姫川友紀「カメラが欲しい!」 (61)

昔に書いたの(一部)


西川保奈美「同級生の珠美ちゃん」
西川保奈美「同級生の珠美ちゃん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455948575/)

姫川友紀「事務所にお泊まり」
姫川友紀「事務所にお泊まり」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458129656/)

では、はじめます。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461586419

TV『はい! ではこちらが、藍子ちゃんがオフの日に撮った一枚です。どうぞ!』

TV『えへへっ。いつもの通りを歩いていると、黒猫が毛づくろいをしていて、つい撮っちゃいました!』

TV『おー、遠近でのピントのボケ具合といい、トイカメラで撮ったものとはとても思えませんね』

TV『ありがとうございます!』

TV『では、藍子ちゃんの撮ったこの写真をケータイ、パソコンの壁紙として配布します! ダウンロードの方法は番組の後半で!』


友紀「おー…、カメラかぁ……」

友紀「んー……。スマホのカメラも悪いわけじゃないだけど」

友紀「憧れるなぁ……」

P「えーと…、今月の予算がアレでドヤされてるからー……。んー……」

友紀「ねーねー、プロデューサー?」

P「んー? どうしたー」

友紀「カメラ! カメラ買ってよ! こう、黒くて大きいやつ!」

P「……一眼レフ? だめだめ、そんなの買ったってウチじゃ使わないんだから」

友紀「えー? 撮るよー! いろいろ撮るよー! 風景とかー、お花とかー、珠ちゃんとか」

P「それに買ってって、自分で買いなさい。俺より給料多いだろ?」

友紀「あれは実家とおじいちゃんおばあちゃんに仕送りしてるしさぁー……」

P「い、意外と偉い……」

P「ともかく、あんなカメラは買いません」

友紀「ぶー……。あたし色々撮るもーん! ねーねー!」

P「あーあー。女の子って何故かカメラとかに興味持つよなぁ……」

友紀「ぷーろーでゅーさーぁー!」

P「……あ、そういえば備品室の奥にアレが」

友紀「アレ?」

P「一眼レフじゃないけど、結構いいデジカメがあったはず……」

友紀「ほんと!? 出して出してー!」

ーーーーーーー………


P「えーと、あったあった。ほら」

友紀「おー! 結構おっきい! よく持ってたねー、こんなの」

P「ほら、最初の宣材写真はこの事務所で撮ったろ? 他のみんなの分も」

友紀「それで買った奴かあ。お願い! これちょうだい!」

P「んー……。まあ、いいか。俺も必要になるかもしれないから、その時は返してくれよ」

友紀「はーい! じゃーぁー、さっそく出かけてくるねー!」

P「充電してないぞ」

友紀「ぶー……」

56 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 00:06:17.33 ID:2vN2clFz0
メモで書いてるから55までレスきてるとは思ってもみなかったwwwww
はえーよw

提督「ほら、間宮券だ」

陽炎「しーれーいーかーん?」

提督「何だよ、高価なもんだろ?」

陽炎「確かに高価だけどさぁ~……あーもういいや、今日は疲れちゃったから間宮さんのところで甘味食べて寝るよ」

提督「おうそうしろ……ところで陽炎?」

陽炎「なに?」

提督「来週にはたくさん間宮が手に入るかもしれんぞ?」

陽炎「……はぁ?それってどゆこと?」

提督「明日には説明するよ。ほら、今日はお疲れさんってことだ」

陽炎「全く意味わかんないけど……はーい」



提督「……あいつなら、あの3人を止められるかもしれないな」

提督「……人間性を捧げよ……か、あいつらは果たして救えるのか……」

提督「大丈夫だろうな、さてと、執務を終わらせるその前に磯風のところに見舞いに行くかな……」

57 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 00:08:58.72 ID:2vN2clFz0
みなさまお疲れ様でした。



よろしかったらこちらも書いてますのでぜひ参加してください

陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」
陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460706468/)

html出してきます

101 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 01:07:00.08 ID:2vN2clFz0
陽炎

102 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 01:08:12.71 ID:2vN2clFz0
ksk

131 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/04/23(土) 01:45:52.94 ID:2vN2clFz0
荒らし止めなよ
迷惑じゃないの?

