美味しんぼ~人肉 (10)

団「今回の究極対至高のメニュー対決、今回のお題は禁断の食材、「人肉」です!
  但し、人命を奪うことはなりません。」

京極「めったな事では口に出来ん食材やし楽しみやけどな…このお題は難しいでぇ。」

周「いや、全くです。胎児でさえ食材にする我々も、命を奪わないとなると何が出てくるのか想像が付きませんな・・」

京極「ホンマやで。病気で切り取った部分では食材にならんやろうしな。」


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団「それでは、究極のメニューからお願いします。」

山岡「はい、人肉を使った究極のメニュー、こちらです。」

審査員「ほう!煮込み料理か」

ゆうこ「はい、まずは召し上がって下さい。」

周「ふむ、内臓ではないようですな。小さめの肉が野菜とともに煮込まれている…ポトフのようだな。」

京極「ほんまや。スープは牛のコンソメか。肉の食感はクニュクニュ、コリコリと不思議な感じやな。普通の肉とは違う感じや」

周「この肉、食感は…豚の皮に似ている。皮膚に近い部分ではないか?」

京極「何しろワシには初めての食材や。ゆうこ君、説明してくれんかね?」

ゆうこ「はい、周さんの仰ったとおり、皮膚に近い部分です。今回の食材は女性の腹の皮です。命を奪わないと言うお題の中で
  我々は健康的、且つ不要な人体部位を模索しました。病気や事故で切られたものは食材にはなりえません。
  そこで十分に太った若い女性を探し、専門家のもと、ダイエットを行わせました。
  元が太っていますから、ダイエットで皮がたるみます。たるんだ皮膚を除去し、表面の硬い部分はそぎとって今回の食材にしました。」

周「命を奪わず人肉を、となれば病気や事故を考えてしまうが、健康的にやせた上で不要になった部分とは。良い発想ですな。」

京極「若い女性が健康的にやせた上で余った部分とは考えたやないか。ワシら年寄りもこの皮の女性のように健康的にやせたいものや。」

団「料理の説明をお願いします。」

山岡「はい、メインの食材は栗田からの説明の通り、若い女性の腹の皮です。切り取った部分の中でも表皮は硬いので除去します。
  ダイエットしてなお残った皮下脂肪は丁寧に取り除きました。それでも皮の部分は硬いため、小さめに切りました。
  更に柔らかく仕上げるため、じっくりと煮込み、徹底的にアクを取り除きました。皆さん初めての人肉と言うことで香りなどが気になるかも知れません。
  そこで香味野菜をたっぷり入れてポトフに仕上げました。」

大原「なるほど、香味野菜でいい風味が出ている。初めて食べる人肉だがいやな匂いもない。」

富井「それどころか十分うまいですよ!」

雄山「ふふ…話にならんな」

山岡「なんだと!」

雄山「お前は料理の基本を分かっていない。我々の料理を食えば私の言った意味が自ずと分かるだろう」

ゆうこ「海原さんはきっと何かを掴んでいるのね…私たちに気づかなかったものを…」

山岡「ぐっ…これ以上のものが作れるのか?忌避されるであろう食材を徹底的に食べやすく仕上げたんだぞ!」

ゆうこ「一体…」

団「それでは至高のメニュー、お願いします!」

山岡「これは…!?キムチ仕立てのスープ!?」

京極「そのようやな。ニンニクの香りがするが、それだけではない。ええ香りがするわ」

雄山「まずは召し上がれ」

周「肉の感じは究極のメニューに似ている。皮のようだ。しかし先ほどの肉より薄めで、一切れも小さめだな。」

京極「一切れ一切れは小さいが何か懐かしい感じがするな。しかもこのスープ、肉との相性が抜群や。キムチ風ということは牛骨やろか」

ゆうこ「なぜかしら、私も懐かしい気持ちになるわ。若い頃に味わったことがあるような気がする。」

団「料理の説明をお願いします。」

雄山「この料理の食材、肉はチンコの皮だ」

審査員「なんだって!?」

雄山「それも韓国産だ。ご存知の通り、かの国は世界一チンコが小さい。となれば包茎手術で皮が大量に出るのだ。」

京極「なるほど!それでキムチと合わせたわけやな!キムチを食って育った皮はキムチと合うのは道理や。」

ゆうこ「このお題でそこまで…山岡さんこの勝負…」

山岡「くそっ!今回は完全に負けだ…しかもこのスープは…」

大原「スープ?」

山岡「ぐっ…まさかこんな合わせ方が…」

雄山「ふふ、お前にそれが分かるとはな…このスープは何から取っている?答えてみろ!」

山岡「…これは……人骨のスープだ…」

大原「何だと!この勝負は命を奪わないことが条件だったはずだ。」

富井「そうです!至高のメニューは失格ですよ!!」

雄山「ご安心あれ。命は奪っておりません。」

富井「そんなことが出来ますか!」

雄山「スープは人骨から取った。しかし命を奪わず、と言うテーマからからはもっとも遠いものだ。」

大原「そんな部分があるのかね?」

雄山「スープは整形で削った骨から取ったのだ」

ゆうこ「あっ!!」

雄山「韓国ではエラの骨、アゴの骨が大量に削られる。この骨をじっくり炊き出しアクを取りスープを取るのだ。
  このスープに全て韓国産のキムチやコチュジャンなどで味をつけるのだ。更にあわせるチンコの皮だが、
  包茎の皮にはチンカスが付いている。これは当然臭い。徹底的に洗いたい所だが、ここで一工夫する。
  あえて極少量のチンカスを残すのだ。
  先ほど何人かが懐かしい香りと言っていた。剥ける前、チンコを触ってにおった事があるだろう。
  この少量のチンカスが懐かしさと微妙な発酵臭で更に料理全体を引き立てるのだ。」

ゆうこ「私もなにか懐かしい香りがしたのは匂いがマンカスに共通するからなのね…それともあの時の…」

山岡「分かるもんか!俺は小学校からズルムケだった…」

雄山「腹の肉に牛のスープを合わせてどうする!人骨、人肉、産地の料理法。これに勝るものがあると言うのか!?
  更にお前は人肉の匂いを徹底して消そうとした。ならば人肉の意味があるのか!牛の香り、豚の香り、
  それぞれ食材独自の香りを消そうとはすまい。お前は人肉の意味を消した。組み合わせもバラバラだ。
  こんなものが究極のメニューと言えるのか!?」

山岡「ぐぎぎ…」

団「審査結果の発表です。今回は材料の一貫性、料理の意図、仕上がり全てにおいて至高のメニューが勝っていました。
  勝者は至高のメニューです!」

山岡「くっ…」

周「今回ははっきり差が出てしまいましたな。」

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ゆうこ「今回も負けてしまったけど仕方ないわ。山岡さん、小さい頃からズルムケだったんでしょ。
  むしろ私が気づくべきだったんだわ。」

山岡「そういえば君、あの時の、とか言ってなかったかい?誰かのチンカスを味わったのかい?」

ゆうこ「い…いえ…、きっと[田島「チ○コ破裂するっ!」]を覚えた頃のマンカスの匂いだわ。女ってオナった後指の匂いをかぐのよ。」

山岡「ふーん…どうだか」

ゆうこ(高富君は包茎で臭かったっけ…)

谷村「そういう話は家でしたまえ。」

ゆうこ「は、はい…すみません」

大原「今回も負けか!山岡、小学生からズルムケとか言い訳しおって。お前はわしのチンカスをねっとりと味わいながら
  このお題に生かせんとは!ボーナスはなしだー!!」



おわり







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