P「まさか……そんな事が……」
伊織「どうしたの? 顔が真っ青じゃない」
P「い、伊織! 大変なんだよ!」
伊織「だから一体どうしたのよ?」
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P「実はだな……とある大物が業界に殴り込みをかけてきたんだ……」
伊織「ふーん、でもそんなのはスーパーアイドル伊織ちゃんには関係ないわね! にひひっ♪」
P「いや、これは伊織だけじゃない……例えSランクアイドルだって太刀打ち出来るかどうか……」
伊織「な、何よ! 私じゃ勝てないってわけ!?」
P「もちろん伊織はトップアイドルだ。俺の可愛い大切な人だよ」
伊織「ア、アンタ突然なにを言いだすのよ! バカじゃないの!? でも……ありがと……」
P「だけどな。『彼女』はもっと別次元の存在なんだ」
伊織「アンタがそこまで言うって事は相当の様ね……」
P「ああ。何より『彼女』は仕事を選ばないんだ。あらゆる手を使ってくる」
伊織「…………」ゴクリ
P「正直な話、いつかこんな日が来るかも知れないって……心の何処かで思っていたよ……」
伊織「そ、それはどうにかならないの?」
P「無理だ。『彼女』はすでに多くのファンがいるからな。いや……ファンというより熱狂的な信者すら……」
伊織「信者……」
P「全国各地でも、『彼女』の姿を見ない事はないからな」
伊織「あ! もしかして観光地とかにあるプロマイドのお店?」
P「…………」
伊織「ああいうのは本当に困るわよね! 一体何処で許可取ってるのかしら!」
P「観光地か……あながち間違いでもないな」
伊織「この伊織ちゃんは勿論、765プロの写真もあったわね! 訴えた方がいいんじゃない?」
P「あ! それは追々な!」
伊織「!? いきなり素に戻るんじゃないわよ! びっくりするじゃないの!」
P「ああ、すまんすまん」
伊織「で、一体誰なのよ? その大物っていうのは」
P「そう。たぶん日本どころか、世界中にもファンがいるだろう」
伊織「せ、世界にも!?」
P「ああ。そのワールドワイドな『彼女』の名前は……」
???「こんにちはー!」
P「!?」
伊織「!?」
???「ふふふっ♪」
P「あっ……ああ……」ガクガク
伊織「そ、そんな……『彼女』がその正体だっていうの……か、勝ち目なんてないわ」ガクガク
P「そう……彼女がアイドル業界に殴り込みをかけてきた……」
P「ハローキティこと、キティ・ホワイトだ!!」
キティ「よろしくね!」
伊織「確かに仕事は選ばないって話は有名だけど……まさかキティちゃんだったなんて……」
P「それにご当地キティなんてものもあるからな……知名度はハンパないぞ……」
伊織「…………」
P「…………」
伊織「って散々もったいつけて、キティちゃんってどういうことよ!」
P「お、俺に言われても!」
伊織「確かにキティちゃんには勝てないかも知れないけど、私だって!」
キティ「ふ、ふたりともケンカはやめて」オロオロ
伊織「だいたいアンタはいつも──」
ガチャ
律子「何よ、騒がしいわね……」
P「あ、律子」
律子「まったく……少しは静かに……って!」
律子「きゃー! キティちゃんじゃない!」
キティ「こんにちはー!」
律子「早速きてくれたのね!」
P「へ?」
伊織「早速?」
───
─
律子「──という訳で、キティちゃんと、我が765プロでコラボする事になったのよ」
P「な、なるほど」
伊織「もう! アンタの早とちりじゃないの!」
P「面目ない……」
キティ「これからよろしくね! 伊織ちゃん!」
伊織「こちらこそよろしくお願いね、キティちゃん! にひひっ♪」
律子「あ! せっかくだし一緒に写真いいかしら?」
伊織「ズルい! 私も撮るわよ!」
P「お、俺も……」
伊織、律子「アンタは撮る係!」
P「トホホ……」
キティ「これからは、765プロのみんなと一緒に幸せを届けるから、みんなよろしくね!」
終わり
おまけ
???「そうか……彼女がアイドル業界に……」
???「我々も後に続くのか?」
???「ああ。時が来れば……いずれ……な」
???「……ハハッ」
???「………ピカァ」
本当に終わり
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