201 ◆bcl3OxnGHI sage 2016/04/23(土) 21:40:51.18 ID:2vN2clFz0
今日の更新はお休みさせていただきます


荒らされてるから気の毒だと思ってたらこいつ自演作者じゃねえか
これは荒らされて当然だし荒らしはもっと荒らせよ

ーー【充電 100%】ーー


友紀「じゃあ、行ってくるねー!」

P「おう、暗くなる前に帰ってこいよ」

友紀「はーい!」


友紀「ふー、ふっふーん。さて、何を撮ろうかなー」

友紀「おー、お! たんぽぽが咲いてる! よーし……」

友紀「んー、この角度。いや、ここからー、こう!」パシャ

友紀「どうかなー? ん……、お! いい感じに撮れてる!」

友紀「あたし、才能あるかも……!」

友紀「よーし! 今度はどこに行こうかなー」

ブロロロロ…

留美「ああ、友紀ちゃん。いたいた」

友紀「あ、留美さんが車に乗ってるの珍しいねー」

留美「そう? 友紀ちゃんと入れ替わりで事務所に寄ったみたいで。私はこれからテレビ局まで行くけど、乗っていく?」

友紀「うん! ……安全運転でお願いします」

留美「そ、そんなに私の運転荒いのかしら……」

留美「……へえ、それでカメラを貰ったの?」

友紀「うん! なんだか、こう……。カメラって不思議な魅力があるよねー」

留美「ふふっ。なんだか分かる気がするわ」

友紀「あ、ねーねー。留美さん撮っていい?」

留美「え? ええ。いいけれど、運転中だからポーズはとれないわ?」

友紀「いいの! 自然な感じを撮るアレだから!」

留美「ふふっ、口が上手ね? 表情とかどうしようかしら」

友紀「よし、はい、ちーず!」

留美「…………」キリッ

友紀「おー! 留美さん、かっこいいなぁ……」

留美「あとは、こう?」

友紀「あー、いいよー! いい!」パシャ

留美「ふふっ、まるでグラビアのカメラマンね」

友紀「うん! って、留美さん、あの右の路地から覗いてる車……」

留美「ん? あ、なんだか急に飛び出して来そうで危ないわね……。減速しましょう」

友紀「……あ、ちょ、ちょっと! 動いてる! あの車動いてるよ!」

留美「ッ……! こらぁ!!」

ブァーーーッ!!

友紀「ひゃっ!? クラクション凄い鳴らすね……」

留美「そがぁな運転しよったら危なかろうね…! ったくもう……!」ブツブツ

友紀(こ、怖い……)

友紀(……あ、今急ブレーキした時にシャッター押しちゃったみたい。何が撮れてるかな……)

友紀「うわ…、凄い怖い顔した留美さんの写真……」

留美「ん、何か言ったかしら?」

友紀「う、ううん! なんでもない、よっ!」

留美「そう? ふふ、もう少しで着くけれど、帰りはどうする?」

友紀「え? 留美さんお仕事時間かかるの?」

留美「そうなの。私の仕事終わりまで待てるなら帰りも送るけれど……」

友紀「んー……。じゃあ、バスとかに乗って帰ろうかなぁ」

留美「ええ、分かったわ」

ーー【充電 85%】ーー


留美「じゃあ、私はお仕事してくるから、迷子になっちゃだめよ?」

友紀「はーい! 留美さんも頑張ってねー!」

留美「ええ。さて、6階だったかしら……」

友紀「よし、なんかアイドルの写真でも撮れたらいいな!」

友紀「まずはさっそく、留美さんの後ろ姿……」パシャ

友紀「OLさんみたい…。あ、でも元秘書だっけ……。かっこいいなぁ……」

友紀「んー、あ! そうだ!」

ーーーーーーー………


みく「ふんふーん。この楽屋は広々としてていいにゃあ…。くあー……」

コンコン

みく「んー? どうぞー」

ガチャ

友紀「突撃! みくにゃんの舞台裏!」パシャ

みく「んにゃっ!? あ、挨拶も無しにイキナリなんにゃあ!?」

友紀「みくにゃんさーん! お久しぶりでーす!」パシャ

みく「……あ! この前のチアガール!」

友紀「姫川友紀でーす!」パシャ

みく「いちいちシャッター切るの止めるにゃあ!」

みく「むー……。で、楽屋まで来たってことは友紀チャンも今日の収録にでるの?」

友紀「いや、呼ばれてないです……。今週ずっとおやすみをいただいてて……」ズーン…

みく「あっ……。って! 呼ばれてないならどうやってこの区画に入って来たの!? いくら友紀チャンもアイドルとはいえ、関係者以外立ち入り禁止にゃあ!」

友紀「それはー、このウチのプロデューサーの名刺を見せればちょちょいのちょいよー? なんかスタッフさんとかめっちゃあたしに頭下げてくるんだよねー……」

みく「な、なに、その魔法のカード……」

友紀「でー……、藍子ちゃんは?」

みく「今はスタジオで打ち合わせ中。みくもこれからスタジオに行く所だったのにゃ」

友紀「えー? せっかく藍子ちゃんの出てた番組見てカメラを手に入れたのにー」

みく「あー、昼にやってたやつかにゃ」


友紀「そっかー…。スタジオかー……。流石にそこまで殴り込みに行く勇気はないかなー」

みく「そ、だから帰った帰ったにゃあ」

友紀「……じゃあ最後に、トップアイドル直伝のグラビアポーズを披露して欲しいなあー、って?」

みく「ま、まあ別にいいけど」

友紀「やった! これを真似すればあたしにもお仕事増えるかなー!」

みく「……なんかごめんにゃ」

友紀「うん? なにが?」

みく「まずはゴロンと寝転んでー、猫チャンのお腹撫でてー、ってポーズ!」

友紀「おー! 可愛いしなんだかセクシー!」パシャ

みく「次はスタンドマイクを猫じゃらしだと思って猫パンチの構え! そして流し目をプラス!」

友紀「うわっ、色気が……!」パシャ

みく「最後に、人差し指を唇に当てて、肩と腰を捻って上目遣い……♪」

友紀「おー……」パシャ

みく「どうにゃー? これがアイドルとしての先輩の実力にゃあ!」

友紀「うん、なんか……」

友紀「ポーズがセクシー過ぎてあたしにはまだ早いかな……」

みく「みくより歳上でしょー!?」

友紀「はぁ…、じゃああたし帰るね……」

みく「う、うん……」

友紀「さて、次は何を撮ろうかなー……」

バタン

みく「……な、何をしに来たのにゃあ」

ーー【充電 68%】ーー


プップー

友紀「っと、いつものバス停にとうちゃーく。流石にバスの中で写真を撮るのはよくないよね」

友紀「さてと、ここから1番近い何かは……。あっ! 珠ちゃんの高校!」

友紀「ちょうど部活をやってる時間かなー? よし、お邪魔しちゃおう!」

友紀「……待てよ、高校球児も捨て難いなぁ。うーん……」

友紀「……今日は珠ちゃんにしとこうか」

ーーーーーーー……

珠美「せいやぁーーー! たあっ! たあっ! てやーー!!」

部員A「珠美ー? 声ちっちゃいよー!」

珠美「はいっ! せぁーーー!」

部員B「珠ー! 背ぇちっちゃいよー!」

珠美「う、うるさいですぞ!」

保奈美「珠美ちゃん、ファイトー!」

珠美「はーいっ! でりゃぁーーーっ!」

友紀「珠ちゃーん? 表情が緩ーい!」パシャ

珠美「は、はいっ! ……え?」

珠美「ゆ、友紀殿っ!? どうして学校にいるのですか!?」

友紀「んー? 珠ちゃんの部活風景を撮ってくるようにプロデューサーに言われてねー」

友紀(嘘だけど)

部員A「すごーい! ゆっきーだ!」

部員B「サインくださーい!」

友紀「いいよいいよー! あたしのでよければ!」

部員「「きゃーーー!」」

珠美「むぅー……! ふたりとも! 珠美もアイドルです!」

部員B「すごーい! 雑誌で見るより可愛いー!」

部員A「珠美より背ぇたかーい!」

珠美「ぐぬぬぬぬ……」

保奈美「た、珠美ちゃん? 私は珠美ちゃん一筋よ?」

珠美「保奈美殿ぉ……」

友紀「さ! 珠ちゃん、練習再開だよー? 写真撮らせてねー」

珠美「ま、まあ、いいですが……」

友紀「はいっ! じゃあまずはー……、笑顔!」

珠美「笑顔!? 部活風景ではないのですか!?」

友紀「……ほら! 笑顔!」

保奈美「珠美ちゃーん! 笑顔よー!」

珠美「うー……。え、えへっ!」ニコッ

保奈美「きゃー! 可愛いわ! 友紀さん! 今! 今です!」

友紀「う、うん……」パシャ

友紀「さ、今度は竹刀でビシバシやってるところが撮りたいなー?」

部員B「よーし、珠! あたしと打ち合いするか!」

珠美「の、望むところです!」

保奈美「珠美ちゃーん! 頑張ってねー!」

友紀「よーし、動いてる人を撮るのは難しいらしいけど……」

珠美「ふぅ……」

友紀「お、しゃがんだ! 今がシャッターチャンス!」パシャ

保奈美「あれは蹲踞と言って、いわゆる試合前の作法なんです」

友紀「へー。甲子園とか高校野球で1列に並んで礼するみたいなものかー」

保奈美「さ、流石野球アイドル……」

珠美「せりゃあぁぁーーーっ! 」

部員B「ヘアァァーーーッ!!」

友紀「お、おー……。剣道は凄いねー、気合いが違うよー」パシャ

保奈美「ええ。珠美ちゃん、とっても格好いいですよね……」

部員B「せあっ!! 小手ぇぇーーい!」

ベシィン!

珠美「ぐっ……!」

部員A「駄目っ! 浅いっ!」

友紀「激しいなぁ……」パシャ

珠美「すぅ、でああぁぁぁぁーーッ!!」

部員B「ふぉああぁぁぁぁーーッ!」

保奈美「珠美ちゃん、いけるわー!」

部員B「……! とええぇぇーーいッ! めえぇぇぇーー!」シュバッ

珠美「ーーーッ! どおおぉぉぉぉうぁッ!!」

バッシイィィィィンッ!

友紀「お! これは!」パシャ

部員A「うむ! 一本!」

珠美「ふぅ……。ありがとうございました」

部員B「ありがとうございました。あー……」

珠美「……や、やった! 友紀殿! 保奈美殿! 見事珠美が勝利を収めて見せました!」

友紀「かっこよかったよー! 珠ちゃーん!」パシャ

保奈美「珠美ちゃんお疲れ様! はいタオル!」

部員B「……あたしはー?」


珠美「ふふん! 良い写真は撮れましたか?」

友紀「うん! ばっちし!」

保奈美「あの、よければ珠美ちゃんの写真を私にも譲って貰えますか?」

友紀「おっけー! 楽しみにしといてねー!」

珠美「いやぁ、カメラが向いていると思うとなんだか仕事のスイッチが入るというか……。普段より集中出来ました!」

友紀「さっすが珠ちゃん! ちっちゃくてもプロだねー!」

珠美「ち、ちっちゃいは余計です!


部員A「さ! 珠美ー! まだまだじゃんじゃん稽古つけるよー!」

珠美「は、はい!」

友紀「じゃあ、あたしはここらでお暇しようかな」

保奈美「お疲れ様です。……写真の方、お願いしますね!」

友紀「さ、さっきも聞いた……」

ーー【充電 48%】ーー


友紀「いやー、あの後体育館を出た後男の子達に野球部の部室に連れ込まれた時は覚悟したなぁ……」

友紀「ま、サインも沢山書いたし! 甲子園の応援にも行ってあげようかな!」

友紀「17時…。充電もまだあるしー……」

友紀「そうだ! 美優さんちに行こう!」

友紀「今日は美優さんもお休みだし、案外美味しいもの作ってるかも……!」

もはや千本ノックすら意味深に聞こえる。

ここで一旦ストップします。

ーーーーーーー………


美優「ふぅ…、いいお湯だった……」

美優「たまには早い時間からお風呂に入って、ゆっくりするのも…。ふふっ……♪」

ピンポーン

美優「ふえっ? あ、どうしよう…、ブラジャー着けてないけど……。待たせるのも悪いし……」

美優「とりあえず、扉ののぞき穴から……」

< ……いないかなー

美優「あ、友紀ちゃん」ガチャッ

友紀「あー! 美優さーん! はい、ちーず!」パシャ

美優「へっ!? ぶ、ブラが……!」


ーーーー……

友紀「……でね、プロデューサーにカメラ貰ったの!」

美優「そう、いい写真は撮れた?」

友紀「うん! ほら、留美さんの運転中とか珠ちゃんが1本とった瞬間とかみくにゃんとか!」

美優「え! みくにゃん!? な、なんであのトップアイドルの写真を撮れてるの……!?」

友紀「楽屋に押し入ったんだー!」

美優「この珠美ちゃんの写真も学校での部活中のようだし、友紀ちゃんの行動範囲がわからないわ……」

友紀「……? えへへー」

美優「あ、友紀ちゃん。まだ早いけど晩御飯にしようと思うの。食べていく?」

友紀「うん! プロデューサーにメールしとこー。美優さんちで晩御飯食べます……、っと」

美優「ふふっ、後は揚げるだけだから、少し待っててね?」

友紀「はーい! 美優さんの料理も美味しいんだよなぁー……! くぅー!」

友紀「……あ、プロデューサーから返信。了解、と……」

友紀「はっ! んんー…。揚げ物のいい匂い……!」

友紀「そういえば、留美さんのソース大好き病は治ったのかな……」

友紀「……治るわけないか」


美優「はい、お待たせ。今日はお酒を飲もうと思ってたから揚げ物中心なの」

友紀「おー! これはビールが進むねー! けど、あたしはまだ事務所に戻るからおあずけー……」

美優「あ、たしかノンアルコールビールが一本だけあったかしら……」

友紀「あ! それ欲しい! ちょうだーい!」

美優「ふふっ、取ってくるね」

友紀「ノンアルでも、ないよりはよっぽどマシだしなぁ……! へへっ!」


美優「はい、これ1本だけだから気をつけてね?」

友紀「うん!」


美優「さて、と……」ドンッ!


http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira107313.jpg



友紀「げぇっ!? な、なんで! なんでこれが美優さんちにまであるのー!?」

美優「……事あるごとに、留美さんがソース断ちやソース減量するたびにここに置いて行かれるの……!」

美優「この間もここに置いていった挙句、また新しく大っきいの買ってるし……! ううぅ……!」

友紀「み、美優さん……」

美優「お願い友紀ちゃん! どうか、どうか一緒にこれを消費して! もう、もうひとりじゃ、むりなの……!」

友紀「うん…。あと、美優さん……」

美優「ぐすっ…、友紀ちゃん……?」

友紀「今度、一緒に返しに行こう……? 絶対、絶対喜んで受け取るはずだから……!」

美優「う、うぅ…! ありがとう、ありがとう……! 友紀ちゃん……!」

友紀「さ! 揚げ物が冷えちゃう前に食べよー!」

美優「うんっ! そうね!」

友紀「さて、ソースをかけてー……」トプッ

美優「うぅーん…! 美味しそうね……!」ドポッ!ドポッ!

友紀(あ、美優さんも中毒の沼に片足突っ込んでる)

美優「いただきます。あむっ…、んぅー……! この甘酸っぱいけどコクのある感じ…! たまらないわ……」

友紀「お、いいかお!」パシャ

友紀「……で、別にソース返さなくてもいいと思うな」

美優「へ、え? な、なんで……?」

友紀「さ、あたしも食べるぞー! ビールもあけてー!」

美優「ゆ、友紀ちゃん? なんでぇ……!?」

友紀「さ! 美優さーん! カツをお口にいれる瞬間を撮りまーす!」

美優「へ? あ、こう…? あーん……」

友紀「そ! でー、もっと柔らかい笑顔!」

美優「んー…。えへへ……」

友紀「うん! ちーず!」パシャ

美優「ふふっ、どう? 上手に撮れたかな……?」

友紀「うん! やっぱり美優さん綺麗だなぁー……」

美優「そんな…、えと、友紀ちゃんもとっても可愛いわ?」

友紀「ありがとう! でも、あたしがオトナの女の人になれる日は来るかなー……」

美優「……ふふっ。大丈夫、きっとなれるわ?」

友紀「美優さん……」

友紀「口の周り、ソース沢山ついてるよ?」

美優「へ? あ、あぁー……!」

ーー【充電 26%】ーー


友紀「くぁー…。お腹いっぱい……。美味しかったなぁ……!」

友紀「また今度食べさせてもらおうっと! 揚げ物以外…、ううん、ソースをかけない物がいいな……」

友紀「ん…、だいぶ陽が落ちたなぁ。そろそろ帰ろうっと……」

友紀「お? くんくん…。どこからかカレーの匂い……」

友紀「…………」

友紀「……お母さん」

友紀「げふっ……。よし! 今度はカレーにしよう!」

早苗「んー? あら、友紀ちゃんじゃなーい。1人でどうしたのー? 迷子ー?」

友紀「あ、早苗さーん! 両手にレジ袋……。スーパーの帰り?」

早苗「そ! 今日はカレーの匂いがするからあたしも、ね?」

友紀「わぁ……!」

早苗「どう、友紀ちゃんもウチで食べる?」

友紀「あー…。実は、もう美優さんちで晩御飯食べちゃったんだー……」

早苗「あら、残念。じゃーあー……。あした! あしたウチに来て食べましょう! 一晩置いたカレーはトロトロで美味しいわよー?」

友紀「うんっ!」

早苗「……で、さっきから持ってるそれは? 薄暗くてよく見えないの」

友紀「これはねー。はい、ちーず!」パシャ

早苗「へ!? カメラ?」

友紀「うん! プロデューサーに貰ったんだー」

早苗「もー、カメラならそうと言いなさいよー! あたし今ほぼすっぴんなのにー!」

友紀「えー? 早苗さん美人だからそのままでも全然大丈夫だよー!」

早苗「ま! 友紀ちゃんたら口が達者ねぇ! どうせ薄暗いからよー?」

友紀「えー? あたしは今完全にすっぴんだよー」

早苗「……マジで?」

早苗「あ、そうだ。えーと……」ガサガサ

早苗「はい! シュークリームあげる!」

友紀「わー! やったー!」

早苗「じゃあ、もう暗くなるから寄り道せず帰るのよー」

友紀「はーい! また明日ねー!」

早苗「うーい!」

友紀「……あ、早苗さん1枚しか撮らなかったや。また今度しっかり撮ろう!」

友紀「……さて! あたしも事務所にかーえろ! プロデューサーに写真を上手い具合にして貰おう! 現像も事務所の機械でできるかなー?」

ーー【充電 11%】ーー


友紀「やっはー! ただいまー!」

P「あー、こら友紀ー。帰ってくるの遅いぞー」

友紀「ごめんごめん! 写真撮るの夢中になっちゃってさー。ね?」

P「ま、それだけ気に入ったならあげた甲斐もあったよ。で、なにを撮ってきたんだー?」

友紀「えっとねー、まずは事務所の前の公園に咲いてたたんぽぽ!」

P「お、もうそんな季節か」

友紀「ねー、こうやって季節を感じることもできるんだよー?」

友紀「んーで、次は留美さん! 車を運転してる所を助手席から!」

P「お、キリッとしててかっこいいなぁ……」

友紀「ねー……。で、これがクラクションを張り手で鳴らしてる時の留美さん」

P「……怖えよ」

友紀「お次はみくにゃん! これが楽屋に押し入った時!」

P「なにやってんのお前」

友紀「ほら、このなんとも言えないびっくりした表情はお宝だよー?」

P「346プロダクションの人に怒られるから、辞めてくれよ……」

友紀「で、これがみくにゃん直伝のグラビアポーズ! 」

P「おー……、これは印刷しとくか。珠辺りのいい教材になりそうだ」

