優花里「私と西住殿とあんこうチームの誰かの三人で三日間登校するだけの話」 (13)

前作みたいなもの
優花里「冷泉殿を起こすために戦車発進します!」
【ガルパン】優花里「冷泉殿を起こすために戦車発進します!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467128658/)






優花里「あれ?お弁当は?」

好子「ごめん優花里。今日寝坊しちゃった。お昼自力で調達して」

優花里「そうなの?わかった」

優花里「では、秋山優花里!列席してきます!」

好子「はいはい行ってらっしゃい」

淳五郎「気を付けるんだぞ~」

優花里(お弁当かあ……今日は午前中ずっと戦車道だから学食行ってる時間ないよね……サンクスで調達しておこう)




イラッシャイマセー

優花里(さて、ご飯にしようかパンにしようか……)

優花里(あ、あの後ろ姿は)

優花里「にっしずみどのー!」

みほ「あ、優花里さんおはよう」

優花里「おはようございます!」

みほ「優花里さんもお弁当?珍しいかも」

優花里「そうです、母が寝坊してしまったもので」

みほ「じゃあ一緒に選ぼ」

優花里「はいっ……ううん、種類多くて迷っちゃいますね……」

みほ「あ、これおいしいよ」

優花里「じゃあこれにしちゃいます」

みほ「あ、新商品!私はこれにしよっと」

優花里「え、どこにも新商品って書いてないような……」

みほ「でも新商品なの。見たことないから」

優花里「り、理由が見たことないから……さすが西住殿……コンビニ弁当にも詳しいです……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1471157489

