葉は比喩だから!」
みほ「『泣ける』ってキャッチコピーはよく映画に使われるけど」
みほ「『泣ける』=『泣くことができる』だよ」
みほ「泣こう泣こうと思って映画を観に行く人はそりゃ泣くことができるよね」
優花里「どうしてこんな展開を人為的に作り出しておいてそんな身もふたもないこと言っちゃうんですか....」
みほ「ちなみに、このあと色々と処理が大変でしたが西住家の力でなんとかしました!」
みほ「あとこの感じだと、沙織さんは麻子さんとの同居を始めるんじゃないでしょうか?」
みほ「結果的には絆が深まってWINWINです!」
華「こんな絆の深まり方嫌です....」
優花里「冷泉殿完全にトラウマですよ....」
みほ「ますます沙織さんに依存するようになるかもね♪」
みほ「さ、じゃあ次のターゲット行きましょうか」
華「切り替えが早いです....」
みほ「次はー....」
みほ「>>650です!」
ちょび
みほ「最近ペースが落ち気味だったことに気が付いたので更新します」
みほ「というのも、このままではどう考えても年越しどころか今年度が終わるくらいまで続いてしまいそうなんです....」
みほ「ネタ切れに関しては特に心配していませんが、あまり長く続けるのもなあと思いまして....」
みほ「一応今後も1週間に1度のつもりですが、暇を見て更新していきたいと思います」
みほ「必ずスレを一杯にし終えるまではやめませんのでよろしくお願いします」
みほ「さあ、今回のターゲットはアンチョビさんですが....」
みほ「すでに指摘されているように協力者が....」
カルパッチョ「ぁ....ぁ....」
みほ「もう数カ月たつのにこんな状態なんですよね....」
みほ「カエサルさんもなぜか行方不明ですが、どうにか復活させるしかありません!」
みほ「ね、カチューシャさん!」
カチューシャ「なんで私!?もっと適任がいるでしょ!?」
みほ「カルパッチョさんを元気づけるために、カエサルさんに化けてください!」
カチューシャ「背丈も髪の色も何もかも違うんだけど!?」
みほ「ほら、このウィッグをかぶれば....」
カチューシャ「鏡見せて」
みほ「どうぞ」
カチューシャ「....」
カチューシャ「私でしかないわ!!!」
カチューシャ「こんなので騙せるわけ....」
カルパッチョ「たかちゃん!!!」ムギュウ
カチューシャ「うげっ」
カルパッチョ「ずっとどこに行ってたの!連絡もしないで!!私心配してたんだから!!!」
カチューシャ「ぅぅ....ミホーシャ助け....」
カルパッチョ「絶対離さないんだから!!!」
カチューシャ「きゅう....」
みほ「ね?大丈夫だった....って聞こえてませんねもう」
カルパッチョ「たかちゃん....たかちゃん....」
みほ「ちなみにカチューシャさんを呼んだのは気紛れです♪」
みほ「出番もこれで終わりです♪」
みほ「お久しぶりですカルパッチョさん」
カルパッチョ「お久しぶりです」ペコリ
みほ「もう大丈夫ですか?」
カルパッチョ「はい、すっかり元気です!」
みほ「今回の作戦ではカルパッチョさんに内部から協力していただきたいんです」
カルパッチョ「内部、というと?」
みほ「アンチョビさんを陥れてしまいましょう!」
みほ「会長も仕込みはもう済んでるんですよね?」
杏「もっちろん!チョビ子の泣き顔、楽しみだねえ!」
みほ「アンツィオに行くのも久々ですからね、楽しみましょう!」
~アンツィオ高校~
アンチョビ「....」
アンチョビ「暇だな....」
アンチョビ「受験勉強もひと段落ついたし、戦車でも乗りたいところなんだが....」
アンチョビ「もう引退してるしなあ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「教室にいても仕方ないな」
アンチョビ「部屋に戻って勉強でもするか」
ダッダッダッダッ
ガラガラ
ペパロニ「姐さん大変です!」
アンチョビ「おいおい、私はもうドゥーチェじゃないと何度言ったら....」
ペパロニ「そんなこと言ってる場合じゃないんですよ!」
アンチョビ「ん、どうした?」
ペパロニ「修理に出してたP40なんスけど....」
アンチョビ「寄付金はまだ集まってないだろ?いつになったら帰ってくるんだろうな~」
ペパロニ「もう帰ってこないみたいなんッス!」
アンチョビ「はああああああ!?」
ペパロニ「さっき修理屋から電話が来て大騒ぎになってるんスよ~」
アンチョビ「ったく仕方ないな、私も今から行くから待ってろ!」
ペパロニ「ありがとうございますっ!」
ダッダッダッダッ
アンチョビ「(しかし帰ってこないってのはどういうことなんだ?)」
~戦車庫~
生徒A「ドゥーチェ!お久しぶりッス!」
生徒B「助けに来てくれたんスね!」
生徒C「勝ったな!ガハハ!」
ペパロニ「そうともそうとも!姐さんが来たからにはもう安心だ!!」
アンチョビ「任せとけ!」
アンチョビ「それで、なんでP40は帰ってこないんだ?」
ペパロニ「それが、修理屋によると....」
ペパロニ「アンツィオ生が大洗に譲渡したって言ってるんスよ!」
アンチョビ「はぁ!?そんなわけないだろ!?」
ペパロニ「そうッスよねぇ....」
カルパッチョ「ドゥーチェ、大洗と連絡が取れました!」
アンチョビ「ん?ああ、当事者間で話をするのが一番か」
アンチョビ「もしも~し?」
杏『お~チョビ子?この前振り~、何の用?』
アンチョビ「何の用?じゃね~よ!うちのP40が大洗に取られたってこっちは大変なことになってるんだ!」
杏『P40?そりゃあ確かにうちにあるけどさ~』
杏『この前チョビ子がくれるっていったじゃ~ん』
アンチョビ「......」
アンチョビ「は?」
アンチョビ「いやいやいやいやいやいや!!!!」
アンチョビ「いくらなんでもそんなことするわけないだろ!」
杏『覚えてないの?この前チョビ子んちで一緒にご飯食べた時のこと』
アンチョビ「いや覚えてるけど、戦車道の話なんかしたか?」
杏『そっか~チョビ子相当酔ってたからな~、覚えてないか~』
アンチョビ「......詳しく聞かせてくれないか」
杏『いいよ~、確かあの時は......』
~数日前~
アンチョビ『ったく....いきなり来たと思ったら飯作れ~だなんて....』
杏『まあまあいいじゃん!3年生同士たまには息抜きも必要ってね~』
アンチョビ『それは....』
杏『さ、料理も揃ったし早速~』
杏『かんぱ~い!』
アンチョビ『かんぱ~い!ん?』
アンチョビ『お、おい!こんなの飲んで大丈夫なのか!?』
杏『これ?ノンアルコールだから気分だけ~』
杏『大学生になったらそういう機会もあるし雰囲気だけでも慣れとこうと思ってさ~』
アンチョビ『びっくりさせるなよ~』ゴクゴク
アンチョビ『お、これ意外とうまいな~!』ゴクゴクゴクゴク
杏『(もちろんノンアルコールだよこれは)』
杏『(でもチョビ子は....)』
~数時間後~
アンチョビ『それでな~うちは金がなさ過ぎるんだよぉ~』
杏『(雰囲気で酔う!既にリサーチ済みさ!西住ちゃんが!)』
杏『ねえチョビ子、そういや修理に出してたアレ、なんだっけ?』
アンチョビ『ぴぃ~40かぁ?あれもな~....あれもな~....』
アンチョビ『お金なくて修理屋に預けっぱなしなんらよなぁ~....』
杏『なんかもったいないね~』
杏『戦車もずっと暗い倉庫の中じゃかわいそうだし....』シンミリ
アンチョビ『そうらよなぁ....』シンミリ
杏『....そうだ!』
杏『修理代はうちが建て替えとく!』
アンチョビ『えぇ~?そんなことできるろかぁ?』
杏『修理代が集まったら払ってくれ、それまではうちで使うってのはどうだ?』
アンチョビ『んん?いいのかそれは?』
杏『大丈夫大丈夫!戦車も喜ぶしさ!』
アンチョビ『そうかな?そうらな!』
杏『じゃ~ここにちょちょっとサインしちゃって~』
アンチョビ『お前はいいやつらなあ!』カキカキ
杏『当り前じゃん~』ニタア
杏『ってことがあったんだよ』
アンチョビ「....」アセアセ
アンチョビ「(どうしよう....全然覚えてない....)」アセアセ
杏『あの時着てた上着今着てる?それのポケットの中見てみ~』
アンチョビ「ポケット?」ガサゴソ
アンチョビ「あ....これもしかして....」
杏『契約書』
杏『しっかり読んでね~』ガチャリ
アンチョビ「....」ヨミヨミ
アンチョビ「....」ヨミヨミ
アンチョビ「なるほど、代金が支払われるまでP40は大洗の所有物に....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(私のせいだこれ!?)」アセアセ
アンチョビ「(どどどどうすりゃいいんだ....)」アセアセ
アンチョビ「....」
アンチョビ「(で、でもあいつらなら素直に謝れば案外許してくれるんじゃないか?)」
アンチョビ「(そもそも今回は完全に私が悪いし、謝るしかないな....)」
カルパッチョ「どうでしたか?ドゥーチェ?」
アンチョビ「ん、んんっ!みんな聞いてくれ!」
ペパロニ「....」ゴクリ
アンチョビ「P40の件は今話した通りだ」
アンチョビ「私のミスのせいで迷惑をかけてしまってすまない」ペコリ
アンチョビ「大洗とは今後も交渉していってできるだけ早く取り返すつもりだ」
