向日葵「さくひま、ひまさく短篇集」櫻子「誕生日!!」 (53)

①:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪」

櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)

櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)

櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」


…………………………………

櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪」

綾乃「古谷さん、お誕生日おめでとうー♪」

千歳「おめでとうな~♪」

松本「♪」

西垣「松本もおめでとうと言ってるぞ」

向日葵「皆さん…私の為にわざわざ…時間をとって頂いて本当にすいません」

綾乃「いいの。これも普段から頑張ってる古谷さんの為なんだから」

千歳「せやでー。それにこういう時は『すいません』じゃなくて、『ありがとう』でええんよ~」

向日葵「先輩方々…はい!今日はありがとうございます!」

櫻子「それはもういいからケーキ食べよっケーキ♪」

向日葵「はぁ…あなたは本当に…」


綾乃「ふふっ。大室さんらしくていいじゃない」

向日葵「杉浦先輩がそう言われるなら…」

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ワックワク

 
………


櫻子「いっただっきま~す♪」

櫻子「もぐしっもぐしっ!うめぇ!」

向日葵「って、なんで私の皿のケーキを食べてますの!?」

櫻子(ふふふふふふふふふ)

櫻子(罠にかかったな!向日葵め!)

櫻子(私が向日葵のケーキを食べてしまえば、向日葵は私のケーキを食べることになる!)

櫻子(そうすると、自然に私が向日葵に『あーん』をすることに!)

櫻子(そして、向日葵に『あーん』で使ったフォークを私が使えば…)

櫻子(その…か、かかかかかかかか)

櫻子(間接チューに…)

櫻子(//)カァー


櫻子(さあ、向日葵!私のケーキが食べたいと言え!)

向日葵「…」ジー

櫻子「もぐもぐ」

向日葵「はぁ…仕方ありませんわね」

櫻子(キタ!!)


チュッ


向日葵「ん…ふ…ちゅっ…ちゅるっ」

櫻子「んっ!?」

向日葵「ぴちゃ…れるっ……」


向日葵「ぷはぁ」




向日葵「櫻子の中の私のケーキは全部頂きましたわ♪」

櫻子「あふぅ…//」



綾乃「∵」


① 終わり

②:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!」

櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)

櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)

櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」


…………………………………


櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!」

向日葵「ありがとう、櫻子」


櫻子「誕生日祝いにこれをあげる」

向日葵「え?」

櫻子「んっ」

向日葵「?」

櫻子「早く」


向日葵(櫻子が…目を閉じて、こっちを見てますわ…)

向日葵(…)



向日葵(ぷ、ぷぷぷぷぷぷぷプレゼントって)


向日葵(櫻子のファーストキス!?)

向日葵(ちょ、ちょっと落ちついて私!)

向日葵(そ、そもそも櫻子のファーストキスの相手は撫子さんか花子ちゃんで)

向日葵(いや、でももしかしたら、小さい頃の私の可能性も…)

向日葵(って、私!?)


向日葵(…)

向日葵(いや、冷静になるのよ。大室向日葵…あれ?古谷でしたっけ?)

向日葵(まぁ、大室向日葵でいいですわよね)


向日葵(えーと…)

向日葵(とにかく、これは試練ですわ。いかに上手にキスするか…)

櫻子「はやく」

向日葵「っ~//」

向日葵(あああああああああああああああああああああああああああああ)

向日葵(目を閉じて、身を任せてる櫻子可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い)

櫻子「…」

向日葵(あーーーーーーーーーーーーーーーーーー//)


櫻子(早くナデナデしてくれないかな?)

向日葵(覚悟を決めますわよ!!)



チュッ



櫻子「へ?」

櫻子(え?いま、何があったの?)

向日葵「そ、その…ディープキスっていうんでしたっけ?」

向日葵「そういうのは私達には、まだ早いと思うんですの。だから…はぅ//」

櫻子(ディープ…『キス』!?)

