P「乙倉ユウキの可能性」 (53)




デレマスSSです。


オリP注意です。





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469622586


――――――



悠貴「お疲れ様でしたっ、プロデューサーさん! お先に失礼しますねっ!」


P「ああ。お疲れ様。気をつけて帰って……ん? どうした悠貴。急いでるようだけど、何か用事か?」


悠貴「あ、はいっ! そうなんです! 実は、今日は家に帰ったらゲームするんですっ!」

P「え? ゲーム? ……。えっと、今ゲームって言ったか?」

悠貴「そうですっ。今、すごくハマってるゲームがあるんです! 楽しいですよ!」

P「え、ゲームって、その……いわゆる、テレビゲーム、ってやつの事か? マリオとか、ポケモンとか」

悠貴「はいっ。そんな感じですけど……どうかしましたか? もしかして、アイドルがゲームとか、あまり好ましくないとか……」

P「あ、いや、すまん。そういう事じゃないんだ。全然悪いことはない。そうじゃなくて、なんだか悠貴がゲームするイメージがなくて。あまりインドアな趣味はないと思ってたんだが」



悠貴「そんなことないですよ? 私、ゲーム大好きですっ!」

P「そうなのか? へえ、意外な事実を知ったな。まあこっちが勝手にイメージ持ってただけだが……。ちなみに、どんなゲームするんだ?」

悠貴「MMORPGですっ!」

P「えっ」

悠貴「え?」



P「……。えっと、何度も驚いてすまない。今度は、意外なジャンルが出てきたから驚いてしまった」

悠貴「そ、そんなに意外でしたかっ? 私は大好きなんですけど」

P「あ、ああ。俺もちょこっとやった事はあるし、面白いと思うが……まさか悠貴が、な。すごく意外だ。正直、さっきから驚きっぱなしだ」



P(最近の女子中学生の間では、当たり前なのか? ううむ、流行のリサーチ不足だな。俺もまだまだ勉強が足りないな……。よし。ならリサーチも兼ねて、悠貴にいろいろ聞いてみよう)




P「……とりあえず、俺のことはいいんだ。気にしないでくれ。それより悠貴、今やってるのはどんな感じのゲームなんだ?」

悠貴「どんな、ですか? えっと、そうですね……かんたんに言うと、妖精の国を冒険するゲームっていう感じでしょうか」

P「妖精の国? じゃあプレイヤーは妖精になるのか?」

悠貴「そうですっ。妖精だから、空も飛べるんですよっ! それがすっごく気持ち良くてっ!」

P「へえ。それは楽しそうだな」

悠貴「はいっ。それに、同じ妖精でも火とか水とか、色んな種族があるんです」

P「なるほど。それは自分で選べるってことか。ちなみに悠貴はどの種族にしたんだ?」

悠貴「闇妖精の、インプですっ!」

P「や、闇?」

悠貴「はいっ!」

P「そ、そうか。闇か。うん。きっと、可愛い衣装が好きな悠貴なりの、グッときた何かがあるんだな」

悠貴「そうなんですっ! インプの特徴はですね……あっ!?」

P「? どうした」


悠貴「ご、ごめんなさいっ! もう帰らなきゃ! 今日はギルドのみんなと約束してるんですっ! 遅刻しちゃいますっ」

P「そ、そうなのか。悪かったな、引き留めてしまって」

悠貴「い、いえっ! プロデューサーさんは悪くないですっ! 私こそ長々と説明してしまったので、お仕事の邪魔を―――」

P「いや、俺は大丈夫。それより、早く帰ったほうがよくないか? 約束……」

悠貴「ああっ!? そ、それもそうですねっ! 帰りますっ! おっ、お疲れ様でしたーっ!」ダッ!



P「お疲れー……」



P「…………」




P「……MMOか。悠貴の意外な一面を知れたな」

P「悠貴があれだけハマるゲーム……ちょっと気になるな。俺もやってみようかな」

P「どれどれ。なんてゲームだ? ちょっと検索を―――あ、しまった。肝心のタイトルを聞き忘れてしまった……まあ、明日聞けばいいか」カタカタ

P「キーワードだけでも出るかもな……MMORPG、妖精、空を飛べる、インプ……っと」カタカタ


P「……おっ、出た出た。ええっと……ん? ああ。なんだこのゲームか。これだったら、タイトルだけなら俺も聞いたことあるな」

P「社会人になってから、こういうのは久しくやってないな。学生の頃は、俺もよくやってたなぁ……ん?」

P「検索候補に……闇妖精の、凄腕プレイヤーの噂ってのがあるな。闇妖精、インプか。悠貴と同じ種族だな。なになに?」

P「……11連撃の、オリジナルソードスキル……絶剣? へえ、こりゃあすごい。有名プレイヤーとなると、こんな異名までつくのか。カッコいいな。どうせやるなら、俺もこのくらい強くなりたいもんだ」

P「えっと、プレイヤー名は……」




P「―――え」



P「…………」



P「……。いや。さすがに本名ではやらないよな。ネットは怖いからな。うん。他人他人。きっと同じ名前の違う人だな。きっとそうだ。うんうん」


P「…………」





P「……一応、もうちょっと調べてみるか」






―――その1 マザーズ・ロザリオ 終わり―――


――――――



P「悠貴って、陸上の他にも何かやってるスポーツとかあるのか?」

悠貴「陸上以外で、ですか?」


P「ああ。悠貴って、傘の上で枡を回せるくらい器用だからさ。走るだけじゃなくて球技とか、他の事もなにか始めてみてもいいんじゃないか?」

悠貴「んー、そうですねー……」

P「いっそのこと、格闘技でも始めてみるとか……いや、さすがにそれは無いか。今まで経験ないだろうし、アイドルの女の子がいきなり格闘技ってのも―――」

悠貴「経験ありますよっ」


P「えっ」


悠貴「格闘技、やったことありますっ! というか、今も習ってますっ!」

P「そ、そうだったのか!? 知らなかった……」

悠貴「内緒にしてたわけじゃなかったんですけど……すみませんっ」



P「そうか、格闘技か……すごいな悠貴は。色んな事にチャレンジしてるんだなぁ……。ちなみに、何を習ってるんだ?」

悠貴「八極拳ですっ」

P「は!?」


悠貴「えっ!? な、なんですかっ?」


P「え……あっ、ああ! そうか太極拳か! なるほどな、うんうん! 確かに体操みたいにゆっくりとした動きで、健康にもいいって言うしな―――」

悠貴「ちがいますよっ! 八極拳です、八極拳っ!」

P「……。そ、そうか。八極拳か」

悠貴「はい! 八極拳ですっ! にのうちいらず、ですっ!」

P「お、おう」



P(聞き間違いじゃなかった)




P「えっと……その、八極拳ってのは、どんなことを習うんだ?」

悠貴「もちろん格闘技なので、色んな技を習いますよ!」

P「わ、技か。……技って、いうと、例えば?」

悠貴「最初に習ったのは、鉄山靠ですね! 上手く出来るようになった時は、すごくうれしかったです! あとは連環腿とか、裡門頂肘とか、白虎双掌打とか……あっ! この間は、やっと猛虎硬爬山ができるようになりましたっ!」



P「そ、そうなのか。すごいな悠貴は」

悠貴「そんなことないです! 道場の先生にはいつも、『10年早いんだよ!!』って叱られて……お恥ずかしいですっ」

P「厳しい先生なんだな」

悠貴「でも私、頑張ります! いつかは先生みたいな、きれいな連携の、崩撃雲身双虎掌が打てるように……っ!」

P「そ、そうか。ま、まあ真面目にやってれば、いつかは叶うさ。頑張れよ悠貴」

悠貴「ありがとうございますっ! プロデューサーさんが応援してくれたら、もっと頑張れそうですっ! えへへっ」

P「それはよかった……ははは……」




P(ガチの実戦格闘技のような気がするのは、俺だけか? いつか悠貴が虎になりそう……)





―――その2 愛がたりないぜ 終わり―――


――――――



悠貴「……はあ」


P「?」


P(なんだか……レッスンから帰ってきてから元気がないな。なにかあったのか?)


P「悠貴、お疲れ様。どうした? なんだかいつもより疲れてるんじゃないか?」

悠貴「あ。プロデューサーさん。お疲れ様です……」

P「今日のレッスン、きつかったか? それとも、何か悩み事でも?」

悠貴「……えっと。その、ですね」

P「うん」

悠貴「あの、プロデューサーさん。私って……その、個性が無い、ですよね?」


P「……うん?」



悠貴「私って、ちょっと背が高いだけの、普通の女の子ですし」


P(……言ったら悪いけど、中一で164cmは、ちょっとじゃないと思うが)


悠貴「アイドルって言ってもまだ新米で、私はジュニアモデルの経験しか無いし」


P(そんな経験のある女の子も、そうそういないと思うが)


悠貴「趣味だって、普通だし」


P(ミックスジュース作り……は、普通、なのか? 普通といえば普通だが、中学生の女子はみんな嗜んでるもんなのか?)


悠貴「岡山県出身だし」


P(え、それは無個性と言っていいのか? 同郷の人、みんな敵に回すんじゃないか?)


悠貴「天秤座だし」


P(それも敵が増えるんじゃないか? 星座カーストの話か?)



悠貴「こんな私だから、なんとか個性的なキャラを目指そうと思って、さっきの演技力レッスンの時に頑張ってみたんですけど……」

P「頑張ってみた? ええっと……つまり、悠貴なりに色々考えて、レッスンで試してみたけれど、それが裏目に出てしまった。ってことか?」

悠貴「はい。失敗しちゃいました……えへへ」

P「なるほど。そういうことだったか」

悠貴「…………」


P「……まあ、うん。とりあえず、悠貴に個性があるかないかって話は置いておくとして」



P(充分個性的だと思うが、今の悠貴は何を言っても納得しないだろうし)




P「考えて考えて、それで頑張った結果、空回りしてしまった。って事なら、そんなに落ち込む必要はないんじゃないか?」

悠貴「……そう、ですか?」

P「ああ。ただ、悩む事は必要だと思う。失敗してしまったんなら、次はどうするか。今度は成功するぞ、って気持ちで挑めるように、次回の演技力レッスンまでに、また次の手を考えておく事。いいな?」

悠貴「…………」

P「失敗したんなら仕方がない。むしろそのためのレッスンじゃないか。たくさん失敗して、たくさん悩んで、悠貴がなりたいと思うアイドルに近づけるように、また頑張るんだぞ。もちろん相談には乗るからな」



悠貴「……はい。そうですよね。 確かに今日はダメでした。でも、次のレッスンがありますもんねっ」

P「そうそう。落ち込むのは終わり! ポジティブに行こう、悠貴!」

悠貴「はいっ! わかりましたっ! また失敗しちゃうかもしれないけど、私、頑張ってみますっ!」



P「その意気だ。今日の失敗だって、きっといい経験に……あ、そうだ」

悠貴「?」

P「ちなみに今日、レッスンでどういう事をしたんだ? あまり言いたくないだろうが、どこが悪かったのか知っておかないと、俺もアドバイスができないからな」

悠貴「あっ、確かにそうですねっ。えっと……じゃあ実際にやってみるので、プロデューサーさん、協力してくれますか?」

P「協力? いいけど、何をすればいいんだ?」

悠貴「床で、横になってもらえますか? 倒れてるような感じでっ」

P「倒れてるような……えっと」スッ




P「こんな感じに、寝そべったままでいいのか?」

悠貴「はい、それで大丈夫ですっ。じゃあさっそくやってみますねっ」ゴソゴソ

P「ああ。よろしく―――ん? それは……黄色いローブ? 着るのか? どうした悠貴、急にフードなんて被ってグェッ!?」



悠貴「…………」



P「え? えっと……え? 俺、踏まれた? え、なんで踏むんだ? というかそのローブどこから出して痛いッ! 痛い痛い! グリグリしないで! 結構痛いから! その細い脚の、どこにこんな力があるん痛いッ! 痛いって!!」



悠貴「―――クッソ弱えぇ」ボソッ



P「……え? 今何て―――」





悠貴「クッソ弱えぇっ!! ですっ! ヒャッハーッ!! ですっ!! ヒャッハー!!」



P「」



悠貴「雑魚がっ! ○ねよっ! バーカっ! ですっ! ヒャッハーですっ!」


P「」


悠貴「マジ弱すぎるわぁテメーっ!! ヒャッハッハー!! ですっ! えへへっ!」


P「」


悠貴「もうめんどくせぇのはナシだっ! ですっ! 大蛇斬頭烈封餓っ! 受けな―――」


P「悠貴」


悠貴「―――っ!? な、なんですかっ?」


P「別の方向性で行こう。頼むから。お願い」



悠貴「……あ、はい」




―――その3 フォースイーター 終わり―――




――――――



悠貴「おはようございますっ! プロデューサーさんっ!」


P「ん? ああ。おはよう悠貴。今日も早いな―――っ!?」ガタッ

悠貴「? どうかしましたかっ?」


P「……。悠貴。えっと……その右手は、どうした?」


悠貴「右手……あっ、これの事ですかっ?」

P「ああ」

悠貴「ロープアームですっ」


P「……? ロープ、アーム?」


悠貴「はいっ。ロープアームですっ」



P「……。そ、そうか。ロープアームか」

悠貴「はいっ」

P「へえ……」


悠貴「…………」


P「…………」


悠貴「……? プロデューサーさん、どうかしましたか?」


P「えっ? あ、いや。どうもしないけど……むしろこっちが聞きたいというか」

悠貴「?」


P「……! あ、もしかして、何か撮影だったか? 悪い、すっかり今日の予定が頭から抜けてたよ。ははは」

悠貴「撮影? いえっ、違いますよ。今日はレッスンの日ですっ」

P「……。そうか。やっぱりレッスンの日か。予定を忘れてなくてよかったよ。はは……は」

悠貴「はいっ! 今日もレッスン、頑張ってきますねっ!」

P「あ、ああ。頑張れよ……うん」



P「…………」




P「……なあ悠貴。やっぱり、その右腕は―――」


悠貴「あっ、これだとダメでしたか? パワーアームの方が、アイドルらしかったでしょうか?」

P「いや、そうじゃなくて、その右腕はなんで―――ちょっと待て。他にもあるのか?」

悠貴「ありますよっ。スイングアームとか、ドリルアームとか」

P「す、スイング? ドリル?」

悠貴「マシンガンアームとか」

P「マシンガン!? 銃器!? いやそれはおかしいだろ!」

悠貴「おかしい……ですか? 便利ですよ?」



P「中学生のアイドルが、銃器を便利な道具と思っちゃあいけない!! 悠貴、そもそもなんでそんな右腕に―――」

悠貴「あっ、ちょっとすみませんっ! 通信が入ったので、失礼しますっ!」

P「え? 通信? 電話の事か?」


悠貴「お疲れ様ですっ。はい……。はい……えっ!? 本当ですかっ!? 大変!! すぐに向かいますねっ!!」


P「え、ど、どうかしたのか?」

悠貴「すみませんプロデューサーさんっ! 今日はレッスンお休みします! 私、急いでプルトンロケットを止めに行かないとっ!」

P「プルトンロケット!? な、何言ってるんだ!? 悠貴、落ち着け! 何一つ説明になってないぞ! それとも芝居の練習なのか!?」

悠貴「アイドル、乙倉悠貴の最期を見ろ! ですっ! いってきますっ!!」ダッ

P「おいっ、待て悠貴!! 不吉な事を言って出ていくんじゃあないっ!! 悠貴っ、悠貴ぃーっ!!」






―――その後、何日か連絡が取れなかったが、悠貴はなぜかタヒチで発見された。





―――その4 カセットアーム 終わり―――





――――――



P「…………」


P(なんだか……最近、悠貴の様子がおかしい気がする。悠貴自身がおかしい、っていうより、なんというか、こう、ありえない事が起こってるというか……色々と突っ込み所があるというか)


P「疲れてるのかな、俺……今日は早めに帰って休もうかな」






ガチャ


悠貴「お疲れ様ですっ!」


P「…………」ジー


悠貴「あ、プロデューサーさんお疲れ様です! レッスン終わりました!」


P「……。そうか、レッスン終わったか。お疲れ様」ジー


悠貴「……? プロデューサーさん、疲れてますか? なんだか顔色が悪いような」

P「……ん? あ、ああ。やっぱりばれたか。ダメだな。担当アイドルに心配されるようじゃあ」ジー

悠貴「そんなことないです! 普段、私たちのためにずっと頑張ってくれてるんですから、たまには私たちにも頼ってくださいっ! プロデューサーさんに何かあったら、私イヤですっ!」

P「悠貴……ありがとう。心配してくれて」ジー


悠貴「そんな、お礼なんて……あっ、そうだ! よかったら紅茶でもいかがですか? 最近煎れ方を覚えたんですっ」

P「紅茶? へえ。いいじゃないか。色んなことに挑戦してるんだな、悠貴は。すごいぞ」

悠貴「えへへ……まだまだ勉強中なので、お恥ずかしいですっ! でも、アイドルとしてもっと輝けるように、色々覚えられればいいなと思ってっ」

P「いい心がけだな。俺も見習わなきゃな……他にも勉強してる事はあるのか?」

悠貴「はいっ。最近勉強してるのは、念動力ですっ」


P「……。そうか! 念動力か! すごいな悠貴は! それって、触らずに物を動かせるとか、そういうことだろ?」


悠貴「い、いえいえっ! そんなすごい事はできないですっ。ロボットに乗らないと、あまり意味がなくてっ」


P「……ろ、ロボット?」


悠貴「はいっ。テストを受けたら念動力の素質があったみたいで、今はそれをもっと伸ばせるように特訓中です!」


P「いや、それってどんなテスト……いや! なるほどな! ロボットか! すごいな! どんなロボットなんだ?」


悠貴「赤いロボットですっ! 頑丈で、大砲やミサイルもついてて、でも空を飛べるんです! すごいですよねっ!」

P「確かに! 重そうなのに、飛べるなんて!」

悠貴「ですよねっ! ……あっ、あと他にも、戦車にも乗りました! 人型と、動物型に変形するんですっ」


P「ひ、人型と、動物? そんな戦車あるわけ……いいや! すごいな! ハイテクだな! ちなみに何の動物になるんだ?」


悠貴「豹ですっ! 豹型ですっ!」

P「豹か! 強そうだな! それに速そうだ!」



悠貴「でも変形するには、ちょっと大変で……私もまだうまく出来ないんですっつ」

P「大変? 操作が難しい、とか?」

悠貴「野生が足りないそうですっ」

P「え?」

悠貴「変形するには、もっと野生的にならないといけないそうですっ。私はまだ、それが出来なくてっ。勉強中です!」


P「野生……で、変形?」


悠貴「はいっ」


P「戦車が?」


悠貴「はいっ」



P「…………」





悠貴「四機そろえば合体も出来るって!」



P「…………。すまない」



悠貴「……え?」


P「すまない、悠貴。限界だ。もう何が起こっても、何を言われても突っ込まないと決めたが……やはり……っ! 限界だっ!!」


悠貴「っ!?」


P「なんだ!? ロボットって! なんだ念動力って!? なんだ野生って!? 悠貴は何を目指してるんだ!?」

悠貴「ぷ、プロデューサーさん!? どうしたんですかっ!?」

P「こっちのセリフだ! 悠貴! いったいさっきから何を言ってるんだ!? 悠貴はアイドルだろう? いつの間にパイロットになったんだよ!?」

悠貴「落ち着いてくださいっ! 落ち着いてくださいプロデューサーさんっ!」



P「落ち着いてられるかっ!! というか!! レッスンから帰ってきて!! 一番最初に、悠貴に言いたかったことは……っ!!」



P「―――なんで、アフロになってるんだ!? あのキュートなショートヘアはどうした!?」



悠貴「はいっ! グレンキャノンもですっ!」


P「答えになってないっ!!」




―――その5 Machine Soul 終わり―――




――――――


P「―――はっ!?」ガバッ


P「…………」キョロキョロ



P「……ここ、事務所……か? そうか。ソファーで休んでたら、眠ってしまったのか」



P「…………」

P「はあ……。なんだか、メチャクチャな夢だったな。いったいなんだったんだ……別の世界線の悠貴ってことか? 色んな悠貴が出てきたけど―――」


ちひろ「悠貴ちゃんの話ですか?」


P「うわっ!!」ビクッ

ちひろ「きゃっ!?」ビクッ





P「…………」


ちひろ「……ぷ、プロデューサーさん?」


P「……。あっ。す、すみませんちひろさん。ちょっと、びっくりしただけです」

ちひろ「い、いえ。こちらこそ、驚かせてしまったみたいで。ごめんなさい」

P「いえ、気にしないでください。その、ちょっと夢見が悪くて……」

ちひろ「そうなんですか? プロデューサーさん、大分お疲れなんじゃないですか?」

P「……そうかもしれないですね。今日はもう終わりにして、早めに帰ることにします……。あ、そうだ。悠貴はもう戻りましたか?」

ちひろ「いえ、まだですね。でもそろそろ、レッスンが終わって戻ってくる頃だと思いますけど……あっ、そういえば」

P「どうかしましたか?」

ちひろ「悠貴ちゃんが、戻ったらプロデューサーさんに相談したいことがあるって言ってましたよ」

P「相談ですか?」





ちひろ「はい。なんでも、自分は今のままでいいのか、って事を気にしてるみたいで」



P「……え?」





ちひろ「アイドルとして、何か足りないんじゃないか。って言ってましたよ。こう、なにか特別な個性とか、趣味とか特技とかが必要なんじゃないかって―――」



P「今のままでいいっ!!」



ちひろ「っ!?」ビクッ





P「そのままの悠貴でいい! 大丈夫です! 無理に変わる必要はないんです! 悠貴は充分なくらい魅力的なんです! かわいいんですっ!」

ちひろ「えっ!? えっと、あの、え!?」


P「悠貴はかわいい! かわいいんだ! オーディションで初めて見た時、俺はそう思った! 今でもそうだ! かわいい悠貴なら、きっとトップアイドルになれる! 俺はそれに賭けているんだ!」

ちひろ「わ、わかりましたっ!! わかりましたからっ、落ち着いてください!!」


P「メルヘンな時も! アクティブな時も! 新春の時も! 傘芸の時も、春爛漫の頃も、秋風の頃も! そしてこれからもっ! 悠貴はかわいい! ずっとかわいい! 可能性は無限大だ! 悠貴のかわいさは無限大だっ!!」

ちひろ「プロデューサーさんっ!? しっかりしてくださいっ、プロデューサーさんっ!!」ユサユサ





――――――





悠貴「…………」



悠貴(すごく、入りづらい……///)






―――乙倉ユウキの可能性 終わり―――




SSR引けないです。

きっとこれは、担当アイドルなのに、メインのSSを書いたことが無かったからです。

今なら引けるはず。お迎えしてきます。


ありがとうございました。


>>41
??「まだユウキちゃんへの愛が足りないんですよ~」

??「チ~ヒッヒッ!!」

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom