甘物語(59)


2月14日

今日は全国的にバレンタインデーである

今日をバレンタイン以外の日だと思っている人は女の子にはもちろん、男の子にだってそうはいない

駅やコンビニ、町全体がバレンタイン一色になるのだ

あれ?そういえば今日はバレンタインデーだっけ(笑)

などと口にするような奴がよくいるがこういう奴が一番チョコを期待しているのである

本当にそう思っている奴は口には出さない

思うだけなのである

毎年そう思っていた僕も今年は違う

今年の僕は一味違う

今年の僕は、一味違うッ!!

ネタバレアリ
気をつけろ

時系列は気にしないで
4コマみたいなノリだから

~八九寺真宵の場合~

暦「ん、あれは」

ピョコピョコ

暦「おーい八九寺」ブンブン

真宵「ん?」

真宵「あっ、おはようございますアマガミさん」

暦「僕を某ギャルゲーのタイトルみたいな名前で呼ぶな」

暦「僕の名前は阿良々木だ」

真宵「失礼、噛みました」

暦「嘘だッ!」

真宵「かいまみた!」チラッ

暦「何をッ!」

真宵「感じました///」

暦「甘噛みッ!?」

真宵「そんなことより阿良々木さん」

真宵「今日は何の日か知っていますか?」ニヤニヤ

暦「し知らないなぁ、今日って確か2月14日だろ?」

暦「一体全体何の日なんだろうなぁ」

真宵「おや、ご存知ないのですか?」

真宵「まったく阿良々木さんは乙女心がわかっていませんね」

真宵「今日は女の子が待ちに待った2月14日」

真宵「そう、煮干の日【(2)ぼ(1=棒)し(4)】の日なんですよ!!」

暦「なわけあるかー」

暦「八九寺、例え今日が全国日本乾物協会が定めた煮干の日であっても、女の子がそんな日を待ちに待ちわびると思うのか」

真宵「いえいえ阿良々木さん、全国煮干協会ですよ」

暦「ピンポイント過ぎる」

暦「一体、一年を通して何をやっているのかおおいに気になる」

真宵「それに阿良々木さん、女の子ってのは案外レトロなお菓子が好きなんですよ」

真宵「チョコやケーキだけでなくお煎餅やさきいか等の酒のつまみになるものが意外に人気なんですよ」

暦「確かに、下の妹はよく煎餅をかじってるな」

真宵「女の子を甘く見ないでくださいね!!」

真宵「まぁ、そんなことはともかく」ゴソゴソ

真宵「はい、どうぞ阿良々木さん」

暦「これは」

真宵「チョコレートですよ阿良々木さん」

暦「!?」

真宵「阿良々木さんには色々とお世話になりましたから感謝の気持ちのみを込めて」

暦「義理チョコか、ありがとう八九寺」

暦「親族意外にチョコを貰ったのは初めてだから嬉しいよ」ニカッ

真宵「実は私も誰かにあげるのは初めてなんですよ」

真宵「私の初体験、大事に味わってくださいね」

暦「」ドキッ

~神原駿河の場合~

タッタッタッ

神原「おはよう阿良々木先輩」

暦「ん、おはよう神原って…」

暦「何だその両手の紙袋は」

暦「お前、クラスの男子全員にチョコを配るつもりなのか?」

神原「ん?いや、違うぞ阿良々木先輩」

神原「クラスの男子全員にチョコを配り、チョコを渡した男子達と共に熱いホワイトなデーを過ごそう等と言うことは断じて思っていないぞ」

神原「しかし阿良々木先輩がどうしても白濁液にまみれた私の姿を見たいと言うなら一枚でも二枚でも服を脱ぐ所存だぞ」

暦「いや神原、僕はそこまで言ってねぇよ」

暦「どうしてさっきの言葉からそこまで妄想が膨らむんだ」

神原「えへへ///」

暦「褒めてねーよ」

暦「まさかとは思うが、神原」

暦「もらったのか?」

暦「まだ学校にすら着いていないのに、そんな漫画みたいな量のチョコを」

神原「流石阿良々木先輩、察しがいいな」

神原「後輩や中学生らしい子達からここまで来る途中にどうしてもと」

神原「学校じゃあ渡しづらいからと」

暦「にしてもそんな大量のチョコどうするんだ?」

暦「食べ切れないだろ」

神原「どうやらチョコ以外にもクッキーやマフィン、ゼリーなどがあるみたいで、なかなか気の効いたレパートリーがあるみたいなんだ」

暦「ふぅん」

神原「あっ、そうだ阿良々木先輩にも一つあげよう」ガサゴソ

神原「はい」

暦「神原のおこぼれねぇ、有り難くもらっておくよ」

神原「それは違うぞ阿良々木先輩」

神原「人からもらった物を人にあげるなんて失礼な真似は私はしない」

神原「それは私から阿良々木先輩にだ」

暦「本当か!?うわぁ、ありがとう」

神原「本来なら体にリボンを巻き、さりげなく秘部を隠して阿良々木先輩に食べてもらいたかったが致し方無い」

神原「お菓子作りはあまりしたことがないから上手くできてないかもしれない」モジモジ

神原「ででも、阿良々木先輩のために一生懸命作ったんだ」ウワメヅカイウルウル

暦「」ドキッ

神原「阿良々木先輩のお口に合えば行幸だ」

暦「う、嬉しいよ神原」

暦「ありがとう」ニカッ

神原「」キュンッ

神原「そ、それじゃあ私はいろいろ呼び出されてるのでお先に失礼しよう」

神原「それでは」タッタッタッ

~忍野扇の場合~

ゲタバコガチャ

暦「ん?」

暦「何だこれ?」

暦「何か書いてあるぞ」

~・~・~・~・~・~・

dear 阿良々木先輩へ

いつも面白い話をしてくれて
ありがとうございます

from 忍野扇

・~・~・~・~・~・~

暦「へぇ~」ニヤニヤ

~羽川翼の場合~

┌───────┐
│ │
│阿良々木くんへ│
│ │
└───────┘

2月14日

拝啓

『阿良々木くん、冬も佳境となりそろそろ雪が降り始めているでしょう』

『受験勉強ももう終わりだね』

『あんなに嫌だった受験勉強も終わりとなると少し寂しくなっちゃうよね』

暦(いやぁ、そうでもないよ)

『ふふ、ダメだよ阿良々木くん』

『受験が終わっても勉強は続けなくちゃ』

『阿良々木くんは何のために大学に行くのかな?』

『そんなんだと戦場ヶ原さんに呆れられちゃうぞ』

『さて、阿良々木くん』

『今日が何の日か知ってる?』

暦(勿論知ってるよ羽川)

暦(まさか八九寺から教わったことがこんなに早く生かせるとはな)

暦(なんて素晴らしい応用力なんだ僕は)

暦(神の唯一の失敗は、阿良々木暦と言う人間を世に産み落としたことだッ!)

暦(ふふ、煮干の日だろ羽川)ドヤッ

『もちろん煮干の日なんかじゃないよ阿良々木くん』

暦「」

『確かに煮干はカルシウムがあって美味しいから私は好きだよ』

『某バレー選手が煮干をおやつにしていて背が伸びたなんて逸話もあるくらいだからね』

『阿良々木くんも食べてみれば』

『なーんて、ごめんね』

『意地悪な事言っちゃった』テヘペロッ

暦「」

『そんなことはともかく阿良々木くん』

『実は西暦269年の今日に、兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が、時のローマ皇帝の迫害により処刑されちゃった日なんだよ』

『日本史選択の阿良々木くんにはちょっと難しかったかな』エヘヘヘ

暦(へぇ、羽川は何でも知ってるんだなぁ)

『何でもは知らないわよ、知ってる事だけ』

暦(!?)

『ふふ、きっと阿良々木くんがいつものように聞いてくるような気がするから書いておくね』

暦(流石、バサ姉)

『それから、この日がバレンタイン司教の記念日としてキリスト教の行事に加えられ、恋人たちの愛の誓いの日になったらしいよ』

『処刑されちゃった日なのに記念日っておかしいよね』

『今日では女の子から好きな男にチョコをあげるって言うのがバレンタインだけど、この習慣は日本だけらしいよ』

『ヨーロッパでは、この日を「愛の日」として花やケーキ、カード等を贈るんだって』

『女の子から好きな男の子へじゃなく、男の子からお世話になった人、皆に贈るらしいよ』

『日本で言う、義理チョコってやつなのかな』

『そこで本日2月14日なので阿良々木くん』

『阿良々木くんにプレゼントがあります』

暦「!?」

『この手紙に同封されてるリボン』

暦(この赤色のリボンか)ガサッ

『ただのリボンじゃありません』

『なんと今日のために1週間、下着の代わりに体に巻き続けたリボンなのです』テヘ

暦(ナンダト…)ゴクリ

『それじゃあ、阿良々木くん』

『最後まで諦めないで頑張ってね』グットラック

敬具

暦「うわぁぁぁぁぁぁ」

暦「羽川が、羽川翼が1週間、身体に巻き付けたリボンだってぇぇぇ」

暦「まずはジップロックに入れて」イソイソ

暦「いくぞ…」ハァハァ

暦「嗅ぐぞ…」ハァハァ

暦「ん!?」パサッ

暦「裏にも何か書いてあるぞ」

『ps.今日は煮干の日だから煮干も同封しておいたにゃ』

暦「ねーこーぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

暦「」クンカクンカ

暦「煮干の臭いしかしねぇじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁ」

~千石撫子の場合~

prrrrrrrrrrr

暦「ん?メールだ」

・~・~・~・~・~
from ガハラさん
to こよみ
sub 今日の放課後
本文
うちにきて
~・~・~・~・~・

暦「いいんだな戦場ヶ原」

暦「今日、この日に戦場ヶ原に家に呼んでもらえて」

暦「誇りに思っていいんだな」

暦「こうしちゃいられない」クラウチングスタートノシセイ

暦「待っていろよ戦場ヶ原」オシリツキダシフリフリ

暦「いざ、民倉荘へ」ダッシュ

千石「あっ、こよみお兄ちゃん!!」

暦「!?」ズシャァァァァァァァッ

千石「だ、だだいじょうぶ、こよみお兄ちゃんっ!」

暦「だいじょうぶ、がおがずごじずりおろされだだけだ」

千石「こよみお兄ちゃん、顔がx-lawsの仮面の人みたいになってるよ」

暦「誰よりも優しいケビンさんを悪く言うな千石」

暦「それにこれくらいならすぐに治る」パァッ

暦「それより千石、今日はどうしたんだ」

暦「お前の学校からの帰り道はうちの学校と反対じゃないか」

千石「えっと、その、こ、高校見学だよこよみお兄ちゃん」アタフタ

暦「高校見学?へーずいぶん熱心だな」

千石「ま、まぁね」

暦「それより千石、今日って何の日か知ってるか?」

千石「今日?」

千石「確か、今日は紗江ちゃんの誕生だよ、こよみお兄ちゃん」

暦「リエちゃん?」

千石「そ、中多紗江ちゃん」

暦「千石、どうしてお前が出版社社長の令嬢として厳格な家に育ち、今時の女子高生にしては珍しく素直で礼儀正しいが、世間知らずなところがあり、極度の人見知り、さらに男の前では完全に委縮してしまい、何も言えなくなってしまい、かつ1年生とは思えないほど魅力的なスタイルを持ち、男子のみならず女子からも熱い視線を注がれているが、本人はそのことに全く気付いていないふかふかボディの純情少女の誕生日に詳しいんだ」

千石「えっとー」

暦「」ジーッ

千石「そんなに、見ないで下さい///」

暦(かわぁいいい)

暦「じゃなくて」

暦「ふふん、どうやら知らないようだな千石」

千石「?」

暦「千石は女の子のくせに乙女心に疎いんだな」

暦「今日は女の子が待ちに待った2月14日」

暦「そう、煮干の日【(2)ぼ(1=棒)し(4)】の日なんだよ!!」」

千石「へぇ、さすがこよみお兄ちゃん」

千石「何でも知ってるんだね」

暦「ふふ、何でもは知らないさ、知ってる事だけだよ」

千石「でもどうしてそれを知らないと乙女心に疎いの?」

暦「えっ、だって女の子は煮干が好きなんじゃないの」

千石「人の好みは千差万別だよこよみお兄ちゃん」

千石「撫子はあまり煮干は食べないかな」

暦「そうなのか」

千石「それよりはいっ」

暦「ん?何だこれ」

千石「チョコだよ」

暦「僕に?」

千石「こよみお兄ちゃんには色々お世話になったから」エヘヘ

千石「もしかして甘いもの苦手?」ショボン

暦「そそんなことないぞ」

暦「ありがとな千石」ニカッ

千石「」ドキッ

暦「そういえば本命にはあげれたのか?」

千石「ふぇっ、ほほほんめい///」

暦「前に他に好きな人がいるって言ってただろ」

千石「えっ、あれ、そそそうだっけ///」アタフタ

千石「う、うん、ちゃんと本人に目の前でさっきわわわわたしたよ///」

暦「ん?そっかよかったな」アタマポンポン

千石「///」ボンッ

千石「そそそれじゃあ、なななななでこ帰るね///」スタコラサッサ

暦「おいおい高校見学は…」

>>24
ミスった

暦「リエちゃん?」

暦「サエちゃん?」

~阿良々木月火の場合~

暦「ただいまー」

月火「お帰りお兄ちゃん、早かったね」

暦「またすぐに準備して出掛けるんだ」

月火「そうなんだ、少し時間ある?」

暦「ん、まぁ準備が終わった後でいいなら」

月火「じゃあ、居間にいるから終わったら来てね」

暦「りょうかい」

………
……


暦「一体なんだい月火ちゃん」

暦「ファイヤーシスターズがまた何かやらかしたのか」

月火「違うよお兄ちゃん」

月火「今日はファイヤーシスターズは別行動」

月火「乙女には色々と事情があるの」

月火「今日はファイヤーシスターズの参謀ではなく、一人のシスターとしてお兄ちゃんに話があるの」

暦「なんだ、また僕とパンツ会議をすると言うのか我が妹よ」

月火「さっすがファイヤーシスターズのお兄ちゃん、察しが良いね」

月火「今日と言う日にパンツの話をしないのはナンセンスだからね」

暦「ん?どういうことだ?」

月火「!?」

月火「おおおおおおおお鬼、おお兄ちゃん今日が何の日か知らないの!?」

暦「?」

月火「まさかお兄ちゃん」ダッ

暦「うわっ!?」ツキヒチャンニズボンヲヌガサレル

月火「酷いよッ…お兄ちゃん」シクシク

月火「なんでパンツ穿いてないの!!」

暦「誤解を招く言い方をするな月火ちゃん」

暦「僕はちゃんとトランクスを穿いているだろ」

月火「何でお兄ちゃんトランクス穿いてるの!!プラチナむかつく」

月火「今日が何の日かわかってないなんて乙女心を無下にし過ぎ!!」

暦「さっきから何なんだ、今日は煮干の日じゃないのか!!」

月火「なにそれ意味わかんない」

月火「今日は2月14日、ふん(2)ど(十)し(4)の日だよお兄ちゃん」

暦「!?」

月火「もう、ホントに何も知らないの、信じられない」

月火「女の子が好きな男の子にふんどしを贈る日だよ」

月火「その様子だとお兄ちゃんは誰からも貰えなかったようだけど」ププッ

暦(日本中どこを探しても女の子からふんどしを貰った子なんていないぞ)

月火「ダメだね~お兄ちゃんは」

月火「お洒落ってのは見えない所に一番気をつかわないといけないのに」

月火「特に男性がお洒落をするのに気をつかうのは靴、時計、ネクタイにふんどしだよ」

暦「いや、最後のを実践している奴はほとんどいないと…」

月火「そんなお兄ちゃんにプレゼント!!」ハイッ

暦「!?」

月火「開けてみて」ニコニコ

暦「これは…ふんどし」

月火「越中ふんどしだよお兄ちゃん」

暦「越中ふんどし!?」

暦「ふんどしにも種類があるのか!?」

月火「当たり前だよ」

月火「越中ふんどしやもっこふんどし、六尺ふんどしとか色々あるよ」

月火「もっこふんどしってのは泳ぐ時に使われるふんどし」

月火「六尺ふんどしはお祭りとかで使われるふんどしだよ」

月火「この越中ふんどしは常用下着では最もポピュラーなんだよ」

暦「へ、へぇ~そうなのか」

月火「お兄ちゃんに合う奴を選んだんだよ」キラキラ

月火「穿いてみて」キラキラ

暦「えっ、今?僕、これから出掛けるんだけど…」

月火「穿いて行けばいいじゃん」

暦「えっ、あ、うん」

暦「…どうかな」

月火「お兄ちゃんカッコイイ」
月火「やっぱ惚れちゃうょ///」

暦「ん、何か言ったか?」

月火「ううん、何でもないよ」ブンブン

暦「そっか、じゃあ、僕はちょっと出掛けてくるな」ズボンハキハキ

月火「うん、行ってらっしゃいお兄ちゃん」

暦「ん、あっそれと」クルッ

月火「?」

暦「ふんどしありがとな」ニカッ

月火「」ドキューン

~阿良々木火憐の場合~

火憐「ただいまー」

月火「」ボーッ

火憐「ん、月火ちゃん玄関で何ボーッとしてんだ」

月火「ううん何でもないよ」ハッ

火憐「ん?ま、いっか」

火憐「それより兄ちゃんは?」

月火「さっきちょっと出掛けて来るって」

火憐「よし、今のうちだな」ニヤリ

月火「わわわたし、ちょっと部屋で物思いに耽ってるね」

火憐「あれ、月火ちゃんは兄ちゃんにチョコを作らないの?」

月火「わたしは別の物をあげたから」

火憐「せっかく神原先生に美味しいチョコの作り方の載っている本を借りたのに」

月火「また今度だね」

月火「じゃあ、火傷しないように頑張ってね」トテトテ

火憐「今日は2月14日」

火憐「そう、ばれんたいんでぃ!」

火憐「今年は兄ちゃんにはいろいろお世話になったからな」

火憐「感謝の気持ちを込めてチョコレートを作るぜ!!」

火憐「チョコを作ってるなんて悟られないように昨日は下準備をしかやってないからな」

火憐「兄ちゃんが帰ってくる前に作らなきゃな」ニヤリ

火憐「えーと、神原先生から貰った兄ちゃんの好きな本に書いてあるチョコの作り方によれば」

火憐「まずは『チョコで服を汚さないように服を全部脱いでエプロンをつける』と」

火憐「チョコの油汚れは頑固だからな、片付けまで意識するなんてさすが神原先生の薦める本だな」ヌギヌギ

火憐「ちょっと寒いけど火を使うからすぐに暖かくなるよな」エプロンツケツケ

火憐「よし、えーと次は『チョコをボールに入れ湯煎で溶かしヘラでゆっくり混ぜる』と」

火憐「えーと何々、『ここが大事、料理は愛情』?」

火憐「『程よく溶けたら女の子だけの秘密の愛の調味料!』!!」

火憐「なっ///」ボンッ

火憐「でも兄ちゃんのために美味しいチョコを作るために///」チョコノハイッタボールニマタガリ

火憐「…んくっ、ん…はぁはぁ」ヌチャ

火憐「もっとよく出るようにここを指で、んっ」クリクリ

火憐「……はう、はう……ぐ、はぁはぁ」クチャクチャ

火憐「んふっ、あっ…ぁぅぁぅ」ヌチャクチャ

火憐「…ふ、ううううっ、う……うんっ」クチャクチャ

火憐「んくぅぅぅぅぅ、えいッ」ポチャン

火憐「はぁはぁ、これで大丈夫かな…」

火憐「もっと多い方が兄ちゃんきっと喜ぶよな」

火憐「んくっ、はぅ…っくん」クチャクチャ

火憐「もっと、兄ちゃんっ…に、んふっ、喜んでぇっ…」ヌチャクチャ

火憐「ふぁっ…そうだこのヘラで…」ヌチャァ

火憐「ん゛ッ…」ニュププププ

火憐「はぁ、にいひゃんにいひゃんにいひゃん」ニュプニュプクチャクチャ


暦「」



おしまい

最後も>>1なのか?

>>47
1です
14日で終わらせるつもりだったけど撫子でgdgdしてしまった

月火ちゃんと火憐ちゃんのをやりたかっただけなんだ

忍とガハラさんはハードル高かった
ごめん

~戦場ヶ原ひたぎの場合~

民倉荘

暦「」ピンポーン

暦「ん?」

暦「おーい、戦場ヶ原さーん」

アララギクンネ カギハアイテルカラアガッテイイワヨ

暦「たくっ、不用心だな」

ひたぎ「ずいぶんと早かったのね」

暦「」

ひたぎ「何よ」

ひたぎ「私が何かしたって言うの?」

ひたぎ「私が阿良々木くんに何か酷いことでも…」

ひたぎ「阿良々木くんに何かしたって言うの!?」

暦(酷いことをしている自覚はあるのか)

ひたぎ「じぃーっ」

暦「これは…」

ひたぎ「6個…いえ、4個と2通」

暦「…やっぱり」

ひたぎ「そしてあと2個ね」

暦「……っ!」

ひたぎ「私を入れたら3個かしら」

ひたぎ「阿良々木くんは愛されまくりのもてまくりね」

ひたぎ「ふふ、いい御身分ね」

ひたぎ「いいえ、ゴミね」フフッ

暦「ちょっと巧い言い回したからってほくそ笑んでんじゃねーよ!」

暦「嫌味が侮蔑になっただけじゃねーか!」

ひたぎ「もちろん粗チンゴミね」

暦「見たことないのに決めつけるな!」

ひたぎ「でも、この間ポケットを漁った時なんか…」

暦「ネタバレは禁止だー」

暦「それより戦場ヶ原」

ひたぎ「何かしら、チョコラブくん」

暦「もう、この本のキャラクターですらない!」

暦「その、お前の格好についてなんだが」

ひたぎ「そうよ、今日はメリーチョコレートカムパニーが行ったチョコレートセールの始まりの日よ」

暦「素直にバレンタインって言えよ」

ひたぎ「そこでこの格好よ」

ひたぎ「私の想いを今日の姿に表してみたわ」

そこには白いニットのワンピースに身を包み込み、ブラウンのニーソを履いて椅子に座る戦場ヶ原の姿があった

ひたぎ「舐めたい?」

そうなのだ

ブラウンのニーソは

チョコなのだ

あろうことか戦場ヶ原はチョコを自分の太股まで塗っていたのだった

ひたぎ「舐めたいんでしょ?」ニヒルナエミ

暦「はいっ!!」

ひたぎ「ふふ、まったくこの男にはプライドってものがないのかしら」

僕は足先から太股裏までじっくりねっとり舐めたのだった

~忍野忍の場合~

暦「ふー、今日は顎が疲れたぜ」

暦「危うく顎関節症になっちまうところだったぜ」

忍「カカッ、まさかあの小娘があのようなサプライズを催しておるとはのう」

暦「!?」

忍「被ってしまうところじゃったわい」

暦「忍!?」

忍「にしてもこの国も面白い習慣ができたものじゃのう」

忍「煮干にふんどしに愛の日が一同に介するとはのう」

忍「いったい何処に向かっておるのじゃ」

暦「さぁな、語呂合わせだろ」

忍「他のおなご共があのようにお前様に贈り物をするようじゃ、わしもお前様をもてなさなければならないのう」

忍「あー、嫌じゃ嫌じゃ」

忍「どうしてわしが異国の習慣に殉じねばならないのかのう」

暦「忍、お前自分の姿を鏡で見てから言えよ」

忍「なんじゃと?」

忍「なななななんじゃこの姿は!?」

暦「なんじゃじゃねーよ!!」

暦「身体に様々な大きさのミスタードナッツが巻きついているのをあたかも今気付いた様に言うな!!」

暦「黒いミシュランくんみてぇになってるじゃねーか!」

忍「カカッ、ちなみにわしのおすすめは髪飾りでついてるチョコカスターじゃ」

暦「」

忍「なんじゃ、その不服そうな顔は」

忍「カカッ、わかっておる」

忍「この量のミスタードナッツはお茶なしじゃ食べきれないからのう」トコトコ ベッドニスワル

忍「」トプトプ

忍「さぁ、飲むがよい」

暦「ちょっと待てー」

暦「お前、何危険なデルタ地帯にお茶注いでんだよ!」

暦「活字だからと言っても都条例にひっかかるぞ」

忍「大丈夫じゃ」

忍「期間限定版のblu-rayとdvdとやらになら茶面に反射している可笑しな光も消えるぞ」

暦「そういう問題じゃねー!」

忍「まったくお前様はマニアックよのう」ベッドニアオムケニナル

忍「」トプトプ

忍「さぁ、飲むがよい」

暦「ヘソに注いだからって飲まねーよ」

忍「むぅ、しょうがないじゃろ」

忍「わしは八歳くらいの体つきなんじゃから毛は生やせないんじゃ」

暦「そういう問題でもねーよ!」

忍「まったく、何が問題だと言うんじゃ」

忍「谷間か?乳の間のデルタ地帯か?」

暦「…うっ、そそそんなんじゃねーよ」

忍「カカッ、お前様も好きよのう」

忍「じゃが、今回はこれで我慢してくれんかのう」ウルウル

忍「のう、お前様よ」

忍「わしを食べておくれ」ウワメヅカイ

暦「」プチンッ

1です

思いついたんでちょっと書いちゃいました

ちなみに時系列は
真宵→神原→扇→羽川→千石→月火→戦場ヶ原→火憐→忍です

今度こそおわり

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