都道府県でカップリングssを書いてみる  (49)

【注意】
 このssは都道府県を擬人化させたものが登場します。史実に沿うこともありますが、一部でしか通じないネタやもろ捏造した内容が含まれるのでご注意下さい。また、方言は知ってるものや雰囲気で入れることもあります。

 注意はしますが、不快に思う発言があるかもしれないのでくれぐれもご注意ください。また、ありましたらご指摘ください。

 擬人化キャラの年齢や性別はこちらで決めます。また、ネタが切れたら安価を行うかもしれません。

 書き溜めなしのグダグ駄文で、idが変わることもあると思います。また、地の文(キャラの思考中心)が多いと思います。

それでは、始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453529887

ここは、俺の家(県庁)に近い和歌山港。俺、和歌山は今着いたフェリーに俺の幼なじみが乗っているから暇だし迎えにいった。

乗客達がどんどん降りて行くなか、あいつ、徳島が降りてくる。

徳島「やっと着いた!あ、和歌山だ!わざわざ迎えに来てくれたん?」

和歌山「まあな…」

そう言ってはみるけれど、あいつの目的はもちろん俺…

徳島「じゃあ、大阪くんに会いにいかないとだから、行くね!」

ではない。



第一話
 ~架け橋すら無いけれど~

徳島が電車に乗ったのを見届けた後、俺は県庁に帰って一人きりで考えた。何であいつは幼なじみの俺より大阪の方が好きなのかを。

もともと俺達が小さい頃、俺達は二人で船に乗っていろんなところに行ったもんだ。あの頃のあいつはとても陽気で(今は陰気という訳ではない)男勝りなところがあった。

でも、いつの頃かあいつは「節約」ということを覚えた。そのせいで家のことを大事に考え、あまり遊ばなくなった。

さらにあいつは「商売」ということも覚えた。いつからか、あいつが船に乗るときは俺と遊ぶときではなく大阪のところに行くときになっていた。

トリップが変わりましたが気にしないで下さい。(>>1の時に入力ミスしたみたいです。)

そういう俺は御三家として、しっかりとした役職にはついたけど、今でも性格は変わってない。まあ、殿様も暴れん坊だったし。

そんな俺はよく徳島、あの頃は阿波を俺の船に乗せたもんだ。でも…

<江戸時代>
阿波「あ、紀伊(和歌山のこと)が船で送ってくれるん?おおきに!じゃあ、大坂君とこまで送ってくれん?」

<明治時代>
徳島「紀伊…じゃなくて和歌山だっけ?名前が変わるのも大変だよね。大阪君は名前も変わってないけど今も素敵だよね…」

<戦後>
徳島「あ、和歌山んとこでフェリーが出来たんや!これで大阪君のところにいつでも行けるわ!」

いつも俺のことは見ずに大阪の方しか見ていなかった。


一つ言っておくが、俺は決して大阪のことが嫌いな訳じゃない。俺の数少ない友達の一人だし、みんなの人気も高い。

だからこそ、大阪のことが好きなやつは徳島だけじゃない。多分日本で二番目にモテてると思う。まあ、いつも笑みを絶やさないし、一緒にいるだけですごく楽しいし。

そのなかでも隣の俺が思うに恐らく徳島が一番大阪のことを好きだし、大阪にも徳島が似合っていると思う。

確かに徳島はマイペースで気が強いとこもあるけれど、しっかりしてるし何より凄い美人だと思う。それこそ昔は「嫁にするなら阿波女」とまで言われたくらいだ。

大阪はおちゃらけたとこがあるから、しっかりものの徳島は似合うだろうし、マイペース同士で(違う意味でのような気もするが)気が合うだろう。

そんなことを考えてると、自分には釣り合わない様な気がしてくる。俺はぶっきらぼうなとこがあるし、イケメンでもない。俺のことが好きなやつなんて一人もいないだろう。

それでも、俺はあいつが、徳島が好きだ!大阪なんかにあげたくない。そんなことを考えてると俺から徳島に近づかなきゃと思い、いつの間にか俺は県庁を出て和歌山市駅に向かっていた。

電車を降りて難波駅に着いた。恐らく大阪府庁に向かってるのだと思い、地下鉄の駅に行こうと思い、駅ビルを抜けていく。

女「あ、この服可愛い!」

男「じゃあ、俺が買ってあげるよ!」

女「本当に!?ありがとー!」

難波駅の駅ビルは服の店などもあるからか、カップルが以外と多い。俺もいつかは…と思い、通り過ぎていく。

大阪「あ、この服徳島に似合うんやないか?」

徳島「そうやろうか?こんな可愛い服、私には似合わんやろ…」

大阪「そんなことないと思うで!徳島はべっぴんさんやし。」

徳島「そうかな?えへへ//」

ここにもカップルが…ってえ!?

何で徳島と大阪が一緒にショッピングしてるんだ?

今日はここまでにします。

300年近く搾取し続けた石川は許さない、絶対にだ
でも能登は別

今日は、レポートの作成があるので気まぐれに更新したいと思います。

>>28
 第二話は富山と石川にしようと思ってるのでその話も出したいと思います。

あまりに驚いたので、思わず隠れてしまったが、俺に気づいたのか徳島は顔を隠してそっぽを向いた。

ここに俺がいても邪魔になるだけと思い、俺は悔しさというか何とも言えないものを心のなかに抱えながら和歌山市に戻った。

電車のなかでも帰って来てからもあのことが頭にずっと残っている。やっぱりあいつらは付き合っているのだろうか?そんなことばかり考えてしまう。

そうやって俺がため息をつきながら考えていたとき、急に電話の音がなった。まさかと思いながら電話を取る。

徳島の声が聞こえた。



徳島「もしもし、和歌山?あんた、私と大阪君のとこ見てた
でしょ?」

やっぱりだ。嘘をついてもしょうがないので、

和歌山「まあな…」

と答えた。すると、

徳島「あ、一応言っとくけどその、デ、デートとかじゃないから。確かに大阪君は私の服とか選んでくれたけど、本当は一緒にプレゼントを買いに行っただけだから。」

なんだ。デートじゃないと知って内心一安心する。でも、大阪はデートのつもりじゃなかったのか?そんなことを考える。

後、そのプレゼントって誰に送るんだ?そんなことしか俺は考えていなかった。でも、聞きたいのをこらえて

和歌山「お前って本当に大阪のことが好きなんだな。」

とだけ言った。徳島はそれを聞いて一瞬驚いたような声を出したがその後、徳島は照れながら

徳島「めっちゃ好きなんよ////」

と言った。

なんか凄い負けた気がした。

俺は大阪には叶わない。それはわかってたことじゃないか。俺は俺をそう励まして泣きたくなるような衝動を抑え、かろうじて

和歌山「明日帰るんか?」

とだけ聞いた。

徳島「え、そうやけど?」

和歌山「じゃあ、俺が送っていくよ。」

これが俺の最大の努力だ。


でも、


徳島「大丈夫だよ。明日は兵庫君とこに行ってから帰るから。」


俺にとって酷い形で断られてしまった。

俺はそれ以上何も聞かずに電話を切った。そして、切れたことがわかったら俺はおもいっきり泣いた。

俺は幼なじみじゃないのか?

俺より大事な人が二人もいるのか?

そんなことを聞ける訳でもなく、ただただ泣くだけだった。

まあ、冷静に考えればおかしいことはない。なんせ、明石海峡大橋が出来たせいで大阪にいくなら、兵庫を通った方が早いからだ。

そう考えると逆にフェリーで来てくれる(実際は通過するだけだが)ことがありがたい気がした。

そうだ。そうなんだと考えることでそのまま寝た。

俺は目を開ける。そうだ、昨日はあまりにもショックなことがあって寝てしまったんだ、と記憶をたどる。

でも、今日はなんかあったっけ…頭のなかがどことなくボヤーとしている…

ジリリリ…

あ、電話だ!そう思って電話に出る。 

和歌山「もしもし?」

兵庫「もしもしじゃない、だほ!今日、関西の会議があるの忘れとったんか?」

和歌山「やべ、そうだった!じゃあ早速。」

兵庫「早く来いよ!」

電話を切ると、一目散に支度をして和歌山市駅に向かった。

俺が大阪府庁につく頃には既に全員揃っているどころか、待ちくたびれていたようだ。

大阪「あ、和歌山!やっと来たん?」
 
兵庫「みんな、待ちくたびれてるんだぞ!」

京都「にしても、和歌山には珍しい…」

奈良「せやなあ、いつも俺が最後なのに…」

滋賀「何かあったんやないの?」

三重「うん、うちもそう思う。」

総勢7名なので遅れることもよくあったが、俺が、それもこんなに遅くなったのは初めてだろう。

大阪「まあ、和歌山にも何かあるとは思うが、とりあえず早く会議始めるで?」

俺がうなずくとすぐに会議は始まった。

兵庫「じゃあ、とりあえずこれで議題は終わったな。」

大阪「遅くなってしまったがお疲れさん。でも、もう一つ話し合いたいことがあるだろ?」

話し合いたいこと?特に話すべきことは終わったと思うけど… でもみんなも「せやな。」という。なんのことだろう…

大阪「そうだ、和歌山の恋についてだ!」 

えっ!?恋って、いや確かにそうだけど!何でみんな知ってるんだ?出来るだけばれないようにしたのに…

兵庫「何で?みたいな顔してるけど、俺達はわかっているからな!」

奈良「そうだよ。俺もわかっちと徳ちゃんのことはわかってたし。」

驚いた。まさかこんなに知られているとは…さらに、大阪が、

大阪「確かに俺は昨日、徳島と買い物に行ったが決して徳島を狙うつもりはない。俺はお前らがいる限りそれで満足だからな!」

これを聞いて少しほっとする。俺にも目があるんじゃないのか?さらに、大阪が続ける。

大阪「でもな、お前には徳島が必要なんだろ?確かに元気なお前としっかりものの徳島ならお互いに上手くいくはずだ。」

兵庫「そうだ。確かに俺は朝方に徳島と会ってきた。でもそれは明石海峡大橋という橋があったからだ。お前にはそんな橋よりもっと強い繋がりが徳島とあるはずだ。」

兵庫も続ける。そうだ、俺は他の府県よりも徳島に近い存在なのだ。何を弱気になる必要がある?

大阪「俺は話したいと言ったが、どうやら話し合うまでもないな。後はわかるよな、和歌山?」

和歌山「おう!みんな、ありがとな!俺は大事なことを思い出せた。」

そう、俺と徳島は幼なじみである前に最高の親友だ。この友情を忘れたようじゃ、恋なんて無理だ。

そのあと、みんなにお礼を言って、すぐに俺は徳島にむかった。

もちろん好きだ、なんて言える訳ではない。俺は臆病なのだから。

でも、徳島の最高の友人かつ最高の理解者は俺以外にいない。大阪でさえも、だ。

確かに、今は大阪のことが好きなのかもしれない。

でも、それでも、

架け橋すら無いけれど、


俺は徳島が好きだ!


いつか、本人の前でそう言える日を目指して、俺は、徳島への架け橋を渡っていった。

第一話 終

>>1です。最後は駆け足にしまくって第一話を終わらせました。このままだと、ずっと第一話になりそうでしたので…
そこで、後日談はやはり書いとくべきでしょうか?良ければご意見をお願いします。

何はともあれ第一話完結しました。これも閲覧してくださった皆さんのお陰です。ありがとうございました!

引き続き、都道府県カップリングssをよろしくお願いします!

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