千早「私の髪を?」 (46)
765プロ事務所
春香「うん! 千早ちゃんいつも髪下ろしてるでしょ? たまには結んでみたらどうかなーって」
千早「でも私、髪を結んだりしたことってあんまりなくて。それに今までずっと下ろしたままだったしこのままで良いわ」
春香「えぇ〜! 綺麗な髪なのにもったいないよ!」
音無「そうねぇ。確かに綺麗な髪だわ」
千早「綺麗だなんて、音無さんまで…」
春香「やってみよ千早ちゃん! 私がやったげるからさ」
千早「春香が?…。まぁそこまで言うなら良いけど」
春香「じゃあ早速」
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千早「ヘアゴム? どんな髪型にするの?」
春香「それはお楽しみ。目を閉じて千早ちゃん! わぁ…さらさら…」
千早「ひゃっ」
春香「あっごめん。くすぐったかった?」
千早「いえ、大丈夫よ」
千早(人に髪を触られるなんて久しぶりだからちょっとビクっとしちゃった)
春香「〜♪」
千早(鼻歌まで歌って…。春香楽しそう)
春香「できた!」
千早「これは…ツインテール…?」
春香「うん。千早ちゃんのさらさらで長い髪の毛を生かすならこれが一番だと思ったんだよね」
音無「とっても似合うわよ!」
千早「うーん。でもどうなのかしら」
春香「とっっっっても可愛いよ! 千早ちゃん!私の一押しは後ろ姿なの」
千早「後ろ姿?」
春香「ツインテールってさ、どうしても頭の真ん中に線が入っちゃうじゃない?」
千早「そうね。白い頭皮が見えちゃうわね」
春香「あれはやっぱり一直線じゃ駄目だと思うの」
千早「?」
春香「ほら鏡で見て」
千早「あら?線じゃなくってギザギザになってるわ。それに頭皮があまり目立ってない?」
春香「そう! 線をギザギザに、なおかつ頭皮が見えすぎないようにするの」
千早「す、すごいこだわりね」
音無「……ふむ」
音無「あの私ちょっと急用を思い出したので失礼します!」
春香「え? でもその間に電話がかかってきたらどうすれば…」
音無「すぐ! すぐ帰ってきますから!」
春香「音無さん…?」
千早「行っちゃったわね」
美希「3人で何してたの? 音無さんと階段ですれ違ったけど…」
春香「美希ちゃん。いま千早ちゃんの髪の毛をツインテールにしてたんだ」
千早「音無さんは急用を思い出したとか言ってどこかに行っちゃったわ」
美希「ふーん。それにしても千早さん、似合ってるの!」
千早「あ、ありがとう。じゃあ、しばらくはこれで…」
美希「でも待ったなの」
千早・春香「?」
美希「確かに千早の長くてサラサラな髪を生かすならツインテール。それは良い判断なの」
春香「でしょ? だったら」
美希「まぁ待つの、春香。美希は千早の可能性をもっと広げてみたい」
春香「……。確かに。ツインテールは妥当な判断かも。でも千早ちゃんにならもっと何かあるかもしれない」
美希「でしょ? まぁ見てるの。美希が千早を超可愛くしちゃうよ! さぁ千早さん。目をつぶってるの」
千早「え、えぇ」
美希「〜〜〜〜〜♪」
千早(時間、掛かってるわね)
春香「わぁ…可愛いよ千早ちゃん!」
千早「?」
美希「はい。できた! 目開けて良いよ千早さん」
千早「これは…三つ編み?」
美希「そうなの!」
千早「後ろに2つ。でも少し緩めね。三つ編みってもっとまとまってるイメージがあるんだけど」
美希「そうなの!そこが美希の一押しなの〜」
春香「なるほど!三つ編みはきつくしすぎると真面目な委員長みたいになっちゃうもんね。でもこれなら可愛い!」
美希「でしょでしょ〜? ゆるふわな感じが千早さんのイメージとのギャップで引き立つの!」
千早「2人ともありがとう。これからしばらくはこれで過ごしてみるわ」
春香「うん! きっと皆驚くぞ〜」
貴音「お待ちになって」ガチャ
春香「その声は」
美希「貴音? お仕事終わったの?」
貴音「先程、ちょうど終わりました。ところでその千早の髪は」
春香「うん! 今千早ちゃん大改造中なんだ~」
貴音「なんと!真、面白そうです。是非わたくしにも」
千早「えぇ、構いませんよ」
春香「貴音さんなら」
美希「もっと可愛くなりそうなの」
貴音「ふふ。期待に沿えるよう気合を入れます」
千早(どうなるのかしら)
貴音「~~~♪」
春香「へぇ・・・」
美希「これは中々なの・・・」
貴音「出来ました。これぞ、古き良きぽにーてーる」
春香「似合ってるよ~!」
美希「普段髪を下ろしている子がポニーテール。うなじがなんかセクシーなの!」
千早「せ、セクシーだなんて! 美希、からかわないでよ!」
美希「だって~!ほんとにセクシーなんだも~ん」
貴音「せくしー。確かにそのようです、千早」
千早「もう四条さんまで・・・。恥ずかしいわ」
貴音「以前だんすばとる? の企画でぽにーてーるをしてみたのです。それが役に立ちました」
美希「いやぁ。千早さんの新たな一面がたくさん発見できたの!」
春香「そうだね! でも千早ちゃん。どの髪型にするの?」
千早「そうね…。どれも良かったんだけど……。迷うわ」
貴音「わたくし達のことは気にせず一番気に入ったものを選べば良いのです。さぁ千早」ズイズイ
美希「そうなの! 美希達のことはきにせず」ズイズイ
千早(と言いつつも二人とも期待してるわ・・・)
亜美 真美「ちょおっと待ったぁ!!!」
春香「亜美! 真美!」
亜美「わしらを忘れては困るなぁ」
真美「そうそう。わしらを忘れては千早お姉ちゃんは語れませんぜぇ」
貴音「どのような髪型にしようと言うのです?」
亜美「んっふっふ〜♪ よくぞ聞いたお姫ちん!」
真美「既にプランはあるよ~」
亜美「良いよね? 千早お姉ちゃん」
千早「え、えぇ。いいわよ」
千早(ますます迷うことになるそうだわ…)
誤字です。穴掘って埋まってます
×千早(ますます迷うことになるそうだわ…)
○千早(ますます迷うことになりそうだわ…)
亜美 真美「~~~~♪」
貴音「これは、面妖な!」
美希「かなりしっくりくるの!」
春香「一番似合うかも…」
亜美「ドコドコドコ……これは~」
真美「サイドテールだぁ!」
千早「良いかも」
貴音「とても可愛らしいです千早」
美希「悔しいけど負けを認めるしかないの…」
千早「そうかしら? じゃあこれで…」
雪歩「あ、あのぉ~」
真「ボクもいいかな?」
あずさ「私も良いでしょうか~」
響「私も言いたいぞ!」
千早()
春香「みんな!」
やよい「うっうー!みんな楽しそうですー」
いおり「私もいるわよ。千早は私みたいに前髪を下ろさないようにしたら良いと思うわ」
真「何を言うんだいおり! 千早には縦ロールだろ?」
いおり「縦ロールぅ? 流石にそれはないでしょ! というかそれ自分がやってみたいだけじゃない!」
真「ち、違うよ! そっちこそ、でこちゃんはいおりの専売特許だろ?」
いおり「何よ! 別に千早とおそろなんていいかもなんて考えてないし」
やよい「私はダブルクロワッサンが良いと思いまーす」
雪歩「私的にはウェーブをかけるなんて・・・。あっ、勝手に想像してすみません」
あずさ「私はいっそ少し切ってしまう、なんて」
響「えぇーそれだと折角の綺麗な髪が勿体ないぞ!」
モバP「ただいま~! おっ俺たちが出てる間にみんな勢揃いだな」
(以下P)
律子「あら、賑やかね。でもみんな早めに帰りなさいよ~。明日も各自仕事あるんだから」
社長「はっはっは。こんなに賑やかな事務所も久しぶりだな。ところで音無君が見えないようだけど…」
春香「音無さんなら急用があったとか言ってさっき」
律子「えぇ?! 事務はどうしたのよー」
社長「急用? あぁ、たまに音無君はそう言って出て行ってしまうね。まぁすぐ帰ってくるだろう」
律子「それってただのサボり文句なんじゃないですか?」
P「ところで千早、その髪どうしたんだ?」
千早「はい。皆がたまには髪をいじってみたらどうかって」
春香「最初はツインテールで」
美希「三つ編みなの!」
貴音「ぽにーてーる」
亜美「んでんで今が」
真美「サイドテール!」
千早「どれが似合うと思いますか? プロデューサー」
P「そうだなぁ…」
真「僕は縦ロー……じゃなくて三つ編みかな。実物は見てないけど」
いおり「はぁ。私はツインテールが良いと思うわ」
雪歩「私もツインテールが良いと思いますぅ…」
あずさ「ポニーテールかしら〜」
響「私はサイドテールだぞ!」
春香「あはは…分かれるね」
一同「プロデューサー!」
P「うーん……」
P「いや、千早は髪を下ろしてる方が可愛いと思うぞ! そのまんまの千早が一番だ」
律子「……プロデューサーぁ」
社長「君、中々熱いことを言うじゃないか」
美希「美希ちょっとヤキモチ妬いちゃうの」
P「?」
千早「じゃ、じゃあ私やっぱりそのままでいきます!」
亜美「あれあれ〜?」
真美「耳が赤いですぞ〜千早お姉ちゃん」
千早「違う……//」
P「なんだこの部屋暑いか? なんならクーラーの設定を下げるか」
いおり「無自覚なのが罪だわ」
音無「千早ちゃ〜ん! これ付けてみて〜!」ガチャ
響「これは…」
真「猫耳?!」
あずさ「あらあら」
律子「まさか音無さん。これを取ってくるために事務所開けたんじゃないですよね……?」
音無「はれっ?! 皆? 社長まで…」
P「音無さん…それは一体…?」
音無「ち、違うんです! 前々から千早ちゃんには猫耳が似合うなぁ~と思っていて、実際にこの目で見てみたくて、この機会にとわざわざ倉庫から取ってきたわけじゃありませんから! 絶対に違いますからぁ〜…」
律子「音無さん、ちょっとこちらへ」
音無「はい…」
貴音「これがかの有名な猫耳…! さぁ千早、はやく付けるのです」
千早「四条さん!?」
響「私も千早の猫耳姿見てみたいぞ〜」
P「おい、皆! 無理強いはするなよ!」
伊織「とか言いつつも見たいんでしょ?」
P「あぁ見たいな…って嘘だ!今のは!」
真「プロデューサーにそんな趣味があったとは」
やよい「ちょっと引いちゃいますー」
P「やよい…引くとか、言うなよ…お前に言われると一番ダメージ大きいよ…」
貴音「さぁさぁ、付けるのです千早」
千早「くぅ…///」スチャ
貴音「!!!」
貴音「にゃんと、にゃんとするのです!」
千早「ニャ ニャン ///」
貴音「」
千早「倒れるほどかしら…」
P「あ、あぁ。なかなか強烈だぞ」
春香「永久保存版…」
P「ん? なんか言ったか春香?」
春香「い、いえ! 何でもありませんプロデューサーさん!」
―――――
某ビル
???「ふふふ…」
???「ハハハハ!流石は765プロ。猫耳で遊ぶなど底辺中の底辺!」
???「低俗なプロダクションの名に相応しい行為…」カシャ
???「ふふふ…これを週刊誌にばら撒いてやる… これで765プロの低俗さが際立ち、765アイドルのブランド価値も下がるというもの…」
???「見てろ765プロ…!」
―――――
961プロ自社ビル
冬馬「あれ? おっさんはどうした?」
北斗「あぁ、さっき出て行っちゃったよ」
翔太「おっきなカメラを鞄に入れてね」
冬馬「カメラ? ま、おっさんのことだ。どうせ765プロとかのスキャンダルでも狙ってるんだろ」
北斗「エンジェルちゃんたちの?」
翔太「あっ、そういえば新しく買ったって言ってたビルが765プロの事務所の近くだったような…」
冬馬「まじかよ…。まさかとは思うがたったそれだけのためにビル一つ買ったなんてことはないよな」
翔太「さすがにそれはないでしょ~」
冬馬「俺たちもここからあっちに移動させられたりして…」
北斗「だといいね、冬馬」
冬馬「はぁ!? そういうんじゃねーよ! 765プロの奴らが近くにいるってだけで虫酸が走るからだよ!」
北斗「ふぅん」
冬馬「だからちげーって!」
―――――
千早「最近衣装に猫耳が増えた気がするわ」
P「そうか? 気のせいだろう」
P(おのれ961プロ、許せん961プロ…)
終
――――――
初めてSSを書き、心躍る気分で投下しました。
しかし皆様のご指摘の通り、生半可な知識でSSを書くのはマナー違反だったと反省しております。
大変失礼いたしました。
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