兄「さ、俺は寂しく晩飯の支度をするか」



友達の家

妹「じゃあ早速教えてくれ」

女友「いいけどさー」

女友「私なんかといていいの？」

妹「どして？」

女友「ほら、妹ちゃんってギャルグループとも繋がってるから」

妹「いや、あいつらが勝手についてきてるだけだよ」

女友「んー…」

妹「ほら早く」

女友「急かさないの」

妹「急がないとダメなんだよ」

女友「いくらお兄さんの誕生日が近いからって…」

女友「市販のでよくない？」

妹「ダメ。」

妹「それとお兄さんって言わないで」

女友「そっか。妹ちゃんだけのものだもんね」

妹「い、いいから！」

妹「早くチョコケーキの作り方を教えて！」

女友「んー」

女友「人に頼む態度？」

妹「う…」

妹「教えてください…」

女友「ほーい」

女友＝女の子の友達

としてとらえてください

ま、間違えた訳じゃないんだからっ！

妹「ふむふむ…」

女友「ここでオーブン」

妹「なるほど」ﾒﾓﾒﾓ

妹「よ、よし！私もやってみる」

女友「頑張れ」

２時間後

ﾎﾞﾝｯ!

妹「」

女友「ま、まぁ…」

女友「失敗もあるよ」

妹「才能ないんだ…」

妹「ｳﾂﾀﾞｼﾉｳ」

女友「わー！」

女友「死んじゃダメ！」

女友「ほらもう一回」

妹「うん…」

２時間後

ﾊﾞｺﾞﾝｯ!

妹「」

女友「な、なぜだ…」

女友「何で爆発が起きるんだ…」

妹「たぶん私の能力がボマーなんだよ」

女友「えぇ…」

妹「その内家が爆発するかもね」

女友「怖いこと言わないでよ」

妹「はぁ…」

女友「まだ時間はある！」

女友「成功するまでやるぞー！」

妹「おー…」

２時間後

ﾄﾞｶﾞﾝ!

２時間後

ﾊﾟﾘｰﾝ

女友「ガラスまでもが！？」

妹「ほら、早く逃げないと焼死体で見つかるよ」

女友「やめて」

妹「もう眠いからラストね」

女友「うん」

２時間後
ﾁｰﾝ

女友「お？」

妹「お？」

女友「やたー！」

妹「やたー！」

女友「」ﾊｲﾀｯﾁ

妹「」ﾖｹﾃｾｲｹﾝﾂﾞｷ

女友「ｸﾞﾊｯ」

妹「気安くさわらない」

妹「私の体は兄貴だけのものだから」

女友「と、時々この子が恐ろしく見え…る…」ｶﾞｸｯ

妹「あ…ご、ごめん！」

女友「」

妹「起きてよー」ﾕｻﾕｻ

翌日

妹「ん…」

女友「おっはー」

妹「あ、生きてた」

女友「私は108命があるの」

妹「煩悩と同じだね、イヤらしい」

女友「…」

妹「じゃあ作り方はわかったし、あとは家で頑張るよ」

女友「うん、またね」

妹「バーイ」

女友「おういえ」

自宅

妹「ただいまー」

兄「おかえり」

妹「私やることあるから」

兄「そ、そうか…」

妹「…」ｽﾀｽﾀ

兄「嫌われたのかな…」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
妹「はーい」

ギャル『あ、今日あそばなーい？』

妹「いいよー」

ギャル『じゃーカラオケ集合ー』

妹「あい」

妹「…」ｽﾀｽﾀ

兄「出かけるのか？」

妹「そう」ｽﾀｽﾀ

ｶﾞﾁｬ
ﾊﾞﾀﾝ

兄「…」

兄「嫌われたなこりゃ」



カラオケ

妹「おまたー」

ギャル「遅いよー」

妹「ごめんごめん」

ギャル「今日は…返さないぞー」

妹「え？」

６時間後

妹「あのー…」

ギャル「～♪」

妹「こりゃ帰れそうにないな…」

妹「兄貴…」

ギャル「よし延長」

妹「ちょ…」

更に５時間後

妹「…」

ギャル「～♪」

妹「よくあきないなー…」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

妹「あ…」

ギャル「彼氏？」

妹「いや…兄ちゃん」

ギャル「え？」

妹「あ、や…」

妹「兄貴だよ」

ギャル「あー」

ギャル「シスコンだね」

妹「そんなんじゃ…」

ギャル「そんなキモい兄貴ほっといてさー」

妹「おい」

ギャル「え？」

妹「私の兄貴になにきもいっつってんだよ」

ギャル「…」

妹「ざけんな」

ギャル「は？」

妹「兄貴というな」

ギャル「おめぇもかよ」

ギャル「キモ」

妹「…」ｸﾞｲｯ

ギャル「んだよ」

ﾊﾞｼﾝ

妹「今の言葉…聞き捨てらんない」

ギャル「…」

妹「私の大切な人をよくも…」

ギャル「…ﾁｯ」

ギャル「離せ」

妹「…」

ギャル「離せっつってんだよ」ｶﾞｼｯ

妹「いた…」

ギャル「ウザいわ」ｽﾀｽﾀ

妹「…」

妹「待てよ」

ギャル「あ？」

妹「せめて謝れよ」

ギャル「誰に？」

妹「私の兄貴に」

ギャル「はっ、キモい奴になんで謝る必要が…」

ﾊﾞｼﾝ

妹「謝るまで何回でも殴るよ」

ﾊﾞｼﾝ

ﾊﾞｼﾝ

ギャル「ちょ…」

妹「謝れ」

ギャル「…」

妹「謝れよ！」

ギャル「…うっぜぇんだよ！」ﾄﾞﾝｯ

妹「う…」

ギャル「死ね」

妹「…」

ギャル「会計はおめぇがやっとけ」ｽﾀｽﾀ

妹「おい…」

妹「おい！」

妹「…」

妹「兄ちゃん…ごめんね…」

妹「私のせいで…バカにされて…」

自宅

妹「…」

兄「お、遅かったな」

妹「ごめん…」

兄「いいよ、次から気を付けような」

妹「違うの…」

兄「ん？」

妹「ごめん…ごめんなさい…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

兄「うぉぉい！どうした！」

妹「ごめんね…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

兄「…」

少し落ち着いて

兄「ほら、ゆっくりでいいから。」

兄「何があったか話してごらん」

妹「うん…うん…」

兄「落ち着いて」

妹「…うん」ﾋｯｸ

妹「あのね…」

兄「うん」

……

兄「なるほど」

妹「でね、兄貴がバカにされて…」

妹「会ったこともないのに…」

兄「うん」

妹「もう…我慢できなくて…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

兄「よしよし、お前はいい子だね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

妹「」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

兄「でもな、そんなの気にしてたらダメだ」

兄「俺はな、もっとお前に強くなってほしい」

妹「…」

兄「見た目を変えてもな、中身が強くないとダメなんだよ」

妹「…バレてたの…」

兄「見てればわかるよ」

兄「それで、やられたらやり返さないとな」

妹「え？」

兄「そーだなー…」

兄「ちょっと可哀想だけど…」

妹「兄貴…？」

兄「女友ちゃん呼んでくれるかい？」

妹「う、うん…」

間

女友「というわけで呼ばれました」

兄「うん、君に協力をしてもらいたいんだ」

女友「といいますと？お兄さん」

妹「」ｷｯ

女友「ふふふ」

兄「まずはね、この服を流行らせてほしい」

女友「うわーお」

妹「だ、大胆な…」

兄「パーティーグッズだよ」

翌日

女友「ギャルちゃん」

ギャル「ん？」

女友「最近さ、服ダサいよね」

ギャル「は？」

女友「だからね」

女友「この服をプレゼントする」

ギャル「な…」

ギャル「大胆な…」

女友「すごい人気だけど私には似合わないからあげるよ」

ギャル「いやでも…」

女友「…」ﾁﾗｯ

イケメン「なにこれ超かわいいんだけど」

ギャル「ホント？」

イケメン「うん」

ギャル「…イケメン君が言うなら…貰おうかな」

女友「そーこなくっちゃ」

イケメン「ヤバイこれむちゃ似合う」

ギャル「えへへ」

自宅

女友「任務遂行しました」

兄「御苦労様」

兄「これであの子は街を歩けないね」

妹「どういうこと？」

兄「あれはね、センサーがついてて」

兄「このボタンを押せば服がはらりと」

妹「おぉ…」

女友「おぉ…」

兄「さ、あとは街に誘うだけだな」

女友「任せてください」

兄「よろしくね」

翌日

イケメン「待った？」

ギャル「いまきたとこだよ」




女友「頼んだぜ…」



イケメン「ここが一番人が集まる場所だよ」

ギャル「恥ずかしい…」

イケメン「…」ﾁﾗｯ

妹「今か！」

女友「行けー！」
ﾎﾟﾁｯ



はらり
ギャル「へ？」

イケメン「うわーお」

ギャル「キャー！」

イケメン「こんな痴女だったとは…」

イケメン「ごめん帰る」
ｽﾀｽﾀ

ギャル「あ…待って…」

ｼﾞﾛｼﾞﾛ

ギャル「うぅ…」

妹「何か…地味…」

女友「まぁまぁ」

イケメン「約束は守ったよ」

イケメン「さぁ俺とデートに行こうか。妹ちゃん」

妹「無理」

イケメン「…」

女友「ドンマイ」

妹「帰ろ」ｽﾀｽﾀ

女友「だねー」ｽﾀｽﾀ

イケメン「えー…」

翌日

妹「ほっ！」

ﾎﾞﾝｯ!

妹「やっ！」

ﾄﾞｶﾞﾝ!

妹「なんの！」

ﾊﾟﾘｰﾝ

妹「負けるか！」

ﾁｰﾝ

妹「…でけた…」

妹「兄貴！」

兄「ん？」

妹「今日誕生日だろ？」

妹「ほら、ケーキ！」

兄「おー…」

兄「ん？俺のこと嫌いじゃなかったか？」

妹「いやそんなことないよ」

妹「早く食べて」

兄「」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

兄「うっ」

妹「え？」

兄「おまこれ塩…」

妹「あ…」

妹「ご、ごめん！作り直す！」

兄「いや、これでいいよ」

兄「嫌いな兄にたいしての攻撃だと思えば…」

妹「だからそんなことないって」

兄「…ふーん」

妹「ホントだって」

兄「じゃあ昔の台詞を言ってくれ」

妹「昔？」

兄「兄ちゃんっての」

妹「…」

妹「…う」

兄「ほれほれ」

妹「…」

兄「じゃあ…宣戦布告と受けとるぞ」

妹「やめて！」

兄「んー」

妹「…」