結衣「ヒッキー!見て!エース級の投手できちゃった!」八幡「マジ!?」 (38)

八幡「見せろ」サッ

カチカチッ カチッ

結衣「ねっ? すごいでしょ? 頑張ったんだよ!」

八幡「マジかよ…闘志逃げ球ノビ4とか現役にもいねぇぞ…」

結衣「2010はポタカ覚醒あるからやりやすいんだよね!」

八幡「それにしてもお前に先越されるのは…お前に勝てるのもう勉強しかねぇじゃねえか」

結衣「ヒ、ヒッキー!? ご、ごめんそんなにショックだったの?」

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結衣「まあサクセスは運の良しあしもあるから」

雪乃「さっきからあなたたちは何の話をしているのかしら」

八幡「ゲームだよゲーム。お前は興味ないだろうがな」

結衣「ヒッキーひどすぎ!ちゃんと教えなよ」

八幡「面倒だ。任せた」

結衣「もうっ!」

雪乃「なるほど。自分の好きなように選手を作れる、と」

結衣「うん。これがもうヤミツキで」

雪乃「野球版の着せ替えお人形遊び、というわけね」

八幡「いや、そのたとえおかしいだろ。どっちかって言うとニキータとかマイフェアレディに近いだろ」

結衣「あははは…何言ってるのか全然わかんない…」

結衣「そうだ!ヒッキーの作ったやつ見せてよ!今までですごいやつ」

八幡「まあ…こんなところか」

結衣「149km CE すらいだーふぉーく 安定度4……」

結衣「どこにでもいる中継ぎ投手じゃん!」

八幡「ばっかお前。俺はリアリティ重視なんだよ」

八幡「由比ヶ浜、バッターみせろバッター」

結衣「あたしはこれかな」ピコピコ

八幡「弾道4 ミートCパワーA他は全部D、パワーヒッター、強振多様、4番バッターか…」

八幡「っておまえ!なんでこいつのポジションセカンドなんだよ!」

結衣「えーいいじゃんセカンド。ていうかポジション関係なくなーい?」

結衣「じゃあヒッキーの見せなよ」

八幡「ほら」

結衣「弾道2、ミートC、パワーE、足B バント職人……」

結衣「地味すぎっ!」

八幡「うるせ。めちゃめちゃリアリティあるだろうが」

結衣「ヒッキーってゲームでもこんなにスケール小さいんだ…」

雪乃「そのCとかBはどういう意味なの?」 

結衣「能力値だよ。Aに近ければ近いほど能力が高いってこと」

雪乃「そう」

結衣「ゆきのんもやろーよパワプロ。面白いよ!」

雪乃「考えておくわ」

ガラッ

三浦「あっ、いたいたゆーい」

結衣「優美子? どうしたの?」

三浦「いい選手できちゃってさ。嬉しくて結衣に見せたくなったってわけ」

結衣「見せて見せて」ピコピコ カチッ

結衣「!?」

三浦「どう? すごいっしょ?」

八幡 チラッ

八幡(155km コントロールスタミナA スライダーフォークカーブ、奪三振、闘志、逃げ球、勝ち運…)

八幡「……最強だろ…」

結衣「優美子。これどうやってつくったの?」

三浦「どうってふつうにやっただけ」

八幡(スクールカーストどころかゲームでも負けた…)

三浦「あっ、ヒキオ、あんたもやってんだ? 見せてよ」サッ

八幡「ちょ、おい」

三浦「ぷはっ、なにこの選手。地味すぎwwwwwwマジウケるんだけどwwwwwwww」

八幡「三浦…さっき由比ヶ浜にも言ったが、リアリティというのがあってだな…」

三浦「はぁ? 何言ってんの? 意味わかんないんだけど」

八幡「はぁ…もういい…」

三浦「あっ、雪ノ下さんじゃん? 雪ノ下さん、パワピーやらないの?」ニヤニヤ

雪乃「今のところ興味ないわ」

三浦「はっ、いまどきパワピーやらないとかウケるwwwwwwwwwwww」

三浦「まっ、やったところで、あんたじゃオールEとかオールFみたいなしょっぼい選手しか作れないかwwwwwwww」

雪乃 イラッ

雪乃「由比ヶ浜さん、その機械はどこに売っているのかしら

結衣「えっ、あっ、ブックオフで安く買えるんじゃないかな?」

雪乃「そう」

八幡(雪ノ下はどんな選手作るんだろうか。正直いうとめちゃくちゃ楽しみ)

職員室

平塚「そうか。ついに雪ノ下もパワプロに興味を示したか」

八幡「今日、買いに行くことをほのめかしてました」

平塚「私のパワプロブーム計画は順調だな」

八幡「まだ2-Fだけでしょうが」

平塚「他のクラスでも授業中にそれとなくパワプロの話題を出したりして影響を与えている」

八幡「はぁ…サブリミナル効果の音声バージョンってとこですか」

平塚「しかし雪ノ下がやるのは大きい。あの手の生徒は他への影響力が絶大だからな」

八幡「国際教養科は一気にブームがくるかもしれませんね」

平塚「比企谷、もう一つ作戦があるんだ」

八幡「一応聞きますけど」

平塚「知り合いに雑誌のライターがいてな」

平塚「彼に頼んで、今女子高生にパワプロがブーム!という記事を書いてもらえることになったんだ」

八幡「……全国規模で流行るかもしれませんね…」

平塚「だろう…?フフフ…」

八幡(こんなことしてるから結婚できないんだろうなぁ…)

翌日

戸部「ヒキタニ君もパワピーやってるんだって? 見せてくんない?」

八幡「ちっ、お前もか。ほらよ」

戸部「サンキュー、あっ俺のも見ていいべ」

八幡「おう」ピコピコ

戸部「うわマジだ。ほとんど選手、現役でもいる能力じゃん」

八幡「ほっとけよ」

八幡(戸部の選手はと…)ピコピコッ

八幡(……バカかこいつ…)

戸部「どう?これならペナント優勝余裕っしょ?」

八幡「まぁ、そうだが」

八幡「スタメン全員、弾道4ミートFパワーA パワーヒッターって…」

戸部「やっぱ野球はホームランっしょ? ホームラン打ちまくれば勝てる!」

八幡「……そんな野球面白くねぇよ…」

戸部「あっ、隼人くーん、隼人君のもヒキタニ君にみせたってよ」

葉山「ああ、構わないけど。ほら」

八幡 ピコピコッ 

八幡「お前らしいな。全員オールcにチームプレー持ちか」

葉山「まぁ、よく言われるよ」ハハハハ

八幡「葉山、一つ言っておくがチームプレーはバントや犠牲フライが増えるからペナントで回すと成績下がるぞ」

葉山「ええっ? そうなの?」

放課後

結衣「ヒッキーヒッキ! 見てみてすごいよ!」

八幡「どした?」

雪乃「これ、見てみなさい。私の選手」

八幡「159キロ コントロールCスタミナA スライダーフォークカーブツーシーム」

八幡「逃げ球闘志奪三振ノビ5…」

八幡「なんで…どうやったらこんな化けモンできるんだ…」

ガララッ

平塚「雪ノ下!」

雪乃「先生?」

平塚「ぜひっ! その選手を譲ってくれ! パスワードを教えてくれっ」

八幡「ったく…いい大人が…」

雪乃「ぱすわーど…? なんですかそれは」

八幡「なんで初心者のお前が一番うまいんだよ…」

雪乃「これしきのこと、コツをつかめば簡単よ」

八幡「これは運の良さも左右するんだぞ。いくらなんでも実力だけでこれは作れない」

結衣「ゆきのん、たぶんせんす〇引いたんだね?」

八幡「さぁ、知らないわ」

八幡「三浦には見せないほうがいい。たぶん泣くぞあいつ」

雪乃「いいえ。みせつけてやるわ。今日の昼休み、じっくりと」

八幡「…三浦さん…」

お わ り

いつの日か、パワプロブームがくるといいなぁと思いました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年01月22日 (木) 01:47:10   ID: xj5fgRPA

このネタすきだわー

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