アリガトウゴザイマシター

優花里「それにしても西住殿のコンビニの知識、感服しました」

みほ「えへへ、そんなすごいことじゃないよ。優花里さんだって私より戦車詳しいよね」

優花里「戦車はコンビニと違ってそんなに高頻度で更新されるものではありませんから」

優花里「私だって戦車の情報がしょっちゅう変わったら覚えきれるかどうか……」

優花里「例えばティーガーの重量が一か月おきに57tが54tになったり59tになったら……他の戦車もコロコロ変わったとしたら……!」

みほ「あはは……確かに戦車はダイエットした女の子やダイエット失敗した女の子みたいにコロコロ体重変わらないね……」

みほ「でもコンビニは大規模な変更は滅多にしないから細かな変化に気を留めておけば大丈夫だよ」

優花里「私にとっては戦車のダイエットと同じような変化に聞こえます……」

沙織「ダイエットの話?」

優花里「うわあ!?武部殿!?いつからそこに!?」

沙織「いやあ、乙女のダイエットと聞いて飛んできちゃった」

みほ「乙女のダイエットじゃなくて戦車のダイエットの話なんだけどね……」

沙織「え!?戦車ってダイエットするの!?」

優花里「しません」

沙織「だよねー!……ゆかりんが教えてくれた戦車知識がパアになるかと思った……」

優花里「その知識は一生ものですので安心してください」

沙織「そうそうダイエットと言えばまた体重増えちゃったんだー、ダイエットしなきゃ……」

優花里「武部殿は十分痩せてると思いますが」

沙織「油断するとあっという間だよ!?ゆかりんも気をつけなよー」

優花里「私は体重気にしたことはないので……お金ないので常に腹ペコです」

沙織「じゃ、じゃあみぽりんは!?」

みほ「私はジョギングしてるからあんまり気にならないよ?」

沙織「え、じゃあ私も一緒にジョギングする!」

みほ「うん、いいよ~……ええと今日だと……夜の八時に集合で!」

沙織「夜の八時!?今日から!?」

みほ「私の家から遠いほうの学園艦の端まで行って戻ってくるの」

沙織「い、一体何kmあるの?」

みほ「考えたことないかな。黒森峰に居た頃のジョギング量の大体を体で覚えてて、それに従って走ったら学園艦の端を往復するのが良いって感じただけだから」

沙織「く、黒森峰の訓練のジョギング量と同じ……あは、あははは……ジョギング初心者にはキツそうだね……」


校門

沙織「どうやったら痩せられるんだろ~」

優花里「やっぱり量を食べないことが重要だと思います」

沙織「でもやっぱりケーキとか食べたいし……」

「おはようございます!」

みほ「あ、園さん」

優花里「園殿今日もお勤めご苦労さまです!」

みどり子「西住さん、秋山さん、武部さんおはようございます」

沙織「ね、ねえ園さん、体重維持…いやダイエットに重要なことって何だと思う?食べない事、運動する事以外で」

みどり子「か、かなり横着な質問ね……それ以外だとよく噛んで食べることじゃない?」

沙織「そっかー!よし、私今日からお菓子よく噛んで食べる!」

優花里「結局お菓子は食べるんですね……」



一日目終了


優花里「行ってきますー」

好子「あら、今日は捻った言い方しないのね。行ってらっしゃい」

優花里(そういえば昨日サンクス行ったら西住殿がいらっしゃいましたね……)

優花里(サンクス寄ってみようかな)




イラッシャイマセー

みほ「……」

優花里「にっしずみどの!」

みほ「あれ?優花里さん今日もコンビニ弁当?」

優花里「いや今日は母がお弁当を作ってくれたのでお弁当あります」

みほ「じゃあどうして?」

優花里「昨日ここに居ましたから今日も西住殿が居ないかなと思いまして」

みほ「つまり私に会いに来てくれたんだ」

優花里「えへへ、そうなっちゃいますね~」

みほ「……」ニコニコ

優花里「……」ニヤニヤ

みほ「友達っていいね!」

優花里「友達っていいですねえ!」

アリガトウゴザイマシター


麻子「」フラー

優花里「あ、冷泉殿」

みほ「おーい、麻子さーん!」

麻子「……」

優花里「反応がありませんね……」

みほ「まーこーさんっ!」

麻子「……ん、ああ。西住さんに秋山さんか……」

優花里「おはようございます冷泉殿」

麻子「すまないが肩を貸してくれ……」

優花里「いいですけど……冷泉殿ちゃんと朝ご飯食べてます?」

麻子「食パン一枚食べた……朝は食欲がないんだ……」

みほ「あ、じゃあ今日サンドイッチ買ってきたからあげる。落ち着いたら食べて」

麻子「いいのか……?西住さんに借りが出来てしまった……」

みほ「借りなんていいのに」

麻子「いや、借りた借りは返さなければ……そもそも今日の昼食はこのサンドイッチだったんだろう?代わりを買わせてくれ」

みほ「わかった。じゃあ今日学食で食べよう?」

優花里「あっ、ずるいです!私も学食で食べます!」

みほ「じゃあ沙織さんや華さんも誘ってあんこうチームで食べよっか」

優花里「いいですねえ!」

麻子「ああ……考えてみれば今秋山さんに支えられてしまっている……秋山さんに借り一つ……しかしこれ以上の出費は……」

優花里「いやいいですから!」

校門

麻子「おお……おはようそど子」

みどり子「はいはいおはようございますれま子!」

麻子「意趣返しのつもりだろうが……正直なところ私はどう呼ばれても構わないぞ」

みどり子「ぐぬぬ……」

優花里「えっ、じゃあ麻子殿と呼んでも?」

麻子「いや、私の下の名前は西住さんだって呼んでるじゃないか。別に構わないぞ」

優花里「麻子殿~」

みほ「あ、冷泉さんずるい~私も優花里さんに下の名前で呼ばれたい!」

優花里「みほ殿~」

みほ「えへへっ」

みどり子「どう呼ばれても構わないって……じゃあ逆に冷泉さんが誰かを下の名前で呼ぶっていうのはどうなの?」

麻子「別にそれも構わない……みほさん、優花里さん、そど子」

みどり子「な・ん・で!私だけあだ名なのよっ!」

麻子「みどり子は長いだろ」

みどり子「一文字しか変わらないじゃないの!」

麻子「じゃあそろそろ行く、じゃあなそど子」

みどり子「……もうっ!」

二日目終了

イラッシャイマセー

優花里「みほどの~」

みほ「わっ、優花里さん」

優花里「今日もみほ殿に会いに来ちゃいました!」

みほ「うんっ」

優花里「みほ殿……みほ殿……えへへっ」

みほ「そんなに下の名前呼びたかったなら呼べばよかったのに……」

優花里「ところでお買い物はお済みですか?」

みほ「えへへ、今日は何も買わないんだ」

優花里「あれ?じゃあなんでコンビニに?」

みほ「それはね…あっ、そうだ。当ててみて?」

優花里「え、クイズですか?」

優花里「うーん……あっ」

優花里「こ、これはもしかしてなんですけど、ハズレだったら恥ずかしいというか」ニヤニヤ

みほ「言ってみて」ニヤニヤ

優花里「……もしかして、私に会うためだけにコンビニに来るって事をやりたかっただけですかっ」

みほ「正解だよ優花里さんっ」

優花里「み、みほ殿ー!」

みほ「わっ、優花里さんに抱き着かれた~」

アリガトウゴザイマシター

みほ「結局コーヒー牛乳買っちゃったね」チュー

優花里「騒いで何も買わないのはちょっと嫌ですからね」

優花里「それにしても……えへへへへ」

みほ「えへへへへへ」

優花里「みほ殿に会いに来られてしまいました~」

みほ「優花里さんに会いに来ちゃった~」

華「あのー、お二人とも何をそんなにニヤニヤしていらっしゃるんでしょうか?」

優花里「うわああっ!?」

みほ「あ、華さんおはよう」

華「おはようございます、それで何でニヤニヤしていたんですか?」

みほ「えっと……うーん……優花里さんとコーヒー牛乳買っただけっ」

優花里(結構ざっくり要約しましたね)

華「??? コーヒー牛乳買っただけ、とは?」

華「じゃあ私も……みほさん、ちょっと失礼しますね」

みほ「?」

華「この自販機、オススメはありますか?」

みほ「え?えーと、これかな?」

華「では」

チャリン

ガコンッ

華「みほさんとジュース買ってしまいました」ニコッ

みほ「……?」

みほ「……」

みほ「そうだね」エヘヘ

華「うふふふ」ニコニコ

優花里(……どうしよう理解出来ない)

華「優花里さんもどうですか?」

優花里「あ、はいっ、私だけ飲み物ないのも変ですしね」

華「ちなみに、これがオススメです」

優花里「じゃあこれ頂きます」

チャリン

ガコンッ

華「優花里さんとも飲み物買ってしまいましたね」ニコニコ

優花里「そ、そうですね」

華「うふふふ」ニコニコ

華「……」

優花里「……?」

華「……それでなんでお二人はニヤニヤしていたんでしょう?」

優花里「」ズコー

校門


みどり子「飲み物を飲みながらの登校は感心出来ないわね」

華「園さんおはようございます」

みどり子「おはようございます」

華「朝からお疲れ様です。今日はちょっと暑いですね……水分が不足してはいけません。これ、飲みますか?」

みどり子「しれっと賄賂渡そうとしてるんじゃないわよっ」

優花里「じゃあ私のはどうですか?」

みほ「じゃあ私のも」

みどり子「に、西住さんまで!しかも飲みかけでしょ!?私はいいわよっ!」

華「うふふっ、冗談ですよ。ところで園さん」

みどり子「何よ」

華「この自販機でオススメはありますか?」

みどり子「えっ?これかしら?」

チャリン

ガシャン

華「園さんとも飲み物を買ってしまいました」ニコッ

優花里(え、それまだ続いたんですか?)

みどり子「え、何そのぴかぴかの笑顔……どういうこと?」

華「これどうぞ。賄賂とかではありませんからちゃんと水分補給はしてくださいね」

みどり子「え、ああ……ありがとう……」

華「ところで、なんでお二人はニヤニヤしていたんでしょう?」

みどり子「???」

優花里「いや、それはもういいですから」

登校三日目終わり 完

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom