ガチャッ「ドア」

真姫「穂乃香は！？」

絵里「まだ来てないわ」

花陽「ネット上でも話題沸騰中みたいです！」

海未「私もこれを見つけた時は顔が青ざめてしまいました」

希「で、これで何回抜いたん？」

海未「信頼する仲間、友人がこんな事をしていたなんて、信じたくありません！」

希「ねえねえこれで興奮したんでしょ〜？」

絵里「とにかく、今は穂乃香を捕まえて真偽のほどを確かめる必要があるわね」

真姫「そう思って自白剤を持ち出してきたわ。淫売の化けの皮を剥がす準備は出来てるわよ」

凛「かよちんは今回の件についてどう思う？」

花陽「やっぱりパン食ってる奴はダメだ。米食え、米」

ことり「穂乃香ちゃん来るかなあ…」

海未「一応部室に全員集合という形で連絡は取ってみましたが…」

凛「とは言ってもいきなり本人に問いただしてもちゃんと答えてくれるものかにゃあ？」

にこ「もう一度この『例のAV』を見て、本当に穂乃香かどうかを調べるのよ！」

希「そういってエッチなビデオを見たいだけじゃないの？」

海未「百聞は一見に如かず、まとめ系のサイトにあるスクリーンショットやサンプルだけで判断するのは早計だと思ったので、サイトから購入してみました」

花陽「それって18禁だからダメなんじゃ…」

海未「名義は理事長なので問題無いです」

ことり「えっ」

希「清純派素人詰め合わせね〜」

絵里「こういうのは欺瞞よ」

ことり「この中に穂乃果ちゃんが…」

花陽「こんなの見るの初めて//」

真姫「慣れてる方がおかしいのよ//」

凛「二人は清純なの？清純派なの？」

海未「始まります！」

〜視聴中〜
にこ「穂乃果(仮)が出てくるまで飛ばすわよ」ツールバーウゴカシー

花陽(あっ、この人ARISEのツバサちゃんに似てる)

