新ジャンル「戦隊ヒーローで自分以外少女」Part8 (54)

【過去スレ】
Part7(新ジャンル「戦隊ヒーローで自分以外少女」Part7 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1315410088/))


【まとめ】
新ジャンル「戦隊ヒーローで自分以外少女」wiki(http://www19.atwiki.jp/sinzyanru/


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370646448

おつかれ

『うぅ……』

豪雨の夜だったはずだ

血の味がする口の中
手から少し離れた先にあるのは自分の武器である、赤々と燃えるような色をしたロングソード
ヒーローの宝珠も、この中では輝きを失ったかのようだった

地べたから顔を少し上げて、震える手でそれに手を伸ばす

その手を勢い良く叩き潰されたのはすぐだった

『がぁぁ!』

ぐりぐりと踏みにじられ、自分は悶えるしかなかった



そうか――


俺――負けたんだな……



敵の高笑いが聞こえ、意識が遠くなる――

赤「――――ッうわああああぁ!!はぁ……はぁ……はぁ……」

激しい鼓動の中、赤は両手を見る
傷は無く、雨で濡れてもない

赤「夢……」

赤(嫌な夢だ)


あれはまだ自分が入隊して間もない頃だったはずだ
緊急出撃命令の中、すぐに動けるのが自分しか居ず飛び出したのだ
結果は返り討ち

幹部クラスの怪人に手も足も出ずにボロボロにされたのだった


赤「……」

赤「6時か……起きなきゃ」

嫌な思いを払しょくするかのように、赤は身体を起こした

朝食を作っている中、インターホンの音が聞こえる
エプロンで手を拭きながら赤は基地の扉を開ける

赤「あれ?金さん?」

金「うむ、今日はお主らの基地の様子見じゃ」

赤「そうだったんですか、それならもっと早く言っていただければもてなしましたのに」

金「よいよい、赤の茶と茶菓子があればよいのじゃ」

赤「さ、上がってください」

金「うむ」

金「なんじゃまだ一人で家事やらされておるのか」

赤「ははは、まぁしかたないですよ」

金「まったく甘いのう、アマすぎじゃ」

赤「そうですかねえ」トントントン


金「――ところで赤」

赤「はい?」

他愛ない会話の中で突然金が声色を変えて話しかけてくる
赤はそれを察し、振り返った

金「嫌なことでもあったのかの?」

赤「――は、え?」

突然の言葉に赤は言葉を失う
金はにこりと滅多に見せない、やわらかな笑顔を見せた

金「お主のことはここの小娘よりも解っておる自信はまだある、赤ごときが私に隠し事など1000年早いわ」

赤「……金さん」

金「言ってみぃ、――それとも、私にも言えない事なのかしら?」

金の身体がいつの間にか大人の女性に戻っていた
口調が変わり、赤をそっと抱きしめる
女性の甘い香りがした

金「大丈夫、いつも言ったはずでしょ。私は赤の味方だって」

赤「……金さん」

柔らかな香りにつられるように、赤の口からあの時の夢ことが出てきていた



怪人の高笑いが響き、豪雨の音がいっそう強く聞こえる

――閃光が走ったのはその直後だった


怪人は数メートル吹っ飛び、赤の前に凛々しく立つ者が居た

金だ


金「よくも私の可愛い仲間をやってくれたわね。例はたっぷりしてあげるわ」