櫻子「っ//」カァー


向日葵「えーと、その…順番が無茶苦茶になったかもですが…」

向日葵「私、櫻子の事が…」


櫻子「ひ」

向日葵「す…」



櫻子「向日葵のバーカバーカバーカバーカバーカバーカバーカ」

櫻子「ばーーーーーーーーーか!!」


向日葵「き………………え?」


ダダダダダダダッ


向日葵「行ってしまいましたわ…な、なんなんですの…もうっ」





櫻子「嬉しくなんか嬉しくなんか嬉しくなんか」

櫻子「嬉しくなんかないんだからな!ばーーーーーか!」




② 終わり

■②捕捉

向日葵「って、なんでナデナデがプレゼントですのよ!?」

櫻子「はぁ!?櫻子様の綺麗な髪が触れるんだぞ!」

向日葵「はぁ!?意味が分かりませんわ!」

櫻子「サラサラヘアーが触れるんだぞ!嬉しがれよ!」

向日葵「…」



向日葵「ま、まぁ…たしかに嬉しくない事もないですが…」

櫻子「っ!?」





「なに赤くなってんだよ!ばーーーーか!」

「あなたの方が真っ赤ですわよ!!」

③:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!!」

櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)

櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)

櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」


…………………………………


櫻子「向日葵、誕生日おめでとう!!」

向日葵「…」

櫻子「ほら、櫻子様が祝ってやってるんだぞ。もっと喜べ、うまやえ…やまうえ?」

向日葵「敬えですわ」

櫻子「そう。それそれ」

向日葵「ちなみに、今何時だと思ってますの?」

櫻子「え?6月16日ちょうどだけど?」

向日葵「そう、ちょうど0時よね?」

櫻子「一番目に祝ってあげるなんて、さすが櫻子様ですわ!」

向日葵「その口調…とってもムカつきますわね」

櫻子「ムカつきますわー♪」

櫻子「やべぇ!楽しくなってきた!」

櫻子「うーですのー♪」

向日葵「…」



バキッ


向日葵「おやすみなさい。櫻子」

櫻子「ちょ、ちょっと待って!」

向日葵「はあ?なんですの?」

櫻子「お腹ペコいからラーメン作って」

向日葵「消えろ」



………


向日葵「はぁ。なんであんなに頭が残念なのかしら…」

向日葵「ったく、こんな時間にお腹が減るなんて…」

向日葵「はぁ…」

向日葵「…」


向日葵「ラーメン------」

「やっぱり、向日葵もお腹減ってたんじゃん」

「あなたに合わせたんですわよ!」

「もぐしっ!うめぇ!うめぇ!」ズルズル

「まぁ、たまにはこういうのもいいですわね…」

「?」

「ほら、早く食べて帰りなさい。明日も…今日も学校なんですから」


「って、なんで私のラーメンも食べてるのよ!?」

「だって、向日葵のラーメンも美味しそうだったんだもん!」


「同じラーメンなんだから、味は一緒でしょ!このバカ!」


「向日葵のバカ!バカって言った方がバカだもんね!」


「ぐぬぬぬぬぬぬ」バチバチ
「ぎぎぎぎっぎぎぎ」バチバチ





③ 終わり

            ,: : : : ; : : : : : : : : : ;____ヽ、__
             , ': : : ; ': : : : : : : : :,ィ_;_;_;_; ` ; : :ヽ
          /: : : ; ': : : : : : : : : :,  ̄ ̄¨~ヾ、; : :ハ

           /: : : ;' : : : : : : ; : /{: : : : : ! : : : ヾ : ハ
            ,';': : :,': : : : : : :ィ:∠_.!: : : : ;!: : : : : :ハ : }
         ,.';': : :.{ : : : : : /!/    !、: : :ノ!: : : : : : :ハ: !
        ,';': : : : !: : : : : {===z、ヾ: ソ .}: ;.i|: : : ; :ハ:}
       ,';': : : : :ヘ: : : : :!{ツヒ.メソ  ゙'  !;'!ノ}: : ;' : :.,!

         {:{: : : : : :ハ: : :ハ{ `ーtっ       '-  }: イ : ノ;!
       i:ヘ: : : : : : :、: {ヘ ' ' '     _,,,,,,、'´イ;'ィ : ;!
.       弋:ヽ: : : : : : トゝ      ,  (ヾ.,' : : ;': ;'リ    素晴らしいスレですわー!
        ヽ:`、: : : : : ト、   ` -    ' '冫.ヽ ノjツ/
     , -─‐'^ ´`!`:ヽ: :ノ:バ 、 _  . . . イ (ヽ>' _.ヽ、
.   , '    :.. . i: : : :ヽ;': : }. { ニ: : : -: 、r' : :`{_(´,- ヽ.
..  /        ::. .ヽ: : : : :} ノ`イ、 ヽ_:: : : :}: : ィヽ`'、,j. ハ
  ,'         :.、 `ヾ ;,;,;' ;' { ヽ、{: : `:、{: :ハ ヽ、ヽ  i
  |         }.  ,': : : :ヽ ヘ  ヘ: : : :ヾ: :ノヽ |   }

④:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪♪」

櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)

櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)

櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」


…………………………………


櫻子「向日葵、誕生日おめでとう♪♪」

向日葵「ありがとう櫻子」

櫻子「ケーキ食べさせてっ♪」

向日葵「さようなら櫻子」

櫻子「ちょ、ちょちょちょっと待って!」

向日葵「なんですの?私は忙しいんですのよ?」

櫻子(くっ。さすが私の永遠のライバル!向日葵!)

櫻子「私の『あーん』でイチャイチャ大作戦を見破るなんて!」

櫻子(で、でもどうしよう…)

櫻子「そ、そうだ!だったら、私がケーキを買ってくれば!」

櫻子「…」

櫻子「でも、今月のお小遣い使っちゃった…」

櫻子「はぁ…『あーん』したかったなぁ…」

向日葵「え、えーと…//」


櫻子(ん?向日葵が真っ赤になってる?)

櫻子「どうかしたの?向日葵?」

向日葵「お、お小遣いがないなら仕方ありませんわね」

向日葵「どうせケーキも余ってますし…やっぱり、食べていきます?」


櫻子(ようやく私の存在価値がわかったか下僕め!)

櫻子「やったぁー♪食べる食べるー食べさせてー♪」

向日葵「っ//」


楓「さっきから、櫻子お姉ちゃんの心の声がダダ漏れなの」

櫻子「…へ?」

向日葵「//」


櫻子「え?」

向日葵「ま、まぁ、私も嫌いじゃありませんわよ//」

櫻子「っ//」ボンッ




「ち、ちげーーーーし!変なこと、考えてんじゃねーーーバーーーカ//」

「顔を真っ赤にして言っても説得力ないですわよ!」

「っ!?」



「って、ちょっと物を投げないでくださる!?」







④ 終わり

⑤:櫻子「ひまわり、誕生日おめでとう」

櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)

櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)

櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」

櫻子「その為にはまずプレゼント!」


…………………………………


櫻子「ねーちゃんは向日葵の誕生日プレゼントどうするの?」

撫子「イヤホンのちょっといいやつ。最近ひま子、音楽を良く聴いてるしね」

櫻子「じゃあ、それ頂戴」

撫子「ごめん。私のわかる言語で喋ってくれる?」

櫻子「ねーちゃんのプレゼントを私に頂戴って言ってんの!」

撫子「櫻子…」

花子(撫子お姉ちゃんが心底可愛そうな目で櫻子を見ているし)

 
………


向日葵「…で、なんですの?」

櫻子「ねーちゃんからプレゼント貰ったんだろ!早く見せろ!」

向日葵「まぁ…いいですが…」





櫻子「おぉー。高級イヤホン!さっそく音楽を聴いてみよう!」

~♪

向日葵(…聴いてますわね…)

櫻子「~♪」

向日葵(すごく機嫌がよさそうですわ…どうでもいいですけど)

櫻子「おぉぉぉぉ!」

向日葵「ほら、もう終わり。早く返して」

櫻子「ほら、この音楽を向日葵も聴いてみて!」

向日葵「へ?」

 
………


櫻子「~♪」

向日葵(イヤホンの片方を櫻子が…あと片方を私が装着して…)

向日葵(って、櫻子!?)

向日葵(近い!近い近い近い!!!)

櫻子「ふんふ~ん♪」


向日葵(櫻子が音楽にあわせて、頭を揺らして…たまに私の肩に!?)

櫻子「ふんふ~ん♪」

向日葵(…あわわわわわわわ//)

櫻子「~♪」

向日葵(し、しかもすっごい笑顔)

向日葵(うぅ…隣でこんな顔されたら…)

向日葵(不覚にも…本当に不覚ですが、ドキドキしてしまいますわ//)


櫻子「向日葵?」

向日葵「ひゃいっ!?」


櫻子「今のところ聴いてなかったでしょ?」

向日葵「え、えーと…」

向日葵(あなたが可愛すぎて聴く所じゃありませんわよ!)


櫻子「ほら、もう一回聴こっ」

ピトッ

向日葵「へ?」


向日葵(きゃああああああああああああああああああ//)

向日葵(櫻子が完全に横にくっついてーーーーーーーー///)

向日葵(うぅ…//)

櫻子(ん?)

