飛鳥「コンビニ万歳、さ」 (31)
・モバマスSSです
・短めのをマイペースにいくつか投げていきます
・深夜、夜間帯に見ることをおすすめします
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飛鳥「お仕事、お疲れ様でした」
李衣菜「飛鳥ちゃん、お疲れ様ー。なかなかロックだったじゃん!トークも意外といけるんだねー」
飛鳥「意外と、は余計かもね。ボクだってそれなりに話しのストックは多い方だと自負している」
李衣菜「へー…っと、もう9時前かぁ。お腹すいたなぁ…。」
飛鳥「そうか、もうそんな時間か」
李衣菜「…飛鳥ちゃん、一緒にごはんでもどうかな?料理はそれなりに自信あるよ!」
飛鳥「…あー、頷きたいところではあるのだけれど…寮の門限があるから…ギリギリなんだ」
李衣菜「そっか、なら仕方ないね」
飛鳥「うん、それじゃあお先に。お疲れ様でした」
李衣菜「はーい、お疲れー」
飛鳥 (暗くなり、寮の門限もあっては晩御飯ものんびりと食べてはいられない)
飛鳥 (そんなときは、いつものコンビニのごはんで済ませる。勿論アイドルということは自覚していて、そこまで頻繁にコンビニで済ませているわけではない)
飛鳥 (だが、たまに食べるコンビニの食べ物はとても美味しい。時々食べるジャンクフードがいつもより美味しく感じるのと同じだ)
飛鳥「…丁度いいところにあった」
飛鳥 (コンビニの中に入って、カゴを持って…っと)
飛鳥 (さて、今夜は何にしようか…)
飛鳥 (暗くなり、寮の門限もあっては晩御飯ものんびりと食べてはいられない)
飛鳥 (そんなときは、いつものコンビニのごはんで済ませる。勿論アイドルということは自覚していて、そこまで頻繁にコンビニで済ませているわけではない)
飛鳥 (だが、たまに食べるコンビニの食べ物はとても美味しい。時々食べるジャンクフードがいつもより美味しく感じるのと同じだ)
飛鳥「…丁度いいところにあった」
飛鳥 (コンビニの中に入って、カゴを持って…っと)
飛鳥 (さて、今夜は何にしようか…)
飛鳥 (暗くなり、寮の門限もあっては晩御飯ものんびりと食べてはいられない)
飛鳥 (そんなときは、いつものコンビニのごはんで済ませる。勿論アイドルということは自覚していて、そこまで頻繁にコンビニで済ませているわけではない)
飛鳥 (だが、たまに食べるコンビニの食べ物はとても美味しい。時々食べるジャンクフードがいつもより美味しく感じるのと同じだ)
飛鳥「…丁度いいところにあった」
飛鳥 (コンビニの中に入って、カゴを持って…っと)
飛鳥 (さて、今夜は何にしようか…)
あれ、三連投してしまった
ミスです申し訳ないです
飛鳥 (ボクは今、何を食べたいんだろう、何を欲しているのか…)
飛鳥「…中華……」
飛鳥 (麻婆豆腐、餃子などが目に入ったが…それらは寮の食堂でも食べられる)
飛鳥 (…ここは、コンビニにでしか買えないようなものを買うべきか?)
飛鳥「…フライヤー、フライヤー…」ブツブツ
飛鳥 (フライヤーは、様々なチキン、魚フライ、コロッケ……ん?)
飛鳥「…いも、もち…?」
飛鳥 (っ、口に出してしまっていた…。…いももちか…。)
飛鳥 (…………。)
飛鳥 (…よし、メニューは決まった。本能のままに選ぼう)
飛鳥 (…これと、これと、これ…っと)
飛鳥 (よし、あとは寮に帰るだけだ)
飛鳥 「………ふふっ♪」
飛鳥「…ただいま」
飛鳥 (…さて、お待ちかねの晩御飯だ。食堂はもう使えないから、ここでコンビニフードを食べる訳だが…)
飛鳥 (…さて、食事の用意は完了だ)
飛鳥「いただきます」
飛鳥 (まずは、基本としておにぎりを2つ。塩おにぎりと、ネギトロわさびのおにぎり。)
飛鳥 (…そして、このチキン。衣が真っ赤で、見ているだけで口の中がピリピリしてくる)
飛鳥「……あむ」
飛鳥 (うわ、肉汁がすごい…。すぐに辛味はこないから、あとからくるパターンか)
飛鳥 (塩おにぎりも…あむ)
飛鳥 (……。…肉とおにぎりの相性はやっぱり最高だ)
飛鳥 (塩おにぎりは、他のおにぎりとは違って海苔がない。だから塩味がわかりやすい)
飛鳥 (塩味が米を純粋に引き立たせてくれている。そこにチキンの肉汁と辛み…)
飛鳥 (止まらない…幸せだ)
飛鳥 (………はっ、思わずがっついてしまった)
飛鳥 (まぁいい、これはボク一人のみに許された幸せなのだから)モグモグ
飛鳥「…あ……そうだった」
飛鳥 (いももちを忘れていた…。…いただきます)パクッ
飛鳥 (…これはデザートとして食べるべきではないな…。おやつとして最適、か)
飛鳥 (芋の味がしっかりしているうえに、食べ応えがある。もっちりとしていて、これもいい。…けど、これを2個以上食べないようにしよう…)
飛鳥「さて、今度こそ…ご馳走様、だ」
飛鳥 (……体重計…)ガシャンッ
飛鳥 (……………………)
飛鳥 (…この幸せな時間はひと月に3回が限度…か)
飛鳥「明日のレッスン、頑張ろう…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
飛鳥「…トークショーのお仕事というのは、なかなかどうして難しい……」
響子「ま、まぁ…個性が強めな人達がいっぱいいたから仕方ないよ」
飛鳥 (今日の仕事はこれでおしまい。ふふ、今夜はお待ちかねのコンビニごはんだ…)
飛鳥「じゃあ、ボクはこれで。響子、お疲れ様」
響子「あっ、飛鳥ちゃんお疲れ様!気をつけてね!」
帰り道道中 コンビニ店内
飛鳥 (……さて、今回は何にしようか…)
飛鳥 (…パスタか。…ボンゴレパスタ、ね)ドンッ
飛鳥「あっ」
飛鳥・響子「すみませんっ」
飛鳥・響子「……え?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
飛鳥「…という訳で、コンビニに寄っていた訳さ」
響子「むむ…駄目ですよ、飛鳥ちゃん!」
飛鳥「え?」
響子「コンビニのごはんは美味しいけれど、そればっかりでは身体によくありません!ということで…私が飛鳥ちゃんのコンビニごはんにアレンジさせていただきますっ!」
飛鳥「………はい?」
響子「飛鳥ちゃん、メインはこのボンゴレパスタでいいですか?」
飛鳥「あ、う、うん」
響子「他に、食べたいものはありますか?」
飛鳥「………骨なしチキンと、サラダ。以上」
響子「わかりました!……支払いは私が払いますので気にしないでくださいねっ」
飛鳥「いや、そんな…悪いよ、ボクがちゃんと…」
響子「いいからいいからっ!門限までに帰りますよ、急いで!」
飛鳥「………う、うん…」
飛鳥 (…どうしよう、頭が状況についていけない…)
飛鳥 (とっ、とりあえず、響子に早く追いつかなければ…!)
飛鳥「きっ、響子、待ってくれ!」
寮内 飛鳥の部屋
響子「ごめんね飛鳥ちゃん、突然あがっちゃって」
飛鳥「いや、問題ないよ。お茶を入れるから待っててくれ」
響子「あっ、お茶は大丈夫!その代わり、台所貸してもらっていいかな?」
飛鳥「台所?構わないけど…何をするんだい?」
響子「そのコンビニで買ってきたごはんに、アレンジを加えるんですっ♪」
飛鳥「なっ…なんだって…?」
響子「材料は私の方で別に買ってきてあるので大丈夫です!……アレンジしても、いいですよね?」
飛鳥 (…どうする。ボクは食べたいものを本能のままに食べたい)
飛鳥 (しかし響子の腕によるアレンジが楽しみなのも事実)
飛鳥 (……ここは!)
飛鳥「…あぁ、宜しく頼むよ、五十嵐シェフ」
響子「シェフ…って大袈裟ですよ、飛鳥ちゃんっ」
飛鳥「さぁ、ボクに構わず調理を始めてくれ」
響子「飛鳥ちゃんったら…。…よしっ、やりますよー!」
響子「まずこのボンゴレパスタは…。…よし、決まりっ」
響子「まずお鍋にバターを入れて、切ったじゃがいもとほうれん草を炒めて…」
響子「炒めたらお水とコンソメを入れて、フタをしてー…。 …美味しくなあれっ」
飛鳥 (かわいい)
響子「沸騰したら、お水より多めの牛乳を入れて、塩と胡椒で味を整えて…できたっ」
響子「あとはこのスープを買ってきたボンゴレパスタにかければ……完成!スープパスタっ!」
飛鳥「…わぁ……。…っ、流石、響子だ」
響子「まだまだチキンとサラダがありますよっ、楽しみにしてくださいねっ♪」
飛鳥 (正直食べきれるか不安だ)
飛鳥「なぁ響子、料理が出来たら、響子も一緒にどうかな?キミもまだ夕食はまだだろう」
響子「えっ、いいんですか?でも…飛鳥ちゃんの夕食でしょ?」
飛鳥「そうだけど、食べきれるかどうか、今更ながらに不安になってきてね。恥ずかしい話だけど」
響子「そうですかぁ…。…じゃあ、お言葉に甘えてっ!…の前に、料理を完成させないとっ」
響子「チキンを一切れずつ切って」
響子「砂糖、醤油、お酢を混ぜた甘辛タレをかけて、薬味ネギをパラっと!」
響子「サラダは買ってきたグルトンと混ぜて…完成ですっ!さぁ、召し上がれ♪」
飛鳥「…………」ゼック-
響子「あ、あれ?飛鳥ちゃん、もしかして嫌いなものがあったとかー」
飛鳥「響子」
響子「は、はい?」
飛鳥「…正直、ボクの夕食がここまで豪華になるとはと思わなかった。その…折角だから、やっぱり響子も一緒に…」
響子「あ、あー!さっきのお話ですね!はいっ、それではお言葉に甘えます!」
飛鳥「じゃあ、お茶を持ってくるから待っててくれ」
響子「はいっ」
飛鳥(…正直、響子の料理の腕は聞いていた以上だ)
飛鳥 (ボクならコンビニのごはんにアレンジを加えようとは考えすらしないはず)
飛鳥 (もししたとしても、自分の理想に近づけるがために時間をかけすぎてしまうだろう)
飛鳥 (しかし、響子のあの手際の良さ…料理において見習う価値が大いにある)
飛鳥「…おまたせ、お茶だよ」コト
響子「ありがとうございます!」
飛鳥「さて、そろそろ食べようか。それじゃあ…」
飛鳥・響子「いただきますっ」
飛鳥 (じゃ、最初にパスタからいただくかな)
飛鳥 「…あむ」
飛鳥「…………美味しい……あっ」
響子「美味しいですか?それなら頑張った甲斐がありました!」
飛鳥「あ、あぁ…うん」
飛鳥 (お、思わず口に出してしまった…)
飛鳥「…すごいよ響子、正直…思っていた以上だ」
飛鳥 「こう、安心する味というべきか…家庭的な味、かな。とても落ち着く…都会の喧騒を忘れさせてくれるような」
響子 「そこまで褒められると照れますけど…私の料理の腕で、誰かを幸せにできたのなら、私は嬉しいです!」
飛鳥 (なんて可愛い笑顔なんだ… CD発売記念の握手会の時にも思ったが、彼女の笑顔は…甘えたくなるような、辛いことを忘れさせてくれるような、つまり…)
飛鳥 「…母親のような…」
響子 「え、母親…?」
飛鳥 「あぁ、何でもないんだ。気にしないでくれ」
飛鳥 (それにしても美味しい。本当に美味しい)
飛鳥 (変わらないコンビニの味に一手間加えただけで、ここまで変わるとは思わなかった)
飛鳥 「…幸せだ」
響子 「飛鳥…ちゃん…」
その言葉は、ボクの思考とは関係なく出てきた。
いわば、心からの言葉だった。
飛鳥 「あ、あの…響子、聞いてたのかい?今のボクの…一言」
響子 「…………」
飛鳥 「き、響子?」
響子 「……嬉しいですっ、飛鳥ちゃんっ!これからも時々、お料理つくりに来てもいいですかっ!?」
飛鳥 「………え?」
(それからボクの部屋に、時々響子が遊びにくるようになった)
(その度に響子は料理で新しいセカイをみせてくれる、のだが…)
(体重計に乗ったボクは、出されたその数値に焦りを感じるばかりであった)
(しかし、ここまでされてなかなか響子の料理を断る事なんて、ボクには難しいことだ)
(…さて、ここからがアイドルとしての見せどころだ。体重管理なんてできて当たり前)
(…洋子さんやいつきさんにでも頼ってみるか)
終わりです。
やっぱり書き溜めておかないとぐだりますね…
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