武内闇芝居 ~第1武内 うしろ~ (7)

・アニメデレマスのSSです。
・アニメ『闇芝居』第7話 うしろ という話に準拠しています。
・アニメ観た後なら状況を理解しやすいですが、観てなくても
 状況分かるように努力します。
 
見ていただけたら幸いです。




武内P「……ふぅーーーっ」

凛「P、少し話が……何か疲れてるみたいだね」

武内P「あぁ渋谷さん……、まだいらっしゃったのですか?」

みく「みくもいるのにゃ」ヒョイ

みりあ「P顔色悪いよ?大丈夫なの?」ヒョイ

武内P「前川さん、赤城さん……えぇ、大丈夫です」フラフラ…

みく「本当かにゃ?何かフラフラしてるけど…」

武内P「…いえ…、確かに疲れてはいますが…体調不良の原因は寝不足
    ですので……問題はありません」ミケングニグニ

みりあ「疲れてるんだ……そっか………」スタスタ

みりあ「よしよし、Pは偉いね~」ナデナデ

武内P「っ!!?ちょ、赤城さん…何を……」

みりあ「大人でも褒められたい時あるんだよね~」ナデナデ

武内P「いや、あの……そのお気持ちは嬉しいのですが……
    こんな所を他の方に見られたら……」

凛みく「「事案(にゃ)」」

武内P「いや!そのような邪な気持ちは!あ、赤城さんありがとうございました。
    もう元気バリバリです」メキメキ……

みりあ「そう?良かった~」

凛「と、冗談はさておき確かにゾンビみたいな顔色だよ?
  寝不足とか言ってたけど、寝るのが遅いの?」

みく「仕事も忙しいみたいだし、疲れすぎてるとかえって寝れないって
   聞いた事あるにゃ」

武内P「……確かに忙しいこともあるのですが……。
    寝不足の原因は他にありまして……」

凛「何?歯の奥に物が詰まったような言い方だね」

武内P「………その…………実は、最近…………。
    怖い夢を……見るのです」






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ピンピロリロリロリロリロリンッ♪


武内P「っ!?何ですか今の音は!?」

凛みく「「」」パチパチパチパチ……

武内P「っ!?ど、どうしたのですかお二人とも。いきなり拍手など……」

凛「いや…やっぱりPはすごいなって思って」

みく「不愛想だけど誠実な大人の男性ってだけでも涎ものなのに、怖い夢を
   見て寝不足なんて……どこまで狙ってくるのにゃ、Pチャン」

凛「うん、好感度が大アップしちゃったよね」

みりあ「よく分からないけど……みりあも何だかきゅんっってなっちゃった」

武内P「は、はあ……。その、お化けの類は別に苦手ではないのですが……。 
    最近よく見る夢は、あまりにも現実味があるというか……」

みく「ふぅん、よく分からないけどよっぽど怖い夢みたいだにゃ」

凛「良かったら私たちにその内容話してみない?
  誰かに話を聞いてもらうだけでも案外心が安らいだりするものだよ?」

武内P「…………………………そう、ですね。
    では、宜しければ聞いていただけますか?」

みりあ「うんっ!それで少しでもPが元気になるならみりあ、いくらでも聞いて
    あげるよ!」

武内P「赤城さん……ありがとうございます。ではおそれながら話させていただきます」

武内P「夢の中で私は、大きなドームの中でコンサートを見ているのです」

凛「それって、私たちの?それとも別のアイドル?」

武内P「いえ、ステージに誰がいるのかは分からないのです。
    ただ観客席には渋谷さんをはじめ、346プロに所属している
    全てのアイドル、他のPさんたち、千川さんもいるのです」

みく「みくたちが観客席にいるなんて、おかしな夢だにゃ」

武内P「私を含め全員がペンライトを持って、笑いながらそれを振り回しているのです。
    その、そのライブが本当に楽しくて……。いつまでもそのライブを
    観ていたいと思うものなのです」

みりあ「いいなぁ。みりあもそんなライブ観てみたいなぁ」

武内P「……そうやってそのライブに没頭していると……
    後ろの入り口から何かが入ってくるのです」

凛「ドームってかなり大きいよね。Pは最後列にいたの?」

武内P「いえ、ほぼ最前列なのですが…何故かその何かが入ってきたことは
    分かったのです」

みく「何だかきな臭くなってきたにゃ。…それでそれで?」

武内P「その何かが何者なのかは分からないのですが…それを見てはいけない
    ということだけは、ドームにいる全員がわかっているのです」

みりあ「み、みりあちょっと怖くなってきたかも……」

武内P「それは笑いながら私たちの背後をうろうろして…見てはいけない!
    ライブに集中しなくてはと思っていると……私の頭が、おもむろに
    それに掴まれてしまうのです」

みく「掴まれるって…そのお化けの手はそんなに大きいのにゃ?」

武内P「はい、私の頭を完全に手の平で掴んでいました。
    私の頭がそれに力任せにゆっくりとねじられるのです。
    まるで無理やりそれの顔を見せようとするように……」

凛「」ゴクッ……

武内P「見てはいけない……何とか、起死回生の策はと模索しているうちに
    ………いつも目が覚めるのです」


みく「それは………確かに、怖いにゃ……」

みりあ「みりあ…今日寝れないかも……」

武内P「も、申し訳ありません。怖がらせようと思ったわけではないのですが……」

凛「それが寝不足の原因なんだね…その夢って毎回見るの?」

武内P「ええ…例え仕事疲れでうたた寝してしまった時でも見てしまうのです」

みく「それじゃあ満足に寝れないのも無理ないにゃ」

凛「でも…問題が夢じゃ私たちには何とかできないよね…」

武内P「ああ……気にしないで下さい。所詮夢なのですから」

みりあ「みりあ、お父さんとお母さんにどうにかできないか聞いてみるよ」

みく「みくも自分なりに調べてみるにゃ」

凛「私も…だからPも今日は残業せずに早く帰りなよ」

武内P「ええ……皆さん、有難うございます
    もう少しだけ頑張って、今日は早めに寝ることにします」




小梅「………………Pさん」ジッ………

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