櫻子(向日葵め…また聴いてないな)

櫻子(ったく、これだからおっぱいなんだよ!)

櫻子(…)

櫻子(…おっぱい?)

櫻子(そういえば、向日葵のおっぱいが近いような…)

櫻子(!?)


バッ


向日葵「え?櫻子?」

櫻子「っ~//」カァー

向日葵「さ、櫻子?」

櫻子「な、ななななななんで、こんなに近くにいるんだよ!」

向日葵「あなたが近付いてきたんでしょ!何を言ってるのよ!」


櫻子「顔真っ赤だったくせに!キッモ!!」

向日葵「あなただって、りんごのように真っ赤ですわよ!」

櫻子「なってないもんね!向日葵のバカ!」

向日葵「なんですって!」

櫻子「なんだと!」


向日葵「ぐぬぬぬぬぬ」バチバチ
櫻子「んぎぎぎぎぎぎ」バチバチ




⑤ 終わり

⑥:櫻子「おっぱい誕生日おめでとーおめでーと~♪」

櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)

櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)

櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」


…………………………………


櫻子「というわけで歌をつくりました」

向日葵「は?」

櫻子「おっぱい誕生日おめでとーおめでーと~♪」

櫻子「ふんふんふーん♪」

櫻子「ぼいーんぼいぼいーん♪」

櫻子「ふんふんふーん♪」

櫻子「あなたは櫻子様に和牛の牛の豚バラをたべさせたくなーる」

櫻子「はいはい!はい!わっしょい!」

向日葵「…」

櫻子「どうだ!?おっぱい!」

向日葵「ええ、あなたがバカという事が改めてわかりましたわ」ニコッ

櫻子「なんだと!?」

向日葵「ついでに、あなたってとても歌が下手なんですのね?」

櫻子「いーや!私の方が歌が上手だもんね!」


向日葵「じゃあ、私が『きらじゃないもーん』を歌いますわ」

櫻子「!?」

向日葵「これで、あなたより上手ということを証明してさしあげますわ!」

櫻子「じゃ、じゃあ、私は『それは恋ではないですの?』を歌うもんね!」

向日葵「なっ!?」

 
………


ちなつ「…私達なんで呼ばれたんだっけ?」

あかり「え、えーと…櫻子ちゃんと向日葵ちゃんの歌を聴いて、どっちが上手か判定する為…だと思うよ?」


櫻子「ぐぬぬぬぬぬ」

向日葵「さ、櫻子も中々やりますわね」

櫻子「じゃあ次は『恋のダブルパンチ』を歌うもんね!」

向日葵「じゃあ、私も一緒に『恋のダブルパンチ』を歌いますわ!」

櫻子「今度こそどっちが上手か決めるんだから!」

向日葵「私が櫻子に劣るなんてありえませんけどね!」

櫻子「なんだと!?」

向日葵「なによ!」

櫻子「んぎぎぎぎぎぎ」バチバチ
向日葵「ぐぬぬぬぬぬ」バチバチ


ちなつ「デュエット曲を一緒に歌うとか…イチャイチャするなら二人っきりでやってよ」

櫻子「ちなつちゃん!?」

向日葵「よ、吉川さん!これはイチャイチャじゃなく、あくまでも勝負して…」

ちなつ「はいはい。勝負ね。勝負」

 
~♪

あかり「あっ、そろそろ曲が始まるよぉ~」

櫻子「よ、よーーーし!向日葵!負けないんだからね!」

向日葵「も、もちろんですわ!」

ちなつ「はいはい。二人ともニヤニヤしながら言っても説得力ないから」


櫻子「ち、ちなつちゃん!?」

向日葵「に、ニヤニヤなんてしてませんわ!」

ちなつ「はいはい」


櫻子「これも向日葵のせいだぞ!」

向日葵「あなたのせいよ!」

ちなつ「はいはい」


向日葵「吉川さん信じてください!!」

櫻子「あーーーーーーもうっ!ちげーーーーーしーーーーーーーー」





⑥ 終わり

⑦:櫻子「向日葵、誕生日おめでとう」

櫻子「…」

櫻子「…………」

櫻子「…………………」

櫻子「!!」

櫻子(あれ!?あまり誕生日を祝ってない!?)

櫻子(そ、それにイチャイチャも全然してない気が…)

櫻子「って、別にイチャイチャなんかしたくねーし!」

向日葵「」ビクッ


向日葵「び、びっくりしましたわ…急に大声を出さないでくださる?」

櫻子「うーん…」

向日葵「って、私の話…聞いてませんわね」

櫻子「やっぱりプレゼント…」ブツブツ

向日葵「!?」

向日葵(も、もしかして、私の誕生日を覚えてくれて!?)

櫻子「喜ぶものは…」ブツブツ

向日葵(ふふっ。あんなに真剣に悩んでくれて…素直に嬉しいですわね)

櫻子「うーん…」

向日葵(櫻子ー。何でもいいですわー。あなたがそんなに真剣に選んでくれたものなら、何でも嬉しいですわよー♪)


櫻子「やっぱり牛乳か!」クワワッ

向日葵「なんでよ!!!」


櫻子「って、向日葵いたの!?」

向日葵「ずっといましたわよ!」

櫻子「はい、牛乳あげるね」

向日葵「って、それあなたの飲みかけでしょ!?そ、そそんなの貰えませんわ!」

櫻子「はぁ?この牛乳はとっても栄養があるんだぞ。いいから飲め」

向日葵「い、いえ、そういう意味じゃなくて…」

櫻子「じゃあ、どういう意味だよ?」


向日葵「そ、それを飲んだら…その…………間接…キス…で…その…」

櫻子「なっ!?」


櫻子「い、今までは気にせず飲んでただろ!何意識してるんだよ!バカっ!」

向日葵「わかりましたわよ!じゃあ普通に飲みますわよ!」

櫻子「や、やっぱり飲んじゃだめ!!」

向日葵「え?」


櫻子「え?あ、あの…その…」

櫻子「//」カァー

向日葵「も、もしかして…その…」

向日葵「意識してる?」

櫻子「なっなななななななななななな//」



「きゃぁぁぁ!牛乳を投げないで!」

「違うもんね!違うもんね!違うもんね!」

「わかった、わかったから、わかりましたからーーーーー」




⑦ 終わり

⑧:さくらこ「ひーまーちゃん、お誕生日おめでとう♪」

■幼少期

さくらこ「ひーまーちゃん、お誕生日おめでとう♪」

ひまわり「ありがとう。さーちゃん♪」

さくらこ「はい、プレゼント♪」

ひまわり「わぁっ。花で作った指輪だぁー♪」

さくらこ「うん。お母さんに手伝って貰って一生懸命作ったのー」

ひまわり「ありがとう。さーちゃん。大切にするねっ♪」

さくらこ「えへへ~。大切にしてくれて嬉しいな~」

ひまわり「わたしもさーちゃんからの指輪嬉しいなぁ~」


ひまわり・さくらこ「えへへ~」



■現在

櫻子(イチャイチャイチャイチャしたい!)

櫻子(だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!)

櫻子(それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!)

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子(そうだ!今日は向日葵の誕生日…)

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


撫子「はぁ…なんでこうひねくれちゃったんだか…」

櫻子「ね、ねーちゃん、盗撮禁止//」

向日葵「うぅ…//」




⑧ 終わり

⑨:櫻子「向日葵、13歳の誕生日おめでとう♪」

櫻子「イチャイチャイチャイチャしたい!」

櫻子「だからといって、向日葵とイチャイチャなんかしたくねーし!」

櫻子「それに、私から要求するのは負けた気がした嫌!」

櫻子「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!」

櫻子「そうだ!今日は向日葵の誕生日…」

櫻子「待っていろ向日葵!今日は徹底的に祝ってやるからな!」


向日葵「あ、あの…」

櫻子「って、向日葵いたの!?」

向日葵「その…私から要求すれば、えーと…イチャイチャしてくれますの?」


櫻子「!?」

■次の日の朝

チュンチュン

向日葵「…」

櫻子「…」


向日葵「ふぅ…世の中は摩訶不思議ですわね」

向日葵「だって、なぜか裸の櫻子が隣で寝て…」

櫻子「って、不思議ってなんだよ!」

向日葵「あら?起きてた?」

櫻子「あたりまえだし!それにこんなのイチャイチャじゃないし!

向日葵「ごめんなさい。櫻子が嫌な事をしちゃって…」


櫻子「あっ…その…嫌ってわけじゃないけど…もうちょっと優しくしてほしかったかなって…」

向日葵「…」ムラッ

櫻子「ひ、向日葵?」

向日葵「櫻子…可愛すぎですわ…」

櫻子「え?」

向日葵「ね?櫻子?もう一回…ね?」ゴゴゴゴゴ

櫻子「え?え?向日葵……さん?」



「きゃあああああああああああああああああ」




⑨ 終わり

⑩:櫻子「向日葵の誕生日なんて祝ってあげない事もないんだからねっ」


櫻子「あれ!?今日、向日葵の誕生日じゃん!?」

撫子「え?今更?」

櫻子「プレゼント用意してなかった…」


撫子「ったく、ひま子の誕生日を忘れるなんて…」

櫻子「違うもんね!月曜日に生まれる向日葵がいけないんだ!」

櫻子「月曜日は憂鬱な日だから忘れやすいだけだし!」

花子「…ちなみに去年の6月16日は日曜日だったし…」

櫻子「え?どういうこと?」


撫子「とりあえず、その話は置いておこっか」

櫻子「??」

撫子「えーとじゃあ、櫻子にリボン巻いて『プレゼントは私♪』って言えばひま子喜ぶと思うよ」

櫻子「それやったら向日葵に襲われた………」

撫子「そ、そう」

 
………


櫻子(ねーちゃんに『ちゃんと自分で考えな』って言われた…)

櫻子(う~ん)

櫻子(何をあげたら向日葵は喜ぶかな…)

櫻子「って、なんで私が向日葵の為に悩まなきゃいけないの!?」

櫻子「あーもうっ。やめやめ!面倒!」

櫻子「…」

櫻子「うーん…」

あかり「あっ、櫻子ちゃん。偶然だね~。デパートでお買い物?」

櫻子「…」ジー

あかり「さ、櫻子ちゃん?」

櫻子「お団子とか喜ぶかな?」

あかり「え?」

 
………


ガララッ

櫻子「喜べっ向日葵っ」

向日葵「はぁ…家に来る時はベルを鳴らして欲しいですわ…」

向日葵「…で、なんの用ですの?」

櫻子「えへへ~。じゃーーーん」

向日葵「え?花束?」


櫻子「ふふーん。綺麗でしょ?」

櫻子「『花より団子』って事で、綺麗な花ばかりを選んだの」

向日葵「え?団子?えーと、何これ?」

櫻子「はぁ?プレゼント!プレゼントに決まってるじゃん!」

向日葵「え?櫻子が?私に?」

櫻子「あたりまえじゃん!ったく、頭までおっぱいになったか!?このおっぱいヘッド!頭ぼいーん!」

向日葵「はぁ…相変わらず意味がわかりませんわ…」

櫻子「なんだと!!」





向日葵「でも、ありがとう櫻子」




 

向日葵「こんなに綺麗な花束…。ふふっ。櫻子がこんな女の子らしいプレゼントを…ふふっ♪」

櫻子「なんだよ…文句あるの?」

向日葵「いいえ。素直に嬉しいんですのよ」

櫻子「ふふん。まぁ、さすが櫻子様ってところだよね」

向日葵「ふふっ。そうですわね」

櫻子「…なんかムカつく」

向日葵「まぁ、それよりご馳走を作りましたの。食べます?」

櫻子「食べる♪いやー向日葵が黒毛和牛の焼き肉を作ってくれるなんて、太っ腹だなー」

向日葵「乙女にむかって『太っ腹』とかー櫻子ったらー♪」

櫻子「あははははははー♪」

向日葵「次は容赦しませんわよ?」

櫻子「…はい」

向日葵「まぁ焼き肉ではありませんが、ほら家にあがって」

櫻子「おっけー」


スタスタスタ



櫻子「あっ、そうだ」

向日葵「ん?どうかしましたの?」






櫻子「向日葵!誕生日おめでとう!」

向日葵「ふふっ。ありがとう櫻子」

櫻子「私の誕生日も忘れず祝えよっ」

向日葵「はいはい」

向日葵(ったく、私があなたの誕生日を忘れるなんてありえないですわ)

 







「ハッピバースデー トゥーユー」

「ハッピバースデー ディア ひまわりー」

「ハッピバースデー トゥーユー」


\パーンパーン/

\パーンパーン/



「向日葵ー誕生日おめでとーーー♪」









       終わり

これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また、機会があればよろしくおねがいします!


あと、向日葵ちゃんお誕生日おめでとう!

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