P「……しかし、あのみくにゃんもジャージ着るんだな」

友紀「女の子が常に華やかなんてのは無いんだよ……?」

P「知ってる」

友紀「次はねー、珠ちゃんの部活風景!」

P「おー、手拭い頭に巻いてるのも似合ってるな」

友紀「それに、ほら! 剣道の試合中! あのちっちゃい体から凄いおっきい声をだすんだよー!」

P「あー……。珠は声量とか肺活量はウチの事務所でトップだからなあ」

友紀「ちっちゃいのにね」

P「ちっちゃいのにな」

P「……でも、写真だと面を着けてるせいでどれが珠だかわからないな」

友紀「そう、そこなんだよねー」

友紀「そんでー、美優さんちで撮った写真!」

P「お、湯上りか。しめった髪の毛が色っぽ……!?」

P(えー!? 美優さん!? 美優のお胸が! バストトップが!)サッ

友紀「どうしたの? プロデューサー」

P(湯上がりでノーブラの時に撮ったって事か…? くそっ、このお宝写真……。個人的に欲しい所だけど……!)

P「その、友紀。この美優さんの写真は消去しようか……」

友紀「えー!? なんでさぁ!」

P「いや、えっと……。美優さんのお胸のここが……」

友紀「んー…? あ、ちく……」

P「言うな! ……な?」

友紀「うん…、勿体無いけど、美優さんの為にね……」

友紀「んで、最後は早苗さん! スーパーの帰りなんだって!」

P「おー、なんか、ヤンママみたい」

友紀「やんまま?」

P「あー、えっと……。ナウでヤングなママ」

友紀「おー! ヤンママ!」

P(意味違うけど)

友紀「明日は早苗さんちにご飯食べに行くから、その時しっかり撮るんだー!」

P「お、いいなぁ」

友紀「プロデューサーも行っていいか聞いてみるー? カレーだって!」

P「おう、頼んでみるわ」

友紀「あ、じゃあー、最後に……」スッ

P「……へ?」

友紀「プロデューサー! はい、ちー……」

P「ちょ! こら! お、俺を撮るんじゃあない!」

友紀「えー、なんでー?」

P「嫌だ! 俺はカメラ苦手なんだよ!」

友紀「……ふっ。えい!」パシャ

P「ひいっ!? こ、こら! 友紀ー!」

友紀「とうっ! えいっ!」パシャ パシャ

P「やめ…、止めろォーーッ!」

ーー【充電 0%】ーー


友紀「……あ、充電切れちゃった」

P「はぁ、はぁ…。やっと地獄が終わった……」

友紀「ねー、プロデューサー。これどうやって充電するの?」

P「ここの蓋を外して、中のバッテリーをこれにセットするの……」

友紀「わかった! 充電終わったらまたゆっくり撮った写真見よーっと」

P「……頼むから、もう俺を撮らないでくれよ」

友紀「……えー? どうかなー?」

P「頼むよ……」

友紀「ふんふーん…♪ 今日は楽しかったなぁ……」

友紀「これからみんなでお出かけする時は、あたしがカメラ係だね! だから、色んな所にまた連れて行ってね!」

P「ああ、いい子にしてたらな」

友紀「うん! あたし、生まれつきいい子だもん!」

P「いい子は人にカメラを向けない」

友紀「いや、普通に向けると思うよ……」

P「……嫌がる人にカメラを向けない」

友紀「はーい」

P「ま、この書類整理が終わったら家に送ってやるから、待っててな」

友紀「うん! へっへー……♪」

ーー【充電中 32%】ーー


P「ふう…、んー……。疲れたぁ……」

友紀「くぅ…、すう……」

P「あ、寝てら」

友紀「んぅ…、んへへ……。ちー、ずぅー……」

P「……バッテリー、いくらか充電できてるかな」

友紀「すぅ…、んん……」

P「よし、友紀ー?」

友紀「んぅー……」

P「はい、チーズ」

友紀「…………♪」ニコッ

パシャ

P「……待ち受けにしようかな」

友紀「くかー……。んへへぇ……」





久々の友紀回。
お付き合いありがとうございました。
これにて完結です。

モバP「芳乃ちゃん」
モバP「芳乃ちゃん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461065009/)

↑よければこちらもお願いします。

それではネタが浮かべば、またいつか。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom