サイタマ「そういや今日はバレンタインか」 (30)

サイタマ「今日も怪人は出ないし平和だなー」

ジェノス「そうですね。最近は出ても虎レベルでA級以上の出動要請はありませんしね」

サイタマ「あー暇だな」

ピンポーン

サイタマ「ん?なんだ?」

ジェノス「俺が出てきます」

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ジェノス「なんのようだ?」

「サイタマさんとジェノスさんにお届け物でーす」

ジェノス「宅配便のようですが・・・。先生心当たりは?」

サイタマ「いや、無いけど」

ジェノス「差出人は?」

「協会ですねー」

ジェノス(レーダーでも怪しい反応ではないな・・・)

サイタマ「開けて受け取ってくれよ」

ジェノス「わかりました」

ガチャ

ジェノス「・・・!これは・・・」

「ジェノスさんにはダンボール4箱ですね。サイタマさんにはこの小包一つ」

サイタマ「なんだなんだぁ?この大荷物は」

ピピピピピ・・・

ジェノス「中身は爆発物や危険物ではないようですが」

「では失礼しまーす」

バタン

サイタマ「おい、開けてみろよ中身」

ジェノス「わかりました」

ガサゴソ

ジェノス「これはチョコレートと・・・手紙ですね」

ジェノス「どれどれ、『親愛なるジェノス様へ?』・・・」

サイタマ「そういや今日はバレンタインか」

サイタマ「なるほど。お前のファンが大量にチョコを送ったわけね」

ジェノス「そのようですね」

サイタマ「てかなんで俺の家にお前のが届くんだよ!?」

ジェノス「おそらくS級以上は協会に位置を把握されていますからね。ここにいることがわかったんでしょう」

サイタマ「なんだよそれ・・・S級になるとそんなに面倒なのかよ」

サイタマ「それにしても・・・さすがは人気ヒーローだな」

ジェノス「いえ、人気など強さを反映する指標でも何でもない、無意味なものです」

サイタマ「あーそう・・・」

ジェノス「先生も来てますね!開けないんですか?」

サイタマ「お、そうだなどれど・・・

ピンポーン

サイタマ「またかよ!お前の追加チョコじゃ無いだろうな」

ジェノス「いえ、さっきとは違う生体反応ですが・・・」

???「サイタマ!ちょっと用があるんだけどいいかしら?」

ジェノス「この声は・・・地獄のフブキ!」

フブキ「入るわよ」

カチャ ガチャリ

サイタマ「おいおい勝手に鍵を開けて入ってくるなよ・・・」

サイタマ「あれ、今日はフブキ組は一緒じゃないのか?」

フブキ「今日はプライベートよ」

サイタマ「そういやいつもの真っ黒の服じゃないんだな」

サイタマ「割りとオシャレなんだなお前」

フブキ「オシャ・・・/// っ、今日は渡すものがあって来たのよ!」

ジェノス(体温上昇確認)

サイタマ「なんだよ渡すものって?」

フブキ「ほら、前の姉との件で世話になったでしょ。その御礼よ」

スッ

サイタマ「はぁ・・・。なんだこれ、開けていいか?」

フブキ「い、いいわよ・・・」

サイタマ「どれどれ」

ビリビリ

サイタマ「お、チョコじゃん!サンキュー」

フブキ「た、食べてみなさいよ」

サイタマ「おぉ、いただきまー

ピンポーン

サイタマ「なんだよ今日は来客が多いな」

???「ちょっとサイタマ。用があってきたんだけど開けなさいよね」

フブキ「ま、まさか・・・お姉ちゃん!?」

タツマキ「開けないなら入るわよ」

カチャ ガチャ

タツマキ「お前ら似たもの姉妹だな・・・」

サイタマ「お前ら似たもの姉妹だな・・・」

タツマキ「あら、フブキもいたのね」

フブキ「お姉ちゃんもまさか・・・」

サイタマ「で、なんの用だよ」

タツマキ「ほら、これやるから食べなさいよ」

サイタマ「食べる?ってことはこの流れからするとチョコか?」

ビリビリ

サイタマ「おぉ!こっちもうまそうだな!」

サイタマ「じゃあまずはフブキの方から食べるか」

モグモグ

フブキ(ドキドキ)

サイタマ「うまっ!すげーまろやかで甘すぎずくどくないな」

サイタマ「いくらでも食べられそうだ」

フブキ「!!! で、でしょ、私が作ったんだから当然よね!」

サイタマ「手作りなのかこれ。すごいおいしいぞ」

フブキ「あ、ありがと」

サイタマ「じゃあタツマキのを」

タツマキ(・・・)

サイタマ「んー、うまいな!タツマキの方が甘みは弱いけど程よい苦味が大人の味ってかんじがする」

タツマキ「・・・フンッ」

サイタマ「ふー、ごちそうさま」

タツマキ「・・・で、どっちが美味しかったのよ?」

フブキ(!!!)

サイタマ「は?どっちがってお前らのチョコの?」

タツマキ「当たり前じゃない」

サイタマ「うーん・・・」

フブキタツマキ(ドキドキ)

サイタマ「俺は甘党だしフブキのかな」

タツマキ(!!!)

フブキ「っっっっっっっやったぁ!!!」

サイタマ「うわびっくりした」

フブキ「今までずっとお姉ちゃんに勝てなかったけどついに・・・!」

サイタマ「いや、勝ったとかじゃ」

タツマキ「・・・グスッ」

フブキ「え?」

タツマキ「グスッ ふえええん」

サイタマ「お、おいタツマキ、泣くなって」

サイタマ「お前のも十分美味しかったから」

タツマキ「グスッ グスッ」

サイタマ「おいフブキ、大人げないぞチョコごときで」

フブキ「いや、大人げないっていうかそっちのほうが年上・・・」

サイタマ「ほら、泣き止めって。ごめんごめん」

タツマキ「・・・じゃあ、今日一日なんでも言うこときいてくれる?」

サイタマ「わかった、わかったから!」

ジェノス(なんでも・・・?)ピクッ

タツマキ「ほんとね?」ニヤリ

フブキ「はっ・・・サイタマ!姉に騙されちゃダメよ!」

サイタマ「騙される?」

フブキ「いまうそな・・・

ピィィィィィン

フブキ(こ、声がでない・・・。お姉ちゃんの力・・・)

タツマキ「じゃあ遊園地に行きたい!」

サイタマ「遊園地?今日混んでるだろ・・・」

タツマキ「なんでも言うこと聞くってのは嘘だったんだ」

サイタマ「わかったよ!」

サイタマ「おいジェノス、そういうわけでちょっと出かけるから頼むわ」

ジェノス「・・・俺はサイタマ先生の弟子です。お供します」

サイタマ「え、お前も遊園地行きたいの?」

タツマキ「アンタは来なくていいのよ」

ジェノス「あ?なんだと?」

サイタマ「おいおい喧嘩すんなって」

タツマキ「ねぇ、二人で行きたいなぁ」

サイタマ「わかったよ。すまんなジェノス。行ってくる」

ジェノス「・・・」

サイタマ「遊園地は・・・歩いて15分か。意外と近いんだな」

スッ

タツマキ「はい」

サイタマ「なんだその手?」

タツマキ「はぁ?分かんないの!?女の子が手を出したらつなぐに決まってんでしょ!」

サイタマ「はいはい」

ギュッ

タツマキ「それでいいのよ」

―500m後方―

ジェノス(あの女・・・先生に触れるとは許さん)

―遊園地―

ワイワイガヤガヤ

サイタマ「うわ・・・引くほど人がいるな・・・」

タツマキ「当然よ。だって遊園地だもの」

サイタマ「お前そもそも遊園地楽しめるのかよ」

サイタマ「自分の超能力の方がよっぽどスリリングだと思うんだが」

タツマキ「自分で動くのと乗り物で動かされるのとじゃ違うのよ」

サイタマ「ふーん、そんなもんなんだな」

タツマキ「まずはどれに乗ろうかなー」

タツマキ「やっぱり定番のジェットコースタ・・・

ザッ

???「サイタマ君、奇遇だねこんなところで会うなんて」

サイタマ「あん?そんな帽子被ってマスクしてサングラスしてる知り合いなんていないぞ」

タツマキ「なによあんた人のデートを邪魔して。誰よ?」

サイタマ「え、デート?」

???「あぁごめんごめん。これでいいかな?」

サイタマ「あーお前はA級1位のあの・・・あ、あかい・・・赤いジャスコ!」

アマイマスク「アマイマスクだ」

サイタマ「そうか。で、なんの用だ?」

アマイマスク「ガロウとキミの戦いを見てキミの体に興味を持ってね」

アマイマスク「ちょっと体を調べさせて欲しくて来たんだ」

タツマキ「あら、さっきは偶然会ったみたいな雰囲気出してたわよね」

アマイマスク「ふふ、そうだっけ?」

アマイマスク「まぁいい。こんなお子様と遊園地を回るよりは僕のような強者と肉体の研究をしたほうがためになると思うんだ」

タツマキ「キー!誰がお子様よ!!」

サイタマ「いや、俺男には興味無いんだけど・・・」

アマイ「いや、そういう意味じゃないんだ。ただ純粋にその強さを・・・

タツマキ「嘘つき。私には見えるわよ。股間に集中してるアンタのオーラが」

サイタマ「おいおいやめてくれよ・・・」

タツマキ「アンタみたいな弱い奴はサイタマには合わないの。帰りなさい」

アマイ「おやおや、僕が実力不足でA級にいると思ったら大間違いだ」

タツマキ「なによやるの?」

アマイ「やるかい?」

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