ギリギリの精神の中、彼女の目は怒りに満ちていた

落ちた赤の武器を拾い上げ、刀身に豪雨にも一歩も引かない豪炎が立ち上る

金「赤、よく持ったわね。あとで抱きしめてあげるから絶対に死ぬんじゃないわよ」

赤「金……さん……」

金「武器、少し借りるわ」

金がそう言うと、ロングソードの宝珠が金色に輝き、刀身が光る

金「ヒーローは後からやってきて美味しいとこ取りをする奴のことじゃないわ」

金「――颯爽と現れ、有無を言わさず悪を滅ぼす者のことよ!」


その後はほぼ一瞬だった

向かい来る怪人を金の異常な身体能力と異常なほど荒ぶった赤の武器が怪人を炭に変えた


赤「金っ……さん……」ボロボロ

金「うん、いっぱい泣いていいわ。今なら雨でばれないもの」ギュ

赤「く、うわああああぁ!!」

金「ありがとう、赤。貴方のお陰で被害は最小限に抑えられたわ」

金「私も、貴方もまだまだ本当のヒーローにはなれないようね」ニコ


豪雨で冷えたからだが、彼女の身体でなのか、とてもあたたかくなっていくのを赤は感じていた

――――
――

金「……懐かしいわね」

赤「いやはやお恥ずかしい……」

金「ふふ、そんなことはないわ……お主はもう立派なヒーローじゃ」

赤「い、いやそんな」

金の身体が赤から離れ、するすると元のロリ体型に戻る
肌のツヤや柔らかさまで本当の幼児のように戻るので不思議だ

金「お主が居なければここはヒーローの基地の機能を活かせまいて」

赤「……どうでしょう。金さんが仰っていたじゃないですか」

赤「真のヒーローは颯爽と現れて、有無を言わさずに悪を滅ぼす者」

金「……」

赤「まだまだ、それには遠そうです」

金「ふふ」

金「懐かしいの……何も知らずによくそんな事を言ったもんじゃ、金よ」

赤「金さん?」

金「……真のヒーローは」

金「常に誰かの心の支えとなれるような存在じゃ」

赤「……」

金「今なら、そう言う」

金はまたにこりと柔らかく微笑んだ

赤「心の……」

金「ほれ、来たようじゃ」

廊下から足音が聞こえる
他の者が起き始めたのだ

金はずず、とお茶をすすると、一言だけ言った

金「お主はこの基地の、立派なヒーローじゃ」

赤「……」

赤の身体から、朝の嫌な感覚はもうなくなっていた

意味もなくおわり
金さん使いたかっただけなコト

修正

ギリギリの精神の中、彼女の目は怒りに満ちていた



赤のギリギリな精神の中見た彼女の目は怒りに満ちていた

ヒーロー定例会

部長「それでは各々先週の活動報告を」

どっかのヒーロー「襲撃してきた敵組織の撃退と地域の方々と避難訓練をしていました」

そこらのヒーロー「敵組織の幹部撃破に成功しました」

赤「敵組織と流し素麺大会をしていました」

部長「…君達は何をしているの?」

赤「…何が何やら自分でも分からなくなってきました」

赤「今日は良い天気だなぁ」

赤「こう天気がいいと歌でも歌いたくなっちゃうなぁ」

赤「でも歌うと青にうるさいって怒られそうだしなぁ…」

赤「仕方ないから心の中で歌うか」

白「あっ、赤さんこんにち」
赤『コーチンコーチンコーチンコーチンコwwwwwwwwwwwwwwwwww』

白「……」

赤「おっ、白どうかしたか?」

白「……何でもありません。失礼します」

赤「変な奴だな?」

赤「頼まれていた資料です」

局長「うむ。確かに受け取った」

局長「時に赤よ。お前彼女とかいないのか?」

赤「はぁ?」

局長「あんな可愛い子達に囲まれて暮らしてるんだし誰かとそういう関係になったりしてないのか?」

赤「何を言ってるんですか。確かに顔は可愛い子達ばっかりですけどいかんせん性格が問題だらけですよ」

赤「ワガママし放題でこっちの事なんてお構い無しですし。
あれなら雑魚ーズ達の方がよっぽど可愛気がありますよ」

局長「それもそうか」

赤「そうですよ」

赤、局長「ハッハッハッハッハッwwwwww」

秘書「局長」

局長「ん?どうしたんだ?」

秘書「先ほどから基地内のマイクが入ったままです」

赤、局長「……えっ?」

メール

赤『この日にそちらを襲撃するという話が出ているのですが大丈夫ですか?』

女幹部『ごめんなさい。その日は町内の美化清掃に参加しますので』

赤『そうですか』

女幹部『この日は如何ですか?』

赤『その日は俺を抜いたみんなでビュッフェに行くみたいです。それではこの日かあの日はどうでしょう?』

女幹部『この日は老人ホームへの訪問。あの日は警察署で首領の1日署長がありますので』

赤『わかりました』

女幹部『あの日なんかはどうですか?』

赤『俺を抜いたみんなで映画に行くみたいなので難しいです』

女幹部『そうですか…』


赤「あれ?俺たち仕事してなくね?」

週末になれば人がくるはずだ

『ヒーローとは?』

黄「元気!」

桃「可愛く!」

青「理知的に」

緑「計算、高く…」

黒「嘘なんかついたことないっすよwwwwwwwwww」

白「……愛を持って」

金「大人の色気満載の!」

赤「……自己主張の激しい者である」


全員「我らがヒーローなり!!」


赤「……ホントにこれ、ヒーローなん?」

黄「あ゛~づ~~い゛~~~」グデーン

桃「ほんとにねぇ。いい加減クーラーぐらいつけたらどうなの。どう緑、ちゃちゃっと作れない?」シロップドウスル?

緑「作、れる。けど、設置、すると、もん、だいが」メロント、ブルー、ハワイデ

黄「もんだいって何が~?」モモ、カキゴオリオカワリシテイイ?

緑「この部屋、に、いれる、と、他の、電化、製品が、使え、なく、なっちゃ、う」アムッ アゥ、キーンテスル…

青「そんなにか? それなら除湿機とかはどうだ? 湿度が下がるだけでもだいぶ違うんじゃないか?」イソイデタベルカラダ オチャデモムカ?

緑「んぅ……。それ、くらい、なら、だいじょう、ぶ、かな」ン、アリガ、ト

桃「そうね、扇風機だけじゃ冷えないものねえ。風があるだけマシってだけだし、いいかげん着けましょうか」キハレモントイチゴダッタッケ?

黄「おー。そしたら涼しくなるかな? かな?」アリガトー! ンー オイシイー♪






赤(そんなに暑いなら俺の部屋じゃなくて自分たちの部屋に戻ればいいんじゃないだろうか、とか言ったらダメなんだろうなぁ)ツーカ、ナンデオレノヘヤニ?

|・ω・) 誰もいない…
|⊂ノ  投下するならいまのうち…
|`J


今年の暑さマジヤバい
クーラーつけないと暑くてきついのに、つけてたら電気代が高くて財布がきつくなるとかどうしろっちゅーねん、みたいな
でも多分、暑くてもみんな赤の部屋に集まるんだろうな……チッ。的な?

ご新規だけど書いても良いよね…?

トンデモなことがあってもいいですか…?

書いてみます。まずプロローグ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

赤「あー。そういえば最近寝てないな………緑の作ってくれた薬で今まで持ってたけどこれ以上はきついな……」

……そういえば、最後にまともに寝たのって何時だったかな……

青に撃たれたり、黄とスパーリングしたり、桃のスイーツを買いに行ったり、緑に薬をもらったり、黒の風邪の見舞いに行ったり、白の部屋に遊びに行ったり、

先輩に襲撃されたり、雑魚ーズと怪人と飲んだり、幹部さんたちと色々料理したり、首領と外に行ったり………………

赤「あれ?……そういえば、最後にまともに食事したのも、何時だったっけ………」

………そういえば、さっきの光景も、いやに、はっきりと、みえた、なあ。

ああ、だんだんと…ねむく……なってきた…………。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

赤「……………………むむむ。何か妙にスッキリしてるな」

昨日まで凄く体が重かったのに……今なら何でもできる気がする。

青「おーい。赤ー?本当にいい加減起きてくれよぅ……なぁ、もういいだろぉ…?」

ガチャ

赤「あ、すみません、青さん。寝坊しちゃいましたか」

青「………………あかぁぁぁぁぁぁ!」ダキッ

赤「え、ちょ、青さん?!」

青「ずっとずっとしんぱいしたんだからぁぁぁぁぁ!なんでぜんぜんおきてこないんだよぉぉぉぉ!」

赤「ああ、すみませんね」

青「ぐすっ……うぅ、ぐすっ……」

赤「………………」フフッ

この人は、いろいろ不器用だけど、結局心配してくれる。

青「何笑ってるんだ…もう、三か月も、寝てたんだぞ…?どれだけ心配したと思っているんだ…!」

赤「………………え?…………三か月?」

青「ああ、もう三か月もお前は寝っぱなしだったんだぞ?!」

赤「うわ、マジでですか…書類とか溜まってんだろうな……」

青「あ、それについては皆で頑張って終わらせたぞ♪」フンス

赤「あ、ありがとうございます(なんだろうか。この犬っぽいオーラは?)」

?「ふぁあ~……いつの間にか、寝ちゃってたみたいだな……さて、仕事仕事って……」

赤・青・?「「「え?」」」

青「え、ちょ、どなたでしょうか………?」

?「いや、赤だって!家事以外あまり目立ってない!自分で言ってて辛いけど!」

青「いや、だって赤はこっちに…」

赤「ども……」

?「え、うそだ、なにがどうなって……」

――――――――――――――――――――――――――――――

青「あー。つまりはだ。お前は赤で、こっちも赤で……全くどうなっているんだ」

赤「……どっちも赤じゃ判り辛いし、女の子の方を紅ってしましょう」

青「ナイスアイデアだ。赤」

紅「……あの、俺、未だに何がどうなっているのか解らないんですが……」

赤「とりあえず状況を整理しましょう」

紅「三か月前、俺たちは過労で倒れた」

青「その後は眠り続けていたな。何をやっても起きなかったから死んでしまったんじゃないかって……」

赤「あー。大丈夫ですって。だって今普通に起きてますし。ね?」

青「ううう…うぅ。赤ぁ…」

紅「………傍から見るとこんなに砂糖なのかよ…」

赤「で、起きたら何でか分裂してたと……」

紅「あれ?スルー?」

緑「……で。話。進まなくて?」

青「ああ。だからお前に調べてもらえないかと……」

緑「いいけど…私にも、心当たり…無いから」

赤・紅「「ああ、それで何かが解るなら,頼むぞ。緑」」

緑「……ここまで、ユニゾン…聞いたの。初めて」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

白「……あー。これは紛れも無く赤さんですよ。どちらも」

青「本当か…どちらかが偽物だったら簡単な話なんだがな…」

白「そうもいかないんですよね……どちらも偽物なら別なんですが」

青・白「「はぁ…」」

桃「ねぇ緑。赤、起きたのよね?!何で見舞いに行っちゃいけないのよ」

黄「そうだよ!僕たちだって心配なんだよ?!」

緑「今、大分、面倒な事に、なってる。それを、さらに、面倒に、しないで」

青「なぁ、緑。遅かれ早かればれるんだから話しておいた方がいいんじゃないか?」

緑「でも……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

白「?!いやちょっと馬鹿なんですか?!なに病院抜け出して来てるんですか紅さん?!」

紅「いや、自分の口で説明した方が早いんじゃないかって…(それに心配だし……)」

白「あーもうなんで日中に出てきちゃうんですか…家事は何とか成り立ってますから寝ててください。縛りますよ?」

紅「……え?(なにそれこわい)」

白「……(違うのは外見だけって事ですか…)」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

緑「何故か、嫌な、感じが」ピコーン

青「何かを取られたような…」ピコーン

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