八幡「はぁ、毎日コンビニ弁当はさすがに飽きるな…」
雪ノ下「比企谷くん」
八幡「えっ!?雪ノ下……だよな?」
雪ノ下「あなた眼だけに留まらず脳まで腐りきってしまったのね」
八幡「いやいや、なんでお前がこんな所にいるんだよ」
雪ノ下「あなたをずっと探していたの」
八幡「俺をずっと探していた?なんで今さらそんな事するんだよ」
雪ノ下「冷静に考えたのだけれど、やっぱり私にはあなたしかいないわ」
八幡「はぁ…、お前が俺を拒絶したのが事の始まりだろ、今さら擦り寄ってこられてもこっちは迷惑なんだよ」
雪ノ下「私の所にきて、あなたを専業主夫にしてあげれるわよ?」
八幡「専業主夫?もう俺はそんな甘っちょろい考えは捨てたんだ、自分の食い扶持くらい自分で稼ぐ」
雪ノ下「少しはまともな考えを持つようになったのね…、まぁいいわ、とにかくこれからは私と一緒に暮らすのよ」
八幡「断る」
雪ノ下「比企谷くん、その手に持ってるものはなにかしら?」
八幡「これか?夕飯だよ、お前が話かけるからせっかく温めてもらったのに冷めちまったじゃねーか」
雪ノ下「コンビニ弁当なんか食べていたら長生きしないわよ?」
八幡「別に俺は長生きなんかする気はないんでな、もうお腹空いてるから帰るわ、じゃーな」
雪ノ下「私は諦めないわよ、また何度でも会いにくるわ」
翌朝
八幡「……」 スースー
トントントントン
八幡「……なんの音だ?」
雪ノ下「あら、起きたの?ご飯の用意してるから先に顔でも洗ってきたら?」
八幡「なんでお前がいるんだよ!」
雪ノ下「あなたが私と暮らしたくなるまで何度でも会いにくると伝えたはずだけれど、もう忘れてしまったのかしら?」
八幡「いやそういう事じゃなくて、鍵かけてんのになんで家にはいってこれてんだよ」
雪ノ下「ベランダの鍵は開いてたわよ」
八幡「は?ベランダつったってここ5階だぞ?どうやって登ったんだよ?」
雪ノ下「そんな事しないわよ、隣の部屋から入ったのよ」
八幡「隣?」
雪ノ下「隣の部屋は私が借りたわ、これで毎日会えるわね」
雪ノ下「どうかしら?」
八幡「普通にうまい」
雪ノ下「そう、私と暮らせば毎日作ってあげるわよ」
八幡「だからお前とは暮らさないって言ってるだろ」
雪ノ下「なぜ?」
八幡「今さらもう遅いんだよ」
雪ノ下「もしかして他に女がいるの?」
八幡「いてもいなくてもお前に関係ないだろ」
雪ノ下「いるの?いないの?どっちなの?」
八幡「お前には関係
雪ノ下「ねぇ!!どっちなの!?いるの??私意外の女と付き合ってるの!?ねぇ???答えなさい!!」
八幡「いねぇよ」
雪ノ下「えっ」
八幡「生まれてこの方女と付き合った事なんかねーよ」
雪ノ下「そう…」 ホッ
八幡「お前のそういう所が嫌なんだよ、だからお前とは暮らせない」
雪ノ下「ごめんなさい…」
八幡「いいからお前はそろそろ帰れ」 プルルルルプルルル
八幡「こんな時に誰だよ……、ぁ」 プルルルルプルルル
雪ノ下「電話なってるわよ、でないの?」
八幡「イタズラ電話だ…」
ピンポーン
由比ヶ浜「ヒッキー、開けてー」
雪ノ下「なぜ由比ヶ浜さんが比企谷くんの所に?」
由比ヶ浜「ゆきのんこそなんでここに?」
雪ノ下「説明しなさい、比企谷くん」
八幡「いや、これはだな……
由比ヶ浜「ヒッキーゆきのんに言ってないの?私達付き合ってる事」
雪ノ下「えっ!?」
八幡「あっおい由比ヶ浜それは…
雪ノ下「どっどういう事なの……??」
由比ヶ浜「高校卒業してから私達ずっと付き合ってるんだよ」
雪ノ下「えっ………えっ……」
八幡「いや……成り行きといいますか……なんというか……」
雪ノ下「嘘…ついたのね」
八幡「いやそういうわけじゃ
雪ノ下「ついたのね?」
八幡「はい、すいませんでした」
雪ノ下「別れなさい」
比企谷・由比ヶ浜「へ?」
雪ノ下「今すぐ別れなさい」
由比ヶ浜「なんで別れないといけないの??ゆきのんには関係ないじゃん」
雪ノ下「関係あるわ」
由比ヶ浜「なんで???」
雪ノ下「だって、私と八幡は」
チュッ
雪ノ下「恋人同士なのだから…////」
八幡「えっ???ち、違うぞこれは由比ヶ浜、雪ノ下が一方的に
雪ノ下「あら、昨晩もお互い激しく求め合っていたじゃない…フフフフ」
由比ヶ浜「ヒッキーほんとなの??」
八幡「嘘に決まってるだろ、でたらめだ」
由比ヶ浜「私はヒッキーの事信じるよ」
八幡「由比ヶ浜……」
雪ノ下「由比ヶ浜さん、私は嘘はつかないわ、比企谷くんと寝たのは本当よ」
由比ヶ浜「うるさい」
雪ノ下「え、由比ヶ浜さん?」
由比ヶ浜「もう私とヒッキーの事はほっといてよ、今さら現れて私からヒッキー奪おうしないでよ」
雪ノ下「奪うもなにも八幡は私の
由比ヶ浜「きやすく八幡なんて呼ぶな!!」
雪ノ下「ひゅっひゅいがはまさん??」
八幡「雪ノ下、とりあえず自分の部屋に戻れ」
雪ノ下「そうね…、由比ヶ浜さん、私はまだあなたの事を友達だと思ってるわよ」
由比ヶ浜「…」
雪ノ下「それじゃ失礼するわ、また会いましょう」
ガチャッ
八幡「やっと帰ったか」
由比ヶ浜「ヒッキー…、ゆきのんにひどい事言っちゃったかも」
八幡「気にするな、あいつも少し頭を冷やした方がいい」
八幡「気分転換にどっか遊びに行くか?」
由比ヶ浜「ハニトー食べにいこうよ」
八幡「またハニトーか、この前食べたばっかりだろ」
由比ヶ浜「いいの、ほら早くいくよヒッキー」
雪ノ下「………フフフ」
八幡「由比ヶ浜、歩くのはえーよもっとゆっくり行こうぜ」
由比ヶ浜「えーだって早く食べたいじゃんハニトー、ヒッキー急いでよー」
八幡「ハニトーは逃げねーよ」
由比ヶ浜「ほらヒッキーはやくはやく」 ブゥーーーーーーーーーーン
八幡「由比ヶ浜っ!!!危ない!!」 ドン
バタッ
八幡「………」
由比ヶ浜「ヒッキー!!!ねぇヒッキー起きてよ!!!」
八幡「………」
由比ヶ浜「ヒッキーィィィィィィィィィ!!!!!!」
八幡「こっここは……」
雪ノ下「比企谷くん!!」
八幡「雪ノ下……か」
雪ノ下「あなたが車に撥ねられたって聞いてとても心配したんだからっ……もうあんな危険行為はしないで」
八幡「あぁ……そういえば由比ヶ浜を庇って撥ねられたんだったな…、由比ヶ浜は無事か?」
雪ノ下「由比ヶ浜さん?そういえば見てないわね……、自分の恋人が撥ねられたのに見舞いにもこないなんて」
八幡「由比ヶ浜にも何か事情があるはずだ、後で連絡してみるか…」
雪ノ下「あなたが退院するまで私が身の回りのお世話をするわ、だから安心して」
八幡「あぁ…助かる」
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