時雨「提督、セックスしよう」【安価もとる】 (31)

「え?」

時雨は唐突にそういって、私は思わず耳を疑った。
なぜならそれはあまりにも唐突だったからだ。
何時ものように書類を片付けている最中の昼下がり、不意に時雨はペンを置いてふぅと一息ついたあと、なんでもないことのように、セックスしよう、と私に言ったのだ。

「セックス、しようよ」

時雨は私の方をまっすぐ見て、またそういった。
聞き間違いじゃないらしい。

「セックス……て、え?」

「提督はセックス知らないの?性行為、交尾」

時雨はクスリと笑った。

「それは……もちろんしってるけど」

私は盛大に混乱している。
訳がわからない。
なんで時雨がいきなりこんなことを言うのか。

「なら、大丈夫だよね」

時雨が静かに椅子から立つ。
日常の一動作のはずなのに、雰囲気に飲まれていた私は思わず怯んでしまった。

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