うづりんびより (48)

うづりんがほのぼのするだけ
時々ちゃんみお
飽きたら終わります



1、

未央「しまむー、すっごい嬉しそうな顔してどうしたの?」

卯月「あ、あのあの」

凛「落ち着いて」

卯月「福引で旅行券当たっちゃいました!」

サっ

未央「えー! すごいすごい! いいなあ旅行!  しぶりん、わたしらも一緒に行こうよ!」

凛「いいけど……」

凛(卯月と旅行か……)

未央(しぶりん、何やら妄想しておるな。へへへ、ここは私が一肌脱いでやりますか)

卯月「あ、じゃあお二人でどうぞ」

ススっ

凛・未央「ええ!?」

卯月「この券二人分なんです」

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2、

未央「ねえねえ、しまむー来るまでお互いの似顔絵書きあいっこしない」

凛「いや」

未央「はやっ」

凛「そんなに器用じゃないし」

未央「いいの、こういうのは笑いが取れる方が」

凛「誰の」

未央「そりゃしまむーの」

凛「なおさらやだ」

未央「おねがあいっ」ウル

凛「はあ、一回だけね」

未央「さすがしぶりん話が分かる子」

ナデナデ

凛「撫でないでよ」

未央「へっへー、はい、紙」

パサっ

凛「……」

カキカキ

ガチャ

卯月「すいません、レッスン長引いちゃって、待たせちゃいましたよね」ハアハアッ

未央「いいよ、いいよ」

凛「走ってきたの? まだ時間あるからさ。ちょっと休みなよ」

ススッ

未央(さりげなく横を空けるしぶりんかっけえ……)

卯月「ふう……あれ、お二人で何かされてたんですか?」

未央「ちょっとお絵かきを」

卯月「何を書かれてたんですか?」

未央「当ててみてよ」

ペラっ

凛「先に言っておくけど私は上手くないから」

未央「まずは、どっちが書いたか」

卯月「うーん……むむむ」

凛(悩んだ顔の卯月も可愛い)

未央「どっちだ」

卯月「こっちが、凛ちゃんの!」

ビシッ

凛「正解」

未央「上手くない方を選んだの?」

凛「未央、怒るよ?」

グリグリ

未央「いや、もう怒ってるよ!」アイタタッ

卯月「ち、違います。なんとなく凛ちゃんが書くならこっちかなって」

未央「だってさ」

凛「そっか」

卯月「それに下手なんかじゃありまえせんよ。こんなに上手く常務を描けてるじゃないですか!」

未央「あ、いや、それ私の似顔絵」

卯月「え、未央ちゃん? 似てませんねえ?」フフッ

凛「……」シュン

3、

凛「卯月、どうしたの?」

卯月「う……自販機の裏に、お金が落ちちゃって」

グイグイ
ふにょん

凛「……」

卯月「あとちょっとなんですけど」

グイグイ
ふにょん

凛(私ならとれるけど……)

サスサス

未央「わ、しまむーが自販機に食われてる!?」

凛「お金落としたって」

未央「えー、しまむー胸あるから無理じゃん? しぶりんとってあげなよー」

※この後めちゃくちゃみおりんした

4、

卯月「凛ちゃん」ニコ

凛「……」ぱあっ

卯月「りーんちゃーん!」ニコ

凛「……」ぱあっ


未央「しぶりんて表情に出やすいよね」

凛「そう?」

未央「うん。あ、しまむー、ちょっと笑ってみて」

卯月「はい?」ニコ

凛「……」ぱあっ

未央「次、無表情」

卯月「……」スっ

未央(うはっしまむーの無表情笑ってしまう……)プフ

凛「……」シュン

未央「しまむー、笑って」

凛「……」ぱあっ

未央「戻して」

凛「……」シュン

卯月・未央((楽しい))

未央「次、常務」

卯月「え、ええ?!」ふにゃり

凛「……」ぱあっ

凛「あ」

5、

未央「ねね、しぶりんの好きな人ってさー」

凛「ちょっと、未央!」

卯月「え、なんですか? なんですか?」

未央「ふっふーん、絶対誰にも言っちゃダメだよ」

凛「本人の許可すら下りてないからね?」

卯月「はい! 秘密ですね! みんなにもそう伝えておきますね!」

凛「卯月?!」

未央「なんて天然畜生……言ってる傍から、卯月、みんなにも内緒だからね」

卯月「あ、そ、そうですよね。頑張ります!」

未央「お、おう」

6、

卯月「え? どんな人がタイプか?」

未央「そうそう」チラチラ

凛(こっち見ないでよ)チラ

卯月「あんまり考えたことありませんけど、この間、炎の中5階からプールに向かって人を抱き抱えて飛んだ人がニュースに出ていて、ちょっとときめいちゃいましたね」フフ

凛「……」

ガタっ

未央「まって、あかんここからは死ぬ。しぶりん、確かめようとしないでマジで」

卯月「?」

7、

島村家

凛「布団、ここに敷いたらいい?」

バサっ

卯月「はい」

プルル――

卯月「あ、電話。未央ちゃんからだ」

凛「出なよ、私適当に本読んでるから」

卯月「す、すいません」

ピっ

卯月「あ、未央ちゃん? あ、うんうん、え、そうだっけ……ああふんふん」

凛「ふわあ……」

ペラペラ


1時間経過――

卯月「うん、そうですよね……だったら」

凛「……」

クイっ

卯月「え?」

凛「寂しい……」

卯月「……り、凛ちゃん」キュウン

未央『卯月、成功した?』

卯月「はい」

ピッ

卯月「寝ましょうか?」

凛「うん」

8、

卯月「……」

むくッ

卯月「お手洗い……」

トタトタ


数分後――


卯月「……うにゃ」

ゴソゴソ

卯月「……あ」

凛「すー……」

卯月「間違えて凛ちゃんの方に……」

卯月(まあ、いっか)

ゴソゴソ

翌朝――

凛(……おも)パチッ

卯月「すー……」

凛「?!」ビクッ

凛(き、昨日までベッドで寝てたよね?)ドキドキ

卯月「んぅ」

ギュウ

凛「うッ」ビクッ

卯月「あ……おはようございます」

凛「お、おはよう」

卯月「凛ちゃん、あったかーい」ニコ

凛「卯月もね」ドキドキ

卯月「うんん……」ウトウト

凛(二度寝仕掛けてる卯月も可愛い)

卯月「でも、外は寒いです……」

モゾモゾ
グリグリ(凛の胸に頭をこすりつける)

凛「ッ……」プルプル

9、

卯月「凛ちゃんはお客さんなんですから座っててください」

凛「いや、私も手伝うよ」

卯月「ありがとうございます。じゃあ、洗濯物を取り込んでもらえますか?」ニコ

凛「うん」

卯月「凛ちゃんの服、たぶん乾いてると思うんですけど」

凛「っしょ」

ガラガラ

凛「……私の綺麗に干してくれてる……ん?」

ドン!(卯月のブラ)

凛「……」

凛(大きい)ジッ

卯月「凛ちゃん! あんまり見ないでください!」

10、

卯月「お掃除も終わりましたので、後はデートですね……さあ出かけましょう、ふー……」

ストン

凛「出かけるのに、なんでソファーに腰かけたの?」

卯月「つい」

凛「ほら、行くよ」

卯月「……凛ちゃん」

凛「なに」

卯月「抱っこ……」ふにゃ

凛「……ッ」

ギュウ

今日はここまで

11、

卯月「凛ちゃんの体好き~」

凛「ぶッ」

卯月「どうしたんですか?」

凛「いや」

凛(誤解を招くから止めて欲しい)

凛「卯月も、温かくていい匂いするよ」

卯月「スープみたいですね」フフ

凛「食べちゃうよ?」

卯月「どうぞ、召し上がれ」ニコ

凛「……え、いいの?」

卯月「?」

凛(あ、だめだ通じてない)

眠すぎるんでまた



体好きって凛ちゃんが誤解を招きそうと思ったの以外に意味あんの?

体温が高く暖かくて好きって意味なんじゃない?

>>22
>>23の通りです

凛「いい、卯月? この場合の意味はさ……その」

ピンポーン!

『こんにちはー! 宅配でーす!』

凛「……」

卯月「あ、出てきましょうか?」

凛「いいよ、いいよ。座ってて」

スクッ

凛(……私、何言ようとしてたんだろ)ハア

『サイン、お願いします』

凛「はい」

カキカキ

『あしたッー』

バタンッ

凛「何これ、雑誌? っしょと」

トタトタ

卯月「何か、頼まれたんですか?」

凛「分からないけど……これ、差出人プロデューサーだね」

卯月「受け取る人凛ちゃんになってますね……あ、もしかしてプロデューサーさんからプレゼントかも?」

凛「個人的に? それはないと思うよ。ま……開けてみよっか」

ビリビリ

凛(頼んだ覚えなんてないし……なんだろ)

ビリビリ
パカッ

凛「……な」

卯月「あれ、これ今月発売の私の写真集ですね」

凛「……」

卯月「わー! 嬉しいです。でも、言ってくれれば私の分譲ったのに」ニコ

凛「違うって。別に、欲しいとかじゃなくて勝手に送ってきただけだよ」

凛(あれだけ、卯月って分からないように背表紙は隠してって言ったのに……ッ)

卯月「えー、そうなんですか?」

凛「だって変でしょ。なんで、個人的に買う必要があるの」

凛(焦ることはないよね。落ち着いて。隠し通せる)

卯月「そうなんですか」

凛「たぶん、プロデューサーが何か企んでるだけっていうか」

凛(卯月に変に思われるわけにはいかない)

卯月「そうなんですね……」

凛「そうだよ」

卯月「……わかりました」

凛(ほッ)

凛(驚いた……会社でもらう約束だったのに……どうして、家に送ってきてるのかな……許さないから、プロデューサー)

凛「これ、片づけてくるから。ちょっと待ってて」

ガシッ

卯月「凛ちゃん!」

凛「な、なに、卯月」ドキッ

卯月「私、凛ちゃんのかっこいい写真たくさん持ってますよ」

凛「え」

卯月「それって、変ですか?」

凛「う、ううん、嬉しい」

卯月「ですよね?」

凛「は、はい」

卯月「だから、私も凛ちゃんもそうだったら嬉しいなって思ってたんですよ?」

凛「……え」

卯月「私の写真ってそんなに変ですか?」

凛「そんなわけないよッ」

卯月「だって、さっき」

凛「あ、ご、ごめんあれはそのッ」

卯月「凛ちゃん、正直に言ってください」

凛「……分かったごめん、卯月の写真が可愛くてこっそりプロデューサーに頼んでたの」

卯月「そうなんですね」

凛「ごめん嘘ついて」

凛(ばれた……ついにばれたんだ……終わりだね)

卯月「いいんです。私も好きなんです。アイドルの写真集めるの。あ、未央ちゃんのもあるんですよ! 凄く可愛いのとかあって」

凛(そっちかあ……)

12、

近所の百貨店内のペットショップ


卯月「凛ちゃん、この赤い首輪凄く可愛いですよ。どうです?」

凛「卯月にってこと?」クスクス

卯月「違いますよ……もう、ばか」プイッ

凛(破壊力たかすぎでしょ)ドキドキ

卯月「ハナコにですッ」

凛「分かってるよ。このリードに合いそうだよね」

卯月「いいですねー。あ、この靴下も犬用なんですねッ。赤ちゃんのみたい」

凛「だね。ハナコはたぶん靴下を履かせても自分で噛んでボロボロにしちゃうと思う」

卯月「あー! あのゲージの子、寝てますよッ。すっごく可愛い!」

ピョンピョン

凛「卯月、あんまりはしゃがないでよ恥ずかしいから」

凛(めっちゃ可愛い)

13、

映画館前

凛「卯月、何か見たい?」

卯月「今、何してましたっけ」キョロ

凛「そこにパンフ並んでるけど」

卯月「うーん……」

凛「ないなら、別に」

卯月「任侠物とSFとアニメと」

ペラ

凛「これ、学園青春ものとか好きでしょ」

凛(このヒロインの台詞、甘すぎてちょっとむりかも……)

卯月「これ、前から見たいなとは思ってたんですよ。友達が良かったって言ってたので」

凛「ほんと? じゃあ、見る?」

卯月「わーい!」

映画終了後



凛(卯月が始終すすり泣いて可愛すぎて全然内容頭に入ってこなかった)

卯月「やっぱり、昔付き合ってた人にいっちゃいましたね。なんだか複雑です」グス

凛「これで、ふきなよ」

スッ

卯月「はいッ」ゴシ

凛「私は浮気とかは嫌。したくもないし」

卯月「私もです。ねえ、凛ちゃん」

凛「なに?」

卯月「あの」

ギュッ

凛「?!」ビクッ

凛(急に腕にしがみついてなに)

卯月「きょ、今日は甘えてもいいですか……?」チラ

凛「……」ビクッ

卯月「って言われたら、断れないんでしょうか?」

凛「……」ピシッ

卯月「あれ、凛ちゃん?」

14、

凛「卯月、ああいうこと他の人にしないでよ」

卯月「しませんよ。凛ちゃんに初めてしたくらいですもん」

凛「初めてじゃなかったら、それこそびっくりしたけど」

卯月「でも、いつかは言う日が来るかもしれませんよ。私も、凛ちゃんも」

凛「私が?」

卯月「はい。凛ちゃんが言うと、どんな感じですかね」

凛「あ、考えなくていいから」

卯月「ええー」

凛「そういうの似合わないから」

卯月「むう、凛ちゃんだって可愛い女の子なんですよ?」

凛「人には向き不向きがあるでしょ」

卯月「そうですけど。だったら」

キュッ(凛の手を握る)
スポッ(凛のコートのポケットにその手を入れる)

卯月「こういうのは?」

凛「それはさらに無理」

卯月「無理?」

凛「無理」

卯月「照れなくてもいいのに」

凛「照れてない」

凛(卯月の手、柔らかい)ドキドキ

15、

喫茶店

ガヤガヤ

卯月「お客さん多いですね。これじゃ、座って飲めないかも」

凛「外の公園のベンチ行く? 寒いかな」

卯月「私は全然構いませんよ。凛ちゃん温かいからしがみついてますね」

凛「いいけど。こぼさないでよ」

卯月「はーい」

凛(平常心平常心)

公園
ベンチ


卯月「陽が照って、意外とぽかぽかしてますね」

チュー

凛「卯月」

チュー

卯月「はい」

パシャ

凛「なんで私の写メ取ってんの」

卯月「だめ?」チラ

凛「そんな、可愛くて言ってもダメ」

卯月「ちぇッ」

凛「確信犯? 確信犯なわけ?」

卯月「前はこれで言うこと聞いてくれたので」

凛「卯月、いつからそんな悪い女に……」

卯月「気の抜けた顔の凛ちゃんも可愛いなあって」

凛「失礼だね……でも、卯月といる時だけだよ、そんな顔」プイッ

卯月「もっと見たいなあ」ヒョイッ

凛「……」プイッ

卯月「……」ヒョイッ

凛「……」プイッ

卯月「……フフッ」クスクス

凛「あははッ……フフ」クスクス

16、

凛「けっこう暗くなってきたね。帰ろっか」

卯月「そうですね」

凛「また、泊まりにきなよ。ハナコも喜ぶし」

卯月「はい。未央ちゃんも呼んで3人で……フフ」

凛「あー、うん。いいけど」

卯月「凛ちゃん……ふと考えちゃうことがあるんですけど、言ってもいいですか?」

凛「どうぞ?」

卯月「こうやって、私達が繋がってるのってアイドルだからお仕事の仲間だからで……もし、アイドルじゃなくなったら、プツンて関係も切れちゃうのかなって思ったりするんです」

凛「なにそれ、ネガティブだね。こうやって会えばいいじゃん」

卯月「そ、そうですよね。はは、何言ってるんでしょうね……」

凛「私は会いに行くよ。卯月がド田舎の大学に行こうが、離島の会社の事務員になろうが、ブロードウェイに行こうがね」

卯月「そ、それはないと思いますけど……なんだか、嬉しいなあ」

凛「行くの?」

卯月「いえ、何も、まだ考えてないです……」

凛「そっか。でも、未央だってきっとそうだよ。卯月もじゃないの?」

卯月「はい」

凛「なら心配することない。そうでしょ? 変なこと言ってないで帰るよ」

テクテク

卯月「うんッ」

テクテク

卯月「凛ちゃん」

凛「なに、卯月?」

卯月「今日、凛ちゃんと一緒にいて……凛ちゃんが彼氏だったらなって思っちゃいました」ニコ

凛「そ……女で残念」

凛(なにそれやばいんですけど平常心平常心平常心――)

卯月「女の子でも凛ちゃんなら……」

凛「え」

凛(平常心が追いつかない)

卯月「なんて、私なんかが凛ちゃんの彼女だったら申し訳ないですよね」

凛「……」

卯月「私、凛ちゃん大好きなんですよ?」ニコ

凛「卯月……恥ずかしいから」

卯月「えへ、ごめんなさい……春にここで凛ちゃんとハナコと会った時は、こんな風に仲良くなれるなんて思わなかったなあ」

凛「私は、あの時から思ってたよ。いつか、もう一度あの笑顔を見たいって」

卯月「ええ、そうだったんですか」

凛(私だけにとも思ったけど、それじゃあ違うことも分かってる。だって、卯月の笑顔は……)

卯月「ありがとうございます」

凛(見た人にもう一度見たいって思わせるから。でも、それじゃあ私もまだ他のファンの人と同じ……もっと輝かないと私自身が)

凛「私も今は卯月のファンだよ」ニコ

卯月「……は、はい」ドキ

凛(今はまだね)




おわり

おしまいです
天然鬼畜卯月難しい

ほんとはカッコいい凛ちゃんに卯月が攻め落とされて欲しいので誰かはよ

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