??「はいどうも。邪魔するよ」ハッカー「は…?」 (27)

??「お前が、あー…某ハッカーか」

ハッカー「そ、そうだけど?つか人の家に」

??「ハッキングの罪でぶっ殺す」カチャ

ハッカー「は、はあ!?おい待てよ」

??「深いところまで見すぎたな、死ね」

ハッカー「おい待てよ頼」



??「……」カチャン

「お帰りなさい!男さん!」

男「帰ってきてそうそう叫んでんじゃねえよ…ただいま。見習い」

見習い「今日はー、クリームシチューですよ!鶏肉入れてみました!」

男「はいはい…着替えてくるから待ってろ」





二人「いただきます」

見習い「どう?どう?」

男「まあ…それなりだな。上達した」

見習い「練習してるもんねー…。あ、今日はどうだった?」

男「ああ…あの公安のデータを覗いた奴だ。勿論ご退場願ったよ」

見習い「この世からね…。でもあそこも入られてもしょうがない作りではあったなあ。
今を二桁代だと思ってるんじゃない?」

男「まああの辺は頭が固いやつも多いからな」

見習い「だから僕がセキュリティ作るって言ってんのに…」

男「ガキに作るなんて言わせたら俺がぶっ殺される」

見習い「ガキじゃないし…」

男「はいはい。さっさと食って寝ろ。明日仕事だろ」

見習い「ふんだ…」





男「……今日は暇か。どうするかな」

??「ハァイ!久しぶりね」カチャン

男「……………女か。頭のモンをどかしてくれないとお前が危ないが?」

女「やだ、冗談じゃない。相変わらずね」

男「来る前に一言連絡しろと言ったはずだ」

女「連絡したわよ、あなたのPCに」

男「俺はそんなもん使わない」

女「ネットを使わずに生きていけると思ってるの?今は三桁世代…2099年も越えたのよ」

男「いつになろうと、俺はそんなもん使わない」

女「変な人。まあ、とりあえずこれ。次の仕事よ」

男「なんでお前が持ってくるんだ」

女「それもその連絡に書いてある。じゃあね、見つかったらまずいし、消えるわ」

男「気を付けろよ」

女「……本当に、変な人。またね」



見習い「ただいま帰りました!………………誰か来ましたか?」

男「おかえり。…ああ。女が来たよ。相変わらず鼻がいいな」

見習い「えへへ…。というかあの人、よく男性地区に来れますね。最近見回り強化されてるのに…」

男「まあ、そこはあいつの手腕だろう。飯、できてるぞ。着替えてこい」

見習い「やった!すぐ着替えます!」




2099年。三つの法律が施行された。
「男女完全区別法」「徹底パートナー法」

いい加減少子化も笑えないくらいに進行してるにも関わらず、強姦やらなんやらの性的犯罪は減らない。
そこで、男女の居住区域や仕事場を完全に分ける法律と、産まれた時にDNAを採取し、「絶対に」相性ぴったりの男女を強制結婚させるという法律。
この二つは特に問題視されなかった。

無論、「共同区域」と呼ばれる場所はあるし離婚もある程度は認められる。
だが…

もうひとつの法律、「国民総ランキング化」通称ランク法もできてしまった。

至るところに個人識別する監視カメラが立てられ、見張られる。
犯罪は勿論、勉強、収入、全ての人間ががこのランクに産まれた時から支配されるのだ。
所謂「平均落ち」をすると強制施設への送還が待っている。

ただし、このランク法から逃れる方法が二つある。
「国家特別委員」……通称は「国民風紀委員会」に入ることと、出生届けを出さないことだ。



友「幼、なにしてんの?」

幼「……あ?別に…」

友「ふうん。いいけど、ぼーっとすんなよ。仕事なんだから」

幼「はいはい…。今日は?」

友「…………平均落ちした22歳無職の男性、あと、……30歳主婦だね。男性の法は要注意」

幼「じゃあ女の方から行くか」



ピンポーン

幼「すいません!国家特別委員会です!某主婦さんいらっしゃいますかー!」

友「………………出てこないね。生体IDどこ?」

幼「……ここ。しょうがねえな、入るぞ」

友「だね。えーと…『国民総ランキング法第二条』により、9時52分今からご自宅に入らせていただきます」

腕時計「……OK.?Sure thing.」

幼「よっ………と。はい、失礼しますよー」




幼「いやー…まさかね」

友「まさかねー。」


救急隊員「某さーん、某主婦さん!聞こえてますかー!?」

幼「平均落ちを苦に自殺未遂…と。自殺未遂なんてランク落とすだけなのにな」

友「こういうの見るとね…どうも後味悪いな」

幼「……次行くか」

誤字。すまん

友「いや、それはいいんだけどさ」

幼「あ?」

友「その男のID、女性区域に出てるんだよね」

幼「……母親パターンか…勘弁しろよ…」




幼「ええ…ですから、施設へ行っても死ぬ、ということはなくてですね…」

「当たり前よ!私の息子よ!?連れていかせなんかしないわ!」

幼「いや、ですが息子さんは平均落ちしてまして…」

「ふざけんじゃないわよ!あの子はいい子なの!やればできるの!」

幼「そのいい子が……………あーもう面倒くせえ。友、強制執行」

友「はいはい…11時15分、要注意人物宅強制執行」

腕時計「……OK.Good luck」

幼「うわ…Good luck判定かよ…」

友「気を付けた方が良さそうだね」

「ちょっと、何勝手に…」

幼「はいはい失礼しまーす。ただの睡眠剤ですか、ねー」ガバ

「んー…!?……」

幼「あー疲れた…行くぞ」

友「荒っぽいなあもう…」



友「はいはい失礼しまーす」

男「まーす。……部屋は?」

友「突き当たり…右」

男「ここな」

友「は、トイレ」

男「死ね。本当は」

友「突き当たり左」

男「よっ…と。はい、国家特別委員会でー………わお」

部屋;写真まみれ

幼「……」

友「…………平均落ちの理由は…特定人物へのストーカー」

幼「うん、なんとなく分かるしかも同性愛者かよ…つか、いないけど」

友「…………そこ、押し入れ」ボソボソ

幼「……行くぞ、3、2、1」ボソボソ

ガラッ

「うわああああ!」ダッ

幼「!?…………いってえなこのクソが」

友「幼馴染み、血、出てる」

幼「一番よく分かっとるわ!」


疲れた。またな

再開

「僕は!ストーカーなんかじゃない!」

幼「へえ」

友「そりゃそりゃ」

「信じてないだろ!!僕とあいつは愛し合ってた!邪魔するならぶっ殺す!」カチャン

幼「……バタフライナイフ、ねえ。公務執行妨害だな」

友「切られた時点でそうだけど」

幼「うるせえ。……11時20分、公執対抗のため発砲許可申請します」

腕時計「……Request…Request………Request allow.」

友「じゃあ遠慮なく」ガチャン

幼「ご覚悟召されい」ガチャン






幼「いやー終った終った」

友「腕、大丈夫?」

幼「あ?……大丈夫だろ。直帰OKだけど、どうする?家来るか?」

友「……じゃあ、お邪魔しようかな」


友「客に作らせるかね普通…」トントン

幼「だってお前のやつの方が旨いし」

友「……いいけどさぁ…」

ピロリン

幼「お、メール」

友「聞けよ」

幼「なになに………あ、女からだ」

友「女……………って、あの同じクラスだった?」

幼「そうそう。あいつ。……たまには会わないかってさ。知り合いと共同区画の店予約したら、キャンセルされたらしい」

友「ふう…ん。まあ、楽しめば?つか、お前ら付き合って…」

幼「た、訳ないだろ」

友「まあ、そうか。恋愛なんて報われない」

幼「ははは………あ、…男も来るってよ」

友「男………ってあの、委員長?」

幼「そうそう。々々 男。委員長とか懐かしいな」

友「だな。そういやあいつって々々結婚大臣の息子だろ…で、男女双生児」

幼「あー…だったな。確かその妹だか姉だかも同じクラスだっただろ」

友「どうだったかね……。同じクラスっても交流の時間以外は会わないし」

幼「……だな。で、どうする?お前も来る?」

友「…………え?僕も行くの?」

幼「いや、だって委員……男と仲良かっただろ」

友「ああ…うん、まあ…じゃあ、行こうかな」

見てる人いんの

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年02月22日 (月) 03:02:44   ID: TLtnXYNi

終わりかな?

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