雪乃「比企谷くん、アーンしなさい。」 (7)

八幡「いい加減、それ辞めませんかね?周りがみんなこっち見てるんですけど…」

雪乃「あら?見せびらかしているのだから見ているのは当然でしょう?」

八幡「しかもここのベンチ、超目立つんですけど…場所変えようぜ?」

雪乃「嫌よ…屋上じゃ私たちのバカップルぶりを他人に自慢出来ないじゃない!」

八幡「んな事する必要ねぇだろう。俺は透明人間として生きてたのにここ一ヶ月、廊下で女子に会う度にあれって雪ノ下さんの彼氏だよね?とか有り得なくないwwwwwwとか言われてるんだぞ?」

雪乃「それはどこのどいつかしら?私が二度とそんな事言えない様にしてあげるわ。これで貴方の悩みも解決ね。」

八幡「お前が言うと冗談に聞こえないから辞めてくれ。怖い。」

雪乃「そう…私のお弁当をどうしても食べたくないというのね?ここで私が大声で泣いたら貴方はどうなるのかしらね?」

八幡「分かった。食べるよ…いやっ食べさせてください。」

雪乃「はい、アーンしなさい」

八幡「へいへい」パクッ

戸部「つーかマジでヒキタニくん羨ましいわー」

男子生徒「あんな目が腐った奴が雪ノ下さんと付き合えるなんて奇跡だなぁ…」

女子生徒「雪ノ下さんって案外物好きなんだねぇ」

雪乃「今、私たちの悪口を言ったのはどこの誰かしら?名乗りなさい。」ギロッ





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八幡(目がマジなんですけど…)

雪乃「これで文句を言う人間はいなくなったわ。どんどん食べてちょうだい。それとももっと食べさせてあげないと食べられないのかしら?」

八幡「自分で食うよ…流石にそこまで脳みそは退化してないっつーの。」

雪乃「あら、その方が育てがいがあって良いのだけれど?」

八幡「お前、子育てとか超厳しそうだもんな。怖いわ。」

雪乃「何他人事の様に言ってるのかしら?」

八幡「へぇっ?」

雪乃「貴方、私に告白する時に言ったわよね。中途半端な恋愛は俺たちには似合わないし将来を見据えて真剣に付き合いたいって…」

八幡「まぁ確かにそれは言ったし、今でもそう思ってるよ。ただ子育てとか少し重すぎるだろう。それに気が早い。」

雪乃「なら何ら問題ないじゃない?」

八幡「そういう問題じゃなくてだな…そもそも子育てはどっちかっつーと俺の役割だぞ?専業主夫なんだしな」

雪乃「貴方に子育てを任せるのは怖いわ。目の腐った男は一人で十分よ。」

八幡「男が生まれる事前提なんだな。」

八幡「おっ、そろそろチャイムが鳴ったな。また放課後な…」

雪乃「由比ヶ浜さんより先にこなかったら今日1日は貴方の事を無視するわ。」

八幡「分かったよ。っていうかいつもそうしてるじゃねぇか。」

八幡(それにしてもこの俺に彼女が出来たなんて本当に奇跡だな…それに超絶美少女で金持ちで学年No1の成績を持つとかどんなギャルゲーだよ。)

八幡(最初は由比ヶ浜とは微妙な関係になってしまったが由比ヶ浜の想いを聞いた上で俺は雪ノ下と付き合う事を選択した。)

八幡(由比ヶ浜は納得してくれて、これからはずっと親友でいる事を条件に奉仕部でも以前の様な関係に戻った。)

八幡(まぁ…あいつの事だから、その気になればすぐに彼氏は出来るだろう…)

平塚「比企谷、何をボーッとしている?授業中だぞ?彼女の事を考えるのは自由だがその態度は許せんな。」

八幡「別にそういうわけじゃないんですけど…つーかその事言わないでって言ったじゃないですか!」

平塚「まさか隠しきれると思っていたのかね?周りはみんな知っているぞ?」

八幡「だからってわざわざ言わなくていいじゃないですか!」

30分後

八幡(大好きな国語の時間が地獄の時間に変わってしまった…あれから三浦グループの質問攻めにあった…)

八幡「さてとそろそろ部室に行くか…」

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