ほむら「いきなり殴ったらどうなるのかしら」 (332)
【下校中】
まどか「~~~~ってことがあってね?その時のマミさんったら慌てて何かを隠してたの」
さやか「へぇ、そんなことがあったんだ。気になるなー」
ほむら「…」
まどか・さやか『~~~~~~』アハハ!
ほむら「…」
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ほむら(・・・今日、二人に一緒に帰ろうって誘われたわ)
ほむら(誘ってくれるのは嬉しいのだけれど…私、何も喋れてないわね)
ほむら(こういう時、どんな話をすればいいのかしら…?)
ほむら(楽しい話・・・面白い話…?)
・・・ホムラチャン?
ほむら(面白い話がやっぱり良いのかしら。・・・面白い話って言っても思いつかないのだけれど)
ホムラ!
ほむら「!?」ビクッ
さやか「どうしたのさほむら。さっきから呼んでたのに気付かないし」
ほむら(あぁ、私を呼んでたのね。気付かなかったわ...)
ほむら「・・・ごめんなさい、少し考え事をしていたわ」
さやか「なんかすっごい難しい顔してたよ?なんか悩みでもある?」
さやか「なんかすっごい難しい顔してたよ?なんか悩みでもある?」
ほむら「・・・いいえ、大した事ではないわ。気にしないで」
さやか「全然そうは見えなかったってのー」
ほむら(話す内容で困っていた...なんてなんだか恥ずかしくて言えないわよ)
まどか「ほむらちゃん・・・ごめんね、私たちばかり話して。…楽しくなかったよね?」
ほむら「まどか…」
ほむら(やっぱりまどかは優しいわね、些細な事でもちゃんと心配してくれる…)
ほむら「まどか、気にしないで?さっきは少し考え事をしていただけだし二人の話を聞いていて私も楽しかったわ」
まどか「ほむらちゃん・・・でも」
さやか「まどか。ほむらもこう言ってるんだし気にしすぎたら逆にほむらも困るって。さ、帰ろ?」
まどか「…うん。分かった。でもほむらちゃんとも話したいからもっと話そ?」
ほむら「ええ。……なら、さっきの話の続きが聞きたいわ」
まどか「うん!」パァア!
ほむら(・・・やっぱりまどかには笑顔が似合うわね)
ほむら(この笑顔を壊す奴がいるのなら私は…)
ほむら(笑顔を…)
ソレデネー?
ほむら(…)ジー
まどか「ほ、ほむらちゃん?そんなに見つめられると恥ずかしいよ」
ほむら「・・・ハッ!なななんでもないわ、話を続けて」
まどか「…?」
ほむら(いけない、今無意識にまどかの顔を見つめていたわ)
ほむら(楽しそうなまどかを見ていたらいつの間にか視線が)
ソレニシテモキョウアツカッタネー
ネー
ほむら(・・・二人とも楽しそうね)
ほむら(ここでいきなり私が二人を殴ったらどうなるのかしら)
さっきさやかのとこで間違えて書き込んでしもうた…すまない
ほむら(会話をしている最中にこう、二人の頬を両手で・・・)
ほむら(突然のことに二人は怒るのかしら。それとも泣く?もしくは…)
ほむら(…)
ほむら(…え?)
ほむら(二人を殴る!?何を考えているの私は?!)
ほむら(まどかは私の大切な人、殴るなんてもってのほかよ)
ほむら(さやかだって嫌いなわけではないわ。たまにイラっとくる事があるけれど…それでも殴るなんて)
まどか「一体なんだったんだろ。マミさんが慌てて隠してたのって」
さやか「マミさんが慌てるなんてあんまり想像できないなぁ」
まどか「私気になるなぁ……。ほむらちゃんも気にならない?」
ほむら「!…そ、そうね。確かに気になるわね」
まどか「ほら!ほむらちゃんも気になるって!」
さやか「そこまで言われるとなんだか私も知りたくなってきたなぁ」
ほむら(やばい、全然話を聞いていなかったわ)
ほむら(もっと話に集中しないと)
ほむら(………いいえ、それどころではないわ。さっきの馬鹿げた考えのことが先決よ)
ほむら(突然殴るだなんて完全に頭のおかしい人じゃない)
ほむら(冗談じゃないわ。今日は疲れてるのかしら)
さやか「じゃあさ、明日マミさんの後ろを尾行してみようよ。もしかしたら何か見れるかもしれないよ!」
まどか「なんだか悪いことをしてるみたい…でも探偵みたいだね!」ウェヒヒ
ほむら(でも)
ほむら(この楽しそうな雰囲気を壊して…)
ほむら(二人がどういった反応をするのか、見てみたいと感じる私がいるわ…)
さやか「じゃ、明日の放課後こっそりマミさんを家まで尾行するよ!」
まどか「ウェヒヒ!了解ですさやかちゃん!」
さやか「よし、ほむらもそれでいい?」
ほむら(また話を聞いてなかったわ。でもここは頷いておいたほうがなんとなくだけど良さそうな気がする)
ほむら「分かったわ」
ほむら(さやかだってこうやって普通に話しかけてくれる)
ほむら(もう一度確認するけど二人がが嫌いな訳ではない)
ほむら(でもこの衝動はなぜか無くならない)
ほむら(あと2.3回言葉を交わしただけで正直全力で殴ってしまいそう)
ほむら(幸いあと少しで分かれ道ね)
ほむら(その時まで耐えることができれば…)
やべ、うっかりスマホで投稿してID変わってら
あれPCでやっても同じだどうなってるんでしょうかこれ
乗っ取りとかではないです如何せん初心者なもんで分からないことが多々あって...
零時を跨ぐとIDが変わるんだよ
>>17
あぁ、そうだったんですね…ちょっと焦ってました。ありがとうございます
まどか「あれ?あそこにいるの仁美ちゃん?」
ほむら(!?)
まどか「あれ?あそこにいるの仁美ちゃん?」
ほむら(!?)
さやか「ほんとだ、何してるんだろ?確か仁美の家ってこっち方面じゃないよね」
まどか「なんだか震えてるように見えるし…少し心配かも」
さやか「ちょっと声かけてみる?しかも仁美が歩いてる方向って人気がない道の方向だよね」
まどか「そうだね、何かあったらいけないし」
ほむら(ちょっとまって冗談じゃないわ!)
ほむら(私のこの状況でさらに人が増えるですって?)
ほむら(これ以上は抑えられる自信がないわよ…!)
ほむら(ここは先に帰らせてもらうしか…)
ほむら「ねえ、ちょっとわたs…」グイ
さやか「あ!仁美が行っちゃう、行くよほむら!」
ほむら「ちょ、離し、待っt」
ほむら「あああああああああああ…」
途中書き込みがひどい
できれば大目に見てください…申し訳ない
【公園】
さやか「ここって…確か前に小さい子が遊具で遊んでて怪我して遊具が撤去された公園だよね」
まどか「何かここに用があったのかな…?でもここってもうトイレと砂場しか…」
ほむら(…ここで突然二人に足払いしたらどうなるかしら)
ほむら(ハッ、私また変なことを)
ほむら(殴るだの足払いだの一体どうしたの私は)
ほむら(自分でも自分がわからない)
まどか「あ!仁美ちゃんがトイレの裏に行ったよ、追いかけなきゃ!」
ほむら「ま、待ってまどか…いきなり目の前に出たら驚かせてしまうわ…」
さやか「…確かにほむらの言う通りだね。じゃあ植え込みの陰から少し様子を見ようか」
まどか「うん」コクン
コソコソ…
【植え込みの陰】
さやか「ここなら仁美の様子も見えるし隠れられるね」※以下小声
ほむら(危なかったわ…今ここでまた引っ張って連れていかれたら背負い投げでもしてしまいそうだったもの)
ほむら(…ああ、今度は背負い投げなんて)
ほむら(本格的に今日はおかしいわね)
まどか「仁美ちゃん…俯いて震えてる。本当に大丈夫かな…?」
さやか「もし倒れたりしたら救急車呼ぼう…、心配だなぁ」
さやか「携帯の準備はOK、いつでもいけるよ」
まどか「仁美ちゃん…」
ほむら(私は他人の心配をしていられる状態じゃないわ…)
ほむら(…二人とも思いっきり突き飛ばしてみようかしら)
ほむら(…あああああああああ!!何考えてるの私はああああああ!!!)ブンブンブン!
さやか「ちょ、ほむら!頭振って暴れたら音でバレ『……んわ』……る?」
まどか「今、仁美ちゃんが何か言って」
仁美「―――限界ですわ」
さやか「…限界?」
まどか「もしかしてやっぱり仁美ちゃん何か我慢してたんじゃ…!」
仁美「…もうキチ…イゲージが限界ですわ」
さやか「キチ…イゲージ…?何を言っt」
仁美「イー!!!!!!!!!イー!!!!!!!!」パチパチパチパチパチ!
まどか・さやか・ほむら「!?」
仁美「イー!!!!!!!!!イー!!!!!!!!」パチパチパチパチパチ!
まどか・さやか・ほむら「!!?」
イー!!イー!!パチパチパチ
さやか「ちょ、なに!?目を見開いて歯を食いしばって叫びながら全力で拍手?!」
まどか「」
さやか「気絶…だと…?」
ほむら「あれは…もしかしてキチガイゲージ…?!」
ほむら(あれが世に聞くキチガイゲージ…、まさか実在するだなんて)
さやか「知ってるの?ほむら」
ほむら「え、ええ…」
ほむら「キチガイゲージ…果ては古代中国、三国志の世界から、そして現代にまで語り継がれている伝説よ。ゲージを保有する者は傍から見ると健常者に見えるの」
ほむら「けれど日常生活を送る内にゲージは溜められていく」
ほむら「そしてそのゲージの容量が限界に達した時…ゲージの保有者は≪キチガイ≫になってしまうというわ」
さやか「嘘でしょ…?まさかそんな恐ろしいものがあって、しかも仁美がゲージの保有者だったってこと?」
ほむら「そうなるわね…。あの行動はキチガイゲージによるものとしか考えられないわ」
さやか「で、でも、風邪とかで熱が出て常識的な判断が出来なくなってるだけかも」
ほむら「さやか、ならばあなたは風邪をひいた時などにああなったことはある…?」
イー!!イー!!パチパチパチパチパチ !!
さやか「ない、ないけど…」
ほむら「諦めなさい…。あれはキチガイゲージ、その影響を受けたキチガイよ」
さやか「そんな…」
>>24
三国志の世界、ではなく三国志と呼ばれる時代から、でした
ほむら(確か定義としてはゲージが限界に達した時、ゲージをある程度消費して常識外れの行動をする。だったかしら)
ほむら(…常識外れ?)
ほむら(さっきから私が無意識の内に考えてしまう、殴る・足払い・背負い投げといった突飛な行動…)
ほむら(突飛な行動は常識外れとは少し違うけれど似たものでもある)
ほむら(もしかして…私まで保有者、だというの?)
ほむら(…まさか、少し疲れているだけよ)
ほむら(まさか、ね…)
眠気に限界が来た…、寝よう
恐らく次の投稿は今日の昼以降になると思います
長続きさせるつもりはないのでサクっと終わらせられるよう努力するので今宵は勘弁…
パチパチパチ…
パチ…
仁美「ふぅ」スッキリ
さやか(…止まった)
仁美「人目につかない場所があって助かりましたわね」
仁美「これでまたしばらく発狂せずにすみます」
」
仁美「今日は授業中に発狂しそうになりましたから…」
仁美「やっぱり定期的にゲージを消費しておかないといけませんわね」
仁美「でもいったいこれはなんなのでしょうか?」
仁美「こんな姿…他人には見せられませんし、さやかさんやまどかさんに見られ時は…」
仁美「いえ、今考えても仕方ありませんわ。ひとまず帰りましょう」スタスタスタ
さやか「…」
ほむら「…」
まどか「」
さやか「なんか…仁美は意外と平気そうだし…わたし達も帰ろうか」
ほむら「そうね…」
まどか「」
さやか(あんたはいつまで気絶してんのよ)
ほむら(ビンタしたら起きるかしら)
ほむら(…さやかにも全力でビンタしてみようかしら)
ほむら(さっきは別のことに気を取られていて大丈夫だったけれど)
ほむら(またこの衝動が復活してきた)
ほむら(ビンタを喰らったさやかの反応が見たい)
ほむら(正直これ以上我慢できる気がしないわ)プルプル
ほむら(さやかには悪いけど一発いかせてもらうわ仕方ないわ)プルプル
ほむら「…ねえ」
さやか「ん?どうしたのほむr《ベパァン!!!!》ブゥウウウ!?!?!」
ドッシャァアアアア
ほむら(あ)
ほむら「…全力でやりすぎてさやかが吹っ飛んだわ」
ほむら「さやか?生きてる?」
さやか「」
ほむら「気絶してるわね」
ほむら「反応が見たかったのに…」
ほむら「どうしましょう…」
まどか「」
さやか「」
ほむら「…なんだかスッキリしたし別に問題ないわね」
ほむら「さやかだし」
キュウべえ(え、何あれ怖い)
キュウべえ(三人が隠れて何かしていたから見に来たら)
キュウべえ(ほむらがさやかにビンタしていた…)
キュウべえ(その威力で植え込みを越えて砂場まで吹っ飛んだ)
キュウべえ(…待ってくれ、冗談だろう?)
キュウべえ(それじゃあ10mは確実に飛んでるじゃないか…)
キュウべえ(刃牙の世界かよ)
キュウべえ(あとまどかまでなぜか気絶してるし)
ほむら「…」
ほむら「気絶したら意味ないのよね…」
ほむら「早く起きてくれないかしら」
ほむら「…そうだ、叩けば治るかしら」
ビタァン!!ビタァン!!ビタァン!!ビタァン!!!ビタァン!!
キュウべえ(追い打ちをかける…だと?)
キュウべえ(往復ビンタなんて初めて見たよ)
キュウべえ(叩けば治るって昔のテレビじゃないんだから)
キュウべえ(あぁ、さやかの顔がパンパンに膨れ上がって…モザイクがないと直視できないぐらいだ)
キュウべえ(もうホラーだよ)
ほむら「次は…ジャイアントスイングしてみましょうか」
キュウべえ(なんでそうなる)
ほむら「スカートだけど多分大丈夫でしょう」
キュウべえ(何がだよ)
ほむら「さやかだし」ブォン…ブゥォン…
ブンブンブンブンブン!!
ブンブンブンブンブンブンブンブンブン!!
キュウべえ(速過ぎてヘリコプターみたいになってる)
キュウべえ(あれじゃさやかが目を覚ますのなんて未来永劫無理だ)
キュウべえ(止めるべきかな…?)
オキナイワネ…
キュウべえ「起きられるわけねーだろ」
ほむら「ハッ!?誰!」
ピタッ
キュウべえ(しまった!?思っていたことが口に!)
キュウべえ(しかも回転が急停止した!)
キュウべえ(物理法則どうなってんだ)
キュウべえ「や、やぁほむら。こんなところで何をしているんだい?」
ほむら「あなたには関係ないでしょう」
ほむら「目障りだから早く消えてくれないかしら」
キュウべえ「悪いけどそういうわけにもいかないんだ」
キュウべえ「とりあえずさやかを解放してあげてくれないかい」
キュウべえ「じゃないとさやかが死んでしまうよ」
ほむら「…どういう風の吹き回し?」
ほむら「あなたが人の心配をするだなんて」
キュウべえ「……何、そういうこともあるさ」
キュウべえ「だからさ、さやかの足からその手を離すんだ」
ほむら「…」
ほむら「まあ気持ちも晴れたしそろそろ終わろうと思っていたところよ」パッ
キュウべえ(ほむらが握っていた部分が赤黒く変色している…!)
キュウべえ(一体どんな力で握っていたらそうなるんだ)
ほむら(気持ちが晴れたと言っても私が見たかった反応が見れなかったし)
ほむら(不完全燃焼もいいとこね…)
ほむら(…それにしてもこいつに目撃されるとは思っていなかったわ)
ほむら「キュウべえ?あなたはなぜこんな所にいるの?」
キュウべえ「…ああ、そういえばほむら、君を探していたんだ」
ほむら「私を…?どういうことよ」
ほむら(何か怪しいわね、一応警戒しておかないと)
キュウべえ「いやそれよりもほむら、なぜさやかにあんな攻撃を行ったんだい?」
ほむら「何?あなたには関係ないでしょう。無駄な詮索はしないで」
キュウべえ「えぇ…」
キュウべえ(どうやら事情を話す気は最初から無いみたいだね)
キュウべえ(まあ元々僕も相談があって探していたんだ。聞き出すのはその後でも問題はないか)
ほむら「それで?何の用よ」
キュウべえ「…」
キュウべえ「簡単に言うと…そうだね」
キュウべえ「最近マミがおかしいんだ」
ほむら「何かと思えばあの人のこと?」
ほむら「どうせあの人の中二病がどうとかの話でしょう、興味ないわね」
キュウべえ「中二病がどういうものか知らないから興味はあるけど…お願いだからもう少し話を聞いてくれないかい」
キュウべえ「君自身がこの話に興味が無かったとしても僕には頼る人が限られていて困っているんだ」
ほむら「あなたが魔法少女関係以外で人を頼る…?なんだか気味が悪いわね」
キュウべえ「説明をするからとりあえず聞いてくれないかい?」
ほむら「…まあ二人が目を覚ますまでなら構わないわよ」
ほむら(二人が目を覚まさないとここに放置していくわけにもいかないし)
キュウべえ「最近、マミが僕を見るたびに殴ったり蹴ったりして虐めているんだ」
キュウべえ「この場合、僕って言うのはこの町にいるそれぞれの個体のことだね」
ほむら「巴マミが?」
ほむら「一体あなた何をしたのよ」
キュウべえ「何か心当たりがあれば相談なんてしていないさ」
キュウべえ「…マミは僕を街で見かけるたびに人気のない場所に連れて行って」
キュウべえ「周りに人がいないことを確認した後に僕の体を痛めつけるんだ」
キュウべえ「流石に延々と個体を潰されてももったいないから最近はマミの前に僕は姿を現さないようにしているんだけど…」
キュウべえ「杏子に聞いたところによると僕がマミの前に現れなくなってから、夜な夜な外に出て僕を探しているみたいなんだ」
ほむら「やっぱりあなた何かしたんじゃないの?」
キュウべえ「だから心当たりがないって言っているじゃないか!!!」
キュウべえ「君は話を聞いていたのかい!??」
ほむら(感情を持たないあのキュウべえがここまで取り乱すなんて…)
ほむら「…でも完全に目の敵にされてるじゃない。その様子は普通じゃないわ」
ほむら(…"普通じゃない"?)
ほむら(取り乱すキュウべえもおかしいと言えばおかしいけれど…)
ほむら(…志筑仁美の行動や度々起きる私の以上な思考、そしてマミの奇行)
ほむら(一度念のために調べておこうかしら)
キュウべえ「それでほむら、君は何か知っていないかい?」
キュウべえ「何か情報を持っているなら教えてほしいんだ」
ほむら「残念ね、生憎とあなたが欲しがっているような情報は持っていないわ」
ほむら「第一、何か知っていてもあなたに教えてもメリットもないし」
キュウべえ「そうかい…」
キュウべえ「でも、今後何か情報を手に入れたらできれば教えて欲しいんだ」
キュウべえ「これは僕の利益目的だとかそういう物じゃなくてお願いなんだ」
ほむら「…考えておくわ」
キュウべえ「ありがとう、…それじゃあ僕は行くよ。」
キュウべえ「長居してマミに見つかりたくも無いしね」
キュウべえ「じゃあね」
ほむら(…行ったわね)
ほむら(それにしてもさっきのキュウべえ、会話の節々に違和感を感じた)
ほむら(まるで感情を持っているかのように喋る時があった…)
『だから心当たりがないって言っているじゃないか!!!』
『君は話を聞いていたのかい!??』
ほむら(ああやって声を荒げる姿なんて今まで見た事も無かった)
ほむら(感情が芽生えた…?)
ほむら(原因は…?)
ほむら(マミ?それとも別の何か?)
ほむら(…良く考えたら別に悪い事でもない気がしないでもないわね)
ほむら(マミのことに関しては良い事とも言えないと思うけれど)
ほむら「…」
ほむら「それにしても」チラッ
ほむら「いつ、目が覚めるのかしら」
ほむら「さやかはともかく、まどかは一人にするわけにはいかないわ」
ほむら「…待ちましょうか」
杏子(あれはほむら…か?何してんだこんなとこで)
杏子(この公園はもう遊具もねえし遊ぶものもないっつーのに)
杏子(砂場しかねえし…)
杏子(…まさか、一人で砂場で遊んでたのか?)
杏子(いやいやまさかいくら友達がいねーからってそれは…)チラ
まどか「」※気絶中
さやか「」※顔面グロ画像
杏子「さ、さやかああああああああああああああああああ!?!??!!」ダダダダダッ
ほむら「きゃあああ!?」ビビビビックゥ!!
ほむら「きょ、杏子!?あなた何故ここに?!」
杏子「うるせえぇ!それよりもさやかだ!」
杏子「さやか!?大丈夫かさやか!?オイ!返事しろ!」ガシッ
さやか「…」
杏子「ひでえ…!一体誰だこんなことをしやがったのは!?」
杏子「さやかぁ…、さやかぁ!」
杏子「死ぬなあああああああああああああ!!!さやかああああああああああ!!!」
さやか「うるさああああああああああああああい‼!!!!!」ガバァ
杏子「ぎゃああああああ!!!」
ほむら「あっ起きた」
さやか「死んでないわ!勝手に殺すな!…って顔痛ああああい!!!」
さやか「何!?なんかめっちゃ顔痛い!なにこれ!」
杏子「さやか…」
杏子「生きてた…良かったぁ…」グスッ
さやか「だから勝手に殺すなっての…というかそれよりもめちゃくちゃ顔痛いんですけど!」
ほむら(…なんだか蚊帳の外ね)
杏子「さやかぁ…さやかぁ…」
さやか「ちょ、杏子近い近い泣き顔でそんな近づかれたら困るんだけど」
さやか「…あれ?そういやなんであんたここにいるの?」
さやか「いつの間にここに…、ってかあたしはなんで気絶してたんだ」
さやか「なんか記憶が曖昧だなぁ…、仁美が帰ったあたりから記憶がない…」
杏子「さ、さやか!なんか足もやばいぞ!」
さやか「うわ!?あたしの足がエグいことになってる!?」
さやか「足も痛い!」
さやか「え、ええ?!」
ほむら(…やっべどうしよ)ダラダラ
ほむら(いけない、言葉遣いが汚くなるほど同様してるわ冷静になりなさい私」
さやか「ちょ、ほむら?あたしどうなってんのこれ、何があったの?」
さやか「顔腫れてるし足痛いし…、うおっ、触ったら超痛い!」
ほむら「…」
ほむら(やばい、説明を考えてなかった)ダラダラ
ほむら(どうしようどうしよう)
ほむら(冷静になんかなれないわ!)
ほむら(あああ!)
さやか「ほむら?」
ほむら「あ!」ハッ
ほむら「そ、それよりもさやか、怪我を治したほうがいいんじゃない?ね?」
ほむら「人に見せられる姿じゃないわ!」
さやか「あ、確かに…魔法使えば治るわこれ」
ほむら(よしセーフ!)
ほむら(さやかが怪我を治している間に言い訳を考えないと…!)
ほむら(元はといえば私が求めていた反応はこういうことじゃないのよ)
ほむら(私が見たいのは突然暴力を振るわれた時の反応)
ほむら(気絶して記憶を失った後の反応を求めていたわけではない)
ほむら(突然の出来事にどう反応するのか見たかったのに…)
さやか「いてえ…」シュワワワワ
ほむら(そんな事考えてる場合じゃなかったわ)
ほむら(どうしましょう)
ほむら(…もう突然志筑仁美が暴走した事にしようかしら)
ほむら(いえ、あまりに無理があるわね)
ほむら(潜んでいた魔女に襲われた?)
ほむら(…これも駄目ね、もし魔女がいたならいくらさやかでも気配と魔力で分かるはず)
ほむら(突然飛来した何かがさやかと衝突した?)
ほむら(馬鹿じゃないのファンタジーじゃないんだから)
ほむら(…)
ほむら(あれ?もしかしてこれ詰んでないかしら)
さやか「あ、そういえばまどかは?」
杏子「そういやいたな」
まどか「……ん」
まどか「…ぁ、…?」パチ
さやか「あ、起きた」
まどか「さやかちゃん…?」ボケー
さやか「大丈夫?目覚めた?」
まどか「んー…」
まどか「おはよう、さやか…ちゃ…」
さやか「ん?」
まどか「きゃあああああああああああ!!!!………ウッ」バタ
さやか「まどか!?」
まどか「」
さやか「杏子!どうしようまどかがまた気絶した!」
杏子「さやか、顔が中途半端に治ってる所為で絶妙にグロい…」
さやか「あ…」
すいません、今日色々と忙しくて続きが書けそうにないです…
今日の夕方あたりには続きを書こうと思いますのでしばしお待ちを…
それじゃぼちぼち書いて行きます
書き貯めとかないんで遅いですが頑張るよ
ほむら(逃げた後は知らないわバックれてまた次の機会に誰かをぶん殴りましょう)
ほむら(あとまどかは家に運んで寝かせておきましょう)
ほむら(魔法使って忍び込んで部屋に寝かせておけばなんとかなるでしょ)
さやか「…ふぅ、これでだいぶ治ったはず。杏子、どうよ?」
杏子「おう、もう怪我してたなんてわからないぐらい治ってるよ」
杏子「てかさやかの魔法すげえ…マミの魔法でもこんなに早く治療できないな」
さやか「まあ天才魔法少女のさやかちゃんですしもっと褒めてもいいよ」
杏子「はいはい…、んでほむら、さっきのはどういうこった?」
ほむら「あぁーーーーーーーー!!!!!用事を思い出したわ!」
ほむら「どうしても外せなくてもしやり損ねたら大変なことに!」
杏子「ちょ、待てよ説明をしr」
ほむら「さやかの怪我は治ったし私は行くわね!!まどかは家に送り届けておくわ!さよなら!」シュバッ
ドドドドド…
さやか・杏子「えぇ…」
あ、間違えて前半入ってない
杏子「とりあえず傷を先に治さないと通りがかった人が気絶しちまうよ」
さやか「お、おう…」チラ
まどか「」
さやか「なんか顔を見て気絶されるって割と辛いんだけど…」
ホラ、ハヤク
ワカッテルヨ…ハァ
ほむら(まずいわね、このままじゃさやかの治療が終わってしまうわ)
ほむら(でも良い方法が思い浮かばないのも事実)
ほむら(もう逃げちゃおうかしら)
ほむら(…そうね。もう逃げちゃいましょうそうしましょう)
ほむら(逃げた後は知らないわバックれてまた次の機会に誰かをぶん殴りましょう)
ほむら(あとまどかは家に運んで寝かせておきましょう)
ほむら(魔法使って忍び込んで部屋に寝かせておけばなんとかなるでしょ)
さやか「…ふぅ、これでだいぶ治ったはず。杏子、どうよ?」
杏子「おう、もう怪我してたなんてわからないぐらい治ってるよ」
杏子「てかさやかの魔法すげえ…マミの魔法でもこんなに早く治療できないな」
さやか「まあ天才魔法少女のさやかちゃんですしもっと褒めてもいいよ」
杏子「はいはい…、んでほむら、さっきのはどういうこった?」
ほむら「あぁーーーーーーーー!!!!!用事を思い出したわ!」
ほむら「どうしても外せなくてもしやり損ねたら大変なことに!」
杏子「ちょ、待てよ説明をしr」
ほむら「さやかの怪我は治ったし私は行くわね!!まどかは家に送り届けておくわ!さよなら!」シュバッ
ササササーッ
さやか「えぇ…」
杏子「…行っちまいやがった」
杏子「………まどか担いでったな」
さやか「あそこまで挙動不審なほむら初めて見た」
さやか「……まあほむらならまどかに変なことはしないよ……、多分…恐らく…うん」
杏子「めちゃくちゃ不安になってんじゃねーか」
さやか「あの挙動不審さをみたらそうなるに決まってるよ…」
杏子「…もう居ないし気にしても仕方ねーだろ?」
杏子「それはそうともう歩けんのか?酷い怪我だったじゃねーか」
さやか「抜かりはありませんよ…、やっぱりあたしって天才なんですねえ!」
さやか「流石だねあたし!治癒の神だよ!」
さやか「杏子も怪我治してほしいときはあたしのところに来なさい!……………って、あれ?」
杏子「…」スタスタ
さやか「ああ待って杏子!なんで!?途中まで一緒に帰ろ!?」
杏子「さやかが変なこと言い出すからだろ」
さやか「ちょっとした出来心だって、ね?」
さやか「しかも変だなんて傷つくなー」
杏子「さやかが変なのはいつものことだったわ、ごめん」
さやか「はぁ!?失礼な!」
さやか「あのね?流石のあたしでも傷つく心はあってだね…」
杏子「あーはいはい、分かったからさっさと帰るぞ」
さやか「…杏子酷い…」
杏子「…置いてくぞ?」
さやか「だから待ってってば!」
さやか(…でも)
さやか(なんだかんだ待ってくれる辺り根はやさしいんだよね)
さやか(今ならわかるけど良い子なんだよね)
さやか(ツンツンしてるとこもあるけど照れた時とか喜んでる時とか結構可愛いし)
さやか(前にお菓子あげたときの素直に喜んでた杏子すっごい可愛かったなぁ)
さやか(…なんだか餌付けしてるみたい)
さやか(でも可愛いから仕方ないんだよなぁ…)
さやか(杏子の喜んでる時の顔大好きだわ)ジー…
杏子「…顔に何かついてるか?」
さやか「な、何もついていないよ?」
さやか(おおう、顔見つめちゃってた)
さやか(…)
さやか「…あ、そうだ、そういやバッグの中に…」ガサガサ
杏子「?」
さやか「あった!」
さやか「杏子ー、ロッキーあるけど食べるー?」
杏子「お、マジ!?食う食う!」
さやか「はい」テワタシ
杏子「サンキュー!………あむ」
杏子「…~♪」ポリポリ
さやか(アカン)
さやか(やばい可愛い)
さやか(杏子の笑顔はアレだね、麻薬的な何かがあるね)
さやか(一度見ると虜になっちゃう)
さやか(あまりの可愛さにヤバイしか言えない)
さやか(キスしたい)
さやか(…ロッキーを噛み砕くために上下する顎」
さやか(そしてそこにある小刻みに動く口、その唇は一目見るだけで柔らかい物と分かる)
さやか(唇は少量の唾液で濡れ、暮れかけている日の光をてらてらと反射する)
さやか(湿り気を帯び、艶めかしさを醸し出すそれの間からは時折姿を見せる白い歯)
さやか(お菓子を咥え、食べるだけで彼女は人の欲情を掻き立てる)
さやか(キスしたいなぁ!!!!!!!!)
さやか(キスしたいなぁ!!!!!!!!!!!!)
さやか(………ハッ!何今の!)
さやか(何を頭の中で語ってんのよ)
さやか(こんなこと考えるキャラじゃないでしょあたし)
サヤカー?
さやか「え、うん?」
杏子「さやかー、次ちょーだい」
さやか「ああ、はい。」テワタシ
杏子「♪」ルンルン
さやか(ずっと見てたい)
さやか(…杏子、幸せそう)
さやか(守りたい、この笑顔(使命感))
さやか(…また今度何かお菓子あげよう)ニッコリ
杏子「………なに笑ってんだ」
さやか「…んーん、なんでもない!」
杏子「やっぱり変な奴…」ポリポリ
さやか「また変って」
杏子「…………ん?」
さやか「?どうしたの、ロッキーはまだあるよ?」
杏子「あの曲がり角にいるの、マミじゃねえか?」
さやか「んんー…?……あ、ほんとだ」
マミ『…』
杏子「何してんだ?今日はメシの当番マミなのに」
さやか「そういやあんた、マミさんの家に住んでるなんだっけね」
杏子「何かあったかもしれねえ。とりあえず行くぞ」
さやか「了解!」
今日も少しずつ書いていきますー
杏子「おーい!マミー!」
さやか「マミさん!何してるんですかー!」
マミ「!?」ササッギュッギュッ
マミ「あ、あら佐倉さんに美樹さんじゃない、どうしたの?」ササッギュッ
杏子「どうした、って…マミがこんな人気のないとこにいたから話しかけたんだよ」
杏子「てかマミ、今何バッグん中に隠したんだ?」
マミ(…中身は見られてない…?)
マミ「別に大したものじゃないわ、気にしないでいいのよ!」
マミ「ほんとになんでもないわ!」
杏子(怪しい)
さやか「いやそこまで言われると逆に気になるんですけど…」
杏子「いいじゃねーか別にー。そんなに隠さなきゃいけないもんでも入れたのか?」
さやか「マミさーん、見せてくださいよー」
マミ「…チッ」
さやか「えっ今舌打t」
マミ「してないわよ。…だから気にしないで?できれば忘れてほしいわ」
さやか「アッハイ」
さやか(絶対舌打ちしたあたし聞こえた)
杏子「ま、そんなに見せたくないものなら無理にとは言わねえけどさ」
杏子「んでマミはこんなとこで何してたんだ?今日メシはマミが当番だろ?」
マミ(突然話しかけられたから理由なんて考えてないわよ…)
マミ(でもバッグの中身を見せるわけにはいかないし)
マミ「ちょっとした気分転換をしていたの。帰ったらすぐに晩御飯作るわね」
杏子「かなり今腹減ってんだ、急ごうぜ」
マミ「はいはい」
さやか(杏子はさっきの舌打ち聞こえなかったのかな…)
さやか(でももしかしたらあたしの聞き間違いかもしれないし…)
さやか(気にしないことにしよう…)
マミ(どうやら誤魔化せたみたいね)
マミ(ここはさらに他のことを話して意識を逸らしておきましょう)
マミ「美樹さん、よければ晩御飯うちで食べていかない?」
さやか「え?今からですか?それはなんか申し訳ないような…」
杏子「いいっていいって気にすんなって」
マミ「なんであなたが言うのよ……。でも、佐倉さんの言う通り気にしなくていいわよ?」
マミ「食事はみんなでしたほうが楽しいですもの」
さやか「あー…分かりました、行きます!マミさんの手料理食べたいです!」
マミ「そう言ってもらえて嬉しいわ。じゃあ行きましょうか」
さやか「はい!」
マミ(よし…これで問題はなさそうね)
さやか(…やっぱり気のせいだよね、マミさんが舌打ちなんかするわけないよね)
さやか(忘れよう)
マミ(…ふう)
マミ(二人には申し訳ないけれど…さすがにこのことを話すことなんてできないわ)
マミ(私がキュウべえを狩り回っているだなんて)
【マミホーム】
杏子「あーやっと着いた!もう腹が減りすぎて倒れそうだ」
さやか「あんたさっきロッキー食べてたじゃない…」
杏子「何言ってんだ?それはそれ。これはこれだ。別腹だよ」
さやか「別腹はわからないでもない。でも倒れそうなほどお腹は減らないでしょ」
杏子「あたしの体はそういうふうに出来てんだよ、さやかはまだまだだね」
さやか「いや意味わからないわ」
杏子「だからさやかはまだまだなんだよ」
さやか「だから意味わからないっての」
マミ「ふふ…二人とも仲がいいわね。ちょっと羨ましいわ」
杏子「はあ?」
杏子「どこが仲良いんだよ。どこ見てんだ」
ズキッ…
さやか(…?)
さやか(なんだろ今の)
さやか(まあ気のせいか)
杏子「それよりマミ、早くメシ!」
マミ「そう急かさないの、ご飯は逃げないんだから」
杏子「はやくーはやくー」ジタジタ
マミ「まったくもう…小学生じゃないんだから」
マミ「…ちょっと待っててね?美味しいの作るから」
杏子「できるだけ早くな!」
マミ「はいはい…」スタスタ
カパッッ…ゴソゴソ
キョウハ…ナニニシヨウカシラ
タマゴモキゲンガチカイノヨネ
ウーン…
杏子「…よし、行ったな?」
杏子「さやか、マミのバッグん中見るぞ」ヒソヒソ
さやか「え?さっきあんた別にいいやみたいなこと言ってなかったっけ?」ヒソヒソ
さやか(ってなんであたしまで小声に)
杏子「そんな簡単に諦めるわけねーだろ?さやかは気になんねーの?」ヒソヒソ
さやか「いや気になるけどさ」ヒソヒソ
杏子「マミはメシ作りにいってしばらく戻ってこねえ。のぞき見するぐらいの時間は余裕である」ヒソヒソ
さやか「でもマミさんに悪いよ…」ヒソヒソ
杏子「いーっていーって。見た後はキレイに元に戻しておきゃバレやしねえって」ヒソヒソ
杏子「それともなんだ、ビビってんのか?」ヒソヒソ
さやか「ビビってなんかないわよ!よし、見てやろうじゃない」
杏子「ちょ、大声だすな…!バレちまうだろ…!」ヒソヒソ
さやか「ご、ごめん…」ヒソヒソ
杏子「ったく、もう大声出すなよ?」ヒソヒソ
さやか「はい…」
杏子「後、何が入ってても絶対に声を出すんじゃねえぞ」
さやか「わかってるって、もう失敗はしないよ」
杏子「よし、んじゃ開けるぜ…」
さやか「…」ドキドキ
杏子「さて何が入ってる?……………ん?」バッグヒラキー
杏子「」
杏子(…おいおい、嘘だろ?)
さやか「杏子?何が入ってたの?」
杏子「見るな」
さやか「え?」
杏子「さっさとバッグ戻すぞ」
さやか「いや待ってよ、余計気になるじゃない」グイッ
さやか「何が入ってたのさ」ノゾキー
杏子「あっ馬鹿!」
※キュウべえ『だった物』とアイスピック
さやか「…ひっ」
さやか「ひいいいいいい《ガバッ》モゴゴ?!ンンー!!!」ジタバタ
杏子「騒ぐな…!マミが来ちまうだろ…!」ガシッ
さやか「ムグ!ンンン!」
杏子「声を出すな、いいか!」
さやか「グムム!」コクコク
杏子「…っふう」パッ
さやか「ッハア、ハア…」
さやか「ハァ……。ちょっと、いきなり口塞がないでよ」
杏子「仕方ねーだろ、さやか今叫びそうになってたんだから」
さやか「そりゃ誰だってあんなもん見たら叫びたくもなるわよ…」
さやか(キュウべえの死体なんか見たら、ね…)
杏子「くそ、今の聞こえてねえだろうな…?」
ジャー…
トントントントン
ヨシ、コレグライネ
杏子「…良かった気づいてねえみたいだ」
さやか「これは勝手に見たのバレたら……うう」
杏子「…」ゾッ
杏子「でもこれ、流石にシャレになんねえぞ」
杏子「こんなもん隠してたのかよ…」
さやか「…いや、もしかしたら道端でこうなってたのを拾っただけかも…?」チラ
※白いグッチャグチャの肉片と肉片がこびり付いたアイスピック
さやか「うっ…ウプッ」
杏子「いや、それは無いんじゃねーか…?」
杏子「それに、もしそうならあたしたちに隠す必要がねえ」
さやか「…まあ確かにその通りではあるんだけどさ、…ウッ」
杏子「とりあえずバッグ閉じて元の場所に戻すぞ。これはヤバイ」
マミ『…佐倉さーん?』トタトタ
杏子「チッ!マミが来る前に片づけるぞ!」ゴソゴソ
マミ「佐倉さん?お茶用のコップを出しておいて欲しいんだけど…」スッ
杏子「お、おう!コップだな!?今すぐ準備する!」ドタバタ
マミ「いや別にそんなに慌てなくてもいいんだけど…」
さやか「あたしも杏子の手伝いしますね!マミさんは料理の続きをどうぞ!」ドタバタ
マミ「え、ええ…ならお願い…」
マミ(なんでそんなに慌ててるのかしら)
マミ(…あら?さっきとバッグの位置が違うような?)
マミ(まさか、見られた?)
マミ(……)
マミ(いいえ、彼女たちは人の物を隠れて見るような子たちじゃないと思いたいわね)
マミ(見ていない、そう願いましょう)
杏子「お、おいマミ!料理はいいのか!?」アセアセ
マミ「ああごめんなさい、もうそろそろ出来上がるしすぐに持ってくるわ」クルッ
スタスタ
…コンコン、ジュゥー
さやか・杏子「っはああああああああ…」
さやか「バレたかと思った…!」
さやか「怖かったぁ!」
杏子「あっぶねえ…ギリギリだったな」
杏子「んでも…しっかし、なんでマミはあんなもんバッグに詰めてたんだ…?」
さやか「あれ…あきらかにキュウべえだったよね」
さやか「う、思い出したらまた吐き気が」
杏子「…でも直接何なのか聞くわけにもいかねえよなぁ、アレ」
さやか「うーん…」
さやか「んー……あ!」ピン!
さやか「じゃあさ、ご飯食べる時にそれとなーく遠まわしに聞いてみようよ」
さやか「直球の質問じゃさすがに怪しまれると思うしね」
杏子「あーそうだな…、…んじゃさやか。そういうの苦手だから任せるわ」
さやか「ええ!?あたしも得意じゃないんだけど!?」
杏子「あたしよりはマシだろ、だから頼んだ」
さやか「ええ…」
マミ『佐倉さんー?出来上がったから運ぶの手伝ってもらえるー?』
杏子「あ、ああ!」
杏子「今行く!」
杏子「それじゃさやか、頼むぜ」
杏子「ボロは出さないようにな」
さやか「…善処する方向で極力頑張ってみるよ」
杏子(不安な返事にも程があるだろ…)
マミ『佐倉さーん?』
杏子「今行くって!」
杏子「頼むぜさやか!」トトトト…
キョウノメシハ…
オ、キョウハオムライスカ!
エエ、タマゴガワルクナルマエニツカイタカッタノ
ウマソウ!
ツマミグイシチャダメヨ?ミンナデタベルンダカラ
ワカッテルヨ!
さやか「…はぁ、どう聞いたもんかなあ」
――――――――――
―――――――
――――
――
マミ「はい、これが佐倉さんの分、こっちが美樹さんの分よ」コトッ
杏子「んじゃ今あたしが持ってるのがマミの分か」コトッ
さやか「オムライスですか!めっちゃ美味しそうです!」
マミ「ありがとう。……なんだかこうやって直に言われるとなんだか照れくさいわ」
杏子「なあ早く食べようぜ?もう待ちきれねえ」
マミ「待ちなさい、ちゃんといただきますって言わなきゃ」
杏子「うー…いただきます」
マミ「はい、どうぞめしあがれ!」
杏子「………うめええ!」バクバクバク
杏子「やっぱマミの作るメシは最高だな!」
マミ「ああほらもう…ご飯粒が頬に」ヒョイ
杏子「お、ありがとな!」ニコ!
さやか「ブハァアア!」
マミ「ちょっと美樹さん!?どうしたの?」
さやか「いやなんでもないですほんとに!」
マミ「そ、そう?ならいいんだけど」
さやか(あっぶねー!やっぱりあの笑顔は犯罪的だよ!)
さやか(杏子の笑顔が可愛すぎて鼻血吹くところだった!)
さやか(というかマミさんずるい!そのご飯粒ください!羨ましい!)
さやか(その米粒はもはや国宝級ですよ!)
さやか(またご飯粒頬につけてくれないかな!全力で取りに行くのにな!)
さやか(…うわ、なんか変態みたいなこと考えてたわ。それよりマミさんに聞かないと)
さやか(でもなんて聞けばいいんだろ)
さやか(うーん)
マミ「…美樹さん?冷めちゃうわよ?」
さやか「あ、すいませんいただきます!」
マミ「どうぞ」ニッコリ
さやか「パク……おお!美味しい!めちゃうまっすよマミさん!」
マミ「ありがとう!もし美味しくなかったらどうしようかと思ってたの」
さやか「いやいやホント美味しいですよ!」
さやか「卵はただ焼いてあるだけじゃなくてふわとろオムレツの中みたいにトロッっとしてて、でも決して生の部分があるわけじゃないんです」
さやか「ふわふわしてて舌触りがめちゃくちゃなめらかなんですよ、しかも…なんだろ?卵の味がまろやかというか、ほんのり甘みがある…?」
さやか「何か隠し味とか入れてます?」
マミ「あら、流石ね美樹さん」
マミ「実はその卵、隠し味にマヨネーズと砂糖を少量入れてあるの」
さやか「砂糖と…マヨネーズですか?」
マミ「ええ。どちらも隠し味としての役割があるのだけれど、マヨネーズは他にも役割はあるの」
マミ「マヨネーズは味に変化を生み出すだけじゃなくて、卵の焼き上がりをふっくらと仕上げてくれるの」
マミ「でもこれは下準備をした上で完全に火を通した場合の話」
マミ「事前にしっかりと卵を混ぜて半熟に焼き上げると、普通に半熟に焼いた卵よりもふわふわとした食感となめらかな舌触りのトロっとした焼き上がりになるわ」
さやか「へえぇ…そうなんですね、勉強になります!」
さやか「あ、もしかしてライスの方にも隠し味とかって入れてます?」
さやか「これってバターライスなのはわかるんですけどなんだかお店で食べるのよりコクが深い気がするんです」
さやか「あとライスがしっとりしててパラパラしてませんね、スプーンからこぼれにくくて食べやすいです」
さやか「卵の甘さとバターライスのコク、そして上にかかってる酸味のあるトマトソースが味にメリハリをつけててめちゃくちゃうまいっす」
マミ「…そこまで気付いたのね。凄いわ美樹さん」
さやか「えへへ、照れるなぁ」
マミ「今美樹さんが言った通りバターライスにも隠し味を入れてあるわ」
マミ「それには豆乳と牛乳を少しずつ加えてあるの」
マミ「隠し味なら牛乳だけでいいんだけど、それだとご飯がある程度まとまるまで入れたら牛乳の味が強すぎちゃうのよ」
マミ「だから豆乳と牛乳を少しずつ混ぜて加えてあるのよ」
マミ「まさかそこまで見抜かれるとは思ってなかったわ、ちょっと驚いちゃった」
杏子「マミー?」
さやか「それぐらいマミさんの料理がおいしかったんですよ!」
マミ「うふふ、どんどん食べてね?」
さやか「はい!」
杏子「マミってば」
マミ「あ、ああごめんなさい!どうしたの?」
杏子「おかわりくれ」
マミ「あら…もう全部食べちゃったのね」
マミ「分かったわ、卵も使い切りたいし作ってくるわ」スクッ
杏子「おーうあんがとー」
マミ「それじゃちょっと待っててね」カチャ、スタスタ
杏子「……それで、だ」
杏子「さやかお前はグルメレポーターか何かか?!」
杏子「さっさと聞けよさっきのことを!」
さやか「いやだってほんとにめっちゃ美味しいんだもん!仕方ないじゃん!」
杏子「話が進まねえだろーが、何してんだよ!」
さやか「じゃああんたが聞けばいいじゃん!」
杏子「無理」キッパリ
さやか「全部問題あたしにぶん投げかよ!」
杏子「だってそういうの得意じゃないしー」
杏子「せっかく美味いメシだから黙って食いたいしー」
さやか「自由すぎでしょあんた…」
杏子「まあそういうこった」
杏子「…今度こそ頼むぜ?何かしら聞くんだぞ」
さやか「はぁ…わかったよ、もう食べ終わるしその後聞く」
杏子「おう」
【数分後~】
マミ「はい、おかわりよ」
杏子「待ってたぜ!いただきます!」
マミ「どうぞ…。…あら、美樹さんも食べ終わりそうね。おかわりはいる?」
さやか「いや、杏子と違ってお腹いっぱいですよ。ごちそうさまでした!」
マミ「そう?わかったわ。なら私も食べようっと」カチャ…パク
杏子「…あんらよ、まるれあらひがくいひんふぉうひたいひゃへーは」モゴモゴ
マミ「もう、食べながら喋らないの。口の中が見えちゃって下品よ」
さやか(!?)
さやか(杏子の口のなかで混ざったオムライス…だと?)
さやか(…欲しい!食べたい!)
さやか(できれば口移しで!)
さやか(もうそれだけで300年は生きていける気がする)
さやか「…うへへ」ニヤニヤ
杏子(なんだこいつ)
杏子(ってかさっさと聞けよ)
さやか「うへへ」ニヤニヤ
杏子『…おい、さやか』テレパシー
さやか「…」
杏子『…おい!』
さやか「はい!?何?!」
マミ「えっ!?どうしたの?!」ビクッ
杏子『馬鹿野郎慌てんじゃねえ!』
さやか『あ、テレパシーかごめん』テレパシー
さやか「いえマミさん、なんでもないです」
マミ「そう…?」
さやか「んで、あのグロい死体なんスか?」
杏子「」
さやか『んで、どうしたのよ』
杏子『どうしたのじゃねーよ、早く聞けってんだよ』
さやか『ごめんごめん、ちょっと考え事してた』
杏子『ただニヤけてただけじゃねーか…』
杏子『んなことどうでもいいからさっさと聞け』
さやか『人使い荒いなぁもう』
さやか『…でもどうなっても文句言わないでよね?任せたのあんたなんだから』
杏子『言わねーよ、だから早く』
さやか「急かすんだから…」
さやか「…ふぅ」
さやか(よし、心の準備OK!)
さやか(もう当たって砕けろ!)
さやか「あの…マミさん?」
さやか「そういや聞きたいことあったんですけどいいですか?」
マミ「?何かしら」
さやか「…マミさんって最近悩みとかありますか?」
マミ「…どうしてそう思うのかしら」
さやか「それは……あ、ホラ。マミさん今日外で何かしてたじゃないですか」
さやか「その時の事を思い出してなんとなくそう思ったんです」
マミ「…」
マミ(突然どうしたのかしら)
マミ(もしかして、何か感づいた…?)
マミ(可能性としてはバッグの中身を見られているかもしれないわ)
マミ(…………いえ、まだ疑うには早いかもね)
マミ(ここは嘘を交えて何かしら言っておきましょう。そのほうが後々誤魔化しやそうですし)
マミ(彼女たちがバッグの中を"本当に"見ていない場合ならだけれど…)
マミ「…実は美樹さんの言う通り悩みというか…気がかりなことがあるの」
さやか「気がかり?何がですか?」
マミ「美樹さん、最近キュウべえを見てない?」
さやか「…!…いえ、見てないですね」
さやか(きた、キュウべえに関すること…!)
さやか(やっぱり何かある…?何がある…?)
さやか(………いや焦っちゃ駄目だ。ここは落ち着いて情報を聞き出そう)
さやか「キュウべえが…どうかしたんですか?」
マミ「いえ、それが最近キュウべえの姿を見ていないのよ」
マミ「1週間ぐらい前からぱったりと姿を見せなくなったの」
マミ「なんだか心配になっちゃって…」
マミ「美樹さん。何か、知らない?」
さやか「…知らないですね」
さやか「あたしも最近キュウべえは見てないです」
さやか「…心当たりはないですね」
マミ「そう…わかったわ。ありがとう」
マミ「キュウべえ…どうしちゃったのかしら?」ハァ…カチャ、モグ
杏子『おい、さやか。これって…』テレパシー
さやか『うん。姿を見ていないってのは十中八九嘘、だね』
さやか『バッグに入ってたのは間違いなくキュウべえだった』
さやか『なのに見ていないっていうのはおかしいもん』
さやか『こりゃ何かあるよ』
杏子『…何かあるどころかめちゃくちゃ怪しいな』
さやか『あんまり考えたくない、けど…マミさんがキュウべえに何かしたってのが一番可能性が高いんじゃないかな』
杏子『…』
さやか(もしかしたらマミさんがボロボロになったキュウべえを見つけてバッグに入れて、それをあたし達がショックを受けたりしないよう見えないよう隠した…って可能性もあるかもしれない)
さやか(でも、もしそうだとしたら少なくともマミさんもショックを受けてる…はず)
さやか(でもあたしたちと今日会ったときは動揺はしててもショックを受けたり落ち込んだりしてた様子はなかった)
さやか(信じたくはないけど…、マミさんがやったとしか思えなくなってきたよ)
さやか(マミさん…)
杏子『さやか、そういや言ってなかったことがあった』
さやか『何?』
杏子『…実は最近マミは真夜中に外に出てキュウべえを探してんだ』
さやか『そうなの?』
杏子『ああ。毎日0時過ぎたあたりであたしが寝てるのを確認してからな』
杏子『そのたびに独り言で「キュウべえ…どこ?」って言いながら出て行くんだよ』
杏子『マミ本人はあたしが寝てるって思ってるだろうけど……ああも毎日繰り返されたらいやでも目が覚めちまうよ』
杏子『んでマミが家を出る時にいっつも何か持って外に出てたみたいなんだよな』
杏子『そん時はいっつも薄目でうっすらとしか見れなかったけど…』
さやか『…おそらく』
杏子『ああ。…アイスピックだろうな』
さやか『…杏子の話を聞いてあたしの考えがより確信に変わった』
さやか『…杏子も恐らくあたしと同じ考えでしょ?』
杏子・さやか『……マミがキュウべえを狩って回ってる』
杏子『…』
さやか『…』
杏子『なんでだ…?』
杏子『どうしちまったんだよマミ…』
さやか『わかんない、わかんないけど…』
さやか『…今は気にしても仕方ないよ』
さやか『ひとまず今日はあたし帰るね』
さやか『明日になったら…そうだね、ほむらあたりに相談してみよう』
さやか『もしかしたらマミさんをなんとかできるかもしれない』
さやか『三人寄れば文殊の知恵、ってね』
杏子『ああ…わかった。んじゃ明日はほむらに話を通して三人で集まれるように頼んどくよ』
さやか『OK。…んじゃそろそろ時間もいいころだし帰るわ。丁度マミさんもご飯食べ終わったしね』
マミ「ふう、ごちそうさま」
さやか(…よし)
さやか「マミさん?そろそろ良い時間だしあたし帰りますね?」チラッ
時計<7時半
マミ「あら、もうそんな時間?」
マミ「ごめんね遅くなっちゃって」
さやか「いえいえ、あたしも長居しちゃってごめんなさい」
マミ「ここからは美樹さんの家まで確か遠くなかったと思うけど気を付けてね?」
さやか「はい、わかりましたー」
さやか「それじゃ!ばいばい杏子!」
杏子「んじゃなー」
マミ「じゃあまた明日学校で会いましょう」
さやか「はい!それじゃお邪魔しましたー!」
杏子『…"また明日な"』
さやか『…うん』コクリ
ガチャ…バタン
マミ「さて、と。食器を片付けましょうか」カチャ
杏子「おーう、手伝うぜー」カチャカチャ
マミ「ありがとう…それじゃ台所までお願い」
杏子「あいよ」
マミ(美樹さんのあの質問…)カチャカチャ…
マミ(…もしかしてバレた…?)キュッ、ジャー
マミ(バレてたらどうしましょうか…)…ゴシゴシ
マミ(もしバレてないなら…今後も警戒していきましょう……)ジャー
杏子(…マミに気取られてねーよな…?)カチャ
杏子(いまんとこは大丈夫な筈…)コトッ
杏子(今のマミに気付かれたら何されるかわかんねえ…)ジャー
マミ(まあ…とりあえず)
杏子(まあ…なんにせよ)
杏子(要注意、だな)
マミ(要注意、ね)
うお、読み返したら結構誤字があるゥ…だが私はめげない!
…そういや元々ギャグ路線で行くはずだったんだけどなぁ
いつの間にかミステリーに近いものになっていた
しかも最初の方にサクッと終わらせる予定だって言ってたのにまさかこんなに書くことになるとは
まぁなんだかんだ言ってもまだ続くと思います
とりあえず今日は寝るんでまた今日の夕方あたりから更新する…と思います。乙でした
私用につき出掛けておりました、すまない…
遅れましたが更新していきます!
――――――さやかがマミの家を去った時刻より少し前――――
【まどホーム】
ーまどかの部屋ー
ガチャ・・・
コソコソ…ボスン
ほむら「…よし」
ほむら「なんだかんだ時止め使ったら家に侵入できたわ」
ほむら「まどかもベッドに寝かせたし任務完了ね」
まどか「」※気絶中
ほむら「それにしても、去り際の演技は我ながら素晴らしいとしか言いようがないわ」
ほむら「まるで映画のワンシーンの様だったと自負しているわ…、完璧ね」ホムゥ
ほむら「あれにはさやかも杏子も騙されたに違いないわ」
ほむら「できれば…まどかにも見ていてほしかったわ…」チラ
まどか「」
―妄想―
ほむら『ほむらちゃん!さっきの演技すごかったよ!まるでドラマの世界にいるみたいだった!』※裏声
ほむら「私なんてまだまだよ…。…でもそうね、女優の道を目指すのも悪くないかしら」
ほむら『ほむらちゃんならきっとなれるよ!私応援してるね!』
ほむら「ありがとうまどか。そのときは真っ先にあなたに伝えるわ」
ほむら『ありがとうほむらちゃん…。私すっごく嬉しい!抱いて!』
ほむら「まどかったら…仕方ないわね!」
ほむら『きゃー!ほむらちゃーん!』
アハ-ンイヤ-ン!
―妄想終了―
―――
――
―
ほむら「…アリね!」
ほむら「私ってば演技力もあって想像力まで豊かだなんて…」
ほむら「自分の才能が怖いわ、ハリウッドもビックリよ」ホムッ
ほむら「あぁ、輝かしい未来が見えるわ…」ウットリ
ほむら「…そういえばまどか、まだ起きないわね」
まどか「」
ほむら「意外と激しく走ったと思うし目を覚ますとは思っていたのだけれど」
ほむら「…ハッ、いつの間にかまどかに配慮して優しく走っていた…?」
ほむら「無意識のうちに気配りができるなんてやっぱり天才なのかしら」チラ
まどか「」※スカートの中が見えそう
ほむら「あら、私としたことが」
ほむら「ベッドに寝かせた時に捲れちゃったのね…」
ほむら「見えないように戻してあげないと」スッ
まどか「」
ほむら「…」ピタッ
ほむら「……ちょっとだけ、ちょっとだけなら」
ほむら「そうよ、ちょっとだけよ。ちょっと覗くだけ」
ほむら「仕方ないのよ、捲れている部分を直す過程で見えてしまうだけよ」
ほむら「ええ…仕方ないの」
ほむら「……………ハァ、ハァ!」ドキドキ
ほむら「…はたして中はどうなっているの…?!」ピラッ
ほむら「………純白!!!」
ほむら「汚れなき純白!」
ほむら「そしてかすかに鼻孔をくすぐる洗剤と汗の香り…!」
ほむら「……記憶に!頭に!脳に焼きつけましょう!」
ほむら(もはや輝いている様にも見える清潔な純白の下着)
ほむら(そこから伸びる、まるで雪の様に白い太もも)
ほむら(太ももにはムダ毛だなんてものは存在せず、そこにあるのは陶磁器のようななめらかな肌のみ)
ほむら(陶磁器の様になめらかで、絹の様にきめ細やかな肌は……そう、誰にも踏み荒らされず穏やかに降り積もり、陽光をキラキラと反射する新雪の様)
ほむら(エデンはここにあったのね!)
ほむら(しかし今回は脳裏に焼き付けることしかできない…!)
ほむら(カメラを持って来ていなかったのが悔やまれるわ!)ハァハァ
―――数十分後~
ほむら「私としたことが、時を忘れて堪能してしまったわ」
ほむら「そろそろ家を出ないとまどかの親御さんがいつここに来るから分からないわね」
ほむら「出来れば今まどかが履いている下着をいただいて行きたかったけど…」
ほむら(今脱がした暁には鼻血が止まらなくなっておそらく出血多量で倒れる自信があるわ)
ほむら「名残惜しいけれど…じゃあね、まどか」
ほむら「また明日…」クルッ
ほむら「…」
ほむら「あと10秒だけ、10秒…」ピラッ
ほむら「ホムゥ…」ジー
まどか「…」
ー再び数十分後ー
ほむら「ハッ!いつの間にか目が釘付けに!」
ほむら「まどか、何て恐ろしい子!」
ほむら「天性のほむらキラーね…!」
―――再び数十分後~
ほむら「ハッ!いつの間にか目が釘付けに!」
ほむら「まどか、何て恐ろしい子!」
ほむら「天性のほむらキラーね…!」
ただいまー
…お、まどか帰ってきてんじゃん
ほむら「…おっと」
ほむら「そろそろ本格的にマズイわね、家を出ましょう」
ほむら「まどかの下着と太ももを堪能出来たし、思い残すことは無いわ」
ほむら「しいて言えば…、次はまどかの承諾を得て下着をいただきたいものね」
ほむら「盗むのは良くないわ…。いつの間にか下着を履いてない事に気付いて恥ずかしがるまどかもそれはそれでいいのだけれど…
ほむら「どちらかといえば羞恥に染まりながら自ら下着を差し出すまどかが私は見たいもの」
ほむら「…名残惜しいけれど」チラ
ほむら「また明日。まどか…」窓<カラカラカラ…ピョン
詢子「おーいまどか、いるー?」ガチャ
詢子「お、いんじゃん」
詢子「…寝てんのか?」
まどか「…おはよう」むくっ
詢子「なんだ、起きてたのか」
詢子「しかも窓開けっぱなしで何してんだ…虫が入ってくるかもしれないし閉めとくぞ」窓<カラカラカラ、ピシャ
まどか「ありがとう、…今度から気をつけるね」
詢子「おう」
詢子「…あら、まどか制服のままじゃん」
詢子「とりあえずその制服は洗濯に出しときな、シワになっちまうぞ」
まどか「はーい、分かったー」
詢子「そのまままた寝るなよ?」
詢子「……んじゃ、今日はかなり汗かいたしさっさと風呂に入ってくるー」
まどか「いってらっしゃーい」
詢子「まどかも後で入りなー」スタスタ、ガチャ
キィ…パタン
キィ…パタン
まどか「…はぁ」バタッ
まどか「ほむらちゃん…私が気絶してるフリをしてた間、結局何もしてくれなかったなぁ」
まどか「しかもほむらちゃんとっても顔を近づけるから鼻息が太ももに当たってくすぐったくて声が出そうになっちゃった」
まどか「起きてるのバレちゃったらほむらちゃん慌てて帰るかもしれなかったから声抑えちゃったけど…」
まどか「……大体ほむらちゃんが言ってくれれば下着なんていくらでもあげるのに」
まどか「今度、今履いてる下着あげようかってほむらちゃんに聞いてみようかな?」
まどか「それにしても…あーあ、残念」ハァ
まどか「ほむらちゃん、私の下着貰ったらどんな反応するんだろうなぁ…」
まどか「見てみたいなぁ…」
まどか「はぁ、とりあえず制服脱ご…」
――――――――――――――――――――――
ほむら「まどかパンツ…まどパン…うへへ」ニヘラニヘラ
すみません、明日の朝が早いので今日はこのあたりで終わります
今日みたいに遅れる時がまたあるかもしれませんが、ちゃんと更新はしていきますので…
それではおやすみなさい
変態とか何言ってるんだよ(棒読み)
通常運行のまどさやだろ?(棒読み)
>>1は面白いこと言うなー(棒読み)
遅れました、ぼちぼち書いて行きます
【深夜0時過ぎ】
【ベッドの中】
杏子(さて、いつもならそろそろマミが外に出る時間だ)
杏子(今まで通りなら今日も行くはず)
トッ…トッ…トッ…
杏子(…きたっ!)
マミ「今日こそ…見つけてあげる…」
マミ「ふふ、うふふふふふふふふふふふふふふふ」
杏子(うっわあ…)
マミ「今日は…学校の方に探しに行ってみましょうか…」
マミ「キュウべえ、待っててね」
スタスタ
ガチャ…バタン
杏子「…出てったか?」バサッ
杏子「…」
杏子「ちょいと危ないかもしんねーけど、今日は後をつけてみっかな…」
杏子「ほむらやさやかにもう少し情報を持って行ってやりてーし…」
ガチャ
杏子(!ヤベエ戻ってきやがった、寝たふりしねーと!)バサッ
マミ「いけないいけない…アレを忘れるところだったわ」ガサガサ
マミ「あった、これがないとね」
杏子「…」ドキドキ
マミ「……それにしてもキュウべえの肉ってすごいわねぇ」
マミ「腐ることがないんだもの、保存食品として優秀なんじゃないかしら」
マミ「…今日は帰ってきたら試してみるのも良いかも」
マミ「佐倉さんは…」チラッ
杏子「…zzz」ドキドキドキ
マミ「…うん、しっかり寝てるわね…」
マミ「行きましょう」スタスタ
ガチャ、バタン
杏子(…持って行ったのはアイスピックだろうな)
杏子(しかも肉がどうとか言ってたし流石にもうほっとけねえな)
杏子(一体何を試すつもりだっての…)
杏子(正直今もマミは何を考えてるかわかんねえ)
杏子(どんどんヤバイ方向に進んでる気がする)
杏子(ただ一つ言えるのは…このままだと何か取り返しのつかないことになるんじゃねーかってことだ)
杏子(どうにかして元に戻してやんねーとな)
杏子(………さて)
杏子(マミはいつもああやって出て行ったときは軽く3時間は戻ってこねえ)
杏子(今回もマミはしばらく戻ってこねえだろ)バサッ
杏子(まずはマミの魔力を探知しながら後をつけるかね…)
杏子「……行くか」ガチャ…
マミ「どこへ?」
杏子「…!?」バッ
杏子(嘘だろオイ…!)
杏子(こいつ、今まで玄関の前で待ってやがった!?)
マミ「どこへ行くの?」
杏子(マズイマズイマズイ!流石にこれは予想外だ畜生!)
杏子(マミの雰囲気が明らかにおかしい!目的がバレたら危ねえ!)
マミ「ねえ、どこに…」
杏子「…い、いやあちょっと目が覚めちまったから散歩にでも行こうかと思ってさ!」
杏子「マミが玄関を出る音で目が覚めちまってな!あ、あはは!」
マミ「…そう、ごめんなさいね。起こしちゃって」
杏子「き、気にすんなって!あたしは気にしてねえからさ!」
マミ「でもこんな時間に女の子が一人歩きは危ないわ…、気を付けて」
杏子「大丈夫だって、もしもの時は魔法でなんとかするさ」
杏子(大体マミに言われたかねーんだけどな…)
杏子(あぁクソ、これじゃ後をつけらんねえか?)
杏子(いや、そういえばマミはさっき学校の方に探しに行くとか言ってたな…)
杏子(ここはコンビニにでも行くって言って誤魔化そう)
杏子(そうりゃ進行方向が違うってことでマミも怪しむことはねーはず)
マミ「…それで?どこまで行くの?」
杏子「…ああ、ちょっとコンビニにでも行ってくるよ」
杏子「アイスでも食いながらのんびりしてくるさ…」
マミ「へぇ…じゃあ私の分もお願いしようかしら。お金は渡しておくから」チャリン
杏子「…おう、分かった」ウケトリー
マミ「買ってきたら冷蔵庫に入れておいてもらえると助かるわ」
マミ「私は用事があるから帰ってきてから食べるわね」
マミ「アイスはなんでもいいわ。好きなのを選んできて?」
マミ「それじゃ、私はお先に…戸締りお願いね」スタスタ
杏子「…はぁっ、はぁっ…はぁ」ズルズル…ドサッ
杏子「心臓、止まるかと思った…」
杏子「チッ、今のやりとりのせいでめちゃくちゃ汗かいちまったよ…」
杏子「…そこらへんの不審者よりさっきのマミのほうがよっぽど怖いっての」
杏子「さやかだったら悲鳴あげてたかもなぁ…はは」
杏子(……そういやアイスを頼まれちまったせいで目的が達成しづらくなっちまった)
杏子(本来の目的はコンビニに行くことなんかじゃねえ)
杏子(マミの後をつけて情報を集めるのが目的だったってのに、金を渡されちまった以上買ってこなかったら不審がられるからな…)
杏子「まあ後をつけても早めに切り上げりゃいいか…」
杏子「そうと決まればさっさと尾行してアイス買って帰るか」スクッ…
杏子「マミの魔力は…よし、やっぱり学校方面だな」
杏子「急げ!」タッタッタッ…
ちょっと俺もコンビニ行ってきます
すぐ帰ってくる
ただいま
書いていきまーす
特に何もなかったけど道が暗くてマミさんのこと思い出したら怖かった
深夜に変な事考えるもんじゃなかったよ…
【学校付近】
キィィィン…
杏子「ソウルジェムの反応からして…よし、学校の方面からだな」
杏子(あんなことがあった後だ、マミがどこにいるかわかんねーし警戒しとかねーとな)コソコソ
杏子(…っと、近いな。そろそろ見える範囲にいるはず)
マミ『…』
杏子(いたいた…!)
杏子(距離は…15mあたりってとこか)
杏子(これ以上近づいたらバレるかもしんねえし…建物の影で様子を見るか…)コソッ
ブルッ…
杏子(あ…?)
杏子(…へっ、あたしらしくねえ、ビビってんのか?)プルプル
杏子(大丈夫だ、この距離なら気付かれるわけがねえって…)
杏子(だから止まれ、あたしの手…!)
ポン
「なにしてるの?」
杏子(!?)ビクッ
杏子(嘘だろ!?マミか?!)
杏子(ここで見つかるとかシャレになんねーぞ…!)
杏子(どうする、肩の手を振りほどいて逃げるか?)
杏子(…………いや?そういや今の声はマミとは違うような…)
杏子「…誰だ」クルッ
ほむら「…ちょっと、いきなり睨まないでくれる?」
杏子「…」
杏子「……なんだ、てめえかよ…」ホッ
ほむら「なんだとは失礼ね…、あなたがなんだか震えてたから声をかけてあげたのに」
杏子「うっせえな、余計なお世話だっての」
杏子「ビビらせやがって…。今度こそ心臓止まるかと思ったぜ…」
杏子「でもまぁ…ほむらだってわかったら震えが止まったよ、感謝しといてやる」
ほむら「ええ、感謝しなさい」ファサッ
杏子「うっぜえ……。…んで?ほむらはこんなとこで何してんだよ」
ほむら「キュウべえからマミに関して気になることを聞いたから様子を見に来たのよ」
ほむら「それでマミを見つけたから離れた場所で観察していたらあなたが物陰で震えていたから話しかけたってわけ」
ほむら(まどパンの所為で興奮が冷めなかったから夜風に当たりに行ってたってのもあるけど)
杏子「震えてたのは忘れろ…うぅ」
杏子「ってあれ?キュウべえから…?どういうことだ」
ほむら「…マミが夜な夜な外にでてキュウべえを探しに徘徊してる…って言ってたわ」
ほむら「しかもキュウべえを見つけるたびに暴行を加えていた、とも聞いたの」
杏子(あいつ…もうほむらに話してたのか。そんなに切羽詰まってたんだな)
杏子(んなら丁度いいや。相談するときに説明する手間が省けた)
杏子「概ねソイツの言う通りだよ。最近ずっとマミがその調子だったからほむらにも相談しようと思ってたんだよ」
杏子「このことはさやかも知ってる。だから放課後にでもさやかとあたしとほむらで話が出来たら…って考えてたんだ」
ほむら「…そういえば、さやかはここにはいないの?あの子なら事情を知っていて尾行をするあなたと一緒に行動すると思うのだけれど」
杏子「さやかなら昨日マミの家でメシ食った後に帰ったよ」
杏子「んでそん時にちょっとヤバイもん見たからほむらに相談しようって決めたんだ」
ほむら「やばい物…?なによそれ」
杏子「キュウべえの死体」
ほむら「え?」
杏子「あいつの死体がマミのバッグん中に詰められてたんだよ」
ほむら「…見間違いじゃ?」
杏子「あたしもさやかも最初見た時はビビった。でもあれを見間違うことなんてありえねえ」
杏子「中途半端に原型の残ったキュウべえの顔、白い肉片……クソ、思い出すだけで気持ち悪い」
ほむら「ちょっと待って。私がキュウべえから聞いたときは街にいる個体が暴行を受けたとしか聞いてないわよ?」
杏子「キュウべえがどういうつもりでそう言ったのかは知らねえ。知らねえけど…こればっかしは事実だ。忘れるわけがねえ」
杏子「元はといえばマミが放課後、人気のない場所でコソコソ何かしてたから話しかけたんだよ」
杏子「そん時はマミは何かを慌ててバッグの中に隠してたんだけどさ…」
杏子「後でマミの家でバッグを盗み見してみたら中に詰められてたのはキュウべえの死体だったってことだ」
ほむら「…何よそれ…キュウべえがどうなろうがどうでもいいけど、行動が狂ってるわ」
ほむら(しかもキュウべえ自身はマミに何もした覚えがないって言ってた)
ほむら(あいつは気に食わないけど嘘を言う存在じゃないってのは知っている)
ほむら(そう、嘘は言わないのよ…。タチが悪いことにね)
パァァァァァ…カッ!
杏子「!?」
杏子「お、おいマミが変身した!」
ほむら「え?!」
シュッ!!
杏子「変身してそのままどっかに行きやがった!追いかけねえと!」サッ
ほむら(…!)ハッ
ほむら「待ちなさい!周りをよく見て!」
杏子「んだよ!そんなこと言ってる場合じゃ…」ハッ
杏子「…んだよこれ、周りがマミのリボンだらけじゃねーか…!」
リボンマミレー
ほむら「チッ、やられたわね」
杏子「電柱といいマンションといい…リボンまみれじゃねーか」
杏子「あたしの動きを牽制するためか…?」
ほむら「…かもしれないわ」
ほむら「ただ他の可能性もある」
ほむら「何か生き物が引っかかった時に探知できるようにできるようにしてあるのかもしれない」
ほむら「それに見えにくいように周囲に色が合わせてある」
ほむら「もしかしたらキュウべえを見つけるために張り巡らせてあるのかもしれないもの」
杏子「おいおい…さすがに考えが甘いんじゃねーか?」
ほむら「あまりに楽観的な考えだとは思うけれど…結論を逸るにはまだ早いわ」
ほむら(でもあのキュウべえの様子ならむざむざ引っかかるような馬鹿なマネはしない筈)
ほむら(さすがにリボンの魔力を感じて回避ぐらいする筈よ)
杏子「もうマミが見えないとこまでいっちまった…」
杏子「こっちも変身して追いかけるしかねーか」パァァァ
ほむら「だから待ちなさい、今からではもう遅いわ」
ほむら「第一向こうに魔力が感知される可能性も忘れないで」
杏子「でもよ!」
ほむら「どうせ被害にあうのはキュウべえよ。ここは引きましょう」
杏子「お前残酷だな」
杏子「でもほむらの言う通りだしな…しゃーねえ」
杏子「マミはあと2時間は帰ってこねえ。けどこれ以上はあぶねーし帰るわ」
杏子「んじゃほむら、放課後頼むぜ」
ほむら「話し合いの件ね。分かったわ」
杏子「じゃーなー」
杏子「はぁ…そういやアイス買って帰らねえとなぁ…」スタスタ
ほむら「…」
ほむら(これは急がないとマズいかもしれないわね)
ほむら(今は被害はキュウべえだけだけど…いつ標的が人になるかもわからない)
ほむら(もしまどかにも手を出したら容赦はしないわよ…!)スタスタ
――――――――――――――――――――――――――――
キュウべえ「…へっぷち!」ゾクッ
キュウべえ(今のはくしゃみ…?僕が?)
キュウべえ「人間風に言うと…誰かが僕の噂をしているのかな?」
キュウべえ「なんにせよ初めての経験だ、実に興味深いね!」
書きたいように書いてたらマミさんがどんどんサイコパスな方になっていく
マミさん好きの方々ごめんなさい!
忙しくて昨日更新できなかった…すまない
書き貯めもないんでかなりゆっくりですが更新していきます
【朝・通学路】
さやか「ふぁ…ねむ」
さやか(昨日帰ってから仁美のこととかマミさんのこととか色々考えたけどなんにもわかんなかったなぁ)
さやか(手がかりはほむらの行ってた【キチガイゲージ】のことだけだったし)
さやか(マミさんに至ってはやってることが猟奇的過ぎて怖いんだよなぁ)
さやか「はぁ…」
「どうしたの?さやかちゃん」
さやか「…お、この声はまどかだな?」クルッ
まどか「おはよう!」タタタッ
さやか「おはようまどか」
まどか「さっき溜息ついてたみたいだけど…どうしたの?」
さやか「ちょっと昨日夜更かししちゃってね、眠いんだー…」
まどか「夜更かし?」
さやか「…ちょっとゲームに夢中になりすぎちゃってね、あんまり寝てないんだ」
まどか「ゲームかぁ…。気を付けてね?夜更かしは体によくないよ!」
さやか「まどかは優しいなぁ、やっぱり嫁に欲しいわー」
まどか「さやかちゃんったら…」
さやか(まどかはマミさんの事とかは知らないんだ、話さないほうが良いよね)
まどか「……あれ?そういえば仁美ちゃんは?」
さやか「ん、いつも通りならもう来てるはずだけど…あ、来た来た」
仁美「お二人共、おはようございます」
さやか「今日は遅かったね?どうしたの?」
仁美「それが、今日は少し起きるのが遅れてしまって…ごめんなさい」
さやか「いいっていいって、誰だってそんなことあるよ?まどかだって前やっちゃったことあるし」
まどか「さやかちゃん恥ずかしいからやめてくれると嬉しいかなって!」
さやか「ほら!早く行かないと遅刻しちゃうよ二人共!ダッシュダッシュ!」タタタタッ
仁美「あ、はい!」タタッ
まどか「さやかちゃん!私の言ったこと聞いて……待ってえ!」タタタッ
―――――――――――――――――――――――――――
ほむら(さりげなく時間が被ったフリをして一緒に登校しようと思ったのだけれど…)
ほむら「出るタイミングを逃したわ…クッ」
,.へ
___ ム i
「 ヒ_i〉 ゝ 〈
ト ノ iニ(()
i { ____ | ヽ
i i /__, , ‐-\ i }
| i /(●) ( ● )\ {、 λ
ト-┤. / (__人__) \ ,ノ  ̄ ,!
i ゝ、_ | ´ ̄` | ,. '´ハ ,!
. ヽ、 `` 、,__\ /" \ ヽ/
\ノ ノ ハ ̄r/:::r―--―/::7 ノ /
ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. "
`ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r'"
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【授業中】
さやか(朝は仁美の様子がおかしいところはなかったなぁ)
さやか(…そういえばほむらはゲージが溜まると発狂するって言ってた)
さやか(前に公園で仁美が発狂してた時がゲージを消費してた時ってことなんだろうね)
さやか(マミさんは…うん。サイコパスでいい気がしてきた)
さやか(元の優しいマミさんに戻ってくれるならどうにか方法を考えるん、だけ…ど…)
さやか「………スー」
さやか(……………うお、寝てた)
さやか(疲れてるのかなぁ)チラッ
早乙女先生「ご飯を食べる時に合わせて食べるお漬物はたくあんですか?それとも梅干しですか?」
早乙女先生「はい中沢君!!!」ビシィ!!
中沢「え、ええ?どっちも合うしどっちでもいいんじゃないでしょうか…?」
早乙女先生「そう!その通り!どっちでもいいんです!!大体そんなことをいちいち細かく言うほうがおかしいんです!」
早乙女先生「みなさんも細かいことで文句を言うような人にはならないように!!」
早乙女先生「あ、ちなみに中沢君はきのこ派ですか?たけのこ派ですか?」
中沢「そ、それもどっちでもいいような…。…あえて言うならアルフォートでしょうか」
早乙女先生「チッ」
中沢「えっ」
早乙女「まあそれもどっちでもいいものかもしれませんね。私はたけのこが好きですが。」
中沢「あの今」
タケノコ厨カヨ…キノコダロフツウ…
ハァ!?タケノコノホウガオイシイシ!
ア!?キノコニキマッテンダロ!
ワーワー!
早乙女先生「静かに!細かいことで争うのではありません!そんな様子では良い大人にはなれませんよ!」
早乙女先生「大体大人にもなって好みで文句をだらだらと言う方がおかしいんです…選べないと死ぬわけでもないのに…」グチグチグチ
中沢「えぇ…」
タケノコヨ!
キノコダ!
ギャーギャー!
まどか「み、みんな落ち着いて」オロオロ
ほむら(オロオロしてるまどかも可愛いわ)ジー
杏子「ロッキー…」ショボン
さやか「なんだこれ」
あ、言うの忘れてた
杏子も同じ学校に通ってて同じクラスってことにしてあります
ご都合まみれですが気にしないでいただけると助かります
さやか(今日も先生ストレス溜まってるみたいだなぁ…またフラれたのかな)
早乙女先生「男の人っていつもああなんです…細かいことで癇癪を起こしてグチグチと…」
さやか(…慰めたら逆効果そうだしほっとこう)
さやか(あ、今授業進んでないし放課後のこと相談できるかな?)
さやか『おーいほむらー、杏子ー?』テレパシー
ほむら『…何?今忙しいのだけれど』
さやか『あんた今まどか見てただけでしょ…杏子ー?』
杏子『あん?さやかもたけのこだとかきのこだとか騒がしくするつもりか?』
さやか『いや違うわ、放課後の件だっての。それには興味ないよ』
杏子『さやかはロッキー派だよな?』
さやか『話聞けよ』
ほむら『はぁ…。要件はわかったから早く話なさい』
ほむら『さっき言った通り忙しいの、わかる?』
さやか(やっべキレそう)
さやか『…放課後マミさんの件で話したいことがあんの。いい?』
ほむら『わかったわ。場所は私の家でいいわね。じゃあまどかを視姦する作業に戻るわさようなら』
さやか「ブチ殺してえ」
杏子『さやか、声出てる声出てる』
さやか『はぁ…』
杏子『ちゃんと聞いてたから心配すんな』
杏子『とりあえず放課後ほむらの家に行きゃいーんだろ?了解!』
さやか『おお……なんだか杏子が天使に見えてきた…マイラブリーエンジェル杏子たん…』
杏子『なんだいきなり…。照れるじゃねえか』エヘヘ
さやか(これ学校じゃなかったら押し倒してたわ)
杏子『んでロッキー派か?』
さやか『……このタイミングで聞かなければなぁ』
杏子『どっちなんだ?』
さやか『トッポ派かな』
杏子『トッポ厨かよ…駄目だな』
さやか『は?最後までチョコたっぷりで美味しいじゃん』
杏子『ロッキー派かどうか聞いたのにトッポってどういうことだよ?あん?』
さやか『事実トッポのほうが好きなんだからいいじゃんほっといてよ』
杏子『じゃあこの際だからロッキーが好きになるよう語ってやるよ、しっかり聞けよ』
さやか『あたしだってトッポが好きになるようあんたに語ってやろうじゃないの。聞きなさいよ?』
さやか『まずトッポは生地からして…』
杏子『なに先に語り始めてんだ、あたしが先に言い出したんだぞ』
さやか『先に語りだしたもん勝ちだって』
さやか・杏子「…」
さやか・杏子『あたしが先だ!!』
『ギャーギャー!』
ほむら(うるさい…)
【放課後・ほむホーム】
杏子「だからロッキーは多すぎず少なすぎずの絶妙なチョコ加減でうまいんだって」
さやか「だったらトッポもじゃん?いい加減トッポのすばらしさ認めようよ」
杏子「さやかこそロッキーのことをだな…」
ほむら「あなたたちまだやってたの…?はい、お茶」コトッ
さやか・杏子「「お、ありがとう」」
さやか・杏子「「同じこと言うな!」」
ほむら「…あなたたち仲がいいのね」
さやか・杏子「「それほどでも…」」テレテレ
ほむら「言い合ったり照れたり…仲が悪いのか良いのか」
さやか・杏子「…」ジー
さやか・杏子「…///」
ほむら(うっざ)
ほむら(私もまどかと発展したいものね)
ほむら(…いえ、それより)
ほむら「さっさと話を進めてちょうだい。これ以上目の前でイチャつかれても困るわ」
杏子「あ、忘れてた」
さやか「そういえばそうだった」
ほむら「話したいと言い出したのはあなたたちでしょう…。それで?要件は確か巴マミのことだったわよね?」
さやか「ごめんって…話を進めるよ」
さやか「んで、ほむらはどこまで今現状について知ってる?」
ほむら「ある程度は杏子から既に聞いているわ。バッグのこともね」
さやか「なら説明は要らないね・・・じゃあ話は早いや」
さやか「とりあえずほむら、マミさんがああなった原因とかって何かわかる?どんなことでもいいよ」
ほむら「残念ながらそのことに関しては何も知らないわ。心当たりもないわね」
さやか「そうかぁ…」
さやか「ならいつからああなったかも知らない?」
ほむら「……そういえば、被害者であるキュウべえは【最近】暴行を受けていると言っていたわ」
ほむら(この場合被害者であってるのかしら?まあどうでもいいけど)
さやか「最近かぁ…じゃあ数か月前からだとかそういうわけじゃないみたいだね」
さやか「杏子、一緒に住んでるんなら何か気付いたこととかない?」
杏子「気付いたことねえ・・・」
杏子「んー、特にねえな。少し前に一人でお弁当とトイレがどーとか一人がどーとかボソボソ言ってたぐらいだ」
さやか(……今度からお昼ごはん誘ってあげよう…。涙出てきた…)ウルッ
ほむら「手がかりは特には無いみたいね…原因の特定は無理じゃないかしら」
杏子「でもなんとかしねーといけないのは事実だからほっとくわけにもいかねーしな」
さやか「一体何があったんだろうね…」グスッ
杏子(なんでちょっと泣いてんだ?)
杏子「…原因がわからなくても危なっかしいのは変わりねーんだ」
ほむら「今は被害を受けているのはキュウべえだけだけど、そのうち人が標的にならないとも言い切れないわ」
ほむら「悠長にしている場合ではないわね」
杏子「その通り、だな」
ほむら「現場を取り押さえて尋問よ」
杏子「おいおい…流石にやりすぎなんじゃねーか?」
さやか「大体そう簡単にマミさんを取り押さえられるとは思えないんだけど」
ほむら「私一人では確かにそうかもしれないわ」
ほむら「でもこの場に魔法少女は3人いる。油断をしなければ滅多な事にはならない筈よ」
杏子「でもよぉ…あのマミだぜ?正直戦闘に関してはマミが一番強いし…」
ほむら「そこはアレよ…なんとかするのよ」ホムゥ
さやか(あ、駄目だポンコツだ)
杏子「せめてマトモな作戦をだな…?」
さやか「…あ、そういやマミさんってキュウべえを標的にしてるならそれ利用できない?」
ほむら「利用…?」
杏子「…そういうことか」
さやか「いけそうじゃない?」
杏子「確かに使えるかもしれねーな」
ほむら「ちょっと、どういうこと?」
さやか「何?わからないの?」
さやか「知りたい?知りたい?」
さやか「しょーがないなぁ…教えて欲しいなら『お願いしますさやか様』って言ったら教えてあげても…?!」ジャキッ
ほむら「早く教えなさいよ頭ブチ抜くわよ」
さやか「まって教えるからその銃しまって!」
ほむら「…」カチャッ
さやか「あー!?引き金引かないで!ごめん!‼!」
さやか「キュウべえを標的にしてるなら囮にも使えるんじゃないってこと!!!」
さやか「ほら説明したから‼!!」
ほむら「…」
さやか「…」ドキドキ
ほむら「早く言いなさいよ…」スッ
さやか「…あっぶないなぁもう…‼」ドキドキ
ほむら「あなたがうざったらしい態度で喋るからよ。反省しなさい」
杏子「今のは…うん、しゃーない…か?」
さやか「ちょっとウザく言っただけで殺されかけるのって仕方ないのかな…?あたしがおかしいの…?」
やっべ、ミスッた
>>166の前半切れてる
やり直します
>>165から
ほむら「原因がわからない以上、本人に聞くしかないと私は思うわ」
杏子「でも正直に話すと思うか?あたしだったら聞かれても答えないと思うぜ」
ほむら「私だって話したくないとは思うわ。でも止めなければいけないのは事実だし強行手段に出るのも仕方ないと思うの」
さやか「強行手段…?何するつもり?」
ほむら「現場を取り押さえて尋問よ」
杏子「おいおい…流石にやりすぎなんじゃねーか?」
さやか「大体そう簡単にマミさんを取り押さえられるとは思えないんだけど」
ほむら「私一人では確かにそうかもしれないわ」
ほむら「でもこの場に魔法少女は3人いる。油断をしなければ滅多な事にはならない筈よ」
杏子「でもよぉ…あのマミだぜ?正直戦闘に関してはマミが一番強いし…」
ほむら「そこはアレよ…なんとかするのよ」ホムゥ
さやか(あ、駄目だポンコツだ)
杏子「せめてマトモな作戦をだな…?」
さやか「…あ、そういやマミさんってキュウべえを標的にしてるならそれ利用できない?」
ほむら「利用…?」
杏子「…そういうことか」
さやか「いけそうじゃない?」
杏子「確かに使えるかもしれねーな」
ほむら「ちょっと、どういうこと?」
さやか「何?わからないの?」
さやか「知りたい?知りたい?」
さやか「しょーがないなぁ…教えて欲しいなら『お願いしますさやか様』って言ったら教えてあげても…?!」ジャキッ
ほむら「早く教えなさいよ頭ブチ抜くわよ」
さやか「まって教えるからその銃しまって!」
ほむら「…」カチャッ
さやか「あー!?引き金引かないで!ごめん!‼!」
さやか「キュウべえを標的にしてるなら囮にも使えるんじゃないってこと!!!」
さやか「ほら説明したから‼!!」
ほむら「…」
さやか「…」ドキドキ
ほむら「早く言いなさいよ…」スッ
さやか「…あっぶないなぁもう…‼」ドキドキ
ほむら「あなたがうざったらしい態度で喋るからよ。反省しなさい」
杏子「今のは…うん、しゃーない…か?」
さやか「ちょっとウザく言っただけで殺されかけるのって仕方ないのかな…?あたしがおかしいの…?」
ほむら「そうとなれ今日実行に移すわ」
ほむら「幸い明日は休日よ、今日の夜動くわよ。二人共良い?」
さやか「おっけー、親には友達の家に泊まって来るって言っておくね」
杏子「あたしはマミが家を出た後に動くよ。マミが動いたらテレパシーで教える」
ほむら「分かったわ。…じゃああとは囮ね」
ほむら「キュウべえ?今ここにいる?」
キュウべえ「……………いるよ」ヌッ
杏子「おおう…陰から出てくるなよ気持ち悪いな…」
さやか「これは慣れないね…」
ほむら「キュウべえ、今の話は聞いてた?」
キュウべえ「…聞いていたよ。全部ね」
ほむら「そう、じゃあ囮になりなさい。わざとマミの前に現れるのよ」
キュウべえ「話を聞いていたのと作戦に協力するのは別のことだ」
ほむら「うるさいわねおとなしく協力しなさい」
キュウべえ「…嫌だね」
ほむら「なんですって?」
キュウべえ「嫌だ、と言ったんだよ僕は」
ほむら「拒否は許さないわ」
キュウべえ「あまりに理不尽だ。君は悪魔かい?」
ほむら「あなたにだけはね」ファサッ
キュウべえ「悪魔め…!」
さやか(同意)
杏子(その通りだな)
キュウべえ「大体僕はもうマミと会いたくないんだ!嫌に決まっているだろう!」
ほむら「なぜ?」
キュウべえ「正直マミが恐ろしくてたまらないんだよ!!!こんな事初めてだよ!!!」
キュウべえ「今のマミは人の心を失っている!僕がマミの前に出たら一瞬で粉微塵さ!」
ほむら「おかしいわね、あなたは感情を持たないのではなかったの?」
キュウべえ「知らないよ!でもマミに虐められるうちにそう感じるようになったんだ!」
キュウべえ「精神疾患ってのは厄介なものだ!ほら、震えが止まらない!」ガタガタガタガタガタガタ
さやか「うっわすっごい微振動」
杏子「ビビりすぎだろ。まあわからないでもないけど」
キュウべえ「こんな僕をそれでも囮にするっていうのかい!?」
ほむら「ええ」
キュウべえ「君は頭おかしいのかい?!!」
ほむら「あなたに言われると腹が立つわね」バァン!
キュウべえ「撃った!今撃ったね!?当たったらどうするんだ!」
ほむら「代わりの個体はいるでしょう?」
キュウべえ「怖いものは怖いんだ!いい加減にしてくれ!」
ほむら「はぁ、仕方ないわね」
ほむら「ならマミに襲われそうになった直前で助けてあげるわ。それでいいでしょう?」
キュウべえ「信用できないね。ここで下着僕に献上したら信用してあげt、ヒィ!」バァン!チュイン!
ほむら「やっぱり死にたいようね」バァンバァン!
キュウべえ「分かった!助けてくれるなら囮になるよ!なるから!」サッサッ
さやか「おお、機敏な動き。やるじゃん」
杏子「いや止めろよ」
ほむら「…」バァン!…カチッカチッ
ほむら「……弾切れ」ポイッ
ほむら「命拾いしたわね。感謝しなさい」
キュウべえ「元はと言えば君が…いやなんでもないよごめん許して」
ほむら「…これで踊りも確保できたわ」
さやか「後は手順を考えるだけだね」
杏子「マミが家を出たらキュウべえを囮に出して、そこを確保で良いんじゃねーのか?」
さやか「まぁ簡潔に言えばそうなんだけどね」
ほむら「実際手順はそうなるのだし、良いんじゃないかしら?」
さやか(もうちょっと考えらんないのかなほむらは)
ほむら「私とさやかはマミの家の近くで待機で良いわね?」
さやか「…うん、了解」
杏子「あたしはさっきも言った通りマミが家を出たら伝えるよ」
杏子「マミが出た後はすぐ合流してマミを追うで良いな?」
ほむら「ええ。キュウべえは杏子からの連絡を受け次第マミの前に現れてね」
キュウべえ「……分かったよ」
キュウべえ(もしかしたら今日死ぬかもしれないね僕…)
>>175
踊りってなんやねん
手順だったわ
手順でもなかった
囮でしたすんません
キュウべえ(精神疾患とは恐ろしいものだね…)
キュウべえ(こんなにも動揺を生み出す物だったんだ)
キュウべえ(マミのことを考えるだけで震えが…)プルプル
ほむら「ちょっと、気持ち悪いから目に見えないところで震えていてくれないかしら」
キュウべえ「少しは優しく声をかけられないのかい君は…」
キュウべえ(…でも、そうか。これが感情というものなんだね)
キュウべえ(不便なものだ)
さやか「これで囮はOK、と…。んじゃあたしは一回うちに帰って準備してくるわ」
杏子「りょーかい。こっちも早めに帰ってマミの様子を見とくよ」
ほむら「分かったわ。ならさやかは準備が整い次第私と合流しましょう」
さやか「ほーい。んじゃねー」
杏子「また後でな!ほむら」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーー
ほむら「さて、私は一応武器の手入れをしておこうかしら」
ほむら「…あ、そういえばキュウべえ。あなたに聞きたいことがあったのよ」
キュウべえ「なんだい?」
ほむら「さっきは恐怖を感じていたみたいだけど、他に何か感情はあるの?」
キュウべえ「他に感情…?」
ほむら「ええ」
キュウべえ「………今はまだ分からない。いかんせん初めての経験なんだ。どれがどういった感情なのかが分からないよ」シュン
ほむら(…なんだか落ち込んでいる?)
ほむら「まぁその内分かるかもしれないわ。せっかく芽生えた感情を大切にしていくことね」
キュウべえ「僕は不便だと思うけれどね」
ほむら「フフ…慣れなさい」
ほむら(…)
ほむら(あれ?)
ほむら(…え?私今…笑った?)
ほむら(こいつとの会話で?)
キュウべえ「善処するよ…」
ほむら(怒る姿、落ち込む姿…)
ほむら(感情のあるキュウべえ…)
ほむら(まぁ、以前よりは好感が持てる…かしら)フッ
キュウべえ「どうしたんだい?」
ほむら「…なんでもないわ」
少し時間が空いたのでちょっと更新
ここ数日忙しかったんだ…すまない…すまない…
【4時間後…21時】
さやか『杏子、ほむらー。準備出来たよー』テレパシ-
ほむら『体調も問題ないわね?』
さやか『問題ない!』
ほむら『なら良いわ…、杏子。そっちはどう?』
杏子『マミは今んとこ動き無しだ。』
杏子『1時間ぐらい前にメシ食ってゆっくりしてるよ』
ほむら『分かったわ。何か動きがあったら教えてちょうだい』
さやか『あたしは今からほむらの家に向かうね』
ほむら『…もう外も暗いし気を付けて来なさい』
さやか『お?なんかさっきからほむらが優しい?』
ほむら『そういう時だってあるわよ。ほっときなさい』
さやか『あれ?もしかして照れてる?照れてる?』
ほむら『…その口縫い付けるわよ』
さやか『ごめんごめん』
さやか『でも優しいほむらも良いと思うよ?ほんとに』
ほむら『今後あなたにだけ厳しくしようかしら』
さやか『いや今でも十分厳しいような…』
ほむら『いいから早く来なさい』
さやか『…うっす…』
【21時30分】
ピンポ-ン
さやか『着いたよー』
ほむら『鍵は開いてるわ』
さやか『うい』
…ガチャ
さやか「ほむら、鍵開けっぱなしって無用心過ぎない?」
ほむら「どうせ誰かが入ってきても追い返せばいいのよ」カチャ...カチ
ほむら「第一私の家に入って何もないし入る理由もないでしょう」カチャカチャ
さやか「いやー、ほむら目当ての変態とかがもしかしたら」
ほむら「ないわね」コト...
ほむら「もしいたとしたら相当なモノ好きよ」カチャ
さやか「えぇ…?ほむら綺麗だしいると思うんだけどなぁ」
ほむら「下手なお世辞はいいわよ」チャキッ
さやか「ほんとなのに…」
さやか「そういやほむら、銃の手入れしてんの?」
ほむら「そうよ。もしもの時に使えなかったら困るもの…………これで終わり、と」カチャ....コトッ
さやか「…」ジ-
さやか「ねぇほむら、触っても「駄目よ」」
さやか「…ケチ」
ほむら「失礼ね。迂闊に触って誤射されても困るのよ」
さやか「ちょっとだけ!ちょっとだけだから!」
ほむら「駄目なものは駄目よ」
さやか「はぁ…」
ほむら「まったく」
さやか「…スキあり!」バッ
ほむら「あっ!?」
さやか「へへー、遅いよほむら!」
ほむら「それを今すぐ渡しなさい!」
さやか「確かこんな風に構えてー」
さやか「指をこう…」カチッ
ドォン!!!!
キュウべえ「?!」チュイン!!
さやか「うわっ!」ドタッ
ほむら「馬鹿!」ダッ
さやか「お、おお…?」プルプル
ほむら「だから言ったでしょう!素人が下手に触っていいものじゃないの!」バッ
さやか「いやー…まさか本当にこうなるとは」ヘラヘラ
ほむら「笑ってる場合じゃないのよ!もし人に当たってたらどうするの!」
さやか「そんなつもりはなかったんだって…そんなに怒らなくてもさ」
ほむら「怒る怒らないじゃないわ!ふざけないで!」
さやか「うぅ…確かにあたしも悪かったけどさ」
ほむら「お願いだから2度とこういうことはしないで…!」
さやか「…うー」ムスッ
ほむら(……時間は)チラッ
【10時前】
ほむら(まだ大丈夫ね)
ほむら(整備していない武器はまだ残ってる…)
ほむら(続きをしたいところだけれど…)
ほむら「…」チラッ
さやか「…」ムスッ
ほむら「…ハァ」
ほむら「…さやか、私は隣の部屋で他の武器の整備をするわ」
ほむら「部屋には…入らないように」
さやか「…はいはい」
ほむら「…」クルッ
…スタスタ、ガチャ
さやか「はぁ」
さやか「…怒らせちゃったなぁ」
さやか「でも、あんなに怒ること無いじゃん…」
さやか「ねえ?キュウべえ」チラッ
キュウべえ「いや…僕は軽く死にかけたからさやかを叱りたいところなんだけど…」
さやか「…それは申し訳ないとは思ってるよ。悪かったって」
キュウべえ「さやか、あれは危険な物だとわかっていたんだよね?」
さやか「それは…そうだけど」
キュウべえ「ならまずはほむらの注意を素直に聞いておくべきだったとは思わないかい?」
さやか「…何?説教?」イラッ
さやか「今あたしイライラしてるからやめて欲しいんだけど?」
キュウべえ「…別にそういうつもりはないよ」
キュウべえ「ただ今回のことは謝った方がいいんじゃないかと思ってね」
さやか「…やっぱ説教じゃん」イライラ
キュウべえ「さやかも、本当は分かっているんじゃないのかい?」
さやか「…うるさいなぁ」
さやか(悪いところがあったのは分かってるよ)
さやか(ほむらの言葉を聞き流したのもあたし)
さやか「無理やり武器を奪ったのもあたし)
さやか(でもあんなに頭ごなしに怒鳴られたらこっちだって…)
キュウべえ「さやか。君は謝りたくない…。そう思っているんだろう?」
さやか「…」
キュウべえ「無言は肯定と解釈させてもらうよ」
キュウべえ「でも今はそんな意地を張っている場合じゃないのは分かっている筈だ」
さやか「…意地なんかじゃないし」
キュウべえ「さやかだってほむらのことが嫌いなわけじゃないんだろう?」
さやか「…それは…そうだけど」
キュウべえ「ずっとこのままだってのも嫌だろう?」
さやか「…」
キュウべえ「もし嫌だと思っているなら取る行動は一つだ」
キュウべえ「そして君達は後で共に作戦に沿って動くことになる」
キュウべえ「ちゃんと協力してもらわないと僕の命にも関わる」
さやか「…それは自分の命が関わってるからそう言うんでしょ?」
きゅうべえ「…そうだね」
キュウべえ「前まではそうだったかもしれない」
キュウべえ「でも今は…個人的にもさやかとほむらには仲直りして欲しいんだ」
さやか「…」
キュウべえ「以前の僕ならこんな事は言わなかっただろう」
キュウべえ「でも…感情が芽生え始めた今の僕は…」
キュウべえ「仲直りして欲しい。そう思ったんだ」
さやか「…」
キュウべえ「さやか、まだ間に合う筈だよ」
さやか「…」
キュウべえ「…さやか?」
さやか「…あんたの言いたい事は分かるよ」
さやか「確かに謝らなきゃいけないのは事実」
キュウべえ「なら」
さやか「でも…あと少しだけ待って欲しい」
さやか「自分から切り出す心の準備ができるまで」
さやか「あたし…今はまだ…素直に謝れない気がする」
キュウべえ「………分かったよ」
キュウべえ「でも作戦まで時間は多くは残されていない」
キュウべえ「それまでに仲直りできていることを祈るよ」
さやか「…ありがとう。キュウべえ」
さやか「あんたに言われなきゃ謝るなんて事は頭に浮かばなかったよ」
さやか「…意外と優しいんだね」
キュウべえ「…さぁ」
キュウべえ「何のことかわからないな」
キュウべえ「さて、僕はほむらの様子を見に行ってこようかな」
キュウべえ「恐らくほむらもさっきの出来事の事で思うところはあったはずだろうしね」
さやか「…行ってらっしゃい」
キュウべえ「じゃ、また後で」スッ
さやか「…キュウべえ…良い奴じゃん」ボソッ
――――――――――――――――
―――――――――――
――――――
―――
【隣の部屋】
ほむら「…」
カチャ…ゴトッ
チャキッ…
ほむら「…ふぅ、これで手持ちのハンドガンは全部終わったわね」
キュウべえ「一段落ついたかい?」スッ
ほむら「…キュウべえ」
ほむら「どうしたの?」
キュウべえ「何、少し話したいことがあってね」
ほむら「話したい事…。さやかのこと?」
キュウべえ「…それもあるけどそれだけじゃないよ」
ほむら「出来れば手短に話してくれると助かるわ」
ほむら「まだ他の種類の銃が終わってないの」
キュウべえ「長引かせるつもりはないさ、だから聞いてほしい」
ほむら「…何?」
キュウべえ「僕はさやかとほむら、君たち二人に仲直りして欲しいだけさ」
キュウべえ「…さっきの件、悪いのはさやかだけじゃないのは分かっているよね?」
ほむら「どんな内容かと思えば…あれはさやかの勝手な行動が招いた結果でしょう」
キュウべえ「…それだけじゃないよね?」
ほむら「はぁ……?」
キュウべえ「あれは君の不注意にも原因の一つが含まれている。そう思わないかい?」
ほむら「…不注意?どこに?」
キュウべえ「…分からないなら教えてあげるよ」
キュウべえ「まず一つ。素人の目の前で銃火器を取り出し、安全装置をかけていなかった」
キュウべえ「そして二つ。さやかの性格を知っていた筈なのに注意を怠った」
キュウべえ「最後に三つ。自らの不注意を棚に上げさやかに怒鳴った」
キュウべえ「…心当たりはないかい?」
ほむら「…」
キュウべえ「ほむら、君なら分かる筈だ」
キュウべえ「確かにさやかにも非はある、でもそれだけじゃないことに」
ほむら「…あなたの言葉はいちいち癇に障るわね」
キュウべえ「でも事実だ」
ほむら「ええ。その通りね」
ほむら「……で?そんなことを言いに来たの?」
ほむら「それだけなら私は作業に戻るわよ」
キュウべえ「ここまで指摘されてまだその態度を続けるのかい?」
ほむら「…うるさいわね」
ほむら「第一あの時さやかは反省の色すら見せなかった」
ほむら「そんな人に何をしろって言うのよ」
キュウべえ「…さやかは既に過ちを認めて反省しているよ」
ほむら「へぇ…?殊勝なことね」
ほむら「反省は必要よ」
キュウべえ「…」
キュウべえ「…ねえ、いい加減にしようよ」
キュウべえ「ほむら、君の今の様子を見ていると……そうだね、怒りが湧いてくるよ」
ほむら「ハッ、怒りですって?何様のつもりなの?」
キュウべえ「君の態度は見ていて腹が立つ。いつまでそうしているつもりなんだ」
キュウべえ「さも自分は悪くないかのように上から目線でものを語る」
キュウべえ「君こそ何様のつもりだい?」
ほむら「はぁ?」
ほむら「キュウべえ…あなたは何が言いたいの?」イライラ
キュウべえ「最初から言っているじゃないか。ただ仲直りして欲しいだけだと」
キュウべえ「そもそも、そんな調子じゃ後の作戦に支障が出ると思うよ」
キュウべえ「君は今、プライドが邪魔をして素直になれていないだけなんだと僕は思う」
キュウべえ「一度他の事は忘れて事故の件についてだけを考えてみるといいよ」
ほむら「…うるさい!!!!」
ほむら「なぜあなたに言われなければいけないの?!」
ほむら「キュウべえ!あなたに説教をされる筋合いはないわよ!!」
キュウべえ「…確かにそうだ、でも今の君が言っていることはただの子供のワガママだ」
ほむら「っ…」
ほむら「…それでも!あなたには関係ないでしょう!」
キュウべえ「…」
ほむら「ハァ、ハァ…」
キュウべえ「…関係が無かったとしても!僕は君たちのことを心配しているから言っているんだ」
キュウべえ「これは僕の純粋な感情だ」
ほむら「……つい最近感情が芽生えた程度で言うようになったものね」
ほむら「………迷惑なのよ、もう部屋から出て行って…!」
ほむら「一人にして…!」
キュウべえ「…ほむら…」
ほむら「出て行って!!」
キュウべえ「…今の君は冷静さを欠いているだけだよ」
キュウべえ「少し落ち着いたら一度考え直してみてくれ…」スッ
ほむら「…」ドサッ
ぼむら「…何なのよ…!」
ほむら「…余計なお世話だということがわからないのかしら…!」
ほむら(…あなたに言われるまでもないわよ…)ゴソ…ガチャ
ほむら(…はぁ、手入れを終わらせないと…)カチャ、カコッ
ガチャ…カチャ………カチャ
……ゴトッ
ほむら「…駄目ね、気が散って作業が進まない」
ほむら「…」
ほむら(あいつの言う通り…少し冷静になる必要があるみたい…)
―――――――――――――――
―――――――――
―――――
キュウべえ「ふぅ、ただいま」ヌッ
さやか「…あ、おかえり」
さやか「さっきほむらの声がここまで聞こえたけど…大丈夫?」
キュウべえ「僕は大丈夫だけど…追い出されてしまったよ」
さやか「あらら…お疲れさん」
キュウべえ「ほむらも少し時間が必要みたいだ」
さやか「…まぁあんだけ叫べばあたしと喋り辛いかもね」
さやか「あたしもちょっと冷たい反応しちゃったし…」
キュウべえ「…そういえばさやか、落ち着いたみたいだけどもう大丈夫なのかい?」
さやか「…ほむらの声が聞こえた時にさ」
さやか「あぁ、あたしまで熱くなってちゃいけないな…って思ったんだ」
さやか「そう思ったら…さっきまでのイライラなんて治まっちゃったよ」
キュウべえ「…それは良かった」ホッ
さやか「…」ジー
キュウべえ「…どうしたんだい?」
さやか「いや、感情のあるキュウべえのほうがなんだか良いなー…って」
キュウべえ「そう言われると悪い気はしないね」
キュウべえ「これが…嬉しいって感情なのかな?」
キュウべえ「ありがとう、さやか」
さやか「どーいたしまして!」
少しだけ更新
【22:00】
さやか「…杏子の言う通りならあと2時間、かぁ…」
さやか「ほむらも部屋から出てこないし…意外と暇だ」ボケーッ
キュウべえ「杏子からはまだ何か情報は来ていないのかい?」
さやか「それがちょっと前から全然来てなくてさー」
さやか「…ちょっと話しかけてみるよ」
さやか『杏子ー?今んとこどう?』
杏子『…』
さやか『…杏子ー?』
杏子『…』
さやか『おーい!』
杏子『んお!?』
杏子『…ん?あぁ…なんださやかか』
さやか『何してんのよ?しっかり返事しなさいって』
杏子『すまんすまん、テレビ見てたら寝かけてた』
さやか『えぇ…』
さやか『あんたの情報が重要なのに寝てどうすんのよ…』
さやか『それで、今マミさんの様子はどう?いつも通り?』
杏子『おーう』
杏子『マミは今んとこ普通にしてる筈………」チラッ
杏子『…え?』
さやか『?どうしたのよ』
杏子『やっべ、マミが居ねえっ!』ガバッ
さやか『はぁ!?何してんのよあんた!?』
杏子『チッ、やられた!』
杏子『ちょっと待ってろ、家ん中探してみる!』
さやか『もし居なかったらシャレにならないわよ…!』
さやか『あたしはほむらに知らせてくる!』
杏子『頼んだ!』
キュウべえ「どうしたんだい?何か焦っていたようだけど」
さやか「マミさんが居なくなったって!今杏子が家の中確認し直してる!」
キュウべえ「…!マズいよ」
キュウべえ「いつ家を出たのか正確な時間が分からない以上、作戦の遂行が難しくなる!」
さやか「分かってる!」
さやか「待ってて、あたしはほむらに知らせてくる!」ドタドタ
ほむら「はぁ…」
ほむら(関係を壊すのは私も本意ではない…)
ほむら(やはり一度しっかりさやかと話を…)
さやか「ほむら!大変!」ドアバターン!
ほむら「!?」ビックゥ
ほむら「何!?」
ほむら「…さっき部屋には入らないでと言ったはずじゃ」
さやか「それどころじゃないよ!マミさんがもう家を出たかもしれない!」
ほむら「!?なんですって!」
さやか「今杏子が家の中を確認して回ってるはず」
さやか『杏子!?どうだった?!』
杏子『…駄目だ…家の中には確実にいねえ!」
さやか『ちょっとシャレになんないよコレ…!』
さやか「ほむら、マミさんはやっぱ家の中にはいなかったみたい!」
ほむら「それより杏子はマミの様子を見ていたのではないの!?」
さやか「ちょっとうたた寝してるうちにいなくなってたみたい、いつ出たのかもわからないってさ」
ほむら「クッ…さやか!今すぐ出て探しに行くわよ!」ダッ
さやか「うん!…キュウべえも行くよ!」ダッ
キュウべえ「分かったよ!」
さやか『杏子、あたしたちは外に出て探してみるから!あんたも探して!」
杏子『了解!気を付けろよ!』
さやか『あんたこそね…!』
ほむら「…早く!」
さやか「うん!」
ガチャ
ダダダダダダッ…
【物陰】
「…居た」
「やっと…見つけた」
タッタッタッタッタッタッタッタッ
さやか「…」
ほむら「…」
キュウべえ「…」※ほむらの肩
さやか「…」
ほむら「…」
タッタッタッタッタッタッタッタッ
さやか(き、気まずい)
さやか(なんかほむら不機嫌そうにしてるし)チラッ
ほむら「…」サッ
さやか(目があった!)
さやか(やっぱりまだ怒ってるんだろうなぁ)
さやか(…喋り辛いなぁ…!)
――――――――――――――――――
ほむら(…どうしましょう)
ほむら(何て…言えばいいのかしら)
ほむら(さやかはさっきから一向に喋らないし)チラッ
さやか「…」
ほむら(…目が合った)サッ
ほむら(…やっぱり、怒っているのでしょうね)
ほむら(…)
ほむら・さやか「…」
キュウべえ「…」
キュウべえ「ねえ」
ほむら・さやか「何!?」バッ
キュウべえ「いや…どうしてどちらも喋らないのかなぁって…」
ほむら・さやか「…」
キュウべえ(また黙った)
ほむら・さやか「…」
キュウべえ(…どうやらどちらもあの件の事で言い出せずにいるみたいだね)
キュウべえ(仕方ない…悠長にしている暇はないし後押しする必要があるかな)
キュウべえ『…さやか、聞こえているかい?』テレパシー
さやか『キュウべえ?』
キュウべえ『少しだけアドバイスをするよ』
さやか『…?なんのこと?』
キュウべえ『君は今あの件の事でほむらに話しかけられずにいるだろう?』
さやか『…バレてたんだ』
キュウべえ「傍から見ればわかるさ』
キュウべえ『でもさやか、君はもう心と頭の整理はついているんだろう』
キュウべえ『今言うべきことを言わないと…どんどん長引いていくよ』
さやか『………いや、それはわかってるんだけどさ』
キュウべえ『なかなか切り出せないんだね』
さやか『…うん。すごく気まずいんだよ…』
キュウべえ『…それは分かるよ。でもね』
キュウべえ『後悔しない為にも後腐れしない為にも』
キュウべえ『勇気を振り絞る必要があるんじゃないかな』
さやか『…キュウべえ…』
さやか『……そうだね。結局どちらかが先に言うわなきゃいけないんだもんね』
さやか『ありがとうキュウべえ。言うよあたし』
キュウべえ『…頑張れ。さやか』
さやか『うん!』
さやか「ほむら!」ピタッ
ほむら「?」クルッ
ほむら「……立ち止まっている暇はないわよ?」
さやか「…あたし、ほむらに言わなきゃいけないことがあるんだ」
ほむら「…?」
さやか「スゥー…ハァー…」
さやか「よし…」
さやか「…ほむら」
さやか「さっきは…ごめん」
さやか「あたし、ほむらの忠告を聞かないで勝手なことしちゃった」
ほむら「…」
さやか「あの後、頭冷やして考えたんだ」
さやか「あの時あたしがちゃんと言う事を聞いていればって」
さやか「しかも武器だって事をわかってた上で…周りに被害を出した」
さやか「んで結局ほむらを怒らせちゃってさ」
さやか「迷惑、かけちゃったね…」
さやか「ごめん。ほむら」ペコッ
ほむら「…」
さやか「もうあんなことはしないって誓う」
さやか「だから…」
さやか「だから、また仲良くしてほしいんだ」
ほむら「…さやか…」
さやか「………ダメ、かな」
ほむら「…」
ほむら「……」
キュウべえ(……仕方ないなぁ)
キュウべえ『ほむら』
キュウべえ『…次は君の番だよ』
ほむら『…キュウべえ?』
キュウべえ『さやかは勇気を出して切り出したんだ』
キュウべえ『次は君が答えてあげる番だよ』
ほむら『…』
キュウべえ『さやかの言葉を聞いて君も冷静になれただろう』
ほむら『…そうね』
キュウべえ『…こうしている間にも彼女は君の言葉を待ち続けている』
キュウべえ『今しかチャンスは無いだろう』
ほむら『…!』
キュウべえ『頑張れ、ほむら』
ほむら(…)チラッ
さやか「…」
ほむら『そう、ね』
ほむら『私も…言わないと』
ほむら「…」
さやか(…やっぱり、駄目なのかな)ウルッ
さやか「……ほむ「ごめんなさい」…ら?」
ほむら「…」
ほむら「…私、さっきまで意地を張ってた」
ほむら「自分は悪くない、当然の事だ…って」
ほむら「…でもキュウべえの言葉と、今のあなたの言葉で気付くことが出来た」
ほむら「危険な物を目の前で弄って、注意を怠って…」
ほむら「謝らなくちゃいけないのは私もだった」
ほむら「ごめんなさい。……そして先に言いだしてくれてありがとう」ペコッ
ほむら「先に話してくれたおかげで冷静になれた」
ほむら「そしてキュウべえも…ありがとう」
ほむら「二人の言葉が無ければ私は今も意地を張ったままでいたでしょう」
ほむら「…ごめんなさい」
ほむら「私も…仲直りがしたい」
ほむら「……私ともう一度…仲良くしてくれないかしら…」
さやか「…ほむらぁ!」ガバッ
ほむら「きゃっ!?」
さやか「よかったぁ、嫌われたかと思ったぁ!」
さやか「あたしもごめん!本当にごめ゛ん!」ギュッ
ほむら「…ええ」
ほむら「私こそ、ごめんなさい…」ウルッ
さやか「うっ、ヒグッ…グスッ」
ほむら「…泣かないで」ナデナデ
さやか「うぅ…ヒッグ」
ほむら「ほら、もう夜中だし静かに…ね」
さやか「グスッ…エグッ…うんっ…」
ほむら・さやか「グズッ…エグッ…」
――――――――――――――
――――――――――
――――――
キュウべえ(…良かった)
キュウべえ(これで心配する必要は無くなった、かな?)
キュウべえ(ほむらは大人びているし、今までの経験からか状況の判断は優れている)
キュウべえ(でも根本的な部分は未だ子供…ってところか)
キュウべえ(さやかは好奇心旺盛な年ごろの女子…だけど冷静になるのも早かった)
キュウべえ(短所はあれどお互い良いところはしっかりある)
キュウべえ(今後もその長所を活かしつつ仲良くしてくれたら…一応安心できるかな)
キュウべえ(まぁさやかの好奇心の旺盛っぷりには少し不安になるけれど…)
キュウべえ(ほむらも今後しっかり注意していくようにしてもらえれば大丈夫だろう)
ほむら「…ほら、マミを探すんでしょう?」グスッ
さやか「……うん」コク
ほむら「ならお互い泣き止まないとね」ゴシゴシ
さやか「…はは、ほむら目が真っ赤だよ」ズズッ
ほむら「そう言うあなたも、ね」
さやか「……あはは」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
キュウべえ(……なんだろうね)
キュウべえ(今の二人を見ていると…不思議な気持ちになる)
キュウべえ(暖かい…?心地いい…?)
キュウべえ(これは…なんだろう、どういった感情なのか…)
キュウべえ(もしかしたら感情ですらないのかもしれない)
キュウべえ(でも、決して嫌なものでは無いのは確かだね)
キュウべえ(………僕も人間だったのなら、二人のような関係を築ける人がいたんだろうか)
キュウべえ(いや…考えても仕方ないね)
ほむら「…ほら、あなたも行くわよ」
さやか「行こう!キュウべえ!」
キュウべえ「…そうだね!」タッタッタッ
キュウべえ(そうか、二人を見ていると……僕は嬉しくなるんだ)
キュウべえ(……あぁ)スッ
キュウべえ(今日はなんだか月が綺麗に見える気がするよ)
キュウべえ「…さぁ!マミを探しに行こ≪ドォン!≫」
ほむら・さやか「!?キュウべえ大丈夫?!」
キュウべえ「…う?」ビチャッ
キュウべえ(あれ?どうして僕の胴体に穴…が…)
「…探しに行かなくてもいいわよ」
マミ「もう、後ろにいるんだから」
>>243
ごめんなさい。ちょっと修正
ほむら「…ほら、あなたも行くわよ」
さやか「行こう!キュウべえ!」
キュウべえ「!」
キュウべえ「…そうだね!」
キュウべえ(そうか…)
キュウべえ(二人を見ていると……僕は嬉しくなるんだ)
キュウべえ(嬉しいという感情はいいものだね…)
キュウべえ(すごく心地が良い…)
キュウべえ(……あぁ)スッ
キュウべえ(今日はなんだか月が綺麗に見える気がするよ)
キュウべえ「よし!」
キュウべえ「…さぁ二人共!」
キュウべえ「マミを探しに行こ≪ドォン!≫」
ほむら・さやか「!?」
キュウべえ「…う?」ビチャッ
さやか「ちょ、キュウべえ!?」
キュウべえ(…あれ?)
キュウべえ(なんで…僕の体に穴…が)
「…別に探しに行かなくてもいいわよ?」
マミ「もう、後ろにいるんだから」
さやか「っ!!」ゾクッ
マミ「キュウべえ…」
マミ「やっと見つけた…」
マミ「ひどいじゃない…すっかり姿を見せなくなっちゃって…」
マミ「寂しかったのよ?」
ほむら「巴…マミ…!」
さやか「…キュウべえ!今治すからね!」パァァァァ
キュウべえ「マ…ミ…」
さやか「なんてことするんですかマミさん…!」キッ
マミ「…ちょっと?怖いわよ…」
マミ「二人共そんなに睨まないでくれるかしら…?」ジャキッ
ほむら「…銃を構えておいて良く言うわよ」
マミ「あぁ…これは保険よ保険…」
マミ「キュウべえがまた逃げちゃわないように…ね」ドォン
さやか「わっ!?」バッ
バゴォ!!!
マミ「あら、外しちゃったわ」
さやか(地面が抉れた!?)
マミ「美樹さんがキュウべえを庇うから…」ジャキ
ほむら「…チッ」
ほむら(仕方ないわね)
ほむら「…さやか!キュウべえを連れて隠れていなさい!」
ほむら「私が時間を稼ぐから杏子を呼んで!」ジャキッ
さやか「ほむら!?」
マミ「…行かせると思ってるの?」ドォン
ほむら「無駄よ!」チュイン!
マミ「……時を止めて拳銃の弾で軌道を逸らしたのね」
マミ「はぁ、厄介な事この上ないわ…」
マミ「戦い辛いわねぇ」
ほむら(顔色一つ変えない癖にいけしゃあしゃあと…)
さやか「一人じゃ無理だよほむら!」
さやか「やっぱりあたしも戦う!」
ほむら「駄目よ!あなたには治療に専念して!」
さやか「…でも!」
ほむら「杏子が来るまで絶対に持ちこたえるから!早く!」
さやか「うぅ…」チラッ
キュウべえ「…」グッタリ
マミ「あら…佐倉さんまで来るのね」
マミ「なら早く片づけちゃわないと…」
ほむら「…早く!」
さやか「…………わかった」
さやか「でも死なないでねほむら!」ダダダダダッ
――――――――――――――――――――
ほむら「これで二人っきりね」
マミ「あぁ…行ってしまったわ」
マミ「まったく、邪魔をしてくれたわね…」
マミ「迷惑なんだけれど?」ジャキッ
ほむら「…何度だって邪魔してあげるわよ」
ほむら「あなたが諦めるまで何度でも、ね」カチャッ
ほむら「巴マミ、あなたをこの先には進ませない」
マミ「大きな口を叩くのね…あぁ怖い」
ほむら(だからさやか…頼んだわよ!)
【建物の影】
タッタッタッ
サッ
さやか「ふぅ…、ここまで離れておけば大丈夫かな…?」
さやか「キュウべえ…今治すからね」パァァァァ
キュウべえ「……ウ……」グッタリ
さやか「まだ死んではない筈、間にあえ…!」
さやか「んで…」
さやか『…杏子!聞こえてる!?』テレパシー
杏子『さやか!どうした、何かあったか?!』
さやか『マミさんに見つかった!色々あって今ほむらがマミさんの足止めしてる!』
杏子『色々ぉ!?どういうことだ、もっと詳しく説明しろ!』
さやか『えーっと、えっと……要するにマミさんに襲われたの!早く来て!』
杏子『クソ、そっちにいやがったのか!場所はどこだ!?』
さやか『ほむらの家の近く!詳しい場所は魔力を探知して!』
杏子『何か目印みたいなもんはねーのかよ!』
さやか『わかんないよ!今治療で手が離せないから…ごめん!』
杏子『チッ…仕方ねえ、なるべく早く行く!』
さやか『お願い…!』
――――――――――――――――
ドォン!……チュイィン!ガキィ!
マミ「なかなか粘るのね…でももう終わらせるわ」ジャキッ
ほむら「……そう上手くいくかしら?私はまだ戦えるわよ」チャキッ
マミ「あらあら、強がりなのは見れば分かるのに…無理しちゃって」
ほむら「……」
ほむら(…おかしい、強すぎる…!)
ほむら(私の魔法の弱点は対象に触れられている場合時を止められないこと)
ほむら(何故その弱点がバレているのかは置いておくとして、明らかに戦闘能力が上がっている)
ほむら(有効打を与えるどころか攻撃が掠りもしない…!)
ほむら「…チッ」バァン!
マミ「…」スッ
マミ「何か考え事をしているから待ってあげたのに…不意打ちなんて卑怯じゃない」
ほむら(この程度じゃ当たらない…か)
ほむら(せめて、杏子が来るまで時間を稼がないと)
ほむら「……巴マミ、あなたは何故キュウべえに危害を加えるの?」
マミ「時間稼ぎのつもりかしら?……でもまぁ、答えてあげるわ」
マミ「美樹さんがキュウべえを治療してくれたらまた虐められるものね」
マミ「ふふ、ふふふふふふふふふふ」
マミ「ふふふ、ふふ………はぁ」
マミ「…そうね、始まりは大体2か月ぐらい前のことだったかしら」
マミ「学校も終わって家でくつろいでる時の事よ」
――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
―――――――
テレビ『午後2時頃、○○町で傷害事件が発生しました……犯人は未だ逮捕されていません』
マミ『…最近物騒ね』
マミ『私も気を付けないと。ねえキュウべえ?』
キュウべえ『魔法を使えば撃退できるし気に病む必要はないんじゃないかな』
マミ『…はぁ、そういうことじゃないの…』
キュウべえ『?』
マミ(……)
マミ(心配すらしてくれないのね…)
テレビ『○○町で市民に飼われていた犬などが殺されるという事件が発生…』
テレビ『現在調査中です……』
マミ『………酷いことをする人がいるものね』チラッ
キュウべえ『…なんだい?』
マミ『いえ、なんでも』
マミ(今の放送を聞いて何も感じない素振り…)
マミ(感情が無いというのは悲しいものね…)
キュウべえ『それにしても人間という生き物はつくづく理解できないね』
キュウべえ『他人や小動物に危害を与えてどうなるというんだい?』
キュウべえ『何か利益でも生まれるのかな?』
キュウべえ『ねえマミ』
マミ『……』
キュウべえ『これも人間に顕著に見られる感情のせいなのかな?』
マミ『……知らないわよ』
キュウべえ『………どうしたんだい?』
マミ『なんでもない』
キュウべえ『…?』
マミ『……今日はなんだか気分が悪いからもう寝るわ』
キュウべえ『そうかい』
マミ『おやすみ』
キュウべえ『おやすみ』
スタスタ……パタン
【寝室】
マミ『……はぁ』ボスン
マミ(…)
マミ(仕方ないの)
マミ(…キュウべえには感情が無いからあの反応は仕方ないのよ)
マミ『…………もう寝ましょう』
―――――――――――深夜1時
マミ『…』ムクッ
スタスタ……パタン
キュウべえ『……おや、起きたのかい?』
マミ『…』
キュウべえ『マミ?』
マミ『…』スッ
キュウべえ『どこに行くんだい?』
マミ『…』スタスタスタ
キュウべえ『マミ?』
キュウべえ『そっちは玄関だよ?』
マミ『…』ガチャ……バタン
キュウべえ『えぇ…?』
キュウべえ(……とりあえず追いかけよう)タッタッタッ
キュウべえ『マミ、どこに行くんだい?』
マミ『…』
キュウべえ『しかも君は裸足だ』
キュウべえ『マミ』
マミ『…』
キュウべえ『…聞こえていないのかい?』
マミ『…』スタスタ
キュウべえ(……無視、かな)
キュウべえ(仕方ない、もう少し様子を見てみよう…)
―――――――――――
―――――――
―――
【住宅街】
キュウべえ『もう大分家から離れたよマミ』
マミ『…』
キュウべえ『足も汚れているだろう』
マミ『…』ピタッ
キュウべえ『おっと』
マミ『…』ジー
飼い犬『zzz…』
キュウべえ『…?』
キュウべえ『犬?』
マミ『…』ジー
キュウべえ『あれがどうしたんだい?』
キュウべえ『何か変わったところでも…≪パアアアア≫』
キュウべえ(変身した!?)
マミ『…』スッ、ユビサシ
飼い犬『zzz……!?』シュルシュルシュル、ギチッ
マミ『…』
ギチ……ギチ
飼い犬『ワフッ…!ワ、グッ…』ギチギチギチギチ
キュウべえ『リボン?!』
マミ『…』
飼い犬『グフッ、ワォ…』ギチッ…
キュウべえ『いけない!それ以上は死んでしまう!』
マミ『…』…ギュッ
飼い犬『ガッ……』
ブチッ
キュウべえ『!!!』
ボトッ
マミ『…』
キュウべえ『マ、マミ!』
キュウべえ『使い魔でもないのに突然何を!』
キュウべえ『一体どういうつも…り……で…』
マミ『……ふふ』
マミ『ふふふふふふ』
マミ『あはははははははははははははは』
キュウべえ『…っ!』
マミ『あははは……』ピタッ
マミ『…』
マミ『…』グルンッ
キュウべえ『!?』ゾクッ
マミ『…』ニタァァァァ
キュウべえ(笑っている!!!)
マミ『…』
キュウべえ『マ、マミ』
キュウべえ『どう…したんだい』
キュウべえ『その姿勢は首を痛めるんじゃないかな…?』
マミ『…』
マミ『…』スッ
キュウべえ『!!』
キュウべえ『や、やめるんだマミ!』
シュルシュル、ギチッ
キュウべ『マミ!!!』
マミ『…』ニタァァァァ
キュウべえ『やめ』
ブチッ
犬・キュウべえ『』
マミ『…』クルッ
スッ……
スタ……スタ……
―――――――――――――――――――――
――――――――――――
―――――
マミ「―――あらすじは大体こんな感じね」
マミ「理解いただけた?」
ほむら「縁も所縁もない動物を手にかけたですって…?!」
ほむら「もしかして、以前起きていた動物の殺害事件の犯人は…!」
マミ「…あ、そこは勘違いしないでほしいの」
マミ「事件を最初に起こしたのは私ではないの」
マミ「その報道をきっかけに内なる本能が目覚めた、といったほうが正しいわ」
マミ「しかも結局手にかけた動物はあの犬が最初で最後だったしね」
マミ「そのあとはほら、キュウべえを対象にしていたわ」
ほむら「……だとしても、だとしても」ギリッ
ほむら「あなたのやったことは許されるものではない‼」キッ
ほむら「第一、あなたはそんなことをする人では無かった…!」
マミ「……そうかもね」
マミ「私も、最初は夢で起きたことだと思ってた」
マミ「だって自分は寝ていた筈なのにそんな行動をとった記憶があるんだもの」
マミ「朝起きて初めて思い出したときは頭がおかしくなったと思った」
マミ「……でも、日を重ねる内にそれは夢の出来事ではないことが分かっていったわ」
マミ「夢遊病、ってやつ?」
マミ「朝起きるたびに汚れていた足、次第に私の前に姿を現さなくなるキュウべえ」
マミ「そしてその事実に驚かなくなっていく自分」
マミ「最終的に、それを当然のことのように受け入れていた自分が居た」
マミ「……あ、この場合記憶があるから夢遊病とは違うわね」
マミ「二重人格?」
マミ「……ま、どうでもいいことね」
マミ「でも、それが続いたある日。今日もまた夜中に起きてキュウべえを探しに行くんだろうなって」
マミ「そう考えながら寝た時のことよ」
マミ「いつものように私は起きた」
マミ「でも、その日起きた私の意識ははっきりとしていたわ」
マミ「今までの私はまるで人形のように外に探しに行くだけだったのに」
マミ「その時の私は思考がはっきりとしていて自我があった」
マミ「まあ驚いたわね」
マミ「なぜ今回?と思った半面」
マミ「自我があるおかげでさらに楽しめる!って!!」
ほむら「…っ!」
マミ「頭がおかしくなったと思ったでしょう?」
マミ「でもいいわ」
マミ「今では私にとってそれが正常」
マミ「当然の事となってしまった」
マミ「最早楽しくて仕方ないのよね」
ほむら「…っ、あなたは人としての道を踏み外した!!」
ほむら「今のあなたは正常じゃない!!」
マミ「…そう思うのも当然ね」
マミ「でも、あなたもこちら側に来てみたら?」
マミ「意外と楽しいものよ?」クスクス
ほむら「冗談じゃないわ…!」
ほむら「誰が今のあなたと同じになるものですか!」
マミ「あら、残念」
マミ「暁美さんとなら楽しくやれそうだと思ったのだけれど…」
マミ「…でもまあ無理に誘うのも良くないものね」
マミ「私も長々と話してしまったし、暁美さんを越えてキュウべえのところに行くとしましょう」
ほむら「……やめる気は」
マミ「ないわ」
マミ「暁美さんだってわかっているでしょう?」
マミ「私を倒さない限り止まらないって」
ほむら「……もう、容赦なんてしないわよ!」
マミ「当然ね、そうじゃないと楽しめないもの!」
ほむら「私はここであなたを倒して、正気を取り戻させる!」ガチャ
ピタッ
マミ「無駄よ、時を止めても私のリボンがあなたに触れている限りね」ドォン
ほむら「チッ!」サッ、バァン
マミ「当たらないわねぇ…無駄だってば」シャッ
ほむら(っ!!もう目の前に!)
マミ「はぁっ!」ドゴォ
ほむら「ぐっ!」ズザァ!
マミ「んー、蹴りは防がれちゃうのね」
マミ「私は体術は得意ではないけれど…弾は当たらないみたいだし…」ビュッ
ほむら「っ」バッ
ほむら(どこが得意じゃないってのよ、防いだ腕がまだしびれてる…!)
ほむら(少しでも距離を稼いで遠距離戦に持ち込まないと!)シュバッ
マミ「逃がさない」ダッ
マミ「ふっ!」ビュッ
ほむら「なっ―――がっ!!」ボゴォ!
ドサッ
ほむら「ぐ、ゲホッ、ゴホ!」
マミ「綺麗にお腹に入ったわね…大丈夫?」
ほむら「ゲホ…うる、さい!」ビュッ
マミ「あら危ないわ、ねぇ!!」ドゴォ
ほむら「うあっ!」ドサァ!
マミ「力及ばず、って所かしら?」
マミ「あはは!!!」
ほむら「ゴホッ、ゲホゴホ!」
ほむら「うっ、ぐぅう…」
ほむら(攻撃する暇がない!)
ほむら(動きが早すぎる…!)
ほむら(ここまで近接戦闘に慣れているだなんて知らなかったわよ…!)
ほむら(でも、負けるわけには…!)キッ
マミ「その目、絶対負けるもんかって言わんばかりね…」
マミ「…………いい!最高よ!なんて凛々しい目!!」
マミ「何度苦痛に表情が歪んでも!その目からは確固たる意志が感じられるわ!」
マミ「ああ…!まさか抵抗する人間を痛めつけることがこんなに楽しいだなんて…!」
マミ「ありがとう暁美さん!あなたは私の新しいステージの道標となってくれたわ!!!」ドゴッ!
ほむら「がっ…!」
マミ「~~~~~っ!」ゾクゾク
マミ「あははははは!!!」ドゴッドゴッ
ほむら「あっ、ぐっ!!!」
マミ「ほら、もっと!」ボゴォ!
ほむら「っあ…」シュウウウ
マミ「……あら?変身が解けちゃった?」
ほむら「う…」
マミ「ちょっとやりすぎちゃった?ごめんね暁美さん」
マミ「まさかこんなに打たれ弱いだなんて思っていなかったわ」ドゴッ
ほむら「…あ、ぅ…」
マミ「もう反応も薄いし…終わりかしら」
マミ「そうねぇ…じゃあ次は美樹さんを虐めてみようかしら?」
マミ「もうキュウべえはどうでもいいわね」
マミ「そのあとは……そうだ!鹿目さんなんていいかも!」
ほむら「…!?」
マミ「暁美さんを虐めたって言ったらどんな反応をするかしら!」
マミ「あの可愛らしい顔にどんな表情が…≪ガシッ≫」
マミ「…?」
ほむら「……まどかに、は……指一本、触れさせない…!」
マミ「まだ意識があったのね」
マミ「でももう次の楽しみが見つかりそうだし…おとなしく寝てて頂戴?」ジャキッ
マミ「大丈夫、威力は抑えておくから」
マミ「まぁ後遺症ぐらいは残るかもしれないけど!」クスクス
ほむら「……ま……ど、か…!」
マミ「…それじゃ、また会う日まで」…カチャッ
マミ「おやすみなs」
「何してんだてめええええええ!!!!!!!」
今日は久々に昼から予定が空いてるから友人と釣りに行ってくる
更新は早めにしたい…から頑張る
マミ「!?」
ガキィィン!
マミ「ッ…!」
ギャリ…ギリギリ
マミ「…危ないじゃない…」
???「…」
マミ「佐倉さん…!」
杏子「…うるせえ」バッ
スタッ
マミ「まさか、このタイミングであなたが来るとは…」
杏子「…さやかから呼ばれたんだよ。あんたが暴れてるってね」
マミ「あぁ…美樹さんが…」
マミ(余計な手間が増えた…このまま佐倉さんを相手にするのは流石に骨が折れるわ…)
マミ「…佐倉さん、ここは道を譲ってくれない?今は忙しいの」
杏子「あぁ?行かせるわけねえだろ?力尽くでも止めてやる」
マミ「私、佐倉さんとはあまり戦いたくないのよ」
マミ「もし全力で戦ったらお互いタダでは済まないでしょう…?」
マミ「第一、周りに被害が出てしまうもの」
杏子「…ほむらと戦いながら銃ぶっ放してた奴がよく言うじゃねえか」
杏子「今のあんたは周りの被害なんてどうでもいい、目的の為に動くつもりしかない」
杏子「…そんな奴をほっとくわけには…いかねえだ、ろ!!」ビュッ!
マミ(っ!?速い!)
マミ「くっ!」バッ
ビュオン、スパッ!
マミ(…髪が)パラパラ
杏子「へえ?」
杏子「そんな簡単に避けるなんてやるじゃん」
マミ「…ちょっと油断してたけどね」
杏子(油断しててあの動きってことか…)
杏子(正直…舐めてたな)
杏子(こりゃ、容赦なんかしてる場合じゃねえか…)
杏子「…仕方ねえ、本気で行くぞ…!」チャキッ…ビュオッ!
マミ(さらに動きが速く…!)
マミ(でも直線状の動きなら…読める!)バァン!
杏子「…」シュン!
マミ「!?消え…」
ドゴッ!
マミ「きゃっ!?」ズザアアアア
マミ(…後ろ?!)ヨロヨロ
杏子「…常に周囲の警戒を怠るな」
杏子「前、あんたは自分でそう言ってたよ」
マミ「…」
マミ「…ふ…」
マミ「……ふふ」
マミ「そう、そうね」
マミ「私はまだ油断しちゃってたみたい」
マミ「はぁ…こっちも本気でやらないといけないなんて…」
マミ「…少し楽しくなってきたわよ!!!」ドドォン!!
杏子「うわっ!」シュッ
ピッ
杏子「…!」ツー
マミ「あぁ…可愛い顔に傷がついちゃったけど…お相子?かしら」
杏子「…へっ、余裕かましやがって…」
杏子(躊躇なく顔を狙って来やがった、マジで殺しにきてんじゃねーか…!)
マミ(…余裕、ね…)
マミ(さっきの動きを見て分かるけど、接近戦に持ち込まれたら勝ち目がないかもしれない)
マミ(…近づかせない、が戦法ね)
マミ(そうと決まれば…)ジャキッ
マミ「ちょっと手荒になるけど…我慢して?」パァァァァ
杏子「…はぁ!?お、おい!」
杏子「んな大量にぶっ放したら周りが―――」
マミ「ティロ・ボレー」
杏子「待っ――――」
カッ
ドゴォオオオオン
あ、技名はwikiとかから引用してます
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