アンチョビ「しかしやることは前と変わらず、修理代を集めなきゃいけない」
アンチョビ「みんなも協力してくれ!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「なぁ~んだ!結局保管場所が大洗に変わっただけってことなんスね!」
生徒D「だったら別にいいんじゃないッスか?」
生徒E「どうせ修理代払えませんし」アハハ
アンチョビ「(よかった....こいつらもわかって
カルパッチョ「待ってください」
アンチョビ「どうした?」
カルパッチョ「修理屋に預けっぱなしだった戦車を大洗に与えてしまった、それがどういうことかみなさんわかっていません」
生徒F「さっきいった通りじゃ?」
カルパッチョ「いいえ、P40が大洗の手に渡ったということは」
カルパッチョ「大洗の戦力増強に我々が手を貸してしまったということです」
アンチョビ「....」
カルパッチョ「今年優勝し強豪校の仲間入りを果たした大洗を、さらに強くしてしまったんですよ、ドゥーチェは!」
ペパロニ「お、おいカルパッチョ、姐さんだって悪気があったわけじゃ....」
カルパッチョ「いいえ許せません!自分は卒業するから関係がないと思って軽率な行動をしたんです!」
カルパッチョ「みなさんもそう思うでしょう!?」
アンチョビ「....」
生徒B「そうだ、裏切者ッス!」
ペパロニ「おいおい!姐さんは今まで私たちのために
生徒C「自分がいい大学に入ればそれでいいんスか!」
生徒E「もうウチらのことなんてどうでもいいんスね!!」
アンチョビ「いやそんなことは....」
生徒A「ふざけるなッス!!!」
カルパッチョ「(わが校の生徒は扇動しやすい、計算通りです)」
カルパッチョ「ドゥーチェ、いえ、安斎先輩」
カルパッチョ「もう」
カルパッチョ「ここには来ない方がいいかと」
アンチョビ「....」
ペパロニ「何言ってるんスか!?」
カルパッチョ「うちの生徒は直情的です、何をするかわかりませんよ」
ペパロニ「そんなぁ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「そもそも私は引退した身だ、今後来る必要もないさ」
アンチョビ「今回の件で問題があった時だけ私に言ってくれ」
アンチョビ「もう二度と来ないから安心してくれ」クルリ
カルパッチョ「助かります」ニコ
タッタッタッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「(あいつら....デカい口叩くようになりやがって....)」フフッ
アンチョビ「(ま、これで踏ん切りがついたな)」
アンチョビ「(高校戦車道への未練も経ち切れたし)」
アンチョビ「(よそ見してる場合じゃない)」
アンチョビ「(大学だけを見ていかなきゃな)」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(....しかし)」
アンチョビ「(あいつらとの最後があんなってのは少し)」
アンチョビ「....寂しいな」ウルウル
ダダダダダダダダ
ペパロニ「姐えええええええさああああああん!!!!!」ガバッ
アンチョビ「うわぁっ!?」バタン
ドシーン
アンチョビ「ったたたた....なんだよいきなり!」
ペパロニ「姐さん、さっきはあいつらがあんなこと言ってすみませんでした!」
アンチョビ「いやー、あれはしょうがないだろ、私が悪いんだし」
アンチョビ「カルパッチョの言った通りだよ全部」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....いいんスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....何が」
ペパロニ「こんな終わり方でいいんすか!」
アンチョビ「....」
ペパロニ「姐さんが一から築いたアンツィオ戦車道が終わっちゃうかもしれないのにっ」
ペパロニ「みんなとの関係も終わっちゃうかもしれないのにっ」
ペパロニ「これでいいんスか!!!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....そんなの」
アンチョビ「ダメに決まってるんだろっ!!!!」ポロポロ
アンチョビ「でもしょうがないじゃないか!!!」ポロポロ
アンチョビ「私のせいでっ、あんなことになったんだ!!」ポロポロ
アンチョビ「ずっとお前たちのためにとっ、思ってっ....」ポロポロ
アンチョビ「それなのに....うぅっ....」ポロポロ
アンチョビ「最後にあんなミスするなんてっ....ひぐっ....」ポロポロ
アンチョビ「お前らに申し訳ないっ....」ポロポロ
アンチョビ「自分がっ、情けない....ぅ....」ポロポロ
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「ごめんなぁ....みんなぁ....私のせいで....」ポロポロ
ペパロニ「....」
ペパロニ「姐さん、やっぱり私納得できないッス!」ガシッ
アンチョビ「ちょっ!?」ポロ
ペパロニ「姐さん軽いッスね!」ヒョイ
アンチョビ「なっ....」ポロ
ペパロニ「もう一回謝りに行きましょう!私もみんなに頼んでみるッス!」ダダダ
アンチョビ「だからってお姫様抱っこする必要ないだろぉぉぉぉぉ~~~~~」
~戦車庫~
ガラガラ
ペパロニ「みんな!!!」
生徒D「あ、姐さんたち、遅かったッスね~」
生徒B「どこいってたんスかこんな大事なときに~」
ペパロニ「あれ?なんでこんなに和やかな....ん!?」チラ
アンチョビ「ど、どうした?」
ペパロニ「ね、姐さん、あれ....」ユビサシー
アンチョビ「んー?んんっ!?」チラ
アンチョビ「お、おいこれ!ぴ、P40!?」
カルパッチョ「さっき大洗の人が帰しにきましたよ」ニコニコ
アンチョビ「しかもこれ、修理までされてないか!?」
カルパッチョ「よかったですね、ドゥーチェ」ニコニコ
アンチョビ「」
カルパッチョ「これもすべて姐さんののおかげです!」
生徒A「やっぱり私たちのドゥーチェはドゥーチェだけッスね!」
生徒C「そうだそうだ!」
ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!
ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!
アンチョビ「ったくおまえら....」ウルウル
アンチョビ「本当に調子いいな....」ウルウル
ペパロニ「よかったッスね、姐さん!」
アンチョビ「ああ....」ポロリ
カチューシャ「....ミホーシャ」ギロリ
みほ「あれカチューシャさん、帰ったんじゃ?」
カチューシャ「そんなことはどうでもいいのよ!」
カチューシャ「これどういうことよ!これ!」
みほ「?」
カチューシャ「なんでこんなにいい感じに終わってるのよ!」
カチューシャ「おかしいでしょ!?ほかの奴らの時は鬼畜だったのになんで今回だけ!?」
みほ「いや、私もそうするつもりだったんですけど....」
みほ「ペパロニさんがイケメン過ぎてつい....」
カチューシャ「うーん....」
カチューシャ「まあ確かにね....」
みほ「はい....」
みほ「あと、昔わざわざアンツィオの真面目なSS書いてるくらいアンツィオ大好きゴニョゴニョ」
カチューシャ「ん?なんだって?」
みほ「いえいえ、こちらの話です」
みほ「それじゃあ次のターゲットを決めましょう!」
カチューシャ「次は~?」
みほ「>>672です!」
こんな言葉を知ってる?
他人を傷つけた者は、同じくらい自分も傷つけられる事を覚悟しなければならないんだよ
(桜満 真名(ギルティクラウン)の台詞より)
という訳で、今までみほに泣かされたキャラ総出でみほを泣かし返そう
みほ「次回はおりょうさんですね!」
みほ「あのダイナマイトボディを好きにできるかと思うと胸が躍ります!」
カチューシャ「いや別に体を好きにできるわけじゃないでしょ!?」
みほ「まあ私に任せといてくださいよ!」
みほ「かるーく泣かせてあげましょう!」
みほ「それじゃあまたどこかで会いましょうカチューシャさん!」
カチューシャ「ええ....」
テクテクテクテク
カチューシャ「....行ったかしら」
カチューシャ「出番もなくなったのにわたしが無意味にここに残るはずはないでしょ」
カチューシャ「ミホーシャ、慢心してるみたいね」フフン
カチューシャ「あなたの読み通りだわ」
杏「でしょでしょ~」
カチューシャ「それで、タイミング的にはどうなの?」
カチューシャ「今作戦を決行しちゃっても大丈夫?」
杏「うーんそれなんだよねー....」
杏「これを1エピソードとして消化してこの後も今まで通り続けることになるんだけど」
杏「今これやっちゃうとラストの締めがなくなるような気もするし」
カチューシャ「迷いどころね....」
杏「私だけじゃ決めきれないな~」
カチューシャ「そうね....」
杏「聞いちゃう?」
カチューシャ「それがいいかも」
杏「もし微妙な結果に終わっても責任とらなくて済むしね~」
カチューシャ「あんた、それでも上に立ってたわけ!?」
杏「まあまあ~」
杏「ってことで、このレスの下5までで多数決取るから~」
カチューシャ「ミホーシャを泣かせるか、まだ温めておくかの2択よ!」
杏「それじゃあ....」
二人「どうぞ!!」
泣かせる
杏「うえ~泣かせる決定か~」
杏「これでラストがグダグダになっても許されるね~」
杏「埋まったら次スレに移行すれば....」
カチューシャ「コラ!考えなしにとんでもないこと言うな!」
杏「ま、いっか~」
杏「しっかし西住ちゃんに復讐したい人も相当数いるわけだし~」
カチューシャ「でも全員に参加してもらうわけにはいかないわ、人数が多すぎると計画が漏れやすいし」
杏「じゃあ今まではめられた人の中から何人か抽選で選ぶことにしよう」
カチューシャ「どのくらい?」
杏「まー三人ってとこじゃないかな?」
カチューシャ「今まではめられた人っていうと....」
カチューシャ「多すぎてわかんないわよ!」キー
杏「さっき遡って調べてきたよ、疲れた....」
丸山紗季、阪口桂利奈、河西忍(退行)、島田愛里寿(監禁)、カチューシャ、澤梓、逸見エリカ(堕ち)西住しほ、秋山優花里、
ローズヒップ、角谷杏、カルパッチョ(たかロス)、五十鈴華、ミカ、ケイ、カエサル(行方不明)、メグミ(嘔吐)、小梅、西住まほ、
島田千代(年齢不詳)、武部沙織、冷泉麻子、アンチョビ
杏「こんなかから選んでもらおっか」
<くじ引きボックス>
カチューシャ「1人目は~」ガサゴソ
カチューシャ「これ!」ヒキッ
杏「おぉ~>>687!」
カルパッチョ
カチューシャ「えぇ....?この前見たけど大丈夫なのあの子?」
杏「やばそうならまたウィッグかぶって元気づけてあげればいいよ」
カチューシャ「また!?」
杏「さ、どんどん行くよ~」
杏「次は~」ガサゴソ
杏「この人ぉ!」ヒキッ
カチューシャ「ふーん>>679」
沙織
カチューシャ「あっ!間違っちゃった!」
杏「正しくは>>689の武部沙織ってことで」
杏「う~んこっちこそ大丈夫かな~」
カチューシャ「なんで?」
杏「だって武部ちゃんこの前激怒してたし」
杏「冷泉ちゃんの件がばれたらさらに大変なことになるよ....」
カチューシャ「うーん....」
カチューシャ「その時はその時よ!」
カチューシャ「次行くわよ次!」ガサゴソ
杏「(自分のことじゃないから気にしてないな~)」
カチューシャ「最後はこれ!」ヒキッ
杏「>>691!」
まこ
カチューシャ「もうばらすの確定ね....」
杏「私らのくじ運どうなってんだか....」
カチューシャ「というか私たち参加できないの!?」
杏「しょうがないよ、絶対なんだからさ~」
カチューシャ「そうね....」
杏「じゃ、私はこの子たちに招集かけるから」
カチューシャ「しかし、あのミホーシャをどうやって泣かせるかが問題よね....」
杏「そもそも自分がドッキリ仕掛けてる分こっちが作戦立ててもすぐ気づかれそうだし....」
カチューシャ「元々のメンタルも強いから並大抵のことじゃ泣かないわよ....」
杏「ま、今日は仲間集めでおしまいだからその間に選ばれた子たちがゆっくり考えるんじゃない?」
カチューシャ「でも不安だわ....」
カチューシャ「....そうだ!」
カチューシャ「一応いい作戦が思いついた人はここに書きこんでもらうことにしましょう!」
杏「えぇ?それでいいの?」
カチューシャ「大した作戦が思いつかないかもしれないでしょ!保険よ保険!」
カチューシャ「そういうことだから、エグい作戦思いついた人は教えてくれるかしら!」
杏「もし書きこんでも採用は約束できないけど」
杏「正直ネタが浮かぶかわからないからよさげなのはどんどん教えてくれたらありがたいね~」
カチューシャ「じゃ、私はここに残って経過を観察することにするわ!」
杏「私も~」
杏「はい!ということで始まりました!」
カチューシャ「『朝まで生 西住みほ泣かす』司会は私よ!」
麻子「....」
カルパッチョ「あの...」
沙織「これ何?」
杏「みんなに集まってもらったのはほかでもない」
杏「最近各地で頻発している泣かせテロ、その容疑者は知ってるよね?」
麻子「何のことだ?」
カルパッチョ「さあ....?」
沙織「みぽりんでしょ?」
杏「せ~か~い」
麻子「西住さんそんなことしてるのか....」
カチューシャ「この三人の共通点は、その被害者ってことなの!」
沙織「えぇっ!?二人も泣かされてたの!?私だけじゃなかったんだ....」
麻子「私そんなことされた覚えはないぞ....」
カルパッチョ「私もです....」
杏「二人とも、最近最後に泣いたのいつ~?」
カルパッチョ「えーっと....、たかちゃんの生首が送られてきたとき....」
カチューシャ「ミホーシャの仕業よ!」
カルパッチョ「」
杏「冷泉ちゃんは?」
沙織「麻子はそんな頻繁に泣く子じゃないですよ?」
麻子「そうだな、最近だとおばあが倒れた時くらいか」
カチューシャ「ミホーシャの仕業ね!」
沙織「」
麻子「」
麻子「な....、そんなわけ....、だっておばあはあの時....」
杏「どうにかして仮死状態にしてたらしいよ~」
麻子「」
カチューシャ「それでね、今回は被害者のみんなも鬱憤がたまってるだろうから」
杏「復讐として逆に西住ちゃんを泣かせちゃおうって話なんだけど~」
杏「やる?」
沙織「会長、戦車庫のカギ開いてます?」
杏「いやいやあくまで泣かせるのが目的であってね?」
麻子「実弾を積んでいこう」
カチューシャ「ないでしょ!?」
杏「あー....いやー....」
カチューシャ「あるの!?」
カルパッチョ「たかひなたかひなたかひなたかひなたかひなたかひなたかひな」
二人「....」
杏「まあまあ一旦落ち着いてよ~」
カチューシャ「そうそう、しっかり計画を練らないと返り討ちにされちゃうわ!」
沙織「....許さない」
麻子「....」コクリ
カルパッチョ「たかひなたかひなたかひなたかひなたかひなたかひなたかひな」
二人「....」
カチューシャ「ちょ、ちょっとタイム!」
カチューシャ「ねえこれ大丈夫なの!?Rの方に言った方がいいんじゃない!?」コソコソ
杏「うーん確かにこれはちょっとやばいかもね~....」コソコソ
カチューシャ「あの子たちミホーシャを恨み過ぎじゃない!?次顔を見たら殺しかねないわ!」コソコソ
杏「さすがにそこまではしないんじゃ....」
沙織「....す」ボソッ
カチューシャ「ほら!今絶対殺すって言ったわ!?」コソコソ
麻子「....」コクリ
カチューシャ「あの子も頷いてるわよ!?」コソコソ
カルパッチョ「たかひなたかひなたかひなたかひなたかひなたかひなたかひな」
カチューシャ「....」
杏「ま~大丈夫でしょ~」コソコソ
カチューシャ「あんたの目見えてるの!?」コソコソ
杏「西住ちゃんには最強のボディーガードが付いてるし生命の危機に陥ることはないよきっと」コソコソ
杏「それに私たちも散々やられたんだし止める義理はないからね~」コソコソ
カチューシャ「えぇ....」コソコソ
カチューシャ「それなら、この後の作戦会議ちゃんと進めなさいよね」コソコソ
カチューシャ「あんなの私に扱える気がしないわ....」コソコソ
杏「まっかせて~」コソコソ
杏「ってことで今からどうやって西住ちゃんを泣かせるか決めたいんだけど....」チラ
沙織「....」
麻子「....」
カルパッチョ「....」
杏「落ち着いた?」
カチューシャ「(黙ってるのが余計に怖いわ....)」ビクビク
沙織「会長、私たちがいきなり手荒な真似するわけないじゃないですか~」ヤダモー
麻子「一応女子高性だからな」
カルパッチョ「か弱いんです」ニッコリ
カチューシャ「(よかったぁ....)」
沙織「みぽりんにはたっぷり涙を流した後に....」ニッコリ
麻子「制裁を」ニッコリ
カルパッチョ「殺す」
杏「そっか~....」
カチューシャ「(本音出ちゃってる!)」
杏「一応ね、ほかの被害者たちからいろんな作戦の応募があったからそれを見てみよっか」
カチューシャ「(そのまま進めるの!?)」
カチューシャ「えーっとじゃあまず....、島田愛里寿さんから....ってあの島田愛里寿!?」
杏「『椅子に縛り付けてボコが全うに勝つ新作アニメを26時間(4クール分)連続強制視聴させる 』」
沙織「お~これ効きそう!」
麻子「西住さんの唯一と言っていい泣き所だな」
カチューシャ「次は、阪口桂利奈さんから」
杏「『復讐する人全員が無言で腹パン』」
カルパッチョ「ストレートですね~」
杏「まああの子だからね~」
カチューシャ「次、澤梓さん」
杏「『みほの家にあるボコを全て改造して普通の熊のぬいぐるみにする』」
麻子「大洗の生徒には、すっかりボコキチが知れ渡ってるみたいだな」
沙織「あれだけ全面に押し出してたらね....」
カチューシャ「秋山優花里さん」
杏「『カルパッチョの告げ口により沙織麻子激怒。すぐ許してあげるが、数日後に呼び出され沙織がやはり許せないとフルスイングビンタ。その様子を隠れて見ていた麻子がみほの味方をしてしまい三角関係へ。結果沙織と麻子がみほのことで大喧嘩を始めてネタバラシ、的な 』」
カルパッチョ「相当キレてますねこの人は....」
麻子「秋山さんにここまで言わせるって逆に何したんだ....」
カチューシャ「メグミさん」
杏「『パンツを剥ぎ取ってノーパン生活を強要』」
沙織「うわぁ....」
カルパッチョ「小学生並みの発想ですがこの方は?」
麻子「大学生だ」
カルパッチョ「うわぁ....」
カチューシャ「ケイ」
杏「『ボコの着ぐるみを着せてサンドバッグに』」
沙織「ケイさんっぽい~」
麻子「逆に喜びそうだ、ドラマCDでもあったし」
カチューシャ「五十鈴華さん」
杏「『みほの全く知らないところでみほと同じようなことやってる輩が現れ、周りからみほがやったと疑われ続ける』」
麻子「五十鈴さんも相当お怒りらしい」
カルパッチョ「でも相手が西住さんだとこれじゃあ響かないかもしれませんね」
カチューシャ「丸山紗季さん、うわっ、これは....」
杏「『おりょうに逆ドッキリを仕掛けさせて泣かせるドッキリで追い詰められ過ぎてネタバラシ前に自殺したように見せかけるとか?』」
沙織「軽い感じで言ってるけどこれ酷いよね~」
麻子「エグイこと考えてるんだなあの子」
カルパッチョ「うーんこれこれ、こういうのでいいんだこういうので」コクコク
杏「(輸入雑貨の貿易商やってそう)」
カチューシャ「(テレ東でドラマ化されてヒットしそう)」
カチューシャ「目ぼしいのはこれくらいかしら」
杏「みんな、たくさんの作戦立案、ありがと~」フリフリ
カルパッチョ「時間の都合で全部紹介できないけどちゃんと見てるわ!」
沙織「誰に言ってるのこれ?」
カルパッチョ「さぁ?」
杏「ま~本当はこれ全部やりたいとこなんだけどさ~」
杏「おそらく一回やっちゃったら次は絶対ばれるよね、西住ちゃんならなおさら」
麻子「だろうな」
杏「だからこの中で一番やりたいのを選んじゃってよ~」
三人「....」
沙織「二人とも決まってる?」
麻子「まああの中だったらな」
カルパッチョ「もちろんあれですよね」ニッコリ
杏「じゃあ結果発表~、せーのでやりたいのを言ってみよ~」
カルパッチョ「せーの!」
沙織「自殺」
麻子「自殺」
カルパッチョ「自殺」
杏「けって~!採用された丸山ちゃんには干し芋一年分を贈呈しま~す!」
四人「(いらない)」
杏「なにその顔~、欲しがってもあげないよ~」ヒラヒラ
四人「(いらない)」
杏「じゃあ作戦はこれでいい?」
沙織「....」コクリ
麻子「....」コクリ
カルパッチョ「....」コクリ
カチューシャ「あなたは?」
>>719
蝶野
蝶野「うん!いいんじゃない!!!」
沙織「蝶野さん!?」
麻子「何の脈絡もなく突然現れたな....」
カルパッチョ「いいんですか?部外者にこの計画が漏れても?」
杏「だってこの人酔っぱらってるし」
蝶野「もうこのさいおんなろこれもいいわぁ~!!!ね!あなたもそう思うでしょ!!!」ガシッ
カチューシャ「うぇ!?私!?ま、まあノンナなら....////」
蝶野「zzz.....」グースカ
杏「寝てるよ」
沙織「へ~やっぱりノンナさんなら....」
麻子「私は沙織となら....////」
カルパッチョ「やだも~」
カチューシャ「うっさいわよ!!!」
杏「おふざけはここまでにして」ガン
カチューシャ「(蹴ってる、年上の女性を蹴ってる....)」
杏「みんな、覚悟はいい?」
三人「....」コクリ
杏「あとは三人で頑張ってね」
三人「....」コクリ
杏「流血沙汰はダメだよ?」
三人「....」
カチューシャ「えぇ....」
杏「よし、必ず成功させよう!」
三人「おー!!!!!」
杏「いや~なんとか決まってよかったね~」
杏「そういえば私たち実弾使ってるんだった~うっかり間違っちゃったよ~」
カチューシャ「私も間違っちゃったわ」クスクス
カルパッチョ「戦車内は特殊なカーボンで覆われていますからね」クスクス
ガシャン
麻子「あ」
沙織「も~麻子こんな時にエアガンで遊んじゃダ重っ!?」ズシン
麻子「....」
カルパッチョ「武部さん、ふざけてるんですか?二人して重っ!?」ズシン
麻子「....」
カチューシャ「あ、あんた、実弾ってもしかして....」
杏「....」
杏「ボッシュートです!」
チャチャッチャチャッチャーン
麻子「....チッ」
杏「....」
杏「誰から?」コソコソ
麻子「イニシャルKから」コソコソ
杏「ケイのやろ~....」
みほ「こんな言葉を知ってる?」
みほ「年の瀬は忙しい」
杏「....」
みほ「年の瀬は師すら走るほどに忙しいので師走と呼ばれたんです」
みほ「当然、西住流家元の娘である私も年末年始はそれはもう走り回っていました!」
カチューシャ「....」
みほ「....」
みほ「年末年始に人を泣かせる、それってこの世界に必要なことかな?」
沙織「....」
みほ「終わり良ければ総て良し」
みほ「年の終わりに誰かを泣かせたりしたらその人の一年は悪かったということになってしまう」
みほ「一年の計は元旦にあり」
みほ「私が年の初めに誰かを泣かせたりしたらこの後の一年間が悪いものになってしまう」
みほ「つまり年末年始に誰かを不幸にする真似はできないんですよ!」
三人「....」
みほ「....」
みほ「1か月間弱の期間お休みしていたわけですが」
みほ「それって本当に長い時間なのかな?」
みほ「医療の目覚ましい進歩の結果平均寿命は約80年に伸びたわけで」
みほ「その中のたった1か月と考えれば全く
カチューシャ「おっっっっっっっっっっっっそいに決まってるでしょ!!!!!!!!!」プッチン
カチューシャ「ほかの奴らはいいかもしれないけど私はプラウダ生なのよ!?」
カチューシャ「ミホーシャの作戦がいつ始まるかわからないからずっと大洗にいたけど」
カチューシャ「その結果1か月!?1か月もこの屁理屈生徒会長と同じ部屋で過ごしてたのよ!?」
沙織「えぇ....、それは帰りましょうよ....」
みほ「学校とか大丈夫なんですか?」
カチューシャ「私はもう引退の身よ、進学先も既に決まってるし単位なんてどうにでもなるわ!」
カチューシャ「ってそうじゃなくてミホーシャ!あんたサボりすぎなのよ!!!」
みほ「いやだってカチューシャさん前回の作戦が終わった後帰る雰囲気出してたじゃないですか~」
みほ「なんでわざわざ大洗に残ってるんですか?」
カチューシャ「あ、いや、それは、誰だったかしら、お中岡慎太郎とかいう子の泣く姿がどうしても見たくてね~あはは~....」
杏「おりょうちゃんね」
みほ「坂本龍馬の相棒と名前がごっちゃになってます」
沙織「そもそもおりょうは龍馬の奥さんの名前だからごっちゃになるとしても中岡慎太郎の奥さんの方を言うべきじゃ....」
カチューシャ「うるっさいわね!!!それもこれも全部ミホーシャのせいなんだから!!!」
みほ「えぇ....」
杏「一応待たせたのは事実だからね~、西住ちゃんも反省しときなよ~?」
みほ「はい....」
みほ「お待たせしてすみませんでした、家の関係で年末年始はどうしても外せない用事が多くて....」
みほ「気が付いたらこんな時期になってしまいました....」
杏「ね、西住ちゃんにも事情があるんだからこのあたりで許してあげたら?」
カチューシャ「む、むぅ....、確かにやむを得なかったみたいね....」
みほ「そうですよ、人の絶望した顔に愉悦を覚える私が自らの意思でこの企画を休むわけありません!」
杏「以前より症状が悪化してない?」
沙織「みぽりんもずっとこれが出来なくて相当ストレスが溜まってたんだ....」
みほ「あー乙女の涙で塩分補給したい!!!」
カチューシャ「これならモチベーションも問題なさそうね....」メソラシー
杏「やっぱり全力で挑んでもらわないと!」
沙織「(みぽりんが全力で挑めばいくら軍神でも周りが見えなくなるだろうし、そしたら私たちの方も成功しやすくなるからね!)」
杏「じゃあさっそく去年から温めてた作戦を決行しようじゃない」
みほ「あれ?そういえば....」
三人「?」
みほ「何で沙織さんがいるんですか?許してくれたとはいえ私に嵌められて怒ってたはずじゃ....」
杏「いや~もし西住ちゃんに招集かけられても私会長だからさ~、どうしてもいけないときが今後あるかもしれないでしょ?」
杏「だからそんな時のために私と同等の働きが出来る後継者を作っとこうとおもってさ~」
杏「今回は私とカチューシャも手伝うけど、武部ちゃんにも現場で学んでもらおうってわけ!」
沙織「私も本当はこんなこと手伝いたくないけど会長が学校にいられなくしちゃうよ?って言うから仕方なく....」
みほ「なるほど~、さすが会長さんですね!」
カチューシャ「(よくこうも嘘をペラペラ並べ立てられるわね....)」
カチューシャ「(ちなみにミホーシャは作戦がばれてないと思ってるマコーシャと)」
カチューシャ「(たかロスで正気を失ったままだと思っているカルパッチョーシャの存在は隠ぺいしてるわ!)」
カチューシャ「(作戦時はミホーシャにばれないよう隠密行動に徹してもらうの!)」
沙織「それで具体的にはどうやっておりょうさんを泣かせるの?」
みほ「はい、今回はですね、あのダイナマイトボディを利用します!」
カチューシャ「ミホーシャってロリコンじゃなかったのね」ホッ
杏「今流行りの二刀流ってやつだね~」
みほ「違います!」
沙織「まあおりょうさんのおっぱいは相当だもんね~....」
みほ「沙織さんの言う通り、あれを利用しない手はありません!」
杏「よ~しじゃあ久々の泣かせる大作戦、いってみよ~!」
みほ「お~!」
三人「....」ニヤリ
おりょう「....」テクテク
おりょう「....!」サッ
ヒュン
バシィ!
おりょう「....矢文?私は幕末専門でこういうのはよく分からんぜよ....」ホドキ
おりょう「ふむ....会長からぜよ、今すぐ生徒会室に来いと....」
おりょう「呼ばれたなら行くしかないぜよ....、しかしあの会長からの呼び出し....」
おりょう「面倒なことに巻きこまれそうな気がするぜよ....」テクテク
おりょう「....」テクテク
みほ「華さんさすがですね!」
カチューシャ「危ないでしょこんなの!?普通に携帯で連絡すればいいじゃない!?」
華「あのぅ、これだけのために私を呼び出さないで欲しいんですが....」
みほ「はいおこめ券」
華「頑張ってくださいね♪」シュタッ
沙織「華....」
杏「さ、私たちも早く学校に戻ろっか~」
~生徒会室~
おりょう「失礼するぜよ」ガチャリ
杏「や~や~おりょうちゃ~ん、よく来てくれたね~」
おりょう「....ぜよ」
沙織「....」ニッコリ
おりょう「奇妙なメンバー、今日はいったいどういう事情ぜよ?」
杏「かーしま、じゃなかった武部ちゃん、よろしく~」
沙織「はい会長、うちの学園艦が未だに財政難に苦しんでいるのは知ってるよね?」
おりょう「まあ、そもそも経営状況が悪いから一度は廃艦にされかけたわけぜよ」
おりょう「それが取り消しになったからといっていきなり経営が改善するはずもないぜよ」
杏「せいか~い」
沙織「寄付なんかも結構あったみたいなんだけどそれでも新しい戦車を買えるほどじゃなくて....」
杏「私たちは少しでもお金を稼ぎたいってわけ!」
おりょう「なるほど....」
おりょう「しかし私がそれとどんな関係があるぜよ?私の持ちうる技能など幕末史に多少通じているだけでお金になりそうなものは....」
杏「あるじゃないそこに立派なものがさ~」ユビサシ
おりょう「?」
沙織「これこれ~」グワシッ
おりょう「な....////」バッ
おりょう「いきなり何をするぜよ....////」カァーッ
杏「お~いいね~、おりょうちゃんもそんな顔するんだ~」ニヒヒ
沙織「その体でそんな顔してたら男は爆釣れだよ~やだも~」ヤダモー
おりょう「何を言ってるぜよ....////」
杏「さっき言ったじゃん、その立派な体でお金を稼ぐんだよ」ニヤリ
おりょう「は、はぁ!?」
沙織「誤解しないでね?別に体を売るとかそういうんじゃないから!」
杏「今ね、大洗女子の写真集の発売を計画しててね~」
沙織「全国優勝で話題になってる今それを出せば絶対売れるに決まってるよね!」
おりょう「一高校がそんなこと認められるわけないぜよ!」
杏「文科省にはこの前のこともあって顔が利くんだよね~私」ニタァ
沙織「ね、お願いおりょうさん!大洗女子を助けると思って一肌脱いでくれないかな?」
沙織「あ、撮影じゃ一肌どころじゃ済まないかもしれないけど」ヤダモー
おりょう「....」
おりょう「お断りさせてもらうぜよ」キッパリ
おりょう「私もこの学校は大切ではあるが、さすがに自分の体を見世物にしてまで尽くすつもりはないぜよ」
沙織「そっか....」
おりょう「すまないぜよ」ペコリ
杏「....」
杏「会長である私に逆らったらどうなるか分かってて言ってるんだよね?」ニコ
おりょう「え?」
杏「この学校にいられなくしちゃうよ?」
沙織「(出た決め台詞!)」プッ
おりょう「っ....!」
沙織「ねえねえおりょうさん、ここは素直に従っておいた方がいいよ?」
杏「そうそう、写真を何枚か撮るだけだからさ~、ね?頼むよ~」
おりょう「....」
おりょう「こんなことがばれたら学園艦はどうなるか....」
杏「私、日本のアル・カポネって言われてるからだいじょーぶ!」ブイッ
おりょう「....」
おりょう「この学校がどうなっても私に責任はないということだけは肝に銘じておいて欲しいぜよ」
杏「ど~にっもならないって~」ニタァ
沙織「(どうせおりょうさんの体を見るのはここにいる私たちと....)」
~別室~
みほ「別室にいる私たちだけだから心配いりません!」ニコニコ
カチューシャ「ミホーシャ、また酷い作戦を考えたわね....」ドンビキ
みほ「思いのほかおりょうさんは乙女心を持っているようなのでこの後は楽に終わりそうです」ニッコリ
カチューシャ「そうね....」
カチューシャ「(成功してもらわないと私たちも困るし)」
カチューシャ「(オリョーシャには犠牲になってもらうわ、ごめんなさい)」
カチューシャ「それにしても....」
みほ「?」
カチューシャ「あの二人演技上手すぎない?特にサオリーシャなんて初めてなんでしょ?」
カチューシャ「二人とも根っからのド変態コンビにしか見えないわ....」ドンビキ
みほ「あ、あぁ....、確かに気合いが入ってますよね....」
みほ「でも二人の熱演のおかげでスムーズに進んでいますしこちらとしては助かっています!」
カチューシャ「まあネタバラシした後もあの子は二人を変態としか見られなくなるかもしれないけどね」
みほ「選択と犠牲です」
カチューシャ「(さすが軍神ね....)」ブルッ
~数分後~
おりょう「ほ、本当にこれで撮るんですか....?」オズオズ
杏「うん、普通の格好でもある程度は売れるんだろうけどやっぱりそのくらいしないと大金は入ってこないよ~」
沙織「(よっぽど恥ずかしいのか口調素に戻っちゃってる、可愛い)」ニヤニヤ
おりょう「....」
おりょう「....////」ソロリ
杏「お~いいねぇ!」パチパチ
沙織「(デカっ!?)」
おりょう「恥ずかしい....////」
杏「やっぱ水着が一番だねぇ~」
沙織「おりょうさん、前も水着着てたのにそんなに恥ずかしいですか?」
おりょう「だって、水に入るためじゃなくて見せるために、しかも学校でこんな格好なんて....////」
沙織「(鼻血でそう)」ダバダバ
杏「よ~しじゃあ撮るよ~」
おりょう「え?それはプロの人とかがするんじゃないんですか?」
杏「こう見えて私写真はプロ級の腕前なんだよね~(大嘘)」
沙織「それにおりょうさんも男の人に撮ってもらうより気が楽かなって」ニコ
おりょう「会長....!」
杏「(無理やりやらせてる時点で相当酷いんだけどね~)」
沙織「(下げた後に上げてるから、普通のことなのに素晴らしいことに思えちゃうんだろうなあ)」
杏「は~いポーズ決めて!」
おりょう「こう、ですか....?」
杏「おっけ~!」パシャリ
杏「次は、ん~」
沙織「両腕で胸を寄せるとか?」
杏「さ~いよう!」
おりょう「どうですか....////」ムギュッ
杏「いいね~!!」パシャパシャ
杏「んじゃ次はね~」
~数時間後~
杏「どう?もう慣れてきたんじゃない?」
おりょう「なかなか楽しいものぜよ!」
沙織「(会長の巧みな話術によっておりょうさんの心は次第に操られてゆき)」
杏「じゃあそろそろ....」
杏「上、全部取っちゃおうか~!」
おりょう「え!?いやそれはさすがに....」
杏「ここまで来たら薄い布一枚くらい何も変わんないって~」
おりょう「でも....」
杏「それにおりょうちゃん素敵だからもっと良い写真撮りたいんだよお願い!」
おりょう「....ちょっとだけぜよ?」ハラリ
沙織「(遂に最後の壁さえも突破してしまったのでした)」
沙織「(よく『脱ぐ気はなかったけどカメラマンの人に乗せられて脱いじゃった』みたいなのを聞くけど)」
杏「お~だいた~ん!いいねその調子!綺麗だよ~!」パシャリ
おりょう「////」
おりょう「こんなのどうぜよ!」バッ
杏「ん~最高!」パシャパシャ
沙織「(本当にこんなのあるんだな~....)」
沙織「(会長が凄いだけかな....?)」
~別室~
カチューシャ「あいつの話術は凄まじいわね....」
みほ「口だけで自分より年上の大人たちと渡り合ってきた人ですからね」
みほ「その気になれば市議会議員くらいにはなれると思いますよ?」
カチューシャ「年齢制限あるのに!?」
みほ「まあこれでおりょうさんは堕ちたも同然ですね」ニコ
カチューシャ「そうね....」
カチューシャ「....」チラ
カチューシャ「み、見て!あの子ついに胸部装甲を外すわ!」
みほ「おぉっ!ご開帳ですね!」
カチューシャ「....!」
カチューシャ「....」サラサラ
みほ「うわぁ~なんて素晴らしい光景でしょう!ほら、カチューシャさんもよく見てください!」
カチューシャ「ええもちろんよ!」チラ
カチューシャ「(よし、気づかれてないわね)」アセアセ
カチューシャ「(こっちも順調、そっちも頑張りなさい)」
カチューシャ「....」
カチューシャ「(....私見てるだけって約束だったはずなのに思いっきり参加してるじゃない!)」
杏「よ~しこれくらいでいいかな~」
おりょう「え?もう終わりぜよ?」
杏「撮り足りない感じ~?」
おりょう「なんだか撮っているうちに楽しくなってきたぜよ♪」
おりょう「今までにない自分をさらけだせたというか....」
沙織「明治維新?」
おりょう「それだっ!」ビシィ
杏「あはは~、でもまああんまり撮っても使わない写真増えちゃうだけだしもったいないよ?」
沙織「それに、おりょうさんは気づいてないみたいですけどもう結構遅いし....」
おりょう「本当ぜよ!?楽しい時間は早く過ぎるとはよく言ったものぜよ!」
杏「んじゃ今日はこれでおしま~い、おりょうちゃんありがとね~」フリフリ
おりょう「こちらこそ、貴重な体験をさせてもらったぜよ!」
おりょう「それでは!」テクテクテク
二人「....」
沙織「なんかすご~くあっさり帰っていきましたけど本当に計画通りいくんですか?」
杏「ふっふっふ~、甘いね武部ちゃ~ん」
杏「あんなの私の話術に惑わされたに過ぎないんだよ」ニタァ
沙織「まあ最初はあんなに嫌がってたのに、最後はそのまま全裸で帰ろうとしてましたもんね....」ドンビキ
杏「だんだん感覚を麻痺させていったんだよね~、おかげで全裸の写真も手に入れて....」
沙織「リベンジポルノでもするんですか?」
杏「私たちからはしないよそんなことは~」
杏「私たちからは、ね?」ニタァ
沙織「(敵に回したくないなぁ....)」
沙織「(しかもおりょうさんに至ってはみぽりんを泣かせるための前座だし....)」
~別室~
カチューシャ「なんとか計画通り進んだわね....」
みほ「やっぱり会長は頼りになります!」
みほ「カチューシャさんと同じ年とは思えません....」
カチューシャ「うるさいわよ!!」
みほ「あ、身長は会長の方が高いし仕方ないのかな....」
カチューシャ「身長が高ければ頭が良くなるわけ!?じゃあなによ、アンドレ・ザ・ジャイアントは頭が超良かったって言うの!?」
みほ「知りませんよそんなこと....」
カチューシャ「ほーら!やっぱり身長と知能に因果関係なんてないんじゃない!」
みほ「でもカチューシャさんは子供っぽいじゃないですか、ほら、そうやってすぐピーピーいうところだってそうですよ?」
カチューシャ「ピーピーなんて言ってないわよ!!!」
みほ「しかし自分でこの計画を立てておいてなんですが、この後は完全におりょうさん次第ですよねー」
カチューシャ「ちょっと!私の話はまだ終わってないんだけど!?」
みほ「でもあの人が普通の乙女の感覚を持っているならきっとうまくいくかな」ニコ
カチューシャ「....」
カチューシャ「あの子、普通かしら?」
みほ「....」
みほ「ま、まあ羞恥心に関する部分が普通ならそれでいいですし....」
カチューシャ「(それ以外は普通じゃないって言いたいのね....、確かにそうだけど)」
みほ「それに撮影の時は素が出てましたし、野上武子さんに戻れば耐えられなくなります!」ニッコリ
カチューシャ「そうね!全国に自分の裸が出回るなんて、あの会長の口車に乗せられてなきゃ絶対承諾しないもの!」
みほ「その通りです、安心して待ちましょう」ニコニコ
カチューシャ「えぇ....」
カチューシャ「(順調ね....)」
おりょう「いや~今日は特別な体験をさせてもらったぜよ!」
おりょう「最初は少し恥ずかしかったが会長の言葉のおかげで新たな自分が出せたぜよ!」
おりょう「明治維新とはよく言ったものぜよ!」
おりょう「はっはっは!」
テクテクテク
おりょう「今まで歴史一辺倒だったから忘れていたが....」
おりょう「容姿について人から褒められるというのは心地よいぜよ////」
おりょう「これからは歴女の『歴』だけでなく『女』の方にも力を入れていきたいぜよ////」
おりょう「////」
おりょう「な、なんてな!あっはっはっは!」
おりょう「さ、早く家に戻らなければ!」
ヒョコヒョコヒョコ
沙織「....」ジー
杏「どう?」
沙織「校門前で立ち止まったかと思ったら突然ニヤニヤしだして」
沙織「そのままスキップしながら帰っていきました」
杏「あれ~?夜風に当たって頭が冷えれば正気に戻ると思ったんだけどなぁ~」
ガラガラ
カチューシャ「どうすんのよ!?これじゃ計画失敗よ!?」
みほ「....」
沙織「(今回だけはどうしても成功させなきゃいけないのに....)」
杏「どうする?西住ちゃん」
みほ「....そうですね」
みほ「果報は寝て待てと言います」
みほ「それに、ここで下手に動いても状況が肯定するとは思えません」
みほ「元々おりょうさんのメンタルに頼った作戦ですからこういうこともあります」
みほ「素に戻った時のおりょうさんからしてあれを後悔しないはずもありません」
みほ「少し様子を見てみましょう」
カチューシャ「そんなのんきなこと言ってていいの?」
みほ「なんだかカチューシャさん、今回はやけにやる気がありますね」
みほ「頼んでもいないのにこんなに積極的に参加して....」
カチューシャ「(ギクッ!)」
みほ「この計画が成功しなければいけない理由がほかにあるんですか?」ニッコリ
沙織「(これだから子供は....)」ハァ
カチューシャ「そんなことはないわ!」ダラダラ
みほ「....ふーん」
みほ「まあいいです、おりょうさんの涙は明日以降となりましたし今日は余興でも見てから解散ということで」ニコ
杏「余興?」
みほ「はい、実は先ほど私の飲み物に怪しい粉末を入れた人がいまして....」
カチューシャ「(ギクギクッ)」
みほ「何かわからないんですがとりあえず気づかれないように相手のものと入れ替えておいたんです」
カチューシャ「(ギクギクギクッ)」
みほ「悪戯はいけませんよ、カチューシャさん?」ニコォ
カチューシャ「」
みほ「あとは私たちで、薬の効果が出るのをじっくり眺めさせてもらうとしましょう」ニッコリ
カチューシャ「ちょちょちょちょっとまって!!!」
カチューシャ「ごめんなさいミホーシャ!ほんの出来心なの!」
カチューシャ「それにもう薬の効果は出てて!今すぐにでもトイレに駆けこまなきゃマズいの!!!」
カチューシャ「大変なことになるの!!!!」
みほ「なるほど」
カチューシャ「そういうことだからちょっと行って
ガシッ
カチューシャ「....ミミミミミホーシャ」ダラダラ
みほ「まあまあカチューシャさん、そう焦らないでください」ニッコリ
カチューシャ「お願いこのあとどんな罰でも受けるからだから
みほ「大か小か知りませんが」
みほ「この部屋からは全てが終わるまで一歩も出しませんよ?」ニッコリ
カチューシャ「そんなことしたら....」ダラダラ
みほ「あ!なんと偶然!こんなところに可愛らしいおまるがありますよ!よかったですねカチューシャさん!」
杏「(さすがに生徒会室汚されるのは困るからよかった....)」
沙織「(みぽりんがロリコンでよかったですね....)」
みほ「ロリコンじゃありません」ギロリ
沙織「ひぃっ....」チョロ
みほ「さ、カチューシャさん!」
みほ「もう限界ですよね?遠慮なくこちらに座ってください!」ニコニコ
カチューシャ「ミホーシャお願い....許して....」ガクガク
みほ「カチューシャさんの大好きなノンナさんのイラスト付きですよ!」
杏「(えぇ....)」
沙織「(余計にしづらいよ....)」
カチューシャ「お願い....」ガクガク
みほ「ダーメ」ニコニコ
みほ「カチューシャさんは大人ですし、1人でおトイレできますよね?」ニッコリ
カチューシャ「」
おりょう「....ふぅ」ホカホカ
おりょう「働いた後の風呂は格別ぜよ....」ホカホカ
おりょう「....」チラ
おりょう「なんだか不思議な感覚ぜよ....」
おりょう「生まれてから毎日見てきたはずの自分の体が、別物に見える....」
おりょう「....」
おりょう「....綺麗、か」
おりょう「....////」チャプン
おりょう「....」
おりょう「しかし、褒められたことは有り難かったが」
おりょう「あれが全部....」
おりょう「....」
おりょう「あの時はつい舞い上がって大胆なことをしてしまったが....」
おりょう「....うーむ」
おりょう「....」チャプン
~翌朝~
杏「....」カリカリ
杏「....」カリカリ
コンコン
杏「?」
杏「(誰だろこんな時間に、まだ朝の7時なんだけどな~)」
杏「どうぞ~」
ガチャリ
おりょう「....」
おりょう「朝早くにすまないぜよ」
杏「(げぇっ!?)」
杏「お、おー昨日はご苦労さま~」
杏「(マズいな~、今私しかいないところで泣かれても西住ちゃん満足しないよ絶対....)」
おりょう「....そのことなんだが」
杏「ん~?どうかしたの?」
おりょう「....」
おりょう「実は、その....」
杏「(ダメだ~、もう話し始めちゃったし止められないよ~)」アセアセ
杏「(しょうがないから私だけで計画を進めて....)」プルルルルル
杏「ん?あーごめんごめん、ちょっと待って」ピッ
おりょう「....」
杏「もしもし~?」
みほ『おはようございます』
杏「う、うんおはよ」
みほ『私部屋からカメラで見ているのでやっちゃって大丈夫ですよ』
杏「あー、そう....」
みほ『じゃあ汚れ役頑張ってください!』ピッ
杏「(油断も隙もないや)」
杏「(まあでもこれで安心して作戦に専念できる!)」
杏「それで、何の用かな?」ニッコリ
おりょう「....」
おりょう「昨日のことはなかったことにしてもらいたいぜよ」
杏「へ~」ニコ
おりょう「....」
杏「....」ニコ
おりょう「....?」
おりょう「聞いてるぜよ?」
杏「うん、聞いてるよ」ニコ
おりょう「....」
杏「答えは....」
杏「Noだね」ニッコリ
おりょう「....」
おりょう「昨日帰ってから考えたぜよ」
おりょう「やはり女性が人前で肌を晒すなんてこと軽々しくしてはいけないぜよ」
杏「ふむふむ~」
おりょう「それが学校のためになるからといってしていいことではないぜよ!」
杏「あんなに楽しそうだったのに~?」
おりょう「そっ!?それは違うぜよ!ああいうことはあまり経験がなかったからちょっと調子に乗ってしまっただけで」
おりょう「一時の気の迷いぜよ!本心ではないぜよ!」
杏「なるほど~」
おりょう「だからお願いぜよ、いやお願いします」
おりょう「私が承諾したにもかかわらず身勝手なお願いですが、昨日のことはなかったことに....」ペコリ
杏「う~ん....」
杏「そこまで言われたら私としてはおりょうちゃんのお願いを聞いてあげたいよ~?」
おりょう「それじゃあ!」
杏「でもこれ見てよ~」スッ
おりょう「....これは?」
杏「予約状況」
おりょう「こ、こんなに....」
杏「なんだろうね~、この国には戦車道ファンが多いのかな~」
杏「とまあこんな感じで予約殺到中でさ~」
杏「今更内容変更するわけにはいかないってわけ」
おりょう「そう、ですか....」
おりょう「あれ?」
おりょう「そういえば最後に撮った、あの、裸の写真は....?」
おりょう「せめてあれだけでも....!」
杏「あ~あれ、あれはね、お偉いさん方用の特典!」
おりょう「そんな....」
おりょう「お願いします!どうにかなりませんか!」
杏「だ~から無理だってば~」
おりょう「....」
おりょう「....それじゃあ」
杏「外部に助け求めようったって無駄だと思うよ?」
おりょう「どうしてですか!」
杏「だっておりょうちゃんが自分から積極的に脱いで行ったのはバッチリ映像に収めてるしね~」
杏「ま、それも特典用なんだけどさ~」
おりょう「....」
杏「ま、せっかく一肌脱いでくれたんだからさ」
杏「それを役立てようよ、ね!」
おりょう「....」
杏「私だって本当はこんなことしたくないけどさ~」
杏「私がいなくなったあとのこの学園を救うために
おりょう「....」ツー
おりょう「....失礼します」フラフラ
杏「あ、行っちゃった」ピッ
杏「西住ちゃん、追跡できるの?」
みほ『任せてください、GPSで現在位置を確認できるので追ってください!』
みほ『私もすぐに現場へ向かいます』
杏「りょうか~い」ピッ
杏「さて、こっちの方も裏で進めとくか~」ピッ
沙織「もしもし武部ちゃん?もう始まってるよ~、起きてね~」
おりょう「....」フラフラ
おりょう「....」フラフラ
おりょう「どうすれば....」
おりょう「....」ピタ
おりょう「いや、どうしようもないか」
おりょう「私が迂闊だっただけの話ぜよ」
おりょう「....はぁ」ツー
おりょう「(私が恥をかくのは仕方ない、自分の責任だ)」
おりょう「....」
おりょう「(....しかし)」ポロ
おりょう「(親からもらったこの体を粗末に扱ってしまった)」ポロポロ
おりょう「(私はそれが許せないんだっ!)」ポロポロ
おりょう「(気の迷いといっても結局は己の弱さ)」ポロポロ
おりょう「(会長にうまく乗せられてあんなことをしてしまった自分がっ!)」ポロポロ
おりょう「情けないっ....!」ポロポロ
おりょう「私はなんて親不孝者なんだ....!」ポロポロ
杏「....」コソコソ
みほ「....」コソコソ
みほ「天を仰いで静かに涙を流してる....」
杏「なんかすっごい絵になる泣き方してるんだけど....」
みほ「あれで女子高生とは....」
杏「情欲的な体と相まってなおさら大人に見えるよ....」
みほ「さっきまでキャラ崩壊しかけてたのに泣くときになって復活なんて....」
杏「どっちが本物なのかわかんないねこれじゃ....」
みほ「キャラになりきっているうちに本質まで変わってしまったんじゃないですか?」
杏「恐るべき執念を感じる」
杏「よし、見るべきものも見られたし私たちは帰って打ち上げでもしようか!」
みほ「え?ネタバラシはまだしないんですか?」
杏「せっかくのレアケースなんだよ?ここで終わらせるのはもったいないでしょ!」
みほ「そう、ですかね....?」
杏「そうそう!この後ももっと追い詰めちゃって色んな泣き顔見ちゃおうよ!」
みほ「....」
みほ「会長も随分と悪い顔になりましたね」ニヤリ
杏「西住ちゃんのおかげだよ~」ニヤリ
みほ「じゃあさらに計画を練りましょう!」
杏「おー!」
杏「(これで西住ちゃんを現場から連れ出せた)」
杏「(あとは頼むよ~)」チラ
沙織「(任せてください)」グッ
沙織「はいどうもこんにちは!」
おりょう「!?」ビクッ
おりょう「ま、待ってくれ!今はちょっと都合が悪いぜよ!」グス
沙織「くんくん....」
沙織「おりょうさんから微かな潮の香りがする....」
沙織「さては....」
沙織「涙を流してましたね!」ビシィ
おりょう「なっ!?」
沙織「と、冗談はここまでにして」
沙織「素晴らしい涙をありがとうございました」ペコリ
おりょう「....?」
沙織「わたくしこういうものです」スッ
おりょう「いや知っているが」
沙織「実はさっきまでのおりょうさんの号泣シーン、最初から最後までずっと見せてもらってたの!」
おりょう「....」
おりょう「はああああああああああああ!?」
おりょう「どういうことぜよ!?!?!?!?」
沙織「簡潔に言うと」
沙織「おりょうさんが泣く原因になった出来事」
沙織「全部嘘なの!」ペカー
おりょう「....」
おりょう「はああああああああああああ!?」
沙織「あれは全ておりょうさんを泣かせるためだけに仕組まれたドッキリ!」
おりょう「もう何が何だか....」
沙織「詳細を説明すると....」
おりょう「なるほど....」
おりょう「つまり私は隊長を嵌めるためだけに無駄にストレスを与えられ終いには情けない姿を晒したというわけか」
沙織「その通り!」
おりょう「....」
おりょう「まあ隊長を嵌める嵌めないは関係なく」
おりょう「いままでの被害者と同じように泣かされたと思えば....」
おりょう「いや、何もよくはないぜよ」
沙織「そういうわけで計画はようやく2割といったところです」
おりょう「私があれだけ苦労して涙を流したのにたった2割....」
沙織「ここからはおりょうさんの演技力の腕の見せ所だよ!一緒に頑張ろおりょりん!」
おりょう「その呼び方は出来ればやめて欲しいぜよ....」
おりょう「それに演技なんて私には無理ぜよ....」
沙織「えぇ~なんで?素は普通にカワイイのにそんなキャラ演じてるってことは演技くらいできるよ~!」
おりょう「ちょっ!?素とかやめるぜよ!これはキャラや演技じゃ
沙織「この前の偽撮影の時普通の少女だったような~?」ニィ
沙織「それに演技って言っても管につながれて死体のように眠ってるだけだから大丈夫大丈夫!」
おりょう「えぇ....」
沙織「お願い!」
おりょう「わかったわかったやるぜよ!」
沙織「やった!」
おりょう「その代わり失敗しても知らんぜよ?」
沙織「もちろん!でもここまでは完璧に進んでるし成功するよきっと!」
おりょう「だといいが....」
沙織「じゃこれからの計画を家で説明するからついてきて!」
沙織「行こおりょりん!はダメだから....」
沙織「野上武子!」
おりょう「まだおりょりんの方がマシぜよ!」
おりょう「普通の女子高生らしい部屋ぜよ」キョロキョロ
沙織「女子力高いって言って!」
おりょう「それで....」
カルパッチョ「たかひなたかひなたかひなたかひなたかひな」
麻子「さおまこさおまこさおまこさおまこさおまこさおまこ」
おりょう「この2人はいったい....?」
沙織「あー2人とも関係各所への根回しとか連絡で疲れてるみたい....」
おりょう「危ないうわごとを発するレベルの疲れ....どれだけ頑張ってるぜよ....」
カルパッチョ「それだけ西住さんへの恨みが」
麻子「強いということだ」
おりょう「私なんかとは比べ物にならない仕打ちを受けたようぜよ....」
沙織「まあね....」
~翌朝~
カチューシャ「それで?計画はどうなったの?」
みほ「とりあえずおりょうさんの涙は拝めましたよ?」
カチューシャ「とりあえず?」
みほ「会長さんと相談して長期戦にすることを決めました」
みほ「昨日だけでは消化不良感もあったのでここからじっくり時間をかけて追い込み」
みほ「満足のいく落涙ライフを送りたいと思います!」ニッコリ
カチューシャ「ミホーシャはやっぱり悪魔ね....」
みほ「そんなことを言う悪いお口はここですかー?」プリッ
カチューシャ「そこ口じゃなくて肛
みほ「今度さっきみたいなこと言ったらこれですよー?」ニッコリ
カチューシャ「浣腸はやめて!!!お願い!!!」
みほ「だったらあんまり調子に乗らないでくださいね」ニコニコ
カチューシャ「わ、わかったわよ....」
カチューシャ「(そんな顔できるのも今のうちよ....)」ニヤリ
カチューシャ「(もうすぐその自信にあふれた顔が涙で歪むんだから....)」ニヤリ
みほ「なんですかその顔は」ブスリ
カチューシャ「あ゛ぁ゛っ!?!?!??!?」
~昼休み~
みほ「え?おりょうさん今日おやすみなの?」モグモグ
沙織「うん、さっき会長が言ってた」モグモグ
みほ「困ったなぁ....」
みほ「家の中じゃ様子は見られないし、接触も難しいから家に籠られるのが一番困るんだよね....」
沙織「そだねー」
みほ「適当に脅して無理やり学校に来させるしかないかな~」モグモグ
沙織「発想が怖すぎるよみぽりん!」モグモグ
タッタッタッタッ
杏「西住ちゃん!!!!」
みほ「どうしたんですか会長?」
杏「はぁっ....!はぁっ....!大変なっ....!大変なことにっ....!はぁっ....!」ゼエゼエ
みほ「会長、そんなに焦ったらお昼ご飯が出ちゃいますよ?」
杏「そんなこと言ってる場合じゃないよ西住ちゃん!!!!」
みほ「えぇ....?私まだ食べてる途中なんですけど....」
杏「おりょうちゃんが!!!!」
みほ「今日おやすみだって聞きましたよ?」
杏「それがマズかったんだ!!!!」
杏「おりょうちゃんが....!!!」
杏「さっき家で手首から血を流した状態で見つかったって!!!!!」
みほ「....え」
杏「今から病院に行くから一緒に来て!」
みほ「は、はい」
タッタッタッタッ
沙織「行っちゃった....」
沙織「....」ピッ
沙織「もしもし麻子?」
沙織「今みぽりん達そっちに向かったよ」
沙織「準備は?」
沙織「おっけ~私もすぐ行くから~」
沙織「は~い」ピッ
沙織「....」
沙織「計画通り!」ニヤリ
沙織「じゃあ私も病院に行ってきますね!」
カチューシャ「ちょっと....私それどころじゃないんだけど....うっ....」
沙織「トイレはそこですよ?」
カチューシャ「ここまで来て私だけミホーシャの泣き顔を見ないわけにはう゛っ!!!!」グルグル
沙織「この後漏らされても困るからおとなしくトイレに籠っててください!」
カチューシャ「嫌よ!!!私もうぐぁっ!?」
沙織「ちょっと!ここ食堂ですよ!?」
沙織「早くトイレに行きましょう!」グイグイ
カチューシャ「ダメ!!!今動いたら出ちゃう!!!!」プルプル
カチューシャ「もう半分くらいこんにちはしてるの!!!!」プルプル
沙織「えぇ~....」
沙織「....」
沙織「じゃ、そういうことで!」タッタッタッ
カチューシャ「サオリーシャー!!!!!」
~病院~
おりょう「....」
杏「発見が早かったから今はなんとか命をつなげてるけど」
杏「まだ予断は許さない状況だってさ....」
みほ「....」ウツムキ
杏「....」
杏「....私たちが思ってたよりずっと衰弱してたってことだね」
みほ「....」ウツムキ
杏「西住ちゃんのせいじゃないよ」
杏「誰もこんなことになるなんて予想できなかった」
みほ「....」ウツムキ
杏「....」
杏「....ごめん、ちょっと学校に連絡してくる」テクテク
みほ「....」ウツムキ
みほ「....」ウツムキ
みほ「....」ウツムキ
おりょう「....」
~別室~
沙織「どうですか?」
杏「西住ちゃん、突然の事態にまだ現実が飲み込めてないかもしれないね」
麻子「でもあの感じだと相当動揺してるだろう」
カルパッチョ「理解してからは意外と早いかもしれません」
杏「そうかもね~」ニヤリ
沙織「あとは死にかけ役のおりょりんがそれまでばれずにやり通せるか」
麻子「あれだけ管に繋がれていたらさすがに疑いすらしないだろう」
カルパッチョ「突然すぎて疑うという感情すら芽生えないのでは?」
杏「まあ私たちはしばらく見とくしかないか」
沙織「....」
沙織「みぽりんのあんな顔、初めてかも....」
麻子「....確かにな」
杏「西住ちゃんも昔色々あったわけだしね~」
沙織「....」
麻子「自分を犠牲にしてまで命を救った西住さんだが」
麻子「今度は自分のせいで命が失われようとしているわけだからな」
カルパッチョ「そう考えるとかなり残酷ですね....」
杏「復讐ってのは」
杏「成功したところで達成感は得られない」
杏「胸に残るのは虚しさだけだよ」
4人「....」
杏「ま、後悔はないけどね!!!」
沙織「あれだけ酷いことされてるし!!!」
麻子「許さないぞ西住さん....!!!」
カルパッチョ「たかちゃんの敵....!!!」
~数時間後~
みほ『....』ウツムキ
4人「....」
沙織「まったく動かないんだけど....」
麻子「おりょうさんよりよっぽど死んでるように見える....」
カルパッチョ「でも、寝てるわけじゃありませんし」
杏「ずっと黙ってうつむいてるね....」
4人「....」
杏「これを使うしかないか....」スッ
杏「あんまり長時間かかると迷惑かかるし....」
沙織「それって....」
杏「うん、心停止ボタン」
麻子「おぞましい響きだな」
カルパッチョ「まあ実際に停止するわけじゃありませんから....」
沙織「これを押すと心電図が徐々に乱れて最後は止まるんだったっけ?」
杏「そーそー」
杏「さすがにおりょうちゃんの死ぬ瞬間を目の当たりにしたら我慢できないだろうね~」ポチッ
沙織「押すの早っ!」
ピッ ピッ ピ ピッ
おりょう『....』
みほ『....』チラ
ピピッ ピッ ピッピッ
みほ『!』ハッ
みほ『おりょうさん!』
みほ『....』キョロキョロ
みほ『どうして....!?』
杏「そりゃ焦るよね」
麻子「容態の安定しない患者の心電図が乱れたら普通医者が飛んで来るはずだからな」
カルパッチョ「にもかかわらず誰も来る気配がない」
みほ『っ....!』ポチッ
杏「焦ってナースコールを押しても」
みほ『!?!?!?』キョロキョロ
みほ『....』タッタッ
みほ『....』ガラガラ
みほ『....』キョロキョロ
みほ『なんで!!!!』
杏「人っ子一人いない」
沙織「恐ろしいですねこれ....」
みほ『どうしよう....!!!!』
杏「でも死にそうなおりょうちゃんを置いて離れることもできない」ニヤリ
みほ『っ....!!』タッタッ
杏「結局」
ピッ ピッ ピ ピッ
おりょう『....』
みほ『おりょうさん!!おりょうさん!!!!』
杏「目の前で息絶えていく瞬間を見つめることしかできない」ニタァ
ピッ ピッ ピッ
おりょう『....』
みほ『おりょうさん!!!!』グッ
ピッ ピッ
おりょう『....』
ピーーーーーーーーーーー
おりょう『....』
みほ『おりょうさんっ!!!!』バサッ
みほ『おりょうさん....あぁ....』
みほ『私のせいだ....』ポロ
みほ『私のせいで....』ポロポロ
杏「よし!」
沙織「勝った!」
麻子「苦しめ!」
カルパッチョ「もっと苦しめ!」
みほ『ひぐっ....』ボロボロ
杏「せっかく泣いてくれてるのにこの角度じゃ顔が見づらいな~」
カルパッチョ「向こうのカメラからじゃちょうど見えない微妙なところですね」
杏「じゃあもうネタバレしに行こっか!」
3人「さんせーい!!!」
~病室~
杏「西住ちゃん!」
みほ「会長....」
沙織「みぽりん....」
みほ「おりょうさんが....おりょうさんが....」
杏「西住ちゃん....顔を上げて....」
沙織「(そしてその泣き顔をもっとよく見せて!)」
パン パン パン パン
デンデン デンデン
おりょう「....」メソラシー
みほ「Cause this is thriller ~♪ thriller night ~♪」
みほ「And no one's gonna save you from the beast about strike ~♪」
みほ「You know it's thriller ~♪ thriller night ~♪」
みほ「You're fighting for your life inside a ~♪」
みほ「killer, thriller tonight アウッ!」ビシッ
4人「....」
杏「ま、まさか....」
みほ「いやー踊りを覚えるの大変でした」ニッコリ
沙織「嘘でしょ....」
みほ「まさかみなさんが私を泣かせようとしていたなんて....」ニッコリ
みほ「危うく一本取られるところでした!」ニッコリ
麻子「で、でも西住さんさっき泣いてたんじゃ....」
カルパッチョ「そ、そうです!あれは紛れもなく....」
みほ「世の中にはこんなものがあるんです」ニッコリ
杏「め、目薬っ....だと....」
沙織「それがバレないようにカメラの角度まで計算しておりょうさんに縋り付くふりをしていたってこと....」
みほ「ポゥッ!!!!」ビシッ
麻子「全て西住さんの掌の上だったというわけか....」
カルパッチョ「完敗....ですね....」
みほ「でも危なかったですよ?もう少し早く気づいていればバックダンサーも用意できたんですけど....」
杏「ちなみにいつ気づいたの?」
みほ「カチューシャさんが私の飲み物に一服盛ろうとした時に違和感を覚えまして」
4人「(あのクソガキ....)」ギリリッ
みほ「そこから斥候を使って色々調べて」
みほ「そしてさっきおりょうさんに近づいてこっそり聞いていたら」
みほ「顔の動きですぐ分かりました」ニッコリ
沙織「やっぱりみぽりんを騙すのは無理かぁ~」
麻子「悔しいが私たちの負けだ....」
カルパッチョ「でもあと一歩でした!」
みほ「何敗者が爽やかな締め方をしようとしてるんですか?」ニッコリ
4人「....」
みほ「私を嵌めようとしてそのまま帰るなんて言わせませんよ?」ニッコリ
杏「マズいっ!?みんな逃げ
みほ「....」パンパン
エリカ「呼んだ?」シュタッ
愛里寿「みほさん」シュタッ
みほ「縛り上げてください」ニッコリ
4人「」
みほ「さて、みなさんには立場というものをわかっていただかないといけません」ニッコリ
4人「」
みほ「そしてこの先もずうっと」
みほ「私の充実した落涙ライフを支えていってくださいね」ニッコリ
杏「あの、西住ちゃ
みほ「さ!学校の地下にある謎の空間へ行って」
みほ「みなさんにお勉強してもらいましょう!」
4人「」
みほ「誰を泣かせようかな~♪」
沙織「みぽ
みほ「私はようやくのぼりはじめたばかりだからな!」
みほ「このはてしなく遠い涙坂をよ!」
4人「」
【完】
最後までお付き合いいただきありがとうございました
時間が空いてしまい読者の方も減ってしまったのでこの辺りで一度終わりとさせていただきます
終盤はグダグダになってしまい申し訳ありませんでした
まだ泣かせていないキャラもたくさんいるので、近いうちに積み重なった設定をリセットして2週目を始めるつもりです
よろしければまた読んでいただければ幸いです
この作品と並行して書いていたこちらも読んでいただければありがたいです
【ガルパン】アンチョビ「2人暮らし」
【ガルパン】アンチョビ「2人暮らし」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486917570/)
半年という無駄に長い間お付き合いいただきありがとうございました
このSSが少しでも読者の方の人生の糧になれば幸いです
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