剣士「剣を売るならソードオフ♪」 (22)


戦士「新しい剣が発売されるたび、それを買ってたら、かさばっちゃった」

戦士「どうすればいいかな?」

剣士「そういう時は“ソードオフ”に売るのが一番!」

戦士「ソードオフ?」

剣士「中古の剣を売買する店だよ。今流行ってるんだぜ」

戦士「へぇ~、初耳だな。行ってみようかな」


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弁慶「剣売るとかwwwwwwwwwwwwwww無いわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


― ソードオフ ―

戦士「ここがソードオフか」ガラッ



店員A「いらっしゃいませー!」

店員B「いらっしゃいませー!」

店員C「いらっしゃいませー!」



戦士「うわっ、すごいな! まるで国の兵隊じゃないか!」

剣士「ソードオフの教育は徹底してるからな」


戦士「これらの剣を売りたいんですけど……」ガチャガチャ

店員A「全部で30本ですね」

店員A「お時間は20分ほどいただきます」

戦士「たった20分!? それだけでいいんだ!」

戦士「普通の店だと、一本売るだけでえらく時間かかるのに」

剣士「このスピーディさもソードオフのウリなのさ」


剣士「しかも、査定が終わったら呼び出してくれるから」

剣士「受付でずっと突っ立ってることもないんだ」

戦士「普通の店だとずっと待ってなきゃならないのに、ありがたい話だな」

剣士「空き時間で店内を案内してやるよ」

戦士「へぇ~、中古の剣がいっぱい並んでるな」


客「ふんっ! ふんっ!」ズバッズバッ



戦士「なにやってんだ、あれ」

剣士「“立ち斬り”だよ。店に置いてある竹や木なんかを試し斬りしてるんだ」

剣士「ここに置いてある剣は、ほとんどが試し斬り自由だからな」

戦士「へぇ~、これなら退屈しないな」

剣士「一日中ここで鍛錬していくなんて猛者もいるぐらいだ」

戦士「どうりで、みるからに貧乏そうな奴もいるわけだ」

剣士「ただし、売れ筋の剣は袋が被せられて、“立ち斬り禁止”になってることが多い」

戦士「しっかりしてるんだなぁ」


戦士「剣には“10000G以上”のコーナーと“1000G”のコーナーがあるのか」

剣士「1000Gで売ってる剣は、あんまりキレイじゃないやつだな」

戦士「たしかに……どれも汚いし、ナマクラもいいとこだな」

戦士「――ん!?」

戦士「これ“魔剣サタンブレード”じゃん!」

剣士「え、そんなにすごい剣なのか?」

戦士「ああ、悪魔の王が鍛えたっていう知る人ぞ知る名剣だよ」

戦士「なるほど、1000Gのコーナーにはこういう掘り出し物もあるわけだな」

剣士「……」


戦士「よぉし、オレもちょっくら“立ち斬り”してみるか」

戦士「よっ、ほっ、はっ!」スパパパッ

戦士「さっすがサタンブレード! 木や竹が面白いようにスパスパと斬れる!」

剣士「すごい切れ味だな……」

戦士「まったくだ! また今度来た時、売れ残ってたら買っていこうかな」

剣士「……ああ、そうした方がいい」


店員A「番号札3番でお待ちの方、計算が終了しましたのでカウンターまでお越し下さい」



戦士「はやっ! もう終わったのか!」

剣士「だからいったろ? このスピーディさがソードオフのウリなんだって」

戦士(いったいいくらぐらいになってるかなぁ……)

戦士(10000Gぐらいになってりゃいいけど……)


店員A「こちら30本で、3000Gになります」

戦士「……え?」

戦士「ちょ、ちょっと待って。いくらなんでも安すぎないか」

戦士「一本あたり100Gで買い取りって……」

店員A「3000Gです」

戦士(ええええ、どうしよう……。さすがにもったいない気がする……断ろうかなぁ)


剣士「まあまあ、いいじゃないか」

剣士「いらない剣を処分できて、金も手に入るんだ。3000Gで十分じゃないか」

戦士「だけど……普通の店なら、もっと高く買い取ってもらえると思うぞ」

剣士「だけど、査定に時間もかかるぞ」

戦士「ううう……」

剣士「それに、どうせもう装備することもない剣だろ? ならいいじゃないか」

戦士「まあ……いわれてみれば、たしかにそうだな!」


戦士「分かりました、3000Gでいいです」

店員A「では、こちらお売りいただいた剣の代金となります」

戦士「どうも」

店員A「またお売りいただける剣があれば、ぜひお持ち下さい!」

戦士「はい、そうします」

店員A「ありがとうございましたー!」

店員B「ありがとうございましたー!」

店員C「ありがとうございましたー!」


戦士「剣士、ありがとう!」

戦士「かさばってた剣を処分できたし、3000Gゲットできたし、大満足だよ!」

剣士「喜んでもらえて嬉しいよ」

剣士「これからも、ソードオフをじゃんじゃん活用してくれよ!」

戦士「ああ、いい店を紹介してくれてありがとう! じゃあな!」

剣士「またな!」


剣士「――今日はいい剣を大量に仕入れることができた!」

剣士「一本あたり10000G以上の値札つけとけ! いいな!」

店員たち「はいっ!」

剣士「あと……1000Gのコーナーに魔剣なんたらブレードとかいうのがあった!」

剣士「俺には薄汚い剣にしか見えないが、かなりいい剣らしい」

剣士「誰か買いに来ないうちに、場所を移して10万Gぐらいの値札貼っとけ!」

店員たち「分かりました、店長!」

剣士「クックック、今日もソードオフは大繁盛だぜ!」





おわり

まじか◯◯◯オフ最低だな

店舗によってはちゃんと値段付けてくれるところもあるから……
まぁ大概が二束三文だがな!


10円で査定されたゲームを他に持ってたら1000円で買ってもらえた事があってさ
それから絶対にブ。クオフには売らないと決めたよ

カードゲーマーにとってのATMだよ
だってショップで100枚10円にしかならないようなのも一枚一円で買い取ってくれるし

まあ値段とサービスの質は比例するもんよな

無料で引き取った剣を1080Gで売る人間の屑

これ売ってできた3000Gで魔剣買えば良かったんじゃね?

店員に絶望的に鑑定眼がないから、たまにマジであり得ない掘り出し物があるのは事実。

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