事務所
ガチャ
姫川友紀「ただいま戻りましたー!」
多田李衣菜「…あ、友紀さんおはようございます」ヘッドホンハズシー
友紀「おっはよー李衣菜ちゃん、さーテレビテレビ」
李衣菜「野球中継ですか?」
友紀「あったりー、李衣菜ちゃんも一緒にキャッツ応援する?」ビールビールっと
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モバマスss
短いです
李衣菜「うわ、未成年の前で堂々とビール出した。けど私野球知らないんですよねー」
友紀「そりゃ残念。これは仕事終わりにビール飲みながらキャッツ応援するのが一番の幸せなんだから勘弁してね!」プシュッ!
李衣菜「完全におっさんだよこの人…」
友紀「誰がおっさんかー!これでも李衣菜ちゃんと3つしか変わらないんだぞー!」
李衣菜「(むしろビール飲んでなきゃ成人には見えないなぁ)」
友紀「でさぁ!さっきヘッドホン着けてたけど何聴いてたの?『闘魂込めて?』」
李衣菜「と、トーコン…?さっきのはえーと、バンプオブチキンってバンドです!」
友紀「あー『バンプ』!懐かしいなあ男子たちがよくカラオケで歌ってたよ!」
李衣菜「(ピクッ)友紀さん、違いますよ」
友紀「んー何がー?」
李衣菜「バンプじゃないです『バンプオブチキン』です!いやーたまにいるんですよねーろくに知らないのにバンド名略して呼んじゃう人!ロックな私としてはバンド名一つにも意味が込められてるんだからきちんとフルで呼んでほしいんですけどねー」ドヤッ
友紀「あっちゃーごめんねー、じゃあさ、『バンプオブチキン』ってどんな意味なの?」ケラケラ
李衣菜「えっ意味?…あの……チキン、鳥の…バンプ…バンプってなんだっけ…?」モゴモゴ
友紀「んー?」ニヤニヤ
李衣菜「あのっ…こういうのは意味が分からないものっていうか…そう!意味がないからこそかっこいいんです!ロックなんです!」アワアワ
友紀「なるほどーロックだね!あはは!」ヤッパカワイイナー
李衣菜「そうなんです!…あ!そういえば野球に関係ある曲ありましたよ!」ワダイソラシー
友紀「ホント!?聴いてみたい!」ガバッ
李衣菜「(うおっ予想以上の食いつき)は、はい。えーとこの曲ですね。あ、これどうぞ」
友紀「わーい李衣菜ちゃんのつけたてヘッドホンだ!曲名は…『ノーヒットノーラン』!いい曲名だね!」
李衣菜「つけたてヘッドホンって…それじゃ曲かけまーす」
ttps://www.youtube.com/watch?v=Q2gx6LqqQtY
ノーヒット・ノーラン
作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
物語の始まりはそう 成す術の無い僕らが主役
白いライト当てられて 期待を背負って
頼むぜ我らがスラッガー 今日はどうした 未だノーヒットノーラン
一番前で見ている人の目 その想いは僕をあせらせて高鳴る心の背中につかえる
タメ息に勇気かき消されても「まかせろ」なんていうだけど
ライトからすぐ逃げたいよ 打てるかな打てなきゃ ノーヒットノーラン スラッガーだって怯えるんだ
好きな時に好きな事をして 時々休みまた適当に歩き出していた それがいつの間にか
誰かに何か求められて誰にも甘えられない
ライトからすぐ逃げたいよ だけど僕はスラッガー
ノーヒットノーランのままじゃ認められない そんな僕は存在しちゃいけない
願わくば怯える自分に逃げ場を与えてあげたい
願わくば誇れる自分と名誉とライトが欲しい
ボクになにがのこるんだろう?臆病なボクにナニガデキルンダロウ?
ライトがまだ足りないよ 「ボクはスラッガー」もっと思い込ませてくれ
物語の始まりはそう 成す術の無い僕らが主役白いライト当てられて期待を背負って
「頼むぜ我らがスラッガー」「まかせろ!!」って僕は胸をたたく
この手よ今は震えないで この足よちゃんとボクを支えて
白いライトあてられて怯えないように 帽子を深くかぶり直し 不敵に笑うスラッガー
普通に生きてりゃ誰だってライトを浴びる日は訪れる
そんな時誰でも臆病で 皆腰のぬけたスラッガー
ノーヒットノーラン 誰かにそれを知って欲しいから「まかせろ!」って僕は胸をたたく
友紀「…」フンフン
李衣菜「どうですか!?いいですよね!?弱音も吐くんだけどそれに負けずに最後は立ち向かうのがなんていうかロックでいいなーって思うんです!」
友紀「違う」
李衣菜「へ?」
友紀「ああいや、曲はいいと思うよ!あたしも初めてステージに立った時思い出しちゃったし!ただ…」
李衣菜「ただ?」
友紀「ノーヒットノーランの意味が違う」
李衣菜「え?ノーヒットノーランってこの曲の通り打てないバッターのこと言うんじゃないんですか?」
友紀「正しい意味はそうじゃないよ。本当はピッチャーが相手に一度もヒットやホームランを打たせなかった試合のことで、名誉あるポジティブな言葉なんだ」
李衣菜「へぇ~。じゃあこの人意味を間違って歌っちゃったのかなぁ」
友紀「そうかもだけどまあ歌だしね。打てないバッターを表現するためにわざと別の意味にとって歌った可能性もあるんじゃない?」
李衣菜「あ~!それもそうかも!そっちのほうがロックですよね!」
友紀「そうそう、ロックだよ~!」
李衣菜「えへへ、じゃあそう解釈することにします」
歌詞載せるのってアウトなんじゃなかったっけ?
友紀「うんうん!で、ノーノーのことは別にしてもこれいい曲だったよ!さっきも言ったけどアイドルなり立てのころ思い出しちゃった!」
李衣菜「友紀さんも怯えることあったんですか?いつも元気でステージ前でも全然緊張してないみたいですけど」
友紀「そりゃ今は慣れたからね。けどデビューしたてで初めてのステージなんて酷かったんだよ~?ガチガチになって緊張のあまりプロデューサーに泣きながら『代打よこして~』なんて無茶言ったりね。まさに腰の抜けたスラッガーだったなぁ」
李衣菜「友紀さんにもそんな頃があったんですねー」
友紀「今じゃ笑い話だけどねー。お酒のせいで言っちゃったけどあんまり他の人に言わないでねー、たまにプロデューサーにからかわれて恥ずかしいんだから」
李衣菜「あはは!言いふらしちゃおうかな!恥ずかしがる友紀さん見てみたいし」
友紀「こらー!先輩いじめるとただじゃおかないぞー!」キャッキャッ
…
友紀「はしゃいで疲れた…」
李衣菜「うん…」
‥
P「ただいま戻りましたー、ってテレビつけっぱじゃないか、缶ビールも…友紀だな…ん?」
友紀「…Zzz」
李衣菜「…Zzz」
P「二人してソファで寝てらっしゃる…そうだ」スマホトリダシー
P「こんなかわいい寝顔二つを見逃すPはいないってね…」カシャ
P「…よし。」オーイ、オキロー
終わり
担当二人を会話させたいなーなんて考えてたらちょうどよさげな曲がバンプにあったので思い付きで
歌詞に関しては個人的には藤原が意味を勘違いして書いちゃったんじゃないかなと思ってます。
当時は若い学生だっただろうし。けどわざと誤用した解釈の方がロックだよね。
今度は『キャッチボール』リスペクトして友紀とイチャイチャしてるの書きたい
>>10
まじか やらかした
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