安価とコンマで魔王の野望! (1000)
??「とある魔術師だった勇者に石にされ、封印されて、幾星霜」
??「しかし、二週間前の嵐の晩に雷が直撃し、封印が解かれた」
??「む、申し遅れた、オレは魔王の息子だ」
??→魔王の息子「そもそも、勇者に封印されたのも、父である魔王から直々に命令され、その戦いに敗れたからだ」
魔王の息子「だが、オレが封印され半世紀が経っていた」
魔王の息子「それはいい。オレは敗者だ。蘇っただけでも御の字だろう」
魔王の息子「しかし、それよりも重大なことがある。それは復活して二週間、持ち前のスキルを使って調べ上げたことだが、わかったことがある。それは……」
魔王の息子「父である魔王が半世紀前に別な勇者に殺され、魔族が滅びに瀕していたことだ」
魔王の息子「どうやら、勇者は父を殺した際、『魔族は子供が魔獣になる』呪いをかけたらしい」
魔王の息子「しかも、長寿の高等魔族は魔王を殺した後に勇者に殺された所為で残っていない」
魔王の息子「おかげで、殆どの魔族は寿命を迎え、その子供は獣同然の魔獣になり果て、今いる魔界を統制している魔族はもとより魔獣に近かったため変化がないスライムやオークなどの一部の亜人だと言う話だ」
魔王の息子「なるほど、このまま時間を重ねれば、自然と人間の脅威である魔族は自然消滅するというわけか、うまい話しだ」
魔王の息子「本来なら、この呪いを解かなければいけないだろうが、なんでも呪いの道具ではなく、魔王を殺したために勇者に与えられた『願いを叶える権利』だったそうで、世界は改変されたらしい」
魔王の息子「世界級の改変だったから、殆どの魔族は諦められたらしい」
魔王の息子「だが、ここに例外がいる」
魔王の息子「オレだ」
魔王の息子「オレはその世界改変前に石に封印された」
魔王の息子「つまり、世界改変の時に『魔族』ではなく『魔族であった石』だったから世界改変には巻き込まれず、復活後も、オレは世界改変前の『魔族』のまま、つまり子供が魔族の子供を作り出せる」
魔王の息子「さらに、オレは魔王の息子。魔王の子は全ての種類の魔族が魔王の椅子に座れるように、産まれてくる子供は全部種類が違う。そして、また魔王の子の子も、全ての魔族が産める」
魔王の息子「ちなみにオレは『魔人』、もっとも人間に近い容姿で、能力も弱いが、伸びしろがある」
魔王の息子「これは、天がオレに魔族復活をしろ、といっているわけだな」
魔王の息子→魔王「よし、今日からオレは『魔王』となって、魔族復活を目指そう!」
魔王「そのためには『女』がいるな」
魔王「あいにく、オレは男だ。だから精は与えられても、産み育む『母胎』が必要だ」
魔王「しかし、悪いことに殆どの魔族の女も死に絶えている」
魔王「ここは癪だが、人間の女をさらって、母胎とする必要があるな」
魔王「だが、ただでさらって精を植え付けても駄目だ」
魔王「魔族の子を孕めるような良質な母胎でなければならないが、そういった人間の女は限られている」
魔王「そして、その子供を育てる施設も必要だろう」
魔王「まず、活動する拠点を選ぶべきだな。と、なれば、どこかいいか?」
魔王「まず考えられるのは『魔王城』だな
あそこはオレの生まれ育った場所だが、燃え尽きていた
しかし、少しの時間があれば再建が可能だろうし、広い
だが、人間にもあらされた形跡がある。もしも人間が攻め込んできたら不利になる。今攻め込まれたら死ぬしかないだろうな」
魔王「次に考えるのは、『四天王の城』だ
研究職の奴もいたため、拡張性はないが、だいぶ残っている設備を利用すれば、
それほど労力もいらず、再建できる。人間に攻め込まれた形跡もわずかだから、防衛にはある程度有利だろう
だが、せまく、それほどの繁殖もできないのが欠点か」
魔王「さて、どっちを選ぶか」
下1
『四天王の城』
魔王「案外、碌なものは残ってないと思ったが、いくつかの研究施設は生きているな」
魔王「残っているものは」
下1コンマ
01-30 研究室 and 魔法移動装置
31-60 +捕虜用の檻
61-90 +武器庫
91-98 及び ぞろ目 +自由安価
判定 84
『研究室』『魔法移動装置』『捕虜用の檻』『武器庫』発見
魔王「どうやら、勇者の奴、ここは荒らさず、四天王やら要人を殺して火をつけただけだったようだな」
魔王「魔族にしかわからない、『研究室』と人間界侵攻用の『魔法移動装置』が残ってるのはうれしいが、それだけじゃなくて『捕虜用の檻』も『武器庫』すらもそっくりそのままになってやがる」
魔王「よほど父との決戦を急いでいたらしい」
魔王「兵法としちゃ、父に軍備を整えさせないから上出来だが、戻ってきて破壊しなかったのは下作だな」
魔王「最も、どれもこれも、風化して塵も積もって掃除が必要だが」
・・・
『研究室』
母胎改造、母胎調教、出産や育成に関する基本知識がある研究室。基礎情報をゲット
『魔法移動装置』
人間界侵攻用の設備。一瞬で移動が可能。ただし、王都や聖都などといった主要都市には直接のりこめない。
『捕虜用の檻』
捕まえた人間を捉える設備。捕らえられる人間の数が上昇する。
『武器庫』
武器を管理する部屋。人型及び人の戦闘力が上昇する。
※ただし、全ての設備は長らく放置されたため、『設備拡張』が必要である。
――半年後――
魔王「……設備を直したり、残された研究書類を読み漁ってたらこんなに経っちまったな」
魔王「ま、部下がいないんだし、一人でやるしかないしな」
魔王「それに一通りの知識が得られたのは幸いだ」
魔王「知識を得るうち、いくつかわかったことがある」
魔王「まず、第一にオレはクソ弱い、ってことだ」
魔王「いや、勇者と戦った時からそんな気はしていたが、だが、力が弱すぎる」
魔王「魔王の子は様々な魔族だが、その時の『瘴気』によって強い子供が生まれてくるらしい」
魔王「それは魔力であったりするわけだが、オレは魔力がカスだ」
魔王「だから、このまま子供を孕ませても、産まれてくるのは低級魔族のオークやゴブリンなどの亜人種か、スライムの類だろう」
魔王「だが、子供を増やして瘴気も増やして行けば、ドラゴン種やナイトウォーカーなどの上級魔族も産ませることが可能になる」
魔王「しかし、問題もある」
魔王「さっきも言った通り、オレの戦闘力はカスだ」
魔王「数値にすると、これぐらいだ」
攻撃力 5
魔王「ちなみに、一般的な人間の攻撃力は3で、オレは少し強い人間、程度でしかない」
魔王「もしも、真正面から女を浚おうものなら、人間の女が助けを呼んで、たこ殴りにされること間違いなしだ」
魔王「ただでさえ母胎になる女は稀有なのに、その機会も棒に振ることになる」
魔王「だから、目ぼしい女を見つけた後は情報収集が必要になる」
魔王「もしくはオレはさっきも言った通り、魔人、伸びしろは多いため、修行をするか、だな」
魔王「ちなみに、浚うのに必要なステータスを公表しておく。これが今のオレだ」
ステータス
攻撃力 5 戦闘力。高いほど有利に進められる。
速さ 10 逃亡の際、高いほど逃走判定が有利になる。
隠密 40 気付かれにくさ。高いほど周りにとけ込んだり、警戒心を与えない。また、情報レベルがMAXならば、アンブッシュが可能になる。
スキル
捕獲(弱) 戦闘に勝利するか、アンブッシュした際、対象を無傷で捕獲できる。
万種の精子(弱)性交することによって女に魔族を産ませることができる。現在は亜人種とスライム程度しか産ませない。
魔王「このまま設備も公表したいところだが、肝心な女がいないため、それは捕獲後にしよう」
魔王「いま、現在できるのは、ステータスを伸ばす修業をするか、もしくは浚うための女の情報を集める情報収集をするか、だな」
魔王「さて、どちらがいいだろうか?」
1 情報収集
2 修行(どれを伸ばすか、も記載)
下1
魔王「攻撃力を伸ばすか、このままじゃ、へぼだしな」
下1コンマ
01-30 +1
31-60 +2
61-90 +3
91-98 及びぞろ目 +5
判定 53 +2UP!
攻撃力 7
魔王「セイ!ハァ!トゥ!!」
魔王「ふむ、一日、素振りをしてみたが、悪くはないな」
魔王「しかし、ここにあるものは全部使ったし、これ以上の鍛錬をするなら新しく調達するか、別な方法を考える必要があるな」
――次の日――
魔王「腕が痛い、筋肉痛だ」
魔王「だが、そんなことも言ってられんな。今度は情報収集か」
魔王「現在、目ぼしい場所は……」
下1コンマ
01-50 一か所
51-98 二か所
ぞろ目 三か所
ぞろ目ボーナス
魔王「三か所、あったな」
魔王「どうやら、魔族が滅亡すると分かった途端、人間は呑気に平和を謳歌し、数を増やし続けたようだ」
魔王「あちこちに新興都市や、開拓村などなどができているといった話で、浚う人間は大勢いるようだな」
魔王「とりあえず、目ぼしい町や村は三か所見つけた」
魔王「一か所目は、『山間の村』
緑豊かな山間にある、静かな村だ。この近くには王族が利用する避暑地もあるらしい。なので、村に旅人が訪れることもよくあるらしい。
人を浚うには、ある程度住民と馴れる必要があるから、ある程度顔見知りになっておく必要がるから、足しげく通う必要があるな」
魔王「二か所目は『地方都市』
最近できたばかりの新興都市というわけでなく、大分歴史はあるが、これといって産業もないため、そこそこ発展している都市だ。
住民の人間関係は希薄、そのため、母胎に誰が適しているか、探ると怪しまれる可能性もあるが、それほど通わなくてもいいだろう」
魔王「最後に『巡礼地』
ここだけ難易度が高い。神を信仰するものたちが訪れたい場所の一つであるから、よそ者だらけというのに治安がいいし、兵士もたくさんいる。また、巡礼者はすぐに去ってしまうため、あまり情報を得られずに及ぶ可能性も大だ。しかし、良質な母胎は手に入るだろうな」
魔王「本来なら、どれもまんべんなく、といきたいが、何分設備はまずまず、母胎も手に入っていないから、一つに集中して情報を集めて及んだ方がいいな」
魔王「さて、どれにするか」
下1
1『山間の村』(難易度 めっちゃ簡単)
2『地方都市』(難易度 簡単)
3『巡礼地』(難易度 高い)
決まったところで、今日はここまで
これから色々と決まっていきますが、今回、コンマ判定と安価、多すぎたでしょうか?
魔王「始める前に、これまでの成果と進め方について説明しておこう」
魔王「まず、オレが一回、行動できる期間は『1フェイズ』と呼ばれる。
1フェイズに一回の行動が選択できる。これが基本だ。
そして、3回、フェイズを重ねると、『1ターン』と呼ばれる。
今はまだ特にないが、ターンの終わりごとに成果であったり、母胎に産ませる種類などの選択が可能だ。そして、それを選択してしまうと次のターンが来るまで変更はできないので注意してくれ」
魔王「じゃあ、1フェイズに行動できることだが、以下、四つのことがある。
① 設備拡張
② 母胎調節
③ 訓練
④ 情報収集
と、以上、4つのことだ。これから順を追って説明していく。まずは、①の『設備拡張』からだ」
魔王「この『四天王の城』の設備だが、3つの設備がある。
最初に説明するのは、『研究設備』
研究室と同じだが、ここでは、母胎の改造、調教などが与える影響を研究したり、また、母胎の改造や調教などが行える」
魔王「二つ目の施設は『防衛設備』
これはこの城の防衛を行う設備だ。しかし、兵の訓練場であったり、また、抱えられる武器などを新たに整えたり、と戦力に関することが可能だ」
魔王「最後になったが、最後は『居住施設』
これも文字通り、オレだったり、また捕らえてきた母胎が住む場所のことだ。オレは眠れればいいが、拡張することでさらに捕らえられる母胎の数を増やすことも可能になるな」
魔王「だが、どれもこれもオレの知識や残された書物、また放置されたものばっかりで埃を被っていたりして、レベル1まで下がっている。
だから、そのレベルを上げていく作業が『設備拡張』だ」
魔王「詳しくは下の説明を読んでくれ
なに? メタ発言? ここではいいんだよ」
細かな概要
『設備拡張』
1フェイズの行動指針として、『設備拡張』が行えます。
拡張してもなかなかレベルは上がりませんが、拡張を行うことによって様々な恩恵が得られます。しかし、拡張して、設備を整えても母胎にあっていなければなりません。
更に、『四天王の城』は拡張性に優れていないため、すぐに拡張が終わってしまいます。
もしも、これ以上発展させたい場合は新たな拠点を見つけなければなりませんが、今はまだ不可能です。
レベルを上げて得られる恩恵は以下の通りです。
『研究施設』
・母胎改造の種類の増加
・調教によって得られる効果を高める
・一部の特殊な魔族が誕生できる
『防衛設備』
・所持ポイントが増加していく
・武器の種類の増加
『居住施設』
・捕獲できる母胎の数の増加
・母胎との特殊コミュニケーションの発生
現在の状態()内は特別設備
『研究施設』レベル1(研究室)
『防衛設備』レベル1(武器庫)
『居住施設』レベル1(捕虜用の檻)
魔王「次に、②の『母胎調節』の説明をする。
これは捕らえた母胎を魔族や時には人を産ませるための調節を行うことだ」
魔王「これは更に、『コミュニケーション』『母胎改造』『調教』の3つの選択ができる。
まだ、『母胎改造』には更にわかれているが、それはあとで話そう」
魔王「『母胎調節』を重ねていくことによって、よりよい魔族が誕生したりするなどの恩恵がある」
魔王「これも下の説明だ」
細かな概要
1フェイズの行動指針として、『母胎調節』が行えます。
捕らえた母胎をそのまま魔族を産む生産道具にしても良いですが、『母胎調節』を行うことによって、規定よりも短い期間で出産できたり、特殊な魔族を生産できることがあります。
また、何度も行うことにより、レベルが上がるなど、重ねることによって恩恵が得られる行動でもあります。
恩恵は以下の通りです。
『コミュニケーション』
・『愛情度』が得られる
・特殊『スキル』が母胎に付与されることがある
『調節』
・『愛情度』が上がりやすくなる
『母胎改造』
・特殊な魔族が生まれるようにできる
・『出産』『育成』に有利にできる
・特殊状態とすることができる
魔王「③の『訓練』だが、特に説明はいらないだろう」
魔王「昨日と同じく、説明通りだ」
魔王「オレのステータスの『攻撃力』『速さ』『隠密』を上げることができる」
魔王「ただし、これは1ターンで2フェイズまでしかできないから注意が必要だ」
細かな概要
『訓練』を行うことによって、ステータスの『攻撃力』『速さ』『隠密』を上げることができます。
攻撃力
・戦闘に突入した際、相手との攻撃力を比較して勝っていればコンマ判定を有利にできる
速さ
・逃亡の際、高いほどコンマ判定で有利に働き、逃走が成功しやすくなる
隠密
・気付かれにくさ。高いほど周りにとけ込んだり、警戒心を与えない。また、情報レベルがMAXならば、アンブッシュが可能になる。
・初期警戒心に対して、幾分軽減される
魔王「以上で、1フェイズに行えることだな」
魔王「最後の『情報収集』が抜けてるが、わざとだ」
魔王「それをこれから本編で説明していく。じゃあ、今日の活動を再開する」
『山間の村の入り口』
魔王「ここが、山間の村か」
魔王(荷馬車が通れるほどの道には、旅人と思わる数人がいきかい、民家と思われる建物は簡素かつ質素だが、軒先では村の名産品である野菜を売り買いしている。そこそこ、にぎわいがあるな)
魔王(やはり、近くに王族の避暑地がある、ということはあるな。旅人の服装はそことなく金のある奴らだと分かる格好であるし、数年すれば町になっていてもおかしくはないか)
魔王(だが、まだ母胎に適した女はまだ見つからないな)
魔王(村の中心はこの先、だが、村はずれなどを調べるのもいいかもしれない)
魔王(さて、どうするべきか)
下1
1、村の中心にいってみる。
2、村のはずれにいってみる。
選択 2
魔王(村のはずれにいってみるか)
魔王(考えてみれば、村の中心に居を構えていればアンブッシュにでも失敗して、おおごとになればオレの負けだ。村のはずれならば、物音がしても集落から人が来るにしても時間がかかるだろう)
魔王(ならば、オレがいくべきは、村のはずれにいる女、それが最適だ)
魔王(そう思い、オレは足を進める。付いた先は)
下1
01-30 東の森 鬱蒼とした森が茂っている
31-60 北の原 心地よい風が原に吹き渡っているが、草が茂っている。
61-90 西の滝 瀑布、とまではいかないが、壮大な滝が流れ落ちている。
91-98 及び ぞろ目 南の『自由安価』
ぞろ目
なにがあった?
下1
『南の丘』発見
魔王(とりあえず、南に向かって進むと、開けた場所にでた)
魔王(起伏はそれほど激しくはなく、緩やかな勾配の、膝下の高さの草が生える斜面)
魔王(一般的に言えば、開けた丘に辿り着いた)
魔王(ふむ……ま、悪くはないな)
魔王(草むらに腰をおろせば、草が優しく椅子の綿となって受け止めてくれた)
魔王(人間がいないが、ここに自生している草は、ある時期に紫の花をつける。しかし、時期ではないため、人間はこないのだろう)
魔王(だが、草花だけがこの丘の価値ではない。開けた丘からは、配下に広がる景色が一望できる)
魔王(空は魔族には活動しやすい曇天だが、切れ目から光芒が伸びており、人間の言葉的に表現するなら、極上の景色だった)
魔王(感慨深く思っていると、あることに気がつく)
魔王(……稜線が重なっていて、一見すればどこまでも広がる丘陵だが、実際は切り経った崖の淵だな、あそこは)
魔王(試しに、足を運んでみれば、突如、切り経った崖が現れた)
魔王(なるほど、これは危険だな)
魔王(もう一つ、人間たちが来ない理由が分かった。もしも、向こうの丘につながっていると幻想を抱き、走ればこの崖に落ちていく寸法になっている)
魔王(これは危険だ)
魔王(だが、オレにかかれば)バサリッ
魔王(翼を広げて降りてみれば造作のないこと。どうせ人間なんぞいないんだ。降りてみるか)
魔王(翼を広げ、降りてみるが、切り経った岩肌が続いている)
魔王(と、興味深いものを見つけた)
魔王(岩壁の底、そこに、ボロボロになって朽ち果てた廃墟だ)
魔王(よく見れば、岩壁に押しつぶされたように朽ち果てた家が他にもある)
魔王(だが、どれもこれも今できたものではなく、少なくても数百年が経っている)
魔王(もしかすれば、かつての火山活動やらで隆起したりして、放棄されたが、ここがかつての村のあった場所かもしれない)
魔王(だが、そうなれば、廃墟とはいえ、残っているこの建築物は驚異的だ)
魔王(感慨深く思いながら、翼をたたみ、崖の底に降り立つ)
魔王(ほんの気まぐれ、廃墟に近づいてみる)
魔王(そうして、扉を開けようとした時)
??「誰か、いるの?」
魔王(後ろから声を掛けられた)
魔王(先ほどの翼を使って降りたのを見られたかもしれない、自分のうかつさを呪い、固まりながらも振り向く)
魔王(そうして、いたのは)
下1
01-30 十代中程の少女
31-60 十代後半の女性
61-90 二十代前半の女性
91-98 及び ぞろ目 上記の上から自由安価
夕食のため 一旦休憩
再開といきたいですが、その前に質問
簡単にしますか?それとも想定していた方がいいですか?
では、安価で簡単コースと想定コースを選べるようにしてみます。
判定 40
十代後半の女性
魔王(そこには、女がいた)
魔王(年の頃は10代後半、この光のささない薄暗い崖の底でも、仄かな光を放っているかのような白い肌、そして、アーモンド形の大きな、碧色の瞳が特徴的な女)
魔王(そんな女が、廃墟の間にうずくまるようにして座って、こちらをみていた)
魔王(人がいることに驚くべきだろうが、だが、着ているものに目を奪われた)
魔王(何も、美しく、上質なものをきているからではない)
魔王(女の着ているものは、簡素な材質でできている、紺色のローブ、そして頭には飾り気のないベールで……有体にいって、教会の人間がきるものだった)
魔王(この人が訪れることのない崖の底、そこに神に仕える人間がいた)
魔王(崖の底に、これ以上、合わないものもない)
??「聞いているのですか?」
魔王「……む、すまない、少し考え事をしていた」
??「呆れた方ですね、この場所でそんなよくそんな呑気な考えを抱けますこと」ハァ
魔王(どうやら、オレは呆れられたらしいが、そんなことはどうでもいい)
魔王「お前は、いつからいたんだ?」
魔王(先ほど、オレが翼を出して降りていた所を見られていたら、まずいことになる)
魔王(教会の聖職者の中には、『回峰行』と呼ばれる、このような荒れ地を歩いて修業を行うものもいる)
魔王(つまり、かなりの実力者だ)
魔王(そんな奴と戦って勝てるわけがない)
??「……」ジーッ
魔王(だが、女は答えず、じっとオレを蔑むようにみる)
??「修道女」
魔王「……む?」
??→修道女「ワタクシは修道女と申しまして、お前、という名ではございません」
修道女「そして、女性に不躾にそんなことを尋ねるのは失礼ですよ」
魔王「……ああ、すまない」
修道女「まったく、せっかく助けが来たと思って希望を抱けば、こんな呑気な方だったなんて、ワタクシも運がつきましたね」ハァ
魔王「助け?」
修道女「……もしかして、ワタクシがこの底に落ちた時の叫びを聞きつけ、駆けつけてくれたのではないのですか?」
魔王「叫びは聞いていない。オレは、ただ崖底に興味があったから降りてみただけだ」
修道女「……つまり、ここに来たのはただの偶然、と?」
魔王「ああ、そうだ」
修道女「なんですの、本格的に叫び損でしたわ、喉が痛くなるまで叫んだというのに」ハァ
魔王「それはすまないな」
修道女「ま、いいですわ。それより貴方、お名前は?」
魔王「名前?」
修道女「そうですよ、名前です」
魔王「オレは――」
下1
自由安価 及び、コンマで好感度判定(今回、特殊につき-補正なし)
これって一桁判定?
>>62
いえ、二桁判定です
判定02(胡散臭い)
魔王「旅人だ。縁あってここにいる」
魔王(こう答えるのが無難で的確だろう。下手に嘘をついてボロを出すことはない)
修道女「だから、名前を尋ねているのですが、まぁ、いいですわ。では、旅人様、とお呼びしましょう」
魔王(呆れられたようだが、まぁ、見られていないならよしとするか)
修道女「それより、旅人様は帰り方を知っていますの?」
魔王「?」
修道女「ですから、崖の上まで帰る方法ですよ」
魔王「いや、オレは知らない。さっきも言った通り、縁あってここにいるからな」
修道女「それって、最悪じゃないですか」ハァ
魔王(飛べばいいが、飛ばずに帰る方法がわからないだけだけどな)
修道女「まぁ、いいですわ。もしかして、これから『山間の村』に行かれる予定はございますか?」
魔王「……まぁな」(そこで人を浚おうと思っていたし、これから足を運ぶことはあるだろう)
修道女「でしたら、この谷底を伝って歩いて行けば、やがては森にでますの」
修道女「そうして、街道にでますので、道沿いに歩けば村に辿り着きます」
修道女「お手数ですが、近くの村によりましたら人を運搬する駕籠屋がありますので、ワタクシがここにいることをお伝え願えないでしょうか?」
魔王「……? 帰り道が分かっているなら、歩いて行けばいい」
修道女「そうしたいのは山々なんですが……」
魔王(そうして、修道女は裾を持ち上げ、足首を見せた)
魔王(白魚のような白くみずみずしい肌だったが、足の根元、足首は痛々しく、赤紫色に変色しており、膨れ上がっていた)
修道女「足をくじいてしまって、歩くことはできますが、あまり歩きたくないのです」
魔王(なるほど……)
修道女「まぁ、旅人様がお伝えしてくれないなら、無理にでも歩きますが、その家は精霊の加護が張ってありますから、一夜を過ごして帰りますので、ご心配になさらず」クスッ
魔王(……ほほ笑んだだけで、オレに寒気を起こさせるとは。伝えなかったらどうなるかってところか)
魔王(ふむ)
下2
1、修道女をおぶって村まで送る(通常ルート)
2、あれ? 谷底で怪我して動けない女が一人って、これ、絶好の機会じゃね?(簡易ルート)
選択2
――そこで気がついた。
周りを再度確認してみるが、ここは季節外れで滅多に人が通らない丘にある谷の底。
そして、ここにいるのは、足をくじき、歩きこともままならない人間の牝が一体。
オレの目的はなんなのか――人間の女(牝)を浚って母胎にすること、だ。
オレは馬鹿だ。何を正直に女(修道女)の言うことを聞いているのか。
悟られないように、ちらりを見てみるが、黙りこむことがオレの性格だと思っているのか、相も変わらず、無防備に痛めた足首を揉んでいた。
知らず知らず、口角がつり上がりそうになる。だが、こらえた。
此処でこらえなければ悟られる。そうなれば、面倒なことになる。
ゆったりと、修道女に近づく。
そうして―――
コンマ判定アンブッシュ
好感度02+隠密40-警戒度20(谷底でいきなり合った旅人)-警戒度20(足を痛めて動けない)=12
補正2獲得!
成功判定50
50-2=48
下1
48以上でアンブッシュ成功!
最終的にはあってるけど計算式のラストが12になってる
>>75
すみません、入力ミスです
判定79
アンブッシュ成功!
すっと、魔力を右手に込める。
魔力とは、水だ。水は熱せれば大気に溶け、冷やせば固まる。そして、常温では、形など幾万にも変わるものだ。
右手に込めた魔力を人差し指に集め、ゆっくりと修道女に近づいた。
修道女「……どうかなされたのですか? 旅人さま。ワタクシに近づいて」
不安げに、オレをみた。その瞳にはありありと、困惑と幾分の恐怖が混ざっている。
そうして、オレは、
着ていた上着を脱ぎ、袖の部分をちぎった。
魔王「怪我を見せてみろ。気休め程度にしかならないが、固定すれば怪我も和らぐ」
その言葉に、修道女はいまだ警戒を解くことはなかったが、おずおずと、裾を持ち上げ、膨れ上がった足首を差し出した。
魔王「これは、ひどいな。よく我慢したものだ」
修道女「……苦痛には慣れているもので。こんなものぐらい、耐えるのが当り前ですわ」
魔王「へぇ……」
膨れ上がった足首を布でまいて行く。簡易だから、すぐに巻き終わる。
そうして、顔を上げれば、修道女はゆっくりと足に巻かれた布を確認するようにみて、オレを見た。
修道女「あ、ありがとうございます。なにかお礼ができればいいのですが……」
おずおずと、さきほどまでの高慢な態度が嘘のようにしおらしい反応だった。
魔王「礼には及ばない」
修道女「しかし……」
魔王「だって、これからオレのものになるんだし」
へ?と耳を疑うように、修道女は呆けたような、そんな間抜けな顔をさらした。
しかし、それも一瞬だった。
修道女「ぎ―――」
どさりと、地面に倒れ込む。
びくりびくりと、修道女は体を痙攣させ、横たわっている。
顔を伏せていたから、試しに顔を起こしてみるが、白目をむき、淡いピンク色だった唇は紫色に変色し、口の端から泡を吹いている。
魔王「魔力を神経毒に変えてみたが、うまくいったな」
魔力は千編変化。
魔力とは本来、無色であり、担い手の意思一つで属性を帯電させ、肉体を腐らせる毒薬にも、神経を焼き斬る劇薬にもなりえる。
だが、オレは、殺すのが目的じゃない。
捕獲用の神経毒に変え、布に毒を付与させ、それを巻くことによって膨れ上がった傷口に吸わせた。
結果はご覧の通りだ。
魔王「そういや、お前、いや、修道女、確か痛みにはなれているといったな」
ふと、修道女がいっていた言葉を思い出した。
魔王「じゃあ、子供を産むのも耐えられるな」ニタァ
これから、この女の生涯は魔族を産むことに利用させてもらおう。
魔王「さて、帰るか」
そうして、女を抱えて、オレは翼を広げた。
こうした方が、何倍も速い。早く帰って成果を試したかった。
直下判定
修道女の母胎としての才能
50以上で……
判定46
あと、実はエロ初めて描くので、これからかなりエロがあれになってもゆるしてくだち
ありがとうございます。
あと、今、話をまとめていますが、長くなりそうなので、一旦休憩。寝落ちするかもしれないので、その時はすみません。
眠くていい文章が書けないので、ここまでにします。
みたいプレイや改造、調教などがあればどんどんいってください
――状況説明――
※状況説明は本編とは違う、メタ発言ありまくりの説明パートです。ご容赦ください。
1ターン1フェイズ
『四天王の城』
魔王「成功したな」
魔王「……確かにチャンスだと思い実行したが、こううまくいくとはな」
魔王「本来、情報収集の説明も兼ねて行うはずだったが、それはまたの機会にするか」
魔王「ここでは本来、1フェイズ目であるから、>>31にあるような行動がとれる」
魔王「だが、せっかく母胎を手に入れたことであるし、母胎調節や、出産、生産できる兵種など細かな説明を行っていきたい」
魔王「場所を変えよう。修道女を捕らえている研究室兼牢獄に移動するぞ」
・・・
『牢獄』
修道女「……zz」
魔王「ふむ、神経毒はいまだに効いているようで、よく寝ているな」
魔王「当分は起きないだろう。丁度いい、説明を行うか」
魔王「繰り返すようだが、なぜ人間の女をオレが浚うか、第一の目的として、魔族を増やすことだ」
魔王「そのために母胎を手に入れたわけだが、母胎ごとに様々な恩恵だったり効果だったりする」
魔王「だから、魔族を孕ませるので、重要な4つの項目にしてみた」
魔王「それが以下の項目だ」
『母胎情報』
1、母胎名 2、スキル 3、状態 4、愛情度(感情)
魔王「1の母胎名は説明不要だろう。これはそのまま、女の名前だ」
魔王「2のスキル、とは、身体能力のステータスとは違い、その母胎がどのような生活を、人生を歩んできたのか、その中で身につけた特技のようなものだ。ちなみに、オレの場合>>14を参照だ」
魔王「しかし、母胎調節で『改造』などを行うことによって、後天的なスキルを獲得させることも可能だな」
魔王「他にもスキルを獲得する方法はあるが、またにする」
魔王「そのスキル、であるが、恩恵は様々だ。まぁ、先天的な、身に付いていたものは『出産』に関係なく、後天的な、改造したものなどは『出産』に関係する物だと覚えていてくれ」
魔王「3の状態とは、その母胎の状態だ。主に何をしているか、だな」
魔王「三つあって、『出産』『休息』『育成』の三つがある」
魔王「これは子供を産ませたあとでの説明になるが」
魔王「『出産』はその名の通り、孕ませ、出産に備えさせている状態」
魔王「『育成』は、産ませた赤子は急速に成長するが、その赤子を育てさせる」
魔王「『休息』とはその名の通り、休ませ、何もしていない状態だ」
魔王「これにも恩恵がある」
魔王「まず、『出産』は魔族を増やすことができる。しかし、その半面、子宮を使用しているから、母胎調節の『母胎改造』が行えない」
魔王「二つ目の『育成』とは、本来、出産させた兵士はスキルなど何も持っていないが、育成させることによって母胎が持っている先天的なスキルをまれに付与させることができる」
魔王「ただし、これは母胎調節の『コミュニケーション』が行えなくなる」
魔王「最後に『休息』だが、これは何もしない。その代わり、ターン終わりごとに愛情度が特定ポイント加算される」
魔王「これは母胎調節を全て行える」
魔王「さて、最後に4の愛情度だが、これもその名の通りだ」
魔王「母胎がオレをどう思っているか、だな」
魔王「一見すれば何も関係ないように思えるが、愛情度が高いほど一部の特殊な魔族を産ませることも、また、『母胎調節』のレベルが上がりやすく、成功のコンマも有利になる」
魔王「しかし、情報収集段階での好感度が低すぎたりすると愛情度も低く、また高すぎたりすると反転し、低すぎたりするので注意が必要だ」
魔王「()内の、感情とは、どう思っているか、だな」
魔王「例えば、二人の母胎がいて、同じ99だったとしよう」
魔王「しかし、抱いている感情が(依存)と(忠誠)であった場合、コミュニケーションも変わってくるというわけだ」
魔王「そして、これを修道女にあてはめるとこうなる」
『母胎情報』
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、――()
魔王「4の愛情度がないのは、起きてからの判定になるためだ」
魔王「だから、それは起きてから判明するだろう」
魔王「ちなみに、本編のオレでは、4の愛情度は把握できない項目で、第四の壁ならぬ、第四のステータスとなっているから注意が必要だ」
魔王「では、そろそろ、本編に、と行きたいところだが、>>1が午後から出勤のため、夜からの更新になる」
魔王「そのため、一つ安価を取りたい」
魔王「どうやって、修道女と付き合うか、だ」
魔王「つまり、方針だな。それを選んでもらいたい」
1、愛情度関係なく、修道女を無理やり孕ませる
2、開発開発!! 修道女を開発して孕ませる
3、思いっきり甘やかして、思いっきりラブラブして孕ませる
4、自由安価
下3
選択3 ※一部選択が好感度上昇に付き解放する
『四天王の城』
――魔王の部屋――
魔王(我ながら、運がよかった。感慨深く思う)
魔王(初めて訪れた地で、女を確保、それも殆ど人間と接触することはなく、オレを知っているものは皆無に等しい状況は、完璧だったろう)
魔王(しかも、帰ってきてから調べわかったが、修道女は『当たり』だ)
魔王(なにも、全ての女が母胎になるわけじゃない)
魔王(研究文書には、人間の中にはいくら種付けしても不可能な女もいる、と書かれていた)
魔王(だが、逆にどのような種も生産可能な、『母胎』として当たりの女もいた)
魔王(ちなみに、普通の人間は、可能な種と不可能な種にわかれているとのことだ)
魔王(なぜそうした違いがあるのか、研究は明らかにする前に勇者によって中断させられ、真理には至らなかったが、判別方法としての魔術は開発されていた)
魔王(それを、修道女の足を治療し、研究室兼牢獄に神経毒の解毒薬を飲ませたあとに、使用しわかったことだが、修道女はどの種類も孕むことができる当たりだった)
魔王(ならば、と、さっそく修道女に種付けを試みようとした)
魔王(だが、大きな問題があった)
魔王(どの種族がいいか考えていなかったのだ)
魔王(基本戦略に絡む事項だが、こんなにことが早く進むとは想定しておらず、当惑するしかなかった)
魔王(それが二時間前のことだ)
魔王(だから、今すぐ、運用などを考えなくてはいけない)
魔王(そして、書庫である本を見つけた)
魔王(それは、軍事概要、軍隊運用、軍事戦略などに関する書庫の中に収まっていた)
魔王「『人間を母胎とした場合の兵士の差異の考察について』か……」
魔王(なんでも、本によれば、人間を母胎に繁殖を行っても、同じ魔族同士でも差異がでてくる)
魔王(それは、本来、気にすべきほどの違いではないが、しかし、気になった)
魔王(兵がよいものが生まれるなら、そちらの方がよい)
魔王(だが、それには多大な時間と労力、そして、何よりも失敗する可能性が高い)
魔王(よって、諦めるか、と却下しようとした際に、気がついた)
魔王(この方法を試してみるなら、今しかない、と)
魔王(現状、オレには部下と呼べる戦力も支えも、後ろ盾もない)
魔王(敵に襲われれば死ぬしかない脆弱な存在)
魔王(魔王と名乗っているが、魔王であることを知っているのはオレだけだ)
魔王(しかし、オレしか知らないことは、裏返せば、敵がいない事実だ)
魔王(もしも、繁殖を行えば、オレ、一人ではなくなり、統率に時間を掛けなければならない)
魔王(つまり、未来において、時間が余っているし、統率もオレしかいない)
魔王(実験を試してみるのは、またとない機械なのだと)
魔王(よって、実行してみることにした)
魔王「思い立ったら、善は急げ、だな」
・・・
四天王の城
――???――
修道女「……う」ムクリ
修道女「頭が、重いですわ」フラフラ
修道女(確か、足をけがして動けなくなっていたところを出会った旅人さまに治療していただきましたら、急に気分が悪くなり、倒れたはずです)
修道女(倒れた所は、風が吹く、冷たい崖下だったはずです、そうなれば、起きる場所も同じでなくてはならないのに)
修道女「……ここはどこですの?」キョロキョロ
修道女(ワタクシが寝ているのは天蓋付きの、教会暮らしでは決して味わうことができない、ふかふかで、体が沈みこむベットに寝ておりました)
修道女(辺りを見渡せば、野ざらしで、風が吹き荒れる山の中ではなく、天井まで巨人が入っても頭をぶつけることないほど、高い天井と、部屋につるされているシャンデリア)
修道女(部屋の調度品も、それ一つで市井の方であれば、優に十年は悦に浸り、淫蕩に無心できましょうほどの、贅沢品)
修道女(貧清を是とする教会の教えに、これ以上ないほど背いた部屋でございました)
修道女(そして、私の格好も……)
修道女「……背信者に認定されてしまいますわ」
修道女(柔らかくそれでとても軽い素材で作られ、体を包み込むようにできているのに一切阻害することなく、まるで着ていることすら気がつかないような寝巻。ですけど)
修道女「ちょっと過激すぎますわ、この服」
修道女(薄い布でありましたが、ワタクシの素肌をさらけ出すことはありませんでした。しかし、背中が大きく開いていて、裾もひどく短いものでした。この格好では、到底、殿方の前に出ていくことは叶いません)
修道女(どうしましょうか……)ハァ
??「む……起きたか」ガチャリ
――修道女サイド 終了
魔王(オレが部屋にはいると、修道女は意識を取り戻していた)
魔王「む……起きたか」
魔王(声をかけたが、修道女はしばし、呆けたようにオレを見た後)
修道女「……確か、貴方は、旅人さま、でしたよね?」
魔王(旅人? と、少し首をかしげたが、そういえばそうだった。そう名乗っていたのだ)
魔王「ああ、そうだ。ところで、なかなか起きず、不安になったぞ」
魔王(一応解毒薬は飲ませたのだが、もしや、手違いでこのまま意識を取り戻すことなく死ぬのでは、とな)
修道女「それはご迷惑をおかけしましたわ。でも、ご迷惑ついでにお願いを聞いていただけますか?」
魔王「なんだ?」
修道女「この格好はひどく肌寒いのです。ですから、ワタクシの着ていた修道服を持っていただけませんこと?」
魔王「……寒いか? この部屋は寒さや暑さを感じることのないように調節を」
修道女「い い か ら 、も っ て き て く だ さ い」ゴゴゴゴゴッ
魔王「善処する」ビュッ
修道女「はぁ……」
・・・
魔王(言い知れぬ気迫を修道女から感じ取り、泥だらけであったから、処分しようと考えていた修道女の修道服を取って戻り、修道女に渡すと、着替えるから、と再び追い出された)
修道女「……よいしょっと」ゴソゴソ
修道女「もう構いませんことよ、入ってきても」
魔王「入るぞ」ガチャ
修道女「ええ、どうぞ」
魔王(と、修道女は部屋に備え付けられたソファアに腰をおろしていた。が……)
魔王「……」
修道女「なにか?」
魔王「様になっているな。貴族」
修道女「この程度、神の教えを受ける者としての嗜みの一環ですわ」
魔王「ふむ、そんなものか」
修道女「旅人さまも腰を落ちつけるとよろしいのでは?」
魔王「いや、その前に茶をいれよう。古いがいい茶葉が」
修道女「結構でしてよ。ワタクシは旅人さまから施しを受けるほどの関係ではございませんので」
魔王「む」
修道女「それと、旅人さま、この宝石類をお返ししたいのですが?」
魔王(そうやって見せたのは、修道女の首に掛けられた宝石のついた首飾りだった。だが、それは)
魔王「それはできない。はずすことはできない」
修道女「それは、また、なぜ?」ニッコリ
魔王「それは――」
修道女「――服従させて逃亡させないように、そうしないと女にいつ逃げられるか不安でたまらないのでしょうか? 旅人さまは」
魔王「分かっているじゃないか」
修道女「皮肉ですわよ、もっとも、貴方のような方に通用するとも思ったワタクシが愚か者でしたが」ニコッ
魔王(オレが修道女に掛けさせた首飾りは、『隷属の首飾り』と呼ばれる呪いの魔具(アイテム)。これを装備したものは、結界がはってある場所からでることは叶わず、掛けさせた者の許可がない限り、はずすことのできない逃亡防止の魔具)
魔王(本来なら、淫印と呼ばれる焼印を刻めばいいが、こちらを選択した)
修道女「……まったく、不幸でしたわね。きっと、世界で一番ついていない女ですわよ、ワタクシは」ハァ
魔王「不幸?」
修道女「ええ、誰も通らぬ場所で足をくじいて、たまたま通りかかった方に助けを求めれば、かどわかされ、こうしているのですから」ニコニコ
修道女「でも、ご教授されていただきますが、旅人さまは地獄に落ちますわよ」
魔王「地獄に?」
修道女「ええ、改めれば地獄に落ちることはないから考えを改めろ、などと主上のような物いいはしません」
修道女「ワタクシを自由にするのも、隙を見せたワタクシの落ち度、それは受け入れましょう」
修道女「けれど、己の産まれた地位で悦を貪れば、いつか報いは受けるもの。それはご覚悟なされませ」
魔王「無論、オレは地獄にいくさ」
修道女「あらあら、それは立派なご決意ですわね」
魔王(そもそも、魔族が地獄以外にいっても場違いだしな)
修道女「しかし、旅人さま。旅人さまは相当よい身分なのでしょうね」
魔王「む?」
修道女「先祖代々から受け継いだ身分をかさにきて人をかどわかすことができるのですから」
魔王「それがオレの仕事だからな」
修道女「趣味嗜好とご職業は違いましてよ、だとすれば、貴族というものは一人も祝福されることはない身分となってしまいます」
魔王「――む?」
修道女「ですが、ワタクシだけが不幸ではございませんでしたね。旅人さまに従う丁稚の方々も同じく地獄に落ちるのですから」
魔王「丁稚なぞ、おらんぞ」
修道女「嘘もまた、大罪ですわよ?」
魔王「いや、嘘も何も――」
修道女「多くの方を伝統や金銀で縛りつけ、かどわかすという行為を強要したのでしょう? おひとりでは何もできませんのに」
魔王「……すべてオレ一人で行った。丁稚もなにもおらんぞ」
修道女「罪をおひとりで清算されようとするのは、僅かに尊敬に値しますが、それで罪が――」
魔王「いや、だから、オレ一人で行ったといっているだろう」
修道女「……仮におひとりだったと致しましょう。しかし、あの場からどうやって運ばれたのですか? 街道にでれば人目は避けられないはずです。本当は馬車でも用意させて――」
魔王「話をきかん女だな」ハァ
修道女「旅人さまのせいですわ」
魔王「一つ勘違いをしているから、正させてもらう」
修道女「勘違い?」
魔王「そうだ。オレは、貴族じゃない」
魔王「王だ」
修道女「――」
魔王(その途端、修道女の目が変わった。それまで、どこか怯えがわかる目であったが、しかし、心底見下したような視線に変わり)
修道女「つくならもっとましな嘘をつきなさいな! それは王としての責務をにらう方々への冒涜にしか他なりません!」
魔王(立ち上がり、多大な怒気を含ませた声でオレを怒鳴る。だが)
魔王「いや、王だ」
魔王(事実、オレは魔王なんだから、訂正はしない)
修道女「地獄に落ちる王が居てたまりますか!」
魔王「いるんじゃないか? そんな王も」
修道女「いえ、いません! 王とは、民を背負い、その責務を遂行する、主上から使命を承りしもの、そんな方々が地獄に落ちるとすればこの世は地獄です! そればかりはワタクシは容認しませんし、冒涜することは決して許しません!! 撤回してください!!」
魔王(修道女の雰囲気が一変する。それは、必死、と呼んでいいだろう。まるで、自らを肯定するかのようにも思えた。だが、)
魔王「撤回はしない。オレは王だ。地獄に落ちることが決まっている王だ」
修道女「ですから――」
魔王「教会が言っているだろうに、地獄にいる王のことを」
修道女「地獄にいる、王?――それは」ハッ
魔王「やっと気がついたか」
魔王「そうだ、オレは」
魔王「魔王だよ」
修道女「……呆れた方ですわね」
魔王「む?」
修道女「確かに、魔王は闇の王であり、決して祝福されることはなく、地獄に落ちる定めであります。しかし、よりにもよって、人間の外敵の王を自称するとは」
魔王(そうやって、修道女は心底、侮蔑した目でオレをみる)
修道女「さみしい方ですね、旅人さまは」
魔王(それに対して、オレは無言だった。さみしい方、といわれて、反論できない。しかし、それでも)
魔王「……何をすれば、信じる?」
修道女「――は?」
魔王「だから、何をすれば、オレが魔王だと信じるのだ?」
修道女「あくまでご自身が魔王だとおっしゃるので――」
魔王「御宅はいい。だから、さっさと、なにをすれば魔王だと信じるんだと聞いている」
修道女「……そうですわね、でしたら、何かしらの魔族であるはずですわね、旅人さまは」
魔王「魔人だ」
修道女「なら、魔人の証である烏の翼を生やすこともできるはずです。それを見せていただければ」
魔王「ほれ」バァサ
修道女「信じましょう。まぁ、無理でしょう……え?」
魔王(自分で証を見せろ、といって、オレは翼をだした。魔人であるオレには朝飯前だったが、修道女は呆けている。まるで信じられない、といったように)
魔王(しばらくのちにオレに近づき、ゆっくりと羽を触った。そして、それがなんであるのかを再度確認すると、再び、ソファアに座る。だが、それには幾分の怯えが混ざっていた)
修道女「……あの、ひとつお尋ねしたいのですが」
魔王「なんだ?」
修道女「……窓がずっとしめられていますけど、開けていただいてもよろしいですか?」
魔王「ほれ」シャア
魔王(雨戸が閉められ、外の情報が入ってこないようになっていた。というのも、修道女には刺激が強いから、という配慮で絞めていた)
魔王(というのも、外は魔界であるため、紫色の雲が空を覆い隠し、鬱蒼とした森が一面を覆っている。魔獣も棲むが、その魔獣同士の殺し合いの声が響いているため、遮断していた)
修道女「……」
魔王(修道女は窓から城の外を眺める。しげしげと、子供のように)
修道女「ここは、魔界ですか?」
魔王「そうだ」
修道女「旅人さまは魔王なのですか?」
魔王「だから、そういっているだろうが」
魔王(オレもため息をもらしたいが、こらえる。と、ゆっくりと、修道女はオレの前に立ち)
修道女「魔族の王である魔王様がなんのようなんですか?」
魔王「む?」
修道女「たかが一介の聖職者にすぎないワタクシをかどわかし、どんな目的があるのです?」
魔王「それは――」
下2
1、魔族を孕んでもらうためだ
2、――それを知ったところでどうなる?
3、自由安価
目的は明かします。
『手段』も明かしますか?
下2
決まったところで、眠気がやばいのでここまで
ありがとうございました
選択 魔族復興のためだ
魔王「魔族復興のためだ」
修道女「魔族、復興?」
魔王「魔族が滅びに瀕していることは知っているな?」
修道女「ええ、魔族がこの半世紀、攻勢にでないのは数を減らしたため、魔族は子を残せぬようになった天罰を受け、彼らの報いを受け滅びいく定めに落ちた、と聞いていますわ」
魔王(……なるほど、人間の側からは、そう伝え聞かされているのか)
修道女「そもそも、旅人さま、魔族が生き延びていること自体がワタクシにとっては驚きです」
魔王「まぁな、オレもオレ以外の魔族に会うことは珍しい」
修道女「しかし、旅人さまのような、魔族は滅び去ったのに、今更復興と申されましても」
修道女「断言しますが、無駄な足掻き、徒労に終わりますわよ?」
魔王「それは、なぜだ?」
修道女「主上がそう望まれたからです。今更、たった一人でその定めに贖っても、土石流の中に礫を投げ込みせき止めようとするもの、大きな影響などございませんことよ」
魔王「ああ、それは、本来ならばお前の、修道女の言う通りだな」
修道女「それを存じているなら、どうするというのです? こう見えても主上に誓った身、懺悔を聞きますわ。魔族最後のものとして懺悔がなさりたいなら――」
魔王「いや、それは必要ない。修道女をそのような目的で攫ったわけではない」
修道女「では、ワタクシを八つ裂きにして、人間を減らしますか? 残念ながら、そのような方法では、人間は死に絶えさせることはできません、旅人さまが地獄に落ちるのが早いですわ」
魔王「そのような非効率的な手段は取らん。第一、攫って殺すなど回りくどすぎる」
修道女「……では、ワタクシを攫ったのはなぜ? 仮に慰め者にされても、子を残せず、魔族復興には」
魔王「いや、残せるさ。オレだけがな」
修道女「……はい?」
魔王「だから、オレだけは残せるんだよ、修道女」ガタリ
修道女「お戯れを。嘘は大罪だと申したはずです。これ以上罪を重ねることも」キョド
魔王(はじめて、この女に戸惑いが、否、残せると聞き、恐怖が見えた)
魔王「修道女、魔族は子を残せない、といったな」
修道女「は、はい、魔族は天罰を受け……」オドオド
魔王「オレの認識は違うが、ま、おおむね正解だ。だが、魔族は子を残せる。同じ種族同士で交配もできる。他にも、例えば、人間を使って繁殖したりなどな」
修道女「!!―――」
魔王(言葉を失った人間を、初めて見た)
魔王(修道女は、理解したのだろう。魔族は人間を使って産ませることが可能がどういうことかを)
修道女「う、嘘ですわ! なら、なぜ魔族は増えないのです! この半世紀、人界は魔族に荒らされることなく維持されてきましたわ!!」ガタンッ
魔王(修道女は声を荒げ、立ち上がりオレに言い放った。しかし、先ほど、オレが王だと述べた時と違い、憤怒の色はなく、むしろ、事実を容認すれば、という、怯えの色が多大に含まれていた)
魔王(その証拠に)
修道女「」カタカタ
魔王(体が、震えている)
魔王(事実、オレはこの女を孕ませるのが目的だが、大きく履き違えたことがある。それを訂正せずに話を進めてもいいが、ま、事実は正しく伝えんとな)
魔王「それはな、魔族の子が、魔族になるわけではなくなったからだ」
修道女「――はい?」
魔王「人間がどう思っているかは知らん。だが、魔獣となって産まれてくるのだ。魔獣と魔族は違う。人間と獣のようなものだ。魔獣とは、知性が宿らず、喰い、眠り、殺すと、本能のまま従う獣だ。奴らがいくら増えたところで魔界から人界に侵攻する、などの知性もないな」
修道女「……その魔獣をワタクシに産ませる、と?」ヒクヒク
魔王(明確に怯えの色が出ているな。瞳に力をいれ見返し、精一杯の虚勢をはっているが、体が震え、瞳にもその色が出始めた。だが――)
魔王「はぁ、話を聞いていたか?」
修道女「……」ムッ
魔王「知性を持たぬ獣を増やしたところで『魔族復興』など夢のまた夢」
魔王「なぜなら、仮に魔獣をいくら産ませたところで、その者たちに文明の、かつての栄光を取り戻すことは叶わない。いくら人間が牛馬を増やしても、城を作りことは叶わんように」
魔王「故に、オレは『魔獣』を増やすつもりなど毛頭ないさ」
修道女「……」ホッ
魔王(安堵したか、震えも止まり、さきほどまでの怯えも霧散している)
修道女「では、旅人さまは、それが無駄だと知っているならなぜ、ワタクシを捕らえたのですか?」
魔王(む、人間とは忙しいものだな、安堵したかと思えば、再度警戒の色を出し、浮かんだ謎を問うとは)
魔王「それについてはシンプルだ」
修道女「シンプル?」
魔王「修道女、人間の間では、魔族が数を減らしたのは半世紀前だと言っていたな」
修道女「ええ、その通りですわ」コクリ
魔王「その答えはあっている。魔族が魔獣の子を産むようになったのは半世紀前だ。全ての魔族はそうなった、はずだった」
修道女「――“はずだった”?」
魔王「オレはな、修道女。人間のいう所のな」
魔王「『天罰』を受けていないのだ」
修道女「!!? そんな! ありえませんわ!!」
魔王「事実だ」
修道女「天罰とは、すなわち全てのもの、森羅万象あらゆる事象に干渉し、改変する絶対術式、その天罰を免れるものなど――」
魔王「半世紀前のことだ、オレは戦いに敗れ、封印された」
魔王「本来、封印とは物質を変えられ、それを破壊されれば封印が解除される、などといったことはなく、そのまま破壊されるだけだった」
魔王「だが、どういったわけか、封印が解かれ、オレは蘇った。半年前の事だな」
修道女「で、では、旅人さまは……」カタカタカタカタ
魔王「そうだ、オレは子を残せる。しかし、子は魔獣にはならず……」
魔王「『魔族』になるのだよ、修道女」
修道女「そ、そんな……つ、つまり、ワタクシはこれから」ガタガタガタガタ
魔王(いつでも気丈な態度を崩すことのなかった修道女が、真っ青になって振るえるか)
魔王(む、これが人間の『絶望』か)
修道女「…………いや」
魔王「だから、修道女、お前には『魔族復興』のために……」
修道女「……………やめて」
魔王「『魔族』を産んでもらうぞ」ニヤリ
修道女「……………………………うそ」
魔王「うそじゃないさ、そのための城だからな」
修道女「う、うそよ、そうだわ、きっとワタクシは今も教会で寝ていて、明日の朝には――」
魔王(ぶつぶつと何かをしゃべり始めた。だが、夢じゃないんだな、これが)
魔王(何かをしゃべり続ける修道女の前に、そっと近づく)
魔王(修道女は視界にはいっていないのか、オレが近づいても逃げるそぶりも見せず、ずっと、しゃべりつづけていた)
魔王(耳元で、そっと呟いた)
魔王「お前は、オレの、魔王のものだ、修道女」
修道女「……………………いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
下1
修道女 愛情度判定 下1コンマ二桁 × 1/9(好感度低コンマのため)
+高待遇 5 - 神の信徒 10 - 魔族の目的 50
判定 44(×1/9)+5-10-50
=01(ぞろ目のため、+4)=05
愛情度 05(拒絶)
修道女「」バタリ
魔王(修道女はかな切り声をあげると、そのまま倒れてしまった)
魔王(……いきなりストレスを与えすぎたか)フム
魔王(ここはおとなしく運んでやるか)
魔王「しかし、困ったな。同意の上で魔族を孕ませるとまれに特殊な力をもったものが生まれると聞き、事実を説明し、同意を得ようと思ったのだが、気絶されるとは」
魔王「コミュニケーション、とは難しいものだな」ハァ
・・・
すまん
>>138
むしろぞろ目だして大当たりです。負けイベントみたいなものなので
『インフォメーション』
特別モード実施中のため、一部選択肢に制限がつきます。
ある程度、修道女の愛情度を上げると制限が解除されます。
『コミュニケーション』をおこなって、バンバン修道女の好感度を上げましょう。
メリット
ターンが経過しない
修道女の愛情度が上がりやすい
デメリット
情報収集をしても捕獲できない(新たな、母胎入手不可)
一部改造、調教使用不可能
1フェイズ
魔王「修道女はあれから、おとなしく寝ているが、部屋からでてくることはないな」
魔王「しかし、今は、実験期間に使うと決めたものだし、情報収集を行っても捕獲はできないな」フム
魔王「さて、どうするか」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、05(拒絶)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーショ b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 2a(コミュニケーション)
<<ピーピー
魔王(足元を見ると、不定型の水のような固まりがあって、オレの足の裾を引っ張っている)
魔王(だが、これは水じゃない。魔獣か、と言われると疑問符がつく)
魔王(これは『家事スライム』)
魔王(遥か古代から魔族とともにあるスライムの一種で、知性らしきものはない)
魔王(襲いかかってくるスライムとも違い、攻撃らしい攻撃もしないが、ある特徴がある)
魔王(それは、一つのことを覚えると、行動を繰り返すことができる、というものだ)
魔王(魔族にとって使い勝手のいい召使だが、複雑なことができないのが難点)
魔王(だから、あくまで補助としてしか使えぬが、袖を引っ張っているスライムはその改良し、他のスライムと情報を共有できるようにした)
魔王(もう一体は、修道女の部屋に置いてあり、修道女が目を覚ませばオレに知らせる役目を作らせた)
魔王「つまり、修道女が目を覚ましたということか」
魔王(修道女のところにいくか?)
魔王(だが、行ったところでな)
魔王(スライムに褒美であり、餌である水を与えながら、思案する)
魔王(オレとしては、逃げられぬ定めであるとし、そのまま同意を得たかったのだが、あの様子ではオレが再び行ったところで会話にならぬだろう)フム
魔王(かといって、このまま会わぬ、というのも癪だ)
魔王(どうしたものか……)
魔王(と、その時、スライムに水をやっていて気がつく)
魔王「……そうか、どうしても抜かせない用があればいいのか」
魔王「では、善は急げだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『豪華な部屋』
修道女「……どうすればよろしいのでしょう」ハァ
修道女「目がさめればいつもの教会かと思えば、気を失うまえと同じ豪華な部屋のベットの上」
修道女「このまま慰み者になるくらいならば、いっそ、と思い、舌をかみちぎろうとしたものの、滑ってうまく噛めず」
修道女「この首飾り、逃走のみではなく、自害防止の機能もついているみたいですの」ジャラリ
修道女「……どうしたものでしょうか?」ハァ
修道女「いっそ、部屋の中をめちゃくちゃに、とも思いましたが、教義に反しますし」ムー
修道女「手詰まりですわ」チョンチョン
修道女「ん?」
修道女(肩をつつかれ、振り向くと、そこには)
スライム<<ピキー
修道女「魔族!!」バッ
修道女(肩を叩かれるまで気づないかいなんて油断が過ぎました)
修道女(しかし、部屋が広いので戦うことはできます)
修道女(そして、そのまま、一発蹴りを入れようとした時、)
クビカザリ<<ギュワン
修道女「へ?」ガクン
修道女(ど、どういうことですの!? 力だ抜けて……はっ!)
修道女「まったく、忌々しいですわ、つくづくのこ首飾りは」ハァ
修道女(攻撃もできません、自害もできません、逃亡もできません)
修道女(ないないづくしの首飾りを心底忌々しく思っていると、魔族がゆっくりと近づいてきます)
修道女(大型犬サイズの半透明、黄緑色で気味の悪い魔族――いえ、首飾りよりも憎らしい、思いだすだけで寒気がする男の言葉を借りるなら、魔獣)
修道女(それがゆっくりと近づきます)
修道女「魔獣はいないっておっしゃったのに、つくづく嘘ばかりですわね、あの方は」ギロリ
修道女(いくらあの方が魔王とはいえ、統率できていないじゃないですか)
修道女(しかも、逃げたいのは山々なのですが、足に力が入らず、逃げられません)
修道女(そう思っていると、ワタクシのすぐ前までそれは、きました)
スライム<<ニュワーン
修道女(何をするのか、そう怪訝に思えば、半透明の体から一本、なにかがのびて、ワタクシの顔に向かってきます)
修道女(体に巻き付き締め殺すつもりなのか、それとも、口をこじ開け、呼吸をできなくし窒息死させるつもりなのか、知性の感じられない相手では判別がつきません)
修道女(けれども、ワタクシも女です。これで覚悟は決めました)キリッ
修道女「くッ、殺しなさい!」
修道女(ワタクシの言葉を理解したのか、しないのは、判別はつきませんが、そのまま伸ばしたものをワタクシに向けます)
修道女(本来なら、目をそむけるなどあってはなりません。しかし、やはり女、恐怖がまさり目を閉じました)ギュット
修道女(それが悔しくて、口惜しくて、涙も流しそうになりましたが、それはこらえました)
修道女(ですが、これでよかったのかもしれません。魔族や魔獣をワタクシが繁殖する道具に使われ、人に仇名すなど、おぞましいことです。それに使われずに済んだのですから)
修道女(さぁ…………殺しなさい!)
修道女「…………………………………………あら?」
スライム<<フヨフヨ
修道女(しかし、その時間はいつまでまっても訪れません。怪しみ、目を開けば、眼前に、不透明なものが揺れておりました)
修道女「………………襲わないの、貴方?」
スライム<<ブンブン
修道女(魔獣にそう尋ねたところで知性がないのですから意味がないと思っていたのですが、魔獣は否定するように、その突き出した体の一部を先ほどまでより激しく横に振って、否定しました)
修道女「貴方、ワタクシのいっていることがわかるの?」
スライム<<コクコク
修道女(そう尋ねると、魔獣の一部は縦に振っていました)
修道女「では、ワタクシを殺すつもりは?」
スライム<<ブンブン
修道女(尋ねると、魔獣はいきよいよく、横にふって全力で否定します)
修道女「じゃあ、なんで貴方はワタクシのところに……」ハッ
修道女(その途中で気がつきました。この魔獣を遣わしたのは一人しかいないことに)
修道女「ふんッ! どうせ旅人さまが悪戯でしょうが、趣味の悪い殿方ですわ、あの方は!!」
修道女(そして、そのまま、怒りが湧きあがりました)
修道女(希望を持たせ、絶望の淵に叩き落とすという趣味の大変よろしくない、魔王こと、旅人さまのことです、この様子をどこからかみていて、ワタクシの失態を笑っているに違いない、そう思ったのですが)
スライム<<ブンブンッ
修道女(魔獣は真っ赤になって、いままで見て来た時のどの時よりも、強く横に振っていました……ワタクシが気が削がれるくらい)
修道女「わ、わかりました。貴方はあの方、旅人さまが否定されるのが嫌なのですね?」
スライム<<?
修道女「旅人さま――魔王さまのことですわ」
スライム<<コクコク
修道女(……人望ならぬ、魔望は高い方なのですね、旅人さまは)
修道女「なら、どうしてワタクシの所に? どんなご用件があるのでしょうか?」
修道女(尋ねると、一瞬、呆けたように傾げていましたが、すぐに思いだしたように)
スライム<<ギュム
修道女(ワタクシの腕に魔獣、いえ、魔獣様の体が絡みつき、そのまま)
修道女「ちょっと! お待ちになって!! 引きずっていますわ!!」ズルズルズル
修道女(引きづりながら、移動を始め、思わず叫んでしまいました)
スライム<<シュパ
修道女「まったく、痕が残ったらどうしてくれますの」アイタタ
スライム<<シュン
修道女「……わかりやすいですわね、大丈夫ですわ」
スライム<<パァア
修道女「でも、レディの扱いは丁寧に、それがジェントルの嗜みですことよ」メッ
スライム<<?
修道女「女性には優しくということです……もしかして、ワタクシをどこかに連れて行きたいのですか?」
スライム<<コクコク
修道女「なるほど、では、しばし待っていただけるかしら、この首飾りのせいでまた、足に力が入らなくて」ハァ
スライム<<!!
修道女(そう説明した時、魔獣様は伸ばしていた一部を自らの体にぶつけ、大きな体が波打ちました。まるで、任しておけ、という風に)
スライム<<シュバッ
修道女「あ、あの貴方、一体何を!!」キョドキョド
修道女(液体のような体を縮め、魔獣様はワタクシの体の下にもぐりこみ、そのまま膨れ上がりました)
修道女(意外と体はやわらかく、羽毛の詰まったクッションのようでしたが、なにをするのか、分かりません。と、その時でした)
スライムon修道女<<シュバアアアア!!
修道女「ちょ、速ッ! お待ちになっ―――あああああ!!」
修道女(淑女にあるまじきことですが、思わず絶叫しました。魔獣様は、見かけによらず、俊敏でした)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――『???』――
魔王「む、遅かった、な……? どうした、なにがあった?」
修道女「旅人さまの所為ですわよ」ボロボロ
スライム<<ゼェゼェ
魔王(……可笑しいな、確かに種族は魔獣だが、一応の知性を有し、家事スライムを統括する『執事長スライム』に修道女を呼んでくるように頼んだのだが、なぜ、あのように襤褸になっている? 執事長スライムは格式高く、誇りに乱暴されるわけがないはずなのに)ム
修道女「ところで、ここは?」キョロキョロ
魔王「ここは『食道』だ。食事を提供する場のことで――」
修道女「それくらい、知ってますわ。なぜ、この場に呼んだのですか?」ギロリ
魔王「……食事を取ろうとしてだ」
修道女「他には?」
魔王「他?」
修道女「その後、なにかワタクシに行わせるつもりですの?」
魔王「食事がすんだあとか?」
修道女「ええ」
魔王「……そうだな、希望はあるか?」
修道女「山間の村の教会に返していただきたいですわ」
魔王「この城限定だ」
修道女「ないです」
魔王「ならば、部屋に返って休め。それとも、食後の運動するか?」
修道女「……まさか、出産は体力を消耗するから――」
魔王「なんだ? 子を孕みたいのか? ならばさっそく」
修道女「死んでも御免こうむります」ケッ
魔王「だったら、休め。呼んだ用件はそれだけだ」
魔王「ほら、椅子に掛けたらどうだ? それともエスコートを」
修道女「旅人さまにエスコートされるなら、自分で座ります」ガタン
魔王(元来、食事とは生物にとって欠かせないもの、そのうちの一つ、いくら修道女が出てこないといっても、いつか食事を必要とするだろうし、最適な理由だ。まぁ、首飾りが最低限栄養を補給して、餓死はしないのだが)
魔王(……なにかと理由をつけて、会いにいけと、指南本には書いてあったが、あまりにしつこすぎてもいけないらしいし、これでいいと思うが)チラッ
修道女「」ジドーッ
魔王(思いっきり睨んでいるな)ハァ
魔王(ま、人間の女はうまいものが好きだと書いてあったし、これで気を許して呉れればいいが)
魔王「ほれ、料理がきたぞ。飯の時もそんな睨みつけるな。料理がまずくなる」
修道女「誰の所為だと思って」グッ
魔王「それも追々、あとで聞くさ。飯を食え。何をするにも腹に何かを入れなければ活力はでない」
修道女「旅人さまの子供なんて、考えただけで寒気がしますけどね」ケッ
スライムs<<ピキーピキピー
魔王「さぁ、食べるか。こんなものしかないが、勘弁してくれ。何分予算が」
修道女「……旅人さま、この料理の山はなんですの?」
魔王「なにって、食事だが?」
修道女「旅人さままで大声を出さないと聞こえない長テーブル一杯の料理の量はなんですか、と尋ねているんです!」ダンッ
魔王「あ、もしかして、なにかアレルギーや嫌いな物が」
修道女「ないですわ。むしろ見たことがないものばかりでおいしそうですが、暴食も色の快楽も大罪ですわよ」
魔王「大罪?」
修道女「そうです。まず食べきれない量の料理を作ることは『暴食』の大罪! 次に食事を味わい、それを楽しむことは『快楽』の大罪!! ワタクシに背信者にならせる気ですの?」
魔王「オレは何を信じているかを否定はしないし、そこは自由だぞ」
修道女「はぁ……もういいです。灰をもってきていただけますか?」
魔王「灰?」
修道女「それを料理に振りかけて食べるのですよ」ギロッ
魔王「……人間は灰をかけて食べるのか、はじめて知ったな」
修道女「そうすることで料理の味が消えるのです。『快楽』の罪を犯さずに食事がとれるのですよ」
魔王「食事の、味を消すのか?」
修道女「むしろ、食べるだけでも罪深いのに、それを成すのですから、感謝して――」
魔王「……そうか、執事長スライムから料理の手ほどきを受けて作ってみたんだが、灰をかけるべきだったな」ハァ
修道女「執事長スライム?」
魔王「修道女を連れてきたスライムだ」
修道女「ああ、あの……まってくださいまし。この料理、旅人さまがつくったのですか?」
魔王「そうだ。何分初めてで、料理を作るのは骨が折れたし、修道女がどれが好きなのか分からず、とりあえず、色々と作っていたら、こんな量になってしまった」
魔王「あとで、スライムたちと食べようと思ったのだが、徒労だったな」ハァ
修道女「……」
下1
修道女 好感度判定 コンマ一桁分上昇
判定 3
愛情度 合計 8
夕食と入浴ため、一旦中断
修道女「まったく……」カチャ
魔王「む、まだ灰は持ってきていないが」
修道女「一つ言っておきますが」モグモグ
修道女「ワタクシはこの量をつくったことは容認いたしませんよ」コクン
魔王「む?」
修道女「第一に、このような長テーブル一杯の料理を毎日、三食お出しになさるつもりですか?」カチャカチャ
魔王「む?」
修道女「魔王とはいえ、王は王、でしたら別なことに時間を割きなさい」コクコク
修道女「それが上に立つべきモノのつとめでございますよ」ハァ
魔王「教養があるのだな」
修道女「はい?」
魔王「いや、なに、食事のマナーができている。それにそのようなことを話すとはな」
修道女「……教養と嗜みですわ」
魔王「そうか、しかし、量が多ければ」
修道女「取れるだけ、とって部屋に戻ります。一つ言っておきますが」
魔王「なんだ?」
修道女「ワタクシは旅人さまの料理を食べたのではありません。この料理を棄てるなど言語道断、ですから、楽しんでいるわけでも、過剰に摂取しているわけでもなく、罪は犯しておりません」
魔王「……なぜ灰をかけない。楽しまないために灰をかけるのではなかったか?」
修道女「灰をかけないのは、出された灰になにが混ざっているのか、怪しいからです。摂取するにしても、毒は少ないほうがいいのです」
魔王「では、次の料理は」
修道女「灰をかけることはいりません。それと、そこの小さなテーブルで、一膳だけで結構ですので」
魔王「そうか、わかった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
2フェイズ
――『研究室』
魔王(あのあと、修道女は腹が膨れるほど食べて、執事長スライムに運ばれていったな)
魔王(むぅ、しかし、悪くはなかった)
魔王「さて、なにをするか」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、08(拒絶)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーショ b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
コミュに決定したところで、頭が痛いので、ここまでにしてください。
短くてすみません。
風邪引いたようで、熱が下がりません。なので、数日お休みします。
更新の代わりに、修道女の容姿を安価で決定
下2
修道女の髪の色と長さ
例 金髪で腰までの長さ
下4
修道女の胸の大きさ
例 巨乳(スイカ二つぶら下げている)
おやすみなさい
2フェイズ
――『研究室』
魔王(あのあと、修道女は腹が膨れるほど食べて、執事長スライムに運ばれていったな)
魔王(むぅ、しかし、悪くはなかった)
魔王「さて、なにをするか」
選択2a(コミュニケーション)
魔王(修道女と話すか……)
魔王(しかしな、『目的』がないものだし、夜も更けている)パラパラ
魔王(また、明日、顔を見てみるか)
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
『廊下』
――早朝――
修道女「ふんふーん♪」キュッキュッ
修道女「ふんふふふーんふんふんふん♪」キュッキュッ
魔王「……なにをしているのだ?」ボソッ
修道女「……いきなり背後に立たないでくださいまし。驚いてしまいますから」ハァ
魔王「それはすまない。だが、何をしている?」
修道女「あら、ワタクシが裁縫か読書をしているように見えて? なら眼科医が必要ですわね」キュッキュッ
魔王「いや、窓拭きをしているようにしか見えないが」
修道女「その通りですわ。窓が汚れていたので窓掃除をしていますの」キュッキュッ
魔王「そんなもの、家事スライムの仕事だろうに、おま――修道女は部屋にいていいのだぞ?」
修道女「あらあら、ワタクシ、こう見えても教会で神に仕えるものなのですよ?」キュッキュッ
魔王「それは知っている」
修道女「貧清であるべし、勤勉であるべし、勤労であるべしとは、教会の三大教義ですわ」
修道女「この戒律を破って、背信者になるつもりなど毛頭ありませんし、それに部屋にお祈りをしているか寝ているかのどちらかしかないので、何かをしていた方が気が紛れますので」キュッキュッ
魔王「気がまぎれる?」
修道女「ええ、どちらの誰か様がワタクシを襲って苗床にするのではないかと恐怖で天へ召されてしまいそうなので、ジラさまにお願いして、こうして水の入ったバケツと雑巾をお借りしてますわ」
魔王「ジラさま?」
修道女「執事長スライムさま――略してジラさまですわ。名前がないので、僭越ながらワタクシがつけさせていただきました」キュッキュッ
魔王「……なんだか、海にいる魚類が好きそうな名前だな」
修道女「せっかくだから、食費で破産しそうな名前にしたことですわよ」
魔王「意地が悪い」
修道女「……旅人さまが一番意地悪で嘘つきで、姦淫の罪もかかえていらっしゃいますことよ」
魔王「む、オレのことはいいが、ともかく、気がまぎれるといっていたが、やることがないのは問題だな」ムゥ
修道女「でしたら、村に――」
魔王「それ以外でだ」
修道女「でも、このお城は広いから掃除のし甲斐がありますから、掃除をさせていただいても構いませんわよね?」
魔王「それは構わないが、一つ尋ねたい」
修道女「なんでしょうか?」
魔王「なにか、欲しいものなどはあるか?」
修道女「欲しいもの?」
魔王「なんでもかまわん。無論、この城の中だけ、という限定だが、以前の生活で欠かせなかったもの、これがないと生活が送れない、というものがあれば、作るし、それをもってくるぞ」
修道女「……略奪も大罪ですわよ?」
魔王「無論、合法的に得るさ。修道女はそんなもの、使わないだろうしな」
修道女「むぅ、でしたら――」
修道女判定 下1 コンマ一桁
判定 05 特殊コミュニケーション条件達成
修道女「……お祈りの場所が欲しいですわ」
魔王「お祈りの場所?」
修道女「ええ、ここはジラさまと見て回ったのですけれど、お祈りの場所がございませんでした」
魔王(魔王軍の城だしな)
修道女「鍵のかかった部屋にあるとも思いませんし、ですから、今日は朝のお祈りが簡易なものでした」
修道女「ですから、お祈りの場所が欲しいのです」
魔王「……簡易なものでいいのだな?」
修道女「ええ、簡素なもので構いません。主上と、4つの柱を構成する祭壇を用意していただけるなら、幸いです」
魔王「よし、それぐらいならいい」
魔王「聖術を使用するわけでもないし、すぐにでも『設備拡張』して、お祈りの場所を作っておくさ。中庭でいいか?」
修道女「ええ、構いません。よろしくお願いします」ペコリ
魔王「それにしても修道女」
修道女「はい、なにか?」
魔王「さっきの鼻歌だが、音程がはずれてたぞ」ツカツカツカ
修道女「――」マッカ
インフォメーション
『特殊コミュニケーション』の準備
『設備拡張』で『居住設備』を拡張しましょう。
3フェイズ
――『研究室』
魔王(お祈りの場か)
魔王(修道女から、魔術を発展させた聖術の気配は感じないし、暴れられる心配もないだろう)
魔王(そして、何分、こんな場所だから、子供の日曜大工のようなものしか作れないが)
魔王「約束してしまったしな」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、13(??)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備(修道女との約束)
2母胎調節
aコミュニケーショ b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 1c
魔王(修道女との約束だしな)
魔王(さっそく作ってみるか。確か、敵情研究のために、教会関係の本に祭壇の作り方が載っていた本は……)パラパラ
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
『中庭』
魔王「……こんなものか」フゥ
魔王(もともと中庭にあった石造りの東屋の一部の内装をいじって、小窓をつくり光を取り入れられるように)
魔王(さらに、魔界では太陽が差すこと自体がまれな天候であるため、この中には光が屈折するような魔術をかけて光が差し込めるようにした)
魔王(祭壇は、食堂にあった木製の長テーブルに蝋燭、水、土の入った鉢植え、それと僅かに風が入るように、僅かな隙間風を開けて、と)フゥ
魔王(ただ、祈りの時間がいくら魔術をかけたとはいえ、光が窓からさすのが早朝と夕方の時間のみになり、限定されてしまった)
魔王(満足な仕上がりとはいえないだろう)ハァ
魔王「喜んでくれるといいんだが」
インフォメーション
『祈りの場』が完成しました。
特殊コミュニケーションの条件を満たし、修道女と次のコミュニケーションは特殊となります。
1フェイズ
魔王(修道女、喜んでくれるかな?)ソワソワ
魔王「こればっかりはわからんな」ドキドキ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数1)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、13(??)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
下2
選択 2a(コミュニケーション)
魔王「……いくら悩んでも、無理だな」
魔王「結局、決めるのは修道女だ」
魔王「案ずるよりうむがやすし。やっそくやるか」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
『中庭』
修道女「いきなり呼び付けて、なにごとですの? まだ掃除が終わってないのですが」ハァ
魔王「む、少しばかり見てもらいたいものがあってな」ソワソワ
修道女「……見てもらいたいもの?」
魔王「そこの東屋の中なんだが、入ってみてくれないか?」ドキドキ
修道女(いつになく、挙動不審ですわね……はッ!)
修道女(まさか、あの中には触手がつまってて、ワタクシを犯して楽しむ、とか?)ゴクリ
魔王「む、なんだ、その、まだ終わってなくて、入らないのか?」
修道女「い、いえ、その、旅人さまからどうぞ」オホン
魔王「む、オ、オレはその、修道女からいいぞ」ホレ
修道女(怪しい、やはりあの中には触手がつまって)ジトー
魔王(……やはり、東屋では無理だったか?)ムゥ
スライム<<ガチャリ
修道女「あ! ジラさま! 入っては!」マッテ
魔王「し、執事長スライム!」
修道女「入ったら犯されて、って、これは……」トタタタタ
魔王(一番先に入ってもらいたかったのだが)ムゥ
修道女「祭壇、ですわね」
魔王「……あいにく、今は光が差さない時間だが、朝と夕の二回、光が小窓から差して、祈りができる」
修道女「……この天候でもですか?」
魔王「ああ、そのように魔術を調整した。無論、どれも盗品でも強奪品でもないから、安心しろ」
修道女「――」
修道女判定 下1 コンマ特殊に付き、1.5倍
判定 9 × 1.5 =13(13.5) 13+13=26
特殊コミュニケーション『拒絶』→『嫌悪』
修道女「――ひどいですわね」
魔王「む?」
修道女「土は荒野か荒れ果てた土ではなく、そこの花壇にあったものですわ。これは水をよく吸ってしまいますし、蝋燭はよく見ると、魔法文字が刻んであります」
修道女「無論、これはご法度」
魔王「む……」
修道女「そればかりか、窓の位置も東でも西でもなく、北向き、もっとも縁起が悪く、お祈りは一回で構わないのに、二回もする必要はありません」
魔王(……そうなのか)
修道女「もっとも、この大地が魔界であるため、この大地の光を取りこんでお祈りすること自体がご法度なのですが」ハァ
魔王「……すまない、今すぐ取り壊して、新しいものを」
修道女「ですが、よくここまでつくられています事」クスッ
魔王「む?」
修道女「どれも基本を押さえ、司祭か、専門の職人がいなければ建てられませんのに。今申し上げたことも全部、教会の内部にいなければ分かりません知識ですことよ?」フフッ
魔王(だから、本に載っていなかったのか)
修道女「こんな優れたお祈りの場を、ありがとうございます」ペコリ
魔王「いや、こんなものですまない。時間があれば、城の中に作れたのだが」
修道女「謙遜も過ぎれば嫌みです事よ、それにこんなものといっても、それなら今の新興貴族は皆、不敬罪で地獄に落ちてしまいます」
魔王「そんなものか」
修道女「ええ、それと」
魔王「? それと?」
修道女「大方、間違えて聖術の頁を開いてしまったのですね? 右手の人差指の指先が火傷してますわよ」
魔王「む、これくらい平気だ。唾でも付けておけば――」
修道女「ええ、ですから、こうして差し上げます」チュッ
魔王(修道女はオレに近づき、右手をもつと、その指先を修道女は咥えた)
修道女「ん――ちゅっ―――ちゅっちゅ――んんっ」チュパチュパ
魔王(まるで赤子が乳を懸命に吸うように、オレの指先を懸命にすっていた)
魔王(指先が、聖術の紋章に触れ、火傷し痺れる指先が、別な意味を帯びたように痺れる)
修道女「んんっ――んふぅぅ――ちゅう――」チュパチュパ
魔王(どれだけそうしていただろうか、日差しが傾いたのかと思えるほどの時間が過ぎた後)
修道女「ふぱぁ……あとは、静かにしておけば大丈夫ですわ」フゥ
魔王「お、おう、そうか」
修道女「? どうかされましたの? 頬が赤いですわよ」
魔王「む、い、いや、なんでもない」
修道女「変な旅人さまですわね」
魔王(……また、怪我してもいいな)
インフォメーション
修道女『拒絶』→『嫌悪』になりました。
コミュニケーションの向上度があがります。
2フェイズ
魔王「……」ボケー
魔王「――」ソウッ
スライム<<ピキー?
魔王「はっ!?」
魔王(い、いかん!勝手に右手の人差し指を舐めようとしていた)ブンブンッ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数1)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、26(嫌悪)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 2a(コミュニケーション)
魔王「――」ソウ
魔王「ッ!! いかんいかん!!」
魔王(気がつけば人差し指舐めようとしている! 人間じゃないが、なんだか、それをやったら駄目なような気がするッ!!)
魔王「と、ともかく、なにか……ん?」ツンツン
スライム<<チョイチョイ
魔王「執事長スライム、どうした? ……女ものの服を見つくろってくれ?」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
『豪華な部屋』
修道女(お祈りもできるようになりましたし、お城の掃除は一日で終わりません)
修道女(なのでブロックごとにわけて掃除するようにしましたが、今日の分は終わってしまいましたの)
修道女(でも、そうなると……)
修道女「暇ですわね」ハァ
修道女(かといって、旅人さまの所にいくのは癪ですし、そもそもこうなった元凶ですし)イラッ
修道女「なにかすることは……」ハ
<<チョンチョン
修道女「ん?」
スライム<<フヨフヨ
修道女「あら、ジラさま、どうかなされましたの?」
スライムつポットandティーセット
修道女「『お掃除が終わったお礼にお茶はいかがですか?』なるほど、ジラさまはお茶に誘ってくださったのですわね」フフッ
修道女「お誘いは大変ありがたいのですけれど、教会では勤労の代わりに過ぎたる対価は頂けませんの」
スライム<<?
修道女「……またの機会にお誘いをお願いしますわ。その時は、勤労の後じゃなくて、ね」フフッ
スライム<<コクコク
修道女「でも、言葉がわかるようになったのも不思議な……え?」
スライム<<フヨンフヨン
修道女「『じゃあ、代わりにお風呂でも入ってきてください。これは対価じゃなくて、必要経費です』ですか? 確かに、体を清潔にするのは教義にありますし、できますでしょ、あ」
スライム<<?
修道女「…………………ワタクシ、いつからお風呂、はいっていないのでしょう?」
スライム<<フヨンフヨン
修道女「た、確かに、ここにきてからそれぐらい経ちますし、髪もごわごわです。なるほど、お風呂に入った方がよろしいですわね」
修道女「すみませんが、ジラさま、この辺りで沐浴できるところはございませんの?」
スライム<<フヨンフヨン
修道女「……確かに、中庭の池がありますが、魔界の池ですし、なにが浮いているのか……え?」
スライム<<フヨンフヨン
修道女「大浴場に水を貯めてはいることができる? その提案は確かに嬉しいのですが、しかし、体を清めるためだけに水を使うのは」
スライム<<フヨンフヨン
修道女「スライム族が清潔保持に使っているから大丈夫だ、ですか? なるほど、それには……では、お願いできるかしら?」
スライム<<フヨンフヨン
修道女「はいはい、じゃあ、その間、洗濯も……」ピタッ
スライム<<?
修道女「ジラさま、どうしましょう? この服、一丁羅ですから、替えの服がないのですの」シューン
スライム<<ドンッ
修道女「え? 任せてくれ。用意するから、お風呂にはいっていてくれって」
修道女「……わかりましたわ。ジラさまを信用します」
スライム<<フヨフヨ
修道女「はい、では、入浴中に脱衣所に替えの服をお願いしますね」フフッ
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
『研究室』
魔王「で、オレに替えの服を選べと?」
スライム<<コクコク
魔王「……ま、いいが、オレの趣味でいいのか?」
スライム<<フヨフヨ
魔王「自分が持っていくから、気兼ねなく選んでください、か」
魔王「わかったが、なぜオレなんだ? 下手すれば信用をなくすのはお前だぞ、執事長スライム」
スライム<<フヨフヨ
魔王「『魔王様を信頼してます』重いことをさらっというな、お前も」ハァ
スライム<<フヨフヨ
魔王「む、確かにそれぐらい背負えなくて、何が魔王だな、確かに」
魔王「それよりも、服か、確か女ものは、客室にあったが……」
どれにする?
1、邪教の修道士が着ていた司祭服。見た目は同じ修道服だが、レースやフリルが編み込まれている
2、サキュバスが着ていたドレス。すぐ、性行為ができるようになっている下着と一体化している
3、ダークエルフの着ていた民族衣装。薄く、軽く、が信条だが、布面積が大事な部分を隠す程度しかない。
4、自由安価
下3
1となった所でここまでにします
熱がぶり返してきてやばい! おやすみなさい
選択 1
魔王(む、順当に考えてダークプリーストの修道服だろうな)
魔王(確かに教会の修道服はないが、邪教として追われたが、元は同じ宗教であると聞いているし、これが妥当だろう)フム
魔王「と、いうわけで、これをお願いするぞ、執事長スライム」つ服
スライム<<ビシッ
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
『脱衣場』
修道女「ふんふーんふんふーん」ガラッ
修道女(水でよかったのに、お湯がはってあってありましたわ。まぁ、教義に反するわけではないし、楽しませていただきましたけど)
修道女「さて、お願いしていた、替えの服ですけれど……」ピラッ
修道女「……修道服、ではありませんわね。こんなにレースやフリルが袖やふんだんにあしらってありますわ」フーン
修道女(そうですわね、教義に反しますが、ですが、応急処置です)ゴソゴソ
修道女(ジラさまのご厚意で用意していただいたものを無下にするほど愚か者ではないですしね)ゴソゴソ
修道女「それに、性を強調するわけでもありませんし、実をいうと」コソッ
修道女「こういったレースなどに少しばかり憧れもありましたのよ」
<<コンコン
修道女「あ、ジラさま、着替えが終わったので入ってもよろしいですわよ」
スライム<<シュルン
スライム<<フヨフヨ
修道女「え? そんなに似合ってますか?」オズオズ
スライム<<コクコク
修道女「……ふふっ、似合うといわれるとうれしいですわね」
スライム<<フヨフヨ
修道女「え? 魔王さまに見せたらどうだ? って、旅人さまに見せても、って え!!」
スライム<<ヨイショット
修道女「ジラさま! ジラさま!! ワタクシをどこに連れていくおつもりで!?」
スライム<<フヨフヨ
修道女「心配するなって、そういうことでわあああああああああああああああああああああ!!」ギュンッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
『廊下』
魔王「……」キュッキィッ
魔王「む……」ゴシゴシ
魔王「オレは何をやってるんだ?」
魔王(修道女のまねをして、廊下の窓ふきなど、我ながら似合わんな)
魔王「……読書でもす」
<<トマッテエエエエエエエエ!
魔王「む?」
<<ギュワン
魔王「……」
魔王「執事長スライムが修道女をすさまじい速度で運んでいたな」
魔王「……いかん、つかれでも」
<<キャアアアアアアアアアアア!!
魔王「と、危ない!!」
修道女「きゃあ!!」ボスッ
魔王「……」
修道女「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」
魔王「……」
修道女「はぁ、はぁ、はぁ……」
魔王「……大丈夫か? 修道女?」
修道女「な、なんとか……」
魔王「……修道女」
修道女「な、なんですの?」
魔王「部屋まで連れていくか?」
修道女「結構、と言いたいところですが、腰が抜けて、お願いしてもよろしいかしら?」
魔王「かしこまった。悪いが、腕を回してもらえるか? 歩きずらいのでな」
修道女「……それはお断りします」プイッ
魔王「なぜ?」
修道女「なんでもないことですわよ」ツーン
魔王「?」
修道女(か、顔が近いというか、御姫様だっこされてますの、今の状態は)ドキドキ
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
『豪華な部屋』
魔王「ベットに寝かせるぞ」
修道女「は、はい」ドサリ
魔王「あとで執事長スライムにはオレから注意しておく。ああ見えて、スピード狂でな、周りが見えなくなってしまったのだろう。嫌いにならないでやってくれ」
修道女「ジラさまは何処かの誰かさまと違って紳士ですから、ね」フンッ
魔王「……そうか、ところで、修道女」
修道女「なんですの?」
魔王「似合っているな、可愛らしいぞ」
修道女「――」
下1 コンマ 一桁 修道女 愛情度上昇
判定 6 合計 32(嫌悪)
修道女「……あのですね、この世に魚が泳ぎがうまいと褒められて喜ぶ魚がいますの?」
魔王「む?」
修道女「この世に、足が速いと賞賛され、笑顔を見せる鹿はおりますの?」
魔王「む……」
修道女「旅人さまが仰ったことはそういうことですわ」
修道女「修道女が修道服を着るのは当たり前。むしろ、これは教義に反する服であるから、嬉しくもなんともないのですの」
魔王「む、それは……」
修道女「褒めるなら、もっと他を褒めないと指導者としてなってませんことよ?」
魔王「……修道女」
修道女「なんですの?」
魔王「そのな、あの…………む」
修道女「話がないので話しかけたのですの?」
魔王「えっとな、その、あの……修道女!」クワッ
修道女「は、はい!」ビクウ
魔王「修道女は、胸が大きいな!!!」ドーン
魔王・修道女「「………」」シーン
魔王「……………………………………………」
修道女「…………………………………………お帰りはあちら」
魔王「……すまん、邪魔した」バタンッ
修道女「………はぁ」
修道女「シンプルに言えばいいのに、回りくどい方ですわね」クスッ
3フェイズ
魔王「なんであんなことを口走ったのだろう……」ズーン
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数1)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、32(嫌悪)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
何の改造にしますか?
下1
1、淫印(っぽいの)
2、人体改造(っぽいの)
魔王「……たまには、改造でもしてみるか」ボソッ
魔王(元々、改造魔術などには精力的だった魔王軍。研究資料も大量にある)
魔王(その中でも特に研究が進んでいたのは、淫印という、対象に刻印を刻みこんで精神を思いのままに操る方法)
魔王(それともう一つは外科出術、薬物方法などで、肉体を物理的に改造し、孕ませる対象などをより強化したり、特別な子を産ませる技術)
魔王(む、だが、何分初めてであるし、簡単なものにしてみるか)
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
『豪華な部屋』
修道女「絶っっっ対、嫌ですわ」プイッ
魔王「む、しかし……」
修道女「しかしもでももありませんことよ、そしてついに化けの皮が剥がれて正体が現れましたね、この誘拐魔」ジトーッ
魔王「誘拐魔、は事実だな」ウン
魔王「だが、修道女にも利点はあるぞ。この刻印は爪に刻むから、数週間で生え換わるし、痛みもない。そして……」
修道女「拒絶したものをぶり返させないでくださいまし。嫌といったら嫌なのです」ツーン
魔王(む、困ったな……こうなれば)
下2
1、強引に
2、説得して
選択 2
魔王「そこをどうか、折れてくれないか?」
修道女「くどいですわよ、男だったら一度断られて諦めることもかん――」
魔王「……頼む」ペコリ
魔王(オレは、頭を下げた。もとよりオレが頼んでいるのだ、オレが強要しているのだ。修道女が望まぬことをしようとしているのだ。であれば、頭を下げるのが当然だろう)
修道女「頭を下げた位で願いを聞き入れてもらえるとでも?」
魔王「思っておらんさ。もとより、それほど高いものなわけがない」
修道女「旅人さまは魔王であらせられるでしょうに」
魔王「自称だがな、まだ」
修道女「……今回だけですわよ?」
魔王「願いを聞いてくれるのか?」ガバッ
修道女「誰が頭をあげていいといったのですか? まだ下げていて下さいまし」
魔王「む……」シュバッ
修道女「本当に、ワタクシは術後も旅人さまのいいなりの人形になることも、発情するといったこともないのですのね?」
魔王「それは約束しよう」
修道女「女に二言はないのですわ。やってくださいまし」
・・・・・・・・・・・
:・・・・・・・
・・・・・・
魔王「どうだ? 爪に描くようにしてみたが」
修道女「本当にこれで、『隷属の首飾り』代わりになりますの?」
魔王「ああ、爪が生え換わるから、また書き込まないといけないが、それで動きやすくはなっただろう」
修道女「確かに、動きやすくはなりましたけど……」
魔王「『まにきゅあ』というものもあるぞ? 塗るか?」
修道女「贅沢は教義に反します!」
インフォメーション
『隷属の首飾り』を外し、爪に刻印を刻んだ。
無理やりではないため、愛情度が下がらなかった。
1フェイズ
魔王「む、低改造ならあんなものだろうな」
魔王「他にも試してみたいものがたくさんあるが、修道女は許してくれんだろうな」ハァ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数1)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、32(嫌悪)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 1c(居住施設拡張)
魔王「そういえば、中庭が荒れていたな。いくつかの剪定をしなければな」フム
魔王「居住施設を拡張するか」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
魔王「ここは、こうして、釘をうって」トンテントンテン
魔王「ここのウッドデッキは壊して新しいのをつくるか」ガシャコンガシャコン
魔王「む、ここの釘が腐っている。うち直さなければ」トントントントン
東屋内部
修道女(……お祈りの時間なのに、騒音が響きますわ)ハァ
インフォメーション
居住施設 レベル1(改造回数2)になった
2フェイズ
魔王「……日曜大工は、腰に響くな」イテテテ
スライム<<グイグイ
魔王「マッサージはもう少し優しく頼む」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数2)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、32(嫌悪)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 2a(コミュニケーション)
魔王「修道女には申し訳なかったな」
魔王「せっかく祈りの時間だというのに、補修の音が響いていたことだろうな」
魔王「謝っておくか」
魔王「そうだ、せっかくだから、この間、偵察で手に入れた珍しい菓子でも……」
魔王(む、どこだったかな?)
<<ゴチャゴチャ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
修道女「ふんふーんふんふーん♪」キュッキュッ
スライム<<♪
修道女(この辺りも、綺麗になりましたし、そろそろ新しい場所でも探してお掃除するのもいいかもしれませんね)キュッキュッ
修道女(ここを掃除し終えれば、次に行きましょうか)キュッキュッ
修道女「あら、でもこの先って……」
スライム<<?
修道女「確か、鍵のかかっている場所でしたね、旅人さまがご利用されているとか」ムムッ
修道女(下手に触って怒られて、苗床にされるきっかけになっても恐ろしいですし、ここはパスして……)
<<ドカーン
修道女「きゃっ!」ビクッ
修道女「旅人さまの利用されているお部屋の方から、何かが壊れるような音が……」
スライム<<シュバッ!
修道女「あ、ジラさま!!」
修道女(……あの方がどうなっても構いませんが、ジラさまになにかあれば、おおごとですからついて行きましょうか)タッタッタッタッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『研究室』
修道女「って、本当になにごとですの……?」
<<ゴチャゴチャ
修道女(部屋の中に様々なものが錯乱してますわ。本棚がひっくり返っていたり、変な、見たこともない標本がつまれていたり、本の山があちこちに出来上がってますけど)
スライム<<ウンショウンショ
修道女「あら、ジラさま、どうなされてのって、え!?」
スライム<<グイグイ
修道女(ジラさまが本の山から引っ張り出そうとしていたのは、手足でした。見覚えのある)
修道女「って、呆けてる場合じゃないですわ!」ウンショウンショ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
魔王「……」セイザ
修道女「……」ゴゴゴゴゴゴゴッ
魔王「……」
修道女「……で?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
魔王「で? とは?」
修道女「質問しているのはこちらですわ、旅人さま。なぜ、この部屋がこんなことになってらっしゃいますの?」
魔王「……怒らないか?」
修道女「時と場合によりますわ」
魔王「……ある探しものをしていたのだが、思いのほか部屋が散らかっていてな」
修道女「それで?」
魔王「ここは研究室だから、いらない書類や本を書庫に運ぼうと転移魔術を使おうとしたんだが、許容オーバーで、逆流し、流された」
修道女「横着しようとしたから、天罰が当たったのですわ」
魔王「修道女の予言通り、あやうく天罰で地獄域になる所だった」フフッ
修道女「笑いごとじゃありませんことよ」ハァ
魔王「それは、確かに」
修道女「なら、やることは一つですわ。はい、これを」
魔王「……これは」
修道女「お盆ですわ。これに運ぶ書類や本に乗せて運びなさい」
魔王「しかし、転移魔術が……」
修道女「お返事は?」ゴゴゴゴゴゴッ
魔王「はい」ガックリ
修道女「まったく」サッサッサ
魔王「? 修道女、何をしている?」
修道女「なにって、掃除ですわ」
魔王「掃除? この部屋はオレが掃除を」
修道女「旅人さまに任せていたら、終わるものも終わりがこないものです。手伝いますわ」
魔王「しかし、修道女には任せられない書類や本も……」アタフタ
修道女「そういったものは自分でやるんですの」ホラッ
魔王「むぅ……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
魔王「これは、こっち、これはあっち」ポイポイポイ
修道女「あの、旅人さま、お一つ、尋ねたいことがあるのですが」
魔王「む?」
修道女「書類を整理してらっしゃいますが、研究用と書かれた書類と財務用の書類、全部同じ分類じゃないですこと?」
魔王「ああ、これは、全部処理し終えた分類で、こっちは未処理の書類で」
修道女「……貴方、それでも魔王ですの?」ドンビキ
魔王「む?」
修道女「未処理がある時点で不味いですし、そもそも、処理を終えたからといって一緒の分類にしない! あとで困るのは旅人さまですわよ、処理を終えたものも、みんなひとまとめにしておいたらいざというとき、取り出せなくなりますわ!」
魔王「む、しかし、あとで必要になるときなんぞ」
修道女「ありますわ。そういったものが必要になるから組織運営なのですわよ?」
魔王「そ、そうか」ムゥ
修道女「まったく、なにを教わっていましたの? 旅人さま、組織運営できませんわ」
魔王「……修道女はできるのだな」
修道女「当り前ですわ。こう見えても、田舎とはいえ、一教会を取り仕切り、教区をまとめあげていたのですから」ドヤッ
修道女「一人で組織運営できずに修道女は務まりませんの」
魔王「む、そうか……」
修道女「第一、なぜこんなこともわかりませんの? いくらなんでも魔王を自称するならこれくらいの財務はもちろん、書類管理も」
魔王「実はな、魔王として教育を受けていないのだ。オレは」
修道女「は?」
魔王「封印される前は、力の弱い魔人であったから、魔王として継承順が低く、到底魔王にはなれないとされた。だから、その、そういった教育を受けてなくて」
魔王「執事長スライムには教えられたが、知性が弱いため、限界があって。それでだましだましやってきたのだが、愚かだったな」ハァ
魔王「やはり、魔王と名乗ること自体がおこがましいのかもな」ハァ
修道女「――」
修道女 愛情度判定 下1 コンマ一桁分、上昇。
判定 6 合計 38(嫌悪)
修道女「情けないですわね」ハァ
魔王「む?」
修道女「情けない、といったのですわ」
修道女「所詮、その程度の障害で諦めてしまうなんて所詮はその程度ですわ。ワタクシが教会に帰れる日も近いことでしょうね」フフッ
魔王「――」
修道女「教わってない? だましだましやっていたから?」
修道女「でしたら、どなたかに教を請えばいいのですわ。無論、それは旅人さまが学ぶ気がある、ならの話ですが」
修道女「そもそも、その程度で諦めるなんて、ワタクシの絶望から比べれば小事すぎて比較すること自体が悲劇ですのに」ハァ
魔王「――修道女、お前は」
修道女「お前じゃありません、修道女ですわ。旅人さま」
魔王「修道女、頼みがあるのだが」
修道女「なんでしょうか、旅人さま?」
魔王「財務や組織運営を教えてくれないだろうか?」
修道女「駄目ですわ」
魔王「む」
修道女「だって、それはワタクシが敵である旅人さまを指南することに他ならないでしょう? それは利害行為に他なりません。ワタクシは、何処かの誰かさまと違って、敵に塩を送る趣味はないのですわ。それに、今は、お掃除もしなくちゃなりませんし、お祈りもしなくてはいけません。」
魔王「それも、そうか、すま――」
修道女「でも、その時間を無理やり誰か様に奪われ、命令させられても、仕方ないでしょうね」
魔王「――む?」
修道女「こう見えても囚われの身ゆえ、従わざる得ないのはしょうがないですわ。ああ、まったく腹立たしいことですのに」ハァ
魔王「それは、つまり――」
修道女「お部屋に戻りますわ。とりあえず、なんでもかんでも書類を一か所にまとめるのはおやめなさいな」ツカツカ
魔王「む」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
『豪華な部屋』
修道女「…………………はぁ」
修道女「いったい、何をしてるんでしょうか、ワタクシは」
ここまで
嫌悪っていってもあれですよ、規定通りなのでそうなってるだけで、実際は結構低いです。
そして、魔王のとまらぬへっぽこキャラ化。こうなった理由はあとで書けるといいなぁ
おやすみなさい
2フェイズ
魔王「……やはり、オレはまだまだだな」ハァ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数2)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、38(嫌悪)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
好感度上げと同時に強い子を産むために研究や魔王自身のトレーニングもしないといかんのだっけ?
選択 1a(研究設備 拡張)
魔王「……整理がてら、研究設備を拡張するか」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
魔王(……今のところ、母胎への順応、種類か、それは二種類しかない)
魔王(亜人種と異形種の二種だ)
魔王(しかし、これに加えて、もう一種増やせないか、どうか)フム
魔王(亜人種の改良型の巨人種なら、できるかもしれないが)
魔王「子宮を拡張するように改造するしかないな」フム
魔王「でないと、母胎が死ぬか」ムゥ
魔王「……実験用の魔獣を今度捕らえてくるか」
魔王「とりあえず、必要なものをメモして、と」カキカキ
インフォメーション
研究施設 レベル1(改造回数1)になった。
>>266
魔王自身のトレーニングは、母胎を捕らえる際に有利になります。
種類の増やし方や強さなどはそのうち解説します。
3フェイズ
魔王「……これは、必要なもの、これは次回増やすもの、と」
魔王「……これは、修道女の部屋に置いておいたものの修繕費か」
魔王「意外と多いな、処理済みの書類」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数1)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数2)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、38(嫌悪)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 1c(居住施設の拡張)
魔王「居住施設でも拡張するか」フム
魔王「本来使うはずだった牢獄を整理したほうがいいな」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
『牢獄エリア』
魔王「……埃っぽいな」ケホケホ
魔王「かといって、ここを修道女に掃除してもらうわけにもいかんし、家事スライムと掃除するか」ム
魔王「さて、やるか」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
魔王「この鎖、どうすればいいんだ?」ジャラ
魔王「……これは捕虜を辱めるための鎖か?」ム
魔王「だとしたら、これは、大分大きなもの、というか、巨人だな」ムゥ
魔王「人間の女ように調節するか」ガシャンガシャン
魔王「……これでいいな」
インフォメーション
『母胎調節』の種類が増えた。
居住施設 レベル1(改造回数3)になった
3フェイズ
魔王「……あの居住区画、よく見てみると他種のための牢獄も多いな」
魔王「だとすれば、人間用の牢獄に改造してみれば、いいかもしれない」
魔王「まだまだ、調査すべきことは多いな」ムゥ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数1)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数3)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、38(嫌悪)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択2a(コミュニケーション)
魔王「……改築やら拡張やらをしていたら、書類が貯まったな」
魔王「む、見ないふりをしていたわけではないし、目をそらしていたわけでもない」
魔王「ただ、修道女が暇でなければ、その時間を奪うことになるのが、少し、な」ハァ
魔王「しかし、そんなことも言ってられんな」
魔王「修道女の時間を奪いに行くか」ガタンッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
『執務室』
修道女「……ですので、ここの計算はこうなりますの」
魔王「む? ではここの計算が異なることになるのではないか?」
修道女「それにつきましては構いませんのよ。最終的にこことそこの計算方法が異なっても、答えは同じになりますので……ほら、ここの金額と差額、一致しましたでしょ?」
魔王「む? 本当だ」
修道女「……ちょっとまってくださいまし、この計算が分からなかったということは、今まで処理したものも全部ことなってくるのではないですの?」
魔王「……む? そうなるな」
修道女「そうなるな、ではないですのよ。そういったことが、数億ものお金を棄てることになり、ゆくゆくは自らを陥れることになるのです。自らの首を絞めたのに等しいですわ」
魔王「……すまん」ハァ
修道女「まぁ、ワタクシはいいですけれど。旅人さまが苦しめば苦しむほど、魔族が苦しむということですし」フンッ
魔王「それも、そうか」ハァ
修道女「……ま、間違えていたものはしょうがないですわ。現在、影響を与えている所に修正を加えて、あとで、過去のものも訂正する方式にすれば」
魔王「そうなのか」
修道女「ですから、今日はここまでにしましょうか」
魔王「む? まだ教授してもらいたいことが」
修道女「そんなに急いで頭に詰め込んでも、碌な結果にはなりませんわ。それだったら、今日、教えたことをしっかりと身につけて下さいまし」
魔王「む」
修道女「とりあえず、これとこれとこれ」
魔王「これは」
修道女「課題ですわ。これらは全部、今日教えた方式で処理してくださいまし。それができれば明日は次のステップに進むことにしますわ」クスッ
魔王「……先は長いな」ハァ
修道女「一朝一夕で習得されたら、ワタクシの立つ瀬がないですわ」
魔王「む……それも、そうか」
修道女「ワタクシはこっちの書類を整理してますので、早く終わらせてくださいね」
魔王「善処する」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
<<ウーンウーン
修道女(苦労してますわね、ま、やったことがないのに本格的にあんなものを教われば苦労するのは当たり前ですけれど、覚えが早くて助かりますの)パタパタ
<<コレヲコウシテ
修道女(でも、よく見てみるとこの書斎、学ぶ気はあるのですね。年代地域分野もばらばらですが、諸処様々な本が置いてありますし、読みこんだ気配が感じられますわ)パタパタ
<<アレヲコウシテ
修道女(旅人さまなりの帝王学のつもりでしょうが、効率が悪いですわ。あとで、学ぶ方法などもご教授してさしあげて……あら?)
修道女「この本は……」ペラペラ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
魔王(……む、これで終わり)パタン
魔王「修道女、終わったぞ。これで今日のは……」
修道女「」プルプル
魔王「む? どうしたのだ、修道女? 真っ赤になって小刻みに震えて。口元がにやけているが、なにか面白いことが」
修道女「ええ、ありましたわ」プスーッ
魔王「む?」
修道女「時に旅人さま、つかぬことを覗いますが、旅人さまって、どんな歯磨き粉を使っていますの?」プルプル
魔王「む? なんだ、突然?」
修道女「いいから、答えてくださいまし」プルプル
魔王「……ミント味」
修道女「本当はイチゴ味が好きなのに」プルプル
魔王「む………………………なぜそれを?」
修道女「ここに書いてありましたわ」つ本
魔王「そ、それは……」
修道女「『女の子との付き合い方ABC編 これで貴方もコミュニケーションマスター!!』って、なんですのこの本」フフフフフッ
修道女「しかも、わざわざ心理テストの項目で、使用している歯磨き粉の種類を書き込んだあと、テスト結果が芳しくなかったようで、洗面台をみたら、テスト結果で一番だったミント味にわざわざ替えたんですのね」フフフフフッ
魔王「それは、その……」プイッ
修道女「しかも、ワタクシに会いにくる際の原理原則、全部この本の指南通りですし、思い起こしてみれば、旅人さま、会話がパターン通りで、なるほど、これが種本でしたのですわね」プププッ
魔王「……なにか、可笑しいか?」
修道女「だって、これ、思春期の年少の男の子が読むような本ですわ。それを、それを、見た目がワタクシと同じくらいの旅人さま、しかも魔王さまが本気で読んでらしてるなんて、可笑しいですわ」オホホホホホッ
魔王「むぅ」
修道女「なんでまた、こんな本に頼ったのですの?」ププッ
魔王「……嗤わないか?」
修道女「笑いますわ。こんな面白いこと、中々ありませんので」
魔王「……ならばしゃべらない」プイ
修道女「ちなみに言わないと、絶対財務や組織運営に関することをは教えて差し上げないので」
魔王「……脅しているか?」
修道女「ええ、脅迫しておりますわ。さっ、早く仰いなさいな」
魔王「……知らなかったからな」
修道女「? 知らなかった?」
魔王「む、その、こういったことは、そもそも、誰かと触れ合うことがなかったのでな。封印される前はひたすら、暗殺者として育て上げられたから、どうふれあっていいのか、わらかんのだ」ハァ
修道女「触れ合わなかった?」
魔王「ああ、そういったことは無駄とされて、あまり、話術や術中の類、そういったものは他の誰かがとればいいと教えられ、しらなんだ。だから、そういった本に頼ったのだが、そうか、オレはまた、馬鹿をやったか」ハァ
修道女「――」
下1 コンマ一桁 修道女 愛情度 上昇
下1 コンマ一桁 修道女 愛情度 上昇
判定 5 合計 43 特殊コミュニケーション 解放
修道女「―――呆れましたわね」ハァ
魔王「む?」
修道女「一つお尋ねしますが、旅人さまは魔人ですから、空を飛びますわよね?」
魔王「む、その通りだが」
修道女「その時は本を読んで飛び方を習いましたの?」
魔王「む? いや、そうではなく、自然と飛べたな」
修道女「それと同じですわ。なにも、本を読んで付き合い方を学ぶ必要なんてないのです。ただ、旅人さまが思っていることを、思っている通りにすればよろしいのですわ」
魔王「む」
修道女「第一、旅人さまはワタクシにお祈りの場を作ったのは、この本に書いてあったからなのですの?」
魔王「む、いや、あれは、なにか困ったことがないかと思ったのだが」
修道女「なら、他の時もそうして貴方様が思った通りに動けばいいのですわ。まったく」ハァ
魔王「む、それは、すまない」ペコリ
修道女「それと、もう一つ言っておきますが、殿方がそうそう頭を下げない、それは自分を安く売りつける行為に他なりません事よ」
魔王「む」
修道女「まったく、これはもらっておきます。旅人さま、貴方様が何をしたいのか、考えて次は行動してみてくださいまし」ツカツカ
インフォーション
特殊コミュニケーションが発生しました。
2フェイズ
魔王「オレのやりたいこと、か」ムゥ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数1)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数3)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、43(??)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
というわけで、今回はここまで
ちなみに、作中最強は魔王(実質二人しかいない)ですが、腹黒いのは修道女が断トツです。
もしも、二人が入れ替われば、問答無用で魔王は苗床で一切コミュなしになります。
おやすみなさい
選択2a (特殊コミュニケーション)
『研究室』
魔王「オレのやるべきこと、したいことか……」ムゥ
魔王(……やってみるか)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
――深夜――
『豪華な部屋』
修道女「♪~」
修道女(さて、夜も更けてきましたし、そろそろ寝ますか)ファア
<<コンコン
修道女「? ジラさまですか?」
魔王「む、執事長スライムではない。オレだ」ガチャ
修道女「あら、旅人さま、どうなされたのですか? こんな夜分に」
魔王「む、それなんだが、修道女」モジモジ
修道女「?」
魔王「一緒に寝るぞ」つ枕
修道女「」
魔王「む、どうした? 修道女」
修道女「」
魔王「おい、どうしたのだ、修道女?」
修道女「は! いけませんわ。ついついあまりのことに我を忘れていましたの。それで、旅人さまはどんなご用件で尋ねてくださりましたの?」
魔王「む、だから、一緒に寝るぞ。修道女」つ枕
修道女「」
修道女「つ」
魔王「つ?」
修道女「ついに来ましたか」ギリッ
魔王「……いきなりオレを親の敵のように睨みつけて、どうした、修道女?」
修道女「ついに、遂に馬脚を現しましたわね、この誘拐魔、いえ、強姦魔さま」ガタガタ
魔王「おい、手が震えているぞ、大丈夫か?」
修道女「――」ポロポロ
魔王「む、む、どうしたのだ、修道女、いきなり泣き始めて」オロオロ
修道女「いえ、いささか、己の不覚悟が残念なもので」ポロポロ
魔王「それは、一体……」
修道女「いつか、こうなると覚悟していたはずなのに、いざそうなると、悲しいのですわ」ポロポロ
修道女「貴方様は誘拐魔で魔族でありますけれども、真面目で、親切な殿方だと心を許しかけていたワタクシが愚か者でしたわ」スタスタスタ ポスッ
魔王「なにがだ? そして、どうした、ベットに腰掛けて」
修道女「さぁ、おやりなさい。覚悟は決まっていますわ。でも、一つ宣言しますが、地獄に落ちてくださいまし、このけだもの」ギューッ
魔王「む、しかし、それでは」
修道女「それともなんですの? このままよりも服を脱いだ方がいいですの?」グイッ
魔王「む、それは普段修道女が寝る際の服で、というか、もう寝巻に着替えているし、そのままでいいと思うが」
修道女「わかりました。では、このままで」ギリッ
魔王「じゃあ、そちらに詰めてくれ。このままではオレのスペースがない」
修道女「……はい」グッ
魔王「枕が変わると眠れないんだよな」ゴソゴソ
修道女「眠らせる気なんてないくせに」グッ
魔王「……なにしてるんだ? 修道女はベットの上に座ったまま眠るのか?」
修道女「いえ、ベットに入って眠りますわ」
魔王「だったら、ベットに入れ」
修道女「……はい」ゴソゴソ
魔王「ベットに入ったか?」
修道女「……はい」グッ
魔王「では、オレもベットに入るから、明かりを消すぞ」フッ
修道女「……はい」
魔王「――」ガサゴソ
修道女「……」
魔王「……」
修道女「……」
魔王「……」
修道女「……あの」
魔王「む、なんだ、修道女?」
修道女「ワタクシも女ですし、そういった目的でかどわかされたことは承知しております。しかし、何分初めてなもので、痛くしないでください。無茶を言っていると理解しておりますが、どうか、お願いします」
魔王「? わかった。痛みを感じさせない」
修道女「……はい」
修道女(……やっぱり、信用したワタクシが愚かでしたわね、所詮は、魔族でしたわ)
修道女(主上よ、このような所で純潔を散らす、我が不義をお許しください)ギューッ
――二時間経過――
修道女(…………………………いくらなんでも遅くありません)ギラギラギラギラ
修道女(いえ、心待ちにしているわけではないですけれど、いくらなんでも手を出さないのは、可笑しくないですの?)ギラギラギラギラ
修道女「……あの、旅人さま?」
修道女「はしたない女だと思われるかもしれませんが、その、いつ、行為に及ぶのですの?」
魔王「――」
修道女「……旅人さま?」
魔王「――」
修道女「?」ムクリ
魔王「――zz」グガー
修道女「なんで寝てますの!?」パンチ
魔王「ぐがっ!!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
魔王「えーっと、つまりだ、修道女」セイザ
修道女「はい」セイザ
魔王「一緒に寝る、という意味を、修道女は閨を共にする、事だと思ったのか?」
修道女「………………はい」//
魔王「もしかして、オレとしたいと願って」
修道女「いえ、それは全然」キッパリ
魔王「む、そうか」ガックリ
修道女「で、旅人さまは一緒に寝る、というのは、そのままの意味で、ワタクシのベットで旅人さまも睡眠をとる、ということでしたのですね?」
魔王「ああ、そうだ」
修道女「旅人さまは悪くないですが、言わせていただきますわ……もう少し言葉が欲しいですわ。これはいらない誤解を招きますわよ」ハァ
魔王「すまない」ペコリ
修道女「しかし、なぜこんなことを? もしかして、昼間の次は考えて行動してくださいとお願いしたことを実行しましたの?」
魔王「ああ、そうだ」
修道女「飛びすぎですわ」ハァ
魔王「……そうだな」
修道女「寝屋を共にするのは夫婦か恋人ですわ。少なくても親しくもない男女でいきなり一緒に寝ることはありえません」
魔王「む、それは知っている」
修道女「知っているなら、なぜ?」
魔王「……してもらったことのなかで、一番暖かかった経験なのでな」
修道女「もしかして、また旅人さまの実体験ですの?」
魔王「ああ、そうだ」コクリ
魔王「昔、幼年のころ、こうしていただいたのが、嬉しくてな」
修道女「……重いと予想がつきますが、誰にしてもらいましたの?」
魔王「師だ」
修道女「? ご両親ではありませんの? お父様は魔王様ですし、お忙しい方ですから、ですから、お母様とか?」
魔王「オレは、母の顔を知らない。父は、魔王だ。歴代の魔王は、繁殖用の母胎をたくさん所有していて、どれかがオレの母だとは思うが、どれからオレが生まれたのか知らないから、母親というものは知らない」
修道女(あ、旅人さまが特殊な性癖をもっていたわけではございませんでしたのね。歴代の魔王の方々が特殊な性癖を持ってらしたんですね)
魔王「産まれてからこの方、誰かと共に寝たことはなかった」
魔王「だが、暗殺術を仕込んでくれた師がいてな」
魔王「どういうわけだか、オレを抱きしめて寝る方だった」
魔王「無駄だし、非効率だし、抱き絞められていると、いざというときに動けない、僧反論したが、師は笑って抱きしめて寝ることをやめなかった」
魔王「だが、それは無性に暖かかった」
魔王「だから、それをしようと思ったが、その……」モジモジ
修道女「? どうしましたの?」
魔王「だ、抱きしめるのは恥ずかしくてな、だから」
修道女「一緒に寝た、というわけなのですね」ハァ
魔王「そうだ」コクリ
修道女「――」
修道女判定 下1 一桁 ×1,5
判定 9
今日は少しですが、ここまで
判定 9 38+9=47
特殊コミュニケーション 『嫌悪』→『容認』
修道女「一つ、おたずねしてもよろしいですか?」
魔王「む? なんだ?」
修道女「旅人さまは、一緒に就寝してまで、どうしたかったのですの?」
魔王「む? どうしたかった、とは?」
修道女「ですから、寝所を共にする、というのは方法ですわよね? 行動とは、何かを成すために行うことですわ。方法はどこまでいっても手段――目的にはなりません。旅人さまは、どんな『目的』がありましたの?」
魔王「む、そんな大層なものでは……」
修道女「それとも、答えられないことですの?」
魔王「……いや、そういうわけではない」
修道女「じゃあ、答えてください」ズイッ
魔王「修道女に安心してほしかっただけだ」プイッ
修道女「安心?」
魔王「修道女はオレの都合とはいえ、修道女の意思と無関係に連れてきた。だから、な。その、安心して眠ることがないのか、と少し思ってしまったもので」オドオド
修道女「だったら、教会に返して下さい」ハァ
魔王「それは駄目だ」キッパリ
修道女「……話を戻しますが、つまり、一方的な思いで、それを旅人さまは実行なされたのですね?」
魔王「む、そうなるな」
修道女「あのですね、旅人さま」
魔王「む、なんだ?」
修道女「ワタクシのために行ってくださったことは嬉しいですし、実行することも立派ですわ」
修道女「けれど、相手が何を望んでいらっしゃるのか、それを叶えるためにどうすればいいのか、それを行うためにはまず、相手を知らなければならないのですよ?」
魔王「む?」
修道女「だって、当然じゃないですか。相手がこうだろうからやってあげよう、なんて上から目線の一方的な親切は、ただの独りよがりですの」
修道女「しかも、ワタクシがこうだから、相手もきっとこうなるだろう、なんて考えは最悪ですわよ? お相手がどんな過去を送り、どんな価値観を持っているのか、それを知ることから始めて、お相手の価値観にそって喜んでいただけるものでないと無意味どころか有害ですわ」ハァ
魔王「……つまり、オレのやったことは」
修道女「残念ながら、ワタクシ、全然安心できませんでした、むしろ、手を出されるのだとばかり思って、怖くてしかたなかったです」ハァ
魔王「それは、すまないことをした」ペコリ
修道女「構いませんわ。旅人さまは知らなかったのですわよね?」
魔王「ああ」
修道女「失敗したらごめんなさいで済まないこともありますが、これはごめんなさいで済みますの。それに旅人さまは謝りましたし、ワタクシは許しますわよ」フフッ
魔王「それはよかった」ホッ
修道女「でも、繰り返したら駄目ですわよ? 二度同じことを行うのは君主失格だということを学んでくださいね?」
魔王「肝に銘じる」
魔王「しかし、すまない。夜分遅くだったが、怖がらせてしまったとは」スタッ
修道女「あら、どこに行かれますの?」
魔王「自室に戻る。修道女が望んでいないのに、これ以上独りよがりを続けるわけにも」
修道女「あら? これから、ワタクシがお手本を見せて差し上げましょうと思っていたのに」
魔王「お手本?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
修道女「どうですか? 旅人さま?」ギューッ
魔王「……暖かいな」ムギュッ
修道女(純潔を散らすのは、教義に反しますが、共に同じ寝具に入ってはいけないって教義はありませんし、ぎりぎりセーフということにしておきましょう)ギュット
魔王(あのあと、オレに相手が望むことをする、とはこういうことだ、といって修道女と同じベットに寝ている……修道女が抱きしめてくれる、という格好で)
魔王「修道女は、恐ろしかったのではないか? オレに襲われることが」
修道女「恐ろしいですわ。ですけれど、旅人さまは今、ワタクシを襲うのですか?」
魔王「いや、そのつもりはないが」
修道女「でしたら、構いません。旅人さまはワタクシを襲う方ではありませんので」ギューッ
魔王「む、そうか」
魔王「……修道女」
修道女「なんですの?」
魔王「また、修道女の所で寝てもいいか?」
修道女「……ええ、どうぞ」クスッ
魔王「ありがとう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
修道女(最初、繁殖用の母胎にすると、そのためにかどわかしたと告げた殿方は、幼子のように、ワタクシの腕の中で寝ています)
魔王「――zz」スゥスゥ
修道女(襲う気があれば、すぐにワタクシなんて抵抗らしい抵抗もできず、魔族の子を孕んでいたはずなのに、いまだにその気配はなく、ワタクシは純潔を保ったまま)
修道女(なぜ襲わないのか、その理由は存じません。けれど、わかったことがありました)
修道女「旅人さまは、お一人でしたのね」ヨシヨシ
修道女(誰かに何かをする、それは立派ですけれど、たいていそういうことは、誰かに自分がしてもらいたいことなのですわよね)
修道女(つまり、旅人さまは誰かに、安心させてほしかった)
修道女(ワタクシも、人並みの愛情を受けた、とはいえない身ですが、それでも、人との付き合い方を身につけるほどのことはしてきました)
修道女(ですけれど、この方は、『不要』だから、なんて理由でおしえていただくことすらなかった方だということは分かりました)ナデナデ
修道女(ワタクシは人間です。ですから、魔族である旅人さまの味方にはなれません)
修道女(しかし、それでも)
修道女「……貴方さまが、一人を拒むと望むならワタクシは主上に誓った身ゆえ、寄り添わせていただきますわ」ギュット
修道女(それなら、教義には反しません。たとえ、誰であろうとも、どんな罪を抱えていようとも、ね)
今日はここまで
あれ? 修道女が魔王を攻略する感じになってる?って読んでて思いました。
なんでこうなった……
おやすみなさい
3フェイズ
『研究室』
魔王「――結局、オレは修道女に甘えただけだったな」
魔王「しかし、知ること、か……」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数1)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数3)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、47(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
下2
選択 1c(居住施設)
魔王「拡張、というか、増築してみるか」
魔王「そういえば、馬小屋が手ざまだったな」
魔王「今日は改修を行ってみるのがいいな」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
魔王(これは防衛かと言われるかもしれないがそうでもない)トンテンカン
魔王(確かに、騎兵や移動手段として軍馬は必要だろう)トンテンカントンテンカン
魔王(だがここは魔界、馬も魔界に適応したものでなければいけない)トンテンカントンテンカン
魔王(そのために、魔界に適応した馬を仕入れたのだが)チラッ
馬s<<イチャイチャ
魔王(二頭仕入れたら、その二頭ができていた)
魔王(……なぜだ。こんなに敗北感が湧きあがるのは)
インフォメーション
居住施設 レベル1(改造回数4)になった。
1フェイズ
『研究室』
魔王「……子馬、生まれるな」
魔王「……だから、なんだ、この敗北感は」ズキズキ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数1)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、47(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
特殊なんだっけ?
2a
>>330
ミス コミュニケーションはノーマルです。修正するの忘れてました。
選択 2a(コミュニケーション)
魔王「……相手のことを知る、か」
魔王(確かに、その助言は千金に値するな)フム
魔王(そもそも、オレは修道女のことをなにも知らんな)ムゥ
魔王(知っていることと言えば、教区を任され、そのために教養があり、さらに所作に品格が宿っている、などのことだ)
魔王(だが、どういった教育を受けたのかや、どうして教養があるのかも知らない)
魔王「ならば、知ることから始めるか」ガタッ
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
『執務室』
修道女「……ですから、ここはこうすれば」
魔王「ふむ」ジーット
修道女「旅人さま」
魔王「む? なんだ、修道女?」
修道女「お手元の本にその式が載っていて、ワタクシは板書しているわけではないのですが」ジトーッ
魔王「む? すまん」ハッ
『食堂』
修道女「――」モグモグ
魔王「……」ジーット
修道女「――」グラス クイッ
魔王「……」ジーット
修道女「……あの、旅人さま?」
魔王「む? なんだ、修道女?」
修道女「もしかして、料理で失敗でもされましたか?」
魔王「いや、そんなことはない。パスタ、硬かったか?」
修道女「いえ、丁度、食感が楽しめる硬さと柔らかさを兼ねそろえた最高の出来ですわ」
魔王「それはよかった」ホッ
修道女「――ワイン、お代りをしてもよろしくて?」
魔王「ああ、どんどん飲んでくれ」つボトル
『東屋』
修道女「――」オイノリ
魔王「……」ジーット
修道女「――」
魔王「……」ジーット
修道女「……なんですの、今日は!」ダンッ
魔王「」ビクウ
修道女「いい加減にしてくださいまし! 今日は耐えに耐えてきましたが、我慢の限界ですわ!」ツカツカツカ
修道女「お勉強しても上の空ですし、食事の際もずっとずっと食事を眺めてますし、極めつけはお祈りの時もずっと見てるってなんですの!?」ガーッ
魔王「む、むぅ」タジタジ
修道女「いくらなんでも今日の旅人さまは可笑しいですわ! そんなにワタクシの傍につきっきりで、仮にも君主がそんな暇でよろしいのですか?! 上に立つものとして、暇がない状態ことこそが望まれる姿勢ですのに、そんな暇がありましたら少しはお勉強の時間に回されたらよろしいのではないですの!?」
魔王「……す、すまん」モジモジ
修道女「はぁはぁ……それで、なんで、今日はワタクシを見ていたのですか?」
魔王「む?」
修道女「貴方様がそんなことを理由もなしに行う御方ではないことを存じております。ですから、理由を仰ってください」
魔王「理由、か?」
修道女「ええ、理由を」
魔王「実はな……」モジモジ
修道女「実は?」
魔王「………修道女を、知りたいのだ」
修道女「ワタクシを知りたい?」
魔王「ああ、この前の晩、修道女に教えられて考えたのだが、オレは、修道女を喜ばせることができるほど、修道女を知らなんだ。だから……」
修道女「――ワタクシを知るために、観察していた、と?」
魔王「そうだ」コクリ
修道女「――」
下1
修道女、愛情度上昇度 コンマ1ケタ ×1.3
判定 7×1.3=9 47+9=56
修道女(……本当に、愚直というか、幼稚といいますか、この御方は)クスッ
修道女「それは駄目ですわ。ワタクシがどうして怒ったのか、わかりますか?」
魔王「……それは」コクン
修道女「一生懸命なのはいいことですが、相手に嫌われたら本末転倒ですわよ?」
魔王「嫌いになったか?」チラッ
修道女「どうでしょうね~? 嫌いになったかもしれませんわ~」
魔王「……そうか」ズーン
修道女「冗談ですわ。それぐらいで嫌いになることはありませんから」クスッ
魔王「――」パア
修道女「でも、ワタクシを知りたかったら、正面から来なさい。別に、ワタクシは拒みませんので」
魔王「ああ、そうさせてもらう」
2フェイズ
魔王「正面からこい、か」
魔王「嫌われなくてよかった」ホッ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数1)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、56(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択1a(研究設備)
魔王「研究をしてみるか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
『研究室』
魔王(元々、昆虫種の魔獣は調整可能な種類だった)
魔王(半世紀前までその研究も盛んで、軍事に転用できないか? という発想からだったが、一部、脳を改造することで一応の統率も可能になった)
魔王(だが、繁殖に難がある。そのため、母胎を調教すれば、一応繁殖させることも可能、か)ムゥ
魔王(しかし、いくら考えたところで)
魔王「現物を捕らえんことには、実験も母胎の改造も不可能か」ムゥ
インフォメーション
研究施設の改造回数が2になった。
3フェイズ目
魔王「取りに行くなら、魔界の森、か丘だな」ムゥ
魔王「さて、なにをするか」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数2)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、56(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 2a(コミュニケーション)
魔王「正面からぶつかるか。たまにはいいだろう」
魔王(しかし、正面から砕け散るのも能がないな)ムゥ
魔王(そうだ、あれがあったな)スタッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
『東屋』
修道女「……お祈りが終わった途端、何事ですの?」
魔王「いや、執事長スライムに少し手伝ってもらってな」
スライム<<ビシッ
魔王「紅茶だ。珍しく、いい茶葉を見つけてな。だから、茶菓子も焼いてみた。どうだ? 一緒に茶をしないか?」
修道女「……ですから、贅沢品は取れないと、あれほど」
魔王「では、棄てることになってしまうなぁ。なんとももったいないことだ」ハァ
修道女「……旅人さまもわかってきましたわね」ハァ
魔王「椅子を」イス ヒイテ
修道女(……ジェントルの礼法もさまになってきましたわね)フゥ
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
魔王「ずいぶんと熱心に祈りをささげていたな」ズズーッ
修道女「はい?」カチャン
魔王「だから、熱心に祈りを神に捧げていたのだな、と思ったものでは」
修道女「それがお役目ですからね」モグモグ
魔王「ただの役目に従っただけ、ではあるまい。あそこまで熱心に、必死といえるほど、祈りをささげるにはなにか訳があるのか?」ズズーッ
修道女「あら? さっそく探りを入れてきましたのね」
魔王「む、そうだな。何事も早い方がいいと思うが」
修道女「それには同意しますが、まぁ、ご質問ですが、祈りをささげるのはこれが普通ですの」
魔王「なにか、願いがあるのか?」
修道女「はい?」
魔王「人間が神に祈りをささげるときは、なにかしらの願いを叶えて欲しい、自己の力のみではどうしようもなく神に頼るのだと聞いたが」
修道女「そういう方もいらっしゃいますが、何も願いがあって祈りをささげるのではありません」
魔王「祈りがなくても、祈るのか?」
修道女「ええ、感謝を伝える、ということもありますの」
魔王「感謝?」
道女のことを考えればおのずと分かるからな」
修道女(……実を言えばこの生活も悪くないっていえば、旅人さまは喜ぶかもしれませんが、それはさすがに言えませんわね)モグモグ
魔王「? どうかしたのか?」
修道女「いえ、なんでもありませんことよ」
修道女「ともかく、ワタクシは祈る理由がありますから、祈っていますの。それが、感謝、ということですわ」
魔王「感謝、か……」
魔王「その、感謝とは、どういうものなのだ?」
魔王「教えてもらっても、構わないか?」
修道女「――」
下一 判定 容認のため 20以上 ぞろ目なら
判定 12 失敗
というわけで今日はここまで
教師属性とお母さん属性をもって盛大に甘やかす修道女。次第に修道女抜きでは生活できなくなる魔王!
最初の予定では修道女に美味しい料理とか楽しい芸事でダメ人間にしていくはずだったのに真逆になってました。
なんてこったい!
おやすみなさい
>>352
ミス
一部抜けていました。これが入ります
修道女「これまで生きていたこと、生き延びられたこと、そういう定めにしていただいたことに関する感謝、ですわ」
魔王「ほう」
修道女「しかし、それだけではなく、今の生活を送れることに関しても、そうですわね」
魔王「オレに攫われ、不自由を強いられていても、か?」
修道女「あら、自覚がありましたのね」
魔王「道女のことを考えればおのずと分かるからな、この結論は」
修道女(……実を言えばこの生活も悪くないっていえば、旅人さまは喜ぶかもしれませんが、それはさすがに言えませんわね)モグモグ
判定 12 失敗
修道女「――失礼ですわよ」カチャン
魔王「む?」
修道女「聞こえなかったのかしら? 失礼、と申し上げました」
魔王(……そういうと、修道女は凄みを利かせた。オレは、どうやら虎の尾を踏んだようだ)
修道女「そのような主上を問い、ワタクシの信仰に問いを投げかける、ワタクシの信仰を捨てさせるおつもりですか?」
魔王「いや、そういうわけではない。ただ、何に、感謝をしているのか、それに疑問を思っただけだ」
修道女「なら、話をしますが、ワタクシ、こう見えても修道院で学ばせていただき、その機会に恵まれ、運よくある教会を任されました、それに対しての感謝です」ガチャン
修道女「ですが、誰か様の所為で、教会に戻れなくなりましたが」ツカツカツカツカ
魔王(そういって、修道女は席を立った。いら立ったように、部屋から出ていった)
魔王「……怒らせたな」ズズー
魔王(冷めてしまったお茶をすすった……味がしないな)
1フェイズ
魔王「……修道女を怒らせたな」
魔王「いまだに顔を合わせられないし、どうすればいいんだ」ハァ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数2)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、56(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択2a(コミュニケーション)
魔王「謝ろう、しかし、どうやって謝るか……」
自由安価
修道女とどのようにコミュニケーションを取る?
下2
修道女の部屋の入口の影からちらちら覗き謝るタイミングを測る
選択 >>368
魔王「……とりあえず、行くしかないな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
『豪華な部屋』
魔王(といっても、有効な手段などなく、こうして)チラッチラッ
修道女「♪~」ゴシゴシッ
魔王(扉の影に隠れて、様子を覗い見るしかないのだが)チラッ
修道女「♪~」フキフキ
魔王(部屋の掃除をしていて、機嫌はいいみたいだな)ホッ
魔王(しかし、脚立に登って、そんな高い所を掃除していると)ハラハラ
修道女「あ……」ガクッ
魔王(むっ!)シュバッ
<<ドンガラガッシャーン!!
修道女「――」
魔王「――」
魔王・修道女「「…………………」」
魔王「――怪我はないか?」ボソッ
修道女「……ええ、おかげ様で」
魔王「そうか」ホッ
修道女「あの、離していただけると幸いなのですが」ツーン
魔王「む?」
魔王(改めて、自己の姿勢をみてみる。修道女が脚立に登っていたが、姿勢を崩してしまい、修道女が落下する前に空中で修道女を捕らえたのだが、いま、修道女を横抱きに抱いていた)
魔王「む、す、すまない」アセアセ
修道女「いえ、ワタクシも怪我がありませんし、ありがとうございます」ツーン
魔王(そういいながらも、修道女は何処か余所余所しいというか、冷たい。言葉の端端にとげがあるかのようだ)
魔王「……修道女」
修道女「なんですの?」ツーン
魔王「その……」モゴモゴ
修道女「だから、なんですの?」イライラ
魔王「なんだ、あれなんだが……」モゴモゴ
修道女「はっきりといってくださいまし」イライラ
魔王「つまり、だ……」モゴモゴ
修道女「用件がないなら、いきますわよ」ハァ
魔王「しゅ、修道女!!」ガシッ
修道女「きゃっ!」
魔王「ただ、オレは、オレは!! 修道女のことが知りたかっただけだ!!」
修道女「はい?」
魔王「オレは、修道女を喜ばせることもできない。修道女が何が好きで、どんな人生を歩んでいたのか、オレは知らない」
修道女「……」
魔王「だから、少しでも修道女のことが知りたい。修道女が何のために祈っているのか、それが感謝なら、何に感謝しているのか、知りたかった」
魔王「決して、修道女の信仰を試すとか、信仰を捨てさせるつもりもない」
魔王「信仰することが必要だというなら、それが修道女だからだ」
魔王「ただ、オレは修道女のことが知りたかっただけだ。だから……」
修道女「――」
下1 コンマ一桁 修道女 愛情度 上昇
判定 6 56+6=62
修道女「……いいですわ。そういえば、貴方様はそういう方でしたわね」フフッ
修道女「いいですわ。許しますわ」
修道女「それと……」ポンポン
魔王「む?」
修道女「また、お茶をお願いしてもよろしいからしら? 旅人さまが淹れてくれたお紅茶、とてもおいしかったので、また飲みたくなってしまいましたの」
魔王「すぐに用意してこよう」シュバッ
修道女「……ふふっ、本当に、純粋な、子供のようなかたですわね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
眠くなってきたので、今日はこの辺で
いちゃいちゃしてばっかりですが、こういういちゃいちゃ見たいとかあったらそれもリクエストしていただいても構いません。
……鬼畜な魔王のはずだったのに、初めて彼女ができた中学生ですね、魔王
おやすみなさい
乙
修道女が媚薬的な物を誤って服用してしまったり、資料用のエロ本的な物を誤って持ち帰ってしまったりして、ムラムラした修道女が一人で慰めてるところに、魔王が出会してしまうとか
今日は更新ナッシング
あと、みんな、そんなに修道女をむっつりスケベにしたいか!?媚薬はわかるが、エロ本的なものを持ち帰ってムラムラしてたらそれ完全に欲求不満のむっつりスケベじゃないか!?
大好物です。
そんな感じで、>>382は採用。ただ、ちょっと後にやる予定です。
あと、風邪も採用で
ただ、どっちが看病するか決めてないので
下3で、どっちが看病するか、お願いします。
>>1、コンマ判定もありですので、では、おやすみなさい
同時に風邪ひいて執事スライムに看病とかアリ?
>>389
ありです。執事長スライムが看病、ただ、ちょっと内容が変わりますが、了解です。
では、明日、早いので本当に寝ます。おやすみなさい
修道女「いい茶葉ですわね」フゥフゥ
魔王「む、一応魔王軍の最高クラスのものだからな」
修道女「そうですか、昔を思い出しますわ」フフッ
魔王「昔?」
修道女「ええ、昔の話ですわ。ワタクシが主上にお願いしていた時のこと、修道院にいた子供の時ですわ」
魔王「……裕福だったのか? この茶葉が懐かしむようなものになるくらい」
修道女「ええ、ですけれど、修道院にいる子供、この意味がお分かりになるかしら?」
魔王「預け子、か?」
修道女「そうですわ。修道院自体は王都にある立派な物で、不自由はありませんでしたけど、預けられる子供はどこでも変わりません。そこではワタクシのように親に事情があって預けられた子供ばかりでした」
修道女「実質、棄て子、ですわね」
魔王「棄て子……」
修道女「あら、ワタクシを憐れんで下さるのかしら?」フフッ
魔王「いや、そういうわけでは」アタフタ
修道女「構いませんわ。実際、憐れんで上級階級の養子にもらわれていく子は少なくありませんでした。むしろ、教会もそういった子を送り出すために教育を施している面もありましたから」
魔王「むぅ」
修道女「ですけれど、ワタクシは家に帰れるものとおもってましたの」
魔王「家に?」
修道女「ええ、それまで生活していた場所、それまでと何一つ変わらない生活を修道院であくまでも預けられただけであって、一定期間過ごせば帰れると」
修道女「そう思い、毎日お祈りしました。早く家に帰して下さい、早くお母様の下にかえしてくださいってね」
修道女「もう預けられた時点でそんなことはあり得ないのに、愚かな話ですわ」フゥ
魔王「……そうか」
修道女「でも、迎えがこず、お祈りして一日が過ぎることもざら、一月と続き、一年目で気がつきました」
魔王「何にだ?」
修道女「迎えに来た子、迎えにこない子には違いがあると、その違いは勉強も礼法も身に付いた価値のある子供だってことに、ですわ」
修道女「愚かでした、本当に愚かでした」ヤレヤレ
修道女「ワタクシが考え付いたのは、一つでした」
修道女「それは、迎えがこないっていう諦めではありません」
魔王「それは……」
修道女「価値のある子供になれば、迎えにきてくれるって考えだったのですの」
修道女「誰も迎えにきてくれないのは、ワタクシに価値がないため――そんな風に考えたのですの」
修道女「それからは、その考えを抱いた後は、必死でした。少しでも、預けられた場所が教会でしたから、修道院の価値のある子供になろうと修練に修練を重ね、聖術の才能はありませんでしたが、幸い、勉強はできました」
修道女「お祈りも、必死でしたわ。だって、主上にお願いし、少しでもより質の高い学びができるように、より価値のある人間になれるように、という願いがありましたから」フフッ
修道女「だから、願い、と聞いて、ワタクシの浅ましさが理解されたのではないかと、少しいら立ったんですわ」
魔王「……なるほど」
修道女「誠に申し訳ありません。旅人さまに落ち度はないのに」ペコリ
魔王「顔を上げてくれ。修道女が謝る必要はない」オロオロ
修道女「でも、いつまでもいつまでも、迎えに来てくれる人はありませんでした」
修道女「養子の話はありましたが、そういった話は別な方に譲って、とお願いしていました」
修道女「迎えがくる、と思っていましたからね」フフッ
魔王「……会いたかったのか?」
修道女「はい?」
魔王「だから、両親に、会いたかったのか?」
修道女「正確には、お母様ですわね。父にはあまりいい思い出がありませんでしたが、お母様はいつも優しかったですから、会いたかったです。会いたい、一心で学んだのですの」
修道女「そうして、気がつけば、教会の人間になっていて、一教区を任されていましたわ」フフッ
魔王「嬉しかったか?」
修道女「……嬉しさ、よりも抱いたのは虚しさ、でしたわ」
修道女「皆、何かしらに願いを抱き、祈りを主上に捧げる、けれども、ワタクシはそれが叶わない。だから、無駄だと、虚しさがありましたわね」
魔王「神を、恨もうとは?」
修道女「それはありません。だって、愚かなのは、ワタクシでした。間違いのもとはワタクシ、気がつかなかったのもワタクシ、大本の勘違いはワタクシで、それで間違った願いを抱いていたのに、主上を恨むのは筋違い、というものですわ」
修道女「むしろ、感謝しました」
修道女「だって、ワタクシは学ぶほどの際と、それと、願いは叶えってはいました。より多くのことを学び、優秀な、価値のある人間になりたい、という願いを、叶えてくださりましたから」
魔王「……」
修道女「そして、その成果が教区を任される、という預け子の身からの大抜擢でした。恨みを抱くこと自体が間違いですの」
魔王(修道女はオレをみず、窓の外を眺めながらそういった。その横顔は、何処かさみしそうに思えたのは気のせいだろうか?)
2フェイズ
魔王「祈り、か」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数2)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、62(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 1a(研究設備)
魔王「研究するか、確か、今日は森に行って、研究用の魔獣を捕らえてくるか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
――魔界の森――
魔王(常に暗雲が立ち込め、薄暗く、そして統率が不可能なまでに知能が低下した亜人種の魔族がいる森、それがオレの今回の研究材料の採取場所だ)
魔王(一歩歩けば、人間種なら即座に異形に鉢合わせし、戦いが戦いを呼ぶ不毛の場所、連戦となってしまう地獄、それがこの場所だが)チラッ
魔王(ある程度力の弱い魔獣や魔族と勝ちあうことはない。なぜなら)
魔獣「……」グルルルッ
魔王「この符術を作っておいて正解だったな」
魔王(本来、そこまでオレは強くない、むしろそこらにいる魔獣の方が戦闘に特化しているだろう。だが、隠密術と合わせ、強者が僅かに醸し出す臭いを出す符術をつくった)
魔王(そのため、遠巻きには見ているが、オレに襲いかかってくることはない。凶暴化した繁殖期か、雷鳴轟く悪天候でもない限り、襲いかかってくることはないな)
魔王(それに、目標は魔獣だが、どれもこれも違う。いや、魔獣は遠巻きに見ているが、どれも獣タイプだから、お目当てのものではない)
魔王(お目当ては……)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――森の洞窟――
魔王「しゃああ!!」ズバンッ
??<<キィィィィィィ
魔王「……これでいいか」フム
魔王(剣で切り裂き、金切り声を上げたのはカマキリだった)
魔王(色は茶色、前足には二本の鋭い鎌状の捕食器がついており、これで得物を捕らえて捕食する)
魔王(一般的に牝の方が大きいと言われるカマキリ、人間界にも存在している昆虫だ)
魔王(だたし、大きさが二メートル近くある、という注釈がつくが)
カマキリ型魔獣「」
魔王(この鎌も、オレの鎧や剣も切り裂くだろう。正直、眠り玉をもって、あらかじめ眠らせておかないと危険な種だ)
魔王(しかも運搬中に目覚めれば檻ごと切り裂くからこうして殺しておかなければならないのが玉にきず)
魔王(しかし)ゴソゴソ
魔王(腹を裂けば卵がある。その卵を実験に使用するからいいのだが……)ハァ
??<<ギャーギャー
魔王「ハリガネムシ(カマキリの寄生虫)もでかいな。こいつは大蛇で、穴という穴に忍びこみ、内側からばらばらに引き裂くから、難点だが」チャキ
3フェイズ
魔王「……疲れた」グッタリ
魔王「無事、卵を得られたのはいいが、これで研究が進むといいが」ハァ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、62(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 2a
ちょっと野暮用
一旦中断
選択 2a(コミュニケーション)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
魔王(中庭にでてみると、花に顔を近づけ、匂いを楽しんでいる修道女がいた)
修道女「♪~」
魔王(相も変わらず、修道女ははずれた調子の鼻歌を歌っていた)
修道女「♪~ あら? 旅人さま、どうなされたのですか? そんな場所で立っているなんて」
魔王「む、いや、すこしな」
修道女「そうでしたか……なら、そこのベンチに座りませんか?」
魔王「む、ああ、そうだな」ヨッコイショッ
修道女「となり、失礼しますね」ヨイッショ
魔王「ああ」
魔王「……」
修道女「……」
魔王「花、好きなんだな」
修道女「ええ、旅人さまも花はお好きなのですか? よく手入れされてますが」
魔王「研究で使うから、草花の手入れを学んでいたら覚えた」
修道女「……ずいぶんと可愛らしい研究なのですね、これほどの色とりどりの花々があるなんて」
魔王「ここの中庭のものは別だ。これらは観賞用で、研究には使わない」
修道女「あら、研究に使わず、愛でるためのものですの?」
魔王「可笑しいか?」
修道女「可笑しくはありませんが、土いじりが御趣味なのですね、素敵だと思いますわよ」フフッ
魔王「そうか? 封印前は姉上たちの、女性の趣味だと思っていたが、男がするのは可笑しいと思わないのか?」
修道女「そんなことはありませんわ。いいじゃないですか、何かしら、残せるとはすばらしいと思いますわよ」
魔王「そういえば、修道女もあの崖の下に、崖下に落ちた、ということは、あの丘の花々を見に行っていたのか?」
修道女「はい?」
魔王「いや、オレが修道女とあったあの崖の上の丘には、時期ではなかったが美しい色をつける花の草が生い茂っていた。だから、あの花が目的で足を滑らせたのかと思ったが、違うのか?」
修道女「違いますわ。というか、今初めて知りましたよ、あの丘に綺麗な花が咲くなんて」
魔王「ではなぜ、あの場所に行った? 崖から落ちたようなことはいっていたが」
修道女「……まぬけな話ですわ。それでもいいのなら」
魔王「いい、修道女がなぜいたのか知りたい」
修道女「お祈りにいっていましたの」
魔王「祈り? 祈りなら、教会でも」
修道女「ええ、ですけれど、丘から崖の底に向かって鎮魂の意味を込めてお祈りすることをしていましたのよ」
魔王「鎮魂?」
修道女「旅人さまもご覧になったと思いますけど、崖下には廃墟になった家家がありましたよね?」
魔王「あったな」コクコク
修道女「あれは、数世紀前に土の精霊が起こした隆起に巻き込まれ、沈んだ村だと言われてますの」
魔王「村が?」
修道女「ええ、そもそもあの場所は精霊の加護がかかっており、天候は一年を通し穏やかで、作物もよく取れます。しかし、まれに精霊の加護が効きすぎることがあるそうです」
魔王「ああ、それは知っている。暴走し、本来福を招くものが災いになる」
修道女「それに、あの場所が巻き込まれたそうです」
修道女「一晩で崩れ、蜂起し、隆起された岩石にのまれ、阿鼻叫喚の地獄絵図となったそうですわ」
魔王「……だろうな」
修道女「一夜で村は壊滅し、加護を受けし場所から一転、恐怖、怒り、悲しみ、憎しみ、様々な村人たちの怨嗟が噴き上がる、呪われた場所になった、と記録にはありますわ」
魔王「む? しかし、あの場所は浄化されていたぞ。そんなことがあれば数世紀では浄化など……」
修道女「ええ、数世紀では消えませんわ。怨嗟溢れる場所、誰も近づくことなく、近づく物には呪いがあった場所、でも、ある時、あの場所に、ある流浪の巡礼者が流れついたのです」
魔王「巡礼者?」
修道女「ええ、どんな目的だったのかは分かりませんが、本来巡礼地のはずもない谷に、その巡礼者は訪れました」
魔王「そうして、荒ぶる魂、一つ一つのために祈りを捧げた、鎮魂し、元の場所に戻した、と?」
修道女「その通りです」
修道女「今では、それを知る者も殆どいなくなり、感謝するものもいなくなりました。しかし、それでも記録は残ります」
修道女「ですから、教会に残された記録を読んで、あの場所で祈ってみようと思ったのです。どんな思いを抱いて、どんな願いをもって鎮魂の祈りを捧げたのか、それが知りたくて」
魔王「……」
修道女「しかし、足を滑らせ落下、その衝撃で足を痛めて谷底でうずくまっているなんて、滑稽ですけれどね」クスッ
魔王「ならば、その巡礼者に感謝しなければな」
修道女「へ?」
魔王「だって、そうだろう。巡礼者が祈りを捧げなければ、修道女はあそこに落下することもなかった。そもそも、会わなかった」
魔王「だから、祈りを捧げた巡礼者にオレは感謝しなければな」
修道女「あら、魔王が感謝しますの?」クスッ
魔王「していけない道理はない」
修道女「――」
下1 コンマ一桁判定 修道女愛情度 ×1.5
下1 コンマ一桁判定 修道女愛情度 ×1.5
判定1 小数点切り捨て 1 62+1 =63
修道女「迷惑ですわよ、地獄に落ちる方に感謝されても、きっと」ハァ
魔王「そうか?」
修道女「そうですわ。そもそも、その理屈なら、巡礼者は一人の女性を不幸のどん底に陥れたことになりますし」ジトーッ
魔王「む?」
修道女「ワタクシのことですわ」ジトーッ
魔王「むぅ」
修道女「まったく」ハァ
1フェイズ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、63(容認)
ステータス
攻撃力 7 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 3a(攻撃力訓練)
魔王「ひさびさに訓練でもするか」
魔王(久しぶり過ぎて、剣の感触があやふやだが、む、いかんなこれでは)
魔王「鈍ってはいないが、感を取り戻すためにも、鍛錬あるのみ、だ」
下1コンマ
01-40 +1
41-70 +2
71-98 +3
ぞろ目 +5
判定 99 +5
魔王(結果から言おう)ビュンビュン
魔王(本日は絶好調だった。いや、今までにないほどに)ビュンビュンビュンビュン
魔王(素振りをすれば剣が手になじみ)ビュン
魔王(弓を放てば目標を突き穿ち、そのまま貫通するほど)ビュンビュン
魔王(なにより体が軽く、いつにもまして絶好調)
魔王「……なにかを掴んだ気がする。今日はいい鍛錬を積めたな」フゥ
インフォメーション
攻撃力 12になりました。
2フェイズ
魔王「……すこし張り切りすぎたな」
魔王「腰が痛い」ヒリヒリ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、63(容認)
ステータス
攻撃力 12 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 2a
魔王(そのことに気がついたのは、修道女がオレに財政の危機管理についてレクチャーを受けていた時だった)
修道女「……ですので、ここの計算が」フゥ
魔王「? どうした、修道女? 今日は立ち止まることが多いが」
修道女「少し、関節が痛くて……でも、これくらいなんともございません。気になさらず」ハァハァ
魔王(呼吸が荒いし、つらそうなのだが、腕を押さえているし)ムゥ
修道女「それより、これをやってみてくださいまし! 仮にも君主ならこれぐらいできないといけませんわよ!」つ本
魔王「む、わかった」カキカキ
修道女「少し水を飲んできます。戻ってくるまでに一問は終わらせてくださいね」ツカツカ
魔王「ああ、了解した」
魔王(……どうしたのだろうな、修道女は)
<<ドタンッ
魔王「……修道女?」チラッ
修道女「――」
魔王(その瞬間、頭の中が真っ白になった。戸を閉める音ではなく、何かが倒れた音がした。そのため、そちらを見た時、修道女がうつぶせに倒れていた)
魔王(倒れた修道女の、その額には汗が流れ落ちていた)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
『豪華な部屋』
修道女「はぁはぁはぁはぁ……」
魔王(修道女の呼吸は安定しないし、汗も止まらない。なにより意識が戻らない)
魔王(試しに魔術で全身を調べてみたが、魔族専門の術式であるため、どこが悪いのか、どんな病に冒されているのか調べられなかった)
魔王(こういった時、人間の母胎を廃棄してしまうのが通例だから、人間に関しての医術書も少ないことも仇になった)
魔王(だが、あるにはあった)
魔王(それを使って調べたのだが、風邪の類ではないかと思う)
魔王(しかし、腕が痛む、といっていたことが不安だ。もしかすれば、魔界の病が修道女に移ってしまったのではないか、もしかすれば、人間界にはないものだったら、お手上げだ)
魔王(とりあえず、清潔な衣服に着替えるよう、執事長スライムに依頼して、オレにできることと言ったらこうして額の汗を拭うことぐらい)
スライム<<ガサゴソ
魔王(執事長スライムはこうしたことの経験があるのか、氷嚢を作り、修道女の脇や頭に押さえて冷やしているが、いまだに修道女の意識は戻らない)
スライム<<フヨフヨ
魔王(どうすれば、いい)
下2
①栄養のある物を食べさせる
②効果が期待できる薬を作る
飯食ってきます
一旦中断
選択 1
魔王(栄養のあるもの、それを食べさせる食事療法だ)
魔王(人間に対しての薬を飲ませても、いくらなんでもそんなものは一朝一夕に作れない)
魔王(だが、栄養価、毒素の有無、そういったものは魔族も人間も共通だ)
魔王(だから、栄養のあるものを食べさせ、体力をつかせればいい)
魔王(しかし、城にあるものは、どれもこれもありきたりだな)フム
魔王(ならば、調達してくるだけだ)
魔王「執事長スライム、ちょっといいか?」
スライム<<?
魔王「明日の朝まで、少しでかけてくる」
スライム<<!!
魔王「その間、修道女を、ってどうし……げはぁ!!」フットビ
スライム<<ブンブン!!
魔王「い、いきなり、なぜ殴った、執事長スライ、え? こんなときに修道女を見捨てるのか? と」
スライム<<ブンブンブン
魔王「いや、見捨てん。オレが修道女を見捨てるわけがないだろうが、執事長スライム」ハァ
スライム<<!!
魔王「少しばかり、調達してくるものができただけだ。だから、その間、修道女のケアを頼みたい」
スライム<<……
魔王「だから、オレを殴った罪として、修道女を死なせるな。なんとしても帰還するまで持たせろ」
スライム<<フヨフヨ
魔王「自信がない? なに、見捨てたと思い、オレを殴るほど修道女のことを思っているなら、全て修道女のためにやってくれるだろうから、自信を持て」
魔王「では、行ってくる」ビシッ
スライム<<!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
インフォメーション
ここからはダイジェストでお送りします。
魔王「妖精峡の大猪、貴様の肉をいたたくぞ!!」チャキン
イノシシ<<ブオオオオオオ!!
・・・
魔王「ぐう……!!」バシャン
<<ヒュ!!
魔王「ちぃ!」ゴロゴロゴロ
<<ドゴーン
魔王(くう、まさかこれほどのモノだったとは)ハァハァ
魔王「あの粛清を生き延びた、大空の覇者にして翼竜の末裔、翠玉の怪鳥」ギリッ
怪鳥<<ギャオオオオオオオ!!
・・・
<<クカカカカカ
魔王「死ねええ!!」ザクッ
<<キャカカカカ
魔王「刺しても刺しても、いくら刺しても死にはしない……これが」
魔王「魔族にして魔獣、最も厄介な精神体の集まり、いにしえの古獣 さとり」チャキン
さとり<<キャッキャッキャッキャッキャ
・・・・
そのころ、修道女
修道女「はぁはぁはぁ……」
スライム<<フヨフヨ
修道女(あつい、さむい……体が、動かない)ハァハァ
修道女(全身が燃えるよう、火鉢を全身の神経に突き刺されたように、痛い)ハァハァ
修道女「だれか……だ……れか」ハァハァ
スライム<<!
修道女「た、びびと……さま」
スライム<<……
修道女(ひとり、ぼっちは……いやですわ)ハァハァ
・・・・
魔王「うおおおおおおおおおおおお!!」ガッキイイイン!!
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
『四天王の城』
――朝・食堂――
スライム<<フヨフヨ
<<バタン
スライム<<!!
魔王「いま、帰った」ボロボロ
スライム<<!!!!
魔王「……傷の手当て? いらん、それよりもこれを見てくれ」ドバアア
スライム<<!
魔王「ああ、少しこれらを手に入れるのに苦労したが、これがあれば、修道女も良くなるはずだ」ボロボロ
スライム<<フヨフヨ
魔王「それよりも傷の手当てをしろって? いや、いい。オレの怪我なんて放っておいても治る。それよりもこれを料理するから準備を手伝ってくれ」ボロボロ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
修道女(……)ハァハァハァ
修道女(……旅人さま)ハァハァハァ
修道女「どこ、に、いらっしゃい、ますの?」
修道女(さみしい、ですわね)ハァハぁ
??「遅くなった、すまん、修道女」
修道女(そんな懐かしい声が聞こえた気がしました)
修道女(そして、ワタクシの手を握りしめてくれる、心地よい手)
修道女(その心地よさに浸っていますと、唇に、何かが触れました)
修道女(……初めて触れるもののように、恐る恐るワタクシの唇に触れたなにか。それは柔らかく、そして暖かいものでした)
修道女(握りしめられる手とはまた違いますが、これも心地よく、それに浸っていますと、何かが、ゆっくりと唇をこじ開け、入ってきます)
修道女(それはゆっくり、ワタクシの唇をこじ開け、暖かい液体が、ゆっくりと流し込まれてきました)
修道女「……ふあ……んぐ……はぁ、んんっ!」ゴクゴク
修道女(息苦しく、しかし、それを咀嚼し嚥下して胃の中に収まると、不思議な、体の奥底が燃えあがるかのような浮遊感)
修道女「もっと……くださ、い」ハァハァ
修道女(はしたないと理解していますが、それをもっと、体は求めていました)
修道女「んぐっ! ふぅ……んんっ、んふぅ」
修道女(ワタクシの慈悲を求める声に応じてくれるのか、ひな鳥に餌を与えるかのように、再び流し込まれるなにか。そうして気がつけば)
修道女「んちゅ……んぐ、はぁん、んちゅんー」クチュクチュ
修道女(それを貪り飲むように、ワタクシの唇に触れられたそれに吸いつき、舌をいれ、暖かいなにかを貪り飲んでいました)
修道女「んんっ、ん、はぅ……んぐ、んちゅ」クチュクチュ
修道女(でも、なぜでしょう? その暖かいものは無くなったのに、丁寧に、触れられたものをなめていました。それは、ワタクシと同じ、舌のようなものがあって、絡み合い、それがどうしようもなく、気持ちよかった)
修道女「……ほぅ」スゥ
修道女(でも長くは続きません。まだ体は熱く、体は休息を求めています。なので、名残惜しいですが、唇をつけているものから離れなくてはいけませんでした)
修道女「……スゥ」
修道女(ですが、さきほどと違い、ひどく安堵というか、倦怠感はありましたが、心地よいもので、ゆっくりと体を休めることができそうな眠りに包まれて行きました)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
魔王「……………………………………………」
修道女「……zz」スゥスゥ
魔王「//」ボンッ
魔王「……うおおおおお!!」ガンガンガンガン!!
スライム<<ブンブン
魔王「なに!? 柱に頭を打ち付けても恥ずかしさは消失しない!? そんなことはわかっている!! 分かっているが止めてくれるな執事長スライムゥゥゥゥ!!」ガンガンガンガン
スライム<<フヨフヨ
魔王「え? そうじゃなくて修道女が起きてしまうからやめろ? あ、はいそうします。すみません」
魔王「……………//」ゴロゴロゴロゴロ
スライ<<フヨフヨ
魔王「いやだって、恥ずかしいが嬉しいような、わけもわからない感情を処理できなくなれば皆転がると思うぞ、執事長スライム」
スライム<<フヨフヨ
魔王「え? いや、その、なんだ、むぅ、だって、スープを作ったが、その、気がなければ飲めないじゃないか」
魔王「だから、医療的なケア的なものとしてだな、口渡ししかなかったもので、でも、あれほどのことを」フラッ
魔王「……あれ? 体が、痺れるし、あつい……」フラフラ
スライム<<フヨフヨ
魔王「いま、ベットを? いや、オレは病人では」ハァハァハァ
魔王(あ、これ、だめだ。倒れる)バッタン
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
三日後
修道女「お食事の時間ですわよ、旅人さま」
魔王「ごほっ!ごほっ!!」ゼーゼー
修道女「ほらほら、無理してはいけません。おとなしく寝ていないと病状が悪化しますわ」プンプン
魔王「……そうか、すま」ゴホッゴホッ
修道女「まったく、こんなに悪化するまで放っておいて。ジラさまのお話では、元々症状が軽い病なのに放っておくから悪化してここまでなってしまったというお話ですけれど、自己管理も君主の務めですわよ」
魔王「ああ、そうだな」ゼーゼー
修道女「はぁ、まったく、こんなになるまで放っておくなんて」プンプン
魔王「修道女」
修道女「? なんですの?」
魔王「病はもういいのか?」ゼーゼー
修道女「ええ、寝ていたら全快しましたし、むしろ体があまってしまうぐらいですわ」
魔王「それはよかった」ホッ
修道女「まずはワタクシのことより、自分のこと、旅人さまは養療することに向き合ってくださいまし」ハァ
魔王「いや、それでもオレは、修道女が元気になってくれてよかったと安堵できる」
魔王「だから、本当によかった」ホッ
修道女「――」
下1 修道女 愛情度上昇 コンマ一桁 × 1.5
判定 8 × 1.5= 12 63+12=75(??)取得
修道女「――」
魔王「? どうした、修道女?」
修道女「い、いえなんでもありませんわ!」ブンブン
魔王「?」
修道女「それよりも早く料理を召し上がってください、片づけられませんわ」
魔王「そうだな、いただ――」ガチャン
修道女「ちょ! 大丈夫ですの? 火傷しませんでしたか?」アタフタ
魔王「……いや、それは大丈夫だが、すまない。料理を無駄に」
修道女「そんなの、あとで作り直せばいいです! それよりも早く着替えを!」アタフタ
・・・・・・・・・・・・・・
修道女「…結局こうしてるのが一番よかったですわね」ハァ
魔王「すまないな、修道女」モグモグ
修道女「構いませんわ。それより、冷ましますわ」フーフー
魔王「修道女は料理がうまいな」
修道女「淑女の嗜みです。それより、はい、あーん」
魔王「……んぐ」モグモグ
修道女「おいしいですか?」
魔王「――」コクコク
修道女「ふふっ、それはよかった」
魔王「」ゴックン
インフォメーション
特殊コミュニケーションが発生しました。
3フェイズ
魔王「やっと治った」ヤレヤレ
魔王「しかし、この余った高級素材、どうすればいいのだ」ムゥ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、75(??)
ステータス
攻撃力 12 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
描き上がらないから今日はここまで
ちなみに次回からイチャイチャの集大成がはじまります!そりゃあもうイチャイチャさせる予定です。
まだまだこんなイチャイチャさせたいとかありましたらお気軽に書き込んでください
おやすみなさい
選択 2a(最終コミュニケーション)
魔王(……修道女には看病してもらって世話になったな)
魔王(それに修道女も病み上がりで気分転換が必要だろう)ムゥ
魔王「ならば、たまにはいいか」スタッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
『外門』
修道女「……いきなり外に行く準備をしろ、だなんて突然どうしましたの?」
魔王「いや、なに、今日は魔界にしては珍しく晴天だしな」
修道女「確かに、いつもの雨雲はありませんし、太陽は覗いていますけど」チラッ
魔王「こういった日は魔獣の活動が鈍くてな。だから、せっかくだしいいところに行こうかと思う」
修道女「いいところ?」
魔王「ま、行ってみてのお楽しみだ」フンス
修道女「まぁいいですが、しかし、馬で移動なんですね」
ウマ<<ブルル
魔王「乗馬経験は?」
修道女「ありますが、一頭しかおりませんよ?」
魔王「ああ、離れるとまずいからな、後ろに乗ってくれ」
修道女「離れると?」
魔王「魔獣がいるからな。もしも日が暮れて、しかもはぐれてしまったら最悪だ。修道女と馬一頭になってしまったら魔獣の餌になってしまう」
修道女「そんな恐ろしい所にワタクシを連れていく、と?」
魔王「なに、用心をしてだ。離れなければいい」ヨイショット
修道女(不安ですわ)ハァ
魔王「さぁ、修道女、後ろに乗ってくれ」
修道女「仕方ないですわね」ヨイショット
魔王(しぶしぶ、といった様子だったが、手を貸すとあっさりとオレの後ろの座る。どうやら乗馬経験があるというのは真実のようだ)
魔王「では、執事長スライム、留守は頼んだぞ」
修道女「よろしくお願いします」ペコッ
スライム<<ビシッ
修道女「楽しんできてって、楽しめたらいいですけどね」ハァ
魔王「ではいくぞ、修道女」ハイヤー
修道女「安全運転でお願いしますわ」ギュット
魔王(そういって腰に手を回され、修道女がオレの背に体を預けた)
<<パラカパカラパカラ
魔王(……それで気がついたことがある)
修道女「――」ギューット
魔王(修道女、意外と胸があるな)
魔王(背に押し付けられた二つの柔らかい膨らみの感触を楽しみながら、馬を走らせる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
『???』
修道女「――」ギューット
魔王「どうした? 修道女。やたらオレの掴む力が強いが」
修道女「……ここの森は、恐ろしいですのね」ガタガタ
魔王「恐ろしい? そうか?」
修道女「そこらかしこで悲鳴と、血しぶきの跡が木についてますわ」ガタガタガタ
魔王「む、これはそうだな。魔獣の血はなかなか雨でもこびり落ちず、呪いを付与させる性質があるから、木も呪われているし、昼間とは言え敗れ、死に掛けた魔獣の呻きがたまに聞こえるからな。初めてでは恐ろしいかもしれない」
修道女「確か、魔獣は血に飢えていると申しましたわよね? そんなものが生息する森を通るって何事ですの?」ガタガタ
魔王「む、それは仕方ない。この森を通らないといけない場所だし、そもそも、城の周りはその森に囲まれている」
修道女「意外と恐ろしい立地でしたのね」
魔王「城は防術が貼ってあるから侵入できないがな。城が陥落した後も防術が生きていなければ今頃あの城は亜人の住み家になっていただろう」
修道女「そういえば、亜人、というのは」
魔王「亜人というのは、そのままの意味だ。ゴブリン、オーク、トロール、様々なものがいる」
魔王「一応、魔王が統括していた時代はそれなりの知性と秩序を持っていた魔族だったが、魔王の枷からはずれ、魔獣と変わらない文化水準まで下がってしまっている」
魔王「今では、つがいを見つけると増えることと他種の生物を殺す快感のみにいきている、とあるな」
魔王「交渉しようとしたこともあったが、痛い目を見たのはこっちだったなぁ」ハァ
修道女「そんなものもいるのですの」ガタガタ
魔王「だが、なまじ知性を持ち合わせているだけに襲ってくることはない」
修道女「あら、自信たっぷりですわね。そういいきれる根拠はなんですの?」
魔王「オレがいるからだ」
修道女「旅人さまがいらっしゃるから?」
魔王「正確にいえば、オレに施された術式があるから、だな」ポンポン
修道女「? つまり旅人さまは元々そういった備えがありますの?」
魔王「まぁ、そんなところだ。仮にも魔王の子であるが故、総括できるようにされている。知らず知らず、他の魔族などを従わせる力が備わっている」
修道女「便利なものですね」
魔王「ただ、興奮していたり、戦闘態勢になっている相手には効力が薄いが。こちらを相手が見つけても、戦うべきか否かと判断させる時、『この相手と戦うことは自分に不利益を被らせる』と思わせる程度だが」
修道女「万能、というわけではないのですね」
魔王「しかし、得物を横取りなんてしない限り、お互いに戦闘になることはない、というわけで安心できるぞ」
修道女「それなら、旅人さまから離れるわけにはいきませんわね」ハァ
魔王「そういうことだ……っと、見えてきたな」
修道女「? なにがみえ……ほぅ」
魔王(修道女が驚嘆の声を上げ、馬を止めた)
魔王(先に降りて、修道女を馬上に乗せたまま、綱を引き、一番、見晴らしのよい場所に移動する)
魔王「ここの見晴らしはどうだ、修道女?」
修道女「……美しいですわ」
魔王(視線をそらさず、見入られたように修道女は呟く)
魔王(それもそうだろう、此処に連れてきたかいがあったというものだ)
魔王(オレも視線を合わせれば、そこには一面に広がる湖があった)
魔王(ただ、人間界のように、水が広がるわけではない。いや、一目みただけではただの湖というより湿原だが、水下には、色とりどりの花々が咲き誇っていた)
魔王(僅かに霞みがかかり、雲の隙間から光明が差している。それがまた神々しい)
魔王(ここは、かつてある高等魔族が住んでいた場所、その魔族も勇者にやられたが、湖の維持機能は残されている)
魔王(水面下には人間界、魔界など問わず、様々な花が咲き乱れ、それが一年を通し枯れることはない)
魔王(かくゆう四天王の城の中庭に咲く花の種もここから頂戴したもの)
魔王(そして、透明率も高く、最深十数メートル下まで花をみることができた)
魔王(更には、いくら枯れないからといっても、花びらは生え換わる。その古い花びらは水流に乗り、湖の中を優雅に舞っている)
魔王(空は晴れることはないが、常に霞みがかかり、丁度良い気温、湿度、天気を常に与えてくれる最高の場所だ)
修道女「……美しいですね」ポーッ
魔王「なら、もっと近くでみてみるか?」
修道女「できますの?」
魔王「ああ、水の中からみるぞ」
修道女「へ? あの、ちょっとお待ちになって!? 水の中からって」
魔王「そのままの意味だ。とりあえず、いくぞ」
修道女「あ、あのッ!?」
魔王(修道女は慌てていたが、構わず綱を退く。馬上の修道女はどうすればいいのかわからなくなったのか、慌てに慌てている。無理やり降りようともしているが、轡に足がからまって降りることもできなくなっていた)
魔王(その慌てぶりに笑みを噛み殺しながら、馬を進めた)
魔王(そして、馬の前足が水の中に入っていった)
修道女「ひっ!」ビクッ
魔王(修道女は体を震わせ、慌てふためいていた。しかし)
修道女「ひいぃ!! 水が! 水がア!!」
魔王(馬が構わず足を進め、やがて修道女を水が包んでいく。それと比例して、修道女は悲鳴を上げていたが、顔が入ると)
修道女「――」ンーッ
魔王(口元を必死で押さえ、息が漏れないようにしていた)
魔王(その必死さが、少し可笑しかった)
修道女「――」ンーンーッ
魔王(しかし、修道女は依然として、必死に口をおさえ、目を閉じていた)
魔王(だから)
魔王「……泳げないのだな、修道女は」
魔王(耳元で囁いてみた)
修道女「悪いですか! 泳げな……あれ?」
魔王(そのことに腹がたったのか、修道女はとっさに怒鳴る。しかし、漸く気がついたようだった)
修道女「――」スゥハゥスゥハァ
魔王(呼吸ができていることに)
修道女「――」キョロキョロ
魔王(そして、辺りを見回し、頭上に魚が泳いでいることを見つけると、それを眺めていた)
修道女「旅人さま」クルッ
魔王「なんだ、修道女?」
修道女「ここって、水の中なのですか?」
魔王「その通りだ。現にオレは浮いているぞ」フヨフヨ
修道女「しかし、呼吸、できてますわよね?」
魔王「会話もできているな」ウンウン
修道女「これって、一体」
魔王(その顔をかしげる様子があまりにも可笑しくて、つい)
魔王「くくっ、修道女もそういう顔をするのだな」
魔王(ほんの少し笑ってしまう)
修道女「――それは人間ですから、分からないこともあります」ムッ
魔王(しかし、機嫌を損ねたようで、いささか悪くなっていた)
魔王「すまんすまん、そう怒るな。これにはわけがある」
修道女「わけ?」
魔王「ああ、訳だ」
修道女「……そのわけを教えていただいても?」
魔王「ああ、といっても、これは種明かしになるが、修道女が乗っている馬に理由がある」
修道女「この馬に?」
ウマ<<パラカパカラ
魔王(陸地と同じように水底を歩く馬、栗色の肌に、灰色の縦がみ、二人のものを乗せてもびくともしない頑丈な巨躯を持つ馬。しかし、この馬にはある秘密がある。それは)
魔王「ケルピーの血が混じった馬なんだよ、こいつは」
修道女「ケル、ピ!!!」
魔王(途端、修道女は硬直した。ふと、思い出す。確かケルピーは人間界にも存在する魔獣で、主食が人間の内蔵だったと。だから、修道女もその恐ろしさを知っているのだろう)
魔王「ああ、一つ付け加えるが、なにもケルピーの血が混じっているだけで、ちゃんと主食は馬の餌だ。それと、暴走することもない軍馬だから安心してくれ」
魔王(馬の頭をなでながらそう解説した)
魔王(基本的に、魔王軍が使用していた軍馬は何かしらの幻獣と呼ばれる魔獣よりランクの高い生物の遺伝子を分解したものを母馬の腹にいるとき混ぜて産ませる)
魔王(そうすることによって、幻獣種の性質を受け継ぎ、魔族であっても乗馬可能な膂力をもった馬を作り上げることができる)
魔王(この馬は、城を手に入れた時、ある魔族から譲り受けたものだが性質はケルピーのものを受け継いだ)
魔王(ちなみにこれは雄馬だが、牝馬もある性質を受け継いでいる。その腹にいる子も、そうだろうが、なんの性質を受け継がせるか、いまだ悩んでいる)
魔王(と、話がずれた)
修道女「……確認しますが、襲わないのですね?」フルフル
魔王「襲われていないだろう? 本物のケルピーであれば今頃内蔵を喰われている」
修道女「よかった」ホゥ
修道女「……あら? でもそれでも可笑しくないですか? この子がケルピーの血をもっていても、そもそもケルピーは人を川に入らせることでおぼれさせる魔獣、ですから、いくらケルピーの血をもっていてもワタクシが水に入ってもおぼれない道理がないと思うのですが」
魔王「ああ、それは……」フイッ
修道女「なんですの?」
魔王「企業秘密だ」
修道女「教えてくれてもいいじゃありませんか!」
魔王「気が向いたらな」ククッ
修道女「もう! 好かない方は嫌われますわよ」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
『??』
魔王「着いたぞ、修道女」
修道女「ここは……」
魔王「この湖の丁度中央だ」
修道女「綺麗、ですわね……」ポーッ
魔王(ここは、静かで開けた場所だった)
魔王(中央の場所は、50メートル四方にわたり、足元ほどに動きを阻害しない水草が茂り、水に揺られている)
魔王(ここは見晴らしがよく、天からの光が降り注ぐ。しかし、その日差しが水の層で軽減され、強いということはない)
魔王(だが、なによりも)
魔王(この場所を中心に数千種類の花びらが周りを囲み、ドームを形成していた)
魔王(一見すれば、水流は無秩序に流れている。だが、中央を囲むように流れている)
魔王(此処に住んでいた魔族がそうするように作ったそうで、いまだにその作りは壊れておらず、勇者に城主が殺されたあとも、継続されていた)
魔王「……美しいか?」
修道女「ええ、とっても」コクリ
魔王(見惚れたように、修道女は頷いた。しかし、いつまでも見惚れているわけにはいかないだろう)
魔王「修道女」スッ
魔王(修道女に手を差し伸べる)
修道女「……あら、ありがとうございます」クスッ
魔王(修道女は合点がいったように頷き、手を取ると、馬上から降りた)
魔王「どうだ? 水底は? 歩きづらいか?」
修道女「いえ、それほどでもありませんわね。でも」チラリ
魔王「? どうした?」
修道女「この感覚はなれませんので、しばらく手を握ってエスコートしていただいてもよろしいですか?」
魔王「ああ、了解した。淑女よ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
魔王「……」
修道女「……」
魔王(たがいに声はなく、ただその場に座って、見上げていた。時折、水の流れが変わり、飽きることはなかった)
魔王(ただ、感覚がなれないのか、修道女はオレの手を握り、体を持たれかけ、見上げていた)
修道女「……あの、旅人さま」
魔王(と、唐突に、修道女はオレをみる。じっと、真摯な瞳で、オレをみた)
魔王「? どうした、修道女」
修道女「旅人さまは、また誰かをかどわかしますの?」
魔王「また、とは?」
修道女「ワタクシをかどわかしたのは魔族を復興させるためと仰いましたね?」
魔王「……ああ、いった」
修道女「その方法は、ワタクシの腹に、魔族を孕ませ、産ませると」
魔王「そういうことになる」コクリ
修道女「しかし、ワタクシはまだ子を産んでいません。もしも、このまま子を産まなかったら新しい方が必要ですわね? それに、いくら子を産んでも、ワタクシ一人では魔族を復興させることなど不可能です。ですから、種族を増やすためにワタクシ以外の方が必要にもなります」
魔王「……そうだな」
修道女「ですから、これからも、ワタクシ以外の誰かを攫い、そして、産ませるのですか?」
魔王「……そうなるな」コクリ
魔王(そういうと、修道女は目を伏せ、どこか悲しげに、俯いた)
魔王(だが、嘘はいえなかった。あまりにも修道女が真剣に問うことに、嘘はつけなかった。だから、答えをいった)
魔王(そして、どれほど経ったろうか、修道女は再び、オレをみた)
修道女「……一つ、尋ねたいのですが、なぜ、旅人さまはワタクシに優しくしてくれますの?」
魔王「優しいか?」
修道女「旅人さまは……不器用で、恐ろしくて、君主としての素質と才能に欠如し、そして人とのコミュニケーションも知りません。感情も乏しく、必然的なことまでも抜け落ちてます」
魔王「むぅ……」
魔王(なぜだろう、心が痛い)
修道女「しかし、優しい方です。それだけは分かりました」クスッ
修道女「ですから、問いたいのです。なぜ、旅人さまは、ワタクシに優しくしてくださるのですか?」
魔王「優しく?」
修道女「ええ、君主としての才能に欠如していると申しましたが、同時に備えているものもあります。それは、合理性と非情さ」
修道女「本来なら、有無を言わさず、ワタクシを苗床にすれば一番良かったでしょう。ですが、それを旅人さまはしませんでした」
修道女「それが解せないのです。ですから、教えてください」
修道女「なぜ、貴方様がワタクシに優しくしてくださるのかを」
魔王「――」
魔王(修道女の瞳を見る)
魔王(碧色の美しい瞳だ)
魔王(そこにオレが映し出されていた。その瞳をみるたびに思うのだ)
魔王(オレが攫った女が、修道女で良かったと、神に感謝することはないが、それだけは感謝してもしきれない、と)
魔王(――だから、その視線に耐えきれない)
魔王「――最初は明確な目的があった」プイッ
修道女「……その目的をお聞かせいただいても?」
魔王「いや、これは企業秘密だから話せない」
修道女「……そうですか」
魔王(真摯であれ、そう本に書かれていたのに、オレはいえなかった。実験だ、修道女に好感を抱かせて孕ませばいい子が生まれるかもしれない、というのが正しいのだろう。しかし)
魔王(それをいえば、修道女は悲しむと予測できた。だから、打ち明けられなかった)
魔王(言葉を続けた)
魔王「でもな、不思議なんだよ、修道女」
修道女「……不思議?」
魔王「確かに、オレは修道女の言った通り、合理性と非情さを持つように教育された。魔族復興もその責務に沿ったものだ」
修道女「……」
魔王「だというのに…」ハァ
修道女「旅人さま?」
魔王「不思議だな、オレは、修道女と一緒にいるだけでそれだけで、なぜか満ち足りる」
魔王(そうして、修道女に向き合った。肩を掴み、正面から向き合った)
魔王(それだけのことなのに、心臓はばくばくと鼓動を鳴らし、胸は張り裂けそうになる)
魔王(修道女は突然のことに戸惑いながらも、僅かに頬を赤く染め、オレを見つめた)
魔王(それが、たまらなく愛おしかった)
魔王(気がつけば、修道女を抱きしめていた。初めての経験だった。誰かが、これほど胸につまるほど、大事だと思うのは。そして、それが押さえられなくなったのも)
魔王(修道女は体を強張らせていたが、やがて、おずおずと、オレの背に、手を回した)
魔王「なぜだろうな、本当に、なぜだろうなぁ」
魔王(オレしかできないから、魔族の復興をやり遂げなくてはいけない。そのために修道女はあくまでも道具として接しなければならない)
魔王(最初はあくまでも道具として接していただけだ。実験動物の機嫌をとって、想定通りのコンディションにするために、ご機嫌をとっていた。仮に感情を持ち合わせていたとしても愛玩動物に向ける類のものであったはずだ)
魔王(なのに)
魔王(……修道女が泣くと考えただけでも辛くなる。修道女が傷つけられると想定しただけでもその傷つけた相手を八つ裂きにしてやりたくなる)
魔王(理解している。頭では理解していた)
魔王(修道女はオレの目的にとって、これ以上ないほどの障害、危険物だ)
魔王(苗床にするにしても、それはオレを後悔という毒で蝕む)
魔王(だから排除が望ましいだろう。この手で、八つ裂きにしてしまうのがいいだろう。思い出の中の者にしてしまうのが理想)
魔王(でも、そんなことは決してできなかった)
修道女「――」
下1 コンマ一桁 ×1.5 修道女 愛情度 上昇
判定 6×1.5=9 75+9=84 愛情取得
魔王(その後、互いに言葉はなく、修道女はいつまでもオレを抱きしめてくれた)
魔王(帰らなければならない時間までそうしていた)
魔王(現在、そうして帰路についていた。馬に二人でのり、揺られている)
魔王(言葉は何もなかった)
修道女「―――旅人さま」
魔王「……なに用だ? 修道女」
魔王(だが、修道女が唐突に沈黙を破った。オレの腰に手を回し、口を開いた)
修道女「もしも、ですわ。仮の話ですけれど、よろしいですか?」
魔王「ああ、いいぞ」
修道女「もしも、もしも旅人さまが魔族ではなく、人間で、ワタクシも教会の人間ではなく普通の、ごく当たり前の、世の女性だったら、どうだったでしょうね?」
魔王「オレが人間か、想像がつかない」
修道女「きっと、貴方様は、責任感が強くて、でも融通が効かなくて、しかし、家族思いの純朴な方だったと思いますわ」
魔王「……」
修道女「それでワタクシもどこにでもいる、家庭を守る女性だったら、今のように出会えていたでしょうか?」
魔王「……さぁな」
修道女「……そうなれば、きっと貴方様の素敵な奥様になれたかもしれませんわね」グスッ
魔王「……修道女?」
修道女「振り向かないでくださいまし」グスッグスッ
魔王「……」
修道女「なぜ、そうなれなかったのでしょうね」グスッグスッ
魔王(修道女の啜り声を聞き、オレの背には、修道女の涙が落ちていた)
魔王「……神は」
修道女「……」グスッグスッ
魔王「神は、裏切れないか?」
修道女「……」グスッグスッ
魔王(修道女は何も言わない。しかし、それこそがなによりも雄弁に語っていた)
魔王(決して、修道女は神を裏切れないのだと、どこまでも、オレの、魔族の味方にはなれないのだと、語っていた)
魔王(オレは、修道女を悲しませたくない。しかし、魔族復興のためには他の女を攫い、苗床にしなければならない。それは修道女を悲しませる行為に他ならない)
魔王(しかし、それは修道女も同じだった)
魔王(修道女は人間を、神を裏切れない。しかし……修道女は神の教えに背くオレの傍にいたいとだと)
魔王(お互い、裏切れないものを抱えていた。それだけが、物哀しく、そして、それだけで決して幸福な結末は訪れないと分かり切っていた)
魔王(たがいに言葉はなかった。しかし、それだけだった)
インフォメーション
修道女 愛情を取得
>>459
最終コミュニケーションとありましたが間違い
×最終コミュニケーション
↓
○最終特殊コミュニケーションに訂正でお願いします。
1フェイズ
魔王「オレは、どうすればいいんだろうな」
魔王「……」ハァ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、84(愛情)
ステータス
攻撃力 12 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 3a
ということで今日はここまで
描き終わるだけで半日かかり、すげー難産でした。
お互い気持を理解したけど、傷つけたくないって感情もマックスです。
おやすみなさい
選択 3a(攻撃力訓練)
魔王「……鍛錬を行うか」
魔王「気持ちの整理のためにも、何かをした方がよさそうだ」
下1 コンマ判定
下1コンマ
01-40 +1
41-70 +2
71-98 +3
ぞろ目 +5
判定 60 +2 12+2=14
魔王「……ふっ」シュパン
魔王「はっ!」トストストス
魔王「せいやっ!」シュパパパン
魔王「槍の扱いも、中々か、しかし、これは持ち前の身体能力のみに頼っているだけで、振っているとはいえんな」ハァ
魔王「だが、大体の使い方はわかった」フゥ
2フェイズ
魔王「槍のほかに、剣、弓などは一通りできるが、所詮器用貧乏だな、オレは」ハァ
魔王「どれか一つに絞るべきなのだろうか?」フム
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、84(愛情)
ステータス
攻撃力 14 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
夕飯のため、中断
すぐに戻ります
選択2a(コミュニケーション)
魔王(実をいうと、修道女と外にでて、三日が経っている。毎日、顔を合わせている。だが)
魔王(修道女とはまともに会話をしていない)
魔王(例えば、食事の時は)
『食堂』
魔王「……」モグモグ
修道女「……」モグモグ
魔王「……」モグモグ
修道女「……あの」
魔王「ああ、これだな」つ調味料
修道女「ん……どうも」
魔王「……」モグモグ
修道女「……」モグモグ
回想終了
魔王(そういえば、昨日の訓練が終わった後も)
『修練場』
魔王「……」ハァハァ
修道女「……どうぞ」つタオル
魔王「ああ、ありがとう」フキフキ
修道女「……」ジーッ
魔王「なんだ?」
修道女「ワタクシ、行きますわね」プイッ
魔王「……ああ」
回想終了
魔王「お互いに、完全に避けているな」ハァ
魔王「この距離感をどうすればいいんだ」ムー
スライム<<フヨフヨ
魔王「なんだ、執事長スライム? なに? あれ、それで会話できている時点でもう色々とそんな心配はいらない、と?」
魔王「そんな、全てがわかるわけじゃない。ただ、なんとなく修道女が欲しているものがわかるだけだ」ハァ
魔王「修道女との接し方がわかるわけではないさ」
スライム<<フヨフヨ
魔王「……普通でいい、か……普通、普通ねぇ」ウーン
魔王「普通にいってみるか」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
『東屋』
修道女「――」
魔王(部屋に修道女はいなかった。では、城の中を掃除しているかと思えばそれもはずれで、最後にたどりついたのは、東屋。そこには予想通り、祈りを捧げていた修道女がいた)
魔王(真摯に、懸命に、修道女は祈りを捧げる)
魔王(かつて、神に与えられた機会によって、得られた今の生活、その過去を感謝し、祈りを捧げていた)
魔王(その光景は、美しいのだろう。神に感謝し、身を捧げる献身、それは本来、全ての人間が敬愛する光景。現に、修道女は、美しかった)
魔王(だというのに、オレの中には、怒りがこみ上げてくる)
魔王(修道女ではない、修道女が祈る、神に、だ)
魔王(あれほど、真剣に修道女は神に身を捧げている。修道女は、神の女のはずだ)
魔王(だというのに、なぜ、修道女はここにいる?)
魔王(無論、オレが攫ったからだが、自らの女だと恩恵を与えているのなら、なぜオレに攫われるような状況に追い込んだ?)
魔王(そして、いまだに真摯な祈りを捧げているのに、なぜ救わないのか、お前の女が、別な男に攫われているのだ、だったら救うのが筋だろう)
魔王(自分でも、無茶苦茶を言っていることは分かっている。終始、支離滅裂だ)
魔王(だが、この怒りは止めようがなかった)
魔王(だから……)
選択
① 修道女に声をかけた
② 修道女を抱きしめた
③ その場を去った
④ 自由安価
下3
選択2
魔王(声をかけようかと思った。しかし言葉が見つからなかった)
魔王(このまま立ち去ろうかとも思った。しかしそれだけはできなかった)
魔王(ただ、祈る修道女を後ろから抱きしめていた)
魔王(修道女の黒髪に顔をうずめ、その時を過ごしていた)
修道女「……いきなり、女性の背後から抱きしめるなんて、紳士(ジェントル)失格ですわよ、旅人さま」
魔王「すまない、修道女」
修道女「今日は甘えん坊ですわね、旅人さまは」クスッ
魔王「そうだろうか?」
修道女「……そういえば、貴方様は最初から甘えん坊でしたわね」
魔王「修道女……」
修道女「――」クスリ
魔王(ほんの少し、修道女を放すと、器用に修道女は腕の中で周り、オレを正面にみる)
修道女「――」
下1
修道女 愛情度上昇度 コンマ1ケタ × 1.5
判定 5 × 1.5=7.5 判定 7 84+7=91
修道女「……旅人さま」
魔王「む、なんだ、修道女」
修道女「女性に乱暴してはいけませんよ」フフッ
魔王「む?」
修道女「腕の力、強かったですわ。そんなに力を込めてはなりませんわ。痣が残ったらどうしますの? 紳士失格ですわよ」クスッ
魔王「むぅ」
魔王(修道女は笑う。しかし、それは年の離れた弟のいたずらを、ばれないようにうまくいたずらしろと言いつける姉のような、叱責の笑みだった)
修道女「……もしも、相手が愛おしいと思って抱きしめるのなら、こうしなさい」ソッ
魔王(そうして、オレを恐る恐る、しかし、しっかりと抱きしめる)
魔王(柔らかく、そして、暖かかった)
魔王(オレも、修道女の抱きしめ返した)
魔王(たがいに、言葉はない。しばらく、抱き合っていた)
魔王(時間にすれば、短いだろう。しかし、なによりも満ち足りた時間だった)
3フェイズ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル1(改造回数4)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、91(愛情)
ステータス
攻撃力 14 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 1c
魔王「……居住施設を拡張だな」
魔王「よし、今日は拡張計画にプラスして、さらに設備をひろげてみることにする」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
魔王「この鎖はこうして、此処の壁はいらんな」ペコンベコン
魔王「む? ここに隠し部屋があったのか、だが、不必要だったが」
魔王「……調子がでてきた」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
魔王「拡張に成功したぞ」フゥー
魔王「捕らえるのがもう一人、可能になったな」
魔王「……捕らえる、か」
インフォメーション
『母胎調節』の種類が増えた。
居住施設 レベル2(改造回数0)になった
捕獲可能人数が3から4に拡張
『捕虜用の檻』の収容人数が1から2に拡張
合計6人捕らえることが可能になった。
1フェイズ
魔王「……まぁ、隠し部屋から隠し財宝もでてきたから、財政は豊かになったし、プラスだプラス」
魔王「……捕らえているのは修道女のみだが」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、91(愛情)
ステータス
攻撃力 14 速さ10 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 3b(速度訓練)
魔王「……剣術棒術弓術は訓練をしているが、体の切れに関しては、まだ訓練していなかったな」
魔王「とりあえず、走り込みでもするとするか」
下1 コンマ判定
下1コンマ
01-40 +1
41-70 +2
71-98 +3
ぞろ目 +5
判定 73 +3 10+3=13
魔王(走り込みは悪くない)ハァハァハァ
魔王(走る、というのは生物の基本動作だが、それをフルに使えれば、活性化させればさせるだけ、より強靭になっていく)
魔王(悪くない、感覚だ)
2フェイズ
魔王(問題は、この筋肉痛だな)ハァ
スライム<<モミモミ
魔王「執事長スライム、もっとやさし……いつつつつ」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、91(愛情)
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 4
魔王「……そういえば、情報収集していなかったな」
魔王「いや、悪いわけではなかった。驕っていたわけでもない」
魔王「各地の情報は収集は怠らなかった」
魔王「しかし、母胎候補を探すのは、していなかった」
魔王「久々に探すか」
魔王「……なぜ、修道女の顔が浮かんだ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
魔王「今のところ、候補は二つになった」
魔王「修道女を攫った『山間の村』」
魔王「そして、二つ目は、『地方都市』だ」
魔王「前の候補にあった『巡礼地』だが、今は時期を過ぎてしまって、祭りが開かれている。よって警備もすさまじい。だから、今回はなしだ」
魔王「さて、どちらにするか」
参考>>24
下2
1、山間の村
2、地方都市
選択 2 地方都市
といったところで今日はおしまい
修道女と魔王、最近こんな感じでいいですかね? ネタバレになりますが、あと何回かコミュすると、強制ルートに入ります。
お楽しみに
書き方が悪かったです
特殊ルートというのは、>>103の選択肢の行きついた結果、みたいなものです。
エンディングではないですし、まだ続きますが、ルートをつっきると色々と特典が盛りだくさん、ということでした。
解放ルート、と書けばよかったですね。反省します。
――状況説明――
魔王「さて、本編にはいる前に、今となっては懐かしい、紹介コーナーの時間だ」
魔王「今回の紹介は『情報収集』について」
魔王「本来なら、かなり前に行うはずだったが、特殊判定から、修道女を捕らえてしまったため、今回までなかった」
魔王「これは本編が進んでから始めるのもいいだろうが、前回と同じ轍を踏む可能性があるため、先に説明する」
魔王「そもそも、母胎は>>108にも説明があるように、当たりの女を攫わなければならない」
魔王「修道女ははじめて、ということもあってつい衝動的に攫ってしまったが、もしも母胎の適性がなければ……まぁ、想像に任せる」
魔王「その母胎適性だが、全種族を産ませることができる人間がいいというのがオレの最低条件だ」
魔王「つまり、あたりだが、なぜそれにこだわるかというと、低種族だけ産める女を手に入れても後半は無理だろうし、逆に高種族だけの女を捕らえても序盤の今では意味がない」
魔王「そのため、全てが産める当たりの女を捕らえようと思う」
魔王「そのための術式も体の中に、オレの体の中に埋め込んだ」
魔王「最も、対象の体に触れないとそれはわからないのだが……あまり遠目からでも分かる術式だと一目で人間にばれる可能性があるからな」
魔王「そんな術式になった」
魔王「ともかく話を戻すが、情報収集とは、その女を判別して、その女を取り巻く環境の情報を集めるのが情報収集だ」
魔王「これには不利益、高利益、のみならず、どのターンで攫いやすいか、などの誘拐するのに成功確率が上がる」
魔王「しかし、あまり馴れてしまえばその女を攫った時に真っ先に疑われるため、限度もあるだろう」
魔王「よって、最大の情報収集は3つの情報を集めればアンブッシュが発生し、誘拐するための特殊戦闘が行われる」
魔王「3つの情報を集め、女を攫う、そのための下準備が情報収集というわけだ」
魔王「というわけで、これから情報収集を行っていく。よろしく頼む」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
『地方都市』
魔王(地方都市に続く街道を歩くが、大分寂れていた)
魔王(地方都市からでていく人間もいないが、入っていく人間もいない)
魔王(ただ、歴史があるため、増築を重ねたと思われる巨大な、都市を守護する城壁が遠くからでも見えるだけだ)
魔王(地方都市、という名だが、都市とは実質、小規模の国家のようなものだ)
魔王(このような中小規模の地方都市をまとめるのが大都市と呼ばれ、それが主要都市となっている)
魔王(それをさらに統制し、国家群の頂点にいるのが王都であり、その代表が王であり、軍権を持つ。それだけに王が治める町は軍が駐留しているのだが)チラッ
魔王「……ここは傭兵に任せているようだな」フム
ならず者「―――」
魔王(城壁と呼ばれる、城ではないが町を守護する壁がある。その入り口には一目で人を殺すための装備を纏った者たちが屯していた)
魔王(装備も年齢も人種もばらばら。統一などされていない)
魔王(一目で金次第で誰の味方にも敵にもなる連中だとわかる。そいつらが、数人、壁の入り口にいた)
魔王(この町は、王の傘下にありながらも、王に守られていない)
魔王(正確には、常備軍を出して守ってもらうほどの税を納められない)
魔王(法やその他の恩恵は得られるが、税を規定通り納めているだけだろう)
魔王(こうした町は他にもある。そうした町は他国から攻められた時、遅すぎて軍は間に合わないようにできている)
魔王(そのために、税を多く収め、常備軍を壁に駐留させるか、すぐ傍に軍の基地を置くなど優遇してもらう必要がある)
魔王(だが、方法はそれだけではない。寧ろ、常備軍を置く方が邪道だ)
魔王(軍を置けば、その管理維持はすべて都市が賄うことになる。だが、必要時に傭兵を雇えばいい)
魔王(そっちの方が安上がりであるし、なにより、傭兵はルールを守る)
魔王(だから、平時は町の治安は入り口に傭兵を置き、せいぜいアピールする程度だ)
魔王(だが、彼らは規定通りの働きしかしない)
魔王(仮に住民が攫われても、出ていく連中を引きとめることはしない)
魔王(だから……)
傭兵「――」チラッ
魔王(門番代りに置かれた彼らの横を素通りして、町に入ることができる)フゥ
魔王「さて、やるか……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
魔王(町の中は、閑散としているわけでもなく、人が一歩目をつむって歩けばぶつかるほど人口密度が高いわけでもない)
魔王「……普通ににぎわっているな」ムゥ
魔王(都市の中心に続く道を歩いている)
魔王(都市のはずれには小さな商店が並び、都市の中心に行くほど、大きな都市が運営する施設がある)
魔王(産業らしい産業もないが、住民のための福祉はある程度整っている)
魔王(そうしないと、人口減少を招くからだろうが、まぁ、蛇足か)
魔王(さて、どちらにいくか)
下2
1都市の中心に
2都市のはずれに
飯食ってきます
一旦中断
選択 2
魔王「都市のはずれにするか……」
魔王「前に修道女もそうしてであったし、きっといいことがあるだろう」
魔王「しかし、オレは勘でしか動いていないような気も」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
魔王「……個人商店が並んでいるな」
魔王(どれもこれも、店舗と従業員の居住施設を兼ねそろえたような店ばかりで、決して大きくはないものばかり)
魔王(だが、どの店も不思議と賑わっている)
魔王「……さて、どうす、ん?」
<<ワイワイガヤガヤ
魔王「なんだか、あそこだけこんでいるな」ヒョイ
魔王「いってみるか」スタスタスタ
・・・・
魔王(そこには、小さなレンガ作りの店から、老若男女様々な者が店からでていく所だった)
魔王(みな、腕の中に紙の包みを持ち、歩いている)
魔王(その包みの中から鼻孔をくすぐり、胃袋を刺激するような匂いが香ってきて)
魔王(甘い匂い、香ばしい匂い、辛い匂い、様々なにおいがある)
魔王(総じて言うなら、うまそうな匂いだった)
魔王(ちらりと横目でみると、一人の子供が店からでてきて、その袋を早速開け、口にしていた)
魔王(茶色い漕げ目のついた棒状のもの――パンだった)
魔王(看板をみてみれば、『ベーカリー』と書いてあった)
魔王(早い話、パン屋だった)
魔王(そう判断していたとき、この近くの時計塔の鐘が鳴る)
魔王(どうやら、昼休みを告げる鐘の音だったようで、この区画は飯屋ばかりだったが、人がいなくなっていった)
魔王(にぎわっていたパン屋も落ち着きを取り戻していた)
魔王(……入ってみるか)スタスタ
<<カランコロン
??「あ、いらっしゃいませー!」
魔王(そういって出迎えたのは)
下1 コンマ判定
01-30 十代中程の少女
31-60 十代後半の女性
61-90 二十代前半の女性
91-98 及び ぞろ目 上記の上から自由安価
判定 96 自由選択
何歳ぐらいの店員?
下2
1 十代中程の少女
2 十代後半の女性
3 二十代前半の女性
選択 2 十代後半の女性
魔王(扉をあけると、香ばしい、焼き立てのパンのにおいがオレを包んだ)
魔王(小さな店だった。ほんの少し歩いただけで店の奥にも辿り着く)
魔王(狭い店内には棚が置かれ、バスケットが並んでいる)
魔王(そうして、レジのカウンターには)
??「あ、いらっしゃいませー!」
魔王(……この店が繁盛している理由が少しわかった)
魔王(そこには美人がいた)
魔王(年の頃は修道女と同じくらい、十代後半だろう)
魔王(二重で目が大きく、修道女は色白だが、修道女と比べれば少し日に焼け、健康的な肌が印象的な美人だった)
魔王(そんな美人が頬笑みならながらパンを売れば客も入ることは間違いないだろう)
魔王(だが、どこか都合の悪いように笑って、目が泳いでいた)
??「あー……もしかして、これからお昼休み、だったとか?」
魔王「む? いや、昼休みというわけではない。ここには初めて訪れてな」
??「あーそんなんだー……ごめーん、実は、もううちの店お昼の営業終わっててー……」ポリポリ
魔王「む?」
魔王(頬を書きながら、そうレジの女はいった。店の中を見渡す。店内にはバスケットが置かれ、その前に値段の書かれた紙が置かれていたが、肝心の商品のパンがバスケットの中にはなかった)
??「ごめんねー、うちは午後の営業は5時からなんだー」
魔王「四時?」
魔王(思い出す。たしか、鐘がなったのは、1時の鐘だった)
魔王「つまり、あと、4時間後まで出なおしか」ム
??「そうだねーそうしてもらえると助かるか」
<<グウ
魔王(と、その時、店内に音が響く。腹が空腹を訴えた音だった。主に、オレの腹から、なった音だった)
??「……っぷ」
??「お兄さん、お腹減ってんの?」ププ
魔王(口元に手を押さえながら、そう女は言う)
魔王「ああ、何も食べていないものでな」
魔王(何か、食べてくればよかったが、急に詮索を決めたものだから、昼飯を食べていない)
??「――」ジーット
魔王「む? なんだ、そんなに見つめて」
下1 コンマ ??好感度判定
判定 01
やべえよ……やべえよ(震え声)
まぁ、好感度判定だから大丈夫です
あと、訂正 全部5時にしておいてください
判定 01
??「そんなんじゃこの町でいい商売逃すよー」ハァ
魔王「商売?」
??「そそっ! お兄さん初めて、ってことはお商売で来たんでしょ? この町って結構忙しくてずる賢い人多いからさー、情報を集めないと飛んだ不良品買わされちゃうかもねー」
魔王「……む、それはまずいな」
??「だから、特別にこれをあげよう」つ袋
魔王「む? なんだこれは」
??「パンだよ、本当は駄目だけど、売れ残り、ってか、私の分だけど、特別に売ってあげるねー」ニコッ
魔王「しかし、それは……」
??「本当はだめだけど、お兄さんは特別、格好いいからプレゼントしちゃうねー」ニコニコ
魔王「いいのか?」
??「ただ、上げるわけじゃないよ、ちゃんとお金をもらうからね」ニコニコ
魔王「……いや、丁度いい。それをもらう」チャリン
??「毎度ありー! 売上貢献あざっす!」
魔王「――――!!」
??「?」
魔王(パンを受け取った時、手と手が触れた)
魔王(その時、衝撃が走ったかのように、オレの中の時が僅かに止まる)
魔王(この女は、『当たり』だ)
魔王(どんな魔族も産める、あたり)
魔王(そのあたりを、一発で見つけた)
魔王「……名前は?」
??「はい?」
魔王「だから、貴方の名前は?」
??「ん? なになにー? お兄さん手が早いねー、ナンパですかー!?」ニヤニヤ
魔王「……そうなるのか?」
??「お兄さん、どこの田舎からでてきたのか知らないけど、そんなんじゃ馬鹿見るよーと言いつつ、田舎者を本気にさせてしんぜよー」クスクス
魔王(そういいながら、その女はくるりと回り、スカートの裾を持ち上げた)
??→看板娘「私の名前は看板娘、しがないパン屋の店員だよー!」クスクス
魔王「……そうか」
看板娘「お兄さん格好いいから、出血大サービスだけど、そんな簡単に名前なんて教えないからねー普段は! だから、ナンパなんてすると痛い目みるからねー!」クスクス
魔王「肝に銘じておくさ。パン、ありがとう」
看板娘「またの来店、おまちしてますねー」テ ヒラヒラ
<<カランコロン
看板娘「ほんっとうに田舎者ってぼろいねー」
看板娘「あれ、廃棄するはずの三日前の売れ残りなのに、普通の三倍のお金でうれちゃった」ニッコリ
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
『四天王の城』
魔王「うごごごごごご……」ゴロゴロゴロゴロゴロ
修道女「何か悪いものでも召し上がったのですの? 下痢が止まらないなんて」
インフォメーション
情報 レベル1
『地方都市』 パン屋の看板娘の情報を入手しました。
3フェイズ
魔王「あー……ひどい目をみた」
魔王「修道女に土産を買わなくて正解だったな」ハァ
魔王「今度は弁当を作っていこう」
魔王「いや、修道女に弁当でも作ってもらうのも……」ポワンポワンポワン
――魔王の脳内妄想――
修道女『はい、お弁当ですわ』
・・・・
魔王「//」ゴロゴロゴロゴロゴロ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、91(愛情)
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション(特殊) b母胎調節―× c母胎改造―低改造のみ可能
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
選択 2a
明日は早く出勤だから今日はここでおしまい。
だけど、明後日お休みだから、明日は大目に更新予定です。
あと、みなさん、低コンマを恐れず、ばりばりコンマ判定とってください!
低コンマでも高コンマでも面白く、楽しく仕上げてみせますぜ!!
そんな謎のテンションでおやすみなさい
二つ決めておくのを忘れてました。
自由安価
下2
看板娘の髪の色と長さ、それと髪型
下4
看板娘の胸の大きさ
よろしくお願いします。今度こそ、風呂入ったので寝ます。おやすみなさい
選択 2a(コミュニケーション)
魔王「……そういえば、修道女に礼を言ってないな。それに今日は実験も改装予定も特にない」イジイジ
魔王「新しいレシピに挑戦しようにも腹壊したあとだから、優しいものが食べたいからそれもできない」イジイジイジ
魔王「鍛錬しようにも病み上がりだしな」イジイジイジイジイジイジ
魔王「よって、修道女に会いに行くか」ガタンッ
魔王「……♪」ルンルン
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
下1 自由安価
修道女と何をする?
※まだ性的なものはできません。無理のない範囲でお願いします。
自分の為にこれから弁当を作ってほしいと頑張って伝えよう
選択 >>604
『豪華な部屋』
<<コンコン
修道女「旅人さまですの?」
魔王『ああ、オレだが、入ってもいいか?』
修道女「ええ、いいですわよ」
<<ガチャ
魔王「すまん、邪魔を……む?」
修道女「どうしました?」パタンッ
魔王「本を読んでいたのか?」
修道女「ええ、このお城の書庫にはたくさんの本がありますのね」
魔王「何の本を読んでいたのだ?」
修道女「栄養学の本ですわ」
魔王「む、変わったジャンルだな」
修道女「あら? この本は変わっていますの?」クスッ
魔王「む、いや、そういうわけではない。ただ、修道女がそのような本を読むとは、少し以外でな」ポリポリ
修道女「この間、誰か様が倒れてしまいましたからね」
魔王「む……」
修道女「その際、人間のお腹にとっては優しいものを作りましたが、近頃はお腹を壊されて、碌なものを食べれませんでしたから、こうして非常時に備えておくことにしましたの」クスクス
魔王「……正直、すまん」
修道女「なにも旅人さまとは申していませんわよ?」ニコッ
魔王「そうか」
修道女「で? どんな御用時で参られたのですか?」
魔王「む、それなのだがな、修道女、少し頼みがあった」
修道女「頼み? ワタクシにですか?」
魔王「ああ、実はな、修道女、オレに、弁当を作ってはくれないか?」
修道女「お弁当を?」
魔王「ああ、頼む」
修道女「……確かに、またお腹を壊されるよりも、自分のお弁当を用意した方が賢明ですわね」フム
修道女「分かりましたわ。今度外出されるときは、お造りします」
魔王「感謝する」ペコリ
修道女「……しかし、旅人さまは調理することはお好きですわよね?」
魔王「確かに、料理は好きだな、何を作るのか考えただけでも心が踊る」
修道女「それに、片付けもしっかりされてる、到底怠惰なご性分とは思えません」
魔王「まぁ、研究には根気と勤勉性が求められるしな」
修道女「ですから、わからない」
魔王「む? なにがだ?」
修道女「なぜ、ワタクシに頼んだのです? 料理を作ることをたのしみにされる方が、その楽しみをなぜワタクシに?」
魔王「修道女の作るものがいいと判断したからだ」
修道女「……確かに、なにが入っているか、わからないのも楽しみかもしれませんが」
魔王「む? それは違うぞ、修道女」
修道女「はい?」
魔王「オレは、修道女の作ったものが食べたい」
魔王「オレでも執事長スライムでもなく、修道女の作ったものが食べたい、ただそれだけだ」
修道女「――」
下1 コンマ一桁 × 1.5 修道女 愛情度上昇
判定 9×1.5=13 91+13=100over
インフォメーション 解放ルート 突入
少し時間かかります。
もしかしたら、明日になるかも
修道女「し、仕方ないですわね、そこまでお願いされて願いを無下にしては教義に反しますし、吝かではありません」//
魔王(修道女は真っ赤になって、顔を逸らす。それがどうしようもなく、いじらしく、そして、『教義』との言葉に心がいら立つ)
魔王(教義――つまり、いまだに修道女は神に従い、神を敬い、神を愛している、何よりの証拠――それに、いら立つ)
魔王(修道女は、オレが攫った女は、オレのものにはならないという何よりの証拠)
魔王(それは、槍がつきたてられ、敗残兵となったオレが勝ち馬に乗った連中にもてあそばれるかのような、到底認めらないいら立ちだった)
魔王(だから、だからこそ)
魔王「――修道女」
修道女「なんです――」
修道女がこちらを振り向き前、その顎を掴み、こちらに向けさせた。そうして―――修道女の唇をオレの唇で塞いでいた
なぜこんなことをしたのか、しでかしたのか、分からない。
こんなことをすれば、どうなるのか知っている。
修道女はあらん限りの力でオレを突き飛ばし、唇の純潔を奪ったオレを弾劾する、そのはずだった。
だが、修道女はいつまでたっても、オレを突き放すことはしなかった。
どれだけ経ったろうか、無限とも一瞬とも判別のつかない時間が経過して、オレは唇を放す。
目を開ければ、実りに実った石榴のように赤く染まった修道女の顔があった。
拒絶するわけでもなく、絶望に身を震わせるわけでもなく、ただただ、そこで、ぼんやりと、酒に酔ったかのようにいる修道女がいた。
魔王「……修道女」
そのまま、顎を持っていた手を修道女の頬に添わせる
魔王「……修道女」
胸が張り裂けそうだった。喉が乾きすぎて可笑しくなりそうだった。なのに、汗は止まらず、それを悟られないように装うので精一杯だった。
その名を呼ぶ度、オレは可笑しくなる。
たとえどんな方法を使っても、オレの女としたくなる。
これほど、誰かが欲しくなるのは、求めるのは、初めてだ。
その思いが爆発し、ゆっくりと再び修道女の顔に近づけようとした。
修道女「――――!!」
体が揺れた。
衝撃が走った。
人間であれば、それなりに痛みもあったろう。そもそも、オレを押しただけではこうはならない。それはオレが人外である魔族である、などの理由があるが、もしもそれが性交するなら理由は一つだ。
オレが、完全に油断している相手、正面にいる相手からの力の一撃だった。
それで体勢はもろくもくずれ、そして、しりもちを突いた。ただそれだけだった。
顔を上げれば、肩で息をする女がいた。
顔を赤くしたまま、何百メートルも全力疾走をしたあとのように、荒い息をついている。
黒の僧服を着こみ、ベールの下には美しい黒髪を隠す、碧色の瞳に、真白のような肌を持つ女が、オレと突き飛ばした。
しかし、自分のしでかしたことに今になって気がついたのか、はっと自分の両腕を見て、倒れ込んだオレを見て、慌てて背を向けた。
まるで、自分の罪から目をそむけるかのように、小さな背を向けた。
修道女「――これ以上、ワタクシを惑わせないでください」
ぽつりと、叫ぶように、肩を上下させながら、そういった。
修道女「貴方様は、貴方は一体何なのです! 人をかどわかしたと思ったら、ワタクシを物としてみていたはずなのに、そうでしかるべきなのに、いつまでも手を出さず、逆にまるで客人のように持て成し、優しくして」
身を震わせ、叫ぶ。修道女は、ただ糾弾するかのように、叫んでいた。
修道女「誰よりも、今まで出会ったどの殿方よりも紳士であって、卑怯卑劣獰悪であればそれで構わない、そうであってほしいというのに……」
修道女「ワタクシを、ワタクシを、これ以上、惑わせないでください」
振り向いた修道女は、大粒の涙を流していた。
ぼろぼろと、赤子のように泣いている。
魔王「修道女……」
立ち上がり、修道女に近づこうとした。だが、
修道女「……駄目です」
一歩近づくと、一歩、修道女は後退する。
魔王「修道女……」
だが、まだ諦めるわけにはいかない。もう一歩近づく。そうすれば、修道女は後退した。
進行と後退。
修道女とオレは、それをくりかした。そうして、
修道女「……」
修道女は立ち止まった。引きことを諦めたのではない。壁に行きあたり、止まったのだ。
魔王「……」
修道女「……」
互いに、言葉はない。
ただ、退くことができなくなった修道女の頬に手を添えた。
少し、手を引けば、修道女と視線があった。
修道女は泣いていた。だが、それがとてつもなく愛おしく、そして美しい。
魔王「……」
修道女「……」
魔王「オレのものになれ、修道女」
まっすぐに、修道女を見つめ、告白した。
オレは、修道女を愛している。例え、他の女を捕らえても、修道女だけは例外だ。
まったく、なんというか、自分でも愚か、という言葉が合う。
本来、実験でオレに惚れさせれば、良い子供が生まれる、そう書かれていたからそれを信じ、愛するようにしてやろうと思っていたのに、気がつけば、オレがこの女に惚れていた。
まったく、愚かしい話しだ。
だが、後悔はない。
そうして、修道女の返事を待っていたが、修道女は、ゆっくりと俯き、そのまま、オレのわきを通り過ぎていく
魔王「……神を、捨てることは無理なのか?」
未練がましいが、思わず尋ねてしまった。修道女はこちら見ず、
修道女「……ワタクシ自身もどうすればいいのか分かりません。ですから、少し考える時間をください」
そういって、扉が閉められた。
一人、オレが残された。
告白編(後半)に続く
・・・・・・・・・・・・・
『書庫』
修道女「―――」ザッザッザ
修道女「……掃除、終わりませんわね」ハァ
修道女(あの後、お城の中を歩きましたが、すぐにやめました)
修道女(というのも、旅人さまなら、すぐにワタクシの居場所を分かりそうなきがしたからです)
修道女(ですから、一か所で暇をつぶそうともおもいましたが……栄養学の本、返却しようにも部屋にありますし)
修道女「戻れなくなってしまいましたわね」
修道女(かといって、場所など、あの方にとって、すぐに分かってしまいますから、こうしてこの間初めて訪れた書庫を見ていましたら、埃が溜まっていて、掃除していますが……」
修道女「――」ソット
修道女(はっ! いけないいけない!! 唇に指をそわして、また、ワタクシったら)ハァ
修道女「……旅人さま」ハァ
修道女(ワタクシは、どうすればいいのでしょう)
<<ドサ
修道女(と、とりあえず、返却袋に入っている本を返却でも行いますか)ウンウン
修道女「……まったく、億劫なことも平気なのに、なぜこう乱雑に積まれるのでしょうか、旅人さまは」
修道女(まぁ、そういうところが素敵なのですが……って、ワタクシったら)
修道女「とりあえず、一冊ずつ、元の場所に戻して行きましょうか」
修道女「さて、最初の本は……」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
修道女「下からひっくり返したので、古い本から元の場所に戻して行きましたが、片付いてきましたわね」
修道女「さて、最後は……あら、製本されていませんわ、この本」
修道女「何かのレポートなのかしら? ……えっと、何々」
修道女「………………………………………………」ピタッ
修道女「「『人間を母胎とした場合の兵士の差異の考察について』?」
色々と書いていたら誤字脱字が多そうなので、ここまで
明日は休みなので、書いていようと思います。
はたして魔王は童貞を卒業できるか、否か
そして、看板娘がスキンヘッドと聞いて、マッドマックス的に他の母胎候補の女をさらったら看板娘が母胎候補を伴って脱走しそうだと想像してしまった
では、今日はここまで
『研究室』
魔王「……考える時間をください、か」
魔王(それはどういうことだろうか、受け入れる、ということか、それとも……
魔王(修道女は姿を見せない。あのあと、少し様子が見たくなり、あたりを探したが姿はどこにもなかった)
魔王(刻印を使えば、どこにいるのか瞬時に判明する。しかし、その必要もないだろう)
魔王(……最も、オレが修道女に語るなど唐突に過ぎたかもしれんな)ハァ
魔王(もっと、じっくりと、ゆっくりと、かけるべきだったかも……いや、遅くなればいいというわけでもないな)
魔王(第一、受け入れてもらえるとも限らない……拒絶されたら、どうするか)
魔王(……どうすればいいんだ?)
魔王(故郷に帰すにも、所在を知られてしまっているし、忘却の魔術は手軽には使えない者であるし、いや、そもそも返したくな)
<<バタンッ
魔王「む?」クルッ
修道女「―――」
魔王(扉をあける音、そちらを振り向くと、修道女が立っていた。ただ、俯き、じっと)
魔王「む、修道女、どうした? まだ、夕食には早いぞ」アタフタ
魔王(己でも、何を言っているのかあやふやだ。違うだろう、と自らに叱責したい。だが、声はそうはならなかった)
魔王「なんだ? もしかして、さきほどの答えだが、まだ返答は…」アタフタ
魔王(己でも浮足立っているのかよく分かるほど、修道女に近づく。だが、修道女はなにも言わず、俯いていた)
魔王「……どうしたのだ? 修道女、なにか様子が違うぞ」
魔王(いくらなんでも、これは可笑しい。修道女がなにも反応を示さないのは、あの後があったとはいえ、なにかしらの行動があってもいい、だが、修道女は俯き、ただ棒立ちしているだけだった)
魔王「もしかして、具合でも悪いの」
パンッ
魔王(気持ちの良い音が響いた。と、同時に右頬が痛む。ひりひりと、痛みと熱を持っていた)
魔王(修道女を見れば、開いた左手が上がっていた)
魔王(導き出される結論は一つ、修道女はオレを叩いた)
修道女「……」ギリッ
魔王(修道女は顔を上げるが、その眼には、涙が溜まっていた。そして、悪鬼羅刹のごとき形相で、オレを睨みつけていた)
魔王「なんだ、修道女? オレが、お前にいったことが、純潔を奪ったことにそれほど気に食わなかったのか? 修道女」
修道女「……」
魔王「……確かに、無理やりだったことは認めるし、修道女が認めないこともわかっているしかし、それでも、オレは、修道女を――」
修道女「白々しいですわ」ワナワナ
魔王「む? 修道女、いま、なんと?」
修道女「白々しいと申しました!」
魔王「……なぜだ、オレは確かにお前に最初嘘をついた。だがこれは嘘いつわりな」
修道女「優れた魔族をワタクシに産ませるための方便なのに、よくそんなことがおっしゃえますね」ワナワナ
魔王「……それはさすがに、む? 方便?」
修道女「旅人さまは、ただこの本に従っているだけでしょう?」
魔王「そ、それをどこで」
魔王(修道女は懐から本を取り出す、それは、最初に修道女に産ませることがないように方針を決めた本、だった)
修道女「書庫を整理していたら、出てきましたの」
魔王(自らの、管理の甘さを嘆く。捨てておけばよかった、と今更ながら、後悔した)
魔王(つまり、修道女はあの後、この本を書庫で見つけ、そして、なぜ修道女が無理やり孕ませないのか、それを知ったということか)
修道女「危うくだまされるところでしたわ。貴方様がワタクシにしてくださったことは、こうした下心がございましたのね」
修道女「愛し合った魔族と人の間には、愛を通さないで産んだ魔族よりも高等な種族であったり、強靭な肉体をもった子が生まれる、だから、この方法を試す際は丁重に母胎を扱い、堕落させ、依存させろ、この本に書いてあったことはこうです」
魔王「……ああ、そうだ」
修道女「ワタクシを母胎にさせないのは、そういうわけだったのですね」
修道女「ワタクシに、最初から優しく丁重だったのは、そういうわけだったのですね」
修道女「ワタクシの、敵であるはずの主上を祭る祭壇をつくってほしいとの願いを聞き入れてくださったのは、すべて、このためだったのですね」
魔王「最初は、そうだった」
修道女「やはり……」グゥ
魔王「だが、そのうち、そんなものはどうでもよくなった! オレは、修道女を!」
修道女「聞きたくないですわ!! そんな戯言は!!」バシィィィ
魔王(修道女の肩を掴み、叫ぼうとしたオレを、修道女は再び叩いた。涙を流しながら、修道女は)
修道女「貴方様と共にいられるなら、信仰を棄てようとも、地獄に落ちようとも、それでよかったのに、なのに、なのに」ブルブル
魔王(体を振るわけ、修道女は涙を流していた。ただ、こらえきれなくなった涙を、流していた。涙を流しながら、オレを睨んでいる)
修道女「……産ませればいいじゃないですか」ギリッ
魔王「なに?」
修道女「ワタクシを苗床にすればいいじゃないですか、いいですわ。魔族であろうと魔獣であろうと邪神であろうと、産み落としますわ」バサッ
魔王(そうして、スカートをまくりあげる。スカートの下には、白魚のように美しい肌と、悩ましい足、そして、いまだに誰にも触れることのなったと思われる純白の下着が露わになった)
修道女「ただし、絶対に心は屈しません! 何百体の赤子を産み落とそうとも、貴方だけは、貴方だけには決して、心を許しません! たとえ意思を奪われても、貴方を愛するように暗示を受けても、決して、貴方を愛することなんて、おぞましいことはあり得ません!! ですから、強い魔族を産み落とすことなんて決してありませんからその覚悟でいてくださいませ!!」ギリッ
魔王(……修道女は恥辱に体を震わせ、しかし、苗床でなっても本の通りには、決して愛することはない。そう宣言した。だが)
魔王「……そんなことはしない」
修道女「なんですって?」
魔王「確かに、オレは、お前を、修道女を苗床にするつもりで誘拐した。だが、今はそんなつもりは毛頭ない」
修道女「あら、そんな勇気もございませんの? 魔王ともあろう方が? たかが小娘一人を抱くのに勇気もありませんのね」フンッ
魔王(修道女は侮蔑の笑みを浮かべ、オレを心底見下したように鼻を鳴らした。だが)
魔王「修道女を、そうして苗床にして後悔するよりもましだ」
修道女「……ふん、なら、帰して下さい。貴方はワタクシを本来の目的で使わないなら、お互い時間の無駄ですわ」
魔王「わかった。お前が望むなら、オレは、お前を、修道女を元の場所に戻す。だから」
魔王(安心しろ、告げようとした時、修道女はオレを、見る)
修道女「…………………いいえ、魔族の、人類の敵の手を借りるわけにはまいりませんので、失礼します」
魔王「まて、修道女、それは」
修道女「貴方にいう義務はございません!!」
魔王(そういって、乱暴に修道女は扉を閉め、でていった)
魔王(自分一人で帰る、今の言葉を聞くなら、そうだろう。しかし、爪に刻印が刻まれている。だから、城からでることなどかわない。説明をしたかったが、説明する前にでていった)
魔王(あくまで、修道女は最初トライするだろうが、そのうち諦めるしかないだろうから、その時、刻印を外して、送り届けよう)
魔王(そう決めたが、決めたのだが……)
魔王「……なぜ、だろうな。修道女を泣かせてしまい、挙句にいなくなると決まると、こんなに、胸が張り裂けそうなのは」ズキズキ
魔王(最も、あとから考えれば、この時オレがすべきは後悔に苛まれることではなく、修道女を追いかけることだったかもしれない)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
『研究室』
魔王「………zz」ズガーズガー
スライム<<ヒュンヒュン!!
魔王「……zz」ベチベチ
スライム<<ヒュンヒュン
魔王「……zz」ベチベチ
スライム<<ヒュンヒュン
魔王「……しつこいな、一体、なんだというのだ?」ハァ
スライム<<フワンフワンフワンフワンン!!
魔王「執事長スライム、オレは少し休む、だから、放っておいてくれ」ハァ
魔王「せっかく、酒を飲んで、眠れたというのに、起こすというのは最あ」ドッゴン!!
魔王「~~~~~」ゴロゴロゴロゴロ
スライム<<ヒュンヒュン
魔王「――……わかった、わかった、いくらんでも飲みすぎた。頭ががんがんするし、酒瓶が転がりっぱなしだ。だから、殴ることも……ん?」
スライム<<ヒュバンヒュバンヒュバン
魔王「……なに? 修道女がいない? そんなわけがあるか、今も刻印からわかっているぞ、修道女は、城の中に」ピタッ
魔王「……修道女の反応が、目の前、というか、執事長スライムからするのだが、これは」
スライム<<スッ
魔王(その時、目を疑った。執事長スライムが差し出したのは、爪だった。一枚の、刻印が刻まれた爪が、執事長スライムの触手の上に乗っていたのだ)
魔王「―――」
魔王(それを見た時、走った)
魔王(頭痛がしたが、そんなものはどうでもよくなった。どこに走ったのか、そんなの決まっている。正門だ)
魔王(走りながら、改めて、城の中から修道女の気配を探ってみる)
魔王(部屋と東屋には、修道女の名残香があるにはあるが、本人がいた時ほど、強くは感じられず、城に、修道女がいない、なによりの証だった)
魔王(刻印は、確かに、部位を剥がせばその呪いは部位のみに付着する)
魔王(しかし、それを考慮しなかったのは、なにも痛みが伴うだけではないからだ)
魔王(刻印を焼いたり、引っぺがしたりすると、それ以上の猛烈な毒がまわる)
魔王(毒と言っても、身体的なものではない。それは精神的な毒、刷り込み)
魔王(その場に留まるように、その場が故郷のように、離れたくない、決して動くたくないと思えるようになってしまう)
魔王(だが、その毒がまわりながらも、修道女はどこにもいなかった)
・・・・・
魔王「これは……」
魔王(正門に辿り着く。しばらく雨は降っていないが、それでも城の周りの、乾いた土の上には、今にも消え去りそうだったが、でていく足跡がくっきりと残されていた)
魔王(修道女の、本来いた大地、人間界からの魔界の位置は北西にある)
魔王(だから、反対の南東に向かえばいい)
魔王(しかし、足跡は南東ではなく、南西に向かっていた)
魔王「一度、町道に出る気なのか」
魔王(この城は勇者に陥落される前まで、何もない大地だった)
魔王(しかし、魔王城のための霊脈を司る要石でもあり、そのため実験に適していた)
魔王(故に、移動手段は魔術を用いた移動装置か、それ以外は空から直接のりこめるようになっているだけだった)
魔王(道らしいものはあるが、それは南西に森を突っ切り、その先に延びる街道のみ)
魔王(修道女に一度、地図を見せたが、それを覚えていたようだった)
魔王(しかし)
<<ギャーギャーギギー
魔王「ここは、魔界の森だぞ、修道女……」
魔王(魔界の森に囲まれた立地、敵はそれまでに魔獣を退けなければならず、森の魔獣の呪いの血を飲み育まれた樹木たちが城を覆い隠す、大地)
魔王(故に、難攻不落、城が破られたのは、半世紀前の一度だけだ)
魔王(そんな場所を、一人の人間が踏破できるなら、もっと以前に魔王は滅んでいる)
魔王(無論、それだけではなく)
魔王「……雨が降りそうだな」
魔王(空を見上げれば、いつもの紫色の雲ではなく、曇天の、インクを煮詰めたかのような空で雷雲だろう)
魔王(いつ、雨が降り始めてもおかしくなく、雷が鳴り響いても不思議ではなく)
魔王(雨は、雷雨は、魔獣の闘争本能を刺激し、活性化させる)
魔王(その森を抜けるなど、自死同然)
スライム<<フヨンフヨン
魔王(いつの間にか、執事長スライムが傍らに立っていた。その触手には、オレの剣がある)
魔王(それを受け取って)
魔王「執事長スライム、留守を頼む。すこしばかり修道女を連れ戻してくる」
スライム<<ビシッ!
魔王(馬は不要だ。馬に乗れば、魔獣に位置を知らせることになる)
魔王(普段であれば、それでも構わないが、今は不可能だった)
魔王(魔獣が襲いかかってくる。ゆえに徒歩で行くしかない)
魔王(だから、)
魔王「……待っていろ、修道女」
魔王(オレは、走った)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・
修道女「……はぁ……はぁ………はぁ」ダダダダダッ
修道女「………はぁはぁ………はぁ」ダダダダダッ
修道女「あっ」コケッ
修道女「――」ズシャアア
修道女「……ぐ」
修道女(今ので、すこし腕をひねったのか、肘が痛みました)
修道女(元々、爪を一枚剥がしただけなのに、それ以上の痛みが襲ってきたのは不幸でしたが、いまはそれどころではありません)
修道女(今は……)
<<ガルルルルルルル
修道女(魔獣に囲まれていました)
修道女(あれからしばらく、爪をはがし、城からでて以前に見せていただいた地図を頭の中に思い描き、街道を目指して歩いていたのですが、ほどなく、獣の唸り声が辺りに響き、狙われていることを知りました)
修道女(それから、走ったのですが、どうやら、もてあそばれていたようです)
修道女(今は、ひと際広い場所にでましたが、ゆっくりと姿を現しました)
狼<<ガルルルルル
修道女(ひと際大きな灰色の狼が、牙をむき出しに、よだれを垂らして、現れたのです)
修道女「――」キッ
修道女(ワタクシにできることは、睨みつけることでしたが、それでひるむような狼ではありません)
狼<<グルルルル
修道女(まるで笑うかのように、唸り声をあげ、威嚇します)
修道女(もとより、無事にたどり着けるなど思いもしませんでしたが、しかし、それでも諦めることはしません)
修道女(立ち上がり、走ろうとした時)
狼<<ズザッ
修道女(ワタクシの行く手に、別な狼が飛び降りてきました)
修道女(ならば、右と向けば)バッ
狼<<ズザッ
修道女(別な方向を向けば、そちらに狼が降り立ち、気がつけば、完全に囲まれていました)
修道女「……来るなら、来なさい」
修道女(しかし、決して屈しません。だって、あんなことをされたあとで、この程度でいたぶって死ねるなら、あの方以下ですもの)
修道女(そして、とうとう一匹の狼がワタクシに飛びかかってきました)
狼<<グオオオ!
修道女(牙と爪をむき出しにし、その様子を見ていました)
修道女(最後まで、決してあの方の名を呟くものか、そう決めていました、決めていたんです。でも)
修道女「……旅人さま」
修道女(知らず知らず、声が漏れていました。お人よしで、義理堅くて、面倒見が良くて、それでとても不器用で、まじめで、ワタクシに優しい殿方の名を、呟いておりました)
下1コンマ判定
01―10 ――
12―40 ――
41―70 ――
71―98 ――
ぞろ目の場合……
中々書き終わらないので、一旦休憩
判定 59(ノーマルモード)
修道女(決して、目をそむけるな、そう定めておりました)
修道女(ですから、その瞬間も目に収めることができました)
修道女(ワタクシを殺そうとしていた狼が、横合いから突然現れた巨大な石斧に空中で寸断される様子を)
修道女(ワタクシは、真っ二つになって降り注ぐ、狼の臓物と血を受け、真っ赤に染まりながら見上げていました)
修道女(生臭く、そして、臓物の感覚が気持ち悪く、助かった、というよりも、訳が分からず、混乱した、というのが正しい表現です)
修道女(全身から力が抜け、ぺたりと、地面にしゃがみこんでしまいました)
修道女(しかし、だからこそ、あたりの様子はよくわかりました。下手をすれば、この場にいる誰よりも)
修道女(辺りは水を打ったかのように鎮まりましたが、沈黙は一瞬、ワタクシを囲んでいた狼は我を取り戻すと、その後の反応は様々でした。あまりの事態にうろたえるもの、唸り声をあげ、石斧が飛んできた方向を睨みつけるもの、あたりを覗い、ワタクシを襲うのをまだ続行しようとするもの)
修道女(しかし、二撃目の石斧が同じ方角が投げつけられ、二匹目の狼が屠殺されると瞬時に狼は駆けて行きました)
修道女(仲間の仇を取らんとしたのか、それとも脅威を取り除かんとしたのか、わかりません。けれど、ワタクシをかこっていた狼の群れはいなくなり、開けた場所にはワタクシが、血と臓物を被っているワタクシが残されました)
修道女(そうして、しばし、あまりの事態に呆然としていましたが)
「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」」
修道女(森の、狼がかけていった方角から狼たちの断末魔が聞こえ、その恐ろしさに我に返りました)
修道女「……に、逃げませんと」
修道女(……しかし、いくら力を込めても、動くことはありませんでした。まるで自分の体なのに、自分の体ではないかのように力が入ることはありません)
修道女(そのことに焦燥感が募りますが、まるであざ笑うかのように、体が震えはじめ、まったく動きません。そして)
修道女(それは現れました)
<<ズズーン
修道女(あの方がいらしたのかしら? 脳裏にそんなことを思い描きましたが、それは似ても似つかぬものでした)
??「ぐりゅふふふふふ……」
修道女(意味の分からない、笑い声をあげ、木をへし折りながら現れました)
修道女(手脚はむっくりとして末端が肥満化しているのに、あばら骨が浮きでいる痩身、数メートルはあろうかという巨躯)
修道女(石斧を持ち、腰みのを纏い、知性があることを証明していますが、それ以上に全身にかかった血と、そして、数匹の狼をまとめて握り潰し、そのひき肉となったものが指の間から抜け落ちていく様は、元より知性など持ち合わせていても無用の長物であることが覗い知れます)
修道女(醜く歪んだ顔はよだれをたらし、笑みを浮かべているそれは)
修道女「トロール……」
修道女(魔物の中でも最も恐れられる戦鬼が現れたのです)ゴクリ
修道女(逃げなくては、そう感じているのに、体は恐ろしさの余り、立ちあがるどころか、震えてきてしまいました)
修道女(そして……)
トロール「ぎひひひひっ!!!」
修道女「ひっ!!」
修道女(ワタクシを見つけたトロールはワタクシにまっすぐ近づいてきました)
修道女(逃げなくては、逃げなくては、その一心で、腕力の力のみで後退を始めますが、数メートルもしなううちに)
トロール「ぐふふふふふふふっ!!」ガシッ
修道女「は、はしてくださいまし!!」モガモガ
修道女(トロールの手がワタクシを捕らえました)
修道女(なんとか逃げらないかもがきますが、もがけばもがくほど、トロールは笑みを浮かべ)
トロール「ぎゅふふふふ!」ギューッ
修道女「ぐう!!」ギリギリ
修道女(指の力を強めましたが、それぐらいで気絶はできません。どうやら、抵抗をなくすためのものなのでしょう)
修道女(卑劣な方ですわ)ギリギリ
トロール「べろおおん!!」グチョウウ
修道女「! く、くさい!!」グウ
修道女(そして、トロールはワタクシをなめました)
修道女(鼻が曲がりそうなひどいにおいの口臭と、生温かく、ざらざらとした舌、そして、やたらねばりつく唾液がワタクシに襲いかかります)
修道女(成すがままで、あまりにもそれが口惜しく必死にトロールを睨みつけますが)
トロール「ちぃ……」
修道女(笑みを消し、僅かに、興が削がれた様子でした)
修道女(どうやら、このトロールは、自分の思い通りになると思っていたのでしょう。きっと、絶望の表情を浮かべると思っていたのでしょう。ですから、自分の思い通りにならず、ひいたようで、僅かに、胸がすく思いでした)
修道女「……う!」
修道女(そう思った時、さきほどの口臭とは別な異臭が鼻をつきました)
修道女「ひ、ひいいいいい!!」
トロール「へ、へへへへへ!」ニョッキリ
修道女(その異臭の元を探した時、見なければよかったと後悔を覚え、口から悲鳴があがってしまいます)
修道女(トロールは、唯一纏っている腰みのを押し上げ、馬のように長く、ワタクシの足よりも太く、天に向かってそそり立つものがありました)
修道女(もちろん、その目的はわかっています)
トロール「げへへへ! オンナ、オンナ」
修道女(笑いながら、トロールは告げました)
修道女「……嘘、ですわよね?」
修道女(しかし、トロールはワタクシの唾液まみれの修道服をもう方の手でつかみと)
修道女「い、いやあああああああああああ!!」ビリビリ
修道女(修道服を力づくで破り捨てます)
修道女「やめて、やめてええええええええええ!!」ビリビリ
修道女(そして)ピトリ
修道女「や、やめて、それだけはやめてください」カタカタカタ
修道女(頭を振って、拒絶の意思を示しますが、トロールは意に反さないように、笑ったままです)
修道女(ワタクシの露出したあそこに、トロールの生殖器があてがわれました)
修道女(どう考えても、トロールの方が大きく、それを入れられれば、腹が裂けてしまうでしょう。でも)
トロール「ギギギギギッ!」
修道女(まったく、ワタクシのことなど考えていない様子でした)
修道女(……ああ、こんなことなら)
トロール「ぎゃははははは!」アテガイ
修道女(旅人さまに奪われたかった)
??「オレのオンナになにすんだ、この野郎!!」
下1 コンマ判定
戦闘力 +90(バーサーカー化)
修道女(そんな絶望を抱いていた時、声が響きました)
修道女(気がつけば、ワタクシはトロールの手につかまっていたはずなのに、横抱きに抱えられていました)
修道女(ワタクシの膝と肩に手を添え、優しく抱き上げている方の顔が傍にありました)
修道女「……遅いですわよ、旅人さま」ギューッ
修道女(両目から涙が止まらなくあふれ、思わず抱きしめてしまった、ワタクシが欲しいと仰った甘えん坊の殿方)
修道女(旅人さまがいらっしゃいました)
魔王「すまん、遅くなった」
・・・・・・・・
魔王(城を出た後、修道女を追ったが、中々場所が分からなかった)
魔王(見つけられたのは偶然だ、しかし、嬉しさがこみ上げる前に)
修道女「いやああああああああああ!!」
魔王(修道女がトロールに掴まれ、そして、無理やりトロールの生殖器があてがわれていた光景を目撃した時、頭がどうにかなりそうなほど、怒りが押さえれなくなった)
魔王「オレのオンナに、なにすんだこの野郎!!」
魔王(気がつけば、剣を抜き、修道女を掴むトロールの腕に向かって斬撃を飛ばしていた)
魔王(普段、そんなことは絶対できない、上位種の、戦闘特化の種族のみが放てる、技)
魔王(それを、放っていた)
魔王(だが、それに加えて気がつく)
魔王(修道女を掴んでいた腕を吹っ飛ばしたということは、修道女も空中に放たれたということに他ならない)
魔王(だから、翼を広げ、飛翔しようとも思ったが、その時間も惜しい)
魔王(よって、走った)
魔王(なんてことはない、二本の足を交互に動かし力を込め飛翔し、修道女を握りしめる指を剣で切り裂き、そこから修道女を横抱きに抱え、着地しただけだ)
修道女「……遅いですわよ、旅人さま」
魔王(修道女はオレに抱きつく。オレも、修道女を抱きしめ返し、)
魔王「すまん、遅くなった」
魔王(謝罪を口にした)
修道女「!」
魔王(だが、無粋な奴がいる)
魔王(修道女と抱き絞め合っているというのに、その一瞬の隙を突き)
トロール「グルアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
魔王(魔獣がオレと修道女目掛け、突進してきた)
魔王「すまん、少し、飛ぶぞ」
魔王(修道女にそう告げると、僅かに飛んだ)
魔王(それで、ここから離れた位置に、修道女をおろした)
魔王「すまんな、今、奴を倒してくる。それまで待っていてくれ」
魔王(乱れた修道女の衣服の代わりに、オレが纏っていた外套を修道女にかぶせて、笑う)
修道女「……お気をつけて」
魔王「ああ、修道女もな」
魔王(そうして、奴と向き合った)
魔王(片方の腕を切られ、息が上がり、興奮状態となっているトロールは抗戦の意思を見せる)
魔王(だが、それはオレにとっても願ってもないことだ)
魔王「ああ、いいぞ、殺し合うか……だが」
魔王「オレの女を傷つけた、楽に死ねると思うなよ?」
下1 判定 魔王 攻撃力14+90=104
トロール 攻撃力 20
104-20=84
50オーバーのため、02以上で魔王有利
判定 18
トロール確殺
とまぁ、あまり更新できませんでしたが、今日はここまで
なんだか、展開が急なのと、描写が登場人物に説明させてばっかりで、もっといい表現考えた方がいいですね
おやすみなさい
勝負は一瞬だった。
魔王「……鈍いな」
トロールはオレに向かって走ってくる。それを、一閃。
ただそれだけだった。トロールはしばらく走り、そして、崩れ落ちた。
魔王「手間をかけるな、下郎が」チャキン
大地にトロールの巨体が崩れ落ちる音が響き、その後は見ずに修道女の元へ向かう。
修道女「……あの」
オレを見つけ、ただ修道女は俯く。ばつが悪いように、会いたくなかった相手がオレだっただけのことだろうが、それでも、
修道女「きゃっ!」
修道女が悲鳴を上げた。しかし、構わない。
魔王「帰るぞ、修道女」
どこに、と修道女は尋ねることはなかった。ただ消え入りそうな声で、はい、と頷いた。
修道女のひざ裏と背に手を回し、横抱きにして、歩く。
魔王「……今はともかくオレに従え。とりあえず、風呂とあたしい衣服が必要だな」
修道女はトロールの唾液にまみれ、ひどい匂いを放っていたし、そして、オレがかぶせたコートの下は、乱暴されて殆ど衣服を纏っていない裸体をさらしていた。
その前にもどんなことがあったのか知らないが、しかし、黒ずんだ血がこびり付いてた。
もしも、これが修道女の血であったなら、この世からトロールという種は根絶させてやる野心すら湧きおこる。
修道女「……あまり、かがないでください。ひどい匂いですから」
羞恥に顔を赤く染め、修道女はオレに懇願する。だから、もう触れない。修道女が嫌がるなら、それで終いにする。
ふと、いいたいことがあったことを思い出す。それは、
魔王「修道女が無事でよかった」
それだけは、本当に、心の底からそう思う。
修道女「……」ギュッ
それに対して、修道女はなにも言わない。しかし、ただ、オレの両肩に手を回し、抱きつく。
それだけで、オレは十分だった。
修道女は安堵したかのように頷き、ゆっくりと体のこわばりを解いて行った。
しばし、互いに言葉はない。だが、何よりもこの感覚は心地よかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
『浴場』
カポーン
修道女「……」ポケーッ
修道女「……」ポーッ
修道女(……旅人さまは、本当に心配してくださりましたのね)ポケーッ
修道女(ワタクシがトロールに純潔を散らされそうになった時、本気で怒り、そして助けて下さりました)
修道女(あの旅人さまは恐ろしかったですが、同時に、頼もしく見えてしまいました)
修道女(魔王、というよりも、まるで幼年のころ読んだ御伽話に登場する騎士様のようで)フフッ
修道女(……でも、やっぱり優しくて、ワタクシのことを本気で案じてくださりました)
修道女(………………………………はぁ)
修道女(……やっぱり、あの方が好きなのですね、ワタクシは)
修道女(たとえ、ワタクシに優しくしたことが目的があってのことでも、ワタクシを実験道具としてしかみていなかっとしても)
修道女「……なら、思いきってみますか」フフッ
・・・・
『研究室』
魔王「……いだい、づらい」ヒリヒリ
スライム<<ヌリヌリ
魔王「執事長スライム、もう少し優しく……いづづづづづ」グアー
スライム<<フルフル
魔王「だって、仕方ないだろう。修道女が狼藉を働かれそうになっていたのだから、思わずオレだって怒る……いだいいだい、もっと薬は優しく塗ってくれ……いづづづづづづ」アデデデデ
スライム<<プンプン
魔王「なに? それでもやりすぎ? 確かに、それはそうだが……」ムゥ
スライム<<フルフル
魔王「しかし、この程度で済むなら、安い代償だ」フッ
スライム<<!!
魔王「いだいいだい! もっと優しくしてくれ!」
魔王「いや、そういうわけじゃない。執事長スライム、あのな、それで修道女が助かったなら、オレはむしろこの程度で済んでよかった、ということが言いたいんだよ」
スライム<<……
魔王「だってな、もしかすれば、修道女は純潔を散らされ、殺されていたか、慰み者になれていただろう」
魔王「修道女が傷つかなくてよかったと、安堵しているだけだ」
スライム<<チョイチョイ
魔王「ん? なんだ、執事長スライム……って、うわ!」バタン!
魔王「こら! 家主を追いだすとはなにご……なに? 修道女の部屋にいってやれ? もう風呂から上がっただろう? と」
魔王「む、いや、しかし、少し、その修道女に顔を合わせるのは……」
スライム<<ブンブン
魔王「わかったわかった、だから触手を振り回すのはやめろ」
魔王「今いく、だから、はぁ……」トボトボ
魔王「……」チラッ
魔王「……行かなければ駄目か……ってわかった、オレが悪かった。いくさ」トボトボ
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
『豪華な部屋』
<<ゴンゴン
魔王「修道女、いるか?」
修道女『……旅人さま』ゴソゴソ
魔王「ああ、そうだ、入ってもいいか?」
修道女『……少し、待って下さるかしら、心の準備が』
魔王「(心の準備?) ああ、いいぞ、時間がかかるか?」
修道女『いえ……もういいですわよ』
魔王「入るぞ」ガチャ
魔王(いつもの見慣れた扉、いつもの見慣れたこの城の持てる限りの贅を尽くした調度品に、そして、天蓋付きのベット)
魔王(だが、ベットに座る修道女は違った。修道女は……)
下1コンマ 判定
01-30 修道服
31-60 ドレス
61-90 ネグリジェ
91-98 及び ぞろ目 上から選択か自由安価
判定 02 修道服
というわけで、すっごく短いですが、ここまで
明日も仕事ですから、なかなか進まなくてごめんなさい
判定 02 修道服
魔王(そこには、修道服を纏った修道女がいた)
魔王(修道女が修道服を着る)
魔王(事実を述べればそれだけなのだが、違った)
魔王(いや、修道女がいつもと違う、というわけでも……む、修道女は違うな、なんだか、そわそわしているというか、心無貌が赤いというか、どこか心ここにあらず、といったようだったが、それ以上に纏っている修道服は変わっていた)
魔王(まず、ベールを被っていたが、そのベールは半透明の素材でできており、修道女の黒髪をうっすらと、更に一段と黒くシルエットだけを見せてそれが一層想像力をかき立てられる)
魔王(それだけでなく、修道服の淵は、細かく編みあげられたレースで彩られていた)
魔王(だが、それも些細なことだった)
魔王(修道服のスカート部に大きな切りこみが、スリットが入っていた)
魔王(スカートは足首まで隠すロングスカートなのだが、そのロングスカートなどが性を隠すものであるはずなのに、一切役に立っていない)
魔王(二本のスリットが、修道服の根元、足の付け根までも伸びている)
魔王(そのスリットからこぼれる白い生足は、むっちりと、修道女の肉つきのよい足を強調し、より艶めかしく、より淫蘼に強調してた)
魔王(それだけじゃない、視線を上に上げれば)
修道女「――」プルンッ
魔王(胸に布が張り付くかのように、胸の形をはっきりと露わにし、大きさをより一層強調している服だった)
魔王「……」ゴクリ
魔王(なんて言うべきなのか分からず、視線をあげ、修道女の顔をみると)
修道女「……」//
魔王(顔をそむけ、真っ赤に染まっていた)
修道女「……な、なにかいわないのですか?」
魔王「……その、なんだ」コホン
魔王「大胆だな」ウンウン
修道女「……/////////」
魔王(その言葉に、より一層、今にも湯気が上りそうなほど修道女は顔を赤くし、顔を俯ける)
魔王「……」
修道女「……」
魔王(ち、沈黙が重い。だが、ここはオレは男なんだ、一言言わなければ)ウン
魔王「あー、その、修道女?」
修道女「なんですの?」
魔王「――」
下1 会話 安価
1 似合ってるぞ
2 生足……
3 胸、いいな……
4 自由安価
いつも以上に美しい
選択 >>676
魔王「いつも以上に美しい」
修道女「//////」ボッ!!
魔王「なんだろうな、修道女、本当に、いや、普段の修道女も美しいが、今の修道女はそれ以上だ」
修道女「……そうですか」プイッ
魔王「修道女、顔をそむけてくれるな、見せてくれ」
修道女「よくそんな恥ずかしいことが言えますこと、いつから、そんな軽い殿方になりましたの? 旅人さまは」
魔王「言わず後悔するよりも、言って後悔することにした、そう決めたからだ」
修道女「……そうですか」
魔王(そういい、修道女は隣を叩く、ここに座れ、ということなのだろう)
魔王「……ありがとう」ポスッ
修道女「いつまでも旅人さまが、立っていらしてるからですわよ」プイッ
魔王「顔をそむけてくれるな、修道女」
修道女「だって、この服は、少々、いえ、かなり恥ずかしいのですわよ」//
魔王「そこまで、恥ずかしいのに、オレのために着てくれたのか?」
修道女「……仕方ないでしょう? その、魔族の方の服装は分からないのですから」
魔王「いつもの、修道服でよかったのだぞ? 無理して、邪教の修道服を着ることも」
修道女「貴方様が、旅人さま――魔王さまが喜んでいただけるかと思いまして」
魔王「――いま、魔王って」
修道女「……//」プイッ
魔王(修道女は顔をそむけた。それがとてつもなく、愛おしさがこみ上げてくる)
魔王(だから)
魔王「修道女……」
修道女「なんですの……!」
魔王(修道女の名を呼び、こちらを向いた修道女の頬に手を添えた)
魔王(その感覚は、見た目の新雪のように柔らかく、そして暖かい)
魔王(いつまでも楽しんでいたいが、その誘惑を振り切り、修道女をみた)
魔王(修道女の碧色の瞳にオレの顔が映りだされる。だが、修道女の瞳は、僅かに涙でうるんでいて、とても色っぽかった)
魔王「修道女……」
魔王(再度、その名を呼んだ。修道女は何も言わず、目をつむり、顔を差し出す)
魔王「……」チュッ
修道女「……ん」チュッ
魔王(たがいに、唇が触れるだけの、子供のようなくちづけ。しかし、今はそれだけで十分だった)
魔王(お互い、名残惜しさを感じながらも、唇を放し、互いに見つめ合った)
魔王「……修道女」
修道女「なんです? 魔王さま」
魔王「オレは、修道女が村に戻りたいと望むなら、そうしたい。オレは、そう考えていた」
修道女「……」
魔王「だが、それはやめた」
修道女「なぜですの?」
魔王「オレは魔族であり、魔王だ。だから、欲した者は力づくでも手に入れる、そう決めた」
魔王(このあと、口にすれば、もう戻れない、修道女に軽蔑されるかもしれない、修道女に心底憎まれるかもしれない。だが、いいたいから、言う。そう決めたことを口にした)
魔王「修道女、オレは、修道女を愛している」
修道女「――」
魔王「オレは、修道女、修道女が欲しい、修道女を妻にしたい。だから、その欲望に素直になることにした。つまりだ、修道女がなにを思おうとも、オレは修道女を妻にする。オレはそう決めた。決めてしまった」
修道女「――」
魔王「例え、このさき何があろうとも、この決定だけは変えはしない」
魔王「その代わり、修道女を世界で一番の幸せな女にする。だから、オレの妻になれ、修道女」
修道女「……」
魔王(修道女は、何も言わない。沈黙が痛い)
魔王(軽蔑されるのだろうか、それとも、泣くのだろうか、覚悟を決めても、こればかりは嫌だ。修道女に嫌われるのは、本当に嫌だ)
修道女「……魔王さまは、ワタクシを愛しておりますの?」
魔王「無論」コクリ
修道女「だから、奪うと?」
魔王「ああ」コクリ
修道女「ひどい話しですわね」フフッ
魔王「……」
修道女「女が拒否するから攫って妻にする。そんな話、いまどきの人浚いでもありませんし、恋愛話なら片手落ちもいいところです」
魔王「……」
修道女「それに、ワタクシは貴方の妻になっても味方になるとは限らないのに、決めてしまうなんて愚か、ですわ」フゥ
魔王「そうだな」グッ
修道女「ですが、ワタクシは、世界一の幸せ者ですわね」
魔王「それは……」
修道女「魔王さま、一つ、間違っているから訂正しますわ」
魔王「なにをだ?」
修道女「魔王様は、ワタクシを世界一の幸せ者とするとおっしゃいましたが、教えて差し上げます」
修道女「好きな相手と添い遂げられるものは、皆世界一の幸せ者なのですわよ」フフッ
魔王「それは、つまり……」
修道女「世界一の幸せ者、か、本当に、その通りですわねぇ」
魔王「……修道女」ギュット
修道女「ふふっ」ギュー
魔王(しばらく、二人で抱き合っていた)
魔王(たがいのぬくもりが優しく、共有していたが、知らず知らず、オレは、修道女をゆっくりと押し倒した)
魔王(修道女の瞳は、濡れていた。それはこれからのことに緊張していたが、同時に期待している目であった)
魔王「……修道女」
魔王(たまらず、その名を呼ぶと、修道女は妖艶に、ほほ笑み)
修道女「……初めてですから、優しくお願いしますね」
魔王「……すまん、それは無理っぽいな」
修道女「それって……」
魔王「ごめんな、修道女」
修道女「いいえ、許しますわ……旦那さま」
魔王「修道女!」ガバッ
修道女「きゃっ! うふふ……」
と、盛りあがった所でここまで
だって眠いんだもん! すみません、眠気がやばいのでここまで
あと、安価 初手ターン
下2 自由安価
では、おやすみなさい
修道女の唇を、乱暴に唇で塞ぐ。
鼻孔を修道女の、女性特有の甘い匂いが満たし、それだけでゆっくりと安堵のような落ち付きを持たせてくれた。
修道女「……ん、ちゅぷ……んんにゅ……はぅ……んふぅ」クチュクチュ
舌と舌が絡み合い、互いに唾液を交換し合う。淫らな水音が部屋の中に反響しあう。その音が互いのボルテージを上げ、欲望を加速させていった。
魔王「脱がすぞ?」
修道女「……はい」
オレの提案に修道女は頷き、ゆっくりと修道女の額のベールに手を伸ばした。
取ると同時に、修道女の長く美しい黒髪が散らばった。
修道女の体に絡みつくように、修道女を覆い隠す垂れ幕のようにかかる髪は、扇情的で、余計にオレの心をくすぐった。
魔王「……」ゴクリ
修道女「魔王さま?」
魔王「む、いや、なんでもない」
頭を振って、見惚れていた己に渇を入れる。
まだ始まった入り口にすぎない。見惚れるのは、いささか早かった。
生唾を飲み込み、振るえる手を隠すように、修道服に手をかける。
修道女「あ……」
そのことに、修道女は小さく声をあげたが、しばらくのち、小さく頷き、
修道女「優しく、してください」
ほほ笑みながら、そう請われた。
しかし、羞恥心に襲われているのか、目は涙ぐんでいた。
それが愛おしく、修道女をこのままオレのものにしたい欲望が湧きあがるが、どうにかこらえた。
魔王「む、了解した」
そのまま、じっくりと、ゆっくりと修道服を脱がして行く。
修道女の背に周り、背中のボタンをはずす。馴れないためか、ゆっくりとした動きであったが、それが修道女をじらしているように感じたのか、体は元からかちこちに硬かったが、余計に強張り、修道女は耳まで赤く染まっていた。
だから、少しばかり悪戯心が芽生え、修道女の耳を咥える。
魔王「あむっ」ハムハム
修道女「!! ちょ!! 魔王さま!?」
修道女は慌てふためくが、構わない。耳内を犯すか用に、優しく咥え、しばし、その味を楽しんだ。
修道女はとっさの襲撃をもろにうけ、どうすればいいのかわからないようにしていたが、やがてゆっくりと体を休めるかのように強張りを解いて行く。
魔王「……修道女、どうだ?」
耳元で囁くように、そっと呟いた。
修道女「……どうだ? とは」
魔王「少しは安心できるか?」
修道女「しりません!」プイッ
顔をそむけながら、修道女は言う。しかし、さきほどまでの体の緊張は解かれたようで、肩には無駄な力がこもってはいない。
修道女はいま、油断している。だから、絶好の機会でもあり、続きを始めた。
後ろのボタンをはずしたことにより、伸ばした襟から、ゆっくりと脱がして行った。
修道女「あ……」
小さく声を上げたが、無視だ。
ただ、修道服を脱がして行った。
修道女の、色白な修道女の背も白かった。そこに黒髪が垂れ、まるで、白と黒のコントラストが一段と美しかった。
ただ、これまでだ。
互いに、オレと修道女はベットに座っているため、腰の部分までしか服は脱がせない。
魔王「こっちを向いてくれ。修道女」
修道女の助力がこれ以上は必要だったが、
修道女「不公平ですわ」
魔王「なに?」
修道女「ワタクシばかりが脱がされて、魔王さまはまだ服を着ているなんて、不公平です」
魔王「……む」
そう言われると、そうだが
修道女「ちょっと、後ろを向いていてください。脱ぎますから」
魔王「いや、それは……」
修道女「お願いです。恥ずかしくて、これだけは許して下さい」
魔王「修道女……」
それが、修道女の最大限の譲歩だったのだろう。だから、受け入れることにした。
魔王「ああ、わかった。では、服を脱ぐからな」
修道女「決して、覗かないでくださいね」
魔王「もう脱いでいるし、それ以上のことをするだろうに」
それ以上のこと、その言葉で想像してしまったのか、修道女は肌を薄桃色に染めるほどだったが、
修道女「……わかっていますが、恥ずかしいのです」
蚊の鳴くような、消え入りそうな声での呟きは修道女らしいものだった。
修道女に背を向け、己の服に手をかける。
しばし、部屋の中には服がこすれあう音が響き、それも止んだ。
魔王「……もういいか? 修道女」
修道女「ええ、いいですよ、魔王さま」
振り向く。
そこには、ベットに腰をかける美の女神がいた。
もうすでに夜になって、部屋の中は暗い。僅かにランプの照灯が部屋を灯しているだけだ。
だから、ぼんやりと、そのシルエットを浮かびあがらせることが余計に淫靡なものに見えてしまった。
すらりと伸びているが、太腿のあたりからは女性らしいむっちりと肉つきのよい足
腰のあたりできゅっとくびれた腰つきに反し、胸は大きく盛り上がっていた。
全身に、立ちあがっても腰まで伸びる髪が垂れ幕の如く、隠していた。
その顔は、薄暗さの中でも激しく主張する碧色の、アーモンド型の瞳、大きな瞳を強調する長く美しいまつ毛、高く整っている鼻筋
だが、口は真一線に結ばれ、目は逸らされて、更には片手で、胸を押しつぶすように隠し、股の間に伸ばして秘所を隠していた。
魔王「……」
修道女「そんな、残念そうな顔をしないでください」
ああ、どうやら表情にでていたようだ。
修道女「……恥ずかしくて、どうにかなりそうなんです」
顔を真っ赤にし、そういう修道女。
もう、我慢の限界だった。
魔王「……修道女」ドサッ
修道女「きゃっ!」
オレは、一瞬で修道女に近づき、両肩をもって、ゆっくりと押し倒した。
これにより、オレは修道女に覆いかぶさるような姿勢となる。
観念したのか、修道女はやっとオレを見てくれた。
互いに、目を合わせ、修道女は口を開いた。
修道女「あの、お願いがあるのですがよろしいですか?」
修道女は伏せ目がちに、おずおずと尋ねてくる。
魔王「修道女の願いなら叶えるさ。だから、言ってくれ、修道女」
修道女「あの、こうお呼びしてもいいですか?」
修道女「……旦那さま、と」
熟成されたリンゴのように顔を赤く染め、修道女はそうお願いしてきた。
……なんだ、この愛おしい生物は!
魔王「修道女!!」
修道女「ん!!」
修道女を襲うかのように、乱暴な口づけ。
僅かに、修道女の、女性特有の甘い香りがした。
そのまま、強引に舌を修道女の唇をわって、口腔内に侵入させた。
互いに、絡みつく舌。
心なしか、修道女の唾液は甘いようにも思える。
修道女「ん…はぁ、むう……んちゅあう」クチュクチュ
だが、チャンスはまだあった。
キスに気を取られ、修道女の手のガードは甘くなっている。
修道女「ん……やっ!!」
やっと気がついたようだが、もう遅かった。
ぐにゅりぐにゅり
鷲掴みにした修道女の胸の感触を楽しむ。
修道女は右手で胸を抑えていたが、その右手を掴むと、修道女の顔の横にもちあげ、もうオレの片方の手で、修道女の胸の感触を味わった。
修道女「……むぅ、あう……んちゅちゅ……」チュパチュパ
修道女は顔をしかめるが、かもうものか。
これまで、修道女の胸を揉んでいたが、本番はここからだ。
いったん手を放し、そっと、持ち上げるように修道女の胸の下部に手を添わした。
修道女「はぅ……」
空気が漏れるかのように、息をして、そうして、ゆっくりと持ち上げるように、たぷたぷとした感触を楽しんだ。
しかし、これはまだ始まりにすぎない。
じらすように、情欲の炎を更に巨大にするように、ゆっくりと、胸の先で自己主張をしている二つの桃色の突起物、そのうちの一つの外周に指を置いた。
修道女「ん……」
あくまでも、修道女は我慢するかのような声を漏らす。
だから、むらむらと、嗜虐心が湧きあがった。
もっと、修道女を狂わせてみたい。もっと、修道女を情欲の炎に身を任せるようにしてみたい、もっと、修道女のあえぎ声が聞きたい、と。
修道女「ん……ふ、ん……ふーふっ」
もうすでに唇は離れていた。いまだに修道女は左手は秘所を隠しているが、右手も自由になっている。
その自由になった右手を口元でおさえ、必死にあえぎ声を隠しているようだった。
オレは、修道女の胸に手を添わしている。片方は揉みしだくように、荒々しく、だが、逆に片方はじっくりと乳首の桃色の外周をなでまわすように、じっくりとなぞるだけ。
じらして、じらしていく。
修道女「あ、あの……」
修道女が呼吸を荒くしながら、声をかけてきた。
魔王「なんだ? 修道女」
修道女「あの、その、触り方が」
魔王「触り方がどうしたんだ?」
片方の、荒々しく揉んでいた手をさらに力を込めて揉んだ。
修道女「んん!! ……ですから、その、胸」
魔王「胸? ……ああ、悪い悪い」
我ながら、意地が悪い。修道女の胸を揉む手を一度止めた。
魔王「胸が辛かったのだな、悪戯をして済まない」
心にもないことを謝罪すると、修道女はオレを睨みつけ、
修道女「……わかってやっていますわね?」
魔王「いや、わからん。わからなんから、修道女の口から、どうして欲しいのか、言ってほしいな」
修道女「そんな笑顔で言われましても、余計に腹が立ちますわ」
ぎろり、そんな擬音が似合うような表情で修道女は睨みつけたが、やがて、小さく、意を決したように頷き、顔をそむけながら、
修道女「……胸を、じらさいでくださいまし。もっと、胸を乱暴にしてもいいですから、あいしてください」
再び真っ赤になって沈み込むようにしゃべった。
魔王「よくできたな」
だから、再開する。
修道女「ふあああ~!」
修道女のじらしにじらしていた、乳首をつまみ上げた。
痛々しいほどに勃起していた乳頭はつまみやすく、それを上下にしごくようにつまみ上げた。
修道女は面白いほどにがくがくと体を揺らし、
修道女「だ、駄目です! いきなり刺激がつよ!! ああ、だめだめええええ!!」
腰を僅かに上げて、かくかくと揺すりながら叫んだ。
だが、構うものか、より一層強め、そして、体を沈めると、片方の乳首に赤子のように吸いつき、乳輪に舌を這わせる。
修道女「な、なこれぇし、しらな! ああ、も、もうだめ! こ、こわ! ああ!!」ビクビク
と、下腹のあたり、丁度、修道女の秘所のあたりから、愛液が飛び出し、オレの下腹を濡らした。
修道女「だ、だめぇ!! また、また来ちゃいます!! ああ、だめだめだめええええ!!」
でも、ゆるめない。口をすぼめ、修道女の軟かい方乳に顔をうずめながら乳首を吸い、もう片方は痛々しいほど勃起した乳頭をこすりあげた。
修道女は、ただただ嬌声をあげ、しばし、産まれてから初めてであろう、官能に支配されていた。
下2 自由安価
どうする?
本番
マダー?
>>701
急な来客でいま戻りました。
もうちょっと待ってください
書き終わる前に一つ意見を取りたいです。
特殊ルートに突入したので、いくつか解放されました。
そのうちの一つを調教、苗床なしだったので、ボーナスが付きます。
今回のボーナスはそのうちの一つが本来ならコンマ判定ですが、成功状態になります。
コンマ判定成功状態にしますか?
書き終わるまで、どちらがいいかを
成功状態にする、しない、で、しない場合、想定通りコンマ判定が発生します。
よろしくお願いします。
成功状態で決定
選択 >>700
修道女「はぁはぁはぁはぁはぁ……」
修道女は肩で荒く息をついでいた。
呼吸もやっとのような状態に見える。何度も何度もイッタのだろう。少し面白くなり、途中から制止の声を一切聞かず行かせ続けたが、ちょっとした罪悪感が湧きあがる。
ただ、一つだけ難点があり……
魔王「――」ギンギン
オレは、一度もいっていない。マラが、もうはちきれんばかりに反りかえっていた。
修道女「……お辛そうですわね」ハァハァハァ
そのことに気がついたのか、幾分の平常を取り戻した修道女はまだ混濁した意識でオレに声をかける。
魔王「む、まぁ、修道女があまりに良い声で鳴いていたからな」
修道女「やめてとお願いしたのに、ずっと続けていた罰ですわよ」プイッ
修道女は体をうつぶせに返して、枕に顔をうずめた。
ほんのりの、修道女が動く度に、汗のにおいが香った。
たが、それだけではない、汗のにおいに混じり、チーズが発酵したかのようなにおい――発情した牝のにおいも混じり、出所を探ると、最早ぐしょぐしょにぬれて、ふやけている修道女の秘裂であり、そのにおいと光景が、それが一層オレのマラを反り変えさせる。
修道女「本当に、乱暴なのですから」ハァハァハァハァ
しかし、まだ修道女は気付いていなかった。
それはそうだろう、己のにおいなど、普段気がつかない。だから、
むにゅり
修道女「ひゃあ!」ビクン
尻を揉んだ。
修道女の尻は大きく、ふっくらと、女性らしい形をしている。だから、堪能するように、揉んでしまうのは不可抗力だ。
修道女「たびび……旦那さま?」
修道女は枕に押し付けていた顔を上げ、睨み上げるが、こっちの方が限界だった。
もう、痛いほど、勃起していたそれを修道女は見て、息をのんだ。
修道女「……そうですわよね、ワタクシばかりが気持ちよくなってしまってるのも不公平ですし、たびび……旦那さまも気持ち良くなるべきでしたね」
そういうと、修道女は膝たちになる。
形のよい半球状の突きでるような胸は、ぷるりと揺れ、秘裂から洩れた淫液は修道女の下腹部の秘所を覆い隠す黒の茂みをてらてらと濡らして、ふとももにたっぷりとあふれ出ていた。
その光景を、目視して、知らずつらず、唾を飲み下した。
修道女はいたずらをする少女のようにほほ笑むと、
修道女「ワタクシが咥えて慰めてあげますか?」
あーんと口を開いて、唾液が糸をひく口内を見せつける。
紅い舌と健康的な白い歯、ピンク色の歯茎、そして、とめどなく溢れる唾液を見せつける。
修道女「それとも、ワタクシの胸で挟みましょうか?」
今度は胸を強調するように、乳房の下で腕を組み、掬いあげるように強調する。
散々右胸の乳頭を吸い上げていたからオレの唾液でてらてらと光っていて、左胸の乳頭をこすりあげていたから、痛々しいほど、勃起していた。
どちらも魅力的な提案だったが、一つ疑問に思うことがある。それは……
魔王「――どっから仕入れた知識だ、聖職者」
ものすごくお堅いのが修道女のイメージであり、実際その通りだったが、どこから仕入れたのだろうか、そんな知識を。
修道女「――////」
ぼかん、と噴火する音が聞こえた。修道女はまっかになり、
修道女「し、知っていたら駄目ですの?」
魔王「む、駄目、というわけではないが、少々、いや、かなり意外だったもので」
修道女「だって、わ、ワタクシだって人並みの興味はありますし、その、地方の村は基本的にオープンですから、自然と耳に入ってしまいますの」
魔王「む、そうなのか」
修道女「それとも、もしや、はしたない女は嫌いですか?」
一転、修道女は上目づかいでそう尋ねてきた。
それが、嫌われないか、不安だ、という目であるのをよく知っている。だから、
魔王「む、オレが修道女を嫌いになるものか、むしろ、オレのために頑張ってくれたことを知って、余計に好きになった」
修道女「――///」
好きになった、その言葉を聞いた途端、修道女は赤くなって俯く。しかし、だからこそ、もう駄目なのだ。
魔王「修道女」
修道女「あ……」
ゆっくりと、修道女に近づき、そうして、抱きしめて耳元で囁く
魔王「――もう、我慢できない」
修道女「――」
魔王「だから、修道女のはじめてをオレにくれ」
修道女「はい、旦那さま」
修道女の初めての男になれる、それが、無性に嬉しかった。
下2
体位は?
1、騎乗位
2、対面座位
3、後背位
4、自由安価
選択 1
修道女「……だからって、この姿勢は」
魔王「む? なにか問題があるのか?」
修道女「色々と恥ずかしいですわ」
紅く染めながら、修道女は声を出していた。
修道女とオレの姿勢だが、修道女は寝そべったオレの上に跨っていた。
だが、まだ挿入はしていない。膝たちになり、その間に、オレが寝ている、という構図、俗にいう騎乗位の姿勢になっていた。
羞恥に顔を染める修道女とは対照的に、オレはある種の感動を覚えていた。
それは……
修道女、胸、大きいんだな
ぷるり、と修道女の胸の下半球を眺める。
初めて閨に挑んで知ったが、オレはどうやら胸派だったようだ。
この世には、胸派、尻派、など様々な女性の部位に興奮と劣情を抱くのが男、という古来からの種らしいが、オレは、修道女のたわわに実った胸を見る度、マラが硬くなる。
ただ、一つだけ要望をいうなら、
魔王「もう少し、大きければ」ボソッ
残念ながら、修道女はほどほどのサイズであることだ。いや、片手で収まるには少しあまる位大きいが、それでも、もう少しあれば……
修道女「……やはり、胸、大きい方がすきですか?」
魔王「む!?」
修道女「知らないわけがないとでも? 残念ながらさっきからずっとワタクシの胸を見てますし、攻めるところも胸ばかりなら、誰でも気がつきますわよ」
魔王「……すまん」
修道女「いいですわ、その代わり」
修道女は、ためらいがちにオレを見つめて、
修道女「たっぷり、愛して下さいませ」
ただ、それが無理をしていることがよくわかる。
これから純潔を散らすこと、それが神への背徳行為であることを、修道女は誰よりも知っている。だが、その修道女が自ら望んで捧げるといった、これに興奮しない男はいない。
魔王「……修道女」
修道女「はい」
魔王「挿れるぞ」
修道女「はい」コクリ
修道女は頷き、オレは陰茎を、修道女の濡れそぼった秘裂に宛がった。
修道女の秘所はぐちょぐちょに濡れていた。
黒髪と同じく下の毛も黒であって、艶やかに光沢がある。
秘裂の上の方の淫核は皮から剥け、ぷっくりと自己主張をしていて、ピンク色で、オレによって何度もいかされた小陰唇も濡れて、いまだに膣口から淫液がてらてらと流れ出ていた。
オレはそっと、膣口にオレのマラを添えると、修道女は両手で、小陰唇をそっと広げた。
修道女「ワタクシの、純潔、もらってください」
無理に笑っているようにも見える笑みを浮かべたまま、目尻に涙を浮かべた修道女は、そのまま、ゆっくり腰をおろして行く。
マラを締め付ける肉壁が心地よく、また、誰も侵入を許していない未通の場所は、ぎちぎちとオレを締め上げ、オレも、うっかり気を抜けば出してしまいそうだった。
だから、修道女の様子をみることにした。この体位だと、オレのマラを修道女の膣の中に収まっていく様子がよくわかった。
どんどん、肉壁に見えなくなるマラはやがて、なにかに当たる。
そして、
修道女「いっつ……」
修道女から悲鳴が漏れ、逆にマラを白く混濁した淫液にまじって、一筋の紅い何かが混じって流れた。
だが、修道女はそれに構わず、腰をおろし続け、オレの腰とオレの腰がぶつかりあった。
修道女「はぁはぁはぁはぁ……」
魔王「うっ……くっ、やはり、痛いか? 大丈夫か、修道女?」
オレも、ぎりぎりと締め付けてくる修道女の膣中があまりにも心地よく、なんとか我慢しているが、それでも俯きながら荒く息をする修道女が不安になり、尋ねると、
修道女「旦那さま」
魔王「む?なんだ」
修道女「捧げちゃいましたわ」
しかし、それでも、修道女はにっこりとほほ笑む。だが、その両目から涙がとめどなく溢れていて、
魔王「……すまん、やはり辛かったな、修道女」
罪悪感にさいなまれそうになるオレだったが修道女は、首を横に振り、
修道女「違いますわ、嬉しいのです」
魔王「嬉しい?」
修道女「旦那さまと添い遂げられたのですから」
魔王「修道女……」
修道女「でも、一つだけ言っておきますわよ?」
修道女は笑う。それまでと同じ、満面の笑みだったが、なにかが違う、どす黒いオーラのようなものを感じた。
魔王「な、なにをだ?」
修道女「散々、ワタクシに意地悪しましたよね? やめてっていっても、止めてくださらなかったですし、本当につらかったというのに」
魔王「あ、あれは……」
修道女「だから、今、ちょっと余裕ができました。ですから」ギュムッ
魔王「むぐう!」
膣の締め付けが一気にきつくなった。
修道女「ワタクシ、旦那さまが泣いても笑っても決してやめません。だからといって、勝手にワタクシの中で果てましたら、もう一緒に寝ませんわ」
魔王「しゅ、修道女?」
修道女「旦那様は我慢して我慢して、いっぱいいっぱい辛い思いをされて、ワタクシの許可がでたら果てることを許します。ですからそれまで」ギューッ
修道女「いっぱい、愛してくださいね」ニッコリ
……オレは、ここにきてとんでもないことに気がつく。
もしかして、今まで勇者に石にされたり、怪物と戦ったりもした。だが、目覚めさせてはいけないものを目覚めさせてしまったのかもしれない、と。
そして、オレが泣いても叫んでも、修道女は簡単に許してはくれないだろう。
下1 コンマ 判定
修道女 有利
あと、一つ聞きたいのですが、エロい文章ってどうやって書くんでしょうか?(白目)
判定 26(修道女 優勢)
修道女「ほらほーら♪ まだまだですわよ! この程度で根を上げないでくださいまし♪」パンパンパンパンッ
魔王「しゅ、修道女っ! は、激し、我慢が、でき……ぐうううううう!」ハァハァ
修道女「駄目ですわ! ワタクシは先ほどもっともーっとつらかったのですから、我慢っ! してくださいっね! 旦那さまっ♪」パンパンパンパンッ
淫らに弾む修道女の声と水音がオレの耳に入り、その衝撃は脳髄を犯して行く。
目をつむるしかない。ひたすらに、目をつむっていた。なぜか? 決まっている。一瞬でも瞼を開ければ、オレは我慢という枷を忘れて果ててしまいかねなかった。
なぜなら、下半部から押し寄せる快楽と耳を蕩けさせる淫音に贖うだけで精いっぱいだったからだ。
マラが抜け出さないように注意を払っているというのに、修道女は軽快に跳ねて、その重さと、肉棒を包みながら、名残惜しむようにぎゅむぎゅむと締め付け、その両者の緩衝材となるはずの粘液はただひたすらに快楽を増長させる役割しかなかった。
抜けてしまう限界まで、修道女は跳ねあがったかと思えば、今度はいきよいよく根元まで沈み、オレのマラを包み揚げる。
この一往復だけでも目の中に星が散り、情欲がちりちりとオレを焦がし続ける。
それだけでもたまらない。修道女の中に果ててしまいそうになる。だが、もう我慢の限界だ、というところで、
修道女「ふふっ」ピタリ
修道女が根元まで咥えた状態で、オレと、一番深くつながった状態で止まるのだ。
修道女「今、危なかったですわね。ワタクシの中で果ててしまいたかったのですわね、我慢しているのがしっかりと分かる御汁が、ワタクシの中に多く溢れて、よくわかりましたよ」グリグリ
魔王「ぐううううう……!!」
奥で、こつこつとぶつかり合うなにかを押しつけながら、修道女はそういった。
オレは、歯を食いしばり、変な声を歯の間から漏らして耐えに耐えた。
だが、そんなことを修道女はまるで相手にしない、と嘲笑うかのように、見せつけるかのように、動きを止め、オレに抱きつく。
締め付けは緩和される。だが、それ以上に、
修道女「いっぱい、いっぱいワタクシの中で出したいですわよね? 一杯だして、ワタクシのお腹を大きくするものを出してすっきりしたいですわよね? ワタクシをお母様にしてしまいたいですわよね? 旦那様は」クスクス
修道女は嘲笑するかのような、挑発するかのような声色で、オレの耳を犯して行く。
修道女「でも、だーめ♥ いっぱいいーっぱい我慢して、可笑しくなっても我慢して、ワタクシが許すまで絶対に出させてあげません♪」クスクス
魔王「……はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」ゼーゼー
修道女「……でも、辛そうですわね、いいですわ。旦那さま、ワタクシの言うことを聞いてください」
魔王「……いじわる、しない?」ゼーゼー
修道女「ええ、いじわるどころか、いったん楽になりましょう」
魔王「……じゃあ、出していいのか?」
修道女「それはだーめ♥ですわ」
魔王「……」ハァァァァァ
修道女「……本気でおちこまないでくださいまし、じゃあ、ワタクシに続いてゆっくりと、息を吸ってください」スゥ
魔王「――」スゥ
修道女「はいてー」ハァ
魔王「――」ハァ
修道女「はい、もう一度」
魔王「――」スゥハァスゥハァ
修道女「楽になりました?」
魔王「……一度抜けて行えば有効だろうが、挿いったままだから、そんなに」
修道女「……そうですわね、それと、旦那さまにもう一つお辛いことが」
魔王「――――なんだ? 聞きたくないが、聞いておいた方がいいから聞くが」
修道女「実はですね、ワタクシ、旦那様の御子が、ワタクシが思っていた以上に欲しいようなのです」
魔王「む」ゼェハゼェハゼェハァ
それは、嬉しいな。
修道女「だから、ですね、子宮が、その降りてきてる感覚、分かります?」
魔王「む?」ゼェハァゼェハァゼェハァ
意識を向けた。しかし、意識を向けすぎると出してしまいそうになるため、蛇口をゆっくりと絞り、水を少しだけだすように、意識を僅かにむけただけだ。
と、感じたのは、ヒダが絡みつく感覚に混じり、竿、亀頭の先、鈴口のあたりに、何かが押し付けられている感覚があった。
魔王「これは」
修道女「赤ちゃんが入る部屋の入口ですわ」フフッ
修道女「ですから、もっと、もーっと、辛くなりますわよ? 一生懸命ワタクシの赤ちゃんを作る部屋の入り口と、旦那様の赤ちゃんの元を出す出口が離れたくないって、キスしてるんですから、会うたびにキスをして、別れて、きっと気持ちいい感覚だと思いますわ」
―――ぷつり、と、何かがオレの中で切れた。
下1 コンマ判定
判定 26(修道女 有利 修道女 終始確定)
あー……これはもうだめだ。夜の夫婦生活は魔王、修道女に握られっぱなしだ
ちょっと真田丸タイム&夕食なので休憩します
判定 26(修道女 有利 修道女 終始確定)
何がかが切れた。オレの中で、切れた。
修道女「では、続きをはじめましょうか& #9829」
――ただ、切れただけだった。
瞼を開ければ、妖艶に、淫らに、これ以上ないほど男を刺激する牝の顔をした修道女の笑顔があった。
ただし、それは、男に媚びを売る牝ではなく、男を管理し、そして、自らが鎖を持つ女王蜂のごとき牝の顔だった。
絞られる。徹底的に絞られる。まだ、修道女と結ばれ、半刻しか経っていないが、脳裏に描かれるのは、腹上死しかねない、という最悪の結果だった。
魔王「ふー……」
一度息を吐き、身体を楽にする。
オレは、こんなところで死ぬわけにはいかない。まだ、何も成し遂げていないのだから、だから、修道女には絶対に負けない!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>>743 間違い
下1 コンマ判定
判定 26(修道女 有利 修道女 終始確定)
何がかが切れた。オレの中で、切れた。
修道女「では、続きをはじめましょうか♥」
――ただ、切れただけだった。
瞼を開ければ、妖艶に、淫らに、これ以上ないほど男を刺激する牝の顔をした修道女の笑顔があった。
ただし、それは、男に媚びを売る牝ではなく、男を管理し、そして、自らが鎖を持つ女王蜂のごとき牝の顔だった。
絞られる。徹底的に絞られる。まだ、修道女と結ばれ、半刻しか経っていないが、脳裏に描かれるのは、腹上死しかねない、という最悪の結果だった。
魔王「ふー……」
一度息を吐き、身体を楽にする。
オレは、こんなところで死ぬわけにはいかない。まだ、何も成し遂げていないのだから、だから、修道女には絶対に負けない!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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魔王「いや! ああ、うわあっ! あ、ふはっ!! はぁ! ははあ!!」ジュブジュブジュブジュブジュブ
修道女「どうですか♪ どうですかー♪ いったん気持ちを落ち着かせたからもちがよくなりましたかー♥」パンパンパンパンッ
修道女が妖艶な舞を踊る。オレの上で。その度に、オレは寿命が縮んでいく感覚を体験していた。
魔王「つ、つら、ひぃ、はぁ、うう!!」
修道女「駄目ですわよーもっともーっと、我慢しないと、ワタクシは満足しませんわ~♪」パンパンパンパンパンッ
何が辛いのか、もう分からない。下に目をやれば、人を飲み込む猛獣が咀嚼を繰り返すかのようにオレのマラは呑み込まれ、吐き出され、気持ちいいことを繰り返されていた。接合部はぐちゃぐちゃで、どちらが吐き出したのものなのか分からない。合わされりあった液体で、滑りも良くなっているはずなのに、どんなに激しく動いても決して修道女は放さなかった。
もう駄目!! 降参します!! なんだってするから許して下さい!!
懇願を言うべきことが今やるべきことだったが、口を開けばでてくるのは、
魔王「あー!! うあぁ!! はぁ!ううあー!」
意味の通らない、謎の叫びがでる。
オレに許された自由といえば、眼球を動かすことだった。
だが、だからといって、眼球を動かせば、上に目をやれば、修道女がいた。
満面の笑み、だというのに、その笑みは亜人種のような得物をいたぶることに嗜虐心という快楽を見出す笑みに類似してるようにしか思えなかった。
胸が揺れる。激しい動きのため、修道女の、オレの手に少し収まりきらない大きさの乳房が修道女の動きに合わせ舞っていた。
魔王「~~~~~~~」
もう、訳が分からなくなる前に、いっそ、更なる快楽を得ようと、修道女の乳房に手を伸ばした。
修道女「いいですわよ、揉んで、一杯いっぱい揉んでください♥」モニュ
だが、その前に、修道女は演舞を辞めると、オレの手を持ち上げ、自らの乳房に手を添えさせた。
ぐにぐに、むにゅむにゅ
そんな感覚が、オレの手を這い上がり、背筋から脳髄を刺激するが、快楽が合わさっただけだった。
気持ちよくて、もう一杯一杯で、でも、続けたくて、やめたくて、なのに止めさせられなくて
心はぐちゃぐちゃになる。もう、死ぬのかもしれない。そろそろ走馬灯が流れてきそうな時、もう一度、愛しい人の顔が見たなぁと願望が湧きでる。
いや、そこに愛しい人はいるが、なんだか、猛禽類みたいな笑みじゃなくて、優しい笑みがいいんだが、と思っていたら、
修道女の笑みは変わっていた。
まるで、赤子をみるかのように、あやすかのように、慈悲のこもった、長らく、神というものに携わったものだけが浮かべられるような笑みを、修道女は浮かべていた。
そして、そのまま、オレの体に倒れてくる。
羽のように軽い修道女の体を抱きしめ、オレは、乳房から手を放すと、修道女の背に手を回し、抱きしめた。
修道女「旦那様♥」
耳元で囁くように、修道女は告げた。
だが、先ほどまでの己の欲を満たすための声色ではなく、なにかを確認するかのように、囁いた。
修道女「旦那さま、ワタクシの傍にいてくださいますか?」
快楽で、意識が可笑しくなる、混濁していて、下手をすれば気が狂いそうだった。しかし、それでも、
魔王「……ああ、絶対に、修道女の、傍に、オレは、い゙る!!」
宣言したのだ。この女が欲しいと、オレの妻になってくれ、と。
だから、可笑しくなっていても、この誓いだけは何があっても、守ると決めたのだ。
修道女「……なら、消えない証をくださいませ」
魔王「……消えない、証?」ゼェゼェ
修道女「赤ちゃん、ワタクシ、修道女は、旦那様の赤ちゃんが欲しいです」クスッ
―――――!!
それから 最後の うごきと いわん
ばかりに しゅう
腰が
絞り
あ
目が、
はじけ
きもち いいのが
いっぱ
わけが
し ぬ
ビュルルルルウウウウ! ビュルビュルビュルルルルルウウウウ! ビュル!!……
修道女「ああ~~~~♥ 来ました! 来ましたわ!! 元気にはねていますわ♥ ワタクシを、ワタクシをお母様にしようとして一生懸命元気な赤ちゃんの元が!♥ はああ~~~~~~~~~ん~~~~~~~~~~~!!♥」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
魔王「……」ポケーッ
魔王(気がつけば、修道女の部屋のベットでぼんやりとしていたオレがいた)
魔王(いや、気がつけば、というのも可笑しいが、現在に至るまでの記憶が見事に抜け落ちているために、気がつけば、と用いるしかなかった)
魔王(何をしていたのか、確か、修道女と事に至ったはずだった。最初はうまくいっていた。うまくいっていたのだが……)
魔王「……なぜ、体が痛むんだ?」ズキズキ
魔王(体の節々が痛む。あと、股間がなんだか、ものすごく酷使したような感覚がある)
魔王(そして……)
魔王「修道女、なぜ、こっちを見てるんだ?」
魔王(同じくベットに寝そべり、じいっとオレの様子を穴があくほどに見つめる修道女がいた)
修道女「……いえ、少しやりすぎたと後悔というか、あのまま意識を取り戻さないかと思い、安堵したのと同時にワタクシは一体何者だったのだろうという疑問という自己嫌悪に浸っている最中で」
魔王(……どうやら、複雑かつ面倒かつ、どうでもいいことに悩んでいるようだった)
魔王(しかし、修道女の顔をみていて、心に決めたことがあった)
魔王(すさまじい効力のある精力剤作ろう。馬とか牛などの家畜に打ったら盛りが最低三日は続くような、超強力なやつを)
魔王(じゃないと、勇者ではなく修道女に、妻に殺される! 嫉妬とか憎悪とかではなく、夜の交わりがすごすぎて、死ぬ)
魔王(あんなの、毎日続けていたらオレが不能になるのが先か、それとも、修道女がオレの全てを絞り取るのか先か、のどちらかだ)ウンウン
魔王(そもそも修道女は人間のはずなのになんだというのか、あの性欲は? あれならまだ淫魔とのまぐあいの方が安心できる。いや、前に修道女がオレが人間だったらいい夫婦にーとかいっていたが、その仮定をすればすぐに絞り取って、未亡人まっしぐらだろ――)
修道女「……旦那さま、一体何を考えてますの?」ゴゴゴゴゴッ
魔王「ナンデモアリマセン」
修道女「そうですの」
魔王(一瞬、すさまじいものが笑顔の奥に見えた気がした。でも、修道女をみていたら)ムラッ
魔王「修道女……」ダキッ
魔王(修道女を抱きしめてしまった)
修道女「……あらあら、旦那様はやっぱり甘えん坊です事」ナデナデ
魔王(修道女はオレを優しく抱きしめ返す。それがたまらなく柔らかく、甘い、女性特有の香りがした)
魔王「オレに嫁いで、オレの嫁になってくれてありがとう」
修道女「お礼をいうなら、ワタクシの方ですわ。ワタクシを、ただの母胎ではなく、一人の女として、一人の妻として、選んでくださって、ありがとうございます」
魔王「……修道女」
修道女「自分語りを少ししてもよろしいですか?」
魔王「ああ、いいぞ」
修道女「ワタクシは、旦那様がワタクシを母胎として、有利な子が生まれるための実験のために愛して下さったのではないか、とあの本を読んだ時、目の前が真っ暗になりましたの」
魔王「……」
修道女「ああ、ここでもワタクシは、一人の人間ではなく、女としてでもなく、道具でしか誰も見てくださらないのね、と」
魔王「……“ここでも”?」
修道女「ええ、ここでも、ですわ」
修道女「ワタクシは、王都の修道院に預けら得るまえ、ある貴族の娘として生を受けました」
魔王「貴族だったのか」
修道女「貴族、といっても落ち目の、歴史が古いだけの家でしたわ」
修道女「そこの当主――父は、あちこちに側室を作って子供を産ませていた男でしたけど」
魔王(ああ、そういう血は間違いなく受け継がれているなぁ……)
修道女「いま、失礼なことを考えませんでしたか?」ゴゴゴゴゴッ
魔王「ゼンゼン」ブンブン
修道女「――まぁ、いいですけど。……でも、父はただ単に好色、というわけではありませんでした」
修道女「あちこちに人とのコネクションを作るのがうまい方、ああいうのは才能と呼ぶのでしょうね、ともかく、作った子供を養子に出したり、許嫁としたりなど、家の再度の勃興を望む方でした」
修道女「愚かしい話しですわよね、人とのつながりを作るのがうまくても、それ以外はからっきしの方だというのに、それ以上の家になっても待っているのは遅かれ早かれ没落するというのに」
魔王「……」
修道女「そんな時、ある話が舞いおりました。――王族の方、皇太子の許嫁に娘をくれないか、との話です」
魔王「!」
修道女「無論、二つ返事で話を受け、さぞや狂喜乱舞されたでしょうね」フフッ
魔王「その許嫁に出されたというのは……」
修道女「ワタクシでした」
修道女「本来なら、問題なく、嫁ぎ、ゆくゆくは王の妻に、王妃になるはずで、そのための教育も施されましたわ」
魔王(ああ、だから、やたら王族などに語る時雰囲気が変わったのは王族としての心構えができていて、知識が豊富だったのか)
修道女「……将来、王妃になる可能性があると分かった途端、誰もかれもがワタクシを敬いましたが、誰も、ワタクシを見てくれる方はいなかった、中には、ワタクシの子ができたら挨拶に、と仰る方もいました」
魔王(……なるほど、ここでも、か、とはそういう意味か)
修道女「ですが、ある事情でそれはなくなり、ワタクシは修道院へ」
魔王(……)
修道女「そうして、教会を任されて赴任したのです」ハァ
魔王「どうかしたのか?」
修道女「……ですが、世の中分からないものですわ」ハァ
魔王「なにがだ?」
修道女「生涯を教会の管理者として終えるはずが、想定通り、しっかり王の妻になれたのですからね」フフッ
魔王「魔王、だがな」
修道女「なら、ワタクシは魔王の王妃ですわね」
魔王「よろしく頼むぞ、王妃さま」
修道女「はい! しっかりしてくださいね、魔王さま」ニッコリ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
次の日
『研究室』
修道女「確かに、ワタクシは王妃として旦那さまに頼まれましたが」
魔王「む? なにか不服か? 修道女」
修道女「いきなりの公務がその、母胎としての調整というのも、恥ずかしいような気がして……」
魔王「む、母胎ではないぞ、胎児の調査だ」
修道女「あら、ご存じでしたの?」
魔王(むしろ、あれだけ出したのにあのあと、更に絞られ、できていなかったらオレは死ぬが)
魔王「修道女の方こそ、なぜ知っている?」
修道女「……女の勘ですわ」ニッコリ
魔王「だが、知っているなら話は早いな」ギュット
魔王「む、実はな、さきほど、唾液を欲しいといってもらったろ?」
修道女「ああ、あの特殊な行為ですわね、さすがに唾液に興奮するのは意外でしたが」
魔王「む、なんだか大幅に勘違いされているから言うが、あれはその、妊娠の調査だったんだが、な」
修道女「できていたでしょ?」
魔王「む、その通りだ、よくやったな、修道女」
修道女「//」
魔王「それで、どんな種族の子が生まれるのか、オレは分からないからそれを調べるんだ、これから」
修道女「? 苗床の本を読んでいたら、ある程度種族は選択可能、とありましたが、決まっているのではありませんか?」
魔王「苗床の場合はな、今回は自然受胎だから、何が生まれるのかがわからないから調べる」
修道女「?」
魔王「む、ま、それはやってみた方が早いな。とりあえず、魔術具をつなげるから、少し待ってくれ」カチャカチャ
修道女「……それは、お腹の中の胎児に影響はありませんの?」ジイーッ
魔王「あるものを使うはずがないだろう……では、調べるぞ」ウィーンッ
修道女(まぁ、どんな子が生まれてきても、旦那様の子ですもの、ね)ナデナデ
下1 コンマ 判定
01-30 魔人
31-60 有黒翼人
61-90 龍人
91-98 ……
ぞろ目の場合……
判定 魔人
といった所で今日はここまで
>>703の成功は妊娠で、本来コンマ判定でした。
修道女が肉食系になったのは、これぐらいしないと妊娠確実にならないから、だったのでしたが、やりすぎました
子作りの度に魔王様、命の危機です。
寝ます。おやすみなさい
もう暴走しまくりで申し訳ありません。
修道女が豹変しすぎだな、と読み返して思いました。
なので、判定
下1 コンマ判定
91-98 執事長スライムの(いらん)ファインプレイだよ
61-90 服の所為だよ
31-60 服の所為+体質だよ
01-30 淫乱だったよ
コンマで……
判定 30
……魔王、ガンバ!!
なんでコンマ00と99がないんだ
ぞろ目で何かするつもりだったのか
>>783
最後のコンマをぞろ目と書きこんでいたつまもりでした
すみません
>>767より
魔王「魔人だな……オレと同じ種族だ」
修道女「あら、それはそれは」ウフフッ
魔王「嬉しそうだな、修道女」
修道女「ええ、嬉しいに決まっていますわ。貴方様と同じ子を宿せたのですから」フフッ
魔王(そういい、修道女は下腹部を愛おしげになでる。まだ、膨らんでもいないし、しっかりとした形にもなっていないというのに、愛おしげに、聖母のような笑みを浮かべて)
魔王(……オレとしては、高等魔族であればよかった、というのが本音だが)
修道女「――」ナデナデ
魔王(修道女がいいなら、それでいいか)フム
インフォメーション
修道女が魔人を懐妊しました。
4ターン後に出産します。
すみません、疲れて今日はうまく書けないからここまで
更新が短い日などは短編など書いてみたいので、魔王と修道女の夫婦生活とか、なにかアイディアとか、こういうシーンとかが読みたいとかありましたら、要望、どんどん書き込んでください
では、寝ます。おやすみなさい
魔人が育つのってどれくらいのペース?
人間と変わらない?
>>790
成長とかはターン制である一定の期間を過ぎると戦力になります。
この辺ももろもろ今夜書きます。
――状況説明――
魔王「さて、久々になったが、今回は状況説明からだ」
魔王「今、修道女は自然受胎で子を宿している」
魔王「そもそも、おれが本来想定していた苗床と、男女の交わりは似ているが異なっている」
魔王「そうだな、兵士となる者を増やすための繁殖を苗床、今回のように、修道女が身ごもった方法を受胎と呼ぶことにしよう」
魔王「受胎と苗床は異なる」
魔王「苗床とは、女の胎にその魔族の遺伝子を植え付ける。それが魔王の血を退いたもののみが行える兵士の増殖方法だ」
魔王「これは、一般的な種付けと同じ方法で行うが、あらかじめ、女の腹に魔術を仕込み、そして種付けを行う」
魔王「これのメリットとしては、受精から出産までのかかる本来の時間の数倍の速さで短縮され、また種族も決定されるということだ」
魔王「そして、成長時間も早い。成育して兵士になるまで年月が必要だが、産まれて一日後には成体になっている」
魔王「さらに、兵士にはある程度の教養が生まれつき備わっている」
魔王「産まれて馬鹿では使えないからな」
魔王「だが、真っ白な状態で、自我は弱い」
魔王「デメリットとしてはそこだ」
魔王「自我は弱い。判断能力も備わっているが、あくまでも兵士として、全体の指揮官や統率者としての知性などが欠如している。それゆえ、苗床の兵士ばかりで軍団は形成できても、軍団の統率は不可能だ」
魔王「更に、オレの遺伝子は一切入っておらず、オレの精と女の胎を使ったとして、それはあくまでも“理想的な魔族の遺伝子を元にそういった受精卵に変えた”という状態に他らなず、産まれてきた子は、オレとは全くの赤の他人と言ってもいい」
魔王「まぁ、その方が都合のよい駒と思えるわけだが」
魔王「では、次に、受胎だが、これは自然生殖と変わりはない」
魔王「苗床よりも長い期間かかって子を孕み、出産する」
魔王「産まれ出た子供もある期間経たないと戦線に立てず、また最初から教養もない」
魔王「ただし、絶大な力が宿っている」
魔王「なんといっても、その子供には“魔王の因子”が宿っている」
魔王「“魔王の因子”とは、その言葉のまま、魔王になれる可能性を秘めた因子のことだ」
魔王「これがないとあるとでは大きな違いがある」
魔王「例え、同じ種族であっても、例えば魔王の因子を持つ人間とない人間では、苗床の人はただの人だが、魔王の因子をもつ人は最初から頭がすさまじく良かったり、統率者としての資格を持ち合わせていたり、中には山をも崩す力を有していたり、と様々な力に恵まれている」
魔王「オレは暗殺に特化させて使い潰してしまったが、普通に育てればそれは他の種族よりも強力な力、一人で戦力を上昇させる力を有していたり、また軍団を指揮する力に恵まれていたり、と有利なことが多い」
魔王「しかし、肝心なその魔王の因子はなかなか宿らず、また、今回、修道女を孕ませて分かったのだが、オレに心を許した母胎でなければ魔王の因子の宿った子は生まれず、受精率も低いようだ」
魔王「中々、残念なことだな」ハァ
魔王「が、わかったこともある」
魔王「>>101の説明にもあったが、『母胎調節』を行う度に、自然受胎の際、強力な魔族が生まれやすくなる」
魔王「そのために、コミュニケーションを重ねて、互いの愛情を高めると、まれに産まれてくることがわかった」
魔王「『母胎調節』を行えば、例えば、今回三割の確率で龍人が産まれてきたして、もしかすれば6割となる可能性もある」
魔王「そのため、『母胎調節』を行って、コミュニケーションをすればいいのだが」ハァ
魔王「オレ、枯れないか不安だな」フゥ
魔王「ま、それはさておいて、一度心を許せばそうなるらしいので、これが攫ってきたばかりの女とは効果が違うから、それも注意だ」
魔王「これで説明は以上。本編が始まるが、子供が生まれるまで苗床どころか、『受胎』で固定化されているので注意が必要だ」
魔王「ちなみに、オレの『子供』だが、4ターン後、産まれて修道女に教育を任せることもできる。その時は1ターン目、1フェイズ目の、母胎行動選択で『教育』を任せると修道女のスキル、信仰者が必ず付与される」
魔王「これは、まだまだ成長しきっていないときの限定で、10ターン経過すると、成人してしまうので注意が必要だ」
魔王「苗床の兵士にも『教育』させることによってスキルがまれに付与されるので、そこも注意してほしい」
魔王「では、スタートだ」
1ターン
1フェイズ
魔王「執事長スライム、聞いてくれ」
スライム<<?
魔王「今度、オレは父上になる」
スライム<<コクコク
魔王「オレが父上、父上かぁ」フフッ
魔王「悪くないな、むしろ良い」
魔王「とりあえず、なにか名づけの本でも買ってこないと……いや、修道女と相談して決めるか」ム
魔王「しかし、なにか忘れているような……」ウーン
魔王「あ」
魔王「……修道女に構いすぎて、一切魔族復興が進んでいないな」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数3)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで3ターン
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節New c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集(捕獲不可能)
下2
>>802
間違い
×4情報収集(捕獲不可能)→○4情報収集
にしてください
安価下
4ターンっていうけど実際妊娠してから出産するのにどれぐらいかかってるの?
4日?
>>806
1ターン=3フェイズ
なので、4ターン=12フェイズです
そうじゃなくて現実的な日数で
人間の場合は40週(280日)ぐらいだけど魔人も同じくらいなの?
>>808
現実的な日数にしようとも思ったのですが、色々と計算がややこしいことになるので(フェイズごとに研究やらコミュやらで過ぎる日数が違うのに、成果が同じでも)、フェイズ、ターン制にしました。
そこら辺はすごくあいまいにしておいてください
選択 1a(研究設備)
魔王「そうえいば、魔獣の卵を手に入れていたな」
魔王「研究材料も揃ったことだし、研究をはじめるか」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
<<ギャーギャーワーワー
魔王(魔獣は攻撃力に優れている。その反面、自然交配でなくてはいいのが産まれない)
魔王(そのため、今回は繁殖力の強いカマキリ型の魔獣にしたが、思いのほか増えたな)ムゥ
魔王(少し間引いても、研究用、繁殖用となったが相変わらず、不安定な供給形態だから、なんとか、できれば戦闘用にも転用できれば……)
魔王(兵の供給形態で安定しているのは、人間の女を使った苗床だが……)
魔王(女の胎で苗床の方法で繁殖できないか、やってみるか)
インフォメーション
研究施設 レベル1(改造回数4)になった。
1ターン
2フェイズ
魔王「餌は共食いさせればいいし、供給は問題ない」
魔王「しかし、これは相変わらず供給が不安定だし、魔獣だから統率方法を考えなくてはな……」ムゥ
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数4)
防衛説部 レベル1(改造回数0)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで3ターン
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下2
選択1b(防衛設備 拡張)
魔王「……そういえば、オレはこの城をもってから、一度も防衛面に傾けたことはあったろうか?」
魔王「……ないな」
魔王「いつでも敵が来れば無防備をさらしていたのか……」
魔王「……だが、こんな辺鄙な場所に敵がくるのか?」
魔王「備えあれば憂いなし、というし、備えておくか」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
魔王「といっても、肝心な兵がいないし、兵が入ってきた場合に備えて拡張するだけなのだがな」トンテンカントンテンカン
魔王「……なんだか、研究以外だと日曜大工しかしていない気がするが」トンテンカントンテンカン
魔王「ま、できることをしなくてはな」トンテンカントンテンカン
インフォメーション
防衛説部 レベル1(改造回数1)になりました。
保有戦力の上限が120になりました。
1ターン
3フェイズ
魔王「保有戦力については、子供が産まれてからの説明にしよう」
魔王「追々、説明しておく」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数4)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで3ターン
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密40
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下2
選択 3c(隠密訓練)
魔王「……さらに不味いことに、そういえば、復活してから一度も隠密の訓練をしていなかったな」
魔王「実践で錆付いていないことは実証されているが、それでも鍛錬を怠るべきではないな」ムゥ
魔王「善は急げ、では、行うか」
下1 コンマ判定
下1コンマ
01-40 +1
41-70 +2
71-98 +3
ぞろ目 +5
判定 31 +1
魔王(確かに、技術は錆付いていなかった)
魔王(それは実戦で証明された)
魔王(しかし、鍛錬方法は錆付いていた)
魔王「……まさかな、全滅とは」
魔王(森林の中で気配を消す訓練を行えば後ろから魔獣に襲われ)
魔王(試しに修道女の様子を気付かれないように後ろから偵察してみれば、夕食時になにやってんですか? 旦那さま、と白い目で見られ)
魔王(散々な結果に終わった)フッ
魔王「リハビリ、必要だな」ハァ
インフォメーション
隠密が41になりました。
2ターン
1フェイズ
『豪華な部屋』
修道女「……少し、お腹が出てきましたわね」ナデナデ
魔王「魔族の成長は早いからな、むしろ、少しゆっくりしているぐらいだ」
修道女「どなたと似て、この子も甘えん坊なのですね」フフッ
魔王「……オレはそんなに甘えているか?」
修道女「あら? 旦那さまとは申しておりませんわよ?」フフフッ
魔王「……む」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数4)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで3ターン
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密41
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
選択 1a(研究設備)
魔王「……そろそろ、やるか」ゴクリ
魔王「まずは、魔獣の選別だな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
魔王(魔獣の卵はこれでいい)ギュムギュム
魔王(問題は、女の胎をつかった実戦だが、なんとかめどがたった)
魔王(使用したマウスの腹を食い破り、孵化してきた魔獣の卵)
魔王(しかし、これは魔獣の卵を魔術で補い、そして、繁殖の方法を押さえることによって克服した)
魔王(これによって、孵化直後の共食いを抑え、別な餌を与えれば、一応の完成はなるだろう)
魔王(だが、母胎の方に数回の調教が必要だし、あと、魔獣の統制も考えるべきだな)
魔王(次回は魔獣の統制をやるか、とりあえず、特殊改造に加えておこう)
インフォメーション
研究施設 レベル1(改造回数5)になった。
母胎改造より、蟲の調教が可能になった。
2ターン
2フェイズ
『中庭』
魔王(水やり、水やり、と)ジョージョー
魔王(そういえば、子供の教育にも草花の育成はいいようだな)ム
魔王(子供が産まれたら、教えるのも悪くない)ジョージョー
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数5)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで2ターン
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密41
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
選択 3c(隠密訓練)
魔王「……って、園芸に、趣味に没頭しているから技が腐り、実が錆びるのだな」ハァ
魔王「鍛錬に励むか、『父上格好悪いから嫌い』なんぞ言われたら死ねる」
魔王「嫌な父親とは、格好悪い父親と禿げた父親だし」
魔王「だから、父上は嫌いなのだ。あのこっぱげ」
魔王「……前の魔王は禿げていたが、オレは遺伝せんよな? 兄上たちはふっさふさだったし」
下1 コンマ判定
下1コンマ
01-40 +1
41-70 +2
71-98 +3
ぞろ目 +5
選択 86 +3
魔王「……」ヒュンヒュンヒュンヒュン
魔王(とりあえず、音もなく木から木へ飛び移る斥候の役目はできる)
魔王(やはり体を使った方がオレは好きだな)
魔王(もしくは一撃のもとに敵を沈めるか……修道女がつかまったのも、そうしたものだったし)
魔王「とりあえず、こんなものか」
インフォメーション
隠密が44になりました。
2ターン
3フェイズ
魔王「そういえば、説明するのを忘れていたが」
魔王「情報収集では山間の村も引き続き選択可能だ」
魔王「主に地方都市と山間の村、どちらかで情報収集を行える」
情報
施設情報
研究施設 レベル1(改造回数5)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで2ターン
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密44
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
選択 1a(研究設備)
魔王「しかし、なんだか、今までのを取り戻さんとするばかりに研究を続けているな」
魔王「まぁ、いいのだが、研究に没頭することは悪いことではないしな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
魔王「魔獣の統制、これについて、少しばかり研究を重ねたが、ある程度、しか成果があがらなかった」
魔王「この研究がうまくいけば、戦力を上げられるが、保有しなくてもすむ、ということだな」
魔王「だが、魔力のこもった針を魔獣の脳に打ちこみ、統制する方法しかなかった」ハァ
魔王「これで、ひとまずの研究を終わりにするか」
インフォメーション
研究施設 レベル2(改造回数0)になった。
3ターン
1フェイズ
魔王「いよいよ、お腹が大きくなったな」
修道女「ええ、少しですが、この子もお腹の中で動いてくるようになりました」フフッ
魔王「……修道女に似て、賢い子になるといいな」ナデナデ
修道女「ワタクシは旦那さまに似て、心優しい子になると思いますわ」
魔王「どちらに似るのかも、楽しみだ」
修道女「どちらに似ても可愛い子が生まれますわ」フフッ
情報
施設情報
研究施設 レベル2(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで3フェイズ
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密44
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
どちらに行きますか?
1 山間の村
2 地方都市
下2
後どれくらい上がれば警戒中の警備を潜れるのかね
>>845
今のところ場所自体には必要ないです。ただ、捕獲場所のレベルが上がると必要になってきますし、捕獲判定の際、かなり有利になります。
選択 2 みんな大好き地方都市
魔王「……そうだ、町に行こう」
修道女「なんですの? 急に」
魔王「いや、なに、子供も産まれるし、入用だろう? だからそろえようかと」モゴモゴ
修道女「重身の妻を放っておいて、出かけるのですの? 怪しいですわね、しかも、そんな取ってつけたような理由では」ジーッ
魔王「」プイッ
修道女「それで?」
魔王「それで、とは?」
修道女「お弁当が必要なのでしょう? 作りますわよ?」
魔王「……いいのか?」
修道女「いいですが、一つ忠告をしますわ」
魔王「忠告?」
修道女「ワタクシ、意外と嫉妬深いと気がつきましたの?」
魔王「それで?」
修道女「外に女を作ってワタクシとこの子を捨てたら、ワタクシがこの子を『魔王』にさせて旦那様が逃げた場所まで征服しますから、そのつもりで」ニッコリ
魔王「―――」ゾオッ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
『地方都市』
魔王「……修道女、子供ができてから強くなったというか、怖くなったというか」ハァ
魔王「子供の教育は修道女に任せた方がいいな、というか、適任だ、あれ以上の適任者もいないだろう」ムゥ
魔王「ただ、しかし、あんな修道女の嫉妬も、それがまた可愛いというか、そこがまたいいというか……」
魔王「なんだかんだいって、オレは本当に修道女に惚れているのだな」ハァ
魔王「さて、今回はどちらに行くか」
下2
1都市の中心に
2都市のはずれに
2都市のはずれ
魔王(都市のはずれに向かおうか)
魔王(……問題は方針だな)ムゥ
魔王(この間、えらい目にあったが、母胎適性がある看板娘の情報を収集するか)
魔王(もしくは、別な候補を探してみるか、どちらがいいだろう?)
下2
1看板娘の情報を集める。
2別な母胎候補を探す。
選択 2
魔王(……あれを食べてひどいことになったし、憎しみで殺しそう、なんて理由を思いつくが単に会うのが嫌なだけだろう、と自己を客観視する)ムゥ
魔王(ああ、わかってる手段を選んでいる場合ではないと)
魔王(だが、なんだか、というか、絶対またカモにされそうな気がする)
魔王(基本的に、懐に入る術は知っていても、相手がある意味純粋で困るな、ああいう輩は)ハァ
魔王(別な相手を探すのが建設的だ)
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
市場
<<ガヤガヤワイワイ
魔王(……といっても、そんなに早く見つかれば苦労はないな)
魔王(人が多く集まり、それでいて触れ合っても違和感のない場所、ということで市場にやってきたが、あたりが少ない)
魔王(そもそも、ここは行商人が多いから、情報を集めても、攫うことにはいなくなってしまう可能性もあるな)
魔王(……そう頭では理解している。ここにオレの探し物はない、と)
魔王(だが……)
魔王「……修道女への土産と子供へのおもちゃを少し買おうとしたら、背負い鞄と手荷物が一杯になってしまったな」パンパン
魔王(成果がないのに、これ、バック一杯でうろつくのはさすがに目立つし、どうするいったん帰って)ドンッ
チンピラ「いでぇな! 畜生!!」
魔王「あ、すまん」
チンピラ「すまんだぁ!? そんな言葉で片付けようっていうのかよ!? 兄ちゃん?」
魔王(それは、確かにこんな狭い市場の道で、バックをパンパンにしていれば誰かとぶつかりそうになるだろう)
魔王(しかし、お互いおあいこさまだ、だから水に流すのが常であった。だが、オレがぶつかった相手はそうではなかったようだ)
チンピラ「手前からぶつかっておいて、ごめんなさい一つですます何て虫が良すぎる話じゃねえのかよ!」グイッ
魔王(オレの襟首を掴んで睨みつけた男はそう凄んで見せた。だが、オレはこのくらいなんともなかった。寧ろ、修道女が行く前に見せた凄みの方が恐ろしい)
チンピラ「何とか言えよ! 黙ってねえでよ!」
魔王(オレの態度が気に入らなかったのか、目の前のチンピラは面白くなかったのか、より一層すごんで見せる)
魔王(そんなことより気になるのは)チラッ
<<ガヤガヤ
魔王(オレとこの男を中心に人だかりができてしまっていること)ハァ
魔王(これはもう大人しく帰って……)
チンピラ「大体、こんなでっけぇ荷物抱えてるほうが馬鹿なんだよっ!!」グイッ
魔王(だが、チンピラはオレが何もしないことに腹をたてたと同時に、気を大きくしていたようで、オレが持っていた手荷物をひったくると、地面に投げつけた)
魔王(それには、修道女への土産が入っていたのだ)
チンピラ「へっ! 女物の飾りとは、嫁への土産か? それとも、てめえもしかしてこっちか?」
魔王(そういって、女のような仕草をして、周りがどっと沸く)
魔王(しかし、冷静だった。この目の前の男も、周りの笑った連中も皆殺しにしてやろうかと思案した時)
??「まちなさーい!!」ピッピー
魔王(軽快な笛の音と、そして誰かが近づく声、目の前の男は青ざめ)
チンピラ「あ、あとでおぼえておけよ! てめえ!!」ピューッ
魔王(そう捨てゼリフを残して去っていった)
魔王(命拾いしたな)
魔王(そう思うが、まぁ、いい)
魔王(とりあえず、オレの邪魔をした奴の顔でも拝むか、そう思い、先ほど声がした方を向くと、人ごみをかき分け、走ってくる女が一人いた)
魔王(その女は、)
下1 コンマ判定
01-30 十代中程の少女
31-60 十代後半の女性
61-90 二十代前半の女性
91-98 及び ぞろ目 上記の上から自由安価
判定 08
魔王(十代中程の少女だった)
魔王(どこにでもいるような、家の手伝いや何かに夢中になるような年ごろの少女が走ってこちらに掛け付けていた)
魔王(ただ違う点は、黒の制服を着込み、手には棍棒、口にはやかましくなる笛が加えられていること)
魔王(そんな少女がオレに向かって走ってきた)
??「~~……」ゼェゼェゼェゼェ
魔王(ただ、息が続かなかったようで、ついた途端滂沱の汗を流し、呼吸することに追われているが)
魔王(まぁ、いいか)
魔王(そう判断し、とりあえず、荷物を拾っていこうとすると)
??「――」バッバッ
魔王(道に落ちているものを先に少女に拾われてしまった。というか、)
魔王「すまん、それオレのモノだから返してくれるか?」
魔王(素直にそういうしかない。と、少女は顔をあげてオレを見る)
??「はい! どうもすみませんでした!! 間に合わず申し訳ありませんっ!!」ゼェゼェ
魔王(息がまだ整っていないのに、きっちりと礼をしつつ、オレに差し出す)
魔王「……む、間に合う間に合わないではなく、勝手にオレが巻き込まれ、騒動を起こしただけだ、だから貴方には関係がないが」
??「いえ! そういうわけにも参りません! ボクはこの町の警羅なのですから!」ゼェゼェゼェ
魔王(警羅、と聞いて、思わず顔をかしげる。警羅とは、町の安全治安を守る者のことだ)
魔王(それは知っているし、意味もわかる。だが)
魔王「……若すぎないか? いくらなんでも」
魔王(十代半ばの少女が行うには、いささか早すぎないだろうか?)
??→巡査「はい! ボク――巡査はまだ15ですが、特例として許されましたっ!」ゼェゼェゼェ
魔王(特例、と聞き、確かこの町は軍を置けないほど税で潤っているわけではないが、それでもそこまで愚かではなかったはずだが、疑問を感じる)
魔王「まぁ、いい。ともかくありがとう。中身は無事だし、拾ってくれたのは感謝する」
巡査「はい! どうぞ!」
魔王(そういって、その荷物を受け取った時、気がつく。魔術が発動したことに)
魔王(巡査という少女は気がついた様子もなく、オレに手荷物を渡してただ真剣なまなざしで、真摯に渡していた)
魔王(……最後の最後であたりをひくとは、オレも運がいい)
魔王(そう思っていると、巡査という少女は)
巡査「? どうかなさったのですか?」
魔王「あ、いや、なんでもない」
巡査「そうですか! またなにかありましたらどうぞ! ここの市場の警羅をしておりますので、お気軽にお声をかけてください」ビシッ
魔王(直立に礼をする)
魔王(巡査に分かれを告げ、去っていく)
魔王(いい収穫があった、そう思って市場を離れ、少し入り組んだ路地に入った時だった)
魔王(後ろから、棍棒で殴られたのは)
魔王(倒れるまえに、ちらりと見ると、さきほどぶつかった男がいた)
チンピラ「へっへっへ! 復讐完了ってな!」
魔王(そういって、倒れたオレの懐に手を入れて、財布を持っていこうとしていた)
魔王(だが、気分がいい。それにこの男にも感謝しなければいけない。巡査に会えなかったろう)
魔王(だから)
魔王「……いい夢をみろよ」
チンピラ「……zz」ムニャムニャ
魔王(チンピラの財布を抜き取ってもあとでばれると厄介だ。とりあえず、オレから奪った金で酒をたらふく飲んでここに酔い潰れて寝た、という催眠をかけておく)
魔王(ここは治安が悪い。だから、このあと、この男がどうなろうとも、オレは知ったことではない)
3ターン
2フェイズ
魔王「修道女の弁当、うまかったぞ」
修道女「それはよかったですわね」ハァ
魔王「む? どうしたのだ修道女、褒めたのだが」
修道女「産まれる前から、男の子か女の子かもわからないのに、子供の玩具を買ってきて、どうしますの?」
魔王「……なら、それだけ産めばいいだろう」
修道女「//」ボッ!!
情報
施設情報
研究施設 レベル2(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで3フェイズ
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密44
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
選択 2b(母胎調節)
という名のエロが入ります。
眠いのと、明日は昼間はいますが、午後から出張のため、明日の夜はおやすみ
午前中休みのため、少しやるかも
さて、母胎調節でやるエロですけど、なにかやりたいプレイとかあったらお気軽に書き込んで下さい。
母乳プレイでもやろうかな?
おやすみなさい
選択2b(母胎調整)
『研究室』
魔王「そういえば、母胎調整は試していなかったな」
魔王(母胎調節とは、母胎に快楽を与えたりわざわざ苦痛を与えたりして、母胎を従順にさせたり、魔力を纏わせたりして強固な個体を一度限りに産ませたりすることができる)
魔王(まぁ、修道女とオレは繋がってるし、子供もいるし、快楽に従わせるのは必要ないが)
魔王「次、強力な種族を修道女が孕むかもしれんな」
魔王(だったら、やってみるか)
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
『東屋』
修道女「――」ジィーッ
魔王(実は、修道女はまだ神に祈りを捧げている)コソッ
魔王(それには少しならずとも、いまだに神を信仰するのか、といら立ったが、そうではないらしい)
魔王(祈りを捧げるとき、その恰好は)チラッ
修道女「――」
魔王(……この城にあったマタニティ服を着ている)
魔王(というか、普段がマタニティ服に執事長スライムが仕立て直してくれた修道服を着ているのだが、お祈りの時はわざわざマタニティ服、いや、ドレスに着替えなおすのがこだわりだそうだ)
魔王(それはなぜか、と問いただしてみると)
修道女『もうワタクシは主上の女ではありませんわ。旦那様の女であります。なので、お祈りの際は、普通の女性がお祈りするように、普通の服でお祈りをします』
魔王(だが、祈るのか、と聞くと)
修道女『……正直、お祈りをしないと調子がでないと申しますか、なんだかしっくりこないと申しますか、旦那様のことをお祈りしたいのです』
魔王(……らしい)
魔王(しかし、祈りの場は少し変わっている。それまで、黒い布を祭壇の下に敷き、闇(魔族)がでてこないことの暗示だったそうだが)チラッ
魔王(その黒布を祭壇の上にかぶせ、窓にも薄黒い布がさえぎり、全体的に黒を強調したものとなっていた)
魔王(これは、かつて、魔族の中、その中で邪教とされ、人間界を追放されたものの信仰らしい)
魔王(修道女がたまたま信仰に関する勉強をしていた時、あくまでの教養の一種として知っていたらしいが、それを実行したと聞いた)
魔王(なんでも、魔王の妻になるのだから、信仰する対象も変えなければ、ということなのだろう)
魔王(そこまで無理をすることはないといったが、けじめだ、として一切譲らなかった)
魔王(……いじらしい)ポッ
修道女「―――」
魔王(……しかし、声をかけずらい)
魔王(いや、修道女の祈りを捧げるのを憚れるというか、これから行うことが行うことだけに声がかけ辛い。それはなぜかといえば……)
魔王(あれ(初夜)から、一度も修道女とは一度も寝ていないのだ)
魔王(添い寝ぐらいだったら何度もあるが、修道女は身ごもったし、初産であるから何が起こるのか分からないというのもある)
魔王(しかし、修道女は修道女だった)
魔王(どうやら、あの時、修道女は空気に酔った、というのが正直なところだろう。ワタクシがこの人を気持ちよくしなきゃとかいう思いが強く現れ、そのためああなったのだと推測する)
魔王(……ではないと、オレが枯れる)
魔王(まぁ、それはいいとして、いや、よくはないが……ともかく、修道女は孕んだ後、一人で腹をなでてはにっこりとほほ笑み、そうしたあと、顔を真っ赤にして転がっていた)
魔王(ああ、やっぱり恥ずかしかったんだな、とその光景を影から見て、安堵を覚えたものだ)
魔王(そして、互いに夜の話となると、恥ずかしさがこみ上げ、全くしていないというのが今の状態で)チラッ
修道女「――」ボテッ
魔王(もう臨月まできてしまった)
魔王(よって、あまりしっかりとしたまぐあいはできないが、あくまでも今回は母胎調節だ、それを素直に打ち明けて、修道女とあくまでもと言えばいい)ウンウン
魔王(しかし、どう声をかけ)
修道女「いかがされましたか? 旦那さま?」
魔王「……お」
修道女「お?」
魔王「おはよう、修道女」ペコリ
修道女「もう夕暮れですわよ、旦那さま」クスッ
魔王「む、そうか」ポリポリ
修道女「いかがされたのですか?」
魔王「む?」
修道女「旦那様がそうしてなにかしら素っ頓狂なことを申されるときは、ワタクシに後ろめたい頼みごとがある時と決まっていますわ」
魔王「……そうか?」
修道女「ええ、ですから、打ち明けて下さいまし。ワタクシは貴方様の妻なのですから、協力しますわ」
魔王「むぅ……」
修道女「でも、このおなかの子に障ることは禁止ですわよ? そればかりは絶対にワタクシ、命に変えましても許しませんわ」フンス
魔王「……修道女は、強くなったな」
修道女「母親に後少しでなりますから」ニコッ
修道女「それで? なにがありましたの?」
魔王「実は……」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
修道女「なるほど、母胎調整ですか」
魔王「ああ、それで、今度は強い子が生まれる可能性もあるな」
修道女「確かに、王族としての義務もありますし、それは欠かせませんわね」
魔王「ならば」
修道女「でも、お腹の子に障りますから、あまり激しいのは……」//
魔王(むしろ、激しすぎるとオレが死ぬからな)ハァ
修道女「なにかありまして?」ゴゴゴゴゴッ
魔王「ナンデモゴザイマセン」フルフル
修道女「……それは、要は、ワタクシと旦那さまが楽しめればいいのですね? 快楽を与えるとは?」
魔王「む、そうだな」
修道女「でも、お腹の子に障らないようにするためにはどうすれば?」ムムッ
魔王「……やってみたいことが」
修道女「?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・
『豪華な部屋』
修道女「……なぜ、ワタクシの部屋で行うのか、いささか疑問なのですが」ハァ
魔王「いや、修道女も長らく自分の部屋の方がやりやすいかと」
修道女「ちょっと説明が雑ですわ。けど、いいですが、それより、この服……」
魔王「似合ってるぞ」ゴクリ
修道女「過激すぎませんか?」ヒラヒラ
そういって、修道女は服の裾をいじる。
修道女がきているのは、ひらひらですけすけで、もう体を隠すことを放棄しているかのような服、黒色のワンピース型のネグリジェだった。
下にはワンピースと同じ黒色の下着を履いているだけだが、こちらも殆ど布のようだったが、かろうじて体を隠すことの職務を放棄することはない。
それだけでも淫蘼だ。しかし、修道女の腹は現在、さらに大きく出ていている。手足や顔の輪郭は標準的という妊婦特有の体型であるため、子供を腹にその背徳感が醸し出されていた。だが、一番の興奮要因は、修道女は体をかばうかのように手で隠しているが、隠し切れておらず、頬を紅顔させている。
裸同然の格好×妊婦×恥じらい=破壊力
謎の公式が浮かびあがった。もうその相乗効果で理性を焼失させてしまいそうなほどだった。
魔王「修道女……」
修道女「……はい」
恥じらう修道女の両肩に手を置き、見つめ、修道女は決心したのか、それとも諦観を決めたのかはわからないが、オレを見てくれた。
修道女「……ん」チュッ
まずは、くちづけ。
互いの唇を重ね、口内に舌を侵入に成功する。
だが、まだまだ緊張しているのか、修道女は上歯と下歯を合わせて、これ以上侵入できないように閉じ切っていた。無理やりこじ開けてもいいが、それなら、と、硬い歯と柔らかい歯茎の感触を味わうと、その強襲に驚いた修道女は閉じ切っていた口を僅かに開き、そこに舌を侵入。
修道女「んっちゅ、はう……みゅ……んんっ……ちゅぱっ」
水音が響き、互いに舌と舌を絡め合わさせる。まるで蛇の交尾のように、絡み合う。
薄っすらと目を開ければ、顔を赤く染めた修道女は目をつむり、くちづけに夢中になっているようだった。
……本当に、はじまったばかりの時は油断してるんだけどなぁ
なにか、そんなことを思いつつ、油断している修道女の肩に置いた手をゆっくりとずらし、肩ひもを掴んだ。
修道女「ふぐう!」
それに気がついたのか、修道女は肩ひもをはずそうとするオレの手の手首を掴むが、力では叶わず、肩ひもは外された。
魔王「いいじゃないか、オレ、胸好きだって知ってるだろ?」
唇を外し、修道女の耳元でそっと囁くようにいった。
修道女「……好きだと知っているから、余計に嫌なのです」
修道女は拗ねたような声を出して、顔をそむけた。
?
散々オレの上で、文字通りオレを尻の下に引いて踊っていたというのに。今更何を恥ずかしがるのか。さきほど覚悟を決めたようだったし。
その疑問は、修道女の胸を見て、氷解して行った。
肩ひもを、腕に通すまでになって、胸を隠していた布がはらりと落ちる。
白く美しい肌が露わになるが、それは徐々に視線を下に、と、修道女の胸に注ぐ。
修道女の乳房の大きさは、そこそこ、と形容すべきだろう。
子供の、未成熟な乳房のような中に硬い芯が残ったようなものでもなく、かといって瓜のように巨大に、オレ一人では持てあますほどの大きさでもない。
片手で覆い隠すこともできるが、掴んでしまうと僅かに余る、女性として大きい方ではあるが、しかし、それを特記するほど、大きく実っているわけでもない。が、オレを楽しませてくれるためにあるのではと錯覚を覚えるほど、素晴らしい形と大きさだった。
その胸の頂上部に、己の存在をしっかりと主張している薄桃色の突起物がついていて、それが余計に白い肌に映えていた。
今更ながら、女性は妊娠すると、体が子をうみ、育むために変化することを思い出す。体は丸みを帯び、皮下脂肪を蓄える。だが、それはあくまでも子供を胎盤で成長させるための必要事項で、産み落とした後は別な育成が必要になるのだ。
その最たるものが、乳房で、子供に栄養を与えるための母乳を蓄えはじめ大きくなり、乳首は子供が判断しやすいように乳輪は大きく広がって黒ずみ、男を楽しませる柔らかい感触から子供に掴みやすいようにもっちりと硬くなっていく。
臨月を迎えていた修道女の乳房は、まさに“母”になった女のそれだった。
もっちりと弾力に富んでいた修道女の乳房、掴むと少し手からあまってしまっていた大きさの乳房、桃色の乳輪と乳首であった。
その大きさは2周りほど大きくなって、どんな男を服の上からも誘惑させる魔性の大きさとなっていた。
乳輪も広がり、乳首は勃起しているがオレがいじめた時と平時であっても、同じ大きさになっていて、桃色だった乳輪と乳首は、黒くなっていたが、光を集め黒く濁った宝石のように美しかった。
修道女は女の、母の体になっていることが分かる変化だった。
思わず、唾を飲み込んだ。
この女の体を作り変えたのは、オレだ。いま、この女の腹にいるのは、まぎれもなくオレの子だ。その事実が、より一層興奮を呼び起こす。
修道女「……妊娠して、変になっていませんか? ワタクシの胸」
消え入りそうな声で、修道女はそう告げた。
魔王「変なものか、オレは好きだぞ、修道女」
修道女「そうですか」
ほっとして安堵したかのようなため息を漏らす。
しかし、オレは我慢ができそうにない。これを見せられ、我慢できる男がいるだろうか、いや、いない。
魔王「修道女……頼みがあるんだが」
修道女「? 頼みですか?」
耳元でやろうとすることをそっと告げると、修道女はその途端、耳まで真っ赤になって、
修道女「……変態」
魔王「その変態は嫌いか? 旦那にして後悔したか?」
修道女「…………大好きに決まってるじゃないですか」
最大の笑顔を浮かべて、そう修道女は告げた。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
という所で、ここまでしかできなかったので、ここまでにします。
とりあえず母乳プレイにしますが、こういう母乳プレイが読みたいとかあれば書くかもしれません。
とりあえず、出張行ってきます。
修道女「……んっ……ん」モミモミ
魔王「……」モミモミ
修道女「……はぅ……んんっ」モミモミ
魔王「……まだ出ないな」モミモミ
修道女「この子を出産してからだす方が当たり前なんです」プイッ
修道女がそっぽを向くが、へそを曲げたわけではないだろう。
オレは、修道女の背に回り込んで、後ろから胸を揉んでいた。
胸全体の硬くなった乳房の感触を楽しみ、時々乳首を親指と人差し指でつまんで転がし、変形させることを楽しんでいた。
だが、本当の目的はそれではない。オレの手には、僅かに魔力を纏わせている。つまり、修道女の乳房に魔力をなじませている最中だった。
母乳とは、本来赤子にのませるものであるが、栄養を与える目的以外にも免疫力を強化したり、ある疫病にかかりにくくしたりとの役割がある。
だから、その目的にそって、修道女の乳房にも魔力を纏わせ、赤子に効率よく魔力のこもった母乳を飲んでもらおうと思ったのも今回の目的の一つだが、
修道女「……ちょっと、母乳を飲んでみたい、だなんて、アブノーマル過ぎませんか? 旦那さま?」
魔王「む? いや、これが魔族の普通だ、普通」ウンウン
修道女「はじめて魔族の旦那様をもって後悔を覚えましたわ」ハァ
少しの嘘に罪悪感を抱えながらも、そういった。
そう、今回、修道女に頼んだことは母乳を飲ませてくれ、ということだった。
だが、中々出ない……確か、これで良かったはずなのだが、なぜだろうか?
魔王「む、もしかして」ハッ
修道女「……んんっ、どうかされました?」
魔王「修道女、少し、体勢を変えるぞ」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
修道女「……んんっ、はぅ……どうですか? 旦那さま」ナデナデ
魔王「……」チュパチュパ
修道女「そんなにワタクシの胸が気に入りましたの?」クス
魔王「……なんだか、甘い味がする」チュポッ
修道女「まだ乳はでていないのに?」
魔王「ああ、そうなんだが、だが、口に咥えていると安心するというか、なんというか」
修道女「あらあら、ずいぶんと大きな赤ちゃんですわ」ナデナデ
魔王「……」チュパ
修道女「ひふっ! 不意打ちは卑怯ですわよ」モウ!
寝転んだ姿勢で、オレは修道女の乳首を口に咥えていた。ただ、違うのは、オレと修道女は共に寝転んで、横になったまま、修道女は乳を赤子にやるように、オレにやっていたことだ。
修道女が座って乳を吸うには腹が邪魔になるし、かといって、上になれば修道女がつかれてしまう。よって、この姿勢になったのだ。
そもそも、なぜ、修道女の乳をオレが吸っているのか、それは液体を通した交わりがしやすいと思ったからだ。
オレの唾液に魔力を通し、そこから直接修道女の乳首を吸うことによって乳腺に魔力を浸透させることにしたのだが、
魔王「……」チュパチュパ
修道女「ん、ふふふっ……おおきな赤ちゃんですわ。旦那様は、大きな赤ちゃん」ナデナデ
胸に押しつけるように修道女はオレの頭を抱きしめ、なでている。
修道女「ワタクシはこの大きな赤ちゃんにお母様にされてしまいましたわ♪」ナデナデ
魔王「……」チュパチュパ
……こういうプレイも悪くはない。
と、そんな変な性癖に目覚めていた時、
修道女「……んんっ! あ、なにか、なにかきそうです」
魔王「……大丈夫か? 修道女」チャポッ
修道女「あ、いえ、続けてくださって結構ですわ」//
魔王「?」チュパチュパ
修道女「ああっ! き、来ます!来ますわ!!」
魔王「……!」ビュルッ
口内に甘く、どろりとしたものが溢れた。
口の中にしつこく粘りつき、こびり付き、それでいて甘い香りと味が広がる液体、それは、オレが嚥下しても嚥下しても、次々と口の中に溢れ来る。
修道女「はあ! ああう! くぅ……ふぅ!」
修道女は息も耐え耐えに、苦しそうな呻きに変わる。
それを少し不安になったが、しかし、液体に心を奪われ、そして、修道女を狂わせている事実がオレの征服欲を満たさせていった。
修道女「………はぁはぁはぁはぁはぁ」
どれほど、経ったろうか、修道女は荒く呼吸を突き、オレもさすがに飲み続けるには限界があったため、口を放す。
途端、むせかえるほどに甘い香りがオレの鼻孔をくすぐり、顔面に暖かい液体がかかる。
その液体の出所は修道女の乳首からで、黒ずんだ乳首から何条もの液体があふれ出て、それがオレの顔と、シーツに沁みをつくっている。
とめどなく溢れ、それで尽きることのない母乳。
その母乳が持ったいなく、腹は一杯だったが、口に咥え、貪りたい衝動に駆られた。しかし、オレが咥えれば、魔力の混じった唾液が更にこの勢いを増長させるだけであるため、ぐっとこらえた。
修道女「こんなにでたら……赤ちゃんの分が無くなってしまいますわ」
息もたえたえだった修道女はそう不満げにいった。……いや、拗ねているのか、それともそれが精いっぱいの抵抗なのか、オレには判断がつかなかった。
魔王「なら、二人目を作って、今の子に飲ませればいい」
修道女「二人目の赤ちゃんの分が無くなってしまいますわ」
魔王「それなら、三人目の分を飲ませる」
修道女「だったら、ワタクシはいつも旦那様の子を身ごもっていなければいけませんわね」
魔王「嫌か?」
修道女「……旦那さまの子なら、大歓迎ですわ」
そういって、修道女はオレを抱きしめる。
甘い、母乳の香りと修道女の香りがオレを包み、それはオレから力を抜かせていった。
インフォメーション
母胎調整一回目になりました。
3ターン
3フェイズ
修道女「……かなりやんちゃのようですわ、この子は。お腹の中で暴れています」ナデナデ
魔王「いよいよか、オレも父親になるのか」
修道女「不安ですか?」
魔王「……修道女がいるから、それほどでもない」
修道女「あらまぁ……」フフッ
情報
施設情報
研究施設 レベル2(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、受胎 4、夫婦の情愛
出産まで3フェイズ
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密44
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造―受胎中につき、不可
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
どちらに行きますか?
1 山間の村
2 地方都市
下2
選択 4(情報収集)
場所 1(山間の村)
『空き室』
魔王「……と、執事長スライム、そのベットはこっちに運んでくれ。机はそこだ」
スライム<<ビシッ
修道女「精が出ますわね」
魔王「子供の部屋をつくらなければならないからな。むしろ産まれる直前になって用意しているものだから、遅すぎたくらいだ」ハァ
修道女「あらあら、困った旦那さまですわね」ナデナデ
魔王「む、そういえば、修道女、頼みたいことがあった」
修道女「なんですの?」
魔王「また少し出てくる。だから弁当を作ってくれないか?」
修道女「いいですが、また、ですか?」ハァ
魔王「また、だ。しかし、今度は少しばかりやることがあってな」
修道女「……いつ生まれても可笑しくないのですから、早く帰ってきてください」ナデナデ
魔王「了解した。あと、腹をなですぎだ。修道女」
修道女「……嬉しくて」ナデナデ
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
『村の入り口』
魔王「此処に来るのも久方ぶりだな」ムゥ
魔王「今回も、村の中心と、村のはずれ、二つの方法で探るべきだな」ムムッ
魔王「さて、どちらにするか?」
下1
1、村の中心にいってみる。
2、村のはずれにいってみる
選択1
思いのほか出張から帰ってきて疲れが抜けていないので今日はここまで
一日で九州にいって戻ってくるって結構な苦行でした
もっと余裕を持って計画経ててほしいですが、その代り明日が休みで土日出勤というクソみたいな勤務体系なので今日は休みます。
おやすみなさい
選択1(村の中心)
魔王(村の中心にいってみるか)
魔王(前には村のはずれにいったのだが、その際、修道女とであった)
魔王(修道女は誰にもばれなかったと思うが、村のはずれで教区の責任者が行方不明となったならば警戒も高まっているかもしれない)
魔王(なので、今回は村の中心にいってみるか)テクテク
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
<<ポツポツ
<<ワイワイ
魔王(む、季節ではないからか、前来た時よりもさびしくはなっているな)
魔王(前はこのくらいの人の往来が村のはじではあったが、今では往来はまばら、それどころか中心部でこの程度となったか)
魔王(最も、この程度、が村にある時点で活気がある証拠なのだが)
魔王(確か、王族が休養していたのは先月までだったな、王族が去って行き、ひと段落した、と)
魔王(……土産などはあとで買うとして、さて、調査でもおこな)ピタッ
魔王(唐突に、オレは足を止める)
魔王(というのも、ある建物が視界に入ったためだ)
魔王(その建物は、村の中央の広場を見渡せる位置に建っていた)
魔王(尖塔の下には鐘が置かれ、それを鳴らして村人に時刻を知らせるためのもの)
魔王(できている素材はレンガ造りで、簡素で質素だった)
魔王(しかし、その建物が村の中心として置かれ、荘厳さと威風を兼ねそろえた建物)
魔王(――教会があった)
魔王(修道女が任されていた教区、その活動拠点、教会が目に触れた)
魔王(ただ、立っているだけでも可笑しい。可笑しさは警戒を招く。そのため、立ち止まった、とならない時間で、オレは足を進め、教会を眺めながら移動した、しようとした)
魔王(しかし、気がつけば、教会の前で立ち止まり、眺めていた。その佇まいに、いささか目を奪われた、というのが正しい表現だ)
魔王(修道女は、こんな立派な教会を任されていたのか)
魔王(その事実に、改めて修道女の偉大さを認識する)
魔王(修道女は博識だ。博識で、頭もよく、回転も早い。だが、心根は清らかで、信仰深く、それでいてまだ若い)
魔王(修道女は努力した、といっていたが、このような立派な教会を任されるのはなみなみならぬ努力を認められた証だろう)
魔王(そして、それを奪った自分に、僅かに嫌悪を抱く)
魔王(だが、返せ、と神に言われてもオレは返還するつもりなど毛頭ないのだが)
??「おにいさん、教会に用があるの?」
魔王(唐突に、声をかけられ、我に返る)
魔王(気がつけば、教会の先突部の影が傾き、オレにかかっていた)
魔王(……まずい、オレはそんなに眺めていたのか)
魔王(不信感を抱かれないか、いや、警戒心を与えるには十分すぎる。勘のいい人間なら、気がつくかもしれない)
魔王(そんな思いを抱いていると)
??「ねぇ、おにいさんってば!?」グイッ
魔王(腕を掴まれ、振り向かされた。その先にいたのは)
下1 コンマ判定
01-30 十代中程の少女
31-60 十代後半の女性
61-90 二十代前半の女性
91-98 及び ぞろ目 上記の上から自由安価
尋ねたいのですが、容姿安価内容を変更してもいいですか?
今まで髪と胸の大きさでしたけど、色とかに変更しても
判定 67 二十代前半の女性
魔王(女がいた。一般的な農夫が着るようなツナギの上に、土がついた前掛けを着ている女)
魔王(年の頃は修道女よりも幾分上だろう……見た目はオレと同じだろうに、おにいさんと呼ばれたが)
魔王(手足は浅黒く日に焼け、健康美と気丈さを醸し出している)
魔王(修道女が深遠の令嬢という種の女であれば、対照的に活発なイメージを与える女がいた)
魔王(しかし、日頃の労働で顔立ちが醜悪になっているかといえばそうでもない。化粧気もないが、目は大きく、鼻筋も整っており、それなりに工夫すれば町の酒場や娼館ならいい稼ぎをするような美人がいた)
??「? どうしたの? 今度はあたいの顔をじっとみて」
魔王(首をかしげながら、女性はそう尋ねる)
魔王「む、いや、なんでもない.そちらこそ、なぜオレに声を?」
??「おにいさんじっと教会を見てし、もしかしてなにか困りごと?」
魔王「む、困りごとではないな……立派な教会だと思ってな」
??「そうだね、ここの教会は立派よ」ウンウン
魔王「やはり、王族の避暑地があるからか?」
??「さあね、でも、不吉なことがあったばかりで」ハァ
魔王「不吉?」
??「……しまった、これ禁句だったんだ」ハァ
魔王「どうせだ、教えてくれないか?」
??「……じゃあ、これ買ってくれない? 畑で取れたもの売りに来たんだけど、さっぱり売れなくて困ってて」
魔王(そういって見せたものは色とりどりの野菜だった。取れたもの、ということは間違いではなく、みずみずしく、色どりも素晴らしい。素晴らしいが……)
魔王「……」
??「あれ? どうかした? 険しい顔つきでこっちをみてるけど」
魔王「妻に、外で衝動買いはするな、と窘められていて」
魔王(一度目は、看板娘というパン屋から買ったもの、そして二度目はこの間の市場で衝動買いした子供用品とお土産の数々、それは修道女から苦言を呈されるには十分なものだった)
??「あ、奥さんいるんだ、おにいさん」
魔王「今度は子供も生まれてくる」
??「あー、じゃあおにいさん改め、おとうさんだね」フフッ
魔王(……おとうさん、わるくない響きだ)
??「だったらなおさら奥さんに体力つけてあげないと、うちの野菜はどれも新鮮で妊婦さんも産後の奥さんにもぴったりだから、ぜひ買っていってよ」
魔王「……じゃあ、少しもらおうか」チャリン
??「毎度あり! ……でね、教会のことなんだけどね」コソコソ
??「此処だけの話、あの教会には修道女っていう、此処ら一体の教区を任された、若いんだけど優秀な人がいたんだけどね」
魔王(ああ、知っている)
??「ある日突然いなくなっちゃって、あたいら村の皆で探したんだけど、痕跡一つ見つからなくてさ、いやー参った参った」ガシガシ
魔王(む、それなりにおおごとになっていたんだな)
??「獣に喰われたんじゃないかってもあって、でもこの辺の獣は人を襲わないし、じゃあ人浚いにってもあったんじゃないかと不審な奴らはいなかったかと皆で探したけど、その影もなし」
魔王(目の前に犯人いるがな)
??「だけど、下手におおごとにすれば人も寄り付かなくなるからさ、修道女には悪いけど」ハッ
魔王「む、どうかしたのか?」
??「い、いや、なんでもないさ、だから、これでこの話は」
魔王「……少し、いきがいいようだし、この料金に上乗せさせてもらう」チャリン
??「……一つ言っておくけど、あたいたちもやりたくてやったわけじゃないからね」キョロキョロ
魔王「ああ、それは肝に銘じておこう」
??「絶対に誰にも言わないでおくれよ……まさか、教会のおくりものじゃないだろうね?」
魔王「教会のものは、妻を持たないだろう」
??「それもそうだね、でね、その話だけど」
??「責任者がいなくなった教会から、どうしていなくなったのか聞かれてそれで、ある報告をね、少し嘘をね」ヒソヒソ
魔王「嘘?」
??「声が大きいよ、もっと小さな声で」ヒソヒソ
魔王「すまん、これでいいか」ヒソヒソ
??「ああ、いいさ。でね、嘘をついて、教会を追及をやり過ごしたのさ」
魔王「どんな嘘を?」
??「教会を任されていた修道女は信仰を放り出して、男にいりこみ、それで逃げたってことにして教会に報告だよ」ヒソヒソ
魔王「……」
??「どうしたのさ、黙りこくって」
魔王「……修道女は」
??「?」
魔王「その女は、村のつまはじき者だったのか?」
??「いや、いい子だったよ、若くて物知りで、若いのに頑固で怒らすとおっかないけど、教会でお祈りするときは皆世話になってたね」
魔王「……世話になったのに、名誉を汚したのか?」
??「だってしょうがないじゃないか、下手に噂を立てられても人がよりつかなくなるだけで、あたいたちは商売あがったり、人ありきでやってるみらなんだからさ!」
魔王(……まぁ、オレが怒ったところで、オレが元凶なのだが)
??「胸糞悪い話しだと思うよ、でも、いなくなった人間よりいる人間だよ」
魔王「……したたかだな」ハァ
??「ま、仕方ないよ、あたいたちもおまんま喰えなくなっちゃうし」ハァ
??「おにいさんだって、奥さんと子供さん、養わないといけなくなった時、いない人間の名誉を守る?」
魔王「……いや、妻と子を優先するな」
??「そんなものだよ……と、はいよ、おにいさん。野菜、包んだよ」
魔王「ありがとう」
魔王(……そうして、オレは野菜を片手に戻っていった)
魔王(結局、村を回ってみたが、反応は一つあっただけだった)
魔王(オレに修道女のことを話した女だった)
魔王「……名誉を汚したオレがいえた義理じゃないが、修道女には、話さない方がいいな」
魔王(そうして、戻る。どんな顔をすればいいのか、分からなかったが戻るしかなかった)
明日は早いので短いですがこの辺で
次回、魔王パパになる!にご期待ください(ただし、惚れているがゆえに嫁の顔をみれない模様)
では、おやすみなさい
あと、すこし容姿安価は考えてみます。
流石にスキンヘッドだらけになったら魔王の性癖がやばすぎるので
――強制イベント――
『豪華な部屋』
修道女「……」
魔王「……」
修道女「……」
魔王「……」
修道女「旦那さま」
魔王「……なんだ? 修道女」
修道女「帰ってきてから、今夜は一段と甘えん坊ですわね?」ナデナデ
魔王「……そうか?」
修道女「ええ、帰ってきてからというもの、ずっと口を一文字に結んで何も仰らず、ワタクシの部屋を訪ねてきたと思えば、夜は一緒に寝たい、だなんて、なにかあったと察せられなければその方に寄り添う資格などありませんわ」ナデナデ
魔王「む……」
修道女「何がありましたの? こう見えても、ワタクシは貴方さまとは夫婦でありたいと望んでいます……ワタクシの一方的な思いかもしれませんが」
魔王「オレも、修道女とは夫婦でありたいと思っているぞ」
修道女「なら、なおさらですわ。夫婦だと互いに思っているなら、相談し合い、悩みを共有しあうのがめおとというものです。ワタクシに構わず、仰ってください。旦那様の力にならせていただきたいのです」ナデナデ
魔王「……」
修道女「それとも、やはりワタクシは、旦那様には力不足で――」
魔王「む、そんなことはない。ないぞ、修道女」
修道女「では、おっしゃってください。こればかりは引きませんわよ」
魔王「……今夜の修道女は強気だな」
修道女「旦那さまが何かを抱えてらっしゃる時は、退いてはならない時ですわ」
魔王「……そのな、修道女」
修道女「はい」
魔王「修道女に、つらいこととなるが、それでも構わないか?」
修道女「もしかしてワタクシに関することでしたか?」
魔王「…………そうだ」
修道女「なおさら、ワタクシに聞かせてくださいな」
魔王「辛いぞ? それでもいいのか?」
修道女「構いませんわ」
魔王「実はな……」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
魔王「――というわけだ。あの村では、修道女はかなり不名誉な理由で捜索が打ち切られた」
修道女「……」
魔王「元凶であるオレが避難する権利などなし、そもそも、オレは、その……」
修道女「ワタクシの名誉を汚した原因の端を発してその罪に苛まれていたのですね」
魔王「……そうだ」
修道女「しかし、どうするべきなのか分からず、その極みに達したため、今日は甘えたくなった、と?」
魔王「……そんなところだ」
修道女「はぁ、まったく、旦那様は甘いですわね」
魔王「……甘い」
修道女「ええ、優しいのではなく、甘い、ですわ」
修道女「そもそも、ワタクシの名誉を汚すこととなったと仰いますが、ワタクシは構いませんわ」
魔王「しかし、修道女は今まで積み重ねてきた功績がはく奪されるどころか」
修道女「あら、もう、魔族の子を孕む、という教会最大の禁句を破っておいて、名誉もなにもないですわ。寧ろ、そちらの方が軽いですわね」フフッ
魔王「だが、それはオレが……」
修道女「ええ、でも、ワタクシが旦那さまを愛したのは、旦那さまを選んだのは紛れもなくワタクシ自身です」
修道女「そのことにいささかの後悔も抱いておりません」
魔王「……修道女」
修道女「……旦那さま、一つ言っておきたいことがありますがいいですか?」
魔王「なんだ? 修道女」
修道女「ワタクシは、旦那さまにかどわかされ、良かったと思っております」
魔王「む? それは」
修道女「貴方様に会えた運命に感謝します」
修道女「なぜなら、旦那さまという優しく、素敵な殿方に出会えました」
修道女「まぁ、出会いは最悪で、もう二度と起きてほしくはないですが」クスッ
魔王「む、それはすまん」ペコリ
修道女「それに、こんなに愛しい子を宿すこともできましたのは、本当に……あら?」ドクン
魔王「修道女?」
修道女「あら、その、あらあらあら?」
魔王「どうしたのだ? 修道女」
修道女「その、大変です。旦那さま」オゴゴゴゴゴゴッ
魔王「む?」
修道女「この子、産まれてきますわ!」ビチョビチョ
魔王「むぅ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
――数日後――
赤子<<スヤスヤ
修道女「可愛いですわね、この子」ウフフフフッ
魔王「ああ、修道女に似て、利発そうな子だ」ニコニコニコ
修道女「いいいえ、旦那様に似て、よき君主となる相ですわ」ウフフフッ
魔王「そうか? オレにはよくわからんが……」
修道女「目尻のあたりが旦那様にそっくりですわ」ウフフフフフッ
魔王「む、それをいうなら、口元は修道女に瓜二つだ」ニコニコニコ
修道女「いえいえ、旦那様に――」
魔王「いやいや、修道女に――」
――しばらくお待ちください――
魔王「しかし、これでオレも父親か」フム
修道女「……なにかご不安が?」
魔王「ああ、オレは、この子に誇れる者になれるだろうか?」
修道女「そのために、ワタクシが居りますわ」
魔王「む?」
修道女「なにかありましたら、ワタクシに言ってください。旦那様の支えになります」フフッ
魔王「頼もしいな、修道女は」
修道女「いえ、旦那様が頼もしいのですわ」
魔王「少なくても、この子に誇れる王にならなくてはいけないな」ナデナデ
赤子<<スヤスヤ
修道女「ええ、ワタクシも、この子に頼れる母になりたいです」
魔王「……修道女」
修道女「……旦那さま」
<<イチャイチャラブラブ
――以下赤子が泣きだし、魔王と修道女が執事長スライムに叱られるまでエンドレスのためカット――
コンマ判定
下1
才能判定
01-30 戦力 +30
31-60 戦力 +50
61-90 戦力 +80
91-98 戦力 +100
ぞろ目コンマ一桁の数字 × 100
安価
下2
この赤子に名前をつけますか?
つけない場合、表記が『第一』になります。
下4
性別安価。男か女か選んでください。
一旦たんま 間違え発見
こっちが正しいです。
コンマ判定
下1
赤子 才能判定
01-30 戦力 +30
31-60 戦力 +50
61-90 戦力 +80
91-98 戦力 +100
ぞろ目コンマ一桁の数字 × 100
下2スキル判定
01-30 一つ
31-60 二つ
61-90 三つ
91-98 四つ
ぞろ目 4つ+自由表記
安価
下3
赤子 性別安価。
男か女か選んでください。
下5
この赤子に名前をつけますか?
つけない場合、表記が『第一』になります。
下1 判定13 戦力 +30
下2 判定95 スキル 四つ
下3 安価 女の子
下5 名前 アイ
あーこれは能力は低いけど、技能は多芸な子だなアイちゃん。
ちなみに、スキルは開花系と引き継ぎ系がありますが、今、母胎が修道女しかないので一つしか引き継げません。
今日はこの辺で。おやすみなさい。
あと、最後に安価
この子はスキルがMAXの4つなので、一つだけ天稟があります。
その才能とは?
下3でお願いします。
選択肢から選ばせてほしいところ
豪運
『豪華な部屋』
修道女「……zz」スースー
赤子「……zz」スースー
スライム<<ガチャ
魔王「シーッ」
スライム<<!
魔王「ああ、二人とも寝ているな」ヒソヒソ
修道女・赤子「……zz」スースー
スライム<<ブンブン
魔王「どうやら、疲れてしまった様だし、寝かせておこうか」ウンウン
スライム<<パタパタ
魔王「そうだな、皇女として、この子は母親似の美人となるな。成長すれば、町を歩けば誰もが振り向くような美人に」ニコニコ
魔王「ただ、変な男が嫁にくれ、と言ってくれば生かして返さんが」クックックック
スライム<<パタパタパタ
魔王「なに? 名前を決めないといけないですね? 実はな、さっき決まったんだよ執事長スライム」
スライム<<!
魔王「ああ、修道女と話しあってな、決めたところだ」
スライム<<パタパタ
魔王「そう急かすな、この子の名前は、『アイ』」
魔王「オレと修道女が愛した確かな証拠で、これからオレのことをしっかりと見る目を持つ、だから、その名をつけた」
魔王「どうだ? いい名だろう?」
スライム<<コクコク
魔王「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな」ウン
魔王「どうだ? 今宵は祝宴だ。一献、どうだろうか?」
スライム<<ブンブン
魔王「ああ、この子を、執事長スライムも支えてやってくれ」
スライム<<ブンブン
魔王「乾杯」カチン
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
――状況説明――
魔王「今回の状況説明は、このターンから解禁される『苗床』システムからの説明だ」
魔王「苗床システムの設定については>>799を参照してくれ」
魔王「今回はそのシステム面についてのレクチャーを入れたい」
魔王「苗床システムは効率よく兵士を手に入れることができる」
魔王「だが、現状は『瘴気』が薄いため、低魔族か人間種しか繁殖することはできない」
魔王「現状は、三種類だ」
魔王「そのポイントをまとめたものがこれだ」
名前 出産までの期間 合計戦力ポイント 加算瘴気
亜人種 2フェイズ (2+1)=3 3
人間 2フェイズ (1+2)=3 2
スライム 1フェイズ 1 1
魔王「これから順をおって説明していく」
魔王「まず、出産までの期間であるが、これは一体どれくらいのフェイズかターンを経過すれば出産できるか、のことだ」
魔王「最初のターンの1フェイズ開始前に、苗床を選択すると、その1フェイズ目を含めて何フェイズでその魔族が出産されるかがわかる」
魔王「つまり、亜人種を選んだ場合、2フェイズのあと、3フェイズ開始前に出産されるということになる」
魔王「次に戦力ポイントだが、これは、一体毎に産まれれれば、それがどれだけの戦力となるかだ」
魔王「だが、これは持って生まれた力と、それに追加して加わる力がある」
魔王「例えば、強靭な爪や牙をもつ猛獣であったら、人間などひとたまりもないが、しかしその人間が弓矢などで武装していれば猛獣を打倒することも可能になる」
魔王「よって、()内の最初の数値はその種族が生まれ持った、身体の戦闘力だ」
魔王「亜人種は2ポイント、人間は1ポイントとなっている」
魔王「だが、その種族が武器を扱えるかによって状況は変わる」
魔王「例えばスライム種は武器を、人間用に調整された武器を扱うことはできず、1ポイントのままだが、亜人種は取り扱うことができ1ポイント加算」
魔王「人間は人間の武器を取り扱うことに長けているため、2ポイントの加算となり、総合合計の戦闘力が現れる」
魔王「これが戦闘力だ」
魔王「特に注目するのは、オレの城に、『武器庫』があるという点」
魔王「いまだにあまり整備はされていないが、そこそこ拡張すれば武器もよりいいものとなり、武器のポイントも増大される」
魔王「残念ながら、途中でランクがあがっても、それまでの人間魔族などはその時点での武器を取り扱うための知識しかないためポイントは増大しないが、しかし産まれてくる奴らの戦力は上がっていく」
魔王「よって、防衛に力を注ぐのもいいだろう」
魔王「続いて瘴気ポイントの説明に移る」
魔王「魔から産まれおちた者は瘴気を纏う」
魔王「これは、魔から産まれ出た人間にも当てはまり、好くならず、この方法を用いて産まれると瘴気を伴って生まれてくる」
魔王「瘴気とは、魔界の特性そのものといっても過言ではない」
魔王「魔界に溢れ、大気を満たし、魔界以外のものを取り付けない毒となるものだ」
魔王「修道女には、その対策をしてあるから大丈夫だが、並のものなら瘴気の濃い場所では正気を保つことすら不可能になるといわれ、五感を狂わせ、理性を消失させる」
魔王「ようは邪神をみて正気を失う感覚を空気にしたようなものだ」
魔王「これを増やすことによってより強力な魔族を産ませることができる」
魔王「ただ、現状、瘴気の密度も決まっている」
魔王「例えるなら、風呂に入浴剤をいれたとして、ある密度までは溶かすことができるが、あまりに入れすぎると粉になって風呂底に沈んでいる、そんなものだ」
魔王「それによって、どれほど保有できるかが決まる」
魔王「しかし、これも防衛設備を拡張することで増やすことができる」
魔王「ちなみに、拡張しやすく、すぐに増える」
魔王「現状、120まで瘴気を貯めることができる」
魔王「兵士を増やすと、二つのポイントが加算される」
魔王「説明は以上になるが、追加でシステム面での変更がある」
魔王「>>101に教育のコマンドで兵士にスキルを付与させることができると書いたが、一部変更で、『魔王の因子』が宿った子供にスキルを付与させたり、情緒を安定さえたりすることがきでる、とすることにした」
魔王「説明が二転三転してすまないが、子供にスキルを付与させるだけでなく、情緒を安定させるといいこともあるので、子供の教育も重要なコマンドとなると言っておく」
魔王「では、本編、と行きたいが、今夜は遅いのでここまでだ」
魔王「じゃあ、また明日、よろしく頼む」
ちなみに、安価数が多い時は連投もありですが、五分経過後とかにします。
前回は特に指定していなかったのでありにしますが、その辺も考えたいと思います。
>>945
すみません。次からは選択肢方式にしますね。
では、おやすみなさい
――追記――
魔王「始まる前に補足事項、というか書き忘れだ」
魔王「今回から、情報欄に追加項目が加わる」
魔王「追加されるのは、戦力、瘴気(戦力保有値)」
魔王「そして、受胎で生まれた子供の情報だ」
魔王「順番の番号は1が名前と()内は種族、2はスキル、3は戦力となっている」
魔王「だが、成長するまでは1は変わらずだが、2が何度教育を受けたか、3は成人するまでの期間だ」
魔王「ま、分からなくなった時のための情報だと思ってくれ」
魔王「運営していくなかで項目が変容してしまい、一部変更だ」
魔王「具体的には<<101の説明で教育を行うとコミュニケーション不可とあったが、それは母胎調節不可に変更で頼む」
魔王「では、本編の前に、選択がある。それを行ってから始まる」
――追記終了――
――修道女の行動選択――
アイ「おぎゃあおぎゃあおぎゃあ!」
修道女「あら、おしめは取り換えたばかりですから、お腹がすいたのかしら? まってなさい。いまお乳を――」
魔王「……」
魔王(修道女は連日、アイの世話をしている)
魔王(だが、修道女にはまだやってほしいことはある)
魔王(例えば母胎となって魔族を増やしてほしい)
魔王(しかし、アイの、娘の世話を、教育を任せたいのもある)
魔王(オレでは修道女のようにうまくはいかないし、それにやることがあるからな)
魔王(……いや、修道女は働き詰めだ。城の掃除や娘の世話、全部をやってもらっている)
魔王(ここで一つ休息を取らせるのもありだな)
魔王(さて、修道女をどうするか?)
1 苗床の『母胎』になってもらう。(母胎改造不可)
2 引き続き、娘の『育成』を行ってもらう。(母胎調節不可)
3 『休息』を取らせる。
下1
選択『休息』
魔王「むぅ……」
魔王「なぁ、修道女」
修道女「どうかされまして?」
魔王「少し、休まないか?」
修道女「はい?」
魔王「このところ、城の管理や掃除にオレの組織運営講義、アイの世話と働きづめだろう?」
修道女「それがワタクシの役目ですから」フンス
魔王「しかし、それが大分無理をしているようにしか見えない」
修道女「いえ、そんなことは……」
魔王「それは修道女が気がつかないだけだ。実際のところ、あまり寝ていないじゃないか」
修道女「……子供は待ってくれませんから」
魔王「たまには休息をとってみればいいじゃないか」
修道女「休息、ですか?」
魔王「そうだ。子育ては執事長スライムに、オレは講義を地力で行う」
魔王「修道女がやりたいことをたまにはやってくれ」
魔王「頼む、これは夫からの頼みだ」ペコリ
修道女「旦那さま……」
魔王「修道女が倒れないか、気が気でないのだよ」
修道女「……わかりました。たまには休みもとってみましょうか」
魔王「修道女」パア
修道女「でも、アイの世話は最低限させていただきますわ。だって、旦那様との愛しい結晶ですものね」クスッ
魔王「ああ、了解した」
4ターン
1フェイズ
『研究室』
修道女「……すこし振り返ってみると、旦那さまと一緒なのは久々ですわね」クスッ
魔王「そうか? 修道女が臨月になってからいつもいた気がするが」
修道女「お腹の中にアイがいましたから、本当に二人になったのは久々、という意味ですわよ」クスッ
魔王「……そうだな」ギュッ
修道女「ふふっ、旦那さまを独り占めするのも久しぶりですわね」ギューッ
情報
施設情報
研究施設 レベル2(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数1)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、夫婦の情愛
子供情報
1、アイ(魔人)2、0回 3、残り9ターン(14フェイズ目で成人)
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密44
戦力 0 瘴気 0/120
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
選択1b(防衛設備)
魔王「……城の作りを見直すか」
魔王「万が一、攻め込まれるとひとたまりもないものだし」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
魔王「この城、殆ど残ったと思っていたが、外壁などが壊されているな」
魔王「遺構などを再建する方がいいな」
魔王「……しかし、オレ一人では限界もあるか」ムゥ
インフォメーション
防衛設備 改造回数2になりました。
4ターン
2フェイズ
修道女「お疲れのようですわね」モミモミ
魔王「む、そんなにはつかれていないぞ」
修道女「あらあら、そうでしたか」クスッ
魔王「修道女、せっかくの休息だ、好きなことをしたらいいのではないか?」
修道女「好きなことはしていますわ」ニコッ
情報
施設情報
研究施設 レベル2(改造回数0)
防衛説部 レベル1(改造回数2)
居住施設 レベル2(改造回数0)
母胎情報
1、修道女 2、信仰者 3、休息 4、夫婦の情愛
子供情報
2、 アイ(魔人)2、0回 3、残り9ターン(14フェイズ目で成人)
ステータス
攻撃力 14 速さ13 隠密44
戦力 0 瘴気 0/120
1設備拡張
a研究設備 b防衛設備 c居住設備
2母胎調節
aコミュニケーション b母胎調節 c母胎改造
3訓練(1ターン二回まで)
a攻撃力 b速度 c隠密
4情報収集
下1
五分以上書き込みがない場合、連投可
どちらに行きますか?
1 山間の村
2 地方都市
下1
五分以上書きこみがない場合連投可
夕飯のため一旦休憩
行動選択4(情報収集)
場所選択2 地方都市
魔王「修道女、頼みがあるのだが」
修道女「なんですの?」
魔王「また弁当を作ってほしい」
修道女「あら? また何処かに行かれるご予定で?」
魔王「む、まぁ、そんなところだな」コクコク
修道女「この子も、まだ小さいのですから、あまり出歩くと“このおじさまはどなたですか?”とアイから聞かれてしまうようになりますわよ」ジトーッ
魔王「……せめておにいさんにしてくれ」
修道女「ふふっ、だから、そう言われないためにも妻と娘を放っておかないでくださいましね」
魔王「む、そうするか」ハァ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
魔王「とかなんといったが、朝早く出てきてしまったな」ハァ
魔王「帰りは遅くなるし、本当に顔を覚えてもらえないと困るなぁ」ハァ
魔王「だが、娘のためにも頑張るか」
魔王「……といっても、母胎を手に入れれば今度は妻に嫌われそうな気もするが」
魔王「誰の情報を集めるか」
どこにいく?
1、都市の中心部へ(未開ルート)
2、個人商店街へ(看板娘の情報収集)
3、市場の方へ(巡査の情報収集)
下1
選択1 都市の中心部へ
魔王(都市の中心部にいくか)フム
魔王(思えば、この都市は広い。まさか母胎適性のある人間が二人だけとは限らなしい、情報は多くていいからな)
魔王「さて、なにがあるか、どんなものに会えるのか、楽しみではあるな」スタスタスタ
魔王「せめて修道女に土産話でもあればいいが」ウン
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
魔王(中心部に向かって歩くと、それまでの小じんまりとした商家や路上店とは違い、そこそこの規模を誇る建物が見えてくる)
魔王(各地に冒険者を統括するギルドの支部であったり、この国一の経済を回している銀行の支店であったりと、ここを中心にするのではなく、ここに一部分店を出す、組織の視点が多い)
魔王(そういった店で働く従業員のためのアパートメントであったりするのだが、一部例外もある)
魔王(それは、この都市で運営している行政サービスのための建物だ)
魔王(例えば、ここから遠くに見える、丁度都市に中心には役所の公社が建てられ、その付近にはそれに連なる組織とそのための建物が建ち並ぶ)
魔王(だが、そこには用はないし、その中に母胎候補がいたとしても……)ハッ
魔王(……そもそも、考えてみればこんな場所で誘拐もなにもあったものではないと気がついた)
魔王(気がついた……気がついたからといってこれからはずれまでいって、情報収集をするのも気が引ける)
魔王(このまま退くのも、と思っていると、ある建物が目に入った)
魔王(都市の中心部だというのに、鬱蒼とした木々が生い茂った公園、その公園の中には水をふんだんに使用した噴水や子供が遊んでいる遊具があった)
魔王(しかし、それよりも奥、視線の先には白亜の建物があった)
魔王(都市の中心にある都市公舎よりは二周りほど小さな、壁が白く塗られた建物)
魔王(人がまばらに入ってたり出たりをくりかしていた)
魔王(気になり、公園の入り口に書かれた案内図をみると、その建物に関する説明もあり、こう書かれていた)
魔王(『都市営図書館』、と)
魔王(図書館、とある。その意味は知っている。都市が住民のために行う行政サービスの一つで、都市の税で書物を購入し、税を払う市民は自由に書物を閲覧し、借りることができるというシステム、だったと修道女から聞いたことがあった)
魔王(オレはこの都市の住民ではないが、確か書物の閲覧は自由であったはずだ)
魔王(……誰かが言ったな、知識は重さのなく鍵の必要のない財産だと)
魔王(その財産を増やすとするか)フム
直下 コンマ判定
判定 91(大成功)
魔王(結論からいえば、ここにきて正解だった)
魔王(オレは魔族だ。そして、魔王の因子を受け継ぐ魔族)
魔王(残念なことに殆ど隠密に魔王の因子を使ってしまっているが、それでも記憶はいい方だとうぬぼれている)
魔王(だから、修道女とアイのための土産はできた)
魔王(修道女には、新しい料理のレシピを、アイには様々な能力(スキル)を開花をさせる教育方法を学んだ)
魔王(修道女は喜んでくれるといいな。アイは、我が子ながら才能にあふれている。だから、その一端でも見せてくれればいいが)
魔王(その戦果にほくほくと心を躍らせ、エントランスで昼食を取ることにした)
魔王(包みを開けると、中には弁当が現れる)
魔王(蓋をあけ、フォークを取り出し、さて、と)
魔王「いただきま――」
??「あの……」
魔王(弁当の中にフォークを入れようとしたとき、声がかかった)
魔王(オレの正面から声をかけられたが、オレは弁当に視点を落としていたため、その声をかけた人間の顔は分からなかった)
魔王(だから、視線を上げた。視線を上げると、そこには――)
下1 コンマ判定
01-30 十代中程の少女
31-60 十代後半の女性
61-90 二十代前半の女性
91-98 及び ぞろ目 上記の上から自由安価
判定 30 十代中程の少女
魔王(一見すれば、子供かと間違えるような少女がいた)
魔王(いや、子供であるから少女なのだろうが、子供と見るにはいささか年が経っている少女で、女性と少女の中間地点にある少女といった様相の少女が立っていた)
魔王(だが、オレに声をかけたのは向こうから、というのに、その視線はなるべくオレと目を合わせないように泳いでおり、体は防御するかのように縮こまっていた)
魔王(小動物を想定させる少女がいた)
魔王「なにか?」
??「ひぃ!」
魔王(軽く声をかけただけのに、少女は怯えてエントランスの柱の影まで隠れてしまう)
魔王(このまま弁当を食するのを再開するか、ともおもったが、少女はちらちらをオレを見ている)
魔王(正直鬱陶しく、このまま弁当を食べても喰った気はしないだろう)
魔王(だから、ため息を一つ漏らし)
魔王「……なにか用があれば、聞くが何用か?」
??「――」つ
魔王(そう聞けば、少女は柱の陰から、壁を指さす。そちらを向けば、こう書かれていた)
『飲食禁止』
魔王(……つまり、ここでの飲食は厳禁ということだった)
魔王(少女を見れば、怯えたまま、柱の陰からでてこようとはしなかった)
魔王「そうか、はじめてのもので、指南してくれたのか」
??「い、いえ、こ、こちらこそ、差し出がましいことをして申し訳ありません」
魔王(なぜか、こっちが謝られる。だが、いいか)
魔王「……すまんが、ここらで飯を食えるところはあるか? 弁当を食べたいのだが」
??「――」つ
魔王(そうして、指をさし、そちらの方を見れば、そこには図書館内の案内図があった)
魔王(これで探せ、ということだろう)
魔王「感謝する……だが、その態度は直したほうがいいな」
??「ひっ!! す、すみませんっ!!」
魔王(そういって、少女は走る。あっという間に、消えてしまった)
魔王(さて、オレもいくか、そう思い、弁当の包みをたたみ、移動しようとすると、少女が隠れていた柱の陰から、あるものを見つけた)
魔王(それは四角い金属の板だが、表面には魔術としての刻印がほられており、複製不可の証だった)
魔王(これを知っている。これは図書館を利用する際の図書の貸し出しを行うための証明カードであった)
魔王(その表面には名前が彫られている。名前にはこうあった)
魔王(『学士』、と)
次スレ
安価とコンマで魔王の野望!2
安価とコンマで魔王の野望!2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1466513690/)
ここは埋めるなり、なんなりしてください
>>1000までやりたいことを聞いたり、質問に答えたりします。
どうぞご自由に
『特別編』
――魔王の子育てand 修道女との新婚生活――
魔王「……修道女」
修道女「どうかされましたの? 旦那さま」
魔王「アイが中々泣きやんでくれんのだが」オロオロ
<<オギャーオギャー
修道女「あら、それは困りましたわね」フフッ
魔王「笑っていないで教えてくれ、オレはどうすれば」オロオロ
修道女「あら? しかし今日はワタクシは羽を休め、アイの世話は魔王さまが行う、ということでしてけど?」
魔王「うぐっ」
修道女「やはりワタクシがアイのことを世話しますか?」
魔王「……いや、修道女は休んでいてくれ。オレがなんとかしてみせる」ヨシヨシ
修道女「そのいきです。旦那さま」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
魔王(とはいったものの……)チラッ
<<オギャーオギャー
魔王(中々泣きやんでくれんな)オロオロ
魔王「何が駄目だというのだ、おしめは変えた、ミルクはもう飲んだ、あとは修道女と同じように背負っていれば泣きやむおとなしい子なのに、なぜオレが背負っても泣きやまない」オロオロ
<<オギャーオギャー
魔王「いつも修道女が祈るときには背で寝ているのに、なぜ寝付かない」オロオロ
魔王「どうすれば、いいんだ?」
魔王「……そうだ、あれがあった!」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
修道女「それで?」ゴゴゴゴゴゴッ
魔王「……」セイザ
修道女「それで、アイが泣きやまないからどうされたんですの?」
魔王「空の散歩を、少し……」
修道女「雲の上まで飛び、急降下と急上昇を繰り返すのが、空の散歩と申しますの? しかも、それであの子に雪がかかるほどのことをして?」
魔王「しかし、アイは喜んでくれたぞ?」
修道女「風邪をひいたらどうしますの!? いえ、今回は無事ですみましたが、下手をすればあの子が落下でもしたら命を落とす所でしたわ!」
魔王「すまん」
修道女「……もしも同じことをしたら、アイに触れるのも禁止しますからね」ギロリ
魔王「そんな殺生な!」
修道女「ですから、あの子が怪我をしない範囲であやしてくださいませ」ハァ
修道女「とりあえず、二人とも、お風呂にはいって温まるのが先ですわ」
魔王「……そうだな」
修道女「お風呂でも、無茶しないでくださいね」ジトー
魔王「了解した」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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魔王「……しかし、娘の教育になにをすればいいのやら」ホカホカ
アイ<<キャッキャ
魔王「……そうだ、あれをしてみるか」ホカホカ
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魔王「ほら、見てみろ、これはな、北に咲く花で霜が降りるころに咲くから霜知らせとも呼ばれて」
アイ<<ジーッ
修道女「なにをしてますの?」
魔王「む? 修道女か? 祈りは終わったか?」
修道女「ええ、で、中庭でアイを背負って華をおしてますが、どうされたのです?」
魔王「む、いやなに、アイが花を好んでくれればいいと思ってだな」
修道女「……この子にも園芸を身につけさせるつもりですの?」
魔王「いや、草花を愛で、命の大切さと尊さを学んでくれればいいと思ってだな」
修道女「……」ジーッ
魔王「? どうした、修道女」
修道女「いえ、父親としてはいいかもしれませんが、魔王としてどうなのか、と思ったもので」
魔王「む? それはすまん」
修道女「ふふっ、それで謝る必要はありませんわ。そんな甘いところにワタクシは惚れたのですから」
魔王「……オレも、修道女のそんなところに惚れたな」ニコッ
修道女「旦那さま……愛してます」ギュッ
魔王「修道女……オレもだ」ギュッー
チュッ
修道女「旦那さま……」
魔王「修道女……」
――以下、アイがぐずりはじめ、二人とも我に返るまでエンドレスーー
今日は更新は特別編のみ
まだまだ結構残っていたので小ネタ
>>1000まで改善点や見てみたいIFや小ネタがありましたらお気軽に。更新できない日に書くかもしれません
読み返して思ったけど、アイちゃん、親父とお袋がずっとこのままいちゃいちゃしてたら思春期に絶対ぐれるな(確信)
では、おやすみなさい
>>1000なら魔王がなんかスキル習得
このSSまとめへのコメント
アイが産まれた後の魔王と執事スライムの乾杯にジーンときた