真姫「来た、穂乃果の出番ね」

絵里「まだ(仮)を外すのは早いわよ真姫」

海未「こんなこともあろうかとチェックリスも兼ねた『穂乃果AV出演ビンゴ』を作ってきました」サッ

希「海未ちゃん結構楽しんでない？」

にこ「しかもこのビンゴ2×2って」

真姫「ほとんど確定のような物ね」

ことり「来た！穂乃果ちゃん！」

花陽「たっぷり咥えてる…//」

希「髪色からホクロ、口元や耳の形まで一緒でビンゴ終わっちゃったけどどうなん？」

海未「いえ…まだ決まった訳じゃ…」

AV男優『どんな気持ちだった？』

AV女優『いや〜今日も天気だおちんちんが美味い！』

凛「こいつぶっ込んできやがったにゃあ」

希「ぶっ込まれる側なんやけどねえ」

〜視聴終了〜
花陽「完全に真っ黒…」

真姫「自白剤を用いる必要も無くなったわ」ポイッ

凛「捨てるなら後でアルパカに使うからその自白剤欲しいにゃあ」

ことり「穂乃果ちゃん…」

絵里「穂乃果が過去にAVに出ていたというのは既に起こった事実として受け止めましょう。問題は今後よ」

希「ウチらもセクシーお色気路線で『乳's』に改名する？」

にこ「この後に及んでそういう事言えるあんたの神経を疑うわよ」

ドアッ「ガチャ」

穂乃果「おっはよー！遅れてごめん！」

海未「あなたは最低です！」ビンタバチーン

穂乃果「！？」

凛「出たーッ！海未ちゃんの開幕最低ビンタにゃあ！」

絵里「ノーモーションで繰り出される力強いビンタは、強力ね」

海未「最低です…あなたは…」

希「雨降らせて『きっと青春が聞こえる』流す？」

真姫「そんな器用な事やらなくていいわよ」

ことり「穂乃果ちゃん、正直に答えて…ね？」バチンッ…バチンッ…

穂乃果「ちょっとことりちゃん何その物騒な爪切りみたいなのは」

にこ「知らないとは言わせないわよ〜あんたの過去の話！」

絵里「今インターネット上であなたの過去の映像が出回って大変な事になっているの」

穂乃果「えっ？えっ？」

海未「あなた…最低です！」

凛「最低ですカウンターは？」

希「バッチリ稼働中やで〜」

真姫「これを見て穂乃果」

AV『ハメライブ！』

穂乃果「あ……これ」

絵里「単刀直入に聞くわ」

希「この乳首、穂乃果ちゃんのなん？」

にこ「なんでその聞き方なのよ」

ことり「穂乃果ちゃんはこんなに濃くないよね…？」

にこ「そして確かめ方はそこなのね」

穂乃果「こんなの…知らない…」

海未「しらばっくれるなんて……あなたは最低です！」

最低ですカウンター『ファイトだよ！』

凛「おおっ、光ったにゃあ！」

希「アキバの電気屋さんでパーツ集めてきた自信作なんよ〜」

花陽「こんど『イミワカンナイカウンター』も作って欲しいです！」

希「ええで〜…エリチの『ハラショーカウンター』ならもうあるんやけどな〜」

絵里「ハラショー！？」

ハラショーカウンター『エリーチカカカカ』

凛「また光ったにゃあ」

海未「これは穂乃果なのですね…」

ことり「………」バチン…バチン…

穂乃果「………」

にこ「ちょっと、なんとか答えなさいよ」

真姫「穂乃果だって事情があるはずだから急かさないで」

凛「自白剤持ち出してきたやつがよく言うにゃあ」

絵里「沈黙を完全に肯定とみなしてるあたり悪質ね」

希「白状しないと動画みたくわしわしするで〜」

にこ「あんたちょっと黙ってなさい」

穂乃果「………」

海未「正直に言ってください…ごまかすなんて…最低です…」

穂乃果「………」

ことり「ね、穂乃果ちゃん。私たち友達でしょ？仲間でしょ？」

穂乃果「……！」

最低ですカウンター『これあんこ入ってる！』

花陽「また光ってる…」

凛「何回かに一回音が変わるなんて手が込んでるにゃあ」

穂乃果「今まで黙っててごめんなさい！」

海未「穂乃果…」

ことり「穂乃果ちゃん…」バチン…バチン…

にこ「ことりのその物騒なのは尋問用じゃなくて制裁用だったのね」

穂乃果「でも、まずは誤解を解かなきゃいけない」

真姫「はあ？今更誤解も六階もないでしょ？」

凛「真姫ちゃんが面白いこと言ってる」ケラケラケラ

花陽「真姫ちゃん、空気読もう？」

真姫「あたしはそこまで面白くて空気の読めない事を言ったつもりはないわ」

一同「CGモデルの素材提供？」

穂乃果「うん、写真をぐる〜って撮られた後にモーションキャプチャーされて」

海未「ならここに映ってるのは穂乃果本人ではないという事ですね！」

絵里「本当ね、フルCGの動画だって書いてある」

穂乃果「まさかこんなのに使われるとは思わなくて〜」

花陽「じゃあ前半にいたARISEのツバサさんみたいな人も…？」

真姫「たぶんそのCGモデルの素材になったのね。可哀想に」

絵里「生活に困窮してとかじゃなくて安心したわ」

穂乃果「それは大丈夫！印税も入ってきてるしね！」

にこ「なにそれ初耳なんだけど」

希「『当時は若くお金が必要で…』」

凛「『15歳、彼氏いない歴17年です』」

真姫「ちょっと！なんでそれを今ほじくり返すのよ！」

海未「なら穂乃果はあわれな被害者でしかないのですね？」

穂乃果「でもお金もらっちゃったからなあ…」

希「ちなみにそのお小遣いはどこに消えたん？」

穂乃果「ライブ会場までの除雪代に…」

ことり「えっ、あれ雇ってたの？」

穂乃果「だってー…お礼は必要だと思って…」

海未「あれは友情と信頼の賜物だと思っていたのに……あなた、最低です！」

凛「もう口癖になりかけてないかにゃあ？」

絵里「まあ、無事潔白が証明された事だし、穂乃果は二度とそういう怪しいお小遣い稼ぎに乗っかったらだめよ？」

穂乃果「はい…」しゅーん

海未(可愛い)ぞくり

花陽「じゃあ目下の問題は炎上したネットの火消し……！」

希「なんだったら理事長にたまげてもらう？」

真姫「あんた穂乃果をフリー素材同然にしたいの？」

ドア「コンコン、ガチャッ」

理事長「みんな、こんにちは」

にこ「たまげてもらうのにナイスタイミングね」

真姫「それを目的にしないで！」

理事長「今日はちょっと話があります」

絵里(いつも机と一体化してる理事長がこの部屋に赴くなんて相当な事ね)

希(『全スクールアイドルユニットを白紙にする』とか言いださなきゃええけど)

にこ(あんたそれ別の作品よ)

穂乃果「えっと……私ですか？」

理事長「いえ、どうやら私の名義でこの部室のパソコンからアダルトコンテンツへの入金があったようなので」

海未「」

ことり「悪は滅びる」

アルパカ(白色)「で、事の顛末だ。まず結論から言うとμ'sは乳'sにはならなかったが八人になった。誰が消えたかは、まあご想像にお任せしよう…インターネットも人の噂は75日というようにすぐに話題は移り変わり、この炎上も忘れ去られた。盛者必衰ってやつだな。つまり、もう厄介ごとは無くなったってわけさ」

凛「西木野病院製の自白剤やべえにゃあ」

花陽「まさか人間の言葉で語り始めるなんて…」

絵里「これがあればアイドル活動しなくても人が集まるんじゃない？」

真姫「意味わかんない！」

希「ああっ、カウンターはもうちょっとで出来上がるから〜」

ことり「大変だったね穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん…でも、ここからさらにアイドルとして輝いていくんだから！」