あかり&ちなつ「あなたができないこと」 (37)
ー1ー
~あかりの家~
櫻子「あー涼しい~」
あかり「櫻子ちゃん、麦茶とお菓子持ってきたよぉ」
櫻子「あかりちゃんありがとー!」
あかり「でも急にあかりの家にきてびっくりしたよぉ」
櫻子「いやー、あかりちゃんこと考えたらあかりちゃんに会いたくなっちゃって」
あかり「えへへ、あかりも嬉しいよぉ」
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櫻子「あ、あかりちゃんに会うことしか考えてなかったから、何か持ってくるの忘れてた」
あかり「あかりは櫻子ちゃんがいれば十分だよ?」
櫻子「まあそうなんだけど、あかりちゃんといるのに何もしないって言うのもなーって」
あかり「そうだねえ」
櫻子「でも外に出かけるのは暑いから嫌だなあ」
あかり「あかりの家に行くのに外に出たのに?」
櫻子「あかりちゃんの家に行くのに暑いとか寒いとか関係ないからね!」
あかり「とりあえずお菓子とか食べてから考えよっか」
櫻子「うん!」ゴクゴク
櫻子「ぷはー、やっぱり夏は冷たい麦茶に限るねえ」
あかり「あかりも夏は冷たい飲み物のほうがいいよぉ」
櫻子「夏に熱い飲み物飲んでる人って何考えてるんだろうね」
あかり「そういう人たちって大人なんじゃないかな?」
櫻子「そっかあ。でも私もあかりちゃんも子どもだからよくわかんないや」
あかり「それもそうだね」
あかり「わぁいうすしお、あかりうすしお大好き」
櫻子「ポテチおいしいよね」
あかり「えへへ~」
櫻子「ポテチ考えた人すごいよね、なんでこんなおいしいもの考えたんだろ?」
あかり「不思議だよねぇ」
櫻子「昔の人ってポテチ食べられなかったんでしょ?私たちって幸せだよね!」
あかり「そうだね!」
櫻子「あ、そうだ!」
櫻子「んっ」
あかり「櫻子ちゃん、ポテチくわえてどうしたの?」
櫻子「あかりちゃん、こっちから食べて?」
あかり「え?」
櫻子「いいからいいから」
あかり「……」
あかり「櫻子ちゃん、そうでもしないとあかりとキスできないの?」
櫻子「え?!べ、別にそう言う訳じゃ」
あかり「櫻子ちゃん?」
櫻子「……うん」
あかり「もう櫻子ちゃん!あかりと櫻子ちゃんは恋人さん同士なんだよ?」
櫻子「うぅ……でも私からキスするのが恥ずかしいし」
あかり「もう櫻子ちゃんってば……」
あかり「もう……」チュッ
櫻子「あ、あかりちゃん……!」カアア
あかり「キスしてほしそうな顔してたから特別だよぉ」
あかり「でも、次こそは櫻子ちゃんからキスしてほしいなあ」
櫻子「わかった……」
あかり「えへへ」
ー2ー
~向日葵の家~
向日葵「……」Zzz
???「ちょっと向日葵ちゃん起きてよー」ユサユサ
向日葵「……もう5分だけ、寝かせてほしいですわ……」Zzz
???「それ何回も聞いてるんだけど」
向日葵「……」Zzz
???「はぁ」
???「向日葵ちゃんったら、しょうがないわね」
チュッ
向日葵「?!???!?!!!」ガバッ
???「おはよう、向日葵ちゃん」
向日葵「よ、吉川さん?!な、なんでここにいるんですの?!」
ちなつ「向日葵ちゃん起きてるかなあって思って来たんだけど」
ちなつ「そしたら予想通りだった」
向日葵「吉川さん、私が朝弱いの知ってるでしょう?!」
ちなつ「と言うかその吉川さんって言うのいい加減やめない?せっかく恋人になったのに」
向日葵「その、下の名前で呼ぶのがまだ恥ずかしくて」
ちなつ「そのセリフ何度も聴いた」
向日葵「そんなこと言われても恥ずかしいものは恥ずかしいんですわ~~~!」
ちなつ「まあそんな向日葵ちゃんも可愛いから別にいいんだけど」
向日葵「な、なっ!」カアア
ちなつ「うんうん、顔真っ赤にしてる向日葵ちゃんもかわいい」
向日葵「~~~~~!」
ちなつ(かわいい)
ちなつ「あ、そういえば」
向日葵「こ、今度はなんですの?」
ちなつ「向日葵ちゃんの家に入る時に楓ちゃんに鍵開けて貰ったんだけどその時に」
楓『ちなつお姉ちゃんおはようなの。最近お姉ちゃんとはどんな感じなの?』
ちなつ「って言われたんだけど、どういうこと?」
ちなつ「恋人なの隠してって言ったの向日葵ちゃんじゃなかったっけ」
向日葵「……」
ちなつ「向日葵ちゃん?」
向日葵「ちょっと楓を呼んできますわ」
ちなつ「あ、うん、と言うかそこにいるけど」
楓「?」
向日葵「楓?いつから私が吉川さんと恋人だってこと知ってましたの?」
楓「あの、えっと」アセアセ
向日葵「お姉ちゃん怒ってないですわよ?」
楓「……お姉ちゃん、付き合う前から告白するとかしないとかだだ漏れだったの。もうちょっと静かにしてほしかったなの」
向日葵「……え、思ってただけのつもりだったのに、口に出てました?」
楓「そうなの」
向日葵「」
ちなつ「なんだ自業自得か」
向日葵「楓、もしかして他の人に言いました?」
楓「隠そうとは思ってたなの。でも……」
向日葵「でも?」
楓「花子お姉ちゃんについ口を滑らしちゃったなの」
向日葵「」
ちなつ「よりによって幼馴染の妹にバレちゃうかー」
向日葵「もう終わりですわ……」
ちなつ「はいはい、向日葵ちゃん落ち着いてね」
ちなつ「あ、楓ちゃん、ありがとね」
楓「どういたしましてなの。これから遊んでくるから失礼しますなの」
ちなつ「鍵は持ってる?」
楓「大丈夫なの!」
ちなつ「おっけー。気をつけてねー」
ちなつ「さてと」
向日葵「……」ズーン
ちなつ「と言うか向日葵ちゃんなんで隠そうとしてるんだっけ」
向日葵「櫻子にバレたらなんて言うかわからないからですわ……」
ちなつ(あ、向日葵ちゃん、あかりちゃんと櫻子ちゃんが付き合ってるの知らないんだ)
ちなつ「まあ別に櫻子ちゃんなら気にしないと思うけど?」
向日葵「でも櫻子は幼馴染ですし、なんて言われるかわかr」
チュッ
向日葵「?!」
ちなつ「はいはい、わかったからちょっとおとなしくしててね」
ちなつ「向日葵ちゃんの恋人になった私が言うんだから間違いないって、ね?」
向日葵「……わかりましたわ」
ちなつ「よろしい」
ー3ー
あかり「あ、ちなつちゃんと向日葵ちゃんだ!」
櫻子「おーい!向日葵!ちなつちゃん!」
向日葵「げっ、櫻子」
櫻子「げっ、ってなんだよげっ、って」
ちなつ「まあまあ2人とも」
あかり「えへへ」
あかり「ところで2人とも何してたの?」
ちなつ「あー、私と向日葵ちゃんは今はd「わーわー!」」
向日葵「な、なんでもありませんわ!ちょっと一緒に買い物に付き合ってただけですわ!」
ちなつ「向日葵ちゃん……」
あかり「あははは……」
向日葵(櫻子がいるのにそんなこと言われたら……!)
櫻子「……向日葵」
櫻子「私、知ってるからな」
向日葵「な、なにをですの?」
櫻子「花子から聞いた」
向日葵「アッ」
櫻子「その花子は楓から聞いた」
向日葵「」
ちなつ(やっぱりバレてたんだ)
向日葵「もうおしまいですわ……おしまいですわ……」ズーン
櫻子「向日葵!何か勘違いしてない?」
向日葵「なにをですの……」
櫻子「私、あかりちゃんと付き合ってるんだけど」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「………………………?!???!?!!!」
向日葵「ちょっと櫻子!どう言うことですの?!櫻子は私のこと好きじゃなかったんですの?!」
櫻子「はぁ?何言ってんだ!向日葵とは幼馴染だから好きだけど、loveのほうで好きなのはあかりちゃんだけだっつーの!」
向日葵「ならなんで早く言わなかったんですの?!」
櫻子「言おうとしたわ!向日葵、いっつも私から逃げるし言うタイミングないっつーの!」
向日葵「あっ」
櫻子「まったく……」
櫻子「と言うわけで、私はあかりちゃんが好きなの!だから向日葵が悩むことなんてなにもないから!」
向日葵「……はあ」
向日葵「完全に私の早とちりでしたのね……」
向日葵「吉川さん、本当に申し訳ありませんでしたわ」
ちなつ「あーはいはい、私は大丈夫だから」
ちなつ(どうせいつかはこうなると思ってたけど)
あかり(無事に解決してよかったよぉ)
向日葵「あー恥ずかしくて死にそうですわ……」
櫻子「へへーんだ」
向日葵「……とりあえず櫻子に1つだけ」
櫻子「なに?」
向日葵「あなた赤座さんとキスできますの?」
櫻子「な、それぐらい余裕だし!」
向日葵「じゃあここでやってみてくださいますの?」
櫻子「?!」
櫻子「わかったよ……」
櫻子「あかりちゃん」
あかり「うん、あかりは大丈夫だよ?」
櫻子「は、恥ずかしいから目閉じてほしいな」
あかり「わかったよぉ」
櫻子(あかりちゃんとキス……うぅ……)
櫻子(……よし)
櫻子「あかりちゃんいくよ」
あかり「うん」
櫻子「……」
あかり「……」
チュッ
あかり「やっと櫻子ちゃんからキスしてくれたね、あかり幸せだよぉ」
櫻子「今までごめんね、あかりちゃん」
あかり「うぅん、むしろ櫻子ちゃんありがとうだよぉ」
櫻子「……やっぱりあかりちゃんは天使だなあ」
向日葵「……」
ちなつ「……」
櫻子「……はっ」
櫻子「ち、ちゃんとキスできたもんね!どうだ、これで文句はないだろ!」
向日葵「初めてって言うのが気になりますけど、まあいいですわ」
櫻子「ぐぬぬ」
櫻子「そういう向日葵もちなつちゃんと恋人なのに、なんで苗字で呼んでるの?」
向日葵「ギクッ」
櫻子「恋人なら名前で呼んだほうがいいんじゃないの~?」
向日葵「櫻子……!」
向日葵「わ、わかりましたわよ!これから名前で呼びますわ!」
櫻子「じゃあ早くやってよ~」
向日葵「い、言われなくてもわかってますわ!」
向日葵「あ、あの!」
ちなつ「うん」
向日葵「ち………ちな………」
向日葵「ちなつさん!」
ちなつ「なに?」
向日葵「こ、これからもよろしくお願いします、わ……」プシュー
ちなつ「あーはいはい、向日葵ちゃんよく頑張ったねー」
櫻子「呼び捨てじゃないのが気になるけど、まあこれで勘弁してやろう」
ちなつ「それ私のセリフなんだけど」
櫻子「ごめんごめん」
あかり「ちなつちゃんよかったね!」
ちなつ「はいはい、ありがと」
向日葵「」
櫻子「向日葵、サイコフローだな」
ちなつ「それを言うなら再起不能でしょ」
あかり「そうだ!せっかく4人集まったんだし、どこか一緒に行こうよぉ」
櫻子「あかりちゃんに賛成!」
ちなつ「うーん、私は別にいいけど……向日葵ちゃんは?」
向日葵「まあこんなことになりましたし、大丈夫ですわ」
櫻子「よーし決まりぃ!じゃあ早速行こう行こう!」
向日葵「あ、こら、櫻子危ないですわよ!」
あかり「……」
ちなつ「あかりちゃん?」
あかり「なに?」
ちなつ「櫻子ちゃんと恋人になって楽しい?」
あかり「うん!あかりとっても楽しいよぉ」
ちなつ「そっか」
あかり「ちなつちゃんは?」
ちなつ「聞かなくてもわかるでしょ?」
あかり「だよね」
ちなあか『……えへへ』
櫻子「あかりちゃん何やってんのー!」
向日葵「ち、ちなつさん早く行きますわよ!」
あかり「はーい!」
ちなつ「はいはい」
ちなつ「じゃ、行こっか」
あかり「うん!」
END
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