結衣「そんなことないよ。いいから行こ」ｸﾞｲｯ

八幡「お、おい。引っ張るなって」

結衣「何で？そんなに嫌なの？」

八幡「いや、嫌ってか……」

結衣「……そんなにゆきのんがいいの？」

八幡「は？」

結衣「そんなにゆきのんがいいの！？」ｶﾍﾞﾄﾞﾝｯ

八幡「ひぃっ！」ﾋﾞｸｯ

結衣「ゆきのんゆきのんゆきのんゆきのん！ヒッキー、そればっか！」

八幡「お、おい、どうしたんだ由比ヶ浜。と、とりあえず、落ち着けって」

八幡(何この子、超怖いんだけど！目が何かいっちゃってるんですけど！)

結衣「もういい！ゆきのんのところに行きたがるヒッキー何か……」ｶﾞｻｺﾞｿ

八幡(あれ？何でバック漁ってるの？どこでもドア的なものでも出してくれるのかな？ゆきのんのところへ行っちゃえー！とか、そうだよね？きっとそうだよね！)

結衣「……コロシテヤル」ﾁｪｰﾝｿｰｳｨｰﾝ

八幡「ひ、ひぃ～～」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

結衣「あっ、待て、ヒッキー！」

八幡「はぁはぁ……何だったんだ一体……つか、チェーンソーって……どこに持ってたんだよ……」ﾄﾞﾝｯ

「きゃ！」

八幡「おわっ！」

いろは「いた～い。もうせんぱ～い、どこ見て歩いてるんですか～」

八幡「一色か……悪い。ちょっと急いでてな 」

いろは「急いでって……って、ど、どうかしたんですか先輩！？顔が真っ青ですよ！」

八幡「いや、その……あれだ。13日の金曜日的な」

いろは「なんですかそれ？」

八幡「いや、何でもない。忘れてくれ……」

いろは「はぁ……そんなことより先輩」

八幡「ん？」

いろは「さっきぶつかった拍子に……」

八幡「ど、どこか痛めたのか？」

いろは「……妊娠しちゃったじゃないですか～」

八幡「……は？」

いろは「妊娠……しちゃいました」ﾆｺｯ

八幡「い、いや、待てっ！何を言ってるんだお前は！？」

いろは「見苦しいですよ、先輩。早く認知してください」

八幡「……」ｸﾙｯ

いろは「どこに行くつもりですか、せ～んぱい？」ｶﾞｼｯ

八幡「離せ。そんなつまらん冗談には付き合えん」

いろは「逃げるつもりですか、先輩？ごめんなさい、無理です。これから、先輩と私とこの子の幸せ未来予想図が待ってるので、離せません 、ごめんなさい」

八幡「そんな未来なんか待って……」

いろは「責任……」

八幡「ない……」

いろは「……とって下さいね」ﾆｺｯ

八幡「はは……ははは……」ﾀﾞｯｼｭ

いろは「きゃ！」

八幡「はぁはぁ……どうなってんだ、これ。由比ヶ浜と一色が……」ﾄﾞﾝｯ

「きゃ！」

八幡「おわっ」

いろは「いった～い。もうせんぱ～い、気をつけてください」

八幡「……」

いろは「でも……」

八幡「……う」

いろは「二人目……出来ちゃいました」ｵﾅｶｻｽﾘ

八幡「うわぁ～～！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

八幡(何あの子！？どっかのホッケーマスク並みに追いかけてきてるの！？怖い、とにかく怖いよ！)

ﾄﾞﾝｯ

八幡「って！」

いろは「もうせんぱ～い。どこに行くですか～」

八幡「な、何で……」

いろは「逃げ切れると思いました？ごめんなさい、無理です。地球の裏側でも、宇宙の果てでも、捕まえちゃうんで私からは逃げられません、ごめんなさい」ﾆｺｯ

八幡「いやぁ～！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

ｶﾞﾗｯ ﾊﾞﾀﾝｯ

八幡「はぁはぁ……」

「比企谷くん？」

八幡「ひっ！」ﾋﾞｸｯ

雪乃「声をかけただけでそんなに驚かないでくれるかしら」

八幡「雪ノ下か……って、ここは部室か？」

雪乃「あなたが入って来たのでしょ？そんなことも分からないの？」

八幡「い、急いでたんだよ……」

雪乃「それで？どうしたの、そんなに慌てて」

八幡「そそそうだった！それが、由比ヶ浜が！一色が！」

雪乃「何を言いたいのか全く要領を得ないのだけれど……」

八幡「と、とにかく、助けてくれ！」

雪乃「意味は分からないけれど、あなたが素直に助けを求めるということは余程のことなのね」

八幡「お、お前は……普通なんだよな？」ｼﾞﾛｰｯ

雪乃「普通？何を言っているの？遂に目だけでなく頭まで腐ってきたのかしら？」

八幡(この辛辣な言葉……間違いない。いつもの雪ノ下だ)

雪乃「はぁ……とにかく、まずは紅茶でも飲んで落ち着きなさい。あなた、相当ひどい顔をしているわよ」

八幡「あ、あぁ」ｺﾞｸｯ

雪乃「どう？少しは落ち着いたかしら？」

八幡「少しな。わるい、あまりの出来事に取り乱していた」

雪乃「それよりも、由比ヶ浜さんと一色さんがどうかしたのかしら？」

八幡「そうだった。今日のあいつらがおかしい……」

八幡(あれ……何か視界が霞んで……)

雪乃「……」ﾆﾔｯ

八幡「なん……だと……」

八幡(まさかさっきの紅茶に何かしらの薬を……)

八幡「く、くそっ……意識が……」

雪乃「安心して大人しく眠りなさい。次に目覚めるのは天国よ」ﾆｺｯ

八幡(て、天国って……俺……この後どうなんですかね……)

八幡「……」ﾊﾞﾀｯ

雪乃「ふふふ……」

ーーーーーー

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

八幡「ここは……雪ノ下の部屋……か？」

雪乃「おはよう、比企谷くん」

八幡「おはようじゃねぇよ……これはいったい……」ｶﾞﾁｬ

八幡「……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

八幡「えっと……雪ノ下さん？」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

雪乃「何かしら？」

八幡「これは？」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

雪乃「首輪と手錠よ。そんなことも分からないのかしら？」

八幡「そういう意味じゃねぇよ。何でこんなものを俺はつけられてるんですかってことなんだけど？」

雪乃「そんなの決まっているじゃない。あなたが逃げないようにするためよ」

八幡「何怖いことをさらっと言ってんの！？普通に引くんだけど……」

雪乃「別に今はあなたがどう思うかなどはどうでもいいのよ。直にそれが普通の状態になるのだから」

八幡「えっと……雪ノ下、冗談にしても流石に質が悪すぎると思うぞ。いい加減……」

雪ノ下「冗談？何を言っているの？私は本気よ。一生このままあなたを飼っていくつもりなのだから」

八幡「いや、飼うってお前……」

雪乃「よかったわね。あなたの望んでいた働かないでいい生活が手に入ったわよ」ﾆｺｯ

八幡(あー働きたい！労働がしたいです！あっ、でも社畜も会社という首輪で繋がれているようなものか。それじゃ、今の状況と変わらないな。やっぱ働くのや～めた……何て現実逃避してる場合じゃねぇ！)

八幡「まじで冗談……だよな……」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

雪乃「……」ﾆｺｯ

八幡(ですよね～。紅茶に薬盛ってる時点で洒落になってないですもんね～)

八幡「い、嫌だー！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

八幡(はちまんおえちかえる～！！いかん、あまりの恐怖に幼児退行してしまった……何て思ってるけどほんとに余裕なんてないからね！)

雪乃「無駄よ。いくら叫んでも助けはこないわ」

八幡(なんだよそれ、俺は囚われのヒロインか！信じてる……私、あいつが来るって信じてる！みたいな気持ちになっちゃうだろ)

ｶﾍﾞﾄﾞｶｰﾝ

結衣「あっ、やっぱりヒッキーここにいた！」ﾁｪｰﾝｿｰｳｨｰﾝ

八幡(ぎゃー！！ヒーローじゃなくてホラーきたー！！)

雪乃「ちょっと、由比ヶ浜さん。そんなところから入ってこないでくれるかしら」

八幡(いや、突っ込むとこそこじゃないだろ……)

結衣「ごめんゆきのん……」ｼｭﾝ

八幡(そんな登場してお前もあやまんのんかよ……)

結衣「じゃなかった。ゆきのん！ヒッキーを独り占めなんてズルい！返してもらうからね！」

雪乃「返す？何を言っているのかしら。彼は私のものなのだけれど」ｷｮﾄﾝ

結衣「む～っ、そんな当たり前みたいに言われるとちょっと困るけど……」

八幡(頑張って！諦めないで！ここから解放して！いやまぁ、解放されようがされまいがDead or Dead の結末しか見えないんだけど……)

雪乃「比企谷くんはここで一生飼われて生活する……それはもう決定事項なのだけれど、何か問題でも？」

結衣「問題大有りだし！そんな……ヒッキーがゆきのん一人のものになるくらいなら……」ﾁｪｰﾝｿｰｳｨｰﾝ

八幡(やめて！そのウィーンっていうの本当にやめて！怖いから、本当に怖いから！というか、誰かこの飼育員さんと木こりさんを止めたげて……あれ？飼育員さんと木こりさんと言うと少し怖くないかも。何かたのしい森でのお話しとかっぽいし……)

ｶﾞﾁｬ

いろは「あ～せんぱ～い、やっと見つけました。もう、私と子どもを置き去りにしてひどいです～」

八幡(ん～森のたのしいお話しに妊婦さんはいないかな……いないよね)

雪乃「一色さん……あなたまで勝手に……」

いろは「細かいことはいいじゃないですか雪ノ下先輩」

結衣「んっ……子ども？」

いろは「そうなんですよ～わたし、せんぱいとの間に３人も子どもができてしまって……」ｵﾅｶｻｽﾘ

結衣「えっ……え～～～っっ！！！！」

雪乃「比企谷くん？これはどういう事なのかしら？」ｷﾞﾛｯ

八幡「ちょっと待て、いや待ってください、いやマジで！！違うから、本当に違うから！俺、何もしてないから！ちょっとぶつかっただけだから！」

八幡(何で俺が浮気の言い訳みたいなことしてるの？おかしいでしょ？おかしいよね？ねぇ、そうだと言ってよ！)

結衣「ヒッキー、最低！キモい！まじキモい！」

雪乃「あなたは最低の底を簡単に更新していくのね。呆れたわ……」

いろは「とにかく、そういうことなのでせんぱいはもらって行きますね」

雪乃「待ちなさい、一色さん。その男がいくら最低でもそれは出来ない相談よ」

いろは「へっ？何ですか？」ｷｮﾄﾝ

雪乃「何故そんなすっとんきょうな声を出して驚けるのか不思議なのだけれど……比企谷くんは私の所有物なのだから持っていっていいわけないでしょ」

結衣「いや、ゆきのんも大概だし！ヒ、ヒッキーはわ、私のもの、だし……」

いろは「違いますよ！先輩はわたしのです～」

八幡(さて問題です！この３人の中で嘘をついている人がいますが誰でしょう？……正解は３人とも嘘をついているでした！！)

八幡「おい、お前ら、俺は誰のものでも……」

雪乃「はぁ……まぁ仕方ないわね。こうなったら比企谷くんを三等分しましょう……由比ヶ浜さんお願いできるかしら」

八幡「えっ……」

結衣「うん、まかせて。こうなったら仕方ないもんね」ﾁｪｰﾝｿｰｳｨｰﾝ

いろは「ですね～」

八幡「お、おい、嘘だよな……まさかそんなこと……しない……よな」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

結衣「大丈夫だよヒッキー、すぐ終わるから」ﾁｪｰﾝｿｰｳｨｰﾝ

八幡「や、やめろ！近づくな由比ヶ浜！」

いろは「もうせんぱ～い。男らしくないですよ」

雪乃「そうよ、ちゃんとじっとしていなさい。綺麗に三等分できないじゃない」

八幡「あばばばばば！！！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

結衣「それじゃいくよ、ヒッキー！せ～の！！」

ーーーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

八幡「ぬあああ～～！！！！」ｶﾞﾀｯ ﾊﾞﾀﾝｯ

「「「！！！」」」

八幡「ててて……ここは……」

結衣「ヒッキー、大丈夫？」

八幡「ゆい……がはま……」

いろは「もうせんぱ～い！びっくりさせないでくださいよ」

八幡「いっ……しき」

雪乃「だいぶうなされていたようだけれど、大丈夫？」

八幡「ゆき……のした……！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

雪乃「人の名前を呼んで全力で後退らないでくれるかしら……その……さすがに傷つくわ……」ｼｭﾝ

結衣「ははは……まぁまぁ、ゆきのん。ヒッキー、まだ寝ぼけてるみたいだし」

雪乃「そ、そうね」

八幡「ここは……部室か？えっ、何……」

雪乃「何って、あなた今日は部活に出てくるなり直ぐに机に突っ伏して居眠りを始めたんじゃない」

八幡「俺、寝てたの？」

八幡(じゃあさっきのは夢？嘘でしょ？超怖かったんだけど……)

結衣「ヒッキー、すごい汗だよ」ﾊﾝｶﾁｽｰｯ

八幡「ひっ！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

結衣「えっ……何で、逃げるの……」

八幡「あっ、いや……」

八幡(いかん……つい反射的に避けてしまった……)

結衣「ヒッキー……」ｳﾙｯ

八幡「ち、違うんだ。これは……」

いろは「もうせんぱ～い、何のつもりか知りませんけどビビり過ぎですよ」ｶﾀﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ

八幡「うわぁ～！！お前は触るな！汚される！」ﾊﾞｯ

いろは「は？」ｲﾗｯ

八幡「いや、今のは……違うくてだな……」

雪乃「比企谷くん、今の言葉は流石に……」

結衣「そうだよ！いろはちゃんに謝った方がいいよ」

八幡「あ、あぁ。すまん、一色。まだちよっと混乱しててな……」

いろは「はぁ、まぁ別にいいですけど。それで、何で先輩はそんな感じなんですか？」

八幡「いや……」

八幡(はちまんね、こわいゆめをみたの。とってもこわかった。何て言ったら信じてもらえるだろうか。しかも夢の内容が内容だしな……その反応も怖いな)

八幡「別に、ちょっと寝ぼけただけだ」

雪乃「寝ぼけただけにしては、随分な反応だと思うのだけれど？」

八幡「ま、まぁ、疲れてんだよ。どこかのブラックな部長とブラックな生徒会長にこき使われているからな」

いろは「むぅ～、誰がブラックですか！」ﾌﾟｸ～

雪乃「……」ｷﾞﾛｯ

結衣「ははは。でも、本当に大丈夫？まだ、汗だらだらだよ」

いろは「ですね～。ちょっと引くレベルです」

八幡「そ、そうか。悪い雪ノ下、今日は早めに帰らせてもらうわ」

雪乃「えぇ、それは構わないわ。本当に顔色も悪いようだし……」

八幡「あぁ、じゃまたな」ｶﾞﾀｯ

ｶﾞﾗｯ ﾊﾞﾀｯ

３人「……」

次回予告(今回の担当:死に掛け神)

どうもー！駄文メーカーにして、
本作の作者、死に掛け神ですっ！
八幡が大罪のバハムートと呼ばれ由比ヶ浜ることになった理由と、空白の一ヶ月(少しも明かされてないとは言ってない。)の出来事が遂に明らかに！
そして遂に動き出す黒幕！
行け！八幡！お前はもっと強くなれる！
何故なら俺がそういう展開がすきだから！
次回！
「八幡が『大罪のバハムート』と呼ばれる理由」

見てくれると嬉しいな！

八幡「メタ発言とネタバレ止めろ！」



あとがき

葉山への復讐の第一回目が終わりました。

葉山にはまだまだ地獄を見せるので

まだまだ終わりません！
今回も読んで下さってありがとうございました！

次回予告(今回の担当:死に掛け神)

どうもー！駄文メーカーにして、
本作の作者、死に掛け神ですっ！
八幡が大罪のバハムートと呼ばれ由比ヶ浜ることになった理由と、空白の一ヶ月(少しも明かされてないとは言ってない。)の出来事が遂に明らかに！
そして遂に動き出す黒幕！
行け！八幡！お前はもっと強くなれる！
何故なら俺がそういう展開がすきだから！
次回！
「八幡が『大罪のバハムート』と呼ばれる理由」

見てくれると嬉しいな！

八幡「メタ発言とネタバレ止めろ！」



あとがき

葉山への復讐の第一回目が終わりました。

葉山にはまだまだ地獄を見せるので

まだまだ終わりません！
今回も読んで下さってありがとうございました！

～次の日～

結衣「ヒッキー」

八幡「ひっ！」ﾋﾞｸｯ

結衣「何でそんなにビビるし」

八幡「ばばばばっか！べ、べ別にビビってねぇし」

結衣「隠せてないから……」

八幡「で、なな何だよ」

結衣「いや、今日部活行くのかな……って」

八幡「ブ……カツ？」

結衣「何で片言だし！？いや、昨日体調悪そうだったし、今日は大丈夫かなって」

八幡(部活……か。今、由比ヶ浜と話しているだけでも心臓バクバクなんだけど……恐怖的な意味で。この状態で雪ノ下……プラスもし一色がいたら死んでしまう)

八幡「い、いや……じ、実はまだ、たた体調がすぐれなくてな、ききき今日も、やや休ませてもらうわ」

結衣「えっ……う、うん。じゃ、私からゆきのんに伝えとくね」

八幡「わわわ悪いな、たた頼む」

結衣「うん。ヒッキーお大事にね」

八幡「おお、おう」

～別の日～

いろは「せんぱ～い」

八幡「ひっ！」ﾋﾞｸｯ

いろは「何ですか、その反応は！」ﾌﾟｸ～

八幡「い、一色……」

いろは「先輩ビビり……って、あれ？」

八幡「……」ｽﾀｽﾀ

いろは「逃げられた……」

～また別の日～

雪乃「比企谷くん」

八幡「ひっ！」ﾋﾞｸｯ

雪乃「……あなたいつまで部活を休む気なのかしら？」

八幡「あ、いや、それは……」ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

雪乃「いえ、本当に体調がすぐれないのなら休んでもいいのだけれど……由比ヶ浜さんから聞くだけだと、あなたの状態が分からないから……」

八幡「わ、わわ悪いな。ちょっとまだな……ししし暫く、ぶぶぶ部活は休ませ、休ませてもらうわ」

雪乃「そ、そう、分かったわ……」

八幡「じゃ、じゃあな」ｽﾀｽﾀ

雪乃「……」

ーーーー

ーーー

ーー

結衣「ヒッキー大丈夫かな～」

雪乃「確かに、少し心配ね」

いろは「へ～、雪ノ下先輩でも先輩のこと心配するんですね」

雪乃「一色さん、どういう意味かしら？」ﾆｺｯ

いろは「い、いえ、別に深い意味は……」ｱｾｱｾｯ

雪乃「それに、これは部長として部員のことを心配してるだけなのだけれど」ﾌﾟｲｯ

結衣「まぁまぁ。ヒッキーが変になったのって、この間部室で居眠りしてたときからだよね？」

雪乃「そうね、飛び起きたと思ったらそこから態度がおかしくなったわね」

いろは「怖い夢でも見たんですかね～」

雪乃「一体どんな夢を見たら、あんな態度になるのかしら？」

結衣「だね～。ていうか、ビビり方が異常だし……」

いろは「そうなんですよね～。このままじゃ少し困ります」

雪乃「そうね。奉仕部の活動にも影響が……」

いろは「はい、このままじゃ先輩に生徒会の仕事を押し付け……ｺﾎﾝｯ 教えていただけないじゃないですか～」

雪乃「言い直してもおかしいのだけれど……彼は生徒会の仕事のノウハウがあるわけではないのだから、教える、という表現は……」

いろは「細かいことはいいじゃないですか。とにかく、このままじゃまずいということなんですけど」

結衣「そだね～。どうしよか？今のヒッキーだとまともに会話すらできないし……」

３人「……」

結衣「そうだ！こういうときは……」

いろは「どうするんですか？」

結衣「え～っとね……」

ーーーー

ーーー

ーー

小町「お兄ちゃん」

八幡「どした、小町」

小町「最近、部活サボってるんだって？」

八幡「うっ、どうしてお前がそれを……」

小町「結衣さんが心配して、小町にメールくれたんだよ」

八幡「あぁ、なるほど……」

八幡(まぁそうか。ここ数日の態度見てたら……な。自分でもそろそろ何とかしないといけないとは思ってるんだが……どうしてもあいつらを前にすると、本能的な恐怖心がな～)

八幡「小町……相談がある」

小町「ん、聞いたげる」

八幡(俺は小町に夢の内容とその夢を見た後から、あいつらが怖くてまともに会話すらできない現状を伝えた……のは伝えたのだが、それを聞いた小町は大爆笑している)

小町「お兄ちゃんばっかじゃないの、たかだかそんな夢見たくらいで」ｹﾗｹﾗ

八幡「ちょっと小町ちゃん。お兄ちゃん、結構真剣に悩んでるんだけど」

小町「う～ん、とは言ってもな～」

八幡「いや、実際まじで怖かったからね。起きても直ぐには現実かどうか分からなかったぐらいし……」

小町「現実かどうか分からない……」

八幡「小町？」

小町「これだ！」ﾆﾔｯ

八幡「ちょっと、その悪い笑顔やめてくれる。お兄ちゃん不安になっちゃうんだけど」

小町「大丈夫大丈夫、後は小町にまっかせなさ～い。となれば、早速……」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ

八幡「本当に大丈夫かよ……すっげぇ心配なんですけど……」